JP2003517003A - ダプトマイシンアナログおよび抗菌剤としてのそれらの使用 - Google Patents

ダプトマイシンアナログおよび抗菌剤としてのそれらの使用

Info

Publication number
JP2003517003A
JP2003517003A JP2001544760A JP2001544760A JP2003517003A JP 2003517003 A JP2003517003 A JP 2003517003A JP 2001544760 A JP2001544760 A JP 2001544760A JP 2001544760 A JP2001544760 A JP 2001544760A JP 2003517003 A JP2003517003 A JP 2003517003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
compound
group
heterocyclyl
aryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001544760A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイソン ヒル,
イアン パール,
マイケル モリトコ,
ジム シードレッキ,
シャン ヤン ユ,
ジャレッド シルバーマン,
デニス ケイス,
ジョン フィン,
デイル クリステンセン,
ツヴェテリナ ラザロヴァ,
アラン ディー. ワトソン,
ヤン チャン,
Original Assignee
キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド filed Critical キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Publication of JP2003517003A publication Critical patent/JP2003517003A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/08Linear peptides containing only normal peptide links having 12 to 20 amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なリポペプチド化合物に関する。本発明はまた、これら化合物の薬学的組成物およびこれらの化合物の抗菌性化合物としての使用方法に関する。本発明はまた、これらの新規リポペプチド化合物およびこれらの化合物の作製に使用される中間体を生成する方法に関する。本発明は、薬物耐性細菌を含む広範なスペクトルの細菌に対して抗菌活性を有する新規のリポペプチド化合物を提供することによってこの問題に取り組む。さらに、本発明の化合物は、抗菌活性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、新規なリポペプチド化合物に関する。本発明はまた、これら化合物
の薬学的組成物およびこれらの化合物の抗菌性化合物としての使用方法に関する
。本発明はまた、これらの新規リポペプチド化合物およびこれらの化合物の作製
に使用される中間体を生成する方法に関する。
【0002】 (発明の背景) グラム陽性感染症の発生率の急速な増加(耐性菌により引き起こされるものを
含む)は、新規クラスの抗生物質の開発への興味を新たに起こさせた。有用な抗
生物質としての能力を示してきた化合物のクラスは、例えば、米国特許RE第3
2,333号;同RE第32,455号;同RE第32,311号;同RE第3
2,310号;同第4,482,487号;同第4,537,717号;および
同第5,912,226号に記載されたA−21978Cリポペプチドが挙げら
れる。ダプトマイシン(このクラスのメンバー)は、重篤な疾患および生命を脅
かす疾患を引き起こす臨床的に関連のあるグラム陽性細菌に対してインビトロお
よびインビボで強力な殺菌活性を有する。これらの細菌として、耐性病原体(例
えば、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、メチシリン耐性Staphylo
coccus aureus(MRSA)、グリコペプチド中間体感受性Sta
phylococcus aureus(GISA)、コアグラーゼ陰性ブドウ
球菌(CNS)、およびペニシリン耐性Streptococcus pneu
moniae(PRSA))が挙げられ、これらに対する治療的代替物はほとん
どない。例えば、Tallyら、1999、Exp.Opin.Invest.
Drugs 8:1223−1238を参照のこと。
【0003】 ダプトマイシンのような抗菌剤が提供する見込みにも関わらず、新規抗生物質
に対する必要性が存続する。多くの病原体は、一般的に使用される抗生物質に繰
り返し曝されてきた。この曝露は、広範なスペクトルの抗生物質に対して耐性の
変異体抗菌性菌株の選択をもたらした。耐性メカニズムにより引き起こされる抗
生物質の効力および有効性の損失には、抗生物質を無効性にし、結果的に、実質
的に処置不可能な生命を脅かす感染をもたらし得る。新しい抗生物質が市場に参
入するにつれて、病原体は、これらの新しい薬物に対して耐性または中間の耐性
を生じ得るので、これらの新生菌株と戦うための新しい抗菌剤の流れに対する要
求を効率的に作り出す。さらに殺菌活性を示す化合物は、現在の静菌性化合物を
超える利点を提供する。従って、新規の合成抗菌剤は、「天然の」病原体だけで
なく、中間の薬物耐性病原体および薬物耐性病原体を処置するのにも有用である
ことが期待される。なぜなら、病原体は、新規の抗菌剤に曝露されていないから
である。さらに、新しい抗菌剤は、異なる型の病原体に対して異なる有効性を示
し得る。
【0004】 (発明の要旨) 本発明は、薬物耐性細菌を含む広範なスペクトルの細菌に対して抗菌活性を有
する新規のリポペプチド化合物を提供することによってこの問題に取り組む。さ
らに、本発明の化合物は、抗菌活性を示す。
【0005】 本発明は、1つの局面において、式Iの抗菌性化合物:
【0006】
【化23】 およびこれらの塩を含み、 ここでRおよびRは、独立して:
【0007】
【化24】 であり、 ここで、XおよびXは、独立してC=O、C=S、C=NH、C=NR
S=OまたはSOから選択され; ここで、nは、0または1であり; ここで、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリ
ール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキ
シ、またはカルボアルコキシから選択され; ここで、Bは、X、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール
、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり; ここで、Rは、ヒドリド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヒドロキシルから選択
され; ここで、Aは、H、NH、NHR、NR、アルキル、アルケニル、
アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロ
アルキル、ヘテロシクリルであり; ここで、RおよびRは、独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、ア
リール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはカルボアルコ
キシから選択され; ここで、nが0である場合、Aは、さらに、
【0008】
【化25】 から選択され: ここで各R50〜R53は独立して(C〜C15)アルキルから選択され;
あるいは、BおよびAが、一緒に5〜7員の複素環式環またはヘテロアリール環
を形成する。
【0009】 ここで、Rは、
【0010】
【化26】 であり; ここで、KおよびK’は、一緒に、C〜Cシクロアルキル環またはヘテロ
シクリル環あるいはC〜C10アリール環またはヘテロアリール環を形成し; ここで、Jは、ヒドリド、アミノ、NHR、NR、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、
シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキ
ルチオ、アルケニルチオ、スルフィニル、スルホニル、アジド、シアノ、ハロ、
【0011】
【化27】 からなる群より選択され; ここで、R24、R25、およびR26のそれぞれは、アルキル、シクロアル
キル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より独立して
選択されるか;またはR24およびR25が一緒に5〜8員のヘテロシクリル環
を形成し; ここで、RおよびRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルから独立して選択されるか; あるいは、Jは、R17と一緒に、5〜8員のヘテロシクリル環またはシクロ
アルキル環を形成するか; あるいは、Jは、R17およびR18の両方と一緒に、5〜8員のアリール環
、シクロアルキル環、ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し;そし
て R17およびR18のそれぞれは、ヒドリド、ハロ、ヒドロキシル、アルコキ
シ、アミノ、チオ、スルフィニル、スルホニルおよび
【0012】
【化28】 からなる群から独立して選択されるか;あるいは ここで、R17およびR18は、一緒になって、ケタール、チオケタール、
【0013】
【化29】 からなる基を形成し得、 ここで、R22およびR23のそれぞれは、ヒドリドおよびアルキルからなる
群より独立して選択される。
【0014】 ただし、KおよびKが、一緒に、フェニル環を形成し、そしてR17および
18は、一緒になって、C=Oを形成し、次いでJが、NH、C〜C14 アルキリデニル、またはHHRではなく、ここでRが、C〜C14不飽和
アルキル、置換または非置換C〜C19アルカノイル、非置換C〜C19
ルケノイル、またはカルボアルコキシである。
【0015】 別の実施形態において、本発明はまた、式Iの化合物を含む薬学的組成物およ
びその使用方法を提供する。
【0016】 さらなる実施形態において、本発明は、式Iの化合物およびその薬学的組成物
を作製する方法を提供する。
【0017】 さらなる実施形態において、本発明は、式Iの化合物の調製のための中間体と
して有用な化合物を提供する。
【0018】 なおさらなる実施形態において、本発明は、ヒトにおける細菌感染を処置する
ための、式Iの化合物の使用方法を提供する。
【0019】 (発明の詳細な説明) (定義) 分子という用語は、本出願中で使用される場合、他に明記しない限り、それら
の一般的な意味を有する。
【0020】 用語「ヒドリド」は、単一の水素原子(H)を示す。
【0021】 用語「アシル」は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキ
ル基、ヘテロシクリル基、アリール基、またはヘテロアリール基に結合されたカ
ルボニルラジカルとして規定され、例えば、限定しないが、アセチルおよびベン
ゾイルのようなラジカルが挙げられる。
【0022】 用語「アミノ」は、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、カルボアルコキシ
、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、およびスルホニルからなる群よ
り独立して選択される2つの置換基を含む窒素ラジカルを示す。用語アミノのサ
ブセットは、(1)NHラジカルを示す、用語「非置換アミノ」、(2)ヒド
リド基およびアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘ
テロアリールから選択される置換基を含む窒素ラジカルとして規定される、用語
「一置換アミノ」、および(3)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、
アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される2つの置換基を含む窒
素ラジカルとして規定される、用語「二置換アミノ」である。好ましい一置換ア
ミノラジカルは、「低級一置換アミノ」ラジカルであり、置換基は、低級アルキ
ル基である。好ましい二置換アミノラジカルは、「低級二置換アミノ」ラジカル
であり、置換基は、低級アルキル基である。
【0023】 用語「アシルオキシ」は、アシル基に隣接した酸素ラジカルを示す。
【0024】 用語「アシルアミノ」は、アシル基に隣接した窒素ラジカルを示す。
【0025】 用語「カルボアルコキシ」は、アルコキシ基またはアリールオキシ基に隣接し
たカルボニルラジカルとして規定される。
【0026】 用語「カルボキシアミド」は、アミノ基に隣接したカルボニルラジカルを示す
【0027】 用語「ハロ」は、ブロモラジカル、クロロラジカル、フルオロラジカル、また
はヨードラジカルとして規定される。
【0028】 用語「チオ」は、二価の硫黄原子に結合したヒドリド、アルキル、シクロアル
キル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択される
置換基を含むラジカル(例えば、メチルチオおよびフェニルチオ)を示す。
【0029】 用語「アルキル」は、他に明示しない限り、1個〜約20個の炭素原子を有す
る直鎖または分子鎖の飽和ラジカルとして規定される。好ましいアルキルラジカ
ルは、1個〜約5個の炭素原子を有する「低級アルキル」ラジカルである。1つ
以上の水素原子はまた、アシル、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、カルボ
アルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ニト
ロ、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリ
ル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、
スルホニル、オキソ、グアニジノ、ホルミル、およびアミノ酸側鎖から選択され
る置換基によって置換され得る。アルキル基の例としては、限定しないが、メチ
ル、tert−ブチル、イソプロピル、およびメトキシメチルが挙げられる。用
語アルキルのサブセットは、(1)置換基を有さないアルキル基として定義され
る「非置換アルキル」、(2)(a)1つ以上の水素原子が、アシル、アシルオ
キシ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ニトロ、チ
オ、アルキル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテ
ロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、N−ス
ルホニルカルボキシアミド、N−アシルアミノスルホニルから選択される置換基
によって置換されるか、または(b)2つ以上の水素原子が、それぞれ、ヒドロ
キシル、カルボキシ、C〜Cアルコキシ、アミノ、アシルアミノ、オキソま
たはグアニジノから独立して選択される置換基によって置換されるアルキルラジ
カルを示す、「置換アルキル」;ならびに(3)(a)1つのプロトンがヒドロ
キシル、カルボキシC〜Cアルコキシ、非置換アミノ、アシルアミノ、また
はアシルアミノフェニルから選択される基によって置換されるか、または(b)
1つから3つのプロトンがハロ置換基によって置換されるアルキルラジカルを示
す、用語「選択置換アルキル」である。
【0030】 用語「アルケニル」は、2個〜約20個の炭素原子、好ましくは、3個〜約1
0個の炭素原子を有し、そして少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む直鎖
または分枝鎖のラジカルとして示される。1つ以上の水素原子がまた、アシル、
アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボ
キシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、チオ、アルキル、アルケニル
、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、
アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、ホルミル、オキソお
よびグアニジノから選択される置換基によって置換され得る。不飽和炭化水素鎖
の二重結合部分は、シスまたはトランスの配置のいずれかであり得る。アルケニ
ル基の例としては、限定しないが、エチレニルまたはフェニルエチレニルが挙げ
られる。
【0031】 用語「アルキニル」は、2個〜約10個の炭素原子を有し、そして少なくとも
1つの炭素−炭素3重結合を含む直鎖または分枝鎖のラジカルを示す。1つ以上
の水素原子がまた、アシル、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、カルボアル
コキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ
、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル
、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、ス
ルホニル、ホルミル、オキソおよびグアニジノから選択される置換基によって置
換され得る。アルキニル基の例としては、限定しないが、プロピニルが挙げられ
る。
【0032】 用語「アリール」または「アリール環」は、5個〜14個の環員を有する単一
または縮合した炭素環式環系の芳香族ラジカルを示す。好ましい実施形態におい
て、環系は、6個〜10個の環員を有する。1つ以上の水素原子がまた、アシル
、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、アジド、アルキルチオ、カルボアルコ
キシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、
チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、
アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、スル
ホニル、およびホルミルから選択される置換基によって置換され得る。アリール
基の例としては、限定しないが、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テルフェニ
ルが挙げられる。用語アリールのサブセットは、(1)式:
【0033】
【化30】 の化合物を示す、用語「フェニル」、(2)1つ以上のプロトンがアシル、アミ
ノ、アシルオキシ、アジド、アルキルチオ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カ
ルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、チオ、アルキル、アル
ケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリ
ール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、N−スルホニ
ルカルボキシアミド、およびN−アシルアミノスルホニルから選択される置換基
によって置換されるフェニルラジカルとして規定される、用語「置換フェニル」
、(3)1つの水素原子がアシルアミノ基で置換されるフェニルラジカルを示す
、用語「アシルアミノフェニル」がある。1つ以上のさらなる水素原子がまた、
アシル、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、アジド、アルキルチオ、カルボ
アルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニ
トロ、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシク
リル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル
、スルホニル、N−スルホニルカルボキシアミド、およびN−アシルアミノスル
ホニルから選択される置換基によって置換され得る。
【0034】 「ヘテロアリール」または「ヘテロアリール環」は、5個〜15個の環員を有
する、単一または縮合した複素環式環系に、O、N、S、
【0035】
【化31】 から選択される1個〜4個の、ヘテロ原子およびヘテロ基を含む芳香族ラジカル
を示す。好ましい実施形態において、ヘテロアリール環系は、6個〜10個の環
員を有する。1つ以上の水素原子がまた、アシル、アミノ、アシルアミノ、アシ
ルオキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、
ヒドロキシル、ニトロ、チオ、チオカルボニル、アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルコキ
シ、アリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、およびホルミルから選択され
る置換基によって置換され得る。ヘテロアリール基の例としては、限定しないが
、ピリジル基、チアゾリル基、チアジアゾイル基、イソキノリニル基、ピラゾリ
ル基、オキサゾリル基、オキサジアゾイル基、トリアゾリル基、およびピロリル
基が挙げられる。用語ヘテロアリールのサブセットは、(1)式:
【0036】
【化32】 の化合物を示す、用語「ピリジニル」、(2)1つ以上のプロトンが、アシル、
アミノ、アシルオキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シ
アノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル
、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、
アリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、N−スルホニルカルボキシアミド
、およびN−アシルアミノスルホニルから選択される置換基によって置換される
ピリジニルラジカルとして規定される、用語「置換ピリジニル」および(3)1
つの水素原子がアシルアミノ基によって置換されるピリジニルラジカルをを示す
、用語「アシルアミノピリジニル」であり、さらに、1つ以上のさらなる水素原
子が、アシル、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、カルボアルコキシ、カル
ボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、チオ、チオ
カルボニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシク
リル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルフィニル
、スルホニル、N−スルホニルカルボキシアミド、およびN−アシルアミノスル
ホニルから選択される置換基によって置換され得る。
【0037】 用語「シクロアルキル」または「シクロアルキル環」は、3個〜12個の環員
を有する単一または縮合した炭素環式環系の飽和または部分不飽和炭素環式環と
して規定される。好ましい実施形態において、シクロアルキルは、3個〜7個の
環員を有する環系である。1つ以上の水素原子がまた、アシル、アミノ、アシル
アミノ、アシルオキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シ
アノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル
、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、
アリールオキシ、スルフィニル、スルホニルおよびホルミルから選択される置換
基によって置換され得る。シクロアルキル基の例としては、限定しないが、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが挙げられ
る。
【0038】 用語「ヘテロシクリル」、「複素環式」または「ヘテロシクリル環」は、3個
〜12個の環員を有する単一または縮合した複素環式環系に、O、N、NH、
【0039】
【化33】 (ここで、Rが、Rについて規定された通りであるか、
【0040】
【化34】 である)から選択される、1個〜4個のヘテロ原子またはヘテロ基を含む、飽和
、または部分不飽和環として規定される。好ましい実施形態において、ヘテロシ
クリルは、3個〜7個の環員を有する環系である。1つ以上の水素原子がまた、
アシル、アミノ、アシルアミノ、アシルオキシ、オキソ、チオカルボニル、イミ
ノ、カルボアルコキシ、カルボキシ、カルボキシアミド、シアノ、ハロ、ヒドロ
キシル、ニトロ、チオ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、
ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ス
ルフィニル、スルホニルおよびホルミルから選択される置換基によって置換され
得る。ヘテロシクリル基の例としては、限定しないが、モルホリニル、ピペリジ
ニル、およびピロリジニルが挙げられる。
【0041】 用語「アルコキシ」は、アルキル基、シクロアルキル基、またはヘテロシクリ
ル基で置換された酸素含有ラジカルを示す。例としては、限定しないが、メトキ
シ、tert−ブトキシ、ベンジルオキシ、およびシクロヘキシルオキシが挙げ
られる。
【0042】 用語「アリールオキシ」は、アリールまたはヘテロアリール基で置換された酸
素含有ラジカルを示す。例としては、限定しないが、フェノキシが挙げられる。
【0043】 用語「アミノ酸側鎖」は、天然または非天然のアミノ酸由来の任意の側鎖(R
基)を示す。
【0044】 用語「スルフィニル」は、オキソ置換基およびアルキル基、シクロアルキル基
、ヘテロシクリル基、アリール基、またはヘテロアリール基からなる群より選択
される第2置換基で置換された4価の硫黄ラジカルとして規定される。
【0045】 用語「スルホニル」は、2つのオキソ置換基およびアルキル基、シクロアルキ
ル基、ヘテロシクリル基、アリール基、またはヘテロアリール基から選択される
第3置換基で置換された6価の硫黄ラジカルとして規定される。
【0046】 用語「カルバメートアミノ保護基」は、アミノ基に結合した場合、カルバメー
トを形成する認識されたアミノ保護基として規定される。カルバメートアミノ保
護基の例としては、Theodora W.Greeneによる、「Prote
ctive Groups in Organic Synthesis」、J
ohn Wiley and Sons、New York、1981に見出さ
れ得る。カルバメートアミノ保護基の例としては、ベンジルオキカルボニル、t
−ブトキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカル
ボニル、アダマンチルオキシカルボニル、クロロベンジルオキシカルボニル、ニ
トロベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。
【0047】 本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)の塩は、酸付加塩および塩基付
加塩を含む。好ましい実施形態において、塩は、式Iの化合物の薬学的に受容可
能な塩である。用語「薬学的に受容可能な塩」は、アルカリ金属塩を形成するた
めおよび遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するために通常使用される塩を包
含する。塩の性質は、重要ではないが、ただし、塩は薬学的に受容可能である。
本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)の適切な薬学的に受容可能な酸付
加塩は、無機酸または有機酸から調製され得る。このような無機酸の例としては
、限定しないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリ
ン酸が挙げられる。適切な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族
(arylaliphatic)、複素環式、カルボキシルおよびスルホンのク
ラスの有機酸から選択され得、この例としては、限定しないが、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、マレイン酸、エンボン酸(
embonic)(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒド
ロキシエタンスルホン酸、パントテン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸、スルファニル酸、メシル(mesylic)酸、シクロヘキシルアミノス
ルホン酸、ステアリン酸、アルゲン(algenic)酸、β−ヒドロキシ酪酸
、マロン酸、ガラクチン(galactic)酸、およびガラクツロン酸が挙げ
られる。本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)の適切な薬学的に受容可
能な塩基付加塩としては、限定しないが、アルミニウム、カルシウム、リチウム
、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される金属塩または
N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノ
ールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、リジンおよびプロカイ
ンから作製される有機塩が挙げられる。これらの塩の全てが、例えば、本発明の
化合物(好ましくは、式Iの化合物)を適切な酸または塩基で処理することによ
って、本発明の対応する化合物(好ましくは、式Iの化合物)から従来の手段に
よって調製され得る。
【0048】 本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)は、1つ以上の不斉炭素原子を
有し得、従って、光学異性体の形態ならびにそのラセミまたは非ラセミ混合物の
形態で存在し得る。本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)は、単一の異
性体としてまたは立体化学異性体形態の混合物として本発明で使用され得る。ジ
アステレオマー(すなわち、重ね合わせ不可能な立体化学異性体)は、クロマト
グラフィー、蒸留、結晶化または昇華のような従来の手段によって分離され得る
。光学異性体は、例えば、光学活性な酸または塩基での処理によるジアステレオ
マーの塩の形成によって、従来のプロセスに従ってラセミ混合物の分割により得
られ得る。適切な酸の例としては、限定しないが、酒石酸、ジアセチル酒石酸、
ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびショウノウスルホン酸が挙げら
れる。ジアステレオマーの混合物は、結晶化、続いてこれらの塩からの光学活性
塩基の遊離によって分離され得る。光学活性異性体の分離のための代替のプロセ
スとしては、エナンチオマーの分離を最大化するために最適に選択されたキラル
カラムクロマトグラフィーの使用が挙げられる。なお別の利用可能な方法として
は、活性化された形態または光学的に純粋なイソシアネート中で、本発明の化合
物(好ましくは、式Iの化合物)を光学的に純粋な酸と反応させることによる、
共有結合ジアステレオマー分子の合成を含む。合成されたジアステレオマーは、
クロマトグラフィー、蒸留、結晶化または昇華のような従来の手段によって分離
され得、次いで、加水分解されてエナンチオマー的に純粋な化合物をが得られ得
る。本発明の光学的に活性な化合物(好ましくは、式Iの化合物)は、光学的に
活性な開始物質を使用することによって、同様に得られ得る。これらの異性体は
、遊離酸、遊離塩基、エステルまたは塩の形態であり得る。
【0049】 本発明はまた、単離された化合物を包含する。単離された化合物とは、混合物
中に存在する、少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましく
は少なくとも50%、そして最も好ましくは少なくとも80%の化合物を表す化
合物をいう。好ましい実施形態において、化合物、その薬学的に受容可能な塩、
またはこの化合物を含む薬学的組成物は、本明細書に記載されるような従来の生
物学的アッセイで試験した場合、検出可能な(すなわち、統計的に有意な)抗菌
活性を示す。
【0050】 (リポペプチド化合物) 本発明は、式(I)の化合物:
【0051】
【化35】 およびその塩を提供する。
【0052】 ここで、RおよびRは、独立して、以下:
【0053】
【化36】 であり; ここで、XおよびX’は、C=O、C=S、C=NH、C=NR、S=Oま
たはSOから独立して選択され; ここで、nは0または1であり; ここで、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリ
ール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキ
シまたはカルボアルコキシから選択され; ここで、Bは、X’R、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール
、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり; ここで、Rは、ヒドリド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヒドロキシルから選択
され; ここで、Aは、H、NH、NHR、NR、アルキル、アルケニル、
アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロ
アルキルまたはヘテロシクリルであり; ここで、RおよびRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはカルボアルコキシから
独立して選択され; ここで、nが0の場合、Aはさらに以下:
【0054】
【化37】 から選択され; ここで、R50〜R53の各々は、C〜C15アルキルから独立して選択さ
れ; あるいは、BおよびAは、一緒に5〜7員の複素環式環またはヘテロアリール
環を形成する。
【0055】 ここで、Rは、
【0056】
【化38】 であり、ここでKおよびK’は、一緒にC〜Cシクロアルキル環またはヘテ
ロシクリル環、あるいはC〜C10アリール環またはヘテロアリール環を形成
し; ここで、Jは、ヒドリド、アミノ、NHR、NR、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、
シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、ヒドロキシル、チオ、アル
キルチオ、アルケニルチオ、スルフィニル、スルホニル、アジド、シアノ、ハロ
【0057】
【化39】 からなる群から選択され; ここで、R24、R25、およびR26の各々は、アルキル、シクロアルキル
、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立して選択
されるか;またはR24およびR25は、一緒に5〜8員のヘテロシクリル環を
形成し; ここで、RおよびRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選択される
か;または 代替的に、Jは、R17と一緒に5〜8員のヘテロシクリル環またはシクロア
ルキル環を形成するか;または 代替的に、Jは、R17およびR18の両方と一緒に5〜8員のアリール環、
シクロアルキル環、ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し;そして ここで、R17およびR18の各々は、ヒドリド、ハロ、ヒドロキシル、アル
コキシ、アミノ、チオ、スルフィニル、スルホニル、および
【0058】
【化40】 からなる群から独立して選択されるか;または R17およびR18は、一緒に、ケタール、チオケタール、
【0059】
【化41】 からなる基を形成し得、 ここで、R22およびR23の各々は、ヒドリドおよびアルキルからなる群か
ら独立して選択され; ただし、KおよびK’が一緒にフェニル環を形成し、そしてR17およびR が一緒になってC=Oを形成する場合、Jは、NH、C〜C14アルキリ
デニル、またはNHRではなく、ここで、Rは、C〜C14非置換アルキ
ル、置換または非置換C〜C19アルカノイル、非置換C〜C19アルケノ
イル、またはカルボアルコキシである。
【0060】 本発明の好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0061】
【化42】 から選択され、ここで、R、R、およびRの各々は、ヒドリド、アル
キル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールからなる群から独立して
選択され、そしてここで、R44は、アルキル、アリール、ヘテロシクリルおよ
びヘテロアリールからなる群から選択される。
【0062】 本発明のより好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0063】
【化43】 から選択され、ここで、R’は、アルキル、アリール−置換アルキル、置換フ
ェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、必要に応じて置換された(C〜C 14 )−直鎖状アルキル、および
【0064】
【化44】 からなる群から選択され、ここで、Rはアルキル基である。
【0065】 本発明のなおより好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0066】
【化45】 であり、ここで、Xはクロロまたはトリフルオロメチルであり、そしてここで
、qは0または1である。
【0067】 本発明の好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0068】
【化46】 からなる群から選択され; ここで、Rはアミノ酸側鎖から選択され、ここで、このアミノ酸側鎖は、天
然に存在するアミノ酸または天然に存在しないアミノ酸であり得、ここで、R 、R10およびR11の各々は、ヒドリド、アルキル、アリール、ヘテロシクリ
ルおよびヘテロアリールから選択され;ここで、R12は、ヘテロシクリル、ヘ
テロアリール、アリール、およびアルキルからなる群から選択され、ここで、R 13 は、(C〜C)−アルキルおよびアリールから選択される。
【0069】 本発明のより好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0070】
【化47】 からなる群から選択され; ここでRは、トリプトファン側鎖およびリジン側鎖から選択され;ここで、
10およびR11の各々は、ヒドリドおよびアルキルから独立して選択され;
ここで、R12は、イミダゾリル、N−メチルイミダゾリル、インドリル、キノ
リニル、ベンジルオキシベンジル、およびベンジルピペリデニルベンジルから選
択され;そしてここで、Xは、フルオロおよびトリフルオロメチルから選択さ
れる。
【0071】 Rの好ましい実施形態において、Jは、ヒドリド、アミノ、アジド、および
【0072】
【化48】 からなる群から選択され、ここでR17およびR18は、一緒に、ケタール、
【0073】
【化49】 からなる群から選択される基を形成し; あるいは、R18がヒドリドの場合、R17はヒドロキシルである。あるいは
、Jは、R17と一緒に、ヘテロシクリル環を形成する。
【0074】 本発明のより好ましい実施形態において、Rは、以下:
【0075】
【化50】 から選択され; ここでR17およびR18は、一緒に以下:
【0076】
【化51】 から選択される基を形成し、ここでR22は、Hおよびアルキルからなる群から
選択され;ここでR19は、ヒドリド、アミノ、アジドおよび
【0077】
【化52】 からなる群から選択される。
【0078】 本発明の別の局面は、式(I)の化合物を提供し、ここでRは、NHCO(C 〜C14アルキル)CHから選択され、そしてRおよびRは、以下の表
Aから選択される。好ましくは、Rは、NHCO[(CH6−14]−CH から選択される。
【0079】
【表1】 表Iは、式Iの例示的な化合物を提供する。
【0080】
【表2】 式Iの好ましい化合物は、化合物3および化合物5である。
【0081】 (リポペプチド中間体) 本発明はまた、式Iの化合物の調製のための中間体として特に有用な化合物を
提供する。これらの化合物はまた、上記のような抗菌特性を有し得る。本発明の
1つの局面において、式IIの化合物が提供される:
【0082】
【化53】 ここで、R14は、以下:
【0083】
【化54】 からなる群から選択され、ここでR56は、必要に応じて置換された直鎖C
14アルキル基であり、そしてここで、q’は0〜3である。
【0084】 本発明の別の局面において、式Iの化合物の調製のための有用な中間体として
、および/または抗菌性化合物として、式IIIの化合物が提供される:
【0085】
【化55】 ここでR15は、ヒドリドおよびカルバメートアミノ保護基(好ましくはter
t−ブトキシカルボニル基)から選択され;ここでR16は、以下:
【0086】
【化56】 からなる群から選択され、ここでR57は、ハロまたはハロ置換アルキル基(好
ましくはフルオロまたはトリフルオロメチル基)であり;ここでR20は、アミ
ノ酸側鎖(好ましくは、リジンまたはトリプトファン側鎖)である。
【0087】 (リポペプチド化合物薬学的組成物およびその使用方法) 本発明の別の目的は、リポペプチド化合物またはその塩、ならびにリポペプチ
ド化合物またはその塩を含む薬学的組成物または薬学的処方物を提供することで
ある。
【0088】 リポペプチド化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、疾患(特に、細菌
感染)の治療的または予防的な処置のために、経口投与、静脈内投与、筋肉内投
与、皮下投与または非経口的投与のために処方され得る。経口投与または非経口
的投与について、本発明のリポペプチド化合物は、従来の薬学的キャリアおよび
賦形剤と混合されて、錠剤、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハ
などの形態で使用され得る。本発明の化合物を含む組成物は、約0.1〜約99
重量%、およびより一般的には約10〜約30%の活性化合物を含む。
【0089】 本明細書中で開示される薬学的調製物は、標準的な手順に従って調製され、そ
して感染を減少、予防、または除去するために選択される投薬量で投与される(
ヒトの治療のための種々の抗菌剤の投与方法の一般的な記載として、例えば、R
emingtonのPharmaceutical Sciences,Mac
k Publishing Company,Easton,PAならびにGo
odmanおよびGilmanのThe Pharceutical Basi
s of Therapeutics,Pergamon Press,New
York,NY(これらの内容は、本明細書中に参考として援用される)を参
照のこと)。本発明の組成物(好ましくは式Iの化合物)は、制御された(例え
ば、カプセル)かまたは徐放性の送達系(例えば、生物腐食性(bioerod
able)マトリックス)を使用して送達され得る。本発明の組成物(好ましく
は、式Iの組成物)の投与に適切な、薬物送達のための例示的な遅延放出送達系
は、米国特許第4,452,775号(Kentに対して発行)、同第5,23
9,660号(Leonardに対して発行)、同第3,854,480号(Z
affaroniに対して発行)に記載される。
【0090】 本発明の薬学的に受容可能な組成物は、1つ以上の無毒性の薬学的的に受容可
能なキャリアおよび/または希釈剤および/またはアジュバントおよび/または
賦形剤(本明細書中では、集合的に「キャリア」材料といわれる)、ならびに所
望の場合には他の活性成分と関連して、本発明の1つ以上の化合物(好ましくは
、式Iの化合物)を含む。この組成物は、通常のキャリアおよび賦形剤(例えば
、コーンスターチまたはゼラチン、ラクトース、ショ糖、微結晶性セルロース、
カオリン、マンニトール、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウムおよびアルギン
酸)を含み得る。この組成物は、クロスカルメロース(croscarmell
ose)ナトリウム、微結晶性セルロース、コーンスターチ、グリコール酸デン
プンナトリウムおよびアルギン酸を含み得る。
【0091】 含まれ得る錠剤結合剤は、アカシア、メチルセルロース、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドン(Povidone)、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ショ糖、デンプンおよびエチルセルロースである。
【0092】 使用され得る潤滑剤としては、ステアリン酸マグネシウムまたは他の金属ステ
アリン酸塩、ステアリン酸、シリコーン流体、滑石、蝋、油およびコロイド状シ
リカが挙げられる。
【0093】 矯味矯臭剤(例えば、ペパーミント、冬緑樹の油、チェリーの味付けなど)も
また、使用され得る。剤形の外観をより美しくするため、または製品の同定を助
けるために、着色剤を添加することもまた所望され得る。
【0094】 経口使用について、固体処方物(例えば、錠剤およびカプセル剤)は、特に有
用である。徐放性または腸溶性の調製物もまた、所望され得る。小児科および老
人性の適用について、懸濁液、シロップおよび噛むことができる錠剤が特に適切
である。経口投与について、この薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸
濁液または液体の形態である。この薬学的組成物は、好ましくは治療有効量の活
性成分を含む投薬量単位の形態で作製される。このような投薬量単位の例は、錠
剤およびカプセルである。治療目的について、この錠剤およびカプセルは、活性
成分に加えて、以下のような従来のキャリアを含み得る:例えば、結合剤(例え
ば、アカシアゴム、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ソルビトール、またはト
ラガント);充填剤(例えば、リン酸カルシウム、グリシン、ラクトース、トウ
モロコシのデンプン、ソルビトール、またはショ糖);潤滑剤(例えば、ステア
リン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、または滑石);崩壊剤
(例えば、ジャガイモのデンプン)、矯味矯臭剤または着色剤、あるいは受容可
能な湿潤剤。一般に水性または油性の溶液、懸濁液、エマルジョン、シロップま
たはエリキシルの形態である経口液体調製物は、従来の添加剤(例えば、懸濁剤
、乳化剤、非水性薬剤(non−aqueous agent)、保存剤、着色
剤および矯味矯臭剤)を含み得る。液体調製物のための添加剤の例としては、ア
カシア、アーモンド油、エチルアルコール、分画されたやし油、ゼラチン、グル
コースシロップ、グリセリン、硬化食用脂、レシチン、メチルセルロース、メチ
ルまたはプロピルpara−ヒドロキシベンゾエート、プロピレングリコール、
ソルビトール、またはソルビン酸が挙げられる。
【0095】 静脈内(IV)使用について、本発明に従うリポペプチド化合物は、通常使用
される静脈内流体のいずれかに溶解または懸濁され得、そして注入によって投与
され得る。静脈内流体としては、生理学的な生理食塩水またはリンガー溶液が挙
げられるがこれらに限定されない。静脈内投与は、限定しないが、シリンジ、ミ
ニポンプまたは静脈内ラインを使用することによって達成され得る。
【0096】 非経口的投与のための処方物は、水性または非水性の等張性滅菌注入溶液また
は懸濁液の形態であり得る。これらの溶液または懸濁液は、経口投与のための処
方物における使用のために言及したキャリアのうちの1つ以上を有する滅菌され
た粉末または顆粒から調製され得る。この化合物は、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、エタノール、コーン油、ベンジルアルコール、塩化ナト
リウム、および/または種々の緩衝液中に溶解され得る。
【0097】 筋肉内調製物について、リポペプチド化合物の滅菌処方物またはこの化合物の
適切な溶解性塩形態(例えば、塩酸塩)は、薬学的希釈剤(例えば、注入のため
の水(WFI)、生理学的生理食塩水または5%グルコース)中に溶解され、そ
して投与され得る。この化合物の適切な不溶性形態は、水性ベースまたは薬学的
に受容可能な油ベースの懸濁液(例えば、オレイン酸エチルのような長鎖脂肪酸
のエステル)として調製され、そして投与され得る。
【0098】 リポペプチド化合物の静脈内処方物、筋肉内処方物または非経口(paren
tal)処方物の用量は、ボーラスとしてかまたはゆっくりとした注入によって
投与され得る。ボーラスは、30分未満で投与される用量である。好ましい実施
形態において、ボーラスは、15分未満または10分未満で投与される。より好
ましい実施形態において、ボーラスは、5分未満で投与される。なおより好まし
い実施形態において、ボーラスは1分以下で投与される。注入は、30分以上の
速度で投与される用量である。好ましい実施形態において、この注入は、1時間
またはそれ以上である。別の実施形態において、注入は実質的に一定である。
【0099】 局所使用について、本発明の化合物はまた、皮膚、または鼻および咽喉の粘膜
への適用に適切な形態で調製され得、そして、クリーム、軟膏、液体スプレーま
たは吸入剤、ロゼンジ、あるいは咽喉塗布剤の形態を取り得る。このような局所
処方物は、この活性成分の表面浸透を促進するために、ジメチルスルホキシド(
DMSO)のような化合物をさらに含み得る。
【0100】 眼または耳への適用について、本発明の化合物は、軟膏、クリーム、ローショ
ン、塗布剤または粉末として、疎水性または親水性の基剤中に処方された液体ま
たは半液体の形態で存在し得る。
【0101】 直腸投与について、本発明の化合物は、カカオ脂、蝋または他のグリセリドの
ような従来のキャリアと混合された坐剤の形態で投与され得る。
【0102】 あるいは、本発明の化合物は、送達の時点で、薬学的に受容可能な適切なキャ
リア中で再形成するための粉末の形態であり得る。別の実施形態において、この
化合物の単位剤形は、滅菌された密封シールされたアンプルまたは滅菌のシリン
ジ中の、適切な希釈剤中のこの化合物、または好ましくはその塩の溶液であり得
る。単位投与量におけるこの化合物の濃度は、使用される化合物およびその溶解
性、ならびに医師によって所望される用量に依存して、例えば約1パーセント〜
約50パーセントで変化し得る。この組成物が投薬量単位を含む場合、各投薬量
単位は、好ましくは1〜500mgの活性物質を含む。成体ヒトの処置について
、用いられる投薬量は、投与の経路および頻度に依存して、好ましくは1日当た
り5mg〜10gにわたる。
【0103】 別の局面において、本発明は、微生物(好ましくは、細菌)の増殖を阻害する
ための方法を提供し、この方法は、本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物
)のこの生物への侵入およびこの微生物への侵入を可能にする条件下で、この生
物体をこの化合物と接触させる工程を包含する。このような条件は、当業者に公
知であり、そして実施例において例示される。この方法は、インビボまたはイン
ビトロで、微生物細胞を治療有効量の本発明の化合物(好ましくは式Iの化合物
)と接触させる工程を包含する。
【0104】 本発明のこの局面に従って、本明細書中に開示される新規な組成物は、薬学的
に受容可能なキャリア中に置かれ、そして薬物送達の公知の方法に従って、レシ
ピエント被験体(好ましくはヒト)に送達される。一般に、インビボで本発明の
組成物を送達するための本発明の方法は、当該分野で認識されたプロトコルの薬
物を本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)に置換しただけの実質的な手
順改変を用いて、薬剤を送達するための当該分野で認識されたプロトコルを利用
する。同様に、培養物中の細胞を処置するため(例えば、細胞培養物の細菌混入
のレベルを除去または減少させるため)の、特許請求した組成物を使用するため
の方法は、当該分野で認識されたプロトコルで使用される薬剤を本発明の化合物
(好ましくは、式Iの化合物)に置換しただけの実質的な手順改変を用いて、抗
菌剤で細胞培養物を処置するための当該分野で認識されたプロトコルを用いる。
【0105】 1つの実施形態において、本発明は、被験体における感染(特に、グラム陽性
細菌によって引き起こされる感染)を、治療有効量の式Iに従うリポペプチド化
合物で処置するための方法を提供する。抗菌剤を送達するための例示的な手順は
、Rogersに発行された米国特許第5,041,567号、およびPCT特
許出願EP94/02552(公開番号WO 95/05384)に記載される
(これらの文書の内容全体は、その全体において本明細書中で参考として援用さ
れる)。本明細書中で使用される場合、句「治療有効量」は、発症を予防するか
、症状を緩和するか、または細菌感染の進行を停止させる、本発明の化合物の量
を意味する。用語「処置」は、感染の発生の予防および感染の制御または除去の
両方のために、被験体に、本発明の化合物(好ましくは、式Iの化合物)の治療
有効量を投与することとして定義される。用語「被験体」は、本明細書中で使用
される場合、哺乳動物、植物、または細胞培養物として定義される。好ましい実
施形態において、被験体は、リポペプチド化合物の処置を必要とするヒト患者ま
たは他の動物患者である。
【0106】 この方法は、被験体に本発明の化合物の有効な用量を投与する工程を包含する
。有効な用量は、一般に、式Iのリポペプチド化合物またはその薬学的に受容可
能な塩の、約0.1mg/kgと100mg/kgとの間である。好ましい用量
は、式Iのリポペプチド化合物またはその薬学的に受容可能な塩の、約0.1〜
約50mg/kgである。より好ましい用量は、式Iのリポペプチド化合物また
はその薬学的に受容可能な塩の、約1〜25mg/kgである。細胞培養物につ
いての有効な用量は、通常は0.1μg/mLと1000μg/mLとの間、よ
り好ましくは0.1μg/mLと200μg/mLとの間である。
【0107】 式Iの化合物は、1日1回の用量または1日当たり複数の用量で投与され得る
。処置レジメンは、長期(例えば、数日または2〜4週間)にわたる投与を必要
とし得る。投与される用量当たりの量または投与される総量は、感染の性質およ
び重症度、患者の年齢および全身的健康、この化合物および感染に関与する微生
物に対する患者の耐性などの要因に依存する。患者へのダプトマイシン(リポペ
プチド化合物クラスの別のメンバー)の投与方法は、1998年9月25日出願
の米国仮出願番号60/101,828および1999年3月24日出願の60
/125,750に対して利益を主張する、1999年9月24日出願の米国出
願番号09/406,568に開示される。
【0108】 本発明に従うリポペプチド化合物はまた、患者または動物の食餌または飼料に
おいて投与され得る。総食事摂取の一部として投与される場合、使用される化合
物の量は、食餌の1重量%未満であり得、そして好ましくは0.5重量%以下で
あり得る。動物のための食餌は、通常の食品であり得、これにこの化合物が添加
され得るか、またはこの化合物は、プレミックスに添加され得る。
【0109】 本発明の方法は、必要とする被験体に、式Iのリポペプチド化合物またはその
薬学的組成物を、細菌感染を減少または除去するのに有効な量で投与する工程を
包含する。この化合物は、経口的に、非経口的に、吸入によって、局所的に、直
腸的に、経鼻的に、舌下的に、膣内に、あるいは移植されたレザバ、外部ポンプ
、またはカテーテルによって投与され得る。この化合物は、眼(opthalm
ic)の使用またはエアロゾル化した使用のために調製され得る。本発明の化合
物は、肺炎または他の肺に基づく感染の処置のためのエアロゾルとして投与され
得る。好ましいエアロゾル送達ビヒクルは、無水または乾燥した粉末吸入器であ
る。式Iのリポペプチド化合物またはその薬学的組成物はまた、膿瘍、室または
関節に直接注入または投与され得る。非経口的投与としては、皮下、静脈内、筋
肉内、関節内、滑膜内、槽、鞘内、肝臓内、病変内および頭蓋内の注射または注
入が挙げられる。好ましい実施形態において、リポペプチド化合物は、静脈内、
皮下的、または経口的に投与される。式Iに従うリポペプチド化合物を細胞培養
物に投与するための好ましい実施形態において、この化合物は、栄養培地中に投
与され得る。
【0110】 本発明の方法は、任意の型の細菌(特にグラム陽性細菌)によって引き起こさ
れるかまたは悪化された細菌感染を有する被験体を処置するために使用され得る
。1つの実施形態において、リポペプチド化合物またはその薬学的組成物は、本
発明の方法に従って患者に投与される。好ましい実施形態において、細菌感染は
、グラム陽性細菌によって引き起こされるかまたは悪化され得る。これらのグラ
ム陽性細菌としては、メチシリン感受性およびメチシリン耐性のブドウ球菌(S
taphylococcus aureus,S.epidermidis,S
.haemolyticus,S.hominis,S.saprophyti
cus,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌を含む)、グリコペプチド媒介感受性S.
aureus(GISA)、ペニシリン感受性およびペニシリン耐性の連鎖球菌
(Streptococcus pneumoniae,S.pyogenes
,S.agalactiae,S.avium,S.bovis,S.lact
is,S.sangiusならびにStreptococci C群,Stre
ptococci G群およびviridans streptococciを
含む)、腸球菌(Enterococcus faecalisおよびE.fa
eciumのようなバンコマイシン感受性およびバンコマイシン耐性の菌株を含
む)、Clostridium difficile,C.clostridi
iforme,C.innocuum,C.perfringens,C.ra
mosum,Haemophilus influenzae,Listeri
a monocytogenes,Corynebacterium jeik
eium,Bifidobacterium spp,Eubacterium
aerofaciens,E.lentum,Lactobacillus
acidophilus, L.casei,L.plantarum,Lac
tococcus spp.,Leuconostoc spp.,Pedio
coccus,Peptostreptococcus anaerobius
,P.asaccarolyticus,P.magnus,P.micros
,P.prevotii,P.productus,Propionibact
erium acnes,Actinomyces spp.,Moraxel
la spp.(M.catarrhalisを含む)およびEscheric
hia spp.(E.coliを含む)が挙げられるがこれらに限定されない
【0111】 好ましい実施形態において、古典的な「耐性」菌株に対する式Iのリポペプチ
ド化合物の抗菌活性は、インビトロ実験において、古典的な「感受性」菌株に対
する活性に匹敵する。別の好ましい実施形態において、感受性菌株に対する、本
発明に従うリポペプチド化合物の最小阻止濃度(MIC)値は、代表的にはバン
コマイシンの値と同様またはそれよりも低い。従って、好ましい実施形態におい
て、本発明のリポペプチド化合物またはその薬学的組成物は、本発明の方法に従
って、他の化合物(バンコマイシンまたはダプトマイシンを含む)に耐性である
細菌感染を示す患者に投与される。さらに、グリコペプチド抗生物質とは異なり
、リポペプチド化合物は、グラム陽性生物に対して、迅速な濃度依存性殺菌活性
を示す。従って、好ましい実施形態において、本発明に従うリポペプチド化合物
またはその薬学的組成物は、本発明の方法に従って、迅速に作用する抗生物質治
療を必要とする患者に投与される。
【0112】 本発明の方法は、身体における任意の器官または組織の任意の細菌感染につい
て使用され得る。好ましい実施形態において、細菌感染は、グラム陽性の細菌に
よって引き起こされる。これらの器官または組織としては、骨格筋、皮膚、血流
、腎臓、心臓、肺および骨が挙げられるがこれらに限定されない。本発明の方法
は、これらに限定されないが、皮膚および軟部組織の感染、菌血症および尿路感
染症を処置するために使用され得る。本発明の方法は、地域(communit
y)後天性呼吸器感染(中耳炎、静脈洞炎、慢性の気管支炎および肺炎(薬物耐
性のS.pneumoniaeまたはH.influenzaeによって引き起
こされる肺炎を含む)が挙げられるがこれらに限定されない)を処置するために
使用され得る。本発明の方法はまた、異なる型のグラム陽性細菌を含むか、また
はグラム陽性およびグラム陰性の細菌両方を含む、混合感染を処置するために使
用され得る。これらの型の感染としては、腹腔内感染および産科/婦人科の感染
が挙げられる。本発明の方法はまた、心内膜炎、腎炎、敗血症性関節炎、腹腔内
敗血症、骨感染および関節感染、ならびに骨髄炎が挙げられるがこれらに限定さ
れない感染を処置するために使用され得る。好ましい実施形態において、上記の
疾患の任意は、本発明に従うリポペプチド化合物またはその薬学的組成物を使用
して処置され得る。
【0113】 本発明の方法はまた、1つ以上の他の抗菌(antimicrobial)剤
(例えば、抗菌(antibacterial)剤(抗生物質))または抗真菌
剤の投与と同時に実施され得る。1つの局面において、この方法は、本発明に従
う1より多くのリポペプチド化合物を投与することによって実施され得る。別の
実施形態において、この方法は、本発明に従うリポペプチド化合物を、ダプトマ
イシンのような別のリポペプチド化合物と共に投与することによって実施され得
る。
【0114】 本発明の化合物と同時投与され得る抗菌剤およびそれらのクラスとしては、以
下が挙げられるが、これらに限定されない:ペニシリンおよび関連の薬物、カル
バペネム(carbapenem)、セファロスポリンおよび関連の薬物、アミ
ノグリコシド、バシトラシン、グラミシジン、ムピロシン、クロラムフェニコー
ル、チアンフェニコール、フシジン酸ナトリウム、リンコマイシン、クリンダマ
イシン、マクロライド、ノボビシン、ポリミキシン、リファマイシン、スペクチ
ノマイシン、テトラサイクリン、バンコマイシン、テイコプラニン、ストレプト
グラミン(streptogramin)、葉酸代謝拮抗薬(スルホンアミド、
トリメトプリムおよびその組み合わせ、およびピリメタミンを含む)、合成抗菌
剤(ニトロフラン、メタンアミンマンデル酸塩およびメタンアミン馬尿酸塩を含
む)、ニトロイミダゾール、キノロン、フルオロキノロン、イソニアジド、エタ
ンブトール、ピラジナミド、パラ−アミノサリチル酸(PAS)、サイクロセリ
ン、カプレオマイシン、エチオナミド、プロチオンアミド、チアセタゾン、バイ
オマイシン、エベミノマイシン(eveminoomycin)、グリコペプチ
ド、グリシルサイクリン、ケトリド、オキサゾリジノン、イミペネム、アミカシ
ン、ネチルマイシン、ホスホマイシン、ゲンタマイシン、セフトリアキソン、Z
iracin、LY 333328、CL 331002、HMR 3647、
Linezolid、Synercid、AztreonamおよびMetro
nidazole、Epiroprim、OCA−983、GV−143253
、Sanfetrinemナトリウム、CS−834、Biapenem、A−
99058.1、A−165600、A−179796、KA 159、Dyn
emicin A、DX8739、DU6681;Cefluprenam、E
R 35786、Cefoselis、Sanfetrinem celexe
til、HGP−31、Cefpirome、HMR−3647、RU−598
63、Mersacidin、KP 736、Rifalazil;Kosan
、AM 1732、MEN 10700、Lenapenem、BO 2502
A、NE−1530、PR 39、K130、OPC 20000、OPC 2
045、Veneprim、PD 138312、PD 140248、CP
111905、Sulopenem、リチペナムアコキシル(ritipena
m acoxyl)、RO−65−5788、Cyclothialidine
、Sch−40832、SEP−132613、ミカコシジン(micacoc
idin)A、SB−275833、SR−15402、SUN A0026,
TOC 39、カルモナム、Cefozopran、Cefetamet Pi
voxilおよびT3811。
【0115】 好ましい実施形態において、本発明に従う化合物と共に同時投与され得る抗菌
剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:イミペネン、アミカ
シン、ネチルマイシン、ホスホマイシン、ゲンタマイシン、セフトリアキソン、
テイコプラニン、Ziracin、LY 333328、CL 331002、
HMR 3647、Linezolid、Synercid、Aztreona
mおよびMetronidazole。
【0116】 本発明に従う化合物と同時投与され得る抗真菌剤としては、以下が挙げられる
が、これらに限定されない:Caspofungen、Voriconazol
e、Sertaconazole、IB−367、FK−463、LY−303
366、Sch−56592、Sitafloxacin、DB−289ポリエ
ン(例えば、Amphotericin、Nystatin、Primaric
in);アゾール(例えば、Fluconazole、Itraconazol
eおよびKetoconazole);アリルアミン(例えば、Naftifi
neおよびTerbinafine);ならびに代謝拮抗剤(例えば、Fluc
ytosine)。他の抗真菌剤としては、Fostelら、Drug Dis
covery Today 5:25−32(2000)(本明細書中で参考と
して援用される)に開示される抗真菌剤が挙げられるが、これに限定されない。
Fostelらは、Corynecandin、Mer−WF3010、Fus
acandins、Artrichitin/LL 15G256γ、Sord
arins、Cispentacin、Azoxybacillin、Aure
obasidinおよびKhafrefunginを含む抗真菌化合物を開示す
る。
【0117】 リポペプチド化合物は、細菌感染が根絶されるかまたは減少されるまで、この
方法に従って投与され得る。一実施形態において、リポペプチド化合物は、3日
から6ヶ月の期間投与される。好ましい実施形態において、リポペプチド化合物
は、7日から56日間投与される。より好ましい実施形態において、リポペプチ
ド化合物は、7日から28日間投与される。さらに好ましい実施形態において、
リポペプチド化合物は、7日から14日間投与される。リポペプチド化合物は、
このように所望される場合、より長いかまたは短い期間投与され得る。
【0118】 (リポペプチド化合物の合成のための一般的な手順) 式Iのリポペプチド化合物を、以下のように生成し得る。本発明のリポペプチ
ド化合物は、ダプトマイシンを出発点として使用して半合成的に生成し得るか、
または全合成アプローチによって生成し得る。
【0119】 本発明に従う半合成アプローチについて、ダプトマイシンは、当該分野で公知
の任意の方法によって調製され得る。例えば、米国特許第4,885,243号
および同第4,874,843号を参照のこと。ダプトマイシンは、そのアシル
化状態で使用され得るか、またはダプトマイシンは、本明細書中で記載されるよ
うに、その使用の前に脱アシル化され得る。ダプトマイシンは、米国特許第4,
482,487号に記載されるようなActinoplanes utahen
sisを使用して脱アシル化され得る。あるいは、ダプトマイシンは、以下のよ
うに脱アシル化され得る。
【0120】 ダプトマイシン(5.0g)を水(25ml)に溶解し、そして5M水酸化ナ
トリウムを用いてpHを9に調整した。ジ−tert−ブチルジカルボネート(
1.5g)を添加し、そしてこの混合物を、反応が完了するまで(4時間)5M
水酸化ナトリウムを用いてpH9に維持した。このpHを7に調整し、そしてこ
の混合物をBondesilの40μ C8樹脂カラムに充填した。このカラム
を水で洗浄し、そして生成物をこのカラムからエタノールで溶離した。メタノー
ルをエバポレートして、Boc保護ダプトマイシンを黄色の粉末として得た。
【0121】 デアシラーゼ酵素の調製は、組換えStreptomyces livida
ns(これは、Actinoplanes utahensisデアシラーゼ酵
素を発現する)から生成した。エチレングリコール(400μl)中のこの酵素
を、水(100ml)中のBOC−保護ダプトマイシン(1g)(pH7〜8)
に添加した。72時間インキュベーションした後、この混合物を、Bondes
ilの40μ C8樹脂カラムに充填した。このカラムを水で洗浄し、そして生
成物をこのカラムから水中10%アセトニトリルで溶離した。この生成物をエバ
ポレートして、脱アシル化BOC保護ダプトマイシンを黄色の粉末として得た。
【0122】 (キヌレニン誘導体) (スキーム1)
【0123】
【化57】 ダプトマイシンは、芳香族アミノ基を、亜硝酸ナトリウム/塩酸またはイソア
ミルニトリルのような試薬を用いてジアゾニウム塩化合物Iに変換することによ
って、R位で修飾を有するアナログに変換され得る。当業者に公知の化学を使
用しそして開示の教示に従って、このジアゾニウム基は、次いで、アジ化ナトリ
ウム、エチルキサントゲン酸カリウムまたは塩化銅のような試薬によって置換さ
れて、誘導体の化合物II(ここで、R19は、上記で定義されたとおりである
)を生成する。 (スキーム2)
【0124】
【化58】 さらに、化合物Iは、アジド源(典型的には、アジ化ナトリウム)との反応に
よって、アジド化合物IIIに変換され得る。次いで、当業者に公知の化学(例
えば、還元オキシム形成、脱離基へのケタール化変換、および置換)を使用して
ケトン基への修飾が行われて、式IVの化合物(ここで、R17およびR18
上記で定義された通りである)が得られ得る。 (スキーム3)
【0125】
【化59】 化合物IVはまた、当業者に公知の化学を使用し、そして開示の教示に従って
(例えば、トリフェニルホスフィンおよび水、または臭化水素ナトリウムのよう
な還元試薬との反応)、アジド基をアミンに還元することによって、化合物Vに
変換され得、ここで、R17およびR18は上記で定義された通りである。 (スキーム4)
【0126】
【化60】 さらに、化合物Iは、次亜リン酸で還元することによって、化合物VIに変換
され得る。次いで、スキーム2で使用される化学と類似の当業者に公知の化学を
使用して、ケトン基への修飾が行われ得、ここで、R17およびR18は上記で
定義された通りである。
【0127】 (オルニチン誘導体) (スキーム1)
【0128】
【化61】 ダプトマイシンは、試薬(例えば、イソシアネート、イソチオシアネート、活
性化エステル、酸クロリド、スルホニルクロリドまたは活性化スルホンアミド、
容易に置換可能な基を有する複素環、イミデート、ラクトン)でオルニチンの芳
香族アミノ基を処理することによって、またはアルデヒドで還元的に処理するこ
とによって、R位で修飾を有するアナログに変換されて、化合物VIII(こ
こで、Rは上記で定義された通りである)が得られ得る。
【0129】 (トリプトファンアミン誘導体) (スキーム1)
【0130】
【化62】 ダプトマイシンは、開示の教示に従って、当業者に公知の適切なアミノ保護基
(P)でオルニチンのアミンをまず保護することによって、化合物IXに変換さ
れ得る。次いで、トリプトファンのデシル側鎖は、ダプトマイシンを脱アシル化
し得る酵素(例えば、上記のような酵素)を使用して除去される。 (スキーム2)
【0131】
【化63】 化合物IXは、試薬(例えば、イソシアネート、イソチオシアネート、活性化
エステル、酸クロリド、スルホニルクロリドまたは活性化スルホンアミド、容易
に置換可能な基を有する複素環、イミデート、ラクトン)を用いて、トリプトフ
ァンのアミンにおいて修飾され得るか、またはアルデヒドで還元的に修飾されて
、化合物Xが得られ得る。化合物Xは、本発明の開示に従う当業者に公知の手順
に従って、脱保護されて、化合物XIが生成され得、ここで、Rは上記で定義さ
れた通りである。
【0132】 オルニチンアミンR、トリプトファンアミンRまたはキヌレニン側鎖R
の上記の修飾は、独立して組み合わされて、3つ全てまでの部位で修飾されたさ
らなる化合物を生じ得る。これらの修飾を達成するために、この分子中の特定の
官能基を保護する必要があり得る。これらの官能基の保護は、本発明の開示に従
って、当業者の技能の範囲内であるべきである。例えば、Greene(前出)
を参照のこと。
【0133】 (リポペプチド化合物の固体支持体合成) 本発明の代替の実施形態において、式Iのリポペプチド化合物は、以下に概説
するように固体支持体上で合成され得る。工程1において、適切なN−保護βM
eGlu(OH)−Oアリルエステルを、適切な樹脂に結合して、化合物XII
を得る。化合物XIIのアミノ基を脱保護し、続いてこのアミノ基を適切に保護
されたセリル誘導体(A1)と結合して化合物XIIIを得、ここで、Pは適切
な保護基である。このペプチドカップリングプロセス(すなわち、αアミノ基の
脱保護)、続く適切に保護されたアミノ酸とのカップリングを、所望の数のアミ
ノ酸が樹脂に結合されるまで繰り返す。以下に示されるスキームにおいて、11
個のアミノ酸を結合して、化合物XIVを得た。追加の活性化R基、Rを化合
物XIVに付加して、化合物XVを得る。工程4において、化合物XVを環化し
て、化合物XVIを得る。続いて、工程5において、化合物XVIを樹脂から除
去して、リポペプチド化合物XVIIを得る。
【0134】 (リポペプチド化合物の全合成についての合成スキーム)
【0135】
【化64】 ここで、Aは、適切に保護されたセリン誘導体であり、R31は、下記のよう
な適切な切断可能なヒドロキシル保護基である。
【0136】
【化65】 ここで、AおよびAは、下記のような適切に保護されたグリシン誘導体であ
る。
【0137】
【化66】 ここで、A、AおよびAは、下記のような適切に保護されたアスパラギン
酸誘導体であり、ここで、28R、29Rおよび30Rは、切断可能な保護基、
好ましくは、t−ブチル基である。
【0138】
【化67】 ここで、Aは、下記のような適切に保護されたアラニン誘導体である。
【0139】
【化68】 ここで、Aは、下記のような適切に保護されたオルニチン誘導体、または誘導
体化されたオルニチンであり、ここでは、前記のRであるか、あるいは
続く脱保護の際にRを生成する保護された形態のRである。
【0140】
【化69】 ここで、Aは、下記のような適切に保護されたデプシペプチドであり、Yは、
使用される他方(すなわち、Alloc)に対して他の保護基をインタクトなま
まにする条件下で切断可能な保護基であり;そしてここで、は、前記のよ
うなRであるか、あるいは続く脱保護の際にRを生成する保護された形態の
である。好ましくは、2*Rは、キヌレニン、または置換キヌレニン側鎖、
最も好ましくは
【0141】
【化70】 であり、ここで、A10は、下記のような適切に保護されたアスパラギン誘導体
である。
【0142】
【化71】 ここで、A11は、下記のような適切に保護されたトリプトファン誘導体であり
、ここで、R*37は、ヒドリドまたは適切な保護基であり、好ましくは、t−
ブトキシカルボニルである。
【0143】 アミノ官能基および側鎖官能基の両方を、それらを成長ペプチド鎖に結合する
前に適切に保護しなければならないことが当業者に理解される。適切な保護基は
、ペプチド合成において有用であることが公知の任意の基であり得る。保護基の
このような組み合わせは周知である。例えば、「Synthesis Note
s」、Novabiochem Catalog and Peptide S
ynthesis Handbook(1999)、S1〜S93頁、およびそ
の中で引用される参考文献を参照のこと、本願の開示に従って、保護基の選択お
よびそれらを使用する方法は、当業者に公知である。
【0144】 側鎖官能基上の保護基の選択は、ペプチドの樹脂からの最後の除去と同時に切
断される保護基を生じるかまたは生じず、これはそれぞれ、天然のアミノ酸官能
基またはそれらの保護された誘導体を与える。
【0145】 以下の一般的な手順は、式Iの化合物の固体支持体合成を例示するために役立
つ。
【0146】 (工程1:適切なN保護βMeGlu(OH)−Oアリルエステルの樹脂への
カップリング) 樹脂に対してそれぞれ5モル当量の、適切なN保護βMeGlu(OH)−O
アリルエステル、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)および1−
ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)を、ジメチルホルムアミ
ド(DMF;5ml/g樹脂)中で30分間撹拌する。適切に官能化された樹脂
または固体支持体(Wang、Safety Catch、Rink、Knor
r、PALまたはPAM樹脂が挙げられるが、これらに限定されない)を添加し
、この得られた懸濁液を16時間撹拌する。次いで、樹脂−N保護βMeGlu
(OH)−Oアリルエステルを濾過し、乾燥し、そしてカップリングを繰り返す
。次いで、N保護基を、以下のカップリング工程で示される適切な条件を使用し
て除去する。
【0147】 (工程2:(A)アミノ酸とN−9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fm
oc)保護基との一般的なカップリングサイクル) 樹脂−AA(ここで、樹脂−AAは、成長アミノ酸鎖に結合した樹脂として定
義される)に対して、それぞれ5モル当量の、適切に保護されたFmocアミノ
酸、DICおよびHOAt(DMF中0.5M溶液)を、樹脂−AAに、十分な
DMFと共に添加して、規定容量を得る。この混合物を1時間振盪し、濾過し、
そしてカップリングを繰り返す。第2のカップリングの後、樹脂をDMFで2回
、メタノールで2回、再びDMFで2回洗浄する。N−メチルピロリジン中20
%ピペリジンの溶液の1規定容量中で、5分間この樹脂生成物を撹拌し、樹脂を
濾過し、そしてこの樹脂を再びN−メチルピロリジン中20%ピペリジン中で2
0分間撹拌することによって、新たにカップリングされたアミノ酸A1−11
Fmoc基を脱保護する。この樹脂を、DMFで2回、メタノールで2回、再び
DMFで2回洗浄する。
【0148】 (工程2(B):N−tert−ブトキシ−カルボニル(N−Boc)保護基
とアミノ酸の一般的なカップリングサイクル) 樹脂−AAに対して、それぞれ5モル当量の、適切に保護されたN−Bocア
ミノ酸、DICおよびHOAt(DMF中0.5M溶液)を、樹脂−AAに、十
分なDMFと共に添加して、規定容量を得る。この混合物を1時間振盪し、濾過
し、そしてカップリングを繰り返す。反復カップリングの後、この樹脂を、DM
Fで2回、メタノールで2回、再びDMFで2回洗浄する。次いで、CHCl :トリフルオロ酢酸(TFA)(1:1)の1規定容量中で15分間樹脂を撹
拌し、濾過し、そしてCHCl:TFA(1:1)の1規定容量中でさらに
15分間撹拌することによって、新たにカップリングされたアミノ酸A1−11 のBoc基を脱保護する。この樹脂を、CHCl中過剰のジイソプロピルエ
チルアミン(DIPEA)で洗浄し、次いで、DMFで2回洗浄し、メタノール
で2回洗浄し、再びDMFで2回洗浄することによって中和する。
【0149】 (工程3:末端アミンキャップ反応) 1規定容量のDMF中の、樹脂XVに対して10モル当量の、Rを含む適切
な試薬(例えば、活性化エステル、イソシアネート、チオイソシアネート、無水
物、酸クロリド、クロロホルメート、またはそれらの反応性塩)を、樹脂XIV
に添加し、そして25時間撹拌する。この得られた樹脂XVを、DMFで2回、
メタノールで2回、再びDMFで2回洗浄する。
【0150】 (工程4:環化) 乾燥樹脂XVを、アルゴン雰囲気下に置き、そして、CHCl:酢酸:N
−メチルモルホリン(40:2:1)1ml/0.1mmolペプチド基質中P
d(PPh125mg/0.1mmolペプチド基質の溶液で処理する。
この混合物を周囲温度で3時間撹拌し、濾過し、DMFで2回、メタノールで2
回、再びDMFで2回洗浄する。樹脂に対してそれぞれ5モル当量の、DICお
よびHOAt(DMF中0.5M)を、十分なDMFと共にこの樹脂に添加して
、規定容量を得る。この反応物を17時間振盪し、濾過し、そしてDMFで2回
、メタノールで2回、再びDMFで2回洗浄して、樹脂XVIを得る。
【0151】 (工程5:リポペプチドの切断および単離) 所望のリポペプチドを、樹脂XVIから切断し、そして単離して化合物を得、
ここで、R27はOHまたはNHである。Fmoc化学を使用する場合、乾燥
樹脂をCHCl:TFA:エタンジオール(EDT):トリイソプロピルシ
ラン(TIS)(16:22:1:1)の1ml/0.1mmolペプチド基質
中に懸濁し、そして周囲温度で6〜8時間撹拌する。この樹脂を濾過し、1当量
の冷却TFAで洗浄し、そして合わせた濾液を減圧下でエバポレートする。次い
で、ジエチルエーテルを添加することによって、粗生成物XVIIを沈殿させ、
そして遠心分離によって単離する。この生成物を、分取用逆相HPLCによって
さらに精製し得る。
【0152】 N−Boc化学を使用する場合、乾燥樹脂を、フッ化水素(HF):アニソー
ル:ジメチルスルフィド(DMS)(10:1:1)に懸濁し、そして0℃で2
時間撹拌する。揮発物を窒素流下でエバポレートする。次いで、この樹脂をTF
Aで抽出し、濾過し、そしてTFAで2回洗浄し、そして合わせた濾液を減圧下
でエバポレートする。次いで、ジエチルエーテルを添加することによって、粗生
成物を沈殿させ、そして遠心分離によって単離する。この生成物を、分取用逆相
HPLCによってさらに精製し得る。
【0153】 樹脂がSafety Catch樹脂である場合、R27=ORまたはNRH
である。乾燥樹脂XVIをN−メチルプロリジン(NMP)またはジメチルスル
ホキシド(DMSO)(8ml/g樹脂)に懸濁し、5当量のDIPEA(樹脂
置換に対して)および24当量のヨードアセトニトリルまたはブロモアセトニト
リル(樹脂置換に対して)を添加する。この懸濁液を、不活性雰囲気下、周囲温
度で24時間撹拌する。この樹脂を濾過し、テトラヒドロフラン(THF)およ
びDMSOで洗浄する。エステルの場合、次いで、この樹脂を、THF中のアル
コール、ヒドロキシドまたはアルコキシド(樹脂置換に対して20当量)で20
時間処理する。この樹脂を濾過し、THFおよび水で洗浄し、そして合わせた濾
液を減圧下でエバポレートする。ジエチルエーテルを添加することによって、粗
生成物を沈殿させ、そして遠心分離によって単離する。この生成物を、分取用逆
相HPLCによってさらに精製し得る。アミドについて、次いで、この樹脂を、
THF中の第1級アミンまたは第2級アミン(樹脂置換に対して20当量)で1
2〜40時間、不活性雰囲気下、穏やかに還流しながら処理する。この樹脂を濾
過し、THFおよび水で洗浄し、そして合わせた濾液を減圧下でエバポレートす
る。次いで、ジエチルエーテルを添加することによって粗生成物を沈殿させ、そ
して遠心分離によって単離する。この生成物を、分取用逆相HPLCによってさ
らに精製し得る。
【0154】 本発明をより十分に理解し得るために、以下の実施例を記載する。これらの実
施例は、例示のみの目的のためであり、いずれの方法でも本発明の範囲を制限す
ると解釈されるべきではない。
【0155】 (実施例1−化合物2、3および4の調製) スルファミン酸(89.9mg)および亜硝酸ナトリウム(51.1mg)を
ダプトマイシン(1g)の0.1M 塩酸(31ml)溶液に0℃で添加した。
15分後、カリウムO−エチルキサントゲン酸(497mg)の水(5ml)溶
液を添加し、そしてこの混合物を60℃に1時間加熱した。室温まで冷却した後
、この混合物を、固体の炭酸水素ナトリウムを用いてpH6〜7に調整し、そし
て分取用HPLCカラムクロマトグラフィーで精製した。IBSIL−C8 5
μ 250×20.2mmカラムにこのダプトマイシン混合物を充填し、そして
100−55%の緩衝液A(5mMリン酸アンモニウム緩衝液中の38%アセト
ニトリル)〜0−45%の緩衝液B(水中の90%アセトニトリル)の勾配で2
0ml/分で溶出した。所望の化合物を含む画分を集め、そして凍結乾燥した。
この凍結乾燥した残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBondesil 40
μ C8樹脂カラムに適用し、水で洗浄し、そしてメタノールで溶出した。メタ
ノールのエバポレーションによって、化合物3を淡黄色固体(103.8mg)
として得た。
【0156】 類似の様式で、カリウムO−エチルキサントゲン酸の代わりに適切なキサント
ゲン塩を使用して、化合物2および4を上記の実施例に細述するように調製した
【0157】 (実施例2−化合物1、7,10〜12および13の調製) 0.1Mの塩酸(5ml)中のダプトマイシン(162mg)を0℃で10分
間攪拌し、その後水(0.2ml)中の亜硝酸ナトリウム(8mg)を滴下した
。スルファミン酸(11mg)を15分後に添加し、続いて10分後にアジ化ナ
トリウム(8mg)を添加した。この混合物を0℃に4時間保持し、次いで飽和
炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、そして分取用HPLCで精製した。この混合
物をIBSIL−C8 5μ 250×20.2mmカラムに充填し、そして5
mM リン酸アンモニウム緩衝液中の37%アセトニトリルで、20ml/分で
溶出した。6.9分で所望の画分を集め、そして凍結乾燥した。この凍結乾燥し
た残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBondesil 40μ C8樹脂カ
ラムに適用した。このカラムを水で洗浄し、そしてメタノールで溶出した。メタ
ノールのエバポレーションによって、化合物1を淡黄色固体(60mg)として
得た。
【0158】 水(2ml)中の化合物1(30mg)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(1
00mg)を、室温で24時間攪拌した。この混合物を、IBSIL−C8 5
μ 250×20.2mmカラムに充填し、そしてこのカラムを5mM リン酸
アンモニウム緩衝液中の32%アセトニトリルで、20ml/分で溶出すること
によって、分取用HPLCで精製した。所望の画分を15分で集め、そして凍結
乾燥した。この凍結乾燥した残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBondes
il 40μ C8樹脂カラムに適用した。このカラムを水で洗浄し、そしてメ
タノールで溶出した。メタノールのエバポレーションによって、化合物7を淡黄
色固体(5mg)として得た。
【0159】 化合物1(69mg)をジメチルホルムアミド(4ml)に溶解し、そしてイ
ミノビオチン−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(53mg)を添加した
。この混合物を、光を排除するように覆い、そして環境温度で3日間攪拌した。
この混合物を、水(20ml)の添加によってクエンチした。得られた混合物を
、予めメタノールおよび水で洗浄したBondesil 40μ C8樹脂(2
5g)カラムに充填した。このカラムを水で溶出した。生成物含有画分を合わせ
、そして凍結乾燥して化合物11を白色固体(49mg)として得た。
【0160】 類似の様式で、イミノビオチン−N−ヒドロキシスクシンイミドエステルの代
わりにそれぞれN−メチルイサト酸無水物またはN−Bocチロシンペンタフル
オロフェノールエステルを用いることによって、上記の実施例に詳述するように
化合物10および12を調製し得る。化合物12は、当業者に公知の標準的な手
順に従う、Boc基のさらなる脱保護を必要とする。化合物13は、ヒドロキシ
ルアミン塩酸塩の代わりにO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いることに
よって、上記の実施例で詳述されるように調製され得る。
【0161】 (実施例2a−化合物15の調製) エチレングリコール(5ml)中の化合物1(100mg)に、ショウノウス
ルホン酸(28mg)を添加した。この混合物を0℃で24時間攪拌し、その後
分取用HPLCで精製した。この混合物をIBSIL−C8 5μ 250×2
0.2mmカラムに充填し、そして5mM リン酸アンモニウム緩衝液中の36
%アセトニトリルで、20ml/分で溶出した。所望の画分を25分で集め、そ
して凍結乾燥した。この凍結乾燥した残渣を水(2ml)に溶解し、そしてBo
ndesil 40μ C8樹脂(500mg)のプラグに適用した。このBo
ndesil樹脂を水(10ml)で洗浄し、そしてこの生成物をメタノール(
10ml)で溶出した。メタノールのエバポレーションによって、化合物15を
淡黄色固体(3mg)として得た。
【0162】 (実施例2b−化合物16の調製) メタノール(5ml)中の化合物1(100mg)に、ホウ化水素ナトリウム
(46mg)を添加した。この混合物を室温で24時間攪拌し、その後分取用H
PLCで精製した。この反応物をIBSIL−C8 5μ 250×20.2m
mカラムに充填し、そして5mM リン酸アンモニウム緩衝液中の33%アセト
ニトリルで、20ml/分で溶出した。所望の画分を19分で集め、そして凍結
乾燥した。この凍結乾燥した残渣を水(2ml)に溶解し、そしてBondes
il 40μ C8樹脂(500mg)のプラグに適用した。このBondes
il樹脂を水(10ml)で洗浄し、そしてこの生成物をメタノール(10ml
)で溶出した。メタノールのエバポレーションによって、化合物16を淡黄色固
体(4mg)として得た。
【0163】 (実施例3−化合物5、6および8の調製) 次亜リン酸の50重量%水溶液(10ml)中のダプトマイシン(1.62g
)を、0℃で30分間攪拌し、その後水(0.5ml)中の亜硝酸ナトリウム(
76mg)の溶液を滴下した。この混合物を室温にし、そして24時間攪拌した
。この混合物をIBSIL−C8 5μ 250×20.2mmカラムに充填し
、そしてこのカラムを5mM リン酸アンモニウム緩衝液中の32%アセトニト
リルで、20ml/分で溶出することによって、この混合物を分取用HPLCで
精製した。所望の画分を30分で集め、そして凍結乾燥した。この凍結乾燥した
残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBondesil 40μ C8樹脂カラ
ムに適用した。このカラムを水で洗浄し、そしてメタノールで溶出した。メタノ
ールのエバポレーションによって、化合物5を淡黄色固体(200mg)として
得た。
【0164】 水(1ml)中の化合物5(10mg)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(1
00mg)を室温で24時間攪拌した。この混合物をIBSIL−C8 5μ
250×20.2mmカラムに充填し、そしてこのカラムを5mM リン酸アン
モニウム緩衝液中の34%アセトニトリルで、20ml/分で溶出することによ
って、この混合物を分取用HPLCで精製した。所望の画分を12分で集め、そ
して凍結乾燥した。この凍結乾燥した残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBo
ndesil 40μ C8樹脂カラムに適用した。このカラムを水で洗浄し、
そしてメタノールで溶出した。メタノールのエバポレーションによって、化合物
6を淡黄色固体(4mg)として得た。
【0165】 類似の様式で、ヒドロキシルアミン塩酸塩の代わりにO−メチルヒドロキシル
アミン塩酸塩を使用することによって、上記の実施例で詳述するように化合物8
を調製した。
【0166】 (実施例3a−化合物14の調製) 乾燥ジメチルホルムアミド(2ml)中の化合物5(80mg)に、N−t−
ブトキシカルボニル−L−トリプトファン−p−ニトロフェニルエステル(32
mg)を添加した。この混合物を、室温で24時間攪拌し、その後分取用HPL
Cで精製した。この混合物をIBSIL−C8 5μ 250×20.2mmカ
ラムに充填し、そして5mM リン酸アンモニウム緩衝液中の40%アセトニト
リルで、20ml/分で溶出した。所望の画分を19分で集め、そして凍結乾燥
した。この凍結乾燥した残渣を水(2ml)に溶解し、そしてBondesil
40μ C8樹脂(500mg)のプラグに適用した。このBondesil
樹脂を水(10ml)で洗浄し、次いでこの生成物をメタノール(10ml)で
溶出した。メタノールのエバポレーションによって、Boc保護された化合物1
4を淡黄色固体(20mg)として得た。
【0167】 ジクロロメタン中60%トリフルオロ酢酸(0.5ml)中のBoc保護され
た化合物14(20mg)に、アニソール(10μL)を添加した。この混合物
を室温で6時間攪拌し、その後乾燥するまでエバポレートした。この残渣の分取
用HPLCでの精製をIBSIL−C8 5μ 250×20.2mmカラムで
行い、そして5mM リン酸アンモニウム緩衝液中の38%アセトニトリルで、
20ml/分で溶出した。所望の画分を15分で集め、そして凍結乾燥した。こ
の凍結乾燥した残渣を水(2ml)に溶解し、そしてBondesil 40μ
C8樹脂(500mg)のプラグに適用した。このBondesil樹脂を水
(10ml)で洗浄し、そしてこの生成物をメタノール(10ml)で溶出した
。メタノールのエバポレーションによって、化合物14を淡黄色固体(4mg)
として得た。
【0168】 (実施例4−化合物9の調製) 1M塩酸(5ml)中のダプトマイシン(162mg)を、0℃で10分間攪
拌し、その後水(0.2ml)中の亜硝酸ナトリウム(8mg)を滴下した。塩
化スズ(II)二水和物(50mg)を30分後に添加し、この混合物を室温ま
で暖め、次いで24時間攪拌した。この混合物をIBSIL−C8 5μ 25
0×20.2mmカラムに充填し、そしてこのカラムを5mM リン酸アンモニ
ウム緩衝液中の34%アセトニトリルで、20ml/分で溶出することによって
、この混合物を分取用HPLCで精製した。所望の画分を15分で集め、そして
凍結乾燥した。この凍結乾燥した残渣を水(5ml)に溶解し、そしてBond
esil 40μ C8樹脂カラムに適用した。このカラムを水で洗浄し、そし
てメタノールで溶出した。メタノールのエバポレーションによって、化合物9を
淡黄色固体(33mg)として得た。
【0169】 (実施例5) 式Iに従う化合物を、National Committee for Cl
inical Laboratory Standards(NCCLS文書
M7−A5,Vol.20,No.2,2000)(全ての試験を37℃で行う
ことを除く)によって記載される標準的な手順に従って、生物体のパネルに対す
る抗菌活性について試験した。化合物を100%ジメチルスルホキシドに溶解し
、そして微生物増殖培地中で最終反応濃度(0.1μgmL〜100μg/mL
)まで希釈した。全ての場合において、細胞と共にインキュベートしたジメチル
スルホキシドの最終濃度は、1%以下であった。最小阻止濃度(MIC)の算出
について、2倍希釈の化合物を、最終容量100μLの培地(50mg/LのC
2+を補充したMueller−Hinton Broth)中の5×10 細菌細胞を含むマイクロタイタープレートのウェルに加えた。細菌細胞の光学密
度(OD)(これは、細菌細胞の成長および増殖を測定する)を、市販のプレー
トリーダーを使用して測定した。MIC値は、試験生物体の増殖を阻害する最低
化合物濃度として規定される。本発明の代表的な化合物のMIC(μg/ml)
値を、表IIに列挙する。
【0170】 マウス防御試験は、インビボでの試験化合物の有効性を測定するための工業標
準である(このモデルの例として、J.J.Clementら、Antimic
robial Agents and Chemotherapy,38(5)
,1071−1078(1994)を参照のこと)。以下に例示されるように、
この試験は、本発明の化合物のインビボでの細菌に対する有効性を実証するため
に使用される。
【0171】 インビボでの化合物5(表IIを参照のこと)の抗菌活性を、19〜23gの
重量の雌のCD−1マウス(Charles River Lab,MA)に、
Methicillin Resistant S.aureus(MRSA)
の接種物を腹腔内で感染させることによって構築した。この接種物を、Meth
icillin Resistant S.aureus(ATCC43300
)から調製した。このMRSA接種物を、Mueller−Hinton(MH
)中で37℃、18時間かけて培養した。600nm(OD600)の光学密度
を、一晩培養した1:10の希釈物について決定した。細菌(8×10cfu
)を、6%のブタの胃ムチン(Sigma M−2378)を含む20mlのリ
ン酸緩衝化生理食塩水(Sigma P−0261)に添加した。全ての動物を
、0.5mlの接種物、(2×10cfu/マウスと等価)(これは、処置な
しの動物の100%の死をもたらす用量である)で注射した。
【0172】 試験化合物を、10.0mlの50mMリン酸緩衝液中に溶解し、1mg/m
lの溶液(pH=7.0)を得た。この溶液を、2倍(4ml〜8ml)のビヒ
クルで連続的に希釈し、0.05、0.025および0.0125mg/mlの
溶液を得た。全溶液を、0.2μm Nalgeneシリンジフィルターで濾過
した。細菌播種の直後に、グループ1の動物に緩衝液(試験化合物ではない)を
皮下(sc)に注射し、そしてグループ2〜5により、scで、それぞれ1.0
、0.5、0.25、および0.125mg/kgの試験化合物が得られた。グ
ループ6の動物は、0.5ml/マウスの6%ブタムチンのみをi.p.で与え
た。これらの注射を、各グループの播種後、4時間に1回繰り返した。各時間で
の注射用量は、体重1kg当たり10mlであった。インビボで有効性の試験の
結果を、表IIに要約し、これにより、化合物5に対して得られた結果の代表的
な例を提供する。50%の有効用量(ED50)を、播種の7日後に生存してい
るマウスの数に基づいて、計算した。ED50を、本発明の他の化合物について
も同様に決定し、これを表IIIに列挙する。
【0173】
【表3】
【0174】
【表4】 ここで、「+++」は、化合物が、1μg/ml以下のMIC(μg/ml)
または1mg/kg以下のED50を有することを示す。
【0175】 「++」は、この化合物が、それぞれ1μg/mlまたは1mg/kgより多
いMIC(μg/ml)またはED50を有するが、それぞれ10μg/mlま
たは10mg/kg以下のMIC(μg/ml)またはED50を有することを
示す。
【0176】 「+」は、この化合物が、10μg/mgより大きいMIC(μg/ml)ま
たは10mg/kgより大きいED50を有することを示す。
【0177】 本明細書中で引用される全ての刊行物および特許出願は、各個々の刊行物また
は特許出願が、具体的および個々に参考として援用されると示される場合、本明
細書中で参考として援用される。上記の発明が、理解を明確にする目的で例示お
よび実施例によりいくらか詳細に記載されたが、特定の変化および改変が、添付
の特許請求の意図または範囲を逸脱することなく達成され得ることは、本発明の
技術と照らし合わせて当業者は容易に理解する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月3日(2002.1.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】 (発明の背景) グラム陽性感染症の発生率の急速な増加(耐性菌により引き起こされるものを
含む)は、新規クラスの抗生物質の開発への興味を新たに起こさせた。A−21
978Cリポペプチドを含む有用な抗生物質としての能力を示してきた化合物の
クラスは、例えば、米国特許RE32,233号;同RE32,455号;同R
E32,311号;同RE32,310号;同4,482,487号;同4,5
37,717号;および同5,912,226号に記載された。欧州特許出願E P−A−095 295は、抗菌特性を有する環状ペプチドの誘導体および半合 成手段によりこれらの抗菌性誘導体を生成する方法に関連する。Debonoら 、1988、J.Antibiot.8:1093−1105は、酵素的改変お よび化学的改変により生成されたA−21978Cのいくつかのアナログを記載 する。 ダプトマイシン(daptomycin)(このクラスのメンバー)は、
重篤な疾患および生命を脅かす疾患を引き起こす臨床的に関連のあるグラム陽性
細菌に対してインビトロおよびインビボで抗菌活性能力を有する。これらの細菌
として、耐性病原体(例えば、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、メチシリ
ン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)、グリコペプ
チド中間体感受性Staphylococcus aureus(GISA)、
コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)、およびペニシリン耐性Strepto
coccus pneumoniae(PRSA))が挙げられ、これらに対す
る治療的代替物はほとんどない(例えば、Tallyら、1999、Exp.O
pin.Invest.Drugs 8:1223−1238を参照のこと)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】 ここで、Rは、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
【化38】 であり、ここでKおよびK’は、一緒にC〜Cシクロアルキル環またはヘテ
ロシクリル環、あるいはC〜C10アリール環またはヘテロアリール環を形成
し; ここで、Jは、ヒドリド、アミノ、NHR、NR、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、
シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、ヒドロキシル、チオ、アル
キルチオ、アルケニルチオ、スルフィニル、スルホニル、アジド、シアノ、ハロ
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
【化39】 からなる群から選択され; ここで、R24、R25、およびR26の各々は、アルキル、シクロアルキル
、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立して選択
されるか;またはR24およびR25は、一緒に5〜8員のヘテロシクリル環を
形成し; ここで、RおよびRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選択される
か;または 代替的に、Jは、R17と一緒に5〜8員のヘテロシクリル環またはシクロア
ルキル環を形成するか;または 代替的に、Jは、R17およびR18の両方と一緒に5〜8員のアリール環、
シクロアルキル環、ヘテロシクリル環またはヘテロアリール環を形成し;そして ここで、R17およびR18の各々は、ヒドリド、ハロ、ヒドロキシル、アル
コキシ、アミノ、チオ、スルフィニル、スルホニル、および
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0114】 本発明の化合物と同時投与され得る抗菌剤およびそれらのクラスとしては、以
下が挙げられるが、これらに限定されない:ペニシリンおよび関連の薬物、カル
バペネム(carbapenem)、セファロスポリンおよび関連の薬物、アミ
ノグリコシド、バシトラシン、グラミシジン、ムピロシン、クロラムフェニコー
ル、チアンフェニコール、フシジン酸ナトリウム、リンコマイシン、クリンダマ
イシン、マクロライド、ノボビシン、ポリミキシン、リファマイシン、スペクチ
ノマイシン、テトラサイクリン、バンコマイシン、テイコプラニン、ストレプト
グラミン(streptogramin)、葉酸代謝拮抗薬(スルホンアミド、
トリメトプリムおよびその組み合わせ、およびピリメタミンを含む)、合成抗菌
剤(ニトロフラン、メタンアミンマンデル酸塩およびメタンアミン馬尿酸塩を含
む)、ニトロイミダゾール、キノロン、フルオロキノロン、イソニアジド、エタ
ンブトール、ピラジナミド、パラ−アミノサリチル酸(PAS)、サイクロセリ
ン、カプレオマイシン、エチオナミド、プロチオンアミド、チアセタゾン、バイ
オマイシン、エベニノマイシン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、ケトリ
ド、オキサゾリジノン、イミペネム、アミカシン、ネチルマイシン、ホスホマイ
シン、ゲンタマイシン、セフトリアキソン、Ziracin、LY 33332
8、CL 331002、HMR 3647、Linezolid、Syner
cid、AztreonamおよびMetronidazole、Epirop
rim、OCA−983、GV−143253、Sanfetrinemナトリ
ウム、CS−834、Biapenem、A−99058.1、A−16560
0、A−179796、KA 159、Dynemicin A、DX8739
、DU6681;Cefluprenam、ER 35786、Cefosel
is、Sanfetrinem celexetil、HGP−31、Cefp
irome、HMR−3647、RU−59863、Mersacidin、K
P 736、Rifalazil;Kosan、AM 1732、MEN 10
700、Lenapenem、BO 2502A、NE−1530、PR 39
、K130、OPC 20000、OPC 2045、Veneprim、PD
138312、PD 140248、CP 111905、Sulopene
m、リチペナムアコキシル(ritipenam acoxyl)、RO−65
−5788、Cyclothialidine、Sch−40832、SEP−
132613、ミカコシジン(micacocidin)A、SB−27583
3、SR−15402、SUN A0026,TOC 39、カルモナム、Ce
fozopran、Cefetamet PivoxilおよびT3811。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
【化69】 ここで、Aは、下記のような適切に保護されたデプシペプチドであり、Yは、
他の保護基をインタクトなままにする条件下で切断可能な保護基(すなわち、A
lloc)であり;そしてここで、は、前記のようなRであるか、ある
いは続く脱保護の際にRを生成する保護された形態のRである。好ましくは
2*Rは、キヌレニン、または置換キヌレニン側鎖、最も好ましくは
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 パール, イアン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02155, メッドフォード, オーク ロ ード 29 (72)発明者 モリトコ, マイケル アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01701, フラミンガム, ウォルセスタ ー ロード ナンバー 2510 1296 (72)発明者 シードレッキ, ジム アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01803, バーリントン, ウィン スト リート 99 (72)発明者 ユ, シャン ヤン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01821, ビレリカ, ハージーン ロー ド 47 (72)発明者 シルバーマン, ジャレッド アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02146, ブルックライン, ビーコン ストリート 1496, アパートメント 1 (72)発明者 ケイス, デニス アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02474, アーリントン, レイク スト リート 64 (72)発明者 フィン, ジョン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01775, ストウ, ヘリテイジ レーン 16 (72)発明者 クリステンセン, デイル アメリカ合衆国 ノースカロライナ 27502, アペックス, ミント ヒル ドライブ 226 (72)発明者 ラザロヴァ, ツヴェテリナ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02146, ブルックライン, パークウェ イ ロード 32 (72)発明者 ワトソン, アラン ディー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02420, レキシントン, バラード テ ラス 15 (72)発明者 チャン, ヤン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02167, シャロン, ムーズ ヒル 361 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA17 BA25 MA01 MA02 NA14 ZB352 4C086 AA01 AA02 CC08 DA37 EA09 MA01 MA02 MA04 NA14 ZB35 ZC75 4H045 AA10 AA30 BA16 BA31 BA55 DA83 EA29

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)を有する化合物: 【化1】 およびその塩であって; ここで、RおよびRは、独立して: 【化2】 であり、 ここで、XおよびX’は、独立して、C=O、C=S、C=NH、C=NR 、S=OまたはSOから選択され; ここで、nは0または1であり; ここで、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリ
    ール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキ
    シまたはカルボアルコキシから選択され; ここで、Bは、X’R、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール
    、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり; ここで、Rは、ヒドリド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
    ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヒドロキシルから選択
    され; ここで、Aは、H、NH、NHR、NR、アルキル、アルケニル、
    アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロ
    アルキルまたはヘテロシクリルであり; ここで、RおよびRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、
    アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはカルボアル
    コキシから選択されるか;または ここで、nが0である場合には、Aは、さらに以下: 【化3】 からなる群から選択され、 ここで、R50〜R53の各々は、独立して、C〜C15アルキルから選択さ
    れ; あるいは、BおよびAが一緒になって、5〜7員の複素環式環またはヘテロア
    リール環を形成し;そして ここで、Rは、 【化4】 であり、 ここで、KおよびK’は一緒になって、C〜Cシクロアルキルもしくはヘ
    テロシクリル環、またはC〜C10アリールもしくはヘテロアリール環を形成
    し; ここで、Jは、ヒドリド、アミノ、NHR、NR、アルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、
    シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、ヒドロキシル、チオ、アル
    キルチオ、アルケニルチオ、スルフィニル、スルホニル、アジド、シアノ、ハロ
    、 【化5】 からなる群から選択され; ここで、R24、R25、およびR26の各々は、独立して、アルキル、シク
    ロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選
    択されるか;またはR24およびR25は一緒になって、5〜8員のヘテロシク
    リル環を形成し; ここで、RおよびRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、
    アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから選択され
    ;あるいは ここで、JはR17と一緒になって、5〜8員のヘテロシクリル環またはシク
    ロアルキル環を形成するか;または JはR17およびR18の両方と一緒になって、5〜8員のアリール、シクロ
    アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロアリール環を形成し; ここで、R17およびR18の各々は、独立して、ヒドリド、ハロ、ヒドロキ
    シル、アルコキシ、アミノ、チオ、スルフィニル、スルホニル、および 【化6】 からなる群から選択されるか;または ここで、R17およびR18は一緒になって、ケタール、チオケタール、 【化7】 を形成し; ここで、R22およびE23の各々は、独立して、ヒドリドおよびアルキルか
    らなる群から選択され; ただし、KおよびK’が一緒になって、フェニル環を形成し、かつR17および
    18が一緒になって、C=Oを形成する場合、Jは、NHでも、C〜C アルキリデニルでも、NHRでもなく、ここで、Rは、C〜C14非置
    換アルキル、置換もしくは非置換C〜C19アルカノイル、非置換C〜C アルケノイル、またはカルボアルコキシである、 化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、Rが、 【化8】 からなる群から選択され; ここで、R、R、R、およびRの各々が、独立して、ヒドリド、アル
    キル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択され
    、そしてここで、R44が、アルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロ
    アリールからなる群から選択される、化合物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の化合物であって、Rが、 【化9】 からなる群から選択され; ここで、R’が、アルキル、アリール置換アルキル、置換フェニル、ヘテロ
    アリール、ヘテロシクリル、必要に応じて置換された(C〜C14)直鎖アル
    キル、および 【化10】 からなる群から選択され; ここで、Rは、アルキル基である、化合物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の化合物であって、Rは、 【化11】 からなる群から選択され; ここで、Xは、クロロまたはトリフルオロメチルであり、そしてここで、q
    は、0または1である、化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の化合物であって、Rは、 【化12】 からなる群から選択され; ここで、Rは、アミノ酸側鎖から選択され、ここで、該アミノ酸側鎖は、天
    然に存在するアミノ酸側鎖または天然に存在しないアミノ酸側鎖であり得; ここで、R、R10、およびR11の各々は、ヒドリド、アルキル、アリー
    ル、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択され; ここで、R12は、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールおよびアルキ
    ルからなる群から選択され;そして ここで、R13は、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群から選
    択される、化合物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の化合物であって、Rは、 【化13】 からなる群から選択され; ここで、Rは、トリプトファン側鎖およびリジン側鎖からなる群から選択さ
    れ; ここで、R10およびR11の各々は、独立して、ヒドリドおよびアルキルか
    らなる群から選択され; ここで、R12は、イミダゾリル、N−メチルイミダゾリル、インドリル、キ
    ノリニル、ベンジルオキシベンジル、およびベンジルピペリデニルベンジルから
    なる群から選択され;そして ここで、Xは、フルオロおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され
    る、化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の化合物であって、Jは、ヒドリド、アミノ
    、アジド、および 【化14】 からなる群から選択され; ここで、R17およびR18は一緒になって、ケタール、 【化15】 を形成するか;または ここで、R18がヒドリドの場合、R17は、ヒドロキシルであるか;あるい
    は ここで、Jが、R17と一緒になって、ヘテロシクリル環を形成する、化合物
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の化合物であって、Rは、 【化16】 からなる群から選択され; ここで、R17およびR18は一緒になって、 【化17】 を形成し、 ここで、R22は、Hおよびアルキルからなる群から選択され;そして ここで、R19は、ヒドリド、アミノ、アジド、および 【化18】 からなる群から選択される、化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物であって、該化合物が、 【化19】 から選択される、化合物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の化合物であって、Rは、NHCO[(C 〜C14)アルキル]−CHから選択され、そしてRおよびRは、 【化20】 から選択される、化合物。
  11. 【請求項11】 Rは、NHCO[(CH6−14]−CHから選択
    される、請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリ
    アを含有する、薬学的組成物。
  13. 【請求項13】 被験体における細菌感染を処置する方法であって、治療的
    有効量の請求項12に記載の薬学的組成物を、該処置の必要のある被験体に投与
    する工程を包含する、方法。
  14. 【請求項14】 前記被験体が、ヒト、動物、細胞培養物および植物からな
    る群より選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記細菌感染が、グラム陽性細菌によって引き起こされる
    、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記細菌が抗生物質耐性細菌である、請求項13に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 前記抗生物質耐性細菌が、バンコマイシン、メチシリン、
    糖ペプチド抗生物質、ペニシリンおよびダプトマイシンからなる群より選択され
    る抗生物質に対して耐性である、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 1を越える式(I)の化合物を、前記処置を必要とする被
    験体に同時投与する工程をさらに包含する、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 式(I)の化合物以外の抗菌剤を、前記処置を必要とする
    被験体に同時投与する工程をさらに包含する、請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記抗菌剤が、ペニシリンおよび関連薬物、カルバペネム
    、セファロスポリンおよび関連薬物、アミノグリコシド、バシトラシン、グラミ
    シジン、ムピロシン、クロラムフェニコール、チアンフェニコール、フシジン酸
    ナトリウム、リンコマイシン、クリンダマイシン、マクロライド、ノボビオシン
    、ポリミキシン、リファマイシン、スペクチノマイシン、テトラサイクリン、バ
    ンコマイシン、テイコプラニン、ストレプトグラミン、スルホンアミド、トリメ
    トプリムおよびその組み合わせならびにピリメタミンを含む葉酸代謝拮抗薬、ニ
    トロフラン、マンデル酸メテナミンおよび馬尿酸メテナミンを含む合成抗菌剤、
    ニトロイミダゾール、キノロン、フルオロキノロン、イソニアジド、エタンブト
    ール、ピラジンアミド、パラ−アミノサリチル酸(PAS)、シクロセリン、カ
    プレオマイシン、エチオナミド、プロチオンアミド、チアセタゾン、バイオマイ
    シン、エベミノマイシン、グリコペプチド、グリシルシルクリン、ケトリドおよ
    びオキサゾリジノン;イミペネム、アミカシン、ネチルマイシン、ホスホマイシ
    ン、ゲンタマイシン、セフトリアキソン、Ziracin、LY 333328
    、CL 331022、HMR 3647、Linezolid、Synerc
    id、Aztreonam、およびMetronidazole、Epirop
    rim、OCA−983、GV−143253、Sanfetrinemナトリ
    ウム、CS−834、Biapenem、A−99058.1、A−16560
    0、A−179796、KA 159、Dynemicin A、DX8739
    、DU 6681、Cefluprenam、ER 35786、Cefose
    lis、Sanfetrinem celexetil、HGP−31、Cef
    pirome、HMR−3647、RU−59863、Mersacidin、
    KP 736、Rifalazil;Kosan、AM 1732、MEN 1
    0700、Lenapenem、BO 2502A、NE−1530、PR 3
    9、K130、OPC 20000、OPC 2045、Veneprim、P
    D 138312、PD 140248、CP 111905、Sulopen
    em、リチペナムアコキシル、RO−65−5788、Cyclothiali
    dine、Sch−40832、SEP−132613、ミカコシジンA、SB
    −275833、SR−15402、SUN A0026、TOC 39、ca
    rumonam、Cefozopran、Cefetamet pivoxil
    、およびT 3811からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記抗菌剤が、イミペネム、アミカシン、ネチルマイシン
    、ホスホマイシン、ゲンタマイシン、テイコプラニン、Ziracin、LY3
    33328、CL331022、HMR3647、LinezolidおよびS
    ynercid、AztreonamおよびMetronidazoleからな
    る群より選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記被験体が、ヒトまたは動物から選択される、請求項1
    4に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記被験体がヒトである、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 以下の式: 【化21】 の化合物、およびその塩。
  25. 【請求項25】 以下の式: 【化22】 の化合物、およびその塩。
JP2001544760A 1999-12-15 2000-12-15 ダプトマイシンアナログおよび抗菌剤としてのそれらの使用 Withdrawn JP2003517003A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17094599P 1999-12-15 1999-12-15
US60/170,945 1999-12-15
PCT/US2000/034051 WO2001044271A2 (en) 1999-12-15 2000-12-15 Daptomycin analogs and their use as antibacterial agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003517003A true JP2003517003A (ja) 2003-05-20

Family

ID=22621920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001544760A Withdrawn JP2003517003A (ja) 1999-12-15 2000-12-15 ダプトマイシンアナログおよび抗菌剤としてのそれらの使用

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6794490B2 (ja)
EP (1) EP1240182A2 (ja)
JP (1) JP2003517003A (ja)
KR (1) KR20020063230A (ja)
CN (1) CN1423655A (ja)
AU (1) AU784942B2 (ja)
BR (1) BR0017028A (ja)
CA (1) CA2394313A1 (ja)
IL (1) IL150224A0 (ja)
MX (1) MXPA02006028A (ja)
NO (1) NO20022886L (ja)
WO (1) WO2001044271A2 (ja)
ZA (1) ZA200205113B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513467A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド グラム陽性菌感染症を処置するための新規抗菌剤
JP2014515371A (ja) * 2011-05-26 2014-06-30 キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Cb−183,315組成物および関連する方法
JP2019513734A (ja) * 2016-04-05 2019-05-30 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company Pd−1/pd−l1およびcd80/pd−l1のタンパク質/タンパク質の相互作用の大環状阻害剤
JP2020525429A (ja) * 2017-06-23 2020-08-27 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company Pd−1のアンタゴニストとして作用する免疫調節剤

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MXPA02006030A (es) * 1999-12-15 2004-08-23 Cubist Pharm Inc Lipopeptidos como agentes antibacterianos.
US6696412B1 (en) 2000-01-20 2004-02-24 Cubist Pharmaceuticals, Inc. High purity lipopeptides, Lipopeptide micelles and processes for preparing same
CA2301336A1 (en) * 2000-03-17 2001-09-17 Michael T. Kelly Topical treatment of rosacea
KR20080036661A (ko) 2000-12-18 2008-04-28 큐비스트 파마슈티컬즈 인코포레이티드 정제된 리포펩티드의 제조 방법
US20060014674A1 (en) 2000-12-18 2006-01-19 Dennis Keith Methods for preparing purified lipopeptides
DE60232158D1 (de) * 2001-08-06 2009-06-10 Cubist Pharm Inc Lipopeptid-stereoisomere, verfahren zu ihrer herstellung und nützliche zwischenprodukte
EP1932853A1 (en) 2001-08-06 2008-06-18 Cubist Pharmaceutical Inc. Novel depsipeptides and process for preparing same
US6767718B2 (en) 2002-05-10 2004-07-27 Biosource Pharm, Inc. Lipodepsipeptide antibiotics and methods of preparation
US20040077533A1 (en) * 2002-05-23 2004-04-22 Sayada Chalom B. Methods and compositions for treating bacterial infections and diseases associated therewith
EP1531828A4 (en) * 2002-05-23 2005-11-02 Activbiotics Inc METHODS OF TREATING BACTERIAL INFECTIONS AND ASSOCIATED DISEASES
US20090149453A1 (en) * 2002-05-23 2009-06-11 Activbiotics Pharma Llc Methods and compositions for treating bacterial infections and diseases associated therewith
US7317001B2 (en) 2002-06-06 2008-01-08 Oscient Pharmaceuticals Corporation Use of ramoplanin to treat diseases associated with the use of antibiotics
IL150907A (en) * 2002-07-25 2007-07-04 Stephan Cherkez Process for the preparation of stable amorphous calcium pseudomonate
US7671011B2 (en) * 2003-06-19 2010-03-02 Yeda Research & Development Co. Ltd. Antimicrobial and anticancer lipopeptides
JP2007506782A (ja) * 2003-09-25 2007-03-22 アクティブバイオティクス インコーポレイティッド リファラジル製剤
SE0303588D0 (sv) 2003-12-30 2003-12-30 Bioactive Polymers Ab C O Lund Surface protection of exposed biological tissues
WO2005063278A1 (en) * 2003-12-30 2005-07-14 Bioactive Polymers Ab Surface protection of exposed biological tissues
US8782654B2 (en) 2004-03-13 2014-07-15 Adaptive Computing Enterprises, Inc. Co-allocating a reservation spanning different compute resources types
WO2005089241A2 (en) 2004-03-13 2005-09-29 Cluster Resources, Inc. System and method for providing object triggers
US20070266388A1 (en) 2004-06-18 2007-11-15 Cluster Resources, Inc. System and method for providing advanced reservations in a compute environment
US20060004185A1 (en) 2004-07-01 2006-01-05 Leese Richard A Peptide antibiotics and peptide intermediates for their prepartion
US8176490B1 (en) 2004-08-20 2012-05-08 Adaptive Computing Enterprises, Inc. System and method of interfacing a workload manager and scheduler with an identity manager
US8271980B2 (en) 2004-11-08 2012-09-18 Adaptive Computing Enterprises, Inc. System and method of providing system jobs within a compute environment
US20080051326A1 (en) * 2004-11-12 2008-02-28 Alexander Dylan C Antiinfective Lipopeptides
WO2006110185A2 (en) * 2004-11-12 2006-10-19 Cubist Pharmaceuticals, Inc. Antiinfective lipopeptides
US20080171766A1 (en) * 2005-03-10 2008-07-17 Smithkline Beecham Corporation Novel Method
US8631130B2 (en) 2005-03-16 2014-01-14 Adaptive Computing Enterprises, Inc. Reserving resources in an on-demand compute environment from a local compute environment
US8863143B2 (en) 2006-03-16 2014-10-14 Adaptive Computing Enterprises, Inc. System and method for managing a hybrid compute environment
US9231886B2 (en) 2005-03-16 2016-01-05 Adaptive Computing Enterprises, Inc. Simple integration of an on-demand compute environment
CA2603577A1 (en) 2005-04-07 2006-10-12 Cluster Resources, Inc. On-demand access to compute resources
EP1877041A2 (en) 2005-04-29 2008-01-16 Cubist Pharmaceuticals, Inc. Therapeutic compositions
EP2018864A1 (en) 2007-07-23 2009-01-28 Biomet Deutschland GmbH Pharmaceutical composition, substrate comprising a pharmaceutical composition, and use of a pharmaceutical composition
US8041773B2 (en) 2007-09-24 2011-10-18 The Research Foundation Of State University Of New York Automatic clustering for self-organizing grids
AR074874A1 (es) 2008-12-23 2011-02-16 Biosource Pharm Inc Composiciones antibioticas para el tratamiento de infecciones gram negativas. metodo. uso. compuesto.
US11720290B2 (en) 2009-10-30 2023-08-08 Iii Holdings 2, Llc Memcached server functionality in a cluster of data processing nodes
US10877695B2 (en) 2009-10-30 2020-12-29 Iii Holdings 2, Llc Memcached server functionality in a cluster of data processing nodes
US8415307B1 (en) 2010-06-23 2013-04-09 Biosource Pharm, Inc. Antibiotic compositions for the treatment of gram negative infections
CA2806362A1 (en) * 2010-07-23 2012-01-26 Activbiotics Pharma, Llc Administration of rifalazil to immunocompromised patients
WO2013039861A2 (en) 2011-09-12 2013-03-21 modeRNA Therapeutics Engineered nucleic acids and methods of use thereof
US8461188B2 (en) 2011-10-20 2013-06-11 Trius Therapeutics, Inc. Therapeutic combination of daptomycin and protein synthesis inhibitor antibiotic, and methods of use
WO2013151664A1 (en) 2012-04-02 2013-10-10 modeRNA Therapeutics Modified polynucleotides for the production of proteins
CA2868391A1 (en) 2012-04-02 2013-10-10 Stephane Bancel Polynucleotides comprising n1-methyl-pseudouridine and methods for preparing the same
US11168131B2 (en) 2015-11-10 2021-11-09 Visterra, Inc. Antibody molecule-drug conjugates and uses thereof
KR102697723B1 (ko) 2017-01-18 2024-08-21 비스테라, 인크. 항체 분자-약물 접합체 및 이의 용도
WO2021203024A1 (en) 2020-04-03 2021-10-07 Visterra, Inc. Antibody molecule-drug conjugates and uses thereof

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4524135A (en) 1982-05-21 1985-06-18 Eli Lilly And Company A-21978C cyclic peptides
US4537717A (en) 1982-05-21 1985-08-27 Eli Lilly And Company Derivatives of A-21978C cyclic peptides
USRE32311E (en) 1982-05-21 1986-12-16 Eli Lilly And Company Derivatives of A-21978C cyclic peptides
US4396543A (en) 1982-05-21 1983-08-02 Eli Lilly And Company Derivatives of A-21978C cyclic peptides
IL68700A0 (en) * 1982-05-21 1983-09-30 Lilly Co Eli Improvements relating to a-21978c cyclic peptide derivatives and their production
USRE32310E (en) 1982-05-21 1986-12-16 Eli Lilly And Company Derivatives of A-21978C cyclic peptides
US4482487A (en) 1982-05-21 1984-11-13 Eli Lilly And Company A-21978C cyclic peptides
US4399067A (en) 1982-05-21 1983-08-16 Eli Lilly And Company Derivatives of A-21978C cyclic peptides
CA1315229C (en) 1987-06-10 1993-03-30 Patrick J. Baker Chromatographic purification process
EP0460882B1 (en) 1990-06-07 1996-07-24 Eli Lilly And Company Lipopeptide deacylase
DE4411025A1 (de) 1994-03-30 1995-10-05 Hoechst Ag Lipopeptid-Derivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE69739532D1 (de) 1996-03-08 2009-09-24 Astellas Pharma Inc Prozess für die deacylierung von zyklischen lipopeptiden.
DE19807972A1 (de) 1998-02-25 1999-08-26 Hoechst Marion Roussel De Gmbh Lipopeptidantibiotika-Calciumsalze, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513467A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド グラム陽性菌感染症を処置するための新規抗菌剤
JP2014515371A (ja) * 2011-05-26 2014-06-30 キュービスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Cb−183,315組成物および関連する方法
JP2019513734A (ja) * 2016-04-05 2019-05-30 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company Pd−1/pd−l1およびcd80/pd−l1のタンパク質/タンパク質の相互作用の大環状阻害剤
JP7122255B2 (ja) 2016-04-05 2022-08-19 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー Pd-1/pd-l1およびcd80/pd-l1のタンパク質/タンパク質の相互作用の大環状阻害剤
JP2020525429A (ja) * 2017-06-23 2020-08-27 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company Pd−1のアンタゴニストとして作用する免疫調節剤
JP7206222B2 (ja) 2017-06-23 2023-01-17 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー Pd-1のアンタゴニストとして作用する免疫調節剤

Also Published As

Publication number Publication date
IL150224A0 (en) 2002-12-01
WO2001044271A2 (en) 2001-06-21
US6794490B2 (en) 2004-09-21
US20020058785A1 (en) 2002-05-16
WO2001044271A3 (en) 2002-03-07
CN1423655A (zh) 2003-06-11
AU3264001A (en) 2001-06-25
NO20022886D0 (no) 2002-06-17
CA2394313A1 (en) 2001-06-21
EP1240182A2 (en) 2002-09-18
AU784942B2 (en) 2006-08-03
ZA200205113B (en) 2003-11-26
KR20020063230A (ko) 2002-08-01
MXPA02006028A (es) 2004-08-23
NO20022886L (no) 2002-08-02
BR0017028A (pt) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4990456B2 (ja) 抗菌剤としてのダプトマイシンアナログ
JP2003517003A (ja) ダプトマイシンアナログおよび抗菌剤としてのそれらの使用
JP2003517480A (ja) 抗菌剤としてのリポペプチド
US7335726B2 (en) Lipopeptide stereoisomers, methods for preparing same and useful intermediates
EP1932853A1 (en) Novel depsipeptides and process for preparing same
AU2002326534A1 (en) Novel depsipeptides and process for preparing same

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070302

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080611