JP2021003921A - 台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】手押部の選択に応じて固定輪を接地させることで、台車の走行方向を変更できるようにすることを目的とする。【解決手段】本発明の台車100は、複数の自由輪14a〜14dを有する台車本体10と、台車本体10を押すための第1の手押部40と、第1の手押部40の手押方向に沿って回転する第1の固定輪21と、第1の手押部40と手押方向が異なる第2の手押部50と、第2の手押部50の手押方向に沿って回転する第2の固定輪31と、第2の手押部50に連結され、第1の固定輪21による接地と第2の固定輪31による接地とを選択的に切替える切替え部60と、を備える。切替え部60は、第2の手押部50が使用状態である場合に第2の固定輪31を接地させ、第2の手押部50が不使用状態である場合に第1の固定輪21を接地させる。【選択図】図1

Description

本発明は、台車に関するものである。
運搬物を運搬するための台車には、前後左右方向の任意な方向に走行させるために旋回可能な自由輪が設けられている。このような自由輪を有する台車であっても、走行方向を変更する場合には複数回の切り返しを行う必要があり、切り返しを行う無駄なスペースと、無駄な作業が発生していた。
特許文献1には、平板部材を備える台車本体と、平板部材の底面に取り付けられ、底面に略平行な任意の方向に回転軸の方向を変える3個以上の自由輪と、台車本体に取り付けられ、平板部材の前記底面側に配置され、底面に略平行な回転軸を共有し、回転軸の方向が少なくとも1つの方向に固定される一対の調整車輪と、を備える搬送台車が開示されている。特許文献1の搬送台車では、手押部に備えられた、ジョイスティック等の操作部を操作者が操作することに応じて、操舵用モータから出力された駆動力により一対の調整輪の車輪軸の方向が、左右方向と略平行な方向と、左右方向と略直交する方向とに変更される。
特開2018−184016号公報
特許文献1の搬送台車は、手押部の手押方向と関係なく、操作部を操作することに応じて調整輪の車輪軸の方向が変更される。
本発明は、手押部の選択に応じて固定輪を接地させることで、台車の走行方向を変更できるようにすることを目的とする。
本発明に係る台車は、複数の自由輪を有する台車本体と、前記台車本体を押すための第1の手押部と、前記第1の手押部の手押方向に沿って回転する第1の固定輪と、前記第1の手押部と手押方向が異なる第2の手押部と、前記第2の手押部の手押方向に沿って回転する第2の固定輪と、前記第2の手押部に連結され、前記第1の固定輪による接地と前記第2の固定輪による接地とを選択的に切替える切替え部と、を備え、前記切替え部は、前記第2の手押部が使用状態である場合に前記第2の固定輪を接地させ、前記第2の手押部が不使用状態である場合に前記第1の固定輪を接地させることを特徴とする。
本発明によれば、手押部の選択に応じて固定輪を接地させることで、台車の走行方向を変更することができる。
台車の構成の一例を示す斜視図である。 台車の構成の一例を示す平面図および底面図である。 第1の固定輪ユニットの周辺の構成の一例を示す図である。 台車の一部の構成の一例を示す側面図である。 第2の手押部の構成の一例を示す側面図である。 変換機構の構成の一例を示す図である。 台車の一部の構成の一例を示す側面図である。 第2の手押部が半折畳み状態である台車の構成の一例を示す側面図である。 半折畳み状態の第2の手押部の一例を示す側面図である。
本発明に係る実施形態は、複数の自由輪14a〜14dを有する台車本体10と、台車本体10を押すための第1の手押部40と、第1の手押部40の手押方向に沿って回転する第1の固定輪21と、第1の手押部40と手押方向が異なる第2の手押部50と、第2の手押部50の手押方向に沿って回転する第2の固定輪31と、第2の手押部50に連結され、第1の固定輪21による接地と第2の固定輪31による接地とを選択的に切替える切替え部60と、を備える。切替え部60は、第2の手押部50が使用状態である場合に第2の固定輪31を接地させ、第2の手押部50が不使用状態である場合に第1の固定輪21を接地させる。したがって、第2の手押部50を使用状態にすることで第2の固定輪31が接地して、第2の固定輪31が第2の手押部50の手押方向に沿って回転することができる。一方、第2の手押部50を不使用状態にすることで第1の固定輪21が接地し、第1の固定輪21が第1の手押部40の手押方向に沿って回転することができる。このように、手押部の選択に応じて固定輪を接地させることで、台車の走行方向を変更することができる。
(実施例)
以下、添付図面を参照して、本実施形態に係る実施例について説明する。
図1は、台車100の構成の一例を示す斜視図である。図2(a)は台車100の構成を示す平面図であり、図2(b)は台車100の構成を示す底面図である。なお、図1を含む以下の図面には便宜上、前側を「前」、左側を「左」、上側を「上」で示している。
本実施例の台車100は、台車本体10と、第1の固定輪ユニット20と、第2の固定輪ユニット30と、第1の手押部40と、第2の手押部50と、切替え部60とを有する。
まず、台車本体10について説明する。
台車本体10は、運搬物を積載した状態で床面を走行できるように構成される。台車本体10は、フレーム部11と、複数の自由輪14a〜14dとを有する。
フレーム部11は、複数のフレームが結合され、台車本体10の骨格として機能する。具体的に、フレーム部11は、前側フレーム12a、後側フレーム12b、右側フレーム12c、左側フレーム12d、中央フレーム12e、補強フレーム13a、補強フレーム13bを有する。前側フレーム12a、後側フレーム12b、右側フレーム12c、左側フレーム12dは台車本体10の外形を構成し、平面視において略矩形状である。中央フレーム12eは左右方向における略中央の位置で前側フレーム12aと後側フレーム12bとの間に亘って配置される。
補強フレーム13aは、右側フレーム12cと中央フレーム12eとの間、左側フレーム12bと中央フレーム12eとの間に亘って配置される。また、補強フレーム13bは隣り合う補強フレーム13aの間に亘って配置される。
なお、本実施例のフレーム部11は、平面視において前後方向に長い略矩形状であるが、この場合に限られず、前後方向と左右方向との長さが略等しい矩形状であってもよい。
複数の自由輪14a〜14dは、フレーム部11に結合され、台車本体10の走行部として機能する。自由輪14a〜14dはそれぞれフレーム部11の下側に位置し、フレーム部11の4隅に取り付けられる。ここで、自由輪とは、車輪が水平方向に沿った車軸の軸線回りに回転すると共に、鉛直方向に沿った旋回軸の軸線回りに旋回可能なものをいう。自由輪には、例えば、旋回可能なキャスターを用いることができる。したがって、台車本体10において、後述する第1の固定輪21および第2の固定輪31の何れもが接地されておらず、自由輪14a〜14dのみが接地している場合には台車本体10を前後左右で任意の方向に走行することが可能である。
次に、第1の固定輪ユニット20について説明する。
第1の固定輪ユニット20は、床面に接地する場合と床面から離れる場合とに切替えられ、接地することで台車本体10を前後方向に走行させる。第1の固定輪ユニット20は、フレーム部11の下側に位置し、補強フレーム13aにヒンジ26を介して揺動可能に取り付けられる。本実施例の第1の固定輪ユニット20は、台車本体10の前側に配置される。
図3(a)は、第1の固定輪ユニット20を前側から見た図である。図3(b)および(c)は、それぞれ図2(a)に示すI−I線に沿った断面図である。
具体的に、第1の固定輪ユニット20は、左右一対の第1の固定輪21と、第1の連結部27とを有する。一対の第1の固定輪21は、左右に離れた位置で車輪が前後方向に沿って回転する向きに配置される。ここで、固定輪とは、車輪が水平方向に沿った車軸を中心に回転し、自由輪とは異なり旋回することができないものをいう。固定輪には、例えば、旋回不能なキャスターを用いることができる。
第1の固定輪21は、車輪22と、車輪22を車軸を介して支持する支持部材24と、台座25とを有する。支持部材24は、上部に略水平方向に沿った板状の台座25が取り付けられる。台座25は、一端がヒンジ26を介してフレーム部11、具体的には補強フレーム13aに取り付けられる。
第1の連結部27は、左右の第1の固定輪21同士を連結する。また、第1の連結部27は、後述する連結部材70(ケーブル)に連結されている。図3(a)に示すように、第1の連結部27は、左右一対の鉛直部材28a、28bと、鉛直部材28a、28bの下端同士に架け渡された水平部材29とにより略U字状に形成される。左右の鉛直部材28a、29bはそれぞれ左右の第1の固定輪21の台座25に結合される。したがって、第1の連結部27は、連結部材70により前後方向に力が付加された場合には、連結部材70に連結された第1の連結部27を介して左右の第1の固定輪21がヒンジ26を中心にして前後に揺動する。したがって、図3(b)に示すように第1の固定輪21が床面から離れたり、図3(c)に示すように第1の固定輪21が床面に接地したりするように遷移する。
次に、第2の固定輪ユニット30について説明する。
第2の固定輪ユニット30は、床面に接地する場合と床面から離れる場合とに切替えられ、接地することで台車本体10を左右方向に走行させる。第2の固定輪ユニット30は、フレーム部11の下側に位置し、補強フレーム13bにヒンジ36を介して揺動可能に取り付けられる。本実施例の第2の固定輪ユニット30は、台車本体10の左側に配置される。
なお、第2の固定輪ユニット30は、第1の固定輪ユニット20と同様の構成であり、第1の固定輪ユニット20とは台車本体10に取り付けられる向きが異なる。例えば、図3(a)は第1の固定輪ユニット20を前側から見た図であるが、第2の固定輪ユニット30を左側から見た図と同様の図になる。また、図3(b)および図3(c)は図2(a)に示すI−I線に沿った断面図であるが、図2(a)に示すII−II線に沿った断面図と同様の図になる。
具体的に、第2の固定輪ユニット30は、前後一対の第2の固定輪31と、第2の連結部37とを有する。一対の第2の固定輪31は、前後に離れた位置で車輪が左右方向に沿って回転する向きに配置される。第2の固定輪31は第1の固定輪21と同様の構成であり、第2の連結部37は第1の連結部27と同様の構成である。
第2の固定輪31は、車輪32と、車輪32を車軸を介して支持する支持部材34と、台座35とを有する(図1、後述する図4を参照)。支持部材34は、上部に略水平方向に沿った板状の台座35が取り付けられる。台座35は、一端がヒンジ36を介してフレーム部11、具体的には補強フレーム13bに取り付けられる。
第2の連結部37は、前後の第2の固定輪31を連結する。また、第2の連結部37は、連結部材70(ケーブル)に連結されている。第2の連結部37は、連結部材70により左右方向に力が付加された場合には、連結部材70に連結された第2の連結部37を介して前後の第2の固定輪31がヒンジ36を中心にして左右に揺動する。したがって、第2の固定輪31が床面に接地したり、床面から離れたりするように遷移する。
次に、第1の手押部40について説明する。
第1の手押部40は、使用者が台車本体10を主に前側に押す(場合によっては後側に引く)ための部位である。すなわち、第1の手押部40の手押方向は前後方向である。
第1の手押部40は、台車本体10の後端に取り付けられる。具体的に、第1の手押部40は、左右方向に離れて位置する略鉛直方向に沿った一対の支柱41と、一対の支柱41の上端同士を繋ぐ手掛部42とを有する。手掛部42は、水平方向、具体的には左右方向に沿ったバー状である。使用者は、主に手掛部42に手を掛けて手掛部42の直交する方向に台車本体10を押す。
次に、第2の手押部50について説明する。
第2の手押部50は、使用者が台車本体10を主に左側に押す(場合によっては右側に引く)ための部位である。すなわち、第2の手押部50の手押方向は、第1の手押部40の手押方向と異なる方向、ここでは左右方向である。
第2の手押部50は、台車本体10の右端に取り付けられる。具体的に、第2の手押部50は、前後方向に離れて位置する略鉛直方向に沿った一対の支柱51と、一対の支柱51の上端同士を繋ぐ手掛部52とを有する。手掛部52は、水平方向、具体的には前後方向に沿ったバー状である。使用者は、主に手掛部52に手を掛けて手掛部52の直交する方向に台車本体10を押す。
本実施例の第2の手押部50は、使用者が第2の手押部50を使用する使用状態と、使用者が第2の手押部50を使用しない不使用状態との間を遷移可能である。具体的に、第2の手押部50の使用状態とは、図1の実線で示すように第2の手押部50の一対の支柱51が鉛直方向に沿うように起立した状態である。一方、第2の手押部50の不使用状態とは、図1の二点鎖線で示すように第2の手押部50の一対の支柱51が鉛直方向から水平方向に近づくように横たわって折畳まれた状態である。第2の手押部50の不使用状態では、手掛部52が右側フレーム12cに近接する。このような第2の手押部50の起立と折畳みとを可能にするために、一対の支柱51の下部と台車本体10とが相対的に回動可能である。
図4(a)および図4(b)は、台車100を右側から見た側面図であり、第2の手押部50の一部が図示されている。図4(a)は第2の手押部50が起立した状態を示し、図4(b)は第2の手押部50が回動軸P1、P2を中心に反時計回りに回動して折畳まれた状態を示している。なお、第2の手押部50は、図4(a)の起立した状態から回動軸P1、P2を中心に時計回りに回動しないようにストッパ部材53に当接することで時計回りの回動が規制される。
また、第2の手押部50の起立と折畳みとを可能にするために、手掛部52と一対の支柱51の上部とが相対的に回動可能である。
図5(a)、(b)は、第2の手押部50の一部を右側から見た側面図である。図5(a)は第2の手押部50が起立した状態を示し、図5(b)は第2の手押部50を折畳んだ状態を示している。
一対の支柱51には上部の側面に軸状の被ガイド部54が固定される。一方、手掛部52の両側には規制部材55を有する。規制部材55は、本体部56と、ガイド部58とを有する。本体部56は、左右の側壁により囲まれることで内部に、支柱51が移動可能な空間が形成される。本体部56の上部には、上端が閉塞された筒部57aが形成される。一方、本体部56の後側には、後側に向かって膨出する膨出部57bが形成される。ガイド部58は、本体部56の側壁に形成された溝である。ガイド部58は、鉛直方向に沿った第1のガイド溝59aと、第1のガイド溝59aの途中から分岐した第2のガイド溝59bとを有する。ガイド部58は、被ガイド部54による溝に沿った移動を案内する。
図5(a)に示すように、第2の手押部50が起立した状態では一対の支柱51の上端が本体部56の筒部57a内に嵌合することで、一対の支柱51が略鉛直方向に沿って保持される。このとき、被ガイド部54は、第1のガイド溝59aの上端に位置する。ここで、使用者が手掛部52を引き上げることで、一対の支柱51が手掛部52に対して相対的に下降することで、一対の支柱51の上端が本体部56の筒部57a内から外れる。このように、支柱51の上端が筒部57a内から外れることで、一対の支柱51は手掛部52に対して被ガイド部54を中心に回動可能となる。したがって、使用者は一対の支柱51を傾けながら回動させることで、図5(b)に示すように第2の手押部50を折畳むことができる。このとき、支柱51の一部が膨出部57bに当接している。また、被ガイド部54は、第1のガイド溝59aの下端に位置する。
なお、第2の手押部50は、起立した状態と、折畳まれた状態との中間の半折畳み状態にも遷移可能である。第2の手押部50が半折畳み状態に遷移する場合については後述する。
次に、切替え部60について説明する。
切替え部60は、第1の固定輪ユニット20による接地と第2の固定輪ユニット30による接地とを選択的に切替える。具体的に、切替え部60は、第2の手押部50が使用状態である場合、すなわち起立した状態である場合には、第1の固定輪ユニット20を接地させずに第2の固定輪ユニット30を接地させる。一方、切替え部60は、第2の手押部50が不使用状態である場合、すなわち折畳んだ状態である場合には、第2の固定輪ユニット30を接地させずに第1の固定輪ユニット20を接地させる。切替え部60は、第2の手押部50に起立した状態と折畳んだ状態との間での遷移動作に連動して、第1の固定輪ユニット20による接地と第2の固定輪ユニット30による接地とを選択的に切替える。
具体的に、切替え部60は、変換機構61と、連結部材70とを有する。
まず、変換機構61について説明する。
変換機構61は、第2の手押部50が起立した状態と折畳んだ状態との間を遷移するときの一対の支柱51による回転運動を直進運動に変換して連結部材70に伝達する。図4(a)、(b)に示すように、変換機構61は、第2の手押部50の一対の支柱51間に配置される。
図6(a−1)は、図4(a)に示す変換機構61を拡大した拡大図である。図6(a−2)は、図6(a−1)に示す変換機構61の一部を下側から見た底面図である。
図6(b−1)は、図4(b)に示す変換機構61を拡大した拡大図である。図6(b−2)は、図6(b−1)に示す変換機構61の一部を下側から見た底面図である。
変換機構61は、リンク部材62と、第1の摺動部材63と、保持部材64と、案内部材65と、第2の摺動部材66と、連動部材67とを有する。
リンク部材62は、一方の支柱51の下端と第1の摺動部材63との間に配設される。第1の摺動部材63は、フレーム部11の右側フレーム12cの前後方向に沿って移動可能である。なお、第1の摺動部材63は、右側フレーム12c自体に沿って移動可能である場合に限られず、右側フレーム12cとは異なる別部材に沿って前後方向に沿って移動可能であってもよい。リンク部材62は、支柱51の回転を第1の摺動部材63の前後方向への移動に変換する。
保持部材64は、前後方向に沿って長い略板状である。図1および図2に示すように、保持部材64は、右側フレーム12cから離れた台車本体10の下側の位置で補強フレーム13aに取り付けられる。保持部材64は、両端の下面のそれぞれに水平方向に回転可能な第1滑車80aと第8滑車80hとが取り付けられ、略中央の下面に案内部材65が保持される。案内部材65は、前後方向に沿って長く、下面が前後方向に沿って開口した断面略C字状あるいは断面略チャンネル状の部材である。案内部材65は、第2の摺動部材66を前後方向に沿って案内する。
第2の摺動部材66は、前後方向に沿って長い略ブロック状である。第2の摺動部材66は、案内部材65によって案内されることで案内部材65内を前後方向に沿って移動可能である。連動部材67は、一部が曲がった略板状の部材であり、第1の摺動部材63と第2の摺動部材66とを連結する。具体的に、連動部材67は、第1の摺動部材63から台車本体10の下側に潜り込むように曲がり、案内部材65の開口を通して第2の摺動部材66と連結される。したがって、第1の摺動部材63が前後方向に移動することで連動部材67を介して第2の摺動部材66も連動して前後方向に移動する。第2の摺動部材66は、前端部に連結部材70の一方の端部71aが連結され、後端部に連結部材70の他方の端部71bが連結される。
次に、連結部材70について説明する。連結部材70は、連結手段の一例に対応する。
連結部材70は、第1の固定輪ユニット20と第2の固定輪ユニット30とを連動させるために、第1の固定輪ユニット20と第2の固定輪ユニット30とを連結する。更に、連結部材70は、変換機構61(第2の摺動部材66)に連結される。連結部材70は、一方の端部71aと他方の端部71bとが変換機構61に連結され、途中に第1の固定輪ユニット20および第2の固定輪ユニット30が連結される。
連結部材70は、台車本体10の下側で複数の滑車80a〜80hを介して配索される。本実施例の連結部材70は、例えば、略細長状のケーブルが用いられる。
ここで、図1および図2(b)を参照して一方の端部71aから他方の端部71bまでの連結部材70の配策経路について説明する。
連結部材70は、変換機構61の第2の摺動部材66に連結された一方の端部71aから前側に向かった後に第1滑車80aにより経路が変換され、左側に向かって配索される。なお、第1滑車80aから後述する第3滑車80cまでの経路は、床面よりも台車本体10の下面に近い上段の経路となる。
次に、連結部材70は、中央フレーム12eの下面に取り付けられた水平方向に回転可能な第2滑車80bによって経路が変換され、前側に向かって配索される。次に、連結部材70は、前側フレーム12aの下側に取り付けられた鉛直方向に回転可能な第3滑車80cによって経路が変換され、後側かつ下側に向かって配索される。なお、第3滑車80cから後述する第5滑車80eまでの経路は、床面に近い下段の経路となる。次に、連結部材70は、第3滑車80cから中央フレーム12eの下側に取り付けられた水平方向に回転可能な第4滑車80dに向かう。ここで、連結部材70は、第3滑車80cと第4滑車80dとの間で、第1の固定輪ユニット20に連結される。
図3(d)は、図3(b)、(c)に示す円形の一点鎖線を拡大した拡大図である。
図3(d)に示すように、連結部材70は、第1の連結部27の水平部材29に形成された孔29aを通して略水平方向に貫通する。連結部材70には水平部材29を挟んだ前後に当接部72a、72bが固定される。当接部72aは後側から水平部材29と当接し、当接部72bは前側からスプリング73を介して水平部材29と当接する。ここで、図3(c)に示すように、例えば、第1の固定輪21が接地して走行している場合、床面にある凸状の障害物を乗り越えようとするときに、スプリング73が収縮することで第1の固定輪21が上方に揺動できる。したがって、第1の固定輪21はスプリング73の収縮を利用して容易に障害物を乗り超えることができる。
図1および図2(b)に戻り、連結部材70の配策経路について続けて説明する。
連結部材70は、第4滑車80dによって左側に経路が変換され、第4滑車80dから左側フレーム12dの下側に取り付けられた鉛直方向に回転可能な第5滑車80eに向かう。ここで、連結部材70は、第4滑車80dと第5滑車80eとの間で、第2の固定輪ユニット30に連結される。
なお、第4滑車80dと第5滑車80eとの間で、連結部材70が第2の固定輪ユニット30と連結される構成は、上述した図3(d)と同様の構成である。
次に、連結部材70は、鉛直方向に回転可能な第5滑車80eによって経路が変換され、右側に向かって配索される。なお、第5滑車80eから第8滑車80hまでの経路は、床面よりも台車本体10の下面に近い上段の経路に戻る。次に、連結部材70は、中央フレーム12eの下面に取り付けられた水平方向に回転可能な第6滑車80fにより経路が変換され、後側に向かう。次に、連結部材70は、中央フレーム12eの下面に取り付けられた水平方向に回転可能な第7滑車80gにより経路が変換され、右側に向かう。最後に、連結部材70は、第8滑車80hにより経路が変換された後に前側に向かい他方の端部71bにより変換機構61の第2の摺動部材66に連結される。
このように配索された連結部材70は、第2の摺動部材66が前後方向に移動することに応じて移動する。連結部材70の移動により、連結部材70に連結された第1の固定輪ユニット20および第2の固定輪ユニット30が床面に接地したり、床面から離れたりする。
次に、上述したように構成される台車100の動作について説明する。
図7(a)は、第2の手押部50が使用状態の台車100の側面図である。
第2の手押部50が使用状態では、第2の手押部50が起立していることから使用者は第2の手押部50の手掛部52に手を掛けて左右方向に、台車100を押すことができる。このとき、第1の固定輪ユニット20は、連結部材70の当接部72aによって上方に揺動する方向の力が付加されているために、床面に接地していない状態である(図3(b)、図4(a)も参照)。一方、第2の固定輪ユニット30は、連結部材70の当接部72bにより下方に揺動する方向の力が付加されているために、床面に接地した状態である。
使用者は第2の手押部50を用いて左右方向に台車100を押すことにより、床面に接地した第2の固定輪ユニット30の第2の固定輪31が左右方向に沿って回転するので、台車100が容易に左右方向に沿って走行する。このとき、自由輪14a〜14dは自ら旋回することで第2の固定輪31と同様に左右方向に沿って回転する。一方、使用者が前後方向に台車100を押したとしても、床面に接地した第2の固定輪ユニット30の固定輪31は前後方向に沿って回転できないために、台車100は前後に沿って走行することができない。
図7(b)は、第2の手押部50が不使用状態の台車100の側面図である。
使用者が第2の手押部50を不使用状態にするために折畳むことで、第2の手押部50の支柱51の回動がリンク部材62を介して第1の摺動部材63の前側に沿った移動に変換される。第1の摺動部材63が前側に移動することで連動部材67を介して第2の摺動部材66も連動して前側に移動する。第2の摺動部材66が前側に移動することで、第2の摺動部材66に連結された連結部材70が所定の距離だけ移動する。
なお、図1には、第2の手押部50を折畳んだときの連結部材70の移動方向を一点鎖線の矢印によって図示している。第1の固定輪ユニット20は、連結部材70の当接部72bによって下方に揺動する方向の力が付加されるために、床面に接地した状態となる(図3(c)、図4(b)も参照)。一方、第2の固定輪ユニット30は、連結部材70の当接部72aにより上方に揺動する方向の力が付加されるために、床面に接地していない状態となる。
使用者は折畳まれた第2の手押部50を用いずに、第1の手押部40を用いて前後方向に台車100を押すことにより、床面に接地した第1の固定輪ユニット20の第1の固定輪21が前後方向に沿って回転するので、台車100が容易に前後方向に沿って走行する。このとき、自由輪14a〜14dは自ら旋回することで第1の固定輪21と同様に前後方向に沿って回転する。一方、使用者が左右方向に台車100を押したとしても、床面に接地した第1の固定輪ユニット20の第1の固定輪21は左右方向に沿って回転できないために、台車100は左右に沿って走行することができない。
なお、使用者は第2の手押部50を起立させたときには連結部材70が図1に示す一点鎖線の矢印とは反対の方向に移動することで、図7(a)に示すように第2の固定輪ユニット30の第2の固定輪31を再び床面に接地させることができる。
このように、本実施例の台車100は、第2の手押部50に連結され、第1の固定輪21による接地と第2の固定輪31による接地とを選択的に切替える切替え部60を有する。切替え部60は、第2の手押部50が使用状態である場合に第2の固定輪31を接地させ、第2の手押部50が不使用状態である場合に第1の固定輪21を接地させる。したがって、使用者による手押部の選択に応じて固定輪を接地させることで、台車100の走行方向を容易に変更することができる。このように台車100の走行方向を容易に変更することができるので、切り返しを行う無駄なスペースや無駄な作業を削減することができる。
また、第2の手押部50は、起立および折畳みが可能であって、使用状態では起立し、不使用状態では折畳まれる。したがって、使用者は第2の手押部50が使用状態であるか不使用状態であるかを容易に認識することができる。
また、切替え部60は、第1の固定輪21と第2の固定輪31とをそれぞれ連結部材70で連結し、第2の手押部50による使用状態と不使用状態との間での遷移動作に連動して、第1の固定輪21による接地と第2の固定輪31による接地とを選択的に切替える。したがって、使用者は第2の手押部50を使用状態あるいは不使用状態にすることで台車100の走行方向を容易に変更することができる。
また、第1の固定輪21と第2の固定輪31は、互いに直交する方向に配置されていることから、台車100の走行方向を直交する方向に変更することができる。
次に、本実施例の台車100が第1の固定輪21および第2の固定輪31の何れも接地されずに、自由輪14a〜14dのみを接地させて、前後左右で任意の方向に走行できる場合について説明する。切替え部60は、第2の手押部50が使用状態と不使用状態との間の状態である場合に第1の固定輪21および第2の固定輪31の何れも接地しないように切替える。
図8は、第2の手押部50が使用状態と不使用状態との間の状態である台車100の側面図である。ここでは、第2の手押部50は起立した状態と折畳まれた状態との中間であり半折畳み状態である。
第2の手押部50が半折畳み状態では、第1の固定輪ユニット20および第2の固定輪ユニット30の何れも連結部材70の当接部72aによって上方に揺動する方向の力が付加されているために、床面に接地していない状態である。したがって、台車100は自由輪14a〜14dのみが接地している状態であるために、台車100は前後左右で任意の方向に走行することができる。
図9は、第2の手押部50の一部を右側から見た側面図であり、第2の手押部50の半折畳み状態を示している。使用者は上述した図5(a)のように第2の手押部50が起立した状態から、手掛部52を引き上げて、一対の支柱51の上端を本体部56の筒部57a内から外して、一対の支柱51を傾けながら被ガイド部54を中心に回動させる。次に、使用者は、被ガイド部54を、第1のガイド溝59aの途中から分岐した第2のガイド溝59bに沿って移動させる。したがって、支柱51が膨出部57内に進入し、膨出部57内と支柱51とが接することで支柱51の回動が停止され保持される。このように、第2の手押部50を半折畳み状態に保持することで、切替え部60は自由輪14a〜14dのみが接地している状態を維持できるために、台車100は前後左右で任意の方向に走行することができる。
以上、本発明に係る実施例について説明したが、本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上述した実施例では、第1の固定輪ユニット20が左右一対の第1の固定輪21を有する場合について説明したが、この場合に限られず、一つの第1の固定輪21だけであってもよく、3つ以上の第1の固定輪21を有していてもよい。
上述した実施例では、第2の固定輪ユニット30が前後一対の第2の固定輪31を有する場合について説明したが、この場合に限られず、一つの第2の固定輪31だけであってもよく、3つ以上の第2の固定輪31を有していてもよい。
上述した実施例では、第2の手押部50が半折畳み状態に遷移する場合について説明したが、この場合に限られず、第2の手押部50が半折畳み状態に遷移できないように構成してもよい。
100:台車 10:台車本体 14a〜14d:自由輪 20:第1の固定輪ユニット 21:第1の固定輪 30:第2の固定輪ユニット 31:第2の固定輪 40:第1の手押部 50:第2の手押部 60:切替え部 70:連結部材(連結手段)

Claims (6)

  1. 複数の自由輪を有する台車本体と、
    前記台車本体を押すための第1の手押部と、
    前記第1の手押部の手押方向に沿って回転する第1の固定輪と、
    前記第1の手押部と手押方向が異なる第2の手押部と、
    前記第2の手押部の手押方向に沿って回転する第2の固定輪と、
    前記第2の手押部に連結され、前記第1の固定輪による接地と前記第2の固定輪による接地とを選択的に切替える切替え部と、を備え、
    前記切替え部は、
    前記第2の手押部が使用状態である場合に前記第2の固定輪を接地させ、前記第2の手押部が不使用状態である場合に前記第1の固定輪を接地させることを特徴とする台車。
  2. 前記第2の手押部は、
    起立および折畳みが可能であって、前記使用状態では起立し、前記不使用状態では折畳まれることを特徴とする請求項1に記載の台車。
  3. 前記切替え部は、
    前記第1の固定輪と前記第2の固定輪とをそれぞれ連結手段で連結し、前記第2の手押部による前記使用状態と前記不使用状態との間での遷移動作に連動して、前記第1の固定輪による接地と前記第2の固定輪による接地とを選択的に切替えることを特徴とする請求項1または2に記載の台車。
  4. 前記連結手段は、
    前記第1の固定輪と前記第2の固定輪とを連結するケーブルであることを特徴とする請求項3に記載の台車。
  5. 前記第1の固定輪と前記第2の固定輪は、互いに直交する方向に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の台車。
  6. 前記切替え部は、
    前記第2の手押部が前記使用状態と前記不使用状態との間の状態である場合に前記第1の固定輪および前記第2の固定輪の何れも接地しないように切替えることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の台車。
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