JP2020519480A - 木材処理のためのスプレー式外部コーティング組成物 - Google Patents

木材処理のためのスプレー式外部コーティング組成物 Download PDF

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Abstract

難燃剤を有する又は有さないコーティング組成物を木材製品にスプレーするための方法及びこの方法によって生産された木材製品が開示される。この方法は、(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系と、任意選択で、1つ又は複数の難燃剤とを含み、これらは、別々に貯蔵され、且つスプレーガンにおいて合わされて混合物を形成し、これは、次いで、木材製品上にスプレーされて、木材製品の1つ又は複数の表面上に外部コーティングを形成する。本明細書において開示される組成物でコーティングされている木材は、増加した寸法安定性を有し、且つ未処理の木材と比較して浅割れ及び/又は層剥離に対して抵抗性である。

Description

[0001] 本出願は、参照により本明細書にその全体が組み込まれる、2017年5月1日に出願された米国仮特許出願第62/492,607号に対する優先権を主張する。本明細書において引用される全ての参照文献、特許及び文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
発明の分野
[0002] 本発明の分野は、難燃剤組成物を有する又は有さないスプレー式外部コーティング組成物及びこれらの組成物を塗布する方法に関する。
背景
[0003] 木材及び木材製品は、相対的に低い価格、構造強度、塗装及び着色できること、絶縁特性、広範な利用可能性、資源の再生可能性並びに満足のいく美的特徴を含めた、建設材料として多数の望ましい品質を有する。その結果、木製材料は、外部用途、例えば電信柱、鉄道の木製橋、線路の枕木、外装仕上げ材、羽目板及びデッキにおいて広範に使用されている。しかし、引火性は、建設材料として木材及び木材製品を使用する最も注目すべき不都合の1つである。屋外環境における主要な火炎の危険の1つは、野火、例えば森林火災、植生火災、牧草火災、ピート火災、低木林火災及び丘陵火災である。野火は、米国及び世界にわたって荒野地域において起こることが多い制御されない火災である。野火を含めた屋外火炎の危険は、外部の木製構造において数億ドルの損害をもたらすだけでなく、かなりのヒトの傷害及びさらに死亡もまたもたらす。したがって、木材保護産業について、外部の木製構造を保護する難燃剤を開発することが絶対的に必要とされている。
[0004] 有効な外部の難燃剤は、下記の基準を満たさなければならない:1)難燃性の性能;2)紫外線耐性;3)耐水性又は耐降雨性;4)特に
使用中の木製構造に難燃剤を塗布するための急速な硬化(1時間又は数分未満)。5)作業現場での輸送、取扱い及び加工の間の耐久性。
[0005] 従来技術において公知の難燃剤技術は、加圧含浸及びラテックスをベースとする表面コーティングを含む。加圧含浸において使用するための難燃剤は、一般に、水溶性成分、例えばホスフェート化合物、窒素化合物、ホウ素化合物、スルフェート化合物及びハロゲン化化合物を含む。これらの化合物は、難燃剤成分が水又は雨への曝露中、処理された木材から容易に浸出し得るように水溶性である。さらに、加圧含浸は、使用中の木製構造のために実行可能ではない。その結果、このアプローチは、外部の木製材料を保護する長期間の有効又は実行可能な方法ではない。
[0006] ラテックスをベースとする難燃剤コーティング技術は、木材材料を保護するための表面スプレー式塗布として使用されることが多い。ラテックス難燃剤コーティングは、外部の木材構造のためのある程度の防火を実現することができる。しかし、木材表面上のラテックス難燃剤コーティングは、作業現場における引っ掻き、摩耗、衝撃又は加工によってダメージを受け得ることが多い。さらに、ラテックスをベースとするコーティングは、処理された木材に対して長期間の紫外線耐性及び耐候性を与えず、このように数年の外部曝露後に再コーティングが必ず必要とされる。ラテックスをベースとする難燃剤コーティングの別の欠点は、コーティングが硬化するのに数時間又は数日かかり、コーティングが低温又は寒冷気候において塗布できないことにある。ラテックスコーティングされた材料は、これらが完全に乾燥するまで加工することができない。これは、全体的な生産処理量を相当に遅延させる。使用中の木材構造について、この硬化プロセスの遅延は、非実用的となる。
[0007] 本発明の難燃剤組成物は、これらの欠点の全てに取り組み、下記の特徴を有する。
・瞬時の硬化反応。コーティングは、極度に低い温度でさえ、硬化が起こるのに数分又は1時間未満のみ及び粘着性又は粘性がなくなるのに数分又は2時間未満のみを必要とする。
・長期間の防火をもたらす紫外線耐性及び水浸出耐性。
・高耐久性。本発明のコーティングは、引っ掻き、摩耗及び接触衝撃に対して抵抗性であるポリ尿素コーティングフィルムをベースとする。
・有効な難燃性。
[0008] 木材の主要成分は、セルロース、ヘミセルロース及びリグニンである。セルロース及びヘミセルロースは、ヒドロキシル基を含有する親水性構造である。ヒドロキシル基は、水分子と相互作用して、水素結合を形成する。結果的に、木材は、その重量の100%と同じ程度の水を吸収し、膨潤を生じさせることができる。蒸発は、縮みをもたらす。この天然の水の吸収/蒸発サイクルは、不均一に起こるため、このサイクルは、木材内に内部応力を生じさせる。これらの応力は、木材が浅割れ、層剥離及び反ることをもたらす。
[0009] 木材の寸法安定性を改善させる研究活動は、数十年に及んできた。水への木材の親和性を低減させるために様々なアプローチ、例えば熱処理、セルロース若しくはヘミセルロース上のヒドロキシル基の化学的及び酵素的修飾又はバリアコーティング(外部若しくは内部)を設けることが試みられてきた。
[00010] 現在、木材に寸法安定性を与えるのに3つの商業的なプロセスが利用可能である − 熱処理、アセチル化及びフルフリル化。熱処理は、木材の寸法安定性を改善するが、しかし、これはまた、機械的強度の相当な喪失をもたらす。軟材において、アセチル化は、一般に、約26%〜28%の関連する重量増加を伴って約75%の抗膨潤能(ASE)を与える。アセチル化の開始前、アセチル化は、木材への無水酢酸の含浸を必要とする。アセチル化プロセスは、処理された木材において副生成物の酢酸を生じさせる。その結果、酢酸の処置後の除去が必要とされる。しかし、残留する酢酸は、木材中に留まる。木材処理中に使用される酢酸の生成は、ステンレス鋼の腐食抵抗性処理設備を必要とする。さらに、処理された木材製品中の残留する酸は、ステンレス鋼で腐食抵抗性の金属ファスナーハードウェアの使用を必要とする。アセチル化木材は、湿性環境に曝露されたとき、カビの成長を起こす傾向も極めてある。その結果、アセチル化木材は、屋外条件において使用する場合、表面保護コーティング又は着色剤を必要とする。フルフリル化は、一般に、約60%のASE及び約30%の重量増加を伴う処理された木材を実現する。フルフリル化プロセス及びフルフリル化木材は、硬化プロセス中に望ましくない揮発性有機化合物(VOC)を放出する。さらに、フルフリル化はまた、脆性が増加した木材をもたらす。木材の寸法安定性を増進するためのこれらのプロセスの特徴、出費及び複雑さは、これらのプロセスの商業的な有用性を限定する。
[00011] 木材の寸法安定性を増進するための改善された処理についての研究は、細胞壁の増量処理を含んできた。木材中の増量剤の沈着は、非反応性増量剤を木材中に含浸させることにより、又はモノマーを木材中に含浸させ、それに続いて木材内のモノマーを重合することにより達成することができる。増量剤は、水溶性又は不溶性、木材成分と反応性又は非反応性であり得る。当業者に公知の増量剤は、木材膨潤剤の補助を伴う、ポリエチレングリコール(PEG)、フェノール、レソルシノール、メラミン及び尿素ホルムアルデヒド、フェノールフルフラール、フルフリル−アナリン及びフルフリルアルコール及び様々なビニル樹脂、例えばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む。PEGを例外として、大部分の増量剤は、木材中に浸透するが、細胞内腔中に留まる。その結果、これらの増量処理は、木材による水吸収を一時的に遅延し得るが、木材細胞壁中のヒドロキシル基が無修飾のままであり、結果的に依然として水分子を吸収することが可能であるため、長期間の安定化を実現しない。
[00012] 本明細書において開示されているスプレー式コーティングは、開示されているコーティングで処理されていない木材と比較して木材の寸法安定性を改善することを本発明者らは発見した。本明細書に開示されているような処理された木材は、亀裂、浅割れ、反り及び層剥離に対して抵抗性である。
発明の概要
[00013] 特定の実施形態では、本発明は、木材製品の1つ又は複数の表面上に難燃剤コーティングを形成する方法であって、(a)(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系及び1つ又は複数の難燃剤を提供するステップと、(b)スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップと;次いで、木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップとを含む方法を対象とする。
[00014] 特定の実施形態では、脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約5:1〜約1:5(重量/重量)である。特定の実施形態では、脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約2:1〜約1:2(重量/重量)である。特定の実施形態では、脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約1.2:1〜約1:1.2(重量/重量)である。特定の実施形態では、脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、概ね1:1(重量/重量)である。
[00015] 特定の実施形態では、成分(i)及び成分(ii)は、混合する前に事前加熱される。成分(i)及び成分(ii)が事前加熱される温度は、約200°F、又は約180°F、又は約160°F、又は約140°F、又は約120°F、又は約110°F、又は約100°F、又は約80°F、又は約60°F、又は約40°Fであり得る。
[00016] 特定の実施形態では、前記脂肪族アミン化合物は、ポリアミン、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される。
[00017] 特定の実施形態では、難燃剤は、無機金属酸化物、水酸化物、塩及び発泡性グラファイトからなる群から選択される。
[00018] 特定の実施形態では、難燃剤は、三水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、カルシウムアンチモナイト、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、リン酸エステル、赤リン、リン酸メラミン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、エチレンジアミンリン酸塩、ケイ酸カルシウム、シリカ、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸亜鉛から選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00019] 特定の実施形態では、難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、デキストリン及びホウ素含有化合物から選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00020] 特定の実施形態では、難燃剤は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンから選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00021] 特定の実施形態では、難燃剤は、ジシアンジアミド、尿素、リン酸グアニル尿素、メラミン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、シアナミド、リン酸二アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びヘキサメチレンテトラミンから選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00022] 特定の実施形態では、難燃剤は、ホウ酸、四ホウ酸、メタホウ酸、ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸二ナトリウム、テトラボレート及びホウ酸亜鉛から選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00023] 特定の実施形態では、難燃剤は、ホスフェート化合物及び発泡性グラファイトから選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00024] 特定の実施形態では、難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、発泡性グラファイト、発泡性片状グラファイト又は膨張性片状グラファイト、集合的発泡性グラファイトから選択される1つ又は複数の化合物であり得る。特定の実施形態では、発泡性グラファイトは、100℃、又は150℃、又は200℃、又は250℃、又は300℃、又は600℃までの発泡開始温度を有することができる。開始温度は、材料が発泡し始める温度を定義する。特定の実施形態では、発泡性グラファイトは、25cm/g、50cm/g、100cm/g、150cm/g、200cm/g、250cm/g、300cm/g、400cm/g、500cm/g、750cm/g又は1000cm/gの発泡容量を有することができる。発泡性グラファイトの典型的な粒径は、数ミクロン〜500ミクロンで変化する。
[00025] 特定の実施形態では、前記脂肪族イソシアネート化合物は、脂肪族ジイソシアネートのイソシアネートプレポリマー、脂肪族ジイソシアネート、三量体形成された脂肪族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートのビウレット形態からなる群から選択される。
[00026] 特定の実施形態では、成分(i)及び成分(ii)は、スプレーガンにおいて混合される前に別々の貯蔵容器において貯蔵される。
[00027] 特定の実施形態では、難燃剤コーティングは、厚さが実質的に均一である。他の実施形態では、コーティングは、厚さが実質的に均一でない。特定の実施形態では、コーティングの厚さは、約0.1mm〜約50mmである。特定の実施形態では、コーティングの厚さは、約0.5mm〜約5mmである。特定の実施形態では、コーティングの厚さは、約1mm〜約3mmである。
[00028] 本発明の方法及び組成物の利点は、混合されると、成分(i)及び成分(ii)が、硬化がわずか数秒〜数分で起こるように急速に反応することである。したがって、特定の実施形態では、コーティングステップは、コーティングが周囲温度で約1分〜約120分間にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む。特定の実施形態では、硬化は、約1分〜約60分間にわたって起こる。特定の実施形態では、硬化は、約10分〜約30分間にわたって起こる。特定の実施形態では、硬化は、約5分〜約10分間にわたって起こる。特定の実施形態では、硬化は、周囲温度で約1分未満起こる。
[00029] 特定の実施形態では、木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理されて、前記木材製品を虫害及び真菌腐敗に対して抵抗性のものにする。特定の実施形態では、木材保存剤組成物は、金属化合物及び有機殺生物剤を含む。特定の実施形態では、金属化合物は、銅、亜鉛、鉄及び銀の化合物からなる群から選択される。特定の実施形態では、銅化合物は、銅金属、酸化第一銅、酸化第二銅、水酸化銅、炭酸銅、塩基性炭酸銅、オキシ塩化銅、銅8−ヒドロキシキノレート、ジメチルジチオカルバミン酸銅、銅オマジン、ホウ酸銅及び塩基性ホウ酸銅からなる群から選択される。
[00030] 特定の実施形態では、コーティングステップは、約40℃未満、又は約30℃未満、又は約20℃未満、又は約10℃未満、又は約0℃未満の周囲温度で行われる。
[00031] 特定の実施形態では、コーティングは、膨張性コーティングである。
[00032] 特定の実施形態では、成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の着色剤をさらに含む。特定の実施形態では、成分(i)及び/又は成分(ii)は、着色剤を含まない。特定の実施形態では、成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の紫外線耐性化合物をさらに含む。特定の実施形態では、成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の芳香族化合物をさらに含む。
[00033] 特定の実施形態では、木材製品は、デッキ、レール、フェンス、電信柱、線路の枕木、鉄道橋の構成要素、外装仕上げ材、羽目板及び敷板からなる群から選択される。特定の実施形態では、木材製品は、材木、合板、単板積層材(LVL)、直交積層材(CTL)、平行ストランド材(PSL)、構造用集成材、パーティクルボード又は建材である。
[00034] 特定の実施形態では、コーティングは、木材製品が現場において使用中である間に木材製品に塗布される。特定の実施形態では、コーティングは、木材製品が使用に供される前に前記木材製品に塗布される。
[00035] 特定の実施形態では、本発明は、木材製品であって、(1)(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系並びに1つ又は複数の難燃剤を提供するステップ;及び(2)スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップを含む方法によって生産される木材製品を対象とする。
[00036] 特定の実施形態では、本発明は、難燃剤組成物を基材に塗布するためのシステムを対象とし、前記システムは、(1)スプレーガンを介して前記難燃剤組成物をスプレーするための機構;(2)成分(i)を含む第1の貯蔵容器であって、成分(i)は、1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物を含む、第1の貯蔵容器;(3)成分(ii)を含む第2の貯蔵容器であって、成分(ii)は、1つ又は複数の脂肪族アミン化合物及び1つ又は複数の難燃剤を含む、第2の貯蔵容器を含み、2つの貯蔵容器は、ホース又は他のチューブ様機構を介してスプレーガンに接続されており、成分(i)及び成分(ii)は、スプレー前に前記スプレーガン内で合わされる。特定の実施形態では、基材は、木材製品である。特定の実施形態では、木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理される。
[00037] 特定の実施形態では、本発明は、(a)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物、(b)1つ又は複数の難燃剤、及び(c)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物の混合物を含む難燃剤組成物を対象とする。
[00038] 特定の実施形態では、本発明は、増加した寸法安定性を木材製品に与える方法であって、(1)(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系を提供するステップ;(2)スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;(3)前記木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップを含む方法を対象とする。前記木材製品は、ステップ(a)、(b)及び(c)によって処理されていない木材製品と比較して増加した寸法安定性を有する。
[00039] 特定の実施形態では、本発明は、木材製品であって、(1)(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系を提供するステップと;(2)スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップと;木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップとを含む方法によって生産される木材製品を対象とする。
[00040] 特定の実施形態では、本発明は、組成物を基材に塗布するためのシステムを対象とし、前記システムは、(1)スプレーガンを介して前記組成物をスプレーするための機構;(2)成分(i)を含む第1の貯蔵容器であって、成分(i)は、1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物を含む、第1の貯蔵容器;及び(3)成分(ii)を含む第2の貯蔵容器であって、成分(ii)は、1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む、第2の貯蔵容器を含み、成分(i)及び成分(ii)は、スプレー前に前記スプレーガン内で合わされる。特定の実施形態では、基材は、木材製品である。特定の実施形態では、木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理される。特定の実施形態では、本発明は、木材を含む組成物を対象とし、前記木材は、1つ又は複数の表面上において、(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を合わせることによって形成されるポリマーでコーティングされる。特定の実施形態では、木材は、前記ポリマーでコーティングされていない木材より寸法的に安定である。特定の実施形態では、木材は、木材保存剤組成物で事前処理される。特定の実施形態では、木材保存剤組成物は、金属化合物及び/又は有機殺生物剤を含む。特定の実施形態では、木材は、虫害及び/又は真菌腐敗に対して抵抗性である。特定の実施形態では、木材は、前記ポリマーでコーティングされていない木材より浅割れ及び/又は層剥離に対して抵抗性である。特定の実施形態では、ポリマーは、ポリ尿素ポリマーを含む。特定の実施形態では、コーティングは、着色剤及び紫外線遮断剤からなる群から選択される添加物をさらに含む。
図面の簡単な説明
[00041]2000時間の加速QUV試験後の、コーティングされていないCCA(クロム化ヒ酸銅)処理されたSYP(サザンイエローパイン)(左)、コーティングされているCCA処理されたSYP(中央)である。 [00042]Georgiaにおける1年の屋外風化後の、配合物16をコーティングされたCCA処理されたSYP(左から右に最初の3枚)及びコーティングされていないCCA処理されたSYP(左から右に4番目)である。 [00043]2000時間の加速QUV試験後の、配合物19をコーティングされたCCA処理されたSYP(左)及びコーティングされていないCCA処理されたSYP(右)である。 [00044]Georgiaにおける屋外の1日目の、配合物19をコーティングされたCCA処理されたSYP(左から右に最初の5枚)及びコーティングされていないCCA処理されたSYP(左から右に6番目及び7番目)である。 [00045]Georgiaにおける10カ月の屋外風化後の、配合物19をコーティングされたCCA処理されたSYP(左から右に最初の5枚)及びコーティングされていないCCA処理されたSYP(左から右に6番目及び7番目)である。
発明の詳細な説明
[00046] 本発明の外部の難燃剤組成物は、リアクタースプレーヤーでスプレーすることによって木材の表面に塗布される。組成物は、木製構造が屋外で使用中に曝露されている場合に木製材料にその場で塗布することができるか、又は使用に供される前に木材材料に塗布することができる。外部用途において使用される木製材料の非限定的例は、電信柱、鉄道橋、線路の枕木、外装仕上げ材、敷板及び羽目板である。例えば、組成物は、屋外現場における使用中の電信柱の表面に塗布することができるか、又は組成物は、設置前に倉庫において電信柱に塗布することができる。別の例は、住宅建設のための木製羽目板/外装仕上げ材材料の保護である。組成物は、建設後に羽目板/外装仕上げ材の表面に塗布することができる。代わりに、組成物は、建設前に羽目板/外装仕上げ材材料に塗布することができる。コーティング組成物を塗布することができる木材製品の他の例は、材木、合板、単板積層材(LVL)、直交積層材(CTL)、平行ストランド材(PSL)、構造用集成材、パーティクルボード又は建材である。
[00047] 本発明の組成物は、2つのパートの化学物質であるパートA及びパートBを含む。パートA及びパートBは、2つのタンク中でスプレーヤーユニットにおいて別々に貯蔵される。コーティング塗布中、次いで、2つの成分は、高圧下で別々のポンプで個々のホースを通して送達される。パートA及びパートBは、スプレーヤーガンのノズルにおいて混合され、次いでトリガーが解放されると、混合された化学物質は、ガンから直ちに排出される。
[00048] 本出願において開示しているのは、ポリ尿素難燃剤コーティング組成物である。組成物は、2成分であるパートA及びパートBを含む。
パートA(成分(i))
[00049] パートAは、脂肪族イソシアネート化合物又は脂肪族イソシアネートの混合物(NCO官能基として表される)を含む。粘度又はNCO官能基のモルを調節する必要がある場合、有機溶媒もパートAに加えることができる。
[00050] 脂肪族イソシアネート:脂肪族イソシアネートの例には、これらに限定されないが、モノマー、ポリマー又はイソシアネートプレポリマーの任意の異なる反応物が含まれる。これらは、典型的には、脂肪族ジイソシアネートであり、より特定すると、脂肪族ジイソシアネートの三量体形成された形態又はビウレット形態、例えばヘキサメチレンジイソシアネート(HDIオリゴマー)である。ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)オリゴマーは、これらに限定されないが、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、ヘキサメチレンジイソシアネートビウレット又はヘキサメチレンジイソシアネートウレトジオン、好ましくはヘキサメチレンジイソシアネートビウレットから選択することができる。又はテトラアルキルキシレンジイソシアネート、例えばテトラメチルキシレンジイソシアネートの二官能性モノマーであり得る。シクロヘキサンジイソシアネートも好ましい脂肪族イソシアネートであると考えられる。他の有用な脂肪族ポリイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート、例えばアルキレン基中に4〜12個の炭素原子を有するアルキレンジイソシアネート、例えば1,12−ドデカンジイソシアネート及び1,4−シクロヘキサンジイソシアネート並びにこれらの異性体の任意の所望の混合物;1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(ジイソシアン酸イソホロン又はIPDI異性体));4,4’−、2,2’−及び2,4’−ジシクロヘキシル−メタンジイソシアネート並びに対応する異性体混合物などを含む。
[00051] オリゴマーのNCO含量は、これらに限定されないが、100重量%のオリゴマーをベースとして5〜45重量%、好ましくは15〜25重量%、最も好ましくは22重量%から選択することができる。
[00052] 市販の脂肪族イソシアネートの非限定的例は、Desmophen(登録商標)XP2406、Desmophen(登録商標)XP2599、Desmophen(登録商標)VP LS2371、Desmophen(登録商標)XP2763、Desmophen(登録商標)N75BA、Desmophen(登録商標)N3300、Desmophen(登録商標)N3800及びDesmophen(登録商標)N3900を含む。
パートB(成分(ii))
[00053] パートBは、脂肪族アミン化合物の混合物及び任意選択で下記に詳細に記載する難燃剤成分である。脂肪族アミンは、第一級アミン、第二級アミン又は第三級アミンであり得る(−NH官能基として表される)。難燃剤成分は、ホスフェートをベースとする難燃剤化学物質又はホスフェート非含有の難燃剤化学物質であり得る。添加物、例えば、これらに限定されないが、抗風化剤、寸法安定化剤、熱反射剤、艶消剤、着色剤、溶媒、界面活性剤、消泡剤、抗摩耗剤、接着促進剤を含めた下記でより詳細に記載されているものも、適合性の問題が存在しないという条件でパートB混合物に加え得る。さらに、少量の芳香族アミンを加えて、コーティングの強度及び弾性を調節し得る。
[00054] 脂肪族アミン:脂肪族アミンの例には、これらに限定されないが、ポリアミン又は第一級アミン、第二級アミン及び/又は第三級アミンを含めたアミン連鎖延長剤が含まれる。
[00055] ポリマーポリアミンは、少なくとも1つのポリオキシアルキレンアミン、好ましくはポリエーテルアミンとして公知の少なくとも2つのポリオキシアルキレンアミンの混合物でできている。このようなポリオキシアルキレンアミンは、好ましくは、アミン末端二官能性又はより高次の官能性ポリアルキレンオキシド、一般に200〜8000の平均分子量を有するポリオキシエチレンオキシド又はポリオキシプロピレンオキシドである。アミン末端ポリテトラヒドロフラン(PTHF)を使用することも可能である。ポリエーテルアミンのアミン基は、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミン基である。1つのポリエーテルアミンのみを使用することも可能である。
[00056] アミン連鎖延長剤は、エラストマー/コーティング系においてより遅い反応時間を得るために設計された第一級アミン又は立体障害性第二級脂肪族ジアミンであり得る。アミノ樹脂は、これらに限定されないが、脂環式化合物で変性された第二級脂肪族ジアミン、分岐状脂環式化合物で変性された第二級脂肪族ジアミン又は線状脂肪族化合物で変性された第二級脂肪族ジアミン、好ましくは脂環式化合物で変性された第二級脂肪族ジアミンから選択することができる。立体障害性第二級脂肪族ジアミンを含むアミノ樹脂のアミノ当量は、これらに限定されないが、200〜400、好ましくは270〜325から選択することができる。
[00057] 市販のポリアミンの非限定的例は、JEFFAMINE(登録商標)T-5000アミン、JEFFAMINE(登録商標)D-2000アミン、JEFFAMINE(登録商標)T-403アミン、JEFFAMINE(登録商標)D-400アミン、JEFFAMINE(登録商標)D-230アミン、JEFFAMINE(登録商標)SD-231アミン、JEFFAMINE(登録商標)SD-401アミン及びJEFFAMINE(登録商標)SD-2001アミンを含む。
[00058] 市販のアミン連鎖延長剤の非限定的例は、JEFFLINK(登録商標)754ジアミン、JEFFLINK(登録商標)136ジアミン、Desmophen(登録商標)NH1220、Desmophen(登録商標)NH1420、Desmophen(登録商標)NH1520、Vestamine A139及びBaxxodur(商標)PC136を含む。
[00059] コーティングスプレー中、パートA(NCO官能基)及びパートB(NH官能基)をスプレーガン内で一緒に混合する。最終のコーティングフィルムについての要求に応じて、NHとNCO基との比は、2:1〜1:2(重量/重量)、好ましくは1.2:1〜1:1.2又はより好ましくは概ね1:1で変化することができる。
[00060] 難燃剤:本発明において開示されている難燃剤は、無機金属酸化物、水酸化物、塩及び発泡性グラファイトからなる群から選択される。難燃剤の無機金属化合物の例には、これらに限定されないが、金属水酸化物、例えば三水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウム;アンチモン化合物、例えば三酸化アンチモン、五酸化アンチモン及びカルシウムアンチモナイト;亜鉛化合物、例えばスズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛及び水酸化亜鉛;リンをベースとする化合物、例えばリン酸エステル、赤リン、リン酸メラミン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム及びエチレンジアミンリン酸塩;シリケート化合物、例えばケイ酸カルシウム、シリカ、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸亜鉛;ハロゲン化化合物、例えばテトラブロモビスフェノールA;窒素をベースとする化合物、例えばメラミン及びその塩、ホウ酸メラミン及びポリアミドが含まれる。
[00061] 難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、デキストリン及びホウ素含有化合物から選択される1つ又は複数の化合物でもあり得る。ホスフェート化合物の非限定的例は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンである。
[00062] 難燃剤は、1つ又は複数の窒素含有化合物であり得る。窒素含有化合物の非限定的例は、ジシアンジアミド、尿素、リン酸グアニル尿素、メラミン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、シアナミド、リン酸二アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びヘキサメチレンテトラミンである。
[00063] 難燃剤は、ホウ酸、四ホウ酸、メタホウ酸、ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸二ナトリウム、テトラボレート及びホウ酸亜鉛から選択される1つ又は複数の化合物であり得る。
[00064] 難燃剤は、発泡性グラファイト、発泡性片状グラファイト又は膨張性片状グラファイト、集合的発泡性グラファイトでもあり得る。発泡性グラファイトは、100℃、又は150℃、又は200℃、又は250℃、又は300℃、又は600℃までの発泡開始温度を有することができる。開始温度は、材料が発泡し始める温度を定義する。発泡性グラファイトは、25、50、100、150、200、250、300、400、500、750又は1000cm3/gの発泡容量を有することができる。発泡性グラファイトの典型的な粒径は、数ミクロン〜500ミクロンで変化する。
[00065] 異なるグレード間の主要な機能的差異は、開始温度、すなわち発泡が始まる温度である。発泡性グラファイトの粒子は、好ましくは、約500℃以下、好ましくは約250℃以下の温度で発泡する。発泡性グラファイトの粒径は、10ミクロン〜1000ミクロンであり得る。発泡性グラファイトの粒子は、100重量部の樹脂当たり少なくとも約0.5重量部のグラファイトのレベルで組成物中に存在する。適切な発泡性グラファイトは、Sanyo CorporationのSYZR−501、SYZR−501H、SYZR−801、SYZR−802;及びUCAR Graph-TechのGRAFGUARD〜グレード220、GRAFGUARD〜グレード160から市販されている。
リアクタースプレーヤー
パートA及びパートBは、一緒に混合されると瞬時に反応するため、不適合性である。難燃剤組成物は、リアクタースプレーヤーを通して木材表面に塗布される。成分は、2つのタンク中でスプレーヤーユニットにおいて別々に貯蔵される。2つのタンクは、加熱能力及び/又は撹拌/循環能力を備えていることができる。コーティング塗布中、2つの成分であるパートA及びパートBは、高圧下で別々のポンプで個々のホースを通して送達される。2つの成分であるパートA及びパートBは、スプレーヤーガン内で混合され、次いでトリガーが解放されると、混合された化学物質は、ガンから直ちに排出される。コーティングフィルム厚さは、複数のスプレーによって又はノズルスピードを調節することによって達成することができる。一般に、コーティングフィルム厚さは、約0.1mm〜約50mm、又は約0.5mm〜約10mm、又は約1mm〜約3mmの範囲である。
保存剤
[00066] 本発明のコーティングを塗布する前に木材製品を木材保存剤で事前処理して、真菌腐敗及び虫害/シロアリ攻撃からの保護を実現し得る。木材保存剤組成物は、金属をベースとする配合物及び/若しくは有機殺生物剤をベースとする配合物又は両方の組合せであり得る。金属をベースとする保存剤の非限定的例は、銅、亜鉛、鉄及び銀の化合物/錯体である。銅化合物の例は、これらに限定されないが、銅金属、酸化第一銅(銅(I)イオンの源)、酸化第二銅(銅(II)イオンの源)、水酸化銅、炭酸銅、塩基性炭酸銅、オキシ塩化銅、銅8−ヒドロキシキノレート、ジメチルジチオカルバミン酸銅、銅オマジン、ホウ酸銅又は塩基性ホウ酸銅、銅残渣(銅金属副生成物)又は任意の適切な銅源から選択される。
[00067] 有機殺生物剤:有機殺生物剤の非限定的例は、トリアゾール、イミダゾール又はピラゾール化合物である。
[00068] トリアゾール又はイミダゾール化合物:トリアゾール及びイミダゾール化合物の例には、これらに限定されないが、下記が含まれる。非限定的例は、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(アザコナゾール)、1−[(2RS,4RS:2RS,4SR)−4−ブロモ−2−(2,4−ジクロロフェニル)テトラヒドロフルフリル]−1H−1,2,4−トリアゾール(ブロムコナゾール)、(2RS,3RS;2RS,3SR)−2−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(シプロコナゾール)、(2RS,3RS)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール(ジクロブトラゾール)、cis−trans−3−クロロ−4−[4−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]フェニル4−クロロフェニルエーテル(ジフェノコナゾール)、(E)−(RS)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ジニコナゾール)、(E)−(R)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ジニコナゾール−M)、(2RS,3SR)−1−[3−(2−クロロフェニル)−2,3−エポキシ−2−(4−フルオロフェニル)プロピル]−1H−1,2,4−トリアゾール(エポキシコナゾール)、(RS)−1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(エタコナゾール)、(RS)−4−(4−クロロフェニル)−2−フェニル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ブチロニトリル(フェンブコナゾール)、3−(2,4−ジクロロフェニル)−6−フルオロ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(フルキンコナゾール)、ビス(4−フルオロフェニル)(メチル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シラン(フルシラゾール)、(RS)−2,4’−ジフルオロ−α−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒドリルアルコール(フルトリアホール)、(2RS,5RS;2RS,5SR)−5−(2,4−ジクロロフェニル)テトラヒドロ−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−2−フリル2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(フルコナゾール)、(2RS,5RS)−5−(2,4−ジクロロフェニル)テトラヒドロ−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−2−フリル2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(フルコナゾール−cis)、(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール(ヘキサコナゾール)、4−クロロベンジル(EZ)−N−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)チオアセトアミド(イミベンコナゾール)、(1RS,2SR,5RS;1RS,2SR,5SR)−2−(4−クロロベンジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シクロペンタノール(イプコナゾール)、(1RS,5RS;1RS,5SR)−5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シクロペンタノール(メトコナゾール)、(RS)−2−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキサンニトリル(ミクロブタニル)、(RS)−1−(2,4−ジクロロ−β−プロピルフェネチル)−1H−1,2,4−トリアゾール(ペンコナゾール)、cis−trans−1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(プロピコナゾール)、(RS)−2−[2−(1−クロロシクロプロピル)−3−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル]−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(プロチオコナゾール)、3−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−キナゾリン−4(3H)−オン(キンコナゾール)、(RS)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−(トリメチルシリル)プロパン−2−オール(シメコナゾール)、(RS)−1−p−クロロフェニル−4,4−ジメチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ペンタン−3−オール(テブコナゾール)、プロピコナゾール、(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(テトラコナゾール)、(RS)−1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オン(トリアジメホン)、(1RS,2RS;1RS,2SR)−1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(トリアジメノール)、(RS)−(E)−5−(4−クロロベンジリデン)−2,2−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シクロペンタノール(トリチコナゾール)、(E)−(RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ウニコナゾール)、(E)−(S)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ウニコナゾール−P)及び2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリル−2−プロパノールである。他のアゾール化合物は、アミスルブロム、ビテルタノール、フルオトリマゾール、トリアズブチル、クリンバゾール、クロトリマゾール、イマザリル、オキスポコナゾール、プロクロラズ、トリフルミゾール、アザコナゾール、シメコナゾール及びヘキサコナゾールを含む。
[00069] ピラゾール:ピラゾールの例には、これらに限定されないが、ベンゾビンジフルピル;ビキサフェン;フェンピラザミン;フルキサピロキサド;フラメトピル;イソピラザム;オキサチアピプロリン;ペンフルフェン;ペンチオピラド;ピジフルメトフェン;ピラクロストロビン;ピラメトストロビン;ピラオキシストロビン;ラベンザゾール;セダキサンが含まれる。
[00070] ホウ素化合物:ホウ素化合物の例には、これらに限定されないが、水溶性ホウ素化合物、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、例えば四ホウ酸ナトリウム十水化物、四ホウ酸ナトリウム五水和物及び八ホウ酸二ナトリウム四水和物(DOT)、ホウ酸カリウムが含まれる。水不溶性ホウ素化合物の非限定的例には、金属ホウ酸塩化合物、例えばホウ酸カルシウム、ボレートシリケート、アルミニウムシリケートボレートヒドロキシド、シリケートボレートヒドロキシドフルオリド、ヒドロキシシリケートボレート、ナトリウムシリケートボレート、カルシウムシリケートボレート、ホウ酸アルミニウム、酸化ホウ素、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸鉄、ホウ酸銅及びホウ酸亜鉛(ホウ砂)が含まれる。
[00071] 第四級アンモニウム化合物:非限定的例は、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド;ジデシルジメチルアンモニウムカーボネート/ビカーボネート;アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;アルキルジメチルベンジルアンモニウムカーボネート/ビカーボネート;ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド;ジドデシルジメチルアンモニウムカーボネート/ビカーボネート;ジドデシルジメチルアンモニウムプロピオネート;N,N−ジデシル−N−メチル−ポリ(オキシエチル)アンモニウムプロピオネートである。
[00072] イソチアゾロン化合物:非限定的例は、メチルイソチアゾリノン;5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−オクチル−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−t−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、好ましくは5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなど、より好ましくは5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、クロロメチルイソチアゾリノン;4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)−イソチアゾロン;1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである。
[00073] ピレスロイド:ピレスロイド化合物の例には、これらに限定されないが、アクリナトリン、アレトリン、バイオアレスリン、バルトリン、ビフェントリン、ビオエタノメトリン、シクレトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、ジメトリン、エンペントリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレ−ト、フルシトリネート、フルバリネート、タウ−フルバリネート、フレトリン、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレスメトリン、レスメトリン、ビオレスメトリン、シスメトリン、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、エトフェンプロックス、フルフェンプロックス、ハルフェンプロックス、プロトリフェンブト、シラフルオフェンが含まれる。
標準的殺生物剤のAWPA Book:
[00074] 使用中の木材製品は、環境及び風化に直接的に曝露され得る。電信柱、線路の枕木及び鉄道橋は、例である。これらのタイプの使用中の木材製品は、保存剤、例えばクレオソート(CR又はCR−S)、アンモニア性ヒ酸銅亜鉛(ACZA)、クロム化ヒ酸銅(CCA−C)、アルカリ銅クアット(ACQ、A型、B型、C型又はD型)、銅アゾール(B型及びC型)、銅HDOのA型、ナフテン酸銅(CuN)、アルカリ銅ベタイン(KDS及びKDSのB型)、微粒子化銅アゾール(MCA及びMCA−C)並びにペンタクロロフェノール(PCP)を有する本発明の難燃剤組成物でコーティングする前に木材保存剤で事前処理され得る。商業的に使用される木材保存剤の例は、2017 AWPA (American Wood Protection Association) Book of StandardsにおけるU1−17保存剤/保護剤標準物質として列記されているもの、例えばACZA、CCA−C、ACQ−A、ACQ−B、ACQ−C、ACQ−D、Cu8、CuN−W、CuN、CX−A、KDS、KDS−B、CA−B、CA−C、PTI、EL2、MCA、MCA−C、SBX、CR、CR−S、CR−PS、PCP−A及びPCP−Cである。
[00075] 他の殺生物剤:他の殺生物剤には、これらに限定されないが、イミダクロプリド;フィプロニル;シフルトリン;ビフェントリン;ペルメトリン;シペルメトリン;クロルピリホス、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル(IPBC);クロロタロニル;2−(チオシアナトメチルチオ)ベンゾチアゾール;アルコキシル化ジアミン及びカルベンダジムが含まれる。他の殺生物剤、例えば殺真菌剤、殺菌剤及び殺カビ剤を使用して、コーティング前に木材を処理することもできる。
他の添加物
[00076] さらに、他の添加物、例えば撥水剤、抗風化剤、寸法安定剤又は難燃剤を、木材を保護するために組成物中に含めることができる。
[00077] 撥水剤:撥水剤の例には、これらに限定されないが、パラフィンワックス、オレフィンワックス、石油ろう、カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、ポリプロピレンワックス、PTFEワックス及び合成ワックスが含まれる。
[00078] 抗風化剤:抗風化剤の例には、これらに限定されないが、顔料、例えば酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック、二酸化チタン;紫外線吸収剤、例えばヒドロキシル置換ベンゾフェノン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアジド、置換アクリロニトリル;紫外線安定剤、例えばヒンダードアミン光安定剤(HALS);及び抗酸化剤、例えばアミン、イミジアゾール又は複合ヒンダードフェノール類が含まれる。
[00079] 寸法安定化剤:寸法安定化剤の例には、これらに限定されないが、ワックス、例えばパラフィンワックス、オレフィンワックス、石油ろう、カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、ポリプロピレンワックス、PTFEワックス及び合成ワックス並びにポリマー、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、アクリルポリマー、ポリアミド、ポリウレタン、フェノールノボラック、フェノールレゾール、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、天然樹脂、例えばロジン及びロジンエステル、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、テルペン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂及びシリケート樹脂並びに他の水不溶性ポリマーが含まれる。
[00080] 着色剤
[00081] 本発明において使用されるコーティング組成物は、1つ又は複数の着色剤も含み得る。着色剤は、染料又は顔料であり得る。染料の例は、塩基性染料、酸性染料、直接染料又は反応性染料である。呈色のために使用される顔料は、有機顔料及び/又は無機顔料であり得る。
[00082] 適切に不溶性の無機顔料の非限定的例には、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄及び茶色酸化鉄を含めた酸化鉄;カーボンブラック、水酸化鉄、グラファイト、黒雲母状酸化鉄;アルミニウム片状顔料、真珠光沢顔料;炭酸カルシウム;リン酸カルシウム;酸化カルシウム;水酸化カルシウム;酸化ビスマス;ビスマス水酸化物;炭酸ビスマス;炭酸銅;水酸化銅;塩基性炭酸銅;酸化ケイ素;炭酸亜鉛;炭酸バリウム;水酸化バリウム;炭酸ストロンチウム;酸化亜鉛;リン酸亜鉛;クロム酸亜鉛;クロム酸バリウム;酸化クロム;二酸化チタン;硫化亜鉛及び酸化アンチモンが含まれる。
[00083] 有機顔料の非限定的例には、モノアゾ(アリーリド)顔料、例えばPY3、PY65、PY73、PY74、PY97及びPY98;ジスアゾ(ジアリーリド);ジスアゾ縮合;ベンゾイミダゾロン;ベータナフトール;ナフトール;金属−有機錯体;イソインドリン及びイソインドリノン;キナクリドン;ペリレン;ペリノン;アントラキノン;ジケト−ピロロピロール;ジオキサジン;トリアクリルカルボニウム;フタロシアニン顔料、例えばコバルトフタロシアニン、銅フタロシアニン、銅セミクロロ又はモノクロロフタロシアニン、銅フタロシアニン、金属非含有フタロシアニン、銅ポリクロロフタロシアニンなど;有機アゾ化合物;有機ニトロ化合物;多環式化合物、例えばフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン及びペリノン顔料;ジケトピロロ−ピロール(DPP)顔料;チオインジゴ顔料;ジオキサジン顔料;キノフタロン顔料;トリアクリルカルボニウム顔料並びにジアリールピロロピロール、例えばPR254が含まれる。
[00084] 抗風化剤及び撥水剤
[00085] 本発明において使用されるコーティング組成物は、紫外線安定剤及び/又は撥水剤又は抗風化剤も含み得る。抗風化剤の非限定的例は、顔料、例えば酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック、二酸化チタン;紫外線吸収剤、例えばヒドロキシル置換ベンゾフェノン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアジド、置換アクリロニトリル;紫外線安定剤、例えばヒンダードアミン光安定剤(HALS);及び抗酸化剤、例えばアミン、イミジアゾール又は複合ヒンダードフェノール類を含む。
[00086] 適切に不溶性である撥水剤の非限定的例は、パラフィンワックス、オレフィンワックス、石油ろう、カルナウバワックス;ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、ポリプロピレンワックス、PTFEワックス及び合成ワックスを含む。
[00087] 熱反射剤
[00088] 本発明において使用されるコーティング組成物は、1つ又は複数の熱反射剤も含み得る。熱反射剤の非限定的例は、目に見える色にマッチする顔料及び赤外線を天然に反射する顔料を含む。熱反射剤を使用する主要な目的は、日光に曝露される木材の表面温度を低減させることである。熱反射剤は、中空シリカ/セラミックミクロスフィア及びより長い波長の太陽放射線を反射するグラスバブルズも含む。
[00089] 艶消剤
[00090] 本発明において使用されるコーティング組成物は、1つ又は複数の艶消剤も含む。艶消剤の非限定的例は、シリカゲル、修飾シリカ、合成ケイ酸アルミニウム、石油ろう、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、カルナウバワックス、アミドワックス、PTFEワックス及び合成ワックス;充填剤、例えば粘土、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛;有機材料、例えばカルボキシル−アクリル樹脂、(メタクリル酸グリシジル)アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレートを含む。
実施例
基礎化学:
[00091] ポリ尿素系は、イソシアネート又はイソシアネートプレポリマーと、アミン官能性種からなる樹脂ブレンドとの反応と定義されてきた。
Figure 2020519480
方法:
[00092] この作業において利用するポリ尿素ポリマーを生成する2つの異なる方法が存在する。第1は、2つのパートをガラスプレート上で混合することであり、これは、候補配合物を同定する迅速なツールとして使用される静的混合である。第2の方法は、高圧衝突混合を伴うスプレー設備を使用する。
静的混合:
実施例1:
Figure 2020519480
実施例2:
Figure 2020519480
実施例3:
Figure 2020519480
Figure 2020519480
[00093] 連鎖延長剤Baxxodur PC136を使用するとき、第一級ポリエーテルアミンJeffamine D2000と第二級アミンVestamin139との比が1.4から15に増加すると、ゲル化時間は、100秒から20秒に短くなり、不粘着は、180秒から60秒に減少する。
実施例4:
Figure 2020519480
実施例5:
Figure 2020519480
実施例6:
Figure 2020519480
[00094] 連鎖延長剤Baxxodur PC136を使用するとき、第一級ポリエーテルアミンJeffamine D2000と第二級アミンDesmophen NH1520との比が0.71から5に増加すると、ゲル化時間は、100秒から20秒に短くなり、不粘着は、180秒から130秒に減少する。
Figure 2020519480
実施例7:
Figure 2020519480
実施例8:
Figure 2020519480
実施例9:
Figure 2020519480
[00095] 2成分スプレーポリ尿素系は、反応が速く、急速に使用再開されるコーティングを実現する。(実施例7、8、9)。しかし、実施例7のコーティングは、芳香族連鎖延長剤Baytec505により、戸外で300時間さらされるか、又はQUVチャンバーにおいて200時間で紫外線への曝露によって変色する。他の2つのポリ尿素コーティングは、芳香族含量の不存在により、屋外又はQUVチャンバーにおいて、UV曝露によっても同じ期間で色を保持する。両方のパートの粘度は、賦形剤が加えられるとき、室温で1600cpsから約500cpsに低減する。
実施例10:
Figure 2020519480
[00096] 膨張性燃焼抑制コーティングは、酸源としてポリリン酸アンモニウム、起泡剤としてメラミン及び炭素剤としてペンタエリトリトールを使用して達成した。(実施例8及び9)。相乗作用剤として発泡性グラファイトをさらに組み込んで、コーティングは、火/熱に曝露されたときに膨張性炭化層を形成することができ、これは、火に対して基材を効果的に保護する熱のバリアとして作用し、それによって下部の基材の構造的結合性を維持する。
実施例11〜15:スプレーコーティング:
[00097] スプレーポリ尿素エラストマー系の塗布のためにGraco E10HPリアクタースプレーヤーを使用した。システムプロセシングは、2000psiの出力圧力、140Fのライン温度及び概ね8.0lbs/分のシステム出力で行った。試験のための試料は、水平のCCA処理された電信柱上にスプレーすることによって生じさせた。試料厚さは、0.5〜5mmであった。
Figure 2020519480
[00098] ポリアミンの比を増加させることは、コーティングの可撓性を与える。しかし、配合物中の多すぎるポリアミンは、コーティングの機械的強度に影響を与える。実施例15は、可撓性及び機械的強度の良好なバランスを示す。また、不粘着時間は、高度に反応性の連鎖延長剤Jefflinke754、Boxxodur PC136と、より反応性でないDesmophen NH1420との比を増加することによって20秒に短くなる。発泡性グラファイトが組み込まれたとき、難燃剤の効率は、非常に改善する。コーティングされたポールの部分が直接のトーチ燃焼に曝露されるとき、膨張性炭化層が形成される。
実施例16〜19:木材安定化コーティング
[00099] 木材を環境悪化から保護する外部コーティングについての長期にわたる要求は、本明細書において開示されているポリ尿素コーティングによって達成することができる。2成分スプレーポリ尿素系は、反応が速く、急速に使用再開されるコーティングを実現することができる。実施例16において示したようなコーティング配合物を、CCA(クロム化ヒ酸銅)処理されたSYP(サザンイエローパイン)ボードに塗布し、これらを屋外風化試験又はQUV試験のために使用した。QUV試験は、加速UV試験方法である。コーティングは、戸外で1年間さらされるか、又はQUVチャンバーにおいて2000時間で紫外線への曝露によってもその色及び光沢を維持する。しかし、コーティングされていないボードは、同じ条件下で変色及び浅割れする。
QUV試験:修正したEN927−6:
1.試験チャンバー
[000100] 試験チャンバーは、ランプ、加熱水トレイ、スプレーノズル及び試験パネルラックを収容する腐食抵抗性材料から作製された密閉箱からなる。
2.ランプ
[000101] UVランプは、340nmでのピーク発光を伴ってUV−A340ランプから紫外線を放つ。
3.照射量制御
[000102] 340nmでの照射量は、0.89W/(m2nm)に設定する。照射量制御システムを備えた装置は、メーカーの推奨に従って較正する。
4.試験パネルの据え付け
[000103] 試験パネルを、概ね95mm□64mmの2つの曝露ウィンドウを有する試料保持器中に取り付ける(可能な場合には常に)。
5.曝露
[000104] 1週間の曝露サイクルは、凝縮期間、それに続く120分のUV−A340照射及び30分の水噴霧からなる。
6.試料の回転及び維持
[000105] 週に1回、メーカーの推奨に従ってガラスカバーを使用してスプレーパターンを調査し、スプレーノズルを必要に応じて浄化する。
6.1 試験の期間
[000106] サイクルは、168時間(=1週間)継続する。サイクルは、2000時間の総試験曝露において反復する。試験パネルの試験は、整備、装置の維持及びパネルの調査を除いて中断なく行う。
実施例16:
Figure 2020519480
[000107] さらなるコーティング配合物を開発して、異なる顧客のニーズ、例えばより弾性コーティングを有する灰色の敷板に対処した。イソシアネートについてのタイプ及び比を慎重に調節することにより、不粘着時間又は作業時間は、所望のコーティング可撓性が達成されるように調整することができる。(実施例17、18及び19)
実施例17:
Figure 2020519480
実施例18:
Figure 2020519480
実施例19
Figure 2020519480
[000108] コーティング配合物19を、CCA処理されたSYPボードに塗布し、これを屋外風化試験又はQUV試験のために使用した。コーティングは、QUVチャンバーにおいてその色及び光沢を2000時間維持する。浅割れ又は亀裂は、観察されなかった。しかし、コーティングされていないボードは、同じ条件下で相当な脱色及び浅割れを示し、これは、木材の分解及び抽出物の浸出を示す。
[000109] 外部における天然の風化の場合、コーティングされていない木材は、引き続いて10カ月の戸外の後、汚れの沈着及びカビ又は木材を汚染する真菌の作用により、両方のコーティングされていない木材上の表面の浅割れと共に灰色となった。他方では、コーティングされている5枚のボードは、同じ風化条件下でそれらの当初の色及び表面の完全性を保持した。したがって、このタイプのコーティングは、風化試験の初期相においてSYPのための十分な保護を実現することをこの結果は示した。

Claims (184)

  1. 木材製品の1つ又は複数の表面上に難燃剤コーティングを形成する方法であって、
    a.(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系並びに1つ又は複数の難燃剤を提供するステップ;
    b.スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;
    c.木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の前記混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップ
    を含む方法。
  2. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約5:1〜約1:5(重量/重量)である、請求項1に記載の方法。
  3. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約2:1〜約1:2(重量/重量)である、請求項1に記載の方法。
  4. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約1.2:1〜約1:1.2(重量/重量)である、請求項1に記載の方法。
  5. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、概ね1:1(重量/重量)である、請求項1に記載の方法。
  6. 成分(i)及び成分(ii)は、前記混合ステップ(b)前に事前加熱される、請求項1に記載の方法。
  7. 事前加熱温度は、約200°Fである、請求項6に記載の方法。
  8. 事前加熱温度は、約180°Fである、請求項6に記載の方法。
  9. 事前加熱温度は、約160°Fである、請求項6に記載の方法。
  10. 事前加熱温度は、約140°Fである、請求項6に記載の方法。
  11. 事前加熱温度は、約120°Fである、請求項6に記載の方法。
  12. 事前加熱温度は、約100°Fである、請求項6に記載の方法。
  13. 事前加熱温度は、約80°Fである、請求項6に記載の方法。
  14. 前記脂肪族アミン化合物は、ポリアミン、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  15. 前記難燃剤は、無機金属酸化物、無機金属塩、水酸化物及び発泡性グラファイトからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  16. 前記無機金属酸化物、無機金属塩又は水酸化物は、三水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、カルシウムアンチモナイト、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記難燃剤は、リン酸エステル、赤リン、リン酸メラミン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、エチレンジアミンリン酸塩、ケイ酸カルシウム、シリカ、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、デキストリン及びホウ素含有化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  19. 前記ホスフェート化合物は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンからなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記窒素含有化合物は、ジシアンジアミド、尿素、リン酸グアニル尿素、メラミン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、シアナミド、リン酸二アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びヘキサメチレンテトラミンからなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  21. 前記ホウ素含有化合物は、ホウ酸、四ホウ酸、メタホウ酸、ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸二ナトリウム、テトラボレート及びホウ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  22. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物及び発泡性グラファイトを含む、請求項1に記載の方法。
  23. 前記ホスフェート化合物は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
  24. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物及び発泡性グラファイトを含む、請求項1に記載の方法。
  25. 前記脂肪族イソシアネート化合物は、イソシアネートプレポリマー、脂肪族ジイソシアネート、三量体形成された脂肪族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートのビウレット形態からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  26. 成分(i)及び成分(ii)は、前記合わせるステップ(b)前に別々の貯蔵容器において貯蔵される、請求項1に記載の方法。
  27. 前記コーティングは、厚さが実質的に均一である、請求項1に記載の方法。
  28. 前記コーティングは、厚さが実質的に均一でない、請求項1に記載の方法。
  29. 前記コーティングの厚さは、約0.1mm〜約50mmである、請求項1に記載の方法。
  30. 前記コーティングの厚さは、約0.5mm〜約5mmである、請求項1に記載の方法。
  31. 前記コーティングの厚さは、約1mm〜約3mmである、請求項1に記載の方法。
  32. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分〜約120分間にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  33. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分〜約60分間にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  34. 前記硬化は、約10分〜約30分間にわたって起こる、請求項1に記載の方法。
  35. 前記硬化は、約5分〜約10分間にわたって起こる、請求項1に記載の方法。
  36. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分未満にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  37. 前記木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理されて、前記木材製品を虫害及び/又は真菌腐敗に対して抵抗性のものにする、請求項1に記載の方法。
  38. 前記木材保存剤組成物は、金属化合物及び/又は有機殺生物剤を含む、請求項37に記載の方法。
  39. 前記金属化合物は、銅、亜鉛、鉄及び銀の化合物からなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  40. 前記金属化合物は、銅化合物である、請求項38に記載の方法。
  41. 前記銅化合物は、銅金属、酸化第一銅、酸化第二銅、水酸化銅、炭酸銅、塩基性炭酸銅、オキシ塩化銅、銅8−ヒドロキシキノレート、ジメチルジチオカルバミン酸銅、銅オマジン、ホウ酸銅及び塩基性ホウ酸銅からなる群から選択される、請求項40に記載の方法。
  42. 前記木材保存剤組成物は、クレオソート(CR又はCR−S)、アンモニア性ヒ酸銅亜鉛(ACZA)、クロム化ヒ酸銅(CCA−C)、アルカリ銅クアット(ACQ、A型、B型、C型又はD型)、銅アゾール(B型及びC型)、銅HDOのA型、ナフテン酸銅(CuN)、アルカリ銅ベタイン(KDS及びKDSのB型)、微粒子化銅アゾール(MCA及びMCA−C)並びにペンタクロロフェノール(PCP)からなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
  43. 前記コーティングステップ(c)は、約30℃未満の周囲温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  44. 前記コーティングステップ(c)は、約20℃未満の周囲温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  45. 前記コーティングステップ(c)は、約10℃未満の周囲温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  46. 前記コーティングステップ(c)は、約0℃未満の周囲温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  47. 前記コーティングは、膨張性コーティングである、請求項1に記載の方法。
  48. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の着色剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  49. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、着色剤を含まない、請求項1に記載の方法。
  50. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の紫外線耐性化合物をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  51. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の芳香族化合物をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  52. 前記木材製品は、デッキ、レール、フェンス、電信柱、線路の枕木、鉄道橋、外装仕上げ材及び羽目板からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  53. 前記木材製品は、材木、合板、単板積層材(LVL)、直交積層材(CTL)、平行ストランド材(PSL)、構造用集成材、パーティクルボード又は建材である、請求項1に記載の方法。
  54. 前記コーティングは、前記木材製品が現場において使用中である間に前記木材製品に塗布される、請求項1に記載の方法。
  55. 前記コーティングは、前記木材製品が使用に供される前に前記木材製品に塗布される、請求項1に記載の方法。
  56. 前記木材製品は、デッキである、請求項54に記載の方法。
  57. 前記木材製品は、レールである、請求項54に記載の方法。
  58. 前記木材製品は、フェンスである、請求項54に記載の方法。
  59. 前記木材製品は、電信柱である、請求項54に記載の方法。
  60. 前記木材製品は、線路の枕木である、請求項54に記載の方法。
  61. 前記木材製品は、鉄道橋の構成要素である、請求項54に記載の方法。
  62. 木材製品であって、
    a.(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系並びに1つ又は複数の難燃剤を提供するステップ;及び
    b.スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;
    木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の前記混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップ
    を含む方法によって生産される木材製品。
  63. 難燃剤組成物を基材に塗布するためのシステムであって、
    a.スプレーガンを介して前記難燃剤組成物をスプレーするための機構;
    b.成分(i)を含む第1の貯蔵容器であって、成分(i)は、1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物を含む、第1の貯蔵容器;及び
    c.成分(ii)を含む第2の貯蔵容器であって、成分(ii)は、1つ又は複数の脂肪族アミン化合物及び1つ又は複数の難燃剤を含む、第2の貯蔵容器
    を含み、成分(i)及び成分(ii)は、スプレー前に前記スプレーガン内で合わされる、システム。
  64. 前記基材は、木材製品である、請求項63に記載のシステム。
  65. 前記木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理される、請求項63に記載のシステム。
  66. (a)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;(b)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物;及び(c)1つ又は複数の難燃剤の混合物を含む難燃剤組成物。
  67. 前記脂肪族イソシアネートは、イソシアネートプレポリマー、脂肪族ジイソシアネート、三量体形成された脂肪族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートのビウレット形態からなる群から選択される、請求項66に記載の難燃剤組成物。
  68. 前記脂肪族アミン化合物は、ポリアミン、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される、請求項66に記載の難燃剤組成物。
  69. 前記難燃剤は、無機金属酸化物、無機金属塩、水酸化物及び発泡性グラファイトからなる群から選択される、請求項66に記載の難燃剤組成物。
  70. (a)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;(b)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物;及び(c)1つ又は複数の難燃剤を合わせることの生成物である組成物。
  71. 前記脂肪族イソシアネート化合物は、イソシアネートプレポリマー、脂肪族ジイソシアネート、三量体形成された脂肪族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートのビウレット形態からなる群から選択される、請求項70に記載の組成物。
  72. 前記脂肪族アミン化合物は、ポリアミン、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される、請求項70に記載の組成物。
  73. 前記難燃剤は、無機金属酸化物、無機金属塩、金属水酸化物、ホスフェート化合物、窒素含有化合物及び発泡性グラファイトからなる群から選択される、請求項70に記載の組成物。
  74. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約5:1〜約1:5(重量/重量)である、請求項70に記載の組成物。
  75. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約2:1〜約1:2(重量/重量)である、請求項70に記載の組成物。
  76. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約1.2:1〜約1:1.2(重量/重量)である、請求項70に記載の組成物。
  77. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、概ね1:1(重量/重量)である、請求項70に記載の組成物。
  78. 前記無機金属酸化物、無機金属塩又は金属水酸化物は、三水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、カルシウムアンチモナイト、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛からなる群から選択される、請求項73に記載の組成物。
  79. 前記難燃剤は、リン酸エステル、赤リン、リン酸メラミン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、エチレンジアミンリン酸塩、ケイ酸カルシウム、シリカ、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項70に記載の組成物。
  80. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、デキストリン、発泡性グラファイト及びホウ素含有化合物からなる群から選択される、請求項70に記載の組成物。
  81. 前記ホスフェート化合物は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンからなる群から選択される、請求項80に記載の組成物。
  82. 前記窒素含有化合物は、ジシアンジアミド、尿素、リン酸グアニル尿素、メラミン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、シアナミド、リン酸二アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びヘキサメチレンテトラミンからなる群から選択される、請求項80に記載の組成物。
  83. 前記ホウ素含有化合物は、ホウ酸、四ホウ酸、メタホウ酸、ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸二ナトリウム、テトラボレート及びホウ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項80に記載の組成物。
  84. 着色剤をさらに含む、請求項70に記載の組成物。
  85. 請求項70に記載の組成物を含む、基材上のコーティング。
  86. スプレーによって前記基材に塗布される、請求項85に記載のコーティング。
  87. 前記基材は、木材製品である、請求項85に記載のコーティング。
  88. 前記基材は、デッキである、請求項87に記載のコーティング。
  89. 前記基材は、レールである、請求項87に記載のコーティング。
  90. 前記基材は、フェンスである、請求項87に記載のコーティング。
  91. 前記基材は、電信柱である、請求項87に記載のコーティング。
  92. 前記基材は、線路の枕木である、請求項87に記載のコーティング。
  93. 前記基材は、鉄道橋の構成要素である、請求項87に記載のコーティング。
  94. 前記(a)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;(b)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物;及び(c)1つ又は複数の難燃剤は、スプレーガンにおいて合わされる、請求項70に記載の組成物。
  95. 前記(a)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;(b)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物;及び(c)1つ又は複数の難燃剤は、約200°Fまでの温度で合わされる、請求項94に記載の組成物。
  96. 前記温度は、約180°Fである、請求項95に記載の組成物。
  97. 前記温度は、約160°Fである、請求項95に記載の組成物。
  98. 前記温度は、約140°Fである、請求項95に記載の組成物。
  99. 前記温度は、約120°Fである、請求項95に記載の組成物。
  100. 前記温度は、約100°Fである、請求項95に記載の組成物。
  101. 前記温度は、約80°Fである、請求項95に記載の組成物。
  102. 前記難燃剤は、発泡性グラファイトである、請求項70に記載の組成物。
  103. 請求項70に記載の組成物を含む木材製品。
  104. デッキである、請求項103に記載の木材製品。
  105. レールである、請求項94に記載の木材製品。
  106. フェンスである、請求項94に記載の木材製品。
  107. 電信柱である、請求項103に記載の木材製品。
  108. 線路の枕木である、請求項103に記載の木材製品。
  109. 鉄道橋の構成要素である、請求項103に記載の木材製品。
  110. 前記難燃剤は、発泡性グラファイトである、請求項103に記載の木材製品。
  111. 増加した寸法安定性を木材製品に与える方法であって、
    a.(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系を提供するステップ;
    b.スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;
    c.前記木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の前記混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップ
    を含み、前記木材製品は、ステップ(a)、(b)及び(c)によって処理されていない木材製品と比較して増加した寸法安定性を有する、方法。
  112. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約5:1〜約1:5(重量/重量)である、請求項111に記載の方法。
  113. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約2:1〜約1:2(重量/重量)である、請求項111に記載の方法。
  114. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、約1.2:1〜約1:1.2(重量/重量)である、請求項111に記載の方法。
  115. 脂肪族アミン化合物とイソシアネート化合物との比は、概ね1:1(重量/重量)である、請求項111に記載の方法。
  116. 成分(i)及び成分(ii)は、前記混合ステップ(b)前に事前加熱される、請求項111に記載の方法。
  117. 事前加熱温度は、約200°Fである、請求項116に記載の方法。
  118. 事前加熱温度は、約180°Fである、請求項116に記載の方法。
  119. 事前加熱温度は、約160°Fである、請求項116に記載の方法。
  120. 事前加熱温度は、約140°Fである、請求項116に記載の方法。
  121. 事前加熱温度は、約120°Fである、請求項116に記載の方法。
  122. 事前加熱温度は、約100°Fである、請求項116に記載の方法。
  123. 事前加熱温度は、約80°Fである、請求項116に記載の方法。
  124. 前記脂肪族アミン化合物は、ポリアミン、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
  125. 成分(ii)は、難燃剤をさらに含む、請求項111に記載の方法。
  126. 前記難燃剤は、無機金属酸化物、無機金属塩、水酸化物及び発泡性グラファイトからなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
  127. 前記無機金属酸化物、無機金属塩又は水酸化物は、三水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、カルシウムアンチモナイト、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛及び水酸化亜鉛からなる群から選択される、請求項126に記載の方法。
  128. 前記難燃剤は、リン酸エステル、赤リン、リン酸メラミン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、エチレンジアミンリン酸塩、ケイ酸カルシウム、シリカ、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
  129. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、デキストリン及びホウ素含有化合物からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
  130. 前記ホスフェート化合物は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンからなる群から選択される、請求項129に記載の方法。
  131. 前記窒素含有化合物は、ジシアンジアミド、尿素、リン酸グアニル尿素、メラミン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、シアナミド、リン酸二アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びヘキサメチレンテトラミンからなる群から選択される、請求項129に記載の方法。
  132. 前記ホウ素含有化合物は、ホウ酸、四ホウ酸、メタホウ酸、ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸二ナトリウム、テトラボレート及びホウ酸亜鉛からなる群から選択される、請求項129に記載の方法。
  133. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物及び発泡性グラファイトを含む、請求項125に記載の方法。
  134. 前記ホスフェート化合物は、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸尿素、エチレンジアミンリン酸塩、リン酸グアニル尿素及びリン酸メラミンからなる群から選択される、請求項133に記載の方法。
  135. 前記難燃剤は、ホスフェート化合物、窒素含有化合物及び発泡性グラファイトを含む、請求項125に記載の方法。
  136. 前記脂肪族イソシアネート化合物は、イソシアネートプレポリマー、脂肪族ジイソシアネート、三量体形成された脂肪族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートのビウレット形態からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
  137. 成分(i)及び成分(ii)は、前記合わせるステップ(b)前に別々の貯蔵容器において貯蔵される、請求項111に記載の方法。
  138. 前記コーティングは、厚さが実質的に均一である、請求項111に記載の方法。
  139. 前記コーティングは、厚さが実質的に均一でない、請求項111に記載の方法。
  140. 前記コーティングの厚さは、約0.1mm〜約50mmである、請求項111に記載の方法。
  141. 前記コーティングの厚さは、約0.5mm〜約5mmである、請求項111に記載の方法。
  142. 前記コーティングの厚さは、約1mm〜約3mmである、請求項111に記載の方法。
  143. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分〜約120分間にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項111に記載の方法。
  144. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分〜約60分間にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項111に記載の方法。
  145. 前記硬化は、約10分〜約30分間にわたって起こる、請求項111に記載の方法。
  146. 前記硬化は、約5分〜約10分間にわたって起こる、請求項111に記載の方法。
  147. 前記コーティングステップ(c)は、ステップ(c)の前記コーティングが周囲温度で約1分未満にわたって硬化することを可能にするステップをさらに含む、請求項111に記載の方法。
  148. 前記木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理されて、前記木材製品を虫害及び/又は真菌腐敗に対して抵抗性のものにする、請求項111に記載の方法。
  149. 前記木材保存剤組成物は、金属化合物及び/又は有機殺生物剤を含む、請求項148に記載の方法。
  150. 前記金属化合物は、銅、亜鉛、鉄及び銀の化合物からなる群から選択される、請求項149に記載の方法。
  151. 前記金属化合物は、銅化合物である、請求項149に記載の方法。
  152. 前記銅化合物は、銅金属、酸化第一銅、酸化第二銅、水酸化銅、炭酸銅、塩基性炭酸銅、オキシ塩化銅、銅8−ヒドロキシキノレート、ジメチルジチオカルバミン酸銅、銅オマジン、ホウ酸銅及び塩基性ホウ酸銅からなる群から選択される、請求項151に記載の方法。
  153. 前記木材保存剤組成物は、クレオソート(CR又はCR−S)、アンモニア性ヒ酸銅亜鉛(ACZA)、クロム化ヒ酸銅(CCA−C)、アルカリ銅クアット(ACQ、A型、B型、C型又はD型)、銅アゾール(B型及びC型)、銅HDOのA型、ナフテン酸銅(CuN)、アルカリ銅ベタイン(KDS及びKDSのB型)、微粒子化銅アゾール(MCA及びMCA−C)並びにペンタクロロフェノール(PCP)からなる群から選択される、請求項148に記載の方法。
  154. 前記コーティングステップ(c)は、約30℃未満の周囲温度で行われる、請求項111に記載の方法。
  155. 前記コーティングステップ(c)は、約20℃未満の周囲温度で行われる、請求項111に記載の方法。
  156. 前記コーティングステップ(c)は、約10℃未満の周囲温度で行われる、請求項111に記載の方法。
  157. 前記コーティングステップ(c)は、約0℃未満の周囲温度で行われる、請求項111に記載の方法。
  158. 前記コーティングは、膨張性コーティングである、請求項111に記載の方法。
  159. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の着色剤をさらに含む、請求項111に記載の方法。
  160. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、着色剤を含まない、請求項111に記載の方法。
  161. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の紫外線耐性化合物をさらに含む、請求項111に記載の方法。
  162. 成分(i)及び/又は成分(ii)は、1つ又は複数の芳香族化合物をさらに含む、請求項111に記載の方法。
  163. 前記木材製品は、デッキ、レール、フェンス、電信柱、線路の枕木、鉄道橋、外装仕上げ材及び羽目板からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
  164. 前記木材製品は、材木、合板、単板積層材(LVL)、直交積層材(CTL)、平行ストランド材(PSL)、構造用集成材、パーティクルボード又は建材である、請求項111に記載の方法。
  165. 前記コーティングは、前記木材製品が現場において使用中である間に前記木材製品に塗布される、請求項111に記載の方法。
  166. 前記コーティングは、前記木材製品が使用に供される前に前記木材製品に塗布される、請求項111に記載の方法。
  167. 前記木材製品は、デッキである、請求項165に記載の方法。
  168. 前記木材製品は、レールである、請求項165に記載の方法。
  169. 前記木材製品は、フェンスである、請求項165に記載の方法。
  170. 前記木材製品は、電信柱である、請求項165に記載の方法。
  171. 前記木材製品は、線路の枕木である、請求項165に記載の方法。
  172. 前記木材製品は、鉄道橋の構成要素である、請求項165に記載の方法。
  173. 木材製品であって、
    a.(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む2成分系を提供するステップ;及び
    b.スプレーガンにおいてステップ(a)の成分(i)及び成分(ii)を合わせて、成分(i)及び成分(ii)の混合物を形成するステップ;
    木材製品の1つ又は複数の表面を、ステップ(b)の前記混合物を前記木材製品の1つ又は複数の表面上にスプレーすることによってコーティングするステップ
    を含む方法によって生産される木材製品。
  174. 組成物を基材に塗布するためのシステムであって、
    a.スプレーガンを介して前記組成物をスプレーするための機構;
    b.成分(i)を含む第1の貯蔵容器であって、成分(i)は、1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物を含む、第1の貯蔵容器;及び
    c.成分(ii)を含む第2の貯蔵容器であって、成分(ii)は、1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を含む、第2の貯蔵容器
    を含み、成分(i)及び成分(ii)は、スプレー前に前記スプレーガン内で合わされる、システム。
  175. 前記基材は、木材製品である、請求項174に記載のシステム。
  176. 前記木材製品は、木材保存剤組成物で事前処理される、請求項175に記載のシステム。
  177. 木材を含む組成物であって、前記木材は、1つ又は複数の表面上において、(i)1つ又は複数の脂肪族イソシアネート化合物;及び(ii)1つ又は複数の脂肪族アミン化合物を合わせることによって形成されるポリマーでコーティングされる、組成物。
  178. 前記木材は、前記ポリマーでコーティングされていない木材より寸法的に安定である、請求項177に記載の組成物。
  179. 前記木材は、木材保存剤組成物で事前処理される、請求項177に記載の組成物。
  180. 前記木材保存剤組成物は、金属化合物及び/又は有機殺生物剤を含む、請求項179に記載の組成物。
  181. 前記木材は、虫害及び/又は真菌腐敗に対して抵抗性である、請求項180に記載の組成物。
  182. 前記木材は、前記ポリマーでコーティングされていない木材より浅割れ及び/又は層剥離に対して抵抗性である、請求項177に記載の組成物。
  183. 前記ポリマーは、ポリ尿素ポリマーを含む、請求項177に記載の組成物。
  184. 前記コーティングは、着色剤及び紫外線遮断剤からなる群から選択される添加物をさらに含む、請求項177に記載の組成物。
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