式(I)の化合物の塩は薬学的に許容される。そのような塩は酸付加塩でも塩基付加塩でもよい。適切な薬学的に許容される塩の概要については、Bergeら、J. Pharm, Sci.、66、1-19、1977を参照されたい。ある実施形態において、酸付加塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、サッカリン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩、カンシル酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩及びパモ酸塩から選択される。ある実施形態において、塩基付加塩としては、金属塩(例えばナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム及び亜鉛)及びアンモニウム塩(例えばイソプロピルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミンの塩)が挙げられる。他の塩(例えばトリフルオロ酢酸塩及びシュウ酸塩)は式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩の製造に使用でき、本発明の範囲内に含まれる。式(I)の化合物の塩のあらゆる可能な化学量論及び非化学量論の形態が本発明の範囲内に含まれる。酸及び塩基付加塩は、熟練した化学者が、式(I)の化合物を好適な溶媒中で適切な酸又は塩基により処理した後、結晶化及び濾過することによって調製できる。
本発明の化合物のいくつかは立体異性体形態で存在する。本発明は、アトロプ異性体を含めてエナンチオマー及びジアステレオマーを始めとする化合物のあらゆる立体異性体形態を包含する。用語ホモキラルは、認められている慣例に従って、単独の立体異性体である構造を記載するために記述語として使用されている。絶対立体化学は全ての場合で割り当てられなかった。従って、化合物はキラル中心で特定されないで描かれているがホモキラルとして標識されており、手順では例えば化学者の慣習に従う通常又はキラルカラムの最初の流出のようなその特性によって同定される。提供されている実験手順は、絶対配置で描かれていない場合でも正確な化合物を作製する方法を教示していることに留意されたい。立体異性体を作製し分離する方法は当技術分野で公知である。本発明は化合物の全ての互変異性型を包含する。本発明はアトロプ異性体及び回転異性体を包含する。
式Iの化合物について、可変の置換基の任意の例の範囲は可変の置換基の他の任意の例の範囲と独立して使用することができる。従って、本発明は異なる態様の組合せを包含する。いくつかの例で、全ての中心の立体化学が一義的に割り当てられなかったので、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2又はエナンチオマー1若しくはエナンチオマー2等ということができ、これらは当技術分野で熟練した化学者には理解される。他の場合にアトロプ異性体が観察される可能性があり、これらは化合物を取り扱う条件に応じて遅い若しくは速い速度で転換するか、又は全く転換しないと理解される。これらは、周囲温度で相互転換する場合アトロプ異性体の混合物といわれ、又は単離されていた場合アトロプ異性体1及びアトロプ異性体2といわれる。これらの化合物は結晶構造からの正確な構造帰属ではなくその特性によって同定されるので、当技術分野では特定されない場合にアトロプ異性体が化学構造によりカバーされ、カバーされると推察されると理解される。
本発明の化合物及びその塩、溶媒和物、又はその薬学的に許容される他の誘導体は単独で、又は他の治療剤と組み合わせて使用できる。本発明の化合物及び他の任意の薬学的に活性な薬剤(1又は複数)は一緒に又は別々に投与でき、別々に投与する場合、投与は同時又は連続的に任意の順序でできる。本発明の化合物及び他の薬学的に活性な薬剤(1又は複数)の量並びに投与の相対的なタイミングは所望の併用治療効果が達成されるように選択されるであろう。本発明の化合物及びその塩、溶媒和物、又はその薬学的に許容される他の誘導体と他の治療剤との組合せ投与は、(1)多数の化合物を含む単一の医薬組成物、又は(2)各々が化合物の1つを含む別々の医薬組成物として付随して投与することで組み合わせられていてもよい。或いは、組合せは、1つの処置剤を最初に投与し、そして別の薬剤を第2に投与するか又はその逆で投与するかで別々に連続的に投与してもよく、適宜、異なる薬剤を異なるスケジュールで投与することができよう。そのような連続的な投与は時間的に近くても時間的に離れていてもよい。式I、II、若しくはIIIの化合物(1又は複数)又はその塩及び他の薬学的に活性な薬剤(1又は複数)の量並びに投与の相対的なタイミングは所望の併用治療効果が達成されるように選択されるであろう。
本発明の化合物とHIV薬剤との組合せの範囲は上に述べたものに限定されることはなく、原則としてHIVの処置に有用な任意の医薬組成物とのあらゆる組合せを包含する。既に述べたように、そのような組合せとして本発明の化合物及び他のHIV薬剤は別々又は一緒に投与できる。加えて、1つの薬剤は他の薬剤(1又は複数)の投与の前、同時、又は連続して投与できる。
本発明は薬理学的エンハンサーとして有用な1以上の薬剤と組み合わせて使用してもよいし、HIVの予防又は処置用の追加の化合物と共に、又は伴わずに使用してもよい。そのような薬理学的エンハンサー(又は薬物動態ブースター)の例としては、限定されることはないがリトナビル、GS-9350、及びSPI-452が挙げられる。
リトナビルは10-ヒドロキシ-2-メチル-5-(1-メチルエチル)-1-1[2-(1-メチルエチル)-4-チアゾリル]-3,6-ジオキソ-8,11-ビス(フェニルメチル)-2,4,7,12-テトラアザトリデカン-13-酸、5-チアゾリルメチルエステル、[5S-(5S*,8R*,10R*,11R*)]であり、Abbott park, IllinoisのAbbott LaboratoriesからNorvirとして入手できる。リトナビルはHIV感染の処置用の他の抗レトロウイルス薬と共に示されるHIVプロテアーゼ阻害剤である。リトナビルはまた、P450媒介薬物代謝並びにP-糖タンパク質(Pgp)細胞輸送系も阻害し、結果として生命体内の活性化合物の濃度を上昇させる。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物はリトナビルと組み合わせて使用される。1つの実施形態において、組合せは経口の多剤混合薬である。別の実施形態において、式Iの化合物は長時間作用する非経口の注射剤として製剤化され、リトナビルは経口組成物として製剤化される。1つの実施形態においては、長時間作用する非経口注射剤として製剤化された式Iの化合物及び経口組成物として製剤化されたリトナビルを含有するキットである。別の実施形態において、式Iの化合物は長時間作用する非経口の注射剤として製剤化され、リトナビルは注射可能な組成物として製剤化される。1つの実施形態において、長時間作用する非経口の注射剤として製剤化された式Iの化合物及び注射可能な組成物として製剤化されたリトナビルを含有するキットである。
本発明の別の実施形態において、式Iの化合物はGS-9350と組み合わせて使用される。1つの実施形態において、組合せは経口の多剤混合薬である。別の実施形態において、式Iの化合物は長時間作用する非経口の注射剤として製剤化され、GS-9350は経口組成物として製剤化される。1つの実施形態において、長時間作用する非経口注射剤として製剤化された式Iの化合物及び経口組成物として製剤化されたGS-9350を含有するキットである。別の実施形態において、式Iの化合物は長時間作用する非経口の注射剤として製剤化され、GS-9350は注射可能な組成物として製剤化される。1つの実施形態において、長時間作用する非経口注射剤として製剤化された式Iの化合物及び注射可能な組成物として製剤化されたGS-9350を含有するキットである。
種々の実施形態に従う本発明の化合物は、以下の特定の実施例における以下のスキームの方法を含む、当技術分野で利用可能な種々の方法により作製できる。合成スキームで示される構造番号付け及び可変基番号付けは、特許請求の範囲又は本明細書の残りの部分での構造又は可変基の番号付けから区別され、混同されるべきではない。スキームにおける可変基は、本発明の化合物のいくつかを調製する方法を例示することのみを意図する。
スキームにて使用される略語は、当技術分野で使用される慣例に一般的に従う。実施例にて使用される具体的な化学的略語のいくつかは、以下の通りに定義される:「DMF」はN,N-ジメチルホルムアミド、「MeOH」はメタノール、「Ar」はアリール、「TFA」はトリフルオロ酢酸、「BOC」はt-ブトキシカルボネート、「DMSO」はジメチルスルホキシド、「h」は時間、「rt」は室温又は保持時間(文脈により決定される)、「min」は分、「EtOAc」は酢酸エチル、「THF」はテトラヒドロフラン、「Et2O」はジエチルエーテル、「DMAP」は4-ジメチルアミノピリジン、「DCE」は1,2-ジクロロエタン、「ACN」はアセトニトリル、「DME」は1,2-ジメトキシエタン、「HATU」は(1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート、「DIEA」はジイソプロピルエチルアミンである。
本明細書にて使用される特定の他の略語は、以下の通り定義される:「1×」は1回、「2×」は2回、「3×」は3回、「℃」は摂氏度、「eq」は当量又は複数の当量、「g」はグラム又は複数のグラム、「mg」はミリグラム又は複数のミリグラム、「L」はリットル又は複数のリットル、「mL」はミリリットル又は複数のミリリットル、「μL」はマイクロリットル又は複数のマイクロリットル、「N」は規定、「M」はモル濃度、「mmol」はミリモル又は複数のミリモル、「min」は分又は複数の分、「h」は時間又は複数の時間、「rt」は室温、「RT」は保持時間,「atm」は気圧、「psi」は平方インチ当たりのポンド、「conc.」は濃縮、「sat」又は「sat'd」は飽和、「MW」は分子量、「mp」は融点、「ee」は鏡像異性体(エナンチオマー)過剰率、「MS」又は「Mass Spec」は質量分析法、「ESI」はエレクトロスプレーイオン化質量分析、「HR」は高解像度、「HRMS」は高解像度質量分析、「LCMS」は液体クロマトグラフィー質量分析、「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィー、「RP HPLC」は逆相HPLC、「TLC」又は「tlc」は薄層クロマトグラフィー、「NMR」は核磁気共鳴分光法、「1H」はプロトン、「δ」はデルタ、「s」は一重項、「d」は二重項、「t」は三重項、「q」は四重項、「m」は多重項、「br」は幅広、「Hz」はヘルツ、及び「α」、「β」、「R」、「S」、「E」、及び「Z」は、当業者によく知られた立体化学的記号である。
以下の実施例は、例証としてのみ提供され、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。表1は同様の方法を使用して調製した更なる本発明の化合物を提示する。絶対立体化学は、全ての例で決定されなかった。絶対立体化学が割り当てられていない実施例において、キラル又は他のクロマトグラフィーにより分離された異性体又はゆっくり相互変換するアトロプ異性体は、カラムからの溶出(流出)順により「最初」、「2番目」等として標識する。
メチル6-アミノ-3-ブロモ-5-メルカプトピコリネート(中間体(Int)1a)
エチル3-メルカプトプロパノエート(3.27mL、25.8mmol)のDMF(100mL)中溶液に、0℃で60%NaH(1.10g、27.4mmol)を加え、得られた混合物を1時間撹拌した。次いでメチル6-アミノ-3,5-ジブロモピコリネート(5.00g、16.1mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。次いで水性層を濃HClで酸性化(pH=2)し、生成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥して、表題化合物のHCl塩(2.4g)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.54 (br.s, 1H), 7.65 (s, 3H), 3.87 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 262.65.
メチル6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体1b)
メチル6-アミノ-3-ブロモ-5-メルカプトピコリネート(3.00g、11.4mmol)のギ酸(15mL)中混合物を100℃で2時間加熱した。次いで混合物を濃縮し、DCMで希釈し、飽和NaHCO3溶液で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜70% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(2.2g)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 4.06 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 274.60.
6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体1c)
メチル6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(2.10g、7.69mmol)のTHF(100mL)中溶液に、-78℃で1M DIBAL-H(19.2mL、19.2mmol)を20分かけて加え、-78℃で更に2.5時間撹拌した。次いで混合物をメタノールでクエンチし、酢酸エチルで希釈し、飽和NH4Cl溶液で洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(510mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.30 (s, 1H), 9.45 (s, 1H), 8.71 (s, 1H). LC/MS (M+H)+ = 242.65.
N-((6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体1d)
6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(0.500g、2.057mmol)のCH2Cl2(20mL)中溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(274mg、2.26mmol)を、続いて硫酸第二銅(657mg、4.11mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをジクロロメタンで洗浄した。次いで濾液を濃縮し、Biotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(480mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 1.36 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 345.55.
(注意:E/Z構成比は決定しなかった)。
N-(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体1e)
削り状マグネシウム(126mg、5.20mmol)のエチルエーテル(7mL)中撹拌懸濁液に、1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.67mL、5.20mmol)を10分かけて滴下添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこのグリニャール試薬を、-78℃で予め撹拌した(E)-N-((6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(900mg、2.60mmol)のTHF(20mL)中溶液にゆっくり加え、混合物を室温に加温し、更に1時間撹拌した。次いで混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で抽出した。次いで有機層を水(25mL)及びブライン(25mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2種のジアステレオマーを各々ラセミ体として得た。[注意:本プロセスに関して重要ではないが、この手順のジアステレオ選択性に関する知見を得るためにステレオ分離を行った。]
最初に溶出するジアステレオマー(660mg、薄黄色固体):1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.31 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 6.78 (dd, J=8.3, 2.0 Hz, 2H), 6.73 - 6.56 (m, 1H), 5.27 (td, J=9.4, 5.0 Hz, 1H), 5.10 (d, J=9.5 Hz, 1H), 3.20 (dd, J=13.8, 4.8 Hz, 1H), 2.99 (dd, J=13.8, 9.3 Hz, 1H), 1.15 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 475.70.
2番目に溶出するジアステレオマー(140mg):1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.32 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 6.67 - 6.57 (m, 3H), 5.42 - 5.33 (m, 1H), 4.61 (d, J=10.0 Hz, 1H), 3.48 - 3.35 (m, 2H), 1.14 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 475.70.
1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン、HCl(中間体1f)
N-(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(770mg、1.623mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(4.06mL、16.2mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物のHCl塩(640mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.84 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.75 (br.s, 3H), 7.15 (tt, J=9.4, 2.4 Hz, 1H), 6.94 - 6.75 (m, 2H), 5.08 (q, J=5.6 Hz, 1H), 3.27 (d, J=7.0 Hz, 2H). LC/MS (M+H)+ = 369.55.
tert-ブチル(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1g)
化合物1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン、HCl(90.0mg)のDCM(3mL)中撹拌溶液に、0℃でTEA(0.062mL、0.443mmol)を、続いてBoc2O(0.062mL、0.266mmol)を加え、混合物を室温に加温し、更に2時間撹拌した。次いで混合物をDCM(25mL)で希釈し、水(10mL)で、続いてブライン(10mL)で洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をbiotage(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題生成物(80mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.73 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 7.60 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.16 - 6.97 (m, 3H), 5.36 - 5.13 (m, 1H), 3.10 - 2.85 (m, 2H), 1.27 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 471.50
tert-ブチル(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1h)
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(50mg、0.106mmol)、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール(33.3mg、0.128mmol)を、続いて1,4-ジオキサン(3mL)及び1N重炭酸ナトリウム(0.638mL、0.638mmol)を加え、混合物を10分間脱気した。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(8.7mg、10.6μmol)を加え、混合物をマイクロ波中140℃で1時間加熱した。次いで混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜80% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題生成物(27mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.45 - 9.37 (m, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.06 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.84 - 7.75 (m, 1H), 7.32 (br d, J=4.5 Hz, 1H), 6.63 - 6.49 (m, 1H), 6.17 (br d, J=6.3 Hz, 2H), 6.09 - 5.97 (m, 1H), 5.50 - 5.32 (m, 1H), 3.01 (br d, J=7.0 Hz, 2H), 1.41(s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 525.60.
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン、HCl(中間体1i)
tert-ブチル(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(25mg、0.048mmol)のMeOH(1mL)及び1,4-ジオキサン(1mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.238mL、0.953mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題生成物(22mg)を灰白色固体として得、これを次のステップにそのまま使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.90 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 8.73 (br d, J=4.0 Hz, 3H), 8.28 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.87 (br s, 1H), 7.27 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 6.99 (tt, J=9.4, 2.3 Hz, 1H), 6.30 (dd, J=8.0, 2.0 Hz, 2H), 4.85 - 4.72 (m, 1H), 3.52 - 3.42 (m, 1H), 3.23 - 3.05 (m, 1H). LC/MS (M+H)+ = 424.65.
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(分離したエナンチオマーは実施例1.1及び1.2である)
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン、HCl(22mg)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(16.4mg、0.062mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIEA(0.033mL、0.191mmol)を、続いてHATU(23.6mg、0.062mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで反応混合物を分取HPLCにより精製して、表題生成物(22mg)を得、これをキラル分離(キラルセルOD21×250mm、10μm、25〜100%ヘプタン/エタノール)に供して、2種のジアステレオマーを実施例1.1及び1.2として得た:
実施例1.1(最初に溶出するジアステレオマー、6.3mg):1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 10.60 (d, J=0.9 Hz, 1H), 10.26 (s, 1H), 9.81 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 9.40 (s, 1H), 9.04 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.23 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.74 - 7.65 (m, 1H), 7.83 - 7.54 (m, 1H), 7.23 (br d, J=7.3 Hz, 2H), 6.27 - 6.11 (m, 1H), 5.64 - 5.48 (m, 2H), 4.02 - 3.94 (m, 1H), 3.91 - 3.84 (m, 1H), 3.74 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.18 - 2.17 (m, 1H), 2.00 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.78 - 1.62 (m, 1H). LC/MS (M+H)+ = 671.1.
実施例1.2(2番目に溶出するジアステレオマー、7.1mg)。1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 10.60 (d, J=0.9 Hz, 1H), 10.26 (s, 1H), 9.81 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 9.40 (s, 1H), 9.04 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.23 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.74 - 7.65 (m, 1H), 7.83 - 7.54 (m, 1H), 7.23 (br d, J=7.3 Hz, 2H), 6.27 - 6.11 (m, 1H), 5.64 - 5.48 (m, 2H), 4.02 - 3.94 (m, 1H), 3.91 - 3.84 (m, 1H), 3.74 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.18 - 2.17 (m, 1H), 2.00 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.78 - 1.62 (m, 1H). LC/MS (M+H)+ = 671.1.
tert-ブチル(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1g-E1及び中間体1g-E2)
ラセミ体混合物(中間体1g)をキラルSFC分離(Chiralpak AD-H分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中30%MeOH、150bar)に供して、個々のエナンチオマーを得た。
中間体1g-E1(最初に溶出するエナンチオマー、54mg):1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.61 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 6.87 (br d, J=6.8 Hz, 2H), 6.81 - 6.73 (m, 1H), 6.80 - 6.71 (m, 1H), 5.59 (br dd, J=9.0, 5.3 Hz, 1H), 3.34 - 3.29 (m, 12H), 3.29 - 3.18 (m, 1H), 3.08 - 2.90 (m, 1H), 1.37 (s, 7.8H), 1.26 (s, 1.2H). LC/MS (M+H)+ = 471.55.
中間体1g-E2(2番目に溶出するエナンチオマー、相対的により活性な最終生成物を得た、60mg)。
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体2a、(単一のエナンチオマー))
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1g-E2、45mg、0.096mmol)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(44.3mg、0.115mmol)を、続いて1,4-ジオキサン(4mL)及び1N重炭酸ナトリウム(0.574mL、0.574mmol)を加え、混合物を10分間脱気した。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(7.8mg、9.6μmol)を加え、混合物をマイクロ波中140℃で1時間加熱した。次いで反応混合物をセライトのプラグに通して濾過し、パッドを酢酸エチルで洗浄した。次いで水を混合物に加え、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(30mg)をアトロプ異性体の混合物(LC/MSにより約1:3比で)として得た。粗製物を更には精製せずに次のステップにそのまま使用した。LC/MS (M+H)+ = 649.12, (M-tBu) = 592.50.
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体2b,(単一のエナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体2a、30.0mg、0.046mmol)のメタノール(1mL)及び1,4-ジオキサン(1mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.231mL、0.924mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題生成物(27mg)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS (M+H)+ = 549.10.
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例1.3、1.4、1.5,及び1.6)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体2b、45mg)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(26.4mg、0.100mmol)のDMF(2mL)中混合物に、DIEA(0.054mL、0.307mmol)を、続いてHATU(38.0mg、0.100mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで反応混合物を分取HPLCにより精製して、アトロプ異性体の混合物(26mg、約25:75)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.86 - 9.84 (m, 1H), 9.22 (d, J=8.5 Hz, 0.7H), 9.06 (d, J=8.0 Hz, 0.3H), 8.72 (s, 0.3H), 8.69 (s, 0.7H), 7.16 - 6.90 (m, 4H), 6.55 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1.4H), 6.47 - 6.40 (m, 0.6H), 5.18 - 5.05 (m, 0.3H), 4.97 - 4.86 (m, 0.7H), 4.80 - 4.58 (m, 2H), 3.19 - 3.12 (m, 4.5H), 3.06 - 2.96 (m, 4.5H), 2.90 (s, 1H), 2.46 - 2.41 (m, 1H), 1.44 - 1.29 (m, 1H), 0.96 - 0.90 (m, 0.3H), 0.83 (br d, J=2.8 Hz, 0.7H). LC/MS (M+H)+ = 795.0.
アトロプ異性体を分離した(カラム:Xbridge分取C18、30×50mm、5μm;流速:40mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中の10mM NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中の10mM NH4OAc;20分かけて20%Bから90%B、次いで100%Bで5分間保持)が、以下の条件下で行ったLC/MS分析に従うと周囲温度でメタノール中に置いた場合にゆっくり相互変換する:カラム:Xbridge C18 3.5μm、3.0×150mm、流速:1mL/分;移動相A:H2O中10mmol(NH4)HCO3(pH=9.5):MeOH(95:5);移動相B:H2O中10mmol(NH4)HCO3(pH=9.5):MeOH(5:95);15分かけて10%Bから100%B、次いで100%Bで3分間保持。
実施例1.3(最初に溶出する異性体(ジアステレオマー2、アトロプ異性体1):(2時間後92:8、24時間後63:37及び2日後42:58)。
実施例1.4(2番目に溶出する異性体(ジアステレオマー2、アトロプ異性体1)):(2時間後6:94、24時間後23:77及び2日後30:70)。
実施例1.3及び1.4にて記載した手順に従って、中間体1g-E1から実施例1.5及び1.6を調製した。
実施例1.5(最初に溶出する異性体(ジアステレオマー1、アトロプ異性体1)):LC/MS (M+H)+ = 795.0.
実施例1.6(2番目に溶出する異性体(ジアステレオマー1、アトロプ異性体2)):LC/MS (M+H)+ = 795.0.
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例1.7)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミドHCl(中間体2b、22mg)及び2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(9.96mg、0.052mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIEA(0.028mL、0.160mmol)を、続いてHATU(19.81mg、0.052mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで反応混合物を分取HPLCにより精製して、表題生成物(8mg)をアトロプ異性体の混合物(約25:75)として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.42 - 10.37 (m, 0.4H), 10.34 - 10.27 (m, 0.6H), 9.84 - 9.81 (m, 1H), 8.69 (s, 0.6H), 8.67 - 8.66 (s, 0.4H), 8.66 (s, 1H), 8.50 (d, J=8.4 Hz, 0.6H), 8.34 (d, J=8.1 Hz, 0.4H), 7.41 - 7.29 (m, 0.4H), 7.25 (d, J=7.3 Hz, 0.6H), 7.14 - 6.86 (m, 4H), 6.85 - 6.83 (m, 1H), 6.68 (d, J=2.2 Hz, 0.6H), 6.62 - 6.59 (m, 0.4H), 6.57 - 6.53 (m, 2H), 6.52 - 6.45 (m, 1H), 5.16 - 5.08 (m, 0.4H), 4.97 (td, J=8.7, 5.3 Hz, 0.6H), 3.45 - 3.26 (m, 2H), 3.12 - 3.01 (m, 1H), 2.94 (s, 1H), 2.51-2.50 (m, 6H). LC/MS (M+H)+ = 722.1.
メチル6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体3a)
メチル6-アミノ-3-ブロモ-5-メルカプトピコリネート(500.0mg、1.900mmol)のDCE(25mL)中懸濁液に、塩化アセチル(0.136mL、1.900mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌し、次いで80℃で3時間加熱した。次いで反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(480mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.47 (s, 1H), 4.04 (s, 3H), 2.92 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 286.6.
6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体3b)
メチル6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(515mg、1.79mmol)のTHF(25mL)中溶液に、-78℃で1M DIBAL-H(3.59mL、3.59mmol)を20分かけて加え、-78℃で更に2.5時間撹拌した。次いで混合物をメタノールでクエンチし、酢酸エチルで希釈し、飽和NH4Cl溶液で洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(280mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.24 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 2.97 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 256.6.
N-((6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体3c)
6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(280mg、1.089mmol)のCH2Cl2(15mL)中溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(145mg、1.20mmol)を、続いて硫酸第二銅(348mg、2.178mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをジクロロメタンで洗浄した。次いで濾液を濃縮し、Biotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(350mg)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.10 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 2.94 (s, 3H), 1.34 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 359.65.
N-(1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体3d)
削り状マグネシウム(47.2mg、1.943mmol)のエチルエーテル(3mL)中撹拌溶液に、1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.251mL、1.943mmol)を滴下添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこのグリニャール試薬を、-78℃で予め撹拌したN-((6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(350mg、0.971mmol)のTHF(10mL)中溶液にゆっくり加え、混合物を室温に加温し、更に1時間撹拌した。次いで反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。次いで有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製し、2種のジアステレオマーは分離可能ではあるが、これらを混合し(290mg)し、これを加工した。
1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体3e)
N-(1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(290mg、0.594mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(1.48mL、5.94mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(230mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.93 (s, 1H), 8.79 (br d, J=3.5 Hz, 3H), 7.13 (tt, J=9.5, 2.1 Hz, 1H), 6.83 (br d, J=6.3 Hz, 2H), 5.08 - 4.97 (m, 1H), 3.36 - 3.20 (m, 2H), 2.90 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 383.60.
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体3f-E1及び中間体3f-E2)
化合物1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(230mg、0.599mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、0℃でTEA(0.167mL、1.197mmol)を、続いてBoc2O(0.169mL、0.718mmol)を加え、得られた混合物を室温に加温し、更に2時間撹拌した。次いで混合物をDCM(25mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ラセミ体混合物250mgを得、これをキラルSFC分離(Chiralpak AD-H分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中30%MeOH、150bar)に供して、2種のエナンチオマーを得た。
中間体3f-E1(最初に溶出するエナンチオマー、85mg):1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.34 (s, 1H), 6.74 - 6.56 (m, 3H), 6.01 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 5.70 - 5.52 (m, 1H), 3.20 (dd, J=13.3, 6.0 Hz, 1H), 3.03 - 2.97 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 1.39 (s, 9H). LC/MS (M+H)+ = 483.60.
中間体3f-E2(2番目に溶出するエナンチオマー、90mg):相対的により活性な最終生成物を得る。
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体3g(アトロプ異性体の混合物としての単一のエナンチオマー))
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモ-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体3f-E2、90.0mg、0.186mmol)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(86mg、0.223mmol)を、続いて1,4-ジオキサン(3mL)及び1N重炭酸ナトリウム(1.12mL、1.12mmol)を加え、混合物を10分間脱気した。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(15.17mg、0.019mmol)を加え、混合物をマイクロ波中140℃で1時間加熱した。次いで反応混合物をセライトのプラグに通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。次いで水を混合物に加え、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をbiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(75mg)をアトロプ異性体の混合物(LC/MSにより約1:3)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.09 (br s, 0.2H), 8.03 (s, 0.8H), 7.40 - 7.28 (m, 1H), 7.26 - 7.16 (m, 0.4H), 6.96 (d, J=7.8 Hz, 0.6H), 6.68 - 6.45 (m, 1.2H), 6.34 - 6.23 (m, 1.8H), 6.19 (d, J=7.5 Hz, 1H), 5.82 (d, J=9.5 Hz, 0.6H), 5.60 (br d, J=9.8 Hz, 0.4H), 5.24 (br d, J=6.0 Hz, 0.3H), 4.79 (td, J=8.9, 6.3 Hz, 0.7H), 3.42 (s, 1H), 3.38 (s, 2H), 3.31 (s, 2H), 3.25 - 3.09 (m, 1H), 3.06 - 2.91 (m, 5H), 1.39(s, 3H), 1.34 (s, 6H). LC/MS (M+H)+= 662.45, (M-tBu) = 606.50.
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体3h)
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体3g)(70mg、0.106mmol)のメタノール(1mL)及び1,4-ジオキサン(1mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.528mL、2.111mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(59mg)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS (M+H)+ = 563.55
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例2.1及び2.2(各化合物は、アトロプ異性体の混合物としてのホモキラルなジアステレオマーである)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体3h)(30.0mg)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15.5mg、0.059mmol)のDMF(1.5mL)中混合物に、DIEA(0.037mL、0.213mmol)を、続いてHATU(22.3mg、0.059mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで混合物を分取HPLCにより精製し、アトロプ異性体は分離可能であるが、これらを再度組み合わせて実施例2.1(31mg;アトロプ異性体比、約25:75)を得た:1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.39 (s, 0.3H), 8.36 (s, 0.7H), 7.26 - 7.19 (m, 0.3H), 7.13 (d, J=7.7 Hz, 0.7H), 6.76 - 6.69 (m, 1H), 6.65 - 6.57 (m, 1H), 6.46 (br d, J=6.2 Hz, 0.6H), 6.40 - 6.34 (m, 1.4H), 5.35 (dd, J=8.8, 5.9 Hz, 0.3H), 5.14 (t, J=7.2 Hz, 0.7H), 4.77 - 4.68 (m, 1H), 3.42 - 3.37 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.28 (s, 1H), 3.26 (s, 2H), 3.22 (dd, J=13.6, 7.0 Hz, 1H), 3.08-3.04 (m, 1H), 3.01 - 2.99 (m, 3H), 2.96 (s, 1H), 2.54 - 2.40 (m, 2H), 1.40 - 1.33 (m, 1H), 1.10 - 0.91 (m, 1H). LC/MS (M+H)+ = 809.0.
実施例2.1にて記載した手順に従って、中間体3f-E1から実施例2.2を調製した。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド(実施例2.3及び2.4)(各々の実施例は単一のエナンチオマーであり、これはアトロプ異性体の混合物である)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルチアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体3h、30mg)及び2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)酢酸(12.7mg、0.059mmol)のDMF(1.5mL)中混合物に、DIEA(0.037mL、0.213mmol)を、続いてHATU(22.3mg、0.059mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで反応混合物を分取HPLCにより精製し、アトロプ異性体(約25:75比)は分離可能ではあるが、これらを再度組み合わせて実施例2.3(29mg)を得た:1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.39 (s, 0.3H), 8.32 (s, 0.7H), 7.25 (d, J=7.7 Hz, 0.3H), 7.15 (d, J=7.3 Hz, 0.7H), 6.76 - 6.68 (m, 1H), 6.66 - 6.62 (m, 1.6H), 6.51 - 6.45 (m, 1H), 6.41 - 6.36 (m, 1.4H), 5.37 - 5.30 (m, 0.3H), 5.13 (t, J=7.2 Hz, 0.7H), 3.41 - 3.36 (m, =2H), 3.29 (s, 2H), 3.28 (s, 1H), 3.26 (s, 2H), 3.25 - 3.21 (m, 1H), 3.09 - 3.02 (m, 1H), 3.01 - 2.98 (m, 4H), 2.74 - 2.62 (m, 3H), 2.61 - 2.51 (m, 3H). LC/MS (M+H)+ = 761.1.
実施例2.3にて記載した手順に従って、中間体3f-E1から実施例2.4、アトロプ異性体の混合物を調製した。
5,6-ジブロモ-2-メチルピリジン-3-アミン(中間体4a)
5-ブロモ-2-メチルピリジン-3-アミン(10.0g、53.5mmol)のアセトニトリル(100mL)中撹拌溶液に、NBS(9.99g、56.0mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、茶褐色固体を得た。次いで粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム120g、ヘキサン中5%〜20% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(12g)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.24 (s, 1H), 5.52 (br. s., 2H), 2.20 (s, 3H).
N-(5,6-ジブロモ-2-メチルピリジン-3-イル)アセトアミド(中間体4b)
5,6-ジブロモ-2-メチルピリジン-3-アミン(6.00g、22.6mmol)のCHCl3(60mL)中撹拌溶液に、無水酢酸(8.5mL、90mmol)及び酢酸カリウム(2.66g、27.1mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで2時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、DCM(200mL)で希釈し、水(2×50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで得られた粗製材料をヘキサンで摩砕し、濾過し、乾燥して、表題化合物(6.5g)を得、これを何ら精製せずに次のステップに使用した。LC/MS: m/z =306.9 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.60 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.08 - 2.14 (m, 3H).
5,6-ジブロモ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(中間体4c)
N-(5,6-ジブロモ-2-メチルピリジン-3-イル)アセトアミド(6.5g、21.1mmol)のトルエン(70mL)中撹拌溶液に、無水酢酸(5.97mL、63.3mmol)、酢酸カリウム(2.49g、25.3mmol)、亜硝酸tert-ブチル(4.05mL、33.8mmol)を加え、反応混合物を12時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2×100mL)で希釈し、水(2×50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、粗製の茶褐色固体を得た。粗生成物をTHFとMeOHとの1:1混合物(60mL)中に溶解し、NaOH(10mL、2M溶液、20mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチル(2×100mL)中に溶解し、水(2×50mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(4.9g)を得、これを何ら精製せずに次のステップに使用した。LC/MS: m/z = 275.9 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.70 (br. s., 1H), 8.55 (s, 1H), 8.34 (s, 1H).
5,6-ジブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(中間体4d)
5,6-ジブロモ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(500mg、1.81mmol)のDMF(5mL)中撹拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(79.0mg、1.99mmol)を加え、30分間撹拌した。SEM-Cl(0.480mL、2.71mmol)をゆっくり加え、溶液を室温に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、氷冷水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(650mg)を位置異性体の混合物(26:60)として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 406.0 [M+H]+.
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5-ビニル-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(中間体4e)
5,6-ジブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン及びこのSEM-位置異性体(10.00g、24.56mmol)のDMF(120mL)中撹拌溶液に、窒素雰囲気下、トリブチル(ビニル)スズ(6.23g、19.65mmol)、Pd(PPh3)4(1.703g、1.47mmol)を加え、反応混合物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。有機層を氷冷水(2×100mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、茶褐色ゴム状化合物を得た。粗製物を石油エーテル(100mL)中で懸濁し、10分間撹拌し、有機層を集めた。抽出を石油エーテル(100mL)でもう一度繰り返し、合わせた石油エーテル溶液を10%KF水溶液(2×50mL)、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物を位置異性体の混合物(22:50)として得た。粗生成物を何ら精製せずに次のステップに直接供した。LC/MS: m/z = 355.2 [M+H]+.
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体4f)
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5-ビニル-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン及びこのSEM-位置異性体(3.00g、8.47mmol)のMeOH(10mL)とDCM(10mL)との混合物中撹拌溶液を、溶液が青色になるまで、オゾンで-70℃にてパージした。次いで反応混合物を窒素ガスでパージして、過剰のオゾンを除去した。反応混合物に硫化ジメチル(1.25mL、16.9mmol)を加え、室温に加温し、12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、生成物を茶褐色液体として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接供した。LC/MS: m/z = 356.2 [M+H]+.
[注意:位置異性体の混合物であるかないかはこの段階では明らかではなかった。]
N-((6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体4g)
上記調製した粗製の6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(3.00g、8.42mmol)のDCM(30mL)中撹拌溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.123g、9.26mmol)及びCuSO4(2.69g、16.84mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(2×100mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製の茶褐色油状物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、ヘキサン中5%〜30% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(1.6g)を得た。[注意:本例より加工された試料は、上記に示したように単一のSEM-位置異性体であるとみられる。この場合ではE/Z比を決定しなかった]。LC/MS: m/z = 460.2 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.91 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 5.82 (s, 2H), 3.54 (t, J=7.93 Hz, 2H), 1.23 (s, 9H), 0.81 (t, J=8.12 Hz, 2H), - 0.12 (s, 9H).
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体4h(ジアステレオマーの混合物))
ジエチルエーテル(5mL)中の削り状マグネシウム(0.180g、7.40mmol)に、室温で1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.957mL、7.40mmol)を15分かけて滴下添加し、混合物を1時間撹拌した。N-((6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.70g、3.70mmol)のジエチルエーテル(5mL)中撹拌溶液に、-20℃で上記グリニャール試薬を滴下添加し、混合物を同一温度で10分間撹拌した。次いで反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。次いでこれを0℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の化合物を茶褐色液体として得た。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、ヘキサン中5%〜30% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(1.3g)をジアステレオマーの混合物として約56:28の比で得た。LC/MS: m/z = 587.3 [M+H]+.
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体4i,(ラセミ体))
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体4h、750mg、1.28mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中撹拌溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(2.5mL、10mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をエーテル中に溶解し、回転蒸発器上で2回濃縮して、表題化合物をHCl塩(600mg)として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接供した。LC/MS: m/z = 483.9 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.79 (s, 1H), 8.65 (br. s., 3H), 8.52 (s, 1H), 7.09 - 7.16 (m, 1H), 6.81 (d, J=6.53 Hz, 2H), 5.82 (dd, J=15.6, 11.6Hz, 2H), 5.09 - 5.18 (m, 1H), 3.50 - 3.59 (m, 2H), 3.26 (d, J=7.03 Hz, 2H), 0.78 (dd, J=16.0, 8.4Hz, 2H), -0.12 (m, 9H).
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j)
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン塩酸塩(中間体4i、600.0mg、1.15mmol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に、0℃でTEA(0.32mL、2.31mmol)及びBoc2O(0.32mL、1.40mmol)を加え、反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物をDCM(2×20mL)で希釈し、水(2×10mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム120g、ヘキサン中5%〜10% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(160mg)を得、このSEM-位置化学を長範囲のNMR相関性検討により確認した。LC/MS: m/z = 584.9 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.69 Hz, 1H), 6.89 - 7.21 (m, 3H), 5.78 (s, 2H), 5.22 - 5.39 (m, 1H), 3.51 (t, J=7.74 Hz, 2H), 3.00-3.25 (m, 2H), 1.27 (s, 9H), 0.79 (t, J=7.93 Hz, 2H), -0.12 (s, 9H).
tert-ブチル(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4k)
化合物tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j、150mg、0.257mmol)のDMF(1mL)中撹拌溶液に、窒素で10分間脱気し、次いで5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール(81mg、0.308mmol)、K2CO3(107mg、0.77mmol)を、続いてPd(Ph3P)4(17.8mg、0.015mmol)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、ヘキサン中5〜20% EtOAcで溶出)により精製して、表題生成物(120mg)を得た。LC/MS: m/z = 638.2 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.32 (d, J=7.93 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.53 (d, J=9.07 Hz, 1H), 7.32 (d, J=9.07 Hz, 1H), 6.85 - 6.97 (m, 1H), 6.37 (d, J=6.80 Hz, 2H), 5.81 (s, 2H), 4.99 - 5.10 (m, 1H), 3.55 (t, J=8.12 Hz, 2H), 2.94 (d, J=7.18 Hz, 2H), 1.23 (s, 9H), 0.77 - 0.86 (m, 2H), -0.12 (s, 9H).
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体4l)
tert-ブチル(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j、240mg、0.37mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、0℃でTFA(1.00mL、13.0mmol)を滴下添加し、得られた溶液を室温にゆっくり加温し、3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相分取HPLCにより精製して、表題化合物(110mg)を得た。LC/MS: m/z = 408.1 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.32 - 13.44 (br. s., 1H), 9.49 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.26 (d, J=8.53 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.53 Hz, 1H), 6.84 - 6.96 (m, 1H), 6.37 (d, J=6.53 Hz, 2H), 4.13 - 4.26 (m, 1H), 3.05 (dd, J=13.2, 6.6Hz, 1H), 2.80 (dd, J=13.2, 6.6 Hz, 2H).
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例3.1及び3.2、(各々はホモキラルなジアステレオマーである))
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン(中間体4l、25mg、0.061mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(16.2mg、0.061mmol)、HATU(24.5mg、0.064mmol)及びDIPEA(5.4μL、0.031mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残った物質を逆相HPLCにより、続いてSFCを使用するキラル分離(Chiralcel OD-H(250×21)mm、5μm;共溶媒、30%(メタノール及びアセトニトリル)1:1;カラム温度、25℃;充填性(loadability)/注入、2mg/mL;合計流速、80g/分;逆圧、100bar;UV検出、221nM)により精製して、2種のジアステレオマーを得た。
実施例3.1:(最初に溶出するジアステレオマー;保持時間=4.20分)。LC/MS保持時間 = 2.58分; m/z = 634.0 [M+H]+.Ascentis Express C18(2.1×50)mm、2.7μmカラム;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中の0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中の0.1%TFA;4分かけて0%Bから100%B;検出:220nmでのUV。1H NMR (300 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.34 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.38 (d, J=6.3 Hz, 1H), 6.72 (t, J=54 Hz, 1H), 6.70 - 6.60 (m, 1H), 6.23 (d, J=6.6 Hz, 2H), 5.56 (t, J=7.1 Hz, 1H), 4.90 (s, 2H), 3.20 - 2.94 (m, 2H), 2.48 (m, 2H), 1.44 - 1.28 (m, 1H), 1.16 - 1.03 (m, 1H).
実施例3.2:(2番目に溶出するジアステレオマー;保持時間=5.3分)。LC/MS保持時間 = 2.58分; m/z = 634.0 [M+H]+.Ascentis Express C18(2.1×50)mm、2.7μmカラム;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中の0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中の0.1%TFA;4分かけて0%Bから100%B、検出:220nmでのUV。1H NMR (300 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.15 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.39 (d, J=7.0 Hz, 1H), 6.72 (t, J=54 Hz, 1H), 6.70 - 6.60 (m, 1H), 6.23 (d, J=6.6 Hz, 2H), 5.57 (t, J=7.0 Hz, 1H), 3.17 - 2.93 (m, 2H), 2.48 (m, 2H), 1.44 - 1.28 (m, 1H),1.16 - 1.03 (m, 1H).
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体5a)
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(ジアステレオマーの混合物;250mg、0.425mmol)のDMF(5mL)中撹拌溶液を、窒素で10分間脱気した。5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール(133mg、0.511mmol)、K2CO3(176mg、1.276mmol)を、続いてPd(Ph3P)4(29.5mg、0.026mmol)を加え、得られた溶液を100℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、ヘキサン中5%〜20% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(150mg)を得た。LC/MS: m/z = 642.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.64 (s, 1H), 8.63 (d, J=1.00 Hz, 1H), 8.43 (d, J=8.53 Hz, 1H), 8.27 (d, J=1.00 Hz, 1H), 8.0 (m, 1H), 7.42 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.50 (d, J=6.0 Hz, 2H), 5.80 (s, 2H), 5.74 (d, J=8.53 Hz, 1H), 4.92 (m, 1H), 3.54 (t, J=8.03 Hz, 2H), 3.08 - 3.27 (m, 2H), 0.90 - 0.98 (m, 9H), 0.72 - 0.82 (m, 2H), -0.12 (m, 9H).
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体5b)
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(400.0mg、0.623mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4M HCl(4mL、16mmol)を滴下添加し、得られた混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をエーテルで処理し、回転蒸発器(2×)上で濃縮して、表題化合物をHCl塩(320mg)として得、これを次のステップに直接進めた。LC/MS: m/z = 538.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.74 (br. s., 3H), 8.57 (d, J=1.00 Hz, 1H), 8.21 - 8.30 (m, 2H), 7.76 - 7.84 (m, 1H), 7.21 - 7.29 (m, 1H), 6.93 - 7.03 (m, 1H), 6.22 (d, J=6.53 Hz, 2H), 5.84 (dd, J= 20.0,11.6 Hz, 2H), 4.73 - 4.81 (m, 1H), 3.62 (t, J=8.03 Hz, 2H), 3.22 (dd, J=17.6, 5,6 Hz, 2H), 0.80 (m, 2H), -0.09 (m, 9H).
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(中間体5c)
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン/塩酸塩(100mg、0.174mmol)のDMF(1.0mL)中撹拌溶液に、5-ヒドロキシインドール-3-酢酸(36.6mg、0.192mmol)、HATU(72.8mg、0.192mmol)、DIPEA(0.046mL、0.261mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、茶褐色ゴム状粗製化合物を得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 711.4 [M+H]+.
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例3.3及び3.4、(各々単一のエナンチオマー))
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(90.0mg、0.127mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、THF中Bu4NF(1.50mL、THF中1M、11.5mmol)を滴下添加し、続いてエチレンジアミン(0.051mL、0.76mmol)を加え、65℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCにより、続いてSFCを使用するキラル分離(Lux Cellulose-2(250×21.5)mm、5μm;共溶媒、40%メタノール;カラム温度、30℃;合計流速、70g/分;逆圧、100bar;充填性/注入、5mg/mL;検出、220nM)により精製して、2種のエナンチオマーを保持時間8分及び11分で得た。
実施例3.3(最初に溶出):LC/MS保持時間 = 1.70分; m/z = 581.1 [M+H]+.X-Bridge BEH C18(2.1×50)mm、2.5μm;流速0.5mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;2分かけて20%Bから90%B;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.5 (br. s, 1H), 10.47 (s, 1H), 9.47 (s, 1H), 8.54 (d, J=8.07 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.19 (d, J=8.40 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.45 (d, J=9.05 Hz, 1H), 7.07 (d, J=8.56 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.88 (t, J=9.2 Hz, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.57 (dd, J=8.56, 2.20 Hz, 1H), 6.57 (d, J=8.31 Hz, 1H), 6.32 (d, J=6.60 Hz, 2H), 5.19 - 5.34 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.41 (s, 2H), 2.88 - 3.06 (m, 2H).
実施例3.4(2番目に溶出):LC/MS保持時間 (同一条件下) = 1.71分; m/z = 581.2 [M+H]+.
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(中間体6a)
1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン/塩酸塩(80.0mg、0.139mmol)のDMF(1.0mL)中撹拌溶液に、2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)酢酸(29.6mg、0.153mmol)、HATU(58.3mg、0.153mmol)及びDIPEA(0.037mL、0.21mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、茶褐色ゴム状粗製化合物を得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 713.5 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.43 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.18 (d, J=8.53 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.81 - 7.85 (m, 1H), 7.64 - 7.70 (m, 1H), 7.57 - 7.61 (m, 1H), 7.40 (dd, J=13.2 Hz, 4.4Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.22 (dd, J=12.0 Hz, 2.4Hz, 1H), 6.88 (m, 1H), 6.6 (m, 1H), 6.19 (d, J=6.02 Hz, 2H), 5.80 (s, 2H), 5.57 - 5.61 (m, 1H), 3.74 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.50 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.92 - 3.03 (m, 2H), 0.94 (t, J=8.0 Hz, 2H), -0.10 (s, 9H).
N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例3.5及び3.6)
化合物N-(1-(6-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(60.0mg、0.084mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、室温でTHF中Bu4NF(THF中1M、0.40mL、0.40mmol)、エチレンジアミン(33.4mg、0.556mmol)を加え、得られた溶液を60℃に加熱し、3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCにより、続いてSFCを使用するキラル分離(Chiralpak IA(250×21)mm 5μm;共溶媒、40%メタノール;カラム温度、30℃;合計流速、70g/分;逆圧、100bar;注入、5mg/mL;検出、290nM)により精製して、2種のエナンチオマーを保持時間6分及び8分で得た。
実施例3.5(最初に溶出するエナンチオマー):LC/MS保持時間 = 2.47分; m/z = 583.1 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.32 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.10 (d, J=8.4 Hz, 1H),7.75 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=13.2 Hz, 4.4Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.98 (dd, J=12.0 Hz, 2.4Hz, 1H), 6.83 (t, J=9.29, 1H), 6.59 (tt, J=9.16, 2.38 Hz, 1H), 6.18 (d, J=6.02 Hz, 2H), 5.50 - 5.66 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.03 - 3.14 (m, 1H), 2.84 - 2.98 (m, 1H).
実施例3.6(2番目に溶出するエナンチオマー):LC/MS保持時間 = 2.47分; m/z = 581.1. [M-H]-、上記と同じ分析条件下。
(R)又は(S)tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j-E1及び中間体4j-E2)のいずれかのエナンチオマーの分離
中間体4jのエナンチオマーをキラルSFC[Whelk-01(R,R)(250×30)mm、5μm;共溶媒、20%(IPA中0.2%DEA);カラム温度、25℃;合計流速、70g/分;逆圧、100bar;注入、20mg/mL;検出、290nM]により分離した。2番目に溶出する異性体(中間体4j-E2)は、相対的により活性な最終類似体を得る。
tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体7a)
マイクロ波バイアル中のtert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j-E2、220mg、0.377mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中溶液に、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(364mg、0.943mmol)、NaHCO3(190mg、2.26mmol)を加え、混合物を窒素ガスで2分間脱気した。PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(18.5mg、0.023mmol)を加え、得られた反応混合物を加熱し、マイクロ波合成器中135℃で撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、水(50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、赤色液体を得た。粗製の化合物を逆相HPLCにより精製して、表題化合物(160mg)をアトロプ異性体の混合物として21:71のLC比で得た。LC/MS保持時間: m/z = 762.4 [M+H]+.
(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体7b)
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(90mg、0.118mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中撹拌溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4M HCl(1mL、4mmol)を滴下添加した。溶液を室温に加温し、6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(20mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液で塩基性化し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を水(20mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(70mg)をアトロプ異性体の混合物として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 662.5 [M+H]+.
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体7c)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(50mg、0.072mmol)のDMF(0.5mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(18.91mg、0.072mmol)、HATU(28.6mg、0.075mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、粗製の淡黄色ゴム状固体をアトロプ異性体の混合物として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 908.9 [M+H]+.
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例3.7)
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(50mg、0.055mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、室温でTHF中Bu4NF(1M溶液0.4mL、0.4mmol)、エチレンジアミン(21.8mg、0.36mmol)を加え、反応混合物を60℃にゆっくり加温し、2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、茶褐色ゴム状固体を得た。次いで粗製の化合物を逆相HPLC精製により精製して、表題化合物(11mg)を得た。正確なアトロプ異性体の構成比は決定しなかった。
分取HPLCフラクション(画分)を精製後直ちに濃縮し、この1H NMR中のピークの1セットを観察した。化合物は、HPLC(SUNFIRE C18(4.6×150)mm、3.5μm;流速1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.05%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.05%TFA;25分かけて10%Bから100%B、次いで100%Bで5分間保持;検出:254及び220nmでのUV)により同定されたように、溶液中で3日後約30:70比になる。
以下のデータを分離後直ちに取得した:LC/MS保持時間 = 2.87分; m/z = 778.1 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.39 (d, J=1.00 Hz, 1H), 7.95 (d, J=1.00 Hz, 1H), 7.14 (d, J=7.53 Hz, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.71 (t, J=39.6 Hz, 1H), 6.62 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.31 (dd, J=8.53, 2.01 Hz, 2H), 5.09 (t, J=7.03 Hz, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.18 (dd, J=13.20, 6.80 Hz, 1H), 2.95 (dd, J=13.05, 7.03 Hz, 1H), 2.43 - 2.52 (m, 2H), 1.33 - 1.45 (m, 1H), 1.03 - 1.09 (m, 1H).
N-((R)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例3.8)
(R)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメートを、上記した手順を使用して調製して、表題化合物をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 2.63分, 2.79分; m/z = 778.2 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4、3-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(単一のエナンチオマーである中間体8a)
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j-E2、100mg、0.171mmol)のDMF(2mL)中溶液に、2-イソプロピル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(50.8mg、0.206mmol)、K2CO3(71.1mg、0.514mmol)を加え、溶液を窒素ガスで2分間脱気した。Pd(Ph3P)4(11.9mg、10.3μmol)を加え、得られた反応混合物を100℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、水(50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、赤色液体を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(ヘキサン中10%酢酸エチルで溶出)で精製して、表題化合物(80mg)を得た。LC/MS保持時間 = 2.18分; m/z = 624.5 [M+H]ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(中間体8b)
tert-ブチル(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(中間体8a、80.0mg、0.128mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中撹拌溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4M HCl(0.5mL、2mmol)を滴下添加した。溶液を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(65mg)を得、これを更なる精製をせずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 1.71分; m/z = 524.5 [M+H]
ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(中間体8c、(単一のホモキラルなジアステレオマー))
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(中間体8b、65mg、0.124mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(32.8mg、0.124mmol)及びHATU(49.6mg、0.130mmol)並びにDIPEA(0.022mL、0.124mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、粗製の淡黄色ゴム状固体(85mg)を得、これを次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 1.88分; m/z = 770.6 [M+H] ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例3.9(単一のホモキラルなジアステレオマーとして)
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(中間体8c、80.0mg、0.104mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、室温でTHF中Bu4NF(0.40mL、0.40mmol)、エチレンジアミン(41.2mg、0.686mmol)を加え、反応混合物を60℃にゆっくり加温し、2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、茶褐色ゴム状固体を得た。次いで粗製の化合物を逆相HPLC精製により精製して、表題化合物(35mg)を得た。LC/MS保持時間 = 2.84分; m/z = 640.1 [M+H] +.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.42 (br.s, 1H), 9.12 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 8.34 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.67 (dd, J=8.0. 2.0 Hz, 1H), 7.36 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 (m, 1H), 6.90 (t, J-54.0 Hz, 1H), 6.33 (d, J=7.2Hz, 2H), 5.22 (m, 1H), 4.75 (dd, J=19.2, 16.4 Hz, 2H), 3.05 - 3.20 (m, 1H), 2.80 - 2.97 (m, 2H), 2.38 - 2.44 (m, 2H), 1.33 (m, 1H), 1.30 (d, J=6.85 Hz, 6H), 0.86 (m, 1H).
N-(1-(6-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例3.10、(単一のホモキラルなジアステレオマー))
実施例3.9の調製にて記載した手順を使用して、中間体4j-E2及び2-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランから実施例3.10を調製した。LC/MS保持時間 = 2.97分, m/z = 663.2 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.20 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.09 (s, 4H), 6.78 (t, J=74Hz, 1H), 6.60 (t, J=54Hz, 1H), 6.57 (t, J=7.2Hz, 1H), 6.20 (m, 2H), 5.41 (t, J=7.2Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 3.02 (dd, J=12.0, 8.0 Hz, 1H), 2.88 (dd, J=12.0, 7.2 Hz, 1H), 2.36 (m, 2H), 1.22 - 1.38 (m, 1H), 0.94 - 1.11 (m, 1H).
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体4i-E2、単一のエナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4j-E2、200.0mg、0.343mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中撹拌溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4M HCl(2.50mL、10.0mmol)を滴下添加した。溶液を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(140mg)をHCl塩として得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 =1.24分; m/z = 483.2 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.1%TFA;1.6分かけて0%Bから98%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体9a(ホモキラルなジアステレオマー))
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン/HCl(中間体4i-E2、120mg)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(61.0mg、0.231mmol)、HATU(92mg、0.242mmol)及びDIPEA(0.081mL、0.462mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(140mg)を得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 1.63分, m/z = 729.3 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.1%TFA;1.6分かけて0%Bから98%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-(4-シクロプロピルフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体9b(ホモキラルなジアステレオマー)
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体9a、75mg、0.103mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中溶液に、(4-シクロプロピルフェニル)ボロン酸(41.6mg、0.257mmol)及び炭酸ナトリウム(32.7mg、0.308mmol)を加え、溶液を窒素ガスで2分間脱気した。PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(5.0mg、6.2μmol)を加え、得られた反応混合物を、マイクロ波合成器中で、135℃に加熱し、1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、水(50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、赤色液体を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに加え、ヘキサン中20%酢酸エチルで溶出して、表題生成物(65mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.76分, m/z = 776.5 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.1%TFA;1.6分かけて0%Bから98%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-(4-シクロプロピルフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例3.11(ホモキラル))
N-(1-(6-(4-シクロプロピルフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体9b、80.0mg、0.104mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、室温でTHF中Bu4NF(0.4mL、1M溶液、0.4mmol)、エチレンジアミン(41.4mg、0.689mmol)を加え、反応混合物を60℃にゆっくり加温し、2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、茶褐色ゴム状固体を得た。次いで粗製の化合物を逆相HPLC精製により精製して、表題化合物(25mg)を得た。LC/MS保持時間 = 3.20分; m/z = 367.2 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.20 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.15 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.07 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.71 (t, J=54 Hz, 1H), 6.65 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.23 (dd, J=8.4, 1.6 Hz, 2H). 5.58 (t, J=7.2Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 3.03 (dd, J=12.0, 8.0 Hz, 1H), 2.90 (dd, J=12.0, 7.2 Hz, 1H), 2.54 (m, 2H), 1.97 (m, 1H), 1.41 (m, 1H), 1.10 (m, 1H), 1.05 (dd, J=8.31, 2.20 Hz, 2H), 0.74 (m, 2H).
メチル6-ブロモ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体10a)
6-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルボン酸(1.60g、6.61mmol)のメタノール(16mL)中撹拌溶液に、濃硫酸(0.324mL、6.08mmol)を加え、得られた溶液を16時間還流した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、残留物にDCM中10%MeOH(50mL)を加え、20分間撹拌した。固体の重炭酸ナトリウムを加え、溶液を撹拌して塩基性にした。有機層をデカントし、このプロセスを2回繰り返した。合わせた有機層を濃縮乾固して、表題化合物(1g)を淡黄色油状物として得た。LC/MS: m/z = 256.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH C8(2.1×50mm)、1.7μm、流速:0.7mL/分;移動相A:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(95:5);移動相B:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(5:95);濃度勾配(gradient)時間2.4分、1.6分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.2分間保持、流速0.7mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.32 (br. s., 1H), 8.65 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 3.91 (s, 3H).
メチル6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体10b)
メチル6-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(1.10g、4.30mmol)のDMF(10mL)中溶液に、NaH(0.189g、4.73mmol)を加え、10分間撹拌した。SEM-Cl(1.143mL、6.44mmol)を加え、室温で1時間更に撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、氷冷水でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(650mg)を位置異性体の混合物(26:60)として得た。試料を更なる精製をせずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 1.32及び1.39分; m/z = 386.5 [M+H]+、カラム:Acquity BEH C8(2.1×50mm、1.7μ:流速:0.7mL/分;移動相A:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(95:5)移動相B:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(5:95)濃度勾配時間2.4分、1.6分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.2分間保持、流速0.7mL/分;検出:220nmでのUV)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 主な位置異性体) δ ppm 8.82 (s, 1H), 8.62 (d, J=8.53 Hz, 1H), 5.64 (s, 2H) 3.92 (s, 3H), 3.45 - 3.65 (m, 2H), 0.74 - 0.92 (m, 2H), -0.01 (s, 9H).
(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メタノール(中間体10c)
メチル6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(1.60g、4.14mmol)のTHF(70mL)中撹拌溶液に、-78℃でLiAlH4(THF中2.4M、0.52mL、1.24mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を-50℃に冷却し、飽和硫酸ナトリウムでゆっくりクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水(dried over)し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、CHCl3中5〜10%MeOHで溶出)により精製して、表題化合物(1.32g)を黄色油状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.29分及び1.39分; m/z = 358.4 [M+1]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから90%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 位置異性体の混合物, 一緒に積分した) δ ppm 8.65 (1H), 8.36 (1H), 5.66 (2H), 5.20 (1H), 4.72 (2H), 3.59 (1H), 3.43 - 3.52 (1H), 0.77 - 0.89 (2H), -0.05 (m, 9H).
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体10d)
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)メタノール(1.20g、3.35mmol)のDCM(30mL)中溶液に、0〜5℃でデス-マーチンペルヨージナン(2.84g、6.70mmol)を加え、得られた懸濁液を同一温度で1時間、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、DCM(3×50mL)で洗浄し、合わせた濾液溶液を10%NaHCO3水溶液(3×50mL)、水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.0g、淡黄色液体)を位置異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 2.56及び2.79分; m/z = 356 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:254nmでのUV。粗生成物を更には精製せずに次のステップに使用した。
N-((6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体10e)
6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(1.10g、3.09mmol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.449g、3.70mmol)及びCuSO4.5H2O(1.542g、6.17mmol)を加え、反応物の塊(reaction mass)を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCM(2×100mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製の茶褐色液体をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、CHCl3中5〜10%MeOHで溶出)により精製して、表題化合物(0.70g)を位置異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 2.84及び3.09分; m/z = 460.2 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV)。
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体10f)
ジエチルエーテル(5mL)中の削り状マグネシウム(0.063g、2.61mmol)に、室温で1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.338mL、2.61mmol)を15分かけて滴下添加し、1時間撹拌して、グリニャール試薬を得た。N-((6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.6g、1.306mmol)のジエチルエーテル(5mL)中撹拌溶液に、0℃で上記調製したグリニャール試薬を滴下添加し、混合物を同一温度で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の化合物を茶褐色液体として得た。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム24g、CHCl3中5〜10%MeOHで溶出)により精製して、表題化合物(0.20g)を位置異性体とジアステレオマーとの混合物として得たが、2種のピークのみがLC/MS分析にて観察された。LC/MS保持時間 = 3.38及び3.78分; m/z = 587 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体10g)
上記からのN-(1-(6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.34mmol)のジオキサン(2mL)中撹拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.10mL、0.34mmol)を滴下添加し、反応物の塊を室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をエーテルで2回共蒸留して、表題化合物をHCl塩(150mg)として得、これは知られていないSEM-位置化学的組成物であり、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS: m/z = 483.9 [M+H]+.
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体10h)
1-(6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(300mg、0.621mmol)のDCM(2mL)中撹拌溶液に、0℃でTEA(0.432mL、3.10mmol)及び(Boc)2O(0.173mL、0.745mmol)を加え、反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物をDCM(2×20mL)で希釈し、水(2×10mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム120g、ヘキサン中5%〜10% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(0.20g)を位置異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.86及び1.94分; m/z = 583.0 [M+H]+.カラム:Acquity BEH C8(2.1×50mm)、1.7μm:流速:0.7mL/分;移動相A:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(95:5);移動相B:5mmol酢酸アンモニウム:ACN(5:95);濃度勾配時間2.4分、1.6分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.2分間保持、流速0.7mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体10i-E1及び中間体10i-E2(各々単一エナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(164mg、0.281mmol)のTHF(1.0mL)中撹拌溶液に、TBAF(1.85mL、0.281mmol)及びエチレンジアミン(0.019mL、0.28mmol)を加え、反応物の塊を70℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで粗製物を分取HPLCにより、続いてキラルSFCによるエナンチオマーの分離(Chiralpak AD-H(250×21)mm、5μm;注入容量:10mg/1mL;共溶媒:MeOH中0.2%DEA;カラム温度、30℃;CO2%:80、共溶媒%:20;流速:70g/分、UV:295nm)により精製した。
中間体10i-E1(最初に溶出するエナンチオマー;保持時間:3.1分):LC/MS: m/z = 453.0 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.43 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 6.69 - 6.90 (m, 3H), 5.56 (dd, J=8.28, 5.27 Hz, 1H), 3.13 - 3.27 (dd, J=13.55, 9.04 Hz, 1H), 3.00 (dd, J=13.55, 9.04 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H).
中間体10i-E2:(2番目に溶出するエナンチオマー;保持時間:3.6分)。LC/MS: m/z = 453.0 [M+H]+.
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体10j(アトロプ異性体の混合物としての単一エナンチオマー)
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(40.0mg、0.088mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体10i-E1、85.0mg、0.221mmol)のジオキサン(2mL)中溶液に、NaHCO3(44.5mg、0.529mmol)の水(0.5mL)中溶液を加え、反応混合物を窒素で10分間脱気した。PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(4.3mg、5.29μmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波照射下、130℃に加熱し、1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、表題化合物(40mg)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 2.29及び2.33分; m/z = 632.0 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体10k(アトロプ異性体の混合物としての単一エナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体10j、40mg、0.063mmol)のジオキサン(1mL)中撹拌溶液に、0℃で4M HClジオキサン(0.50mL、0.063mmol)を滴下添加し、得られた溶液を室温にゆっくり加温し、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をエーテルで2回共蒸留して、表題化合物(40mg)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.23及び1.75分; m/z = 532.1 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例4.1(アトロプ異性体の混合物としてホモキラルなジアステレオマー))
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体10k、40.0mg、0.075mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に、((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(23.8mg、0.090mmol)、DIPEA(0.013mL、0.075mmol)及びHATU(28.6mg、0.075mmol)を加え、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(5mL)で希釈し、水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗製物を逆相HPLCにより精製して、表題化合物(10.9mg)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 2.50及び2.64分; m/z = 778.1 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:254nmでのUV。
実施例4.2
中間体10i-E2から実施例4.1と同様の方法で、アトロプ異性体の混合物であるホモキラルな化合物として、実施例4.2を調製する。LC/MS保持時間 = 2.51及び2.64分; m/z = 778.1 [M+H]+.カラム:KINETIX C18、75×3mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%アセトニトリル/10mM HCOONH4;移動相B:2%水/98%アセトニトリル/10mM HCOONH4;濃度勾配時間4.6分、4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.6分間保持、流速1.5mL/分;検出:254nmでのUV。
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(中間体11a)
6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(3.00g、15.2mmol)のDMF(50mL)中撹拌溶液に、0℃でNaH(1.218g、30.5mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。トシルクロリド(5.81g、30.5mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、生成物を濾過し、乾燥して、表題化合物を茶褐色固体として得た。LC/MS: m/z = 351.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.63 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.20 (d, J=3.9 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.44 (d, J=7.8 Hz, 2H), 6.99 (dd, J=3.7, 0.7 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H).
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン4-オキシド(中間体11b)
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(0.16g、0.456mmol)のDCM(3mL)中撹拌溶液に、0℃でm-CPBA(0.157g、0.911mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿してきた固体を濾過し、濾液に10%重炭酸ナトリウム水溶液を加え、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、純粋な表題化合物(0.16g)を得た。LC/MS: m/z = 369.2 [M+H]+.
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボニトリル(中間体11c)
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン4-オキシド(0.160g、0.436mmol)のDCE(4mL)中撹拌溶液に、室温でTEA(0.304mL、2.19mmol)、TMS-CN(0.292mL、2.18mmol)を加え、得られた反応混合物を80℃で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、ヘキサン中10%〜20% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(0.13g)を得た。LC/MS: m/z = 376.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.74 (s, 1H), 8.45 (d, J=3.9 Hz, 1H), 8.09 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.47 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.12 (d, J=3.6 Hz, 1H), 2.39 - 2.30 (s, 3H).
メチル6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体11d)
6-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボニトリル(0.5g、1.33mmol)のエタノール(10mL)及び水(4mL)中撹拌溶液に、室温でNaOH(0.213g、5.32mmol)を加え、得られた反応混合物を90℃で終夜還流した。反応混合物を減圧下で濃縮した。MeOH(5mL)中の得られた粗製の酸(0.28g)に、室温でH2SO4(0.31mL)を加え、反応混合物を65℃で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、10%重炭酸ナトリウム水溶液を注意深く加え、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製材料をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出)により精製して、表題化合物(0.25g)を茶褐色固体として得た。LC/MS: m/z = 255.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.00 (br. s., 1H), 8.14 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.69-6.68 (dd, J= 8.0, 3.6 Hz, 1H), 4.09 - 3.73 (m, 3H)
メチル6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体11e)
メチル6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(0.23g、0.902mmol)のDMF(4mL)中撹拌溶液に、0℃でNaH(0.054g、1.353mmol)を加え、得られた溶液を室温で5分間撹拌した。SEM-Cl(0.239mL、1.353mmol)を加え、室温で1時間更に撹拌した。反応物の塊を冷水で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製の化合物をISCO(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、石油エーテル中50%酢酸エチルで溶出)により精製して、表題化合物(0.3g)を得た。LC/MS: m/z = 387.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.43 (s, 1H), 7.94 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.79 - 6.64 (m, 1H), 5.60 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.55 - 3.34 (m, 2H), 0.88 - 0.67 (m, 2H), -0.08 (s, 9H).
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体11f)
メチル6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(0.100g、0.260mmol)のTHF(2mL)中撹拌溶液に、-78℃でDIBAL-H(0.519mL、0.519mmol)を加え、同一温度で1時間撹拌した。反応混合物を-78℃でMeOHにてクエンチし、飽和酒石酸ナトリウムカリウム溶液を加え、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(0.075g)を得た。LC/MS: m/z = 355.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.12 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.05 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.86 (d, J=3.5 Hz, 1H), 5.76 - 5.43 (m, 2H), 3.47- 3.34 (m, 2H), 1.04 - 0.52 (m, 2H), - 0.37 (s, 9H).
N-((6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体11g)
6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(1.50g、4.22mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液に、硫酸銅(II)五水和物(2.11g、8.44mmol)、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.28g、10.55mmol)を加え、得られた溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗製の化合物をISCO(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、石油エーテル中60%酢酸エチルで溶出)により精製して、表題化合物(1.1g)を得た。LC/MS: m/z = 460.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.88 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.01 (d, J=3.4 Hz, 1H), 6.81 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.64 (s, 2H), 3.55 - 3.34 (m, 2H), 1.23 (s, 9H), 0.93 - 0.65 (m, 2H), -0.40 (m, 9H).
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体11h)
マグネシウム(0.099g、4.09mmol)のジエチルエーテル(20mL)中撹拌混合物に、室温で1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.423mL、3.27mmol)を10分かけて滴下添加し、30分間更に撹拌して、グリニャール試薬を得た。N-((6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.750g、1.636mmol)のTHF(10mL)中撹拌溶液に、-10℃で上記グリニャール試薬を加え、得られた溶液を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を濃縮して、表題化合物(0.80g)を得た。ジアステレオマーの構成比は決定しなかった。LC/MS: m/z = 588.3 [M+H]+.
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体11i)
N-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.900g、1.53mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌溶液に、室温でジオキサン中4M HCl(0.47mL、15.3mmol)を加え、1時間撹拌した。反応物の塊を濃縮してジオキサンを除去し、10%重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製の化合物を逆相分取HPLCにより精製して、表題化合物(0.32g)を茶褐色固体として得た。LC/MS: m/z = 484.4 [M+H]+.
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体11j-E1及び中間体11j-E2(各々は純粋なエナンチオマーである))
1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(0.300g、0.622mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、TEA(0.173mL、1.244mmol)及びBoc2O(0.217mL、0.933mmol)を加え、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗製の化合物(0.26g)を得た。個々のエナンチオマーをキラルSFC分離(Whelk(R,R)(250×30)mm、5u;%共溶媒25%IPA+ACN(1:1)、カラム温度=30℃、%CO2:75%、%共溶媒:25%IPA+ACN(1:1)、合計流速:80.0g/分、逆圧:100bars、UV吸光度:225nm)により分離した。
中間体11j-E1:キラルSFC保持時間=4.53分。LC/MS: m/z = 584.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.40 (s, 1H), 7.95 (d, J=3.3 Hz, 1H), 7.31 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.20 - 6.93 (m, 3H), 6.75 (d, J=3.3 Hz, 1H), 5.68 (s, 2H), 5.37 (m, 1H), 3.54 (t, J=7.8 Hz, 2H), 3.21 - 2.91 (m, 2H), 1.34 (s, 9H), 0.90 (t, J=7.9 Hz, 2H), 0.05 (s, 9H).
中間体11j-E2:キラルSFC保持時間=6.23分(所望のエナンチオマー)。
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体11k(アトロプ異性体の混合物としての単一のエナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体11j-E1、0.050g、0.086mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(0.066g、0.172mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.1mL)中撹拌溶液に、重炭酸ナトリウム(0.043g、0.515mmol)及びPd(dppf)Cl2.DCM錯体(4.2mg、5.15μmol)を加えた。反応混合物を窒素でパージし、マイクロ波照射下130℃で1時間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、セライトパッドを酢酸エチルで洗浄した。有機層を濃縮し、粗製物を逆相分取HPLCにより精製して、表題化合物(0.06g、茶褐色ゴム状液体)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 3.80及び3.83分, m/z = 761.2 [M+H]+.カラム-KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体11l(アトロプ異性体の混合物としての単一のエナンチオマー))
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体11k、0.090g、0.118mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中撹拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.014mL、0.473mmol)を加え、室温で1時間更に撹拌した。反応混合物を濃縮し、10%重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(0.075g)をアトロプ異性体の混合物として得た。保持時間=1.42及び1.55分、m/z=661.6[M+H]+。ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体11m、(アトロプ異性体の混合物としてホモキラルなジアステレオマー))
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体11l、0.080g、0.121mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、HATU(0.046g、0.121mmol)、DIPEA(10.6μL、0.060mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.038g、0.145mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮してDMFを除去し、10%重炭酸ナトリウム溶液を加え、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を濃縮して、表題化合物(0.1g、茶褐色ゴム状液体)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.72及び1.88分, m/z = 907.5 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例5.1、5.2、5.3及び5.4(各々はホモキラルな単一のエナンチオマーである)
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(0.10g、0.110mmol)のTHF(1mL)中撹拌溶液に、TBAF(0.22mL、0.22mmol)、エチレンジアミン(3.7μL、0.055mmol)を加え、得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。反応物の塊を10%重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製の化合物はゆっくり相互変換するアトロプ異性体の混合物(30:70比で)であるとみられ、逆相分取HPLCにより分離し、特性評価目的のために分取HPLC後直ちにフラクションを濃縮して、実施例5.1及び5.2を得た。
実施例5.1(ジアステレオマー-1/アトロプ異性体-1):LC/MS保持時間 = 2.69分, m/z = 777.0 [M+H]+.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.40 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.1 (m, 1H), 7.19 (s, 2H), 6.80 (m, 1H), 6.74 (t, J=54 Hz, 1H), 6.67 - 6.56 (m, 1H), 6.43 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 2H), 5.25 (dd, J=9.0, 6.0 Hz, 1H), 4.78 - 4.72 (m, 2H), 3.42 (dd, J=13.3, 9.3 Hz, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.07 (dd, J=13.3, 9.3 Hz, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.49 (m, 2H), 1.41 - 1.25 (m, 1H), 1.08 - 0.97 (m, 1H).
実施例5.2(ジアステレオマー-1/アトロプ異性体-2):LC/MS保持時間 = 2.88分, m/z = 777.0 [M+H]+.カラムKINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.73 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.07 (d, J=7.1 Hz, 1H), 6.74 (t, J=54 Hz, 1H), 6.73 (m, 2H), 6.48 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.28 (d, J=7.1 Hz, 2H), 5.01 (t, J=7.1 Hz, 1H), 4.78 - 4.67 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.19 (dd, J=13.4, 7.6 Hz, 1H), 2.99 (dd, J=13.3, 9.3 Hz, 1H), 2.45 (br. s., 2H), 1.40 - 1.27 (m, 1H), 1.03 (br. s., 1H).
実施例5.1及び5.2の合成にて記載した手順に従って、中間体11j-E2からアトロプ異性体関係を含む実施例5.3及び5.4を調製した。
実施例5.3(ジアステレオマー-2/アトロプ異性体-1):LC/MS保持時間 = 2.69分, m/z = 777.0 [M+H]+.カラムKINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.62 (d, J= 3.2 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.05 (s, 2H), 6.70 (m, 1H), 6.60 (t, J=56 Hz, 1H), 6.50 (m, 1H), 6.37 (m, 2H), 5.21 (dd, J=9.4, 5.5 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.44 (dd, J=13.1, 9.2 Hz, 1H), 3.19 (s, 3H), 2.96 (dd, J=13.1, 9.2 Hz, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.49 (br. s., 2H), 1.41 (d, J=6.1 Hz, 1H), 1.16 - 1.00 (m, 1H).
実施例5.4(ジアステレオマー-2/アトロプ異性体-2):LC/MS保持時間 = 2.88分, m/z = 777.0 [M+H]+.カラムKINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.73 (d, J=3.4 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.05 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.60 (t, J=54 Hz, 1H), 6.40 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.28 (d, J=6.6 Hz, 2H), 4.99 (t, J=7.2 Hz, 1H), 4.81 - 4.70 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 3.21 (dd, J=13.4, 7.6 Hz, 1H), 2.98 (dd, J=13.1, 6.5 Hz, 1H), 2.53 - 2.31 (m, 2H), 1.45 - 1.26 (m, 1H), 1.12 - 0.98 (m, 1H).
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン7-オキシド(中間体12a)
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(5.00g、25.2mmol)のTFA(50mL)中撹拌溶液に、0℃で過酸化水素(11mL、126mmol)を加えた。反応混合物は濁った溶液に変化し、得られた反応混合物を60℃で12時間撹拌した。揮発物を真空下で除去して、粗製の表題化合物を黄色ゴム状固体として得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS: m/z = 214.3 [M+H] +. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.65 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.13 (s, 1H)
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボニトリル(中間体12b)
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン7-オキシド(5.40g、25.2mmol)のDCE(25mL)中溶液に、0℃でTEA(17.6mL、126mmol)を滴下添加し、続いてTMS-CN(16.9mL、126mmol)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物をDCM(200mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで得られた粗製材料をヘキサンで摩砕し、濾過し、乾燥して、5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボニトリル(3.0g)を得、これを何ら精製せずに次のステップに使用した。LC/MS: m/z = 221.0 [M-H]. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 14.0 (b.s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.33 (s, 1H).
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボン酸(中間体12c)
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボニトリル(3.00g、13.45mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、室温でNaOH(2.15g、53.8mmol)の水(20mL)中溶液を加え、得られた反応混合物を100℃に加熱し、4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して、所望の生成物のナトリウム型を黄色固体として得た。粗製物を更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS: m/z = 241.9 [M+H]+.
メチル5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体12d)
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボン酸(ナトリウム塩、3.00g、12.4mmol)のMeOH(80mL)中懸濁液に、0℃で濃硫酸(2.64mL、49.6mmol)を滴下添加し、得られた懸濁液を80℃に加熱し、2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、水(200mL)を加え、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.8g)を淡黄色固体として得た。LC/MS: m/z = 255.9 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.98 (b.s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 4.08 (s, 3H).
メチル5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体12e)
メチル5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボキシレート(2.80g、10.93mmol)のDMF(20mL)中溶液に、NaH(0.547g、13.67mmol)を加え、0℃で10分間撹拌した。SEM-Cl(2.33mL、13.12mmol)を加え、得られた溶液を室温に加温し、2時間撹拌した。反応物の塊を0℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(3.8g、茶褐色液体)を位置異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.42分及び1.56分; m/z = 386.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)メタノール(中間体12f)
メチル5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルボキシレート(3.80g、9.84mmol)のTHF(60mL)中溶液に、-78℃でLiAlH4(2.05mL、4.92mmol、THF中2.4M)を加え、得られた溶液を同一温度で1時間撹拌した。反応混合物を室温に加温し、2時間更に撹拌した。反応混合物を-50℃に冷却し、飽和硫酸ナトリウム溶液でゆっくりクエンチし、反応混合物を室温に加温し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出する。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、ヘキサン中10%〜30% EtOAcで溶出)により精製して、所望の化合物(1.2g)を淡黄色液体として得た。LC/MS: m/z = 358.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.27 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 5.87 (s, 2H), 4.90 (s, 2H), 3.83 - 3.49 (m, 2H), 1.08 - 0.77 (m, 2H), 0.03 - 0.16 (s, 9H).[注意:SEM-位置化学の性質は決定されていないが、ここで及び関連する下記誘導体に関して単一の位置異性体であるとみられる。]
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルバルデヒド(中間体12g)
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)メタノール(1.20g、3.35mmol)のDCM(30mL)中溶液に、0〜5℃でデス-マーチンペルヨージナン(2.84g、6.70mmol)を加え、得られた懸濁液を同一温度で1時間撹拌し、室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、DCM(3×50mL)で洗浄し、合わせた濾液溶液を10%水酸化ナトリウム水溶液(3×50mL)、水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.0g)を淡黄色液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.30 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 5.94 (s, 2H), 3.91 - 3.40 (m, 2H), 1.10 - 0.64 (m, 2H), -0.16 (s, 9H).
N-((5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体12h)
5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-カルバルデヒド(900.0mg、2.53mmol)のDCM(50mL)中撹拌溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(337mg、2.78mmol)及びCuSO4.5H2O(806mg、5.05mmol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、DCM(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。得られた粗製材料をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム24g、ヘキサン中0%〜30% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(1.0g、淡黄色固体)を得た。LC/MS保持時間 = 1.54分及び1.66分 (56:28); m/z = 459.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 5.80 (m, 2H), 3.62 - 3.57 (m, 2H), 1.19 (s, 9H), 1.10 - 0.64 (m, 2H), -0.136 (s, 9H).
N-(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体12i)
ジエチルエーテル(5mL)中のマグネシウム(0.095g、3.92mmol)に、室温で1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.507mL、3.92mmol)を15分かけて滴下添加し、混合物を1時間撹拌して、グリニャール試薬を得た。N-((5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(900mg、1.959mmol)のジエチルエーテル(20mL)中撹拌溶液に、-20℃で上記グリニャール試薬を滴下添加し、同一温度で10分間撹拌した。次いで反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の化合物を茶褐色液体として得た。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、ヘキサン中5〜30% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(1.0g)を得た。LC/MS保持時間 = 1.77分 m/z = 587.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体12j)
N-(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.20g、2.04mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(2.5mL、10mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をエーテルで処理し、2回蒸発させて、表題化合物をHCl塩(600mg)として得、これを精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 1.66分; m/z = 483.5 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。[注意:SEM-位置化学構成比の性質は決定しなかった。]
tert-ブチル(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体12k-E1及び中間体12k-E2(各々は単一のエナンチオマーである))
1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン、HCl(1.30g、1.296mmol)のDCM(40mL)中溶液に、Et3N(0.45mL、3.24mmol)及びBoc2O(0.36mL、1.56mmol)を加え、得られた淡赤色溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCM(2×20mL)で希釈し、水(2×10mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム24g、ヘキサン中5%〜10% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(160mg)を得た。個々のエナンチオマーをキラルSFC(カラム:Whelk-01(R,R)(250×21)mm、CO2=75%;共溶媒=25%のIPA中0.2%DEA;充填性/注入=5mg/1.5mL;カラム温度、30.0℃、CO2流速:70.0g/分;逆圧=100bar;220nmでの検出)により分離した。
中間体12k-E1(最初に溶出するエナンチオマー;保持時間、2.80分):LC/MS: m/z = 583.9 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.49 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 6.86 (d, J=7.0 Hz, 2H), 6.79 (d, J=9.5 Hz, 2H), 5.98 - 5.82 (m, 2H), 5.62 (br. s., 1H), 3.70 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.30 - 3.19 (m, 1H), 2.99 (dd, J=13.6, 9.0 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.01 - 0.78 (m, 2H), -0.17 (s, 9H).
中間体12k-E2(2番目に溶出するエナンチオマー;保持時間、4.5分):LC/MS: m/z = 583.9 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.49 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 6.86 (d, J=7.0 Hz, 2H), 6.79 (d, J=9.5 Hz, 2H), 5.98 - 5.82 (m, 2H), 5.62 (br. s., 1H), 3.70 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.30 - 3.19 (m, 1H), 2.99 (dd, J=13.6, 9.0 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.01 - 0.78 (m, 2H), -0.17 (s, 9H).
tert-ブチル(1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体12l(アトロプ異性体の混合物としての単一エナンチオマー))
マイクロ波バイアル中のtert-ブチル(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体12k-E1、80.0mg、0.137mmol))の1,4-ジオキサン(2mL)中溶液に、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(106mg、0.274mmol)、重炭酸ナトリウム(69mg、0.82mmol)を加え、混合物を窒素で2分間脱気した。PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(6.7mg、0.082mmol)を加え、得られた反応混合物を、マイクロ波合成器中で、135℃に加熱し、1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。得られた粗製物を逆相HPLCにより精製して、表題化合物(160mg)をアトロプ異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.42分及び1.56分; m/z = 760.5 [M-H].ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV
N-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体12m)
tert-ブチル(1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体12l、100mg、0.092mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中撹拌溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4M HCl(1.0mL、33mmol)を滴下添加した。得られた溶液を室温に加温し、6時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(70mg、HCl塩)を得、これを何ら精製せずに次のステップに直接使用した。LC/MS保持時間 = 0.84分, 1.03分; m/z = 530.1 [M-H].ACQUITY BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.1%TFA;1.6分かけて0%Bから98%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-(1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例6.1及び6.2(各々は、アトロプ異性体の混合物であると観察されたホモキラルなジアステレオマーである)
N-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体12m、8.0mg)のDCM(2mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(3.5mg、0.013mmol)、HATU(5.3mg、0.014mmol)を加え、得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を分取HPLCにより精製して、表題化合物(15mg)をアトロプ異性体の混合物(7:3比)として得た。LC/MS保持時間 = 2.69分, 2.86分; m/z = 776.0 [M-H].KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。HPLC保持時間=15.18及び15.74分;X-Bridge Phenyl(4.6×150)mm、3.5μm;流速1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.05%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.05%TFA;25分かけて10%Bから100%B、次いで100%Bで5分間保持;検出:254及び220nmでのUV。
実施例6.1と同様に、中間体12k-E2から実施例6.2、アトロプ異性体の混合物(7:3比)を調製した。LC/MS保持時間 = 2.41及び2.55分; m/z = 776.0 [M-H]-.KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中10mM HCO2NH4;移動相B:2%水/98%ACN中10mM HCO2NH4;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。
2,3-ジブロモピリジン-4-アミン(中間体13a)
2-ブロモピリジン-4-アミン(2.00g、11.6mmol)の酢酸(20mL)中撹拌溶液に、NBS(2.057g、11.56mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、ヘキサン中22% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(1.4g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z = 251.1 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.92 (d, J = 3.60 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 4.00 Hz, 1H), 4.84 (bs, 2H).
2,3-ジブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(中間体13b)
2,3-ジブロモピリジン-4-アミン(1.4g、5.56mmol)の濃硫酸(12mL、225mmol)中撹拌溶液に、-5℃で硝酸カリウム(0.674g、6.67mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を冷水(50mL)でクエンチし、黄色沈殿物を濾過し、真空乾固した。黄色固体に-5℃で濃H2SO4(10mL)を加え、90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷でクエンチし、生成物を濾過し、乾燥して、表題化合物(1.1g)を黄色固体として得た。LC/MS: m/z = 296.1 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (s, 1H), 8.11 (極めて広幅, 2H).
5,6-ジブロモピリジン-3,4-ジアミン(中間体13c)
2,3-ジブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(6.00g、16.6mmol)のエタノール(120mL)中撹拌溶液に、塩化スズ(II)(19.16g、101mmol)を加え、反応混合物を65℃で16時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、10%NaOH溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(4.8g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z = 266.1 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.39 (s, 1H), 5.92 (s, 2H), 5.04 (s, 2H).
6,7-ジブロモ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(中間体13d)
5,6-ジブロモピリジン-3,4-ジアミン(0.500g、1.87mmol)のアセトニトリル(10mL)中撹拌溶液に、オルトギ酸トリエチル(1.56mL、9.37mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(5.8mg、9.4μmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、ヘキサン中95% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(0.45g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z =276.1 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.51 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.55 (s, 1H).
7-ブロモ-6-ビニル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(中間体13e)
6,7-ジブロモ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(0.50g、1.81mmol)のDMF(5mL)中撹拌溶液に、トリブチル(ビニル)スズ(0.583mL、1.98mmol)、Pd(PPh3)4(0.104g、0.090mmol)を加え、反応混合物をN2で15分間パージし、次いで100℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮してDMFを除去し、残留物に水(100mL)を加え、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム12g、クロロホルム中4.5%メタノールで溶出)により精製して、表題化合物(0.25g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z = 224.2 [M+H]+. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.34 (bs, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.28 (dd, J = 16.8, 10.5 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 16.80 Hz, 1H), 5.52 (d, J = 10.50 Hz, 1H).
7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-6-ビニル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(中間体13f)
7-ブロモ-6-ビニル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(1.70g、7.59mmol)のDMF(20mL)中撹拌溶液に、0℃でNaH(0.36g、9.1mmol)を加え、同一温度で30分間撹拌した。SEM-Cl(1.48mL、8.35mmol)を加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム24g、石油エーテル中18%酢酸エチルで溶出)により精製して、表題化合物(2.1g)を灰白色固体(位置異性体の混合物)として得た。LC/MS保持時間 = 1.47及び1.53分, m/z = 354 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルバルデヒド(中間体13g)
7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-6-ビニル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(4.00g、11.29mmol)のメタノール(50mL)及びDCM(50mL)中撹拌溶液に、オゾンガスを-78℃にて30分間パージした。硫化ジメチル(1.67mL、22.6mmol)を-78℃で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して揮発物を除去し、残留物をDCM(100mL)で処理し、水(3×100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.5g、茶褐色ゴム状固体)をSEM位置異性体の混合物として得た。このような粗製の化合物を更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS保持時間 = 1.21及び1.25分, m/z = 356.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
N-((7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体13h)
7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルバルデヒド(4.00g、11.23mmol)のDCM(60mL)中撹拌溶液に、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.50g、12.35mmol)、硫酸銅(II)(3.58g、22.45mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、セライトに通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、クロロホルム中6%メタノールで溶出)により精製して、表題化合物(3.5g)を灰白色ゴム状固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.36分, m/z = 459.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。[注意:単一のピークがLC/MS分析にて観測されたが、試料が1つのSEM-位置異性体を含んでいたかどうかは明確ではなかった。また、最終的には重要ではないが、支配的な(主要な)異性体に関するSEM配置は確立されなかった]。
N-((7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体13i)
N-((7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.65g、1.42mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール(0.48g、1.84mmol)及びK2CO3(0.59g、4.24mmol)を加え、反応混合物をN2で15分間パージした。Pd(PPh3)4(0.098g、0.085mmol)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮してDMFを除去し、残留物を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム40g、クロロホルム中5%メタノールで溶出)により精製して、表題化合物(0.80g)を茶褐色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.45分, m/z = 514.6 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。[注意:単一のピークがLC/MS分析にて観測されたが、試料が1つのSEM-位置異性体を含んでいたかどうかは明確ではなかった。また、最終的には重要ではないが、支配的な異性体に関するSEM配置は確立されなかった]。
N-(1-(7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体13j)
削り状マグネシウム(0.047g、1.95mmol)のジエチルエーテル(5mL)中撹拌混合物に、1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.252mL、1.946mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌して、グリニャール試薬を得た。N-((7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.5g、0.97mmol)のジエチルエーテル(20mL)中撹拌溶液に、-30℃で上記調製したグリニャール試薬を滴下添加し、反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物をNH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗製の表題化合物(0.90g)を茶褐色ゴム状固体として得た。このような粗製の化合物を更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS保持時間 = 1.69分, m/z = 642.6 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。[注意:単一のピークがLC/MS分析にて観測されたが、試料が1つのSEM-位置異性体を含んでいたかどうかは明確ではなかった。また、最終的には重要ではないが、支配的な異性体に関するSEM配置は確立されなかった]
1-(7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン(中間体13k)
N-(1-(7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.80g、1.25mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(5.2mL、24mmol)を加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の化合物を分取HPLCにより精製して、表題化合物(0.08g)を灰白色固体として得た。LC/MS保持時間 = 0.70分; m/z = 408.2 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;流速:1.1mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中0.1%TFA;移動相B:5%水/95%ACN中0.1%TFA;1.6分かけて0%Bから98%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.50 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.46 (bs, 3H), 8.42 (s, 1H), 8.26 (d, J=8 Hz, 1H), 6.98 (m, 1H), 6.29 (d, J=6 Hz, 2H), 4.57 (bs, 1H), 3.18 (m, 2H).
N-(1-(7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例7.1及び7.2、各々は単一のジアステレオマーである)
1-(7-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン(60mg、0.15mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、2-((3bR,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(38.9mg、0.147mmol)、DIPEA(0.026mL、0.15mmol)、HATU(56mg、0.15mmol)を加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の化合物を逆相HPLCにより、続いてキラルSFC(Chiralpak IA(250×21)mm、5um;共溶媒、30%(IPA中0.2%DEA);カラム温度、30℃;充填性/注入、10mg/mL;合計流速、70g/分;逆圧、100bar;UV検出、254nM)により精製して、2種のジアステレオマーを得た。
実施例7.1(11mg、最初に溶出するジアステレオマー、保持時間3.0分)。LC/MS: m/z = 654.1 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.29 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (bs, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.70 (t, J = 54.8,1H), 6.60 (m, 1H), 6.25 (bs, 2H), 5.44 (s, 1H), 4.81 (s, 2H), 3.18-3.02 (m, 2H), 2.56 (m, 2H), 1.36-1.31 (m, 1H), 0.99-0.91 (m, 1H).
実施例7.2(12mg、2番目に溶出するジアステレオマー、保持時間3.8分)。LC/MS: m/z = 654.1 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.46 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.87 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.24 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 7.79 (bs, 1H), 7.26 (bs, 1H), 6.70 (t, J = 54.8, 1H), 6.60 (m, 1H), 6.26 (bs, 2H), 5.22 (m, 1H), 4.74 (dd, J=10.8, 6.4 Hz, 2H), 3.16-3.04 (m, 2H), 2.47 (m, 2H), 1.43-1.31 (m, 1H), 1.12-1.08 (m, 1H).
N-(1-(7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体14a)
マグネシウム(0.476g、19.59mmol)のジエチルエーテル(5mL)中撹拌溶液に、室温で1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(2.53mL、19.59mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌して、グリニャール試薬を得た。N-((7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.50g、3.26mmol)のジエチルエーテル(300mL)中撹拌溶液に、-20℃で上記調製したグリニャール試薬をゆっくり滴下添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム溶液(100mL)でクエンチし、生成物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗製の表題化合物(2.5g)、茶褐色ゴム状固体を、異なる窒素原子上にSEM基を有するジアステレオマーの混合物として得た。このような粗製の化合物を更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS保持時間 = 1.46, 1.51, 1.59及び1.66分; m/z = 587.4 [M+H]+.ACQUITY BEH C18(3×50)mm、1.7μm;流速:0.7mL/分;移動相A:95%水/5%ACN中5mmol NH4OAc;移動相B:5%水/95%ACN中5mmol NH4OAc;1分かけて20%Bから100%B、次いで90%Bで0.6分間保持;検出:220nmでのUV。
1-(7-ブロモ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン(中間体14b-E1及び中間体14b-E2(各々は単一のエナンチオマーである))
N-(1-(7-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.500g、0.851mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中撹拌溶液に、室温で1,4-ジオキサン中HCl(4M、5mL、0.851mmol)を加え、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を逆相HPLCにより精製した。個々のエナンチオマーをキラルSFC(Chiralpak AS-H(250×30)mm、5u、共溶媒IPA中0.2%DEA、カラム温度=30℃、%CO2:80%、%共溶媒:20%(IPA中0.2%DEA)、合計流速:120.0g/分、逆圧:100bars、UV吸光度:254nm)により分離して、2種のエナンチオマーを得た。
中間体14b-E1(100mg、最初に溶出する異性体、灰白色固体)。キラルSFC保持時間=2.87分、LC/MS: m/z = 353.3 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 6.69 (tt, J=2.26, 9.29 Hz, 1H), 6.57-6.65 (m, 2H), 5.13 (s, 1H), 3.34-3.40 (m, 1H), 3.04-3.19 (m, 2H).
中間体14b-E2(100mg、2番目に溶出する異性体、灰白色固体)。キラルSFC保持時間=6.63分。
tert-ブチル7-ブロモ-6-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-1-カルボキシレート(中間体14c(単一のエナンチオマー))
1-(7-ブロモ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体14b-E1、0.200g、0.566mmol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に、室温でTEA(0.158mL、1.133mmol)及びBoc2O(0.263mL、1.133mmol)を加え、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をコンビフラッシュクロマトグラフィー(Redisep(登録商標)SiO2カラム120g、ヘキサン中20% EtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(0.22g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z = 553.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.24 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 6.73-6.81 (m, 3H), 5.63 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 3.37 (s, 1H), 3.02-3.09 (m, 2H), 1.76 (s, 9H), 1.32 (s, 9H).
tert-ブチル(1-(7-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体14d-A1及び中間体14d-A2)
tert-ブチル7-ブロモ-6-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-1-カルボキシレート(中間体14c、0.25g、0.452mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中撹拌溶液に、室温で水(2mL)中のN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(0.348g、0.903mmol)及び炭酸ナトリウム(0.072g、0.678mmol)を加え、反応混合物をN2で15分間パージし、(Cy3P)2PdCl2(0.017g、0.023mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波合成器中135℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物に水(25mL)を加え、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、個々のアトロプ異性体を分取HPLC(XBridge phenyl(250*19)mm、5μm;流速15mL/分;移動相A:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:アセトニトリル:メタノール(1:1);濃度勾配:時間(分)/%B 0/30、12/60、18/70;検出:220nmでのUV)により分離した。
中間体-14d-A1(保持時間16.4分、80mg、灰白色固体)。LC/MS: m/z = 632.0 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.32 (s, 2H), 6.63 (m, 1H), 6.45 (m, 2H), 5.05 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.03-3.08 (m, 2H), 2.76 (s, 3H), 1.41(s, 9H).
中間体-14d-A2(保持時間17.6分、80mg、灰白色固体)。LC/MS: m/z = 632.2 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.17 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.17-7.19 (m, 2H), 6.76 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 6.51 (t, J = 14.40 Hz, 2H), 5.65 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.03-3.08 (m, 2H), 1.31 (s, 9H).
N-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体-14e)
tert-ブチル(1-(7-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体-14d-A1、0.060g、0.095mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中撹拌溶液に、室温で1,4-ジオキサン中4M HCl(2.0mL、8.0mmol)を加え、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、表題化合物のHCl塩(0.045g)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/z = 532.3 [M+H]+; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.27 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.46-7.54 (m, 1H), 7.37-7.46 (m, 1H), 6.72 (t, J=9.04 Hz, 1H), 6.42 (d, J=6.53 Hz, 2H), 4.54 (m, 1H), 3.44 (s, 3H), 3.35 (m, 1H), 3.11-3.23 (m, 1H), 2.71 (s, 3H).
N-(1-(7-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例7.3、7.4、7.5及び7.6)
N-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド/HCl(0.030g)のCH2Cl2(4mL)中撹拌溶液に、HATU(0.026g、0.068mmol)、DIPEA(0.020mL、0.113mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.015g、0.056mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の化合物を逆相HPLCにより精製して、実施例7.3(17mg)を灰白色固体として得た。LC/MS保持時間 = 2.41分, m/z = 778.0 [M+H]+、KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中0.1%HCOOH;移動相B:2%水/98%ACN中0.1%HCOOH;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.24 (s, 2H), 6.72 (t, J=54 Hz, 1H), 6.60 (m, 1H), 6.38 (d, J=6.53 Hz, 2H), 5.35 (dd, J=5.52, 9.54 Hz, 1H), 4.78 (m, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.13 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.42-2.52 (m, 2H), 1.31-1.42 (m, 1H), 1.02 (br. s., 1H).
実施例7.3の合成にて記載したプロトコールと同様のプロトコールを使用することにより、中間体-14d-A2から実施例7.4を合成した。LC/MS保持時間 = 2.56分, m/z = 778.0 [M+H]+、KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中0.1%HCOOH;移動相B:2%水/98%ACN中0.1%HCOOH;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.18 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.11 (d, J=7.50 Hz, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.53 (t, J=54 Hz, 1H), 6.44 (t, J=6.25 Hz, 2H), 6.34 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.09 (t, J=7.25 Hz, 1H), 4.72 (s, 2H), 3.27-3.31 (m, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.09 (dd, J=6.63, 13.13 Hz, 1H), 2.40-2.50 (m, 2H), 1.31-1.42 (m, 1H), 1.03 (br. s., 1H).
中間体14b-E2を同様に調製して、2種以上の立体異性体を得た:
実施例7.5 LC/MS保持時間 = 2.52分, m/z = 778.1 [M+H]+、KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中0.1%HCOOH;移動相B:2%水/98%ACN中0.1%HCOOH;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.18 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.09-7.18 (m, 2H), 6.69 (t, J=54 Hz, 1H), 6.63 (m, 1H), 6.32 (d, J=6.50 Hz, 2H), 5.27 (dd, J=10.0, 5.75 Hz, 1H), 4.71 (m, 2H), 3.42 (dd, J=13.2, 10 Hz, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.11 (dd, J=14.0, 6.0 Hz, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.40 (m, 2H), 1.26-1.39 (m, 1H), 1.02 (m, 1H).
実施例7.6 LC/MS保持時間 = 2.65分, m/z = 778.1 [M+H]+、KINETIX XB-C18、(3×75)mm、2.6μm;流速:1mL/分;移動相A:98%水/2%ACN中0.1%HCOOH;移動相B:2%水/98%ACN中0.1%HCOOH;4分かけて20%Bから100%B、次いで100%Bで0.5分間保持、流速1.5mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 9.19 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.11 (d, J=7.53 Hz, 1H), 6.79 (m, 1H), 6.69 (t, J=54 Hz, 1H), 6.45 (d, J=6.02 Hz, 2H), 6.32 (d, J=7.53 Hz, 1H), 5.03-5.12 (m, 1H), 4.67-4.75 (s, 2H), 3.39-3.52 (m, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.12-3.17 (s, 3H), 3.07-3.12 (m, 1H), 2.46 (m, 2H), 1.35-1.43 (m, 1H), 1.03 (m, 1H).
N-((3-ブロモキノリン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体15a)
硫酸銅(II)(702mg、4.40mmol)を、3-ブロモキノリン-2-カルバルデヒド(519mg、2.20mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(293mg、2.42mmol)のDCM(20mL)中撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機成分をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage Horizon(40g SiO2、25〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(703mg)を灰白色固体として得た。LC-MS: m/z = 338.9, 340.9 (1:1) [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.19 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.26 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.82 (dtd, J=8.4, 3.6, 1.3 Hz, 2H), 7.71 - 7.64 (m, 1H), 1.38 (s, 9H).
N-(1-(3-ブロモキノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体15b)
1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.54mL、4.1mmol)を、窒素下で、マグネシウム(101mg、4.14mmol)のジエチルエーテル(6mL)中撹拌混合物に10分かけて滴下添加した。反応溶液を1.5時間撹拌し、次いで-78℃でN-((3-ブロモキノリン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(703mg、2.07mmol)のTHF(16mL)中撹拌溶液に滴下添加した。次いで反応混合物を室温にし、3時間撹拌し、飽和NH4Cl(水溶液)でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機成分を水及びブラインで洗浄し、次いで乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。粗製材料をBiotage Horizon(40g SiO2、20〜80% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(860mg)をジアステレオマーの1:3混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.39及び1.44分; m/z = 466.9, 468.9 (1:1) [M+H]+.(カラム:Water Aquity BEH C18、2.1×50mm、1.7μm。溶媒A=水/0.05%TFA。溶媒B=アセトニトリル/0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで98%Bで0.5分保持。波長=220nm)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.41 (s, 0.33H), 8.35 (s, 1H), 8.08 - 8.00 (m, 1.33H), 7.81 - 7.72 (m, 2.66H), 7.63 - 7.55 (m, 1.33H), 6.85 - 6.81 (m, 0.66H), 6.74 - 6.64 (m, 2.33H), 6.64 - 6.58 (m, 1H), 5.61 (d, J=8.2 Hz, 0.33H), 5.41 - 5.33 (m, 1H), 5.25 (ddd, J=9.7, 8.2, 3.7 Hz, 0.33H), 4.75 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.50 (dd, J=13.5, 7.2 Hz, 1H), 3.38 - 3.25 (m, 1.33H), 2.87 - 2.76 (m, 0.33H), 1.21 (s, 3H), 1.17 (s, 9H).
tert-ブチル(R)-(1-(3-ブロモキノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体15c-E1及び中間体15c-E2(各々は単一のエナンチオマーである))
4M HClのジオキサン中溶液(0.23mL、7.5mmol)を、N-(1-(3-ブロモキノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(350mg、0.75mmol)のMeOH(2mL)中撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を窒素の気流下で濃縮した。残留物をジ-tert-ブチルジカルボネート(196mg、0.899mmol)及びDCM(3mL)と合わせ、撹拌し、TEA(0.26mL、1.9mmol)及び追加のDCM(約2mL)で処理し、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。残留物をBiotage Horizon(10〜30% EtOAc/ヘキサン、SiO2 24g)により精製して、表題化合物のラセミ体混合物(287mg)を得た。LC-MS保持時間 = 1.56分; m/z = 463.0, 465.0 (1:1) [M+H]+.(カラム:Water Aquity BEH C18、2.1×50mm、1.7μm。溶媒A=水/0.05%TFA。溶媒B=アセトニトリル/0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで98%Bで0.5分保持。波長=220nm)。1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.60 (s, 1H), 8.09 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.90 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.82 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.60 (m, 1H), 6.95 - 6.74 (m, 3H), 5.62 (br dd, J=8.6, 5.0 Hz, 1H), 4.60 (br s, 1H), 3.01 (dd, J=13.6, 9.1 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H).
次いでエナンチオマーをJasco Prep(カラム:Lux Amylose-2、21×250mm、5mm。移動相:5%IPA/95%CO2。圧力:100bar。温度:40℃。流速:80mL/分。UV:238nm。注入:8.00’にてスタックされた(stacked@8.00’)0.5mL(EtOH:CHCl3(1:1)中約12mg/mL)。フラクションの収集:傾斜(slope)及びレベル(level)-補給流(make-up flow)=7mL/分EtOH)を使用して分離して、得た:
中間体15c-E1(最初に溶出するエナンチオマー、120mg):ピーク1ウィンドー:4.50’〜7.00’。中間体15c-E2(2番目に溶出するエナンチオマー、118mg):ピーク2ウィンドー:6.50’〜8.50’。このエナンチオマーにより、より活性な最終生成物を得た。
tert-ブチル(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体15d)
窒素をtert-ブチル(S)-(1-(3-ブロモキノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体15c-E2、74mg、0.16mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(77mg、0.199mmol)のジオキサン(2.7mL)及び1M重炭酸ナトリウム(1.0mL、1.0mmol)中スラリー液に1分間吹き込んだ(バブリングした)。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(13mg、0.016mmol)を反応混合物に加え、反応容器を密封し、次いでマイクロ波照射を用いて140℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトに通して濾過し(EtOAcでフラッシュし(流し))、次いでEtOAcと水との間で分配した。水性成分を追加のEtOAcで抽出し、次いで合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage Horizon(SiO2 12g、10〜50% EtOAc/ヘキサン、DCMを用いてカラム上に装填(ロード))を使用して精製して、表題化合物(67mg)を琥珀色ガラス状物及びアトロプ異性体の3:1混合物として得た。LC-MS (主なアトロプ異性体)保持時間 = 1.41分; m/z = 664.1 [M+Na]+.(カラム:Water Aquity BEH C18 2.1×50mm、1.7μm。溶媒A=水/0.05%TFA。溶媒B=アセトニトリル/0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで98%Bで0.5分保持。波長=220nm)。
N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)キノリン-3-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体15e)
4M HClのジオキサン中溶液(0.52mL、2.1mmol)を、tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(67mg、0.104mmol)のMeOH(1.5mL)中撹拌溶液に加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固して、表題化合物のHCl塩(74mg)をアトロプ異性体の混合物(1:1)として得た。物質を追加の精製なしに使用した。LC-MS (1:1 アトロプ異性体混合物)保持時間 = 0.92及び1.02分; m/z = 542.1 [M+H]+, 各ピーク.(カラム:Water Aquity BEH C18 2.1×50mm、1.7μm。溶媒A=水/0.05%TFA。溶媒B=アセトニトリル/0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで98%Bで0.5分保持。波長=220nm)。
N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例8.1及び8.2(各々はアトロプ異性体の混合物である単一のホモキラルな化合物である)
HATU(25mg、0.064mmol)を、(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)キノリン-3-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミドのHCl塩(36mg、0.059mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(17mg、0.064mmol)のDMF(0.7mL)及びDIPEA(0.06mL、0.4mmol)中撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で1日間撹拌した。反応物を濾過し、分取HPLC(両方のアトロプ異性体を一緒に集めた)により精製して、実施例8.1(12.8mg)を得た。 LC-MS (1:3 アトロプ異性体混合物)保持時間 = 2.24及び2.36分; m/z = 788.1 [M+H]+, 各ピーク。(カラム:Waters Xbridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子。溶媒A=0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水。溶媒B=0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=3.0分、次いで98%Bで0.75分保持。検出:MS及びUV(220nm))。1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.29 - 8.27 (m, 1H), 8.24 (d, J=7.9 Hz, 0.3H), 8.17 (d, J=8.5 Hz, 0.7H), 8.01 - 7.96 (m, 1H), 7.91 - 7.86 (m, 1H), 7.72 - 7.66 (m, 1H), 7.28 - 7.21 (m, 0.7H), 7.17 (d, J=7.3 Hz, 0.7H), 6.83 - 6.80 (m, 0.3H), 6.75 (d, J=7.3 Hz, 0.7H), 6.72 - 6.67 (m, 1.3H), 6.63 - 6.58 (m, 0.3H), 6.48 (br d, J=5.8 Hz, 0.7H), 6.30 (br d, J=6.1 Hz, 1.3H), 5.41 (dd, J=8.2, 6.1 Hz, 0.3H), 5.19 (t, J=6.9 Hz, 0.7H), 4.82 - 4.72 (m, 2H), 3.45 (dd, J=13.1, 8.5 Hz, 0.3H), 3.30 (s, 2H), 3.27 (s, 2H), 3.31 - 3.25 (m, 1H), 3.19 (dd, J=13.3, 6.6 Hz, 0.7H), 3.06 (dd, J=13.7, 6.1 Hz, 0.3H), 3.00 - 2.93 (m, 1.7H), 2.52 - 2.40 (m, 2H), 1.44 - 1.37 (m, 1H), 1.11 - 1.03 (m, 1H).
実施例8.2を中間体15-E1から同様に調製した。LC-MS (1:3.5 アトロプ異性体混合物)保持時間 = 2.24及び2.36分; m/z = 788.1 [M+H]+, 各ピーク。(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子。溶媒A=0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水。溶媒B=0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=3.0分、次いで98%Bで0.75分保持。検出:MS及びUV(220nm))。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体16a)
Arch.Pharm.Chem.Life Sci.2006、340、281からの手順に従う。(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(中間体xx、0.74g、2.46mmol)のDCM(33mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.68mL、6.14mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.65mL、4.91mmol)を加えた。次いで無色透明反応物を-20℃(IPA、ドライアイス)に冷却した。次いで2-アミノニコチン酸(0.34g、2.46mmol)を加え、スラリー液を冷却浴が解凍するにつれ2時間かけて周囲温度にゆっくり加温した。濁ったオレンジがかったピンク色溶液を16時間撹拌した。次いで反応混合物を45℃で2時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗製の付加生成物をDCM(25mL)中に溶解し、-20℃(IPA、ドライアイス)に冷却した。4-メトキシアニリン(0.30g、2.46mmol)を加え、反応物を冷却浴が解凍するにつれ2時間かけて周囲温度にゆっくり加温した。20時間後、反応物を1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。次いでDCM層を乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。次いで粗製の中間体をDCM(100mL)中に溶解した。N-メチルモルホリン(0.32mL、2.95mmol)を加え、次いで反応物を-20℃(IPA、ドライアイス)に冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.39mL、2.95mmol)を加えた。反応物を冷却浴が解凍するにつれ2時間かけて周囲温度にゆっくり加温し、次いで4日間撹拌した。反応物を1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。次いでDCM層を乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物を最少量のDCM中に溶解し、ヘキサンを加えた。黄褐色固体を濾過して生成物(0.090g)を得た。濾液を真空中で濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体(0.20g)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.10 - 8.90 (m, 1H), 8.61 - 8.48 (m, 1H), 7.60 (br dd, J = 5.8, 2.4 Hz, 3H), 7.40 - 7.34 (m, 1H), 7.27 - 7.20 (m, 2H), 7.11 - 6.99 (m, 1H), 6.49 (br d, J = 6.8 Hz, 2H), 4.41 (br t, J = 8.6 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.04 (br d, J = 12.6 Hz, 1H), 2.92 - 2.82 (m, 1H), 1.27 (s, 9H). LC/MS (M+H)+: 509.10.
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-メトキシフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、塩酸塩(中間体16b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(80mg、0.157mmol)をジオキサン中4N HCl中に溶解し、2時間撹拌した。次いで反応物を窒素の気流下で濃縮した。粗生成物を濾過して生成物(80mg)を得た。LC/MS (M+H)+: 409.15.
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例9.1)
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-メトキシフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、塩酸塩(40mg)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(31mg、0.116mmol)、及びDIPEA(0.044mL、0.249mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(44mg、0.116mmol)を加えた。反応物を2時間撹拌し、濾過し、逆相HPLCにより精製して、生成物(12.8mg)を得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (br d, J = 2.6 Hz, 1H), 9.04 (br s, 1H), 8.54 (br d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.53 - 7.45 (m, 1H), 7.32 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 - 7.17 (m, 1H), 7.13 (br dd, J = 8.3, 2.8 Hz, 1H), 7.03 (br s, 1H), 7.01 - 6.82 (m, 1H), 6.52 (br d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.84 - 4.63 (m, 3H), 3.89 - 3.81 (m, 3H), 3.19 (br d, J = 13.9 Hz, 1H), 2.87 (br dd, J = 13.6, 10.6 Hz, 1H), 1.41 - 1.31 (m, 1H), 1.24 (br s, 2H), 0.90 (br s, 1H). LC/MS (M+H)+: 655.2.
(S)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例9.2)
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-メトキシフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、塩酸塩(40mg)、2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(24mg、0.116mmol)、及びDIPEA(0.044mL、0.249mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(44mg、0.116mmol)を加えた。反応物を2時間撹拌し、濾過し、逆相HPLCにより精製して、生成物(11.4mg)を得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 10.48 (br s, 1H), 9.03 (br s, 1H), 8.82 (br d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.53 (br d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.46 - 7.39 (m, 1H), 7.29 (br d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.19 - 7.13 (m, 1H), 7.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 - 6.93 (m, 3H), 6.77 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.58 - 6.45 (m, 3H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.45 - 3.41 (m, 2H), 3.16 (br d, J = 13.6 Hz, 1H), 2.95 - 2.87 (m, 1H). LC/MS (M+H)+: 582.1.
実施例10.1から10.38を、修飾した置換パターンを有する生成物を得るために必要な特定の試薬を用い、上記した手順を適用することにより調製した。
実施例10.39及び10.40:
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体17a)
Arch.Pharm.Chem.Life Sci.2006、340、281からの手順に従う。(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(1.0g、3.32mmol)のDCM(44mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.84mL、8.30mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.91mL、6.64mmol)を加えた。次いで無色透明反応物を-20℃(IPA、ドライアイス)に冷却した。次いで2-アミノニコチン酸(0.46g、3.32mmol)を加え、スラリー液を冷却浴が解凍するにつれ2時間かけて周囲温度にゆっくり加温した。濁ったオレンジがかったピンク色溶液を18時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈した。有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘキサンから摩砕し、濾過して、生成物(0.47g)を桃色固体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.02 (br d, J = 3.5 Hz, 1H), 8.58 (dd, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 7.9, 4.7 Hz, 1H), 6.73 (br s, 3H), 5.59 - 5.40 (m, 1H), 5.04 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.50 - 3.36 (m, 1H), 3.18 (br dd, J = 14.3, 6.9 Hz, 1H), 1.46 (br s, 9H).
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体17b)
7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-アミン(1.40g、5.37mmol)のDCM(30mL)中溶液に、ヒューニッヒ塩基(3.75mL、21.5mmol)を加え、次いで反応物を氷浴中で冷却し、メタンスルホニルクロリド(1.26mL、16.1mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で1時間撹拌した(沈殿物が生成した)。次いで混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水、1M HCl及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をEtOH(30ml)及び20%NaOH水溶液10ml中に溶解した。均一溶液になるまで、得られた混合物をヒートガンを用いて加熱し、室温で30分間撹拌した。混合物を水(80mL)で希釈し、1N HCl(60mL)で酸性化した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空乾固して、表題生成物(1.5g)を灰白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.48 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.24 (br s, 1H), 6.95 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.38 (s, 3H), 3.42 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 337.80.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17c)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(1.3g、3.84mmol)及び1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(0.625mL、4.61mmol)のDMF(30mL)中混合物に、炭酸セシウム(1.626g、4.99mmol)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。混合物を水(100mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(50ml、2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をBiotage(0〜35% EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題生成物(1.5g)を白色泡状物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.44 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.99 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.99 (br s, 1H), 4.76 (br s, 1H), 4.40 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.01 (s, 3H).
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d)
参考文献に従う:Andersen、Jacobら、Synlett 2005(14)、2209〜2213。N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(600.0mg、1.308mmol)、ヨウ化銅(I)(49.8mg、0.262mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(518mg、2.62mmol)及び(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(46.5mg、0.327mmol)のNMP(10mL)中混合物に、アジ化ナトリウム(255mg、3.92mmol)の水(2.0mL)中溶液を加えた。次いで混合物を密封し、マイクロ波システム中120℃で2.5時間加熱した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをEtOAcで洗浄した。濾液を水(100mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(50ml、2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をBiotage(5〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題生成物(400mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.29 (m, 2H), 6.89 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.85 - 6.79 (m, 2H), 6.48 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.11 (br.s, 1H), 4.81 (br.s, 1H), 4.30 (s, 3H), 3.80 (br s, 2H), 3.79 (s, 3H), 2.99 (s, 3H). LC/MS (M+H)+ = 395.00.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.39及び実施例10.40)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体17a、40mg、0.099mmol)及びN-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、39mg、0.109mmol)のDCE(0.50mL)中スラリー液を18時間撹拌した。反応物にN-メチルモルホリン(0.013mL、0.119mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.016mL、0.119mmol)を加えた。1時間撹拌した後、反応物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗製の残留物をジオキサン中4N HClで処理し、3時間撹拌した。次いで反応物を真空中で濃縮し、粗製のアミンをDMF(1mL)中に溶解した。この溶液にDIPEA(0.052mL、0.397mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(37mg、0.139mmol)を、続いてHATU(53mg、0.139mmol)を加えた。1時間撹拌した後、反応物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。EtOAc層を乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗製の残留物をTFA(3mL)で処理して、オレンジ茶褐色溶液を得た。5時間撹拌した後、反応物を窒素の気流下で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水及び0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水の濃度勾配を用いるXBridge C18カラム)により精製して、生成物:最初に溶出するアトロプ異性体1(7.2mg)を実施例10.39として、2番目に溶出するアトロプ異性体2(7.1mg)を実施例10.40として得た。アトロプ異性体2を3回精製して、高純度を達成した。実施例10.39:1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 9.13 (br d, J = 3.4 Hz, 1H), 8.73 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 7.9, 4.6 Hz, 1H), 7.41 - 7.36 (m, 1H), 7.29 - 7.23 (m, 1H), 6.87 - 6.72 (m, 2H), 6.60 - 6.54 (m, 2H), 4.92 - 4.74 (m, 3H), 3.49 - 3.39 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.03 - 2.94 (m, 1H), 2.56 - 2.41 (m, 2H), 1.46 - 1.38 (m, 1H), 1.09 (br s, 1H). LC/MS (M+1): 806.1.実施例10.40:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.67 (s, 1H), 9.20 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.94 (br d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.45 (br d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.58 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 7.8, 4.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08 - 6.59 (m, 3H), 6.48 (br d, J = 6.7 Hz, 2H), 4.52 - 4.32 (m, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.91 - 2.79 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 1.17 (br d, J = 4.6 Hz, 1H), 1.12 - 1.04 (m, 2H), 0.67 (br s, 1H). LC/MS (M+1): 806.0.
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体18a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.731g、2.426mmol)のDCM(32mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.670mL、6.06mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.640mL、4.85mmol)を加えた。次いで反応物を-20℃(IPA/ドライアイス)に冷却し、2-アミノ-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(0.50g、2.43mmol)を加えた。浴が18時間で解凍するにつれ、反応スラリー液を周囲温度に終夜ゆっくり加温した。反応物を2時間加熱還流した。周囲温度に冷却した時点で、反応物を濾過した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘキサンで摩砕し、濾過して、生成物をオレンジ色固体として得、これは多少のラセミ化のため混合物であった(0.41g、そのまま使用した)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.80 - 8.75 (m, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 1H), 6.74 - 6.71 (m, 3H), 5.52 - 5.44 (m, 1H), 5.08 - 5.01 (m, 1H), 3.44 - 3.37 (m, 1H), 3.19 - 3.15 (m, 1H), 1.47 - 1.44 (m, 9H)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体18b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体18a、0.58g、1.23mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、0.486g、1.230mmol)及び亜リン酸ジフェニル(1.20mL、6.15mmol)のピリジン(4.96mL)中混合物を70℃(油浴)で2時間加熱し、室温に冷却した。反応混合物をヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム120g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、黄色固体(0.41g)を得た。LC/MS: m/z = 870.2 [M+Na]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体18c)
HCl(7.30mL、29.3mmol、ジオキサン中4N)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体18b、0.414g、0.488mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、灰白色固体を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった(そのまま使用した)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体18d)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体18c、0.36g、0.459mmol)のDMF(3.0mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.121g、0.459mmol)、HATU(0.183g、0.482mmol)及びDIPEA(0.16mL、0.92mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム120g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、黄色油状物(0.25g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 994.1 [M+H]+.
実施例11.1及び11.3と共にN-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例11.2)
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体18d、0.250g、0.251mmol)のDCM(0.84mL)中溶液に、トリフル酸(0.067mL)及びTFA(1.7mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料を以下の分取HPLC条件下で精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:32%Bで0分保持、25分かけて32〜72%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例11.1:最初の溶出物(74mg、灰白色固体)。LC/MS: m/z = 874.0 [M+H]+.これは実際、合成の初期にて起こったキラル中心での多少のラセミ化による2種の立体異性体と安定なアトロプ異性体との混合物である。
2番目の溶出物(159mg、灰白色固体)を、Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中20%IPA、150bar、温度:35℃、流速:10分で70.0mL/分。308nmで監視したUV、注入:1:1:1 IPA:MeOH:CHCl3中約10mg/mL(0.5mL)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例11.2:最初の溶出物(66mg、灰白色固体)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.00 - 8.91 (m, 1H), 8.11 - 8.03 (m, 1H), 7.34 (s, 2H), 6.84 - 6.48 (m, 4H), 4.67 - 4.47 (m, 2H), 3.72 - 3.43 (m, 6H), 3.27 - 3.23 (m, 2H), 3.19 - 3.08 (m, 1H), 2.47 - 2.34 (m, 2H), 1.39 - 1.29 (m, 1H), 1.04 - 0.96 (m, 1H). LC/MS: m/z = 874.0 [M+H]+.
実施例11.3:2番目の溶出物(71mg、灰白色固体)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.02 - 8.85 (m, 1H), 8.14 - 8.00 (m, 1H), 7.44 - 7.25 (m, 2H), 6.86 - 6.36 (m, 4H), 4.70 - 4.48 (m, 2H), 3.97 - 3.88 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 2H), 3.59 - 3.54 (m, 1H), 3.51 - 3.43 (m, 2H), 3.28 - 3.22 (m, 3H), 3.18 - 3.08 (m, 1H), 2.46 - 2.35 (m, 2H), 1.37 - 1.28 (m, 1H), 1.05 - 0.97 (m, 1H). LC/MS: m/z = 874.0 [M+H]+.
実施例11.2は、周囲条件でMeOH中にて貯蔵した場合、実施例11.1における異性体の1つにゆっくり変換することに注意すべきである。逆の設定においては、実施例11.1における異性体の1つは実施例11.2に変換する。
tert-ブチル(S)-(1-(7-クロロ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体19a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(1.746g、5.79mmol)のDCM(77mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(1.59mL、14.49mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(1.52mL、11.6mmol)を加えた。次いで反応物を-20℃(IPA/ドライアイス)に冷却し、2-アミノ-6-クロロニコチン酸(1.00g、5.79mmol)を加えた。浴が18時間で解凍するにつれ、反応スラリー液を周囲温度に終夜ゆっくり加温した。反応物を2時間加熱還流した。周囲温度に冷却した時点で、混合物を濾過した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘキサンで摩砕し、濾過して、多少の所望しないエナンチオマーを含む表題化合物を黄色固体(1.34g、そのまま使用した)として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.51 - 8.44 (m, 1H), 7.60 - 7.54 (m, 1H), 6.73 - 6.68 (m, 3H), 5.50 - 5.43 (m, 1H), 5.03 (br d, J=5.5 Hz, 1H), 3.42 - 3.35 (m, 1H), 3.20 - 3.12 (m, 1H), 1.48 - 1.43 (m, 9H).
tert-ブチル(S)-(1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体19b)
tert-ブチル(S)-(1-(7-クロロ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体19a、0.25g、0.57mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、0.225g、0.571mmol)のDCE(2.3mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をイソブチルクロロホルメート(0.090mL、0.685mmol)及びN-メチルモルホリン(0.075mL、0.685mmol)で処理し、次いで室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、淡黄色固体(0.30g)を生成物として得、これは多少のラセミ化による4種の立体異性体及び安定なアトロプ異性体の存在の混合物であった。LC/MS: m/z = 814.3 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-クロロ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体19c)
HCl(5.60mL、22.4mmol、ジオキサン中4N)及びtert-ブチル(S)-(1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体19b、0.304g、0.373mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、灰白色固体(そのまま使用した)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 714.3 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体19d)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-クロロ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体19c、0.267g、0.356mmol)のDMF(3mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.094g、0.356mmol)、HATU(0.142g、0.373mmol)及びDIPEA(0.12mL、0.71mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄黄色固体(0.26g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 960.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例12.1、12.2、12.3)
DCM(1.1mL)中のN-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体19d、0.256g、0.266mmol)に、トリフル酸(0.071mL)及びTFA(2.2mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料を以下の分取HPLC条件下で精製して、2種の単離体を各々2種の立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:30%Bで0分保持、20分かけて30〜70%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例12.1:最初の溶出物(59mg、灰白色固体)。LC/MS: m/z = 840.0 [M+H]+.
2番目の溶出物(64mg、灰白色固体)をキラルカラムにより更に精製して、立体異性体関係の2種の溶出物を得た。Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中20%IPA、150bar、温度:35℃、流速:25分で70.0mL/分。308nmにて監視したUV。注入:1:1:1 IPA:MeOH:CHCl3中約8mg/mL(0.75mL)。
実施例12.2:最初の溶出物(34mg、灰白色固体)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.72 - 8.63 (m, 1H), 7.77 - 7.70 (m, 1H), 7.35 - 7.25 (m, 2H), 6.84 - 6.54 (m, 4H), 4.64 - 4.52 (m, 2H), 3.98 - 3.88 (m, 2H), 3.71 - 3.67 (m, 1H), 3.66 - 3.60 (m, 3H), 3.59 - 3.54 (m, 1H), 3.50 - 3.44 (m, 1H), 3.16 - 3.09 (m, 1H), 2.48 - 2.39 (m, 2H), 1.41 - 1.35 (m, 1H), 1.03 - 0.98 (m, 1H). LC/MS: m/z = 840z.0 [M+H]+.
実施例12.3:2番目の溶出物(24mg、灰白色固体)。1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ 8.73 - 8.63 (m, 1H), 7.74 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.35 - 7.23 (m, 2H), 6.83 - 6.56 (m, 4H), 4.63 - 4.52 (m, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.48 - 3.42 (m, 2H), 3.27 - 3.22 (m, 3H), 3.15 - 3.07 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 2H), 1.39 - 1.33 (m, 1H), 1.06 - 0.98 (m, 1H). LC/MS: m/z = 840.0 [M+H]+.
実施例12.2は、周囲条件でMeOH中貯蔵した場合、実施例12.1における立体異性体の1つにゆっくり変換することに注意すべきである。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体20a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.408g、1.354mmol)のDCM(18mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.670mL、6.09mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.36mL、2.7mmol)を加えた。次いで反応物を-20℃(IPA/ドライアイス)に冷却し、2-アミノ-6-メトキシニコチン酸二塩酸塩(0.326g、1.354mmol)を加えた。浴が18時間で解凍するにつれ、反応スラリー液を周囲温度に終夜ゆっくり加温した。反応物を2時間加熱還流した。周囲温度に冷却した時点で、反応物を濾過した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘキサンで摩砕し、濾過して、生成物をベージュ色固体(0.25g、そのまま使用した)として得、これは多少のラセミ化による混合物であった。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.40 - 8.27 (m, 1H), 7.01 - 6.89 (m, 1H), 6.75 - 6.69 (m, 3H), 5.47 - 5.39 (m, 1H), 5.06 - 4.95 (m, 1H), 4.17 - 4.09 (m, 3H), 3.42 - 3.33 (m, 1H), 3.19 - 3.12 (m, 1H), 1.47 - 1.42 (m, 9H),
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体20b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体20a、0.12g、0.277mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、0.109g、0.277mmol)並びに亜リン酸ジフェニル(0.27mL、1.38mmol)のピリジン(1mL)中混合物を70℃で2時間加熱し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して黄色固体(0.15g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 810.3 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体20c)
HCl(2.83mL、11.33mmol、ジオキサン中4N)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体20b、0.153g、0.189mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、灰白色固体(そのまま使用した)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 710.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体20d)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体20c、0.134g、0.179mmol)のDMF(1.8mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.047g、0.179mmol)、HATU(0.072g、0.188mmol)及びDIPEA(0.063mL、0.359mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して黄色油状物(0.19g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体及び安定なアトロプ異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 956.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例13.1、13.2、13.3)
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体20d、0.086g、0.090mmol)のDCM(0.73mL)中溶液に、トリフル酸(0.024mL)及びTFA(1.46mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料を以下の分取HPLC条件下で精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:28%Bで0分保持、25分かけて28〜68%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例13.1:最初の溶出物(22.3mg、灰白色固体、立体異性体の混合物)。LC/MS: m/z = 836.1 [M+H]+.
2番目の溶出物(53mg、灰白色固体、立体異性体の混合物)を、Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中25%IPA、150bar、温度:35℃、流速: 17分で70.0mL/分。220nmにて監視したUV、注入:1:1:1 IPAMeOH:CHCl3中約6mg/mL(1mL)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例13.2:最初の溶出物(30mg、灰白色固体)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.52 - 8.45 (m, 1H), 7.33 - 7.27 (m, 1H), 7.22 - 7.17 (m, 1H), 7.10 - 7.05 (m, 1H), 6.84 - 6.56 (m, 4H), 4.63 - 4.52 (m, 2H), 4.20 (s, 3H), 3.64 - 3.59 (m, 3H), 3.49 - 3.44 (m, 2H), 3.25 - 3.22 (m, 3H), 3.16 - 3.10 (m, 1H), 2.47 - 2.39 (m, 2H), 1.41 - 1.34 (m, 1H), 1.05 - 0.98 (m, 1H). LC/MS: m/z = 836.1[M+H]+;
未登録の実施例13.3:2番目の溶出物(17mg、灰白色固体、単一の立体異性体)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.53 - 8.44 (m, 1H), 7.37 - 7.27 (m, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 1H), 7.11 - 7.03 (m, 1H), 6.83 - 6.50 (m, 4H), 4.64 - 4.49 (m, 2H), 4.19 - 4.14 (m, 3H), 3.66 - 3.59 (m, 3H), 3.50 - 3.42 (m, 2H), 3.26 - 3.22 (m, 3H), 3.15 - 3.08 (m, 1H), 2.47 - 2.35 (m, 2H), 1.37 - 1.33 (m, 1H), 1.06 - 1.00 (m, 1H). LC/MS: m/z = 836.1 [M+H]+.
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体21a)
全合成スキーム:
ステップ-1:3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンズアルデヒドA2の合成
反応スキーム:
1-ブロモ-4-クロロ-2-フルオロベンゼンA1(200g、0.955mol、1.0当量)の無水THF(2.0L)中撹拌溶液に、-50℃でTHF(620mL、1.24mol、1.3当量)中の2.0Mリチウムジイソプロピルアミド(LDA)を加え、反応混合物を-20℃にし、1時間撹拌した。次いでこれを-50℃に再度冷却し、同一温度でDMF(184.8mL、2.48mol、2.6当量)をゆっくり加えた。混合物を0℃にし、30〜45分間撹拌した。反応が完結した(TLCにより監視)後、氷冷水(2.0L)をゆっくり加えてこれをクエンチし、次いで酢酸エチル(2.0L)で希釈し、室温で15分間撹拌した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×1.0L)で抽出した。合わせた有機層を水(2×1.0L);1.0N HCl(1.0L)及び15%NaCl溶液(2.0L)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で脱水し、真空下で濃縮した。得られた粗製の固体を更には精製せずに次のステップに直接使用した。収量:210.0g、93%(78%と報告)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 10.39 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.69 (dd, J1 = 7.2 Hz, J2 = 8.8 Hz, 1H), 7.19 (dd, J1 = 1.2 Hz, J2 = 8.4 Hz, 1H).
ステップ-2:3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンゾニトリルA3の合成
3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンズアルデヒドA2(210.0g、0.89mol、1.0当量)の水(2.1L)中溶液に、室温でヒドロキシルアミン-O-スルホン酸(175.15g、1.55mol、1.75当量)を入れた。反応混合物を50℃に加熱し、18時間撹拌した。反応完結(反応の進行はTLCにより監視)後、これを室温に冷却し、1〜1.5時間撹拌した。固体を濾過し、水で洗浄した。含水固体を50℃で12〜15時間真空乾固して、粗製の3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンゾニトリルA3を固体として得た。これは更には精製せずに次の反応に直接使用できる。収量:190.0g、91%(92%と報告)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.50 (dd, J1 = 7.1 Hz, J2 = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J1 = 1.4 Hz, J2 = 8.7 Hz, 1H).
ステップ-3:7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-アミンA4の合成
3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンゾニトリルA3(10.0g、0.043mol、1.0当量)のエタノール(50mL)中撹拌溶液に、室温でヒドラジン水和物(10.42mL、0.21mol、5.0当量)を加えた。反応混合物を110℃に加熱し、15時間撹拌した。反応が完結した(TLCにより監視)後、これを室温に冷却し、水(100mL)を加え、室温で1時間撹拌した。得られた固体を濾過し、水(100mL)で洗浄した。含水固体を50℃で12〜15時間真空乾固した。粗製の固体をカラムクロマトグラフィー(10%EA/ヘキサンから40%EA/ヘキサンで溶出)により精製して、7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-アミンA4をくすんだ白色固体として得た。収量:8.4g、80%;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.21 (bs, 1H), 7.41 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.34 (bs, 2H) ppm.
ステップ-4:7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-アミンA5の合成
7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-アミンA4(2.0g、8.16mmol、1.0当量)の乾燥THF(20mL)中撹拌溶液に、0℃でtBuOK(1.20g、10.61mmol、1.3当量)を少しずつ加えた。0℃で10分間撹拌した後、2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.92g、8.98mmol、1.10当量)を同一温度でゆっくり加えた。次いでこれを室温にゆっくり上げ、2時間撹拌した。反応が完結した(TLCにより監視)後、これを氷冷水(20mL)及びMTBE(40mL)で希釈した。有機層を分離し、水(2×20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。この粗製物をカラムクロマトグラフィー精製(5%EA/ヘキサンから10%EA/ヘキサンで溶出)して、7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-アミンA5を薄黄色固体として得た。収量:1.8g、71%;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.30 (tt, J1 = 3.9 Hz, J2 = 7.7 Hz, J3 = 55.2 Hz, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.92 (td, J1 = 3.8 Hz, J2 = 14.1 Hz, 2H).
ステップ-5:N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体-21a)の合成
7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-アミンA5(0.5g、1.61mmol、1.0当量)の乾燥DCM(5mL)中撹拌溶液に、DIPEA(0.84mL、4.83mmol、3.0当量)及びDMAP(0.98mg、0.08mmol、0.05当量)を加えた。10〜15分間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.38mL、4.83mmol、3.0当量)をゆっくり加えた。次いでこれを室温で2時間撹拌した。反応が完結した(TLCにより監視)後、これをDCM(2×10mL)及び水(10mL)で希釈した。有機層を分離し、水(2×10mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残留物をエタノール(8mL)中に溶解し、10N NaOH溶液(10mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。2種のメシル基の1種を除去した(TLCにより監視)後、これを水(10mL)で希釈し、1.0N HClで酸性化した(pH約2〜3)。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空乾固した。この粗製材料をカラムクロマトグラフィー精製(20%EA/ヘキサンから40%EA/ヘキサンで溶出)して、純粋なN-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド中間体-21aを薄黄色固体として得た。収量:0.40g、64%
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21b)
4-メトキシベンジルクロリド(0.250ml、1.853mmol)を、N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体21a、0.600g、1.54mmol)及びCs2CO3(1.006g、3.09mmol)のDMF(6.2ml)中混合物に加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム80g)上で精製して、粘着性黄色油状物(0.73g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.54 - 7.48 (m, 1H), 7.25 - 7.21 (m, 2H), 7.10 - 7.04 (m, 1H), 6.83 - 6.77 (m, 2H), 6.26 - 5.92 (m, 1H), 5.43 - 5.28 (m, 1H), 5.08 - 4.91 (m, 2H), 4.83 - 4.69 (m, 1H), 3.80 - 3.76 (m, 3H), 3.03 - 2.98 (m, 3H). LC/MS: m/z = 531.9 [M+Na]+.
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21c)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21b、0.73g、1.435mmol)、ジフェニルメタンイミン(0.266mL、1.583mmol)、PdOAc2(0.016g、0.072mmol)、R-(+)-BINAP(0.134g、0.215mmol)及びCs2CO3(0.701g、2.152mmol)のジオキサン(14.4mL)中混合物を5分間脱気し、95℃で2時間加熱(加熱ブロック)し、セライトのプラグに通して濾過し、濃縮した。残留物を0〜40%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム220g)上で精製し、所望のフラクションを濃縮して、鮮黄色固体(0.74g)を得た。LC/MS: m/z = 609.1 [M+H]+.
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21d)
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21c、0.74g、1.215mmol)のTHF(12mL)中鮮黄色溶液に、HCl(3.0mL、12mmol)及び水(0.11mL)を加えた(これは室温で僅かに発熱した)。得られた暗オレンジ色溶液を室温で2時間撹拌し、この時点で薄黄色溶液になった。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチル中に溶解し、2M K3PO4で洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、茶褐色泡状固体(0.48g)を得た。LC/MS: m/z = 445.1 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体21e)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体17a、0.30g、0.744mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21d、0.331g、0.744mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.720mL、3.72mmol)のピリジン(3.0mL)中混合物を70℃で2時間加熱(加熱ブロック)し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して黄色固体を得、これは立体異性体の混合物(0.33g)であった。LC/MS: m/z = 830.4 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体21f)
HCl(6.0mL、24mmol、ジオキサン中4N)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体21e、0.33g、0.397mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、灰白色固体を立体異性体の混合物として得た(そのまま使用した)。LC/MS: m/z = 730.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体21g)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体21f、0.154g、0.201mmol)のDMF(1mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.053g、0.201mmol)、HATU(0.080g、0.211mmol)及びDIPEA(0.070mL、0.402mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製して、表題生成物を薄茶褐色油状物(0.19g)として立体異性体の混合物として得た。LC/MS: m/z = 976.4 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例14.1、14.2)
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体21g、0.19g、0.195mmol)のDCM(1.6mL)中溶液に、TFA(3.2mL)及びトリフル酸(0.044mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製物をXBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:26%Bで0分保持、23分かけて26〜66%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃を使用する分取HPLCにより精製した。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。得られた物質を以下の条件下で更に精製した:Chiralpak AD-H分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中20%IPA、150bar、温度:35℃、流速:15分で70.0mL/分。306nmにて監視したUV。注入:1:1:1 IPA:MeOH:CHCl3中約10mg/mL(0.5mL)。2種の溶出物、各々単一の立体異性体を単離した:
実施例14.1:最初の溶出物(70mg、灰白色固体)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.18 - 9.07 (m, 1H), 8.79 - 8.67 (m, 1H), 7.77 - 7.67 (m, 1H), 7.46 - 7.30 (m, 2H), 6.84 - 6.47 (m, 4H), 6.18 - 5.84 (m, 1H), 4.82 - 4.75 (m, 1H), 4.71 - 4.54 (m, 2H), 4.49 - 4.31 (m, 1H), 4.04 - 3.88 (m, 1H), 3.75 - 3.59 (m, 1H), 3.29 - 3.24 (m, 3H), 3.16 - 3.05 (m, 1H), 2.47 - 2.34 (m, 2H), 1.42 - 1.27 (m, 1H), 1.03 - 0.93 (m, 1H). LC/MS: m/z = 856.0 [M+H]+.
実施例14.2:2番目の溶出物(25mg、灰白色固体)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.15 - 9.08 (m, 1H), 8.77 - 8.70 (m, 1H), 7.76 - 7.69 (m, 1H), 7.43 - 7.38 (m, 1H), 7.37 - 7.37 (m, 1H), 7.38 - 7.30 (m, 1H), 6.82 - 6.51 (m, 4H), 6.20 - 5.84 (m, 1H), 4.79 (dd, J=9.4, 4.4 Hz, 1H), 4.70 - 4.56 (m, 2H), 4.42 - 4.30 (m, 1H), 3.68 - 3.67 (m, 2H), 3.55 (br s, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.15 - 3.07 (m, 1H), 2.46 - 2.29 (m, 2H), 1.35 - 1.32 (m, 1H), 1.05 - 0.95 (m, 1H). LC/MS: m/z = 856.0 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体22a)
実施例10.39/実施例10.40の合成にて提供された手順と同様の方法で、中間体22aの試料を調製した。キラルカラム分析は、試料はベンジル中心での多少のキラルエロージョン(chiral erosion)と一致する4種の立体異性体(2種の多量及び2種の少量)とアトロプ異性体の存在との混合物であることを示した。試料をOD-Hカラム(移動相CO2/MeOH、7:3;35℃;100bars;220nM検出)により精製し、2つの主要なピークのうち後で溶出する1つを得た。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体22b)
HCl(16.2mL、65mmol)を、tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体22a、1.69g、2.17mmol)のDCM(5mL)中溶液に加え、混合物を室温で0.5時間撹拌し、揮発性成分を真空中で除去して、中間体22bを得、これはホモキラルであると確認し、そのまま使用した。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例15)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体22b、0.05g、0.070mmol)のTHF(1mL)中撹拌溶液に、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(0.012g、0.070mmol)、HATU(0.028g、0.073mmol)及びDIPEA(0.024mL、0.14mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製物をXBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23%Bで0分保持、20分かけて23〜63%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃により精製した。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。表題生成物を灰白色固体(34mg)として単離した。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.15 - 9.05 (m, 1H), 8.78 - 8.67 (m, 1H), 7.77 - 7.66 (m, 1H), 7.36 - 7.21 (m, 3H), 6.81 - 6.63 (m, 3H), 5.93 - 5.85 (m, 1H), 5.02 - 4.96 (m, 2H), 4.45 - 4.26 (m, 2H), 3.56 - 3.50 (m, 2H), 3.28 - 3.26 (m, 3H), 3.16 - 3.08 (m, 1H), 1.87 - 1.79 (m, 1H), 0.88 - 0.82 (m, 2H), 0.65 - 0.59 (m, 2H). LC/MS: m/z = 708.1 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体23a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(70mg、0.23mmol)、2-アミノ安息香酸(32mg、0.23mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.16mL、0.77mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を含む圧力容器を、圧力容器中で密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、101mg、0.26mmol)を反応混合物に加え、容器を再度密封し、浴中70℃で更に2時間再度加熱した。溶媒を窒素の一定気流で除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物を濃度勾配0〜50% EtOAc-ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲルカートリッジ)により精製して、表題生成物(91mg)を無色泡状物として立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 1.13分; m/z = 779.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.54-8.20 (m, 1H), 7.98-7.88 (m, 1H), 7.89-7.80 (m, 1H), 7.61 (br t, J=7.4 Hz, 1H), 7.34 (br d, J=8.0 Hz, 2H), 7.25-7.09 (m, 1H), 6.84 (br t, J=8.7 Hz, 2H), 6.72 (br t, J=8.8 Hz, 1H), 6.66-6.24 (m, 3H), 5.48-5.17 (m, 1H), 5.12-4.92 (m, 1H), 4.88-4.68 (m, 1H), 4.71-4.46 (m, 1H), 3.80 (br d, J=4.7 Hz, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.34-3.14 (m, 2H), 2.96 (br d, J=11.0 Hz, 3.6H), 2.80 (br dd, J=13.1, 6.0 Hz, 0.4H), 1.46-1.30 (m, 8H), 1.13-0.93 (m, 1H).
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体23b)
氷浴で冷却したtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体23a、91mg、0.12mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.8mL)及びトリフル酸(0.10mL)を加えた。得られたオレンジ色溶液を室温で1時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流で除去した。残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、所望の生成物(灰白色泡状物、85mg)を立体異性体の混合物として得、これをそのまま使用した。LC-MS保持時間 = 0.65, 0.77分; m/z = 559.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例16)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体23b、65mg、0.12mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(32mg、0.12mmol)、HOAT(7.9mg、0.058mmol)及びEDC(24mg、0.13mmol)のDMF(1.0mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(125μL、1.14mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは19F NMR分析から明確であった。表題化合物は支配的な成分であり、2番目に溶出した(29.2mg)。LC-MS保持時間 = 1.00分; m/z = 805.2. [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.30 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.02-7.95 (m, 1H), 7.93-7.87 (m, 1H), 7.68 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.37-7.26 (m, 1H), 7.24-7.11 (m, 1H), 6.98-6.65 (m, 1H), 6.66-6.54 (m, 3H), 4.85 (br d, J=5.2 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.47 (dd, J=13.9, 5.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.14-2.99 (m, 1H), 2.59-2.30 (m, 2H), 1.52-1.30 (m, 3H), 1.01 (br d, J=3.1 Hz, 1H). 19F NMR (376 MHz, MeOH-d4) δ -82.2 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -105.1 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.3 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.5 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体24a)
オーブン乾燥した圧力容器中、ピリジン(1.7mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)及び2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(57mg、0.34mmol)を、亜リン酸ジフェニル(225μl、1.16mmol)で処理した。容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、70〜75℃の砂浴振盪器中に2時間置いた。反応混合物を室温に冷却し、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、144mg、0.363mmol)で処理し、再度密封し、砂浴振盪器中70〜75℃で終夜加熱した。反応物を濃縮し、残留物をBiotage Horizon(80g Teledyne Isco シリカフラッシュカラム、10カラム容量かけて100%ヘキサンから100% EtOAcの濃度勾配)を使用して精製して、表題生成物(140mg)を無色固体及び立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 1.74分; m/z = 753.20 [M+H-t-Bu]+, 809.20 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで100%Bで1.5分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体24b)
中間体A14BA-243
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体24a、138mg、0.171mmol)の無水DCM(3mL)中溶液に、無溶媒下TFA(6mL、80mmol)を加えた。得られた淡黄色溶液を室温で4分間静置し、次いで無溶媒下トリフル酸(75μL)で処理した。得られた紫色溶液を室温で30分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をEtOAc(80mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×15mL)、ブライン(1×10mL)で抽出し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題生成物(白色固体、123mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 1.26, 1.32分; m/z = 589.15 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで100%Bで1.5分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例17)
N-メチルモルホリン(125μL、1.14mmol)及びEDC(32.0mg、0.167mmol)を、(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体24b、83mg、0.141mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(41.7mg、0.158mmol)、及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(9.7mg、0.071mmol)の無水DMF(1.0mL)中溶液に加えた。反応混合物をN2でフラッシュし、密栓し、室温で静置した。45分後、追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(4mg)及びEDC(3mg)を反応物に加え、室温で更に45分間静置した。反応混合物を分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは19F NMR分析から明確であった。表題化合物は支配的な成分であり、2番目に溶出した(47.4mg)。LC-MS保持時間 = 1.62分; m/z = 835.20 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=0.8mL/分。出発%B=2。最終%B=98。濃度勾配時間=1.5分、次いで100%Bで1.5分保持。波長=220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.83 (br s, 1H), 9.10 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.65 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 7.40 (br d, J=4.3 Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.07-7.00 (m, 1H), 6.92 (t, JHF= 54.3 Hz, 1H), 6.65 (br d, J=6.3 Hz, 2H), 4.67-4.57 (m, 1H), 4.57-4.47 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.49 (s, 3H), 3.45-3.34 (m, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.00 (br dd, J=14.1, 10.6 Hz, 2H), 2.47-2.40 (m, 2H), 1.39-1.32 (m, 1H), 0.86 (br d, J=3.2 Hz, 1H). 19F NMR (470 MHz, DMSO-d6) δ -79.5 (d, J = 253.1 Hz, 1F), -102.9 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -110.1 (s, 2F), -110.9 (d, J = 308.1 Hz, 1F), -112.7 (d, J = 308.1 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体25a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(150mg、0.498mmol)、2-アミノ-4-フルオロ安息香酸(77mg、0.50mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.35mL、1.6mmol)のピリジン(2mL)中混合物を圧力容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、216mg、0.548mmol)を加え、反応物を再度密封し、70℃で更に2時間再度加熱した。揮発性成分を窒素の一定気流により除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜40% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(210mg)を白色泡状物及び立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 1.15分; m/z = 797.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体25b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体25a、208mg、0.261mmol)のDCM(1.3mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(1.30mL、5.22mmol)を加えた。得られた薄黄色溶液を室温で終夜撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物をジエチルエーテルで摩砕し、濾過し、真空中で蒸発させて、表題生成物のHCl塩(白色固体、174mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 0.83, 0.85分; m/z = 697.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体25c)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミドのHCl塩(中間体25b、174mg、0.237mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(65.8mg、0.249mmol)及びEDC(50.0mg、0.26mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DMA中1M HOAT(119μL、0.119mmol)及びN-メチルモルホリン(125μL、1.14mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜50% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(204mg)を白色泡状物として得た。LC-MS保持時間 = 1.10分; m/z = 943.4 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例18)
氷浴で冷却したN-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体25c、204mg、0.216mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.80mL)及びトリフル酸(0.10mL)を加えた。得られたオレンジ色溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を窒素の一定気流で除去した。残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物(209mg)をDMF(1.5mL)中に溶解し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは19F NMR分析から明確であった。支配的な成分であった2番目の溶出物(50mg)を、キラル分取HPLC(カラム:Chiralpak IC分取、30×250mm、5μm粒子;移動相:CO2中20%IPA、150bar;流速:17分間70.0mL/分;温度:35℃;波長=308nm;注入:スタックされた注入(スタックインジェクション、stacked injection)により1:1EtOH:CHCl3中約25mg/mL溶液0.25mL)により更に精製して、表題化合物を得、これは支配的な立体異性体であり、最初に溶出した(24mg)。LC-MS保持時間 = 1.01分; m/z = 823.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -79.5 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -102.2 (s, 1F), -103.0 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -110.1 (s, 2F), -110.8 (d, J = 307.6 Hz, 1F), -112.8 (d, J = 307.6 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体26a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(150mg、0.498mmol)、2-アミノ-6-フルオロ安息香酸(77mg、0.50mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.35mL、1.6mmol)のピリジン(3mL)中混合物を圧力容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、216mg、0.548mmol)を反応混合物に加え、これを浴中70℃で更に2時間再度加熱した。溶媒を窒素の一定気流により除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜40% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(242mg)を白色泡状物として得、これは立体異性体の混合物であった。LC-MS保持時間 = 1.12分; m/z = 797.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体26b)
氷浴で冷却したtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体26a、242mg、0.304mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.80mL)及びトリフル酸(0.14mL)を加えた。得られたオレンジ色溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒をN2の一定気流により除去した。残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、表題生成物(白色泡状物、214mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 0.65. 0.67分; m/z = 577.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例19)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体26b、175mg、0.303mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(72.1mg、0.273mmol)及びHOAT(DMA中1M、0.15mL、0.15mmol)のDMF(3mL)中溶液に、EDC(64.0mg、0.33mmol)及びN-メチルモルホリン(0.105mL、0.952mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、真空中で蒸発させた。残留物(220mg)をDMF(1.5mL)中に溶解し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは目標分子量を示した。支配的な成分でもあった2番目の溶出物(80mg)を、キラル分取HPLC(カラム:Chiralpak IC分取、30×250mm、5μm粒子;移動相:CO2中20%IPA、140bar;流速:17分間70.0mL/分;温度:35℃;波長=308nm;注入:スタックされた注入により1:1EtOH:CHCl3中約25mg/mL溶液0.25mL)により更に精製して、表題化合物を最初に溶出する立体異性体として得、これは支配的な成分でもあった(65.8mg)。LC-MS保持時間 = 1.01分; m/z = 823.08 [M+H]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 7.94 (td, J=8.3, 5.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.31 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.78 (tt, J=9.3, 2.4 Hz, 1H), 6.68 (t, JHF= 54.7 Hz, 1H), 6.63 - 6.57 (m, 2H), 4.51 (s, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.57 (dd, J=5.4, 4.1 Hz, 2H), 3.24 (s, 3H), 3.07 (dd, J=14.1, 9.5 Hz, 1H), 2.48 - 2.38 (m, 2H), 1.36 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 1.02 - 0.96 (m, 1H). 19F NMR (376 MHz, CD3OD) δ -82.2 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -105.1 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -111.3 (s, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.3 (d, J = 312.1 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 312.1 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(420mg、1.39mmol)、2-アミノ-4-ブロモ安息香酸(301mg、1.39mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.99mL、4.6mmol)のピリジン(5mL)中混合物を密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、606mg、1.53mmol)を加え、反応混合物を油浴中80℃で更に2時間再度加熱した。溶媒をN2の一定気流で除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(20mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜40% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(608mg)を白色泡状物として得、これは立体異性体の混合物であった。LC-MS保持時間 = 1.20分; m/z = 857.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27b)
バイアルに、tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27a、374mg、0.436mmol)、シアン化亜鉛(35.8mg、0.305mmol)、t-BuXPhos Pd G3(34.6mg、0.044mmol)、THF(4mL)及び水(16mL)を入れた。バイアルを密封し、真空下で排気し、N2で3回逆充填した。バイアルをマイクロ波システム中60℃で2時間加熱した。反応混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(10mL)で抽出した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜40% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(192mg)を灰白色泡状物として得、これは立体異性体の混合物であった。LC-MS保持時間 = 1.12分; m/z = 748.2 [M+H-t-Bu]+.カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-シアノ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体27c)
氷浴で冷却したtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27b、192mg、0.239mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.800mL)及びトリフル酸(0.11mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物をN2の一定気流で除去した。残留物をEtOAc(15mL)と飽和NaHCO3(20mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、表題生成物(白色泡状物、139mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 0.66, 0.72分; m/z = 584.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例20)
氷浴で冷却した(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-シアノ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体27c、139mg、0.238mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(62.9mg、0.238mmol)及びHOAT(DMA中1M、0.12mL、0.12mmol)のDMF(4mL)中溶液に、EDC(50.2mg、0.262mmol)及びN-メチルモルホリン(0.105mL、0.952mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、これをMgSO4で脱水し、真空中で蒸発させた。残留物(220mg)をDMF(2mL)中に溶解し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは19F NMR分析から明確であった。支配的なものでもある2番目に溶出するフラクション(30mg)を、キラル分取HPLC(カラム:Chiralpak IC分取、30×250mm、5μm粒子;移動相:CO2中20%IPA、140bar;流速:17分間70.0mL/分;温度:35℃;波長=308nm;注入:スタックされた注入により1:1EtOH:CHCl3中約25mg/mL溶液0.25ml)により更に精製して、表題化合物を最初に溶出する立体異性体(13mg)として得、これは相対的に支配的でもあった。LC-MS保持時間 = 0.99分; m/z = 830.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 8.42 (d, J=8.3 Hz, 1H), 8.26 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.92 (dd, J=8.2, 1.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.81 - 6.75 (m, 1H), 6.68 (t, JHF= 54.7 Hz, 1H), 6.64 - 6.58 (m, 2H), 4.51 (d, J=2.5 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 3.46 (br dd, J=14.1, 4.8 Hz, 2H), 3.09 (dd, J=14.3, 9.5 Hz, 1H), 2.43 (ddd, J=11.4, 7.7, 4.0 Hz, 2H), 1.36 (q, J=6.6 Hz, 1H), 1.02 - 0.95 (m, 1H). 19F NMR (376 MHz, MeOH-d4) δ -82.2 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -105.0 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.2 (d, J = 312.1 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 312.1 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体28a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(140mg、0.465mmol)、2-アミノ-5-フルオロ安息香酸(72.1mg、0.465mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.33mL、1.5mmol)のピリジン(3mL)中混合物を圧力容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、202mg、0.511mmol)を加え、反応混合物を密封し、油浴中70℃で更に2時間再度加熱した。溶媒を窒素の一定気流により除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜40% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(187mg)を白色泡状物として得、これは立体異性体の混合物であった。LC-MS保持時間 = 1.14分; m/z = 797.08 [M+H]+, 741.20 [M+H-t-Bu]+、(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体28b)
氷浴で冷却したtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体28a、187mg、0.235mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.8mL)及びトリフル酸(0.10mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流により除去した。残留物をEtOAc(15mL)と飽和NaHCO3(20mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、表題生成物(白色泡状物、176mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 0.68, 0.73分; m/z = 577.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例21)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体28b、176mg、0.235mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(62.1mg、0.235mmol)及びHOAT(DMA中1M、0.12mL、0.12mmol)のDMF(3mL)中溶液に、EDC(49.5mg、0.258mmol)及びN-メチルモルホリン(0.10mL、0.94mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、真空中で蒸発させた。残留物(200mg)をDMF(2mL)中に溶解し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(70mg)を2番目に溶出するピークとして得、これは相対的に支配的でもあった。LC-MS保持時間 = 0.99分; m/z = 823.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 8.01 - 7.90 (m, 2H), 7.76 (td, J=8.5, 3.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.81 - 6.74 (m, 1H), 6.68 (t, JHF= 54.7 Hz, 1H), 6.65 - 6.57 (m, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.45 (br dd, J=14.2, 5.1 Hz, 2H), 3.24 (s, 3H), 3.08 (dd, J=14.1, 9.3 Hz, 1H), 2.42 (ddd, J=11.5, 7.6, 4.0 Hz, 2H), 1.36 (br d, J=7.5 Hz, 1H), 0.99 (br dd, J=5.5, 2.3 Hz, 1H). 19F NMR (376 MHz, CD3OD) δ -82.2 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -105.1 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.2 (s, 1F), -113.3 (d, J = 312.1 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 312.1 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(5-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体29a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-6-クロロ安息香酸(56.9mg、0.332mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.24mL、1.1mmol)のピリジン(3mL)中混合物を圧力容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、144mg、0.365mmol)を加え、圧力容器を油浴中70℃で更に2時間再度加熱した。溶媒をN2の一定気流で除去した。残留物を水(20mL)とEtOAc(20mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、濃度勾配0〜50% EtOAc-ヘキサンで溶出)により精製して、表題生成物(181mg)を白色泡状物として得、これは立体異性体の混合物であった。LC-MS保持時間 = 1.15分; m/z = 813.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-クロロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体29b)
氷浴で冷却したtert-ブチル(S)-(1-(5-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体29a、181mg、0.222mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.80mL)及びトリフル酸(0.10mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発性成分をN2の一定気流で除去した。残留物をEtOAc(15mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、表題生成物(144mg)を立体異性体の混合物として得た。LC-MS保持時間 = 0.69, 0.75分; m/z = 593.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(5-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例22.1及び22.2)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-クロロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体29b、160mg、0.23mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(61mg、0.23mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.12mL、0.12mmol)のDMF(2.5mL)中溶液に、EDC(48mg、0.25mmol)及びN-メチルモルホリン(0.10mL、0.92mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、真空中で蒸発させた。残留物をDMF(2mL)中に溶解し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:15分かけて50〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得、これは19F NMR分析から明確であった。
最初に溶出するフラクション。
支配的なものでもある2番目に溶出するフラクション(82.6mg)を、キラル分取HPLC(カラム:Chiralpak IC分取、30×250mm、5μm粒子;移動相:CO2中30%IPA、150bar;流速:12分間70.0mL/分;温度:35℃;波長=318nm;注入:1:1 IPA:MeOH中約20mg/mL溶液0.5mL;スタックされた注入による)により更に精製して、最初に溶出する立体異性体を得、これは相対的に支配的でもあった。1H NMRにより、この物質は不純物を含むことが示されており、それゆえ分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5アセトニトリル:水中10mM酢酸アンモニウム;濃度勾配:22分かけて37〜77%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により再度精製して、実施例22.2(49.6mg)を得た。LC-MS保持時間 = 2.16分; m/z = 839.00 [M+H]+(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm))。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.89 - 7.79 (m, 2H), 7.66 (dd, J=7.3, 1.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.22 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.74 (m, 1H), 6.68 (t, JHF =54.7 Hz, 1H), 6.61 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 2H), 4.80 (dd, J=9.3, 4.8 Hz, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.45 (br dd, J=14.1, 5.0 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.08 (dd, J=14.1, 9.3 Hz, 1H), 2.42 (ddd, J=11.8, 7.8, 4.0 Hz, 2H), 1.40 - 1.31 (m, 1H), 0.99 (dt, J=3.6, 1.9 Hz, 1H). 19F NMR (471 MHz, CD3OD) δ -82.2 (br d, J=254.9 Hz, 1F), -105.1 (br d, J=254.9 Hz, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.3 (d, J = 312.1 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 312.1 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(6-(3-シアノフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI1a)。
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4JE2、0.15g、0.257mmol)、(3-シアノフェニル)ボロン酸(0.057g、0.386mmol)、Pd(Ph3P)4(0.018g、0.015mmol)及びK2CO3(0.11g、0.77mmol)のDMF(2mL)中混合物を5分間脱気し、100℃で2時間加熱し、室温に冷却した。反応混合物をヘキサン中0〜30%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、表題生成物を淡黄色泡状固体(0.14g)として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.39 - 8.28 (m, 1H), 7.78 - 7.52 (m, 3H), 7.51 - 7.38 (m, 1H), 7.26 - 7.16 (m, 1H), 6.68 - 6.58 (m, 1H), 6.17 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 5.88 - 5.70 (m, 3H), 5.25 - 5.13 (m, 1H), 3.59 (t, J=8.2 Hz, 2H), 3.09 - 2.96 (m, 2H), 1.49 - 1.33 (m, 9H), 0.98 - 0.81 (m, 2H), -0.03 - -0.10 (m, 9H). LC/MS: m/z = 606.2 [M+H]+.
(S)-3-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾニトリル塩酸塩(中間体CI1b)。
HCl(0.57mL、2.28mmol)を、tert-ブチル(S)-(1-(6-(3-シアノフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI1a、0.138g、0.228mmol)のDCM(2mL)中溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体を得た(そのまま使用した)。
N-((S)-1-(6-(3-シアノフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI1c)
(S)-3-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾニトリル塩酸塩(中間体CI1b、0.05g、0.092mmol)のDMF(1mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.024g、0.092mmol)、HATU(0.037g、0.097mmol)及びDIPEA(0.03mL、0.184mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をヘキサン中0〜30%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、粘着性黄色油状物(0.04g)を得た。LC/MS: m/z = 752.1 [M+H]+.
N-((S)-1-(6-(3-シアノフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.2)
TFA(0.155mL、2.007mmol)を、N-((S)-1-(6-(3-シアノフェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI1b、0.039g、0.052mmol)のDCM(1mL)中溶液に加え、混合物を室温で2.25時間撹拌し、濃縮した。残留物をDCM(1mL)中に溶解し、エチレンジアミン(0.2mL、3.2mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。残留物をメタノール中に溶解し、濾過した。
分取LC/MS方法A:
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて32〜72%B、次いで100%Bで6分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:622.08;保持時間:1.94分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:622.1;保持時間:1.93分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.36 - 8.29 (m, 1H), 7.79 - 7.73 (m, 2H), 7.59 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.49 (br d, J=7.0 Hz, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 1H), 6.83 - 6.57 (m, 2H), 6.28 (br d, J=6.2 Hz, 2H), 5.41 (dd, J=8.4, 6.2 Hz, 1H), 4.83 (s, 2H), 3.20 - 3.12 (m, 1H), 3.10 - 3.01 (m, 1H), 2.52 - 2.42 (m, 2H), 1.40 (q, J=7.1 Hz, 1H), 1.14 - 1.06 (m, 1H).
実施例10.3から10.7を実施例10.2にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンズアミド(実施例10.3)
純度:100.0%;質量実測値:674.0;保持時間:1.81分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.34 - 8.28 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.30 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.14 (br d, J=7.7 Hz, 1H), 6.84 - 6.57 (m, 2H), 6.41 - 6.34 (m, 2H), 5.47 (dd, J=7.9, 6.8 Hz, 1H), 4.80 (d, J=1.5 Hz, 1H), 3.27 - 3.19 (m, 1H), 3.07 (dd, J=13.2, 6.2 Hz, 1H), 2.52 - 2.41 (m, 2H), 1.43 - 1.36 (m, 1H), 1.10 - 1.03 (m, 1H).
N-((S)-1-(6-(4-シアノ-3-フルオロフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.4)
純度:100.0%;質量実測値:640.0;保持時間:1.99分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.51 - 8.31 (m, 1H), 7.99 - 7.77 (m, 2H), 7.37 - 7.01 (m, 2H), 6.92 - 6.53 (m, 2H), 6.48 - 6.28 (m, 2H), 5.57 - 5.33 (m, 1H), 3.25 - 3.01 (m, 2H), 2.63 - 2.40 (m, 2H), 2.15 - 1.92 (m, 2H), 1.52 - 1.35 (m, 1H), 1.19 - 1.00 (m, 1H).
N-((S)-1-(6-(4-シアノフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.5)
純度:100.0%;質量実測値:622.1;保持時間:1.96分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.37 - 8.27 (m, 1H), 7.81 - 7.73 (m, 3H), 7.34 (br d, J=7.3 Hz, 2H), 6.83 - 6.55 (m, 2H), 6.29 (br d, J=6.6 Hz, 2H), 5.48 - 5.41 (m, 1H), 4.92 - 4.72 (m, 2H), 3.15 (dd, J=13.0, 7.9 Hz, 1H), 3.09 - 3.00 (m, 1H), 2.52 - 2.43 (m, 2H), 1.44 - 1.35 (m, 1H), 1.12 - 1.06 (m, 1H).
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロベンズアミド(実施例10.6)
純度:100.0%;質量実測値:658.2;保持時間:1.75分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.38 - 8.30 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.56 - 7.21 (m, 3H), 6.87 (s, 2H), 6.43 - 6.26 (m, 2H), 5.47 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.58 (br s, 2H), 3.25 - 3.01 (m, 2H), 2.52 - 2.42 (m, 2H), 2.13 - 2.12 (m, 1H), 1.44 - 1.38 (m, 1H), 1.09 (br d, J=3.4 Hz, 1H).
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ-N-メチルベンズアミド(実施例10.7)
純度:100.0%;質量実測値:672.1;保持時間:1.87分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.38 - 8.30 (m, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.21 (s, 3H), 6.84 - 6.57 (m, 2H), 6.33 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.45 (dd, J=8.2, 6.4 Hz, 1H), 4.62 - 4.52 (m, 2H), 3.21 (dd, J=13.1, 8.2 Hz, 1H), 3.07 (dd, J=13.1, 6.4 Hz, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.48 (ddd, J=11.3, 7.6, 4.3 Hz, 2H), 1.41 (q, J=6.9 Hz, 1H), 1.12 - 1.04 (m, 1H).
メチル(S)-3-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1d)
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体4JE2、0.08g、0.137mmol)、(3-(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(0.037g、0.206mmol)、テトラキス(9.51mg、8.23μmol)及びK2CO3(0.057g、0.411mmol)のDMF(1mL)中混合物を5分間脱気し、100℃で2時間加熱し、室温に冷却した。反応混合物をヘキサン中20〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、黄色固体(0.05g)を得た。LC/MS: m/z = 639.2 [M+H]+.
メチル(S)-3-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート塩酸塩(中間体CI1e)
HCl(0.18mL、0.736mmol)を、メチル(S)-3-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1d、0.047g、0.074mmol)のDCM(1.5mL)中溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体を得た(次のステップにそのまま使用した)。LC/MS: m/z = 539.1 [M+H]+.
メチル3-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1f)
メチル(S)-3-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート塩酸塩(中間体CI1e、0.042g、0.073mmol)のDMF(1.5mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.019g、0.073mmol)、HATU(0.029g、0.077mmol)及びDIPEA(0.03mL、0.146mmol)を加えた。lcmsにより監視しながら、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、淡黄色固体(0.05g)を得た。LC/MS: m/z = 785.1 [M+H]+.
メチル3-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(実施例10.8);3-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)安息香酸(実施例10.10)
TFA(0.15mL、1.91mmol)を、メチル3-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1f、0.03g、0.038mmol)のDCM(1mL)中溶液に加え、混合物を室温で3時間撹拌し、濃縮した。残留物をDCM(1mL)中に溶解し、エチレンジアミン(0.16mL、2.313mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。残留物をメタノール中に溶解し、NaOH(0.08mL、0.38mmol)を他の半分に加え、混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。2種の溶出物(実施例10.8及び10.10)を単離した。
実施例10.8。純度:100.0%;質量実測値:655.1;保持時間:2分。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 - 8.94 (m, 1H), 8.48 - 8.35 (m, 1H), 8.01 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 7.87 - 7.81 (m, 1H), 7.78 - 7.68 (m, 1H), 7.65 - 7.55 (m, 2H), 7.26 - 6.79 (m, 5H), 6.43 (br d, J=7.7 Hz, 2H), 5.29 - 5.19 (m, 1H), 4.81 - 4.66 (m, 2H), 3.11 - 2.93 (m, 2H), 1.38 (q, J=7.0 Hz, 1H), 0.91 (br s, 1H).
実施例10.10。純度:100.0%;質量実測値:641.1;保持時間:1.57分。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 - 8.94 (m, 1H), 8.48 - 8.35 (m, 1H), 8.01 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 7.87 - 7.81 (m, 1H), 7.78 - 7.68 (m, 1H), 7.65 - 7.55 (m, 2H), 7.26 - 6.79 (m, 5H), 6.43 (br d, J=7.7 Hz, 2H), 5.29 - 5.19 (m, 1H), 4.81 - 4.66 (m, 2H), 3.11 - 2.93 (m, 2H), 1.38 (q, J=7.0 Hz, 1H), 0.91 (br s, 1H).
メチル(S)-5-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-クロロベンゾエート(中間体CI1g)
中間体CI1dと同様に調製した。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=7.5, 2.9 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=7.5, 2.9 Hz, 1H), 6.70 (t, J=9.5 Hz, 1H), 5.78 (s, 2H), 4.98 (ddd, J=9.2, 5.9, 5.5 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.54 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.35 (dd, J=13.9, 5.5 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=13.9, 9.2 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H), 0.87 (t, J=8.0 Hz, 2H), -0.07 (s, 9H). LC/MS: m/z = 673.1 [M+H]+.
メチル(S)-5-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-クロロベンゾエート塩酸塩(中間体CI1h)
中間体CI1gを使用して中間体CI1eと同様に調製した。LC/MS: m/z = 573.3 [M+H]+.
メチル2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1i)
中間体CI1hを使用して中間体CI1fと同様に調製した。LC/MS: m/z = 819.2 [M+H]+.
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)安息香酸(中間体CI1j)
NaOH(0.12mL、0.610mmol)を、メチル2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(中間体CI1i、0.05g、0.061mmol)のメタノール(1mL)中溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を水中に溶解し、2N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、白色固体(0.05g、次のステップにそのまま使用)を得た。 LC/MS: m/z = 805.3 [M+H]+.
実施例10.9及び10.11を実施例10.8及び10.10にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
メチル2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンゾエート(実施例10.9);2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)安息香酸(実施例10.11)
実施例10.9。純度:95.3%;質量実測値:689.1;保持時間:2.12分。
実施例10.11。純度:99.0%;質量実測値:675.0;保持時間:1.83分。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 9.01 - 8.92 (m, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.75 - 7.62 (m, 1H), 7.46 - 7.32 (m, 2H), 7.17 (br d, J=7.7 Hz, 1H), 7.05 - 6.78 (m, 2H), 6.63 (br s, 2H), 5.23 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 4.82 - 4.61 (m, 2H), 3.08 - 2.88 (m, 2H), 2.46 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 1.40 - 1.31 (m, 1H), 0.91 (br s, 1H).
実施例10.12から10.15を実施例10.2にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(1-オキソイソインドリン-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例10.12)
純度:100.0%;質量実測値:652.1;保持時間:1.66分。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 9.09 - 8.93 (m, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.71 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.51 - 7.09 (m, 2H), 7.07 - 6.83 (m, 2H), 7.28 - 6.81 (m, 1H), 7.47 - 6.78 (m, 1H), 6.42 (br d, J=6.6 Hz, 2H), 5.24 (q, J=7.5 Hz, 1H), 4.84 - 4.65 (m, 2H), 3.17 - 2.92 (m, 2H), 1.39 (q, J=6.7 Hz, 1H), 0.92 (br s, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(1-オキソイソインドリン-4-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例10.13)
純度:100.0%;質量実測値:652.1;保持時間:1.72分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.41 - 8.32 (m, 1H), 7.96 - 7.82 (m, 2H), 7.69 - 7.54 (m, 2H), 7.05 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.86 - 6.55 (m, 2H), 6.40 - 6.25 (m, 2H), 4.80 - 4.70 (m, 1H), 4.37 - 4.03 (m, 1H), 3.28 - 3.14 (m, 1H), 3.06 - 2.91 (m, 2H), 2.55 (br d, J=1.2 Hz, 2H), 1.47 - 1.35 (m, 1H), 1.16 - 1.02 (m, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例10.14)
純度:100.0%;質量実測値:652.1;保持時間:1.66分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.38 - 8.29 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.65 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.57 - 7.38 (m, 2H), 6.87 - 6.56 (m, 2H), 6.28 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 5.51 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.64 - 4.49 (m, 3H), 3.22 - 2.99 (m, 2H), 2.53 - 2.40 (m, 2H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.40 (q, J=7.2 Hz, 1H), 1.16 - 1.05 (m, 1H).
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-3-シアノフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.15)
純度:100.0%;質量実測値:656.1;保持時間:2.09分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.39 - 8.31 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.66 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.55 - 7.45 (m, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 1H), 6.85 - 6.55 (m, 2H), 6.36 - 6.26 (m, 2H), 5.38 (dd, J=8.9, 5.8 Hz, 1H), 3.23 - 3.06 (m, 2H), 2.53 - 2.41 (m, 2H), 1.44 - 1.36 (m, 1H), 1.45 - 1.22 (m, 1H), 1.35 - 1.15 (m, 1H), 1.14 - 1.05 (m, 1H).
2-クロロ-N-(シクロプロピルスルホニル)-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンズアミド(実施例10.16)
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)安息香酸(中間体CI1j、0.03g、0.037mmol)、シクロプロパンスルホンアミド(5.42mg、0.045mmol)、DMAP(6.83mg、0.056mmol)のTHF(1mL)中混合物を室温で撹拌し、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(10.71mg、0.056mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌し、濃縮した。残留物をDCM(1mL)中に溶解し、TFA(0.5mL)を加え、混合物を1.5時間撹拌し、濃縮した。残留物をDCM(0.6mL)中に溶解し、エチレンジアミン(0.5mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、メタノール中に溶解し、濾過した。粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:778.1;保持時間:1.97分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.40 - 8.30 (m, 1H), 7.80 - 7.76 (m, 1H), 7.54 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.41 - 7.18 (m, 2H), 6.85 - 6.56 (m, 2H), 6.38 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.46 (t, J=7.5 Hz, 1H), 3.23 (dd, J=13.1, 8.2 Hz, 1H), 3.13 - 3.05 (m, 2H), 2.50 - 2.42 (m, 2H), 1.44 - 1.26 (m, 5H), 1.20 - 1.03 (m, 3H).
実施例10.18から10.21を実施例10.16にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド(実施例10.18)
純度:97%;質量実測値:752.0;保持時間:1.57分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.34 - 8.24 (m, 1H), 7.89 - 7.79 (m, 1H), 7.45 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 7.30 - 7.20 (m, 1H), 6.87 - 6.57 (m, 2H), 6.37 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 5.57 (t, J=7.2 Hz, 1H), 3.18 - 3.09 (m, 4H), 3.00 (dd, J=13.4, 7.3 Hz, 1H), 2.52 - 2.44 (m, 2H), 2.03 - 1.94 (m, 14H), 1.40 (q, J=7.0 Hz, 1H), 1.36 - 1.31 (m, 2H), 1.09 (br d, J=2.7 Hz, 1H).
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-N-(イソプロピルスルホニル)ベンズアミド(実施例10.19)
純度:98%;質量実測値:780.1;保持時間:2.01分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.38 - 8.29 (m, 1H), 7.82 - 7.75 (m, 1H), 7.54 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.40 - 7.18 (m, 2H), 6.84 - 6.57 (m, 2H), 6.43 - 6.34 (m, 2H), 5.46 (t, J=7.3 Hz, 1H), 3.92 - 3.80 (m, 1H), 3.26 - 3.18 (m, 1H), 3.14 (s, 1H), 2.51 - 2.42 (m, 2H), 1.50 - 1.27 (m, 9H), 1.12 - 1.04 (m, 1H).
2-クロロ-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)ベンズアミド(実施例10.20)
純度:100.0%;質量実測値:792.0;保持時間:1.68分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.38 - 8.29 (m, 1H), 7.82 - 7.76 (m, 1H), 7.59 - 7.50 (m, 1H), 7.42 - 7.15 (m, 2H), 6.85 - 6.55 (m, 2H), 6.40 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 5.46 (t, J=7.5 Hz, 1H), 3.27 - 3.19 (m, 1H), 3.14 - 3.06 (m, 1H), 2.47 (ddd, J=11.2, 7.7, 4.0 Hz, 2H), 1.72 - 1.57 (m, 5H), 1.44 - 1.26 (m, 3H), 1.11 - 1.04 (m, 1H), 1.02 - 0.95 (m, 2H).
2-クロロ-N-(シクロペンチルスルホニル)-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)ベンズアミド実施例(10.21)
純度:100.0%;質量実測値:806.1;保持時間:2.16分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.39 - 8.28 (m, 1H), 7.82 - 7.75 (m, 1H), 7.57 - 7.49 (m, 1H), 7.38 - 7.20 (m, 2H), 6.85 - 6.54 (m, 2H), 6.45 - 6.34 (m, 2H), 5.46 (t, J=7.2 Hz, 1H), 4.27 - 4.12 (m, 1H), 3.23 (dd, J=13.3, 7.8 Hz, 1H), 3.13 (s, 1H), 2.54 - 2.41 (m, 2H), 2.20 - 2.09 (m, 4H), 1.89 - 1.66 (m, 4H), 1.45 - 1.37 (m, 1H), 1.36 - 1.31 (m, 1H), 1.12 - 1.04 (m, 1H).
メチル5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロベンゾエート(中間体CI1k)
中間体CI1iと同様に調製した。LC/MS: m/z = 803.1 [M+H]+.
メチル5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロベンゾエート(中間体CI1l)
中間体CI1kを使用して実施例10.2と同様に調製した。LC/MS: m/z = 673.3 [M+H]+.
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ安息香酸(実施例10.25)
NaOH(0.26mL、1.31mmol)を、メチル5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロベンゾエート(中間体CI1l、0.088g、0.131mmol)のメタノール(1mL)中溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を水中に溶解し、2N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:659.1;保持時間:1.49分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.35 - 8.23 (m, 1H), 7.85 - 7.76 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.39 (br d, J=5.2 Hz, 1H), 7.17 (t, J=9.3 Hz, 1H), 6.86 - 6.57 (m, 2H), 6.36 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 5.56 (t, J=7.0 Hz, 1H), 3.16 - 3.07 (m, 1H), 3.03 (s, 1H), 2.53 (br d, J=3.4 Hz, 1H), 1.96 (br d, J=0.9 Hz, 2H), 1.46 - 1.36 (m, 1H), 1.09 (br d, J=1.5 Hz, 1H).
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ安息香酸(中間体CI1m)
中間体CI1kを使用して中間体CI1jと同様に調製した。LC/MS: m/z = 789.4 [M+H]+.
実施例10.26から10.29を実施例10.16にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド(実施例10.26)
純度:100.0%;質量実測値:736.1;保持時間:1.52分。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 8.41 - 8.30 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.51 - 7.19 (m, 3H), 6.89 - 6.53 (m, 2H), 6.38 - 6.29 (m, 2H), 5.49 (s, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.23 (dd, J=12.8, 8.7 Hz, 1H), 3.13 - 3.01 (m, 1H), 2.54 - 2.39 (m, 2H), 1.48 - 1.36 (m, 1H), 1.16 - 1.06 (m, 1H).
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ-N-(イソプロピルスルホニル)ベンズアミド(実施例10.27)
純度:100.0%;質量実測値:764.1;保持時間:1.6分。
N-(シクロプロピルスルホニル)-5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロベンズアミド(実施例10.28)
純度:97%;質量実測値:762.1;保持時間:1.96分。
5-(5-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-2-フルオロ-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)ベンズアミド(実施例10.29)
純度:100.0%;質量実測値:736.1;保持時間:1.52分。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 8.35 - 8.23 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.58 (dd, J=6.7, 2.1 Hz, 1H), 7.43 - 7.30 (m, 1H), 7.19 (dd, J=10.0, 8.6 Hz, 1H), 6.89 - 6.52 (m, 2H), 6.44 - 6.29 (m, 2H), 5.62 - 5.52 (m, 1H), 3.20 - 3.08 (m, 1H), 3.05 - 2.95 (m, 1H), 2.54 - 2.42 (m, 2H), 1.96 (s, 2H), 1.60 - 1.46 (m, 5H), 1.45 - 1.35 (m, 1H), 1.13 - 1.06 (m, 1H), 0.85 - 0.64 (m, 2H).
6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(中間体CI2a)
6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリジン(0.2g、1.015mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(0.31g、1.22mmol)、酢酸カリウム(0.3g、3.05mmol)及びPdCl2(dppf)(0.074g、0.102mmol)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物を窒素でパージし、85℃で6時間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮し、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを使用するシリカゲル(40g、Iscoカラム)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、粘着性油状物を得、これは静置すると固化して、灰白色蝋状固体(0.21g)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 - 8.84 (m, 1H), 8.01 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J=8.8, 1.1 Hz, 1H), 7.39 (dd, J=8.9, 1.0 Hz, 1H), 6.51 (dd, J=2.2, 0.8 Hz, 1H), 1.41 - 1.35 (m, 12H)
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例10.36)
中間体CI2aを使用し実施例10.2にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。純度:100.0%;質量実測値:637.1;保持時間:1.9分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.41 - 8.30 (m, 1H), 8.18 (br s, 1H), 8.02 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.69 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.18 - 7.04 (m, 1H), 6.86 - 6.54 (m, 3H), 6.35 - 6.25 (m, 2H), 5.55 (dd, J=8.2, 6.4 Hz, 1H), 3.23 - 3.04 (m, 2H), 2.53 - 2.40 (m, 2H), 1.45 - 1.34 (m, 1H), 1.13 - 1.04 (m, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(2-メチル-3-オキソイソインドリン-5-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例23)
実施例10.2にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。純度:100.0%;質量実測値:666.1;保持時間:1.8分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.39 - 8.29 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.68 - 7.31 (m, 3H), 6.88 - 6.52 (m, 2H), 6.29 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.50 (br t, J=7.2 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.19 - 3.01 (m, 2H), 2.56 - 2.42 (m, 2H), 1.95 (s, 3H), 1.46 - 1.37 (m, 1H), 1.10 (br s, 1H).
実施例24からCI8を実施例10.2にて記載した一般手順に従って調製し、精製した。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-スルファモイルフェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例24)
粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:676.0;保持時間:1.72分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.40 - 8.30 (m, 1H), 7.96 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.34 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 6.88 - 6.56 (m, 2H), 6.32 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.51 - 5.42 (m, 1H), 3.19 (dd, J=13.1, 7.9 Hz, 1H), 3.10 - 2.99 (m, 1H), 2.49 (ddd, J=10.9, 7.6, 3.8 Hz, 2H), 1.47 - 1.36 (m, 1H), 1.15 - 1.04 (m, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例25)
粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:746.1;保持時間:1.91分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.44 - 8.18 (m, 1H), 7.88 - 7.66 (m, 3H), 7.51 - 7.20 (m, 2H), 6.86 - 6.48 (m, 2H), 6.27 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.48 - 5.33 (m, 1H), 3.72 (t, J=4.6 Hz, 4H), 3.22 - 2.92 (m, 6H), 2.45 (ddd, J=11.0, 7.6, 4.0 Hz, 2H), 2.05 - 1.87 (m, 1H), 1.37 (q, J=7.0 Hz, 1H), 1.05 (br d, J=3.1 Hz, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(N,N-ジメチルスルファモイル)フェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例26)
粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:97%;質量実測値:704.1;保持時間:1.99分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.43 - 8.30 (m, 1H), 7.87 - 7.77 (m, 3H), 7.45 - 7.37 (m, 2H), 6.87 - 6.58 (m, 2H), 6.35 - 6.26 (m, 2H), 5.42 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.90 - 4.81 (m, 1H), 4.62 (br s, 1H), 3.17 (dd, J=13.0, 8.4 Hz, 1H), 3.09 - 2.99 (m, 1H), 2.79 - 2.74 (m, 6H), 2.53 - 2.44 (m, 2H), 1.46 - 1.35 (m, 1H), 1.13 - 1.03 (m, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(チオモルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例27)
粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:762.1;保持時間:2.1分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.40 - 8.31 (m, 1H), 7.84 - 7.77 (m, 3H), 7.49 - 7.33 (m, 2H), 6.87 - 6.59 (m, 2H), 6.33 - 6.27 (m, 2H), 5.43 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.43 - 3.36 (m, 4H), 3.18 (dd, J=13.1, 8.5 Hz, 1H), 3.10 - 3.02 (m, 1H), 2.80 - 2.70 (m, 4H), 2.49 (ddd, J=11.1, 7.6, 3.8 Hz, 2H), 1.46 - 1.37 (m, 1H), 1.13 - 1.06 (m, 1H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)スルホニル)フェニル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例28)
粗製材料を分取LC/MS方法Aにより精製した。純度:100.0%;質量実測値:759.2;保持時間:1.93分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.39 - 8.32 (m, 1H), 7.87 - 7.74 (m, 3H), 7.44 - 7.31 (m, 2H), 6.89 - 6.57 (m, 2H), 6.36 - 6.23 (m, 2H), 5.47 - 5.34 (m, 1H), 3.23 - 3.01 (m, 7H), 2.61 - 2.44 (m, 6H), 2.35 - 2.26 (m, 3H), 2.00 (br s, 1H), 1.42 (q, J=6.7 Hz, 1H), 1.15 - 1.03 (m, 1H).
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(6-メトキシピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI4b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体17a、0.1g、0.248mmol)及び6-メトキシピリジン-3-アミン(0.034g、0.273mmol)のDCE(1mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をmL、0.119mmol)で、続いてイソブチルクロロホルメート(0.04mL、0.297mmol)及びN-メチルモルホリン(0.033mL、0.297mmol)で処理し、次いで室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、ピンク色固体(60mg)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 510.3 [M+H]+.
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン塩酸塩(中間体CI4c)
HCl(1.6mL、6.24mmol)を、tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(6-メトキシピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI4b、0.053g、0.104mmol)のDCM(0.4mL)中溶液に加え、混合物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体(そのまま使用した)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 410.0 [M+H]+
2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]-N-[(1S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-[3-(6-メトキシピリジン-3-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]エチル]アセトアミド:(実施例29)
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン塩酸塩(中間体CI4c、0.046mg、0.103mmol)のDMF(1.5mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.027g、0.103mmol)、HATU(0.041g、0.108μmol)及びDIPEA(0.04mL、0.206mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌し、濾過した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて34〜74%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:656.13;保持時間:1.96分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:656.1;保持時間:1.93分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.11 - 9.00 (m, 1H), 8.73 - 8.63 (m, 1H), 8.24 - 8.15 (m, 1H), 7.89 (dd, J=5.3, 2.6 Hz, 1H), 7.80 - 7.63 (m, 2H), 7.43 - 7.37 (m, 1H), 6.99 (td, J=8.6, 2.9 Hz, 1H), 6.83 - 6.74 (m, 1H), 6.64 - 6.64 (m, 1H), 6.67 - 6.56 (m, 1H), 5.00 - 4.56 (m, 2H), 4.08 - 3.94 (m, 3H), 3.42 - 3.35 (m, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.51 - 2.39 (m, 2H), 1.41 - 1.33 (m, 1H), 1.14 - 0.99 (m, 1H)これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。
実施例30からCI38を実施例29にて記載した一般手順に従い、適切な試薬を使用することにより調製し、精製した。
N-[(1S)-1-{3-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド:(実施例30)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて37〜77%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:691.08;保持時間:2.06分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:691.1;保持時間:2.03分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.10 - 9.01 (m, 1H), 8.68 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.68 (dd, J=7.9, 4.6 Hz, 1H), 7.55 - 7.46 (m, 1H), 7.40 - 7.32 (m, 2H), 7.29 - 7.19 (m, 1H), 7.13 - 6.66 (m, 3H), 6.61 - 6.49 (m, 2H), 5.10 - 4.51 (m, 1H), 3.11 - 2.97 (m, 1H), 2.53 - 2.39 (m, 2H), 1.98 (s, 2H), 1.41 - 1.30 (m, 1H), 1.08 (s, 1H)これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。
2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]-N-[(1S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-[4-オキソ-3-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル)-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]エチル]アセトアミド:(実施例31)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:22分かけて24〜64%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:680.13、680.13;保持時間:1.6、1.64分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:680.1;保持時間:1.62分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.11 - 9.03 (m, 1H), 8.70 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.86 - 7.77 (m, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.42 (br d, J=6.7 Hz, 1H), 6.82 - 6.46 (m, 4H), 4.92 - 4.53 (m, 5H), 3.51 - 3.40 (m, 1H), 3.11 - 3.03 (m, 1H), 2.49 - 2.38 (m, 2H), 1.42 - 1.30 (m, 1H), 1.10 - 0.99 (m, 1H)これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。
2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]-N-[(1S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-{3-[4-(ジメチルスルファモイル)フェニル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}エチル]アセトアミド(実施例32)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて34〜74%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:732.12;保持時間:1.96分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:732.1;保持時間:1.93分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.07 - 8.94 (m, 1H), 8.90 - 8.82 (m, 1H), 8.38 - 8.31 (m, 1H), 7.83 - 7.59 (m, 3H), 7.53 - 7.40 (m, 2H), 6.88 - 6.57 (m, 2H), 6.39 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.62 - 4.28 (m, 3H), 3.09 - 3.00 (m, 1H), 2.82 - 2.70 (m, 1H), 2.43 - 2.38 (m, 6H), 2.29 (br s, 8H), 1.16 (br d, J=6.1 Hz, 1H), 0.73 - 0.62 (m, 1H)試料は立体異性体の混合物である。
5-{2-[(1S)-1-{2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-3-イル}-2-フルオロベンズアミド(実施例33)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:27分かけて14〜54%B、次いで100%Bで6分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:686.11、686.11;保持時間:1.66、1.71分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:686.11、686.11;保持時間:1.62、1.67分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ9.15 - 8.97 (m, 1H), 8.67 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.86 - 7.55 (m, 3H), 7.86 - 7.21 (m, 4H), 6.85 - 6.52 (m, 4H), 4.99 - 4.62 (m, 1H), 3.49 - 3.35 (m, 1H), 3.16 - 3.04 (m, 1H), 2.51 - 2.39 (m, 2H), 1.42 - 1.31 (m, 1H), 1.12 - 0.99 (m, 1H)[いくつかのピークは溶媒ピークの下にある可能性がある]。
2-クロロ-5-{2-[(1S)-1-{2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-3-イル}ベンズアミド:(実施例34)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて28〜68%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:702.14、702.14;保持時間:1.77、1.85分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:702.11、702.11;保持時間:1.77、1.85分。
2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]-N-[(1S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-{4-オキソ-3-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}エチル]アセトアミド(実施例35)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて43〜83%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:667.23;保持時間:2.3分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:667.23;保持時間:2.31分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.07 - 8.96 (m, 1H), 8.72 - 8.63 (m, 1H), 7.66 (dd, J=7.9, 4.6 Hz, 1H), 7.54 (br d, J=7.9 Hz, 2H), 7.47 - 7.40 (m, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 6.81 - 6.53 (m, 2H), 6.40 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.10 - 4.50 (m, 2H), 3.25 (br dd, J=14.2, 4.1 Hz, 1H), 3.08 (dt, J=13.7, 6.9 Hz, 1H), 2.96 - 2.88 (m, 1H), 2.49 - 2.38 (m, 2H), 1.36 (br d, J=6.7 Hz, 7H), 1.08 - 1.03 (m, 1H).
N-[(1S)-1-[3-(1,3-ベンゾチアゾール-6-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例36)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25%Bで0分保持、23分かけて25〜65%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:682.1;保持時間:1.84分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:682.09;保持時間:1.91分。最終生成物:(66mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.11 - 8.99 (m, 1H), 8.73 - 8.65 (m, 1H), 8.43 - 8.33 (m, 1H), 7.88 - 7.55 (m, 3H), 7.39 - 7.04 (m, 1H), 6.84 - 6.53 (m, 2H), 6.47 - 6.31 (m, 2H), 4.91 - 4.71 (m, 1H), 3.37 (br s, 1H), 3.03 - 2.91 (m, 1H), 2.71 - 2.62 (m, 1H), 2.50 - 2.37 (m, 2H), 1.41 - 1.30 (m, 2H), 1.08 - 1.00 (m, 1H). LC/MS: m/z = 682.1[M+H ]+.
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI6a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(2.4g、7.97mmol)のDCM(106mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(2.2mL、19.91mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(2.1mL、15.93mmol)を加えた。次いで無色透明反応物を-20℃(IPA、ドライアイス)に冷却した。次いで2-アミノ-5-ブロモニコチン酸(1.73g、7.97mmol)を加え、スラリー液を冷却浴が解凍するにつれ、2時間かけて周囲温度にゆっくり加温した。濁ったオレンジ色溶液を18時間撹拌し、次いで45℃で2時間加熱し、室温に冷却した。反応物をEtOAcで希釈した。有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。粗生成物をエーテルから摩砕し、濾過して、生成物を灰白色固体(1.4g)として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.04 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.72 (br d, J = 7.6 Hz, 3H), 5.43 (br d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.02 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.38 (br dd, J = 13.8, 4.8 Hz, 1H), 3.17 (br dd, J = 13.5, 7.5 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H).
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI6b)
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI6a、0.35g、0.726mmol)及び4-シクロプロピルアニリン(0.106g、0.798mmol)のDCE(2.9mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をイソブチルクロロホルメート(0.1ml、0.87mmol)及びN-メチルモルホリン(0.1ml、0.87mmol)で処理し、次いで室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、黄色固体(0.37g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 597.3 [M+H]+ .
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI6c)
反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物。LC/MS: m/z = 880.3 [M+Na] .
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン塩酸塩(中間体CI6d)
HCl(9.4mL、37.5mmol)を、tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI6b、0.373g、0.624mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に加え、混合物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体(そのまま使用した)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 499.0 [M+H]+ .
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-ブロモ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI6e)
反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物。LC/MS: m/z = 758.3 [M+H]+ .
N-((S)-1-(6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI6f)
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.074g、0.281mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン塩酸塩(中間体CI6d、0.15g、0.281mmol)、2-(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.107g、0.281mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.562mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、ヘキサン中5〜100%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、灰白色固体(0.17g)を得、これは反応シーケンスの初期でラセミ化したことによる立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 743.1 [M+H]+ .
N-((S)-1-(6-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI6g)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-ブロモ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI6e、0.090g、0.114mmol)のDMF(1mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.030g、0.114mmol)、HATU(0.045g、0.119mmol)及びDIPEA(0.040mL、0.227mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄茶褐色油状物(0.13g)を得た。立体異性体の混合物。LC/MS: m/z = 1004.3 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI6h)
N-((S)-1-(6-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI6g、0.05g、0.050mmol)、ジシアノ亜鉛(4.09mg、0.035mmol)及びt-BuXPhos Pd G3(1.976mg、2.487μmol)のTHF(0.4mL)/水(1.6mL)中混合物を5分間脱気し、マイクロ波中60℃で2時間加熱した。反応混合物をDCMで希釈した。有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した(残留物を精製せずに次のステップに使用した)。
N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例37.1及び37.2);N-(1-(6-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例38.1及び38.2)
DCM中のN-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(0.047g、0.049mmol)に、トリフル酸(0.013ml、0.148mmol)及びTFA(0.66ml)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料をXBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて30〜70%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分により精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:95.1%;質量実測値:831.06;保持時間:1.88分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:93.4%;質量実測値:831.05;保持時間:1.9分。検出:MS及びUV(220nm)。2種の溶出物を単離した。
実施例37.1、最初の溶出物(6mg、立体異性体の混合物)。LC/MS: m/z = 831.1[M+H]+.
実施例37.2、2番目の溶出物(5mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.41 - 9.33 (m, 1H), 9.14 - 9.07 (m, 1H), 7.39 - 7.32 (m, 2H), 6.84 - 6.51 (m, 4H), 4.66 - 4.50 (m, 2H), 3.70 - 3.63 (m, 3H), 3.52 - 3.45 (m, 1H), 3.30 - 3.22 (m, 4H), 3.18 - 3.11 (m, 1H), 2.47 - 2.38 (m, 2H), 1.40 - 1.32 (m, 2H), 1.04 - 0.97 (m, 1H). LC/MS: m/z = 831.1[M+H]+.
分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:883.97;保持時間:2.06分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:884.11;保持時間:2.07分。2種の溶出物を単離した。
実施例38.1、3番目の溶出物(4mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.27 - 9.15 (m, 1H), 8.90 - 8.82 (m, 1H), 7.46 - 7.20 (m, 2H), 6.90 - 6.47 (m, 4H), 4.86 - 4.71 (m, 1H), 3.42 - 3.35 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 3.20 - 3.17 (m, 3H), 3.01 - 2.94 (m, 1H), 2.55 - 2.47 (m, 2H), 2.03 - 1.90 (m, 1H), 1.45 - 1.37 (m, 1H), 1.12 - 1.06 (m, 1H). LC/MS: m/z = 884.0 [M+H]+.
実施例38.2、4番目の溶出物(4mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.22 - 9.12 (m, 1H), 8.89 - 8.81 (m, 1H), 7.38 - 7.26 (m, 2H), 6.83 - 6.53 (m, 4H), 4.60 - 4.49 (m, 2H), 3.70 - 3.59 (m, 3H), 3.51 - 3.41 (m, 1H), 3.29 - 3.23 (m, 3H), 3.17 - 3.03 (m, 1H), 2.48 - 2.36 (m, 2H), 1.40 - 1.30 (m, 2H), 1.05 - 0.96 (m, 1H). LC/MS: m/z = 884.0 [M+H]+.
N-[(1S)-1-[6-シアノ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例39)
THF(0.3mL)/水(1.1mL)中の((S)-1-(6-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI6f、0.05g、0.067mmol)、ジシアノ亜鉛(5.53mg、0.047mmol)及びt-BuXPhos Pd G3(2.67mg、3.36μmol)を5分間脱気し、マイクロ波中60℃で2時間加熱した。反応混合物をDMFで希釈し、濾過した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて38〜83%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:690.12;保持時間:2.27分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:690.14;保持時間:2.28分。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.36 - 9.23 (m, 1H), 9.05 - 8.93 (m, 1H), 7.42 - 7.29 (m, 3H), 7.20 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 6.83 - 6.52 (m, 2H), 6.40 (br t, J=6.9 Hz, 2H), 5.03 - 4.46 (m, 2H), 3.27 - 3.16 (m, 1H), 2.93 (ddd, J=14.1, 9.7, 4.6 Hz, 1H), 2.50 - 2.38 (m, 2H), 2.13 - 1.92 (m, 1H), 1.42 - 1.28 (m, 1H), 1.14 - 0.98 (m, 3H), 0.90 - 0.75 (m, 2H).
tert-ブチル(S)-(1-(7-クロロ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI7a)
中間体CI7aを中間体CI6aにて記載した一般手順に従って調製した。
N-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI7b)
中間体CI7bを、中間体CI7aを使用し中間体CI6gにて記載した一般手順に従って調製した。LC/MS: m/z = 960.4[M+H].
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI7c)
DMF(2.1mL)中のN-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI7b、0.05g、0.052mmol)、ジシアノ亜鉛(4.28mg、0.036mmol)及びt-BuXPhos Pd G3(2.08mg、2.60μmol)を5分間脱気し、マイクロ波中70℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮した(残留物を精製せずに次のステップに使用した)。LC/MS: m/z = 951.3 [M+H].
N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例40.1及び実施例40.2)
中間体CI7cを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25分かけて22〜62%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:90.5%;質量実測値:831.04;保持時間:1.88分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:93.7%;質量実測値:831.03;保持時間:1.89分。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。LC/MS: m/z = 831.0[M+H]+.
実施例40.1、最初の溶出物(3mg、立体異性体の混合物)。
実施例40.2、2番目の溶出物(6mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.70 - 8.60 (m, 1H), 7.79 - 7.71 (m, 1H), 7.43 - 7.36 (m, 1H), 7.32 - 7.24 (m, 1H), 6.88 - 6.44 (m, 4H), 4.92 - 4.61 (m, 2H), 3.40 - 3.36 (m, 1H), 3.30 (s, 4H), 3.20 (br s, 3H), 3.03 - 2.93 (m, 1H), 2.56 - 2.46 (m, 2H), 1.48 - 1.38 (m, 1H), 1.12 - 1.06 (m, 1H).
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メチル-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI8a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.990g、3.29mmol)のDCM(44mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.9ml、8.22mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.86ml、6.57mmol)を加えた。次いで反応物を-20℃(IPA/ドライアイス)に冷却し、2-アミノ-6-メチルニコチン酸(0.5g、3.29mmol)を加えた。浴が18時間で解凍するにつれ、反応スラリー液を周囲温度に終夜ゆっくり加温した。反応物を2時間加熱還流した。周囲温度に冷却した時点で、反応物を濾過した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。粗生成物をヘキサンで摩砕し、濾過して、生成物を灰白色固体として得た(0.68g)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI8b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メチル-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI8a、0.1g、0.240mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.095g、0.240mmol)のDCE(1mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をイソブチルクロロホルメート(0.04ml、0.287mmol)及びN-メチルモルホリン(0.03ml、0.287mmol)で処理し、次いで室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中5〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、ピンク色固体(0.11g)を得た。LC/MS: m/z = 794.4 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メチル-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI8c)
HCl(2.1ml、8.23mmol)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI8b、0.11g、0.137mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体を得た(そのまま使用した)。LC/MS: m/z = 694.4 [M+H]+.
N-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI8d)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メチル-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI8c、0.041g、0.057mmol)のDMF(1.5mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.015g、0.057mmol)、HATU(0.023g、0.060mmol)及びDIPEA(0.020mL、0.114mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム12g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄茶褐色油状物(0.047g)を得た。LC/MS: m/z = 940.4 [M+H]+.
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例41.2)及び実施例41.1
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI8d、0.047g、0.050mmol)のDCM(0.33mL)中溶液に、トリフル酸(0.013ml、0.150mmol)及びTFA(0.67mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25分かけて26〜66%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:820.04;保持時間:1.89分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:820.02;保持時間:1.91分。2種の溶出物を単離した。
実施例41.1、最初の溶出物(立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.66 - 8.51 (m, 1H), 7.62 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.43 - 7.31 (m, 1H), 7.29 - 7.21 (m, 1H), 6.89 - 6.51 (m, 4H), 4.90 - 4.73 (m, 1H), 3.45 (br dd, J=13.6, 8.4 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.15 - 3.10 (m, 3H), 3.03 - 2.91 (m, 1H), 2.87 - 2.79 (m, 3H), 2.56 - 2.45 (m, 2H), 2.04 - 1.91 (m, 1H), 1.45 - 1.27 (m, 1H), 1.45 - 1.26 (m, 1H), 1.15 - 1.06 (m, 1H).
実施例41.2、2番目の溶出物、(立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.64 - 8.54 (m, 1H), 7.65 - 7.56 (m, 1H), 7.34 - 7.19 (m, 2H), 6.85 - 6.53 (m, 4H), 3.70 - 3.59 (m, 3H), 3.52 - 3.46 (m, 1H), 3.29 - 3.24 (m, 3H), 3.19 - 3.09 (m, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.47 - 2.38 (m, 2H), 2.07 - 1.92 (m, 1H), 1.49 - 1.19 (m, 3H), 1.01 (br s, 1H).
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(5,7-ジメチル-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI9a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.907g、3.01mmol)のDCM(40mL)中溶液に、N-メチルモルホリン(0.83mL、7.52mmol)を、続いてイソブチルクロロホルメート(0.790mL、6.02mmol)を加えた。次いで反応物を-20℃(IPA/ドライアイス)に冷却し、2-アミノ-4,6-ジメチルニコチン酸(0.5g、3.01mmol)を加えた。浴が18時間で解凍するにつれ、反応スラリー液を周囲温度に終夜ゆっくり加温した。反応物を2時間加熱還流した。周囲温度に冷却した時点で、反応物を濾過した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、真空中で濃縮した。粗生成物をヘキサンで摩砕し、濾過して、生成物を灰白色固体として得た(0.46g)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI9b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(5,7-ジメチル-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI9a、0.079g、0.182mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.072g、0.182mmol)のピリジン(0.74ml)中混合物を70℃で2時間加熱し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、黄色固体(0.057g)を得た。LC/MS: m/z = 808.5 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジメチル-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI9c)
HCl(0.71ml、2.82mmol)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI9b、0.038g、0.047mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、淡黄色固体を得た(そのまま使用した)。LC/MS: m/z = 708.4 [M+H]+.
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメチル-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(中間体CI9d)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジメチル-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI9c、0.116g、0.156mmol)のDMF(1.5mL)中撹拌溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.041g、0.156mmol)、HATU(0.062g、0.164mmol)及びDIPEA(0.06mL、0.312mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄茶褐色油状物(0.16g)を得た。LC/MS: m/z = 954.5 [M+H]+.
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメチル-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例42.2)並びに実施例42.1及び42.3
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体CI9d、0.08g、0.084mmol))のDCM(0.55mL)中溶液に、トリフル酸(0.022ml、0.251mmol)及びTFA(1.1ml)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。粗製材料を以下の分取HPLC条件下で精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:30%Bで0分保持、25分かけて30〜78%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:834.1;保持時間:1.84分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:834.07;保持時間:1.99分。
実施例42.1、最初の溶出物(32mg、灰白色固体、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.43 - 7.37 (m, 1H), 7.35 - 7.30 (m, 1H), 7.24 - 7.18 (m, 1H), 6.89 - 6.51 (m, 4H), 4.94 - 4.89 (m, 1H), 4.85 - 4.74 (m, 2H), 3.45 - 3.38 (m, 1H), 3.28 - 3.23 (m, 3H), 3.13 (s, 3H), 3.00 - 2.91 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 3H), 2.77 - 2.73 (m, 3H), 2.57 - 2.45 (m, 2H), 1.48 - 1.39 (m, 1H), 1.12 - 1.06 (m, 1H). LC/MS: m/z = 834.4 [M+H]+.
2番目の溶出物(39mg、灰白色固体、立体異性体の混合物)を、Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中25%IPA、150bar、温度:35℃、流速:20分間70.0mL/分、220nmにて監視したUV、注入:IPA中約11mg/mL(0.5ml)により更に精製した。2種の溶出物を単離した。
実施例42.2、最初の溶出物(25mg、灰白色固体)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.43 - 7.38 (m, 1H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 1H), 6.83 - 6.53 (m, 4H), 4.60 - 4.52 (m, 2H), 3.66 - 3.62 (m, 3H), 3.51 - 3.45 (m, 2H), 3.26 - 3.23 (m, 3H), 3.16 - 3.08 (m, 1H), 2.85 - 2.81 (m, 3H), 2.75 - 2.72 (m, 3H), 2.47 - 2.40 (m, 2H), 1.40 - 1.34 (m, 1H), 1.04 - 0.99 (m, 1H). LC/MS: m/z = 834.4 [M+H]+.
実施例42.3、2番目の溶出物(10mg、灰白色固体、単一の立体異性体)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.43 - 7.38 (m, 1H), 7.36 - 7.28 (m, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 6.84 - 6.55 (m, 4H), 4.61 - 4.54 (m, 2H), 3.72 - 3.56 (m, 4H), 3.51 - 3.44 (m, 1H), 3.29 - 3.23 (m, 3H), 3.15 - 3.06 (m, 1H), 2.85 - 2.78 (m, 3H), 2.76 - 2.70 (m, 3H), 2.47 - 2.38 (m, 2H), 1.40 - 1.36 (m, 1H), 1.05 - 1.00 (m, 1H). LC/MS: m/z = 834.4 [M+H]+.
7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-アミン(中間体CI10a)
マイクロ波バイアル中の3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンゾニトリル(1.50g、6.40mmol)のエタノール(12.80ml)中溶液を、ヒドラジン(1.3mL、40.6mmol)で処理し、混合物をマイクロ波反応器中120℃で35分間加熱した。反応混合物(淡黄色固体)を酢酸エチル中に溶解し、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をメタノール(これを溶解するのに丁度充分な量)中に溶解し、多少のDCMを加え、次いで沈殿物が生成するまでヘキサンを加えた。空気を混合物中に吹き込んで、一部のDCMを除去した。懸濁液を濾過し、吸引乾固して、フワフワした灰白色固体(1.5g)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.51 - 12.05 (m, 1H), 7.44 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.87 (d, J=7.9 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H).
2-(7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CI10b)
無水フタル酸(1.352g、9.13mmol)を、マイクロ波バイアル中7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-アミン(中間体CI10a、1.5g、6.09mmol)のジオキサン(20mL)中溶液に加え、マイクロ波反応器中150℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮した。ベージュ色固体をヘキサン中0〜40%酢酸エチルを使用するシリカゲル(220g、Iscoカラム)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄ピンク色固体(1.2g)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 14.57 - 14.29 (m, 1H), 8.14 - 8.08 (m, 2H), 8.05 - 7.99 (m, 2H), 7.76 - 7.72 (m, 1H), 7.26 - 7.21 (m, 1H). LC/MS: m/z = 377.9 [M+2H]+.
2-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CI10c)
丸底フラスコに、2-(7-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CI10b、0.988g、2.62mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.676g、7.87mmol)、炭酸ナトリウム(0.834g、7.87mmol)、酢酸銅(II)(0.477g、2.62mmol)及び2,2’-ビピリジン(0.410g、2.62mmol)を入れ、これをDCE(26.2ml)中で懸濁し、窒素でフラッシュし、80℃で6時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜40%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム220g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、淡黄色固体(0.52g)を得た。LC/MS: m/z = 415.8 [M+H]+.
7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-アミン(CI中間体10d)
2-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CI10c、0.92g、2.208mmol)及びヒドラジン水和物(0.54mL、11.04mmol)のエタノール(18.40mL)/THF(18.40mL)中混合物を室温で3時間撹拌し、濃縮した。残留物をDMSO中に溶解し、10〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム120g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、淡黄色固体(0.5g)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3 ) δ 7.47 - 7.36 (m, 1H), 6.83 - 6.70 (m, 1H), 4.62 - 4.40 (m, 2H), 3.89 - 3.74 (m, 1H), 1.35 - 1.30 (m, 2H), 1.16 - 1.11 (m, 2H).
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI10e)
7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-アミン(中間体CI10d、0.250g、0.872mmol)のDCM(4.4mL)中溶液に、DIPEA(0.610ml、3.49mmol)を加え、次いで反応物を氷浴中で冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.14ml、1.745mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で1時間撹拌した(沈殿物が生成した)。次いで混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水、1M HCl及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、真空中で濃縮して、薄黄色固体を得た。残留物をEtOH(10mL)及び20%NaOH水溶液5ml中に溶解した。均一溶液になるまで、得られた混合物をヒートガンを用いて加熱し、室温で30分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、2M HClで酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、所望の生成物を灰白色固体(0.27g)として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.55 - 7.42 (m, 1H), 7.26 - 7.14 (m, 1H), 7.06 - 6.87 (m, 1H), 4.16 - 3.96 (m, 1H), 3.51 - 3.32 (m, 3H), 1.43 - 1.38 (m, 2H), 1.24 - 1.17 (m, 2H).
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI10f)
4-メトキシベンジルクロリド(0.120ml、0.889mmol)を、N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI10e、0.27g、0.740mmol)及びCs2CO3(0.483g、1.481mmol)のDMF(5.3ml)中混合物に加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、粘稠性無色油状物(0.38g)を得た。LC/MS: m/z = 484 [M+H]+.
N-(4-クロロ-1-シクロプロピル-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI10g)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI10f、0.36g、0.743mmol)、ジフェニルメタンイミン(0.137ml、0.819mmol)、PdOAc2(8.34mg、0.037mmol)、R-(+)-BINAP(0.069g、0.111mmol)及びCs2CO3(0.363g、1.114mmol)のジオキサン(7.43ml)中混合物を5分間脱気し、マイクロ波中120℃で2時間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濃縮した。残留物を0〜30%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム80g)上で精製し、所望のフラクションを濃縮して、鮮黄色固体(0.28g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.76 (m, 2H), 7.58 - 7.32 (m, 7H), 7.26 - 7.20 (m, 2H), 7.16 - 7.10 (m, 2H), 6.85 - 6.79 (m, 1H), 6.75 - 6.69 (m, 1H), 6.09 - 6.01 (m, 1H), 5.04 - 4.61 (m, 2H), 4.18 - 4.08 (m, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.01 - 3.00 (m, 1H), 2.97 (s, 1H), 1.24 - 1.15 (m, 2H), 0.95 - 0.84 (m, 2H). LC/MS: m/z = 585.2 [M+H]+.
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-シクロプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI10h)
N-(4-クロロ-1-シクロプロピル-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI10g、0.284g、0.485mmol)のTHF(4.9ml)中鮮黄色溶液に、HCl(1.2ml、4.85mmol)及び水(0.044ml、2.427mmol)を加えた。得られた暗オレンジ色溶液を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、2M K3PO4で洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、ピンク色泡状固体(0.1g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.26 (br d, J=2.8 Hz, 2H), 6.93 - 6.88 (m, 1H), 6.83 - 6.77 (m, 2H), 6.52 - 6.44 (m, 1H), 5.12 - 4.89 (m, 1H), 4.82 - 4.62 (m, 1H), 3.95 - 3.87 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.67 - 3.48 (m, 2H), 2.98 (s, 3H), 1.43 - 1.36 (m, 2H), 1.30 - 1.30 (m, 1H), 1.20 (br dd, J=7.2, 1.4 Hz, 2H). LC/MS: m/z = 420.9 [M+H]+.
7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-アミン(中間体CI11a)
ナトリウムメトキシド(0.54g、9.47mmol)を、3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロベンゾニトリル(0.5g、2.133mmol)及びイソプロピルヒドラジン塩酸塩(0.524g、4.73mmol)のエタノール(5mL)中溶液に加え、混合物をマイクロ波反応器中120℃で35分間加熱した。反応混合物(淡黄色固体)を酢酸エチル中に溶解し、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中5〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄茶褐色固体(0.29g)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.30 (s, 1H), 6.76 - 6.56 (m, 1H), 4.73 - 4.32 (m, 3H), 1.65 (d, J=6.8 Hz, 6H). LC/MS: m/z = 290.0 [M+H]+.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI11b)
7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-アミン(中間体CI11a、0.159g、0.551mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液に、DIPEA(0.385mL、2.204mmol)を加え、次いで反応物を氷浴中で冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.19g、1.653mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で1時間撹拌した(沈殿物が生成した)。次いで反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水、1M HCl及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカ(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄黄色固体(nmrはビス-スルホン化を示唆している)を得た。残留物をEtOH(4mL)及び20%NaOH水溶液2mL中に溶解した。均一溶液になるまで、得られた混合物をヒートガンを用いて加熱し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、2M HCl(60mL)で酸性化した。得られた濁った混合物をDCMで抽出し、Na2SO4で脱水し、濃縮して、所望の生成物をピンク色固体(0.12g)として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.53 - 7.38 (m, 1H), 7.01 (d, J=7.7 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 5.45 - 5.29 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 1.66 (d, J=6.5 Hz, 6H). LC/MS: m/z = 366.0 [M+H]+.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI11c)
4-メトキシベンジルクロリド(0.07ml、0.524mmol)を、N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI11b、0.16g、0.436mmol)及びCs2CO3(0.284g、0.873mmol)のDMF(3.1ml)中混合物に加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、白色固体(0.18g)を得た。LC/MS: m/z = 486.2 [M+H]+.
N-(4-クロロ-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI11d)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI11c、0.181g、0.372mmol)、ジフェニルメタンイミン(0.074g、0.410mmol)、PdOAc2(4.17mg、0.019mmol)、R-(+)-BINAP(0.035g、0.056mmol)及びCs2CO3(0.182g、0.558mmol)のジオキサン(3.7mL)中混合物を5分間脱気し、マイクロ波中120℃で2時間加熱した。反応混合物をヘキサン中0〜40%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、鮮黄色固体(0.14g)を得た。LC/MS: m/z = 587.4 [M+H]+.
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI11e)
N-(4-クロロ-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1-イソプロピル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI11d、0.14g、0.232mmol)のTHF(2.316ml)中鮮黄色溶液に、HCl(0.6ml、2.316mmol)及び水(0.02ml、1.158mmol)を加えた(これは室温で僅かに発熱した)。得られた暗オレンジ色溶液を室温で2時間撹拌した(これは薄黄色溶液に変色した)。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチル中に溶解し、2M K3PO4で洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜40%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム24g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、灰白色粘着性固体(66mg)を得た。LC/MS: m/z = 423.2 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-4-オキソ-4H-ピリド[2,3-d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体CI11f)
中間体CI9aにて記載した一般手順に従って調製した。
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-(プロパン-2-イル)-1H-インダゾール-7-イル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例43.2)及び実施例43.1
中間体CI11eを使用し中間体CI9dにて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25分かけて20〜60%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:97.8%;質量実測値:834.09;保持時間:1.88分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:99.2%;質量実測値:834.07;保持時間:1.92分。2種の溶出物を単離した。
実施例43.1、最初の溶出物(12mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.14 - 9.00 (m, 1H), 8.77 - 8.67 (m, 1H), 7.73 - 7.65 (m, 1H), 7.49 - 7.29 (m, 2H), 6.82 - 6.49 (m, 2H), 6.24 - 6.10 (m, 2H), 5.38 - 5.26 (m, 1H), 4.82 - 4.66 (m, 1H), 3.26 - 3.17 (m, 3H), 3.03 (s, 1H), 2.43 (br s, 2H), 1.53 - 1.27 (m, 8H), 1.03 (br s, 1H)[いくつかのピークは溶媒ピークの下にある可能性がある]
実施例43.2、2番目の溶出物(4mg、立体異性体の混合物)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.13 - 9.02 (m, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.76 - 7.64 (m, 1H), 7.33 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.20 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 6.81 - 6.47 (m, 4H), 5.30 - 5.21 (m, 1H), 4.66 - 4.41 (m, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.03 - 2.94 (m, 1H), 2.42 (br s, 2H), 1.48 - 1.22 (m, 10H), 1.00 (br s, 1H).
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI12a)
100mLの圧力ボトルに、N2下N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(0.4g、0.918mmol)及びメタノール(16.8mL)を加えた。次いで得られた懸濁液を、水(5.1mL)中に溶解した臭化銅(II)(0.619g、2.77mmol)の溶液で処理した。反応物を密封し、油浴中に置き、80℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、茶褐色固体を得た。残留物をヘキサン中0〜50%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、薄ピンク色固体(0.3g)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3 ) δ 7.60 - 7.49 (m, 1H), 7.48 - 7.36 (m, 1H), 7.08 - 6.94 (m, 1H), 6.40 - 5.99 (m, 1H), 5.25 - 5.04 (m, 2H), 3.51 - 3.35 (m, 3H). LC/MS: m/z = 387.7[M+H]+.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13a)
100mLの圧力ボトルに、N2下N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)シクロプロパンスルホンアミド(1.9g、4.12mmol)及びメタノール(34mL)を加えた。次いで得られた懸濁液を、水(10mL)中に溶解した臭化銅(II)(2.78g、12.43mmol)の溶液で処理した。反応物を密封し、油浴中に置き、80℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、次いで濃縮して、薄ピンク色固体(1.71g、そのまま使用した)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.61 - 7.49 (m, 1H), 7.44 - 7.35 (m, 1H), 7.02 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.37 - 5.98 (m, 1H), 5.26 - 5.07 (m, 2H), 3.07 - 2.91 (m, 1H), 1.45 - 1.37 (m, 2H), 1.18 - 1.06 (m, 2H). LC/MS: m/z = 414.0[M+H]+.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12b)
4-メトキシベンジルクロリド(0.250ml、1.853mmol)を、N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体CI12a、0.6g、1.544mmol)及びCs2CO3(1.006g、3.09mmol)のDMF(6.2mL)中混合物に加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、粘着性黄色油状物(0.73g)を得た。LC/MS: m/z = 507.9 [M+H]+.
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13b)
4-メトキシベンジルクロリド(0.668ml、4.95mmol)を、N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13a、1.71g、4.12mmol)及びCs2CO3(2.69g、8.25mmol)のDMF(16.50mL)中混合物に加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム220g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、粘着性白色固体を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.51 - 7.44 (m, 1H), 7.27 - 7.23 (m, 2H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 6.80 - 6.73 (m, 2H), 6.24 - 5.88 (m, 1H), 5.37 - 4.82 (m, 4H), 3.79 - 3.72 (m, 3H), 2.69 - 2.58 (m, 1H), 1.24 - 1.13 (m, 2H), 1.08 - 0.99 (m, 2H). LC/MS: m/z = 535.7 [M+2H]+.
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12c)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12b、0.73g、1.435mmol)、ジフェニルメタンイミン(0.27ml、1.583mmol)、PdOAc2(0.016g、0.072mmol)、R-(+)-BINAP(0.134g、0.215mmol)及びCs2CO3(0.701g、2.152mmol)のジオキサン(14.4mL)中混合物を5分間脱気し、95℃で2時間加熱(加熱ブロック)した。反応混合物を0〜40%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム220g)上で精製し、所望のフラクションを濃縮して、鮮黄色固体(0.74g)を得た。LC/MS: m/z = 609.1 [M+H]+.
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13c)
N-(7-ブロモ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13b、0.83g、1.552mmol)、ジフェニルメタンイミン(0.287ml、1.712mmol)、PdOAc2(0.017g、0.078mmol)、R-(+)-BINAP(0.145g、0.233mmol)及びCs2CO3(0.758g、2.328mmol)のジオキサン(13mL)中混合物を5分間脱気し、マイクロ波中120℃で2時間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濃縮した。残留物を0〜30%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム220g)上で精製し、所望のフラクションを濃縮して、鮮黄色固体(0.85g)を得た。LC/MS: m/z = 635.3 [M+H]+.
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12d)
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12c、0.74g、1.215mmol)のTHF(12.15ml)中鮮黄色溶液に、HCl(3mL、12.15mmol)及び水(0.11mL、6.07mmol)を加えた(これは室温で僅かに発熱した)。得られた暗オレンジ色溶液を室温で2時間撹拌した(これは薄黄色溶液に変色した)。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチル中に溶解し、2M K3PO4で洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮した。残留物をヘキサン中0〜60%酢酸エチルを使用するシリカ(Iscoカラム80g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、茶褐色泡状固体(0.48g)を得た。
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13d)
中間体CI13cを使用し中間体CI12dにて記載した一般手順に従って調製した。LC/MS: m/z = 471.1 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例44.1)及び実施例44.2
中間体17a及び中間体CI12dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25分かけて26〜66%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:856;保持時間:1.96分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:856.06;保持時間:1.93分。得られた立体異性体の混合物(102mg)を、Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中20%IPA、150bar、温度:35℃、流速: 15分で70.0mL/分、220nmにて監視したUV、注入:1:1:1 IPAMeOH:CHCl3中約10mg/mL(0.5mL)により更に精製した。2種の溶出物を単離した。
実施例44.1、最初の溶出物(70mg、ホモキラル)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.17 - 9.06 (m, 1H), 8.77 - 8.66 (m, 1H), 7.77 - 7.67 (m, 1H), 7.47 - 7.29 (m, 2H), 6.84 - 6.45 (m, 4H), 6.19 - 5.85 (m, 1H), 4.82 - 4.72 (m, 1H), 4.70 - 4.54 (m, 2H), 4.47 - 4.30 (m, 1H), 4.04 - 3.88 (m, 1H), 3.70 - 3.56 (m, 1H), 3.29 - 3.23 (m, 3H), 3.17 - 3.04 (m, 1H), 2.50 - 2.33 (m, 2H), 1.42 - 1.30 (m, 1H), 1.03 - 0.93 (m, 1H)
実施例44.2、2番目の溶出物(25mg、ホモキラル)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.18 - 9.06 (m, 1H), 8.78 - 8.69 (m, 1H), 7.77 - 7.69 (m, 1H), 7.44 - 7.27 (m, 2H), 6.83 - 6.45 (m, 4H), 6.18 - 5.82 (m, 1H), 4.82 - 4.74 (m, 1H), 4.71 - 4.56 (m, 2H), 4.43 - 4.29 (m, 1H), 3.98 - 3.93 (m, 1H), 3.27 - 3.23 (m, 3H), 3.15 - 3.04 (m, 2H), 2.47 - 2.33 (m, 2H), 1.40 - 1.34 (m, 1H), 1.03 - 0.94 (m, 1H).
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-3-シクロプロパンスルホンアミド-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル]-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例45.2)及び実施例45.1
中間体17a及び13dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:28%Bで0分保持、25分かけて28〜68%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:882.08;保持時間:1.97分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:882.05;保持時間:1.98分。2種の溶出物を単離した。
実施例45.1、最初の溶出物(4mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.19 - 9.10 (m, 1H), 8.79 - 8.69 (m, 1H), 7.80 - 7.70 (m, 1H), 7.44 - 7.38 (m, 1H), 7.34 - 7.24 (m, 1H), 6.87 - 6.57 (m, 4H), 6.19 - 5.90 (m, 1H), 4.85 - 4.60 (m, 2H), 4.01 - 3.72 (m, 2H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 3.16 - 3.08 (m, 1H), 3.00 - 2.92 (m, 1H), 2.70 - 2.66 (m, 1H), 2.54 - 2.43 (m, 2H), 1.44 - 1.36 (m, 1H), 1.34 - 1.28 (m, 1H), 1.18 - 1.11 (m, 2H), 1.09 - 1.04 (m, 3H).
実施例45.2、2番目の溶出物(69mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.18 - 9.07 (m, 1H), 8.81 - 8.65 (m, 1H), 7.79 - 7.69 (m, 1H), 7.48 - 7.29 (m, 2H), 6.84 - 6.73 (m, 1H), 6.71 - 6.64 (m, 1H), 6.60 - 6.49 (m, 2H), 6.18 - 5.85 (m, 1H), 4.83 - 4.57 (m, 2H), 4.46 - 4.32 (m, 1H), 4.01 - 3.87 (m, 1H), 3.44 - 3.35 (m, 1H), 3.14 - 3.06 (m, 1H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.47 - 2.37 (m, 2H), 1.40 - 1.25 (m, 2H), 1.13 - 1.06 (m, 2H), 1.02 - 0.96 (m, 3H)
中間体17aを使用し実施例41.1及び実施例41.2にて記載した一般手順に従って、実施例46からCI72を調製した。
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[3-(ジフルオロメチル)-1H,4H,5H,6H-シクロペンタ[c]ピラゾール-1-イル]アセトアミド(実施例46.1及び46.2)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:32%Bで0分保持、23分かけて32〜72%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:94.7%;質量実測値:758.1;保持時間:1.73分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:95.3%;質量実測値:758.1;保持時間:1.74分。2種の溶出物を単離した。
実施例46.1、最初の溶出物(3mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物):
実施例46.2、2番目の溶出物(21mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.16 - 9.09 (m, 1H), 8.80 - 8.71 (m, 1H), 7.78 - 7.69 (m, 1H), 7.37 - 7.28 (m, 2H), 6.82 - 6.41 (m, 4H), 5.10 - 4.84 (m, 1H), 4.67 - 4.57 (m, 1H), 4.48 - 4.25 (m, 2H), 3.70 - 3.63 (m, 3H), 3.58 - 3.48 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.21 - 3.13 (m, 1H), 2.68 - 2.62 (m, 2H), 2.58 - 2.47 (m, 4H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例47.1及び実施例47.2)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:26%Bで0分保持、23分かけて26〜66%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:682.1;保持時間:1.58分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:682.08;保持時間:1.55分。2種の溶出物を単離した。
実施例47.1、最初の溶出物(2mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.19 - 9.09 (m, 1H), 8.77 - 8.69 (m, 1H), 7.77 - 7.67 (m, 1H), 7.54 - 7.47 (m, 1H), 7.42 - 7.35 (m, 1H), 7.26 - 7.18 (m, 1H), 6.81 - 6.74 (m, 1H), 6.61 - 6.52 (m, 2H), 6.19 - 6.09 (m, 1H), 4.93 - 4.60 (m, 2H), 3.47 - 3.39 (m, 1H), 3.31 - 3.27 (m, 3H), 3.18 - 3.12 (m, 3H), 2.98 (br dd, J=13.3, 6.3 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.40 - 1.29 (m, 1H)
実施例47.2、2番目の溶出物(28mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.15 - 9.05 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 7.77 - 7.68 (m, 1H), 7.37 - 7.23 (m, 3H), 6.80 - 6.60 (m, 3H), 6.07 - 5.97 (m, 1H), 4.48 - 4.25 (m, 2H), 3.72 - 3.61 (m, 3H), 3.56 - 3.46 (m, 1H), 3.30 - 3.26 (m, 3H), 3.18 - 3.07 (m, 1H), 2.20 - 2.11 (m, 3H), 1.35 - 1.31 (m, 1H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[3-(ジフルオロメチル)-2H,4H,5H,6H-シクロペンタ[c]ピラゾール-2-イル]アセトアミド(実施例48.1及び48.2)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:34%Bで0分保持、22分かけて34〜74%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:96.8%;質量実測値:758.11;保持時間:1.73分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:92.6%;質量実測値:758.08;保持時間:1.73分。2種の溶出物を各々比率が知られていないエナンチオマーの混合物として単離した。
実施例48.1、最初の溶出物(6mg、エナンチオマーの混合物):
実施例48.2、2番目の溶出物(23mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.19 - 9.04 (m, 1H), 8.79 - 8.66 (m, 1H), 7.79 - 7.66 (m, 1H), 7.38 - 7.20 (m, 2H), 6.84 - 6.47 (m, 4H), 4.67 - 4.17 (m, 2H), 3.71 - 3.59 (m, 3H), 3.51 - 3.43 (m, 1H), 3.29 - 3.24 (m, 3H), 3.18 - 3.05 (m, 1H), 2.72 - 2.58 (m, 4H), 2.46 - 2.35 (m, 2H), 1.37 - 1.29 (m, 1H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(5-ヒドロキシ-1H-インダゾール-3-イル)アセトアミド(実施例49.1及び実施例49.2)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:18%Bで0分保持、26分かけて18〜59%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:94.7%;質量実測値:734.07;保持時間:1.43分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:98.4%;質量実測値:734.09;保持時間:1.44分。2種の溶出物を単離した。
実施例49.1、最初の溶出物(3mg、エナンチオマーの混合物):
実施例49.2、2番目の溶出物(6mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.13 - 9.03 (m, 2H), 8.66 - 8.57 (m, 1H), 7.77 - 7.65 (m, 2H), 7.48 - 7.40 (m, 1H), 7.26 - 7.17 (m, 1H), 6.95 - 6.77 (m, 2H), 6.69 - 6.58 (m, 3H), 4.62 - 4.50 (m, 1H), 3.67 - 3.33 (m, 3H), 3.09 - 2.99 (m, 1H), 2.58 - 2.44 (m, 20H).
2-(3-アミノ-1H-ピラゾール-1-イル)-N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]アセトアミド(実施例50.1及び実施例50.2)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:13%Bで0分保持、26分かけて13〜56%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:88.7%;質量実測値:683.09;保持時間:1.41分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:89.3%;質量実測値:683.09;保持時間:1.31分。2種の溶出物を単離した。
実施例50.1、最初の溶出物(2mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.23 - 9.09 (m, 1H), 8.78 - 8.68 (m, 1H), 7.78 - 7.57 (m, 2H), 7.43 - 7.18 (m, 2H), 6.82 - 6.74 (m, 1H), 6.59 - 6.47 (m, 2H), 4.94 - 4.59 (m, 1H), 3.49 - 3.38 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.02 - 2.92 (m, 1H), 1.69 - 1.56 (m, 1H).
実施例50.2、2番目の溶出物(11mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.16 - 9.05 (m, 1H), 8.81 - 8.70 (m, 1H), 7.77 - 7.70 (m, 1H), 7.49 - 7.27 (m, 3H), 6.83 - 6.64 (m, 3H), 4.50 - 4.29 (m, 2H), 3.72 - 3.62 (m, 3H), 3.60 - 3.45 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 3.19 - 3.09 (m, 1H), 1.72 - 1.57 (m, 1H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例51)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:30%Bで0分保持、22分かけて30〜70%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:98.8%;質量実測値:735.07;保持時間:1.7分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:98.0%;質量実測値:735.1;保持時間:1.71分。生成物:(5mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.19 - 9.03 (m, 1H), 8.77 - 8.69 (m, 1H), 7.77 - 7.66 (m, 1H), 7.39 - 7.17 (m, 3H), 7.06 - 6.91 (m, 2H), 6.80 - 6.51 (m, 4H), 5.08 - 4.98 (m, 1H), 3.50 - 3.41 (m, 4H), 3.28 (s, 3H), 3.20 - 3.10 (m, 1H), 2.74 - 2.65 (m, 2H), 1.36 - 1.26 (m, 2H). LC/MS: m/z = 735.1[M+H]+.
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[3-(トリフルオロメチル)-1H,4H,5H,6H-シクロペンタ[c]ピラゾール-1-イル]アセトアミド(実施例52)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:35%Bで0分保持、25分かけて35〜75%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:776.11;保持時間:1.93分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:776.06;保持時間:1.92分。生成物:(17mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 9.15 - 9.05 (m, 1H), 8.80 - 8.70 (m, 1H), 7.79 - 7.70 (m, 1H), 7.37 - 7.24 (m, 2H), 6.82 - 6.60 (m, 3H), 4.95 (br d, J=3.1 Hz, 1H), 4.55 - 4.29 (m, 2H), 3.67 - 3.61 (m, 3H), 3.57 - 3.47 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.16 (br dd, J=14.0, 9.8 Hz, 1H), 2.70 - 2.61 (m, 2H), 2.58 - 2.47 (m, 4H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例53)
粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:19%Bで0分保持、25分かけて19〜63%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:96.9%;質量実測値:733.16;保持時間:1.49分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:94.6%;質量実測値:733.14;保持時間:1.5分。生成物:(2mg、立体異性体の混合物)。
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-メタンスルホンアミド-1H-インダゾール-7-イル]-7-メトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例54.2)及び実施例54.1
中間体CI12dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:30%Bで0分保持、25分かけて30〜70%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:886.06;保持時間:2.01分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:886.07;保持時間:2分。2種の溶出物を単離した。
実施例54.1、最初の溶出物(5mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.50 - 8.42 (m, 1H), 7.45 - 7.36 (m, 1H), 7.32 - 7.24 (m, 1H), 7.15 - 7.05 (m, 1H), 6.89 - 6.51 (m, 4H), 6.20 - 5.95 (m, 1H), 4.89 - 4.63 (m, 2H), 4.23 - 4.15 (m, 3H), 4.01 - 3.76 (m, 2H), 3.29 (br s, 4H), 3.16 - 3.05 (m, 1H), 2.54 - 2.43 (m, 2H), 1.46 - 1.38 (m, 1H), 1.12 - 1.03 (m, 1H).
実施例54.2、2番目の溶出物(18mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.52 - 8.44 (m, 1H), 7.44 - 7.35 (m, 1H), 7.32 - 7.26 (m, 1H), 7.12 - 7.04 (m, 1H), 6.83 - 6.51 (m, 4H), 6.19 - 5.88 (m, 1H), 4.79 - 4.58 (m, 2H), 4.43 - 4.29 (m, 1H), 4.21 - 4.14 (m, 3H), 4.01 - 3.89 (m, 1H), 3.46 - 3.35 (m, 2H), 3.29 - 3.25 (m, 3H), 3.15 - 3.04 (m, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 2H), 1.40 - 1.33 (m, 1H), 1.08 - 0.97 (m, 1H).
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-メタンスルホンアミド-1H-インダゾール-7-イル]-7-メトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例55.1及び実施例55.2)
中間体CI12dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:26%Bで0分保持、25分かけて26〜66%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:788.07;保持時間:1.95分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:788.06;保持時間:1.92分。2種の溶出物を単離した。
実施例55.1、最初の溶出物(9mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.55 - 8.39 (m, 1H), 7.43 - 7.36 (m, 2H), 7.25 - 7.19 (m, 1H), 7.14 - 7.08 (m, 1H), 6.81 - 6.73 (m, 1H), 6.63 - 6.54 (m, 2H), 6.18 - 5.90 (m, 2H), 4.73 - 4.54 (m, 2H), 4.20 (s, 3H), 3.99 - 3.72 (m, 2H), 3.30 (br s, 5H), 3.14 - 3.06 (m, 1H), 1.95 - 1.89 (m, 1H), 0.96 - 0.87 (m, 2H), 0.73 - 0.66 (m, 2H)
実施例55.2、2番目の溶出物(24mg、立体異性体の混合物)。
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-3-シクロプロパンスルホンアミド-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル]-7-メトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例56.2)及び実施例56.1
中間体CI13dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:32%Bで0分保持、25分かけて32〜72%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:912.02;保持時間:2.09分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:912.05;保持時間:2.11分。2種の溶出物を単離した。
実施例56.1、最初の溶出物(3mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.52 - 8.42 (m, 1H), 7.42 - 7.34 (m, 1H), 7.29 (br dd, J=7.8, 5.0 Hz, 1H), 7.14 - 7.06 (m, 1H), 6.49 (s, 4H), 6.23 - 5.94 (m, 1H), 4.93 - 4.60 (m, 3H), 4.24 - 4.14 (m, 3H), 4.00 - 3.79 (m, 2H), 3.18 - 3.06 (m, 1H), 3.02 - 2.91 (m, 1H), 2.54 - 2.42 (m, 2H), 1.43 - 1.37 (m, 1H), 1.17 - 1.10 (m, 1H), 1.19 - 0.94 (m, 5H).
実施例56.2、2番目の溶出物(21mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.52 - 8.42 (m, 1H), 7.43 - 7.35 (m, 1H), 7.32 - 7.25 (m, 1H), 7.12 - 7.05 (m, 1H), 6.85 - 6.49 (m, 4H), 6.18 - 5.89 (m, 1H), 4.80 - 4.56 (m, 3H), 4.43 - 4.29 (m, 1H), 4.22 - 4.13 (m, 3H), 4.01 - 3.86 (m, 1H), 3.47 - 3.37 (m, 1H), 3.15 - 3.03 (m, 1H), 2.97 - 2.86 (m, 1H), 2.50 - 2.38 (m, 2H), 1.42 - 1.33 (m, 1H), 1.14 - 1.07 (m, 2H), 1.05 - 0.97 (m, 3H).
N-[(1S)-1-{3-[4-クロロ-3-シクロプロパンスルホンアミド-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル]-7-メトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例57.1及び実施例57.2)
中間体CI13dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:29%Bで0分保持、25分かけて29〜69%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:814.03;保持時間:1.96分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:814.05;保持時間:1.95分。2種の溶出物を単離した。
実施例57.1、最初の溶出物(4mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.54 - 8.38 (m, 1H), 7.47 - 7.32 (m, 2H), 7.27 - 7.06 (m, 2H), 6.83 - 6.44 (m, 3H), 6.11 - 5.91 (m, 2H), 4.73 - 4.56 (m, 2H), 4.24 - 4.17 (m, 3H), 3.98 - 3.76 (m, 2H), 3.15 - 2.94 (m, 2H), 1.20 - 1.00 (m, 4H), 0.99 - 0.83 (m, 4H), 0.75 - 0.63 (m, 2H).
実施例57.2、2番目の溶出物(22mg、エナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.54 - 8.42 (m, 1H), 7.45 - 7.26 (m, 3H), 7.13 - 7.07 (m, 1H), 6.85 - 6.76 (m, 1H), 6.63 - 6.56 (m, 2H), 6.17 - 5.90 (m, 2H), 4.93 - 4.88 (m, 1H), 4.93 - 4.87 (m, 2H), 4.69 - 4.60 (m, 2H), 4.56 - 4.48 (m, 2H), 4.42 - 4.29 (m, 1H), 4.22 - 4.15 (m, 3H), 3.49 - 3.41 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.36 - 3.36 (m, 1H), 3.14 - 3.04 (m, 1H), 2.98 - 2.92 (m, 1H), 1.19 - 1.09 (m, 3H), 1.08 - 1.00 (m, 2H), 0.89 - 0.85 (m, 2H), 0.72 - 0.61 (m, 2H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例58.1及び58.2)
中間体CI11dを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:24%Bで0分保持、25分かけて24〜64%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:738.1;保持時間:1.79分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:738.11;保持時間:1.74分。2種の溶出物を単離した。
実施例58.1、最初の溶出物(10mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.50 - 8.41 (m, 1H), 7.48 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.25 - 7.18 (m, 1H), 7.12 - 7.05 (m, 1H), 6.82 - 6.72 (m, 1H), 6.57 - 6.51 (m, 2H), 6.05 - 5.98 (m, 1H), 4.79 - 4.65 (m, 1H), 4.24 - 4.16 (m, 3H), 3.42 - 3.34 (m, 2H), 3.30 - 3.27 (m, 3H), 3.20 - 3.16 (m, 3H), 3.01 - 2.94 (m, 1H), 2.03 - 1.86 (m, 2H), 0.98 - 0.85 (m, 2H), 0.74 - 0.62 (m, 2H).
実施例58.2、2番目の溶出物(18mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.52 - 8.42 (m, 1H), 7.35 - 7.28 (m, 2H), 7.25 - 7.17 (m, 1H), 7.10 - 7.02 (m, 1H), 6.82 - 6.71 (m, 1H), 6.68 - 6.59 (m, 2H), 5.97 - 5.88 (m, 1H), 4.50 - 4.32 (m, 2H), 4.22 - 4.13 (m, 3H), 3.65 - 3.56 (m, 3H), 3.52 - 3.44 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.17 - 3.05 (m, 1H), 2.01 - 1.92 (m, 2H), 1.90 - 1.80 (m, 1H), 0.90 - 0.81 (m, 2H), 0.70 - 0.58 (m, 2H).
2-アミノ-6-エトキシニコチン酸(中間体CI17a)
水素化ナトリウム(1.16g、29.0mmol)をエタノール(8.33ml)に加え、ヨウ化銅(I)(0.055g、0.290mmol)及び2-アミノ-6-クロロニコチン酸(0.5g、2.90mmol)を加えた。次いで反応混合物を110℃で3時間、次いで80℃で終夜撹拌し、室温に冷却した。ジエチルエーテル及びアンモニア水溶液を反応混合物に加えた。水性層を単離し、クエン酸(0.5M)で中和し、次いでDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮して、赤色がかった茶褐色固体(0.34g、そのまま使用した)を得た。LC/MS: m/z = 183.1 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-エトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI17b)
圧力バイアル中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.1g、0.332mmol)、2-アミノ-6-エトキシニコチン酸(中間体CI17a、0.060g、0.332mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.131g、0.332mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.26ml、1.328mmol)のピリジン(1.3ml)中混合物を、アルミブロック中で70℃にて2.5時間加熱し、室温に冷却した。反応混合物をヘキサン中0〜100%酢酸エチルを使用するシリカゲル(Iscoカラム40g)上で精製した。所望のフラクションを濃縮して、オレンジ色固体を生成物(0.14g)として得た。LC/MS: m/z = 824.3 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-エトキシ-4-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド塩酸塩(中間体CI17c)
HCl(2.60ml、10.41mmol)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-エトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体CI17b、0.143g、0.173mmol)を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、灰白色固体を得た(そのまま使用した)。
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-エトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例59)
中間体CI17cを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25%Bで0分保持、27分かけて25〜65%B、次いで100%Bで7分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:100.0%;質量実測値:752.11;保持時間:1.89分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:100.0%;質量実測値:752.06;保持時間:1.85分。2種の溶出物を単離した。
実施例59.1、最初の溶出物(9mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.50 - 8.41 (m, 1H), 7.58 - 7.47 (m, 1H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.25 - 7.17 (m, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 1H), 6.81 - 6.71 (m, 1H), 6.59 - 6.48 (m, 2H), 6.10 - 5.98 (m, 1H), 4.79 - 4.61 (m, 2H), 3.43 - 3.35 (m, 1H), 3.34 - 3.33 (m, 3H), 3.30 - 3.26 (m, 3H), 3.20 - 3.15 (m, 3H), 3.02 - 2.93 (m, 1H), 1.97 - 1.89 (m, 1H), 1.56 - 1.49 (m, 3H), 0.95 - 0.88 (m, 2H), 0.74 - 0.67 (m, 2H).
実施例59.2、2番目の溶出物(16mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.51 - 8.41 (m, 1H), 7.36 - 7.28 (m, 2H), 7.25 - 7.18 (m, 1H), 7.08 - 7.01 (m, 1H), 6.82 - 6.73 (m, 1H), 6.68 - 6.61 (m, 2H), 5.96 - 5.86 (m, 1H), 4.69 - 4.52 (m, 2H), 4.49 - 4.28 (m, 2H), 3.65 - 3.56 (m, 3H), 3.52 - 3.40 (m, 1H), 3.32 - 3.24 (m, 4H), 3.14 - 3.03 (m, 1H), 1.90 - 1.78 (m, 1H), 1.55 - 1.45 (m, 3H), 0.89 - 0.82 (m, 2H), 0.71 - 0.58 (m, 2H).
N-[(1S)-1-[3-(4-クロロ-3-メタンスルホンアミド-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-エトキシ-4-オキソ-3H,4H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル]-2-[(2S,4R)-9-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-7,8-ジアザトリシクロ[4.3.0.02,4]ノナ-1(6),8-ジエン-7-イル]アセトアミド(実施例60.2)及び実施例60.1
中間体CI17cを使用し実施例38.1及び38.2にて記載した一般手順に従って調製した。粗製材料を以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:32%Bで0分保持、25分かけて32〜72%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発により乾燥した。分析的LC/MSを使用して最終純度を決定した。注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入1結果:純度:98.2%;質量実測値:850.12;保持時間:2.07分。注入2条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。注入2結果:純度:98.6%;質量実測値:850.09;保持時間:2.1分。2種の溶出物を単離した。
実施例60.1、最初の溶出物(15mg、立体異性体の混合物)。
実施例60.2、2番目の溶出物(15mg、立体異性体の混合物):1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.47 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.34 - 7.26 (m, 1H), 7.25 - 7.17 (m, 1H), 7.10 - 7.01 (m, 1H), 6.89 - 6.47 (m, 4H), 4.71 - 4.49 (m, 4H), 3.65 - 3.56 (m, 3H), 3.49 - 3.42 (m, 1H), 3.29 - 3.22 (m, 3H), 3.15 - 3.06 (m, 1H), 2.48 - 2.38 (m, 2H), 1.55 - 1.46 (m, 3H), 1.41 - 1.25 (m, 3H), 1.03 - 0.97 (m, 1H).
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体10.32a)
乾燥反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(58.7mg、0.125mmol)(中間体DF7b)、(6-イソプロピル-3-ピリジニル)ボロン酸(31mg、0.188mmol)、トルエン(2.75mL)、ジオキサン(3.5mL)及び水中2M炭酸ナトリウム(200μL、0.400mmol)を加えた。反応物をアルゴンでしっかりフラッシュし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.3mg、0.019mmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、密栓し、130℃で18時間加熱した。反応物を更にジオキサン(1.0mL)、(6-イソプロピル-3-ピリジニル)ボロン酸(19mg、0.115mmol)及び少量のテトラキスPd(秤量しなかった)で処理し、アルゴンでフラッシュし、130℃で48時間加熱した。反応物を酢酸エチル(80mL)及び水(8mL)で希釈し、有機層をブライン(1×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%ジクロロメタン:ACN)により精製して、表題化合物67.4mgを得た。LC/MS m/z 510.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.29分。
(S)-5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン(中間体10.32b)
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(46.5mg、0.091mmol)(中間体10.32a)の無水ジクロロメタン(10mL)中溶液に、素早く撹拌しながらTFA(4.0mL、51.9mmol)を加えた。反応物を室温で20分間静置し、次いで溶媒を穏やかな窒素気流下で18時間ゆっくり除去した。残留物を追加のジクロロメタン(10mL)中に再度溶解し、追加のTFA(4mL)で処理し、室温で30分間静置し、次いで揮発物をN2の穏やかな気流下で36時間除去した。残留物を酢酸エチル(60mL)中に溶解し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、蒸発乾固して、所望の生成物30mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z 410.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.03分。
N-((S)-1-(7-アミノ-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例10.32)
(S)-5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン(30mg、0.073mmol)(中間体10.32b)の無水DMF(1.0mL)中溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(18mg、0.068mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(3mg、0.022mmol)を加えた。反応物をN2で短時間フラッシュし、次いでN-メチルモルホリン(50μL、0.455mmol)で、続いてEDC(13mg、0.068mmol)で処理し、室温で35分間撹拌した。粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物11.2mgをほぼ立体異性体の混合物として得た。LC/MS m/z 656.2 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.92分。
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(中間体DF6a)
500mLの丸底フラスコに、窒素下2-(3,5-ジフルオロフェニル)酢酸(10.05g、58.4mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(800mg、5.88mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(5.92g、60.7mmol)及び無水ジクロロメタン(350mL)を加えた。次いで反応物をN-メチルモルホリン(21ml、191mmol)で、続いてEDC(11.85g、61.8mmol)で処理し、36時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(75mL)で希釈し、1Lの分離漏斗中で飽和NaHCO3水溶液(200mL)、水(50mL)に対して分配した。次いで有機層を0.3N HCl(250mL)、水(300mL)、ブライン(300mL)で抽出し、Na2SO4/MgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物11.91gを得た。LC/MS m/z 216.0 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.23分。1H NMR (500 MHz, CDCl3-d) δ 6.91 - 6.82 (m, 2H), 6.72 (tt, J=9.0, 2.3 Hz, 1H), 3.76 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.23 (s, 3H)
6-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(中間体DF6b)
250mLの丸底フラスコに、窒素下6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(2.5g、12.69mmol)及び無水THF(50mL)を加えた。反応物を0℃に冷却し、THF中1.0Mカリウムtert-ブトキシド(15.23mL、15.23mmol)で処理し、0℃で30分間撹拌した。次いで反応物をTIPS-Cl(2.96mL、13.96mmol)で処理し、浴を除去し、反応物を18時間かけて室温に加温した。反応物を0℃に再度冷却し、飽和NH4Cl水溶液6mLでクエンチし、18時間かけて室温に加温した。溶媒を窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチル中に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、表題化合物3.62gを得た。LC/MS m/z 353.0, 355.0 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10%MeOH:90%水:0.1%TFA;移動相B:90%MeOH:10%水:0.1%TFAを含む;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:2.12分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.89 (dd, J=1.9, 0.9 Hz, 1H), 7.48 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.83 (dd, J=3.4, 0.9 Hz, 1H), 1.68 (五重線, J=7.5 Hz, 3H), 1.17 (d, J=7.5 Hz, 18H)
1-(6-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オン(中間体DF6c)
6-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(2.57g、7.27mmol)(中間体DF6b)の蒸留したTHF(75mL)[以後、用語「蒸留したTHF」は、窒素雰囲気下ナトリウムベンゾフェノンケチル上で蒸留したTHFを意味する]中溶液に、アルゴン下-30℃でTHF/トルエン中1.0Mの2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体(15mL、15.00mmol)を3分かけて加えた。反応物を-30℃から-7℃の範囲(最適温度は-10℃である)で2.25時間撹拌し、-40℃に冷却し、次いで無溶媒下2-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(3.3g、15.33mmol)(中間体DF6a)で処理した。反応物を-40℃から-25℃の範囲で15分間撹拌し、次いで-20℃で18時間保管した。次いで反応物を-15℃から0℃の範囲で3時間撹拌し、-40℃に冷却し、飽和NH4Cl水溶液(200mL)でクエンチした。反応物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、有機層をブラインで洗浄した。水性層を追加の酢酸エチル(300mL)で抽出し、有機層をブラインで洗浄した。有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム120g、0〜40%ジクロロメタン:酢酸エチル)により精製して、表題化合物1.83gを得た。LC/MS m/z 507.2, 509.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.23分。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J=3.4 Hz, 1H), 6.96 - 6.87 (m, 3H), 6.70 (tt, J=9.1, 2.4 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 1.69 (五重線, J=7.6 Hz, 3H), 1.17 (d, J=7.5 Hz, 18H).
(E)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オンオキシム(中間体DF6d)
1-(6-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オン(212.2mg、0.418mmol)(中間体DF6c)の無水MeOH(3mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(90.5mg、1.302mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、密栓し、室温で18時間撹拌した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチル(75mL)中に溶解した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(15mL)で洗浄した。水性層を追加の酢酸エチル(20mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、ブライン(1×15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物132.8mgを得た。LC/MS m/z 366, 368 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.27分。
1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体DF6e)
Bioorg.&Med.Chem.、24巻(2016)、2257-2272頁。
(E)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オンオキシム(132.8mg、0.363mmol)(中間体DF6d)のTFA(2.0mL)中溶液に、-10℃で亜鉛(241.8mg、3.70mmol)を3回に分けて加えた。反応物を-10℃で1分間撹拌し、次いで浴を除去し、反応物を18時間かけて室温にゆっくり加温した。反応物を追加の亜鉛(200mg、3.06mmol)(ナノ粒子サイズ)で処理し、室温で90分間、又はLC/MSにより完結したと判断されるまで撹拌した。反応物をガラスウールの小プラグに通して濾過し、少量のTFAで濯ぎ、揮発物を穏やかな窒素気流下で蒸発除去した。残留物を酢酸エチル(65mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(35mL)で抽出した。水層を酢酸エチル(2×30mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、ブライン(1×15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物158mgを得た。LC/MS m/z 352, 354 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.17分。
反応をあまりに長時間行うと、完全に脱臭素化が起こり得るため、本反応は極めて困難になり得ることに注意すべきである。脱臭素化の副反応を回避するために、亜鉛試薬を加える際に注意を要し、反応をLC/MSにより頻繁に監視すべきである。
N-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF6f)、N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF6f.1)及びN-((R)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF6f.2)
1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(125mg、0.355mmol)(中間体DF6e)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(94mg、0.355mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(11.8mg、0.087mmol)の無水ジクロロメタン(15mL)中懸濁液に、N-メチルモルホリン(200μl、1.819mmol)を、続いてEDC(79mg、0.412mmol)を加えた。反応物を室温で5分間撹拌し、次いで蒸留したTHF(10mL)を加え、反応物を室温で45分間撹拌した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜40%ジクロロメタン:酢酸エチル)により精製し、次いでキラルSCFクロマトグラフィー(Chiralpak AS-Hカラム、10%メタノール、CO2中0.1%DEA、150bar、220/254nm)により更に精製して、純粋な立体異性体:中間体DF6f(390mg)を得た。LC/MS m/z 598.2, 600.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.52分。中間体DF6f.1:112.5mg。中間体DF6f.2:140.7mg。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例61)
乾燥反応バイアルに、窒素下N-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(29.7mg、0.050mmol)(中間体DF6f)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-1-オン(38.6mg、0.149mmol)及び脱気したジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中2.0M炭酸ナトリウム(112μL、0.224mmol)で、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、5.19μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、密栓し、130℃で18時間加熱した。反応物を追加の6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-1-オン(16mg、0.06mmol)及びテトラキスPdで処理し、アルゴンでフラッシュし、130℃で24時間加熱した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物をほぼ立体異性体の混合物8.8mgとして得た。LC/MS m/z 651.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.79分。
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF7a)
150mLの圧力ボトルに、窒素下tert-ブチル(S)-(4-シアノ-1-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-オキソブタン-2-イル)カルバメート(1.694g、5.22mmol)(中間体DF3b)、1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン(967.4mg、11.51mmol)及び無水トルエン(55.3mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、酢酸(1.1mL、19.22mmol)で処理し、密栓し、125℃で8時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素気流下で蒸発除去し、残留物をTHF/ジクロロメタン混合物(約2:1)中に溶解し、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(1×35mL)、ブライン(1×35mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。水性層を酢酸エチル(1×75mL)で逆抽出し、有機層をブライン(1×10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、多量の有機層と合わせた。残留物をジクロロメタン(75mL)で2回処理し、蒸発乾固した。残留物をジクロロメタン(35mL)中で懸濁し、固体を真空濾過により集めて、表題化合物747mgを得た。LC/MS m/z 391.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.21分
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF7b)
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(300mg、0.768mmol)(中間体DF7a)の無水アセトニトリル(9.5mL)中懸濁液に、N-ブロモスクシンイミド(48.2mg、0.271mmol)を加えた。得られた黄褐色懸濁液を室温で15分間撹拌した。15分後、追加のNBS(48mg、0.27mmol)を3回に分け(ほぼ等量)15分かけて加えた。反応物をLC/MSにより点検し、一部完結していると判断した。追加のNBS(40.8mg、0.229mmol)を3回に分け(ほぼ等量)15分かけて加え、反応物を室温で20分間撹拌した。反応物(懸濁液)を小フリットに通して濾過して、表題化合物319.5mg(2番目のクロップを含む)を得た。LC/MS m/z 469.1, 471.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.36分
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF7c)
乾燥反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(40mg、0.085mmol)(中間体DF7b)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-1-オン(35mg、0.135mmol)及び脱気したジオキサン(2.5mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、次いで水中2M炭酸ナトリウム(0.20mL、0.400mmol)で、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理した。反応物をアルゴンでフラッシュし、密栓し、室温で10分間撹拌し、次いで135℃で44時間加熱した。反応物を酢酸エチルとブラインで分配し、有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%ジクロロメタン:ACN)により精製して、表題化合物27mgを得た。LC/MS m/z 522.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.27分
(S)-6-(7-アミノ-5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル)イソインドリン-1-オン(中間体DF7d)
tert-ブチル(S)-(1-(7-アミノ-6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(27mg、0.052mmol)の無水ジクロロメタン(3mL)中溶液に、素早く撹拌しながらTFA(10mL、130mmol)を加えた。反応物を室温で45分間静置し、次いで揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(45mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×15mL)、ブライン(1×10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。20mLの反応バイアルにジクロロメタンを用いて移し、再度蒸発乾固して、表題化合物22mgを得た。LC/MS m/z 422.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.10分
N-((S)-1-(7-アミノ-6-(3-オキソイソインドリン-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例62)
(S)-6-(7-アミノ-5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル)イソインドリン-1-オン(21.91mg、0.052mmol)(中間体DF7d)の無水DMF(2.5mL)中溶液に、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(1mg、7.35μmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(3.5mg、0.013mmol)を加えた。反応物を窒素で短時間フラッシュし、次いでN-メチルモルホリン(30μL、0.273mmol)で、続いてEDC(2.5mg、0.013mmol)で処理し、室温で20分間撹拌した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(3.5mg、0.013mmol)で処理し、完結していると判断されるまで室温で撹拌した。粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物3.8mgをほぼ立体異性体の混合物として得た。LC/MS m/z 668.2 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.56分。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF8a)
乾燥反応バイアルに、窒素下N-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(24mg、0.040mmol)(中間体DF6f)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(47mg、0.122mmol)及び脱気したジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでパージし、水中2.0M炭酸ナトリウム(100μL、0.200mmol)で、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、5.19μmol)で処理した。反応物をアルゴンで再度パージし、密栓し、135℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、有機層を水(5mL)、ブライン(8mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物31.2mgを得た。LC/MS m/z 777.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.37分
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(N-メチルメチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例64)及び実施例63
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(31.2mg、0.040mmol)(中間体DF8a、粗製材料)のTHF(5mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(42mg、0.160mmol)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、密栓し、次いでメタノール(31.6μL、0.780mmol)で、続いてDIAD(35μL、0.180mmol)で処理し、室温で4.5時間撹拌した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をアセトン中に溶解し、K2CO3(300mg、2.17mmol)及びヨードメタン(50μl、0.8mmol)で処理し、55℃で18時間加熱した。反応物を追加のヨードメタン(75μl、1.2mmol)で処理し、55℃で18時間加熱した。反応物をフリットに通して濾過し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例63:最初に溶出するピーク、1.2mg。LC/MS m/z = 811.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);保持時間:2.17分。
実施例64:2番目に溶出するピーク、4.6mg。LC/MS m/z = 805.1 (M+H)+.Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100.0%;保持時間:2.27分。
tert-ブチル(R)-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート及びtert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF10a及び中間体DF10b)
1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(690mg、1.959mmol)(中間体DF6e)のジクロロメタン(100mL)中懸濁液に、ジ-tert-ブチルジカルボネート(428mg、1.959mmol)を等量で2回に分けて90分間隔にて加えた。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで追加のジ-tert-ブチルジカルボネート(380mg、1.74mmol)で処理し、反応物を室温で90分間撹拌した。次いで反応物をN-メチルモルホリン(100μL、0.910mmol)で処理し、室温で18撹拌した。次いで反応物を追加のジ-tert-ブチルジカルボネート(249mg、1.14mmol)及びN-メチルモルホリン(210μL、1.91mmol)で処理し、室温で5時間撹拌した。反応物を追加のジ-tert-ブチルジカルボネート(320mg、1.47mmol)及びN-メチルモルホリン(300μL、2.73mmol)で処理し、室温で18時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム120g、0〜100%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製し、次いでキラルSCFクロマトグラフィー(Chiralpak AS-Hカラム、15%メタノール、CO2中0.1%DEA、150bar、220/254nm)により更に精製して、純粋な立体異性体を得た。中間体DF10a:116mg。LC/MS m/z = 452.1, 454.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.61分。中間体DF10b:120.3mg。LC/MS m/z 452.1, 454.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.61分
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(中間体DF10c)
反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(32.8mg、0.073mmol)(中間体DF10b)、4-(モルホリノスルホニル)フェニルボロン酸(60mg、0.221mmol)、脱気したジオキサン(6mL)及び脱気した水中2.0M炭酸ナトリウム(265μL、0.530mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、密栓し、130℃で24時間加熱した。反応物を酢酸エチル(85mL)で希釈し、有機層を水(1×6mL)、ブライン(1×4mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、表題化合物39.5mgを得た。LC/MS m/z 599.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.53分。
(S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(中間体DF10d)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(35mg、0.058mmol)(中間体DF10c)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、素早く撹拌しながらTFA(6mL、78mmol)を加えた。得られた溶液を室温で30分間静置し、次いで溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(35mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×10mL)、ブライン(1×10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、蒸発乾固して、表題化合物29mgを得た。LC/MS m/z = 499.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.40分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例65)
(S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(29mg、0.058mmol)(中間体DF10c)を含む乾燥反応バイアルに、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15.37mg、0.058mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(1.6mg、0.012mmol)及び無水DMF(1.0mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、次いでN-メチルモルホリン(35μL、0.318mmol)で、続いてEDC(13.4mg、0.070mmol)で処理した。反応物を密栓し、室温で18時間撹拌した。反応物を分取LC/MSにより精製して、表題化合物24.3mgを得た。LC/MS m/z = 745.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.03分。
メチル5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体DF11a)
乾燥フラスコに、窒素下5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボン酸(1g、4.15mmol)、トルエン(15mL)及びMeOH(102mL)を加えた。反応がLC/MSにより完結したと判断されるまで、得られた懸濁液をヘキサン中2M TMS-ジアゾメタンで数回に分けて処理した。溶媒を真空中で除去して、表題化合物1.05gを得た。LC/MS m/z = 254.9, 256.9 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.16分。
メチル5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体DF11b)
メチル5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボキシレート(1.05g、4.12mmol)(中間体DF11a)の蒸留したTHF(50mL)中溶液に、連続した窒素フラッシュ下注射器により1分かけてTHF中1Mカリウムtert-ブトキシド(4.8ml、4.80mmol)を加えた。反応物を2分間撹拌し、次いでSEM-Cl(0.90ml、5.07mmol)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。反応物を水とNH4Cl水溶液との混合物中に注ぎ入れ、酢酸エチルで希釈し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%ヘキサン:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物983mgを得た。LC/MS m/z = 385, 387 (M+H)+; 805.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.63分。
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)メタノール(中間体DF11c)
乾燥した250mLの丸底フラスコに、メチル5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボキシレート(983mg、2.55mmol)(中間体DF11b)及び蒸留したTHF(30mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、-40℃に冷却し、-40℃と-15℃との間の温度を維持しながら、ヘプタン中1M DIBAL-H(11mL、11mmol)で2時間かけて処理した。反応物を-15℃に冷却し、MeOH(6mL)で処理し、室温に加温した。反応混合物を飽和酒石酸ナトリウムカリウム溶液(水約200mL中23g)でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物850mgを得た。LC/MS m/z = 357, 359 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.61分。
5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルバルデヒド(中間体DF11d)
(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)メタノール(850mg、2.379mmol)(中間体DF11c)のジクロロメタン(15mL)中溶液に、窒素下固体のデス-マーチンペルヨージナン(1.3g、3.07mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(100mL)及び0.5M水酸化ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、有機層を水(1×30mL)、ブライン(1×30mL)で抽出し、Na2SO4/MgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物930mgを得た。LC/MS m/z = 355, 357 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.66分。
1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オール(中間体DF11e)
5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-カルバルデヒド(930mg、2.62mmol)(中間体DF11d)の蒸留したTHF(20mL)中溶液に、連続したアルゴン流下THF中0.5M (3,5-ジフルオロベンジル)亜鉛(II)ブロミド(8mL、4.00mmol)を加えた。反応物を15分間撹拌し、次いで追加のTHF中0.5M (3,5-ジフルオロベンジル)亜鉛(II)ブロミド(0.8mL、0.4mmol)で処理した。反応物を45分間冷却しながら撹拌し、次いで飽和NH4Cl水溶液と酢酸エチルとの混合物中に注ぎ入れた。水性層を酢酸エチルで逆抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して、表題化合物900mgを得た。LC/MS m/z = 483.1, 485.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.84分。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 1H), 7.38 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.83 (dd, J=8.3, 2.2 Hz, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.52 (d, J=3.5 Hz, 1H), 5.62 (q, J=10.9 Hz, 2H), 5.36 - 5.29 (m, 1H), 4.45 - 4.38 (m, 1H), 3.55 - 3.46 (m, 2H), 3.28 (dd, J=13.8, 3.0 Hz, 1H), 2.82 (dd, J=13.9, 8.2 Hz, 1H), 0.90 (ddd, J=9.6, 6.5, 2.4 Hz, 2H), -0.03 (s, 9H)
2-(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DF11f)
磁気撹拌した1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オール(731mg、1.512mmol)(中間体DF11e)、イソインドリン-1,3-ジオン(253mg、1.720mmol)及びトリフェニルホスフィン(509mg、1.941mmol)の蒸留したTHF(25mL)中溶液に、連続したアルゴンフラッシュ下でDIAD(0.32mL、1.646mmol)を加え、反応物を30分間冷却しながら撹拌した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物678mgを得た。LC/MS m/z = 612.2, 614.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.94分。
1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体DF11g)
2-(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DF11f)(520mg、0.849mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(460μl、9.48mmol)を加えた。反応物を撹拌し、全ての固体が溶解するまで僅かに加温し、次いで反応物を80℃で6時間加熱した。反応物を室温に冷却し、この間多少の固体が反応物から沈殿した。反応物をMeOH(30〜40mL)で希釈し、全ての固体が溶液になるまで加熱した。溶液を濃縮して、容量を約50mLにし、室温にゆっくり冷却しながら静置し、次いで-20℃の冷凍庫中に18時間置いた。溶液をEtOH(10mL)、エーテル(10mL)及びヘキサン(10mL)で摩砕し、得られた固体を濾取し、廃棄した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物408mgを得た。LC/MS m/z = 482.1, 484.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.84分。
N-((R)-1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド及びN-((S)-1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF11h.1及び中間体DF11h.2)
1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体DF11g)(408mg、0.846mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(224mg、0.848mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(25mg、0.184mmol)のジクロロメタン(15mL)及びTHF(10mL)中懸濁液を、アルゴン下N-メチルモルホリン(500μl、4.55mmol)で、続いてEDC(212mg、1.106mmol)で処理した。反応物を密栓し、室温で18時間撹拌し、次いで追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(20mg、0.08mmol)、EDC(40mg、0.21mmol)及びN-メチルモルホリンで処理し、室温で5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製し、次いでキラルSCFクロマトグラフィー(Chiralpak AS-Hカラム、15%2-プロパノール、0.1%DEA(CO2中)、150bar、220/254nm)により更に精製して、純粋なキラル化合物、中間体DF11h.1(187.2mg)及び純粋なキラル化合物、中間体DF11h.2(190mg)を得た。中間体DF11h.2:LC/MS m/z = 728.2, 730.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.99分
N-((S)-1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF12)及び中間体DF11
反応バイアルに、アルゴン下N-((S)-1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(30mg、0.041mmol)(中間体DF11h.2)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(50mg、0.130mmol)及びジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中2.0M炭酸ナトリウム(105μL、0.210mmol)で、続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、密栓し、130℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、有機層を水(1×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製の残留物を分取HPLCにより精製して、2種のフラクションを各々およそ立体異性体の混合物として得た。中間体DF11:最初に溶出するピーク、4.9mg。LC/MS m/z = 907.2 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.6分。
中間体DF12:2番目に溶出するピーク、22.5mg。LC/MS m/z = 907.2 (M+Hカラム:Waters Acquity UPLC BEH C18、2.1×50mm、1.7-μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。保持時間:2.72分
エチル(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-オキソペンタノエート(中間体DF15a)
乾燥した500mLの丸底フラスコに、窒素下THF(125mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、-78℃に冷却し、THF中1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(52mL、52.0mmol)で処理し、-78℃で3分間撹拌し、次いで酢酸エチル(6.2mL、63.3mmol)(4Aモレキュラーシーブスで予め脱水した)で処理した。次いで反応物を固体のメチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(5g、15.86mmol)(中間体DF3a)で一度に処理し、反応物を-75℃で10分間撹拌し、35分かけて-50℃にゆっくり加温し、次いで20分かけて室温に加温した。反応物を-50℃に冷却し、冷却した飽和NH4Cl(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(700mL)で希釈し、有機層をブライン(1×30mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。LC/MS m/z = 394.0 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%TFAを含む10%MeOH:90%水;移動相B:0.1%TFAを含む90%MeOH:10%水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.97分。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメート(中間体DF15b)
250mLの丸底フラスコに、窒素下エチル(S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-オキソペンタノエート(2.13g、5.74mmol)(中間体DF15a)、3-アミノピラゾール(760mg、9.15mmol)及び無水p-キシレン(40mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、130℃で18時間加熱した。反応物をヘキサン(200mL)で希釈し、得られた固体を濾取して、表題化合物2.18gを得た。LC/MS m/z = 391.0 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.17分
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-7-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF15c)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメート(2.21g、5.66mmol)のt-ブチルアミン(40mL)及びジクロロメタン(100mL)中溶液に、Br2保存溶液(10mL、423mg、2.65mmol、0.47当量)[ジクロロメタン(30mL)中Br2 1.27g]を加えた。反応をLC/MSにより監視し、反応が完結したと判断されるまで、追加のBr2保存溶液を加えた。反応物を飽和Na2S2O3水溶液(0.5g/mL、40mL)でクエンチし、ジクロロメタン(400mL)で希釈し、有機層を飽和Na2S2O3(1×30mL)、水(1×15mL)、ブライン(1×15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物2.85gを得た。LC/MS m/z = 469.0, 471 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.24分。
tert-ブチル(S)-(1-(7-(ベンジルオキシ)-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF15d)
tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-7-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(300mg、0.639mmol)(中間体DF15c)の蒸留したTHF(6mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(420mg、1.601mmol)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、密栓し、ベンジルアルコール(167μL、1.618mmol)で処理した。次いで反応物を0℃に冷却し、DIAD(260μL、1.337mmol)で12:15PMにてゆっくり(5分かけて)処理し、冷却しながら5分間撹拌し、次いで浴を除去し、反応物を30分かけて室温に加温した。反応物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、有機層を水(1×30mL)、ブライン(1×30mL)で抽出し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム40g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物309mgを得た。LC/MS m/z = 559, 561 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.54分。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-ヒドロキシ-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメート(中間体DF15e)
乾燥反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(7-(ベンジルオキシ)-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(30mg、0.054mmol)(中間体DF15d)、(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ボロン酸(30mg、0.182mmol)及び脱気したジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでパージし、水中2.0M炭酸ナトリウム(150μL、0.300mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、5.19μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、130℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製の残留物を酢酸エチル中に溶解し、有機層を水(1×8mL)、ブライン(1×8mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物59mgを得た。LC/MS m/z = 510.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.46分。
(S)-5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール(中間体DF15f)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-ヒドロキシ-6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメート(27.2mg、0.053mmol)(中間体DF15e)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、TFAを加え、反応物を室温で30分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(1×10mL)、ブライン(1×10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物51.7mgを得た。LC/MS m/z = 410.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.20分。
tert-ブチル(R)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(中間体DF16a)
反応バイアルに、tert-ブチル(R)-(1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(18.8mg、0.042mmol)(中間体DF10a)、4-(モルホリノスルホニル)フェニルボロン酸(35mg、0.129mmol)及び脱気したジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中2.0M炭酸ナトリウム(150μL、0.300mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3mg、2.60μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、密栓し、130℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗生成物を酢酸エチル(40mL)中に溶解し、水(1×6mL)、ブライン(1×6mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム12g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物33.9mgを得た。LC/MS m/z = 599.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.63分。
(R)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(中間体DF16b)
tert-ブチル(R)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)カルバメート(22mg、0.037mmol)(中間体DF16a)の無水ジクロロメタン(4mL)中溶液に、TFA(4mL、51.9mmol)を加え、得られた溶液を室温で30分間撹拌した。揮発物を窒素の穏やかな気流下で除去し、残留物を酢酸エチル(35mL)中に溶解し、飽和NaHCO3水溶液(1×10mL)、水(1×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物29.5mgを得た。LC/MS m/z = 499.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.45分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((R)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例66)
反応バイアルに、(R)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エタン-1-アミン(18mg、0.036mmol)(中間体DF16b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(9.54mg、0.036mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(1mg、7.35μmol)及びDMF(800μL)を加えた。反応物を窒素で短時間フラッシュし、次いでN-メチルモルホリン(20μL、0.182mmol)で、続いてEDC(7.5mg、0.039mmol)で処理した。反応物を密栓し、室温で18時間撹拌した。粗製の反応物を分取HPLCにより精製して、表題化合物16.7mgを得た。LC/MS m/z = 645.1 (M+H)+.注入1条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.09分。I
(S)-2-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(中間体DF17a)
メチル(S)-2-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(885mg、2.141mmol)(中間体DF4a)の無水ClCH2CH2Cl(25mL)中溶液に、水酸化トリメチルスズ(1.17g、6.47mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、密栓し、80℃で90分間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残留物を酢酸エチル(220mL)中に溶解した。有機層を1.0M HCl水溶液(4×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物910mgを得た。LC/MS m/z = 400.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.3分。
(S)-2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)アセトアミダイド(acetamideide)(中間体DF22a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(400mg、1.002mmol)(中間体DF17a)、アントラニル酸(137mg、1.002mmol)及び無水ピリジン(6.4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(680μL、3.51mmol)で処理し、密栓し、70℃で2.5時間加熱して、表題化合物を得、これを精製せずに引き続くステップに「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 501.2 (M+H)+:カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.48分。
(S)-N-(1-(6,8-ジフルオロ-4-オキソ-4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド(中間体DF27a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(135mg、0.338mmol)(中間体DF17a)、2-アミノ-3,5-ジフルオロ安息香酸(60mg、0.347mmol)及び無水ピリジン(2.1mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(240μL、1.240mmol)で処理し、密栓し、70℃で110分間加熱して、表題化合物を得、これを精製せずに引き続くステップに「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 537.2 (M+H)+:カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.49分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(5,8-ジメチル-4-オキソ-4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)アセトアミド(中間体DF29a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(90mg、0.201mmol)(中間体MS301b)、2-アミノ-3,6-ジメチル安息香酸(33.2mg、0.201mmol)及び無水ピリジン(1.4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(137μL、0.708mmol)で処理し、密栓し、75℃で3時間加熱して、表題化合物を得、これを精製せずに引き続くステップに「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 577.2 (M+H)+:カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.65分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,8-ジメチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例68)及び実施例67。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(5,8-ジメチル-4-オキソ-4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イル)エチル)アセトアミド(57.6mg、0.100mmol)(中間体DF29a)のピリジン(700μL)中溶液を含む反応バイアルに、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、47mg、0.119mmol)を加えた。反応物をアルゴンで短時間フラッシュし、密栓し、75℃で12時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(2mL)中に溶解し、TFA(2.0mL、26.0mmol)で処理した。反応物を室温で5分間静置し、次いで無溶媒下トリフル酸(55μL、0.619mmol)を加えた。反応物を室温で30分間静置し、溶媒を穏やかな窒素気流下で蒸発除去した。残留物をジクロロメタン(1mL)中に溶解し、10%N-メチルモルホリンのジクロロメタン中溶液(3mL)で処理した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をDMF(1.2mL)中に溶解し、分取LC/MSにより精製して、2種のフラクションを各々2種の立体異性体の混合物として得た。
実施例67:最初に溶出するピーク、5.8mg。LC/MS m/z = 833.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.27分。
実施例68:2番目に溶出するピーク、19.1mg。LC/MS m/z = 833.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.33分。
N-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体DF34a)
N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、100mg、0.253mmol)のMeOH(20mL)中懸濁液に、炭素担持水酸化パラジウム(22mg、0.157mmol)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、密栓し、次いで窒素で10分間パージした。反応物をH2の風船(balloon)下室温で18時間撹拌した。触媒をセライトの小パッドに通して濾別し、MeOHで充分洗浄し、蒸発乾固して、表題化合物91mgを得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 743.4 (2M+Na):カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.31分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF34b)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(65mg、0.216mmol)、2-アミノ安息香酸(29.6mg、0.216mmol)及び無水ピリジン(700μL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(150μL、0.775mmol)で処理し、密栓し、75℃で2時間加熱した。次いで反応物をN-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(91mg、0.252mmol)(中間体DF34a)で処理し、アルゴンでフラッシュし、75℃で4.5時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(1mL)中に溶解し、TFA(2mL)で処理した。反応物を室温で4分間静置し、次いで無溶媒下トリフル酸(115μL、1.295mmol)を加え、反応物を室温で40分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去して、表題化合物113mgを得、これを更には精製せずに引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 525.2 (M+H)+:カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.24分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例70)及び実施例69
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(56.5mg、0.108mmol)(中間体DF34b)を含む反応バイアルに、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(28.5mg、0.108mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(1mg、7.35μmol)及び無水DMF(750μL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、次いでN-メチルモルホリン(65μL、0.591mmol)で、続いてEDC(27.3mg、0.142mmol)で処理し、密栓し、室温で18時間静置した。反応物を7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、分取LC/MSにより精製して、2種のフラクションを得た。
実施例69:最初に溶出するピーク、4.3mg。LC/MS m/z = 771.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.09分。
実施例70:2番目に溶出するピーク、13.4mg。LC/MS m/z = 771.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.15分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF36a)
乾燥バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)及び2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(57mg、0.341mmol)並びにピリジン(1.7mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(225μl、1.163mmol)で処理し、密栓し、70〜65℃で2時間加熱した。次いで反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、143.5mg、0.363mmol)で処理し、70〜75℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物140mgを得た。LC/MS m/z = 753.2 (M-55); 831.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.74分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF36b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(138mg、0.171mmol)(中間体DF36a)の無水ジクロロメタン(3mL)中溶液に、無溶媒下TFA(6mL、78mmol)を加えた。反応物を室温で4分間静置し、次いで無溶媒下トリフル酸(75μL、0.845mmol)で処理した。反応物を室温で30分間静置し、次いで溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(80mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×15mL)、ブライン(1×10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物123mgを立体異性体混合物として得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 589.2 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.27、1.32分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF40a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(90mg、0.299mmol)、2-アミノ-3-フルオロ安息香酸(46.3mg、0.299mmol)及び無水ピリジンを加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(202.5μl、1.046mmol)で処理し、密栓し、75℃で3時間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、125mg、0.317mmol)で処理し、75℃で18時間加熱し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をジクロロメタン中に溶解し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で再度除去した。残留物をジクロロメタン(1mL)中に再度溶解し、TFA(2mL)で処理し、室温で30分間静置した。次いで反応物をトリフル酸(135μl、1.520mmol)で処理し、室温で40分間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物86mgを立体異性体混合物として得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 577.2, 579.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.33、1.39分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-8-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例71)及び実施例70
乾燥反応バイアルに、窒素下N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(86mg、0.149mmol)(中間体DF40a)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(39.4mg、0.149mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(2mg、0.015mmol)及び無水DMF(1.0mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(150μL、1.364mmol)、EDC(45mg、0.235mmol)で処理し、室温で40分間静置した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(4mg、0.015mmol)で処理し、室温で90分間静置した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(10mg、0.038mmol)で処理し、室温で2時間静置した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30mg、0.114mmol)、N-メチルモルホリン(150μL、1.364mmol)及びEDC(45mg、1.57mmol)で処理し、室温で18時間静置した。反応物を7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例70:最初に溶出するピーク、30.1mg。LC/MS m/z = 823.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.14分。
実施例71:2番目に溶出するピーク、77.6mg。LC/MS m/z = 823.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.2分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6,8-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF42a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(90mg、0.299mmol)、2-アミノ-3,5-ジフルオロ安息香酸(51.7mg、0.299mmol)及び無水ピリジン(700μL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(202μL、1.044mmol)で処理し、75℃で3時間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、121.5mg、0.308mmol)で処理し、80℃で24時間加熱し、次いで溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をジクロロメタン中に溶解し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で再度除去した。残留物をジクロロメタン(1mL)中に再度溶解し、TFA(2mL)で処理し、室温で5分間静置した。次いで反応物をトリフル酸(135μl、1.520mmol)で処理し、室温で45分間静置した。反応物を追加のトリフル酸(67μL)で処理し、室温で90分間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物89mgを立体異性体混合物として得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 595.2, 597.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.34、1.41分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例74)及び実施例73
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6,8-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(56mg、0.094mmol)(中間体DF42a)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(24.87mg、0.094mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(2mg、0.015mmol)及び無水DMF(1.0mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(165μL、1.501mmol)、EDC(43mg、0.224mmol)で処理し、室温で2時間静置した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15mg、0.057mmol)で処理し、室温で30分間静置した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30mg、0.114mmol)、N-メチルモルホリン(150μL、1.364mmol)、EDC(45mg、1.57mmol)で処理し、室温で18時間静置した。反応物を7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例73:最初に溶出するピーク、16.1mg。LC/MS m/z = 841.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.19分。
実施例74:2番目に溶出するピーク、47.2mg。LC/MS m/z = 841.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.24分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF47a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(80mg、0.266mmol)、2-アミノ-3-フルオロ-4-メトキシ安息香酸(49.2mg、0.266mmol)及び無水ピリジン(700μL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(180μL、0.930mmol)で処理し、75℃で2時間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、116mg、0.294mmol)で処理し、75℃で18時間加熱し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をジクロロメタン中に溶解し、穏やかな窒素気流下で蒸発乾固した。残留物をジクロロメタン(1mL)中に溶解し、TFA(2mL)で処理し、室温で5分間静置した。次いで反応物をトリフル酸(240μl、2.82mmol)で処理し、室温で15分間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(45mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物80mgを立体異性体混合物として得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 607.1, 609.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.05、1.10分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-8-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例76)及び実施例75
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(80mg、0.132mmol)(中間体DF47a)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(65mg、0.246mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(15mg、0.110mmol)及び無水DMF(1mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(120μL、1.091mmol)、EDC(65mg、0.339mmol)で処理し、室温で1時間静置した。反応物を7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例75:最初に溶出するピーク、7.2mg。LC/MS m/z = 853.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.07分。
実施例76:2番目に溶出するピーク、37.2mg。LC/MS m/z = 853.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.15分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例78及び実施例77)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(43mg、0.073mmol)(中間体DF36b)の無水DMF(1.0mL)中溶液に、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(12.7mg、0.076mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(3.5mg、0.026mmol)及びN-メチルモルホリン(70μL、0.637mmol)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、EDC(20.2mg、0.105mmol)で処理し、室温で5時間静置し、粗製の反応物を分取HPLCにより精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得たが、この1種が支配的であった。
実施例77:最初に溶出するピーク、8.1mg。LC/MS m/z = 737.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.9分。19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -109.72 (s, 2F)
実施例78:2番目に溶出するピーク、39.1mg。LC/MS m/z = 737.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.02分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 水分抑制) δ 8.86 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.67 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.40 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.31 - 7.19 (m, 3H), 7.03 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.69 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.84 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.63 - 4.52 (m, 1H), 4.42 - 4.34 (m, 1H), 4.31 - 4.23 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.54 (s), 3.20 (s ), 3.01 (br dd, J=14.0, 10.7 Hz, 1H), 1.74 (td, J=8.5, 4.3 Hz, 1H), 0.80 - 0.72 (m, 2H), 0.59 - 0.40 (m, 2H).
19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -110.07 (s, 2F)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF71a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(432.8mg、1.436mmol)、2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(240mg、1.436mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、567mg、1.436mmol)、亜リン酸ジフェニル(1.1mL、5.68mmol)及び無水ピリジン(5.5mL)を(この順で)加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、30秒間超音波処理して全ての固体を溶解し、70℃で3.5時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム120g、0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物780mgを得た。LC/MS m/z = 753.2, 755.2 (M-55);カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.71分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF71b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(780mg、0.964mmol)(中間体DF71a)の無水ジクロロメタン(10mL)中溶液に、TFA(15mL、195mmol)を加えた。得られた溶液を2〜3分間素早く撹拌し、室温で5分間静置し、トリフル酸(1.0mL、11.26mmol)で処理し、室温で30分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(15mL)に懸濁し、炭酸ナトリウム(1.5g、14.15mmol)の水(15mL)中溶液でクエンチした。反応物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(2×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物787.8mgを得た。LC/MS m/z = 589.2 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.32分。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-3-(3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体DF79a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(118mg、0.392mmol)、2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(65.5mg、0.392mmol)及び無水ピリジン(2.0mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニルで処理し、80℃で160分間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(141.4mg、0.392mmol)(中間体DF34a)で処理し、75〜80℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物132mgを得た。LC/MS M/Z = 775.3 (M-55); 797.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.69分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF79b)
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-3-(3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)カルバメート(132mg、0.170mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液を含む反応バイアルに、素早く撹拌しながらTFA(6mL、78mmol)を加えた。得られた溶液を室温で4分間静置し、トリフル酸(150μL、1.689mmol)で処理し、室温で15分間静置し、溶媒を窒素の穏やかな気流で蒸発除去した。残留物をジクロロメタン(5mL)中で懸濁し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で希釈し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(1×5mL)、ブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物255mgを得た。LC/MS m/z = 555.2 (M+H)+; 797.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.46分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(7-メトキシ-3-(1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例80)及び実施例79
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(94mg、0.169mmol)(中間体DF79b)の無水DMF(850μL)中溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(41mg、0.155mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(4mg、0.029mmol)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(70μL、0.637mmol)、EDC(20.2mg、0.105mmol)で処理し、室温で100分間静置し、粗製の反応物を分取HPLCにより精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得たが、この1種の立体異性体が支配的であった。
実施例79:最初に溶出するピーク、3.2mg。LC/MS m/z = 801.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.99分。プロトン
実施例80:2番目に溶出するピーク、17.3mg。LC/MS m/z = 801.2 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.06分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例81)
乾燥反応バイアルに、窒素下N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(43mg、0.072mmol)(中間体DF6f.1)、(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ボロン酸(19mg、0.115mmol)、脱気したジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンで4分間パージし、水中2.0M炭酸ナトリウム(100μL、0.200mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、5.19μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、130℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物26.5mgを得た。LC/MS m/z = 639.2 (M+H)+.カラム:Waters Acquity UPLC BEH C18、2.1×50mm、1.7-μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。保持時間:2.14分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例82)
N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(13.8mg、0.023mmol)(中間体DF6f.1)及び(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ボロン酸(14mg、0.085mmol)の蒸留したTHF(3mL)中溶液に、アルゴン下水中0.5Mリン酸カリウム三塩基酸(tribasic)(0.23mL、0.115mmol)、第2世代のxphosプレ触媒(14mg、0.018mmol)を加え、反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を追加の(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ボロン酸(50mg、0.30mmol)、ジオキサン(3mL)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mg、3.46μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物26.5mgを得た。LC/MS m/z = 639.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.12分。
N-(4-クロロ-7-(6-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF104b)
乾燥反応バイアルに、窒素下2-(1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(150mg、0.245mmol)(中間体DF11f)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体17d、100mg、0.259mmol)及びTHF(12mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中0.5Mリン酸カリウム三塩基酸(2mL、1.000mmol)、第2世代のxphosプレ触媒(14mg、0.018mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物67.2mgを立体異性体の混合物として得た。LC/MS m/z = 791.4, 793.4 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.83分。
N-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF104c)
N-(4-クロロ-7-(6-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(43.3mg、0.055mmol)(中間体DF104b)のEtOH(11mL)中懸濁液を、アルゴン下ヒドラジン水和物(30μl、0.618mmol)で処理した。反応物を室温で5分間撹拌し、75℃で10分間加熱し、80℃で18時間加熱し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去して、表題化合物36.2mgを得た。LC/MS m/z = 661.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.57分。
N-((S)-1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF105)及び中間体DF104
磁気撹拌したN-(7-(6-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF104c)(36mg、0.054mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(1.5mg、0.011mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(16mg、0.061mmol)のジクロロメタン(5mL)中懸濁液を、アルゴン下N-メチルモルホリン(50μl、0.455mmol)及びEDC(12mg、0.063mmol)で処理した。得られた懸濁液を蒸留したTHF(4mL)で処理し、室温で4.5時間撹拌した。反応物を追加の2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(7.4mg、0.03mmol)、EDC(7.4mg)で処理し、室温で18時間撹拌し、粗製の反応物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を各々立体異性体の混合物として得、これは目標とした分子量を示した。
中間体DF104:最初に溶出するピーク、4.6mg。LC/MS m/z = 907.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.56分。中間体DF105:2番目に溶出するピーク、8.2mg。LC/MS m/z = 907.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.67分。
N-((S)-1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例84)及び実施例83
粗製のN-(1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF104と中間体DF105との混合物)を含む反応バイアルに、無溶媒下TFA(2mL)を加え、反応物を室温で30分間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を7M NH3/MeOH(9mL)中に溶解し、70℃で40分間加熱し、室温で18時間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をMeOH(4mL)中に再度溶解し、エチレンジアミン(50μL)で処理し、粗生成物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を各々立体異性体の混合物として得たが、この1種の立体異性体が支配的であり、これは目標とした分子量を示した。
実施例83:最初に溶出するピーク、2.9mg。LC/MS m/z = 777.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.95分。
実施例84:2番目に溶出するピーク、5.4mg。LC/MS m/z = 777.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.07分。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((R)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(6-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)エチル)アセトアミド(実施例85)
乾燥バイアルに、窒素下N-((R)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(21mg、0.035mmol)(中間体DF6f.2)、(6-イソプロピルピリジン-3-イル)ボロン酸(25mg、0.152mmol)、脱気したジオキサン(4mL)及び脱気した水中2M炭酸ナトリウム(0.12mL、0.240mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物14.3mgを得た。LC/MS m/z = 639.2 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.15分。
tert-ブチル2-(6-ブロモ-5-((R)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-1-イル)アセテート(中間体DF109a)
磁気撹拌したN-((R)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(32.9mg、0.055mmol)(中間体DF6f.2)のアセトン(3mL)中溶液に、固体の炭酸カリウム(183mg、1.324mmol)、tert-ブチル2-ブロモアセテート(79mg、0.405mmol)を加え、反応物を55〜60℃の油浴で36〜40時間加熱した。固体を45μmのフリットに通して濾別し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去して、表題化合物39.2mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 712.3, 714.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.75分。
tert-ブチル2-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-((R)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-1-イル)アセテート(中間体DF109b)
反応バイアルに、窒素下tert-ブチル2-(6-ブロモ-5-((R)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-1-イル)アセテート(39mg、0.055mmol)(中間体DF109a)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体17d、65mg、0.169mmol)、脱気したジオキサン(6mL)及び脱気した水中2M炭酸ナトリウム(0.2mL、0.400mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機層を1N HCl(4mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、蒸発乾固して、表題化合物48.8mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 891.4, 714.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.66分。
N-((R)-1-(5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF111a)
N-((R)-1-(5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(41mg、0.056mmol)(中間体DF11g.1)を含む反応バイアルに、無溶媒下TFA(3mL)を加え、反応物を室温で2.25時間静置した。反応物をTFA(1.0mL)で処理し、反応物を70℃で45分間加熱した。反応物を追加のTFA(4mL)で処理し、室温で18時間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を7M NH3/MeOH(8mL)中に溶解し、70℃で1.5時間加熱した。反応物を穏やかな窒素気流下で蒸発乾固して、表題化合物34mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 598.1, 600.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.47分。
N-((R)-1-(5-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例87)及び実施例86
反応バイアルに、窒素下N-((R)-1-(5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(33mg、0.055mmol)(中間体DF111a)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体17d、70mg、0.182mmol)、脱気したジオキサン(6mL)及び水中2M炭酸ナトリウム(0.21mL、0.420mmol)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、0.45μmに通して濾過し、粗生成物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例86:最初に溶出するピーク、6.8mg。LC/MS m/z = 777.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.96分。
実施例87:2番目に溶出するピーク、7.8mg。LC/MS m/z = 777.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.07分。
N-((S)-1-(6-ブロモ-3-クロロ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF113a)
N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(34.7mg、0.058mmol)(中間体DF6f.1)の蒸留したTHF(4mL)中溶液に、NCS(10mg、0.075mmol)を加えた。反応物を70℃で18時間加熱し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去して、表題化合物36.7mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 632.1, 634.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.47分。
N-((S)-1-(3-クロロ-6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例89)及び実施例88
反応バイアルに、窒素下N-((S)-1-(6-ブロモ-3-クロロ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF113a)(36mg、0.057mmol)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(71mg、0.184mmol)、脱気したジオキサン(6mL)及び水中2M炭酸ナトリウム(0.22mL、0.440mmol)を加えた。反応物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンでフラッシュし、132℃で5.25時間加熱した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、0.45μmのフリットに通して濾過し、穏やかな窒素気流下で蒸発乾固し、粗生成物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例88:最初に溶出するピーク、3.5mg。LC/MS m/z = 811.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.06分。
実施例89:2番目に溶出するピーク、7.8mg。LC/MS m/z = 811.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.13分。
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例90)
反応バイアルに、窒素下N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(32.4mg、0.054mmol)(中間体DF6f.1)、N-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体17d、62mg、0.167mmol)、脱気した(アルゴン)ジオキサン(4mL)及び水中2M炭酸ナトリウム(0.2mL、0.400mmol)を加えた。反応物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンでフラッシュし、132℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、0.45uMのフリットに通して濾過した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗生成物を分取LC/MSにより精製して、表題化合物15.4mgを得た。LC/MS m/z = 763.0.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.9分。
N-((R)-1-(5-ブロモ-1-(メシチルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体DF116a)
磁気撹拌したN-((S)-1-(5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(22mg、0.037mmol)(中間体DF111a)及びDMAP(5.3mg、0.043mmol)の蒸留したTHF(5mL)中溶液に、連続したアルゴンフラッシュ下でTHF中1Mカリウムtert-ブトキシド(150μL、0.150mmol)を加えた。反応物を1分間冷却しながら撹拌し、固体の2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニルクロリド(12.4mg、0.057mmol)で処理し、10分間冷却しながら撹拌し、その間反応物を濃縮して容量を約2mLにした。反応物を密栓し、10分かけて室温に加温し、穏やかな窒素気流下でほぼ蒸発乾固し、-20℃で18保管した。溶媒を穏やかなアルゴン気流下で除去し、固体の残留物をジオキサン(3mL)で、続いて酢酸(7μL、0.122mmol)で処理して、表題化合物28mgを得、これを更には精製せずに引き続くステップ(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 802.2, 804.2 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.72分。
N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF117a)
乾燥バイアルに、連続したアルゴンフラッシュ下でN-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(ELS-90-標的2、87.4mg、0.235mmol)、蒸留したTHF(4mL)及びTHF中1Mカリウム-tert-ブトキシド(0.23mL、0.230mmol)を1分かけてゆっくり加えた。反応物を室温で2分間撹拌し、次いでTIPS-Cl(55μL、0.260mmol)で処理し、室温で55分間撹拌した。反応物を追加のTHF中1.0Mカリウム-tert-ブトキシド(0.25mL、0.250mmol)で処理し、1分間撹拌し、2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(54mg、0.252mmol)で処理し、室温で53分間撹拌した。反応物を連続したアルゴンフラッシュ下で冷却し、酢酸(10μL、0.175mmol)で処理し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム24g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物23mgを得た。LC/MS m/z = 436, 438 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで2.0分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:3.28分。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.90 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.41 (br s, 1H), 7.14 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.23 - 5.94 (m, 1H), 5.24 (td, J=13.2, 4.4 Hz, 2H), 3.42 (s, 3H), 1.42 (s, 12H)
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例91)
乾燥反応バイアルに、窒素下N-((S)-1-(6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(19.2mg、0.032mmol)(中間体DF6f.1)、N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(18mg、0.041mmol)(中間体DF117a)及び脱気した(アルゴン)ジオキサン(4mL)を加えた。反応物を水中2M炭酸ナトリウム(0.1mL、0.200mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mg、3.46μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機層を水(5mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(15mL)で逆抽出し、有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、表題化合物1.6mgを得た。LC/MS m/z = 827.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.07、2.11分。
tert-ブチル2-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-1-イル)アセテート(中間体DF118a)
N-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(ELS-90-標的2、400mg、1.076mmol)の蒸留したTHF(17mL)中溶液に、連続したアルゴン流下(反応物を僅かに冷却させる)、THF中1Mカリウム-tert-ブトキシド(1.08mL、1.080mmol)を1分かけてゆっくり加えた。反応物を2分間撹拌し、TIPS-Cl(0.25mL、1.180mmol)で処理し、室温で52分間撹拌した。反応物を連続したアルゴン流下再度僅かに冷却し、THF中1Mカリウム-tert-ブトキシド(1.08mL、1.080mmol)で処理し、1分間撹拌し、次いでtert-ブチル2-ブロモアセテート(162μL、1.097mmol)で処理した。反応物を室温で30分間撹拌し、-78℃に冷却し、酢酸(40μL、0.699mmol)でクエンチし、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物320mgを得た。LC/MS m/z = 486.2, 488.2 (M+H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.8分。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.88 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.12 (d, J=7.5 Hz, 1H), 5.56 (s, 2H), 3.37 (s, 3H), 1.405 (s, 9H), 1.395 (s, 12H).
tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF120a)
乾燥反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体7a、159mg、0.273mmol)、N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(170mg、0.390mmol)(中間体DF117a)及び脱気した(アルゴン)ジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中2M炭酸ナトリウム(0.6mL、1.200mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15mg、0.013mmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で24時間加熱した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機層を水(1×5mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(15mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物140mgを得た。 LC/MS m/z = 756.3, 758.3 (M-55).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:2.03分。
(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF120b)
tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(140mg、0.172mmol)(中間体DF120a)のジクロロメタン(3mL)中冷却溶液に、ジオキサン中4M HCl(1.5mL、6.00mmol)を加えた。反応物を室温で30分間静置し、次いで追加のジオキサン中4M HCl(0.8mL、3.2mmol)で処理し、室温で18時間静置した。揮発物を70℃に加温しながら、穏やかな窒素気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(4mL)中で懸濁した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去して、表題化合物127mgを立体異性体混合物として得た。LC/MS m/z = 582.1, 584.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.01、1.07分。
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例93)及び実施例92
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(46mg、0.079mmol)(中間体DF120b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(24mg、0.091mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(5.1mg、0.037mmol)及びDMF(1.5mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(90μl、0.819mmol)、EDC(16.8mg、0.088mmol)で処理し、室温で2時間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(2mL)中に溶解し、蒸発乾固し、TFA(3mL)で処理し、反応物を室温で40分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を7M NH3/MeOH(5mL)中に再度溶解し、反応物を70℃で25分間加熱した。溶媒を除去し、粗製の残留物を分取HPLCにより精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得たが、この1種が支配的であった。
実施例92:最初に溶出するピーク、6.8mg。LC/MS m/z = 828.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.94分。
実施例93:2番目に溶出するピーク、13.1mg。LC/MS m/z = 828.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.99分。
N-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF125a)
乾燥した100mLの丸底フラスコに、窒素下N-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(ELS-90-標的2、1.0g、2.69mmol)及び蒸留したTHF(45mL)を加えた。反応物を連続したアルゴン流下でフラッシュし(反応物は冷却した)、THF中1.0Mカリウムtert-ブトキシド(2.70mL、2.70mmol)で90秒間かけて処理し、連続したアルゴン流下で2分間撹拌し、TIPS-Cl(625μL、2.95mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。アルゴンフラッシュを維持しながら、反応物を追加のTHF中1.0Mカリウムtert-ブトキシド(2.70mL、2.70mmol)で90秒かけて処理し、密栓し、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(640mg、2.76mmol)で処理し、室温で22分間撹拌した。反応をLC/MSにより監視し、反応が完結したと判断されるまで、追加の2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートを少しずつ加えた。溶媒を穏やかな窒素気流下で蒸発除去し、残留物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)及び酢酸エチル(400mL)で希釈し、有機層を水(1×25mL)、ブライン(1×25mL)で抽出し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物640mgを得た。LC/MS m/z = 454.1, 456.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.96分。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.16 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.63 (q, J=8.5 Hz, 2H), 3.44 (s, 3H), 1.41 (s, 12H).
tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF125b)
乾燥反応バイアルに、N2下tert-ブチル(S)-(1-(6-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体7a、101mg、0.173mmol)及びN-(4-クロロ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(115mg、0.253mmol)(中間体DF125a)並びに脱気した(アルゴン)ジオキサン(4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、水中2M炭酸ナトリウム(0.40mL、0.800mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、10.38μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で24時間加熱した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機層を水(1×5mL)、ブライン(1×10mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(1×15mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物125mgを得た。LC/MS m/z = 830.3, 832.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:2.20分。
(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF125c)
反応バイアルに、tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(125mg、0.151mmol)(中間体DF125b)、無溶媒下TFA(5mL)を加え、反応物を室温で2時間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチル中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物90mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 600.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.07分。
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例95)及び実施例94
(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(54mg、0.090mmol)(中間体DF125c)のジクロロメタン(1.5mL)及びTHF(1mL)中溶液に、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(29mg、0.110mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(5.4mg、0.040mmol)、N-メチルモルホリン(85μl、0.773mmol)及び最後にEDC(21.8mg、0.114mmol)を加えた。反応物を室温で30分間静置し、次いで溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をDMF(1mL)中に溶解し、N-メチルモルホリン(90μL)で処理し、室温で15分間静置し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例94:最初に溶出するピーク、1.9mg。LC/MS m/z = 846.1 (M+H)+.カラム:Waters Xbridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.94、1.98分。
実施例95:2番目に溶出するピーク、7.2mg。LC/MS m/z = 846.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.98分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF129a)
乾燥反応バイアルに、窒素下tert-ブチル(S)-(1-(3-ブロモキノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(30mg、0.065mmol)(中間体JB1d)、N-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(31.5mg、0.072mmol)(中間体DF117a)及び脱気した(アルゴン)ジオキサン(3mL)を加えた。反応物をアルゴンで充分フラッシュし、水中2M炭酸ナトリウム(0.18mL、0.360mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、4.33μmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、132℃で30時間加熱する。反応物を酢酸エチル(30mL)、水(10mL)で分配し、有機層をブライン(1×5mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(1×15mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物44mgを得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 715.3, 717.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.57分。
(S)-N-(7-(3-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)キノキサリン-2-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF129b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(44mg、0.063mmol)(中間体DF129a)を含む乾燥バイアルに、TFA(8mL)を加えた。反応物を室温で75分間静置し、次いで揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル(30mL)中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(1×20mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(1×10mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物37mgを得、これを更には精製せずに引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 593.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.18分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例96)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-N-(7-(3-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)キノキサリン-2-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(35mg、0.059mmol)(中間体DF129b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(18mg、0.068mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(6mg、0.044mmol)及びDMF(1mL)を加えた。反応物を窒素でフラッシュし、N-メチルモルホリン(70μl、0.637mmol)、EDC(13mg、0.068mmol)で処理し、室温で1.5時間静置し、粗製の反応物を分取HPLCにより精製して、表題化合物28.8mgを得た。LC/MS m/z = 839.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.2分。
tert-ブチル(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF130a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-3-メチル安息香酸(51mg、0.337mmol)及び無水ピリジン(1.7mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(225μl、1.163mmol)で処理し、アルゴンで再度フラッシュし、80℃で85分間加熱した。次いで反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、140mg、0.355mmol)で処理し、80℃で5時間加熱した。僅かに加温しながら溶媒を穏やかな窒素気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物163mgを得た。LC/MS m/z = 793.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.72分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF130b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(163mg、0.205mmol)(中間体DF130a)及びジクロロメタン(3mL)を含む反応バイアルに、アルゴン下TFA(6mL)で処理し、反応物を室温で5分間静置した。反応物をトリフル酸(60μL、0.676mmol)で処理し、室温で30分間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、有機層を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、水層を追加の酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物130mgを立体異性体混合物として得、これを引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 573.2, 575.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.13、1.19分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例98)及び実施例97
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-8-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(58mg、0.101mmol)(中間体DF130b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30mg、0.114mmol)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(7mg、0.051mmol)及びDMF(1mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、N-メチルモルホリン(90μl、0.819mmol)、EDC(23mg、0.120mmol)で処理し、室温で1.5時間撹拌し、粗製の反応物を分取HPLCにより精製して、2種のフラクションを各々立体異性体の混合物として得たが、この1種の立体異性体が支配的であった。
実施例97:最初に溶出するピーク、13mg。LC/MS m/z = 819.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.14分。
実施例98:2番目に溶出するピーク、30.4mg。LC/MS m/z = 819.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.2分。分析的SCFクロマトグラフィーは、単一の立体異性体を示している。
19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -79.59 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -102.95 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -110.16 (s, 2F), -110.38 - -111.31 (d, 1F), -112.24 - -113.18 (d, 1F).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド(実施例100及び実施例99)
乾燥バイアルに、窒素下N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、50mg、0.127mmol)及びN-(1-(6,8-ジフルオロ-4-オキソ-4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(ジフルオロメチル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール-1(4H)-イル)アセトアミド(60mg、0.112mmol)を含む中間体DF27aからの反応溶液800□lを加えた。反応物をアルゴンで短時間フラッシュし、密栓し、80℃で5時間加熱した。70℃で加温しながら、粗製の反応物を穏やかな窒素気流下で蒸発乾固し、残留物をジクロロメタン(1mL)中に溶解し、TFA(2mL)で処理した。反応物を室温で5分間静置し、次いでトリフル酸(90μl、1.014mmol)で処理し、室温で45分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をN-メチルモルホリン(120μl、1.091mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液中に溶解した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製の残留物をDMF(1.2mL)中に再度溶解し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例99:最初に溶出するピーク、10.4mg。LC/MS m/z = 793.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.05分。
実施例100:2番目に溶出するピーク、19.5mg。LC/MS m/z = 793.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.13分。
N-((S)-1-(8-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例102)及び実施例DF101
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(47mg、0.105mmol)(中間体MS301b)、2-アミノ-3-クロロ安息香酸(18.03mg、0.105mmol)及び無水ピリジン(0.8mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(73μL、0.377mmol)で処理し、80℃で90分間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、50mg、0.127mmol)で処理し、80℃で12時間加熱し、70℃で加温しながら、溶媒を穏やかな窒素気流下で除去した。残留物をジクロロメタン(1.5mL)中に溶解し、蒸発乾固し、ジクロロメタン(1mL)中に再度溶解し、TFA(1.5mL)で処理し、室温で2分間静置した。次いで反応物をトリフル酸(60μL、0.676mmol)で処理し、室温で1.5時間静置した。反応物を追加のトリフル酸(50μL、0.563mmol)で処理し、室温で70分間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をジクロロメタン(3mL)中に溶解し、N-メチルモルホリン(250μL)で処理し、蒸発乾固し、粗製の残留物をDMF(1.5mL)中に溶解し、分取HPLCにより精製して、表題化合物を各々立体異性体の混合物として得たが、この1種の立体異性体が支配的であり、これは目標とした分子量を示した。
実施例101:最初に溶出するピーク、23.0mg。LC/MS m/z = 839.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.15分。
実施例102:2番目に溶出するピーク、26.2mg。LC/MS m/z = 839.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.2分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-8-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例DF104)及び実施例103
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(40mg、0.089mmol)(中間体MS301b)、2-アミノ-3-メトキシ安息香酸(18mg、0.108mmol)及び無水ピリジン(0.8mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(73μl、0.377mmol)で処理し、70〜75℃で1.5時間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、45.6mg、0.115mmol)で処理し、70℃で18時間加熱し、70℃で加温しながら、溶媒を穏やかな窒素気流下で除去した。残留物をジクロロメタン(1mL)中に溶解し、TFA(2mL)で処理し、室温で5分間静置し、トリフル酸(95μl、1.070mmol)で処理し、室温で20分間静置した。反応物を追加のトリフル酸(50μl、0.563mmol)で処理し、室温で1時間静置し、揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去した。粗製の残留物をN-メチルモルホリン(120μl、1.091mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液で処理し、次いで揮発物を穏やかな窒素の気流下で再度除去した。粗製の残留物をDMF(1mL)中に溶解し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例103:最初に溶出するピーク、14.8mg。LC/MS m/z = 835.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.97分。
実施例104:2番目に溶出するピーク、23.2mg。LC/MS m/z = 835.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.02分。
3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキサミド(実施例106)及び実施例105
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(68.7mg、0.154mmol)(中間体MS301b)、2-アミノイソフタル酸(28.7mg、0.158mmol)及び無水ピリジン(1mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(105μl、0.543mmol)で処理し、75〜80℃で140分間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、62mg、0.157mmol)で処理し、70〜75℃で18時間加熱し、溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去した。残留物をジクロロメタン中に溶解し、溶液の半量(75mg、0.077mmol)を蒸発乾固した。残留物を蒸留したTHF(2mL)中に溶解し、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(15mg、0.110mmol)、EDC(40mg、0.209mmol)、i-PrOH中2Mアンモニア(30μl、0.06mmol)で処理し、反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を追加のi-PrOH中2Mアンモニア(100μl、0.2mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。60℃で加温しながら、溶媒を穏やかな窒素気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(1.5mL)中に溶解し、TFA(3mL)で、続いてトリフル酸(160μl、1.802mmol)で処理し、反応物を室温で90分間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物を酢酸エチルとNaHCO3水溶液で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、粗製の残留物をDMF(1mL)中に溶解し、粗製材料を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例105:最初に溶出するピーク、5.0mg。LC/MS m/z = 848.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.82分。
実施例106:2番目に溶出するピーク、6.2mg。LC/MS m/z = 848.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.87分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,8-ジクロロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF157a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(45mg、0.149mmol)、2-アミノ-3,6-ジクロロ安息香酸(31mg、0.150mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、59mg、0.149mmol)及び無水ピリジン(0.9mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(28.9μL、0.149mmol)で処理し、70〜75℃で40時間加熱した。70℃で加温しながら、溶媒を穏やかな窒素気流下で除去し、残留物をTFA(4mL)中に溶解し、トリフル酸(300μL、3.38mmol)で処理し、室温で1.75時間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(50mL)中に溶解し、反応物を飽和NaHCO3水溶液と飽和Na2CO3水溶液との混合物(50mL)で処理した。反応物をジクロロメタン(50mL)で更に希釈し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物47mgを得、これを更には精製せずに引き続く反応(1又は複数)に「そのまま」使用した。LC/MS m/z = 627.1, 629.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.54分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF159a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(45mg、0.149mmol)、2-アミノ-4-フルオロ-3-メチル安息香酸(25.2mg、0.149mmol)及び無水ピリジン(0.9mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(125μL、0.646mmol)で処理し、75℃で80分間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、59mg、0.149mmol)で処理し、75℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物120mgを得た。LC/MS m/z = 755.3 (M-55); 833.3 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.94分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-8-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-1,4-ジメチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF159b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(120mg、0.148mmol)(中間体DF159a)のTFA(8mL)中溶液に、トリフル酸(110μl、1.239mmol)を加え、LC/MSにより完結していると判断されるまで、反応物を室温で静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(少量)中に溶解し、飽和Na2CO3水溶液(50mL)に加えた。反応物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、有機層を水(1×10mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、蒸発乾固して、表題化合物83mgを立体異性体の混合物として得た。LC/MS m/z = 591.2, 593.2 (M+H)+カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.48、1.55分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例108)及び実施例107
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-8-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(64.5mg、0.109mmol)(中間体DF159a)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(40mg、0.151mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(6.2mg、0.046mmol)のDMF(1mL)中混合物に、アルゴン下N-メチルモルホリン(105μL、0.955mmol)及びEDC(34.5mg、0.180mmol)を加えた。反応物を室温で75分間撹拌し、7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、粗製の反応物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例107:最初に溶出するピーク、15.8mg。LC/MS m/z = 837.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.22分。
実施例108:2番目に溶出するピーク、29.0mg。LC/MS m/z = 837.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.28分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF161a)
乾燥反応バイアルに、窒素下(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-4-フルオロ-3-メトキシ安息香酸(62mg、0.335mmol)及び無水ピリジン(1.4mL)を加えた。反応物をアルゴンでフラッシュし、亜リン酸ジフェニル(250μL、1.292mmol)で処理し、75℃で100分間加熱した。反応物をN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体17d、131mg、0.332mmol)で処理し、75℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物250mgを得た。LC/MS m/z = 771.2, 773.2 (M-55); 827.3 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.89分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF161b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(250mg、0.302mmol)(中間体DF161a)のTFA(15mL)中溶液に、トリフル酸(350μL、3.94mmol)を加え、反応物を室温で15分間静置した。溶媒を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(少量)中に溶解し、飽和NaHCO3水溶液と飽和K2CO3との混合物(100mL)に加えた。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を水(1×10mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(1×50mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物148mgを立体異性体の混合物として得た。LC/MS m/z = 607.2, 609.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.44、1.52分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例110)及び実施例109
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(74mg、0.122mmol)(中間体DF161b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(36.8mg、0.139mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(6.3mg、0.046mmol)のDMF(1mL)中混合物に、アルゴン下N-メチルモルホリン(115μL、1.046mmol)及びEDC(30mg、0.156mmol)を加えた。反応物を室温で5時間撹拌し、7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、粗製の反応物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例109:最初に溶出するピーク、11.7mg。LC/MS m/z = 853.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.1分。
実施例110:2番目に溶出するピーク、37.1mg。LC/MS m/z = 853.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.15分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例112及び実施例111)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-フルオロ-8-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(40mg、0.66mmol)(中間体DF161b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(14mg、0.084mmol)及び1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(4mg、0.029mmol)のDMF(1mL)中混合物に、N-メチルモルホリン(80μl、0.728mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、7M NH3/MeOH(100μL)で処理し、粗製の反応物を分取LC/MSにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例111:最初に溶出するピーク、8.2mg。LC/MS m/z = 755.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:1.94分。
実施例112:2番目に溶出するピーク、16.2mg。LC/MS m/z = 755.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。保持時間:2.05分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,8-ジフルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体DF192a)
乾燥反応バイアルに、N2下2-アミノ-3,5-ジフルオロ-4-メトキシ安息香酸(107mg、0.527mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(159mg、0.527mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(208mg、0.527mmol)及び最後に無水ピリジン(2mL)を加えた。反応物を密栓し、アルゴンでフラッシュし、全ての固体が溶解するまで15秒間超音波処理し、75〜80℃で18時間加熱した。溶媒を穏やかなN2の気流下で除去し、粗製の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2カラム80g、0〜100%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物253mgを得た。LC/MS m/z = 789.2, 791.2 (M-55); 867.3, 869.4 (M+Na).カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:2.13分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6,8-ジフルオロ-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体DF192b)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,8-ジフルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(253mg、0.299mmol)(中間体DF192a)の無水ジクロロメタン(4mL)中溶液に、TFA(8mL、104mmol)を加えた。反応物を室温で5分間撹拌し、トリフル酸(190μL、2.140mmol)で処理し、室温で20分間静置した。揮発物を穏やかな窒素の気流下で除去し、残留物をジクロロメタン(5mL)中で懸濁し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチした。反応物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(20mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物291.6mgを立体異性体混合物として得た。LC/MS m/z = 625.2, 627.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.56分。
本特許に前記した一般手順に従って、下記表中の化合物を中間体DF192b及び適切な基質から調製した:注意:LC/MS条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
メチル6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体JD1a)
セプタムが装着され、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、窒素雰囲気下THF(35mL)中のメチル6-ブロモ-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(1g、3.92mmol)を加えた。溶液を撹拌し、氷水浴中で0℃に冷却し、カリウムtert-ブトキシド(4.70mL、4.70mmol)(THF中1M)を加えて、濃黄色懸濁液を得た。0℃で15分間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.270mL、4.31mmol)を加えると、最終的には白色濃厚懸濁液を得た。浴を除去し、反応物を室温に加温した。室温で撹拌しながら、反応物を飽和NH4Cl溶液でゆっくりクエンチして、黄色透明溶液を得た。混合物を窒素の気流下終夜濃縮した。残留物を水及び酢酸エチル中に溶解し、有機層をブラインで洗浄し、次いで有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、表題生成物1.01gを得た。物質をLC/MSにより純度>90%として次の反応にそのまま使用した。LC/MS m/z = 268.9/270.9 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.56分。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 7.94 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.39 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.80 (dd, J=3.3, 0.8 Hz, 1H), 4.05 (s, 3H), 3.85 (s, 3H).
6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体JD1b)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ丸底フラスコ中に、窒素雰囲気下THF(20mL)中のメチル6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルボキシレート(500mg、1.858mmol)(中間体JD1a)を加えた。溶液を撹拌し、ドライアイス-アセトン浴中で-78℃に冷却し、DIBAL-H(3.72mL、3.72mmol)(ヘキサン中1M)を少しずつ加えた。-78℃で1時間撹拌を続けた。全反応物をメタノール1mLでクエンチし、その間まだ極めて冷えていた。浴を除去し、反応物を室温に加温した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和酒石酸ナトリウムカリウム溶液(10mL)で洗浄し、室温で撹拌した。混合物を分離漏斗に移し、水層を除去した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、物質395mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 238.9/240.9 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.58分。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 10.39 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.45 (d, J=3.3 Hz, 1H), 6.88 (dd, J=3.3, 0.8 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H).
1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オール(中間体JD1c)
窒素下、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(640mg、2.68mmol)(中間体JD1b)及び無水THF(25mL)を加えた。0℃で撹拌しながら、(3,5-ジフルオロベンジル)亜鉛(II)ブロミド(8.03mL、4.02mmol)(THF中0.5M)を5分かけて滴下添加し、混合物を0℃で5〜10分間撹拌を続け、次いで15分かけて室温に加温した。室温でまだ撹拌しながら、0.5当量(2.7mL)の(3,5-ジフルオロベンジル)亜鉛(II)ブロミドを加えた。15分後、全反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、溶媒を窒素の気流下で除去した。残留物を酢酸エチル及び水中に溶解し、黄色固体が生成した。黄色固体を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。残った水及び有機混合物をブラインで洗浄し、合わせた有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカフラッシュクロマトグラフィーカラム80gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.3Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC、Rf=0.66;50%酢酸エチル/ヘキサン)により、物質650mgを純度>85%で得、次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 366.9/368.9 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.09分。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 7.89 (s, 1H), 7.33 (br d, J=2.5 Hz, 1H), 6.85 (br d, J=6.8 Hz, 2H), 6.77 - 6.53 (m, 2H), 5.30 (br s, 1H), 4.78 (br d, J=7.5 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.27 (br d, J=12.5 Hz, 1H), 2.81 (br dd, J=13.7, 8.4 Hz, 1H).
2-(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JD1d)
窒素下、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オール(650mg、1.770mmol)(中間体JD1c)、イソインドリン-1,3-ジオン(260mg、1.770mmol)、トリフェニルホスフィン(511mg、1.947mmol)及び無水の乾燥(ナトリウムから蒸留した)THF(20mL)を加えた。0℃で撹拌しながら、DIAD(0.379mL、1.947mmol)を5分かけて滴下添加し、黄色溶液を0℃で撹拌し続け、次いで室温にゆっくり加温した。1時間後(反応物はまだ冷たかった)、LC/MSは、出発物が残っておらず、所望の生成物が主要であることを示した。THFを窒素の気流下で除去した。残った残留物をDCM中に溶解し、シリカフラッシュクロマトグラフィーカラム80gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.57;50%酢酸エチル/ヘキサン)により、物質890mgを純度>75%で得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS = 495.9/497.9 (M+1) LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.52分。
N-(4-クロロ-7-(5-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD1e)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ圧力バイアルに、2-(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JD1d、400mg、0.645mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(311mg、0.806mmol)を加えた。固体を蒸留したTHF(25mL)中で懸濁した。混合物を0.5M K3PO4(5.16mL、2.58mmol)及びX-Phosプレ触媒G2(54.8mg、0.055mmol)で処理した。超音波処理しながら5分間混合物中にアルゴンを流し、吹き込んだ。バイアルを密栓し、室温で48時間撹拌した。LC/MSは、所望の生成物が生成していることを示した。反応混合物を分離漏斗に移して、層を壊すためにブラインを使用しながら、水性層を除去した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカフラッシュクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した(次いで90〜100%酢酸エチル/ヘキサンで保持して、この物質をカラムから排出した)。同様のフラクション(TLC:Rf=0.19;50%酢酸エチル/ヘキサン)により、物質75mgを>80%で得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 674.95 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.30分。
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD1f)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、N-(4-クロロ-7-(5-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(35mg、0.052mmol)(中間体JD1d)及びEtOH(2mL)を加えた。基質はエタノールに対して溶解性が低かったので、ジクロロエタン(1mL)を加えた。濁った溶液を20℃で撹拌しながら、ヒドラジン1水和物(0.046mL、0.933mmol)を滴下添加し、溶液を撹拌しながら70℃で2時間加熱した。濁った混合物は加熱すると透明になった。70℃で16時間後、LC/MSは、所望の質量を有する低極性の主要ピーク及び少量のピークを示した。反応混合物を冷却し、窒素の気流下で溶媒を除去すると、多少の灰白色固体が生成した。残った残留物をDCM及び水中に溶解し、次いで分離漏斗に移した。層を分離し、有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、残留物を得た。この残留物を次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 545.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.31分。
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例117及び実施例118)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、DCM(2mL)中のN-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(28mg、0.051mmol)(中間体JD1f)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(14.25mg、0.054mmol)及び3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(1.888mg、0.014mmol)を加えた。トリエチルアミン(0.043mL、0.308mmol)を、続いてEDC(25.6mg、0.134mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で撹拌した。室温で16時間撹拌した後、LC/MSは、出発物が消費され、当量ではないが、2種の所望の分子量ピークが存在することを示している。反応混合物を窒素の気流下濃縮し、次いでDMF(1.5mL)中に溶解し、濾過し、分取HPLCにより精製して、N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミドを2種の化合物として得た。
実施例117、最初に溶出するピーク、6.2mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:96%;保持時間:2.02分。
実施例118、2番目に溶出するピーク、11.3mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98.5%;保持時間:2.15分。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 9.78 (br d, J=5.9 Hz, 1H), 9.02 - 8.90 (m, 1H), 7.90 (br s, 1H), 7.79 (br s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.19 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.03 - 6.95 (m, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.89 - 6.80 (m, 1H), 6.71 (br s, 1H), 6.47 (br d, J=7.0 Hz, 2H), 4.93 - 4.81 (m, 1H), 4.80 - 4.71 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.67 - 4.58 (m, 1H), 3.50 - 3.37 (m, 2H), 3.24 - 3.15 (m, 4H), 3.14 - 3.02 (m, 1H), 3.02 - 2.90 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 1H), 1.41 - 1.29 (m, 1H), 0.86 (br d, J=4.8 Hz, 1H).
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD2a)
磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、無水DCM(2mL)中の1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(255mg、0.696mmol)を加えた。BOC-無水物(0.162mL、0.696mmol)(DCM(5mL)中に溶解した152mg)を加えた。反応物を室温で終夜撹拌した。反応溶媒の容量を約10mLに減少させ、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで全溶媒1.1Lをかけて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーカラム40g上に直接装填した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.48;30%酢酸エチル/ヘキサン)により、真空下で濃縮後、tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート250mgを灰白色固体として得た。純度>90%。物質を分取キラルSFC精製(Chiralpak AS-H分取、30×250mm、5μm;CO2中15%メタノール(0.1%DEA)、150bar;温度、35℃;流速、7分間70mL/分;UV@304nm;注入:1:1メタノール/クロロホルム中28mg/mLを0.5mL;3.34分でピーク1、5.54分でピーク2)によりエナンチオマーに分離して、濃縮後、エナンチオマーピーク1(110mg)及びエナンチオマーピーク2(100mg)を各々無色残留物として得た。LC/MS m/z = 466.0/468.05 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:2.03分。1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 7.82 (s, 1H), 7.35 - 7.30 (m, 1H), 6.71 - 6.57 (m, 2H), 6.34 (br d, J=1.0 Hz, 1H), 6.05 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 5.60 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 5.01 (dt, J=12.4, 6.2 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.22 (br dd, J=13.3, 5.5 Hz, 1H), 3.01 (br dd, J=13.3, 7.0 Hz, 1H), 1.29 (d, J=6.3 Hz, 9H).
tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD2b)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ圧力バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(100mg、0.214mmol、上記SFC分離からのエナンチオマーピーク2)(中間体JD2a)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(103mg、0.268mmol)を加えた。固体を乾燥(ナトリウムから蒸留した)THF(5mL)中で懸濁した。混合物を0.5M K3PO4(1.716mL、0.858mmol)及びX-Phosプレ触媒G2(18.23mg、0.018mmol)で処理した。超音波処理しながら5分間混合物中にアルゴンを流し、吹き込んだ。バイアルを密栓し、室温で48時間撹拌した。追加のN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド0.6当量(51mg)を、X-Phosプレ触媒6mgと共に加えた。アルゴンを超音波処理しながら反応混合物中に5分間吹き込み、バイアルを密栓し、フィルムで密封し、室温で数日間撹拌した。反応混合物を窒素の気流下濃縮して、THFを除去した。N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(103mg、0.268mmol)、Pdテトラキス(20mg)、炭酸ナトリウム(0.429mL、0.858mmol)及びジオキサン(5mL)を加え、混合物をアルゴンでフラッシュし、密封し、120℃で終夜加熱した。LC/MSは、出発物が消費され、所望の生成物が主要なピークであることを示した。窒素の気流下溶媒を除去した。物質を酢酸エチル及び水中に溶解し、混合物を分離漏斗に移して、層を壊すためにブラインを使用しながら、水性層を除去した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.4Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.21;50%酢酸エチル/ヘキサン)により、tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート80mgを灰白色残留物として得た。LC/MSは、2種の異性体を示し、合わせた両異性体の純度が>90%であることを示す。LC/MS m/z = 645.15 (M+H)+; 667.2 (M+Na)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.93/1.99分。(1:3比)。
(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体JD2c)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ圧力バイアルに、tert-ブチル(S)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(80mg、0.124mmol)(中間体JD2b)を加えた。固体を無水ジオキサン(5mL)中に溶解した。混合物をジオキサン中4M HCl(0.620mL、2.480mmol)で処理した。バイアルを密栓し、室温で2時間撹拌した。LC/MSは、反応が完結し、出発物が残っていないことを示した。窒素の気流下全ての溶媒を除去して、(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl 70mgを灰白色固体として得た。更には精製せずにそのまま使用した。LC/MSは、異性体を示し、合わせた両異性体の純度が約80%であることを示す。LC/MS m/z = 545.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.55/1.82分。(1:3比)。
N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド、実施例119及び実施例120
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、DCM(2mL)中の(S)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(30mg、0.052mmol)(中間体JD2c);2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(14.31mg、0.054mmol)及び3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(1.896mg、0.014mmol)を加えた。トリエチルアミン(0.050mL、0.361mmol)を、続いてEDC(25.7mg、0.134mmol)を加えた。バイアルを窒素雰囲気下で密栓し、溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を窒素の気流下濃縮し、次いでDMF(1.5mL)中に溶解し、濾過し、分取HPLCにより精製して、N-((S)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミドを2種のホモキラルな化合物として得た。
実施例119、最初に溶出するピーク、3.8mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:95%;保持時間:2.02分。
実施例120、2番目に溶出するピーク、9.3mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:97%;保持時間:2.13分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS) δ 9.00 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.80 (d, J=3.1 Hz, 1H),7.19 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.07 - 6.97 (m, 1H), 6.86 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.71 (d, J=3.1 Hz, 1H), 6.48 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.94 - 4.82 (m, 1H), 4.75 (br d, J=16.5 Hz, 1H), 4.64 (d, J=16.5 Hz, 1H),3.87 - 3.78 (m, 3H), 3.23 - 3.15 (m, 4H), 3.10 (br dd, J=13.7, 5.2 Hz, 1H), 2.96 (br dd, J=13.3,9.0 Hz, 1H), 1.91 (s, 6 H), 1.42 - 1.32 (m, 1H), 0.86 (br s, 1H).
tert-ブチル(R)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD2d)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ圧力バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモ-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(110mg、0.236mmol;上記SFC分離からのエナンチオマーピーク1)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(182mg、0.472mmol)を加えた。固体をジオキサン(5mL)中で懸濁した。混合物を2M炭酸ナトリウム(0.590mL、1.179mmol)及びパラジウムテトラキス(23.17mg、0.020mmol)で処理した。超音波処理しながら5分間混合物中にアルゴンを流し、吹き込んだ。バイアルを密栓し、次いで予め加熱しておいた油浴中で120℃にて16時間撹拌した。LC/MSは、2種の異性体としての所望の生成物に完全に変換していることを示した。窒素の気流下溶媒を除去し、残留物を酢酸エチル及び水中に溶解した。混合物を分離漏斗に移して、ブラインを使用して層を壊しながら、水性層を除去した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.3Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.20/0.24(異性体);50%酢酸エチル/ヘキサン)により、tert-ブチル(R)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート110mgを灰白色固体として得た。LC/MSは、異性体を示し、合わせた両異性体の純度が>90%であることを示した。LC/MS m/z = 667.15 (M+Na)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.91/1.98分。(1:3比)。
(R)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体JD2e)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップ圧力バイアルに、tert-ブチル(R)-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(110mg、0.171mmol)(中間体JD2d)を加えた。固体を無水ジオキサン(8mL)中に溶解した。混合物をジオキサン中4M HCl(0.853mL、3.41mmol)で処理した。バイアルを密栓し、室温で2時間撹拌した。LC/MSは、反応が完結し、出発物が残っていないことを示した。窒素の気流下全ての溶媒を除去して、(R)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(100mg)を灰白色固体として得た。更には精製せずにそのまま使用した。LC/MSは、異性体を示し、合わせた両異性体の純度が>85%であることを示す。LC/MS m/z = 545.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.54/1.81分。(1:3比)。
N-((R)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例121及び実施例122)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、DCM(2mL)中の(R)-N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(30mg、0.052mmol)(中間体JD2e);2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(14.31mg、0.054mmol)及び3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(1.896mg、0.014mmol)を加えた。トリエチルアミン(0.050mL、0.361mmol)を、続いてEDC(25.7mg、0.134mmol)を加えた。バイアルを窒素雰囲気下で密栓し、溶液を室温で撹拌した。反応混合物を窒素の気流下濃縮し、次いでDMF(1.5mL)中に溶解し、濾過し、分取HPLCにより精製して、N-((R)-1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-1-メチル-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミドを2種のホモキラルな化合物として得た。
実施例121、最初に溶出するピーク、6.8mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:96%;保持時間:2.02分。
実施例122、2番目に溶出するピーク、12.1mg。LC/MS m/z = 791.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98%;保持時間:2.13分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS) δ 9.00 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.80 (d, J=3.1 Hz, 1H),7.19 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.07 - 6.97 (m, 1H), 6.86 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.71 (d, J=3.1 Hz, 1H), 6.48 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.94 - 4.82 (m, 1H), 4.75 (br d, J=16.5 Hz, 1H), 4.64 (d, J=16.5 Hz, 1H),3.87 - 3.78 (m, 3H), 3.23 - 3.15 (m, 4H), 3.10 (br dd, J=13.7, 5.2 Hz, 1H), 2.96 (br dd, J=13.3,9.0 Hz, 1H), 1.91 (s, 6 H), 1.42 - 1.32 (m, 1H), 0.86 (br s, 1H).
tert-ブチル(1-((3-カルバモイルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(中間体JD3a)
磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、DCM(100mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(4.95g、16.43mmol)を加えた。N-メチルモルホリン(4.52mL、41.1mmol)、次いでイソブチルクロロホルメート(4.32mL、32.9mmol)を加え、フラスコをIPA/CO2浴中で撹拌しながら-70℃に冷却した。次いで2-アミノニコチン酸(2.269g、16.43mmol)を混合物に加えた。得られたスラリー液を冷却しながら撹拌し、浴をゆっくり加温しながら終夜撹拌を続けた。7Nアンモニアのメタノール中溶液150mL中に素早く撹拌しながら反応混合物を少しずつ加えることにより全反応をクエンチして、一級アミド及びメチルエステルの生成物を同時に得た。僅かに着色した溶液を真空下で濃縮して、ピンク色固体を得た。固体をDCMで摩砕し、固体を濾過して、tert-ブチル(1-((3-カルバモイルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート3.99gを灰白色固体として得た。メチルエステル生成物が濾液中に残った。この物質をキラルSFC分析的HPLCにより分析すると、同様の面積(area)の2種のピークを示し、これはこれらの反応条件下でラセミ化が起こっていることを示唆している。この物質を更には精製せずにそのまま使用した。LC/MS m/z = 421.25 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.065分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.95 (br d, J=2.6 Hz, 1H), 8.50 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.53 (dd, J=7.9, 4.5 Hz, 1H), 7.47 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.20 - 7.01 (m, 4H), 4.68 (br t, J=7.1 Hz, 1H), 3.22 - 3.09 (m, 1H), 3.03 - 2.86 (m, 2H), 1.30 (s, 10H).
tert-ブチル(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体JD3b)
磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、THF(100mL)中のtert-ブチル(1-((3-カルバモイルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(1g、2.379mmol)(中間体JD3a)を加えた。ヨウ素(1.056g、4.16mmol)、次いでHMDS(1.496mL、7.14mmol)を加え、バイアルを密栓し、室温で撹拌した。15分内で、LC/MSは、反応が完結して所望の生成物のみであり、出発物が残っていないことを示した。反応混合物をNa2S2O3(3.8g)の水溶液(水250mL)及び酢酸エチル250mLの中に入れた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、tert-ブチル(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート560mgを黄色残留物として得、次いで固化して灰白色固体を得た。この物質をキラルSFC分析的HPLCにより分析すると、2種のピークを示し、これは前記反応条件下でラセミ化が起こっていたことを再度確認するものである。この物質を更には精製せずにそのまま使用した。LC/MS m/z = 403.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.615分。
tert-ブチル(1-(3-(4-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD3c)
磁気撹拌子を装備したマイクロ波圧力バイアル中に、無水ジオキサン(2.5mL)及びDMF(5mL)中のtert-ブチル(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)エチル)カルバメート(100mg、0.249mmol)(中間体JD3b)及び1-ブロモ-4-クロロベンゼン(105mg、0.547mmol)を加えた。N1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(32.9mg、0.373mmol)、K3PO4(158mg、0.746mmol)を、続いてヨウ化銅(I)(71.0mg、0.373mmol)を加えた。反応混合物をアルゴンで脱気し(混合物中に吹き込んだ)、バイアルを密栓し、マイクロ波反応器中110℃で5時間撹拌した。LC/MSは、所望の生成物の生成及び未反応の出発物を示した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、真空下で濃縮して、油状物を得た。油状物をDCM中に希釈し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40g上に移した。所望の生成物及び残った出発物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の生成物をTLCにより検出した:50%酢酸エチル/ヘキサン中Rf=0.52。同様のフラクションを合わせ、濃縮して、表題生成物40mgを赤色油状物として得た。この物質を更には精製せずにそのまま使用した。LC/MS m/z = 513.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.43分。
2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、HCl(中間体JD3d)
磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、無水ジオキサン(3mL)中のtert-ブチル(1-(3-(4-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(40mg、0.078mmol)(中間体JD3c)を加えた。HCl(0.390mL、1.560mmol)(ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を窒素の気流下乾燥して残留物を得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 413.10 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:2分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.43分。
N-(1-(3-(4-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例123)
磁気撹拌子を装備した丸底フラスコ中に、DCM(3mL)中の2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロフェニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、HCl(35mg、0.078mmol)(中間体JD3d);2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(21.61mg、0.082mmol)及び3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(3.18mg、0.023mmol)を加えた。TEA(0.065mL、0.467mmol)を、続いてEDC(38.8mg、0.203mmol)を加えた。フラスコを窒素雰囲気下で密栓し、懸濁液を室温で16時間撹拌した。LC/MSは、出発物と所望の生成物との混合物であることを示した。反応混合物を窒素の気流下濃縮し、次いでDMF(1.5mL)中に溶解し、濾過し、分取HPLCにより精製して、表題生成物2.3mgをジアステレオマーの混合物として得た。LC/MS m/z = 659.1 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:97%;保持時間:2.15分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS) δ 8.95 (br s, 1H), 8.47 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.59 - 7.54 (m, 1H), 7.51 (br s, 3H), 7.02 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 6.84 - 6.70 (m, 2H), 5.64 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 4.70 (br d, J=17.1 Hz, 1H), 4.50 (br d, J=16.5 Hz, 1H), 3.88 (s, 1H), 3.21 - 3.11 (m, 2H), 3.08 - 2.96 (m, 1H), 1.40 - 1.29 (m, 1H), 1.21 (br s, 2H), 1.10 (s, 1H), 0.83 (br s, 1H).
N-((S)-1-(3-(4-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例124)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、ピリジン(0.5mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(25mg、0.083mmol)、2-アミノ安息香酸(11.38mg、0.083mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.056mL、0.290mmol)を加えた。バイアルを密栓し、混合物を油浴中70℃で1.5時間加熱した。次いで4-クロロアニリン(11.64mg、0.091mmol)を混合物に加え、栓をバイアルに再度装着し、反応物を70℃で更に1.5時間再度加熱した。窒素の気流下ピリジンを除去して、濃黄色油状物を得た。油状物をDCM(2mL)中に溶解し、HCl(0.622mL、2.489mmol)(ジオキサン中4M)で処理し、室温で数時間撹拌した。反応混合物を窒素の気流下乾燥して、黄色残留物を得た。この残留物に、2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロフェニル)キナゾリン-4(3H)-オン、HCl、tert-ブチル(1-(3-(4-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート、HOAT(3.39mg、0.025mmol)及びDMF(1.5mL)を加えた。次いでTEA(0.081mL、0.581mmol)を、続いてEDC(39.8mg、0.207mmol)を加えた。フラスコを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、物質を分取HPLCにより精製して、表題生成物24.7mgを得た。LC/MS m/z = 658.09 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.26分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 9.07 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.16 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.94 (br t, J=7.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.70 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.66 - 7.58 (m, 2H), 7.56 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.40 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.09 - 6.98 (m, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.57 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.82 - 4.69 (m, 1H), 4.69 - 4.50 (m, 2H), 3.27 - 3.13 (m, 1H), 2.90 (br dd, J=13.6, 10.2 Hz, 1H), 2.48 - 2.38 (m, 1H), 1.37 (q, J=6.6 Hz, 1H), 1.23 (s, 1H), 0.90 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -79.74 (d, J=253.2 Hz, 1H), -102.56 (d, J=253.2 Hz, 1H), -110.31 (s, 2F), -110.91 (d, J=308.9 Hz, 1H), -112.45 (d, J=308.9 Hz, 1H).
メチル(S)-2-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキシレート(中間体JD6a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、ピリジン(2mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(200mg、0.664mmol)、2-アミノ-3-(メトキシカルボニル)安息香酸(130mg、0.664mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.449mL、2.323mmol)を加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で1.5時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(288mg、0.730mmol)(中間体17d)を混合物に加え、栓をバイアルに装着し、反応物を70℃で更に2時間以上再度加熱した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥して残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラム80gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.4Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.18;30%酢酸エチル/ヘキサン)を合わせ、濃縮して、表題生成物360mgを淡黄色泡状物として得た。LC/MS m/z = 837.25 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.63分。
メチル(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキシレート(中間体JD6b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(0.552mL、7.17mmol)中のメチル(S)-2-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキシレート(80mg、0.096mmol)(中間体JD6a)を加えた。トリフル酸(0.051mL、0.573mmol)を反応物に加え、30分間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題生成物70mgを灰白色固体として得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 617.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.44分。
メチル3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキシレート(中間体JD45)及び中間体JD44
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中のメチル(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-8-カルボキシレート(70mg、0.100mmol)(中間体JD6b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(31.8mg、0.120mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.703mmol)を、続いてEDC(48.1mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
中間体JD44、最初に溶出するピーク、4.2mg。 LC/MS m/z = 863.06 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98%;保持時間:2.03分。
中間体JD45、2番目に溶出するピーク、6.5mg。LC/MS m/z = 863.07 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:97%;保持時間:2.1分。
tert-ブチル(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD7a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、ピリジン(1.5mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-6-メチル安息香酸(50.2mg、0.332mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.225mL、1.162mmol)を加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で1.5時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(144mg、0.365mmol)(中間体17d)を混合物に加え、栓をバイアルに装着し、反応物を70℃で更に2時間再度加熱した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥して残留物を得た。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.68;50%酢酸エチル/ヘキサン)を合わせ、濃縮して、表題生成物170mgを赤色固体として得た。LC/MS m/z = 793.20 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.71分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD7b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.238mL、16.07mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(170mg、0.214mmol)(中間体JD7a)を加えた。トリフル酸(0.114mL、1.286mmol)を反応物に加え、30分間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題生成物160mgをピンク色固体として得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 573.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.48分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例126)及び実施例125
磁気撹拌子を装備した赤色セプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(80mg、0.098mmol)(中間体JD7b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(29.7mg、0.112mmol)及びHOAT(3.99mg、0.029mmol)を加えた。TEA(95μl、0.684mmol)を、続いてEDC(46.8mg、0.244mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例125、最初に溶出するピーク、13.0mg。LC/MS m/z = 819.08 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.12分。
実施例126、2番目に溶出するピーク、16.1mg。LC/MS m/z = 819.09 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.18分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD8a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、ピリジン(1.5mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-6-(トリフルオロメチル)安息香酸(68.1mg、0.332mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.225mL、1.162mmol)を加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で1.5時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(144mg、0.365mmol)(中間体17d)を混合物に加え、栓をバイアルに装着し、反応物を70℃で更に2時間再度加熱した。冷却後、LC/MSは、所望の生成物を主要なピークとして示した。LC/MSは、所望の分子量の生成物を主要なピークとして示した。反応物を窒素の気流下ゆっくり乾燥した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.67;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、灰白色固体210mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 791.05 (M-55)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.76分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD8b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.432mL、18.59mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(210mg、0.248mmol)(中間体JD8a)を加えた。トリフル酸(0.132mL、1.487mmol)を反応物に加え、30分間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題生成物220mgを灰白色固体として得た。この物質を次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 627.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.51分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例128)及び実施例127
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(90mg、0.100mmol)(中間体JD8b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.5mg、0.116mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.703mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例127、最初に溶出するピーク、6.6mg。LC/MS m/z = 873.09 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.14分。
実施例128、2番目に溶出するピーク、21.1mg。LC/MS m/z = 873.09 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.2分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD9a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、ピリジン(1.5mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(200mg、0.664mmol)、2-アミノ-4,6-ジフルオロ安息香酸(115mg、0.664mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.449mL、2.323mmol)を加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で1.5時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(288mg、0.730mmol)(中間体17d)を混合物に加え、栓をバイアルに装着し、反応物を70℃で更に2時間再度加熱した。冷却後、LC/MSは、所望の生成物を主要なピークとして示した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.69;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、黄色泡状物310mgを得た。この物質は次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 759.2 (M-55)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.88分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD9b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(2.197mL、28.5mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(310mg、0.380mmol)(中間体JD9a)を加えた。トリフル酸(0.203mL、2.282mmol)を反応物に加え、1時間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、表題生成物301mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 595.2 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.51分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例130)及び実施例129
磁気撹拌子を装備した赤色セプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(60mg、0.101mmol)(中間体JD9b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.6mg、0.116mmol)及びHOAT(4.12mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.706mmol)を、続いてEDC(48.3mg、0.252mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例129、最初に溶出するピーク、5.4mg。LC/MS m/z = 841.03 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.09分。
実施例130、2番目に溶出するピーク、16.5mg。LC/MS m/z = 841.04 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.15分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例132及び実施例131)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.0mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(65mg、0.101mmol)(中間体JD9b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(19.21mg、0.116mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.704mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例131、最初に溶出するピーク、5.6mg。LC/MS m/z = 743.12 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:96%;保持時間:1.94分。
実施例132、2番目に溶出するピーク、15.3mg。LC/MS m/z = 743.07 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.05分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例134及び実施例133)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.25mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(65mg、0.101mmol)(中間体JD7b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(19.29mg、0.116mmol)及びHOAT(4.12mg、0.030mmol)を加えた。TEA(99μl、0.707mmol)を、続いてEDC(48.4mg、0.252mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例133、最初に溶出するピーク、13.9mg。LC/MS m/z = 721.11 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.02分。
実施例134、2番目に溶出するピーク、21.9mg。LC/MS m/z = 721.12 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.15分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 9.92 (s, 1H), 8.88 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.82 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.66 (br d, J=7.9 Hz, 2H), 7.49 - 7.34 (m, 2H), 7.28 - 7.21 (m, 1H), 7.08 - 6.93 (m, 1H), 6.70 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.83 (s, 1H), 4.62 - 4.51 (m, 1H), 4.37 (br d, J=15.9 Hz, 1H), 4.25 (br d, J=15.9 Hz, 1H), 3.58 (s), 3.08 - 2.88 (m), 2.76 (s), 1.74 (br dd, J=8.4, 4.4 Hz, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.76 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 0.51 (br s, 2H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例136及び実施例135)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.25mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-5-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(65mg、0.101mmol)(中間体JD8b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(19.22mg、0.116mmol)及びHOAT(4.11mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.704mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例135、最初に溶出するピーク、11.1mg。LC/MS m/z = 775.07 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.02分。
実施例136、2番目に溶出するピーク、35.4mg。LC/MS m/z = 775.06 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.13分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD10a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)安息香酸(68.1mg、0.332mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(131mg、0.332mmol)(中間体17d)及び亜リン酸ジフェニル(0.257mL、1.328mmol)をピリジン(1.25mL)(最後に加えた)中で加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で約16時間加熱した。LC/MSは、所望の生成物と一致するピークを示した。室温に冷却し、溶媒を窒素の気流下終夜で除去した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.79;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、灰白色固体190mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 869.3 (M+Na)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.92分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD10b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.296mL、16.82mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(190mg、0.224mmol)(中間体JD10a)を加えた。トリフル酸(0.119mL、1.346mmol)を反応物に加え、1時間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、灰白色固体160mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 627.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.57分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例138)及び実施例137
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(63mg、0.100mmol)(中間体JD10b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.5mg、0.116mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.703mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例137、最初に溶出するピーク、9.3mg。LC/MS m/z = 873.04 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.25分。
実施例138、2番目に溶出するピーク、18.1mg。LC/MS m/z = 872.99 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.29分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, WS (水分抑制)) δ 9.89 (s, 1H), 9.17 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.44 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.99 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.74 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.47 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.13 - 6.98 (m, 2H), 6.67 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.71 - 4.62 (m, 1H), 4.60 (br s, 1H), 4.58 - 4.42 (m, 2H), 3.37 (br s), 3.11 - 2.92 (m), 2.48 - 2.35 (m, 1H), 1.35 (br d, J=7.0 Hz, 1H), 1.24 (br s, 1H), 0.95 - 0.74 (m, 1H).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD11a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(100mg、0.332mmol)、2-アミノ-5-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(73.4mg、0.332mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(118mg、0.299mmol)(中間体17d)及び亜リン酸ジフェニル(0.257mL、1.328mmol)をピリジン(1.25mL;最後に加えた)中で加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で48時間加熱した。LC/MSは、所望の生成物と一致するピークを示した。室温に冷却し、溶媒を窒素の気流下終夜で除去した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.2Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.83;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、灰白色固体190mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 807.2 (M-55)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.93分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD11b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.272mL、16.51mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(190mg、0.220mmol)(中間体JD11a)を加えた。トリフル酸(0.117mL、1.321mmol)を反応物に加え、1時間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、灰白色固体150mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 643.1 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.35分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例140)及び実施例139
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(65mg、0.101mmol)(中間体JD11b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.7mg、0.116mmol)及びHOAT(4.13mg、0.030mmol)を加えた。TEA(99μl、0.708mmol)を、続いてEDC(48.4mg、0.253mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例139、最初に溶出するピーク、7.2mg。LC/MS m/z = 889.13 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98%;保持時間:2.25分。
実施例140、2番目に溶出するピーク、16.6mg。LC/MS m/z = 889.13 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.3分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 9.88 (s, 1H), 9.23 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.07 (br s, 1H), 8.03 - 7.95 (m, 2H), 7.73 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.47 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.11 - 6.99 (m, 2H), 6.96 - 6.89 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.65 (br d, J=7.0 Hz, 2H), 4.68 - 4.62 (m, 1H), 4.59 (br s, 1H), 4.56 - 4.46 (m, 2H), 3.91 (s), 3.41 - 3.33 (m), 3.19 (s), 3.06 - 2.95 (m), 2.48 - 2.41 (m, 2H), 1.39 - 1.30 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.84 (br s, 1H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例142及び実施例141)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(63mg、0.100mmol)(中間体JD10b)、2-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(22.43mg、0.116mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(98μl、0.703mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例141、最初に溶出するピーク、10.4mg。LC/MS m/z = 803.05 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98%;保持時間:2.17分。
実施例142、2番目に溶出するピーク、19.3mg。LC/MS m/z = 803.05 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:97%;保持時間:2.25分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例144及び実施例143)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(64mg、0.100mmol)(中間体JD11b)、2-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(22.22mg、0.114mmol)及びHOAT(4.06mg、0.030mmol)を加えた。TEA(97μl、0.697mmol)を、続いてEDC(47.7mg、0.249mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例143、最初に溶出するピーク、13.6mg。LC/MS m/z = 819.0 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.2分。
実施例144、2番目に溶出するピーク、30.0mg。LC/MS m/z = 818.99 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.28分。
tert-ブチル(S)-(1-((4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(中間体JD13a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(250mg、0.830mmol)、2-アミノ-6-フルオロ安息香酸(129mg、0.830mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(311mg、0.788mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.803mL、4.15mmol)をピリジン(2mL;最後に加えた)中で加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で約16時間加熱した。LC/MSは、所望の生成物と一致するピークを示した。室温に冷却し、溶媒を窒素の気流下終夜で除去した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.3Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.38;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、物質710mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 741.15 (M-55)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.64分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD13b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.37E+04μl、178mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(710mg、0.891mmol)(中間体JD13a)を加えた。トリフル酸(949μl、10.69mmol)を反応物に加え、1時間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、生成物660mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 577.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm);保持時間:1.49分。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JD14a)
磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(220mg、0.730mmol)、2-アミノ-3,6-ジフルオロ安息香酸(126mg、0.730mmol)、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(274mg、0.694mmol)(中間体17d)及び亜リン酸ジフェニル(0.565mL、2.92mmol)をピリジン(2mL)(最後に加えた)中で加えた。バイアルを密栓し、混合物をアルミブロック中70℃で約16時間加熱した。LC/MSは、所望の生成物と一致するピークを示した。室温に冷却し、溶媒を窒素の気流下終夜で除去した。残留物をDCM中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーカラム40gの最上部に移した。所望の生成物を、合計溶媒1.3Lをかけて0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。同様のフラクション(TLC:Rf=0.55;50%酢酸エチル/ヘキサン)を濃縮して、灰白色固体378mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 759.2 (M-55)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.92分。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JD14b)
室温で、磁気撹拌子を装備したセプタムトップバイアル中に、TFA(1.34E+04μl、174mmol)中のtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(710mg、0.871mmol)(中間体JD14a)を加えた。トリフル酸(928μl、10.45mmol)を反応物に加え、1時間素早く撹拌した。窒素の気流下反応物をゆっくり乾燥してTFAを除去し、次いで残った残留物をDCM(3mL)中に希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液20mLを用いて分配した。DCM層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固して、物質380mgを得、これを次のステップにそのまま使用した。LC/MS m/z = 595.15 (M+H)+.カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル:水;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.48分。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例146及び実施例145)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(63mg、0.100mmol)(中間体JD14b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(19.02mg、0.114mmol)及びHOAT(4.06mg、0.030mmol)を加えた。TEA(0.097mL、0.697mmol)を、続いてEDC(47.7mg、0.249mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例145、最初に溶出するピーク、8.1mg。LC/MS m/z = 743.05 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.0分。
実施例146、2番目に溶出するピーク、17.8mg。LC/MS m/z = 743.06 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:99%;保持時間:2.11分。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例148)及び実施例147
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,8-ジフルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(63mg、0.100mmol)(中間体JD14b)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.2mg、0.114mmol)及びHOAT(4.06mg、0.030mmol)を加えた。TEA(0.097mL、0.697mmol)を、続いてEDC(47.7mg、0.249mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、2種の溶出物を得た。
実施例147、最初に溶出するピーク、7.8mg。LC/MS m/z = 841.01 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.17分。
実施例148、2番目に溶出するピーク、9.9mg。LC/MS m/z = 841.02 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.22分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 9.19 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 7.95 - 7.88 (m, 1H), 7.71 (dd, J=7.9, 2.1 Hz, 1H), 7.50 - 7.42 (m, 2H), 7.14 - 6.99 (m, 1H), 6.94 - 6.89 (m, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.68 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.63 - 4.45 (m, 3H), 3.91 (s), 3.41 (br), 3.19 (s), 3.05 - 2.97 (m), 2.56 - 2.54 (m, 1H), 2.48 - 2.41 (m, 1H), 1.40 - 1.30 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.90 - 0.81 (m, 1H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例151及び実施例150)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアルに、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(63mg、0.100mmol)(中間体JD10b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(20.87mg、0.126mmol)及びHOAT(4.10mg、0.030mmol)を加えた。TEA(0.098mL、0.703mmol)を、続いてEDC(48.2mg、0.251mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。メタノール中7Nアンモニアを加えて終夜撹拌した後、LC/MSは所望の分子量(MW)の生成物が生成していることを示している。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミドを2種の化合物として得た。
実施例150、最初に溶出するピーク、16.6mg。LC/MS m/z = 775.02 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.3分。
実施例151、2番目に溶出するピーク、24.2mg。LC/MS m/z = 775.01 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.4分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 8.83 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.49 - 8.36 (m, J=8.2 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.05 - 7.89 (m, J=8.2 Hz, 1H), 7.77 - 7.62 (m, J=7.9 Hz, 1H), 7.49 - 7.36 (m, J=7.9 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.03 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.70 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.85 (s, 1H), 4.67 - 4.52 (m, 1H), 4.39 (d, J=15.9 Hz, 1H), 4.31 (d, J=15.9 Hz, 1H), 3.49 - 3.35 (m), 3.02 (br dd, J=14.2, 10.2 Hz), 1.84 - 1.62 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.75 (br d, J=8.2 Hz, 2H), 0.51 (br dd, J=9.8, 4.9 Hz, 2H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例153及び実施例152)
磁気撹拌子を装備したセプタム栓のバイアル中に、DMF(1.5mL)中の(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(42mg、0.065mmol)(中間体JD11b)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(13.57mg、0.082mmol)及びHOAT(2.67mg、0.020mmol)を加えた。TEA(0.064mL、0.457mmol)を、続いてEDC(31.3mg、0.163mmol)を加えた。バイアルを密栓し、懸濁液を室温で終夜撹拌した。メタノール中7Nアンモニアを加えて終夜撹拌した後、LC/MSは所望の分子量の生成物が生成していることを示している。反応混合物を濾過し、分取HPLCにより精製して、(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-6-(トリフルオロメトキシ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミドを2種の化合物として得た。
実施例152、最初に溶出するピーク、8.4mg。LC/MS m/z = 790.99 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:100%;保持時間:2.35分。
実施例153、2番目に溶出するピーク、17.8mg。LC/MS m/z = 791.03 (M+H)+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm);純度:98%;保持時間:2.46分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6; WS (水分抑制)) δ 8.88 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.04 - 7.91 (m, 2H), 7.69 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.41 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.02 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.68 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.84 (s, 1H), 4.69 - 4.51 (m, 1H), 4.38 (d, J=15.9 Hz, 1H), 4.30 (d, J=15.9 Hz, 1H), 3.52 - 3.48 (m), 3.01 (br dd, J=13.9, 10.5 Hz), 1.74 (dq, J=8.9, 4.3 Hz, 1H), 1.36 - 1.21 (m, 1H), 0.76 (br d, J=8.5 Hz, 2H), 0.58 - 0.39 (m, 2H).
メチル(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(中間体MS1a)。
磁気撹拌した2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(1.11g、4.20mmol),1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(150mg、1.102mmol)及びメチル(S)-2-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(0.920g、4.28mmol)のジクロロメタン(40mL)中溶液に、窒素下N-メチルモルホリン(2.00ml、18.2mmol)を加える。次いでEDC(940mg、4.90mmol)を加え、室温で3.5時間撹拌した。更にEDC(150mg)及びN-メチルモルホリン(0.20mL)を加え、室温で更に2時間撹拌した。反応物をTeledyne Iscoシリカフラッシュカラム80gの最上部上に直接適用した。カラムを9カラム容量かけて100%ジクロロメタンから60%酢酸エチルの直線濃度勾配で溶出して、16×150mmの試験管中にフラクションを集めた。所望の生成物フラクションを合わせ、蒸発させ、次いで高真空中で乾燥して、表題化合物1.70gを得た。LC/MS m/z = 462.2 (M+ H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.44分。
(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(中間体MS1b)
メチル(S)-2-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパノエート(1.7g、3.68mmol)(中間体MS1a)のClCH2CH2Cl(50mL)中溶液に、水酸化トリメチルスズ(2.0g、11.1mmol)を加えた。反応物を窒素で充分フラッシュし、密栓し、80℃の油中で3時間置き、蒸発させた。残留物を酢酸エチル(450mL)中に溶解し、1.0M HCl水溶液(4×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、蒸発乾固した。高真空中で更に乾燥した後、表題化合物1.68gを得た。LC/MS m/z = 448.2 (M+ H)+;カラム:Waters Aquity UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.05%TFAを含む100%水;移動相B:0.05%TFAを含む100%アセトニトリル;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて2%Bから98%B、次いで100%Bで1.5分保持;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm);保持時間:1.39分。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.96 (br s, 1H), 8.62 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.11 - 6.85 (m, 4H), 4.84 - 4.77 (m, 1H), 4.74 - 4.67 (m, 1H), 4.51 (td, J=8.5, 5.0 Hz, 1H), 3.11 (dd, J=13.9, 5.0 Hz, 1H), 2.93 (dd, J=13.9, 9.0 Hz, 1H), 2.62 - 2.54 (m, 2H), 1.46 - 1.35 (m, 1H), 0.95 (br d, J=3.2 Hz, 1H).
19F NMR (470 MHz, DMSO-d6) δ -79.40 (br dd, J=252.0, 12.1 Hz, 1F), -102.63 (br dd, J=253.1, 11.0 Hz, 1F), -110.35 - -110.90 (m, 1F), -111.30 (br d, J=55.0 Hz, 1F), -112.21 (br d, J=55.0 Hz, 1F), -112.86 (br d, J=55.0 Hz, 1F)
特に異ならない限り、以下の条件を実施例154〜実施例192用に使用した:
QC-ACN-TFA-XB条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
QC-ACN-AA-XB条件:カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
(E)-N-((3-ブロモキノキサリン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体JB1a)
硫酸銅(II)(676mg、4.24mmol)を、3-ブロモキノキサリン-2-カルバルデヒド(502mg、2.12mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(282mg、2.33mmol)のDCM(20mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage Horizon(SiO2 40g、15〜30%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製して、表題化合物(826mg)を灰白色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.25分; m/z = 340.1, 342.1 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.20 (s, 1H), 8.32 - 8.26 (m, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 1H), 7.95 - 7.86 (m, 2H), 1.39 (s, 9H).
N-(1-(3-ブロモキノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体JB1b)
1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(0.55mL、4.2mmol)を、窒素下マグネシウム(102mg、4.21mmol)のジエチルエーテル(6mL)中撹拌混合物に10分かけてゆっくり加えた。反応溶液を室温で1.5時間撹拌し、次いで-78℃で中間体JB1a(717mg、2.11mmol)のTHF(16mL)中撹拌溶液に滴下添加した。次いで反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。粗製材料をBiotage Horizon(SiO2 40g、20〜40%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製して、表題化合物(580mg)を黄色固体及び約1:4のジアステレオマーとして得た。物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.43分 (副), 1.46分 (主); m/z = 468.2, 470.2 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(R)-(1-(3-ブロモキノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB1c)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-ブロモキノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB1d)
ジオキサン中4M HCl(3mL、12mmol)を、中間体JB1b(580mg、1.24mmol)のMeOH(4mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(沈殿物が生成した)。反応混合物を濃縮し、残留物をジ-tert-ブチルジカルボネート(324mg、1.49mmol)及びDCM(5mL)と合わせた。次いでDCM(約2mL)中のTEA(0.43mL、3.1mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。残留物をBiotage Horizon(20〜40%EtOAc、ヘキサン、SiO2 40g)を使用して精製して、所望の生成物のラセミ体混合物(432mg)を得た。次いでこの物質をキラル分取SFC(カラム:Lux Cellulos-2、21×250mm、5μm;移動相:0.5%DEAを含む5%ACN:EtOH(1:1)/95%CO2;圧力:200bar;温度:40℃;流速:60mL/分;UV:240nm;注入:4.00’にてスタックされた0.25mL(EtOH:ACN:CHCl3(1:2)中約20mg/mL);フラクションの収集:傾斜及びレベル;補給流=7mL/分、0.5%DEAを含むACN:EtOH(1:1))により精製して、以下を得た:
最初に溶出するエナンチオマー:中間体JB11c(灰白色固体153mg)及び2番目に溶出するエナンチオマー:中間体JB11d(灰白色固体170mg)。LC/MS保持時間 = 1.60分; m/z = 364.1 [M+H-Boc]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.14 - 8.01 (m, 2H), 7.89 - 7.78 (m, 2H), 6.66 (br d, J=7.3 Hz, 2H), 5.91 - 5.53 (m, 1H), 3.37 (br dd, J=13.3, 4.7 Hz, 1H), 3.13 - 2.84 (m, 1H), 1.45 (s, 9H).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB1e)
窒素を中間体JB1d(81mg、0.17mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(81mg、0.21mmol)のジオキサン(3mL)及び1M重炭酸ナトリウム(1.0mL、1.0mmol)中スラリー液に1分間吹き込んだ。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(14mg、0.017mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波容器中に密封し、次いでマイクロ波照射を用いて140℃で50分間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し(EtOAcでフラッシュし)、次いでEtOAcと水との間で分配した。水性成分を追加のEtOAcで更に抽出し、合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。次いで残留物をBiotage Horizon(SiO2 12g、10〜50%EtOAc/ヘキサン、DCMを用いてカラム上に装填)を使用することにより精製して、表題化合物(54mg)を黄色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.46分; m/z = 665.3 [M+Na]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例154)
4M HClのジオキサン中溶液(0.84mL、3.4mmol)を、中間体JB1e(54mg、0.084mmol)のMeOH(1.5mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、次いで2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(29mg、0.11mmol)、DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.073mL、0.420mmol)で処理し、撹拌した。次いで反応混合物をHATU(42mg、0.11mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。粗製の反応混合物を分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23分かけて40〜80%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(47.4mg)を得た。LC/MS保持時間 = 2.15分; m/z = 789.1 [M+H]+、(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。19FNMRにより、物質はジアステレオマーの約1:1混合物であるとみられる。19F NMR (376 MHz, CD3OD) δ -82.2 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -82.4 (d, J = 254.9 Hz, 1F), -105.2 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -105.3 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -111.3 (s, 2F), -111.7 (s, 2F), -113.2 (d, J = 313.3 Hz, 2F), -114.5 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(R)-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB2a)
窒素を中間体JB1c(82mg、0.18mmol)及びN-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(82mg、0.21mmol)のジオキサン(3mL)及び1M重炭酸ナトリウム(1.0mL、1.0mmol)中スラリー液に1分間吹き込んだ。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(14mg、0.017mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波容器中に密封し、次いでマイクロ波照射を用いて140℃で50分間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し(EtOAcでフラッシュし)、次いでEtOAcと水との間で分配した。水性成分を追加のEtOAcで更に抽出し、合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。次いで残留物をBiotage Horizon(SiO2 12g、10〜50%EtOAc/ヘキサン、DCMを用いてカラム上に装填)を使用することにより精製して、表題化合物(30mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.46分; m/z = 665.3 [M+Na]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((R)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)キノキサリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例155)
4M HClのジオキサン中溶液(0.47mL、1.9mmol)を、中間体JB2a(30mg、0.047mmol)のMeOH(1.5mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、次いで2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(18.5mg、0.070mmol)、DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.04mL、0.2mmol)で処理し、撹拌した。次いで反応混合物をHATU(27mg、0.07mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。次いで反応混合物をMeOHで処理し、室温で30分撹拌し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23分かけて40〜80%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(22.4mg)を得た。LC/MS保持時間 = 2.19分; m/z = 789.1 [M+H]+、(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。19FNMRにより、物質は約1:1アトロプ異性体の混合物であると思われる。19F NMR (376 MHz, CD3OD) δ -82.2 (d, J = 256.1Hz, 1F), -82.2 (d, J = 256.1 Hz, 1F), -105.3 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -105.5 (d, J = 254.6 Hz, 1F), -111.3 (s, 2F), -111.8 (s, 2F), -113.3 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -113.3 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.4 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.5 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)キノキサリン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体JB3a)
窒素を中間体JB1d(41mg、0.09mmol)及び4-((4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)スルホニル)モルホリン(37mg、0.11mmol)のジオキサン(1.5mL)及び1M重炭酸ナトリウム(0.53mL、0.53mmol)中スラリー液に1分間吹き込んだ。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(7mg、0.009mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波容器中に密封し、次いでマイクロ波照射を用いて140℃で50分間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し(EtOAcでフラッシュし)、次いでEtOAcと水との間で分配した。水性成分を追加のEtOAcで更に抽出し、合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。次いで残留物をBiotage Horizon(SiO2 12g、10〜50%EtOAc/ヘキサン、DCMを用いてカラム上に装填)を使用することにより精製して、表題化合物(50mg)を黄色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.53分; m/z = 611.4 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)キノキサリン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例156)
4M HClのジオキサン中溶液(0.84mL、3.3mmol)を、中間体JB3a(51mg、0.084mmol)のMeOH(1.5mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、次いで2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(24mg、0.092mmol)、DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.07mL、0.4mmol)で処理し、撹拌した。次いで反応混合物をHATU(41mg、0.11mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23分かけて43〜83%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(22.4mg)を得た。LC/MS保持時間 = 2.24分; m/z = 757.1 [M+H]+、(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.29 - 8.23 (m, 1H), 8.14 - 8.10 (m, 1H), 7.99 - 7.86 (m, 4H), 7.72 (d, J=8.2 Hz, 2H), 6.85 - 6.59 (m, 2H), 6.36 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 5.68 (t, J=7.5 Hz, 1H), 4.88 (s, 2H), 3.76 (t, J=4.6 Hz, 4H), 3.26 - 3.14 (m, 2H), 3.07 (br s, 4H), 2.51 - 2.43 (m, 2H), 1.39 (q, J=6.9 Hz, 1H), 1.09 - 1.03 (m, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.2 (d, J=256.1 Hz, 1F), -105.3 (d, J=256.1 Hz, 1F), -111.5 (s, 2F), -113.3 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.4 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(3-オキソイソインドリン-5-イル)キノキサリン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体JB4a)
窒素を中間体JB1d(41mg、0.09mmol)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-1-オン(28mg、0.11mmol)のジオキサン(3mL)及び1M重炭酸ナトリウム(0.53mL、0.53mmol)中スラリー液に1分間吹き込んだ。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(7mg、0.009mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波容器中に密封し、次いでマイクロ波照射を用いて140℃で50分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過し(EtOAcでフラッシュし)、次いでEtOAcと水との間で分配した。水性成分を追加のEtOAcで更に抽出し、合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮乾固した。次いで残留物をBiotage Horizon(SiO2 12g、50〜100%EtOAc/ヘキサン、DCMを用いてカラム上に装填)を使用することにより精製して、表題化合物(42mg)を黄色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.33分; m/z = 517.4 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(3-オキソイソインドリン-5-イル)キノキサリン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例157)
4M HClのジオキサン中溶液(0.41mL、1.6mmol)を、中間体JB4a(21mg、0.041mmol)のMeOH(1.0mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、次いで2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(12mg、0.045mmol)、DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.04mL、0.2mmol)で処理し、撹拌した。次いで反応混合物をHATU(20mg、0.05mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23分かけて43〜83%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(22.4mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.94分; m/z = 663.1 [M+H]+、(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.24 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 1H), 7.98 - 7.88 (m, 2H), 7.86 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.78 - 7.69 (m, 2H), 6.84 - 6.57 (m, 2H), 6.36 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.76 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.67 - 4.55 (m, 3H), 3.26 - 3.13 (m, 2H), 2.47 (br d, J=5.5 Hz, 2H), 1.42 - 1.34 (m, 1H), 1.06 (br d, J=2.4 Hz, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.3 (d, J=256.1 Hz, 1F), -105.3 (d, J=254.6 Hz, 1F), -112.1 (s, 2F), -113.2 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.4 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
(S)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(3-オキソイソインドリン-5-イル)キノキサリン-2-イル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例158)
4M HClのジオキサン中溶液(0.41mL、1.6mmol)を、中間体JB4a(41mg、0.041mmol)のMeOH(1.0mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、次いで2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(9mg、0.05mmol)、DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.04mL、0.2mmol)で処理し、撹拌した。次いで反応混合物をHATU(20mg、0.05mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて21〜61%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(22.4mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.53分; m/z = 590.2 [M+H]+、(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.11 - 8.04 (m, 1H), 8.03 - 7.98 (m, 1H), 7.91 - 7.83 (m, 2H), 7.81 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.65 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.87 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.72 - 6.60 (m, 2H), 6.28 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 5.73 (t, J=7.3 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.69 - 3.57 (m, 2H), 3.15 - 3.01 (m, 2H).
tert-ブチル(S)-(1-(5-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB6a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(67.1mg、0.223mmol)及び6-アミノ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸(42.2mg、0.223mmol)のピリジン(2mL)及び亜リン酸ジフェニル(0.13mL、0.67mmol)中混合物を窒素でフラッシュし、密封管中70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(80mg、0.203mmol)で処理し、密封管中70℃で2時間、次いで90℃で3時間再度加熱した。反応混合物を濃縮乾固し、EtOAc(約10mL)で希釈し、5%クエン酸(約5mL)、1.5M K3PO4(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機成分を濃縮乾固し、ISCO(SiO2 24g、0〜50%EtOAc/ヘキサン)上で精製して、表題化合物(101mg)を薄黄色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.15分; m/z = 775.1 [M-tBu+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-クロロ-6-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB6b)
中間体JB6a(99mg、0.12mmol)をDCM(1.0mL)中に溶解し、撹拌した。次いで反応混合物をTFA(0.5mL)で、続いてトリフル酸(0.053mL、0.60mmol)で滴下処理し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(約8mL)中に溶解し、飽和NaHCO3(約4mL)で洗浄し、濾過し、濃縮して、表題化合物(110mg)を得、これを追加の精製なしに使用した。LCMSにより2種のピーク(1:4比)があり、これは立体異性体であるとみられる。主要なピーク LC/MS保持時間 = 0.77分; m/z = 611.2 [M +H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(5-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例160)並びに実施例159及び161
EDC(24.6mg、0.128mmol)、次いでN-メチルモルホリン(0.01mL、0.5mmol)を、中間体JB6b(108mg、0.117mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(30.8mg、0.117mmol)のDMA及びDMF中1M 3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(0.039mL、0.058mmol)中撹拌溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濾過し、分取HPLC(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:41%Bで0分保持、25分かけて41〜81%B、次いで100%Bで7分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。フラクションの収集をMS及びUVシグナルにより行った。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心分離蒸発により乾燥した)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例159:最初の溶出物(16.9mg、立体異性体の混合物)。
QC-ACN-TFA-XB:(純度:100.0%;RT:2.22分;実測付加物:[M+H];実測質量:857.12)
2番目の溶出物(50.6mg、立体異性体の混合物)をキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:0.1%DEAを含む80%CO2/20%MeOH;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:1200μL、MeOH/ACN(3mL)中に溶解した50.6mg)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例160:最初の溶出物(32.9mg)。QC-ACN-AA-XB:(純度:99.0%;RT:2.14分;実測付加物:[M+H];実測質量:857.02)
実施例161:2番目の溶出物(9.4mg)。QC-ACN-AA-XB:(純度:99.3%;RT:2.14;実測付加物:[M+H];実測質量:857.04)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.91 - 7.81 (m, 2H), 7.29 - 7.19 (m, 2H), 6.83 - 6.55 (m, 4H), 4.53 (s, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.43 (br dd, J=13.7, 4.3 Hz, 1H), 3.22 (s, 3H), 3.06 (br dd, J=13.7, 9.5 Hz, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.43 (br s, 2H), 1.41 - 1.23 (m, 1H), 1.00 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.0 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -105.4 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -111.7 (s, 2F), -113.3 (s, 1F), -113.2 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.6 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB10a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(1.00g、3.32mmol)、2-アミノ-4-ブロモ安息香酸(0.717g、3.32mmol)及び亜リン酸ジフェニル(2.1mL、11mmol)のピリジン(15mL)中混合物を密封し、マイクロ波照射を用いて70℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、次いで6-イソプロピルピリジン-3-アミン(0.497g、3.65mmol)を加え、反応溶液を70℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(250mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。有機成分を1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(120gシリカゲルカートリッジ、0〜35%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(940mg)を灰白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.57分; m/z = 599.3, 601.3 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-ブロモ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)キナゾリン-4(3H)-オン(中間体JB10b)
中間体JB10a(50mg、0.083mmol)のDCM(2.5mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(0.42mL、1.7mmol)を加えた。得られた薄黄色溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、表題化合物のHCl塩(48mg)を白色固体として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.11分; m/z = 499.2, 501.2 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(7-ブロモ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体JB10)
中間体JB10bのHCl塩(48mg、0.084mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(26.6mg、0.101mmol)及びHATU(47.8mg、0.126mmol)のDMF(1.4mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.088mL、0.50mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて43〜83%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(47.5mg)を立体異性体の混合物として得た。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.41分;実測付加物:[M+H];実測質量:745.05)。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-7-(メチルスルホンアミド)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体JB11a)
中間体JB10a(11.4mg、0.120mmol)、炭酸カリウム(27.7mg、0.200mmol)、アリルパラジウム(II)クロリド二量体(1.8mg、5.0μmol)及び2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(6.38mg、0.015mmol)のジオキサン(0.8mL)中反応混合物をN2で吸引フラッシュ(vacuum flush)し(3回)、密封し、マイクロ波照射を用いて80℃で2時間加熱した。粗製の反応混合物を水(25mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(4gシリカゲルカートリッジ、0〜100%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(47mg)を薄黄色固体として得た。LC/MS保持時間 = 1.34分; m/z = 614.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63-8.17 (m, 2H), 7.76-7.58 (m, 1.4H), 7.48 (br d, J=8.2 Hz, 0.6H), 7.36-7.22 (m, 1H), 7.13-6.85 (m, 1H), 6.76-6.54 (m, 1H), 6.47-6.17 (m, 2H), 5.62-5.38 (m, 1H), 5.33 (s, 1H), 4.82-4.47 (m, 1H), 3.23 (d, J=2.5 Hz, 4H), 3.15-2.97 (m, 1H), 2.90-2.62 (m, 1H), 1.46-1.36 (m, 12H), 1.30-1.10 (m, 3H).
(S)-N-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB11b)
中間体JB11a(45mg、0.073mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(0.37mL、1.5mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、表題化合物のHCl塩(43mg)を白色固体として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.02分; m/z = 514.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(S)-(1-(7-シアノ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB14a)
中間体JB10a(300mg、0.500mmol)、シアン化亜鉛(41mg、0.35mmol)、t-BuXPhos Pd G3(20mg、0.025mmol)、THF(2mL)及び水(8mL)の混合物を窒素で吸引フラッシュし(3回)、密封し、マイクロ波照射を用いて60℃で2時間加熱した。反応混合物を水(50mL)とEtOAc(25mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をFCC(80gシリカゲルカートリッジ、0〜40%EtOAc-ヘキサン)により精製して、白色泡状物としての表題化合物(152mg)及び回収した中間体JB10a(110mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.47分; m/z = 546.35 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-カルボニトリル(中間体JB14b)
中間体JB14a(50mg、0.092mmol)のDCM(1mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(0.46mL、1.8mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残留物をDCM(1mL)及びTFA(0.11mL、1.4mmol)中に溶解し、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いでエーテル中2M HClで処理し、再度濃縮して(2×)、表題化合物のHCl塩(48mg)を灰白色固体として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.08分; m/z = 446.35 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(1-(7-シアノ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例162)
中間体JB14bのHCl塩(23mg、0.044mmol)、2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(10.2mg、0.053mmol)及びHATU(25.3mg、0.067mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.046mL、0.27mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製の反応混合物を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて26〜66%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(12.2mg)を黄褐色固体、及び立体異性体の混合物として得た。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:1.72分;実測付加物:[M+H];実測質量:619.18)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.53 (br s, 1H), 8.80 - 8.47 (m, 3H), 8.32 - 8.23 (m, 1H), 8.11 (d, J=15.6 Hz, 1H), 8.01 - 7.74 (m, 2H), 7.65 - 7.40 (m, 1H), 7.10 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.05 - 6.96 (m, 2H), 6.81 (dd, J=6.4, 1.8 Hz, 1H), 6.59 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 6.49 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.60 - 4.31 (m, 1H), 3.50 - 3.41 (m, 1H), 3.34 (H2Oピークに隠れている, 1 H) 3.22 - 3.04 (m, 2H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 1.35 - 1.26 (m, 6H).
N-((S)-1-(7-シアノ-3-(6-イソプロピルピリジン-3-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例163)
中間体JB14bのHCl塩(23mg、0.044mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(14mg、0.053mmol)及びHATU(25mg、0.067mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.046mL、0.27mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製の反応混合物を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて38〜83%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(17.7mg)を立体異性体の混合物として得た。QC-ACN-TFA-XB(純度:97.4%;RT:2.14分;実測付加物:[M+H];実測質量:692.17)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB16a1及び中間体JB16a2)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(300mg、0.996mmol)、2-アミノ安息香酸(137mg、0.996mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.636mL、3.29mmol)のピリジン(4mL)中混合物を密封し、マイクロ波照射を用いて50℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで2-クロロ-4-メトキシアニリン(173mg、1.10mmol)で処理し、マイクロ波照射を用いて50℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、次いで水(25mL)とEtOAc(25mL)との間で分配した。有機成分を1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(80gシリカゲルカートリッジ、0〜35%EtOAc-ヘキサン)により精製して、各々単一ピーク中で高められた2種の単離体を得たが、これは不純物として他のピークを含んでいた
中間体JB16a1:最初の溶出物(135mg、薄茶褐色油状物)。LC/MS保持時間 = 1.56分; m/z = 542.25 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。LC/MSは、中間体JB16a2と同様の保持時間を有するショルダーも示した。
中間体JB16a2:2番目の溶出物(55mg、薄茶褐色油状物)。LC/MS保持時間 = 1.60分; m/z = 542.30 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。LC/MSは、中間体JB16a1と同様の保持時間を有するピークも示した。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)キナゾリン-4(3H)-オン(中間体JB16b2)
中間体JB16a2(50mg、0.092mmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(0.46mL、1.8mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮して、表題化合物のHCl塩(44mg)を白色固体を得、これを追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.10分; m/z = 442.20[M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(S)-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)カルバメート(中間体JB18a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(125mg、0.415mmol)、2-アミノ安息香酸(56.9mg、0.415mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.265mL、1.369mmol)のピリジン(2mL)中混合物をマイクロ波照射を用いて50℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで4-(モルホリノスルホニル)アニリン(111mg、0.456mmol)を加え、反応混合物溶液をマイクロ波照射を用いて50℃で12時間再度加熱した。反応物を濃縮し、残留物を水(25mL)とEtOAc(25mL)との間で分配した。有機成分を1M HCl、5%クエン酸及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜40%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(133mg)を白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.49分; m/z = 627.35 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)キナゾリン-4(3H)-オン(中間体JB18b)
中間体JB18a(130mg、0.21mmol)のDCM(1mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(1.04mL、4.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮し、エーテルで摩砕し、真空乾固して、表題化合物のHCl塩(103mg)を薄黄色固体として得、これを追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.00分; m/z = 527.25 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例164)
中間体JB18bのHCl塩(25mg、0.044mmol)、2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(10mg、0.053mmol)及びHATU(25mg、0.067mmol)のDMF(1mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.047mL、0.27mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:15分かけて27〜67%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(14.5mg)を得た。QC-ACN-TFA-XB(純度:97.7%;RT:1.72分;実測付加物:[M+H];実測質量:700.06)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.21 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.94 - 7.86 (m, 2H), 7.79 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.63 - 7.56 (m, 2H), 7.44 (dd, J=8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.27 (dd, J=8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.20 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.90 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.74 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.69 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 6.61 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.75 (t, J=7.2 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.71 (t, J=4.6 Hz, 4H), 3.60 - 3.54 (m, 1H), 3.52 - 3.46 (m, 1H), 3.39 - 3.35 (m, 1H), 3.04 - 2.92 (m, 4H).
2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)-N-((S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-(4-(モルホリノスルホニル)フェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)エチル)アセトアミド(実施例165)
中間体JB18bのHCl塩(25mg、0.044mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(14mg、0.053mmol)及びHATU(25mg、0.067mmol)のDMF(1mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.047mL、0.27mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:15分かけて40〜80%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(24.3mg)を得た。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:2.10分;実測付加物:[M+H];実測質量:773.08)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.25 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.98 - 7.86 (m, 4H), 7.69 - 7.60 (m, 2H), 7.33 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.79 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.73 (t, JHF=54.6 Hz, 1H), 6.68 - 6.60 (m, 2H), 4.82 - 4.78 (m, 2H), 4.76 - 4.69 (m, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.73 (t, J=4.6 Hz, 4H), 3.40 (dt, J=13.7, 6.8 Hz, 1H), 3.10 - 2.99 (m, 5H), 2.52 - 2.42 (m, 2H), 1.40 (q, J=7.0 Hz, 1H), 1.04 (br d, J=2.4 Hz, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.08 (d, J=256.1 Hz, 1F), -105.24 (d, J=256.1 Hz, 1F), -111.66 (s, 2F), -113.3 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.5 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB23a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(1.00g、3.32mmol)、2-アミノ-4-ブロモ安息香酸(0.717g、3.32mmol)及び亜リン酸ジフェニル(2.12mL、11.0mmol)のピリジン(15mL)中混合物を密封し、マイクロ波照射を用いて70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、4-シクロプロピルアニリン(0.486g、3.65mmol)で処理し、次いで再度密封し、70℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(250mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸及びブラインで洗浄し、これをMgSO4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をFCC(120gシリカゲルカートリッジ、0〜20%EtOAc-ヘキサン)により精製して、粗製の表題化合物(1.98g)を白色固体として得、これを追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.74分; m/z = 596.30, 598.25 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)キナゾリン-4(3H)-オン(中間体JB23b)
粗製の中間体JB23a(1.98g)及び1,4-ジオキサン中4M塩化水素(16.6ml、66.4mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、DCMと共沸させて、灰白色固体を得た。この白色固体をEt2Oで摩砕し、真空乾固して、表題化合物のHCl塩(687mg)を白色粉体として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.30分; m/z = 496.20, 498.25 (1:1) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(1-(7-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(中間体JB23)
中間体JB23bのHCl塩(23mg、0.040mmol)、2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)酢酸(9.3mg、0.048mmol)及びHATU(23mg、0.061mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.042mL、0.242mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:25分かけて35〜75%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(17.8mg)を白色固体として得た。QC-ACN-AA-XB(純度:96.6%;RT:2.13分;実測付加物:[M+H];実測質量:669.06)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.05 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.71 - 7.64 (m, 2H), 7.29 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.25 - 7.17 (m, 3H), 7.09 - 7.04 (m, 2H), 6.84 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.76 - 6.66 (m, 2H), 6.32 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 3.64 - 3.56 (m, 1H), 3.54 - 3.48 (m, 1H), 3.10 (br dd, J=13.9, 4.7 Hz, 1H), 2.81 - 2.68 (m, 2H), 2.09 - 2.02 (m, 1H), 1.09 (br dd, J=8.4, 1.7 Hz, 2H), 0.85 - 0.77 (m, 2H).
N-((S)-1-(7-ブロモ-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体JB24)
中間体JB23bのHCl塩(23mg、0.040mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(13mg、0.048mmol)及びHATU(23mg、0.061mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.042mL、0.242mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、19×200mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:20分かけて53〜93%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分)により精製して、表題化合物(23.7mg)を固体として得た。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.52分;実測付加物:[M+H];実測質量:742.04)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.11 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.74 (dd, J=8.4, 1.7 Hz, 1H), 7.35 - 7.27 (m, 3H), 7.09 (dd, J=7.9, 1.8 Hz, 1H), 6.79 - 6.73 (m, 1H), 6.70 (t, JHF= 54.6 Hz, 1H), 6.40 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 4.84 (d, J =16.5 Hz, 1H), 4.76 (d, J =16.5 Hz, 1H), 3.21 (dd, J=13.9, 4.7 Hz, 1H), 2.88 (dd, J=14.0, 9.2 Hz, 1H), 2.50 - 2.41 (m, 2H), 2.12 - 2.03 (m, 1H), 1.39 (q, J=6.9 Hz, 1H), 1.13 - 1.01 (m, 3H), 0.82 (td, J=4.9, 2.1 Hz, 2H).注意:1種の脂肪族プロトンは把握されなかった。19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.3 (d, J=256.1 Hz, 1F), -105.2 (d, J=256.1 Hz, 1F), -111.8 (s, 2F), -113.1 (d, J = 313.3 Hz, 1F), -114.5 (d, J = 313.3 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-シクロプロピルフェニル)-7-(メチルスルホンアミド)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB25a)
中間体JB23a(120mg、0.201mmol)、メタンスルホンアミド(23mg、0.24mmol)、炭酸カリウム(55.6mg、0.402mmol)、アリルパラジウム(II)クロリド二量体(3.7mg、10μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(12.8mg、0.030mmol)及びジオキサン(2mL)の混合物を窒素で吸引フラッシュした(3回)。次いで反応混合物をマイクロ波照射を用いて80℃で2時間加熱した。反応混合物を5%クエン酸(25mL)に加え、EtOAc(20mL)で抽出した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残った黄褐色固体を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 1.48分; m/z = 611.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB25b)
中間体JB25a(123mg、0.201mmol)のDCM(2mL)中スラリー液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(1.007mL、4.03mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製の反応混合物を濃縮し、残留物をEt2Oで摩砕して、表題化合物のHCl塩(105mg)を灰白色固体として得、これを追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.07分; m/z = 511.25 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27b)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(140mg、0.465mmol)、2-アミノ-4-シアノ安息香酸(79mg、0.47mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.33mL、1.5mmol)のピリジン(2.5mL)中混合物を高圧容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(202mg、0.511mmol)で処理し、再度密封し、油浴中90℃で4時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を水、5%クエン酸、1M NaOH及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜60%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(210mg)を薄黄色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.12分; m/z = 748.2 [M-tBu+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-シアノ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体27c)
TFA(0.200mL)及びトリフル酸(0.12mL、1.3mmol)を、氷浴で冷却した中間体JB42a(210mg、0.261mmol)のDCM(0.2mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物(182mg)を灰白色泡状物及びジアステレオマーの混合物(約2:1)として得た。この物質を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 0.67及び0.72分 (1:2); m/z = 584.0及び584.1 [M+H]+ (各々).カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例20)及び実施例166
中間体27c(182mg、0.262mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(69.2mg、0.262mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.13mL、0.13mmol)のDMF(3mL)中溶液に、EDC(55.2mg、0.288mmol)及びN-メチルモルホリン(0.12mL、1.1mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(10mL、×2)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濃縮した。残留物(200mg)を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:31%Bで0分保持、25分かけて31〜71%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例166:最初の溶出物(23mg、立体異性体の混合物)。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.02分;実測付加物:[M+H];実測質量:830.09)。
2番目の溶出物(66mg、立体異性体の混合物、QC-ACN-AA-XB(純度:97.0%;RT:2.09分;実測付加物:[M+H];実測質量:830.07)を、キラルSFC(カラム:ChiralPak IF-H、21×250mm、5mm;移動相:70%CO2/30%IPA;圧力:150bar;温度:40℃;流速条件:60mL/分;検出波長:320nm;注入詳細:0.2mL(IPA:CHCl3(1:1)中約50mg/mL)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例20:2番目の溶出物(22mg、単一の立体異性体)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-シクロプロピルフェニル)-4-オキソ-7-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB48a)
フェノール(10.4mg、0.111mmol)、中間体JB23a(60mg、0.101mmol)、2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(0.016mL、0.20mmol)、アリルパラジウム(II)クロリド二量体(1.8mg、5.0μmol)、5-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1’,3’,5’-トリフェニル-1’h-1,4’-ビピラゾール(5.1mg、10μmol)及びカリウムtert-ブトキシド(12mg、0.11mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中反応混合物を窒素で吸引フラッシュし(3回)、次いでマイクロ波照射を用いて100℃で2時間加熱した。粗製の反応混合物を水(10mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(10mL)で抽出した。有機成分を1M NaOH及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(12gシリカゲルカートリッジ、0〜40%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(60mg)を灰白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.59分; m/z = 615.4 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-シクロプロピルフェニル)-7-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)キナゾリン-4(3H)-オン(中間体JB48b)
粗製の中間体JB48a(60mg、0.098mmol)及び1,4-ジオキサン中4M塩化水素(0.488mL、1.952mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、灰白色固体が得られるまで、残留物をDCMと共沸させた。固体をエーテルで摩砕し、真空乾固して、表題化合物のHCl塩(68mg)を白色粉体として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.16分; m/z = 515.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(S)-(1-(5-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB53a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(200mg、0.664mmol)、2-アミノ-6-ブロモ安息香酸(143mg、0.664mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.47mL、2.2mmol)のピリジン(3.5mL)中混合物を密封し、マイクロ波照射を用いて70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(288mg、0.730mmol)で処理し、再度密封し、マイクロ波照射を用いて70℃で更に2時間再度加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を5%クエン酸、1M NaOH及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(80gシリカゲルカートリッジ、0〜40%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(415mg)を白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.67分; m/z = 879.3, 881.3 (1:1) [M+Na]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-ブロモ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体JB53b)
中間体JB53a(78mg、0.091mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、1,4-ジオキサン中4M HCl(0.80mL、3.2mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、エーテルで摩砕して、表題化合物のHCl塩を灰白色固体及び立体異性体の混合物として得、これを追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 1.20及び1.25分; m/z = 757.2, 759.2 (1:1) [M+H]+及び= 757.2, 759.2 (1:1) [M+H]+ (1:2.5, 各々).カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(5-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体JB53c)
中間体JB53b(45mg、0.057mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15.71mg、0.059mmol)及びHATU(24mg、0.062mmol)のDMF(1mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.030mL、0.17mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を5%クエン酸(10mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(5mL)で抽出した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0%〜50%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(52mg)を白色ガラス状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.59分; m/z = 1025.4, 1027.3 (1:1) [M+Na]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(5-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体JB53.2)及び中間体JB53.1
氷浴で冷却した中間体JB53c(52mg、0.052mmol)のDCM(0.25mL)中溶液に、TFA(0.25mL)及びトリフル酸(0.023mL、0.26mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:40%Bで0分保持、20分かけて40〜80%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離物を各々立体異性体の混合物として得た。
中間体JB53.1:最初の溶出物(12.8mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:98.7%;RT:2.15分;実測付加物:[M+H];実測質量:883.0)
中間体JB53.2:2番目の溶出物(24.8mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.18分;実測付加物:[M+H];実測質量:882.93)。主要な立体異性体として:19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.18 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -105.03 (d, J=254.6 Hz, 1F), -111.67 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.53 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
N-((S)-1-(7-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例168)及び実施例167
粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:41%Bで0分保持、20分かけて41〜81%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の溶出物を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例167:最初の溶出物(21.6mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:99.5%;RT:3.35分;実測付加物:[M+H];実測質量:839.39)。
実施例168(39.2mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:3.47分;実測付加物:[M+H];実測質量:839.02)。主要な立体異性体として:1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.27 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.67 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.34 - 7.21 (m, 2H), 6.83 - 6.57 (m, 4H), 4.85 - 4.81 (m, 1H), 4.53 (br s, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.45 (br dd, J=13.9, 4.7 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.08 (br dd, J=13.4, 10.1 Hz, 1H), 2.44 (br s, 2H), 1.40 - 1.33 (m, 1H), 1.00 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.16 (d, J=256.1 Hz, 1F), -105.04 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.64 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.52 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
メチル3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-((S)-1-(2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-カルボキシレート(中間体JB59.2)及び中間体JB59.1
粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:37%Bで3分保持、20分かけて37〜77%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の溶出物を各々立体異性体の混合物として得た。
中間体JB59.1:最初の溶出物(8.2mg)。(QC-ACN-TFA-XB(純度:98.6%;RT:3.14分;実測付加物:[M+H];実測質量:863.04)。
中間体JB59.2:2番目の溶出物(14mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:3.24;実測付加物:[M+H];実測質量:863.06)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.50 (s, 1H), 8.40 - 8.36 (m, 1H), 8.21 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.35 - 7.23 (m, 2H), 6.82 - 6.57 (m, 4H), 4.85 (br s, 1H), 4.54 (br s, 2H), 4.05 (s, 3H), 3.61 (s, 3H), 3.47 (br dd, J=14.3, 4.3 Hz, 1H), 3.26 (d, J=2.1 Hz, 3H), 3.10 (br dd, J=13.4, 9.5 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 2H), 1.35 (br dd, J=14.2, 7.2 Hz, 1H), 1.00 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.16 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -105.05 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.65 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.51 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB62a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(75mg、0.25mmol)、2-アミノ-6-メトキシ安息香酸(41.6mg、0.249mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.18mL、0.82mmol)のピリジン(2mL)中混合物を密封し、油浴を用いて70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(108mg、0.274mmol)で処理し、次いで再度密封し、70℃で更に2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を水、5%クエン酸で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、表題化合物(80mg)を黄褐色ゴム状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.11分; m/z = 809.4 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB62b)
氷浴で冷却した中間体JB62a(80mg、0.099mmol)のDCM(0.4mL)中溶液に、TFA(0.40mL)及びトリフル酸(0.04mL、0.5mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(60mg)を灰白色泡状物及び立体異性体の混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.63及び0.69分 (1:2.5); m/z = 589.2, 589.2 (各々) [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例170)及び実施例169
中間体JB62b(60mg、0.092mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(24mg、0.092mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.05mL、0.05mmol)のDMF(1mL)中溶液に、EDC(19mg、0.10mmol)及びN-メチルモルホリン(0.05mL、0.4mmol)を加えた。反応混合物を5%クエン酸(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をDMF(2mL)中に溶解し、粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:34%Bで0分保持、30分かけて34〜74%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の溶出物を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例169:最初の溶出物(5.8mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:1.99分;実測付加物:[M+H];実測質量:835.43)。
実施例170:2番目の溶出物(15.8mg)。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:2.04;実測付加物:[M+H];実測質量:835.42)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.91 - 7.84 (m, 1H), 7.46 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.28 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.19 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.13 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.82 - 6.54 (m, 4H), 4.82 (br dd, J=7.5, 4.7 Hz, 1H), 4.52 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.64 (s, 3H), 3.49 - 3.40 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.12 - 3.02 (m, 1H), 2.43 (br s, 2H), 1.42 - 1.33 (m, 1H), 1.01 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.18 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -105.06 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.73 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.49 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-5-(チアゾール-2-イル)-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB65a)
中間体JB53a(240mg、0.280mmol)、2-(トリブチルスタンニル)チアゾール(126mg、0.336mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(9.8mg、0.014mmol)及びトルエン(5mL)を含む容器を、N2で吸引フラッシュした(3回)。反応容器を密封し、120℃で12時間加熱した。次いで反応混合物を冷却し、セライトのパッドに通して濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDCM中に溶解し、FCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜70%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(170mg)を白色ガラス状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.11分; m/z = 862.4 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-4-オキソ-5-(チアゾール-2-イル)キナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB65b)
氷浴で冷却した中間体JB65a(170mg、0.197mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.80mL)及びトリフル酸(0.09mL、1.0mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(133mg)を薄黄色泡状物として得た。この物質を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 0.72分; m/z = 642.2 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB66a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(70mg、0.23mmol)、2-アミノ-6-フルオロ-4-メチル安息香酸(41.4mg、0.232mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.17mL、0.77mmol)のピリジン(2mL)中混合物を密封し、マイクロ波照射を用いて70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(101mg、0.256mmol)で処理し、マイクロ波照射を用いて70℃で更に2時間再度加熱した。反応混合物を濃縮し、水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。分離した有機成分を水、5%クエン酸、1M NaOH及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜60%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(96mg)を白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.15分; m/z = 755.2 [M-tBu+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-フルオロ-7-メチル-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB66b)
氷浴で冷却した中間体JB66a(96mg、0.118mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、TFA(0.5mL)及びトリフル酸(0.05mL、0.6mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(84mg)を灰白色泡状物、及び立体異性体の混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.67及び0.72分; m/z = 642.2及び642.2 (約2:5, 各々) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-7-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例172)及び実施例171
中間体JB66b(84mg、0.12mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(31mg、0.12mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.06mL、0.06mmol)のDMF(1mL)中溶液に、EDC(25mg、0.13mmol)及びN-メチルモルホリン(0.05mL、0.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:42%Bで0分保持、21分かけて42〜88%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例171、最初の溶出物(13.6mg、立体異性体の混合物)。QC-ACN-TFA-XB-01:(純度:99.0%;RT:2.12;実測付加物:[M+H];実測質量:837.49)
2番目の溶出物(39.1mg)をキラルSFC(Chiralpak IC分取カラム、30×250mm、5mm;移動相:CO2中25%IPA、150bar;温度:35℃;流速:22分間70.0mL/分;306nmにてモニターしたUV;注入:3:1MeOH:CHCl3中約9mg/mL溶液0.5mL(約37mgをスタックされた注入により精製した))により更に精製して、実施例172(20mg、単一の立体異性体)を得た。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.20分;実測付加物:[M+H];実測質量:837.05)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.54 (s, 1H), 7.30 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.24 - 7.20 (m, 1H), 7.18 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.82 - 6.57 (m, 4H), 4.81 (dd, J=9.2, 5.0 Hz, 1H), 4.51 (d, J=1.7 Hz, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.44 (dd, J=14.1, 5.1 Hz, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.07 (dd, J=14.0, 9.2 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H), 2.44 (ddd, J=11.4, 7.7, 4.0 Hz, 2H), 1.41 - 1.34 (m, 1H), 1.04 - 0.99 (m, 1H). 19F NMR (470 MHz, MeOH-d4) δ -82.19 (br d, J=255.3 Hz, 1F), -105.08 (br d, J=257.5 Hz, 1F), -111.72 (s, 2F), -112.36 (s, 1F) -113.35 (d, J = 312.5 Hz, 1F), -114.55 (d, J = 312.5 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB70a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(140mg、0.465mmol)、2-アミノ-5-メトキシ安息香酸(78mg、0.47mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.33mL、1.5mmol)のピリジン(2.5mL)中混合物を密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(202mg、0.511mmol)で処理し、再度密封し、油浴中70℃で更に2時間、次いで80℃で更に2時間再度加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機成分を水、5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜60%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(251mg)を白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.14分; m/z = 809.3 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB70b)
氷浴で冷却した中間体JB70a(251mg、0.310mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(1mL)及びトリフル酸(0.14mL、1.5mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(211mg)を灰白色泡状物、及び立体異性体の混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.69及び0.75分; m/z = 589.2及び589.2 [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例174)及び実施例173
中間体JB70b(111mg、0.164mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(43.3mg、0.164mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.082mL、0.082mmol)のDMF(1.7mL)中溶液に、EDC(34.6mg、0.180mmol)及びN-メチルモルホリン(0.073mL、0.66mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:35%Bで0分保持、25分かけて35〜75%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製した。
実施例173:最初の溶出物(26mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-TFA-XB(純度:100.0%;RT:2.18分;実測付加物:[M+H];実測質量:835.11)。
実施例174:2番目の溶出物(49mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-TFA-XB(純度:99.2%;RT:2.25分;実測付加物:[M+H];実測質量:835.19)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.85 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.69 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.60 - 7.55 (m, 1H), 7.30 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.15 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.82 - 6.57 (m, 4H), 4.85 (br dd, J=9.0, 5.0 Hz, 1H), 4.51 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.46 (br dd, J=13.7, 4.9 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.07 (br dd, J=14.2, 9.0 Hz, 1H), 2.47 -2.40 (m, 2H), 1.40 - 1.33 (m, 1H), 1.01 (br s, 1H)19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.16 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -105.05 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -111.75 (s, 2F), -113.34 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.47 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(6-クロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB72a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(140mg、0.465mmol)、6-アミノ-3-クロロ-2-フルオロ安息香酸(88mg、0.47mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.33mL、1.5mmol)のピリジン(2.5mL)中混合物を密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(202mg、0.511mmol)で処理し、油浴中70℃で更に2時間再度加熱した。反応混合物を濃縮し、水(20mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。分離した有機成分を水、5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜50%EtOAc-ヘキサン)により精製して、表題化合物(158mg)を白色泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.14分; m/z = 775.3, 777.3 [M-tBu+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-6-クロロ-5-フルオロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB72b)
氷浴で冷却した中間体JB72a(158mg、0.203mmol)のDCM(0.8mL)中溶液に、TFA(0.8mL)及びトリフル酸(0.09mL、1mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(5mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(140mg)を灰白色泡状物、及び立体異性体の混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.73及び0.78分; m/z = 611.1及び611.1 (約3:5, 各々) [M+H]+.カラム:Acquity BEH 2.1×50mm、1.7μm;移動相A:10:90アセトニトリル:水中0.1%TFA;移動相B:90:10アセトニトリル:水中0.1%TFA;温度:40℃;濃度勾配:1.5分かけて0〜100%B、次いで100%Bで0.5分保持;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(6-クロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例176)並びに実施例175及び実施例177
中間体JB72b(110mg、0.158mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(42mg、0.16mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.079mL、0.079mmol)のDMF(1.7mL)中溶液に、EDC(33.4mg、0.174mmol)及びN-メチルモルホリン(0.07mL、0.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge Shield RP18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:29%Bで0分保持、45分かけて29〜55%B、次いで100%Bで10分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例175:最初の溶出物(14.3mg、立体異性体の混合物)。
QC-ACN-AA-XB(純度:98.5%;RT:2.23分;実測付加物:[M+H];実測質量:857.3)。2番目の溶出物(39.2mg、立体異性体の混合物)をキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:80%CO2/20%MeOH-ACN50-50;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:750μL、MeOH(3mL)中に溶解した39.2mg)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例176:最初の溶出物(14mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:98.5%;RT:2.23分;実測付加物:[M+H];実測質量:857.3)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.04 (br t, J=7.8 Hz, 1H), 7.72 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.35 - 7.30 (m, 1H), 7.25 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.56 (m, 4H), 4.51 (br s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.44 (dd, J=14.6, 4.6 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.08 (br dd, J=14.2, 9.3 Hz, 1H), 2.43 (br d, J=3.7 Hz, 2H), 1.40 - 1.34 (m, 1H), 1.00 (br d, J=2.4 Hz, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.20 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -105.02 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.66 (s, 2F), -112.65 (s, 1F), -113.32 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.61 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
実施例177:2番目の溶出物(6.4mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:98.5%;RT:2.23分;実測付加物:[M+H];実測質量:857.0)。
tert-ブチル(S)-(1-(5,7-ジクロロ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB73a)
圧力容器中、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(84mg、0.28mmol)及び2-アミノ-4,6-ジクロロ安息香酸(57.4mg、0.279mmol)の混合物を、ピリジン(2mL)及び亜リン酸ジフェニル(0.16mL、0.84mmol)中に溶解し、反応混合物を窒素でフラッシュし、密封し、次いで70℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(100mg、0.253mmol)で処理し、再度密封し、70℃で3.5時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固し、次いでEtOAc(約10mL)で希釈し、5%クエン酸(約5mL)、1.5M K3PO4(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機成分を濃縮し、残留物をISCO(SiO2 24g、0〜50%EtOAc/ヘキサン)を使用することにより精製して、表題化合物(153mg)を白色固体化した泡状物として得た。LC/MS保持時間 = 1.21分; m/z = 793.3 [M-tBu+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジクロロ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB73b)
トリフル酸(0.08mL、0.9mmol)を、中間体JB73a(150mg、0.177mmol)のDCM(1.5mL)及びTFA(0.75mL)中溶液に滴下添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。粗製の混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(約8mL)中に溶解し、飽和NaHCO3(約4mL)で洗浄した。有機成分をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、表題化合物(166mg;黄色ガラス状物)を立体異性体の混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.75及び0.80分 (1:3.5); m/z = 627.1 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(5,7-ジクロロ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例179)及び実施例178及び180
EDC(36.4mg、0.190mmol)及びN-メチルモルホリン(0.076mL、0.690mmol)を、中間体JB73b(164mg、0.172mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(45.5mg、0.172mmol)及びDMA中1M 3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(0.06mL、0.06mmol)並びにDMF(1.7mL)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製の反応混合物を濾過し、分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:40%Bで0分保持、25分かけて40〜82%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例178:最初の溶出物(13.5mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.32分;実測付加物:[M+H];実測質量:873.07)。
2番目の溶出物(75.5mg)をキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:ChiralIC21×250mm。5μm;移動相:0.1%DEAを含む70%CO2/30%IPA;流速条件:60mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:500μL、MeOH(3mL)中に溶解した75.5mg)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例179:最初の溶出物(34.7mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.37分;実測付加物:[M+H];実測質量:873.2)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.84 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.71 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 7.24 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.56 (m, 4H), 4.79 (br dd, J=9.6, 4.7 Hz, 1H), 4.52 (br d, J=5.8 Hz, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.43 (br dd, J=14.0, 4.6 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.12 - 3.01 (m, 1H), 2.44 (br s, 2H), 1.41 - 1.33 (m, 1H), 1.00 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.18 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -105.02 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.62 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.58 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
実施例180:2番目の溶出物(27.2mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.38分;実測付加物:[M+H];実測質量:873.23)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB74a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(153mg、0.506mmol)、2-アミノ-4,6-ジメトキシ安息香酸(100mg、0.506mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(100mg、0.253mmol)のピリジン(2mL)中混合物を亜リン酸ジフェニル(0.30mL、1.5mmol)で処理し、窒素でフラッシュした。反応混合物を圧力容器中で密封し、撹拌し、70℃で3時間加熱した。反応混合物を窒素の気流下で部分的に濃縮し、EtOAc(約25mL)で希釈し、5%クエン酸(約20mL)、飽和K3PO4(約20mL)及びブラインで洗浄した。有機成分を乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物を8回注入での分取HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 5μm 21.2×100mm;溶媒A:0.1%TFAを含む90:10MeOH/H2O;溶媒B:0.1%TFAを含む10:90MeOH/H2O;濃度勾配:12分かけて50〜100%B;流速:20mL/分;波長:220nm)により精製して、表題化合物(108mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.12分; m/z = 839.1 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5,7-ジメトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB74b)
トリフル酸(0.053mL、0.60mmol)を、中間体JB74a(108mg、0.129mmol)のDCM(1.0mL)及びTFA(0.5mL)中撹拌溶液に滴下添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を窒素の気流下で濃縮し、残留物をEtOAc(約8mL)中に溶解し、飽和NaHCO3(約4mL)で洗浄した。次いで有機成分をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、表題化合物(80mg)をジアステレオマーの約1:1混合物として得た。この物質を追加の精製なしに使用した。LC/MS保持時間 = 0.86及び0.99分; m/z = 618.9 [M+H]+.カラム:BEH C18 2.1×50mm 1.7um;移動相A:水中0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA;濃度勾配:1.0分かけて2〜98%B、次いで98%Bで0.5分保持;検出:220nmでのUV。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5,7-ジメトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例182)及び実施例181
EDC(27.2mg、0.142mmol)及びN-メチルモルホリン(0.06mL、0.5mmol)を、中間体JB74b(80mg、0.129mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(34.1mg、0.129mmol)の3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(DMA中1M、0.04mL、0.04mmol)及びDMF(1mL)中撹拌溶液に加え、次いで反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製の反応混合物を濾過し、以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:45%Bで0分保持、22分かけて45〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。2種の単離物を各々単一の立体異性体として単離した。
実施例181:最初の溶出物(8.7mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:95%;RT:2.07分;実測付加物:[M+H];実測質量:865.3)。
実施例182:2番目の溶出物(6.4mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.17分;実測付加物:[M+H];実測質量:865.1)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.26 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.07 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.83 - 6.56 (m, 5H), 4.80 - 4.76 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.44 (br dd, J=13.6, 5.0 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.06 (br dd, J=13.7, 9.2 Hz, 1H), 2.48 - 2.41 (m, 2H), 1.41 - 1.35 (m, 1H), 1.01 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.14 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -105.03 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -111.71 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.51 (d, J = 311.9 Hz, 1F).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例184)及び実施例183
EDC(32.5mg、0.169mmol)及びN-メチルモルホリン(0.068mL、0.616mmol)を、中間体26b(120mg、0.154mmol)及び2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(25.6mg、0.154mmol)並びにDMA中3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール(1M、0.05mL、0.05mmol)のDMF(1.2mL)中撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗製の反応混合物を濾過し、以下の条件を用いて分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:40%Bで0分保持、25分かけて40〜90%B、次いで100%Bで5分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃。2種の単離体を各々単一の立体異性体として得た。
実施例183:最初の溶出物(25.1mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:1.94分;実測付加物:[M+H];実測質量:725.0)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.01 - 7.94 (m, 1H), 7.80 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.49 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.40 - 7.29 (m, 2H), 7.22 - 7.18 (m, 1H), 6.80 - 6.73 (m, 1H), 6.54 (br d, J=5.8 Hz, 2H), 6.05 - 6.00 (m, 1H), 4.80 - 4.66 (m, 3H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.93 (br dd, J=13.7, 6.1 Hz, 1H), 1.94 - 1.91 (m, 1H), 0.97 - 0.89 (m, 2H), 0.75 - 0.68 (m, 2H)
実施例184:2番目の溶出物(48.3mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:100.0%;RT:2.06分;実測付加物:[M+H];実測質量:725.1)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.99 - 7.91 (m, 1H), 7.73 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.39 - 7.29 (m, 3H), 7.25 - 7.21 (m, 1H), 6.79 - 6.72 (m, 1H), 6.65 (br d, J=7.0 Hz, 2H), 5.93 (br s, 1H), 4.97 - 4.89 (m, 1H), 4.43 - 4.36 (m, 1H), 4.33 - 4.26 (m, 1H), 3.67 - 3.62 (m, 3H), 3.46 (br dd, J=14.0, 5.2 Hz, 1H), 3.30 - 3.26 (m, 3H), 3.05 (br dd, J=14.2, 8.7 Hz, 1H), 1.91 - 1.81 (m, 1H), 0.91 - 0.84 (m, 2H), 0.65 (br d, J=3.1 Hz, 2H). 19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -111.22 (s, 1F), -111.73 (s, 2F).
tert-ブチル2,6-ジフルオロ-4-メトキシベンゾエート(中間体JB76a)
氷浴で冷却した2-ブロモ-1,3-ジフルオロ-5-メトキシベンゼン(4.42g、19.8mmol)のTHF(50mL)中溶液に、THF中1.3Mイソプロピルマグネシウムクロリド/塩化リチウム錯体(15.2mL、19.8mmol)を添加漏斗により滴下添加した。得られた溶液をこの温度で30分間撹拌した。ジ-tert-ブチルジカルボネート(5.06mL、21.8mmol)のTHF(10mL)中溶液を添加漏斗により滴下添加し、得られた溶液をこの温度で1時間撹拌した。反応物を5%クエン酸でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残ったスラリー液をDCM(10mL)中に溶解し、濾過し、FCC(シリカゲルカートリッジ(80g)、0〜30%EtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、表題化合物(4.40g)を無色油状物として得た。1H NMR (499 MHz, CDCl3) δ 6.50-6.46 (m, 1H), 6.46-6.43 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 1.60 (s, 9H). 19F NMR (470 MHz, CDCl3) δ -109.35 (s, 2F).
tert-ブチル2-アミノ-6-フルオロ-4-メトキシベンゾエート(中間体JB76b)
アンモニアガスを溶液に吹き込みながら、中間体JB76a(2.44g、9.99mmol)及びDMSO(20mL)を含む圧力容器を氷浴で冷却した。容器を密封し、油浴中90℃で20時間加熱した。反応混合物を水(200mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(40mL、×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残った油状物をFCC(120gシリカゲルカートリッジ、0〜20%EtOAc-ヘキサン)により精製して、中間体JB76b(0.581g)を無色油状物として得た。1H NMR (499 MHz, CDCl3) δ 5.97 (dd, J=13.2, 2.4 Hz, 1H), 5.94-5.89 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 1.59 (s, 9H). 19F NMR (470 MHz, クロロホルム-d) δ -103.52 (s, 1F).
2-アミノ-6-フルオロ-4-メトキシ安息香酸(中間体JB76c)
中間体JB76b(203mg、0.841mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.65mL、8.4mmol)を加え、生成した溶液を室温で2時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流により除去した。残った固体をヘキサンで摩砕し、真空乾固して、中間体JB76cのTFA塩(230mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (499 MHz, DMSO-d6) δ 6.10 (dd, J=2.4, 0.9 Hz, 1H), 5.94 (dd, J=13.7, 2.5 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H). 19F NMR (470 MHz, DMSO-d6) δ -75.02 (s, 1F), -104.55 (s, 1F).
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB76d)
中間体JB76cのTFA塩(181mg、0.604mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(182mg、0.604mmol)、及び亜リン酸ジフェニル(0.78mL、3.6mmol)のピリジン(3mL)中混合物を反応容器中に密封し、油浴中70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(262mg、0.664mmol)を反応混合物に加え、これを再度密封し、85℃で更に2時間加熱した。溶媒を窒素の一定気流により除去した。残留物を水(20mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(10mL、×2)で抽出した。合わせた有機層を5%クエン酸、1.5M K3PO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、0〜50%EtOAc-ヘキサン)により精製して、中間体JB76d(390mg)を立体異性体の混合物として得た。LC/MS保持時間 = 1.12分; m/z = 727.5 [M-Boc]+, 827.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-5-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB76e)
氷浴で冷却した中間体JB76d(390mg、0.471mmol)のDCM(2mL)中溶液に、TFA(2.0mL)及びトリフル酸(0.21mL、2.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流で除去し、残留物をEtOAc(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体JB76e(342mg)を立体異性体の混合物として得た。この物質を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 0.66, 0.71分; m/z = 607.08 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例186)並びに実施例185及び実施例187
中間体JB76e(130mg、0.180mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(47.5mg、0.180mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.090mL、0.090mmol)のDMF(1.7mL)中溶液に、EDC(38mg、0.20mmol)及びN-メチルモルホリン(0.079mL、0.72mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge Shield RP18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:29%Bで0分保持、45分かけて29〜55%B、次いで100%Bで10分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例185:最初の溶出物(26.5mg、立体異性体の混合物)。QC-ACN-AA-XB(純度:99.0%;RT:2.07分;実測付加物:[M+H];実測質量:852.9)。2番目の溶出物(57.3mg、立体異性体の混合物)をキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:85%CO2/15%/0.1%MeOH-DEA;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:MeOH(4mL)中に溶解した57.3mg)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例186:キラルカラム精製からの最初の溶出物(34.9mg、キラル純度87%)を、別のキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiralpak IC分取カラムOD30×250mm。5μm;移動相:70%CO2/30%IPA;流速条件:13分間70mL/分;検出波長:242nm;注入詳細:1:1IPA:CHCl3中約17mg/mL溶液0.5ml、約33mgをスタックされた注入により精製)により再度精製して、実施例186(25mg、単一の立体異性体であるが、同定されていない不純物を含んでいるとみられる)を得た。この物質を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:37%Bで0分保持、20分かけて37〜77%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により更に精製して、実施例186(18.4mg、単一の立体異性体)を得た。QC-ACN-TFA-XB(純度:100%;RT:211分;実測付加物:[M+H];実測質量:853.06)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.09 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.66 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.41 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.12 (br d, J=12.5 Hz, 1H), 7.07 - 6.81 (m, 3H), 6.64 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.67 - 4.60 (m, 1H), 4.55 - 4.43 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 3.44 - 3.30 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.03 - 2.95 (m, 1H), 2.50 - 2.42 (m, 2H), 1.41 - 1.33 (m, 1H), 0.86 (br s, 1H). 19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -79.51 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -102.89 (br d, J=253.2 Hz, 1F), -108.07 (s, 1F), -110.10 (s, 2F), -110.94 (d, J = 309.0 Hz, 1F), -112.74 (d, J = 309.0 Hz, 1F).
実施例187:キラルカラム精製からの2番目の溶出物(6.6mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.13分;実測付加物:[M+H];実測質量:852.9)。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例189)並びに実施例188及び実施例190
中間体JB76e(130mg、0.180mmol)、2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(31.5mg、0.180mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.090mL、0.090mmol)のDMF(1.7mL)中溶液に、EDC(37.9mg、0.198mmol)及びN-メチルモルホリン(0.08mL、0.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge Shield RP18、200mm×19mm、5μm粒子;移動相A:10mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:29%Bで0分保持、45分かけて29〜55%B、次いで100%Bで10分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。
実施例188:最初の溶出物(23.1mg、立体異性体の混合物)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:1.93分;実測付加物:[M+H];実測質量:755.3)。
2番目の溶出物(61.1mg、立体異性体の混合物)をキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:80%CO2/20%/0.1%MeOH-DEA;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:MeOH(9mL)中に溶解した61.1mg)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例189:最初の溶出物(34.0mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.15分;実測付加物:[M+H];実測質量:755.3)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.79 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.26 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.11 (br d, J=12.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.02 (br t, J=9.3 Hz, 1H), 6.68 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 5.85 (d, J=2.1 Hz, 1H), 4.59 - 4.51 (m, 1H), 4.42 - 4.34 (m, 1H), 4.31 - 4.24 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.43 - 3.35 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 3.02 - 2.94 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 1H), 0.80 - 0.73 (m, 2H), 0.53 (br t, J=5.6 Hz, 2H). 19F NMR (471 MHz, DMSO-d6) δ -108.12 (s, 1F), -110.08 (s, 2F).
実施例190:2番目の溶出物(7.7mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:90%;RT:2.15分;実測付加物:[M+H];実測質量:755.3)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB79a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(102mg、0.337mmol)、2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(56.4mg、0.337mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体CI12d、100mg、0.225mmol)のピリジン(2mL)及び亜リン酸ジフェニル(0.22mL、1.1mmol)中混合物を窒素でフラッシュし、反応容器中に密封し、油浴を用いて70℃で3.5時間加熱した。反応混合物を部分的に濃縮し、EtOAc(25mL)で希釈し、5%クエン酸(約20mL)、1.5M K3PO4(約20mL)及びブラインで洗浄した。有機成分をMgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、中間体JB79a(81mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.13分; m/z = 859.3 [M+H]+(カラム:BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB79b)
氷浴で冷却した中間体JB79a(81mg、0.094mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.5mL)及びトリフル酸(0.04mL、0.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流で除去し、残留物をEtOAc(8mL)と飽和NaHCO3(4mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体JB79b(60mg)を得た。この物質を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 0.75分; m/z = 639.0 [M+H]+(カラム:BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例191)並びに実施例191.2及び実施例191.3
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体JB79b、0.060g、0.094mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(25mg、0.094mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.05mL、0.05mmol)のDMF(1.0mL)中溶液に、EDC(0.020g、0.10mmol)、次いでN-メチルモルホリン(0.04mL、0.4mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:39%Bで0分保持、20分かけて39〜79%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、単一の主要な単離体(32.9mg)を得、これをキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:80%CO2/20%/0.1%MeOH-DEA;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:MeOH/ACN(3mL)中に溶解した32.9mg)により更に精製した。3種が溶出し、これを単離した。
実施例191:最初の溶出物(22.9mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.17分;実測付加物:[M+H];実測質量:885.4)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.18 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.30 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 6.82 - 6.48 (m, 4H), 6.16 - 5.87 (m, 1H), 4.74 (br dd, J=9.0, 4.7 Hz, 1H), 4.71 - 4.59 (m, 2H), 4.29 - 4.16 (m, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.91 - 3.75 (m, 1H), 3.41 - 3.34 (m, 1H), 3.16 - 3.12 (m, 3H), 3.05 - 2.97 (m, 1H), 2.50 - 2.40 (m, 2H), 1.43 - 1.33 (m, 1H), 1.02 (br s, 1H)19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.23 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -105.05 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -111.71 (s, 2F), -113.33 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.43 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -122.60 (br d, J=5.7 Hz, 2F)
実施例191.2:2番目の溶出物(1.2mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:95%;RT:2.21分;実測付加物:[M+H];実測質量:885.2)。
実施例191.3:3番目の溶出物(3.6mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:97%;RT:2.14分;実測付加物:[M+H];実測質量:885.3)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体JB80a)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(96mg、0.32mmol)、2-アミノ-4-メトキシ安息香酸(53mg、0.32mmol)及びN-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体CI13d、100mg、0.212mmol)のピリジン(2mL)及び亜リン酸ジフェニル(0.21mL、1.1mmol)中混合物を窒素でフラッシュし、反応容器中に密封し、油浴を用いて70℃で3.5時間加熱した。反応混合物を部分的に濃縮し、EtOAc(25mL)で希釈し、5%クエン酸(約20mL)、1.5M K3PO4(約20mL)及びブラインで洗浄した。有機成分をMgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をFCC(24gシリカゲルカートリッジ、10〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、中間体JB80a(141mg)を得た。LC/MS保持時間 = 1.15分; m/z = 829.0 [M-tBu+H]+(カラム:BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体JB80b)
氷浴で冷却した中間体JB80a(140mg、0.158mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.5mL)及びトリフル酸(0.07mL、0.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。揮発物を窒素の一定気流で除去し、残留物をEtOAc(8mL)と飽和NaHCO3(4mL)との間で分配した。有機成分をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体JB80b(60mg)を得た。この物質を更には精製せずに使用した。LC/MS保持時間 = 0.77分; m/z = 664.9 [M+H]+(カラム:BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。波長=220nm)。
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(シクロプロパンスルホンアミド)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-7-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例192)並びに実施例192.2及び実施例192.3
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-メトキシ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)シクロプロパンスルホンアミド(中間体JB80b、0.105g、0.158mmol)、2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.042g、0.16mmol)及びHOAt(DMA中1M、0.08mL、0.08mmol)のDMF(1.6mL)中溶液に、EDC(0.033g、0.17mmol)、次いでN-メチルモルホリン(0.07mL、0.6mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。粗製材料を分取LC/MS(カラム:XBridge C18、200mm×19mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:41%Bで0分保持、20分かけて41〜81%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分;カラム温度:25℃)により精製して、単一の主要な単離体(39.5mg)を得、これをキラルSFC(装置:Waters 100 分取SFC;カラム:Chiral OD 30×250mm。5μm;移動相:85%CO2/15%/0.1%MeOH-DEA;流速条件:100mL/分;検出波長:220nm;注入詳細:MeOH/ACN(3mL)中に溶解した39.5mg)により更に精製した。3種が溶出し、これを単離した。
実施例192:最初の溶出物(20.5mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.25分;実測付加物:[M+H];実測質量:911.3)。1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.18 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.33 - 7.28 (m, 2H), 7.24 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.82 - 6.51 (m, 4H), 6.15 - 5.88 (m, 1H), 4.73 (dd, J=9.0, 5.0 Hz, 1H), 4.70 - 4.64 (m, 1H), 4.63 - 4.58 (m, 1H), 4.36 - 4.25 (m, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.94 - 3.82 (m, 1H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 3.03 (dd, J=13.9, 9.0 Hz, 1H), 2.92 - 2.87 (m, 1H), 2.49 - 2.39 (m, 2H), 1.12 - 1.07 (m, 2H), 1.01 (br s, 1H), 0.93 (br d, J=4.9 Hz, 2H)19F NMR (471 MHz, MeOH-d4) δ -82.28 (br d, J=256.1 Hz, 1F), -105.05 (br d, J=254.6 Hz, 1F), -111.66 (s, 2F), -113.49 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -114.49 (d, J = 311.9 Hz, 1F), -122.49 (s, 2F).
実施例192.2:2番目の溶出物(1.3mg)。QC-ACN-AA-XB(純度:98%;RT:2.29分;実測付加物:[M+H];実測質量:911.2)。
実施例192.3:3番目の溶出物(1.9mg、単一の立体異性体)。QC-ACN-AA-XB(純度:100%;RT:2.23分;実測付加物:[M+H];実測質量:911.4)。
メチル6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体MP1a)
メチル6-アミノ-3-ブロモ-5-メルカプトピコリネート、HCl(4.0g、13.35mmol)のDCE(200mL)中懸濁液に、DIEA(7.0mL、40.1mmol)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。次いで混合物を0℃に冷却し、チオホスゲン(1.12mL、14.69mmol)を滴下添加した。次いで混合物を室温に加温し、更に2時間撹拌した。この時点でのLC/MSは、出発物が消費されており、二量体の分子量と一致するピーク(ジメチル5,5’-(チオカルボニルビス(スルファンジイル))ビス(6-アミノ-3-ブロモピコリネート、LC/MS (M+H)+ = 566.8)が形成されたことを示している。次いで混合物をジクロロメタンで希釈し、0.1N HClで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をエタノール(30mL)で希釈し、90℃で2.5時間加熱した。この時点でのLC/MSは、反応の完結、及び主要物としての所望の環化生成物(LC/MS (M+H)+ = 304.8)を示している。次いで混合物を冷却し、濃縮した。次いで残留物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、真空中で濃縮した。上記残留物のDMF(100mL)中溶液に、0℃でK2CO3(1.84g、13.35mmol)を、続いてMeI(0.84mL、13.35mmol)を加えた。0℃で1時間撹拌した後、混合物を室温に加温した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(1.3g)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (s, 1H), 4.03 (s, 3H), 2.88 (s, 3H). LC/MS: m/z = 318.8 [M+H]+.
6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体MP1b)
メチル6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体MP1a、3.20g、10.03mmol)のTHF(100mL)中溶液に、-78℃で1M DIBAL-H(30.1mL、30.1mmol)を20分かけて加え、-78℃で更に2.5時間撹拌した。次いで混合物をメタノールでクエンチし、酢酸エチルで希釈し、飽和NH4Cl溶液で洗浄した。次いで有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物を室温でCH2Cl2(100mL)中のデス-マーチンペルヨージナン(2.12g、5.01mmol)で2時間処理した。次いで飽和NaHCO3溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(2.4g)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.24 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 2.92 (s, 3H). LC/MS: m/z = 288.8 [M+H]+.
(S,E)-N-((6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体MP1c)
6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-カルバルデヒド(中間体MP1b、2.40g、8.30mmol)のCH2Cl2(150mL)中溶液に、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.11g、9.13mmol)を、続いて硫酸第二銅(2.65g、16.60mmol)を加え、得られた混合物を室温で24時間撹拌した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをジクロロメタンで洗浄した。次いで濾液を濃縮し、Biotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(2.8g)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.08 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.34 (s, 9H). LC/MS: m/z = 391.9 [M+H]+.
(S)-N-(1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体MP1d)
削り状マグネシウム(中間体MP1c、0.35g、14.27mmol)のエチルエーテル(20mL)中撹拌溶液に、1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(1.85mL、14.27mmol)を滴下添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこのグリニャール試薬を、-78℃で予め撹拌した(S,E)-N-((6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.80g、7.14mmol)のTHF(100mL)中溶液にゆっくり加え、混合物を-78℃で更に2時間撹拌した。次いで反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。次いで有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(2.7g)を分離できないジアステレオマーの約(3:1)混合物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.25 (s, 0.7H), 8.18 (s, 0.3H), 6.81 - 6.73 (m, 1.4H), 6.72 - 6.58 (m, 1.6H), 5.35 - 5.27 (m, 0.3H), 5.24-5.19 (m, 0.7H), 4.92 (d, J=9.8 Hz, 0.7H), 4.53 (d, J=10.1 Hz, 0.3H), 3.47 - 3.34 (m, 0.6H), 3.17 (dd, J=13.8, 5.0 Hz, 0.7H), 3.01 (dd, J=13.9, 9.6 Hz, 0.7H), 2.91 (s, 0.8H), 2.90 (m, 1.2H), 1.15 (s, 1H), 1.13 (s, 8H). LC/MS: m/z = 519.9 [M+H]+.
1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体MP1e)
(S)-N-(1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(中間体MP1d、2.7g、5.2mmol)のジオキサン(30mL)中懸濁液に、ジオキサン中4M HCl(13.0mL、51.9mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(2.1g)を薄ピンク色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.86 (s, 1H), 8.76 (br s, 3H), 7.14 (tt, J=9.5, 2.3 Hz, 1H), 6.91 - 6.72 (m, 2H), 5.08 - 4.92 (m, 1H), 3.37 - 3.10 (m, 2H), 2.85 (s, 3H). LC/MS: m/z = 415.9 [M+H]+.
tert-ブチル(1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP1f)
1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(中間体MP1e、2.10g、5.04mmol)のDCM(50mL)中撹拌溶液に、0℃でTEA(1.41mL、10.09mmol)を、続いてBoc2O(1.32g、6.05mmol)を加え、得られた混合物を室温に加温し、更に2時間撹拌した。次いで混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜40%EtOAc/ヘキサン)により精製して、エナンチオマーの混合物(2.3g)を得、これをキラルSFC分離(Chiralpak AS-H分取カラム、30×250mm、5μm、移動相:CO2中15%IPA、150bar)に供して、2種のエナンチオマーを得た。
中間体MP1f-E1(最初に溶出するエナンチオマー、530mg):1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.23 (s, 1H), 6.82 - 6.55 (m, 3H), 5.97 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 5.70 - 5.55 (m, 1H), 3.21 - 3.11 (m, 1H), 2.98 (br dd, J=13.3, 8.0 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.38 (s, 9H). LC/MS: m/z = 516.0 [M+H]+.
中間体MP1f-E2(2番目に溶出するエナンチオマー、1.5g)を次のステップに進めた。
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP1g)
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(1-(6-ブロモ-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP1f-E2、0.25g、0.48mmol)、N-(4-クロロ-1-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(0.22g、0.58mmol)を、続いてジオキサン(10mL)及び1N重炭酸ナトリウム(2.90mL、2.90mmol)を加え、混合物を10分間脱気した。次いでPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(39.5mg、0.048mmol)を加え、混合物をマイクロ波中140℃で1時間加熱した。次いで反応混合物をセライトのプラグに通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。次いで水を混合物に加え、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(125mg)を立体異性体の混合物(LC/MSにより約1:3)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.40 - 7.29 (m, 1H), 7.26 - 7.18 (m, 1H), 7.12 (d, J=7.5 Hz, 0.3H), 6.95 (d, J=7.5 Hz, 0.7H), 6.63 (tt, J=9.0, 2.3 Hz, 1H), 6.34 - 6.25 (m, 2.3H), 6.15 (d, J=7.5 Hz, 0.7H), 5.86 - 5.80 (m, 0.7H), 5.65 - 5.61 (m, 0.3H), 4.81 - 4.67 (m, 1H), 3.41 (s, 1H), 3.40 (s, 1H), 3.38 (s, 2H), 3.33 (s, 2H), 3.18 - 3.01 (m, 2H), 2.97 (s, 2H), 1.39 (s, 2H), 1.34 (s, 7H). LC/MS: m/z = 695.1 [M+H]+, 717.0 [M+Na]+.
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP1h)
tert-ブチル(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP1g、0.25g、0.36mmol)のジオキサン(3mL)中懸濁液に、ジオキサン中4M HCl(0.90mL、3.60mmol)を加え、得られた混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(185mg)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS: m/z = 595.0 [M+H]+.
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例193)
N-(7-(5-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-6-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP1h、0.18g、0.30mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(80mg、0.30mmol)のDMF(5mL)中混合物に、DIEA(0.16mL、0.91mmol)を、続いてHATU(127mg、0.333mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、実施例193(160mg;立体異性体比、約25:75)を得た。LC-MS保持時間 = 2.11及び2.24分; m/z = 841.0 [M+H]+.カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.21 (d, J=8.2 Hz, 0.7H), 9.0.5 (d, J=8.2 Hz, 0.3H), 8.55 (s, 0.3H), 8.51 (s, 0.7H), 7.28 - 6.74 (m, 4H), 6.57 (br.d, J=6.4 Hz, 0.7H), 6.43 (br d, J=6.4 Hz, 0.3H), 5.14-5.09 (m, 0.3H), 4.88 - 4.82 (m, 0.7H), 4.81 - 4.60 (m, 2H), 3.26 - 3.16 (m, 3H), 3.15 - 2.96 (m, 2H), 2.90 (s, 3H), 2.60 - 2.39 (m, 5H), 1.45 - 1.33 (m, 1H), 0.95 (br d, J=3.4 Hz, 0.3H), 0.84 (br s, 0.7H).
N-(1-(2-アミノ-6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例194)
N-(1-(6-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-2-(メチルチオ)チアゾロ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例193、20mg、0.02mmol)及びメタノール中7Mアンモニア(0.34mL、2.38mmol)の混合物を、密封管中70℃で4日間加熱した。次いで混合物を濃縮し、以下の条件を用いる分取HPLCにより精製した:分取HPLC:XBridge C18、19×200mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:27%Bで0分保持、25分かけて27〜67%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。立体異性体(約25:75比)は分離可能であるが、これらを再度組み合わせて実施例194(4mg;立体異性体比、約25:75)を得た。LC-MS保持時間 = 1.75及び1.85分; m/z = 810.0 [M+H]+(カラム:Acquity UPLC BEH、2.1×50mm、1.7μm粒子;溶媒A=100%水中0.05%TFA。溶媒B=100%アセトニトリル中0.05%TFA。流速=1mL/分。出発%B=0。最終%B=100。濃度勾配時間=2.2分、次いで100%Bで1分保持。検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.01 (br d, J=8.5 Hz, 0.7H), 8.90 (br d, J=8.3 Hz, 0.3H), 8.18 (s, 0.6H), 8.15 (s, 1.4H), 8.07 (s, 0.3H), 8.02 (s, 0.7H), 7.21 - 6.76 (m, 4H), 6.55 (br d, J=6.7 Hz, 1.4H), 6.43 (br d, J=6.7 Hz, 0.6H), 4.94 - 4.87 (m, 0.3H), 4.84 - 4.58 (m, 2.7H), 3.29 - 2.90 (m, 5H), 2.62 - 2.41 (m, 5H), 1.45-1.41 (m, 0.3H), 1.39 - 1.31 (m, 0.7H), 0.99 - 0.93 (m, 0.3H), 0.86 (br s, 0.7H).
tert-ブチル(S)-(1-(7-アセチル-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP3a)
tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27a、0.50g、0.58mmol)、トリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(0.25g、0.67mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(40.9mg、0.06mmol)のトルエン(10mL)中溶液を110℃で3時間加熱した。次いで混合物を冷却し、セライトのパッドに通して濾過した。次いで濾液を濃縮し、粗製材料をTHF(10mL)中に再度溶解し、1N HCl(0.25mL)を混合物に加えた。次いで得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(290mg)を得、これは反応シーケンスにてラセミ化したことによる立体異性体の混合物及び安定なアトロプ異性体の存在であった。LC/MS: m/z = 843.2 [M+Na].
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(1,1-ジフルオロエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP3b)
密封管中のtert-ブチル(S)-(1-(7-アセチル-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP3a、0.29g、0.35mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液に、DAST(1.2mL、8.8mmol)及び1滴のEtOHを加えた。次いで管を密封し、混合物を60℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を飽和NaHCO3溶液中に注ぎ入れ、DCMで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜40%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(120mg)を立体異性体の混合物として得た。LC/MS: m/z = 865.2 [M+Na].
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(1,1-ジフルオロエチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP3c)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(1,1-ジフルオロエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP3b、0.12g、0.14mmol)のCH2Cl2(1mL)中溶液に、TFA(2mL)を、続いてトリフル酸(0.04mL、0.43mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液(3mL)、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(80mg)を立体異性体の混合物として得た。LC/MS: m/z = 623.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(1,1-ジフルオロエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例196)、実施例195及び実施例195.2
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(1,1-ジフルオロエチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP3c、60mg、0.10mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(25mg、0.10mmol)のDMF(3mL)中撹拌溶液に、DIEA(0.05mL、0.29mmol)を、続いてHATU(40mg、0.11mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をメタノール中2Mアンモニア(2mL)で処理し、混合物を10分間撹拌した。次いで混合物を濃縮し、以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:36%Bで0分保持、25分かけて36〜76%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例195:最初の溶出物(10mg、立体異性体の混合物)、LC/MS: m/z = 869.1 [M+H]+.
2番目の溶出物(70mg、立体異性体の混合物)を、Chiralpak IF-H分取カラム、21×250mm、5μm;移動相:CO2中30%IPA、150bar、温度:40℃、流速:10分で60.0mL/分。220nmにてモニターしたUV。注入:1:1IPA:DMF中約25mg/mL(0.25mL)により更に精製した。立体異性体関係の2種の溶出物を単離した。
実施例195.2:最初の溶出物(12mg、単一の立体異性体)。
実施例196:2番目の溶出物(37mg、単一の立体異性体)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 8.31 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.81 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.59 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.02 - 6.74 (m, 3H), 6.59 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.62 - 4.42 (m, 3H), 3.98 (br d, J=4.9 Hz, 3H), 3.35 (br d, J=12.8 Hz, 1H), 3.15 (s, 3H), 3.04 - 2.92 (m, 1H), 2.41 (br d, J=3.4 Hz, 1H), 2.05 (br t, J=19.1 Hz, 3H), 1.39 - 1.28 (m, 1H), 1.19 (s, 1H), 0.81 (br s, 1H). LC/MS: m/z = 869.1 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-ブロモ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP4a)
tert-ブチル(S)-(1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体27a、0.59g、0.69mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液に、TFA(4mL)を、続いてトリフル酸(0.18mL、2.06mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液(5mL)、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(420mg)を立体異性体の混合物として得た。LC/MS: m/z = 637.8 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体MP4b)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-ブロモ-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP4a、0.40g、0.63mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(0.17g、0.63mmol)のDMF(6mL)中混合物に、DIEA(0.33mL、1.88mmol)を、続いてHATU(0.26g、0.69mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をメタノール中2Mアンモニア(2mL)で処理し、混合物を10分間撹拌した。次いで混合物を濃縮し、Biotage(5〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(400mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 883.0 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-アセチル-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体MP4c)
N-((S)-1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体MP4b、0.20g、0.23mmol)、トリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(98mg、0.27mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(15.9mg、0.02mmol)のトルエン(5mL)中溶液を、110℃で16時間加熱した。次いで混合物を冷却し、セライトのパッドに通して濾過した。次いで濾液を濃縮し、粗製材料をTHF(10mL)に再度溶解し、1N HCl(0.25mL)を混合物に加えた。次いで得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(90mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 847.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-シクロプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例198)及び実施例MP197
N-((S)-1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体MP4b、0.1g、0.11mmol)、シクロプロピルボロン酸(15mg、0.17mmol)のトルエン(4mL)及び水(0.4mL)中撹拌溶液に、リン酸カリウム三塩基酸(72mg、0.34mmol)を加え、混合物を窒素で30分間パージした。次いで酢酸パラジウム(II)(3mg、0.01mmol)及びトリシクロヘキシルホスフィン(6mg、0.02mmol)を不活性雰囲気下で加え、混合物を100℃で16時間加熱した。次いで反応混合物を冷却し、水(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(25ml)で希釈し、水(10ml)、ブライン溶液(10ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗製材料を以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:34%Bで0分保持、25分かけて34〜74%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例197:最初の溶出物(3mg、立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 2.21分; m/z = 845.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.09 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 8.25 - 7.80 (m, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.43-7.36 (m, 2H), 7.25 - 7.18 (m, 1H), 7.15 - 6.84 (m, 2H), 6.54 (br d, J=5.8 Hz, 2H), 4.87 - 4.64 (m, 2H), 4.56 - 4.41 (m, 1H), 3.31 - 3.22 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.12-3.09 (m, 3H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 2.26 - 2.16 (m, 1H), 1.41 (br s, 1H), 1.23 (s, 1H), 1.18 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 1.01 - 0.87 (m, 3H).
実施例198:2番目の溶出物(7mg、示された異性体及び立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 2.26分; m/z = 845.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.05 (br d, J=4.0 Hz, 1H), 8.08 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.66 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (br dd, J=19.7, 7.8 Hz, 2H), 7.08 - 6.77 (m, 2H), 6.65 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.67 - 4.41 (m, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.05 - 2.93 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.45 (br s, 1H), 2.26 - 2.14 (m, 1H), 1.36 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 1.23 (s, 1H), 1.17 (br d, J=7.9 Hz, 2H), 0.95 - 0.76 (m, 3H).
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(メチルスルホニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例200)及び実施例199
脱気したN-((S)-1-(7-ブロモ-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(中間体MP4b、99mg、0.11mmol)、メタンスルフィン酸ナトリウム(14mg、0.13mmol)及びL-プロリンナトリウム塩(3mg、0.02mmol)のDMSO(3mL)中溶液に、ヨウ化銅(I)(2.133mg、0.011mmol)を加え、混合物を2分間再度脱気した。次いでバイアルを密封し、混合物をマイクロ波中95℃で36時間加熱した。次いで反応混合物をマイクロフィルターに通し、濾液を以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:26%Bで0分保持、25分かけて26〜66%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例199:最初の溶出物(12mg、立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 1.9分; m/z = 883.0 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.08 (br d, J=6.1 Hz, 1H), 8.49 - 8.39 (m, 2H), 8.16 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.48 - 7.39 (m, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 1H), 7.15 - 6.80 (m, 2H), 6.53 (br d, J=4.3 Hz, 2H), 4.86 - 4.66 (m, 2H), 4.61 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.23-3.17 (m, 1H), 3.18 - 3.11 (m, 6H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.51 (br s, 3H), 1.41 (br d, J=6.1 Hz, 1H), 1.23 (s, 1H), 0.94 (br s, 1H).
実施例200:2番目の溶出物(35mg、示された異性体及び立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 1.96分; m/z = 883.0 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.16 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.46 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.15 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.71 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.44 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 - 6.79 (m, 2H), 6.66 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 4.72 - 4.47 (m, 3H), 3.17 (s, 3H), 3.08 - 2.92 (m, 1H), 2.51 (br s, 6H), 2.47 - 2.42 (m, 1H), 1.91 (s, 1H), 1.35 (br d, J=6.7 Hz, 1H), 1.23 (br s, 1H), 0.84 (br s, 1H).
メチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルベンゾエート(中間体MP5a)
メチル2-アミノ-4-メチルベンゾエート(2.0g、12.11mmol)のTHF(100mL)中溶液に、BOC-無水物(7.0mL、30.3mmol)、TEA(4.2mL、30.3mmol)を、続いてDMAP(1.48g、12.11mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(0〜30%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(2.2g)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.18 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.47 (s, 9H).
メチル4-(ブロモメチル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾエート(中間体MP5b)
メチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルベンゾエート(中間体MP5a、1.5g、5.65mmol)、NBS(1.00g、5.65mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.14g、0.57mmol)のCCl4(30mL)中溶液を、70℃で16時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、スクシンイミドを濾過し、CCl4で洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させた。次いで残留物をBiotage(0〜10%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(1.6g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.44 (s, 1H), 8.52 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.05 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 1.54 (s, 9H). LC/MS: m/z = 243.8 [M-Boc].
メチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((メチルスルホニル)メチル)ベンゾエート(中間体MP5c)
メチル4-(ブロモメチル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾエート(中間体MP5b、1.60g、4.65mmol)のDMF(30mL)中溶液に、メタンスルフィン酸ナトリウム(0.71g、6.97mmol)を加え、得られた混合物を60℃で2時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜80%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(1.0g)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.16 (s, 1H), 8.25 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.94 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.14 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 1.48 (s, 9H).
メチル2-アミノ-4-((メチルスルホニル)メチル)ベンゾエート(中間体MP5d)
メチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((メチルスルホニル)メチル)ベンゾエート(中間体MP5c、700mg、2.04mmol)のCH2Cl2(4mL)中溶液に、TFA(1.57mL、20.38mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサンで摩砕して、表題化合物(440mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.69 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.79 (d, J=1.3 Hz, 1H), 6.75 (s, 2H), 6.56 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.92 (s, 3H). LC/MS: m/z = 243.9 [M+H]+.
2-アミノ-4-((メチルスルホニル)メチル)安息香酸(中間体MP5e)
メチル2-アミノ-4-((メチルスルホニル)メチル)ベンゾエート(中間体MP5d、0.43g、1.77mmol)のTHF(8mL)及び水(8mL)中溶液に、LiOH(0.13g、5.30mmol)を加え、得られた混合物を室温で5時間撹拌した。次いで混合物を濃縮し、残留物を水中に溶解し、1M HClでpH3に酸性化した。次いで生成した沈殿物を濾別し、水で洗浄し、高真空下で乾燥して、表題化合物(350mg)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.21 - 7.90 (m, 1H), 7.68 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.76 (d, J=1.3 Hz, 1H), 6.53 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 2.92 (s, 3H). LC/MS: m/z = 229.9 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP5f)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.34g、1.13mmol)、2-アミノ-4-((メチルスルホニル)メチル)安息香酸(中間体MP5e、0.26g、1.13mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.72mL、3.72mmol)のピリジン(8mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.49g、1.24mmol)を加え、混合物を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(25mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(300mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 815.1 [M-tBu]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP5g)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP5f、300mg、0.344mmol)のCH2Cl2(2mL)中溶液に、TFA(4mL)を、続いてトリフル酸(0.09mL、1.03mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液(5mL)、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(200mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 651.1 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例202)及び実施例201
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP5g、70mg、0.11mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(28mg、0.11mmol)のDMF(2mL)中混合物に、DIEA(0.06mL、0.32mmol)を、続いてHATU(45mg、0.12mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで粗製材料を以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:23%Bで0分保持、25分かけて23〜63%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例201:最初の溶出物(10mg、立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 1.87分; m/z = 897.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.99 (s, 1H), 9.10 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.24 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.71 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.41 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.23 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.16 - 6.88 (m, 2H), 6.53 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 4.84 (s, 2H), 4.80 (br d, J=16.8 Hz, 1H), 4.70 - 4.65 (m, 1H), 4.58 - 4.52 (m, 1H), 3.27 - 3.22 (m, 1H), 3.20 (br d, J=10.4 Hz, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.95 (br dd, J=13.1, 7.0 Hz, 1H), 2.58 (br d, J=4.9 Hz, 1H), 1.42 (br d, J=6.7 Hz, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.95 (br s, 1H).注意:スルホンピーク(3H)はDMSOピークの下にあるとみられる。
実施例202:2番目の溶出物(26mg、示された異性体及び立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 1.92分; m/z = 897.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.99 (s, 1H), 9.10 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.24 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.71 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.41 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.23 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.16 - 6.88 (m, 2H), 6.53 (br d, J=6.1 Hz, 2H), 4.84 (s, 2H), 4.80 (br d, J=16.8 Hz, 1H), 4.70 - 4.65 (m, 1H), 4.58 - 4.52 (m, 1H), 3.27 - 3.22 (m, 1H), 3.20 (s, 2H), 3.04 (s, 3H), 2.58 (br d, J=4.9 Hz, 1H), 2.51 (br s, 6H), 1.42 (br d, J=6.7 Hz, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.95 (br s, 1H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例203及び実施例204)
実施例201/202の調製にて記載した手順を使用して、中間体MP5g及び適切な酸から合成した。
実施例203:最初の溶出物(12mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.47分; m/z = 824.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.59 (br s, 1H), 8.70 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 8.21 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.69 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.06 - 6.98 (m, 2H), 6.87 (s, 1H), 6.69 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.63 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 6.55 (br d, J=7.0 Hz, 2H), 4.82 (s, 2H), 4.46 (q, J=7.3 Hz, 1H), 3.40 - 3.22 (m, 1H), 3.19 (s, 2H), 3.05 (s, 3H), 2.96 - 2.86 (m, 1H).スルホンフラグメントのピークは、DMSOピークの下にあるとみられる。
実施例204:2番目の溶出物(33mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.58分; m/z = 824.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.42 (br s, 1H), 8.76 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 8.24 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.72 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.67 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.44 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.97 (br t, J=9.2 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.70 - 6.61 (m, 4H), 6.54 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 4.81 (br s, 2H), 4.60 - 4.45 (m, 1H), 3.60 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 3.02 (s, 3H).スルホンフラグメントのピークは、DMSOピークの下にあるとみられる。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-((メチルスルホニル)メチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例205及び実施例206)
実施例201/202の調製にて記載した手順を使用して、中間体MP5g及び適切な酸から合成した。
実施例205:最初の溶出物(14mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.66分; m/z = 799.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
実施例206:2番目の溶出物(24mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.76分; m/z = 799.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
メチル4-メチル-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6a)
4-メチル-2-ニトロ安息香酸(3.0g、16.6mmol)のDMF(50mL)中溶液に、K2CO3(4.6g、33.1mmol)を、続いてMeI(3.1mL、49.7mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.9g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.70 - 7.65 (m, 2H), 7.49 - 7.44 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.49 (s, 3H). LC/MS: m/z = 195.9 [M+H]+.
メチル4-(ブロモメチル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6b)
メチル4-メチル-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6a、2.9g、14.9mmol)、NBS(2.6g、14.9mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.36g、1.49mmol)のCCl4(60mL)中溶液を、70℃で16時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、スクシンイミドを濾別し、CCl4で洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させた。次いで残留物をBiotage(0〜10%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(1.7g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.94 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.79 - 7.63 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 3.94 (s, 3H). LC/MS: m/z = 273.8 [M+H]+.
メチル4-((メチルスルホニル)メチル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6c)
メチル4-(ブロモメチル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6b、1.7g、6.2mmol)のDMF(30mL)中溶液に、メタンスルフィン酸ナトリウム(0.95g、9.30mmol)を加え、得られた混合物を60℃で2時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.4g)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.99 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.84 - 7.75 (m, 2H), 4.37 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.91 (s, 3H). LC/MS: m/z = 274.0 [M+H]+.
メチル4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6d)
メチル4-((メチルスルホニル)メチル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6c、1.0g、3.7mmol)のTHF(25mL)中溶液に、0℃でカリウムtert-ブトキシドの1M溶液(8.05mL、8.05mmol)を加え、得られた混合物を20分間撹拌した。次いでヨウ化メチル(0.50mL、8.05mmol)を滴下添加し、混合物を1時間撹拌した。次いで水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をBiotage(5〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(800mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.16 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.01 (dd, J=8.2, 1.9 Hz, 1H), 7.80 (d, J=8.3 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 1.92 (s, 6H).
メチル2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)ベンゾエート(中間体MP6e)
メチル4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-2-ニトロベンゾエート(中間体MP6d、0.4g、1.3mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、10%Pd-C(0.14g、0.13mmol)を加え、混合物を水素風船雰囲気下16時間撹拌した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをEtOHで洗浄した。次いで濾液を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(350mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.96 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.89 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 5.75 (br.s, 2H), 3.89 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 1.81 (s, 6H). LC/MS: m/z = 272.0 [M+H]+.
2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)安息香酸(中間体MP6f)
メチル2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)ベンゾエート(中間体MP6e、0.36g、1.33mmol)のTHF(6mL)及び水(6mL)中溶液に、LiOH(0.13g、5.31mmol)を加え、得られた混合物を室温で48時間撹拌した。次いで混合物を濃縮し、残留物を水中に溶解し、1M HClでpH3に酸性化した。次いで生成した沈殿物を濾別し、水で洗浄し、高真空下で乾燥して、表題化合物(220mg)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (br.s, 2H), 7.67 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.99 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.75 (dd, J=8.5, 1.8 Hz, 1H), 2.71 (s, 3H), 1.68 (s, 6H). LC/MS: m/z = 258.0 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6g)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.17g、0.56mmol)、2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)安息香酸(中間体MP6f、0.15g、0.56mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.36mL、1.86mmol)のピリジン(4mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.25g、0.62mmol)を加え、最終の溶液を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(25mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(200mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 843.2 [M-tBu]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP6h)
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6g、0.17g、0.19mmol)のCH2Cl2(1.5mL)中溶液に、TFA(3mL)を、続いてトリフル酸(0.05mL、0.57mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液(5mL)、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(120mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 679.1 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例208)及び実施例207
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メタンスルホンアミド(中間体MP6h、40mg、0.06mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(16mg、0.06mmol)のDMF(1.5mL)中混合物に、DIEA(0.03mL、0.18mmol)を、続いてHATU(25mg、0.06mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いでメタノール中2Mアンモニア(0.5mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで粗製材料を以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:28%Bで0分保持、25分かけて28〜68%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例207:最初の溶出物(4mg、立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 1.97分; m/z = 925.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.07 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.24 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.93 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.39 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.22 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.18 - 6.75 (m, 2H), 6.54 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.84 - 4.77 (m, 1H), 4.71 - 4.64 (m, 1H), 4.58 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.40 - 3.06 (m, 3H), 2.96 (br dd, J=12.7, 6.9 Hz, 1H), 2.87 (s, 3H), 2.62 - 2.56 (m, 1H), 1.92 (br s, 6H), 1.46 - 1.36 (m, 1H), 1.33 - 1.17 (m, 2H), 0.95 (br s, 1H).
実施例208:2番目の溶出物(26mg、示された異性体及び立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 2.03分; m/z = 925.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.14 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 8.25 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.91 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.45 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.12 - 6.76 (m, 2H), 6.64 (br d, J=6.7 Hz, 2H), 4.71 - 4.64 (m, 1H), 4.57 - 4.46 (m, 2H), 3.52 (s, 1.5H), 3.19 (s, 1.5H), 3.07 - 2.99 (m, 1H), 2.86 (s, 3H), 2.48-2.42 (m, 2H), 1.91 (s, 6H), 1.42 - 1.31 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.85 (br s, 1H).
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル)アセトアミド(実施例209及び実施例210)
実施例207/208の調製にて記載した手順を使用して、中間体MP6h及び適切な酸から合成した。
実施例209:最初の溶出物(13mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.6分; m/z = 852.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
実施例210:2番目の溶出物(20mg、比率が知られていないエナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.7分; m/z = 852.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
(S)-N-(1-(3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-(3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例211及び実施例212)
実施例207/208の調製にて記載した手順を使用して、中間体MP6h及び適切な酸から合成した。
実施例211:最初の溶出物(12mg、エナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.8分; m/z = 827.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
実施例212:2番目の溶出物(16mg、エナンチオマーの混合物)。LC-MS保持時間 = 1.9分; m/z = 827.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6i)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(55mg、0.18mmol)、(2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)安息香酸(中間体MP6f、47mg、0.18mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.12mL、0.60mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体21d、89mg、0.20mmol)を加え、混合物を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(25mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(50mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 949.1 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP6j)
ジオキサン(1mL)中のHCl(0.66mL、2.65mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6i、50mg、0.053mmol)を室温で2時間撹拌し、濃縮して、表題化合物(46mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 849.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例213)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP6j、46mg、0.05mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15mg、0.06mmol)のTHF(1.5mL)中混合物に、DIEA(0.03mL、0.16mmol)を、続いてHATU(22mg、0.06mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、次いで以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、表題化合物(実施例213、27mg)を4種の立体異性体の混合物として得たが、この1種は支配的である。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:29%Bで0分保持、25分かけて28〜69%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。LC-MS保持時間 = 2.05分; m/z = 975.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
tert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6k)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(55mg、0.18mmol)、2-アミノ-4-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)安息香酸(中間体MP6f、47mg、0.18mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.12mL、0.60mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。次いでN-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(95mg、0.20mmol)を加え、混合物を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(10mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(50mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 975.1 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド、HCl(中間体MP6l)
ジオキサン(1mL)中のHCl(1.3mL、5.1mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP6k、50mg、0.05mmol)を室温で2時間撹拌し、濃縮して、表題化合物(46mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 875.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(3-(4-クロロ-3-(シクロプロパンスルホンアミド)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド、TFA(実施例214)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド、HCl(中間体MP6l、46mg、0.05mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(15mg、0.06mmol)のTHF(1.5mL)中混合物に、DIEA(0.03mL、0.15mmol)を、続いてHATU(21mg、0.06mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、表題化合物(実施例214、25mg)を4種の立体異性体の混合物として得たが、この1種は支配的である。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:31%Bで0分保持、25分かけて31〜71%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。LC-MS保持時間 = 2.12分; m/z = 1001.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
2-アミノ-4-(tert-ブチル)安息香酸(中間体MP7a)
4-(tert-ブチル)-2-ニトロ安息香酸(0.43g、1.93mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、10%Pd-C(102mg、0.096mmol)を加え、混合物を水素風船雰囲気下4時間撹拌した。次いで混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをEtOHで洗浄した。次いで濾液を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題化合物(350mg)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (br. s, 2H), 7.59 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.56 (dd, J=8.5, 1.8 Hz, 1H), 1.22 (s, 9H). LC/MS: m/z = 194.0 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7b)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(65mg、0.22mmol)、2-アミノ-4-(tert-ブチル)安息香酸(中間体MP7a、42mg、0.22mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.14mL、0.71mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(94mg、0.24mmol)を加え、最終の溶液を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(10mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(70mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 835.2 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP7c)
HCl(2mL、8.0mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7b、68mg、0.08mmol)を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮して、表題化合物(62mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 735.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-メチル-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例216)及び実施例215
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP7c、60mg、0.08mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(23mg、0.09mmol)のTHF(2mL)中混合物に、DIEA(0.04mL、0.23mmol)を、続いてHATU(33mg、0.09mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、次いで以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、2種の単離体を各々立体異性体の混合物として得た。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:40%Bで0分保持、27分かけて40〜80%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。
実施例215:最初の溶出物(26mg、立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 2.37分; m/z = 861.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.08 - 8.94 (m, 1H), 8.14 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.78 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.43 - 7.34 (m, 1H), 7.23 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.15 - 6.85 (m, 2H), 6.59 - 6.39 (m, 2H), 4.87 - 4.65 (m, 2H), 4.55 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.20 (br d, J=8.9 Hz, 3H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 2H), 1.43 (br.s, 10H), 1.24 (s, 1H), 0.95 (br s, 1H).メチルスルホンピークはDMSOピークの下にあると思われる。
実施例216:2番目の溶出物(30mg、示された異性体及び立体異性体の混合物)。LC-MS保持時間 = 2.42分; m/z = 861.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.15 - 9.04 (m, 1H), 8.15 (br d, J=7.3 Hz, 1H), 7.76 (br s, 2H), 7.67 (br d, J=6.7 Hz, 1H), 7.43 (br d, J=7.0 Hz, 1H), 7.09 - 6.78 (m, 2H), 6.65 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.73 - 4.44 (m, 3H), 3.50 (s, 1.5H), 3.19 (s, 1.5H), 3.09 - 2.92 (m, 1H), 2.48 - 2.39 (m, 2H), 1.42 (br s, 9H), 1.35 (br d, J=5.2 Hz, 1H), 1.24 (br s, 1H), 0.85 (br s, 1H).メチルスルホンピークはDMSOピークの下にあると思われる。LC/MS: m/z = 861.1 [M+H]+.
tert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7d)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(65mg、0.22mmol)、2-アミノ-4-(tert-ブチル)安息香酸(中間体MP7a、42mg、0.22mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.14mL、0.71mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(0.11g、0.24mmol)を加え、最終の溶液を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(10mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(75mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 885.3 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP7e)
HCl(2mL、8.0mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7d、74mg、0.08mmol)を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮して、表題化合物(68mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 785.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(メチルスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例217)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンスルホンアミド、HCl(中間体MP7e、68mg、0.08mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(24mg、0.1mmol)のTHF(2mL)中混合物に、DIEA(0.04mL、0.25mmol)を、続いてHATU(35mg、0.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、表題化合物(実施例217、49mg)を4種の立体異性体の混合物として得たが、この1種は支配的である。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:41%Bで0分保持、25分かけて41〜81%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。LC-MS保持時間 = 2.53分; m/z = 911.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
tert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7f)
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(65mg、0.22mmol)、2-アミノ-4-(tert-ブチル)安息香酸(中間体MP7a、42mg、0.22mmol)及び亜リン酸ジフェニル(0.14mL、0.71mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物を70℃で2時間加熱した。N-(7-アミノ-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(0.11g、0.24mmol)を加え、最終の溶液を70℃で16時間加熱した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(10mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。分離した有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。残留物をBiotage(5〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(83mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 911.2 [M+H]+.
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド、HCl(中間体MP7g)
HCl(2mL、8.00mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP7f、80mg、0.1mmol)を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮して、表題化合物(74mg)を得、これは立体異性体の混合物であった。LC/MS: m/z = 811.2 [M+H]+.
N-((S)-1-(7-(tert-ブチル)-3-(4-クロロ-3-(シクロプロパンスルホンアミド)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-7-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)アセトアミド(実施例218)
(S)-N-(7-(2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-7-(tert-ブチル)-4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)-4-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-インダゾール-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド、HCl(中間体MP7g、74mg、0.1mmol)及び2-((3bS,4aR)-3-(ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-1H-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-c]ピラゾール-1-イル)酢酸(25mg、0.1mmol)のTHF(2mL)中混合物に、DIEA(0.046mL、0.262mmol)を、続いてHATU(37mg、0.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をDCM(0.5mL)中に溶解し、トリフル酸(0.05mL)及びTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮し、以下の条件を用いる分取HPLCにより精製して、表題化合物(実施例218、55mg)を4種の立体異性体の混合物として得たが、この1種は支配的である。分取HPLC:XBridge C18、19×200mm mm、5-μm粒子;移動相A:10-mM酢酸アンモニウムを含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:10-mM酢酸アンモニウムを含む95:5アセトニトリル:水;濃度勾配:44%Bで0分保持、25分かけて44〜84%B、次いで100%Bで4分保持;流速:20mL/分。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、乾燥した。検出:MS及びUV(220nm)。LC-MS保持時間 = 2.49分; m/z = 937.1 [M+H]+.(カラム:Waters XBridge C18、2.1mm×50mm、1.7μm粒子;移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む5:95アセトニトリル:水;移動相B:0.1%トリフルオロ酢酸を含む95:5アセトニトリル:水;温度:50℃;濃度勾配:3分かけて0%Bから100%B、次いで100%Bで0.75分間保持;流速:1mL/分;検出:MS及びUV(220nm)。
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(5.0g、16.6mmol)のCH2Cl2(75mL)中溶液に、HOBT(2.80g、18.25mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(3.50g、18.25mmol)を加えた。次いで混合物を0℃に冷却し、30%水酸化アンモニウム(4.31mL、33.2mmol)を滴下添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで水を加え、生成した沈殿物を濾取し、水で洗浄して、表題化合物(3.1g)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.39 (br s, 2H), 7.14 - 6.95 (m, 3H), 6.91 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 4.14 - 4.05 (m, 1H), 2.98 (br dd, J=13.6, 3.8 Hz, 1H), 2.77 - 2.66 (m, 1H), 1.29 (s, 9H). LC/MS: m/z = 323.0 [M+Na].
エチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパンイミデート(中間体MP10b)
tert-ブチル(S)-(1-アミノ-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(中間体MP10a、3.4g、11.3mmol)のCH2Cl2(100mL)中懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(2.6g、13.6mmol)を加え、得られた混合物を室温で24時間撹拌した(懸濁液は終夜で透明になった)。次いで飽和K2CO3溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して、表題化合物(3.4g)を白色固体として得た(そのまま使用した)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.74 (s, 1H), 7.33 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 7.12 - 7.03 (m, 1H), 6.95 (br d, J=7.3 Hz, 2H), 4.24 - 4.15 (m, 1H), 4.04 (q, J=6.9 Hz, 2H), 2.98 (br dd, J=13.7, 4.6 Hz, 1H), 2.72 (br dd, J=13.4, 10.7 Hz, 1H), 1.30 (s, 9H), 1.17 (t, J=7.0 Hz, 3H).
tert-ブチル(S)-(1-(1-(4-シクロプロピルフェニル)-4-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP10c)
エチル(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)プロパンイミデート(中間体MP10b、500mg、1.52mmol)のトルエン(8mL)中溶液に、4-シクロプロピルアニリン(203mg、1.52mmol)を加え、得られた混合物を100℃で16時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、2,2,6-トリメチル-4H-1,3-ジオキシン-4-オン(649mg、4.57mmol)を加え、混合物を100℃で更に16時間加熱した。次いで混合物を冷却し、濃縮し、Biotage(5〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(30mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 - 7.30 (m, 1H), 7.25 - 7.18 (m, 1H), 7.15 - 7.04 (m, 1H), 6.81 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 6.74 - 6.62 (m, 2H), 6.27 (br d, J=6.3 Hz, 2H), 5.93 - 5.74 (m, 1H), 4.76 - 4.66 (m, 1H), 2.95 (dd, J=13.6, 5.0 Hz, 1H), 2.76 (br dd, J=13.3, 8.8 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.05 - 1.97 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.12 - 1.06 (m, 2H), 0.85 - 0.75 (m, 2H). LC/MS: m/z = 482.2 [M+H]+.
(S)-2-(1-アミノ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-シクロプロピルフェニル)-6-メチルピリミジン-4(3H)-オン、HCl(中間体MP10d)
HCl(1.15mL、4.6mmol、ジオキサン中4M)及びtert-ブチル(S)-(1-(1-(4-シクロプロピルフェニル)-4-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリミジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体MP10c、22mg、0.05mmol)を室温で2時間撹拌し、濃縮して、表題化合物(20mg)を得た。LC/MS: m/z = 381.9 [M+H]+.
生物学的方法
HIV細胞培養アッセイ-MT-2細胞、293T細胞及びNL4-3ウイルスのプロウイルスDNAクローンはNIH AIDS Research and Reference Reagent Programから入手した。MT-2細胞は10%熱不活性化ウシ胎仔血清(FBS)、100μg/mlペニシリンG及び100ユニット/mL以下のストレプトマイシンを補充したRPMI 1640培地中で増殖させた。293T細胞は10%熱不活性化FBS、100μg/mLペニシリンG及び100μg/mLストレプトマイシンを補充したDMEM培地中で増殖させた。nef遺伝子の一部分をウミシイタケルシフェラーゼ(Renilla luciferase)遺伝子と取り替えた組換えNL4-3プロウイルスクローンをこれらの研究で使用する参照ウイルスを作製するのに使用した。Mirus Bio LLC(Madison、WI)のTransit-293 Transfection Reagentを用いて組換えNL4-3プロウイルスクローンを293T細胞中にトランスフェクションすることで組換えウイルスを調製した。2〜3日後上清を採取し、存在するウイルスの量を、MT-2細胞において、ルシフェラーゼ酵素活性をマーカーとして用いて、ルシフェラーゼ酵素活性を測定することによって、タイター測定(力価試験)した。ルシフェラーゼはPromega(Madison、WI)のEnduRen Live Cell Substrateを用いて定量化した。組換えウイルスに対する化合物の抗ウイルス活性を、連続希釈した化合物の存在下で4〜5日組換えウイルスに感染させたMT-2細胞においてルシフェラーゼ活性を測定することによって定量化した。
50%有効濃度(EC50)は、指数形式の中央値効果の方程式(Fa)=1/[1+(ED50/薬物濃度)m]を用いて計算した(Johnson VA、Byington RT. Infectivity Assay. In Techniques in HIV Research. Aldovini A、Walker BD.編、71-76. New York:Stockton Press. 1990)。
化合物の細胞毒性及び対応するCC50値は、未感染細胞を使用した以外は抗ウイルスアッセイで記載したのと同じプロトコールを用いて決定した。4日目、未感染MT2細胞においてXTT(2,3-ビス[2-メトキシ-4-ニトロ-5-スルホフェニル]-2H-テトラゾリウム-5-カルボキシアニリド内塩)に基づく比色分析アッセイ(Sigma-Aldrich、St Louis、Mo)を用いて細胞毒性を評価した。本発明の選択化合物に対する生物学的データを表1及び表1aに示す。
本開示は上に例示した実施例に限定されることはなく、実施例はあらゆる点で例示であって制限するものではないと考えられたい。上記実施例ではなく添付の特許請求の範囲を参照されたい。従って、特許請求の範囲の意味及び均等の範囲内に入る全ての変更は包含されることが企図される。