JP2020520895A - デクルシン誘導体を有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物 - Google Patents

デクルシン誘導体を有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規なデクルシン誘導体及びそれを有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用組成物に関するものであって、該新規なデクルシン誘導体は、優れたプロジェリン発現抑制効果及びプロジェリン及びラミンAの結合抑制効果を示し、早老症が誘導された動物モデルの生存期間を延長させることが確認されることによって、本発明の化合物は、早老症のような老化関連疾患の予防または治療に効果的に使われる。

Description

本発明は、新規なデクルシン誘導体及びそれを有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用組成物に関する。
人間の寿命が増加するにつれて、老化の進行過程についての関心が活発に提起されているが、いまだに明確に明らかになっていない部分が多く、最近、研究は、主にヒト早老症を対象にして遺伝的または分子的な老化メカニズムに対してなされている。
早老症またはハッチンソン・ギルフォード症侯群(Hutchinson Gilford progria syndrome、HGPS)は、子供に早期老化現象が表われる致命的であり、珍しい遺伝疾患であって、早老症を有した小児の場合、初期幼児期には、正常な形状を示すが、約9〜24ヶ月になると、深刻な成長遅延を示し始めて、結局、背が小さく、体重が少ない態様を示す。特徴的な顔型を有しており、全身アテローム硬化症、心血関係疾患、脳卒中、股関節脱臼などが表われ、皮下脂肪層が損失され、指爪の欠陥、関節の硬質、骨格損傷などが表われる。このような早老症小児患者は、心臓疾患によって、通常8〜21歳に死亡し、平均寿命が13歳程度である。
HGPSは、非常に珍しい常染色体優性遺伝的疾病であって、ラミンA(Lamin A、LMNA)のG608Gの沈黙突然変異によって発生する。前記突然変異は、新たな切断ドナーサイトを生成し、ラミンAのC末端ドメインの50個のアミノ酸が欠失した選択的な切断部位産物であるプロジェリン(Progerin、Prg)を生産する。
プロジェリンの発現は、核膜不規則性または核−細胞質ラミンAの減少のような形態学的な変化を誘発し、プロジェリンの発現を阻害する場合、核変形の減少が誘発されるので、HGPSの主要因子として確認された。
これにより、早老症治療方法でプロジェリンのファルネシル化(farnesylation)を阻害させるか、自己捕食(autophage)を用いてファルネシル化されたラミンAを除去して、プロジェリンを緩和させる方法があるが、2つの場合、いずれも副作用の問題があり、現在までは早老症の根本的な治療方法に対して報告されていない。
本発明は、プロジェリンとラミンAとの結合を抑制する新規な化合物を提供し、該化合物を有効成分として含む組成物を早老症のような老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物として提供することである。
本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物を提供する。
また、本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含むしわの予防または改善用化粧料組成物を提供する。
本発明による新規な化合物は、早老症が誘導された細胞及び動物モデルで優れたプロジェリン発現及びプロジェリンとラミンAとの結合抑制効果を示し、特に、経口投与で腹腔内注射と類似したレベルでプロジェリンとラミンAとの結合抑制効果及び早老症が誘導された動物モデルの生存期間を延長させると確認されることによって、本発明の化合物は、ハッチンソン・ギルフォード症侯群(HGPS)及びウェルナー症候群(werner syndrome)のような老化関連疾患の治療に効果的に使われ、本発明の新規な化合物が、皮膚細胞のコラーゲン生成を増加させると確認されることによって、しわの予防または改善用化粧料組成物で提供されうる。
プロジェリン−ラミンAの結合抑制効果を確認した結果であって、図1の(A)は、JH4の生体内PK分析結果であって、JH4が腹腔内注射されたプロゲリアモデルマウスで老化表現型抑制が確認されたが、PO処理時に、非常に迅速に消えることが確認された結果である。図1の(B)は、JH4誘導体形成を示す模式図であって、生体内で迅速に分解されることを抑制するために、側鎖をアミノ結合(JH010)またはエーテル結合(SLC−D011)に代替して合成されたJH4誘導体化合物を確認した結果である。図1の(C)は、JH4誘導体がラミンA(LMNA)及びプロジェリン相互作用を抑制する効果を確認した結果であって、ビーズが結合されたLMNAをGFP−プロジェリンに形質転換された293細胞溶解物とそれぞれの化合物とを共にインキュベーションして結合抑制分析を行った結果である。図1の(D)は、プロジェリン発現分析を通じてSLC−D011(D011)のプロジェリン発現抑制効果を確認した結果であって、各化合物をプロジェリンに形質転換された293細胞に24時間処理し、プロジェリン発現を確認した結果、JH4またはJH010と比較して、D011が明確にプロジェリン発現の抑制効果を示すことを確認した結果である。図1の(E)は、D011が核形態を改善し、プロジェリン発現を抑制させる効果を確認した結果であって、HGPS細胞(AG03198、10−year−old female;AG03199;10−year−old female)と化合物とを48時間インキュベーションした後、プロジェリン(赤色)を染色した結果、化合物は非正常な核の形態を改善させ、特に、D011の改善効果に優れたことが確認された結果であり、DAPIは、DNAを意味する。図1の(F)は、JH010及びD011によるH3K9me3発現誘導効果を確認した免疫染色結果であって、H3K9me3抑制は、早老症細胞で非常によく知られたマーカーであり、免疫染色結果、あらゆる化合物は、HGPS細胞でH3K9me3発現を効果的にdbehgする結果を示した。 SLC−D011の生体内の有意的な効果を確認した結果であって、図2の(A)は、JH010及びSLC−D011の生体内PK分析結果であって、2つの化合物いずれも適切なPKプロファイルを示し、B.Aは、生物学的利用可能性(bioavailability)を意味する。図2の(B)は、SLC−D011のヒトERG(hERG)抑制効果を確認した結果であって、JH010でhERG抑制効果が確認されることによって、SLC−D011がhERGに及ぼす影響を確認した結果、SLC−D011は、hERG抑制効果が表われなかった。図2の(C)は、SLC−D011がプロゲリア(progeria)モデルマウスであるLmnaG609G/G609Gの寿命延長に及ぼす効果を確認した結果であって、平均寿命が14.8週(最大寿命15週)であるものと比較して、SLC−D011 20mg/kgを一週間に二回腹腔内注射した場合、19.5週に寿命が延長されたことを確認した結果であり(最大21週)、SLC−D011は、5週齢LmnaG609G/G609Gマウスに注射された。図2の(D)は、注射された10週齢LmnaG609G/G609Gマウスの全体形態を確認した結果であって、同じ年齢でSLC−D011が注射されたマウスは、対照群マウスよりもさらに大きいことが確認された。図2の(E)は、Lmnawt/G609Gマウスの寿命に及ぼすSLC−D011の効果を確認した結果であって、vehicle(ave=44.6及びmax=46)及びJH4(ave=54及びmax=56)と比較して、SLC−D011が注射されたグループは、平均寿命が65週まで延長されたことを確認した結果であって、注射は、43週齢から始める。図2の(F)は、D011が注射されたLmnawt/G609Gマウスの全体形態であって、vehicleマウスと同じ年齢にも拘らず、45週齢Lmnawt/G609Gマウスには病弱であり、弱い形状が確認されていない。 SLC−D011の経口投与が早老(premature aging)に及ぼす効果を確認した結果であって、図3の(A)は、溶解度を確認した結果であって、SLC−D011は、非常に疎水性を示すので、水溶液に溶解されないことが確認され(左側)、前記問題点を解決するために、既に医薬的剤型として使われている溶液で溶解度を確認した結果、オレイン(monoolein)基盤の溶液(右側)が溶解溶液として選択された。図3の(B)は、SLC−D011の安定性を確認した結果であって、完全な溶解のためには、80℃の加熱及び超音波処理段階が要求されるが、SLC−D011は、LC−MS分析結果、加熱及び超音波処理にも元の化合物と同じパターンを示して、分解されないことが確認された。図3の(C)は、SLC−D011の経口投与によるLmnaG609G/G609Gマウスの寿命延長効果を確認した結果であって、オレイン溶液に溶解されたSLC−D011を5週齢マウスに毎日50mg/kgずつ経口投与した結果、vehicle(ave=14.9及びmax=15.5)と比較して、経口投与されたグループの寿命が延長(ave=19.3及びmax=19.5)された。図3の(D)は、SLC−D011の経口投与によるLmnaG609G/G609Gマウスの体重増加を確認した結果であって、vehicleグループと比較して、処理されたマウスの体重が35%増加したことを確認した。図3の(E)は、8週齢SLC−D011処理されたマウスの全体形態を確認した結果であって、処理されたマウスの身体サイズがvehicle−マウスよりも大きくなったことを確認した結果である。 ウェルナー症候群細胞でSLC−D011の早老改善効果を確認した結果であって、図4の(A)は、それぞれのベクターで48時間形質転換させたHGPS細胞を固定した後、H3K9me3抗体で染色してH3K9me3発現レベルを確認した結果であって、ヒトWRN(hWRN)に形質転換されたHGPS細胞では、H3K9me3発現が確認された一方、マウスWRN(mWRN)に形質転換されたHGPS細胞では、H3K9me3発現が表われなかった。図4の(B)は、プロジェリン−WRN結合に関連したヒト特異的二重領域を確認した結果であって、ビーズが結合されたGST WRN−R1(非反復的なペプチド)及びWRN−R2(重複ペプチド)をGFP−LmnAまたはプロジェリン形質注入された293細胞溶解物とインキュベーションし、遠心分離して免疫沈降(pull down assay)分析を行った後、結合されたGFPタンパク質を確認したウェスタンブロット分析結果である。図4の(C)は、WRN−R2がラミンAとプロジェリンとの相互作用を抑制する効果を確認した結果であって、ビーズが結合されたGST−プロジェリンをGFP−ラミンAに形質転換された293溶解物とWRN−R1またはR2が存在または存在しない条件でインキュベーションした結果、組換えWRN−R2が添加されたグループでラミンA−プロジェリン相互作用が確実に減少したことを確認した結果である。図4の(D)は、タンパク質運搬試薬を用いてWRN−R1及びR2ペプチドをHGPS細胞に24時間挿入させた後、組換えWRN−R2ペプチドがH3K9me3を誘導し、核奇形を改善した効果を確認した結果であって、WRN−R2が運ばれた細胞でH3K9me3発現が増加し、核形状が改善されたことを確認した結果である。図4の(E)は、ウェルナー症候群(WS)患者細胞でプロジェリン除去を通じるH3K9me3発現誘導の有無を確認した結果であって、WS細胞をsi−対照群(non−target sequence)またはsi−プロジェリンで48時間形質転換させ、H3K9me3抗体及びDAPI(核染色)で染色した結果、siRNAを用いてプロジェリンを発現抑制させたWS細胞では、H3K9me3発現が誘導され、核サイズが減少した。図4の(F)は、SLC−D011がWS細胞の核奇形を改善させた効果を確認した結果であって、WS細胞とSLC−D011とを48時間インキュベートし、ラミンA/C抗体及びDAPIで染色して確認した結果である。図4の(G)は、WS細胞とSLC−D011とを48時間インキュベーションした後、IF染色してWS細胞でSLC−D011によるH3K9me3発現誘導効果を確認した結果であって、SLC−D011処理によってH3K9me3が非常に低く発現されるWS細胞にH3K9me3発現が明確に誘導されたことを確認した。 ヒト皮膚ケラチン細胞であるHaCaT細胞及び線維芽細胞でSLC−D011の効果を確認した結果であって、図5の(A)は、HaCaT細胞にSLC−D011を処理して24時間インキュベーションした後、HaCaT細胞でコラーゲン1A発現量を確認したウェスタンブロット分析結果であり、図5の(B)は、正常線維芽細胞9N(GM 00038、9−year−old female)及びN46(AG13299、46−year−old male)にSLC−D011を処理して24時間インキュベーションした後、コラーゲン1A発現量を確認したウェスタンブロット分析結果である。
本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供することができる。
本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含有する老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することができる。
より詳細には、前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、(7S)−(+)−8,8−ジメチル−7−(3−フェニル−アリルオキシ)−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,2−g]クロメン−2−オン{(7S)−(+)−8,8−Dimethyl−7−(3−phenyl−allyloxy)−7,8−dihydro−6H−pyrano[3,2−g]chromen−2−one;SLC−D011)}であり得る。
前記老化関連疾患は、早老症であり得る。
より詳細には、前記早老症は、ウェルナー症候群及びハッチンソン・ギルフォード症侯群からなる群から選択されうる。
前記化学式1で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、プロジェリンとラミンAとの結合を抑制することができる。
本発明の一具体例において、前記薬学組成物は、通常の方法によって注射剤、顆粒剤、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、座剤、ゲル、懸濁剤、乳剤、点滴剤または液剤からなる群から選択された何れか1つの剤型を使用することができる。
本発明の他の具体例において、薬学組成物は、薬学組成物の製造に通常使う適切な担体、賦形剤、崩壊剤、甘味剤、被覆剤、膨張剤、潤滑剤、滑沢剤、香味剤、抗酸化剤、緩衝液、靜菌剤、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤、及び潤滑剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含みうる。
具体的に、担体、賦形剤及び希釈剤は、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、澱粉、アカシアゴム、アルギン酸、ゼラチン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、非晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、タルク、ステアリン酸マグネシウム及び鉱物油を使用し、経口投与のための固型製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固型製剤は、前記組成物に少なくとも1つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム、スクロースまたはラクトース、ゼラチンなどを混ぜて調剤することができる。また、単純な賦形剤の以外に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も使用することができる。経口のための液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などがあり、よく使われる単純希釈剤である水、流動パラフィンの以外に、さまざまな賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれうる。非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、座剤などが含まれる。非水性溶剤、懸濁剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどが使われる。座剤の基剤としては、ウイテプゾール(witepsol)、マクロゴール、トウイーン(tween)61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンなどが使われる。
本発明の一実施例によれば、前記薬学組成物は、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、動脈内、腹腔内、胸骨内、経皮、鼻側内、吸入、局所、直腸、経口、眼球内または皮内経路を通じて通常の方式で対象体に投与することができる。
前記化学式1で表される化合物の望ましい投与量は、対象体の状態及び体重、疾患の種類及び程度、薬物形態、投与経路及び期間によって変わり、当業者によって適切に選択されうる。本発明の一実施例によれば、これに制限されるものではないが、1日投与量が0.01〜200mg/kg、具体的には、0.1〜200mg/kg、より具体的には、0.1〜100mg/kgであり得る。投与は、一日一回投与することもでき、数回に分けて投与することもでき、これにより、本発明の範囲が制限されるものではない。
本発明において、前記「対象体」は、人間を含む哺乳動物であり得るが、これら例に限定されるものではない。
また、本発明は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含むしわの予防または改善用化粧料組成物を提供することができる。
前記化学式1で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、ケラチン細胞及び線維芽細胞でコラーゲン生成を向上させうる。
前記化粧料組成物は、有効成分である化学式1で表される化合物の以外に、安定化剤、溶解化剤、ビタミン、顔料及び香料のような通常の補助剤、そして、担体を含みうる。
前記化粧料組成物は、当業者において、通常製造される如何なる剤型にも製造可能であり、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、オイル、パウダーファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション及びスプレーなどに剤型化されうるが、これらに限定されるものではない。より詳細には、サンクリーム、柔軟化粧水、収斂化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、パック、スプレーまたはパウダーの剤型として製造可能である。
前記剤型が、ペースト、クリームまたはゲルである場合には、担体成分として、動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルクまたは酸化亜鉛などが用いられうる。
前記剤型が、パウダーまたはスプレーである場合には、担体成分として、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムまたはポリアミドパウダーが用いられ、特に、スプレーである場合には、さらにクロロフルオロハイドロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルのような推進体を含みうる。
前記剤型が、溶液または乳濁液である場合には、担体成分として、溶媒、溶解化剤または乳濁化剤が用いられ、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコールまたはソルビタンの脂肪酸エステルがある。
前記剤型が、懸濁液である場合には、担体成分として、水、エタノールまたはプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガまたはトラガントなどが用いられうる。
以下、本発明の理解を助けるために、実施例を挙げて詳細に説明する。但し、下記の実施例は、本発明の内容を例示するものであり、本発明の範囲が、下記の実施例に限定されるものではない。本発明の実施例は、当業者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。
<参考例>物質及び装備
H及び13C NMRスペクトルは、JNM−AL 400 spectrometer(400MHz、JEOL、Japan)を用いて測定され、融点(Melting point)は、Electrotheramal melting point apparatus(Yamaco MD−S3)で、質量分析のための機器としては、API 2000 LC/MS/MS spectrometer(PE Sciex、Canada)をそれぞれ使用して行った。
また、偏光度(Optical rotations)は、JASCO DIP−360 automatic digital polarimeterで測定され、キラル物質に対する純度測定は、HPLC(Shimadzu LC−6AD、Japan)、カラム(CHIRACEL OD−H 0.46cmx25cm、DAICEL CHEMICAL IND.,Co.Osaka、Japan)を使用して測定した。
物質分離のためのシリカゲル(Silica gel)は、SiliaFlash(R)P60(SILICYCLE、230〜400mesh)を使用し、薄膜TLC板は、TLC silica gel 60 F254(MERCK)製品を使用した。
物質の合成に使われた溶媒と試薬は、Sigma−Aldrich、Fluka、TCI、Junsei、Duksan pure chemical、SK Chemical及びSAMCHUN chemical社からReagent等級を購入して使用した。
<実施例1>エーテル型(Ether−form)の(+)−デクルシン(decursin)誘導体の合成(SLC−D011)
下記反応式1及び反応式2のような過程で(7S)−(+)−8,8−ジメチル−7−(3−フェニル−アリルオキシ)−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,2−g]クロメン−2−オン;SLC−D011)を合成した。
1.合成過程I
[反1]
段階(I):100mlラウンドフラスコにトランス−ケイ皮酸(trans−cinnamic acid;D011a、5g、33.7mmol)をメタノール(50ml)で溶解させた後、濃縮されたHSO 5滴を入れ、80℃で24時間加熱して還流させ、反応混液を室温で冷却させた後、減圧濃縮した。
次いで、ジクロロメタン(300ml)と蒸留水(300ml)とに分液して、有機層を集めて硫酸ナトリウム(sodium sulfate)で脱水後、濾過した。
濾過後、得た濾液を減圧濃縮して、純粋な生成物である3−フェニル−アクリル酸,メチルエステル(3−phenyl−acrylic acid,methyl ester;D011b、5.39g、yield=98.5%)を得て、それを次の段階に適用した。
段階(II):Nガスが充填された500mlラウンドフラスコに3−フェニル−アクリル酸,メチルエステル(D011b、4g、24.7mmol、1eq)を入れ、無水ジクロロメタン(dichloromethane)で溶解させた後、−78℃に合わせられた低温反応器に設置した。
反応液に水素化ジイソブチルアルミニウム(Diisobutylalumminium hydride)1M溶液(DIBAL−H;1M solution in hexane、74ml、74.0mmol、3eq)を30分にわたって徐々に滴加した後、反応温度を0℃に高めて、1時間撹拌しながら、メタノール(22ml)を徐々に滴加した。
前記反応液を室温に移して、30分間撹拌した後、飽和ロッシェル塩水溶液(Rochelle´s salt、88ml)を加えた。
反応混合液を室温で激しく2時間撹拌し、ジクロロメタン(300ml)と蒸留水(300ml)とに2回分液した後、有機層を集めて硫酸ナトリウムで脱水後、濾過して、濾液を減圧濃縮した。
濃縮液は、シリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=3:1)を通じて純粋な生成物3−フェニル−プロ−2−ペン−1−オル(3−phenyl−pro−2−pen−1−ol;D011c、3.1g、yield=93.9%、R=0.37(2:1 n−hexane−ethyl acetate))を得て、それを次の段階に適用した。
段階(III):100mlラウンドフラスコに3−フェニル−プロ−2−ペン−1−オル(D011c、1g、7.45mmol、1eq)を入れ、無水ジクロロメタンで溶解させた後、水蒸氷溶上でPBr3(phosphorous tribromide、253.6μl、2.608mmol、0.35eq)を入れ、1時間撹拌した。
反応混液は、濃縮した後、シリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=1:8)を通じて純粋な生成物(3−ブロモ−プロペニル)−ベンゼン[(3−bromo−propenyl)−benzene、D005d、1.42g、yield=96.2%、R=0.34(5:1 n−hexane−ethyl acetate)]を得て、それを次の段階に適用した。
段階(IV):Nガス下で、100mlラウンドフラスコに(S)−(+)−デクルシノール(decursinol)(SLC−B001、2.33g、9.47mmol、1eq)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(N,N−dimethylformamide、DMF;10ml)で溶解し、それを−20℃に設定された低温反応器に設置した。
反応混合液に(3−ブロモ−プロペニル)−ベンゼン[D005d、2.8g、14.2mmol、1.5eq]と硫酸ナトリウム(NaH 60%、757mg、18.9mmol、2eq)とを入れ、4時間撹拌した後、蒸留水3mlを入れ、10分後に低温反応器から取り出した後、ジクロロメタン200mlと蒸留水200mlとに2回分液し、有機層を集めて硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した後、濾液を減圧濃縮した。
濃縮液は、シリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=gradient elution to 1:3 from 1:10)して、(7S)−(+)−8,8−ジメチル−7−(3−フェニル−アリルオキシ)−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,2−g]クロメン−2−オン;SLC−D011)1.21g、(35.3%)を得た;収率35.3%、白色固体、mp:143℃、R=0.39(2:1 n−hexane−ethyl acetate);[α]25 +117.6(c=1、CHCl);H NMR(400MHz、CDCl):δ 7.56(1H、d、J=9.6Hz、H−4)、7.38−7.23(5H、m、H−5’、H−6’、H−7’、H−8’、H−9’)、7.15(1H、s、H−5)、6.76(1H、s、H−10)、6.59(1H、d、J=16.0Hz、H−3’)、6.30−6.23(1H、m、H−2’)、6.20(1H、d、J=9.6Hz、H−3)、4.34(1H、dd、J=6.0、12.8Hz、H−1a’)、4.21(1H、dd、J=6.0、12.4Hz、H−1b’)、3.59(1H、dd、J=5.2、7.6Hz、H−7)、3.07(1H、dd、J=4.8、16.0Hz、H−6a)、2.85(1H、dd、J=7.2、16.4Hz、H−6b)、1.41(3H、s、CH−8)、1.36(3H、s、CH−8);13C NMR(100MHz、acetone−d)δ 161.2(C−2)、157.8(C−9a)、155.3(C−10a)、144.5(C−4)、137.9(C−4’)、132.9(C−3’)、130.4(C−5)、129.6(C−6’、C−8’)、128.6(C−7’)、127.5(C−2’)、127.4(C−5’、C−9’)、118.3(C−5a)、113.7(C−3)、113.6(C−4a)、104.5(C−10)、78.8(C−7)、76.4(C−8)、70.8(C−1’)、27.8(C−6)、26.1(CH−8)、22.2(CH−8);ESI−MS:m/z=363[M+H].Anal.Calc.for C2322:C、76.22;H、6.12;Found:C、76.20;H、6.10。
2.合成過程II
[反2]
段階(I):100mlラウンドフラスコにトランス−ケイ皮酸(D011a、5g、33.7mmol)をメタノール50mlに溶解させた後、濃縮されたHSO 5滴を入れ、80℃で24時間加熱して還流させた。反応混液を室温で冷却させた後、減圧濃縮し、ジクロロメタン(300ml)と蒸留水(300ml)とに分液して、有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水した後、濾過した。
濾過後、得た濾液を減圧濃縮して純粋な生成物である3−フェニル−アクリル酸,メチルエステル(D011b、5.39g、yield=98.5%)を得て、前記化合物を次の段階に適用した。
段階(II):Nガスが充填された500mlラウンドフラスコに3−フェニル−アクリル酸,メチルエステル(D011b、4g、24.7mmol、1eq)を入れ、無水ジクロロメタンで溶解させた後、−78℃に合わせられた低温反応器に設置した。
反応液に水素化ジイソブチルアルミニウム 1M溶液(DIBAL−H;1M solution in hexane、74ml、74.0mmol、3eq)を30分にわたって徐々に滴加させた後、反応温度を0℃に高めて、1時間撹拌しながら、メタノール(22ml)を徐々に滴加した。
反応液を室温に移して、30分間撹拌した後、飽和ロッシェル塩水溶液(88ml)を加えた。反応混液を室温で激しく2時間撹拌し、ジクロロメタン(300ml)と蒸留水(300ml)とに2回分液した。
有機層を集めて硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した後、濾液を減圧濃縮した。
濃縮液をシリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=3:1)して、純粋な生成物3−フェニル−プロ−2−ペン−1−オル(D011c、3.1g、yield=93.9%、R=0.37(2:1 n−hexane−ethyl acetate))を得て、前記化合物を次の段階に適用した。
段階(III):Nガスが充填された100mlラウンドフラスコに3−フェニル−プロ−2−ペン−1−オル(D011c、1g、7.45mmol、1eq)を入れ、無水ジクロロメタンで溶解させた後、トリメチルアミン(Et3N、1.04ml、7.45mmol、1eq)、4−ジメチルアミノピリジン(4−dimethylaminopyridine、4−DMAP、92mg、0.75mmol、0.1eq)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(di−tert−butyl−dicarbonate、Boc2O、2.57ml、11.18mmol、1.5eq)を順次に添加した後、反応液を室温で2時間撹拌した。
反応混液を濃縮した後、シリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=1:30)を行って、純粋な生成物tert−ブチルシンナミルカーボネート(tert−butyl cinnamyl carbonate、D011d、1.30g、yield=74.7%、R=0.32(20:1 n−hexane−ethyl acetate))を得て、前記化合物を次の段階に適用した。
段階(IV):100mlラウンドフラスコにtert−ブチルシンナミルカーボネート(D011d、1.43g、6.09mmol、1.5eq)、(S)−(+)−デクルシノール(SLC−B001、1g、4.06mmol、1eq)を入れ、真空状態で1時間乾燥した。
乾燥された混合物をNガス下で無水テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)で溶解させ、Nガスを用いて溶解液を1時間バブリング(bubbling)した後、反応混液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh、188mg、0.162mmol、0.04eq)を投入した後、一晩還流させた。混合液を減圧条件下で濃縮させた後、シリカゲルカラム分離(ethyl acetate:n−hexane=gradient elution to 1:4 from 1:8)して、化合物(7S)−(+)−8,8−ジメチル−7−(3−フェニル−アリルオキシ)−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,2−g]クロメン−2−オン;SLC−D011)1.20g(81.3%)を得た。
収率81.3%、白色固体、mp:143℃、R=0.39(2:1 n−hexane−ethyl acetate);[α]25 +117.6(c=1、CHCl);H NMR(400MHz、CDCl):δ 7.56(1H、d、J=9.6Hz、H−4)、7.38−7.23(5H、m、H−5’、H−6’、H−7’、H−8’、H−9’)、7.15(1H、s、H−5)、6.76(1H、s、H−10)、6.59(1H、d、J=16.0Hz、H−3’)、6.30−6.23(1H、m、H−2’)、6.20(1H、d、J=9.6Hz、H−3)、4.34(1H、dd、J=6.0、12.8Hz、H−1a’)、4.21(1H、dd、J=6.0、12.4Hz、H−1b’)、3.59(1H、dd、J=5.2、7.6Hz、H−7)、3.07(1H、dd、J=4.8、16.0Hz、H−6a)、2.85(1H、dd、J=7.2、16.4Hz、H−6b)、1.41(3H、s、CH−8)、1.36(3H、s、CH−8);13C NMR(100MHz、acetone−d)δ 161.2(C−2)、157.8(C−9a)、155.3(C−10a)、144.5(C−4)、137.9(C−4’)、132.9(C−3’)、130.4(C−5)、129.6(C−6’、C−8’)、128.6(C−7’)、127.5(C−2’)、127.4(C−5’、C−9’)、118.3(C−5a)、113.7(C−3)、113.6(C−4a)、104.5(C−10)、78.8(C−7)、76.4(C−8)、70.8(C−1’)、27.8(C−6)、26.1(CH−8)、22.2(CH−8);ESI−MS:m/z=363[M+H].Anal.Calc.for C2322:C、76.22;H、6.12;Found:C、76.20;H、6.10。
<実施例2>ラミンA(LMNA)−プロジェリン結合抑制剤としてSLC−D011の効果確認
1.動物実験
動物実験は、大韓民国釜山国立大学で承認された動物政策によって、認証評価協会及び実験室動物管理認証機関で行われた。
Carlos Lopez−Otin(Universidad de Oviedo、Asturias、Oviedo、Spain)から提供された異型接合Lmna+/G609Gの適切な交配を通じてLmnaG609G/609Gマウスを発生させた。
DMOS及びPBSと混合したSLC−D011 20mg/kgを5週齢マウスに一週間に二回腹腔内注射した。また、オレイン基盤の溶液に10mg/mlの濃度で溶解させたSLC−D011を一週間に5回マウスに経口投与し、対照群マウスは、前記と同じ条件でオレイン基盤の溶液のみ投与した。
LmnaG609G/609Gマウスは、5週齢から投与を始め、寿命中に新鮮な化合物溶液を処理した。Lmna+/G609Gマウスは、32週齢から腹腔内処理を始めた。
2.細胞培養及び試薬
HGPS患者(AG03198、10−year−old female;AG03199;10−year−old female)、WS patients(AG06300、37−year−old male;AG03141、30−year−old female;AG00780、60−year−old male)及び対照群(GM 00038、9−year−old female)のヒト線維芽細胞をCoriell Cell Repositories(Camden、New Jersey、USA)から得て、15% FBS、2mMグルタミンが含まれたEMEM培地または抗生剤なしに26mM HEPESが含まれたHEMEMで保持させた。
HEK293細胞株は、ATCCから得て、10% FBS及び1%抗生剤が含まれたDMEM液体培地を用いて37℃で保持された。
3.抗体及び試薬
GFP(Full name;1:1000;sc−9996;Santa Cruz Biotechnology);グルタチオンS−転移酵素(Glutathione S−transferase;GST;1:5000;sc−138;Santa Cruz Biotechnology);アクチン(Actin;1:10000;sc−47778;Santa Cruz Biotechnology);ラミンA/C(Lamin A/C;1:10000;sc−376248;Santa Cruz Biotechnology);プロジェリン(1:300;sc−81611;Santa Cruz Biotechnology);プロジェリン(1:300;ab66587;Abcam);H3K9me3(1;2000;Ab8898;Abcam)のような抗体を実験に使用した。
4.組換えタンパク質
組換えタンパク質を生産するために、PCRを通じて終止コドンのアップストリームから100AAのクローニングして、組換えラミンA−C末端領域(Lamin A−C)及びプロジェリンC末端領域(Progerin C)を生産した。
WRN−R1領域(hWRN 424−450)及びWRN−R2領域(hWRN 424−476)を類似した方法で生産した。各断片をGSH−アガロースにローディングした後、広範囲に洗浄し、20mM還元されたグルタチオンが含有されたバッファを用いて溶出させた。
溶出された断片を陰イオン交換クロマトグラフィー(HitrapQ)を用いて追加精製して、下記のようなWRN−R1及びWRN−R2アミノ酸配列を得た。
WRN−R1:HLSPNDNENDTSYVIESDEDELEMEMLK
WRN−R2:HLSPNDNENDTSYVIESDEDELEMEMLK HLSPNDNENDTSYVIESDEDELEMEMLK
5.ウェスタンブロット分析
RIPAを用いて全体細胞溶解物を準備した。
15μgの細胞抽出物をSDS−PAGEから分離させ、PVDF膜上に移した。
膜を1次抗体と共に1時間ないし一晩4℃でインキュベーションした後、二次抗体を用いて室温で1時間反応させた。
ECLキット(Intron、Seoul、Korea)を使用して製造社の説明書によって、化学発光でペルオキシダーゼ活性を確認した。
6.タンパク質−タンパク質相互作用分析
タンパク質−タンパク質相互作用を分析するために、グルタチオンS−転移酵素(GST)免疫沈降(pull−down)分析を行った。
相互作用を検出するために、GST−基盤融合ラミンA−C末端領域、プロジェリン−C末端領域、WRN−R1領域またはWRN−R2領域をGFPタギングされたプロジェリン(GFP−Progerin)及びラミンA(GFP−Lamin A)が形質注入されたHEK293細胞溶解物と室温で30分間インキュベーションした。
次いで、PBSで1回洗浄し、沈澱された物質を収集してSDS−PAGEから分離させた後、抗GFP及びGSTでウェスタンブロットを行った。
プロジェリンとラミンAの結合に対するWRN−R1及びR2の競争反応を確認するために、WRN−R1またはR2組換えタンパク質が存在または存在しない条件でGST−プロジェリンが結合されたビーズをGFP−ラミンAが過発現された293溶解物とインキュベーションした。
7.免疫蛍光染色及び老化特異的酸性のβ−ガラクトシダーゼ活性染色
細胞をカバーガラス上に接種し、適切なベクターを形質注入した。
100%メタノールまたは1%パラホルムアルデヒド(PFA)を用いて4℃で1時間固定させた後、細胞をブロッキングバッファ(PBS+anti−human−Ab;1:400)でインキュベートした。
PBSで二回洗浄した後、抗ラミンA/C、プロジェリンまたはH3K9Me3をブロッキングバッファに1:200に希釈して、細胞と一晩インキュベートし、連続して抗ゴートAb−FITCまたは抗ラビットAb−ローダミン(rhodamin)が含まれたブロッキングバッファ(1:500)を7時間インキュベーションし、核は、DAPIで染色した。次いで、fluorescence microscopy(Zeiss and Logos)を用いて免疫蛍光信号を検出した。
老化特異的酸性−β−ガラクトシダーゼ活性染色のために、細胞をPBS(pH7.2)で一回洗浄し、0.5%グルタルアルデヒドが含まれたPBSで固定した。
次いで、PBSで洗浄し、37℃で細胞をX−gal溶液で一晩染色した。
8.プラズマ形質注入及びタンパク質運搬
GFP−プロジェリン及びGFP−融合ラミンA発現ベクターをT.Misteli(National Cancer Institute[NCI]、Bethesda、Maryland、USA)から提供され、Myc−ヒトWRNベクター及びMyc−マウスWRNベクターは、Addgeneから購入した。
jetPEI(Polyplus Transfection)及びPULSin(Polyplus Transfection、New York、USA)を用いて製造社の説明書によって、形質注入を行った。
WRN−R1及びR2タンパク質をHGPS細胞内に伝達するために、製造社の説明書によって、PULSin(Polyplus Transfection、New York、USA)を使用した。
20mM Hepes 200μlに組換えタンパク質(2μg)を希釈した後、PULSin試薬(8μl)を添加した。前記混合物を室温で15分間インキュベートした後、細胞を添加した。3時間後、無血清培地を10% FBSが含まれた培地に置き換え、4時間インキュベーションした。次いで、培地が含まれた混合物をウェルから除去し、血清が含まれた新鮮な培地を満たした。
9.細胞計数
奇形の核を有した細胞を計数するために、獲得された免疫蛍光イメージを使用した。ラミンA染色依存的に奇形と見られる核膜をランダムに選択された区域で計数し、該計数された細胞を百分率で示した。
細胞増殖を測定するために、DAPI染色された細胞を免疫蛍光イメージで計数した。
10.化合物薬物動態学(pharmacokinetic;PK)の分析及びin vitro ADME確認
薬物動態学(PK)の分析のために、JH4 5mg/kgを溶解させた10% DMSO、5% Tween90及び95%生理食塩水溶液を腹腔内注射し、JH4 10mg/kgを溶解させた10% NMP及び90% PEG400溶液を経口投与した。所定時間ごとにJH4の血液濃度をLC−MS/MSで分析し、他の化合物も、同じ過程でPK分析した。
In vitro ADME研究(プラズマタンパク質結合、CYP抑制、ミクロゾーム(microsomal)安定性、プラズマ安定性及びhERG抑制)は、標準方法で新規薬物開発センターで行われた。
11.プロジェリン−ラミンA結合抑制剤としてのSLC−D011効果確認
ハッチンソン・ギルフォード症侯群は、よく知られたプロジェリン症侯群であって、非常に珍しい遺伝疾患である。遺伝的原因としては、ラミンA内に一点突然変異が発生して非正常な供与部接合が表われ、これにより、C末端50アミノ酸が内部から削除されたプロジェリンを生成する。
以前の報告で、本発明の発明者は、HGPS細胞の核奇形は、ラミンAとプロジェリンとの間の非常に強力な結合によることであることを確認し、ラミンA結合からプロジェリン抑制剤(JH4)は、HGPS細胞の核変形を改善させ、p16/INK4A、DNA−PK、及びH3K9me3発現のような老化関連マーカーを回復させた。また、腹腔内注射(i.p)を通じるJH4処理は、プロジェリンモデルマウスの寿命を約4週間延長させた。
しかし、患者の条件を考慮する時、HGPS患者は、非常に薄い血管壁を有して、静脈内注射は適切な伝達方法ではないので、JH4の経口投与可能性を確認した。
その結果、図1の(A)、表1及び表2のように、静脈内注射及び経口投与されたJH4は、生体内で非常に短い半減期を示し、これにより、生体内利用可能性(B.A)を確認することができなかった。
これにより、生体内で安定した化合物を得るために、JH4から多様に化合物を変形させ、GST−免疫沈降分析(pull down assay)及びプロジェリン発現分析を行って、他の41種のJH4誘導体を確認した結果、図1の(C)のように、JH010及びSLC−D011化合物が、JH4と類似した活性を示し、図1の(D)のように、プロジェリン発現を抑制させる効果を示すと確認された。
また、図1の(E)及び図1の(F)を参照すれば、JH010及びSLC−D011化合物が、H3K9me3発現を誘導し、HGPS細胞の核奇形を改善させた。
PK分析結果でも、図2の(A)のように、JH010及びSLC−D011(progerinin)は、生体内利用可能性(B.A)をそれぞれ70%及び66%改善させた。
しかし、in vitro ADME分析結果から、JH010化合物でhERGイオンチャネル抑制が確認されることによって、SLC−D011がhERGイオンチャネルに及ぼす影響を確認した結果、図2の(B)のように、JH010と比較して、SLC−D011では、深刻なhERG抑制が表われず、表3ないし表6のように、SLC−D011化合物は、良好なプラズマ安定性とCYP抑制の適当な範囲を示すことが確認された。
前記結果のように安定性が確認されたSLC−D011の生体内効果を確認するために、i.p注射した結果、図2の(C)のように、LamnG609G/G609Gマウスの寿命が20週まで延長され、図2の(D)のように、SLC−D011処理によって身体サイズの増加及び全体形態(Gross morphology)も改善された。
特に、面白いことは、Lamnwt/G609GモデルでSLC−D011処理によって45から64週までマウスの寿命が延長されたものであって、図2の(E)を参照すれば、約10週寿命を延長させたJH4と比較して、非常に向上した結果である。また、図2の(F)のように、SLC−D011が処理されたマウスの毛の状態及び身体サイズのような形態が非常に改善されたことを確認することができた。
前記結果から、SLC−D011は、HGPSに対する非常に優れた候補として提案される。
12.SLC−D011経口投与の効果確認
JH4だけではなく、SLC−D011は、非常に低い水溶性が表われ、このような低い水溶性は、経口投与を通じる化合物伝達に問題になるために、SLC−D011溶解率を高めうる適した溶液をスクリーニングした。
その結果、図3の(A)のように、オレイン基盤の溶液がSLC−D011を溶解させるのに有用であることを確認することができ、溶液内SLC−D011は、図3の(B)のように、加熱及び超音波処理にも分解されず、安定したことを確認することができた。
また、オレイン基盤の溶液は、毒性なしに腸内吸収を増加させることができるので、SLC−D011搬送体として非常に適した。
オレイン基盤の溶液に溶解させて、経口投与用剤型で製造されたSLC−D011をLamnG609G/G609Gマウスに経口投与して生体内効果を確認した結果、図3の(C)及び図3の(D)のように、LamnG609G/G609Gマウスの寿命が4.5週まで延長され、体重増加が確認された。
前記結果から、オレイン基盤のSLC−D011溶液が、HGPS治療に非常に有用であると確認された。
<実施例3>ウェルナー症候群の治療剤としてのSLC−D011効果確認
老化によってプロジェリン発現が増加するために、他の早老症疾患であるウェルナー症候群(WS)と正常老化モデルでも、SLC−D011の効果を確認した。
まず、ベルナー遺伝子(WRN)の不足とプロゲリアとの関連性を確認した。以前の報告によれば、WRN発現が抑制されたマウスの体重及び寿命は、野生型マウスと明らかな差が確認されず、本発明でも、やはりmWRN−/−マウスの寿命及び体重がLamnwt/G609Gマウスと差を示さないことを確認することができた。
また、マウスとヒトWRNとのアミノ酸配列を比較した結果、ヒトWRNで特異的に反復される配列(WRN−R2)が確認され、実際にhWRNの重複は、反復されたcDNAによって発生した。
hWRNとプロジェリンとの関連性を調査するために、HGPS細胞内にヒト及びマウスWRNを形質注入し、核形態及びH3K9me3発現を確認した。
その結果、興味深くも、図4の(A)のように、ただhWRNで核変形が改善され、H3K9me3発現が誘導された。また、単一及び二重反復されたアミノ酸で組換えペプチドを作り、プロジェリンとの相互作用を確認した。
WRN−R1と比較した結果、図4の(B)のように、二重ペプチドは、プロジェリンと強く結合することを確認することができ、図4の(C)のように、WRN−R2は、プロジェリンとラミンAとの相互作用を遮断することが確認された。
前記結果から、WRN−R2が天然プロジェリン抑制剤であることが確認されることによって、組換えWRN−R2をHGPS細胞とWS細胞とに処理した結果、図4の(D)のように、HGPS細胞内に組換えWRN−R2が運ばれた細胞では、核形態が正常化され、H3K9me3発現が向上したことを確認することができた。
しかし、プロジェリンが除去されたWS細胞でも、前記のような効果が表われることが確認されることによって、SLC−D011が、WS細胞治療に適した治療剤として使われるか否かを確認するために、WS細胞にSLC−D011を処理した後、核形態及び細胞増殖を確認した。
その結果、図4の(F)のように、SLC−D011は、WS患者の細胞でHGPSと類似に核形態及び細胞増殖を改善させ、図4の(G)のように、H3K9me3の発現を誘導した。
前記結果から、SLC−D011は、成人早老症であるウェルナー症候群の治療にも使われうるということが確認された。
<実施例4>SLC−D011化合物の皮膚老化改善効果の確認
以前実験で、SLC−D011化合物が老化関連疾患に治療効果を示すと確認されることによって、ヒト皮膚ケラチン細胞であるHaCaT細胞及び線維芽細胞で化合物の影響を確認した。
ヒト皮膚ケラチン細胞であるHaCaT細胞と正常線維芽細胞9N(GM 00038、9−year−old female)及びN46(AG13299、46−year−old male)に2または5μM SLC−D011を処理して、24時間インキュベーションした後、HaCaT細胞及び線維芽細胞でコラーゲン1A発現量を確認した。
その結果、図5の(A)及び図5の(B)のように、SLC−D011は、ヒト線維芽細胞及びケラチン細胞でコラーゲン発現を増加させる効果を示すことを確認することができた。
前記結果から、SLC−D011化合物は、プロジェリン−ラミンA結合抑制剤として適したと確認され、前記SLC−D011化合物は、経口投与用として提供されて、効果的な早老症治療剤またはしわ改善用組成物として使われる。
以上、本発明の内容の特定の部分を詳しく記述したところ、当業者において、このような具体的な記述は、単に望ましい実施態様であり、これにより、本発明の範囲が制限されるものではないという点は明白である。したがって、本発明の実質的な範囲は、下記の特許請求の範囲とそれらの等価物とによって定義される。

Claims (8)

  1. 下記化学式1または化学式2で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩:

  2. 下記化学式1または化学式2で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物:


  3. 前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、(7S)−(+)−8,8−ジメチル−7−(3−フェニル−アリルオキシ)−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,2−g]クロメン−2−オン;SLC−D011)であり、前記化学式2で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、(7S)−(+)−(E)−2−(ピリジン−3−イル)エテニルカルバミン酸,8,8−ジメチル−2−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H,8H−ピラノ[3,2−g]クロメン−7−イル−エステル;JH010)であることを特徴とする請求項2に記載の老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物。
  4. 前記老化関連疾患は、早老症であることを特徴とする請求項2に記載の老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物。
  5. 前記早老症は、ウェルナー症候群及びハッチンソン・ギルフォード症侯群からなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物。
  6. 前記化学式1または化学式2で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、プロジェリンとラミンAとの結合を抑制することを特徴とする請求項2に記載の老化関連疾患の予防または治療用薬学組成物。
  7. 下記化学式1または化学式2で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含むしわの予防または改善用化粧料組成物:


  8. 前記化学式1または化学式2で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、ケラチン細胞及び線維芽細胞でコラーゲン生成を向上させることを特徴とする請求項7に記載のしわの予防または改善用化粧料組成物。
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