JP2021004045A - 板状体支持装置 - Google Patents

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【課題】大型のガラス基板を積層状に収納保管搬送するためのカセット内に設けられるガラス基板支持手段などに活用出来る板状体支持装置を提供する。【解決手段】板状体を水平状態で支持する支持空間の外側のフレームに基部が取り付けられて先端が前記支持空間内に向かって水平に延出する片持ち状支持部材11と、この片持ち状支持部材11の基部と先端との間に張設されたワイヤー12を備え、ワイヤー12の張力により、片持ち状支持部材11の自由端下がりの撓み変形を抑制するように構成された板状体支持装置において、片持ち状支持部材11の基部は、上下方向の支柱部材12に取り付けられ、ワイヤー12の一端は、片持ち状支持部材11の基部ではなく支柱部材17に、ワイヤー張力調整手段29を介して連結され、ワイヤー12の他端は、片持ち状支持部材11の先端に取り付けられたワイヤー係止部材24に係止された板状体支持装置。【選択図】図5

Description

本発明は、大型のガラス基板を積層状に収納保管搬送するためのカセット内に設けられるガラス基板支持手段などに活用出来る板状体支持装置に関するものである。
この種のガラス基板収納保管搬送用カセットには、両端がカセット周囲枠に支持されたワイヤーを水平面上で並列張設してガラス基板支持面を形成するワイヤーカセットと、一端のみがカセット周囲枠に支持された片持ち状支持部材を使用するノーマルカセットが知られている。ワイヤーカセットは、ガラス基板の積み降ろしに専用のコンベヤが必要であるのに対し、ノーマルカセットは、水平出退運動と昇降運動とが可能な汎用のロボットハンドを利用してガラス基板の積み降ろしが可能なものであって、本発明の板状体支持装置は、このノーマルカセットの片持ち状支持部材に利用出来るものである。
このノーマルカセットの課題は、支持対象のガラス基板が大型になると、当該ガラス基板の周辺のみを片持ち状支持部材で支持させたのでは、ガラス基板が自重によって中央部が下がるように撓むことになる。従って、大型のガラス基板を対象とするカセットでは、当該ガラス基板の前後方向の巾のほぼ全域を支持出来るような長尺の片持ち状支持部材を、ガラス基板が水平に出し入れされる前後方向と平行に配設しなければならない。しかしながら片持ち状支持部材の長さを長くすると、この片持ち状支持部材自体の曲げ強度を十分に高めなければ、支持するガラス基板の重量によってこの片持ち状支持部材自体が自由端下がりに撓み変形し、その結果として、支持されるガラス基板に不当な曲げ応力が作用することになる。又、上下複数段に積層状にガラス基板を収納するカセットでは、上下に隣接する片持ち状支持部材間に、ロボットハンドとこれに支持されたガラス基板とに水平出退運動及び昇降運動を問題無く行わせるための空間を確保しなければならないが、片持ち状支持部材の自由端下がりの撓み変形を想定して、上下に隣接する片持ち状支持部材間の空間の高さを大きくすると、カセットの大型化、収納効率の低下などを招くことになる。一方、片持ち状支持部材自体の曲げ強度を十分に高めるために片持ち状支持部材自体の高さを大きくすると、結果としては同様のカセットの大型化、収納効率の低下などを招くことになるので、高さを大きくしないで片持ち状支持部材自体の曲げ強度を十分に高めようとすると、高価な特殊素材、例えばCFRPと称されるカーボンファイバー・レインフォース・プラスチックによって片持ち状支持部材を構成しなければならず、大幅なコストアップにつながる。このような問題点を解消する手段として、特許文献1に示されるように、片持ち状支持部材の両端間で当該片持ち状支持部材の上面側に偏った位置にワイヤーを張設し、このワイヤーに与えた張力によって自由端下がりの撓み変形を抑制することが考えられた。
特開2011−16564号公報
しかしながら特許文献1には、片持ち状支持部材の両端間で当該片持ち状支持部材の上面側に偏った位置に張設したワイヤーの張力によって、当該片持ち状支持部材の自由端下がりの撓み変形を抑制することが可能であるという基本的アイデアが記載されているだけであって、実施のための具体的な構成までは開示されていない。
本発明は、上記のようなノーマルカセットの片持ち状支持部材における問題点を、片持ち状支持部材に組み込んだワイヤーの張力によって解消することの出来る、実用的且つ具体的な板状体支持装置を提案するものであって、本発明に係る板状体支持装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、板状体(G)を水平状態で支持する支持空間(3)の外側のフレーム(2)に基部が取り付けられて先端が前記支持空間(3)内に向かって水平に延出する片持ち状支持部材(11)と、この片持ち状支持部材(11)の前記基部と先端との間に張設されたワイヤー(12)を備え、このワイヤー(12)の張力により、当該片持ち状支持部材(11)の自由端下がりの撓み変形を抑制するように構成された板状体支持装置において、前記片持ち状支持部材(11)の基部は、前記フレーム(2)を構成している上下方向の支柱部材(17)に取り付けられ、前記ワイヤー(12)の一端は、前記片持ち状支持部材(11)の基部ではなく前記支柱部材(17)に、ワイヤー張力調整手段(29)を介して連結され、前記ワイヤー(12)の他端は、前記片持ち状支持部材(11)の先端に取り付けられたワイヤー係止部材(24)に係止された構成になっている。
上記の本発明に係る板状体支持装置を使用して、ガラス基板を積層状に収納保管搬送するためのノーマルカセットを構成する場合、ガラス基板のサイズに応じて片持ち状支持部材を左右巾方向に所要本数並列状に架設すると共に、この複数本の片持ち状支持部材で構成される板状体支持空間を上下方向適当間隔おきに複数段構成すれば良いのであるが、係る本発明の板状体支持装置によれば、片持ち状支持部材の前記基部と先端との間に張設されたワイヤーの張力により、当該片持ち状支持部材の自由端下がりの撓み変形を抑制することが出来るので、特許文献1に示される従来周知のワイヤー併用の構成と同様に、取り扱うガラス基板などの板状体のサイズが大きくなっても、そして片持ち状支持部材をCFRPなどの高価な特殊素材で構成しなくとも、更に、片持ち状支持部材の支持強度(下向きの曲げ強度)を増大させるために片持ち状支持部材の高さを大きくしなくとも、板状体(ガラス基板)を水平に安定良く支持させることが出来る。
しかも本発明の構成によれば、片持ち状支持部材の基部を支持する支柱部材にワイヤー張力調整手段を介してワイヤーの一端を連結させる構造であるから、前記ワイヤーの一端を片持ち状支持部材の基部に連結させる場合のように、当該ワイヤーの一端に取り付けられる部材(例えばボルト)を貫通させてナット止めするのに必要な強度のある受け部材を片持ち状支持部材の基部に取り付ける必要がなくなり、部品点数も少なくなり、安価に実施することが出来る。しかも本来、板状体を水平状態で支持する支持空間の外側に配設されている支柱部材に、例えばワイヤーの一端に取り付けられてワイヤー張力調整手段を構成するボルトが貫通する貫通孔を設け、当該支柱部材を貫通した前記ボルトにナットを螺嵌させて、ワイヤーの一端を取り付けることが出来るので、前記支柱部材の内側(板状体支持空間のある側)に、ワイヤーの一端を取り付けるための前記受け部材などを配設しなければならない場合と比較して、前記受け部材などにより板状体支持空間を狭めてしまうこともなくなり、必要なサイズの板状体支持空間を確保しながらカセットの平面サイズを小さく構成することが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記ワイヤー張力調整手段(29)は、前記ワイヤー(12)の一端に固着されて前記支柱部材(17)に設けられた貫通孔(31)を貫通する軸杆(30)と、前記貫通孔(31)から外側に突出する前記軸杆(30)の螺軸部(30b)に螺嵌するナット(32)とから構成すると共に、前記軸杆(30)には、前記貫通孔(31)から内側に突出する角軸部(30a)を設けておくことが出来る。この構成によれば、強度のある支柱部材にワイヤーの一端を強固に結合出来るだけでなく、前記貫通孔から内側に突出する角軸部を工具で把持して前記軸杆を回り止めした状態で前記ナットを回転操作することにより、簡単容易にワイヤーの張力調整が可能になる。又、前記軸杆の端面から同心状に設けられた中心孔に前記ワイヤーの先端を挿入した状態で当該軸杆の端部一定領域を角軸状に加圧成形して、前記角軸部の形成と、カシメによるワイヤー端部の固着とを同時に行わせることが出来る。尚、角軸部は、四角形断面のものに限定されるわけではなく、適当な工具で回り止めが容易に出来る、断面非真円形(例えば断面長円形など)のものであれば良い。
上記構成を実施する場合、前記支柱部材(17)の少なくとも内側面(前記支持空間(3)に隣接する側の側面)に当該支柱部材(17)の長さ方向に沿って凹溝部(18a)を形成し、この凹溝部(18a)の底面に前記貫通孔(31)が開口するように構成して、前記貫通孔(31)から内側に突出する角軸部(30a)が前記凹溝部(18a)内に収まるように構成すれば、前記支柱部材の内側に隣接する前記支持空間内に前記角軸部を突出させないで済み、前記支持空間を前記角軸部によって狭めてしまうことが無い。尚、前記凹溝部(18a)に代えて、前記角軸部(30a)より十分に大径の凹窪部を形成し、この凹窪部の底面に前記貫通孔(31)が開口するように構成して、前記貫通孔(31)から内側に突出する角軸部(30a)が前記凹窪部内に収まるように構成することも可能である。
前記片持ち状支持部材(11)は、如何なる断面形状のものでも良いが、基本的には、片持ち状支持部材(11)の長さ方向に連続する帯状水平板部と当該帯状水平板部から下向きに連設された帯状垂直板部とを備えた構造とすることが出来る。この構造は、一枚の巾広帯状水平板部と、その下側に断面T字形に溶接などで取り付けられた一枚の帯状垂直板部で構成した断面T字形の片持ち状支持部材として実施することが出来るが、別の実施例としては、
A.左右一対のL型材を、その帯状垂直板部どうしをボルトナットなどで互いに連結一 体化して、二枚重ねの帯状垂直板部を備えた断面T字形の片持ち状支持部材。
B.前記構成Aにおける左右一対のL型材(13a,13b)を、それぞれの帯状垂直板部(15) どうしが間隔を隔てて並列するように配置させた片持ち状支持部材。
C.前記構成Bにおける左右一対の帯状垂直板部(15)の下側辺どうしを水平帯状底板部 (34)で連結一体化した、リップ付きの溝型断面の型材(35)から成る片持ち状支持部材 。
D.一枚の巾広帯状水平板部(36)の左右両側辺から下向きに帯状垂直板部(37a,37b)を 折曲連設した、断面門形の型材(38)から成る片持ち状支持部材。
などが考えられる。
特に構成B〜Dの片持ち状支持部材であれば、支柱部材(17)に対しては、左右一対の帯状垂直板部(15,37a,37b)が当該支柱部材(17)を両側から挟むように取り付け、前記ワイヤー係止部材(24)は、左右一対の帯状垂直板部(15,37a,37b)間に挟持固定することが出来る。即ち、支柱部材への片持ち状支持部材の取付けや、片持ち状支持部材の先端部へのワイヤー係止部材の取付けが、簡単容易に行える。
又、基本形である断面T字形の片持ち状支持部材や、前記構成A〜Dに示す帯状垂直板部を備えた片持ち状支持部材として実施する場合は、前記帯状垂直板部(15,37a,37b)に、この片持ち状支持部材(11)の長さ方向中央位置より先端に近い側で下側縁から切欠き形成された凹入部(16,39,40)を設けておくことが出来る。この構成によれば、帯状垂直板部の存在によって片持ち状支持部材の下方への曲げ強度を十分に高めることが出来るのであるが、ワイヤーの張力で片持ち状支持部材に作用する圧縮応力によって当該片持ち状支持部材には座屈力が働くことになる。この状況では、片持ち状支持部材に上向きの曲げ力を確実に作用させることが出来ないし、仮に上向きの曲げ力を片持ち状支持部材に作用させことが出来たとしても、その曲げの支点位置が確定せず、フレーム(支柱部材など)に取り付けられている基部を支点に片持ち状支持部材の全体が上向きに曲げられる可能性もある。このような現象が生じたのでは、片持ち状支持部材の先端の上方への変位量が大きくなり、片持ち状支持部材全体の高さが高くなって、板状体支持空間を上下方向に積層状に設ける場合に板状体支持空間の上下方向の間隔が大きくなり、延いてはカセットの大型化、収納効率の低下の原因となる。
然るに上記の凹入部(16,39,40)を設けた構成によれば、片持ち状支持部材の前記凹入部が切欠き形成された箇所が上向きの曲げ強度の最も弱い箇所になるので、結果として、片持ち状支持部材の先端に近い箇所に上向きの曲げ支点が形成され、ワイヤーの張力によって先端部に上向きの曲げ力が作用する片持ち状支持部材は、前記凹入部のある曲げ支点から先端までの一定領域が上向きに曲げられることになる。このときの片持ち状支持部材の先端の上昇量は、曲げ支点から先端までの曲げ応力を受ける領域の長さが短いために、片持ち状支持部材の全体が上向きに曲げられる場合と比較して僅かになるので、先に説明したように板状体支持空間を上下方向に積層状に設ける場合に板状体支持空間の上下方向の間隔を狭め、カセットの小型化、収納効率の向上に寄与出来る。
尚、互いに独立した左右一対のL型材(13a,13b)で片持ち状支持部材を構成する場合に前記凹入部(16)を設ける場合、左右一対の帯状垂直板部(15)どうしを、前記凹入部(16)の上側の位置で連結具(23)により互いに連結させることが出来る。この構成によれば、前記凹入部の存在により当該箇所での各L型材の捩じり強度が著しく低下することが原因で、ワイヤーの張力によって片持ち状支持部材に圧縮力を作用させたときに、各L型材が前記凹入部の位置で任意の方向に座屈するのを防止し、片持ち状支持部材を前記凹入部の位置を支点に確実に上向きに曲げて当該片持ち状支持部材全体の支持強度を増大させることが出来る。
尚、本発明では、片持ち状支持部材の最上面よりもワイヤーが上側に位置するように、ワイヤーを張設すれば、このワイヤーで板状体を支持させることが出来るが、これは本発明の必須要件ではない。例えば、基本形である断面T字形の片持ち状支持部材や、前記構成A,Dによる片持ち状支持部材のように、巾広の帯状水平板部によって片持ち状支持部材の上面が形成されるような構成では、ワイヤーは前記巾広の帯状水平板部の上側に張設することになるので、このワイヤーとは別に板状体支持具を併用する場合は、当該ワイヤーの左右両側の内、少なくとも片側に位置する帯状水平板部に、前記ワイヤーよりも支持面が上方になる板状体支持具を付設することが出来る。又、前記構成B,Cによる片持ち状支持部材であれば、ワイヤーを左右一対の帯状垂直板部間に張設し、当該ワイヤーより高い位置にある左右一対の帯状水平板部又はこの帯状水平板部上に付設した板状体支持具によって板状体を支持させることが出来る。
図1は、本発明の板状体支持装置を利用して構成したノーマルカセットの正面図である。 図2は、上記ノーマルカセットの天板を外した状態での平面図である。 図3は、図1のA−A線断面図である。 図4は、本発明の板状体支持装置の第一実施例を示す側面図である。 図5は、図4に示す板状体支持装置の基部、中間部、先端部それぞれの組立て前の状態を示す拡大一部横断平面図である。 図6は、図4に示す板状体支持装置の基部、中間部、先端部それぞれの拡大一部縦断側面図である。 図7は、図6のB−B線拡大断面図である。 図8は、図6のC−C線拡大断面図である。 図9は、図6のD−D線拡大断面図である。 図10A〜Cは、図4に示す板状体支持装置の一部分の変形例を説明する側面図である。 図11は、本発明の板状体支持装置の第二実施例を示す要部の一部縦断側面図である。 図12は、図11のE−E線拡大断面図である。 図13は、図11のF−F線拡大断面図である。 図14は、本発明の板状体支持装置の第三実施例を示す要部の一部縦断側面図である。 図15は、図14のG−G線拡大断面図である。 図16は、図14のH−H線拡大断面図である。
以下、本発明の板状体支持装置の第一実施例について図1〜図9に基いて説明すると、1は、本発明の板状体支持装置を利用して構成したノーマルカセットであって、図1と図2に仮想線で示す板状体(ガラス基板)Gより一回り大きな横断面四角形の柱状空間を囲む矩形枠状フレーム2と、この矩形枠状フレーム2の内部の柱状空間を、図1及び図3に示すように、板状体Gを1枚ずつ収納保管する板状体支持空間3に上下方向に分割する支持手段4が上下方向等間隔おきに設けられている。
矩形枠状フレーム2は、矩形状基盤部5、左右両横側壁部6a,6b、背側壁部7、及び天井壁部8から構成され、板状体Gを水平に出し入れする正面側は解放されている。尚、天井壁部8は、左右両横側壁部6a,6bと背側壁部7の上端、及び左右両横側壁部6a,6bの前側上端どうしを連結する前側上端連結枠材8aによって四辺を支持される矩形天板8bによって構成されているが、この実施例では、左右両横側壁部6a,6bと背側壁部7には、板材は貼付されていない。尚、板状体支持空間3の前側辺は、図2に示す平面視において、若干前側上端連結枠材8aの下側に入り込んでいる。
各支持手段4は、背側壁部7に取り付けられた左右巾方向複数(図示例では3つ)の本発明に係る板状体支持装置9と、左右両横側壁部6a,6bに取り付けられた前後奥行き方向複数の板状体補助支持具10から構成されている。各板状体支持装置9は、背側壁部7に基部が取り付けられて先端が前記支持空間内に向かって水平に延出する片持ち状支持部材11と、この片持ち状支持部材11の前記基部と先端との間に張設されたワイヤー12を備えている。片持ち状支持部材11は、並列する左右一対のL型材13a,13bから構成されている。両L型材13a,13bは左右対称形のもので、各L型材13a,13bの帯状水平板部14は、それぞれの帯状垂直板部15の上側辺から互いに反対方向外向きに折曲連設されているが、その帯状垂直板部15からの張出し巾は、背側壁部7に取り付けられる基部から先端に至るほど狭められている。又、帯状垂直板部15は、全長にわたって同一高さのものであっても良いし、基部から先端に至るほど帯状水平板部14から下側辺までの高さが漸減する先細りのものであっても良いが、この実施例のものは、図4にも示すように、全長にわたって同一高さの帯状垂直板部15の長さ方向の中央位置より先端に近い側に、下側縁から円弧形に切欠き形成された凹入部16が形成されている。
背側壁部7には、各板状体支持装置9に対応する位置に上下方向の支柱部材17が設けられている。各支柱部材17は、図5及び図9に示すように、前後両側面の左右巾方向の中央位置に、全長にわたって連続する凹溝部18a,18bが形成されている。又、支柱部材17の左右両側面には、各板状体支持装置9の片持ち状支持部材11の取付け高さに対応させて、L型材位置決め凹部19a,19bが形成されている。従って、各片持ち状支持部材11の左右一対のL型材13a,13bの基部の帯状垂直板部15を前記L型材位置決め凹部19a,19bに嵌合させれば、両L型材13a,13bの高さと向きが規制されるので、この状態で両L型材13a,13bの基部の帯状垂直板部15をボルト20により支柱部材17の左右両側に取り付けている。このようにして基部が支柱部材17に取り付けられた左右一対のL型材13a,13bは、図5、図6、及び図8に示すように、両帯状垂直板部15の凹入部16と帯状水平板部14との間の上下方向の巾(高さ)が最も小さくなった箇所において、筒状スペーサー21とこの筒状スペーサー21を貫通するボルト22a及びナット22bから成る連結具23により、互いに結合一体化されている。
片持ち状支持部材11の先端には、ワイヤー係止部材24が取り付けられている。このワイヤー係止部材24は、図5〜図7に示すように、本体24aの上端左右両側に突出部24b,24cが突設されたもので、左右一対のL型材13a,13bの帯状垂直板部15間に本体24aを挟持させると共に突出部24b,24cを帯状水平板部14の上面に当接させた状態で、両帯状垂直板部15と本体24aとを左右方向に貫通する1本のボルト25とナット26により、片持ち状支持部材11の先端に取り付けられたもので、このワイヤー係止部材24によって左右一対のL型材13a,13bの先端部も互いに連結一体化され、左右一対のL型材13a,13bの帯状垂直板部15は、その全長にわたって互いに平行に並列することになる。
上記のように片持ち状支持部材11の先端に取り付けられたワイヤー係止部材24は、1本のボルト25とナット26とで片持ち状支持部材11の先端に取り付けられているにも拘わらず、突出部24b,24cが左右両側の帯状水平板部14の上面に当接しているので、片持ち状支持部材11に対するワイヤー係止部材24の位置及び姿勢が決まることになる。而して、このワイヤー係止部材24の左右巾方向中央部の、帯状水平板部14の上面より若干高い位置に、片持ち状支持部材11の長さ方向と平行にワイヤー取付け用の貫通孔27が設けられている。
図5に示すように、ワイヤー12の一端には、ワイヤー係止部材24の貫通孔27に外側(片持ち状支持部材11のある側とは反対側)から挿入可能で、当該ワイヤー係止部材24の外側面に当接する頭部28aを備えた軸状の係止金具28が固着されている。この係止金具28は、その内端から同心状にワイヤー挿入孔が設けられていて、このワイヤー挿入孔にワイヤー12の一端を差し込んだ状態で角柱状にカシメることにより、ワイヤー12と係止金具28とが互いに固着一体化されている。ワイヤー12の他端には、ワイヤー張力調整手段29を構成する軸杆30が当該ワイヤー12と同心状に固着一体化されている。この軸杆30は、その一端から同心状にワイヤー挿入孔が設けられていて、このワイヤー挿入孔にワイヤー12の他端を差し込んだ状態で角柱状にカシメることにより、ワイヤー12と固着一体化された角軸部30aが内端側に形成されたもので、軸杆30の角軸部30aから外端までの間の部分が螺軸部30bに形成されている。前記カシメによって形成された角軸部30aは、四角柱状に示しているが、軸杆30を回り止めする際に工具で容易且つ確実に挟持することが出来る断面形状であれば良く、直径方向両側からカシメて形成される長円形断面であっても良い。
ワイヤー張力調整手段29は、軸杆30と、支柱部材17の前後の凹溝部18a,18b間を貫通するように当該支柱部材17に設けられた貫通孔31と、軸杆30の螺軸部30bに螺嵌するナット32とによって構成されている。前記貫通孔31に前側(内側)の凹溝部18a側から軸杆30を挿入させ、後ろ側(外側)の凹溝部18内に突出する軸杆30の螺軸部30bにナット32を螺嵌締結させて、ワイヤー12を緊張させたとき、図2、図4、及び図6に示すように、当該ワイヤー12が平面視において片持ち状支持部材11の両L型材13a,13b間の中央位置で当該片持ち状支持部材11の長さ方向と平行に位置すると共に、当該ワイヤー12が側面視において片持ち状支持部材11の帯状水平板部14の上面より若干高い位置で当該帯状水平板部14の上面と平行に張られているように構成している。又、このとき図6に示すように、軸杆30の角軸部30aの大部分が支柱部材17の前側(内側)の凹溝部18a内に突出しているが、凹溝部18a内から支柱部材17の外側へ突出しないように構成している。尚、ワイヤー12に作用する張力を調整するためにナット32を正逆回転操作するときには、支柱部材17の前記凹溝部18a内に突出している軸杆30の角軸部30aを適当な工具にて挟持して、軸杆30の共回りを阻止させておくことが出来る。
上記板状体支持装置9の構成では、図6に示すように側面視において、片持ち状支持部材11の先端に取り付けられているワイヤー係止部材24の上端や当該ワイヤー係止部材24の内側に突出する係止金具28が、ワイヤー12の板状体支持レベルSLより少し上方に突出することになる。このため、このワイヤー係止部材24や係止金具28が矩形枠状フレーム2の内側の板状体支持空間3内に存在することは避けなければならない。従って、図2に示すように平面視において、各片持ち状支持部材11の先端部分が矩形枠状フレーム2の内側の板状体支持空間3内に入り込まないように、平面視において前側上端連結枠材8aの下側に入り込ませている。
図1及び図2に示す板状体補助支持具10は、左右方向複数の同一高さに位置する板状体支持装置9によって支持される板状体Gの左右両側辺を支持するものであって、左右両横側壁部6a,6bの内側(板状体支持空間3のある側)に付設された上下方向の支持部材33に取り付けられて水平に突出する、先端に板状体支持用頭部を備えたピン状のものである。勿論、板状体Gの左右両側辺近くも板状体支持装置9で支持させることが出来るように、同一高さにある板状体支持装置9の内、左右方向両端に位置する板状体支持装置9を左右両横側壁部6a,6bに出来る限り接近させるように配置して、前記板状体補助支持具10を無くすことも可能である。この場合、必要に応じて同一高さにある板状体支持装置9の数を増やすことも出来る。
以上のように構成されたノーマルカセット1は、従来周知のように、板状体Gの保管や搬送に利用されるものであって、板状体Gをこのノーマルカセット1に出し入れするために搬入搬出装置(ロボット)が使用される。この搬入搬出装置によって板状体Gをノーマルカセット1内に収納するときは、板状体Gを支持させた板状体支持アーム(ロボットアーム)を、板状体Gを支持させたい高さにある板状体支持空間3内に、支持する板状体Gや板状体支持アームが上下に隣り合う板状体支持装置9及び板状体補助支持具10に触れない高さで、ノーマルカセット1の開放されている正面側から水平に搬入させる。このとき板状体Gを支持する板状体支持アームは、左右水平方向に隣り合う板状体支持装置9間又は板状体支持装置9と板状体補助支持具10との間を水平に進出移動する。支持する板状体Gが所定位置に達すれば、板状体支持アームの進出移動を停止させると共に当該板状体支持アームを降下させ、支持していた板状体Gを板状体支持アーム上から目的の高さにある板状体支持空間3の直下の板状体支持装置9と板状体補助支持具10とに移載させ、その後、板状体支持アームを水平に退出移動させれば良い。ノーマルカセット1内に収納されている板状体Gを取り出すときは、上記の搬入作業時とは逆順序で搬入搬出装置の板状体支持アームを動作させれば良い。
上記のようにノーマルカセット1の任意の高さにある板状体支持空間3内に収納された板状体Gは、板状体補助支持具10によって支持される左右両側辺領域を除く大部分が、左右水平方向に並列する複数の板状体支持装置9によって支持されることになるが、このとき板状体Gは、これら板状体支持装置9の片持ち状支持部材11(左右一対のL型材13a,13b)には触れることなくワイヤー12のみによって支持される。各板状体支持装置9の片持ち状支持部材11は、ワイヤー12を介して支持する板状体Gの重量を受けることになり、先端下がりに傾斜する方向に撓み変形が生じるところであるが、このときの片持ち状支持部材11の下方への曲げ強度をワイヤー12の張力によって増大させ、板状体Gの重量によって片持ち状支持部材11が先端下がりに傾斜する方向に撓み変形するのを抑制出来る。
即ち、ワイヤー張力調整手段29のナット32を軸杆30の螺軸部30bに対して螺進させ、軸杆30を支柱部材17に対してワイヤー12を引張させる方向に移動させてワイヤー12の張力を増大させると、このワイヤー12の直下に位置する片持ち状支持部材11にはその長さ方向に圧縮応力が作用する。この圧縮応力は、ワイヤー12が片持ち状支持部材11の上側に位置しているので上向きの分力を伴い、片持ち状支持部材11が先端上がりに曲げられる曲げ応力を受けることになる。このとき、片持ち状支持部材11の左右一対の帯状垂直板部15に凹入部16が設けられていないときは、片持ち状支持部材11の上向きの曲げ強度が全長にわたってほぼ均一であるから、ワイヤー12の張力によって受ける前記上向きの曲げ応力により、片持ち状支持部材11のほぼ全体が支柱部材17に取り付けられている基部を支点に上向きに傾斜することになる。しかし、前記凹入部16が設けられていることによって、この片持ち状支持部材11の上向きの曲げ強度は、前記凹入部16の位置が最低になっているので、ワイヤー12の張力によって受ける前記上向きの曲げ応力により、片持ち状支持部材11は、凹入部16と先端までの領域が当該凹入部16の位置を支点に上向きに曲げられることになる。
上記作用により片持ち状支持部材11は、ワイヤー12の張力で先端近傍の一定領域が上向きに曲がるように変形するが、この変形量を、片持ち状支持部材11の先端が数ミリメートル程上方に変位する程度に抑えながら、支持する板状体Gの重量で片持ち状支持部材11の全体が先端下がりに撓み変形するのを防止出来る曲げ強度を片持ち状支持部材11に与えることが出来る。尚、厳密に言えば、ワイヤー12に必要な張力をかける前の状態で当該ワイヤー12が水平になるように片持ち状支持部材11が支柱部材17に片持ち状に取り付けられているとすれば、上記のようにワイヤー12に必要な張力をかけて、片持ち状支持部材11の下向きの曲げ強度を増大させたとき、当該ワイヤー12は若干前端上がりに傾斜することになるが、その傾斜角度は微小であるから、板状体Gの支持に影響は無い。しかしながら、ワイヤー12に必要な張力をかけて、片持ち状支持部材11の下向きの曲げ強度を増大させたとき、当該ワイヤー12が厳密に水平になるように、片持ち状支持部材11を僅かに先端下がりに傾斜させて支柱部材17に取り付けることも可能である。
以上の説明から明らかなように、上記構成の板状体支持装置9を備えたノーマルカセット1によれば、片持ち状支持部材11とワイヤー12とから成る板状体支持装置9の全体を非常に薄く構成しながら、板状体Gを支持させたときに板状体支持装置9が先端下がりに撓むことも確実に抑制出来るので、板状体支持装置9によって形成される各段の板状体支持空間3の上下方向の厚さを十分に薄くし、全体の高さが制約されるノーマルカセット1の収納効率を高めることが出来るのである。尚、片持ち状支持部材11の前記凹入部16が設けられている箇所の座屈強度が弱まっているので、ワイヤー12の張力で片持ち状支持部材11に圧縮応力が作用したとき、L型材13a,13bの凹入部16が設けられた箇所が左右横方向に座屈変形することも考えられるが、L型材13a,13bの凹入部16が設けられた箇所の帯状垂直板部15どうしが連結具23によって互いに左右横方向には相対移動出来ない状態に結合されているので、L型材13a,13bの凹入部16が設けられた箇所が左右横方向に座屈変形することを防止しながら、所期通りに上方に撓み変形させることが出来るのである。
L型材13a,13bの帯状垂直板部15に設けられる凹入部16は、図4に示すように、曲率半径の非常に大きな凹入部16として、この凹入部が設けられた長さ方向の領域L1を大きくしているが、図10Aに示すように、曲率半径を小さくして凹入部16の長さ方向の領域L2を小さくすることも出来る。凹入部16の形状は、円弧形に限らず、倒立U字形や、頂部を円弧形にした山形状のものであっても良い。又、図10B及び図10Cに示すように、L型材13a,13bの帯状垂直板部15の、先端から一定の領域L3,L4の下側辺を先端上がりに傾斜させることも出来る。凹入部16に代えてこのような領域L3,L4を設ける場合は、凹入部16を設けた場合のように、ワイヤー12の張力で上向きの撓み変形を受けるときの支点位置は決まり難いが、やはり圧縮応力で座屈変形する可能性は考えられるので、図示のように前記領域L3,L4内の適当な箇所で、L型材13a,13bの帯状垂直板部15どうしを前記連結具23によって互いに結合しておくのが望ましい。
以上に説明した実施例では、ワイヤー12によって板状体Gを支持する構成となっているが、本発明では、ワイヤー12は、片持ち状支持部材11に自由端上がりの方向の曲げ応力を付与する手段としての機能を持ちさえすれば良い。即ち、ワイヤー12とは別に板状体Gを支持する板状体支持具を利用することが出来る。先の実施例では、ワイヤー12の左右両側に位置する各L型材13a,13bの帯状水平板部14の内、少なくとも片側の帯状水平板部14上に、前記ワイヤー12よりも板状体支持面の高い板状体支持具を取り付けることによって実施することが出来る。前記板状体支持具は、片持ち状支持部材11の長さ方向適当間隔おきに複数個が付設される。
図11〜図13に示す実施例では、板状体支持装置9の片持ち状支持部材11を、先の実施例における左右一対のL型材13a,13bの帯状垂直板部15の下側辺どうしを水平帯状底板部34によって互いに連結一体化したような、一体型の型材35によって構成している。この場合の型材35の後端部では、両帯状垂直板部15間に支柱部材17が嵌合できるように、水平帯状底板部34をカットしておけば、支柱部材17に対する片持ち状支持部材11(型材35)の取り付けを、先の実施例と同様に行える。又、図示のように、ワイヤー係止部材24が取り付けられる片持ち状支持部材11(型材35)の先端部でも、水平底板部34をカットしておくことにより、両帯状垂直板部15間にワイヤー係止部材24を挟持固定させることが出来るが、勿論、ワイヤー係止部材24の本体24aを、両帯状垂直板部15と水平帯状底板部34によって囲まれた有底空間内に嵌合させることが出来る形状に構成して、当該有底空間内に嵌合させた本体24aを片持ち状支持部材11(型材35)に固定することも出来る。
この実施例では、ワイヤー12の張設高さを左右一対のL型材13a,13bの帯状水平板部14より高くしないで、当該帯状水平板部14と同一高さ、又は当該帯状水平板部14よりも低い高さで張設しても、そのワイヤー12に加える張力で片持ち状支持部材11に自由端上がりの曲げ応力を作用させることが出来る。従って、図示のようにワイヤー12の張設高さを左右一対のL型材13a,13bの帯状水平板部14の上面より低くしたときは、ワイヤー係止部材24を含む片持ち状支持部材11の最上面よりも高い板状体支持レベルSLを構成する板状体支持具41を、左右一対のL型材13a,13bの帯状水平板部14上に、片持ち状支持部材11の長さ方向適当間隔おきに付設することが出来る。42は板状体支持具41の取付け用ボルトであって、帯状水平板部14の下側から板状体支持具41のネジ孔に捩じ込まれる。
又、図14〜図16に示す実施例では、板状体支持装置9の片持ち状支持部材11を、水平帯状板部36の左右両側辺から直角下向きに帯状垂直板部37a,37bを折曲連設した断面巾広門形の1つの型材38から構成している。この場合、型材38の横巾(水平帯状板部36の横巾)を全長にわたって同一にすれば、容易且つ安価に製造することが出来るが、この型材38を1つずつプレス加工で製造するのであれば、先端側程巾が狭くなるように成型することも可能である。この実施例では、左右水平方向の曲げ強度を高めるために型材38の横巾(少なくとも支柱部材17に取り付けられる端部の横巾)が広くなるので、横巾の広い支柱部材17を使用するか又は、別の取付け部材を併用して支柱部材17に取り付ければ良い。又、先端のワイヤー係止部材24は、型材38に下から嵌合させることが出来る本体24aの上端中央に、ワイヤー12の係止金具28を挿入して取り付ける貫通孔27を備えた突出部24dが突設された構造とし、型材38の水平帯状板部36の先端には、前記突出部24dを嵌合させる切欠部36aを設け、この切欠部36aに突出部24dを嵌合させた状態で、ワイヤー係止部材24の本体24aを型材38の帯状垂直板部37a,37b間にボルト25とナット26で取り付けることが出来る。
この実施例では、ワイヤー12は、水平帯状板部36の上側で左右横巾の中央位置に張設されるので、このワイヤー12に加える張力で片持ち状支持部材11に自由端上がりの曲げ応力を作用させることが出来る。又、先の実施例のように、ワイヤー12によって板状体Gを支持させるように構成することも出来るが、図示のように、ワイヤー係止部材24の上端よりも高い板状体支持レベルSLを構成する板状体支持具41を、ワイヤー12の左右両側で前記水平帯状板部36に、片持ち状支持部材11の長さ方向適当間隔おきに取付け用ボルト42により取り付けることが出来る。
以上のように片持ち状支持部材11上に板状体支持レベルSLを構成する板状体支持具41を取り付ける場合、バランス面ではワイヤー12の左右両側に、この片持ち状支持部材11の長さ方向適当間隔おきに板状体支持具41を取り付けるのが望ましいが、板状体支持装置9は、板状体Gの左右巾方向に適当間隔おきに配設されるものであるから、ワイヤー12の左右何れか片側にのみ板状体支持具41を取り付けることも出来る。このようにワイヤー12によって板状体Gを支持させるのではなく、板状体支持具41を併用するときは、この板状体支持具41で構成される板状体支持レベルSLが、ワイヤー係止部材4の上端を含む片持ち状支持部材11の最上面よりも高くなるのであるから、この片持ち状支持部材11の先端が、支持する板状体Gの支持領域内にあっても、板状体Gの支持には影響しないので、先の実施例のように、片持ち状支持部材11の先端のワイヤー係止部材24が板状体Gの支持空間3の外側に位置するように構成する必要がなくなり、片持ち状支持部材11の長さを必要最小限に短くすることが出来る。
図11〜図13に示した実施例の片持ち状支持部材11を構成する型材35や、図14〜図16に示した実施例の片持ち状支持部材11を構成する型材38にも、先の実施例に示した凹入部16に相当する凹入部39,40を設けることが出来る。型材35に設けられる凹入部39は、水平底板部34から左右両帯状垂直板部15にわたって連続するように切欠形成されるが、型材38に設けられる凹入部40は、左右一対の帯状垂直板部37a,37bそれぞれに切欠形成される。これらの実施例における片持ち状支持部材11は、一体型の1つの型材35,38によって構成されており、先の実施例のように2つのL型材13a,13bで構成されていないので、凹入部39,40の位置で左右両側の帯状垂直板部15どうし又は帯状垂直板部37a,37bどうしを連結具23により連結一体化することを省いても良い。
本発明の板状体支持装置は、大型のガラス基板を積層状に収納保管搬送するためのカセット内に設けられるガラス基板支持手段などに活用出来る。
1 ノーマルカセット
2 矩形枠状フレーム
3 板状体支持空間
4 支持手段
5 矩形状基盤部
6a,6b 左右両横側壁部
7 背側壁部
8 天井壁部
8a 前側上端連結枠材
8b 矩形天板
9 板状体支持装置
10 板状体補助支持具
11 片持ち状支持部材
12 ワイヤー
13a,13b L型材
14,36 帯状水平板部
15,37a,37b 帯状垂直板部
16,39,40 凹入部
17 支柱部材
18a,18b 凹溝部
19a,19b L型材位置決め凹部
20,22a,25 ボルト
21 筒状スペーサー
22b,26,32 ナット
23 連結具
24 ワイヤー係止部材
24a 本体
24b,24c,24d 突出部
24e 膨出部
ナット
27,31 貫通孔
28 係止金具
28a 頭部
29 ワイヤー張力調整手段
30 軸杆
30a 角軸部
30b 螺軸部
33 支持部材
34 水平帯状底板部
35,38 型材
41 板状体支持具
42 取付け用ボルト
G 板状体
SL 板状体支持レベル

Claims (7)

  1. 板状体を水平状態で支持する支持空間の外側のフレームに基部が取り付けられて先端が前記支持空間内に向かって水平に延出する片持ち状支持部材と、この片持ち状支持部材の前記基部と先端との間に張設されたワイヤーを備え、このワイヤーの張力により、当該片持ち状支持部材の自由端下がりの撓み変形を抑制するように構成された板状体支持装置において、
    前記片持ち状支持部材の基部は、前記フレームを構成している上下方向の支柱部材に取り付けられ、前記ワイヤーの一端は、前記片持ち状支持部材の基部ではなく前記支柱部材に、ワイヤー張力調整手段を介して連結され、前記ワイヤーの他端は、前記片持ち状支持部材の先端に取り付けられたワイヤー係止部材に係止されている、板状体支持装置。
  2. 前記ワイヤー張力調整手段は、前記ワイヤーの一端に固着されて前記支柱部材に設けられた貫通孔を貫通する軸杆と、前記貫通孔から外側に突出する前記軸杆の螺軸部に螺嵌するナットとから成り、前記軸杆には、前記貫通孔から内側に突出する角軸部が設けられている、請求項1に記載の板状体支持装置。
  3. 前記支柱部材には、前記片持ち状支持部材の基部が取り付けられる側に、当該支柱部材の長さ方向に沿って凹溝部が設けられ、この凹溝部の底面に前記貫通孔が開口するように構成して、前記貫通孔から内側に突出する前記角軸部が前記凹溝部内に収まるように構成されている、請求項2に記載の板状体支持装置。
  4. 前記片持ち状支持部材は、この片持ち状支持部材の長さ方向に連続する左右一対の帯状垂直板部と、これら帯状垂直板部によって支持される帯状水平板部とを備え、この片持ち状支持部材が前記支柱部材に対して、前記左右一対の帯状垂直板部が当該支柱部材を両側から挟むように取り付けられ、前記ワイヤー係止部材は、前記左右一対の帯状垂直板部間に挟持固定されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の板状体支持装置。
  5. 前記片持ち状支持部材は左右一対のL型材で構成されたもので、前記帯状水平板部は左右一対あって、前記左右一対の帯状垂直板部の上側辺それぞれから水平外向きに連設され、前記左右一対の帯状垂直板部には、片持ち状支持部材の長さ方向中央位置より先端に近い位置で下側が解放された凹入部が設けられ、前記左右一対の帯状垂直板部は、前記凹入部の上側位置で連結具により互いに連結されている、請求項4に記載の板状体支持装置。
  6. 前記左右一対の帯状垂直板部は、前記帯状水平板部の両側辺から下向きに折曲連設されたもので、これら左右一対の帯状垂直板部には、片持ち状支持部材の長さ方向中央位置より先端に近い位置で下側が解放された凹入部が設けられ、前記ワイヤーは、前記帯状水平板部の上側で当該帯状水平板部の巾方向の中央位置に張設されている、請求項4に記載の板状体支持装置。
  7. 前記帯状水平板部は左右一対あって、前記左右一対の帯状垂直板部の上側辺それぞれから水平外向きに連設され、前記左右一対の帯状垂直板部は、その下側辺どうしを繋ぐ水平帯状底板部によって互いに連結一体化され、片持ち状支持部材の長さ方向中央位置より先端に近い位置には、前記水平帯状底板部から左右両側の前記帯状垂直板部にわたって連続する、下側が解放された凹入部が設けられている、請求項4に記載の板状体支持装置。
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