JP2021006738A - 組付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】第一部材と第二部材とを組付ける組付け構造を、組付け作業性に優れ、かつガタつきが抑制された形で実現することにある。【解決手段】 コンソールブラケット3は、所定方向に突出するネジ部30を有する。コンソール本体2は、ネジ部30の挿通孔20Hを有する。固定部材5は、挿通孔20Hに挿入されたネジ部30の突出先端側から挿入され、そのネジ部30と係止する形で抜け止めされるが、挿入状態から抜け止め状態となるときに挿入方向逆向きにわずかに押し戻される。この押し戻された固定部材5に対しネジ部30のネジ締め方向Rに回転させる増し締め操作をして押し戻しを解消することで、固定部材5によりコンソール本体2がコンソールブラケット3を押し付けた位置固定状態に保持される。コンソール本体2は、増し締め操作の際に摺動部55が摺動する上り勾配の坂道部25を有するため、増し締め操作の回転操作量が少なくて済む。【選択図】図19

Description

本発明は組付け構造に関する。
車両の運転席と助手席との間に設けられるセンターコンソールは、特許文献1に示すように、収納や所定の車両機能が搭載される部分である。センターコンソールを車両に組付ける際には、車体側に組付けられるコンソールブラケットに対しコンソール本体を固定する。コンソール本体の外表面側には意匠パネルが組付け可能であり、各外表面にそれぞれ意匠パネルが組付けられることでセンターコンソールの意匠面が形成される。第一部材であるコンソールブラケットと、第二部材であるコンソール本体との固定は、ボルトとナットによる締結固定によってなされ、ガタつきが生じないよう強く締め付けられて互いに密着した状態に保持される。
特開2013−241040号公報
しかしながら、第一部材と第二部材とをガタつきが生じないよう保持するために、従来のようにボルトとナットによって締結固定する場合、ボルトをネジ締め方向に回転させてナットの雌ねじ孔にねじ込む作業が必要であり、組付け作業性に劣るという課題がある。
本発明の課題は、第一部材と第二部材とを組付ける組付け構造を、組付け作業性に優れ、かつガタつきが抑制された形で実現することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決する組付け構造は、
固定部材を用いて第一部材と第二部材とのうち一方を他方に、あるいは一方をそれら(第一部材と第二部材)とは異なる他部材に押し付けた位置固定状態に保持する組付け構造であって、
前記第一部材及び前記固定部材の一方が、所定方向に突出して前記第二部材の挿通孔に挿通されるネジ部を有し、他方が、前記挿通孔に挿通された前記ネジ部に対しその突出先端側から前記第二部材を挟むよう接近させて挿入状態となる挿入部と、前記挿入状態において前記ネジ部のネジ山と係止して抜け止め状態を形成する係止部と、を有し、
前記第二部材及び前記固定部材は、前記抜け止め状態において互いが前記挿入部への前記ネジ部の挿入方向にて対向する対向面をそれぞれ有し、それら対向面の一方には、前記抜け止め状態において前記固定部材を前記ネジ部のネジ締め方向に回転させる増し締め操作をした際に当該ネジ部の軸線周りを回転する摺動部が設けられ、それら対向面の他方には、当該回転の際に前記摺動部が摺動する摺動面として当該回転の回転方向に向かう上り勾配が形成された坂道部が設けられ、
前記増し締め操作によって前記摺動部を前記坂道部の所定の増し締め完了位置に到達させることで前記固定部材に押し付けられた前記第二部材が、前記第一部材を押し付ける位置固定状態、あるいは前記他部材を押し付ける位置固定状態に保持されることを特徴とする。
上記本発明によれば、例えば第一部材がネジ部を有するとした場合、そのネジ部を第二部材の挿通孔に挿通して、その挿通孔から突出したネジ部の先端部に対し固定部材を直線的に接近させる形で固定部材の挿入部を当該先端部に対する挿入状態とする、固定部材の挿入組付け操作を行うことができる。この挿入組付け操作により、固定部材をネジ部に対し可能な限り奥まで到達させることができ、その挿入状態を維持することで、第一部材と第二部材とのうち一方が他方に、あるいは一方がそれら(第一部材と第二部材)とは異なる他部材に押し付けられた、双方にガタつきが抑制された位置固定状態を保持することができる。ところが、この挿入状態から固定部材の挿入組付け操作の操作力(ねじ部の軸線に沿って固定部材を移動させる操作力)を解除すると、固定部材の係止部がネジ部の先端部のネジ山と係止して抜け止め状態となるが、この解除によって固定部材は、到達していた位置から最大でネジ部のネジ山の1ピッチ分を戻され、上記の位置固定状態が解消されてしまう可能性がある。具体的にいえば、係止部がネジ山と係止した前記挿入状態において、係止部がネジ山の上り斜面の途中に位置していた場合、挿入組付け操作の操作力を解除すると、係止部がその斜面を下る形で後退し、固定部材は、挿入組付け操作によって到達した到達位置から、後退した分だけ戻されてしまう。
本発明によれば、そのわずかな戻りを、簡単な増し締め操作によって埋めることができる。即ち、増し締め操作の際に、通常であればねじ山1ピッチ分につき1回転を必要とする固定部材の回転操作を、坂道部を設けたことにより1回転よりも少ない回転操作とすることができ、増し締め操作が従来よりも容易になる。具体的にいえば、坂道部が存在することにより、増し締め操作によって固定部材が第二部材を押し出すようにして第一部材側に接近させていくだけでなく、その押し出しの際に、摺動部が坂道部を登ることによって固定部材が第二部材をさらに第一部材側へと押し出していくから、固定部材を1回転させる前に上記隙間を埋めることができる。従って、従来のボルトとナットの締結作業よりも、組付け作業が容易になる。
上記本発明における前記第二部材及び前記固定部材には、前記増し締め操作により前記摺動部を前記摺動面上で摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させた際に当該増し締め完了位置からの逆戻りを阻止する戻り阻止部を設けることができる。例えば、前記第二部材及び前記固定部材の一方には、先端側が弾性変形可能な弾性片が設けられ、他方には、前記増し締め操作がなされる際に前記弾性片を押し付けて弾性変形させた状態で摺動させる押付摺動面と、その摺動した先の所定位置にて前記弾性片を弾性復帰させる形で収容することにより前記固定部材の逆戻り方向への回転を阻止する係合凹部と、が設けられ、前記戻り阻止部を、前記弾性片と、前記係合凹部と、により構成することができる。これにより、より安定した組付け状態とすることができる。
上記本発明における前記係合凹部は、収容した前記弾性片によって押し付けられた状態となるよう形成できる。即ち、前記係合凹部は、前記弾性片を完全に弾性復帰させた状態で収容するのではなく、弾性変形状態を残した状態で収容するよう形成できる。これにより、弾性片は、係合凹部にて弾性片を収容した状態において、当該弾性片が係合凹部側の底面を押し付けた状態に維持されるから、当該弾性片を係合凹部内に確実に収容させておくことができる。
上記本発明における前記第二部材及び前記固定部材には、前記増し締め操作により前記摺動部を前記坂道部に対し摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させた際に、その摺動回転方向へのさらなる移動を阻止する移動規制部を設けることができる。これにより、過剰な増し締め操作を防ぐことができる。
ところで、車両のセンターコンソールには、インパネ(インストルメントパネル)の中央が後方に延び出し、その先でつながるようにして隣接配置されるインパネ一体型と、前方側のインパネとの間が運転席側と助手席側の足元空間を連通させる空間によって隔てられる形で運転席と助手席の間に独立設置される浮島型と、が存在する。前者のインパネ一体型のセンターコンソールの場合、組付けの基準がインパネ側となるため、センターコンソール側で前後方向の組付けバラつきを吸収する必要がある。このため、従来のコンソール本体は、コンソール本体の下面部に上下に貫通する挿通孔が設けられ、その挿通孔にボルトを挿通して締結固定する形でコンソールブラケットを組付けているが、コンソールブラケットとの前後方向の組付けバラつきを吸収するために、その挿通孔が車両の前後方向にやや長い長孔状に形成されていた。しかしながら、この構成の場合、ボルト締結のゆるみ等により、コンソール本体がその長孔状の挿通孔の長幅方向(前後方向)にガタつく可能性がある。特に、このコンソール本体を浮島型のセンターコンソールとして適用する場合には、車両前方側にインパネ等のようなコンソール本体の前方への移動を規制する構造体が存在しないため、挿通孔の長幅方向(前後方向)へのずれがより懸念される。また、コストの削減のため、こうした長孔状の挿通孔を有したコンソール本体が、そのまま後者のインパネ一体型のセンターコンソールに適用される場合もある。この場合、コンソール本体の車両前方側にインパネが存在するため、コンソール本体の車両前方側へのずれは生じないが、挿通孔が長孔状であるため、車両後方側へのずれは生じる可能性が残る。こうしたずれの発生が、コンソール本体にガタつきを生じさせてしまう。
これに対し本発明の前記ネジ部は、車両の前後方向に軸線を有するように延出するものであり、前記第一部材及び前記第二部材の一方が、車両の運転席と助手席との間にインパネと接続することなく設けられる浮島型のセンターコンソールのコンソール本体、他方が、前記コンソール本体を車体側に取り付けられるために車両の運転席と助手席との間の床面側に設けられるコンソールブラケットとすることができる。この構成によれば、車両の前後方向に延びるネジ部に対し固定部材を組付けて前記増し締め操作をすることにより、前記コンソール本体と前記コンソールブラケットとを確実に前記位置固定状態に保持できる。また、本発明の前記ネジ部は、車両の前後方向に軸線を有するように延出するものであり、前記第二部材が、車両の運転席と助手席との間に位置するインパネ部の車両後方側に隣接して設けられるインパネ一体型のセンターコンソールのコンソール本体、前記第一部材が、前記コンソール本体を車体側に取り付けられるために車両の運転席と助手席との間の床面側に設けられるコンソールブラケットとすることができる。この構成によれば、車両の前後方向に延びるネジ部に対し固定部材を組付けて前記増し締め操作をすることにより、前記コンソール本体を前記コンソールブラケット又は前記インパネ部に対し前記位置固定状態に保持できる。
本発明の一実施例をなす組付け構造を示した斜視図。 図1のコンソール本体をコンソールブラケット上に載置することを示す斜視図。 図1のコンソール本体の前方側下端部に挿入部を形成する方法を示した斜視図。 図1のコンソール本体の後方側下端部に挿入部を形成する方法を示した斜視図。 挿入部形成部材を示した斜視図。 図1のコンソール本体の前方側の下端部に、図5の挿入部形成部材を組付ける方法を、車両の左右方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のコンソール本体の後方側の下端部に、図5の挿入部形成部材を組付ける方法を、車両の左右方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のコンソール本体の前方側の下端部に、図5の挿入部形成部材を組付けた状態を、車両の前後方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のコンソール本体の後方側の下端部に、図5の挿入部形成部材を組付けた状態を、車両の前後方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のブラケット前部の平面図。 図1のコンソール本体の前方側の挿入部をブラケット前部に組付ける方法を示した底面図。 図1のコンソール本体の前方側の挿入部をブラケット前部に組付ける方法を、車両の左右方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のコンソール本体の後方側の挿入部をブラケット後部に組付ける方法を、車両の左右方向に直交する断面にて示した断面図。 図1のコンソール本体をコンソールブラケットに仮組付けした状態を示した斜視図。 固定部材を示した斜視図。 図15の固定部材を示した側面図。 図15の固定部材を示した正面図。 図17のXVIII−XVIII断面を示した断面図。 図14の仮組付け状態にあるコンソールブラケットのネジ部に、図15の固定部材を組付ける方法を示した斜視図。 図14の仮組付け状態にあるコンソールブラケットのネジ部に対する図15の固定部材の挿入状態を、車両の左右方向に直交する断面にて示した断面図。 図20の固定部材に対し増し締め操作を行った状態を示した断面図。 図1のコンソール本体の挿通壁部を示した背面図。 図20に示すコンソールブラケットのネジ部に対する固定部材の挿入状態から、固定部材に対し増し締め操作をしたときの固定部材の動きを、図22のA−A断面にて示した断面図。 図20に示すコンソールブラケットのネジ部に対する固定部材の挿入状態から、固定部材に対し増し締め操作をしたときの固定部材の動きを、図22のB−B断面にて示した断面図。 図1の組付け構造の第一変形例を、図13と同じ断面を用いて示した断面図。 図1の組付け構造の第二変形例を示した側面図。 図26の組付け構造を、図13と同じ断面を用いて示した断面図。
以下、本発明の第一実施例を、図面を参照して説明する。
本実施例の組付け構造1は、車両の運転席と助手席との間に設けられるセンターコンソールを車体側に組付けるために、図1に示すように、固定部材5を用いて、車体側に取り付けられる第一部材としてのコンソールブラケット3と、第二部材としてのコンソール本体2と、が密着した位置固定状態となって組付けられる。コンソールブラケット3に組付けられたコンソール本体2の外表面側には、図示しないアッパーパネルやコンソールドア、サイドパネル、エンドパネルといった外表面意匠パネルが組付けられる。
なお、各図に示すコンソールブラケット3は、コンソール本体2との組付けに関与する部分のみを図示しており、残余の部分については図示を省略している。
コンソール本体2は、所定構造体である車体への取り付け対象であり、その取付具であるコンソールブラケット3に対し組付けられる。ここでのコンソール本体2は、上方に開口する形で車両前後にそれぞれ収容部を形成する枠体であり、図2に示すように、その前後方向Xの両側の下端部2A、2Bにおいて下方に突出する複数の挿入部21、22と、それらよりも後方向側から下方に突出する挿通壁部20と、を有する。ここでのコンソール本体2は、樹脂射出成形体であり、例えばその樹脂材料としてPP(ポリプロピレン)を用いることができる。
挿通壁部20は、コンソールブラケット3に対し前後方向Xにおいて当接する後方側当接部(当て壁部)であり、コンソール本体2に対しその下端部2Bの後方X2側から下方に延び出す形で一体をなし、前後方向Xに貫通する挿通孔20Hを有している。
コンソールブラケット3は、所定構造体である車体に対し取り付け対象を取り付けるために当該所定構造体に固定される取付具である。ここでのコンソールブラケット3は、ここでは金属製(例えば鉄)の板状部材であり、車体側に固定される。図1及び図2に示すように、ここでのコンソールブラケット3は、コンソール本体2の前側が配置されるブラケット前部3Aと、コンソール本体2の後ろ側が配置されるブラケット後部3Bと、を有し、それらがボルトやナット等の締結部材によって車体側に取り付けられて一体化される。
また、コンソールブラケット3は、図2及び図10に示すように、上下方向Zに貫通する挿入孔31H、32Hを有する。なお、図10には、ブラケット前部3Aが図示されているが、ブラケット後部3Bについても、後述するネジ部30を除けば、残りはブラケット前部3Aとほぼ同様に形成されている。
挿入孔31H、32Hは、コの字状(略U字状)に屈曲する板状のブラケット前部3A及び後部3Bにおいて、コンソール本体2の載置面(上端面)を上面に有する上側板部3aに上下方向Zに貫通して形成される。挿入孔31H(第一挿入孔)は、ブラケット前部3A及びブラケット後部3Bのそれぞれの上側板部3aにおいて左右方向Yの両側に対向形成され、コンソール本体2の挿入部21(第一挿入部)が挿入される。他方、挿入孔32H(第二挿入孔)は、ブラケット前部3A及びブラケット後部3Bのそれぞれの上側板部3aにおいて左右方向Yの中央の位置に形成され、コンソール本体2の挿入部22(第二挿入部)が挿入される。
また、コンソールブラケット3は、図2に示すように、ブラケット後部3Bにおいて後方を臨む面3xを有する後方側板部3dから所定方向(ここでは前後方向X(具体的には後方X2))に突出するネジ部30を有する。ここでのネジ部30は、円柱状の本体部の外周に螺旋状のネジ山30T、ネジ溝30Vが形成された雄ネジ部であり(図20参照)、コンソール本体2とコンソールブラケット3との組付けに際して、コンソール本体2の挿通孔20Hに挿通される(図1参照)。ここでのネジ部30は、ブラケット後部3Bに一体化されたスタッドボルトである。
固定部材5は、図15〜図18に示すように、挿入部50と、係止部51と、を有する。挿入部50は、図19に示すように、コンソール本体2の挿通孔20Hに挿通されてその挿通孔20Hから突出したネジ部30の先端に対し、そのネジ部30の軸線方向に向けて直線的に接近させて挿入状態となる。係止部51は、そのネジ部30が上記挿入状態となることを許容しつつ、上記挿入状態となった際には、図20に示すようにネジ部30のネジ山30Tと係止し、ネジ部30の挿入方向逆向きへの抜けを阻止する抜け止め状態を形成する。
ここでの挿入部50は、図18及び図20に示すように、雄ネジ部をなすネジ部30が挿入される貫通孔として形成される。他方、係止部51は、挿入部50に挿入されたネジ部30に対し接近ないし離間する弾性変形が可能な弾性部51Sと、その先端側に設けられて当該ネジ部30とネジ係合する係止爪51Tと、を有した弾性係止片として形成される。
以下、コンソール本体2とコンソールブラケット3とを組付ける組付け方法と、それによって形成される組付け構造1について説明する。
まずは、コンソール本体2に挿入部21を形成する(挿入部形成ステップ)。
ここでの挿入部21は、図3及び図4に示すように、コンソール本体2の下端部2Bに設けられた挿入部形成用組付け孔21H(以下、組付け孔21Hと略す)に対し、別に用意された挿入部形成部材211を上方に向けて挿入して組付けることで形成される。
ここでの挿入部形成部材211は、図5に示すように、上端部21Aと、座部21Bと、下端部21Cと、を有しており、PPで成形されたコンソール本体2よりも剛性の高いPOM(ポリアセタール)等の材料を用いて成形されている。これは、後述するコンソールブラケット3上でのコンソール本体2のX方向及びY方向のスライド移動に対する耐性を向上するためである。
上端部21Aは、組付け孔21Hに挿入されて組付けられる部位であり、その挿入組付け状態において、当該組付け孔21H内に位置する基端部21A1と、当該組付け孔21Hから上方に突出する先端部21A2と、を有する。先端部21A2は、基端部21A1の上側で少なくとも後方X2側及び左右方向Y側に拡がるよう膨出している。
下端部21Cは、コンソールブラケット3の挿入孔31Hに挿入され組付けられる部位であり、その挿入組付け状態において、当該挿入孔31H内に位置する基端部21C1と、当該挿入孔31Hから下方に突出する先端部21C2と、を有する。先端部21C2は、基端部21C1の下側で少なくとも前方X1側に拡がるよう膨出する前方側膨出部21C3を有している。
座部21Bは、上端部21Aと下端部21Cの間に設けられ、上下方向Zに対し直交する方向側へと延び出す部位であり、上端部21A(先端部21A2)と下端部21C(先端部21C2)のそれぞれの前後や左右の膨出部分に対し、上下方向Zにおいて空隙を挟んで対向する。また、座部21Bは、前方X1側に延び出して、その先端側が少なくとも下方Z2に弾性変形可能とされた前方延出部21B3を有する。前方延出部21B3には、上方に突出する係合突起部21B4が形成されている。また、座部21Bは、上端部21A(基端部21A1)の下端側から左右方向Yに向けてやや上方側へ傾斜して延び出して、その先端側が少なくとも下方Z2に弾性変形可能とされた左右側の弾性押付部21B5を有する。
ここで、コンソール本体2の組付け孔21Hに対し、挿入部形成部材211を挿入組付けする方法を説明する。
さらに、この係合状態において、挿入部形成部材211は、図8及び図9に示すように、左右側の弾性押付部21B5が下方に押し下げられた弾性変形状態に保持され、その弾性復帰力によって、組付け孔21Hの後方X2側の開口の左右側周辺部2R2、2R2を上方に押し上げ、先端部21A2との間で挟圧状態に保持している。これにより、挿入部形成部材211は、コンソール本体2に対し上下方向Zのガタつきが抑制されている。
また、コンソール本体2に対し挿入部形成部材211を後方X2へ移動させた際、挿入部形成部材211の座部21Bの前方延出部21B3は、図6及び図7に示すように、上方に突出する係合突起部21B4が組付け孔21Hの開口の前方側周辺部2R1に乗り上げることによって前端側が下方へ撓む弾性変形が生じ、上述の係合状態となるに伴い係合突起部21B4が組付け孔21Hの前方X1側の開口内に進入して、前方延出部21B3が弾性復帰する。これにより、挿入部形成部材211は、係合突起部21B4が組付け孔21Hの開口の前方側周辺部2R1によって前方X1側から係止される状態となる(図6及び図7の下図参照)。さらに、この係合状態においては、挿入部形成部材211の基端部21A1が、組付け孔21Hの開口の後方側周辺部2R3によって後方X2側から係止される状態にある。これらにより、挿入部形成部材211は、組付け孔21Hに対し前後方向Xへの抜け(移動)も阻止された状態となる。
このようにして、挿入部形成部材211は、コンソール本体2に対し、前後左右上下において挟まれた抜け止め状態となる形で一体化され、コンソール本体2よりも高剛性の挿入部21となる。
なお、挿入部21は、本実施例のように別部材によってコンソール本体2に後から形成されるものに限らず、コンソール本体2が挿入部21を一体に有するものでもよい。また、コンソール本体2と一体をなしている挿入部22についても、一体のものに限らず、別部材によってコンソール本体2に後から形成されるものでもよい。
次に、図11〜図13の上図に示すように、センターコンソールのコンソール本体2に設けられた下方に突出する挿入部21、22を、車体側に取り付けられるコンソールブラケット3に設けられた挿入孔31H、32H(図10参照)に上方から下方に挿入する形で、コンソール本体2をコンソールブラケット3上に載置する(挿入載置ステップ)。続いて、図11〜図13の下図に示すように、その挿入載置状態においてコンソールブラケット3に対しコンソール本体2を上下方向Zに直交する予め定められたスライド方向(ここでは前方X1)にスライドさせる(スライドステップ)。
具体的にいえば、まずは、図12及び図13の上図に示すように、コンソールブラケット3の挿入孔31H、32Hの後方X2側(図中のX1方向とは逆側)の開口に対し、挿入部21、22を下方Z2に向かって挿入する。これにより、図11〜図13の上図に示すように、挿入部21の下端部21Cは、挿入孔31Hの後方X2(図中のX1方向とは逆側)側の幅の広い開口に対し挿入され、基端部21C1が挿入孔31Hの内側に位置し、先端部21C2が挿入孔31Hから下方Z2側に突出する。また、このとき、挿入部22も、挿入孔32Hに対し挿入されて下方Z2に突出する。ただし、挿入部22は、図11に示すように、挿入孔32Hに対し左右側の内壁面32h、32hに挟圧される形で挿入(圧入)される。これにより、コンソール本体2は、コンソールブラケット3に対し左右方向Yへのガタつき(移動)が抑制された状態とされる。なお、図11については、コンソール本体2の前方X1側の挿入部21、22をブラケット前部3Aに組付ける方法を示しているが、コンソール本体2の後方X2側の挿入部21、22をブラケット後部3Bに組付ける方法も、同様にしてなされる。
また、コンソール本体2は、挿入部21の左右方向Yの両側に下方に突出する摺動部21P(図3及び図4参照)を有する。図2に示すように、コンソールブラケット3の挿入孔31H、32Hに対し挿入部21、22が挿入される際には、それら摺動部21Pが、挿入孔31Hの開口の左右側周辺部3R2、3R2上に当接した状態となる(図12及び図13の上図参照)。これにより、コンソール本体2がコンソールブラケット3上に載置された状態となる。
続いて、コンソールブラケット3上に載置状態とされたコンソール本体2を前方X1側に移動させる(図11〜図13の下図参照)。この移動は、摺動部21Pがコンソールブラケット3の左右側周辺部3R2、3R2に対し当接状態を維持した形で生じるから、コンソール本体2はコンソールブラケット3上をスライドする形で前方X1側に移動することになる。
この前方X1側へのスライドにより、挿入部21の下端部21Cの先端側で前方X1側に膨出する前方側膨出部21C3が、コンソールブラケット3の挿入孔31Hの開口の前方側周辺部3R1の下側に回り込む。このとき、前方側膨出部21C3は、前方側周辺部3R1によって下方にわずかに押し下げられる形で、前方側周辺部3R1の下側に回り込む。これにより、コンソールブラケット3の上側板部3a(3R1、3R2)は、上側の摺動部21Pと、下側の前方側膨出部21C3との間で上下方向に挟圧された状態となり、コンソール本体2は、コンソールブラケット3に対し上下方向Zへのガタつき(移動)が抑制された状態とされる。
このように、コンソール本体2をコンソールブラケット3上に載置し、前方X1側へスライドさせることにより、コンソール本体2は、コンソールブラケット3に対し上下方向Zと左右方向Yへのガタつき(移動)が抑制された仮組付け状態となる。ただし、この仮組付け状態においては、コンソール本体2がコンソールブラケット3に対し後方X2側へと抜けが可能な状態にある。
一方、この前方X1側へのスライドにより、コンソール本体2の挿通壁部20に設けられたスライド方向X1(前後方向X)に貫通する挿通孔20Hには、図14に示すように、コンソールブラケット3に設けられた後方X2に突出するネジ部30が挿通される。
この挿通状態となったネジ部30に対し先端側から固定部材5を組付ける挿入組付け操作がなされる(固定部材組付けステップ)。これにより、固定部材5は、前後方向Xにおいてブラケット後部3B(後方側板部3d)との間にコンソール本体2(挿通壁部20)を挟圧する形でネジ部30に対し組付けられる。挟圧状態とされることで、第一部材であるコンソールブラケット3と第二部材であるコンソール本体2とは、互いに密着した位置固定状態に保持される。固定部材5は、図15〜図18に示すように、挿入部50と、係止部51と、を有する。
ここでの挿入部50は、図20に示すように、ネジ部30の挿入を受け入れる挿入孔であり、雄ネジ部をなすネジ部30のネジ山30Tに対し干渉されつつも挿入可能に設けられている。他方、ここでの係止部51は、挿入孔をなす挿入部50の孔内周側から孔外周側に向かって弾性変形可能とされた弾性部51Sと、その弾性部51Sの自由端側で挿入部50の孔内周側に向かって突出し、挿入部50に挿入されたネジ部30のネジ溝30Vに進入し、隣接するネジ山30Tと係止する係止爪51Tと、を有した弾性係止片である。
また、ここでの係止部51は、図20に示すように、挿入孔をなす挿入部50の孔内で径方向に対向するよう対をなして設けられ、その対がネジ部30の進入方向において2つ並んで設けられている。そして、各係止部51には、挿入部50内を内向きに突出する係止爪51Tが、ネジ部30の螺旋状のネジ溝30Vと螺合するよう、螺旋状の一部区間をなす形で周方向に形成されている。ここでの係止爪51Tは、1つの係止部においてネジ部30の進入方向に3つ並んでおり、進入方向の一方の側で隣接する係止爪51T、51Tの間隔と、他方の側で隣接する係止爪51T、51Tの間隔とが異なるように形成されている。これにより、様々なピッチのネジ部30のネジ山に対応可能となる。
図19の上図に示すように、ネジ部30を固定部材5の挿入部50に挿入させる場合、その挿入方向X1においてネジ山30Tが係止爪51Tと干渉してその挿入が妨げられる。ただし、固定部材5を挿入方向X1に押し込むことで弾性部51Sが挿入部50の孔内外周側(図20の上下側)へと押し出され、これにより係止爪51Tがネジ山30Tを乗り越える。これにより、ネジ部30のさらに奥への挿入が可能になる。そして、これを繰り返すことにより、挿入部50に対しネジ部30をより奥まで挿入することができ、より奥の位置で係止爪51Tがネジ部30のネジ山30Tと係止した抜け止め状態とすることができる(図19中央図参照)。
この抜け止め状態において固定部材5とコンソール本体2(挿通壁部20)は、図20に示すように、互いに対向する対向面5x、2x1をそれぞれ有する。また、この抜け止め状態においてコンソール本体2(挿通壁部20)とコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)も、互いに対向する対向面2x2、3xをそれぞれ有する。コンソール本体2(挿通壁部20)とコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)とを、互いにガタつきが抑制された位置固定状態に保持するためには、それぞれの対向面2x2、3xを密着させればよい。上述のように固定部材5に対しその挿入部50にコンソールブラケット3のネジ部30を挿入していく挿入組付け操作をしていくことにより、固定部材5は、その対向面5xがコンソール本体2の2x1に当接して押し付ける形で、コンソール本体2を挿入方向X1に押し出していく。そして、固定部材5は、押し出されたコンソール本体2の対向面2x2(凸部2x3)がコンソールブラケット3の対向面3xと当接する当接位置まで、コンソール本体2を挿入方向X1に押し出す。固定部材5がこの当接位置に到達することにより、コンソール本体2(挿通壁部20)とコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)とが密着し、互いにガタつきが抑制された位置固定状態となる。
ところが、上記当接位置まで挿入しても、その当接位置において、係止爪51Tがネジ部30のネジ山30Tの斜面上に位置していた場合には、固定部材5を挿入方向X1に移動させる挿入組付け操作を解除した際に、係止爪51Tがその斜面を下ってわずかに戻され、上記位置固定状態を維持できない。つまり、このわずかな戻りによって、コンソール本体2(挿通壁部20)とコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)との間にわずかに隙間を残した状態で係止爪51Tがネジ部30のネジ山30Tと係止した抜け止め状態となるため、コンソールブラケット3とコンソール本体2とを互いに密着した位置固定状態に保てない。
本実施例の固定部材5は、このように隙間の残る形で抜け止め状態となることを想定して、上記当接状態となった後に、固定部材5をネジ部30のネジ締め方向Rに回転させる増し締め操作(図19の中央図及び下図参照)をすることにより、コンソール本体2(挿通壁部20)をコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)に接近させて押し付けた状態とすることで、上記当接状態(位置固定状態)に保持する(固定部材増し締めステップ)。なお、ここでは、ブラケット後部3Bの対向面3xに対し、コンソール本体2の対向面2x2から立ち上がるように形成された凸部2x3(リブ)が当接している(図21参照)。
上記当接状態からの増し締め操作は、通常であれば、固定部材5をネジ部30の軸線周りに最大で1周させる必要がある。しかしながら、本実施例では、この固定部材5を1周させる増し締め操作の負担を軽減するために、コンソール本体2と固定部材5の対向面2x1、5xの一方に上記軸線周りを摺動回転する摺動部55を設け、他方に当該摺動回転の際に摺動部55が摺動する坂道部25が設けられている。ここでの摺動部55は、図15〜図18に示すように、固定部材5の対向面5xに設けられ、坂道部25は、図22〜図24に示すように、コンソール本体2の対向面2x1に設けられている。坂道部25は、摺動部55が摺動する摺動面25sとして、当該摺動回転の回転方向R(摺動回転方向)に向かう上り勾配が形成されており、これにより本実施例では、増し締め操作が固定部材5を1/4回転させるだけで完了することができる。
摺動部55は、図15〜図18に示すように、固定部材5において挿入孔をなす挿入部50からその径方向に最も離れた両端部に形成されている。また、摺動面25sは、図22に示すように、コンソール本体2の対向面2x1上で約1/4周の区間にわたって形成されているだけでなく、その反対側の1/4周区間にも、回転対称を有する形で同様に形成されている。このため、固定部材5の両端に対称性を有して形成された摺動部55が、それぞれどちらかの摺動面25s上を摺動する形で、増し締め操作がなされる。
摺動面25sは、図22及び図23に示すように、固定部材5に増し締め操作をするにあたって、固定部材5の増し締め開始位置と、増し締め終了位置とが予め定められている。ここでの増し締め開始位置は、摺動面25sの最も低い平坦面25s1に固定部材5の摺動部55が当接ないし近接対向する位置が増し締め開始位置であり、摺動面25sの最も高い平坦面25s3に固定部材5の摺動部55が載り上がった位置が増し締め完了位置であり、それらの位置の間には、それら両位置を滑らかにつなげる傾斜面25s2が設けられている。この増し締め操作によって摺動部55を坂道部25に対し摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させることにより、固定部材5がコンソール本体2(挿通壁部20)を前方X1側に押し付け、そのコンソール本体2(挿通壁部20)がその前方X1側に位置するコンソールブラケット(ブラケット後部3B)を前方X1側に押し付けた状態となる。これにより、コンソール本体2とコンソールブラケット3とが前後方向Xにおいて密着した状態に保持され、組付けが完了する。
このようにして固定部材5による増し締め操作が完了することにより、コンソール本体2とコンソールブラケット3とが互いに密着した位置固定状態に保持された組付け構造1(図1参照)が形成される。この組付け構造1では、コンソール本体2とコンソールブラケット3との間で生じる前後方向Xのガタつきを大きく抑制することができ、さらに増し締め操作が簡易化されているため組付け作業性にも優れる。
なお、コンソール本体2と固定部材5には、増し締め操作により摺動部55を坂道部25に対し摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させた際に、その摺動回転方向Rへのさらなる移動を阻止する移動規制部250が設けられている。図22及び図23に示すように、ここでの移動規制部250は、コンソール本体2の坂道部25において増し締め完了位置(25s3)の先に増し締め完了位置よりも高くなるよう形成された段差部25Sと、固定部材5の摺動部55と、により形成されており、摺動部55は、段差部25Sの段差立面25s4と当接することにより、増し締め完了位置(25s3)から先への移動が阻止される。
また、コンソール本体2と固定部材5には、増し締め操作により摺動部55を摺動面25s上で摺動回転させて所定の増し締め完了位置(25s3)まで到達させた際に当該増し締め完了位置(25s3)からの逆戻りを阻止する戻り阻止部260が設けられている。図22及び図24に示すように、ここでの戻り阻止部260は、コンソール本体2の係合凹部26Sと、弾性片56と、により構成される。
弾性片56は、図15〜図18に示すように、固定部材5に設けられている。具体的にいえば、図20に示すように、弾性片56は、固定部材5の両端部をなす摺動部55よりも内側に形成された、対向面2x1、5xの対向方向(前後方向X)に貫通する開口部5h内に設けられており、先端側がその対向方向(前後方向X)において弾性変形可能とされている。他方、係合凹部26Sは、コンソール本体2に設けられている。図22及び図24に示すように、コンソール本体2の対向面2x1には、摺動面25sよりも内周側において、増し締め操作がなされる際に弾性片56を押し付けて弾性変形するように摺動させる押付摺動面26s1、26s2と、その摺動した先の所定位置にて弾性片56を弾性復帰させる形で収容することにより固定部材5の逆戻り方向への回転を阻止する上述の係合凹部26Sと、が設けられている。ここでの押付摺動面26s1、26s2は、係合凹部26Sに向かう途中で少なくとも弾性片56が摺動状態となるように上り勾配として形成されており、係合凹部26Sの直前に位置する押付摺動面26s2においてその勾配がよりきつくなっている。
係合凹部26Sに収容された弾性片56は、増し締め操作によって回転した固定部材5の逆戻り回転側において、係合凹部26Sの底面26s3から立ち上がる内壁面26s4と当接することにより、増し締め完了位置(25s3)にある固定部材5の増し締め開始位置(25s1)側への移動が阻止される。なお、係合凹部26Sは、増し締め完了位置にある弾性片56を完全に弾性復帰させた状態で収容するのではなく、弾性変形状態を残した状態で収容するよう形成されている。
なお、本実施例における弾性片56は、図20に示すように、固定部材5の両端をなす摺動部55、55側に偏って形成されたそれぞれの側の開口部5h、5hのうち一方にのみ形成されている。他方、この弾性片56が摺動し、収容される押付摺動面26s1、26s2及び係合凹部26Sは、図22に示すように、摺動面25sと同様、コンソール本体2の対向面2x1上で回転対称を有する形で形成されている。このため、固定部材5の両端に対称性を有して形成された摺動部55、55が2つある摺動面25sのどちらを摺動する場合でも、弾性片56は、2つある押付摺動面26s1、26s2及び係合凹部26Sのいずれかに対し摺動し、収容されることができる。つまり、固定部材5を増し締め操作する際に、両端をなす摺動部55、55のどちらを上に、どちらを下にするかを気にする必要がない。
まずは、コンソール本体2の組付け孔21Hの前方X1側の幅の広い開口に対し、挿入部形成部材211の上端部21Aを上方向Z1に向かって挿入して上方側に突出させた状態とする(図6及び図7の上図参照)。その後、コンソール本体2に対し挿入部形成部材211を後方X2に移動する(図6及び図7の下図参照)。これにより、組付け孔21Hの後方X2側の幅の狭い開口の左右側周辺部2R2、2R2(図8及び図9参照)と後方側周辺部2R3(図6及び図7の上図参照)とを、上下方向Zにおいて挿入部形成部材211の先端部21A2と座部21Bとの対向間に挟み(図6及び図7の下図参照)、かつ左右方向Yにおいて挿入部形成部材211の基端部21A1が、組付け孔21Hの幅の狭い開口の左右側周辺部2R2、2R2に圧入され(図8及び図9参照)、係合状態となる。この係合状態となることにより、挿入部形成部材211は、組付け孔21Hに対し上下左右への抜け(移動)が阻止された状態となる。特に、左右方向Yにおいては、挿入部形成部材211の基端部21A1が組付け孔21Hの幅の狭い開口の左右側周辺部2R2、2R2に挟圧保持されているため、挿入部形成部材211は、コンソール本体2に対し左右方向Yのガタつきが抑制されている。
以上、本発明の一実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。
以下、上記した実施例とは別の実施例やそれら実施例の変形例について説明する。なお、上記実施例と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、上記実施例と、下記変形例及び別実施例とは、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。
上記実施例において、所定方向に突出するネジ部30を雄ネジ部としていたが、所定方向に突出する突出部の内側の内周面に螺旋状のネジ山を有した雌ネジ部としてもよい。この場合、固定部材5の挿入部は、雌ネジ穴を有する突出部に対しその突出先端側から接近させて挿入状態となる挿入部とすることができ、固定部材5の係止部は、例えば、その挿入状態において雌ネジ穴の内側のネジ山と係止して抜け止め状態を形成できるよう、外向きに突出する係止爪と、先端側が雌ネジ穴の内側に向けて弾性変形可能であり、その先端側に上記係止爪を有した弾性片と、を有した構造とすることができる。
また、上記実施例において、ネジ部30を有する第一部材をコンソールブラケット3、そのネジ部30が挿通される挿通孔20Hを有する第二部材をコンソール本体2としているが、ネジ部30を有する第一部材をコンソール本体2、挿通孔20Hを有する第二部材をコンソールブラケット3としてもよい。
また、上記実施例において、第二部材をなすコンソール本体2に坂道部25が設けられ、固定部材5に摺動部55が設けられているが、第二部材に摺動部55が設けられ、固定部材5に坂道部25が設けられてもよい。
また、上記実施例の組付け構造1は、第一部材をなすコンソールブラケット3がネジ部30を有し、固定部材5が挿入部50と係止部51とを有して構成されているが、固定部材5がネジ部を有し、第一部材をなすコンソールブラケット3が挿入部50と係止部51とを有して構成されていてもよい。この場合、増し締め操作によってコンソールブラケット3の摺動部55をコンソール本体2の坂道部25の所定の増し締め完了位置25s3に到達させることにより、固定部材5のネジ部30に対するコンソールブラケット3のネジ締めが進んでコンソール本体2(第二部材)がコンソールブラケット3(第一部材)に押し付けられる。これにより、コンソールブラケット3とコンソール本体2とをガタつきが抑制された位置固定状態に保持することができる。
上記実施例では、第一部材がコンソールブラケット3、第二部材がコンソール本体とされているが、第一部材及び第二部材は、それら以外のものであってもよい。
上記実施例の第一変形例について説明する。上記実施例においては、図21に示すように、上述の増し締め操作がなされた固定部材5によって、コンソール本体2の挿通壁部20(対向面2x2から立ち上がる凸部2x3(リブ))が、ブラケット後部3Bの対向面3xに押し付けられ、双方が密着状態となっているが、コンソール本体2とコンソールブラケット3とにおける密着部位は、他の部位であってもよい。例えば図25に示すように、上述の増し締め操作がなされた固定部材5によって、コンソール本体2の挿入部21が、コンソールブラケット3に設けられる挿入孔32H(31Hでもよい)の車両前方側(図中左側)の内壁面3a1に押し付けられて密着する構造でもよい。この場合、コンソール本体2の挿通壁部20と、ブラケット後部3Bの対向面3xとの対向間には、空隙Sが形成されることになる。
上記実施例の第二変形例について具体的に説明する。第二変形例をなす組付け構造1Aでは、固定部材5を用いてコンソールブラケット3とコンソール本体2とのうち一方を他方に押し付けて密着状態に保持するのではなく、コンソールブラケット3とコンソール本体2とのうち一方を、図26に示すような、コンソールブラケット3とコンソール本体2とのいずれでもない他部材200に押し付けて密着状態に保持する組付け構造をなす。
なお、ここでの他部材200は、コンソールブラケット3(第一部材)が固定される所定構造体と共通の構造体である車体に対し固定されている。また、ここでの他部材200は、車両の運転席と助手席との間に位置し、かつコンソール本体2の車両前方側に隣接して位置する形で車体側に固定されるインパネ部である。
図26に示す組付け構造1Aの場合、上記実施例と同様、第一部材をなすコンソールブラケット3において車両の前後方向Xに軸線を有するように延出するネジ部30を、第二部材をなすコンソール本体2の挿通孔20Hに挿通する(図14参照)。そして、その挿通されたネジ部30に対し、その突出先端側から固定部材5を接近させ、固定部材5の挿入部21に挿入して挿入状態とする挿入組付け操作を行う(図20参照)。ところが、上記実施例では、この挿入組付け操作を、固定部材5によって押し出されるコンソール本体2(挿通壁部20)がコンソールブラケット3(ブラケット後部3B)に当接するまで行っていたが(図20参照)、ここでは、コンソール本体2(20)をコンソールブラケット3(3B)に当接させることができない。これは、図26に示すように、インパネ部200の車両後方側にコンソール本体2が隣接されているため、コンソールブラケット3(3B)に当接するよりも前に、コンソール本体2の前端部2Xがインパネ部200と当接するからである。このため、ここでのネジ部30を固定部材5の挿入部21への挿入組付け操作は、インパネ部200にコンソール本体2が当接するまで行う。そして、この操作が解除されると、上記実施例と同様にネジ山30Tの斜面に起因した固定部材5のわずかな戻りが生じた形で、ネジ部30と固定部材5の係止部51とが係止した抜け止め状態となる。このため、わずかな戻りが生じた固定部材5に対し上記実施例と同様の増し締め操作(図19の中央図及び下図参照)を行うことで、そのわずかな戻りを解消し、コンソール本体2(2X)を、インパネ部200に押し付けた位置固定状態とする。
なお、本発明の組付け構造には、第二部材が、固定部材によって第一部材側に押し付けられ、他部材と密着した位置固定状態に保持される構造が含まれているが、ここでいう第一部材側の他部材とは、第二部材に対し、固定部材によって第一部材が押し付けられる側に少なくとも一部の部位が位置する、第一部材及び第二部材とは異なる部材のことである。なお、上記第二変形例における他部材は、インパネ部200であるが、本発明における他部材は、このインパネ部200に限るものではない。
また、第二部材は、第一部材や他部材と密着するが、その密着は、第二部材に装着された外表面意匠パネル等の装着部材や、第一部材や他部材に装着された装着部材等を介して密着するものも含む。
1、1A 組付け構造
2 コンソール本体(第二部材)
20H 挿通孔
21 挿入部
3 コンソールブラケット(第一部材)
30 ネジ部
5 固定部材
50 挿入部
51 係止部
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向

Claims (7)

  1. 固定部材を用いて第一部材と第二部材とのうち一方を他方に、あるいは一方をそれらとは異なる他部材に押し付けた位置固定状態に保持する組付け構造であって、
    前記第一部材及び前記固定部材の一方が、所定方向に突出して前記第二部材の挿通孔に挿通されるネジ部を有し、他方が、前記挿通孔に挿通された前記ネジ部に対しその突出先端側から前記第二部材を挟むよう接近させて挿入状態となる挿入部と、前記挿入状態において前記ネジ部のネジ山と係止して抜け止め状態を形成する係止部と、を有し、
    前記第二部材及び前記固定部材は、前記抜け止め状態において互いが前記挿入部への前記ネジ部の挿入方向にて対向する対向面をそれぞれ有し、それら対向面の一方には、前記抜け止め状態において前記固定部材を前記ネジ部のネジ締め方向に回転させる増し締め操作をした際に当該ネジ部の軸線周りを回転する摺動部が設けられ、それら対向面の他方には、当該回転の際に前記摺動部が摺動する摺動面として当該回転の回転方向に向かう上り勾配が形成された坂道部が設けられ、
    前記増し締め操作によって前記摺動部を前記坂道部の所定の増し締め完了位置に到達させることで前記固定部材に押し付けられた前記第二部材が、前記第一部材を押し付ける位置固定状態、あるいは前記他部材を押し付ける位置固定状態に保持されることを特徴とする組付け構造。
  2. 前記第二部材及び前記固定部材には、前記増し締め操作により前記摺動部を前記摺動面上で摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させた際に当該増し締め完了位置からの逆戻りを阻止する戻り阻止部が設けられている請求項1に記載の組付け構造。
  3. 前記第二部材及び前記固定部材の一方には、先端側が弾性変形可能な弾性片が設けられ、他方には、前記増し締め操作がなされる際に前記弾性片を押し付けて弾性変形させた状態で摺動させる押付摺動面と、その摺動した先の所定位置にて前記弾性片を弾性復帰させる形で収容することにより前記固定部材の逆戻り方向への回転を阻止する係合凹部と、が設けられ、
    前記戻り阻止部は、前記弾性片と、前記係合凹部と、により構成される請求項2に記載の組付け構造。
  4. 前記係合凹部は、収容した前記弾性片によって押し付けられた状態とされる請求項3に記載の組付け構造。
  5. 前記第二部材及び前記固定部材には、前記増し締め操作により前記摺動部を前記坂道部上で摺動回転させて所定の増し締め完了位置まで到達させた際に、その摺動回転方向へのさらなる移動を阻止する移動規制部が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の組付け構造。
  6. 前記ネジ部は、車両の前後方向に軸線を有するように延出しており、
    前記第一部材及び前記第二部材の一方が、車両の運転席と助手席との間にインパネと接続することなく設けられるセンターコンソールのコンソール本体であり、他方が、前記コンソール本体を車体側に取り付けられるために車両の運転席と助手席との間の床面側に設けられるコンソールブラケットであり、前記増し締め操作により前記コンソール本体と前記コンソールブラケットとが前記位置固定状態に保持される請求項5に記載の組付け構造。
  7. 前記ネジ部は、車両の前後方向に軸線を有するように延出しており、
    前記第二部材が、車両の運転席と助手席との間に位置するインパネ部の車両後方側に隣接して設けられるセンターコンソールのコンソール本体であり、前記第一部材が、前記コンソール本体を車体側に取り付けられるために車両の運転席と助手席との間の床面側に設けられるコンソールブラケットであり、前記増し締め操作により前記コンソール本体が前記コンソールブラケット又は前記インパネ部に対し前記位置固定状態に保持される請求項5に記載の組付け構造。
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