JP2020525429A - Pd−1のアンタゴニストとして作用する免疫調節剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2017年6月23日付け出願の米国仮特許出願USSN62/523,903の優先権を主張するものであり、その内容をそのまま本明細書に組み込むものとする。
Aは
ここで:
nは0または1であり;
mは1または2であり;
m’は0または1であり;
wは0、1または2であり;
Rxは水素、アミノ、ヒドロキシ、およびメチルより選択され;
R14およびR15は、水素およびメチルより独立して選択され;
R16aは水素およびC1−C6アルキルより選択され;
R16は
−(C(R17a)2)2−X−R30、
−C(R17a)2C(O)N(R16a)C(R17a)2−X’−R31、
−C(R17a)2[C(O)N(R16a)C(R17a)2]w’−X−R31、
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)n’−H、および
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)m’−C(R17a)(R17)−CO2Hより選択され;
ここで:
w’は2または3であり;
n’は1−6であり;
m’は0−5であり;
Xは1〜172個の原子の鎖であり、ここで該原子は酸素および炭素より選択され、該鎖はその中に埋め込まれた−NHC(O)NH−、および−C(O)NH−より選択される1、2、3または4個の基を含有してもよく;該鎖は−CO2H、−C(O)NH2、−CH2C(O)NH2、および−(CH2)CO2Hより独立して選択される1〜6個の基で所望により置換されてもよく;
X’は1〜172個の原子の鎖であり、ここで該原子は酸素および炭素より選択され、該鎖はその中に埋め込まれた−NHC(O)NH−、および−C(O)NH−より選択される1、2、3または4個の基を含有してもよく;該鎖は−CO2H、−C(O)NH2、および−CH2CO2Hより独立して選択される1〜6個の基で所望により置換されてもよい:ただし、X’は置換されていないPEG以外の基であるものとし;
R30は−CO2H、−C(O)NRwRx、および−CH3より選択され、ここでRwおよびRxは、水素およびC1−C6アルキルより独立して選択される:ただし、Xのすべてが炭素である場合、R30は−CH3以外の基であるものとし;
R31は−CO2H、−C(O)NRwRx、−CH3、アレキサ−5−SDP、およびビオチンであり;
各R17aは水素、C1−C6アルキル、−CH2OH、−CH2CO2H、−(CH2)2CO2Hより独立して選択され;
各R17は水素、−CH3、(CH2)zN3、−(CH2)zNH2、−X−R31、−(CH2)zCO2H、−CH2OH、−CH2C≡CH、および−(CH2)z−トリアゾリル−X−R35より独立して選択され、ここでzは1−6であり、R35は−CO2H、−C(O)NRwRx、CH3、ビオチン、−2−フルオロピリジン、−C(O)−(CH2)2−C(O)O−ビタミンE、−C(O)O−ビタミンE、および
Rc、Rf、Rh、Ri、Rm、およびRnは水素であり;
RaおよびRjは、各々、水素およびメチルより独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R11、R12、およびR13は、天然アミノ酸側鎖および非天然アミノ酸側鎖より独立して選択されるか、あるいは下記されるように隣接する対応のR基と一緒になって環を形成し;
R10はインドリルC1−C3アルキルであり、ここで該インドリル部分はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、シアノ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、およびテトラゾリルC1−C3アルキルより選択される1個の基で、あるいはC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される2個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよいか;
R10はアザインドリルC1−C3アルキルであり、ここで該アザインドリルC1−C3アルキルのアザインドリル部分はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより独立して選択される1または2個の別の基で置換され、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよいか;
R10は−(CH2)nQ’であり、ここでnは1−3であり、Q’は1、2、3または4個の窒素原子を含有する5,6員の縮合した飽和または不飽和環系であり、ここで該環系はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される1、2または3個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい:ただし、Q’はアザインドリルまたはインドリル以外の基であるか;あるいは
R10は−(CH2)nZ’であり、ここでnは1−3であり、Z’は1、2、3または4個の窒素原子を含有する6,6員の縮合した飽和または不飽和環系であり、ここで該環系は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される1、2または3個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよく;
Rbはメチルであるか、またはRbおよびR2は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成し、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Rdは水素またはメチルであるか、あるいはRdおよびR4は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、ヒドロキシ、およびフェニルより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Reは水素またはメチルであるか、あるいはReおよびR5は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Rgは水素またはメチルであるか、あるいはRgおよびR7は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、ハロ基で所望により置換されてもよいベンジル、ベンジルオキシ、シアノ、シクロヘキシル、メチル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ基で所望により置換されてもよいイソキノリニルオキシ、ハロ基で所望により置換されてもよいキノリニルオキシ、およびテトラゾリルより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく、ここで該ピロリジンおよびピペリジン環はシクロヘキシル、フェニル、またはインドール基と所望により縮合してもよく;
Rkは水素またはメチルであるか、あるいはRkおよびR11は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;および
Rlはメチルであるか、あるいはRlおよびR12は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジンおよびピロリジンより選択される環を形成し、ここで各環はアミノ、シアノより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよい]
で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩を提供する。
mは1であり;
wは0であり;
R16aは水素であり;および
R16は
−C(R17a)2C(O)N(R16a)C(R17a)2−X’−R31、および
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)m’−C(R17a)(R17)−CO2H
より選択される。
Rbはメチルであり;
RgおよびR7は、それらが結合する原子と一緒になって、ピロリジン環を形成し、ここで該環は1個のヒドロキシ基で所望により置換されてもよく;および
Rkはメチルである。
Ra、ReおよびRjは水素であり;
RLはメチルであり;
Rnは水素であり;
R1はフェニルメチルであり、ここで該フェニルは1個のヒドロキシ基で所望により置換されてもよく;
R2はメチルであり;
R3は−CH2C(O)NH2であり;
R4は水素であるか、あるいはR4およびRdは、それらが結合する原子と一緒になって、ピロリジン環を形成し;
R5は−CH2NH2であり;
R6は−CH2CH(CH3)2であり;
R8は−CH2(インドリル)であり;
R9は−(CH2)2NH2であり;
R11およびR12は−(CH2)3CH3であり;および
R13は−CH2CH(CH3)2である。
本明細書にて供される定義は、限定されるものではなく、特定の場合に別段の限定がない限り、本明細書を通して使用される用語に適用される。
で示される化合物を包含することが分かる。
C2−C7アルケニル、C1−C3アルコキシC1−C3アルキル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C7アルキル、C1−C3アルキルスルファニルC1−C3アルキル、アミドC1−C3アルキル、アミノC1−C3アルキル、ベンゾチアゾリルC1−C3アルキル、ベンゾチエニルC1−C3アルキル、ベンジルオキシC1−C3アルキル、カルボキシC1−C3アルキル、C3−C14シクロアルキルC1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキル、ジフェニルメチル、フラニルC1−C3アルキル、イミダゾリルC1−C3アルキル、ナフチルC1−C3アルキル、ピリジニルC1−C3アルキル、チアゾリルC1−C3アルキル、チエニルC1−C3アルキル;
アザインドリルC1−C3アルキル(ここで、アザインドリルC1−C3アルキルのアザインドリル部は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより独立して選択される、1または2個の置換基で所望により置換されてもよく、該フェニルは、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される、1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい);
ビフェニルC1−C3アルキル(ここで、該ビフェニルはメチル基で所望により置換されてもよい);
−(CH2)nQ’(ここで、nは1〜3であり、Q’は2、3または4個の窒素原子を含有する、5員、6員の縮合した飽和または不飽和環系であり、該環系は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、(C1−6アルキル)スルファミジルC1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される、1、2または3個の置換基で所望により置換されてもよく、該フェニルは、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される、1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい;ただし、Q’はアザインドリルまたはインドリル以外の基である);または
−(CH2)nZ’(ここで、nは1〜3であり、Z’は1、2、3または4個の窒素原子を含有する、6,6−縮合の飽和または不飽和環系であり、該環系は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される、1、2または3個の置換基で所望により置換されてもよく、該フェニルは、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される、1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい);
ヘテロシクリル(C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキル、C1−C3アルキルスルホニルアミノ、アミド、アミノ、アミノC1−C3アルキル、アミノスルホニル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロC1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NC(NH2)2、ニトロ、および−OP(O)(OH)2より独立して選択される1、2、3、4または5個の基で所望により置換されてもよい);
インドリルC1−C3アルキル(ここで、該インドリル部は、(C1−6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される1または2個の基で所望により置換されてもよく、該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい);
フェニル(C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキル、C1−C3アルキルスルホニルアミノ、アミド、アミノ、アミノC1−C3アルキル、アミノスルホニル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロC1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NC(NH2)2、ニトロ、および−OP(O)(OH)2より独立して選択される1、2、3、4または5個の基で所望により置換されてもよい);
NRaRb(C1−C7アルキル)(ここで、RaおよびRbは、水素、C2−C4アルケニルオキシカルボニル、C1−C3アルキル、C1−C3アルキルカルボニル、C3−C6シクロアルキルカルボニル、フラニルカルボニル、およびフェニルカルボニルより独立して選択される)(アルキルリンカーの炭素が1個より多い場合、さらなるNRaRb基が鎖上に存することができる);
NRcRdカルボニルC1−C3アルキル(ここで、RcおよびRdは、水素、C1−C3アルキル、およびトリフェニルメチルより独立して選択される);
フェニルC1−C3アルキル(ここで、該フェニル部分は、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキル、C1−C3アルキルスルホニルアミノ、アミド、アミノ、アミノC1−C3アルキル、アミノスルホニル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロC1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NC(NH2)2、ニトロ、および−OP(O)(OH)2より独立して選択される1、2、3、4、または5個の基で所望により置換されてもよい);および
フェノキシC1−C3アルキル(ここで、該フェニルは、C1−C3アルキル基で所望により置換されてもよい)。
本明細書にて使用されるような「C2−C7アルケニル」なる語は、少なくとも1個の炭素−炭素の二重結合を含有する2〜7個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C3アルコキシ」なる語は、酸素原子を通して親分子の部分に結合したC1−C3アルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C6アルコキシ」なる語は、酸素原子を通して親分子の部分に結合したC1−C6アルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C6アルコキシカルボニル」なる語は、カルボニル基を通して親分子の部分に結合したC1−C6アルコキシ基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C4アルキル」なる語は、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素より誘導される基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C3アルキルカルボニル」なる語は、カルボニル基を通して親分子の部分に結合したC1−C3アルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C3アルキルスルファニルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したC1−C3アルキルスルファニル基をいう。
本明細書にて使用されるような「C1−C3アルキルスルホニル」なる語は、スルホニル基を通して親分子の部分に結合したC1−C3アルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「アミド」なる語は−C(O)NH2をいう。
本明細書にて使用されるような「アミドC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したアミド基をいう。
本明細書にて使用されるような「アミノC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したアミノ基をいう。
本明細書にて使用されるような「アミノスルホニル」なる語は、スルホニル基を通して親分子の部分に結合したアミノ基をいう。
本明細書にて使用されるような「ベンジルオキシC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したベンジルオキシ基をいう。
本明細書にて使用されるような「カルボキシ」なる語は、−CO2Hをいう。
本明細書にて使用されるような「カルボキシC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したカルボキシ基をいう。
本明細書にて使用されるような「シアノ」なる語は、−CNをいう。
本明細書にて使用されるような「C3−C14シクロアルキルカルボニル」なる語は、カルボニル基を通して親分子の部分に結合したC3−C14シクロアルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したC3−C6シクロアルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「フラニルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したフラニル基をいう。そのフラニル基はその基中のいずれか置換可能な原子を通してアルキル部分と結合しうる。
本明細書にて使用されるような「ハロ」および「ハロゲン」なる語は、F、Cl、Br、またはIをいう。
本明細書にて使用されるような「ハロC1−C3アルキル」なる語は、1、2、または3個のハロゲン原子で置換されるC1−C3アルキル基をいう。
本明細書にて使用されるような「ハロメチル」なる語は、1、2、または3個のハロゲン原子で置換されるメチル基をいう。
本明細書にて使用されるような「イミダゾリルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したイミダゾリル基をいう。そのイミダゾリル基は、その基中のいずれか置換可能な原子を通してアルキル部分と結合しうる。
本明細書にて使用されるような「ニトロ」なる語は、−NO2をいう。
本明細書にて使用されるような「NRcRd」なる語は、窒素原子を通して親分子に結合している2個の基、RcおよびRdをいう。RcおよびRdは、水素、C1−C3アルキル、およびトリフェニルメチルより独立して選択される。
本明細書にて使用されるような「NRcRdカルボニルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したNRcRdカルボニル基をいう。
本明細書にて使用されるような「フェノキシC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したフェノキシ基をいう。
本明細書にて使用されるような「フェニルカルボニル」なる語は、カルボニル基を通して親分子の部分に結合したフェニル基をいう。
本明細書にて使用されるような「スルファニル」なる語は、−S−をいう。
本明細書にて使用されるような「テトラゾリルC1−C3アルキル」なる語は、C1−C3アルキル基を通して親分子の部分に結合したテトラゾリル基をいう。そのテトラゾリル基はその基中のいずれか置換可能な原子を通してアルキル部分と結合しうる。
本開示はまた、対照となる抗−PD−L1抗体(MDX−1105)の結合と、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、および少なくとも約100%の競合能を有する大環状ペプチドを対象とする。かかる大環状ペプチドは、本明細書に開示の1または複数の大環状ペプチド(変異体、保存的置換、機能的置換、および欠失形態を含む;ただし、該ペプチドはPD−L1と特異的に結合する)と構造的相同性を共有し得る。例えば、大環状ペプチドが、実質的に、PD−L1の、対照となる抗−PD−L1抗体と同じ領域に結合するならば、その大環状ペプチドは、抗−PD−L1モノクローナル抗体が結合するPD−L1エピトープと少なくとも重複する、PD−L1のエピトープと結合するはずである。その重複する領域は1個のアミノ酸残基から数百個のアミノ酸残基の範囲とすることができる。該大環状ペプチドは、次に、抗−PD−L1モノクローナル抗体と競合し、および/またはそのPD−L1との結合を遮断し、それにより抗−PD−L1モノクローナル抗体とPD−L1との結合は減少し、好ましくは競合アッセイにて少なくとも約50%は減少するはずである。
もう一つ別の態様において、本開示は、組成物、例えば、本開示の1の大環状ペプチドまたはその組み合わせを含有し、医薬的に許容される担体と一緒に処方した、医薬組成物を提供する。かかる組成物は、本開示の1または組み合わせた(例、2種以上の異なる)大環状ペプチド、あるいは免疫抱合体または二重特異性分子を含んでもよい。例えば、本開示の医薬組成物は、標的とする抗原上にある異なるエピトープと結合するか、または補体活性を有する、大環状ペプチド(あるいは免疫抱合体または二重特異性体)の組み合わせを含み得る。
本開示の大環状ペプチド、組成物および方法は、例えば、PD−L1の検出、またはPD−L1の遮断による免疫応答の強化を含め、インビトロおよびインビボにて多数の有用性を有する。例えば、これらの分子は、インビトロまたはエクスビボにて培養細胞に、あるいは例えば、インビボにてヒト対象に投与され、種々の状態にある免疫性を強化することができる。従って、1の態様において、本開示は、対象における免疫応答を修飾する方法であって、該対象における免疫応答が修飾されるように、本開示の大環状ペプチドを該対象に投与することを含む方法を提供する。該応答が強化されるか、刺激されるか、アップレギュレートされるのが好ましい。他の点では、該大環状ペプチドは、抗イヌ、抗マウス、および/または抗ウッドチャック結合特性、および治療活性を有してもよい。
PD−1の、大環状ペプチドによる遮断は、患者におけるがん細胞への免疫応答を強化しうる。PD−1のリガンドである、PD−L1は、正常なヒト細胞では発現されないが、種々のヒトがんにて豊富に存在する(Dongら、Nat. Med., 8:787-789(2002))。PD−1とPD−L1とが相互に作用することで、腫瘍浸潤性リンパ球の減少、T−細胞受容体介在性増殖の低下、がん細胞による免疫の回避がもたらされる(Dongら、J. Mol. Med., 81:281-287(2003);Blankら、Cancer Immunol. Immunother., 54:307-314(2005);Konishiら、Clin. Cancer Res., 10:5094-5100(2004))。免疫抑制は、PD−1のPD−L1との局所的相互作用を阻害することにより、無効とされ、その上、PD−1のPD−L2との相互作用が遮断されると、その作用は相加的となり得る(Iwaiら、Proc. Natl. Acad. Sci., 99:12293-12297(2002);Brownら、J. Immunol., 170:1257-1266(2003))。従来の研究によれば、T細胞の増殖が、PD−1のPD−L1との相互作用を阻害することによって、復元され得ることが示されたが、PD−1/PD−L1相互作用を遮断することによるインビボでのがん腫瘍の成長に対する直接的な効果について報告はなされていない。一の態様において、本開示はがん腫瘍の成長が抑制されるように大環状ペプチドを用いてインビボにて対象を治療することに関する。大環状ペプチドは単独で使用されてがん腫瘍の成長を阻害してもよい。あるいはまた、大環状ペプチドは他の免疫原性剤、標準的ながん治療剤、または下記に示される他の大環状ペプチドと共に使用されてもよい。
本開示の他の方法は、特定の毒素または病原体に曝された患者を治療するのに使用される。従って、本開示のもう一つ別の態様は、対象における感染疾患を治療する方法であって、該対象が感染疾患について治療されるように、該対象に本開示の大環状ペプチドを投与することを含む、方法を提供する。
大環状ペプチドは自己免疫応答を誘発および増幅しうる。実際、腫瘍細胞およびペプチドワクチンを用いて抗腫瘍応答が誘発されることで、多くの抗腫瘍応答が、抗自己反応性(抗−CTLA−4+GM−CSF−修飾のB16黒色腫にて観察される脱色素(van Elsasら、前掲);Trp−2ワクチン接種したマウスにおける脱色素(Overwijk, W.ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96:2982-2987(1999));TRAMP腫瘍細胞ワクチンにより惹起される自己免疫前立腺炎(Hurwitz, A.、supra(2000))、黒色腫ペプチド抗原ワクチン接種およびヒト臨床実験において観察される白斑(Rosenberg, S.A.ら、J. Immunother. Emphasis Tumor Immunol., 19(1):81-84(1996)))と関連していることが明らかにされた。
大環状ペプチドは、抗−PD−1大員環を関心のある抗原(例、ワクチン)と一緒に共投与することにより抗原特異的免疫応答を刺激するのに使用されてもよい。従って、もう一つ別の態様において、本開示は、対象での抗原に対する免疫応答を強化する方法であって、該対象に、(i)抗原;および(ii)対象にて抗原に対する免疫応答を強化するような抗−PD−1大員環、を投与することを含む、方法を提供する。抗原は、例えば、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原、または病原体から由来の抗原とすることができる。限定されるものではないが、かかる抗原の例として、上記される腫瘍抗原(または腫瘍ワクチン)、または上記のウイルス、細菌または他の病原体から由来の抗原などの、上記のセクションにて記載される抗原が挙げられる。
本開示の大環状ペプチドと、もう一つ別のPD−L1アンタゴニストおよび/または他の免疫調節剤との組み合わせは、過剰増殖性疾患に対して免疫応答を強化するのに有用である。例えば、これらの分子は、インビトロまたはエクスビボにて、培養中の細胞に、あるいは、例えばインビボにて、ヒト対象に投与され、種々の状況での免疫性を強化することができる。従って、1の態様にて、該開示は、対象において免疫応答を修飾する方法であって、該対象における免疫応答が修飾されるように、該対象に本開示の大環状ペプチドを投与することを含む、方法を提供する。該応答は強化、刺激、またはアップレギュレートされるのが好ましい。もう一つ別の実施態様において、本開示は、過剰増殖性疾患の免疫刺激治療剤での治療に付随する有害事象を改変する方法であって、本開示の大環状ペプチドおよび治療用量以下のもう一つ別の免疫調節剤を対象に投与することを含む、方法を提供する。
式Iの適切なペプチド、より具体的には本明細書に記載の大環状ペプチドは、化合物として単独で、および/または許容される担体と混合して医薬製剤の形態にて、糖尿病、および他の関連する疾患を治療するために患者に投与され得る。糖尿病を治療する分野の当業者は、該化合物をかかる治療を必要とするヒトを含む哺乳動物に投与する量および経路を容易に決定し得る。投与経路は、限定されないが、経口、口内、経直腸、経皮、バッカル、経鼻、経肺、皮下、筋肉内、皮内、舌下、結腸内、眼内、静脈内、または腸内投与を包含しうる。該化合物は、許容される薬局実務を基礎とし、投与経路に従って、処方される(Finglら、in The Pharmacological Basis of Therapeutics、第1章、1頁(1075);Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.、Easton、PA(1990))。
経口投与用の液体剤形は、着色剤およびフレーバー剤を含有し、患者の支持を高めることができる。
標準的な2ピースのハードゼラチンカプセルに、100mgの粉末の活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース、および6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することによって、多数の単位カプセルが調製され得る。
活性成分の、大豆油、綿実油、またはオリーブ油などの可消化油中混合物を調製し、容積式ポンプを用いて、ゼラチン中に注入し、100mgの活性成分を含有するソフトゼラチンカプセルを形成することができる。該カプセルは洗浄かつ乾燥させる必要がある。
錠剤は、投与単位が、例えば、100mgの活性成分、0.2mgのコロイド状二酸化ケイ素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶セルロース、11mgの澱粉、および98.8mgのラクトースを含有するように、慣用的操作によって調製されてもよい。適切なコーティングを施し、口当たりを良くし、吸収を遅延させてもよい。
本明細書に記載のペプチドを含む組成物の注入可能な製剤は、賦形剤、例えば、取締機関により承認されている賦形剤の使用を必要とするし、また必要ともしない。これらの賦形剤は、限定されないが、溶媒および共溶媒、可溶化、乳化または増粘剤、キレート化剤、酸化防止剤、還元剤、抗菌性保存剤、緩衝およびpH調整剤、増量剤、防止剤、等張化調整剤、および特別な添加剤を包含する。注入可能な製剤は、滅菌状態の発熱物質フリーでなければならず、溶液の場合には、粒子材料が不含でなければならない。
経口および/または非経口投与用の水性懸濁液は、例えば、各5mLで、100mgの細分割された活性成分、20mgのナトリウムカルボキシメチルセルロース、5mgの安息香酸ナトリウム、1.0gのソルビトール溶液(U.S.P.)、および0.025mLのバニリンまたは他の口当たりのよいフレーバー剤が含まれるように、調製され得る。
注入による投与に適する徐放性非経口用組成物は、例えば、適切な生分解性ポリマーを溶媒に溶かし、そのポリマー溶液に配合される活性剤を添加し、溶媒をそのマトリックスから取り除き、それによって活性剤がマトリックス全体に分散されている、ポリマーマトリックスを形成することによって調製されてもよい。
本開示の大環状ペプチドの化学合成は、段階的固相合成、ペプチドフラグメントの立体的にアシストされた再ライゲーションによる半合成、クローン化または合成ペプチドセグメントの酵素的ライゲーション、および化学ライゲーションを含む、種々の該分野にて認識されている方法を用いて実施され得る。本明細書に記載の大環状ペプチドおよびそのアナログを合成する好ましい方法は、Chan, W.C.ら編、Fmoc Solid Phase Synthesis, Oxford University Press, Oxford(2000);Barany, G.ら、The Peptides:Analysis, Synthesis, Biology, Vol. 2:「ペプチド合成での特別な方法、パートA(Special Methods in Peptide Synthesis, Part A)」, pp. 3-284, Gross, E.ら編、Academic Press, New York(1980);およびStewart, J.M.ら、Solid-Phase Peptide Synthesis, 2nd Edition, Pierce Chemical Co., Rockford, IL(1984)に記載の方法などの種々の固相技法を用いる化学合成法である。好ましい方法は、Fmoc(9−フルオレニルメチル メチル−オキシカルボニル)基を用いてα−アミノ基を一時的に保護し、tert-ブチル基と組み合わせてアミノ酸側鎖を一時的に保護することを基礎とする(例えば、Atherton, E.ら、The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology, Vol. 9における「フルオレニルメトキシカルボニルアミノ保護基(The Fluorenylmethoxycarbonyl Amino Protecting Group)」:「ペプチド合成での特別な方法、パートC(Special Methods in Peptide Synthesis、Part C)」, pp. 1-38, Undenfriend, S.ら編, Academic Press, San Diego(1987)を参照のこと)。
質量分析:「ESI−MS(+)」は陽イオンモードで行われた電子噴射イオン化質量分析を意味し;「ESI−MS(−)」は陰イオンモードで行われた電子噴射イオン化質量分析を意味し;「ESI−HRMS(+)」は陽イオンモードで行われた高分解能電子噴射イオン化質量分析を意味し;「ESI−HRMS(−)」は陰イオンモードで行われた高分解能電子噴射イオン化質量分析を意味する。検出された質量を「m/z」単位記号の後に報告する。正確な質量が1000よりも大きい化合物は、しばしば、二重荷電イオンまたは三重荷電イオンとして検出された。
シンフォニーX(Symphony X)方法A:
すべての操作はシンフォニーXペプチド合成装置(Protein Technologies)での自動化の下で行われた。操作はすべて、底部フリットで取り付けられた10mLのポリプロピレン製の管において行われた。該管の底部と上部の両方を通して、該管をシンフォニーXペプチド合成装置に接続する。DMFおよびDCMは該管の上部から加えることができ、それにより該管の側面が等しく洗い流される。残りの試薬は該管の底部から加えられ、下からフリットを通って樹脂と接触する。溶液はすべて該管の底部から取り出される。「周期的なかき混ぜ」はN2ガスを短いパルスで底部フリットに通すことをいい;パルスは約5秒間続き、それが30秒毎に発生する。塩化クロロアセチルのDMF中溶液は製造から24時間以内に使用された。アミノ酸溶液は、一般に、製造から3週間を越えては使用されなかった。HATU溶液は製造から5日以内に使用された。DMF=ジメチルホルムアミド;HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシド・ヘキサフルオロホスフェート;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;Rink=(2,4−ジメトキシフェニル)(4−アルコキシフェニル)メタナミンであり、ここで「4−アルコキシ」はポリスチレン樹脂と結合する位置および型をいう。使用される樹脂は、リンク(Rink)リンカー(窒素にてFmoc−保護されている)を用いた、100−200メッシュ、1%DVB、0.56ミリモル/g負荷のメリフィールド(Merrifield)ポリマー(ポリスチレン)である。使用されるコモンアミノ酸(common amino acid)を、側鎖保護基を括弧内に示して、下記に列挙する。Fmoc−Ala−OH;Fmoc−Arg(Pbf)−OH;Fmoc−Asn(Trt)−OH;Fmoc−Asp(OtBu)−OH;Fmoc−Bzt−OH;Fmoc−Cys(Trt)−OH;Fmoc−Dab(Boc)−OH;Fmoc−Dap(Boc)−OH;Fmoc−Gln(Trt)−OH;Fmoc−Gly−OH;Fmoc−His(Trt)−OH;Fmoc−Hyp(tBu)−OH;Fmoc−Ile−OH;Fmoc−Leu−OH;Fmoc−Lys(Boc)−OH;Fmoc−Nle−OH;Fmoc−Met−OH;Fmoc−[N−Me]Ala−OH;Fmoc−[N−Me]Nle−OH;Fmoc−Phe−OH;Fmoc−Pro−OH;Fmoc−Sar−OH;Fmoc−Ser(tBu)−OH;Fmoc−Thr(tBu)−OH;Fmoc−Trp(Boc)−OH;Fmoc−Tyr(tBu)−OH;Fmoc−Val−OH
10mLのポリプロピレン製固相反応容器に、メリフィールド:リンク樹脂(178mg、0.100ミリモル)を添加した。その樹脂を以下のように3回洗浄した(膨潤させた):反応容器にDMF(2.0mL)を添加し、その際に該混合物を周期的に10分間かき混ぜ、その後で溶媒をフリットを通して排出(drain)させた。
上記工程から由来の樹脂含有の反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して6回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、アミノ酸(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、ついでHATU(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、最後にDIPEA(0.4M/DMF、1.0mL、4当量)を添加した。該混合物を周期的に15分間かき混ぜ、次に該反応溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に無水酢酸(2.0mL)を添加した。該混合物を周期的に10分間かき混ぜ、次に溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。得られた樹脂を次の工程にそのまま用いた。
上記工程から由来の樹脂含有の反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して6回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、アミノ酸(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、ついでHATU(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、最後にDIPEA(0.4M/DMF、1.0mL、4当量)を添加した。該混合物を周期的に15分間かき混ぜ、次に該反応溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように2回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部を通して加え、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、アミノ酸(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、ついでHATU(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、最後にDIPEA(0.4M/DMF、1.0mL、4当量)を添加した。該混合物を周期的に15分間かき混ぜ、次に該反応溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように2回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。該反応容器に無水酢酸(2.0mL)を添加した。該混合物を10分間周期的にかき混ぜ、ついで溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。得られた樹脂を次の工程にそのまま用いた。
10mLのポリプロピレン製固相反応容器に、メリーフィールド:リンク樹脂(178mg、0.100ミリモル)を添加した。その樹脂を以下のように3回洗浄した(膨潤させた):反応容器にDMF(2.0mL)を添加し、その際に該混合物を周期的に10分間かき混ぜ、その後で溶媒をフリットを通して排出させた。上記工程から由来のリンク樹脂含有の反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して6回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、アミノ酸(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、ついでHATU(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、最後にDIPEA(0.4M/DMF、1.0mL、4当量)を添加した。該混合物を周期的に15分間かき混ぜ、次に該反応溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に無水酢酸(2.0mL)を添加した。該混合物を周期的に10分間かき混ぜ、次に溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して5回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して3回洗浄した:各洗浄では、DCM(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。得られた樹脂を窒素の流れの下に15分間置いた。
上記工程より由来の樹脂含有の反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。反応容器に、ピペリジン:DMF(20:80 v/v、2.0mL)を添加した。該混合物を3分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して6回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を30秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。該反応容器に、クロロ酢酸(0.2M/DMF、1.0mL)を、ついでHATU(0.2M/DMF、1.0mL、2当量)を、最後にDIPEA(0.4M/DMF、1.0mL、4当量)を添加した。混合物を15分間にわたって周期的にかき混ぜ、次に該反応溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して3回洗浄した:各洗浄では、DMF(2.0mL)を容器の上部から添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。該樹脂を次のように連続して4回洗浄した:各洗浄では、CH2Cl2(2.0mL)を容器の上部に添加し、得られた混合物を90秒間にわたって周期的にかき混ぜ、その後で該溶液をフリットを通して排出させた。得られた樹脂を15分間にわたってN2流下に置いた。
すべての操作は、特に断りのない限り、手動でなされた。「グローバル脱保護方法A」の操作は、0.100ミリモルのスケールでなされる実験を記載し、そのスケールは樹脂と結合しているリンクリンカーの量で決定されるものとする。操作は記載の容量をスケールの倍数で調整することにより0.100ミリモルを越えてスケールアップすることができる。「脱保護溶液」は、40mLガラスバイアルにて、トリフルオロ酢酸(22mL)、フェノール(1.325g)、水(1.25mL)およびトリイソプロピルシラン(0.5mL)を合わせることで調製された。樹脂を反応容器から取り出し、4mLのガラスバイアルに移した。該バイアルに、「脱保護溶液」(2.0mL)を添加した。該混合物を振盪器で激しく混合した(1000RPMで1分間、次に500RPMで90分間)。底部フリットを取り付けた10mLのポリプロピレン製管を通して該混合物を濾過し、ジエチルエーテル(15mL)を含有する24mLの試験管に滴下して加え、白色の沈殿物が得られるようにした。該管にある固体(樹脂)を「脱保護溶液」(1.0mL)で1回抽出し、エーテルに滴下して加えさせた。その混合物を7分間遠心分離に付し、次に溶液を固体からデカントし、廃棄した。該固体をEt2O(20mL)に懸濁させ;次に該混合物を5分間遠心分離に付し;該溶液を固体からデカントし、廃棄した。最後にもう一度、該固体をEt2O(20mL)に懸濁させ;該混合物を5分間遠心分離に付し;該溶液を固体からデカントして廃棄し、白色ないし灰白色の固体として粗ペプチドを得た。
すべての操作は、特に断りのない限り、手動でなされた。「環化方法A」の操作は、0.100ミリモルのスケールでなされる実験を記載し、そのスケールは、ペプチドを生成するのに使用された樹脂と結合しているリンクリンカーの量で決定されるものとする。このスケールはその操作にて使用されるペプチドの量を直接測定することをベースとするものではない。操作は記載の容量をスケールの倍数で調整することにより0.100ミリモルを越えてスケールアップすることができる。粗ペプチドの固体をメタノール(10mL)に溶かし、次に該溶液のpHをN,N−ジイソプロピルアミンを用いて注意して9.0〜11に調整した。ついで、該溶液を18〜24時間撹拌させた。反応溶液を濃縮し、次にその残渣をMeOHに溶かした。この溶液を逆相HPLC精製に供し、所望の環状ペプチドを得た。
カラム:BEH C18、2.1x50 mm、1.7μm粒子;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:50℃;勾配:2分間にわたって2%Bから98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:220nmでのUV
カラム:BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5アセトニトリル:水+0.05%TFA;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分
カラム:エックス−ブリッジ(X-Bridge)C18、2.0x50mm、3.5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:40℃;勾配:0%B、8分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで1.0分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:220nmでのUV
カラム:エックス−ブリッジ C18、2.0x50mm、3.5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:40℃;勾配:0%B、4分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで1.0分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:220nmでのUV
カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ(Waters XBridge)C18、2.1mmx50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:70℃;勾配:3分間にわたって0%Bを100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する;流速:0.75mL/分;検出:MSおよびUV(220nm)
カラム:ウォーターズ(Waters)CSH C18、2.1mmx50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1 %トリフルオロ酢酸;温度:70℃;勾配:3分間にわたって0%Bを100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する;流速:0.75mL/分;検出:MSおよびUV(220nm)
DCM(10mL)に溶かした(S)−ベンジル 2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパノエート(1.2g、2.2ミリモル)の溶液に、TFA(10mL)を添加した。該反応物を室温で1時間撹拌した。反応性揮発物を蒸発させ、高真空下に一夜置き、生成物の(S)−2−(3−(3−(ベンジルオキシ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−オキソプロピル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(1.0g、2.1ミリモル、収率93%)を得た。分析条件A:保持時間=1.25分;ESI−MS(+) m/z 509.2 (M+Na)
乾燥DCM(20mL)に溶かした(S)−2−(3−(3−(ベンジルオキシ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−オキソプロピル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(1.01g、2.076ミリモル)の溶液に、メタンスルホンアミド(0.197g、2.076ミリモル)、EDC(0.438g、2.284ミリモル)、およびDMAP(0.279g、2.284ミリモル)を添加した。反応物を室温で4日間撹拌した。その溶液を水性HCl(1M)で、つづいてブラインで洗浄し、集め、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、粗材料の(S)−ベンジル 2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパノエート(900mg、1.6ミリモル、収率77%)を得た。分析条件A:保持時間=1.79分;ESI−MS(+) m/z 586.1 (M+Na)
(S)−ベンジル 2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパノエート(896mg、1.590ミリモル)およびPd−C(169mg、0.159ミリモル)のMeOH(20mL)中溶液に5分間にわたってH2を吹き込んだ。次に反応物をH2の陽圧の下で2時間放置した。該反応物にN2を吹き込み、次にナイロン製フリットフィルターを通して濾過した。揮発物を減圧下で蒸発させ、生成物の(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(424mg、1.25ミリモル、収率79%)を粘着性のある油として得た。分析条件A:保持時間=0.87分;ESI−MS(+) m/z 340(M+H)
(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(424mg、1.249ミリモル)および炭酸水素ナトリウム(525mg、6.25ミリモル)のアセトン(8.00mL)および水(8mL)中溶液に、(9H−フルオレン−9−イル)メチル(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボネート(421mg、1.249ミリモル)を添加した。反応物を18時間撹拌した。激しく撹拌しながら、水性HCl(1M)で該反応物をゆっくりとpH5の酸性にした。EtOAc(25mL)を用いて水相を分離した。有機層を水で、つづいてブラインで洗浄した。有機層を集め、MgSO4で乾燥させ、揮発物を減圧下で蒸発させた。粗材料を逆相クロマトグラフィー(移動相A:5%アセトニトリル、95%水、10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95%アセトニトリル、5%水、10mM酢酸アンモニウム;20倍のカラム容量で10%B−50%Bとする)に付して精製し、生成物の(S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(330mg、0.59ミリモル、収率47%)をオフホワイトの固体として得た。分析条件B:保持時間=1.14分;ESI−MS(+) m/z 561.9(M+H)
スキーム:
1H−インドール−3−カルバルデヒド(3g、20.53ミリモル)および炭酸セシウム(7.36g、22.58ミリモル)のDMF(82ml)中の0℃溶液に、2−ブロモ酢酸tert−ブチル(3.29ml、22.58ミリモル)を加え、氷浴を取り除くことで室温までの加温に付した。反応物を2時間攪拌した。反応物を水(500mL)中に注ぎ、Et2O(200mL)を添加した。生成物をEt2O層に抽出させた。層を分離し、水相をEt2O(100mL)で二度抽出した。Et2O層を合わせ、水で2x、ついでブラインで洗浄した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その粗材料をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに付し、0−30%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、2−(3−ホルミル−1H−インドール−1−イル)酢酸tert−ブチル(5.23g(98%))を得た。ESI−MS(+)m/z 205.1(M+1−tBu);1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.28(s,1H)、8.35(d,J=8.1Hz,1H)、7.56 − 7.49 (m,1H)、7.45−7.36(m,2H)、5.18(s,2H)、1.48(s,9H)
(±)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(ジメトキシホスフィニル)酢酸メチル(7.32g、22.10ミリモル)をCH2Cl2(50mL)に溶かし、窒素下で攪拌した。この溶液に、DBU(3.33mL、22.10ミリモル)を加え、該混合物を10分間攪拌し、つづいて2−(3−ホルミル−1H−インドール−1−イル)酢酸tert−ブチル(5.23g、20.09ミリモル)のCH2Cl2(50mL)中溶液を15−20分間にわたって滴下して加えた。攪拌を室温で16時間続けた。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、5%クエン酸水溶液、ついでブラインで洗浄し、次に無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して蒸発させた。その粗材料をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに付し、0−50%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、(E)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)アクリル酸メチル(7.4g(79%))を得た。ESI−MS(+)m/z 466.0(M+1);1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.21(s,1H)、7.82(d,J=8.3Hz,1H)、7.52−7.23(m,8H)、6.90(s,1H)、5.23(s,2H)、5.08(s,2H)、3.86(s,3H)、1.44(s,9H)
(Z)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)アクリル酸メチル(7.4g、15.90ミリモル)を、Parrボトル中、MeOH(80mL)およびベンゼン(80mL)に溶かした。N2気体を該溶液に15分間にわたって通し、つづいて(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)・トリフルオロメタンスルホン酸塩(0.115g、0.159ミリモル)を添加し、水素雰囲気(60psi)下に3日間置いた。反応物を珪藻土(セライト(Celite(登録商標)))を通して濾過し、真空下で濃縮した。その粗材料をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに付し、0−50%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル(7.43g、(100%))を得た。ESI−MS(+)m/z 468.0(M+1);1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.64(d,J=8.1Hz,1H)、7.44−7.26(m,7H)、7.15 (t,J=7.5Hz,1H)、5.87(d,J=7.8Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.99(s,2H)、4.90−4.80(m,1H)、3.66(s,3H)、3.63−3.55(m,1H)、3.46 (dd,J=14.8、4.8Hz,1H)、1.42(s,9H)
水酸化リチウム(1.142g、47.7ミリモル)の水(39.7ml)中溶液を、(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル(7.43g、15.89ミリモル)のTHF(39.7ml)中溶液に添加した。反応物を室温で30分間攪拌した。EtOAcを該反応物に添加し、1N HClを用いてpHを酸性にした。有機相を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮させた。その粗材料をフラッシュクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH/DCM w/0.1%AcOHを用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(3.9g(54%))を得た。ESI−MS(+)m/z 454.0(M+1);1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 12.73 (br.s.,1H)、7.77(d,J=8.3Hz,1H)、7.56−7.50(m,2H)、7.40−7.24(m,5H)、7.14−7.08(m,1H)、5.15(s,2H)、5.00−4.89(m,2H)、4.42(td,J=8.6、5.1Hz,1H)、3.39−3.24(m,2H)、1.37(s,9H)
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(3.88g、8.56ミリモル)をMeOH(80ml)/ベンゼン(20mL)に溶かし、N2雰囲気下に置いた。Pd−C(0.455g、0.428ミリモル)を激しく攪拌しながら該溶液に添加した。反応物をH2気体の雰囲気下に置き、16時間攪拌した。反応物を珪藻土(セライト(登録商標))を通して濾過し、真空下で濃縮して(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(2.74g(100%))を得、それを工程6にてそのまま用いた。ESI−MS(+)m/z 320.1(M+H);1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 7.78(d,J=8.0Hz,1H)、7.54(d,J=8.5Hz,1H)、7.38(ddd,J=8.3、7.0、1.0Hz,1H)、7.13(t,J=7.2Hz,1H)、5.23−5.10(m,2H)、3.58(dd,J=9.0、4.0Hz,1H)、3.49(dd,J=15.6、4.0Hz,1H)、3.28(br.s.,2H)、3.17(dd,J=15.7、8.9Hz,1H)、1.41(s,9H)
(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(2.74g、8.58ミリモル)をTHF(34.3ml)に溶かし、つづいて水(34.3ml)を添加した。次に炭酸水素ナトリウム(1.442g、17.16ミリモル)を加え、つづいて(9H−フルオレン−9−イル)メチル(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボナート(2.89g、8.58ミリモル)を添加した。反応物を2時間攪拌した。THFの大部分が真空下で除去され、次にEtOAcを添加した。混合物を1N HClでpH7の酸性にし、EtOAcで抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、(S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(4.9g、105%)を得、それをそのまま用いた。ESI−MS(+)m/z 542.1(M+H);1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 7.87(d,J=7.5Hz,2H)、7.82(d,J=8.0Hz,1H)、7.70(d,J=8.3Hz,1H)、7.64(t,J=8.2Hz,2H)、7.52(d,J=8.3Hz,1H)、7.43−7.34(m,3H)、7.32−7.23(m,2H)、7.10(t,J=7.4Hz,1H)、5.15(s,2H)、4.42(td,J=8.8、5.0Hz,1H)、4.20−4.11(m,3H)、3.42−3.25(m,2H)、1.36(s,9H)
tert−ブチル 2−(5−ブロモ−1H−インダゾール−3−イル)アセテート(500mg、1.6ミリモル)およびベンジル 2−{ビス[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}プロパ−2−エノエート(640mg、1.7ミリモル)のアセトニトリル(10mL)中溶液に、炭酸カリウム(1.3g、9.6ミリモル)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。該反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、集め、MgSO4で乾燥させて濾過し、揮発物を蒸発させて粗生成物を得た。該粗生成物を逆相クロマトグラフィー(55gカラム、5−100%CH3CN:水+01.%TFA)に付して精製し、ベンジル 2−(ビス(((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)カルボニル)アミノ)−3−(5−ブロモ−3−(2−((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート(1.12g、1.626ミリモル、収率101%)を白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 7.98−7.90(m,1H)、7.49(dd,J=8.9、1.8Hz,1H)、7.43−7.33(m,6H)、5.49(t,J=7.2Hz,1H)、5.26(d,J=2.7Hz,2H)、5.04(d,J=7.1Hz,2H)、3.93−3.82(m,2H)、1.48−1.45(m,9H)、1.31−1.27(m,18H);分析条件A:保持時間=1.84分;ESI−MS(+) m/z 712.2 (M+Na)
ベンジル 2−(ビス(((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)カルボニル)アミノ)−3−(5−ブロモ−3−(2−((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート(1.0g、1.5ミリモル)およびPd−C(0.16g、0.15ミリモル)のMeOH(20mL)中溶液にH2を5分間にわたって吹き込んだ。次に該反応物を撹拌しながら2時間にわたってH2の陽圧下で放置した。該反応物にN2を吹き込み、ついでそのスラリーをナイロン製フリットのフィルターを通して濾過した。揮発物を減圧下で蒸発させて2−(ビス(((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)カルボニル)アミノ)−3−(3−(2−((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパン酸(0.76g、1.5ミリモル、収率100%)を粘着性のある油として得た。分析条件A:保持時間=1.63分;ESI−MS(+) m/z 542.2 (M+Na)
ジオキサン中HCl(5.0mL、4.0M)を2−(ビス(((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)カルボニル)アミノ)−3−(3−(2−((2−メチル−2−プロパニル)オキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパン酸(781mg、1.503ミリモル)に加え、0℃で30分間撹拌し、次に室温までの加温に供し、30分間撹拌した。その反応性揮発物を加熱することなく減圧下で蒸発させ、2−アミノ−3−(3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパン酸のHCl塩(540mg、1.5ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。分析条件A:保持時間=1.18分;ESI−MS(+) m/z 320(M+H)
2−アミノ−3−(3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパン酸のHCl塩(540mg、1.5ミリモル)および炭酸水素ナトリウム(630mg、7.5ミリモル)のアセトン(10mL)および水(10mL)中溶液に、(9H−フルオレン−9−イル) メチル (2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボネート(510mg、1.5ミリモル)を添加した。
反応物を18時間撹拌した。激しく撹拌しながら、水性HCl(1.0M)で該反応物をゆっくりとpH5の酸性にした。EtOAc(25mL)を用いて水相を分離した。有機層を水で、つづいてブラインで洗浄した。有機層を集め、MgSO4で乾燥させ、揮発物を減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。該粗材料を分取性HPLC(10−100%CH3CN:水+0.1%TFA)に付して精製し、純粋な生成物の2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(3−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−インダゾール−1−イル)プロパン酸(131mg、0.242ミリモル、収率16.1%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 7.79(d,J=7.4Hz,2H)、7.71(d,J=8.2Hz,1H)、7.58−7.50(m,3H)、7.41−7.34(m,3H)、7.26(q,J=7.4Hz,2H)、7.13(t,J=7.5Hz,1H)、4.85−4.81(m,2H)、4.79−4.68(m,1H)、4.17(dd,J=7.3、1.7Hz,2H)、4.08(d,J=7.3Hz,1H)、3.92(s,2H)、1.46−1.39(m,9H);分析条件A:保持時間=1.75分;ESI−MS(+) m/z 542.1(M+H)
スキーム:
5−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.5g、8.56ミリモル)および炭酸セシウム(3.07g、9.42ミリモル)のDMF(34.2ml)中の0℃の溶液に、2−ブロモ酢酸tert−ブチル(1.373ml、9.42ミリモル)を添加し、氷浴を取り除くことで室温までの加温に付した。反応物を2時間攪拌した。反応物を水に注ぎ、Et2Oを添加した。生成物をEt2O層に抽出させた。その層を分離し、水相をEt2Oで二度抽出した。Et2O層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、2−(3−ホルミル−5−メトキシ−1H−インドール−1−イル)酢酸tert−ブチル(2.1g(85%))を得、それをそのまま次の工程に用いた。ESI−MS(+)m/z 290.1(M+H)
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−(ジメトキシホスホリル)酢酸ベンジル(1.55g、(3.8ミリモル)をDCM(11.52mL)に溶かし、窒素下で攪拌した。この溶液にDBU(0.573mL、3.80ミリモル)を加え、該混合物を10分間攪拌し、つづいて2−(3−ホルミル−5−メトキシ−1H−インドール−1−イル)酢酸tert−ブチル(1.0g、3.46ミリモル)のDCM(11.52mL)中溶液を15−20分間にわたって滴下して加えた。攪拌を室温で16時間続けた。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、5%クエン酸水溶液で、次にブラインで洗浄し、ついで無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して蒸発させた。その粗材料をフラッシュクロマトグラフィーに付し、20−70%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、(E)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)アクリル酸ベンジル(1.6g、80%)を得た。ESI−MS(+)m/z 571.2(M+H)
(Z)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)アクリル酸ベンジル(700mg、1.227ミリモル)をMeOH(12ml)に溶かし、(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)・トリフルオロメタンスルホン酸塩(8.86mg、0.012ミリモル)で処理し、水素雰囲気(60psi)下に3日間置いた。反応物を珪藻土(セライト(登録商標))を通して濾過し、真空下で濃縮して(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)プロパン酸ベンジル(702mg(100%))を得、それをそのまま次の工程に用いた。ESI−MS(+)m/z 573.2(M+H);1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 7.87(d,J=7.8Hz,1H)、7.38−7.13(m,11H)、7.10−7.02(m,2H)、6.77(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、5.13−5.04(m,2H)、5.04−4.94(m,2H)、4.86(s,2H)、4.32(td,J=8.3、5.8Hz,1H)、3.72(s,3H)、1.39(s,9H)
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)プロパン酸ベンジル(700mg、1.222ミリモル)をMeOH(12ml)に溶かし、N2雰囲気下に置いた。Pd−C(65.0mg、0.061ミリモル)を該溶液に激しく攪拌しながら添加した。該反応物をH2の雰囲気下に置き、16時間攪拌した。反応物を珪藻土(セライト(Celite(登録商標)))を通して濾過し、真空下で濃縮して(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(426mg(100%))を得、それを工程5にてそのまま用いた。ESI−MS(+)m/z 349.1(M+H)
(S)−2−アミノ−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)プロパン酸(426mg、1.223ミリモル)をTHF(5ml)に溶かし、つづいて水(5.00ml)を添加した。次に炭酸水素ナトリウム(205mg、2.446ミリモル)を加え、つづいて(9H−フルオレン−9−イル)メチル (2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボナート(412mg、1.223ミリモル)を添加した。反応物を2時間攪拌した。THFの大部分を真空下で取り除き、次にEt2Oを添加した。有機層を捨て、水層を再びEt2Oで洗浄した。水相を集め、1N HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物を得、それをさらに精製しなかった。LC/MSおよびNMRを用いて確認した。ESI−MS(+)m/z 571.1(M+H);1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 12.71(br.s.,1H)、7.88(d,J=7.5Hz,2H)、7.72(d,J=8.3Hz,1H)、7.66(t,J=8.3Hz,2H)、7.40(td,J=7.1、4.1Hz,2H)、7.33−7.23(m,2H)、7.17(d,J=8.8Hz,1H)、7.13−7.08(m,2H)、6.76(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、4.85(s,2H)、4.24−4.14(m,3H)、3.76(s,3H)、3.14(dd,J=14.4、4.4Hz,1H)、2.99(dd,J=14.8、9.8Hz,1H)、1.38(s,9H)
スキーム:
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルバルデヒド(1.5g、10.26ミリモル)および炭酸セシウム(3.68g、11.29ミリモル)のDMF(41.1ml)中の0℃での溶液に、2−ブロモ酢酸tert−ブチル(1.646ml、11.29ミリモル)を加え、氷浴を取り除くことで室温までの加温に付した。反応物を2時間攪拌した。該反応物を水に注ぎ、Et2Oを添加した。生成物をEt2O層に抽出させた。層を分離し、水相をEt2Oで二度抽出した。Et2O層を合わせ、水で2x、次にブラインで洗浄した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、2−(3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸tert−ブチル(2.3g(86%))を得、それをそのまま次の工程に用いた。ESI−MS(+)m/z 205.1(M+1−tBu);1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.02(s,1H)、8.58(dd,J=7.8、1.5Hz,1H)、8.42(dd,J=4.8、1.5Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.31−7.28(m,1H)、5.05(s,2H)、1.49(s,9H)
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−(ジメトキシホスホリル)酢酸ベンジル(2.348g、5.76ミリモル)をDCM(12mL)に溶かし、窒素下で攪拌した。この溶液に、DBU(0.637ml、4.23ミリモル)を加え、該混合物を10分間攪拌し、つづいて2−(3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸tert−ブチル(1g、3.84ミリモル)のDCM(12mL)中溶液を滴下して加えた。攪拌を室温で16時間続けた。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、5%クエン酸水溶液、およびブラインで洗浄し、次に無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して蒸発させた。その粗材料をフラッシュクロマトグラフィーに付し、0−10%MeOH/DCMの勾配を用いて精製した。生成物のフラクションを集め、溶媒を真空下で除去し、(E)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)アクリル酸ベンジル(1.54g(74%))を得た。
本開示の大環状ペプチドのPD−L1との結合能を、PD−1/PD−L1の均一性時間分解蛍光測定(HTRF)結合アッセイを用いて測定した。
可溶性PD−1の可溶性PD−L1との結合の均一性時間分解蛍光測定(HTRF)アッセイ:可溶性PD−1および可溶性PD−L1は、膜貫通領域を除去し、異種配列と、具体的にはヒト免疫グロブリンG配列(Ig)のFc部またはヘキサヒスチジンエピトープタグ(His)と融合する、カルボキシル末端が切断されたタンパク質をいう。結合実験はすべて、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミンおよび0.05%(v/v)ツィーン−20を補足したdPBSからなるHTRFアッセイ緩衝液中でなされた。PD−1−Ig/PD−L1−Hisの結合アッセイの場合、阻害剤を、アッセイ緩衝液(4μl)中、PD−L1−His(最終10nM)と一緒に15分間予めインキュベートし、つづいてアッセイ緩衝液(1μl)中のPD−1−Ig(最終20nM)を添加し、さらに15分間インキュベートした。ヒト、カニクイザル、マウスまたは他の種のいずれかより由来のPD−L1融合タンパク質を用いた。HTRF検出は、ユーロピウムクリプタート標識の抗モノクローナル抗体(最終1nM)およびアロフィコシアニン(APC)標識の抗Hisモノクローナル抗体(最終20nM)を用いて達成された。抗体をHTRF検出緩衝液で希釈し、5μlを結合反応の上部に分注した。反応を30分間にわたって平衡にさせ、シグナル(665nm/620nmの割合)をEn Vision蛍光光度計を用いて得た。さらなる結合アッセイが、PD−1−Ig/PD−L2−His(各々、20および5nM)、CD80−His/PD−L1−Ig(各々、100および10nM)およびCD80−His/CTLA4−Ig(各々、10および5nM)の間で達成された。ビオチニル化された化合物番号71と、ヒトPD−L1−Hisとの間の結合/競合実験が次のようになされた。大環状ペプチドの阻害剤を、アッセイ緩衝液(4μl)中、PD−L1−His(最終10nM)と一緒に60分間予めインキュベートし、つづいてアッセイ緩衝液(1μl)中のビオチニル化された化合物番号71(最終0.5nM)を添加した。結合を30分間にわたって平衡にさせ、つづいてユーロピウムクリプタート標識のストレプトアビジン(最終2.5pM)およびAPC標識の抗−His(最終20nM)/HTRF(5μl)緩衝液を添加した。反応を30分間にわたって平衡にさせ、シグナル(665nm/620nmの割合)をEn Vision蛍光光度計を用いて得た。
Claims (13)
- 式(I):
Aは
ここで:
nは0または1であり;
mは1または2であり;
m’は0または1であり;
wは0、1または2であり;
Rxは水素、アミノ、ヒドロキシ、およびメチルより選択され;
R14およびR15は水素およびメチルより独立して選択され;
R16aは水素およびC1−C6アルキルより選択され;
R16は
−(C(R17a)2)2−X−R30、
−C(R17a)2C(O)N(R16a)C(R17a)2−X’−R31、
−C(R17a)2[C(O)N(R16a)C(R17a)2]w’−X−R31、
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)n’−H、および
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)m’−C(R17a)(R17)−CO2H
より選択され;
ここで:
w’は2または3であり;
n’は1−6であり;
m’は0−5であり;
Xは1〜172個の原子の鎖であり、ここで該原子は酸素および炭素より選択され、該鎖はその中に埋め込まれた−NHC(O)NH−、および−C(O)NH−より選択される1、2、3または4個の基を含有してもよく、該鎖は−CO2H、−C(O)NH2、−CH2C(O)NH2、および−(CH2)CO2Hより独立して選択される1〜6個の基で所望により置換されてもよく;
X’は1〜172個の原子の鎖であり、ここで該原子は酸素および炭素より選択され、該鎖はその中に埋め込まれた−NHC(O)NH−、および−C(O)NH−より選択される1、2、3または4個の基を含有してもよく、該鎖は−CO2H、−C(O)NH2、および−CH2CO2Hより独立して選択される1〜6個の基で所望により置換されてもよい:ただし、X’は置換されていないPEG以外の基であるものとし;
R30は−CO2H、−C(O)NRwRx、および−CH3より選択され、ここでRwおよびRxは、水素およびC1−C6アルキルより独立して選択される:ただし、Xのすべてが炭素である場合、R30は−CH3以外の基であるものとし;
R31は−CO2H、−C(O)NRwRx、−CH3、アレキサ−5−SDP、およびビオチンであり;
各R17aは水素、C1−C6アルキル、−CH2OH、−CH2CO2H、−(CH2)2CO2Hより独立して選択され;
各R17は水素、−CH3、(CH2)zN3、−(CH2)zNH2、−X−R31、−(CH2)zCO2H、−CH2OH、−CH2C≡CH、および−(CH2)z−トリアゾリル−X−R35より独立して選択され、ここでzは1〜6であり、R35は−CO2H、−C(O)NRwRx、CH3、ビオチン、2−フルオロピリジン、−C(O)−(CH2)2−C(O)O−ビタミンE、−C(O)O−ビタミンE、および
Rc、Rf、Rh、Ri、Rm、およびRnは水素であり;
RaおよびRjは、各々、水素およびメチルより独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R11、R12およびR13は、天然アミノ酸側鎖および非天然アミノ酸側鎖より独立して選択されるか、あるいは下記されるように隣接する対応のR基と一緒になって環を形成し;
R10はインドリルC1−C3アルキルであり、ここで該インドリル部分はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、シアノ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、およびテトラゾリルC1−C3アルキルより選択される1個の基で、あるいはC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される2個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよいか;
R10はアザインドリルC1−C3アルキルであり、ここで該アザインドリルC1−C3アルキルのアザインドリル部分はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより独立して選択される1または2個の別の基で置換され、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル、およびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよいか;
R10は−(CH2)nQ’であり、ここでnは1−3であり、Q’は1、2、3または4個の窒素原子を含有する5,6員の縮合した飽和または不飽和環系であり、ここで該環系はC1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される1、2または3個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルおよびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよい:ただし、Q’はアザインドリルまたはインドリル以外の基であるものとするか;あるいは
R10は−(CH2)nZ’であり、ここでnは1−3であり、Z’は1、2、3または4個の窒素原子を含有する6,6員の縮合した飽和または不飽和環系であり、ここで該環系は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C3アルキル、C1−C3アルキル、(C1−C6アルキル)S(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、アリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C3アルキル、シアノ、C3−C6シクロアルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ハロ、ハロC1−C3アルコキシ、ハロC1−C3アルキル、ヘテロアリールS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヘテロアリールC1−C3アルキルS(O)2NHC(O)C1−C3アルキル、ヒドロキシ、−NRpRq、(NRpRq)C1−C3アルキル、テトラゾリル、テトラゾリルC1−C3アルキル、およびフェニルより選択される1、2または3個の基で所望により置換されてもよく、ここで該フェニルはC1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルおよびハロより独立して選択される1、2または3個の基で所望によりさらに置換されてもよく;
Rbはメチルであるか、またはRbおよびR2は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成し、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Rdは水素またはメチルであるか、あるいはRdおよびR4は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、ヒドロキシ、およびフェニルより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Reは水素またはメチルであるか、あるいはReおよびR5は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;
Rgは水素またはメチルであるか、あるいはRgおよびR7は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、ハロ基で所望により置換されてもよいベンジル、ベンジルオキシ、シアノ、シクロヘキシル、メチル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ基で所望により置換されてもよいイソキノリニルオキシ、ハロ基で所望により置換されてもよいキノリニルオキシ、およびテトラゾリルより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく、ここで該ピロリジンおよびピペリジン環はシクロヘキシル、フェニル、またはインドール基と所望により縮合してもよく;
Rkは水素またはメチルであるか、あるいはRkおよびR11は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、およびテトラヒドロチアゾールより選択される環を形成することができ、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロ、およびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよく;および
Rlはメチルであるか、あるいはRlおよびR12は、それらが結合する原子と一緒になって、アゼチジンおよびピロリジンより選択される環を形成し、ここで各環はアミノ、シアノ、メチル、ハロおよびヒドロキシより独立して選択される1〜4個の基で所望により置換されてもよい]
で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩。 - Aが
- mが1であり;
wが0であり;
R16aが水素であり;および
R16が
−C(R17a)2C(O)N(R16a)C(R17a)2−X’−R31、および
−(C(R17a)(R17)C(O)NR16a)m’−C(R17a)(R17)−CO2H
より選択される、
請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。 - Rbがメチルであり;
RgおよびR7が、それらが結合する原子と一緒になって、ピロリジン環を形成し、ここで該環は1個のヒドロキシ基で置換されてもよく;および
Rkがメチルである、
請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。 - Ra、ReおよびRjが水素であり;
RLがメチルであり;
Rnが水素であり;
R1がフェニルメチルであり、ここで該フェニルは1個のヒドロキシ基で置換されてもよく;
R2がメチルであり;
R3が−CH2C(O)NH2であり;
R4が水素であるか、あるいはR4およびRdが、それらが結合する原子と一緒になって、ピロリジン環を形成し;
R5が−CH2NH2であり;
R6が−CH2CH(CH3)2であり;
R8が−CH2(インドリル)であり;
R9が−(CH2)2NH2であり;
R11およびR12が−(CH2)3CH3であり;および
R13が−CH2CH(CH3)2である
請求項4に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。 - R10が
- 免疫応答の強化、刺激および/または亢進を必要とする対象におけるその強化、刺激、および/または亢進方法であって、該対象に治療的に効果的な量の請求項1に記載の化合物またはその治療的に許容される塩を投与することを含む、方法。
- がん細胞の成長、増殖または転移の阻害を必要とする対象におけるその成長、増殖または転移の阻害方法であって、該対象に治療的に効果的な量の請求項1に記載の化合物またはその治療的に許容される塩を投与することを含む、方法。
- がんが、黒色腫、腎細胞がん、扁平非小細胞肺がん(NSCLC)、非扁平NSCLC、結腸直腸がん、去勢抵抗性前立腺がん、卵巣がん、胃がん、肝細胞がん、膵臓がん、頭頸部扁平上皮がん、食道、消化器および乳房のがん腫、および血液悪性腫瘍より選択される、請求項8に記載の方法。
- 感染病の治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、該対象に治療的に効果的な量の請求項1に記載の化合物またはその治療的に許容される塩を投与することを含む、方法。
- 感染病がウイルスにより引き起こされる、請求項10に記載の方法。
- 敗血性ショックの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、該対象に治療的に効果的な量の請求項1に記載の化合物またはその治療的に許容される塩を投与することを含む、方法。
- 対象におけるPD−L1とPD−1および/またはCD80との相互作用を遮断する方法であって、該対象に治療的に効果的な量の請求項1に記載の化合物またはその治療的に許容される塩を投与することを含む、方法。
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