JP2020524182A - 豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物並びにその用途 - Google Patents

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Abstract

豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物が提供される。当該免疫原性組成物は、免疫量の豚サーコウイルス3型抗原と、免疫量の豚サーコウイルス2型新遺伝子サブタイプ抗原と、薬学的に許容可能な担体とを含む。当該免疫原性組成物は良好な免疫原性を有し、一回の免疫で豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型の混合感染から完全に防御できる。

Description

本発明は、獣医薬分野に関し、具体的には、豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物及びその用途に関する。
豚サーコウイルス(Porcine circoviruses、PCV)は環状一本鎖DNAウイルスであって、ゲノム長さが約1.7kbであり、最も小さい動物DNAウイルスの一つである。既に二種類のPCV、即ち、豚サーコウイルス1型(PCV1)及び豚サーコウイルス2型(PCV2)が存在することが確定されている。PCV1は1974年初めにPK細胞培養物の中で一種の汚染物質として鑑定して発見されたが、PCV1は豚に対して病原性がない。PCV2は1998年初めに報道されたが、PCV2は臨床条件下で豚の豚サーコウイルス関連疾患(Porcine circovirus associated diseases、PCVAD)を引き起こすことが可能であり、主に離乳後仔豚多臓器性発育不良症候群、肺炎、豚皮膚炎、腎症症候群及び繁殖障害を引き起こし、主に呼吸、泌尿、腸管、リンパ、心血管、神経、繁殖システム及び皮膚の機能障害として現れ、全世界の生豚の養殖に深刻な経済的損失をもたらしている。
臨床的に、PCV2ワクチンの普遍的な応用に伴い、免疫圧力の下で、PCV2の変異速度が速まり、PCV2bとPCV2dの間に介在する一種類の新たな遺伝子サブタイプのウイルス株が流行し始めるが、この種類のウイルス特徴は、ORF2遺伝子の中に突然変異が存在するか又は異なる遺伝子サブタイプのORF2遺伝子の間での組み換えを経て生じるものである。当該新たなPCV2遺伝子サブタイプウイルス株の流行によって、その抗原と既存の遺伝子サブタイプの間に差異が存在し、既存の商品化されたワクチンはいずれもPCV2a又はPCV2bをワクチン株として調製されたものであり、最新流行するPCV2ウイルス株に対する完全な防御を行うことができない。
ある豚の繁殖障害症例において、ウイルスゲノムが2.0kbであるサーコウイルスが1株分離され、後続的な試験の結果として、当該サーコウイルスは既知のサーコウイルスとのホモロジーが、ヌクレオチド配列であれアミノ酸配列であれ、いずれも50%より小さいことが実証された。国際ウイルス学分類委員会の標準によると、サーコウイルスのうち同一種類に属するウイルスは75%より大きいゲノムヌクレオチド配列のホモロジーを有し、Capタンパク質は70%より大きいアミノ酸配列のホモロジーを有するべきである。これにより、当該ウイルスは一種の新たな豚サーコウイルス(PCV3)であると確定されることができる。
最初、早くも1985年に、PCV2によって引き起こされたシステム疾患が既に散発的な状態で勃発したが、重視できなかったことが原因として、1990年代末期に当該疾患が大規模に勃発した。新たな豚サーコウイルスは、豚皮膚炎腎症症候群(Porcine dermatitis and nephropathy syndrome、PDNS)及び繁殖障害の面でPCV2と類似した病原学特性を持ち、PCV2とPCV3の間でタンパク質のホモロジーが非常に低く、PCV2ワクチンではPCV3に対する効果的な予防及び交差防御を行うことができない。
新たな豚サーコウイルスはPCV2の既存のこと及び新たな遺伝子サブタイプの間の混合感染は臨床的なPCV感染の複雑な状況をさらに悪化させるため、当該新規臨床疫病に対する新たな免疫原性組成物を調製するのは養豚場疾患防除にとって非常に重要である。
先行技術の不足を解決するために、本発明は、豚サーコウイルスの混合感染を予防及び/又は治療する免疫原性組成物を提供する。当該免疫原性組成物は、豚サーコウイルス2型及び3型の混合感染に対して効果的な防御することができ、著しい免疫特性を表している。
本発明の一目的は、異なる豚サーコウイルスの混合感染を予防及び/又は治療する免疫原性組成物を提供することである。前記免疫原性組成物は、免疫量の豚サーコウイルス3型抗原と、免疫量の豚サーコウイルス2型抗原と、薬学的に許容可能な担体とを含む。
本発明の一目的は、異なる遺伝子サブタイプの豚サーコウイルス2型及び豚サーコウイルス3型の混合感染を予防及び/又は治療する免疫原性組成物を提供することである。
本発明の一目的は、異なる地域由来の豚サーコウイルス2型及び豚サーコウイルス3型の混合感染を予防及び/又は治療する免疫原性組成物を提供することである。
本発明の一目的は、上記の免疫原性組成物の豚サーコウイルス関連疾患を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途を提供することである。
本発明は、初めに、目前新たな豚サーコウイルス3型免疫原性タンパク質抗原及び豚サーコウイルス2型新たな遺伝子サブタイプウイルス株免疫原性タンパク質抗原を採用して、豚サーコウイルス感染を予防及び/又は治療する免疫原性組成物を調製することで、豚サーコウイルス2型及び豚サーコウイルス3型の感染又は混合感染に対して免疫防御を行うこができるし、異なる遺伝子サブタイプ豚サーコウイルス2型ウイルス株に対しても防御を行うことができる。
本発明に係る免疫原性組成物は、異なる地域由来の豚サーコウイルス3型ウイルス株及び豚サーコウイルス2型ウイルス株の混合感染に対して完全に防御することができ、幅広く防御することができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
「豚サーコウイルス3型」は、ゲノム2.0kbのサーコウイルスであって、既知のサーコウイルスとのホモロジーがヌクレオチド配列であれ、アミノ酸配列であれ、いずれも50%より小さく、新たな豚サーコウイルスである。当該豚サーコウイルス3型は多様な病原と混合感染することができ、豚皮膚炎腎症症候群、増殖性壊死性肺炎、繁殖障害、並びに心臓及び多臓器系炎症性反応を引き起こすことが可能である。
「豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプ」は、新たなPCV2遺伝子サブタイプであって、ORF2遺伝子の中に突然変異が存在するか又は異なる遺伝子サブタイプのORF2遺伝子の間での組み換えを経て生じたものであり、PCV2bの標識配列を有するが、遺伝進化分析で一つの独立的なブウランチを構成する。豚が当該遺伝子サブタイプのウイルス株に感染した後に現れる臨床的特徴として、持続的な高温、食欲減退、気分の沈み、乱雑な被毛、痩せ細り及び成長速度の減速、剖検でいずれも異なる程度の肺硬変あり、リンパ腫大、及び腎臓に壊死箇所有りということである。
本発明は、豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物に関する。前記免疫原性組成物は、免疫量の豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原と、免疫量の豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原と、薬学的に許容可能な担体とを含み、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原は、豚サーコウイルス3型Capタンパク質又は前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原は、豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質又は前記豚サーコウイルス2型Capタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体である。
本発明に係る免疫原性組成物は、一回の免疫を経るだけで、その中の抗原成分がそれぞれの病原に対して完全に防御することができ、豚を豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型に対する混合感染を予防及び抵抗するように防御できる。
本発明に係る免疫原性組成物は、豚サーコウイルス3型及び異なる遺伝子サブタイプの豚サーコウイルス2型の混合感染に対して完全に防御することができる。
本発明に係る免疫原性組成物は、豚を異なる地域由来の豚サーコウイルス3型ウイルス及び豚サーコウイルス2型ウイルスに対する混合感染から完全に防御できる。
用語「免疫原性組成物」は、豚サーコウイルス3型免疫原性及び豚サーコウイルス2型免疫原性を含有する医薬組成物を指す。当該医薬組成物は、豚の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型ウイルスに対する免疫反応を誘発、刺激又は強化することができる。
用語「免疫量」は、「免疫有効量」として理解されるべきであり、免疫防御量又は免疫応答を引き起こす有効量とも称され、受容者体内で免疫応答を効果的に誘導可能な抗原量であるが、当該量は不利な健康影響又はその合併症を含む疾患の症候又は症状を十分に予防又は改善できる。前記免疫応答は、診断目的又は他の試験に用いられるのに十分であることが可能であり、又は病原体によって引き起こされる感染による不利な健康結果又はその合併症を含む疾患の兆候又は症状を予防するために好適に用いられる。体液免疫力又は細胞により仲介される免疫力、或いはこの両者とも誘導され得る。動物の免疫原性組成物に対する免疫応答は、例えば、抗体価測定、リンパ細胞増殖分析を通じて間接的に評価されるか、或いは、野生型ウイルス株でチャレンジした後に兆候又は症状をモニタリングして直接的に評価されて良い。当該免疫原性組成物から得られる防御性免疫力は、例えば、被験動物の健康分娩の減少、死胎数の増加のような臨床兆候、被験動物の全体的な生理状況及び全体的な健康及び表現を測定することで評価されても良い。前記免疫応答は、誘導細胞性及び/又は体液免疫力を含むことができるが、これらに限定されない。
本発明に係る豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原及び豚サーコウイルス2型Capタンパク質抗原は、組み換え発現されたCapタンパク質サブユニット抗原であって良く、その発現体系は原核発現システム、真核発現システムであっても良いし、人工的に合成された合成ペプチド抗原であっても良く、或いは、前記豚サーコウイルスCapタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体であっても良い。
「サブユニット抗原」は、遺伝子工学方法により病原体の防御性抗原遺伝子を原核又は真核発現システムにクローンして効果的に発現させることにより作られた抗原を指す。サブユニット抗原は、トティウイルス抗原と比べて、副反応を引き起こす可能性が小さくなることである。
「合成ペプチド抗原」は、免疫決定基組成成分のみを含有する低分子ペプチド、即ち、人工的な方法により天然タンパク質のアミノ酸配列順に従って防御性オリゴペプチドを合成し、担体に結合させた後にアジュバントを加えることにより作られた抗原を指す。
「生担体」は、遺伝子工学の方法により非病原性微生物に一種の抗原又は抗原決定基の遺伝子を含有して発現させて免疫原性を持たせることを指す。非病原性微生物は、細菌及びウイルスであっても良い。ウイルス生担体が通常担体として用いられるウイルスとして、痘苗ウイルス、禽痘ウイルス、七面鳥ヘルペスウイルス、アデノウイルス、仮性狂犬病ウイルス、レトロウイルス、レンチウイルスがある。細菌生担体は、弱毒サルモネラ、バシラス・カルメット・ゲラン、弱毒リステリア・モノサイトゲネス、弱毒コレラ菌、弱毒シゲラ、乳酸球菌、ラクトバチルス・プランタラム、ゴルドニ・ストレプトコッカスであっても良い。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質は、配列SEQ ID No.1によりコードされるタンパク質であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質は、SEQ ID No.2によりコードされるタンパク質である。
本発明に係る免疫原性タンパク質の免疫原性が良く、一回の免疫で完全に防御することができる。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質のコーディング遺伝子はSEQ ID NO.1が示すヌクレオチド配列又はその縮重配列を有し、前記豚サーコウイルス2型Capタンパク質のコーディング遺伝子はSEQ ID No.2が示すヌクレオチド配列又はその縮重配列を有する。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は20μg/ml以上であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml以上である。
本発明に係る免疫原性組成物において、抗原含有量が20μg/mlまで低くても、免疫反応が生じるように免疫システムを刺激でき、豚に対して完全に防御することができる。
本発明の好ましい一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は20μg/ml〜100μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml〜100μg/mlである。
本発明のより好ましい実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原の含有量は20μg/ml〜50μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml〜50μg/mlである。
本発明のより好ましい実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原の含有量は30μg/ml〜50μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は30μg/ml〜50μg/mlである。
本発明に係る免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原の含有量は、20μg/ml〜30μg/ml、30μg/ml〜100μg/ml、又は50μg/ml〜100μg/mlである含有量の範囲から選択されても良い。
本発明に係る免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原の含有量は、20μg/ml〜30μg/ml、30μg/ml〜100μg/ml、又は50μg/ml〜100μg/mlである含有量の範囲から選択されても良い。
本発明に係る免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原の含有量と前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原の含有量とは単独的に上記の含有量の範囲の何れか一つからそれぞれ選択されて良い。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記の豚サーコウイルス3型Capタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体は、組み換え弱毒サルモネラ菌、組み換えニューカッスル病ウイルス、組み換えポックスウイルス又は組み換えアデノウイルスであり、前記の前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体は、組み換え弱毒サルモネラ菌、組み換えニューカッスル病ウイルス、組み換えポックスウイルス又は組み換えアデノウイルスである。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質遺伝子と前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質遺伝子とは同一生担体に組み換えられ、前記生担体は組み換え弱毒サルモネラ菌、組み換えニューカッスル病ウイルス、組み換えポックスウイルス又は組み換えアデノウイルスである。
本発明に係る生担体免疫原性組成物は、不活化ワクチン及び生ワクチンの利点を兼ね備えるため、免疫効果上で豚を防御できることを確保でき、且つその免疫効果がより強いため、アジュバントを添加しなくても良い。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記薬学的に許容可能な担体はアジュバントを含み、前記アジュバントは、ホワイトオイル、ドレイクオイル、及び動物油、植物油又はミネラルオイル、或いは、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム及び金属塩、或いは、MontanideTMGel、カルボマー、スクワラン又はスクアレン、ISA206アジュバント、サポニン、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、水中油中水型エマルジョンを含む。
本発明の好ましい一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記アジュバントはMontanideTMGelである。
本発明に係る組成物に適用されるアジュバントの量は、有効量であるのが好ましい。前記「有効量」は、アジュバントが本発明に係る抗原と併用される際、過度な副作用を起こすことがなく、宿主の中でそれらの免疫学上の効果が得られることに対して、必要的な、或いは十分的な量であることを指す。施用すべきアジュバントの正確な量は、例えば、用いられる成分、治療する疾患の類型、治療すべき動物の類型と年齢、施用される方式、及び組成物における他の成分のような多様な因子によって変わることになる。
本発明の一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記アジュバントの含有量は5〜20V/V%である。
本発明の好ましい一実施形態として、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物において、前記アジュバントの含有量は10V/V%である。
本発明に係る免疫原性組成物は、従来の技術により配合することができ、薬学的に許容可能な担体と共に配合することが好ましい。例えば、オイルは、配合物を安定させるのに寄与する以外に、ワクチンアジュバントとしても機能する。オイルアジュバントは、自然由来であっても良いし、人工合成により得られたものであっても良い。
用語「アジュバント」は、組成物の免疫原性を高めるように、本発明の組成物の中に加えられる物質を指す。既知のアジュバントは、(1)水酸化アルミニウム、サポニン(Saponine)(例えば、QuilA)、アブリジン、DDA、(2)アクリル酸又はメタクリル酸の重合体、無水マレイン酸とアルケニル誘導体の重合体、(3)ワクチンが水中油、油中水又は水中油中水型エマルジョンの形で調製することができ、或いは、(4)MontanideTMGelを含むがこれらに限定されない。
特に、エマルジョンは、軽質流動パラフィンオイル、イソプレノイドオイル、例えば、スクワラン又はスクアレン、オレフィン、特に、イソブチレン又はデセンオリゴマー化されて生成されたオイル、直鎖型アルキル付きの酸又はアルコールにより形成されたエステル、より特に、植物油、オレイン酸エチル、プロピレングリコールジ(オクタン酸エステル/カプリン酸エステル)、グリセリントリ(オクタン酸エステル/カプリン酸エステル)、プロピレングリコールジオレイン酸エステル、分岐脂肪酸エステル又はアルコールのエステル、特に、イソステアリン酸エステルに基づくことが可能である。オイルと乳化剤とを共に使用してエマルジョンを形成する。乳化剤は、非イオン界面活性剤、特に、ポリオキシエチル化脂肪酸(例えば、オレイン酸)、ソルビタン、マンニトール(例えば、無水マンニトールオレイン酸エステル)、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、及び選択可能なエトキシ化されたオレイン酸、イソステアリン酸、リシノール酸、ヒドロキシオクタデカン酸により形成されたエステル、脂肪族アルコールと多価アルコール(例えば、オレイルアルコール)のエーテル、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンブロック共重合体、特に、PluronicR、より特に、L121(Hunter等、1995、「The Theory and Practical Application of Adjuvants」(Steward−Tull、D.E.S監修)John Wiley and Sons、NY、51−94、Todd等、Vaccine、1997、15、564−570を参照)であるのが好ましい。
とりわけ、アクリル酸又はメタクリル酸重合体は、糖又は多価アルコールのポリアルケニルエーテルにより架橋される。これらの化合物はカルボマーと称される。
好ましくは、本発明は、MontanideTMGelであるアジュバントを用いる。
本発明に係る免疫原性組成物は、さらに他の試薬を本発明に係る組成物の中に加えても良い。例えば、本発明の組成物は、例えば、医薬、免疫賦活剤(例えば、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)及びインターロイキン2(IL2))、抗酸化剤、界面活性剤、着色剤、揮発性油、緩衝剤、分散剤、プロペラント及び防腐剤のような試薬を更に含むことができる。このような組成物を調製するためには、本分野において周知である方法を使用しても良い。
本発明に係る免疫原性組成物に基づいて経口剤型又は非経口剤型に調製しても良い。
皮内、筋肉、腹膜内、静脈内、皮下、鼻内又は硬脳膜外経路を経て投与可能な非経口剤型であるのが好ましい。
本発明は、更に、上記の免疫原性組成物の豚サーコウイルス関連疾患を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途にも関する。前記豚サーコウイルス関連疾患は、PCV2及び豚サーコウイルス3型の単独感染又はそれらの混合感染による関連疾患である。
本発明の一実施形態として、前記の豚サーコウイルス関連疾患を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途として、離乳後仔豚多臓器性発育不良症候群、豚皮膚炎腎症症候群、増殖性壊死性肺炎、繁殖障害、並びに心臓及び多臓器系炎症性反応を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途である。
本発明で使用される用語「豚サーコウイルス関連疾患」は、豚サーコウイルス3型及び2型の混合感染に起因する疾患を指すためのものである。離乳後仔豚多臓器性発育不良症候群、豚皮膚炎腎症症候群、繁殖障害、並びに心臓及び多臓器系炎症性反応を非網羅的に含むがこれらに限定されない。
用語「予防及び/又は治療」は、豚サーコウイルス3型及び2型の混合感染関連疾患に係わる場合において、豚サーコウイルス3型及び2型の複製を抑制し、豚サーコウイルス3型及び2型の感染を抑制するか、又は豚サーコウイルス3型及び2型がその宿主の体内で定住するのを防止し、並びに豚サーコウイルス3型及び2型感染の疾患又は病症の症状を軽減することを指す。ウイルス負荷量が減少し、病症が軽減されるか及び/又は摂食量及び/又は成長が増加すると、前記予防及び/又は治療が効果に達したとみなされることができる。
本発明は、更に、上記の免疫原性組成物の豚サーコウイルス混合感染を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途にも関する。
本発明の一実施形態として、本発明の豚サーコウイルス混合感染を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途において、前記PCV2遺伝子サブタイプはPCV2a、PCV2b、PCV2d、PCV2新(new)遺伝子サブタイプである。
本発明に係る免疫原性組成物は、異なるPCV2遺伝子サブタイプ及びPCV3に対して効果的に防御することができ、ワクチンの応用範囲を拡大させ、PCV2の異なる遺伝子サブタイプ及びPCV3の単独感染並びに混合感染に対して予防及び/又は治療を行うことができる。
本発明に係る免疫原性組成物は、良好な免疫原性を有し、豚サーコウイルス関連疾患を予防できるし、既に豚サーコウイルスに感染した豚の臨床的特徴を軽減でき、即ち治療の役割を有する。
以下、具体的な実施例と結び付けて本発明をさらに具体的に記述する。本発明の利点及び特徴は記述につれてより明らかになる。但し、これらの実施例は単に例示的なものあり、本発明の範囲に対していかなる制限も構成しない。当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱しないという前提で本発明に係る構成の詳細及び形態に対して変更又は置換を実施することができるが、これらの変更及び置換はいずれも本発明の技術的範囲に含まれるということを理解すべきである。
本発明の実施例で用いられる化学試薬はいずれも分析グレードであり、中国国薬集団から入手可能である。
本発明に係る試験方法は、特に説明がない限り、いずれも従来の方法である。記載される生物材料は、特に説明がない限り、いずれも商業的に入手可能である。
[実施例1] 豚サーコウイルス3型の分離・同定
1.病理材料の由来
中国国内の一商品化養豚場で、従来の平均値に比べ、母豚の死亡率が9.4%増加し、受胎率が1.2%低下し、ミイラ変性胎子が8.2%増加する現象が現れた。臨床表現的に、影響を受けた母豚は、拒食現象を現し、多巣状丘疹、斑点及び表面皮膚炎の症状を呈した。流産した巣に異なる在胎週数のミイラ変性胎子を含有し、PCV2関連流産の症状と一致している。母豚から観察された臨床表現及び流産症状全体として、豚サーコウイルス2型による繁殖障害疾患と一致するが、全ての母豚の腎臓、リンパ節、肺、皮膚及び死胎を含む異なる組織を免疫組織化及び定量PCRによりPCV2、PRRSV、PPV、CSFV、マイコプラズマ・ハイオニューモニエ検査を行った結果、いずれも陰性であった。さらに原因を究明するために、各組織の病理材料を選び取って病原分離を行った。
2.ウイルス株の分離及び培養
病理材料を1:10(体積比)でDMEM培養液に加え、研磨して、組織懸濁液を調製し、組織懸濁液を繰り返して3回にかけて凍結融解させた後、12000r/min下で15min遠心し、上清液を収集し、上清液を0.22μm膜フィルターを経てさらに濾過し、ろ液をPK15細胞上で継代させて、37℃で1h培養し、2%仔ウシ血清を含有するDMEM培養液を入れ替えるように加え、37℃に置いて5日間培養する。ウイルスを含有する培養液を収穫し、培養液を2回にかけて凍結融解させた後、ウイルスを収穫する。
3.PCR及びシークエンシング解析によるウイルス種の同定
上記のステップにおけるウイルス培養物を取って、核酸抽出試薬キットを用いてウイルスサンプルの核酸を抽出し、サーコウイルス種の特異的プライマーを使ってPCR増幅同定を行い、その結果、2000bpターゲットバンドをPCR増幅されたことが示された。PCR生成物をシークエンシング社に送ってヌクレオチド配列決定を行い、配列決定結果に対して遺伝進化解析を行った。その結果、当該ウイルス株の全ゲノム配列及びアミノ酸配列は、既に報道された他のサーコウイルスとのホモロジーがいずれも50%より小さいことが示された。然しながら、国際ウイルス学分類委員会の標準によると、サーコウイルス属における同一種類のウイルスは75%より大きいゲノムヌクレオチド配列のホモロジーを有し、Capタンパク質は70%より大きいアミノ酸配列のホモロジーを有するべきである。これにより、当該ウイルスは新たな豚サーコウイルスであることが確定でき、目前豚の体で発見された第3の種類のサーコウイルスでもある。
[実施例2] pET28a−PCV3-Cap発現担体の構築
1.PCV3ウイルスDNAの抽出
プラスミド抽出キットは中国天根生物社から入手可能であり、T4 DNA LigaseはBioLab社から入手可能であり、pET28aプラスミドはNovagen社から入手可能であり、アガロースゲル抽出キットは中国天澤生物社から入手可能であり、他の試薬はいずれも分析グレードである。
ウイルスDNA抽出キット明細書に従って、0.2mlの豚サーコウイルス3型ウイルス液を無菌の1.5mlの遠沈管に入れ、0.4mlのVB溶液をウイルス液に加え、渦流混合させて、室温で10分間静置する。0.45mlのAD buffer(バッファ)をウイルス液に加え、力を入れて均一に混ぜ合わせる。VBカラムを2mlの収集管に入れ、0.6mlの上記の試薬が混合されたウイルス液を取ってVBカラムに加え、14000gで1分間遠心して、残りの上記の試薬が混合されたウイルス液をさらにVBカラムに加え、14000gで1分間遠心し、2ml収集管を廃棄し、VBカラムを新たな2ml収集管に入れ、0.4mlのW1 bufferを加え、14000gで30秒間遠心してから、0.6mlのWash buffer(洗浄バッファ)をさらにVBカラムに加え、14000gで30秒間遠心した後、buffer(バッファ)を加えずに再びそのまま置いて3分間遠心し、当該VBカラムを新たな1.5ml EP管に入れ、50μlのRNase free water(RNaseフリー水)を加えてフィルムの中心に置いて3分間静置し、14000gで1分間遠心し、EP管内で遠心して分離された液体は豚サーコウイルス3型ウイルスDNAゲノム溶液である。
2.Cap遺伝子の増幅
Cap遺伝子5′及び3′末端の保存領域配列に従ってオリゴデオキシヌクレオチドプライマーを合成し、PCRを行う。プライマー配列は表1を参照する。
Figure 2020524182
PCR生成物をInvitrogen社に送ってシークエンシングを行い、その結果に基づいてCap遺伝子に対してコドン最適化を行い、最適化されたCap遺伝子配列は配列表SEQ ID NO.1が示す通りである。
3.発現担体構築
最適化されたCap遺伝子を中国蘇州泓迅生物科技股ふん有限公司に送って完全配列合成を行い、pET28aプラスミドに連結させる。連結されたプラスミドと分子シャペロンプラスミドpG−Tf2とを大腸菌BL21(DE3)に共形質転換させ、モノクローンを選んで100μg/mlのカナマイシン及び20μg/mlのクロラムフェニコールを含有するLB培地で一晩培養して、プラスミドを抽出した後にシークエンシング解析を行い、合成配列が正確であると確定され、陽性クローンはpET28a−PCV3−Cap/pG−Tf2発現菌株pET28a−PCV3-Cap/pG−Tf2/E.Coli BL21(DE3)である。
[実施例3] 豚サーコウイルス3型Capタンパク質の発現
実施例2で調製されたpET28a−PCV3-Cap/pG−Tf2/E.Coli BL21(DE3)菌株を50〜100μg/mlのカナマイシン及び20μg/mlのクロラムフェニコールを含有するLB培地に接種する。一方、LB培地に分子シャペロンタンパク質の誘導発現に用いられる5〜10ng/mlのテトラサイクリンを含有し、接種量は1%(V/V)あり、37℃で振盪培養する。OD600=0.4〜0.6である場合、28℃で30分間放置する。イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)を加えて、その最終濃度が0.1〜1.0mMになるようにし、28℃で24時間振盪培養させる。培養が完了した後、菌体を収集し、PBS(PBS組成成分:塩化ナトリウム8g、塩化カリウム0.2g、りん酸水素二ナトリウム1.44g、リン酸二水素カリウム0.24gであり、pHが7.4になるように調整し、1Lに定容する)で菌体を再懸濁し、超音波破砕を行い、超音波で破砕した後に溶菌液を遠心して上清を取る。発現生成物の中の可溶性標的タンパク質の含有量は比較的に高く、発現量は菌体タンパク質の総量の25%に達し得、エンドトキシンの含有量は0.28×105EU/mlである。
[実施例4] 大腸菌発現豚サーコウイルス3型Capタンパク質のエンドトキシン除去
1.5ml遠沈管に0.5mlの可溶性Capタンパク質を含有する処理すべき上清液及び最終濃度が1%(V/V)であるトリトンX−114(Triton X−114)(添加量は5μlである)を加え、渦流振盪を行う。渦流振盪により均一に混ぜ合わせられたサンプルを氷上で5分間放置する。サンプルが冷却された後、遠沈管を直ちに37℃水浴に入れて5min温浴させて、新たな二相を形成させる。そして、サンプルを37℃の温度条件下で60s遠心させる。遠心の後、標的タンパク質は上層に残る一方、エンドトキシンを含有する非イオン界面活性剤は油滴の形状で遠沈管の底部に残留し、これにより二相が分離される。上記のエンドトキシンを除去する全体の操作は3回循環される。最終的な純化生成物を測定した結果、タンパク質純度は低下せず、エンドトキシン含有量は0.008×105EU/mlに低下する。一方、200KV透過型電子顕微鏡により60000倍まで拡大させて、5%リンタングステン酸ネガティブ染色を経て炭素が噴射された銅メッシュ上に固定されたPCV3ウイルス様粒子を観察した結果、多量のウイルス様粒子が示され、且つ大きさが均一で、中空粒子状態を呈した。
実験を行った結果、トリトンX−114(Triton X−114)は、組み換えタンパク質の中に残留するエンドトキシンを除去でき、タンパク質の純度に影響を与えず、且つPCV3ウイルス様粒子の形成及び安定な形態にも影響を与えていないことが示された。
[実施例5] 豚サーコウイルス2型の分離・同定
1.病理材料の由来
中国国内の一免疫商品化PCV2ワクチンの養豚場で、母豚が流産し、ミイラ変性胎子が増加する現象が散発的に起こった。影響を受けた母豚は、拒食現象を現し、流産した巣に異なる在胎週数のミイラ変性胎子を含有し、PCV2関連流産の症状と一致している。免疫組織化及び定量PCR検査を行った結果、PCV2陽性であった。PCV2商品化ワクチンで免疫した後でも依然として発病豚組織からPCV2が検出されたため、その原因は深く究明するに値する。さらに原因を究明するために、各組織の病理材料を選び取って病原分離を行った。
2.ウイルス株の分離及び培養
病理材料を1:10(体積比)でDMEM培養液に加え、研磨して、組織懸濁液を調製し、組織懸濁液を繰り返して3回にかけて凍結融解させた後、12000r/min下で15min遠心し、上清液を収集し、上清液を0.22μm膜フィルターを経てさらに濾過し、ろ液をPK15細胞上で継代させて、37℃で1h培養し、2%仔ウシ血清を含有するDMEM培養液を入れ替えるように加え、37℃に置いて5日間培養する。ウイルスを含有する培養液を収穫し、培養液を2回にかけて凍結融解させた後、ウイルスを収穫する。
3.PCR及びシークエンシング解析によるウイルスの同定
上記のステップで収穫されたウイルス培養物を取って、核酸抽出試薬キットを用いてウイルスサンプルの核酸を抽出し、PCV2の特異的プライマーを使ってPCR増幅同定を行い、その結果、1.7kbターゲットバンドをPCR増幅されたことが示された。PCR生成物をシークエンシング社に送ってヌクレオチド配列決定を行い、配列決定結果に対して遺伝進化解析を行った。その結果、当該ウイルス株の全ゲノム配列は、既に報道された他のPCV2とのホモロジーがいずれも96%より小さく、アミノ酸配列は94%より小さいということが示された。全ゲノム配列解析により、当該ウイルス株はPCV2bとPCV2dの間に介在し、ORF2遺伝子の中に突然変異が存在するか、又は異なる遺伝子サブタイプのORF2遺伝子の間での組み換えを経て生じたものであることをさらに示している。遺伝進化解析を行った結果、当該ウイルスは新たなPCV2遺伝子サブタイプに属すると確定された。
[実施例6] pET28a−PCV2-Cap発現担体の構築
1.PCV2ウイルスDNAの抽出
プラスミド抽出キットは中国天根生物社から入手可能であり、T4 DNA LigaseはBioLab社から入手可能であり、pET28aプラスミドはNovagen社から入手可能であり、アガロースゲル抽出キットは中国天澤生物社から入手可能であり、他の試薬はいずれも分析グレードである。
ウイルスDNA抽出キット明細書に従って、実施例2に係る方法を参照しながら0.2mlの新たな豚サーコウイルス2型ウイルス液を取ってDNAゲノムを抽出する。
2.豚サーコウイルス2型Cap遺伝子の増幅
Cap遺伝子5′及び3′末端の保存領域配列に従ってオリゴデオキシヌクレオチドプライマーを合成し、PCRを行う。プライマー配列は表2を参照する。
Figure 2020524182
PCR生成物をInvitrogen社に送ってシークエンシングを行い、その結果、先行技術に係るPCV2のCapタンパク質アミノ酸配列に比べ、Cap遺伝子コーディングのアミノ酸配列は52〜64ビット、106〜108ビット、及び131〜137ビットで遺伝子突然変異又は組み換えが発生したことが示された。その結果に基づいてCap遺伝子に対してコドン最適化を行い、最適化されたCap遺伝子配列は配列表SEQ ID NO.2が示す通りである。
3.発現担体構築
最適化されたCap遺伝子を中国蘇州泓迅生物科技股ふん有限公司に送って完全配列合成を行い、pET28aプラスミドに連結させる。連結されたプラスミドと分子シャペロンプラスミドpG−Tf2とを大腸菌BL21(DE3)に共形質転換させ、モノクローンを選んで100μg/mlのカナマイシン及び20μg/mlのクロラムフェニコールを含有するLB培地で一晩培養して、プラスミドを抽出した後にシークエンシング解析を行い、合成配列が正確であると確定され、陽性クローンはpET28a−PCV2-Cap/pG−Tf2発現菌株pET28a−PCV2-Cap/pG−Tf2/E.Coli BL21(DE3)である。
[実施例7] 豚サーコウイルス2型Capタンパク質の発現
実施例6で調製されたpET28a−PCV2-Cap/pG−Tf2/E.Coli BL21(DE3)菌株に対して、実施例3を参照しながらタンパク質誘導発現を行う。発現生成物の中の可溶性標的タンパク質の含有量は比較的に高く、発現量は菌体タンパク質の総量の50%に達し得、エンドトキシンの含有量は0.26×105EU/mlである。
[実施例8] 大腸菌発現Capタンパク質のエンドトキシン除去
実施例7で発現された可溶性Capタンパク質を含有する上清液に対して、実施例4を参照しながらエンドトキシン除去を行う。測定を行った結果、タンパク質純度は低下せず、エンドトキシン含有量は0.008×105EU/mlに低下した。一方、200KV透過型電子顕微鏡により60000倍まで拡大させて、5%リンタングステン酸ネガティブ染色を経て炭素が噴射された銅メッシュ上に固定されたPCV2ウイルス様粒子を観察した結果、多量のウイルス様粒子が示され、且つ大きさが均一で、中空粒子状態を呈した。
その結果、トリトンX−114(Triton X−114)は、組み換えタンパク質の中に残留するエンドトキシンを除去でき、タンパク質の純度に影響を与えず、且つ、PCV2ウイルス様粒子の形成及び安定な形態にも影響を与えていないことが示された。
[実施例9] 豚サーコウイルス3型、豚サーコウイルス2型免疫原性組成物の調製
実施例4に従って純化された豚サーコウイルス3型Capタンパク質及び実施例8に従って純化された豚サーコウイルス2型Capタンパク質を比率によって混合した後、水溶性アジュバントGelアジュバント(フランスSEPPIC社)の中にゆっくり加え、加える過程で絶え間なく回転数が800rpmである乳化機で12min撹拌して均一に混ぜ合わせる。免疫原性組成物の具体的な配合比率は表3を参照する。
Figure 2020524182
[実施例10] 豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原をを含有する免疫原性組成物の免疫原性試験
28〜30日齢の、ELISA測定を行った結果、PCV2抗原、PCV3抗原及び抗体が陰性である健康な仔豚60匹を5匹/群になるようにランダムに12の群に分け、実施例9で調製された豚サーコウイルス3型及び2型である免疫原性組成物で免疫する。第1〜2の群は組成物1で免疫し、第3〜4の群は組成物2で免疫し、第5〜6の群は組成物3で免疫し、第7〜8の群はそれぞれ組成物4で免疫し、第9〜10の群はそれぞれ原性組成物5及び組成物6で免疫し、第11〜12の群は免疫せずにウイルスチャレンジすることである比較群とする。各免疫群は免疫原性組成物を2ml/匹を注射し、比較群はDMEM培地を2ml/匹を接種する。免疫後28日目にウイルスチャレンジを行い、第1の群、第3の群、第5の群、第7の群、第9の群、第11の群を豚サーコウイルス3型SG株(Porcine Circovirus type3、Strain SG、中国典型培養物保蔵センターに寄託され、寄託番号はCCTCC NO.V201712であり、寄託日付は2017年3月23日であり、寄託住所は中国武漢・武漢大学である)でウイルスチャレンジし、ウイルスチャレンジの分量はいずれも105.0TCID50/匹である。第2の群、第4の群、第6の群、第8の群、第10の群、第12の群を豚サーコウイルス2型HH3株(Porcine Circovirus type2、Strain HH3、中国典型培養物保蔵センターに寄託され、寄託番号はCCTCC NO.V201726であり、寄託日付は2017年6月4日であり、寄託住所は中国武漢・武漢大学である)でウイルスチャレンジし、ウイルスチャレンジの分量はいずれも105.0TCID50/匹である。ウイルスチャレンジ後、各々の仔豚を連続して観察し、各々の仔豚の臨床症状、病理変化及びウイルス検査結果に基づいて判定を行い、その具体的な結果は表4を参照する。
Figure 2020524182
Figure 2020524182
その結果、豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、仔豚を一回免疫した後、仔豚に100%(5/5)防御を行うことができる一方、ウイルスチャレンジ比較群の仔豚はウイルスチャレンジ後に全て罹患したことが示された。これは、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物がかなり良い防御能力を有することを示している。且つ、本発明に係る異なる含有量の豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、免疫ウイルスチャレンジ後、豚の体内でいずれもウイルスが検出できず、これは、本発明に係る免疫原性組成物で免疫した後、たとえ免疫後の豚が野生型ウイルスに感染しても、豚の発育成長並びに摂食及び体重増加に影響をもたらすことがないことを示した。
[実施例11] 豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物の広範囲性防御試験
28〜30日齢の、ELISA検査を行った結果、PCV2抗原、PCV3抗原及び抗体が陰性である健康な仔豚100匹を5匹/群になるようにランダムに20の群に分け、第13〜22の群は実施例9で調製された免疫原性組成物1で免疫し、第23〜32の群は免疫せずにウイルスチャレンジすることである比較群とする。各免疫群は免疫原性組成物を2ml/匹を注射し、ウイルスチャレンジ比較群はDMEM培地を2ml/匹を接種する。免疫後28日目にウイルスチャレンジを行い、第13の群及び第23の群は最近中国河南省から分離された豚サーコウイルス2a遺伝子サブタイプHN06株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第14の群及び第24の群は最近中国江蘇省から分離された豚サーコウイルス2b遺伝子サブタイプJS04株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第15の群及び第25の群は最近中国吉林省から分離された豚サーコウイルス2d遺伝子サブタイプJL13株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第16の群及び第26の群は最近中国重慶市から分離された豚サーコウイルス2新(new)遺伝子サブタイプCQ14株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第17の群及び第27の群は最近中国広東省から分離された豚サーコウイルス2新(new)遺伝子サブタイプGD15株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第18の群及び第28の群は最近中国河南省から分離された豚サーコウイルス3型HN12株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第19の群及び第29の群は最近中国江蘇省から分離された豚サーコウイルス3型JS08株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第20の群及び第30の群は最近中国吉林省から分離された豚サーコウイルス3型JL11株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第21の群及び第31の群は最近中国重慶市から分離された豚サーコウイルス3型CQ04株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、第22の群及び第32の群は最近中国広東省から分離された豚サーコウイルス3型GD05株の強毒性のウイルス株でウイルスチャレンジし、ウイルスチャレンジの分量は105.0TCID50/匹である。ウイルスチャレンジ後、各々の仔豚を連続して観察し、各々の仔豚の臨床症状、病理変化及びウイルス検査に基づいて判定を行う。その具体的な結果は、表5乃至表6を参照する。
Figure 2020524182
Figure 2020524182
Figure 2020524182
その結果、ウイルスチャレンジ比較群である第23〜27の群はウイルスチャレンジ後にいずれも異なる程度に体温が40.5℃以上に上昇し、3〜5日間持続し、食欲が減退し、気分が沈み、被毛が乱雑で、痩せ細り及び成長速度が減速する等の臨床症状が現れ、剖検でいずれも異なる程度に肺硬変、リンパ腫大、腎臓に壊死箇所有りの病理変化が現れたことが示された。各内臓及び器官組織に対してPCR検査を行うことで、豚サーコウイルス2型ウイルスを再度分離できた一方、免疫群である第13〜17の群はウイルスチャレンジ後に異常臨床症状がなく、剖検でも各組織器官に異常がなく、各内臓及び器官組織に対してPCR検査を行った結果、いずれもPCV2陰性を呈した。実験結果は、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、一回の免疫で、豚に対して異なる地域由来及び異なる遺伝子サブタイプの豚サーコウイルス2型からの攻撃を効果的で完全に免疫防御をすることができ、且つ、各内臓及び器官組織からウイルスチャレンジしたPCV2を検出できないことを示している。
Figure 2020524182
Figure 2020524182
Figure 2020524182
その結果、ウイルスチャレンジ比較群である第28〜32の群はウイルスチャレンジ後にいずれも異なる程度に体温が40.5℃以上に上昇し、3〜5日間持続し、食欲が減退し、気分が沈み、被毛が乱雑で、痩せ細り及び成長速度が減速する等の臨床症状が現れ、剖検でいずれも異なる程度に肺硬変、リンパ腫大、腎臓に壊死箇所有りの病理変化が現れたことが示された。各内臓及び器官組織に対してPCR検査を行うことで、豚サーコウイルス3型ウイルスを再度分離できた一方、免疫群である第18〜22の群はウイルスチャレンジ後に異常臨床症状がなく、剖検でも各組織器官に異常がなく、各内臓及び器官組織に対してPCR検査を行った結果、いずれもPCV3陰性を呈した。実験結果は、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、豚に対して異なる地域由来の豚サーコウイルス3型からの攻撃を効果的で完全に免疫防御をすることができ、且つ、各内臓及び器官組織からウイルスチャレンジしたPCV3株を検出できないことを示している。これは、本発明に係る免疫原性組成物は、広範囲の免疫原性を有し、流行する豚サーコウイルス3型及び2型の野生型ウイルに対していずれも完全に防御することができることを示している。且つ、本発明に係る免疫原性組成物で免疫した後、たとえ免疫した豚が野生型ウイルスに感染しても、豚の発育成長並びに摂食及び体重増加に影響をもたらすことがない。
[実施例12] 豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物による混合感染の防御試験
28〜30日齢の、ELISA検査を行った結果、PCV2抗原、PCV3抗原及び抗体が陰性である健康な仔豚20匹を5匹/群になるようにランダムに四つの群に分ける。第33の群は実施例9で調製された免疫原性組成物1で免疫し、第34の群は実施例9で調製された免疫原性組成物5で免疫し、第35の群は実施例9で調製された免疫原性組成物6で免疫し、第36の群は免疫せずにウイルスチャレンジすることである比較群とする。各免疫群は免疫原性組成物を2ml/匹を注射し、比較群はDMEM培地を2ml/匹を接種する。免疫後28日目にウイルスチャレンジを行い、全ての群を豚サーコウイルス3型SG株と豚サーコウイルス2型HH3株との混合ウイルス液でウイルスチャレンジし、ウイルスチャレンジの分量は105.0TCID50/匹である。ウイルスチャレンジ後、各々の仔豚を連続して観察し、各々の仔豚の臨床症状、病理変化結果に基づいて判定を行う。その具体的な結果は、表7を参照する。
Figure 2020524182
Figure 2020524182
その結果、ウイルスチャレンジ比較群である第36の群はウイルスチャレンジ後にいずれも異なる程度に体温が40.5℃以上に上昇し、5日間持続し、食欲が減退し、気分が沈み、被毛が乱雑で、痩せ細り及び成長速度が減速する等の臨床症状が現れ、剖検でいずれも異なる程度に肺硬変、リンパ腫大、腎臓に壊死箇所有りの病理変化が現れ、免疫群である第33の群はウイルスチャレンジ後に異常臨床症状がなく、剖検でも各組織器官に異常がなかった一方、免疫群である第34の群及び第35の群はPCV2及びPCV3の混合感染を効果的に防御できず、依然として発病状態を呈することが示された。実験結果は、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型抗原を含有する免疫原性組成物は、一回の免疫で、豚に対してPCV2及びPCV3からの連合攻撃を効果的で完全に免疫防御をすることができることを示している。
[実施例13] 豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物の応用試験
中国国内の一商品化養豚場で、従来の平均値に比べ、母豚の死亡率が9.8%増加し、受胎率が1.2%低下し、ミイラ変性胎子が8.6%増加する現象が現れた。臨床表現的に、影響を受けた母豚は、拒食現象を現し、多巣状丘疹、斑点及び表面皮膚炎の症状を呈した。流産した巣に異なる在胎週数のミイラ変性胎子を含有している。臨床表現症状のある母豚から32匹の妊娠した母豚を選んで、16匹/群になるようにランダムにA群及びB群の二つの群に分ける。A群は、免疫原性組成物接種群であり、A群は実施例9で調製された免疫原性組成物1で免疫し、B群はブランクとして比較群である。免疫群に免疫原性組成物2ml/匹を注射し、ブランクである比較群にDMEM培地を2ml/匹を接種する。2つの群の母豚の仔豚生産状況を統計し、その結果は表8を参照する。
Figure 2020524182
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その結果、免疫群の母豚の仔豚生産に異常がなく、健康な仔豚を生産し、平均的に11.7匹/巣生産し、健康率は最大99.5%である一方、ブランクである比較群は明らかなミイラ変性胎子及び虚弱仔豚の状況が現れ、健康な仔豚を平均的に6.9匹/巣生産し、健康率は59.0%であり、そのうち、3匹の母豚は流産状況が起こり、巣全体ミイラ変性胎子であり、免疫群とブランクである比較群の差異は顕著であることが示された。
表8の結果は、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、豚サーコウイルスに感染した母豚に対して良好な免疫防御する役割を有し、且つ既にPCVに感染した母豚を防御を行うことができ、即ち治療の役割を有することを説明している。
一方、比較群であるB群が産んだ仔豚をそれぞれ隔離させて巣毎に飼育し、13巣をB1群(B−1巣乃至B−11巣を含み、B−5巣は巣全体ミイラ変性胎子であるため計算に入れない以外、合計10巣の仔豚)、B2群(B−12乃至B−16巣を含み、B−14巣及びB−16巣は巣全体ミイラ変性胎子であるため計算に入れない以外、合計3巣の仔豚)の二つの群に分ける。B1群は母乳を飲む前に実施例9で調製された免疫原性組成物1で免疫し、B2群はブランクとして比較群である。免疫群は免疫原性組成物を2ml/匹を注射し、ブランクである比較群はDMEM培地を2ml/匹を接種する。各々の仔豚を連続して観察し、各々の仔豚の臨床症状、病理変化及びウイルス検査に基づいて判定を行い、その具体的な結果は表9を参照。
Figure 2020524182
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その結果、免疫群の仔豚は、異常臨床症状がなく、各組織器官をランダムに剖検した結果、同じく異常がなく、豚の各内臓及び器官組織を剖検してPCR検査を行った結果、いずれもPCV3及びPCV2陰性を呈した一方、ブランクである比較群の仔豚はいずれも異なる程度に体温が40.5℃以上に上昇し、5日間持続し、食欲が減退し、気分が沈み、被毛が乱雑で、痩せ細り及び成長速度が減速する等の臨床症状が現れ、一部の豚は死亡し、剖検でいずれも異なる程度に肺硬変、リンパ腫大、腎臓に壊死の箇所有りの病理変化が現れたことが示された。各内臓及び器官組織に対してPCR検査を行うことで、豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型であるウイルスを再度分離できた。
PCVは豚の群の中で垂直感染されることが可能であるため、表9の結果は、本発明に係る豚サーコウイルス3型及び2型である抗原を含有する免疫原性組成物は、豚サーコウイルス3型及び2型に混合感染した仔豚に対して良好な免疫防御する役割を有し、且つ既にPCV3及びPCV2ウイルスに混合感染した仔豚に対して防御を行うことができ、即ち治療の役割を有し、防御率は100%であることを説明している。
以上の記載は、単に本発明の好ましい実施例であり、本発明に対するいかなる形式的な制限も行わない。好ましい実施例として本発明を以上のように開示したが、本発明を限定するものではない。本分野における当業者であれば、本発明の技術方案を逸脱しない範囲で、上記のように開示された技術内容を利用して変更又は修飾を同等変化とする若干の等価実施例を実施することができるが、本発明の技術方案を逸脱せずに本発明の技術実質に基づいて上記の実施例に対して行われるいかなる簡単な修正、同等変化及び修飾は、全て依然として本発明の技術方案の範囲内に属する。

Claims (13)

  1. 豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物であって、
    前記免疫原性組成物は、免疫量の豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原と、免疫量の豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原と、薬学的に許容可能な担体とを含み、
    前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質抗原は、豚サーコウイルス3型Capタンパク質又は前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質抗原は、豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質又は前記豚サーコウイルス2型Capタンパク質遺伝子が組み換えられている生担体である豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  2. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質はSEQ ID No.1によりコードされるタンパク質であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質はSEQ ID No.2によりコードされるタンパク質である請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  3. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は20μg/ml以上であり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml以上である請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  4. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は20μg/ml〜100μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml〜100μg/mlである請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  5. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は20μg/ml〜50μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は20μg/ml〜50μg/mlである請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  6. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質の含有量は30μg/ml〜50μg/mlであり、前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質の含有量は30μg/ml〜50μg/mlである請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  7. 前記豚サーコウイルス3型Capタンパク質遺伝子と前記豚サーコウイルス2型新(new)遺伝子サブタイプCapタンパク質遺伝子とは同一生担体に組み換えられ、前記生担体は組み換え弱毒サルモネラ菌、組み換えニューカッスル病ウイルス、組み換えポックスウイルス又は組み換えアデノウイルスである請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  8. 前記薬学的に許容可能な担体はアジュバントを含み、前記アジュバントは、ホワイトオイル、ドレイクオイル、及び動物油、植物油又はミネラルオイル、或いは、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム及び金属塩、或いは、MontanideTMGel、カルボマー、スクワラン又はスクアレン、ISA206アジュバント、サポニン、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、水中油中水型エマルジョンを含み、
    前記アジュバントの含有量は5〜20V/V%である請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  9. 前記アジュバントの含有量は10V/V%である請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  10. 前記薬学的に許容可能な担体はアジュバントを含み、前記アジュバントはMontanideTMGelであり、前記アジュバントの含有量は5〜20V/V%である請求項1に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  11. 前記アジュバントの含有量は10V/V%である請求項10に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の豚サーコウイルス3型及び豚サーコウイルス2型である抗原を含有する免疫原性組成物の豚サーコウイルス関連疾患を予防及び/又は治療する医薬の調製における用途。
  13. 前記豚サーコウイルス関連疾患は、離乳後仔豚多臓器性発育不良症候群と、豚皮膚炎腎症症候群と、増殖性壊死性肺炎と、繁殖障害と、心臓及び多臓器系炎症性反応とを含む請求項12に記載の用途。
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