JP2020527605A - イソキノリニルスルホニル誘導体およびその使用 - Google Patents

イソキノリニルスルホニル誘導体およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、Rhoプロテインキナーゼ阻害剤であるイソキノリニルスルホニル誘導体、およびRhoプロテインキナーゼ関連疾患を治療する薬物の製造におけるその使用を公開する。具体的に、式(I)で表される化合物およびその薬学的に許容される塩を公開する。【化1】

Description

関連出願の相互参照
本願は以下の優先権を要求する:
CN201710590957.X、出願日2017−07−19。
本発明は、RHOプロテインキナーゼ阻害剤であるイソキノリニルスルホニル誘導体およびその薬物組成物に関する。具体的に、本発明は式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
ファスジルは、幅広い薬理作用を有する新型薬物で、RHOキナーゼの阻害物質で、ミオシン軽鎖ホスファターゼの活性を増加することによって血管を拡張させ、内皮細胞の張力を下げ、脳組織の微循環を改善し、脳盗血の発生または重症化がなく、また炎症性因子を拮抗し、神経をアポトーシスから保護し、神経再生を促進する。本結果から、塩酸ファスジルは、神経機能回復の促進、臨床症状の軽減、致障害率の減少にある程度の治療効果がある。そのため、現場では経済条件の制限や疾患に対する意識によって、超早期の血栓溶解治療が実現できないことがあるが、疾患のさらなる進展を減少するには、治療ウィンドウ内で局所の血液循環の再構築が非常に重要になり、塩酸ファスジルは虚血性脳血管疾患に顕著な神経保護および治療作用を有し、臨床、特に現場における使用に適し、致障害率の減少、生活品質の向上に有利である。臨床用薬物であるニンテダニブおよびピルフェニドンはいずれも肺線維化に好適な改善作用がある。
すでに公開された特許WO2015/165341では、下記式で表される化合物が報告された(実施例38)。ROCKキナーゼ阻害剤として、この化合物は優れた酵素活性を有するが、その薬物動態学的性質およびhERG活性は望ましくない。現在の特許では、これらの性質が顕著に改善した、構造が修飾された類似化合物が報告された。
Figure 2020527605
本発明の目的は、式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩またはその互変異性体を提供することにある。
Figure 2020527605
ただし、
、Tはそれぞれ独立にNHまたはCHから選ばれる。
、Rはそれぞれ独立にH、F、Cl、Br、I、OH、NHから選ばれ、あるいはそれぞれ独立に任意に1、2または3個のRで置換された:C1−3アルキル基から選ばれる。
はH、F、Cl、Br、I 、OH、NHから選ばれる。
は任意に1、2または3個のRで置換された:C1−3アルキル基から選ばれる。
あるいは、RとRは連結して、任意に1、2または3個のRで置換された3〜6員環を形成している。
RはF、Cl、Br、I 、OH、NHから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記R、Rはそれぞれ独立にH、F、Cl、Br、I、OH、NHまたはCHから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはCHから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれ、R、Rは本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RとRは連結して、任意に1、2または3個のRで置換された3員環を形成しており、Rは本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記R、Rはそれぞれ独立にH、F、Cl、Br、I、OH、NHまたはCHから選ばれ、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはCHから選ばれ、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれ、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれ、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RとRは連結して、任意に1、2または3個のRで置換された3員環を形成しており、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2020527605
Figure 2020527605
から選ばれ、ほかの変量は上記で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記化合物またはその薬学的に許容される塩およびその異性体は、
Figure 2020527605
から選ばれる。
ただし、R〜Rは上記で定義された通りである。
本発明の別の一部の形態は上記各変量の任意の組み合わせからなる。
また、本発明は、下記式で表される化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩であって、
Figure 2020527605
から選ばれる化合物を提供する。
また、本発明は、活性成分として治療有効量の上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物を提供する。
また、本発明は、血管収縮による関連疾患を治療する薬物の製造における、上記の化合物、その異性体またはその薬学的に許容される塩あるいは上記組成物の使用を提供する。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語および連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語または連語は、特別に定義されない場合、不確定または不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品またはその活性成分を指す。本明細書で用いられる「薬学的に許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒトおよび動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応またはほかの問題または合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸または塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニアまたはマグネシウムの塩あるいは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩および有機酸塩、さらにアミノ酸(たとえばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性および酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩または酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基または塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水または有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基または酸と反応させて製造する。本発明の一部の化合物は、非溶媒和物の形態または溶媒和物の形態で存在してもよく、水和物の形態を含む。一般的に、溶媒和物の形態は非溶媒和物の形態と同等で、いずれも本発明の範囲に含まれる。
本発明の一部の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有してもよい。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体および単独の異性体はいずれも本発明の範囲に含まれる。
別途に説明しない限り、楔形の結合および破線の結合
Figure 2020527605
は立体中心の絶対配置を表し、波線
Figure 2020527605
で楔形の結合または破線の結合
Figure 2020527605
を表し、
Figure 2020527605
で立体中心の相対配置を表す。本明細書に記載された化合物がオレフィン系の二重結合またはほかの幾何学的不斉中心を含有する場合、別途に定義しない限り、これらは、E、Z幾何異性体を含む。同様に、すべての互変異性形態も本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何または立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、すべてのこのような化合物を想定し、シスおよびトランス異性体、(−)−および(+)−鏡像異性体、(R)−および(S)−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、およびそのラセミ混合物ならびにほかの混合物、たとえば鏡像異性体または非鏡像異性体を多く含有する混合物を含み、すべてのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基にほかの不斉炭素原子が存在してもよい。すべてのこれらの異性体およびこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
光学活性な(R)−および(S)−異性体ならびにDおよびL異性体は、不斉合成またはキラル試薬またはほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つの鏡像異性体を得るには、不斉合成またはキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要の鏡像異性体を提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(たとえばアミノ基)または酸性官能基(たとえばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸または塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離された鏡像異性体を得る。また、鏡像異性体と非鏡像異性体の分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(たとえばアミンからカルバミン酸塩を生成させる。)と併用する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つまたは複数の原子には、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。たとえば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125 I)またはC−14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。本発明の化合物のすべての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
用語「薬学的に許容される担体」とは本発明の有効量の活性物質を送達することができ、活性物質の生物活性を干渉せず、かつ宿主または患者に毒・副作用がない任意の製剤または担体媒体を指し、代表的な担体は水、油、野菜やミネラル、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベースなどを含む。これらのベースは懸濁剤、増粘剤、皮膚透過促進剤などを含む。これらの製剤は化粧品分野または局部薬物分野の技術者に周知である。
「任意の」または「任意に」とは後記の事項または状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項または状況が生じる場合およびその事項または状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」とは、特定の原子における任意の一つまたは複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素および水素の変形体を含んでもよい。置換基がケトン基(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケトン置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、置換されていなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(たとえばR)のいずれかが化合物の組成または構造に1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0−2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、たとえば−(CRR)−は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合の場合、それで連結している2つの基が直接連結しており、たとえばA−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA−Zになる。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、たとえばA−XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。置換基は一つの環における1個以上の原子に連結する場合、このような置換基はこの環における任意の原子と結合してもよく、たとえば、構造単位
Figure 2020527605
は置換基Rがシクロヘキシル基またはシクロヘキサジエンにおける任意の位置に置換されてもよいことを表す。挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、たとえば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に結合してもよい。挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、たとえば、
Figure 2020527605
における連結基Lは−M−W−で、この時−M−W−は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2020527605
を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2020527605
を構成してもよい。前記連結基、置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、「環」は置換または無置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロアルキニル基、アリール基あるいはヘテロアリール基を表す。いわゆる環は、単環、連結環、スピロ環、縮合環または橋架け環を含む。環における原子の数は、通常、環の員数と定義され、たとえば「5−7員環」とは環状に並ぶ5−7個の原子を表す。別途に定義しない限り、当該環は任意に1−3個のヘテロ原子を含む。そのため、「5−7員環」はたとえばフェニルピリジンおよびピペリジル基を含む。一方、用語「5−7員ヘテロシクロアルキル基環」はピリジル基およびピペリジル基を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」はさらに少なくとも一つの環を含む環系を含み、その中の各「環」はいずれも独立に上記定義に準じる。
特別に定義しない限り、用語「炭化水素基」またはその下位概念(たとえばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基など)そのものまたはほかの置換基の一部として直鎖、分枝鎖または環状の炭化水素原子団あるいはその組合せを表し、完全飽和のもの(たとえばアルキル基)、単不飽和または多不飽和のもの(たとえばアルケニル基、アルキニル基、アリール基)でもよく、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価のもの(たとえばメチン基)でもよく、2価または多価の原子団を含んでもよく、所定の数の炭素原子を有する(たとえばC−C12は1−12個の炭素を表し、C1−12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から、C3−12はC、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選ばれる)。「炭化水素基」は、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基を含み、前記脂肪族炭化水素基は鎖状および環状を含み、具体的にアルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むが、これらに限定されず、前記芳香族炭化水素基は6−12員の芳香族炭化水素基、たとえばベンゼン、ナフタレンなどを含むが、これらに限定されない。一部の実施例において、用語「炭化水素基」は直鎖、分枝鎖の原子団あるいはその組合せを表し、完全飽和、単不飽和または多不飽和のものでもよく、2価または多価の原子団を含んでもよい。飽和炭化水素原子団の実例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、(シクロヘキシル)メチル基、シクロプロピルメチル基、およびn−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などの原子団の同族体および異性体などを含むが、これらに限定されない。不飽和炭化水素基は一つまたは複数の二重結合または三重結合を有し、実例は、ビニル基、2−プロペニル基、ブテニル基、クロチル基、2−イソペンテニル基、2−(ブタジエニル)基、2,4−ペンタジエニル基、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル基、1−及び3−プロピニル基、3−ブチニル基、及びより高級の同族体と異性体を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語の「環状炭化水素基」、「ヘテロ環状炭化水素基」またはその下位概念(たとえばアリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基など)そのものまたはほかの用語と合わせて、環化した「炭化水素基」、「ヘテロ炭化水素基」を表す。また、ヘテロ炭化水素基またはヘテロ環状炭化水素基(たとえばヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)について、ヘテロ原子は当該基が分子のほかの部分に付着した位置を占めてもよい。環状炭化水素基の実例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基などを含むが、これらに限定されない。ヘテロシクロ基の非制限的な実例は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)基、1−ピペリジル基、2−ピペリジル基、3−ピペリジル基、4−モルホリル基、3−モルホリル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフリルインロール−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル基、テトラヒドロチエン−3−イル基、1−ピペラジル基および2−ピペラジル基を含む。
特別に定義しない限り、用語「アルキル基」は直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素基を表し、単置換のもの(たとえば−CHF)でも多置換のもの(たとえば−CF)でもよく、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価のもの(たとえばメチン基)でもよい。アルキル基の例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(たとえば、n−プロピル基やイソプロピル基)、ブチル基(たとえば、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基)、ペンチル基(たとえば、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基)などを含む。
特別に定義しない限り、用語「シクロアルキル基」は任意の安定した環状または多環炭化水素基を含み、炭素原子のいずれも飽和のもので、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。このようなシクロアルキル基の実例は、シクロプロピル基、ノルボルナニル基、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ハロ」または「ハロゲン」そのものまたはもう一つの置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の原子を表す。また、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキル基とポリハロアルキル基を含む。例えば、用語「ハロ(C−C)アルキル基」とは、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、4−クロロブチル基および3−ブロモプロピル基などを含むが、これらに限定されない。別途に定義しない限り、ハロアルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基およびペンタクロロエチル基を含むが、これらに限定されない。
用語「脱離基」とは別の官能基または原子で置換反応(たとえば求核置換反応)で置換されてもよい官能基または原子を指す。たとえば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、たとえばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p−ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステル基、たとえばアセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基などのアシルオキシ基を含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル基、アルカノイル基(たとえばアセチル基、トリクロロアセチル基またはトリフルオロアセチル基)ようなようアシル基、t−ブトキシカルボニル(Boc)基のようなアルコキシカルボニル基、ベントキシカルボニル(Cbz)基および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基のようなアリールメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、トリフェニルメチル(Tr)基、1,1−ビス(4’−メトキシフェニル)メチル基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基およびt−ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル基、エチル基およびt−ブチル基のようなアルキル基、アルカノイル基(たとえばアセチル基)ようなようアシル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル(PMB)基、9−フルオレニルメチル(Fm)基およびジフェニルメチル(DPM)基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基およびt−ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下挙げられた具体的な実施形態、ほかの化学合成方法と合わせた実施形態および当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する。aqは水を、HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを、EDCはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を、m−CPBAは3−クロロ過安息香酸を、eqは当量、等量を、CDIはカルボニルジイミダゾールを、DCMはジクロロメタンを、PEは石油エーテルを、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを、DMSOはジメチルスルホキシドを、EtOAcは酢酸エチルを、EtOHはエタノールを、MeOHはメタノールを、CBzはアミン保護基のベントキシカルボニル基を、BOCはアミン保護基のt−ブチルカルボニル基を、HOAcは酢酸を、NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムを、r.t.は室温を、O/Nは一晩行うことを、THFはテトラヒドロフランを、BocOはジカルボン酸ジ−t−ブチルを、TFAはトリフルオロ酢酸を、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを、SOClは塩化チオニルを、CSは二硫化炭素を、TsOHはp−トルエンスルホン酸を、NFSIはN−フルオロ−N−(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホニルアミドを、NCSは1−クロロピロリジン−2,5−ジオンを、n−BuNFはテトラブチルアンモニウムフルオリドを、iPrOHは2−プロパノールを、mpは融点を、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを、DIBAL−Hは水素化ジイソブチルアルミニウムを表す。
化合物は人工的にまたはChemDraw<登録商標>ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用された。
本発明の化合物は顕著で、ひいては予想外のプロテアーゼの抑制活性を有する。PKの面では、本発明の化合物は半減期が約3倍向上し、クリアランスが顕著に低下し、本発明が既存技術よりも優れた性質を持つことが証明された。同時に、本発明の化合物は、既存技術と比べ、hERGの潜在的リスクがより低い。
肺線維化スコア One−way ANOVA(一元配置分散分析): ###p<0.001 vs.偽手術群;*p<0.05 vs. モデル群;**p<0.01 vs. モデル群;***p<0.001 vs. モデル群;T−test:p<0.05 vs. モデル群。 肺線維化スコア百分率 Tow−way ANOVA(二元配置分散分析): ###p<0.001 vs.偽手術群;*p<0.05 vs. モデル群;**p<0.01 vs. モデル群;***p<0.001 vs. モデル群。
具体的な実施形態
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明の何らの不利な制限にもならない。ここで、本発明を詳しく説明し、その具体的な実施例の形態も公開したため、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、本発明の具体的な実施形態に様々な変更や改良を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
実施例1
Figure 2020527605
工程1
化合物1a(30.00 g, 173.24 mmol)、トリエチルアミン(43.83 g, 433.00 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(500 mL)溶液を0℃に冷却した後、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(79.05 g, 208.00 mmol)を入れた。得られた反応液を0℃で10分間撹拌した。その後、N−メトキシメチルアミン塩酸塩(18.59 g,191.00 mmol)を入れて20℃で16時間撹拌した。反応液を水(1.00 L)に注ぎ、酢酸エチル(2.00 L×2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して乾燥するまで蒸発させ、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製し、化合物1bを得た。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ 4.13−4.07 (m,2H),3.74 (s,3H),3.37 (s, 1H),3.21 (s,3H),1.37−1.35 (m,2H),1.26−1.22 (m,3H),1.03−1.00 (m,2H)。
工程2
0℃で化合物1b(34.00 g,157.24 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(300 mL)溶液に水素化ナトリウム(7.55 g,189.00 mmol,60%)を入れた。得られた反応液を0℃で10分間撹拌した後、臭化アリル(28.53 g, 235.86 mmol)を滴下した。この反応液を20℃で5時間撹拌した。反応液を水(1.00 L)に注いで酢酸エチル(300 mL×3)で抽出した。有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製した。化合物1cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 5.85−5.77 (m,1H),5.06−5.03 (m,2H),4.17−4.08 (m,2H),3.98−3.94 (m,2H),3.63 (s,3H),3.15 (s,3H),1.53(brs,2H),1.26−1.21 (m,5H)。
工程3
0℃で水素化アルミニウムリチウム(3.63 g,95.71 mmol)のテトラヒドロフラン(440 mL)溶液に化合物1c(22.30 g, 87.01 mmol)のテトラヒドロフラン(220 mL)溶液を入れ、そして0℃で1時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液(300 mL)でゆっくりクエンチングし、そして酢酸エチル(300 mL×3)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製し、化合物1dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.15 (brs,1H),5.89−5.81 (m,1H),5.14−5.11 (m,2H),4.19−4.11 (m,2H),3.81 (brs,2H),1.53 (brs,2H),1.42 (brs,2H),1.24 (brs,3H)。
工程4
化合物1d(4.50 g, 22.82 mmol)のトルエン(45 mL)溶液に化合物1e(4.50 g,25.10 mmol)を入れ、そして130℃に加熱して72時間撹拌した。反応を1 N希塩酸(150 mL)でクエンチングし、そして酢酸エチル(50 mL×2)で洗浄した。残った水相を水酸化ナトリウムでpH値が12になるように調整した後、ジクロロメタン/メタン = 10:1の混合溶媒(100 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製し、化合物1fを得た。
工程5
化合物1f(4.30 g,13.68 mmol)およびBOCO(4.48 g,20.52 mmol)のメタノール(100 mL)溶液に湿潤パラジウム炭素(1.20 g,10%)を入れた。得られた反応液を50℃および50 psiの水素ガス雰囲気で20時間撹拌した後、反応液をろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製し、化合物1gを得た。
工程6
化合物1g(4.10 g, 13.21 mmol)のエタノール(120 mL)および水(30 mL)の溶液に水酸化カリウム(22.24 g,396.30 mmol)を入れ、この反応液を95℃で40時間撹拌した。反応液を濃縮してエタノールを除去した後、ジクロロメタン(150 mL×5)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって分離・精製し、化合物1hを得た。
H NMR (400 MHz,CDCl) δ 4.13−4.08 (m,1H),3.75−3.58 (m,1H),3.34−3.29 (m,1H),3.11−3.06 (m,2H),2.73−2.69 (m,1H),2.00−1.95 (m,2H),1.70 −1.67 (m,1H),1.49−1.44 (m,10H),0.66−0.59 (m,2H)。
工程7
化合物1h(200 mg,0.84 mmol)および化合物1i(287 mg, 1.26 mmol)のジクロロメタン(10 mL)溶液にトリエチルアミン(170 mg,1.68 mmol)を滴下した。得られた反応液を15℃で5時間反応させた。反応終了後、そのままジクロロメタンを除去し、得られた粗製品を分取薄層プレート(酢酸エチル)によって精製して化合物1jを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.36−9.34 (m,1H),8.71−8.69 (m,1H),8.48−8.47 (m,2H),8.25−8.20 (m,1H),7.74−7.70 (m,1H),4.15−3.96 (m,2H),3.73−3.25 (m,4H),1.84−1.62 (m,1H),1.60 (brs,3H),1.38 (s,9H),1.26−0.68 (m,2H)。
工程8
20℃で、化合物1j(130 mg, 0.30 mmol)の酢酸エチル(1 mL)溶液にHCl/EtOAc(4 mL,4 M)を入れた。得られた反応液を同温度で続いて2時間撹拌した。反応終了後、ろ過し、乾燥して化合物1を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 330、実測値330。
H NMR (400 MHz,DO) δ 9.75 (s,1H),8.81−8.65 (m,4H),8.08 (t,J = 8.0 Hz,1H),4.10−4.07 (m,1H),3.93−3.91 (m,1H),3.79−3.74 (m,1H),3.51−3.48 (m,1H),3.42−3.25 (m,2H),2.41−2.39 (m,1H),2.03 −2.02 (m,1H),1.39−1.36 (m,1H),1.14−1.12 (m,1H),0.81−0.78 (m,1H),0.54−0.53 (m,1H)。
実施例2
Figure 2020527605

工程1
化合物1hおよび化合物2aから化合物1の合成方法に従って化合物2を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 364、実測値364。
H NMR (400 MHz, DO) δ 9.30 (s,1H),8.67 (s,1H),8.62 (d,J = 7.6 Hz,1H),8.46 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.86 (t,J = 8.0 Hz,1H),4.05−3.94 (m,2H),3.82−3.77 (m,1H),3.57−3.55 (m,1H),3.38−3.22 (m,2H),2.42−2.39 (m,1H),2.08−2.04 (m,1H),1.06−0.79 (m,4H)。
実施例3
Figure 2020527605

工程1
化合物1hおよび化合物3aから化合物1の合成方法に従って化合物3を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 348、実測値348。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.25 (s,1H),8.67 (d,J = 8.0 Hz 1H),8.53 (d,J = 8.0 Hz,1H),8.45 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.86 (t,J = 8.0 Hz,1H),3.85−3.73 (m,2H),3.43 (s,1H), 3.06−2.98 (m,1H),2.72−2.65 (m,1H),2.15−2.05 (m,1H),1.73−1.71 (m,1H),0.97−0.87 (m,1H),0.82−0.79 (m,2H), 0.69−0.60 (m,2H)。
実施例4
Figure 2020527605

工程1
200 mL密封缶にベンジルグリシン4a(7.06 g,42.74 mmol)、アセトン(6.21 g,106.85 mmol)、1−ベンジル−2,5−ジヒドロピロール−2,5−ジオン4b(4.00 g,21.37 mmol)およびトルエン(40 mL)を入れた。得られた反応液を140℃で48時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を濃縮し、粗製品をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物4cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.40−7.32 (m,10H),4.77−4.72 (t,J = 5.2,2H),3.96−3.74 (m,3H),2.90−2.66 (m,3H),2.31 (s,3H),1.60 (s,3H)。
工程2
1000 mL水素化瓶に化合物4c(5.28 g,15.15 mmol)および350 mLのメタノールを入れた後、窒素ガスの保護下において湿潤パラジウム炭素(2.00 g,純度10%)およびBocO(6.61 g, 30.30 mmol)を入れ、懸濁液を水素ガスで3回置換した。得られた混合物を水素ガス(50 psi)において50℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物をろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物4dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.23−7.20 (m,5H),4.57 (s,2H),2.93−2.83 (m,4H), 1.41−1.36 (m,15H)。
工程3
50 mL三口丸底フラスコに化合物4d(300 mg,0.84 mmol)および7 mLのテトラヒドロフランを入れた後、窒素ガスの保護下において0℃でゆっくりボラン−テトラヒドロフラン(1 M,3.4 mL)を滴下し、得られた反応液を50℃に昇温させて2.5時間撹拌した。反応終了後、0℃に降温させ、ゆっくりメタノール(10 mL)を滴下してクエンチングし、そして混合物を濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 2:1)によって精製し、化合物4eを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 331、実測値331。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.32−7.26 (m,5H),3.62 (s,2H),3.25 (s,1H),2.98−2.95 (m,1H),2.72−2.66 (m,2H),2.51−2.44 (m,2H),2.32−2.29 (m,1H),2.11 (m,1H),1.46−1.34 (m,15H)。
工程4
50 mL水素化瓶に化合物4e(100 mg,0.30 mmol)および5 mLのメタノールを入れた後、窒素ガスの保護下において湿潤パラジウム炭素(100 mg,純度10%)を入れ、懸濁液を順に窒素ガスおよび水素ガスで3回置換した。混合溶液を水素ガス(50 psi)において50℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をろ過し、濃縮し、化合物4fを得たが、そのまま次の工程に使用した。
MS−ESI計算値[M+H] 241、実測値241。
工程5
50 mL丸底フラスコに化合物4f(72 mg,前の工程における粗製品)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(77 mg,0.60 mmol)および1 mLのジクロロメタンを入れ、0℃および窒素ガスの保護下においてゆっくりクロロギ酸ベンジル(77 mg,0.45 mmol)を滴下した。反応液を25℃に昇温させ、そして同温度で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をN,N,N−トリメチルエチレンジアミン(2 mL,10%)で洗浄し、さらにジクロロメタン(5 mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 2:1)によって精製し、化合物4gを得た。
MS−ESI計算値[M−56+H] 319、実測値319。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.37−7.36 (m,5H),5.18−5.09 (m,2H),3.68−3.59 (m,2H),3.48−3.39 (m,2H),3.67−3.35 (m,1H),2.84−2.80 (m,1H),1.99−1.95 (m, 2H),1.47−1.29 (m,15H)。
工程6
25 mL丸底フラスコに化合物4g(62 mg,0.17 mmol)および1 mLのジクロロメタンを入れた後、窒素ガスの保護下においてトリフルオロ酢酸(190 mg,1.67 mmol)を滴下し、そして25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をそのまま濃縮し、化合物4h(46 mg、粗製品)を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 275、実測値275。
工程7
25 mL丸底フラスコに化合物4h(46 mg,0.17 mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(65 mg,0.5 mmol)および1.5 mLのジクロロメタンを入れ、0℃および窒素ガスの保護下においてゆっくりイソキノリニルスルホニルクロリド1i(49 mg,0.22 mmol)を滴下し、そして25℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をそのまま濃縮し、粗製品を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 1:1)によって精製し、化合物4iを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 466、実測値466。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.34−9.33 (m,1H),8.68−8.66 (m,1H),8.49−8.39 (m,2H),8.21−8.19 (m,1H),7.71−7.66 (m,1H),7.34−7.28 (m,5H),5.09−5.05 (m,2H),3.64−3.49 (m,2H),3.33−3.28 (m,1H),3.08−2.97 (m,3H),2.81−2.80 (m,1H),2.54−2.52 (m,1H),1.32−1.27 (m,6H)。
工程8
5 mLマイクロ波管に化合物4i(32 mg,0.07 mmol)および1 mLのトリフルオロ酢酸を入れ、密封し、100℃でマイクロ波反応器において1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をそのまま濃縮し、粗製品を分取液体クロマトグラフィーHPLCによって精製し、化合物4を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 332、実測値332。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.42 (s,1H),8.69−8.68 (m,1H),8.60−8.59 (m,1H),8.56−8.54 (m,1H),8.45 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.86 (t,J = 8.0 Hz,1H), 3.82−3.77 (m, 1H), 3.26−3.20 (m, 2H), 2.98 (m, 1H), 2.97 (m, 1H), 2.54−2.44 (m, 3H), 1.41(s, 6H).
実施例5
Figure 2020527605
工程1
化合物5a(4.00 g,18.33 mmol)を20 mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させ、水素化ナトリウム(0.88 g,21.99 mmol,60%)を窒素ガスの保護下において温度が0℃のままでゆっくり入れた。混合物を25℃で10分間撹拌した後、ブロモプロペン4.43 g,36.66 mmol)を反応液に入れた。混合物を25℃で続いて撹拌して3時間反応させた。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液20 mLで0℃でクエンチングし、水(40 mL)、酢酸エチル(40 mL×3)を入れ、有機相を合併して飽和食塩水(50 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物5bを得た。
工程2
化合物5b(2.50 g,9.68 mmol)をテトラヒドロフラン(40 mL)に溶解させ、−78℃および窒素ガスの保護下においてゆっくり水素化ジイソブチルアルミニウム(1 M,17.4 mL)を滴下した。得られた反応液を−78℃で続いて6時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(20 mL)およびHCl(1 N,10 mL)を25℃でクエンチングし、水(20 mL)、酢酸エチル(40 mL×3)を入れ、有機相を合併して飽和食塩水(40 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物5cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.32 (s,1H),5.90−5.78 (m,1H),5.23−5.11 (m,2H),4.14 (q, J = 8.0 Hz,2H), 3.95 (d, J = 4.0 Hz,2H),1.27 (s,6H),1.23 (t,J = 8.0 Hz,3H)。

工程3
化合物5c(1.50 g,7.53 mmol)およびベンジルグリシン4a(2.49 g,15.06 mmol)を20 mLのトルエンに溶解させた。得られた反応混合物を130℃で撹拌して16時間反応させた。反応終了後、反応液に水(10 mL)を入れ、酢酸エチル(15 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物5dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.38−7.34 (m,2H),7.30 (t,J = 8.0 Hz,2H),7.26−7.20 (m,1H),4.16 (d,J = 8.0 Hz,2H),3.97 (d,J = 4.0 Hz,2H),3.64−3.55 (m,1H),3.48−3.40 (m,1H),3.29 (d,J = 4.0 Hz,1H),3.11−2.98 (m,2H),2.84−2.73 (m,1H),2.45−2.36 (m,1H),1.87−1.93 (m,1H),1.30 (s,6H),1.25 (s,3H)。
工程4
化合物5d(400 mg,1.32 mmol)を20 mLのアセトニトリルに溶解させた後、トリメチルヨードシラン(2.65 g,13.23 mmol)を滴下した。得られた反応液を25℃で続いて6時間撹拌した。反応終了後、反応液に20 mLの水を入れて反応をクエンチングし、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品5eを得た。そのまま次の工程に使用した。
工程5
化合物5e(250 mg,1.09 mmol)を10 mLのジクロロメタンに溶解させた後、順にジカルボン酸ジ−t−ブチル(474 mg,2.17 mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(281 mg,2.17 mmol)を滴下した。得られた混合物を25℃で続いて16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(10 mL)を入れ、ジクロロメタン(20 mL×2)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、得られた粗製品を分取薄層クロマトグラフィープレート(酢酸エチル/石油エーテル = 5/1)によって精製して化合物5fを得た。
工程6
化合物5f(300 mg,0.91 mmol)および無水酢酸(185 mg,1.82 mmol)を酢酸エチル(30 mL)に溶解させた後、窒素ガスの保護下においてパラジウム炭素(60 mg,10%)を入れた。得られた反応液を水素ガスで3回置換した後、水素ガス雰囲気(50 psi)および50℃で続いて3時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、濃縮し、粗製品5gを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 283、実測値283。
工程7
25℃で塩酸酢酸エチル(20 mL,4 M)を化合物5g(250 mg,0.89 mmol)の5 mL酢酸エチル溶液に滴下した。得られた反応液を同温度で続いて0.5時間撹拌した。反応終了後、そのまま溶媒を除去して粗製品5hを得た。そのまま次の工程に使用した。
工程8
化合物1i(150 mg,0.66 mmol)および化合物5h(200 mg,塩酸塩)を5 mLのジクロロメタンに溶解させた後、ジイソプロピルエチルアミン(142 mg,1.10 mmol)を滴下した。得られた反応液を25℃で続いて16時間撹拌した。反応終了後、そのまま濃縮して溶媒を除去し、水(5 mL)を入れ、酢酸エチル(10 mL×2)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(15 mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、得られた粗製品を分取薄層クロマトグラフィープレート(酢酸エチル)によって精製して化合物5iを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 374、実測値374。
工程9
化合物5i(100 mg,0.66 mmol)をエタノール(0.5 mL)および水(1 mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化ナトリウム(321 mg,8.03 mmol)を入れた。得られた反応液を100℃で続いて16時間撹拌した。反応終了後、希塩酸(1 N)でpHが中性になるように調整し、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物5を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 332、実測値332。
H NMR (400MHz, CDOD) δ 9.38 (s,1H),8.66−8.54 (m,3H),8.43−8.37 (m,1H),7.82 (t,J = 8.0 Hz,1H),3.75−3.80 (m,1H),3.29−3.20 (m,2H),3.13−3.07 (m,1H),2.89−2.68 (m,3H),1.97−1.88 (m,1H),1.49 (s,3H),1.36 (s,3H)。
実施例6
Figure 2020527605
工程1
0℃で化合物6a(15.58 g,82.34 mmol)、HATU(32.87 g,86.46 mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(22.35 g,172.91 mmol)の200 mLジクロロメタン溶液にN−メトキシメチルアミン塩酸塩(8.83 g,90.57 mmol)を入れた。得られた反応液を25℃に昇温させで続いて16時間撹拌した。反応終了後、反応液に200 mLの水を入れ、1 Nの水酸化ナトリウム水溶液でpHが14になるように調整し、ジクロロメタン(200 mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物6bを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 5.25 (s,1H),4.69 (s,1H),3.78 (s,3H),3.22 (s,3H),1.45 (s,9H),1.32 (d,J = 8.0 Hz,3H)。
工程2
0℃および窒素ガスの保護下において、化合物6b(14.69 g,63.24 mmol)の200 mL N,N−ジメチルホルムアミドの溶液に水素化ナトリウム(4.30 g,107.51 mmol,60%)を分けて入れた後、続いて10分間撹拌し、さらに0℃で続いて3−ブロモプロペン(19.13 g,158.10 mmol)を滴下した。得られた反応液を15℃で22時間反応させた。反応終了後、反応液に200 mLの飽和塩化アンモニウム水溶液、200 mLの水を入れ、酢酸エチル(200 mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(300 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、得られた粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物6cを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 5.86−5.81 (m,1H),5.30−5.25 (m,1H),5.14−5.04 (m,2H),3.95−3.83 (m,2H),3.74 (s,3H),3.16 (s, 3H), 1.44 (s,9H) 1.31 (d,J = 8.0 Hz,3H)。
工程3
−78℃および窒素ガスの保護下において、化合物6c(13.33 g,48.95 mmol)の200 mLテトラヒドロフラン溶液にDIBAL−H(97.90 mmol,97.9 mL,1 M)を入れた。得られた反応液を20℃に昇温させで続いて2時間撹拌した。反応終了後、反応液に400 mLの飽和酒石酸カリウムナトリウム、200 mLの水、300 mLの酢酸エチルを入れ、酢酸エチル(300 mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮してそのまま粗製品の化合物6dを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ9.56 (s,1H),5.87−5.81 (m,1H),5.30−5.10 (m,3H),3.85−3.76 (m,1H),3.56−3.49 (m,1H),1.46 (s,9H) 1.34(d,J = 8.0 Hz,3H)。
工程4
化合物6d(12.96 g,60.77 mmol)および化合物4a(25.10 g,151.93 mmol)の307 mLトルエン溶液を135℃に加熱して24時間反応させた。反応終了後、反応系に300 mLの水を入れ、酢酸エチル(300 mL×4)で抽出し、有機相を飽和食塩水(300 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、得られた粗製品をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製して化合物6eを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ7.26−7.16 (m,5H),3.96−3.61 (m,2H),3.45−3.20 (m,3H),2.98−2.84 (m,1H),2.73−2.59 (m,2H),2.20−2.13 (m,1H) 1.97−1.84(m, 1H),1.58−1.46(m,1H),1.38(s,9H),1.01−0.85(m,3H)。
工程5
窒素ガスの保護下において、化合物6e(7.00 g,22.12 mmol)およびAcO(4.52 g,4.1 mL,44.24 mmol)の100 mL酢酸エチル溶液に乾燥パラジウム炭素(1.00 g,10%)を入れた。反応液を水素ガスで3回置換した。得られた反応液を水素ガス雰囲気(50 psi)および50℃で続いて撹拌して10時間反応させた。反応完了後、反応液をろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製して化合物6fを得た。
MS−ESI計算値[M+H−100] 269、実測値269。
H NMR (400MHz, CDCl) δ4.03−4.01 (m,2H),3.59−3.50 (m,2H),3.48−3.35 (m,2H),2.94−2.93 (m,1H),2.09−2.02 (m,4H),1.80−1.70 (m,1H),1.45(s,9H),1.28−1.12(m,3H)。
工程6
0℃および窒素ガスの保護下において、化合物6f(4.34 g,16.17 mmol)の20 mLジクロロメタン溶液にトリフルオロ酢酸(36.87 g,323.40 mmol)を滴下した。得られた反応液を25℃で続いて12時間撹拌した。反応終了後、そのまま濃縮し、得られた粗製品に0℃で飽和炭酸ナトリウム水溶液20 mLを入れ、酢酸エチル(50 mL×3)で抽出し、飽和食塩水(20 mL×3)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品の化合物6gを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 169、実測値169。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ4.00−3.91 (m,2H),3.69−3.52 (m,2H),3.41−3.04 (m,3H),2.71−2.61 (m,3H),2.09−2.02 (m,4H),1.83−1.76 (m,1H)。
工程7
化合物6g(2.08 g,12.37 mmol)および化合物3a(3.04 g,12.37 mmol)から実施例1の工程7の合成方法に従って化合物6hを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 378、実測値378。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ9.17 (s,1H),8.62−8.55 (m,2H),8.23 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.73 (t,J = 8.0 Hz,1H),4.33−4.22 (m,1H),4.12−4.02 (m,1H) 3.81−3.71(m,1H),3.70−3.60(m,1H),3.58−3.42(m,1H),3.07−2.96(m,1H),,2.05 (s,3H),1.95−1.83(m,1H),1.55−1.45(m,1H),1.44−1.35(m,1H),1.07 (d,J = 8.0 Hz,3H)。
工程8
化合物6h(2.26 g,5.99 mmol)の12.5 mLエタノールおよび25 mL水の混合溶液に濃塩酸25 mL(12 M)を入れた。得られた反応液を100℃で24時間反応させた。反応終了後、濃縮してエタノールを除去した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHが7になるように調整し、固体が析出し、ろ過して得られた粗製品を高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物6を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 336、実測値336。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ9.15 (s,1H),8.82 (d,J = 8.0 Hz,1H),8.58 (d,J = 8.0 Hz,1H),8.22 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.72 (t,J = 8.0 Hz,1H),4.04−3.92(m,1H),3.81−3.76 (m,1H),3.47 (d,J = 8.0 Hz,1H),3.,34 −3.30(m, 1H),3.15−3.05(m,1H),2.95−2.85(m,2H),2.03−1.96(m,1H),1.60−1.54(m,1H), 1.20 (d,J = 8.0 Hz,3H)。
6−1と6−2
Figure 2020527605
SFC分析条件:
カラム: Chiralpak AD−3 100×4.6mm I.D., 3μm
移動相: A: CO B:メタノール(0.05% DEA)
勾配: Bは4.5分間内で5%から40%に、そして40%で2.5分間維持した後、Bは5%で1 min維持した。
流速:2.8 mL/min
カラム温度:40℃
6−1 保持時間 t = 3.818 分
H NMR (400 MHz, CDCl) δ9.13 (s,1H),8.81−8.80 (m,1H),8.56 (brs,1H),8.21−8.19 (m,1H),7.70 (brs,1H),4.01−4.00 (m,1H),3.77−3.75 (m,1H),3.46−3.45 (m,1H),3.31 (brs,1H),3.06 (brs,1H),2.86 (brs,2H),2.07 (brs,1H),1.57(brs,1H),1.20−1.19 (m,3H)。
MS−ESI計算値[M+H] 336、実測値336。
6−2 保持時間 t = 4.111 分
H NMR (400 MHz, CDCl) δ9.13 (s,1H),8.81−8.80 (m,1H),8.55 (brs,1H),8.20−8.19 (m,1H),7.70 (brs,1H),4.01 (brs,1H),3.77 (brs,1H),3.46 (brs,1H),3.31 (brs,1H),3.06 (brs,1H),2.87 (brs,2H),2.07 (brs,1H),1.56(brs,1H),1.19 (brs,3H)。
MS−ESI計算値[M+H] 336、実測値336。
実施例7
Figure 2020527605

工程1
実施例6の合成方法に従って化合物6g(1.00 g,5.94 mmol)および化合物1i(1.73 g,6.53 mmol)から2工程の反応を経て化合物7を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 360、実測値360。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.35 (s,1H),8.71−8.69 (m,1H),8.56−8.50 (m,2H),8.20 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.70 (d,J = 8.0 Hz,1H),3.88−3.87 (m,1H),3.68−3.64 (m,1H),3.42−3.40 (m,1H),3.18−3.17 (m,1H),2.82−2.73 (m,3H),1.90−1.86 (m,1H),1.43−1.41 (m,1H),1.22−1.21 (m,3H)。
7−1と7−2
Figure 2020527605

SFC分析条件:
カラム: Chiralpak AD−3 100×4.6mm I.D., 3um
移動相: A: CO B:メタノール(0.05% DEA)
勾配: Bは5分間内で5%から40%に、そして40%で2.5分間維持した後、Bは5%で1 min維持した
流速:2.5 mL/min
カラム温度:35℃
7−1 保持時間 t = 4.062 分
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.27(s,1H),8.63−8.61(m,1H),8.49−8.42(m,2H),8.13(d,J = 8.0 Hz,1H), 7.62(t,J = 8.0 Hz,1H),3.78−3.77(m,1H),3.61−3.56(m,1H),3.32−3.31(m,1H),3.10−3.06(m,1H),2.67−2.64(m,3H),1.81−1.76(m,1H),1.33−1.32(m,1H),1.15−1.14(m,3H)。
MS−ESI計算値[M+H] 318、実測値318。
7−2 保持時間 t = 4.303 分
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.27(s,1H),8.63−8.61(m,1H),8.49−8.42(m,2H),8.12(d,J = 8.4 Hz,1H),7.62(t,J = 8.0 Hz,1H),3.78−3.76(m,1H),3.61−3.56(m,1H),3.32−3.30(m,1H),3.09−3.05(m,1H),2.67−2.64(m,3H),1.81−1.75(m,1H),1.33−1.32(m,1H),1.15−1.14(m,3H)。
MS−ESI計算値[M+H] 318、実測値318。

実施例8
Figure 2020527605
工程1
25℃で、化合物8a(50.00 g,561.23 mmol)および炭酸水素ナトリウム(141.45 g,1.68 mol)の250 mLテトラヒドロフランおよび250 mL水の混合溶液にクロロギ酸エチル(84.9 g,782.34 mmol)を滴下した。得られた反応液を25℃で撹拌して48 h反応させた。反応終了後、ろ過し、濃縮してテトラヒドロフランを除去した後、水(50 mL)を入れ、メチル−t−ブチルエーテル(200 mL×1)で抽出した。水相をpHが1になるように調整し、酢酸エチル(200 mL×2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品の化合物8bを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 5.19(s,1H),4.43−4.38(m,1H),4.16−4.12 (m, 2H),1.47 (d,J = 7.6 Hz,3H),1.27(t,J = 7.2 Hz,3H)。

工程2
0℃および窒素ガスの保護下において、化合物8b(40.00 g,248.20 mmol)の500 mL酢酸エチル溶液に順にプロピルホスホン酸無水物(473.83 g,744.6 mmol,50%)およびジイソプロピルエチルアミン(128.31 g,992.80 mmol)を入れた。得られた反応液を25℃で撹拌して10分間反応させ、さらにN−メトキシメチルアミン塩酸塩(26.63 g, 273.02 mmol)を入れた。反応液を25℃で続いて撹拌して16時間反応させた。反応終了後、反応液に水(300 mL)を入れ、酢酸エチル(200 mL×2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製して化合物8cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 5.43−5.42(m,1H),4.73−4.69 (m,1H),4.08 (t,J = 6.8 Hz,2H),3.76 (s,3H),3.20(s,3H),1.32 (d,J = 6.8 Hz,3H),1.22(d,J = 7.2 Hz,3H)。
工程3
0℃および窒素ガスの保護下において、3−ブロモプロペン(31.99 g,264.42 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(400 mL)溶液に水素化ナトリウム(8.46 g,211.54 mmol,60%)を分けて入れた。反応液を10 分間撹拌した後、さらに化合物8c(36.00 g,176.28 mmol)を入れた。得られた反応液を20℃に昇温させた後、続いて撹拌して5時間反応させた。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウム溶液(300 mL)および水(200 mL)を入れ、酢酸エチル(400 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(400 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物8dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 5.83−5.77(m,1H),5.26−5.01 (m,3H),4.11−4.07(m,2H),3.97−3.90 (m,2H),3.73−3.66(m,3H),3.17−2.95(m,3H),1.36−1.29 (m,3H),1.24−1.19(m,3H)。
工程4
−78℃および窒素ガスの保護下において、化合物8d(10.00 g,40.93 mmol)の150 mLテトラヒドロフラン溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(81.9 mL,1 M)を滴下した。滴下完了後、混合物をゆっくり20℃に昇温させ、そして同温度で撹拌して3時間反応させた。反応終了後、反応液にゆっくり飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液(500 mL)および水(200 mL)を入れ、酢酸エチル(300 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製し、化合物8eを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.51(s,1H),5.81−5.74(m,1H),5.18−5.09(m,2H),4.12−4.04(m,3H),3.95−3.74(m,2H),1.34−1.28(m,3H),1.22−1.13(m,3H)。
工程5
化合物8e(4.65 g,25.11 mmol)および化合物4a(8.29 g,50.21 mmol)から実施例5の工程3の合成方法に従って化合物8fを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 289、実測値289。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.21−7.13(m,5H),4.06−4.01(m,2H),3.81(brs,2H),3.49−3.46(m,1H),3.44−3.38(m,2H),2.88(s,1H),2.69(brs,2H),2.17−2.11(m,1H),1.95−1.85(m,1H),1.55−1.43(m,1H),1.19−1.15(m,3H),1.02−0.95(m,3H)。
工程6
窒素ガスの保護下において、化合物8f(2.00 g,6.94 mmol)およびジカルボン酸ジ−t−ブチル(3.03 g,13.88 mmol)の150 mLメタノール溶液に湿潤パラジウム炭素(200 mg,10%)を入れた。得られた反応液を水素ガスで3回置換した後、水素ガス雰囲気(50 psi)および50℃で撹拌して24時間反応させた。反応終了後、ろ過し、濃縮し、粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル = 100−0%)によって精製して化合物8gを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 4.15−4.09(m,3H),3.86−5.75(m,1H),3.60−3.55(m,2H),3.36−3.34(m,2H),3.02−2.91(m,1H),1.98−1.93(m,1H),1.73(s,1H),1.48(s,9H),1.28−1.23(m,3H)。
工程7
化合物8g(250 mg,0.84 mmol)をエタノール(4 mL)および水(3 mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化カリウム(1.50 g,26.81 mmol)を入れた。得られた反応液を120℃で撹拌して40時間反応させた。反応終了後、反応液を濃縮してエタノールを除去し、水(5 mL)を入れ、ジクロロメタン(5 mL×2)で抽出し、有機相を合併し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール = 100−0%)によって精製して化合物8hを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.86−3.57(m,2H),3.28−3.23(m,1H),3.07−3.10(m,2H),2.77(s,1H),2.60−2.55(m,1H),1.83−2.75(m,2H),1.65−1.53(m,1H),1.41(s,9H),1.20−1.13(m,3H)。
工程8
化合物8h(81 mg,0.36 mmol)および化合物8i(200 mg,0.72 mmol)から実施例1の工程7の合成方法に従って化合物8jを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 432、実測値432。
工程9
20℃において、トリフルオロ酢酸(2 mL)を化合物8j(109 mg, 0.25 mmol)の6mLのジクロロメタン溶液に滴下し、反応液を続いて2時間撹拌した。反応終了後、反応液をそのまま濃縮し、粗製品を高速液体クロマトグラフィーによって精製し、化合物8を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 332、実測値332。
H NMR (400 MHz,CDOD) δ9.20(s,1H),8.80(d,J = 7.2 Hz,1H),8.48(s,1H),8.37(d,J = 8.4 Hz,1H),7.77(t,J = 8.0 Hz,1H),4.12−4.10(m,1H),3.82−3.78(m,1H),3.62−3.60(m,1H),3.41−3.37(m,1H),3.62−3.60(m,1H),3.18(brs,1H),3.08−3.05(m,5H),2.09−2.04(m,1H),1.80−1.79(m,1H),1.34−1.32(m,3H)。
実施例9
Figure 2020527605

工程1
化合物7a(80 mg, 0.22 mmol)を1 mLのジクロロメタンに溶解させ、m−クロロ過安息香酸(68 mg, 0.33 mmol,85%)を0℃および窒素ガスの保護下において反応液に入れた。得られた反応液を25℃で4時間撹拌した。反応終了後、0℃で飽和炭酸ナトリウム水溶液(20 mL)および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(20 mL)でクエンチングし、酢酸エチル(50 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した後、分取薄層クロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1:10)によって精製して化合物9aを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 376、実測値376。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.82 (s,1H),8.61 (d,J = 7.6 Hz,1H),8.25 (d,J = 7.6 Hz,2H),7.91 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.71 (t,J = 8.0 Hz,1H),4.31−4.29 (m,1H),3.97 (d,J = 7.2 Hz,1H),3.71−3.66 (m,1H),3.35−3.33 (m,1H),3.30−3.26 (m,1H),3.04−3.03 (m,2H),2.04−1.93 (m,1H),1.86 (s,3H),1.76−1.70 (m,1H),1.21 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
工程2
化合物9a(66 mg, 0.18 mmol)を1 mLの無水酢酸に溶解させ、窒素ガスの保護下において反応混合物を120℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、0℃で飽和炭酸ナトリウム水溶液(20 mL)でクエンチングし、酢酸エチル(50 mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を分取薄層クロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン = 1:10)によって精製し、化合物9bを得た。
MS−ESI計算値[M+H] 376、実測値376。
H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.68 (d,J = 7.2 Hz,1H),8.37 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.61−7.57 (m,1H),7.53−7.48 (m,1H),7.25−7.23 (m,1H),4.32−4.31 (m,1H),3.97−3.95 (m,1H),3.71−3.67 (m,1H),3.36−3.28 (m,1H),3.20−3.16 (m,1H),3.02−2.98 (m,2H),1.93−1.92 (m,1H),1.84 (s,3H),1.74−1.70 (m,1H),1.26 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
工程3
化合物9b(53 mg,0.14 mmol)から実施例6の工程8の合成方法に従って化合物9を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 334、実測値334。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.61 (d,J = 8.0 Hz,1H),8.41 (d,J = 6.4 Hz,1H),7.66 (t,J = 8.0 Hz,1H),7.45 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.35 (d,J = 7.2 Hz,1H),3.81−3.79 (m,1H),3.64−3.59 (m,1H),3.50−3.39 (m,1H), 3.11−3.07 (m,1H),2.88−2.86 (m,1H),2.81−2.68 (m,2H),1.90−1.83 (m,1H),1.45 (brs,1H),1.22 (d,J = 6.4 Hz,3H)。
実施例10
Figure 2020527605

工程1
化合物6hから実施例9の合成方法に従って3工程の反応によって化合物10を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 352、実測値352。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.66−8.63 (m,2H),7.74 (t,J = 8.0 Hz,1H),7.45 (d,J = 8.0 Hz,1H),4.08−4.06 (m,1H),3.72−3.64 (m,2H),3.37−3.34 (m,1H),3.18−3.10 (m,1 H),3.04−3.02 (m,2H),2.09−2.04 (m,1 H),1.75−1.72 (m,1H),1.21 (d,J = 6.4 Hz,3H)。
実施例11
Figure 2020527605

工程1
化合物1jから実施例9の工程1の合成方法に従って化合物11aを得た。
工程2
化合物11a(40 mg,0.09 mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(6 mg,0.02 mmol)および酢酸ナトリウム(22 mg,0.27 mmol)の3 mL水および3 mLジクロロメタンの混合溶液にベンゾイルクロリド(25 mg,0.18 mmol)を入れた。得られた反応液を20℃で1時間反応させた。反応終了後、分液し、水相をジクロロメタン(5 mL×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗製品を分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して化合物11bを得た。
工程3
化合物11b(15 mg,0.03 mmol)から実施例1の工程8の合成方法に従って化合物11を得た。
MS−ESI計算値[M+H] 346、実測値346。
H NMR (400 MHz, DO) δ 8.54 (brd,J = 8.0 Hz,1H),8.38 (brd,J = 7.6 Hz,1H),7.65 (t,J = 8.0 Hz,1H),7.39 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.14 (d,J = 7.6 Hz,1H),4.00−3.83 (m,2H),3.75−3.65 (m,1H),3.54−3.39 (m,1H),3.35−3.14 (m,2H),2.41−2.28 (m,1H),2.08−1.93 (m,1H),1.36−1.24 (m,1H),1.13−0.99 (m,1H),0.84−0.72 (m,1H),0.65−0.53 (m, 1H)。

体外におけるROCKプロテインキナーゼ抑制活性の評価
実験目的:化合物のROCKプロテインキナーゼ抑制のIC50値を検出した。
実験材料:
緩衝溶液の測定:20 mM Hepes (pH 7.5)、10 mM MgCl、1 mM EGTA、0.02% Brij35、0.02 mg/ml BSA、0.1 mM NaVO、2 mM DTT、1% DMSO
実験操作:
新しく調製された緩衝溶液にROCKプロテインキナーゼの基質であるLong S6 Kinase substrate peptideを濃度が20μMになるように入れた。その後、1 nM ROCKプロテインキナーゼを入れ、均一に撹拌した。Echo550で被験化合物または陽性参照物を含有するDMSO段階希釈液(10μMから、3倍段階希釈されたもの)を入れた。室温で20分間予備インキュベートし、33P−ATP(放射強度 10?Ci/μL)を入れて反応を開始させ、室温で2時間反応させた。その後、P81イオン交換紙(Whatman # 3698−915)でろ過し、0.75%リン酸で洗浄した。Filter−Binding方法によって放射強度を検出した。
化合物のプロテインキナーゼ抑制活性は、ブランク基質(DMSOのみ)に対する残ったプロテインキナーゼ活性として表す。Prismソフトパッケージ(GraphPad Software, San Diego California, USA)によってIC50値および曲線を計算した。結果を表1に示す。
本実験はFasudil(ファスジル)を陽性参照物とした。
実験結果:
Figure 2020527605
結果から、本発明の化合物が顕著で、ひいては予想外のプロテインキナーゼ抑制活性を有することがわかる。

ラット体内における薬物動態学の評価
実験目的
雄のSDラットを被験動物とし、単回投与後の化合物の血漿における薬物濃度を測定して薬物動態学の挙動を評価した。
実験操作
健康の成年オスSDラットを6匹選び(週齢7〜10週、上海SLAC実験動物有限公司から購入)、ランダムに2群に3匹ずつ分け、一方の群では、被験化合物を2mg/kgで静脈投与し、もう一方の群では、被験化合物を10mg/kgで胃内投与した。静脈投与群および胃内投与群では、溶媒はいずれも10%DMSO+18%HP−β−CD+72%生理食塩水であった。静脈投与群では、動物への投与後0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8および24時間で血液のサンプルを採取し、胃内投与群では、動物への投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8および24時間で血液のサンプルを採取した。LCMSMS法によって血漿における薬物濃度を測定し、WinNonlin<商標> version 6.3(Pharsight Mountain View, CA)薬物動態学ソフトを使用し、非コンパートメントモデルの対数台形法で関連薬物動態学的パラメーターを計算した。
実験結果
測定結果を表2に示す。
Figure 2020527605
結果から、本発明の化合物は半減期が約3倍向上し、クリアランスが顕著に低下したことがわかり、本発明が既存技術よりも優れた性質を持つことが証明された。

ラット体内おける薬効学の研究
実験目的
被験化合物(実施例6)のSDラット左肺片側肺線維化における治療効果を観察し、類似する作用機序のファスジルおよび臨床治療用薬物であるピルフェニドンおよびニンテダニブを参照とした。
実験操作
オスSDラットを、体重によってランダムに11群、すなわち、偽手術群、モデル群、ニンテダニブ100および30mg/kg/d−qd群、ピルフェニドン50および15mg/kg/d−bid群、ファスジル25mg/kg/d−qd群、被験化合物(実施例6)1、3、10 mg/kg/d−bid群および被験化合物(実施例6)3mg/kg/d−qd群に分けた。各群の動物はモデル構築の8日目から胃内投与し、計14日投与した。最後の投与後、全部の動物を安楽死させ、左肺を取り、肺内に等量のホルマリン溶液を灌注し、重量および肺病理学を測定し、肺線維化スコアの状況を分析した。
実験結果
Masson Trichrome染色によって左肺の肺線維化病巣に対して肺線維化病巣の面積、肺線維化の病理スコアおよび線維化レベルパラメーターを測定して病理的評価を行った。肺線維化ashcraftスコアの結果から、陽性薬物であるニンテダニブおよびピルフェニドンはモデル群と比べていずれも肺線維化の改善が顕著な程度であったことが示された(p<0.05)(図1)。被験化合物(実施例6)は3つの異なる投与量で毎日2回で連続14日経口投与すると、顕著な肺線維化の抑制が見られ、モデル群と比べて有意差があったが(p<0.001)(図1)、明らかな投与量依存性治療効果が見られなかった。被験化合物(実施例6)は毎日1回で3mg/kgで経口投与すると、同様に顕著な肺線維化を抑制する治療効果が見られ、そして同様の投与量の毎日2回の経口投与の治療効果と一致し、有意差が見られなかった(図1)。被験化合物は毎日1回で25mg/kgで連続14日投与すると、陽性薬物であるファスジルと同様の肺線維化を抑制する治療効果が得られた(p<0.001)(図1)。ashcraftスコア3点を堺に3点以下(3点を含む)または4点以上(4点を含む)の肺線維化程度の百分率を計算したところ、モデル群では、ほぼ65%以上の病巣領域のスコアが4点または4点以上で、薬物で治療された後、各薬物治療群では、動物の病巣領域のうち、スコアが3点以下の領域が70%以上を占めている。統計学の結果から、陽性薬物であるニンテダニブおよびピルフェニドンはモデル群と比べて有意差があったことが示された(p<0.001)。各被験化合物(実施例6)の異なる投与量の治療群は統計的有意差があったが、明らかな投与量依存性治療効果が見られなかった(図2)。
実験結論:ブレオマイシンによって誘導されたラット肺線維化モデルにおいて、被験化合物(実施例6)は連続2週間投与して治療すると、投与量に依存する肺線維化を抑制する治療効果が示され、そして1 mg/kg BIDという低投与量で効果があった。被験化合物(実験例6)はより低い投与量でニンテダニブ、ピルフェニドンおよびファスジルに相当する肺線維化に対する改善作用に達する。
hERG実験
実験で使用された安定してhERGカリウムチャネルを発現する細胞はAviva BiosciencesからのCHO−hEREで、CHO−hERGを5% CO、37℃の環境で培養した。hERGQPatchHTX実験は室温で行われた。QPatch AssaySoftware 5.2(Sophion Bioscience)のソフトで全細胞プラン、電圧刺激プランおよび化合物検出プランを立てた。まず、所定の電圧刺激を30回繰り返し、当該領域は後の分析のベースライン領域となり、その後5 μLの細胞外液を入れ、3回繰り返した。順に各化合物を作用濃度で入れ、また5 μLの体積で添加を3回繰り返した。各測定濃度は細胞を5 min以上インキュベートした。記録の全過程において、各指標がデータ分析の検出基準に達する必要があり、当該基準に達しなかった場合、当該細胞は分析の範囲に入らず、化合物を測定しなおし、以上の記録過程はいずれもQpatch分析ソフトによって自動的に操作された。各化合物の測定濃度は順に0.24μM、1.20μM、6.00μM、30.00μMで、各濃度に少なくとも2つの細胞を繰り返した。各完全電流記録において、ピーク電流の陰性対照に対する百分率に基づき、各化合物の作用濃度の抑制百分率を算出することができる。標準方程式で投与量と効果の関係の曲線をフィッテイングし、具体的な方程式は以下の通りである。
Figure 2020527605
Cは化合物の測定濃度で、nは傾きである。
曲線のフィッティングおよび抑制率の計算はいずれもQpatch分析ソフトによって完成され、最低濃度における抑制率が半数抑制超か、最高濃度における抑制率が半数抑制未満で、当該化合物の相応するIC50が最低濃度未満か、IC50値が最高濃度超である。
実験結果
実施例の化合物のhERG抑制活性の結果を表3に示す。
Figure 2020527605
結果から、本発明の化合物は、既存技術と比べ、hERGの潜在的リスクがより低いことが示された。

Claims (12)

  1. 式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
    Figure 2020527605

    [ただし、
    、Tはそれぞれ独立にNHまたはCHから選ばれ、
    、Rはそれぞれ独立にH、F、Cl、Br、I、OH、NHから選ばれ、あるいはそれぞれ独立に任意に1、2または3個のRで置換された:C1−3アルキル基から選ばれ、
    はH、F、Cl、Br、I 、OHまたはNHから選ばれ、
    は任意に1、2または3個のRで置換された:C1−3アルキル基から選ばれ、
    あるいは、RとRは連結し、任意に1、2または3個のRで置換された3〜6員環を形成しており、
    RはF、Cl、Br、I 、OHまたはNHから選ばれる。]
  2. 、Rはそれぞれ独立にH、F、Cl、Br、I、OH、NHまたはCHから選ばれる請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  3. はCHから選ばれる請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  4. 構造単位
    Figure 2020527605


    Figure 2020527605
    から選ばれる請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  5. 構造単位
    Figure 2020527605


    Figure 2020527605
    から選ばれる請求項1〜4に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  6. とRは連結し、任意に1、2または3個のRで置換された3員環を形成している請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  7. 構造単位
    Figure 2020527605

    Figure 2020527605
    から選ばれる請求項4または6に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  8. Figure 2020527605

    から選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
    [ただし、R〜Rは請求項1〜3で定義された通りである。]
  9. Figure 2020527605

    から選ばれる式で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体。
  10. 活性成分として治療有効量の請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
  11. 血管収縮による関連疾患を治療する薬物の製造における、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその異性体の使用。
  12. 血管収縮による関連疾患を治療する薬物の製造における、請求項10に記載の組成物の使用。



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