JP2020536101A - D−グルカロ−6,3−ラクトンモノアミドを製造するための中間体としてのn−アルキル−d−グルカロ−6アミド誘導体及びそのアルキルアンモニウム塩 - Google Patents

D−グルカロ−6,3−ラクトンモノアミドを製造するための中間体としてのn−アルキル−d−グルカロ−6アミド誘導体及びそのアルキルアンモニウム塩 Download PDF

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Abstract

本発明は、D-グルカロ-6,3-ラクトンからD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法を対象とする。【選択図】なし

Description

本発明は、D-グルカロ-6,3-ラクトンからD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法を対象とする。
D-グルカル酸又はサッカリン酸はデオキシ脱水(deoxydehydration)反応によりアジピン酸を製造するのに広く使用されている。次に、アジピン酸はナイロン-6,6を製造するのに広く使用される。グルカル酸は市販されているが、水溶液としてのみである。このため、反応溶媒が水又は水性混合物に制限される。或いは、D-グルカル酸の塩も、増大する需要を満たすためにアジピン酸を製造するのに使用されている。しかしながら、D-グルカル酸の塩の存在下でアジピン酸を製造する際、幾つかの中間体が生成し、これらは混合物として存在する傾向があるため分離するのが困難である。とは言っても、これらの中間体は、選択的に得られれば、重要な工業化学物質のための反応物質となる可能性がある。
これらの重要な中間体は、モノ-及びジ-形態で存在するラクトンである。そのようなモノ-ラクトンの例としてはD-グルカロ-1,4-ラクトン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンがあり、一方D-グルカロ-1,4:6,3-ラクトンはそのような中間体ジ-ラクトンの1つである。更なる化合物、例えば、エステル、モノアミド、ジアミド等が様々な用途で極めて重要であることが判明している。
上述のラクトンのうち、D-グルカロ-6,3-ラクトンは工業上重要なD-グルカル酸のモノ-ラクトンである。D-グルカロ-6,3-ラクトンの商業的入手性は非常に限定されているか又は殆どゼロであり、それ故それから得られる化合物も限定されている。この特定のモノ-ラクトンが様々な酸、エステル、アルコール、アミド等を製造するのに使用できることは、その選択的製造のための様々な手段に得る際の進歩をもたらした。実際、このモノラクトンから誘導された化合物、特にモノアミドの可能性のため、様々な研究者がそれらを得るために実行可能な方法を探しているのである。
アセトン-水の存在下での硫酸によるD-グルカル酸カルシウム四水和物の酸性化がTroy ら[J. Org. Chem. 2009, 74, 8373-8376]により論じられている。酸性化工程に続くろ過、減圧操作及び濃縮工程により、固定された比率のD-グルカル酸、D-グルカロ-1,4-ラクトン、D-グルカロ-6,3-ラクトン及びD-グルカロ-1,4:6,3-ラクトンの混合物の固体粒子を含有する濃縮された水溶液が最終的に得られる。
D-グルカル酸の疎水性の誘導体、HOOC-(CHOH)4-CONHR[式中、Rは3、8、10、又は12個の炭素原子を有するアルキル鎖である]はRubiniら[Eur. J. Org. Chem. 2004, 2057-2066]によりD-グルカロ-1,4-ラクトン及び対応するアミンから合成されている。三価のランタニドカチオンに対するこれらの化合物の錯体形成能力が水溶性のプロピル化合物を用いて研究され、これらの分子の錯体形成部分に対応するグロン酸の能力と比較されている。錯体の生成定数が決定され、その構造が論じられている。C8、C10及びC12グルカラミドの界面活性剤特性並びにそれらのLnIIIイオンに対する抽出能力も評価されている。
D-サッカリン酸のジアミドがZinnerら[Chem Ber 1956, 1503]により論じられている。サッカリンラクトン(3,6)酸(saccharic lactonic (3,6) acid)のアルコールによるエステル化でラクトン環が生成する。三安息香酸エステル及びトリス-p-ニトロ安息香酸エステルとして特徴付けられるサッカリンラクトン酸(saccharic lactonic acid)エステルが得られる。ラクトン環は脂肪族及び芳香族のアミンにより開裂され、サッカリン酸ジアミドを形成する。
臭素酸化によるN-アルキルグルコロンアミド(alkylglucoronamide)からの長鎖アルキルグルカラミド(C12〜C18)がFieserら[J. Am. Chem. Soc. 1956, 78, 2825-2832]により論じられている。親油性及び親水性の基を両方とも含有する様々な合成化合物が製造され、その乳化特性が試験されている。様々なアミノ酸とステアリルアミンの結合体n-C18H37NHCOCH(R)NH2が有望な乳化特性を有することが判明した。これは、せいぜい弱い乳化剤であるC17H35CONHCH(R)COOHのタイプのペプチドと対照的である。
D-グルカロ-1,4-ラクトン又は6,3-ラクトンをアミンと反応させてグルカラミド誘導体を得る反応がNitta Yoshihiroら["D-Glucaramide derivatives" obtained from Chemical Abstract Service, Columbus, Ohio]により論じられている。
Junji Ideら[Journal of Pharmaceutical Society of Japan, vol. 86, no. 1, 1st January 1966, pages 31-36]は、50%水性メタノール中でD-グルカロ-6,3-ラクトンをベンジルアミン、ブチルアミン又はシクロヘキシルアミンと反応させて対応するN-ベンジル-D-グルカル-6-アミドベンジルアミン塩、N-ブチル-D-グルカル-6-アミドブチルアミン塩及びN-シクロヘキシル-D-グルカル-6-アミドシクロヘキシルアミン塩を得る反応を論じている。
Arvind Vishwanathanら[J. of Carbohydrate Chemistry, vol. 22, no. 9, 31st December 2003, pages 903-918]は、エチルD-グルカレート-6,3-ラクトンをn-プロピルアミンと反応させてN,N'-ジプロピルD-グルカラミドを得る反応を論じている。
D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを選択的に得るための現存の技術は全く利用できないか、又は利用できるにしても、最終生成物の低い収率及び純度の観点から満足なものではない。その上、望ましくない生成物、例えば、他のモノ-及びジ-ラクトン、ジアミド並びに酸の比較的高い収率及び選択率のため、これらの利用可能な技術は好ましくないものになる。
それ故、本発明の目的は、D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドの収率を選択的に最大化し、ジアミド、他のモノ-及びジ-ラクトン並びに酸の生成を最小限にするようにプロセス条件を最適化することによって本発明を経済的なものとするプロセス条件で高い純度を有するD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを選択的に製造する方法を提供することであった。
驚くべきことに、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩と一般式(I)のアミンを40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で反応させ、続いて酸で処理すると、D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを高収率で生成させる方法となることが判明した。本発明の最適化されたプロセス条件は、ジアミド、他のモノ-及びジ-ラクトン並びに酸の生成を最小にしてD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを高収率で製造する選択的な方法を提供する。
したがって、1つの態様において、本発明は、D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法であって、
A)一般式(I)
R1-NH2 (I)
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
のアミンを、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加え、40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して、一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と、
B)一般式(II)の化合物を酸で処理して一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と
を含む、方法を対象とする。
別の態様において、本発明は、一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を対象とする。
更に別の態様において、本発明は、一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を対象とする。
更に別の態様において、本発明は、上記又は上記の方法に従って得られる一般式(III)の化合物の、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、レオロジー改質剤及びゲル化剤としての使用を対象とする。
本発明の現在の組成物及び製剤について説明する前に、本発明は記載されている特定の組成物及び製剤に限定されないことを理解されたい。そのような組成物及び製剤は当然変化し得るからである。また、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって制限されるだけであるので、本明細書で使用される術語は限定することを意図していないことを理解されたい。
以下に、ある群が少なくともある特定の数の実施形態を含むと定義されているならば、これは好ましくはこれらの実施形態のみからなる群も包含することを意味している。更にまた、本明細書及び特許請求の範囲中で用語「第1」、「第2」、「第3」又は「(a)」、「(b)」、「(c)」、「(d)」等及び同様の語は、類似の要素を区別するために使用されており、必ずしも連続的又は経時的な順序を記載するものではない。そのように使用される用語は適当な状況の下で相互に交換可能であり、本明細書に記載されている本発明の実施形態は本明細書に記載又は例証されているのとは別の順序で実施することができると理解されたい。用語「第1」、「第2」、「第3」又は「(A)」、「(B)」及び「(C)」又は「(a)」、「(b)」、「(c)」、「(d)」、「i」、「ii」等が方法又は使用又は検定の工程に関する場合、工程間に時間又は時間間隔の一貫性はない。即ち、本明細書全体に規定される本出願で他に示されない限り、工程は同時に実施してもよいし、又はそのような工程間に数秒、数分、数時間、数日、数週間、数か月又はさらには数年の時間間隔があってもよい。
以下の節において、本発明のいろいろな態様をより詳細に規定する。そのように規定される各々の態様は、明らかに逆が示されない限り、他の任意の1以上の態様と組み合わせられる。特に、好ましい又は有利であるとして示されているいずれかの特徴は好ましい又は有利と示されている他の任意の1以上の特徴と組み合わせられる。
本明細書を通じて「1つの実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、その実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それ故、本明細書を通じて様々な箇所で「1つの実施形態において」又は「ある実施形態において」という句の出現は必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではないが、そうであってもよい。更にまた、特定の特徴、構造又は特性は、当業者には本開示から明白なように、1つ以上の実施形態において適切なやり方で組み合わせられる。その上、本明細書に記載されている幾つかの実施形態は他の実施形態に含まれる幾つかの特徴を含むが他の特徴は含まず、一方異なる実施形態の特徴の組合せは、当業者には理解されるように、本発明の範囲内に入ることが意味され、異なる実施形態を形成する。例えば、添付の特許請求の範囲において、特許請求されている実施形態のいずれも任意の組合せで使用することができる。
例えば、アルドースの臭素-水による酸化はアルデヒド基にのみ作用してカルボキシル基に変換する。用語「アルドース」は、分子当たり1個だけアルデヒド基を含有する単糖類を意味する。酸化生成物はアルドン酸と呼ばれ、例えばD-グルコン酸はD-グルコースから得られる。強い酸化剤を用いて、例えば濃硝酸でアルドースを酸化すると、第一アルコール基及びアルデヒド基がカルボキシル基に変換される。生成物はアルダル酸として知られているポリヒドロキシジカルボン酸である。
アルダル酸の一例は、グルコースに由来するアルダル酸、即ちサッカリン酸としても知られているD-グルカル酸である。D-グルカル酸を得るのに慣習技術を使用し得る。そのような技術は当業者に公知である。それにも関わらず、US2,472,168は、酸素及び塩基の存在下で白金触媒を用いてグルコースからD-グルカル酸を製造する方法を例証している。US6,049,004、US5,599,977、US6,498,269及びUS8,669,397に開示されているような他の酸化方法も使用できる。
D-グルカロ-6,3-ラクトンもまた様々な利用可能な技術により得ることができる。1つのそのような技術がChen and Kiely[J. Org. Chem. 1996, 61, 5847-5851]により論じられており、そこではカチオン交換樹脂がD-グルカル酸一カリウム及び水の混合物に加えられる。酸形態のカチオン交換樹脂が更に加えられ、その後ろ過及び濃縮が行われる。D-グルカロ-6,3-ラクトンは2〜3日の結晶化の後白色固体の形態で得られ、ヘッドテイルヒドロキシル化ナイロンの合成に使用される。Troyら[J. Org. Chem. 2009, 74, 8373-8376]は、アセトン-水溶媒系中硫酸によるD-グルカル酸カルシウム四水和物の酸性化を開示している。酸性化工程に続いてろ過、減圧操作及び濃縮工程があり、一定比率のD-グルカル酸、D-グルカロ-1,4-ラクトン、D-グルカロ-6,3-ラクトン及びD-グルカロ-1,4:6,3-ラクトンの混合物の固体粒子を含有する濃縮された水溶液が最終的に得られる。本発明の目的では、D-グルカロ-6,3-ラクトンの選択はそれを製造するのに使用される方法に限定されない。当業者はそのような方法を知っており、利用可能な技術のいずれかを使用してそれを得ることができる。
したがって、D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法は、
A)一般式(I)
R1-NH2 (I)
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
のアミンを、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加え、40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と、
B)一般式(II)の化合物を酸で処理して一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と
を含む。
用語「アルキル」は、本明細書で使用される場合、一般式CnH2n+1で表される飽和炭化水素基を意味し、式中、nは4以上〜22以下の範囲の炭素原子の数である。
用語「アルケニル」は、本明細書で使用される場合、一般式CnH2n-1で表される一不飽和の炭化水素基を意味し、式中、nは4以上〜22以下の範囲の炭素原子の数である。
本発明の目的から、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩は、カルシウムグルカロ-6,3-ラクトン、カリウムグルカロ-6,3-ラクトン、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン、リチウムグルカロ-6,3-ラクトン及びマグネシウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択される。そのような塩の選択はそれを製造するのに使用される方法に限定されない。当業者はそのような方法を知っており、利用可能な技術のいずれかを使用してそれを得ることができる。好ましくは、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩は、カルシウムグルカロ-6,3-ラクトン、カリウムグルカロ-6,3-ラクトン、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン及びリチウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択される。より好ましくは、カリウムグルカロ-6,3-ラクトン、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン及びリチウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択される。最も好ましくは、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン及びリチウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択される。特に好ましい実施形態において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩はナトリウムグルカロラクトンである。
用語「水溶液」は、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩を水に溶解させることによって製造されるD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の溶液を意味する。水溶液は場合により均一な混合物を得るために撹拌される。用語「撹拌」は、当業者に公知のいずれかの適切な撹拌機を用いる機械的な撹拌を意味する。水溶液の製造はそこで使用される撹拌機の持続時間、種類及び回転速度によって制限されない。これらのパラメーターは当業者に周知である。しかし、典型的には、0.1時間以上〜24時間以下の範囲の期間の100rpm以上〜1000rpm以下の範囲の回転速度が提供される。
水溶液は1:1以上〜15:1以下の範囲の水とD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩との重量比を有する。水を塩より過剰に使用することが常に好ましい。とは言っても、好ましくは、重量比は1:1以上〜14.8:1以下、又は1.2:1以上〜14.8:1以下、又は1.2:1以上〜14.4:1以下、又は1.4:1以上〜14.4:1以下、又は1.4:1以上〜14:1以下、又は1.6:1以上〜14:1以下、又は1.6:1以上〜13.8:1以下、又は1.8:1以上〜13.8:1以下、又は1.8:1以上〜13.4:1以下、又は2:1以上〜13.4:1以下の範囲である。より好ましくは、重量比は2:1以上〜13:1以下、又は2.2:1以上〜13:1以下、又は2.2:1以上〜12.8:1以下、又は2.4:1以上〜12.8:1以下、又は2.4:1以上〜12.4:1以下、又は2.6:1以上〜12.4:1以下、又は2.6:1以上〜12:1以下、又は2.8:1以上〜12:1以下、又は2.8:1以上〜11.8:1以下、又は3:1以上〜11.8:1以下、又は3:1以上〜11.4:1以下、又は3.2:1以上〜11.4:1以下の範囲である。最も好ましくは、3.2:1以上〜11:1以下、又は3.4:1以上〜11:1以下、又は3.4:1以上〜10.8:1以下、又は3.6:1以上〜10.8:1以下、又は3.6:1以上〜10.4:1以下、又は3.8:1以上〜10.4:1以下、又は3.8:1以上〜10:1以下、又は4:1以上〜10:1以下、又は4:1以上〜9.8:1以下、又は4.2:1以上〜9.8:1以下、又は4.2:1以上〜9.4:1以下、又は4.4:1以上〜9.4:1以下、又は4.4:1以上〜9:1以下、又は4.6:1以上〜9:1以下、又は4.6:1以上〜8.8:1以下、又は4.8:1以上〜8.8:1以下、又は4.8:1以上〜8.4:1以下、又は5:1以上〜8.4:1以下の範囲である。特に好ましい実施形態において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液は5:1以上〜8:1以下の範囲の水とD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩との重量比を有する。
本明細書中上に記載した方法の工程(A)においては、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液を、一般式(I)
R1-NH2 (I)
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
のアミンに加える。
D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液の一般式(I)のアミンへの添加は当業者に公知のいずれか適切な方法によって行うことができる。例えば、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液の一般式(I)のアミンへの添加は、例えば、限定されることはないが、ミキサーで行うことができる。ミキサーの適切な回転速度又はrpmは当業者に公知である。D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液の一般式(I)のアミンへの添加はそのために選ばれた順序に限定されない。即ち、水溶液は全て一度に、又は少しずつ又は一定の間隔の後一般式(I)のアミンに加えることができる。
本発明の目的から、R1は、本明細書で使用される場合、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。
好ましくは、R1は5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
工程(A)において、本明細書中上に記載された一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液とのモル比は1:1以上〜10:1以下の範囲である。好ましくは、モル比は1:1以上〜9.8:1以下、又は1:1以上〜9.6:1以下、又は1:1以上〜9.4:1以下、又は1:1以上〜9.2:1以下、又は1:1以上〜9:1以下、又は1:1以上〜8.8:1以下、又は1:1以上〜8.6:1以下、又は1:1以上〜8.4:1以下、又は1:1以上〜8.2:1以下、又は1:1以上〜8:1以下の範囲である。より好ましくは、1:1以上〜7.8:1以下、又は1:1以上〜7.6:1以下、又は1:1以上〜7.4:1以下、又は1:1以上〜7.2:1以下、又は1:1以上〜7:1以下、又は1:1以上〜6.8:1以下、又は1:1以上〜6.6:1以下、又は1:1以上〜6.4:1以下、又は1:1以上〜6.2:1以下、又は1:1以上〜6:1以下、又は1:1以上〜5.8:1以下、又は1:1以上〜5.6:1以下、又は1:1以上〜5.4:1以下の範囲である。最も好ましくは、比率は1:1以上〜5.2:1以下、又は1:1以上〜5:1以下、又は1:1以上〜4.8:1以下、又は1:1以上〜4.6:1以下、又は1:1以上〜4.4:1以下、又は1:1以上〜4.2:1以下、又は1:1以上〜4:1以下、又は1:1以上〜3.8:1以下、又は1:1以上〜3.6:1以下、又は1:1以上〜3.4:1以下、又は1:1以上〜3.2:1以下、又は1:1以上〜3:1以下、又は1:1以上〜2.8:1以下、又は1:1以上〜2.6:1以下、又は1:1以上〜2.4:1以下、又は1:1以上〜2.2:1以下の範囲である。ある実施形態において、一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液とのモル比は1:1以上〜2:1以下の範囲である。
本明細書中上に記載されたように、工程(A)において、一般式(I)のアミンをD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加えつつ、0.1時間以上〜5時間以下の範囲の持続時間中5℃以上〜30℃以下の範囲の温度が提供される。好ましくは、温度は0.1時間以上〜4.5時間以下、又は0.1時間以上〜4時間以下の間5℃以上〜26℃以下、又は6℃以上〜26℃以下の範囲である。より好ましくは、0.2時間以上〜4時間以下、又は0.2時間以上〜3.5時間以下の間6℃以上〜24℃以下、又は7℃以上〜24℃以下の範囲である。最も好ましくは、0.2時間以上〜3時間以下、又は0.2時間以上〜2.5時間以下の間7℃以上〜20℃以下、又は7℃以上〜16℃以下の範囲である。特に好ましくは、温度は0.2時間以上〜2時間以下の範囲の持続時間中8℃以上〜16℃以下の範囲である。
ある実施形態において、本明細書中上に記載された方法の工程(A)における一般式(I)のアミンはいかなる溶媒も必要としないことがある。これは、一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液との反応の発熱性のため高い発熱をもたらす。この場合、熱除去は達成するのが困難であろう。更に、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は固体の化合物であるので、溶媒、例えば、本明細書中以下に記載されるものの不在下で工程(A)を実行するのは困難であろう。
特に好ましい実施形態において、一般式(I)のアミンは少なくとも1種の極性溶媒との混合物として存在する。本明細書中上に記載された方法の工程(A)の目的から、用語「一般式(I)のアミン」とは、本明細書中上に記載された一般式(I)のアミンと、本明細書中下に記載される少なくとも1種の極性溶媒との混合物を指す。用語「少なくとも1種の極性溶媒」とは、一般式(I)のアミンが1種又は1種より多く、例えば2種若しくは3種の極性溶媒を含み得ることと理解されたい。しかしながら、一般式(I)のアミンは1種のみの極性溶媒を含むのが好ましい。したがって、本発明の好ましい実施形態において、用語「少なくとも1種の極性溶媒」は「ある極性溶媒」又は「1種類の極性溶媒」と理解されたい。
本発明の目的から、少なくとも1種の極性溶媒はエーテル及びアルコールからなる群から選択される。用語「エーテル」及び「アルコール」はそれぞれエーテル溶媒及びアルコール溶媒を指す。工程(A)における一般式(I)のアミンとの混合物中の少なくとも1種の極性溶媒は少なくとも1種のアルコール溶媒である。したがって、本明細書中上に記載された又は以下に記載される工程(A)における用語「少なくとも1種の極性溶媒」とは、少なくとも1種のアルコール溶媒を指すことを意味する。用語「少なくとも1種のアルコール溶媒」とは、一般式(I)のアミンが1種又は1種より多く、例えば2種若しくは3種のアルコール溶媒を含み得ると理解されたい。しかしながら、一般式(I)のアミンは1種のみのアルコール溶媒を含むのが好ましい。したがって、本発明の好ましい実施形態において、用語「少なくとも1種のアルコール溶媒」は「あるアルコール溶媒」又は「1種類のアルコール溶媒」と理解されたい。
工程(A)における少なくとも1種のアルコールはエタノール、メタノール、n-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブタノール、n-プロパノール、iso-プロパノール、ペンタノール及びヘキサノールからなる群から選択される。ある実施形態において、少なくとも1種のアルコールはメタノールである。
工程(A)における少なくとも1種の極性溶媒又は少なくとも1種のアルコールと一般式(I)のアミンとの重量比は1:5以上〜5:1以下の範囲である。好ましくは、比率は1:4.8以上〜5:1以下、又は1:4.8以上〜4.8:1以下、又は1:4.4以上〜4.8:1以下、又は1:4.4以上〜4.4:1以下、又は1:4以上〜4.4:1以下の範囲である。より好ましくは、1:4以上〜4:1以下、又は1:3.8以上〜4:1以下、又は1:3.8以上〜3.8:1以下、又は1:3.4以上〜3.8:1以下、又は1:3.4以上〜3.4:1以下の範囲である。最も好ましくは、1:3以上〜3.4:1以下、又は1:3以上〜3:1以下、又は1:2.8以上〜3:1以下、又は1:2.8以上〜2.8:1以下、又は1:2.4以上〜2.8:1以下、又は1:2.4以上〜2.4:1以下、又は1:2以上〜2.4:1以下の範囲である。ある実施形態において、工程(A)における少なくとも1種の極性溶媒又は少なくとも1種のアルコールと一般式(I)のアミンとの重量比は1:2以上〜2:1以下の範囲である。
1つの実施形態において、工程(A)の結果、一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物が生成する。
一般式(II)の化合物は水並びにエーテル溶媒、例えば、テトラヒドロピラン及びテトラヒドロフラン、並びに酸、例えば、氷酢酸を除く殆どの有機溶媒に対して低い溶解度を有する無色の固体である。
ある実施形態において、この一般式(II)の化合物を得る工程は、
(A1)一般式(I)のアミン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液を含む混合物を40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して沈殿物を得、
(A2)工程(A1)の沈殿物をろ過し、少なくとも1種の極性溶媒で洗浄して粗混合物及び母液を得、
(A3)場合により、工程(A2)の母液を0℃以上〜30℃以下の範囲の温度で8時間以上〜15時間以下の範囲の期間貯蔵して粗混合物を得、
(A4)工程(A2)又は場合により工程(A3)の粗混合物を乾燥させて一般式(II)の化合物を得る
ことにより行われる。
一般式(I)のアミン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液は添加すると混合物を形成する。この混合物を、本明細書中上に記載されているように、工程(A1)で40℃以上〜90℃以下の範囲の温度に加熱して沈殿物を得る。或いは、本明細書中上に記載されている工程(A1)は加熱工程といってもよい。好ましくは、工程(A1)の温度は45℃以上〜90℃以下、又は45℃以上〜85℃以下の範囲である。より好ましくは、50℃以上〜85℃以下、又は55℃以上〜85℃以下の範囲である。最も好ましくは、温度は60℃以上〜85℃以下、又は65℃以上〜85℃以下の範囲である。ある実施形態において、工程(A1)における加熱は65℃以上〜80℃以下の範囲の温度で行われる。
工程(A1)において加熱を行う目的で、いずれかの適切な技術を使用することができる。工程(A1)における加熱は前記目的を達するために選択される技術に限定されない。当業者はそのような技術を知っている。更にまた、加熱工程における加熱も、それが行われるやり方に限定されない。例えば、混合物は、例えば、限定されることはないが、0.1時間以上〜24時間以下の範囲の持続時間連続的に加熱できる。場合により、本明細書中上に記載されている工程(A1)における加熱の間、一般式(I)のアミン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液を含む混合物を撹拌してもよい。用語「撹拌」とは、当業者に公知のいずれかの適切な撹拌機を使用する機械的な撹拌を意味する。また、工程(A1)における加熱は、そこで使用される撹拌機の持続時間、種類及び回転速度により制限されない。これらのパラメーターは当業者に周知である。しかしながら、典型的には、0.1時間以上〜24時間以下の範囲の期間の100rpm以上〜1000rpm以下の範囲の回転速度が提供される。
好ましい実施形態において、本明細書中上に記載されている40℃以上〜90℃以下の範囲の温度での加熱の結果、一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩との反応が起こることにより、工程(A1)で一般式(II)の化合物が沈殿物として得られる。40℃以上〜90℃以下の範囲の温度により、D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミド又は一般式(III)の化合物のみの生成を最大にし、ジアミド、他のモノ-及びジ-ラクトンの生成を最小限にすることが確実になる。特に、D-グルカロ-6,3-ラクトンと平衡して存在するD-グルカロ-1,4-ラクトンは、特にこの温度範囲で前者より速く対応するアミドを生成する。その結果、1,4-ラクトンが全て反応してしまうと、6,3-ラクトンが反応し、対応するアミドを生成し、これが一般式(III)の化合物として工程(B)で選択的に得られる。
加熱工程又は工程(A1)で得られた沈殿物を工程(A2)でろ過し洗浄して粗混合物及び母液を得る。以後、工程(A2)は同義でろ過及び洗浄工程ということもある。
加熱工程で得られた沈殿物は未反応のまま残された幾らかの量の反応物質を不純物としてまだ含有する。場合により、生成された可能性がある幾つかの他の副生成物が存在することもあり得る。これらの未反応不純物及び/又は副生成物を沈殿物から除去するためには、当業者に公知のいずれかの適切なろ過媒体、例えば、限定されることはないが、Whatmanろ紙及びガラスフィルターを用いてろ過を実施する。これらの未反応不純物及び/又は副生成物のかなりの部分はろ過媒体を通過するが、幾らかの量はまだ沈殿物と共に残され得、残留物としてろ過媒体上に集められる。ここで残留物を本明細書中上に記載されているように、少なくとも1種の極性溶媒、好ましくは少なくとも1種のアルコール溶媒により、5℃以上〜30℃以下の範囲の温度で洗浄する。
工程(A2)で残留物を洗浄する目的で、少なくとも1種の極性溶媒と沈殿物との重量比は1:15以上〜15:1以下の範囲である。少なくとも1種の極性溶媒を過剰に保って所望でない未反応の不純物及び/又は副生成物を溶解させ、それにより、母液を得るのが通常好ましい。しかしながら、これらの不純物と共に幾らかの量の沈殿物を母液に持ち込むことも可能である。沈殿物を母液から回収し、以後同義で所望の生成物ともいわれるD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドの全体の収率を上昇させるために、場合により、母液を0℃以上〜30℃以下の範囲の温度で8時間以上〜15時間以下の範囲の期間貯蔵して本明細書中上に記載されている工程(A3)で明らかになる粗混合物を得る。以後、工程(A3)は同義で貯蔵工程といわれることもある。
好ましくは、工程(A3)の温度は0℃以上〜26℃以下又は0℃以上〜22℃以下の範囲である。より好ましくは、0℃以上〜20℃以下、又は0℃以上〜16℃以下、又は0℃以上〜12℃以下の範囲である。最も好ましくは、0℃以上〜10℃以下又は0℃以上〜6℃以下の範囲である。ある実施形態において、工程(A3)の温度は0℃以上〜5℃以下の範囲である。典型的には、本明細書中上に記載されているように、工程(A3)の温度が提供される持続時間は8時間以上〜14時間以下の範囲であり、粗混合物を得る。より好ましくは、8時間以上〜13時間以下の範囲である。最も好ましくは、8時間以上〜12時間以下の範囲である。ある実施形態において、母液は本明細書中上に記載されている温度で8時間以上〜11時間以下の範囲の期間貯蔵されて粗混合物が得られる。
ろ過及び洗浄工程即ち工程(A2)又は場合により貯蔵工程即ち工程(A3)で得られる粗混合物は工程(A4)で乾燥に供されて一般式(II)の化合物が得られる。以後、工程(A4)は同義で乾燥工程といわれることがある。乾燥工程は真空条件下で実行されて一般式(II)の化合物が得られる。用語「真空条件」とは、大気圧より低い圧力条件を意味する。
乾燥工程は、真空条件下で作動する当業者に公知のいずれかの適切な機器によって実行することができる。これらの適切な機器は、例えば、限定されることはないが、ロータリーエバポレーターでよい。特定のロータリーエバポレーターの選択は、本明細書中以下に記載される温度及び圧力の所望の条件に基づいて行うべきである。
本発明の目的から、乾燥工程は、減圧で、好ましくは真空条件下で行われる蒸発により実行される。真空圧は0.1mbar以上〜500mbar以下の範囲に維持される。好ましくは、真空圧は0.1mbar以上〜480mbar以下の範囲である。より好ましくは真空圧は0.1mbar以上〜460mbar以下の範囲である。最も好ましくは真空圧は0.1mbar以上〜450mbar以下の範囲である。
典型的には、乾燥工程の温度は20℃以上〜80℃以下の範囲である。好ましくは、温度は30℃以上〜80℃以下の範囲である。より好ましくは、温度は30℃以上〜75℃以下の範囲である。最も好ましくは温度は40℃以上〜75℃以下の範囲である。
典型的には、乾燥工程中1時間以上〜55時間以下の範囲の持続時間が提供される。好ましくは持続時間は2時間以上〜45時間以下の範囲である。より好ましくは持続時間は3時間以上〜35時間以下の範囲である。最も好ましくは持続時間は4時間以上〜25時間以下の範囲である。
一般式(II)の化合物の所望の収率が必要通りである場合、以下の工程の時系列(A1)→(A2)→(A4)が当てはまる。しかし、所望の値より低い場合、以下の工程の時系列(A1)→(A2)→(A3)→(A4)が当てはまる。
一般式(II)の化合物で、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。好ましくは、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は、5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は、6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘキシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキシルアンモニウムヘキシルグルカラミド(II)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘプチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプチルアンモニウムヘプチルグルカラミド(II)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でオクチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクチルアンモニウムオクチルグルカラミド(II)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でノニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるノニルアンモニウムノニルグルカラミド(II)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるデシルアンモニウムデシルグルカラミド(II)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でウンデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるウンデシルアンモニウムウンデシルグルカラミド(II)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でドデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるドデシルアンモニウムドデシルグルカラミド(II)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でトリデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるトリデシルアンモニウムトリデシルグルカラミド(II)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でテトラデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるテトラデシルアンモニウムテトラデシルグルカラミド(II)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でペンタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるペンタデシルアンモニウムペンタデシルグルカラミド(II)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘキサデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキサデシルアンモニウムヘキサデシルグルカラミド(II)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘプタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプタデシルアンモニウムヘプタデシルグルカラミド(II)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でオクタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクタデシルアンモニウムオクタデシルグルカラミド(II)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘキセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキセニルアンモニウムヘキセニルグルカラミド(II)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘプテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプテニルアンモニウムヘプテニルグルカラミド(II)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でオクテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクテニルアンモニウムオクテニルグルカラミド(II)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でノネニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるノネニルアンモニウムノネニルグルカラミド(II)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるデセニルアンモニウムデセニルグルカラミド(II)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でウンデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるウンデセニルアンモニウムウンデセニルグルカラミド(II)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でドデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるドデセニルアンモニウムドデセニルグルカラミド(II)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でトリデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるトリデセニルアンモニウムトリデセニルグルカラミド(II)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でテトラデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるテトラデセニルアンモニウムテトラデセニルグルカラミド(II)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でペンタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるペンタデセニルアンモニウムペンタデセニルグルカラミド(II)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘキサデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキサデセニルアンモニウムヘキサデセニルグルカラミド(II)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でヘプタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプタデセニルアンモニウムヘプタデセニルグルカラミド(II)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物は、同義でオクタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクタデセニルアンモニウムオクタデセニルグルカラミド(II)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本明細書中上に記載された方法の工程(B)においては、工程(A)で得られた一般式(II)の化合物を酸で処理して一般式(III)の化合物を得る。
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]。
所望の生成物、即ち一般式(III)の化合物を得るために、一般式(II)の化合物を少なくとも1種の極性溶媒に溶解させた後酸で処理する。本明細書中上に記載されている方法の工程(B)の目的から、用語「一般式(II)の化合物」は、工程(A)で得られる一般式(II)の化合物と本明細書中上に記載されている少なくとも1種の極性溶媒との混合物を指す。しかしながら、少なくとも1種の極性溶媒が少なくとも1種のアルコール溶媒であった工程(A)と異なり、工程(B)の少なくとも1種の極性溶媒は少なくとも1種のエーテル溶媒である。
少なくとも1種のエーテル溶媒には一般にテトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ-n-プロピルエーテル、ジ-n-ブチルエーテル、メチル-tert-ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、テトラヒドロピラン及びジメトキシ-エタンからなる群から選択される環式及び非環式のエーテルが含まれる。好ましくは、少なくとも1種のエーテル溶媒はメチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択される。より好ましくは、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択される。最も好ましくは、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択される。
本明細書中上に記載されているように一般式(II)の化合物を酸で処理する前に少なくとも1種の極性溶媒に溶解させる目的から、少なくとも1種の極性溶媒の量は一般式(II)の化合物に対して過剰にする。この結果、一般式(II)の化合物と少なくとも1種の極性溶媒との均一な混合物が生じる。しかしながら、一般式(II)の化合物と少なくとも1種の極性溶媒との均質な混合物は、代わりに、量及び前記混合物を得るときの温度に応じて懸濁液又は溶液であってもよい。用語「懸濁液」とは、少なくとも1種の極性溶媒に懸濁した一般式(II)の化合物を意味する。
本発明は、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(II)の化合物との重量比が5:1以上〜100:1以下の範囲である。好ましくは、重量比は6:1以上〜100:1以下、又は6:1以上〜95:1以下、又は6:1以上〜90:1以下、又は6:1以上〜85:1以下、又は6:1以上〜80:1以下の範囲である。より好ましくは、7:1以上〜80:1以下、又は7:1以上〜75:1以下、又は7:1以上〜70:1以下、又は7:1以上〜65:1以下、又は7:1以上〜60:1以下の範囲である。最も好ましくは、8:1以上〜60:1以下、又は8.5:1以上〜60:1以下、又は9:1以上〜60:1以下、又は9.5:1以上〜60:1以下の範囲である。特に好ましくは、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(II)の化合物との重量比は10:1以上〜60:1の範囲である。
ここで、本明細書中上に記載されているように、一般式(II)の化合物を酸で処理して、所望の生成物、即ちD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミド又は本方法の工程(B)における一般式(III)の化合物を得る。本発明の目的から、本明細書中上に記載された方法の工程(B)は同義で処理工程といわれる。用語「処理する」とは、本明細書中上に記載されている一般式(II)の化合物及び酸を混合することを指す。用語「混合する」とは、当業者に公知のいずれかの適切な撹拌機を用いた機械的な撹拌を意味する。処理工程は、そこで使用する撹拌機の持続時間、種類及び回転速度により制限されない。これらのパラメーターは当業者に周知である。しかしながら、典型的には、0.1時間以上〜24時間以下の範囲の期間の100rpm以上〜1000rpm以下の範囲の回転速度が提供される。また、好ましくは、処理工程における混合中、10℃以上〜60℃以下の範囲の温度が0.1時間以上〜10時間以下の持続時間維持される。
ある実施形態において、本明細書中上に記載されている方法の処理工程又は工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、一般式(III)の化合物、一般式(IV)の化合物並びに任意の未反応の化合物及び副生成物を含む他の不純物を含む混合物の形態で存在する。一般式(III)の化合物を選択的に得るためには、他の化合物との混合物として得られた一般式(III)の化合物を更なる精製に供することが必須である。したがって、ある実施形態において、処理工程は加熱、冷却、ろ過及び洗浄の少なくとも1つを更に含む。これらの追加の工程は所望の生成物の収率及び質を更に増大する。処理工程における混合に続いて冷却する場合、例えば、限定されることはないが、20℃以上〜40℃以下の範囲の温度が提供される。ろ過及び洗浄の目的で、本明細書中上に記載されている少なくとも1種の極性溶媒を使用し、過剰量で利用する。好ましくは、工程(B)においてろ過及び洗浄する目的で使用される少なくとも1種の極性溶媒の量は、通常、本明細書中上に記載されているろ過及び洗浄工程又は工程(A2)のものと同様である。即ち、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(II)の化合物を酸で処理することにより得られる一般式(III)の化合物との重量比は1:15以上〜15:1以下の範囲である。また、5℃以上〜30℃以下の範囲の温度もこの目的で提供され得る。
本明細書中上に記載されている方法で得られる一般式(III)の化合物を、以下、工程(C)又は乾燥工程(C)と同義で知られる乾燥に更に供する。乾燥工程(C)は、本方法の過程中に生成したか又は残留したかもしれない水分及び他の不純物を低減する。本明細書中上に記載されている乾燥工程又は工程(A3)と同様な乾燥工程(C)は、真空条件下で実行され、一般式(II)の化合物が得られる。
乾燥工程(C)は、真空条件下で作動する当業者に公知の任意の適切な機器によって実行することができる。これらの適切な機器は、例えば、限定されることはないが、ロータリーエバポレーターであり得る。特定のロータリーエバポレーターの選択は本明細書中以下に記載される温度及び圧力の所望の条件に基づいて行うべきである。
本発明の目的から、乾燥工程(C)は減圧で、好ましくは真空条件下で実施される蒸発によって実行される。真空圧は0.1mbar以上〜500mbar以下の範囲に維持される。好ましくは、真空圧は0.1mbar以上〜480mbar以下の範囲である。より好ましくは、真空圧は0.1mbar以上〜460mbar以下の範囲である。最も好ましくは真空圧は0.1mbar以上〜450mbar以下の範囲である。
典型的には、乾燥工程(C)の温度は20℃以上〜80℃以下の範囲である。好ましくは温度は30℃以上〜80℃以下の範囲である。より好ましくは温度は30℃以上〜75℃以下の範囲である。最も好ましくは温度は40℃以上〜75℃以下の範囲である。
典型的には、1時間以上〜55時間以下の範囲の持続時間が乾燥工程(C)中に提供される。好ましくは持続時間は2時間以上〜45時間以下の範囲である。より好ましくは持続時間は3時間以上〜35時間以下の範囲である。最も好ましくは持続時間は4時間以上〜25時間以下の範囲である。
乾燥工程(C)の後に得られる一般式(III)の化合物は当業者に公知の任意の精製技術により更に精製することができる。本明細書中上に記載されている本方法は精製技術の選択肢及び選択に限定されない。しかしながら、ある実施形態において、工程(C)で得られた一般式(III)の化合物を更に、工程(B)の目的で本明細書中上に記載されている少なくとも1種の極性溶媒に溶解させ、冷却し、その後ろ過して、最終的に所望の生成物、即ち一般式(III)の化合物を改善された収率及び選択率で得る。他の不純物及び/又は化合物の量は当業者に公知の技術、例えば、限定されることはないが、核磁気共鳴分光(NMR)技術によって検査し確認することができる。
処理工程で使用される酸は有機酸及び無機酸からなる群から選択される。用語「無機酸」とは、1種以上の無機化合物に由来する酸を意味する。無機酸はその組成中に炭素がない。無機酸の典型的な例には鉱酸がある。これらの鉱酸は水に溶解させたとき水素イオンと共役塩基イオンを形成する。好ましくは、そのような鉱酸は硫酸、塩酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択され得る。
用語「有機酸」とは、酸性を保有する有機化合物を意味する。有機酸の典型的な例には、カルボン酸基(-COOH)及びスルホン酸基(-SO3H)を有する有機化合物がある。有機酸の他の例には、例えば、限定されることはないが、酸性イオン交換樹脂がある。本発明の目的から、酸は好ましくは有機酸である。ある実施形態において、処理工程は酸性イオン交換樹脂の存在下で行われる。酸性イオン交換樹脂は酸性基を有するカチオン交換体である。そのような酸性イオン交換樹脂は当業者に周知である。しかしながら、例えば、限定されることはないが、カルボン酸及びスルホン酸からなる群から選択される酸性基を有するカチオン交換樹脂は殆ど好ましい。
強酸性のカチオン交換体は特にH+形態のイオン交換樹脂である。適切な酸性カチオン交換体には、例えば、限定されることはないが、ポリスチレンをベースとし、スチレン及び架橋剤、例えばジビニルベンゼンのコポリマーを含み、H+形態のスルホン酸基、スルホン酸基(-SO3H)で官能化されたイオン交換体基を有する強酸性イオン交換体がある。これらの樹脂は多孔質のビーズ又は顆粒として供給されることが多く、その高い表面積:体積比はイオン交換の速度及び全イオン交換能を最大にする。これらは特定の多孔度及び表面化学を有するように正確に設計することができ、これらの特徴により選択的且つ有効なイオン交換が容易になっている。
イオン交換体はそのポリマー骨格の構造が異なり、ゲル様樹脂とマクロ多孔性樹脂とに区別される。強酸性イオン交換樹脂は一般に塩酸及び/又は硫酸で再生される。
例えば、Nafion(登録商標)は、フルオロカーボン主鎖及びスルホン酸基を含むペルフルオロ化側鎖からなるペルフルオロ化イオン交換材料である。樹脂は、ペルフルオロ化された末端不飽和でフッ化スルホニル官能化エトキシレートとペルフルオロエテンとの共重合により製造されている。Nafion(登録商標)はゲル様イオン交換樹脂に属する。
特に好ましい実施形態において、イオン交換体がスルホン酸基を有するポリマー骨格を含み、ゲル様樹脂であるか又はマクロ多孔性樹脂を含む、H+形態の強酸性のカチオン交換体が使用される。
本発明の目的から、市販されている強酸性のカチオン交換体、例えば、限定されることはないが、LANXESSのLewatit(登録商標)、The Purolite CompanyのPurolite(登録商標)、Dow Chemical CompanyのDowex(登録商標)、Rohm and Haas CompanyのAmberlite(登録商標)及びRohm and Haas CompanyのAmberlyst(登録商標)を、本明細書中上に記載されている方法の処理工程において一般式(II)の化合物を処理する酸として使用することができる。
本明細書中上に記載されている酸性カチオン交換樹脂は1eq/kg以上〜10eq/kg以下の範囲の活性部位の濃度を有する。用語「活性部位」とは、樹脂中の利用可能なイオン交換部位を意味する。好ましくは、活性部位の濃度は1eq/kg以上〜9eq/kg以下の範囲である。より好ましくは、1eq/kg以上〜8eq/kg以下の範囲である。最も好ましくは、1eq/kg以上〜7eq/kg以下又は1eq/kg以上〜6eq/kg以下の範囲である。ある実施形態において、酸性カチオン交換樹脂中の活性部位の濃度は1eq/kg以上〜5eq/kg以下の範囲である。
ある実施形態において、酸性カチオン交換樹脂はイオン交換樹脂ビーズを含み得る。ビーズは任意の適切なサイズ、即ち直径及び適切な粒度分布を有し得る。好ましくは、ビーズは20μm以上〜1200μm以下の範囲の平均直径を有する。より好ましくは、平均直径は100μm以上〜1100μm以下又は200μm以上〜1000μm以下の範囲である。最も好ましくは、平均直径は300μm以上〜900μm以下、又は400μm以上〜800μm以下、又は500μm以上〜700μm以下の範囲である。
酸性カチオン交換樹脂は多孔質の樹脂ビーズを含み得る。ビーズの多孔度は樹脂合成に使用される条件、例えば、架橋剤の濃度を制御することにより正確に設計することができる。ビーズの多孔度は樹脂の表面積:体積比に影響を及ぼす可能性がある。イオン交換樹脂は任意の適切な表面積:体積比を有し得るが、カチオン交換の速度及びその能力を最大にするために表面積:体積比を最大にするのが有益であり得る。
酸性カチオン交換樹脂の表面積はBET表面積値により規定することができる。用語「BET表面積」とは、Brunauer-Emmett-Teller理論を用いて測定される表面積を意味する。当業者に周知の任意の適切な機器をこの目的に使用することができる。好ましくは、BET表面積は10m2/g以上〜300m2/g以下の範囲である。より好ましくは、10m2/g以上〜250m2/g以下、又は20m2/g以上〜250m2/g以下、又は20m2/g以上〜200m2/g以下の範囲である。最も好ましくは、30m2/g以上〜200m2/g以下、又は30m2/g以上〜150m2/g以下、又は40m2/g以上〜150m2/g以下、又は40m2/g以上〜100m2/g以下の範囲である。ある実施形態において、酸性カチオン交換樹脂は40m2/g以上〜75m2/g以下の範囲のBET表面積を有する。
本明細書中上に記載されている工程(B)の目的から、酸と一般式(II)の化合物との重量比は1:10以上〜10:1以下の範囲である。好ましくは、重量比は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下の範囲である。より好ましくは、重量比は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下の範囲である。最も好ましくは、重量比は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下、又は1:10以上〜10:1以下の範囲である。ある実施形態において、処理工程における酸と一般式(II)の化合物との重量比は の範囲である。
本明細書中上に記載された方法で得られる一般式(III)の化合物は、R1により表される4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを有する。本発明の目的から、一般式(III)の化合物はまた、同義でアルキルグルカラミドラクトン又はアルケニルグルカラミドラクトンといってもよい。
好ましくは、本明細書中上に記載されている一般式(III)の化合物において、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は、5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は、6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1はヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ヘキシル-アセトアミドともいわれるヘキシルグルカラミドラクトン(III)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ヘプチル-アセトアミドともいわれるヘプチルグルカラミドラクトン(III)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクチル-アセトアミドともいわれるオクチルグルカラミドラクトン(III)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノニル-アセトアミドともいわれるノニルグルカラミドラクトン(III)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デシル-アセトアミドともいわれるデシルグルカラミドラクトン(III)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデシル-アセトアミドともいわれるウンデシルグルカラミドラクトン(III)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるドデシルグルカラミドラクトン(III)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデシル-アセトアミドともいわれるトリデシルグルカラミドラクトン(III)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデシル-アセトアミドともいわれるテトラデシルグルカラミドラクトン(III)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデシル-アセトアミドともいわれるペンタデシルグルカラミドラクトン(III)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキサデシルグルカラミドラクトン(III)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプタデシルグルカラミドラクトン(III)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、[(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデシル-アセトアミドというオクタデシルグルカラミドラクトン(III)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキセニルグルカラミドラクトン(III)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプテニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプテニルグルカラミドラクトン(III)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクテニル-アセトアミドともいわれるオクテニルグルカラミドラクトン(III)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノネニル-アセトアミドともいわれるノネニルグルカラミドラクトン(III)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デセニル-アセトアミドともいわれるデセニルグルカラミドラクトン(III)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデセニルアセトアミドともいわれるウンデセニルグルカラミドラクトン(III)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるドデセニルグルカラミドラクトン(III)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデセニル-アセトアミドともいわれるトリデセニルグルカラミドラクトン(III)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデセニル-アセトアミドともいわれるテトラデセニルグルカラミドラクトン(III)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデセニル-アセトアミドともいわれるペンタデセニルグルカラミドラクトン(III)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキサデセニルグルカラミドラクトン(III)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプタデセニルグルカラミドラクトン(III)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデセニル-アセトアミドともいわれるオクタデセニルグルカラミドラクトン(III)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本明細書中上に記載されているように本方法の工程(B)において、一般式(III)の化合物に加えて一般式(IV)の化合物も得られる。したがって、ある実施形態において、本明細書中上に記載された方法の工程(B)において得られる所望の生成物は一般式(III)の化合物、一般式(IV)の化合物並びにあらゆる未反応化合物及び副生成物を含む他の不純物を含む混合物である。不純物及び/又は所望でない副生成物、例えば、一般式(IV)の化合物を含まない一般式(III)の化合物を得ることが特に好ましいが、これらの化合物の生成を完全に回避することは困難であり、したがって、工程(B)で得られる一般式(III)の化合物は他の化合物及び/又は不純物の混合物であり得るが、これらは少量で存在する。
以下同義でアルキルアミドグルカル酸ともいわれる一般式(IV)の化合物は以下に示すように表すことができる。
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
好ましくは、一般式(IV)の化合物において、本明細書中上に記載されているように、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキシルアミドグルカル酸(IV)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプチルアミドグルカル酸(IV)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクチルアミドグルカル酸(IV)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるノニルアミドグルカル酸(IV)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるデシルアミドグルカル酸(III)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるウンデシルアミドグルカル酸(IV)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるドデシルアミドグルカル酸(IV)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ--ヘキサン酸ともいわれるトリデシルアミドグルカル酸(IV)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるテトラデシルアミドグルカル酸(IV)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるペンタデシルアミドグルカル酸(IV)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキサデシルアミドグルカル酸(IV)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプタデシルアミドグルカル酸(IV)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクタデシルアミドグルカル酸(IV)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキセニルアミドグルカル酸(IV)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプテニルアミドグルカル酸(IV)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクテニルアミドグルカル酸(IV)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるノネニルアミドグルカル酸(IV)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるデセニルアミドグルカル酸(III)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるウンデセニルアミドグルカル酸(IV)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるドデセニルアミドグルカル酸(IV)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるトリデセニルアミドグルカル酸(IV)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるテトラデセニルアミドグルカル酸(IV)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるペンタデセニルアミドグルカル酸(IV)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキサデセニルアミドグルカル酸(IV)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプタデセニルアミドグルカル酸(IV)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、工程(B)で得られる一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクタデセニルアミドグルカル酸(IV)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本発明の目的から、本明細書中上に記載されている方法は(A1)→(A2)→(A4)→(B)→(C)のような工程の時系列を有する。或いは、方法は(A1)→(A2)→(A4)→(B)のような工程の時系列を有してもよい。
本発明の別の実施形態において、方法は(A1)→(A2)→(A3)→(A4)→(B)→(C)のような工程の時系列を有する。或いは、方法は(A1)→(A2)→(A3)→(A4)→(B)のような工程の時系列を有していてもよい。
本明細書中上に記載されている新規な合成経路は現況技術と比べて幾つかの利点を有する。利用可能な現況技術、例えば、限定されることはないがZennerら[Institute of Organic Chemistry at the University of Rostock, March 12, 1956]により記載されているものは、1モル当量のアミンを使用して室温でD-グルカル酸のジアミドを得たと報告している。しかしながら、驚くべきことに、新規な合成経路又は本発明の方法では、例えば、本明細書中上に記載されているような低い温度条件でも、最大化された選択率及び収率で所望の化合物が生成し、一方副生成物及び/又は所望でない不純物、例えば、限定されることはないが一般式(IV)の化合物の生成は抑えられる。本発明の方法の別の利点として、本明細書中上に記載されているように、低いプロセス条件、特に温度及び圧力、並びに容易に入手可能な原材料、例えば、限定されることはないが少なくとも1種の極性溶媒、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩及び酸の使用に起因する本方法の経済的な操業がある。その上、本発明のプロセス条件の規模の拡大が容易であるため、巨大な工業上の必要条件を満たすことができる。
本発明の別の態様は一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物に関する。
本明細書中上に記載されている一般式(II)の化合物は、同義で、R1により表される4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを有するアルキルアンモニウムアルキルグルカラミド又はアルケニルアンモニウムアルケニルグルカラミドともいわれる。好ましくは、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は、5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は、6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘキシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキシルアンモニウムヘキシルグルカラミド(II)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘプチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプチルアンモニウムヘプチルグルカラミド(II)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でオクチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクチルアンモニウムオクチルグルカラミド(II)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でノニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるノニルアンモニウムノニルグルカラミド(II)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるデシルアンモニウムデシルグルカラミド(II)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でウンデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるウンデシルアンモニウムウンデシルグルカラミド(II)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でドデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるドデシルアンモニウムドデシルグルカラミド(II)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でトリデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるトリデシルアンモニウムトリデシルグルカラミド(II)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でテトラデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるテトラデシルアンモニウムテトラデシルグルカラミド(II)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でペンタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるペンタデシルアンモニウムペンタデシルグルカラミド(II)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘキサデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキサデシルアンモニウムヘキサデシルグルカラミド(II)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘプタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプタデシルアンモニウムヘプタデシルグルカラミド(II)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でオクタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクタデシルアンモニウムオクタデシルグルカラミド(II)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘキセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキセニルアンモニウムヘキセニルグルカラミド(II)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘプテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプテニルアンモニウムヘプテニルグルカラミド(II)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でオクテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクテニルアンモニウムオクテニルグルカラミド(II)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でノネニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるノネニルアンモニウムノネニルグルカラミド(II)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるデセニルアンモニウムデセニルグルカラミド(II)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でウンデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるウンデセニルアンモニウムウンデセニルグルカラミド(II)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でドデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるドデセニルアンモニウムドデセニルグルカラミド(II)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でトリデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるトリデセニルアンモニウムトリデセニルグルカラミド(II)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でテトラデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるテトラデセニルアンモニウムテトラデセニルグルカラミド(II)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でペンタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるペンタデセニルアンモニウムペンタデセニルグルカラミド(II)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘキサデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘキサデセニルアンモニウムヘキサデセニルグルカラミド(II)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でヘプタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるヘプタデセニルアンモニウムヘプタデセニルグルカラミド(II)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(II)の化合物は、同義でオクタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートともいわれるオクタデセニルアンモニウムオクタデセニルグルカラミド(II)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本発明の更に別の態様は一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を記載する。
本明細書中上に記載されている一般式(III)の化合物は、R1により表される4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを有する。本発明の目的から、一般式(III)の化合物は、同義でアルキルグルカラミドラクトン又はアルケニルグルカラミドラクトンといってもよい。
好ましくは、一般式(III)の化合物において、本明細書中上に記載されているように、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は、5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は、6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキシルグルカラミドラクトン(III)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプチル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプチルグルカラミドラクトン(III)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクチル-アセトアミドともいわれるオクチルグルカラミドラクトン(III)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノニル-アセトアミドともいわれるノニルグルカラミドラクトン(III)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デシル-アセトアミドともいわれるデシルグルカラミドラクトン(III)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデシル-アセトアミドともいわれるウンデシルグルカラミドラクトン(III)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデシル2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるドデシルグルカラミドラクトン(III)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデシル-アセトアミドともいわれるトリデシルグルカラミドラクトン(III)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデシル-アセトアミドともいわれるテトラデシルグルカラミドラクトン(III)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデシル-アセトアミドともいわれるペンタデシルグルカラミドラクトン(III)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキサデシルグルカラミドラクトン(III)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプタデシルグルカラミドラクトン(III)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデシル-アセトアミドともいわれるオクタデシルグルカラミドラクトン(III)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキセニルグルカラミドラクトン(III)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプテニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプテニルグルカラミドラクトン(III)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクテニル-アセトアミドともいわれるオクテニルグルカラミドラクトン(III)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノネニル-アセトアミドともいわれるノネニルグルカラミドラクトン(III)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デセニル-アセトアミドともいわれるデセニルグルカラミドラクトン(III)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデセニル-アセトアミドともいわれるウンデセニルグルカラミドラクトン(III)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるドデセニルグルカラミドラクトン(III)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデセニル-アセトアミドともいわれるトリデセニルグルカラミドラクトン(III)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデセニル-アセトアミドともいわれるテトラデセニルグルカラミドラクトン(III)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデセニル-アセトアミドともいわれるペンタデセニルグルカラミドラクトン(III)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘキサデセニルグルカラミドラクトン(III)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミドともいわれるヘプタデセニルグルカラミドラクトン(III)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(III)の化合物は、同義で(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデセニル-アセトアミドともいわれるオクタデセニルグルカラミドラクトン(III)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本発明の更に別の態様は一般式(IV)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を記載する。
本明細書中上に記載されている一般式(IV)の化合物は、同義でアルキルアミドグルカル酸といってもよい。好ましくは、一般式(IV)の化合物で、R1は、5〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。より好ましくは、R1は、5〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。最も好ましくは、R1は、6〜20個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す。特に好ましい実施形態において、R1は、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表す。6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すR1は、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択される。
したがって、ある実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキシルアミドグルカル酸(IV)(a)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプチルアミドグルカル酸(IV)(b)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクチルアミドグルカル酸(IV)(c)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるノニルアミドグルカル酸(IV)(d)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるデシルアミドグルカル酸(III)(e)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるウンデシルアミドグルカル酸(IV)(f)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるドデシルアミドグルカル酸(IV)(g)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるトリデシルアミドグルカル酸(IV)(h)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるテトラデシルアミドグルカル酸(IV)(i)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるペンタデシルアミドグルカル酸(IV)(j)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキサデシルアミドグルカル酸(IV)(k)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプタデシルアミドグルカル酸(IV)(l)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクタデシルアミドグルカル酸(IV)(m)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキセニルアミドグルカル酸(IV)(n)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプテニルアミドグルカル酸(IV)(o)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクテニルアミドグルカル酸(IV)(p)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるノネニルアミドグルカル酸(IV)(q)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるデセニルアミドグルカル酸(III)(r)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるウンデセニルアミドグルカル酸(IV)(s)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるドデセニルアミドグルカル酸(IV)(t)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるトリデセニルアミドグルカル酸(IV)(u)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるテトラデセニルアミドグルカル酸(IV)(v)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるペンタデセニルアミドグルカル酸(IV)(w)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘキサデセニルアミドグルカル酸(IV)(x)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるヘプタデセニルアミドグルカル酸(IV)(y)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
別の実施形態において、一般式(IV)の化合物は、同義で(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸ともいわれるオクタデセニルアミドグルカル酸(IV)(z)であり、以下に示すように表される。
Figure 2020536101
本発明の化合物、例えば、限定されることはないが本明細書中上に記載されている一般式(III)の化合物及び一般式(IV)の化合物は、例えば、限定されることはないが界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、レオロジー改質剤及びゲル化剤としての広範な用途がある。これは、本明細書中上に記載されている化合物中のR1により表される長い炭素鎖が化合物に疎水性を付与する一方で、残りの部分が水溶性及び親水性を化合物に付与するという事実に起因し得る。この化合物の両親媒性により、特に界面活性剤及び/又は乳化剤としての用途が可能になる。したがって、本発明は、一般式(I)のアミンの鎖長を制御することにより、即ちR1を制御することにより所望の用途に合わせて調節することができる最終化合物に必要とされる疎水性の点で容易な同調性を提供する。
以下の実施形態並びに対応する従属関係の言及及び関連性に起因する実施形態の組合せによって本発明をより詳細に例示する。
1. D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法であって、
A)一般式(I)
R1-NH2 (I)
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
のアミンをD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加え、40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して、一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と、
B)一般式(II)の化合物を酸で処理して、一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を得る工程と
を含む、方法。
2. 工程(A)において、一般式(I)のアミンが少なくとも1種の極性溶媒との混合物として存在することを特徴とする、実施形態1に記載の方法。
3. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒がエーテル及びアルコールからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態1又は2に記載の方法。
4. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒が少なくとも1種のアルコール溶媒であることを特徴とする、実施形態1から3の1つ以上に記載の方法。
5. 工程(A)において、エーテルがメチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態3に記載の方法。
6. 工程(A)において、少なくとも1種のアルコール溶媒がエタノール、メタノール、n-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブタノール、n-プロパノール、iso-プロパノール、ペンタノール及びヘキサノールからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態4に記載の方法。
7. R1が6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、実施形態1から6の1つ以上に記載の方法。
8. R1が6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、実施形態7に記載の方法。
9. 6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルが、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態8に記載の方法。
10. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(I)のアミンとの重量比が1:5以上〜5:1以下の範囲であることを特徴とする、実施形態1から9の1つ以上に記載の方法。
11. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩が、カルシウムグルカロ-6,3-ラクトン、カリウムグルカロ-6,3-ラクトン、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン、リチウムグルカロ-6,3-ラクトン及びマグネシウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態1から10の1つ以上に記載の方法。
12. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩がナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンであることを特徴とする、実施形態1から11の1つ以上に記載の方法。
13. 工程(A)において、一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液とのモル比が1:1以上〜10:1以下の範囲であることを特徴とする、実施形態1から12の1つ以上に記載の方法。
14. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液が、1:1以上〜15:1以下の範囲の水とD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩との重量比を有することを特徴とする、実施形態1から13の1つ以上に記載の方法。
15. 工程(A)において、一般式(I)のアミンをD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加えつつ、0.1時間以上〜5時間以下の範囲の持続時間中5℃以上〜30℃以下の範囲の温度が提供されることを特徴とする、実施形態1から14の1つ以上に記載の方法。
16. 工程(A)において、一般式(II)の化合物が、
(A1)一般式(I)のアミン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液を含む混合物を40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して沈殿物を得、
(A2)工程(A1)の沈殿物をろ過し、少なくとも1種の極性溶媒で洗浄して粗混合物及び母液を得、
(A3)場合により、工程(A2)の母液を0℃以上〜30℃以下の範囲の温度で8時間以上〜15時間以下の範囲の期間貯蔵して粗混合物を得、
(A4)工程(A2)又は場合により工程(A3)の粗混合物を乾燥させて一般式(II)の化合物を得る
ことにより得られることを特徴とする、実施形態1から15の1つ以上に記載の方法。
17. 工程(A2)において、少なくとも1種の極性溶媒による洗浄が5℃以上〜30℃以下の範囲の温度で行われることを特徴とする、実施形態16に記載の方法。
18. 工程(A2)において、少なくとも1種の極性溶媒と沈殿物との重量比が1:15以上〜15:1以下の範囲であることを特徴とする、実施形態17に記載の方法。
19. 工程(B)において、酸が有機酸及び無機酸からなる群から選択されることを特徴とする、実施形態1から18の1つ以上に記載の方法。
20. 工程(B)において、酸が有機酸であることを特徴とする、実施形態19に記載の方法。
21. 有機酸が酸性イオン交換樹脂であることを特徴とする、実施形態20に記載の方法。
22. 酸性イオン交換樹脂が、カルボン酸及びスルホン酸からなる群から選択される有機酸で官能化された架橋コポリマーマトリックスを含むことを特徴とする、実施形態21に記載の方法。
23. 酸性イオン交換樹脂が、1eq/kg以上〜10eq/kg以下の範囲の活性部位の濃度を有することを特徴とする、実施形態22に記載の方法。
24. 工程(B)において、酸と一般式(II)の化合物との重量比が1:10以上〜10:1以下の範囲であることを特徴とする、実施形態1から23の1つ以上に記載の方法。
25. 工程(B)において、一般式(II)の化合物を少なくとも1種の極性溶媒に溶解させることを特徴とする、実施形態1から24の1つ以上に記載の方法。
26. 工程(B)において、少なくとも1種の極性溶媒が少なくとも1種のエーテル溶媒であることを特徴とする、実施形態25に記載の方法。
27. 工程(B)において、少なくとも1種のエーテル溶媒がメチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態26に記載の方法。
28. 工程(B)において、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(II)の化合物との重量比が5:1以上〜100:1以下の範囲であることを特徴とする、実施形態25から27の1つ以上に記載の方法。
29. 工程(B)において、10℃以上〜60℃以下の範囲の温度が提供されることを特徴とする、実施形態1から28の1つ以上に記載の方法。
30. 工程(A)、工程(A1)及び工程(B)において、互いに独立して、撹拌が100rpm以上〜1000rpm以下の範囲の回転速度で0.1時間以上〜24時間以下の範囲の期間行われることを特徴とする、実施形態1から29の1つ以上に記載の方法。
31. C)工程(B)で得られる一般式(III)の化合物を乾燥させる工程を更に含む、実施形態1から30の1つ以上に記載の方法。
32. 工程(B)が、一般式(IV)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物を更に含むことを特徴とする、実施形態1から31の1つ以上に記載の方法。
33. 工程(A4)及び工程(C)において、乾燥が、互いに独立して、0.1mbar以上〜500mbar以下の範囲の真空圧下、20℃以上〜80℃以下の範囲の温度で行われることを特徴とする、実施形態1から32の1つ以上に記載の方法。
34. 一般式(II)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物。
35. R1が、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、実施形態34に記載の化合物。
36. ヘキシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ノニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、デシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ウンデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ドデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、トリデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、テトラデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ペンタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキサデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ノネニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、デセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ウンデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ドデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、トリデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、テトラデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ペンタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキサデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート及びオクタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートからなる群から選択される、実施形態34に記載の化合物。
37. 一般式(III)
Figure 2020536101
[式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
の化合物。
38. R1が、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、実施形態37に記載の化合物。
39. (2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプチル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクチル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプテニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクテニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノネニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド及び(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデセニル-アセトアミドからなる群から選択される、実施形態37に記載の化合物。
40. 実施形態37から39の1つ以上に記載の又は実施形態1から33の1つ以上に記載の方法により得られる一般式(III)の化合物の、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、レオロジー改質剤及びゲル化剤としての使用。
化合物
Figure 2020536101
はSigma Aldrichから入手可能である。
D-グルカロ-6,3-ラクトンは、Chen and Kiely, J. Org. Chem. 1996, 61, 5847-5851に記載されている手順に従って合成した。
ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンの合成
180gのD-グルカロ-6,3-ラクトンを20℃で1時間撹拌しながら408gの脱イオン水に溶解させた。74.6gの酢酸ナトリウムをこの溶液に加えたところ、容易に溶解した。溶液を撹拌しないで室温に静置すると、20分以内に無色の結晶が生成し始めた。結晶質の生成物をろ過により取り出し、アセトンで洗浄し、真空中で乾燥させた。172gのナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンを無色の結晶として収率88%で得た。NMRデータはChen and Kiely, J. Org. Chem. 1996, 61, 5847-5851により報告されたものと良く対応する。
ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンからのD-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドの合成
[実施例1]
66.0gのナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンを460gの水に溶解させた。41.6gのオクチルアミンを40.1gのメタノール中に、30分の持続時間をかけて400rpmで撹拌しながら滴下添加した。滴下漏斗を追加の4.8gのメタノールで濯いだ。添加中、混合物を11℃加熱すると無色の沈殿物が生成した。添加完了後、反応混合物を75℃に加熱し、5時間撹拌した。60℃を超えて加熱する間に無色〜オフホワイトの泡が生成し、反応時間中に再び溶解した。沈殿物をガラスフィルターP3上でろ過により集め、冷メタノール(2×50mL)で洗浄し、79.7gの粗混合物であるまだ湿っている生成物を得た。母液を一晩2℃で貯蔵することにより、更に9.2gの粗混合物を得た。これらの粗混合物を合わせ、真空中で乾燥させて、49.2gのオクチルアンモニウムオクチルグルカラミド(オクチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート)を無色の固体として収率36%で得た。
25.3gのオクチルアンモニウムオクチルグルカラミドを800gのテトラヒドロピラン(THP)に溶解させた。水素形態の27.5gのAmberlyst(登録商標)15を加え、混合物を40℃で8.5時間撹拌した。20℃に冷却した後、イオン交換体をろ去し、THP(2×50mL)で洗浄した。ろ液を200mbarの真空中60℃で乾燥させた。その後、ろ液を一晩0.5mbarに保つことにより、36.5gのオクチルグルカラミドラクトン((2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクチル-アセトアミド)を淡黄色の固体として収率92%で、微量のオクチルアミドグルカル酸((2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソ-ヘキサン酸)と共に得た。
[実施例2]
66.0gのナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンを416gの水に溶解させた。57.4gのドデシルアミンを57.6gのメタノール中に20分の持続時間にわたって400rpmで撹拌しながら滴下添加した。滴下漏斗を追加の20gのメタノールで濯いだ。添加中、混合物を15℃加熱すると無色の沈殿物が生成した。添加完了後、反応混合物を75℃に加熱し、5時間撹拌した。60℃超に加熱中無色の泡が生成した。この沈殿物をガラスフィルターP3上でろ過により集め、冷メタノール(2×50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて108gのドデシルアンモニウムドデシルグルカラミド(ドデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート)を無色の固体として収率59%で得た。
25.1gのドデシルアンモニウムドデシルグルカラミドを1.28kgのテトラヒドロフラン(THP)に溶解させた。25.9gの水素形態のAmberlyst(登録商標)15を加え、混合物を40℃で6時間撹拌した。20℃に冷却した後、イオン交換体をろ去し、THF(2×50mL)で洗浄した。ろ液を418mbarの真空中53℃で乾燥させた。THF及びMTBEからの再結晶でドデシルグルカラミドラクトン((2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル)-N-ドデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド)のオフホワイトの固体(3.63g)を19%の収率で得た。
[実施例3]
60.4gのナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンを410gの水に溶解させ、33℃で溶解するまで撹拌した。76.5gのオクタデカ-9-エニルアミンを55.6gのメタノールに30分の持続時間にわたって400rpmで撹拌しながら滴下添加した。滴下漏斗を追加の7gのメタノールで濯いだ。添加中、混合物を10℃加熱した。添加完了後、反応混合物を75℃に加熱し、4時間撹拌した。加熱中58℃超で20分後無色の泡が生成した。沈殿物をガラスフィルターP3上でろ過により集め、冷メタノール(2×50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて106gのオクタデセニルアンモニウムオクタデセニルグルカラミド(オクタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート)を無色の固体として収率51%で得た。
105gのオクタデセニルアンモニウムオクタデセニルグルカラミドを1.32kgのテトラヒドロフランに溶解させた。106gの水素形態のAmberlyst(登録商標)15を加え、混合物を40℃で6時間撹拌した。20℃に冷却した後、イオン交換体をろ去し、THF(2×50mL)で洗浄した。ろ液を200mbarの真空中60℃で乾燥させた。その後、ろ液を一晩0.5mbarに保つことにより、58.4gのオクタデセニルグルカラミドラクトン((2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデセニル-アセトアミド)を淡褐色の固体として収率90%で得た。

Claims (40)

  1. D-グルカロ-6,3-ラクトンモノアミドを製造する方法であって、
    A)一般式(I)
    R1-NH2 (I)
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    のアミンをD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加え、40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して、一般式(II)
    Figure 2020536101
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    の化合物を得る工程と、
    B)一般式(II)の化合物を酸で処理して一般式(III)
    Figure 2020536101
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    の化合物を得る工程と
    を含む、方法。
  2. 工程(A)において、一般式(I)のアミンが少なくとも1種の極性溶媒との混合物として存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒がエーテル及びアルコールからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒が少なくとも1種のアルコール溶媒であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 工程(A)において、エーテルがメチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 工程(A)において、少なくとも1種のアルコール溶媒がエタノール、メタノール、n-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブタノール、n-プロパノール、iso-プロパノール、ペンタノール及びヘキサノールからなる群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  7. R1が6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. R1が6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルが、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及びオクタデセニルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 工程(A)において、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(I)のアミンとの重量比が1:5以上〜5:1以下の範囲であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩が、カルシウムグルカロ-6,3-ラクトン、カリウムグルカロ-6,3-ラクトン、ナトリウムグルカロ-6,3-ラクトン、リチウムグルカロ-6,3-ラクトン及びマグネシウムグルカロ-6,3-ラクトンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩がナトリウムグルカロ-6,3-ラクトンであることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 工程(A)において、一般式(I)のアミンとD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液とのモル比が1:1以上〜10:1以下の範囲であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 工程(A)において、D-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液が、1:1以上〜15:1以下の範囲の水とD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩との重量比を有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 工程(A)において、一般式(I)のアミンをD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液に加えつつ、0.1時間以上〜5時間以下の範囲の持続時間中5℃以上〜30℃以下の範囲の温度が提供されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 工程(A)において、一般式(II)の化合物が、
    (A1)一般式(I)のアミン及びD-グルカロ-6,3-ラクトンの塩の水溶液を含む混合物を40℃以上〜90℃以下の範囲の温度で加熱して沈殿物を得、
    (A2)工程(A1)の沈殿物をろ過し、少なくとも1種の極性溶媒で洗浄して粗混合物及び母液を得、
    (A3)場合により、工程(A2)の母液を0℃以上〜30℃以下の範囲の温度で8時間以上〜15時間以下の範囲の期間貯蔵して粗混合物を得、
    (A4)工程(A2)又は場合により工程(A3)の粗混合物を乾燥させて一般式(II)の化合物を得る
    ことにより得られることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 工程(A2)において、少なくとも1種の極性溶媒による洗浄が5℃以上〜30℃以下の範囲の温度で行われることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 工程(A2)において、少なくとも1種の極性溶媒と沈殿物との重量比が1:15以上〜15:1以下の範囲であることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 工程(B)において、酸が有機酸及び無機酸からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 工程(B)において、酸が有機酸であることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 有機酸が酸性イオン交換樹脂であることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. 酸性イオン交換樹脂が、カルボン酸及びスルホン酸からなる群から選択される有機酸で官能化された架橋コポリマーマトリックスを含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 酸性イオン交換樹脂が1eq/kg以上〜10eq/kg以下の範囲の活性部位の濃度を有することを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 工程(B)において、酸と一般式(II)の化合物との重量比が1:10以上〜10:1以下の範囲であることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 工程(B)において、一般式(II)の化合物を少なくとも1種の極性溶媒に溶解させることを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 工程(B)において、少なくとも1種の極性溶媒が少なくとも1種のエーテル溶媒であることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  27. 工程(B)において、少なくとも1種のエーテル溶媒がメチルtert-ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピランからなる群から選択されることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
  28. 工程(B)において、少なくとも1種の極性溶媒と一般式(II)の化合物との重量比が5:1以上〜100:1以下の範囲であることを特徴とする、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 工程(B)において、10℃以上〜60℃以下の範囲の温度が提供されることを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 工程(A)、工程(A1)及び工程(B)において、互いに独立して、撹拌が100rpm以上〜1000rpm以下の範囲の回転速度で0.1時間以上〜24時間以下の範囲の期間行われることを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の方法。
  31. C)工程(B)で得られる一般式(III)の化合物を乾燥させる工程を更に含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 工程(B)が、一般式(IV)
    Figure 2020536101
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    の化合物を更に含むことを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 工程(A4)及び工程(C)において、乾燥が、互いに独立して、0.1mbar以上〜500mbar以下の範囲の真空圧下、20℃以上〜80℃以下の範囲の温度で行われることを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 一般式(II)
    Figure 2020536101
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    の化合物。
  35. R1が、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、請求項34に記載の化合物。
  36. ヘキシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクチルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクチルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ノニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、デシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ウンデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ドデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、トリデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、テトラデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ペンタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキサデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクタデシルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデシルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、オクテニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクテニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ノネニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ノネニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、デセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(デセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ウンデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ウンデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ドデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ドデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、トリデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(トリデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、テトラデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(テトラデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ペンタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ペンタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘキサデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘキサデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート、ヘプタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(ヘプタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエート及びオクタデセニルアンモニウム(2R,3R,4R,5S)-6-(オクタデセニルアミノ)-2,3,4,5-テトラヒドロキシ-6-オキソヘキサノエートからなる群から選択される、請求項34に記載の化合物。
  37. 一般式(III)
    Figure 2020536101
    [式中、R1は、4〜22個の炭素原子を有する非置換の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニルを表す]
    の化合物。
  38. R1が、6〜18個の炭素原子を有する非置換の直鎖アルキル又はアルケニルを表すことを特徴とする、請求項37に記載の化合物。
  39. (2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプチル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクチル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデシル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデシル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプテニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクテニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ノネニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-デセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ウンデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ドデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-トリデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-テトラデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-ペンタデセニル-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘキサデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド、(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-N-ヘプタデセニル-2-ヒドロキシ-アセトアミド及び(2R)-2-[(2S,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシ-N-オクタデセニル-アセトアミドからなる群から選択される、請求項37に記載の化合物。
  40. 請求項37から39のいずれか一項に記載の又は請求項1から33のいずれか一項に記載の方法により得られる一般式(III)の化合物の、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、レオロジー改質剤及びゲル化剤としての使用。
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