JP2020523355A - 肉腫を処置することへの使用のためのチノスタムスチン - Google Patents

肉腫を処置することへの使用のためのチノスタムスチン Download PDF

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Abstract

肉腫に対して新たな有効な化学療法処置の必要がある。その必要がある患者の肉腫の処置への使用のための、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が提供される。

Description

本発明は、癌、特に肉腫を処置する方法に関する。
癌は最も生命を脅かす疾患の1つである。癌は、体の一部の細胞がコントロール不能な成長を経験する状態である。アメリカ癌協会からの最新のデータに従うと、2017年にはUSAにおいて癌の169万の新たなケースがあるであろうということが見込まれる。癌は米国における死亡の二番目の最大の原因(心臓疾患のみに次ぐ二番目)であり、2017年には601,000人超の生命を奪うであろう。事実、癌を発生する平均生涯リスクは米国人男性では40.8%、米国人女性では37.5%であるということが見込まれる。ゆえに、米国において、癌は重大な公衆衛生の負担をなしており、大きなコストにあたる。癌の型と癌を発生する集団の相対的割合とは遺伝的素因および食事などの多くの異なる因子に依存して変わるが、これらの数字は他所の世界中のほとんどの国において反映される。
数十年に渡って、外科手術、化学療法、および放射線は種々の癌について確立された処置であった。通常は、患者はそれらの疾患の型および程度に依存してこれらの処置の組み合わせを受ける。だが、外科処置(すなわち患部組織の除去)が不可能であるときには、化学療法が癌患者のための最も重要なオプションである。外科手術は、場合によっては、例えば乳部、結腸、および皮膚のある種の部位に位置する腫瘍を除去することに有効であるものの、それは、背骨などの他の部分に位置する腫瘍の処置にも、血液および造血組織(例えば骨髄)の癌を包含する播種性血液癌の処置にも用いられ得ない。かかる癌は多発性骨髄腫、リンパ腫、および白血病を包含する。放射線治療にはイオン化放射線に対する生体組織の暴露が関わり、暴露された細胞に死または損傷を引き起こす。放射線治療の副作用は急性かつ一時的であり得るが、他のものは不可逆的であり得る。化学療法には細胞複製または細胞代謝の遮断が関わる。これは最も多くの場合には乳、肺、および精巣癌の処置に用いられる。化学療法の無効の主な原因の1つは癌細胞による薬剤抵抗性の発生であり、疾患の再発またはさらには死に至り得る深刻な問題である。それゆえに、より有効な癌処置が必要とされている。
固形腫瘍は、嚢胞または液体部分を通常は含有しない組織の異常な集塊である。固形腫瘍は良性(癌ではない)または悪性(癌)であり得る。異なる型の固形腫瘍はそれらを形成する細胞の型から名付けられる。固形腫瘍の例は癌腫および肉腫である。世界中で生起する4つの最も普通の癌は、全て固形腫瘍、つまり肺、乳、腸、および前立腺癌である。これらの4つの固形腫瘍癌は世界中で診断される全ての癌の大体10分の4を占める。
しかしながら、全ての固形腫瘍がそれほど普通なわけではない。肉腫は希少癌であり、これらは、筋肉、骨、神経、軟骨、腱、血管、ならびに脂肪および線維組織を包含する体のほとんどいずれかの一部に発生し得る。肉腫の3つの主な型:軟部組織肉腫、骨肉腫、および消化管間質腫瘍(GIST)があり、USでは、大体20,000の新たな肉腫が毎年診断される。国立癌研究所(NCI)からの統計に従うと、軟部組織肉腫の人々の全般的な相対的5年生存率は大体50%である。
ゆえに、新たな有効な化学療法処置の必要がある。
特許文献1では、下の式Iの化合物が開示されている。これは、HDACによって制御される経路を強力に阻害するファースト・イン・クラスの二機能性アルキル化・HDACi融合分子である。
生物学的アッセイは、式Iの化合物がHDAC酵素を強力に阻害するということを示した(9nMというHDAC1のIC50)。式Iの化合物はチノスタムスチンというINNを有し、当分野においてはEDO−S101としてもまた公知である。これはAK−DAC(ファースト・イン・クラスのアルキル化デアセチラーゼ分子)であり、これは、前臨床研究においては、同時に癌細胞内のDNA鎖へのアクセスを改善すること、それらを切断すること、および損傷修復をブロックすることが示されている。
国際公開第2010/085377号パンフレット
本発明の第1の態様では、軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択されるその必要がある患者の肉腫の処置への使用のための、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が提供される。
驚くべきことに、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は肉腫の処置に特に有効であるということが見出され、活性データはこの化合物に対する強い感受性を示した。それゆえに、肉腫の新たな有効な処置の必要は本発明によって満たされる。
本発明のさらなる態様では、軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択される肉腫の処置のための医薬の製造への、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。
本発明のさらなる態様では、その必要がある患者の軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択される肉腫を処置する方法が提供され、前記患者にチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む。
本発明のさらなる態様では、軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択される肉腫を処置するための説明書と一緒になったチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩を含むキットが提供される。
次の特徴は本発明の全ての態様に該当する。
肉腫は軟部組織肉腫であり得る。
肉腫は骨肉腫であり得る。
肉腫はユーイングファミリーの腫瘍からであり得る。肉腫は骨のユーイング腫瘍であり得る。肉腫は骨外性ユーイング腫瘍であり得る。肉腫は骨で始まり得る。肉腫は軟部組織で始まり得る。肉腫は原始神経外胚葉腫瘍(PNET)であり得る。
肉腫は脂肪肉腫であり得る。脂肪肉腫は高分化型脂肪肉腫であり得る。脂肪肉腫は粘液型脂肪肉腫であり得る。脂肪肉腫は多形型脂肪肉腫であり得る。脂肪肉腫は脱分化型脂肪肉腫であり得る。好ましくは、脂肪肉腫は脱分化型脂肪肉腫であり得る。
肉腫は非KIT型のGISTであり得る。
肉腫は野生型GISTであり得る。
肉腫は小児GISTであり得る。
肉腫は再燃性および/または不応性であり得る。
肉腫は限局性であり得る。
肉腫は転移性であり得る。
肉腫は進行し得る。
肉腫は少なくとも1ラインの標準治療の後に進行し得る。
図1はTC−71ユーイング肉腫に対するEDO−S101の抗腫瘍活性を示している。 図2はDD013脱分化型脂肪肉腫に対するEDO−S101の抗腫瘍活性を示している。
本願においてはいくつもの一般的な用語および言い回しが用いられ、これらは次の通り解釈されるべきである。
式Iの化合物はチノスタムスチンというINNを有し、当分野においてはEDO−S101としてもまた公知である。IUPAC名称は7−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシヘプタンアミドである。
「患者」は、ヒト、非ヒト哺乳動物(例えばイヌ、ネコ、ウサギ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、シカ、および同類)、および非哺乳動物(例えば鳥および同類)を包含する。
「医薬的に許容される塩」は、上で定義されている通り、医薬的に許容されかつ所望の薬理学的活性を持っている本発明の化合物の塩を意味する。かかる塩は、無機酸によってまたは有機酸によって形成される酸付加塩を包含する。医薬的に許容される塩は塩基付加塩をもまた包含し、これらは、存在する酸性プロトンが無機または有機塩基と反応することが能うときに形成され得る。一般的には、例えば、かかる塩は、これらの化合物の遊離の酸または塩基形態を化学量論量の適宜の塩基または酸と水中もしくは有機溶媒中または2つの混合物中で反応させることによって調製される。一般的には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水系媒体が好ましい。酸付加塩の例は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、重硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸などの鉱酸付加塩、ならびに例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、サリチル酸、トシル酸、乳酸、ナフタレンスルホン酸(naphthalenesulphonae)、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸付加塩を包含する。アルカリ付加塩の例は、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、およびアンモニウム塩などの無機塩、ならびに例えばエチレンジアミン、エタノールアミン、N,N−ジアルキレンエタノールアミン、トリエタノールアミン、および塩基性アミノ酸塩などの有機アルカリ塩を包含する。
本発明において、チノスタムスチンの医薬的に許容される塩は、好ましくは、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、重硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸、クエン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、グルタミン酸、グルクロン酸、グルタル酸、リンゴ酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、トシル酸、マンデル酸、サリチル酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、または酢酸塩であり得る。
驚くべきことに、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は驚くべき有効性を固形腫瘍に示すということが発見された。特に、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は肉腫の処置に有用であるということが発見された。
肉腫は、筋肉、骨、神経、軟骨、腱、血管、ならびに脂肪および線維組織に発生する希少癌である。それらは体のほとんどいずれかの一部を内側または外側において冒し得る。普通には、肉腫は腕、足、および胴部を冒す。それらは胃および腸、ならびに腹の裏側(後腹膜肉腫)および女性の生殖系(婦人科肉腫)にもまた現れる。
骨肉腫はUKにおいて毎年500人未満の人々を冒し、それを非常に希少な形態の癌にしている。全ての骨癌が肉腫であるわけではない。
軟部組織肉腫は体のいずれかの一部を冒し得る。それらは、筋肉、神経、脂肪組織、および血管などの支持または結合組織で発生する。軟部組織肉腫は:消化(GI)管で発生する普通の型の肉腫であるGIST;女性の生殖系:子宮、卵巣、膣、外陰、および輸卵管で生起する婦人科肉腫;ならびに後腹膜で生起する後腹膜肉腫を包含する。
腫瘍が外科手術によって除去され得る早いステージにおいて検出されない限り、現行では軟部組織肉腫の治癒方法はない。軟部組織肉腫の患者の凡そ16%は進行したステージの(転移性の)疾患を有する。これらの患者では、相対的5年生存率は16%である(アメリカ癌協会)。
脂肪肉腫
1つの具体的な軟部組織肉腫は脂肪肉腫である。脂肪肉腫は顕微鏡下では脂肪細胞に似ている結合組織の希少癌である。これは全ての軟部組織肉腫の18%までを占める。脂肪肉腫は体のほとんどいずれかの一部で生起し得るが、脂肪肉腫のケースの半分超は大腿部が関わり、三分の一までは腹腔が関わる。脂肪肉腫は40および60の年齢の間の成人を冒す傾向にある。これが子供において生起するときには、それは通常は10代の間である。下で示されている通り、4つの型の脂肪肉腫がある。脂肪肉腫の再発および転移のリスクはより高いグレードで増大する。
高分化型脂肪肉腫は最も普通の亜型であり、通常は低グレード腫瘍として始まる。低グレード腫瘍細胞は顕微鏡下では大いに正常脂肪細胞のような外見であり、ゆっくり成長および変化する傾向にある。
粘液型脂肪肉腫は高グレード腫瘍に対して中間群である。その細胞は顕微鏡下ではより正常でない外見であり、高グレードの成分を有し得る。
多形型脂肪肉腫は最も希少な亜型であり、正常細胞とは非常に異なる外見の細胞による高グレード腫瘍である。
脱分化型脂肪肉腫は低グレード腫瘍が変化するときに生起し、腫瘍中のより新たな細胞は高グレードである。
ユーイングファミリーの腫瘍
ユーイングファミリーの腫瘍は、いくつかの共通の特徴を共有する骨または近傍の軟部組織で始まる一群の癌である。これらの腫瘍はいずれかの年齢で発生し得るが、それらは10代前半において最も普通である。ユーイング腫瘍の主な型は次である。
骨のユーイング肉腫:骨で始まるユーイング肉腫はこのファミリーでは最も普通の腫瘍である。この型の腫瘍は1921年にジェームス・ユーイング医師によって最初に記載された。彼は、それがより普通の骨腫瘍の骨肉腫とは異なるということを発見した。顕微鏡下で見ると、その細胞は骨肉腫細胞とは異なる外見であった。それは放射線治療に応答することもまたより蓋然的であった。
骨外性ユーイング腫瘍(EOE):骨外性ユーイング腫瘍は骨の周囲の軟部組織で始まるが、それらは非常に大いに骨のユーイング肉腫のような外見および振る舞いである。それらは骨格外ユーイング肉腫としてもまた公知である。
原始神経外胚葉腫瘍(PNET):この希少な小児癌もまた骨または軟部組織で始まり、骨のユーイング肉腫およびEOEと多くの特徴を共有する。胸壁で始まるPNETはアスキン腫瘍として公知である。骨で始まるPNETは骨の末梢神経外胚葉肉腫として公知である。
ユーイング肉腫、EOE、およびPNETを作っている細胞は非常に似通っている。それらは同じDNA(遺伝子)異常を有しかつ似通った蛋白質を共有する傾向にあり、これらは他の型の癌では希少に発見される。3つの癌は同じ型の細胞から発生すると考えられ、これらの腫瘍の間には違いがあるものの、それらは現行では全て同じやり方で処置される。
ほとんどのユーイング腫瘍は骨で生起する。最も普通の部位は:骨盤(座骨)、胸壁(例えば肋骨もしくは肩甲骨)、または足の主に長骨の中ごろである。骨外性ユーイング腫瘍はほとんどどこでも生起し得る。
ほとんどのユーイング腫瘍は子供および10代の者で生起するが、それらは成人でもまた生起し得る。
消化管間質腫瘍(GIST)
軟部組織肉腫のさらなる型は消化管間質腫瘍(GIST)である。GISTは消化(GI)管の稀な腫瘍である。それらは全てのGI腫瘍の1%よりも少数を含むが、GISTはGI管の最も普通の間葉系腫瘍である。国立癌研究所に従うと、米国においては年あたり3,300から6,000の新たなGISTのケースがあるということが見込まれている。サーベイランス・疫学・最終結果(SEER)レジストリデータに基づく研究は、米国におけるGISTの年齢調整年次発生率が1992年から2000年に百万分の6.8であるということを発見した。しかしながら、真の発生率は公知ではない。なぜなら、部分的には、多くの腫瘍は特徴的なKIT(CD117)または血小板由来成長因子受容体アルファ(PDGFRA)遺伝子変異について試験されていないからである。加えて、直径数ミリメートルのみの小型の無痛性GISTは一般集団では普通であり、癌レジストリには包含されていない。GISTは全ての地理的および人種的集団に等しく分布しており、男性および女性が等しく冒される。ほとんどの患者は50および80の年齢の間で発症する。GISTの大多数は散発性であるが、KIT遺伝子の(または希少にはカーニー・ストラタキス症候群ではコハク酸デヒドロゲナーゼ遺伝子の)特徴的な遺伝性の変異を伴う希少な家族性形態がある。家族性GISTは多重原発腫瘍として発症し得る。
GISTはGI管のどこでも生起し得るが、最も多くの場合には胃または小腸において発見される。アメリカ癌合同委員会(AJCC)癌ステージングマニュアルは次の凡その分布を列記している:胃(60%);小腸(30%);直腸(3%);結腸(1〜2%);食道(<1%);腹膜網/腸間膜(希少)。
より頻繁ではなく、GISTは虫垂、胆嚢、膵臓、後腹膜、ならびに傍腟および前立腺周囲組織で生じ得る。胃GISTの凡そ20%から25%および小腸GISTの40%から50%は臨床的に侵攻的である。患者の凡そ10%から25%が代謝疾患を発症するということが見込まれている。
GISTの患者の臨床症状は腫瘍の解剖学的位置ならびに腫瘍サイズおよび侵攻性に依存して変わる。GISTの最も普通の症状はGI出血であり、これは急性(下血もしくは吐血)または慢性であり得、貧血をもたらす。
より小型の病変は、外科手術、放射線学的研究、または内視鏡法の間の偶発的発見であり得る。これらの偶発的な腫瘍の自然歴と有症状疾患への進行の頻度とは未知である。有症状ステージまで進行しないかなり沢山の小型のGIST腫瘍があり得る。例えば、関連しない原因で死んだ成人の一連の98個の体系的な連続的オートプシーでは、肉眼的に認識可能な胃腫瘍(1mm〜6mm)が判明し、これらは22.5%のケースにおいて組織学的にGISTと診断された。26人の患者では、分析のための十分なDNAが入手可能であり、13人の患者がKITエキソン11に、1人がPDGFRAに変異があることが判明した。
200のGISTのケースの後ろ向き研究では、悪性物の典型的な臨床所見は肝臓転移および/または腹腔内の播種を包含した。リンパ節関与と肺または他の腹腔外部位への広がりとは、まれであった。進行した疾患は肺および骨を包含する遠隔部位への転移を伴い得る。脳転移は希少である。
典型的にはGI管の筋肉壁内で生じ、GISTは、臨床診断されるときには凡そ5cmの平均サイズで、サイズが1cm未満から40cm超の範囲である[2]。小型のGISTは、固形の漿膜下、壁内、またはより頻繁ではなく管内ポリポイド集塊を形成し得る。大型の腫瘍は、筋肉層が関わる腸の外面に取り付いた外部集塊を形成する傾向にある。GIST形態学は大分多様である;腫瘍は次から構成される:紡錐細胞(70%);類上皮細胞(20%);ならびに混合型の紡錐および類上皮細胞(10%)。
GISTは、非常に低い有糸分裂活性のおとなしく見える腫瘍(多くの場合には、先には平滑筋腫と呼称された)から非常に侵攻的に見えるパターン(先には、多くの場合に平滑筋肉腫と呼ばれた)までの範囲の幅広い連続した組織学的パターンにまたがる。それらはカハールの間質細胞(ICC)またはそれらの幹細胞様前駆体に原発し得るが、これは確定的ではない。
GISTの最も普通に用いられるマーカーは、ICCによって発現されるマーカーのCD117抗原である。GISTの凡そ95%は、KIT受容体型チロシンキナーゼのエピトープのCD117抗原について陽性である。しかしながら、他の間葉系新生物で弱い反応性が生起するので、CD117免疫組織化学はGISTに特異的ではない;従って、異なるケースにおける形態学的検査と他の免疫染色の使用とが不可欠である。加えて、マーカー発現を増強するために病理検査室において抗原賦活化技術が用いられる場合には、偽陽性CD117染色が生起し得る。
GISTの凡そ85%は、2つの受容体型チロシンキナーゼの1つ:KITまたはPDGFRA(血小板由来成長因子受容体アルファ)に発癌性変異を含有する。これらの受容体型チロシンキナーゼのどちらかの恒常的活性化は、GISTの発病に中心的役割を演ずる。検出可能なKITまたはPDGFRA変異なしの野生型腫瘍は全てのGISTの12%から15%を占める。GISTの5%よりも少数は、神経線維腫症1型(NF1)、カーニートライアド症候群、および他の家族性疾患などの症候性疾患の背景において生起する。KIT/PDGFRAチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)、例えばイマチニブメシル酸塩、またはイマチニブ抵抗性GISTのケースではスニチニブリンゴ酸塩による特異的な分子標的治療の利用可能性ゆえに、GISTの正しい識別は重要である。
野生型または非KIT型のGISTは、同様に現行の治療に応答しないGIST患者のさらに狭いサブセットにあたる。上で論じられている通り、GISTは典型的には50から80の年齢の患者で発症する。ゆえに、小児GISTは希少であるが、小児GISTの生物学は成人GISTとは異なるということが示唆されている。例えば、小児GISTの患者は圧倒的に女性であり、それらの腫瘍は類上皮または混合型組織像であり、それらは大規模な染色体異常を欠き、それらは希少にのみ(<15%)KITまたはPDGFRA変異を有する。そのため、小児GISTは典型的には非KIT型である。
他の腹腔内肉腫と比較して、外科手術単独の後のGIST患者の生存は良い。TKIの使用以前である200人の患者が関わる後ろ向き研究では、肉眼的な疾患の完全切除を経た原発疾患のGIST患者の疾患特異的な5年生存率(N=80)は54%であり、生存は腫瘍サイズによって予測された;全般的な疾患特異的な生存は5年で35%であった。これもまたTKI以前である他の研究は、GISTの完全切除を経た患者について40%から63%の5年生存率を報告している。
転移性GISTの患者の疾患特異的な生存中央値(N=94)は19ヶ月であった。転移性GISTの119人の患者が関わる1つの後ろ向き研究では、ひとたびGISTが転移性になると、キナーゼ遺伝子型は全般的な生存に影響しないということが発見された。イマチニブの患者の再発までの時間の中央値は2年である。
患者に投与されるチノスタムスチンまたは医薬的に許容される塩の治療上有効な量は、いずれかの医学的処置に適用可能な妥当なベネフィット/リスク比で、処置される対象に本発明に従う治療効果を授ける量である。治療効果は客観的(すなわち、何らかの試験またはマーカーによって測定可能)または主観的(すなわち、対象が効果の指摘を与えるか、それを感ずる)であり得る。本発明に従うチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の有効量は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が0.3mg/mから300mg/m患者体表面積または60mg/mから150mg/m患者体表面積の用量範囲で包含されるものであると思われる。好ましい実施形態において、用量範囲は80から100mg/m患者体表面積である。
いずれかの具体的な患者についての特定の治療上有効なドーズレベルは、障害の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康、性別、および食事;使用される特定の化合物の投与の時間、投与経路、および排泄速度;処置の継続時間;使用される特定の化合物と組み合わせでまたは同時的に用いられる薬剤;ならびに医学分野において周知の同類の因子を包含する種々の因子に依存するであろう。
「転移性癌」。癌は体内に広がる能力を有する。癌細胞は近傍の正常組織に移動することによって局所的に広がり得る。癌は近傍のリンパ節、組織、または器官まで領域的にもまた広がり得る。ゆえに、癌は体の遠隔の一部まで広がり得る。これが起こるときには、これは転移性癌(ステージIV癌としてもまた公知)と呼ばれ、癌細胞が体の他の一部に広がるプロセスは転移と呼ばれる。それゆえに、転移においては、癌細胞はそれらが最初に形成されたところ(原発癌)から抜け出し、血液またはリンパ系を通って進み、体の他の一部において新たな腫瘍(転移性腫瘍)を形成する。
転移性癌細胞は、癌が発見される場所の細胞ではなく原発癌のもののような特徴を有する。これは医師が癌が転移性であるかどうかを見分けることを可能にする。転移性癌は原発癌と同じ名称を与えられる。例えば、肺まで広がった乳癌は肺癌ではなく転移性乳癌と呼ばれる。これは肺癌としてではなくステージIV乳癌として処置される。
転移性肉腫(例えば、転移性軟部組織肉腫、転移性骨肉腫、または転移性非KIT型消化管間質腫瘍(GIST)は、体の新たな位置に転移した肉腫を言う。癌はステージIV肉腫(例えば、ステージIV軟部組織肉腫、ステージIV骨肉腫、またはステージIV非KIT型GIST)として処置される。
「進行した癌」は、治癒可能ではないが処置には応答する癌である。疾患を指向した治療は寿命を延ばすので、なお非常に重要である。末期癌では、治療は疾患の進行性が原因で生存をあまり延ばし得ず、緩和ケアが主な処置オプションである。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の投与形態の好適な例は、限定なしに、経口、外用、非経口、舌下、直腸、膣内、眼内、および鼻腔内を包含する。非経口投与は、皮下注射、静脈、筋肉内、胸骨内注射、または輸液技術を包含する。好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、非経口的に、最も好ましくは静脈投与される。
好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、その必要がある患者への0.3mg/mから300mg/m患者体表面積の用量レベルで、その必要がある患者に静脈投与される。
好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、その必要がある患者への60mg/mから150mg/m患者体表面積の用量レベルで、その必要がある患者に静脈投与される。
好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、その必要がある患者への80mg/mから100mg/m患者体表面積の用量レベルで、その必要がある患者に静脈投与される。
本発明の実施形態においては、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は、好ましくは、28日の処置サイクルの第1、8、および15日にまたは28日の処置サイクルの第1および15日に、その必要がある患者に投与され得るということが発見された。
好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、28日の処置サイクルの第1および15日に投与される。
本発明の実施形態においては、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は、好ましくは60分の輸液時間;または45分の輸液時間;または30分の輸液時間に渡って、その必要がある患者に投与され得るということが発見された。
好ましくは、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は60分の輸液時間に渡って投与される。
好ましい実施形態においては、チノスタムスチンまたは医薬的に許容される塩は、80mg/mから100mg/m患者体表面積の用量レベルで、28日の処置サイクルの第1および15日に、60分の輸液時間に渡って、その必要がある患者に投与される。
本発明の実施形態においては、説明書と一緒になったチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬を含むキットが提供される。
説明書は、処置されようとする固形腫瘍の状態;患者の年齢、体重、全体的な健康、性別、および食事;使用される特定の化合物の投与の時間、投与経路、および排泄速度;処置の継続時間;使用される特定の化合物と組み合わせでまたは同時的に用いられる薬剤;ならびに医学分野において周知の同類の因子などの変数に従って、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩を投与することを指導し得る。
本発明のさらなる実施形態において、前記処置の必要がある患者は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩による固形腫瘍(単数または複数)の処置と共に(それに先行して、その間に、またはその後に、を包含する)、放射線療法を与えられる。本発明の実施形態において、患者は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩および放射線療法によって処置される。好ましくは、患者は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩による処置に先行して放射線療法処置を与えられる。放射線療法は、連続5〜10日間の1から5Gy、好ましくは連続5〜10日間の2Gyのドーズで与えられ得る。
本発明のさらなる実施形態において、前記処置の必要がある患者は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩による固形腫瘍の処置に先行してまたはその後に、放射線療法を与えられる。好ましくは、患者は、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩による処置に先行して、放射線療法処置を与えられる。放射線療法は、連続5〜10日間の1から5Gy、好ましくは連続5〜10日間の2Gyのドーズで与えられ得る。
経口投与を意図されるときに、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は、固体または液体形態であり得る。ここで、半固体、半液体、懸濁液、およびゲル形態は、本明細書において固体または液体どちらかとして見なされる形態のうちに包含される。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は、製薬分野において周知の方法論を用いて投与のために調製され得る。好適な医薬製剤および担体の例はE.W.マーチン(Martin)による「レミントンの製薬科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」に記載されている。
経口投与のための固体組成物としては、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩は、粉末、顆粒、圧縮錠剤、丸薬、カプセル、チューインガム、ウェハース、または同類の形態に製剤され得る。かかる固体組成物は典型的には1つ以上の不活性な希釈剤または担体を含有する。糖、ポリアルコール、可溶性ポリマー、塩、および脂質などの、担体または希釈剤として普通に用いられるいずれかの不活性な賦形剤は本発明の組成物に用いられ得る。使用され得る糖およびポリアルコールは、限定なしに、ラクトース、スクロース、マンニトール、およびソルビトールを包含する。ポリオキシエチレン、ポロキサマー、ポリビニルピロリドン、およびデキストランは、使用され得る可溶性ポリマーの例示である。有用な塩は、限定なしに、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、および塩化カルシウムを包含する。使用され得る脂質は、限定なしに、脂肪酸、グリセロール脂肪酸エステル、糖脂質、およびリン脂質を包含する。
加えて、次の1つ以上が存在し得る:結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶セルロース、またはゼラチン;賦形剤、例えばデンプン、ラクトース、またはデキストリン、崩壊剤、例えばアルギン酸、アルギン酸ナトリウム、コーンスターチ、および同類;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;滑剤、例えばコロイド状二酸化ケイ素;甘味料、例えばスクロースまたはサッカリン;香料、例えばペパーミント、サリチル酸メチル、またはオレンジフレーバー;および着色料。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の組成物がカプセル(例えばゼラチンカプセル)の形態であるときには、それは上の型の材料に加えて液体担体、例えばポリエチレングリコール、シクロデキストリン、または脂肪油を含有し得る。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の組成物は、液体、例えばエリキシル、シロップ、溶液、エマルション、または懸濁液の形態であり得る。液体は経口投与にとってまたは注射による送達にとって有用であり得る。経口投与を意図されるときには、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の組成物は、甘味料、保存料、色素/着色料、およびフレーバーエンハンサーの1つ以上を含み得る。注射による投与のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩の組成物では、界面活性剤、保存料、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、緩衝剤、安定化剤、および等張化剤の1つ以上もまた包含され得る。
好ましい投与経路は非経口投与であり、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈、皮下、鼻腔内、硬膜外、鼻腔内、脳内、心室内、髄腔内、膣内、または経皮を包含するが、これらに限定されない。好ましい投与モードは医者の裁量に任され、部分的には、医学的状態の部位(例えば癌の部位)に依存するであろう。より好ましい実施形態においては、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は静脈投与される。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬の液体形態は、溶液、懸濁液、または他の同類の形態であり得、次の1つ以上をもまた包含し得る:無菌の希釈剤、例えば注射用の水、食塩水溶液、好ましくは生理食塩水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム、不揮発性油、例えば合成モノもしくはジグリセリド(digylceride)、ポリエチレングリコール、グリセリン、または他の溶媒;抗細菌剤、例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベン;および張度の調整のための薬剤、例えば塩化ナトリウムまたはデキストロース。非経口の組み合わせまたは組成物は、ガラス、プラスチック、または他の材料から作られたアンプル、ディスポーザブルシリンジ、またはマルチドーズバイアル中に封入され得る。生理食塩水は好ましいアジュバントである。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩あるいはそれを含む医薬は、いずれかの便利な経路によって、例えば輸液またはボーラス注射によって、上皮または皮膚粘膜層からの吸収によって、好ましくはボーラスによって投与され得る。
チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩を含む組成物の例は国際公開第2013/040286号に開示されている。
本発明は次の限定しない実施例の考慮によってさらに理解され得る。
次の実施例では、チノスタムスチンはEDO−S101と言われ、次式を有する:
EDO−S101は国際公開第2010/085377号の実施例6に記載されている通り調製され得る。
材料および方法
ヒト軟部組織肉腫の異なるゼノグラフトモデルに対するEDO−S101の抗腫瘍活性
EDO−S101およびコントロール化合物
・EDO−S101はEDOムンディファーマによって提供され、国際公開第2010/085377号の実施例6に記載されている通り合成された。
・イリノテカンはActavisから購入した。
・ドキソルビシンはシグマ・アルドリッチ,セントルイス,MOから購入した。
試験系:マウス
ハーラン・ラボラトリーズ(ウーディネ,イタリア)から得られた9〜10週齢の雌胸腺欠損ヌードマウスによって実験を行なった。それらは、特定の病原体が存在しない条件において、一定の温度および湿度で、施設内ガイドラインに従って維持した。マウスは耳タグによって識別した。
研究群および処置レジメン
研究群を下に列記する(各群につき少なくとも8匹のマウス):
・基剤
・EDO−S101,80mg/kg,i.v.,シングルドーズ
・EDO−S101,60mg/kg,i.v.,週1回,3週あたり(q7d×3。1週の観察時間、次に最終的な爾後のサイクル)
・EDO−S101,40mg/kg,i.v.,週1回,3週あたり(q7d×3。1週の観察時間、次に最終的な爾後のサイクル)
・イリノテカン(TC−71モデル)またはドキソルビシン(DD013モデル)
EDO−S101は10ml/kgの体積でi.v.投与した。イリノテカン50mg/kgは、3週に渡って週1回、10ml/kgの体積で静脈投与した。ドキソルビシン8mg/kgは、2週に渡って週1回、10ml/kgの体積で静脈投与した。
抗腫瘍活性および薬剤忍容性
腫瘍成長マウスは、(動物への不必要なストレスを避けるように、腫瘍成長速度に依存して)ノギスによって週2/3回モニタリングした。腫瘍が2±0.5grの平均重量に達したときには、マウスを屠殺した。抗腫瘍活性はT/C%として表す。ここで、TおよびCはそれぞれ処置およびコントロール群の平均腫瘍重量であった。マウスは毎日モニタリングし、少なくとも週2回体重計測した。忍容性は体重減少(BWL)および臨床観察に基づいて評価した。
統計分析
統計分析はグラフパッドプリズムバージョン6.01ソフトウェア(GraphPadソフトウェア社,ラホーヤ,CA,USA)によって行った。ANOVA検定を行なって、処置およびコントロール群の間に統計的に有意な違いがあるかどうかを評価した。
実施例1
TC−71ユーイング肉腫モデルにおける抗腫瘍活性および薬剤忍容性
5×10個のTC−71細胞をマウスの右脇腹に皮下接種した。成長する腫瘍集塊をノギスを使って測定し、腫瘍重量(1mm=1mg)を式:長さ×(幅)/2によって計算した。腫瘍負荷が約100mgを達成したときに、マウスを実験群にランダム化し、処置を始めた。
図1は、異なるドーズおよびスケジュールでTC−71保有マウスに投与されたEDO−S101の抗腫瘍活性を示している。80mg/kg,シングルドーズおよび60mg/kg,q7d×3投与されたEDO−S101両方は、腫瘍成長を縮減することに極めて有効であり、それぞれ80mg/kgおよび60mg/kgドーズについて、0.5%および1%の最適T/Cが第21日に記録された。
EDO−S101による処置は、処置されたマウスの全てで持続的な腫瘍退縮をもたらし、それぞれ80mg/kgおよび60mg/kg群の8匹のマウスのうち4匹および8匹のうち3匹で完全退縮(CR)があった。80および60mg/kg両方で、処置の第2サイクルの投与は、腫瘍再成長をさらに遅らせたが、それを停止させることはできなかった。実験の最後に、80mg/kgを受けた群の1匹のマウスおよび60mg/kg群の2匹のマウスはなおCRであった。
40mg/kgでq7d×3投与されたEDO−S101は、無処置の腫瘍と比較して腫瘍成長を停止させることに有効であり、24%の最適T/Cであった(第21日)。このドーズレジメンによるEDO−S101による処置は腫瘍成長の遅れをもたらしたが、腫瘍体積による腫瘍退縮は観察されなかった。40mg/kgのEDO−S101によって処置された群には、腫瘍寸法(第30日に平均TW1055.5mg)ゆえに、第2のドーズサイクルを投与しなかった。
イリノテカンを正のコントロールとして用いた。腫瘍保有マウスへのq7d×3の50mg/kgのイリノテカン(Ironotecan)の投与は全てのマウスで腫瘍退縮をもたらし、4匹のマウスは実験の終わりまで持続的なCRを見せた。記録された最適T/Cは第21日に0.4%であった。
各動物および日の腫瘍重量は表1に報告されている。統計分析は表2に報告されている。
EDO−S101の40mg/kgによる処置は良好に忍容され、5.4%の最大BWLが、第10日に、第1ドーズの投与の24h後に記録された。群の1匹のマウスは未知の理由で死体で発見された。処置群の全ての他のマウスは毒性のしるしを示さなかったので、おそらく薬剤には帰せられない。60mg/kgのEDO−S101によって処置された群では、11.7%の最大BWLが、第25日に、第3ドーズの投与の48h後に観察された。第2サイクルは良好に忍容されるように見え、BWLは全てのドーズレジメンについて一貫して<9%であった。80mg/kgのEDO−S101という最も高いドーズでは、19.3%の最大体重減少が、第14日に、投与の5日後に観察され、何らかのドーズ関連毒性を指摘した。それでも、マウスは10日(第24日)以内に回復し、第2サイクルは有意な体重減少なしに忍容された。イリノテカン50mg/kgは良好に忍容され、7.5%の最大BWLが第25日に記録された。表3は実験において記録された体重を報告している。
EDO−S101はユーイング肉腫に対して有効であることが示された。q7d×3投与された60mg/kgのEDO−S101のドーズは、結果的に有効性および忍容性の点両方で最良の選択肢であった。
実施例2
DD013脱分化型肉腫モデルにおける抗腫瘍活性および薬剤忍容性
R.フラポリ(Frapolli)ら,クリニカル・キャンサー・リサーチ(Clinical Cancer Research),2010年,第16巻:p.4958−4967に記載されている通り、ヌードマウスにおいてDD013脱分化型脂肪肉腫を樹立および維持した。手短には、3〜4mm腫瘍片をマウスの脇腹にs.c.移植することによって、ゼノグラフトを得た。成長する腫瘍集塊をノギスを使って測定し、腫瘍重量(TW,1mm=1mg)を式:長さ×(幅)/2によって計算した。腫瘍負荷が約200〜400mgを達成したときに、マウスを実験群にランダム化した。
図2は、異なるドーズおよびスケジュールでDD013保有マウスに投与されたEDO−S101の抗腫瘍活性を示している。それぞれ40、80、および60mg/kgのEDO−S101ドーズについて、腫瘍が再成長し始めたときに、第50、58、および72日に第2サイクルを投与した。EDO−S101(80および60mg/kg)による腫瘍保有マウスの処置は腫瘍成長停止を誘導し、それぞれ80および60mg/kgについて第50日に18%および14%の最適T/Cであった。これらのドーズレジメンの似通ったT/C値にもかかわらず、60mg/kgのq7d×3投与は80mg/kgのシングルドーズの投与と比較して腫瘍成長のより持続的な停止をもたらした。EDO−S101の第2サイクルの投与(60mg/kg)は、腫瘍成長停止を持続させ、実験の終わり頃まで、延びた期間に渡って腫瘍成長を有意に縮減した。腫瘍成長停止は、80mg/kgのEDO−S101を受けた群における第2サイクルの投与後にもまた観察された。
EDO−S101(40mg/kg)q7d×3によって処置されたマウスでは縮減された腫瘍成長が判明したが、完全な停止はなかった。しかしながら、第2サイクルの処置の投与はこのドーズレジメンにおいて腫瘍成長停止を促進した。最適T/Cは第50日に27.2%であった。
ドキソルビシンを正のコントロールとして用いた。8mg/kgのドキソルビシンq7d×2の投与は負のコントロールと比較して縮減された腫瘍成長速度をもたらし、34.1%の最適T/Cであった。ドキソルビシンによって処置されたマウスでは、腫瘍成長の停止は観察されなかった。各動物および日の腫瘍重量は表4に報告されている。統計分析は表5に報告されている。
BWL<5%が全てのドーズおよびスケジュールで記録された。80mg/kgのEDO−S101によって処置された群の1匹のマウスは、処置の接種から第75および79日の間に生起した急速なBWL>30%が原因で屠殺した(第2サイクルの投与の約3週後)。ネクロプシーでは死亡の顕微鏡検出可能な原因は判明しなかった。ドキソルビシン8mg/kgは良好に忍容され、5.2%の最大BWLが第33日に記録された。表6は実験において記録されたマウス体重を報告している。
実施例1および実施例2を比較すると、EDO−S101はDD013ゼノグラフトモデルではTC−71ゼノグラフトモデルと比較してより良好に忍容されるように見える。EDO−S101は脂肪肉腫に対して非常に有効であることが示された。q7d×3投与された60mg/kgのドーズは、結果的に有効性および忍容性の点両方で最良の選択肢であった。
実施例3
進行した固形腫瘍の患者においてファースト・イン・クラスのアルキル化ヒストンデアセチラーゼ阻害(HDACi)融合分子のEDO−S101の安全性、薬物動態、および有効性を調査するためのフェーズ1/2研究
目的
フェーズ1:少なくとも1ラインの標準治療の後に進行した固形腫瘍の患者において、単剤としてのEDO−S101の安全性、忍容性、最大忍容ドーズ(MTD)、および推奨されるフェーズ2ドーズ(RP2D)を決定すること。
フェーズ2:選択された腫瘍型におけるEDO−S101の有効性を評価すること。
研究の型:介入
研究の設計:介入モデル:単群割付
マスキング:オープンラベル
一次的な目的:処置
一次的なアウトカム尺度:
フェーズ1:最大投与ドーズ(MAD)までドーズ漸増:
−最適輸液スケジュールにおける最大忍容ドーズを決定する。
フェーズ2:選択された固形腫瘍コホートにおける毒性および応答率の評価:
−選ばれた固形腫瘍における推奨されるフェーズ2ドーズおよび最適輸液スケジュールを確認する。
−選択された固形腫瘍における客観的応答率および臨床ベネフィット率を決定する。
二次的なアウトカム尺度:
フェーズ1:MADまでドーズ漸増:
−EDO−S101の最大血漿中濃度(Cmax)を決定する
フェーズ2:選択された固形腫瘍コホートにおける毒性および応答率の評価:
−EDOS101の選択されたスケジュールのRP2Dの安全性および忍容性を評価すること。
−最適輸液スケジュールでRP2Dを受けた患者の進行が存在しない生存時間を決定すること。
−選択された研究薬剤投与スケジュールでRP2Dを受けた患者の全般的な生存を決定すること。
−EDO−S101のトラフPKプロファイルを確立すること。
見込まれる登録:158
フェーズ1:
スケジュールA:EDO−S101,IV,60mg/mから150mg/mまで,各28日サイクルの第1および15日
スケジュールB:EDO−S101,IV,60mg/mから150mg/mまで,各28日サイクルの第1、8、および15日
フェーズ2:
RP2Dおよび選択されたスケジュールを特定の型の固形腫瘍の患者でさらに調査する:再燃性/不応性SCLC、軟部組織肉腫、非Kit型GIST、トリプルネガティブ乳、および卵巣癌。
詳細な説明:
EDO−S101|実体,アルキル化剤ベンダムスチンおよびヒストンデアセチラーゼ阻害剤(HDACi)ボリノスタットのファースト・イン・クラス融合分子。このフェーズ1/2研究では固形腫瘍の患者を登録する。このフェーズ1/2研究では種々の進行した固形腫瘍の患者を登録する。
研究は2つのフェーズからなる:
フェーズ1:MADまでドーズ漸増
フェーズ2:選択された固形腫瘍コホートにおける毒性および応答率の評価
研究は単剤EDOS101のオープンラベルのフェーズ1/2試験として設計される。研究のフェーズ1部は、MADまでのドーズ漸増の間の毒性を評価することによって2つの投与スケジュールのMTDを定義するように設計される。研究のフェーズ2部は、固形腫瘍の型に依存して4または6ヶ月におけるORRおよびCBRを評価するように設計される。
適格性
研究にとって適格な年齢:18歳以上(成人、高齢者)
研究にとって適格な性別:全て
健康なボランティアを受け入れ:しない
基準
研究のフェーズ1およびフェーズ2部の選択基準:
1. インフォームドコンセントに署名している。
2. インフォームドコンセントに署名する際に患者≧18才。
3. 進行したまたは転移性の固形腫瘍の診断。疾患は少なくとも1ラインの標準治療の後に進行しているべきである。
4. それらがある種の基準を満たした場合には、CNSへの二次転移の患者は適格である。
5. 評価可能な疾患;イメージングまたは情報腫瘍マーカーどちらかによって測定可能。
6. 少なくとも3週または5半減期の短い方の、先の癌治療の中断。
7. 米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス≦2。
8. 好中球≧1,500μL。
9. 血小板≧100,000μL。
10. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ/アラニンアミノトランスフェラーゼ(AST/ALT)≦3正常上限(ULN)。肝臓関与のケースでは、ALT/AST≦5×ULN。
11. 公知のジルベール症候群が原因で高値でない限り、総ビリルビン≦1.5mg/dL。
12. クレアチニン≦1.5ULN。
13. 正常範囲内の血清中カリウム。
14. 出産可能な(すなわち、閉経後または外科的に不妊ではない)女性である場合には、研究薬剤投与およびフォローアップ期間の間に、自発的に性交を控えるかまたは避妊の有効なバリアもしくは医学的方法を使用しなければならない。男性である場合には、不妊であるか、または研究処置および直近の処置後の少なくとも6ヶ月の間に、自発的に性交を控えるかもしくは避妊のバリア法を使用しなければならない。
研究のフェーズ1およびフェーズ2部の除外基準:
1. 原発性の中枢神経系(CNS)癌の患者。
2. 男性ではQTcインターバル>450msec、女性では>470msecの患者。
3. QT/QTcインターバルを延ばすことが公知の薬剤による処置中である患者。
4. その適応症(癲癇、気分障害)のいずれかのバルプロ酸による処置中である患者は、除外されるか、または薬を用いることを止めなければならない。
5. 研究手続きへのアドヒアランスを妨げるいずれかの深刻な医学的状態。
6. 研究登録の直近3年以内に診断された固形腫瘍悪性物の先行する既往。皮膚の適当に処置された基底細胞癌腫、皮膚の扁平上皮癌腫、またはインサイチュ子宮頸癌、インサイチュ乳癌、インサイチュ前立腺癌を除外する(患者は登録に先行して2年に渡って活動性の疾患の証拠を示していてはならない)
7. 妊娠中または授乳中の女性。
8. ニューヨーク心臓協会(NYHA)ステージIII/IVうっ血性心不全、適当にコントロールされていない不整脈、または他の有意な併存症[例えば、全身治療を要求する活動性感染、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既往、または活動性B型肝炎もしくはC型肝炎]。
9. 研究薬剤の第1ドーズに先行して30日または5半減期以内の他の調査薬剤の使用。患者がいずれかの関連毒性≧グレード1から回復している限り。
10. 研究処置に先行して7日以内のステロイド処置。気管支拡張薬、外用ステロイド、または局所ステロイド注射の間欠使用を要求する患者は研究から除外しない。研究薬剤投与に7日先立って10mg経口プレドニゾロンPO,QD(または同等),毎日またはそれ未満に安定化した患者は許される。
フェーズ2腫瘍特異的な適格性基準
上に列記されているフェーズ1およびフェーズ2研究の一般的な選択/除外基準に加えて、フェーズ2患者はコホート特異的な選択/除外基準を満たさなければならない。
コホート1患者集団:再燃性/不応性SCLC
1. SCLCの組織学的にまたは細胞学的に(cytological)確認された限局または進展疾患ステージ。疾患は先の処置の間に進行または後に再燃しているべきである。
2. 適当なドーズのプラチナ化合物を包含する少なくとも1ラインの先行する組み合わせ化学療法。かつ治療の間にまたは先の処置の後に進行していること。
3. 患者がいずれかの関連毒性から≦グレード1まで回復している限り、先行する処置から、少なくとも3週または5半減期の短い方が経過しているべきである。
4. 先行する放射線療法は許容される。ただし、患者はいずれかの放射線療法関連の急性毒性から回復している。
コホート2患者集団:再燃性/不応性軟部組織肉腫または非Kit型GIST
1. 外科手術または放射線療法による治癒的な処置の余地がない進行した、切除不可能な、または転移性の軟部組織肉腫の組織学的に確認された診断。軟骨肉腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、胎児型横紋筋肉腫、またはカポジ肉腫を除外する。
2. 少なくとも1つの先行するファーストラインの組み合わせ化学療法レジメン、または少なくとも2つのファーストラインの単剤レジメンを受けていなければならない。疾患進行が処置の6ヶ月以内にない限り、アジュバント化学療法はファーストラインとは見なされない。
3. 疾患は先の処置の間または後に進行/再燃していなければならない。患者がいずれかの関連毒性から≦グレード1に回復している限り、先行する化学療法から、少なくとも3週または5半減期の短い方が経過しているべきである。
4. 固形腫瘍の応答評価基準(RECIST1.1,アイゼンハワー(Eisenhauer)ら,2009年)によって定義される測定可能疾患の存在。
コホート3患者集団:再燃性/不応性トリプルネガティブ乳癌
1. 組織学的にまたは細胞学的に確認された局所的な進行したまたは転移性のトリプルネガティブ転移性乳癌。
2. 少なくとも1ラインの化学療法を受けていなくてはならない。患者が先の治療の急性毒性から≦グレード1に回復している限り、先行する化学療法から、少なくとも3週または5半減期の短い方が経過している(relapse)べきである。
3. 先行する放射線療法は許容される。ただし、それはこの試験の始まりの前の4週以内に適用されており、患者はいずれかの放射線療法関連の急性毒性から回復している。
4. 疾患は先の処置の間または後に進行/再燃しているべきである。
5. 応答評価基準によって定義される測定可能疾患の存在。
コホート4患者集団:再燃性/不応性卵巣癌
1. 組織学的にまたは細胞学的に確認された進行した卵巣癌:プラチナ治療に対して抵抗性または不応性である上皮性卵巣癌、原発性腹膜癌、または輸卵管癌(境界卵巣癌を除外する)。
a. プラチナ抵抗性卵巣癌は、一次プラチナ治療に応答し、それから6ヶ月以内に進行した疾患、または爾後のプラチナ治療の間にもしくはそれを完了した6ヶ月以内に進行した疾患として定義される。
b. 一次プラチナ不応性疾患は、プラチナに基づくレジメンに応答しなかったか、またはファーストラインのプラチナに基づくレジメンを完了した3ヶ月以内に疾患再発を経験した疾患として定義される。
2. 疾患は先の処置の間または後に進行/再燃しているべきである。患者が先の治療の急性毒性から≦グレード1に回復している限り、先行する化学療法から、少なくとも3週または5半減期の短い方が経過しているべきである。
3. 固形腫瘍の応答評価基準(RECIST1.1,アイゼンハワー(Eisenhauer)ら,2009年)によって定義される測定可能疾患の存在。

Claims (16)

  1. 軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択されるその必要がある患者の肉腫の処置への使用のための、チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  2. 肉腫がユーイングファミリーの腫瘍からである、請求項1に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  3. 肉腫が骨のユーイング腫瘍である、請求項2に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  4. 肉腫が骨外性ユーイング腫瘍である、請求項2に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  5. 肉腫が原始神経外胚葉腫瘍(PNET)である、請求項2に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  6. 肉腫が脂肪肉腫である、請求項1に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  7. 脂肪肉腫が、高分化型脂肪肉腫、粘液型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫、または脱分化型脂肪肉腫である、請求項6に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  8. 脂肪肉腫が脱分化型脂肪肉腫である、請求項6に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  9. 癌が再燃性および/または不応性である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  10. チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が、0.3から300mg/m患者体表面積、60から150mg/m患者体表面積、または80から100mg/m患者体表面積の用量レベルで、その必要がある患者に静脈投与される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  11. チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が、28日の処置サイクルの第1、8、および15日にまたは28日の処置サイクルの第1および15日に、その必要がある患者に静脈投与される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  12. チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が、60分の輸液時間;または45分の輸液時間;または30分の輸液時間に渡って、その必要がある患者に静脈投与される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  13. チノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩が、80mg/mから100mg/m患者体表面積の用量レベルで、28日の処置サイクルの第1および15日に、60分の輸液時間に渡って、その必要がある患者に静脈投与される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  14. 患者がチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩および放射線療法によって処置される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  15. 前記放射線療法処置が、連続5〜10日間の1から5Gy、好ましくは連続5〜10日間の2Gyのドーズで、その必要がある患者に与えられる、請求項14に記載の肉腫の処置への使用のためのチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩。
  16. 軟部組織肉腫、骨肉腫、または非KIT型の消化管間質腫瘍(GIST)から選択される肉腫を処置するための説明書と一緒になったチノスタムスチンまたはその医薬的に許容される塩を含む、キット。
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