I.定義
本明細書で使用される略語は、化学および生物学の分野におけるそれらの従来の意味を有する。本明細書に示される化学構造および化学式は、化学の分野で知られている化学原子価の標準法則に従って構築される。
置換基が、左から右に書かれるそれらの従来の化学式によって特定される場合、それらは、右から左に構造を書くことから生じ得る化学的に同一の置換基を包含する。例えば、−CH2O−は−OCH2−と等価である。
「アルキル」という用語は、それ自体で、または別の置換基の一部として、別段の記述がない限り、直鎖(即ち、非分枝)もしくは分枝の炭素鎖(または炭素)、またはそれらの組み合わせを意味し、これは、完全飽和、一価または多価不飽和であってもよく、かつ一価、二価、および多価ラジカルを含み得る。アルキルは、指定された数の炭素を含んでもよい(例えば、C1−C10は1から10個の炭素を意味する)。アルキルは非環化鎖である。飽和炭化水素基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、メチル、例えばn−ペンチル、n−ヘキシル、n−オクチルの同族体および異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有するものである。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、ならびに高級同族体および異性体が挙げられるが、これらに限定されない。アルコキシは、酸素リンカー(−O−)を介して分子の残りの部分に結合しているアルキルである。アルキル部分はアルケニル部分であってもよい。アルキル部分はアルキニル部分であってもよい。アルキル部分は完全に飽和していてもよい。アルケニルは、1つ以上の二重結合に加えて、2つ以上の二重結合および/または1つ以上の三重結合を含んでもよい。アルキニルは、1つ以上の三重結合に加えて、2つ以上の三重結合および/または1つ以上の二重結合を含んでもよい。
「アルキレン」という用語は、それ自体で、または別の置換基の一部として、別段の記述がない限り、例として−CH2CH2CH2CH2−であるがこれに限定されない、アルキルから誘導される二価ラジカルを意味する。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、10個以下の炭素原子を有する基が本明細書においては好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に8個以下の炭素原子を有する短鎖アルキルまたはアルキレン基である。「アルケニレン」という用語は、それ自体で、または別の置換基の一部として、別段の記述がない限り、アルケンから誘導される二価ラジカルを意味する。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体で、または別の用語と組み合わせて、別段の記述がない限り、少なくとも1つの炭素原子および少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、O、N、P、Si、およびSであり、ここで、窒素原子および硫黄原子は任意選択で酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は任意選択で四級化されてもよい)を含む安定な直鎖もしくは分岐鎖、またはそれらの組み合わせを意味する。ヘテロ原子(複数可)(例えば、N、S、Si、またはP)は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置またはアルキル基が分子の残りの部分に結合している位置に配置されていてもよい。ヘテロアルキルは非環化鎖である。例としては、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−CH2−CH2、−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH3)3、−CH2−CH=N−OCH3、−CH=CH−N(CH3)−CH3、−O−CH3、−O−CH2−CH3、およびCNが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、−CH2−NH−OCH3および−CH2−O−Si(CH3)3ように、最大2つまたは3つのヘテロ原子が連続していてもよい。ヘテロアルキル部分は、1つのヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。ヘテロアルキル部分は、2つの任意選択で異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。ヘテロアルキル部分は、3つの任意選択で異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。ヘテロアルキル部分は、4つの任意選択で異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。ヘテロアルキル部分は、5つの任意選択で異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。ヘテロアルキル部分は、最大8つの任意選択で異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含んでもよい。
同様に、「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体で、または他の置換基の一部として、別段の記述がない限り、例として−CH2−CH2−S−CH2−CH2−および−CH2−S−CH2−CH2−NH−CH2−であるがこれらに限定されない、ヘテロアルキルから誘導される二価ラジカルを意味する。ヘテロアルキレン基については、ヘテロ原子は鎖末端の一方または両方を占めることもできる(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。なお更に、アルキレンおよびヘテロアルキレン連結基については、連結基の式が書かれている方向によって、連結基の配向が示唆されることはない。例えば、式−C(O)2R’−は、−C(O)2R’−と−R’C(O)2−との両方を表す。上記のように、本明細書で使用される場合、ヘテロアルキル基は、−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R’’、−OR’、−SR’、および/または−SO2R’などのヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合している基を含む。「ヘテロアルキル」が記載され、その後に特定のヘテロアルキル基、例えば−NR’R’’などが記載される場合、ヘテロアルキルおよび−NR’R’’という用語は、重複または相互に排他的ではないことが理解されよう。むしろ、特定のヘテロアルキル基は、明確さを加えるために記載されている。したがって、「ヘテロアルキル」という用語は、本明細書では、特定のヘテロアルキル基、例えば、−NR’R’’などを除外するものとして解釈されるべきではない。
「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」という用語は、それら自体で、または他の用語と組み合わせて、別段の記述がない限り、それぞれ「アルキル」および「ヘテロアルキル」の環式バージョンを意味する。シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは芳香族ではない。加えて、ヘテロシクロアルキルについては、ヘテロ原子が、複素環が分子の残りの部分に結合している位置を占めることができる。実施形態では、シクロアルキルはスピロ環式シクロアルキルであり、これらのスピロ環はシクロアルキル環である。実施形態において、シクロアルキルは縮合環シクロアルキルであり、これらの縮合環はシクロアルキル環である。実施形態では、シクロアルキルは架橋環シクロアルキルであり、これらの架橋環はシクロアルキル環である。実施形態では、シクロアルキルは単環式である。実施形態では、シクロアルキルは2環である。実施形態では、シクロアルキルは3環である。実施形態では、シクロアルキルは4環である。実施形態では、シクロアルキルは5環である。実施形態では、シクロアルキルは多環式である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルはスピロ環式ヘテロシクロアルキルであり、これらのスピロ環式環は、1つ以上のヘテロシクロアルキル環および任意選択で1つ以上のシクロアルキル環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは縮合環ヘテロシクロアルキルであり、これらの縮合環は、1つ以上のヘテロシクロアルキル環および任意選択で1つ以上のシクロアルキル環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは架橋環ヘテロシクロアルキルであり、これらの架橋環は、1つ以上のヘテロシクロアルキル環および任意選択で1つ以上のシクロアルキル環である。実施形態では、スピロ環式、縮合環、または架橋環ヘテロシクロアルキルの環は、複素環式環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは単環式である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは2環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは3環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは4環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは5環である。実施形態では、ヘテロシクロアルキルは多環式である。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキルの例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから誘導される二価ラジカルを意味する。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それら自体で、または別の置換基の一部として、別段の記述がない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。加えて、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、「ハロ(C1−C4)アルキル」という用語は、限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含む。
「アシル」という用語は、別段の記述がない限り、−C(O)Rを意味し、式中、Rは、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
「アリール」という用語は、別段の記述がない限り、単環、または共に縮合している(即ち、縮合環アリール)もしくは共有結合的に連結している複数の環(好ましくは1〜3環)であり得る、多価不飽和の芳香族炭化水素置換基を意味する。縮合環アリールは、縮合環のうちの少なくとも1つがアリール環である、共に縮合した複数の環を指す。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、またはSなどの少なくとも1つのヘテロ原子を含むアリール基(または環)を指し、窒素原子および硫黄原子は任意選択で酸化され、窒素原子(複数可)は任意選択で四級化される。したがって、「ヘテロアリール」という用語は、縮合環ヘテロアリール基(即ち、縮合した環のうちの少なくとも1つが複素芳香環である、共に縮合した複数の環)を含む。5,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一方の環が5員を有し、他方の環が6員を有し、かつ少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、共に縮合した2つの環を指す。同様に、6,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一方の環が6員を有し、他方の環が6員を有し、かつ少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、共に縮合した2つの環を指す。そして、6,5−縮合環ヘテロアリーレンは、一方の環が6員を有し、他方の環が5員を有し、かつ少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、互いに縮合した2つの環を指す、共に縮合した2つの環を指す。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合することができる。実施形態では、アリールは縮合環アリールであり、これらの縮合環は、1つ以上のアリール環、ならびに任意選択で1つ以上のシクロアルキルおよび/またはヘテロシクロアルキル環である。実施形態では、アリールは架橋環アリールであり、これらの架橋環は1つ以上のアリール環、ならびに任意選択で1つ以上のシクロアルキルおよび/またはヘテロシクロアルキル環である。実施形態では、縮合環アリールまたは架橋環アリールの環はアリール環である。実施形態では、アリールは単環式である。実施形態では、アリールは2環である。実施形態では、アリールは3環である。実施形態において、アリールは4環である。実施形態では、アリールは5環である。実施形態では、アリールは多環式である。実施形態では、ヘテロアリールは、縮合環ヘテロアリールであり、これらの縮合環は、1つ以上のヘテロアリール環、ならびに任意選択で1つ以上のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、および/またはアリール環である。実施形態では、ヘテロアリールは架橋環ヘテロアリールであり、これらの架橋環は、1つ以上のヘテロアリール環、ならびに任意選択で1つ以上のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、および/またはアリール環である。実施形態では、縮合環ヘテロアリールまたは架橋環ヘテロアリールの環はヘテロアリール環である。実施形態では、ヘテロアリールは単環式である。実施形態では、ヘテロアリールは2環である。実施形態では、ヘテロアリールは3環である。実施形態では、ヘテロアリールは4環である。実施形態では、ヘテロアリールは5環である。実施形態では、ヘテロアリールは多環式である。アリール基およびヘテロアリール基の非限定的な例としては、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、ピリダジニル、トリアジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、プリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリルベンズイミダゾリル、ベンゾフラン、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチオフェニル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルが挙げられる。上記のアリール環系およびヘテロアリール環系の各々に対する置換基は、下記の許容される置換基の群から選択される。「アリーレン」および「ヘテロアリーレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれアリールおよびヘテロアリールから誘導される二価ラジカルを意味する。ヘテロアリール基置換基は、環ヘテロ原子窒素に−O−結合していてもよい。
スピロ環式環は、隣接する環が単一の原子を介して結合している、2つ以上の環である。スピロ環式環内の個々の環は、同一であっても異なっていてもよい。スピロ環式環内の個々の環は、置換されていても非置換であってもよく、一組のスピロ環式環内に他の個々の環とは異なる置換基を有していてもよい。スピロ環式環内の個々の環に対する可能な置換基は、スピロ環式環の一部ではない場合、同じ環に対する可能な置換基(例えば、シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環に対する置換基)である。スピロ環式環は、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレンであってもよく、スピロ環式環基内の個々の環は、一種類の全ての環を有するもの(例えば、全ての環が置換ヘテロシクロアルキレンであり、各環は同じまたは異なる置換ヘテロシクロアルキレンであり得る)を含む、直前のリストのうちのいずれかであり得る。スピロ環式環系に言及するとき、複素環式スピロ環式環は、少なくとも1つの環が複素環式環であり、かつ各環が異なる環であり得る、スピロ環式環を意味する。スピロ環式環系に言及するとき、置換スピロ環式環は、少なくとも1つの環が置換されており、各置換基が任意選択で異なっていてもよいことを意味する。
という記号は、分子または化学式の残りの部分への化学部分の結合点を示す。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合している酸素を意味する。
アルキレン部分に共有結合したアリーレン部分としての「アルキルアリーレン」という用語(本明細書ではアルキレンリンカーとも称される)。実施形態では、アルキルアリーレン基は、式
を有する。
アルキルアリーレン部分は、アルキレン部分またはアリーレンリンカー上で(例えば、炭素2、3、4、または6にて)、ハロゲン、オキソ、−N3、−CF3、−CCl3、−CBr3、−CI3、−CN、−CHO、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO2CH3、−SO3H、−OSO3H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC(O)NHNH2、置換もしくは非置換C1−C5アルキル、または置換もしくは非置換の2〜5員ヘテロアルキル)で置換されてもよい。実施形態において、アルキルアリーレンは非置換である。
上記の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、および「ヘテロアリール」)の各々は、示されたラジカルの置換形態と非置換形態との両方を含む。各種類のラジカルに対する好ましい置換基を以下に提供する。
アルキルラジカルおよびヘテロアルキルラジカルに対する置換基(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシクロアルケニルと称されることが多い基を含む)は、ゼロから(2m’+1)(m’はかかるラジカル中の炭素原子の総数である)の範囲の数で、限定されないが、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)2R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NRSO2R’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO2、−NR’SO2R’’、−NR’C(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択される様々な基のうちの1つ以上であり得る。R、R’、R’’、R’’’、およびR’’’’は、それぞれ、好ましくは、独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば、1〜3つのハロゲンで置換されたアリール)、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシ、またはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。例えば、本明細書に記載の化合物が1つ超のR基を含む場合、R基の各々は、これらの基のうちの1つ超が存在する場合の各R’、R’’、R’’’、およびR’’’’基のように、独立して選択される。R’およびR’’が同じ窒素原子に結合している場合、それらは、窒素原子と組み合わさって、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R’’としては、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。置換基の上記考察から、当業者は、「アルキル」という用語が、水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基、例えば、ハロアルキル(例えば、−CF3および−CH2CF3)およびアシル(例えば、−C(O)CH3、−C(O)CF3、−C(O)CH2OCH3など)を含むことを意味すると理解するであろう。
アルキルラジカルについて記載した置換基と同様に、アリール基およびヘテロアリール基に対する置換基は様々であり、ゼロから芳香族環系の開放原子価の総数の範囲の数で、例えば、−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)2R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NRSO2R’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO2、−R’、−N3、−CH(Ph)2、フルオロ(C1−C4)アルコキシ、およびフルオロ(C1−C4)アルキル、−NR’SO2R’’、−NR’C(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択され、式中、R’、R’’、R’’’、およびR’’’’は、好ましくは、独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換のヘテロアリールから選択される。例えば、本明細書に記載の化合物が1つ超のR基を含む場合、R基の各々は、これらの基のうちの1つ超が存在する場合の各R’、R’’、R’’’、およびR’’’’基のように、独立して選択される。
環に対する置換基(例えば、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、またはヘテロアリーレン)は、環の特定の原子上ではなく環上の置換基として表され得る(一般に浮遊置換基と称される)。かかる場合、置換基は環原子のいずれに結合してもよく(化学原子価の法則に従う)、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環の場合、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環の一員と関連して示される置換基(単一の環上の浮遊置換基)は、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環のいずれかにある置換基(複数の環上の浮遊置換基)でああってもよい。置換基が環に結合しているが特定の原子には結合しておらず(浮遊置換基)、かつ置換基の下付き文字が1超の整数である場合、複数の置換基は、同じ原子、同じ環、異なる原子、異なる縮合環、異なる架橋環、または異なるスピロ環式環上にあってもよく、各置換基は、任意選択で異なっていてもよい。分子の残りの部分への環の結合点が単一原子(浮動置換基)に限定されない場合、結合点は、環のいずれの原子であってもよく、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環の場合、化学原子価の法則に従いながら、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環のうちのいずれかのいずれの原子であってもよい。環、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環が1つ以上の環ヘテロ原子を含み、環、縮合環、架橋環、またはスピロ環式環が1つ以上の浮動置換基(分子の残りの部分への結合点を含むがこれらに限定されない)を伴って示される場合、浮遊置換基はヘテロ原子に結合していてもよい。ヘテロ原子が、浮遊置換基を有する構造または式中で1つ以上の水素に結合して示される場合(例えば、環原子への2つの結合、および水素への3番目の結合を伴う環窒素)、ヘテロ原子が浮遊置換基に結合するとき、置換基は、化学原子価の法則に従いながら、水素を置き換えると理解されるであろう。
2つ以上の置換基が任意選択で結合して、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキル基を形成してもよい。そのようないわゆる環形成置換基は、典型的には、必ずではないが、環式塩基構造に結合していることが見出される。一実施形態では、環形成置換基は、塩基構造の隣接する構成員に結合している。例えば、環式塩基構造の隣接する構成員に結合した2つの環形成置換基は、縮合環構造を創出する。他の実施形態では、環形成置換基は、塩基構造の単一の構成員に結合している。例えば、環式塩基構造の単一の構成員に結合した2つの環形成置換基は、スピロ環式構造を創出する。更に別の実施形態では、環形成置換基は、塩基構造の隣接していない構成員に結合し、架橋環構造を形成する。
アリールまたはヘテロアリール環の隣接する原子上の置換基のうちの2つは、任意選択で、式−T−C(O)−(CRR’)q−U−の環を形成してもよく、式中、TおよびUは、独立して、−NR−、−O−、−CRR’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接する原子上の置換基のうちの2つは、任意選択で、式−A−(CH2)r−B−の置換基で置き換えられてもよく、式中、AおよびBは、独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2NR’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。このように形成された新たな環の単結合のうちの1つは、任意選択で、二重結合で置き換えられてもよい。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接する原子上の置換基のうちの2つは、任意選択で、式−(CRR’)s−X’−(C’’R’’R’’’)d−の置換基で置き換えられてもよく、式中、sおよびdは、独立して、0〜3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−S(O)2NR’−である。置換基R、R’、R’’、およびR’’’は、好ましくは、独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、およびケイ素(Si)を含むことを意味する。
本明細書で使用される「置換基」は、以下の部分から選択される基を意味する:
(A)オキソ、ハロゲン、−CCl3、−CBr3、−CF3、−CI3,−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC(O)NHNH2、−NHC(O)NH2、−NHSO2H、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCCl3、−OCF3、−OCBr3、−OCI3,−OCHCl2、−OCHBr2、−OCHI2、−OCHF2、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8シクロアルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC5−C6シクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜6員ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C6−C10アリール、C10アリール、またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員ヘテロアリール、5〜9員ヘテロアリール、または5〜6員ヘテロアリール)、および
(B)以下から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:
(i)オキソ、ハロゲン、−CCl3、−CBr3、−CF3、−CI3,−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC(O)NHNH2,−NHC(O)NH2、−NHSO2H、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCCl3、−OCF3、−OCBr3、−OCI3,−OCHCl2、−OCHBr2、−OCHI2、−OCHF2、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8シクロアルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC5−C6シクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜6員ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C6−C10アリール、C10アリール、またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員ヘテロアリール、5〜9員ヘテロアリール、または5〜6員ヘテロアリール)、および
(ii)以下から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:
(a)オキソ、ハロゲン、−CCl3、−CBr3、−CF3、−CI3,−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC(O)NHNH2,−NHC(O)NH2、−NHSO2H、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCCl3、−OCF3、−OCBr3、−OCI3,−OCHCl2、−OCHBr2、−OCHI2、−OCHF2、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8シクロアルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC5−C6シクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜6員ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C6−C10アリール、C10アリール、またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員ヘテロアリール、5〜9員ヘテロアリール、または5〜6員ヘテロアリール)、および
(b)以下から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール:オキソ、ハロゲン、−CCl3、−CBr3、−CF3、−CI3,−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC(O)NHNH2、−NHC(O)NH2、−NHSO2H、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCCl3、−OCF3、−OCBr3、−OCI3,−OCHCl2、−OCHBr2、−OCHI2、−OCHF2、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8シクロアルキル、C3−C6シクロアルキル、またはC5−C6シクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜6員ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C6−C10アリール、C10アリール、またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員ヘテロアリール、5〜9員ヘテロアリール、または5〜6員ヘテロアリール)。
本明細書で使用される「サイズ制限置換基(size−limited substituent)」または「サイズ制限置換基(size−limited substituent group)」は、「置換基」について上で説明した全ての置換基から選択される基を意味し、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C20アルキルであり、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換2〜20員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C3−C8シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換3〜8員ヘテロシクロアルキルであり、各置換または非置換アリールは、置換または非置換C6−C10アリールであり、各置換または非置換ヘテロアリールは、置換または非置換5〜10員ヘテロアリールである。
「低級置換基(lower substituent)」または「低級置換基(lower substituent group)」は、本明細書で使用される場合、「置換基」について上で説明した全ての置換基から選択される基を意味し、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C8アルキルであり、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換2〜8員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C3−C7シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、各置換または非置換アリールは、置換または非置換C6−C10アリールであり、各置換または非置換ヘテロアリールは、置換または非置換5〜9員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、本明細書の化合物において説明される各置換基は、少なくとも1つの置換基で置換されている。より具体的には、いくつかの実施形態では、本明細書の化合物において説明される各置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレンは、少なくとも1つの置換基で置換されている。他の実施形態では、これらの基のうちの少なくとも1つまたは全てが、少なくとも1つのサイズ制限置換基で置換されている。他の実施形態では、これらの基のうちの少なくとも1つまたは全てが、少なくとも1つの低級置換基で置換されている。
本明細書の化合物の他の実施形態では、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C20アルキルであってもよく、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換2〜20員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C3−C8シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換3〜8員ヘテロシクロアルキルであり、各置換または非置換アリールは、置換または非置換C6−C10アリールであり、かつ/あるいは各置換または非置換ヘテロアリールは、置換または非置換5〜10員ヘテロアリールである。本明細書の化合物のいくつかの実施形態では、各置換または非置換アルキレンは、置換または非置換C1−C20アルキレンであり、各置換または非置換ヘテロアルキレンは、置換または非置換2〜20員ヘテロアルキレンであり、各置換または非置換シクロアルキレンは、置換または非置換C3−C8シクロアルキレンであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキレンは、置換または非置換3〜8員ヘテロシクロアルキレンであり、各置換または非置換アリーレンは、置換または非置換C6−C10アリーレンであり、かつ/あるいは各置換または非置換ヘテロアリーレンは、置換または非置換5〜10員ヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C8アルキルであり、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換2〜8員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C3−C7シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換3〜7員ヘテロシクロアルキルであり、各置換または非置換アリールは、置換または非置換C6−C10アリールであり、かつ/あるいは各置換または非置換ヘテロアリールは、置換または非置換5〜9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、各置換または非置換アルキレンは、置換または非置換C1−C8アルキレンであり、各置換または非置換ヘテロアルキレンは、置換または非置換2〜8員ヘテロアルキレンであり、各置換または非置換シクロアルキレンは、置換または非置換C3−C7シクロアルキレンであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキレンは、置換または非置換3〜7員ヘテロシクロアルキレンであり、各置換または非置換アリーレンは、置換または非置換C6−C10アリーレンであり、かつ/あるいは各置換または非置換ヘテロアリーレンは、置換または非置換5〜9員ヘテロアリーレンである。いくつかの実施形態では、化合物は、以下の実施例セクション、図面、または表に記載される化学種である。
本開示の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心またはキラル中心)または二重結合を保有する。エナンチオマー、ラセミ体、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、絶対立体化学の観点からアミノ酸について(R)−もしくは(S)−として、または(D)−もしくは(L)−として定義され得る立体異性型、および個々の異性体が、本開示の範囲に包含される。本開示の化合物は、合成および/または単離するには不安定すぎることが当該技術分野において知られているものを含まない。本開示は、ラセミ形態および光学的に純粋な形態の化合物を含むことを意味する。光学活性な(R)−および(S)−または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンまたはキラル試薬を使用して調製してもよく、あるいは従来の技法を使用して分割してもよい。本明細書に記載の化合物がオレフィン結合または他の幾何学的不斉中心を含む場合、また別段の指示がない限り、化合物はEおよびZ両方の幾何異性体を含むことが意図される。
本明細書で使用される場合、「異性体」という用語は、同じ数および種類の原子、したがって同じ分子量を有するが、原子の構造配置または立体配置に関しては異なる化合物を指す。
本明細書で使用される「互変異性体」という用語は、平衡状態で存在し、ある異性型から別の異性型に容易に変換される2つ以上の構造異性体のうちの1つを指す。
本開示のある特定の化合物が互変異性型で存在してもよく、化合物のかかる互変異性型が全て本開示の範囲内であることは当業者に明らかであろう。
別段の記述がない限り、本明細書に示される構造は、その構造の全ての立体化学形態、即ち、各不斉中心についてR配置およびS配置も含むことを意味する。したがって、本化合物の単一の立体化学異性体、およびエナンチオマーとジアステレオマーとの混合物が本開示の範囲内である。
別段の記述がない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の代置または13C−もしくは14C−濃縮炭素による炭素の代置を除いて本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。
本開示の化合物はまた、かかる化合物を構成する原子のうちの1つ以上において、不自然な均衡の原子同位体を含み得る。例えば、これらの化合物は、例えば三重水素(3H)、ヨウ素125(125I)、または炭素14(14C)などの放射性同位体で放射性標識されていてもよい。本開示の化合物の全ての同位体変形は、放射性であろうとなかろうと、本開示の範囲内に包含される。
本出願全体を通して、代替物は、マーカッシュ群、例えば、1つ超の可能なアミノ酸を含む各アミノ酸位置で書かれていることに留意されたい。マーカッシュ群の各構成員は別々に考慮されて、別の実施形態を構成するべきであり、マーカッシュ群は単一の単位として読まれるべきではないことが、明確に企図される。
「類似体(analog)」または「類似体(analogue)」は、化学および生物学におけるその単純な通常の意味に従って使用され、別の化合物(即ち、いわゆる「参照」化合物)と構造的に類似しているが、組成において、例えば、ある原子の異なる元素の原子による代置、または特定の官能基の存在下、またはある官能基の別の官能基による代置、または参照化合物の1つ以上のキラル中心の絶対立体化学において異なる化学化合物を指す。したがって、類似体は、機能および外観において類似または同等であるが、参照化合物と構造または起源においては類似または同等でない化合物である。
本明細書で使用される「a」または「an」という用語は、1つ以上を意味する。加えて、本明細書で使用される「[n]で置換された(substituted with a[n])」という語句は、特定された基が、任意のまたは全ての指定された置換基のうちの1つ以上で置換されていてもよいことを意味する。例えば、アルキル基またはヘテロアリール基などの基が、「非置換C1−C20アルキルまたは非置換2〜20員ヘテロアルキルで置換される」場合、この基は、1つ以上の非置換C1−C20アルキルおよび/または1つ以上の非置換2〜20員ヘテロアルキルを含んでもよい。部分が置換されている場合(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)、この部分は、少なくとも1つの置換基(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基)で置換されており、各置換基は任意選択で異なっている。化合物の1つ以上の部分が置換されている場合(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)、これらの1つ以上の部分は、各々独立して、少なくとも1つの置換基(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基)で置換されており、1つ以上の部分の各々にある各置換基は任意選択で異なっている。加えて、複数の置換基がある部分に存在する場合、各置換基は任意選択で異なっていてもよい。
更に、ある部分がR置換基で置換されている場合、この部分は「R置換」と称されてもよい。ある部分がR置換である場合、この部分は少なくとも1つのR置換基で置換され、各R置換基は任意選択で異なっている。特定のR基が化学種の説明に存在する場合、その特定のR基の各外観を区別するために、ローマ字のアルファベットの記号または数字が使用され得る。例えば、複数のR13置換基が存在する場合、各R13置換基は、R13A、R13B、R13C、R13Dなどとして区別されてもよく、ここで、R13A、R13B、R13C、R13Dなどの各々は、R13の定義の範囲内で定義され、任意選択で異なっている。あるいは、複数のR13置換基が存在する場合、各R13置換基は、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などとして区別されてもよく、ここで、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などの各々は、R13の定義の範囲内で定義され、任意選択で異なっている。
本明細書で使用される「共有結合システイン修飾部分」は、システインアミノ酸(例えば、Ras(例えば、ヒトRas、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)のシステイン12またはシステイン13)のスルフヒドリル官能基と反応して、共有結合を形成することができる置換基を指す。このため、共有結合システイン修飾部分は、典型的には求電子性である。
本明細書で使用される「検出可能な部分」は、例えば当技術分野で既知の技術を使用して検出することができる、化合物または生体分子に共有結合または非共有結合することができる部分を指す。実施形態では、検出可能な部分は共有結合している。検出可能な部分は、結合した化合物または生体分子の画像化を提供し得る。検出可能な部分は、2つの化合物間の接触を示し得る。例示的な検出可能な部分は、フルオロフォア、抗体、反応性ダイ、放射性標識部分、磁気造影剤、および量子ドットである。例示的なフルオロフォアとしては、フルオレセイン、ローダミン、GFP、クマリン、FITC、Alexa fluor、Cy3、Cy5、BODIPY、およびシアニン色素が挙げられる。例示的な放射性核種としては、フッ素18、ガリウム68、および銅64が挙げられる。例示的な磁気造影剤としては、ガドリニウム、酸化鉄および鉄白金、ならびにマンガンが挙げられる。
本開示の化合物の説明は、当業者に知られている化学結合の原理によって制限される。したがって、基がある数の置換基のうちの1つ以上によって置換され得る場合、かかる置換は、化学結合の原理に従うように、また本質的に不安定ではなく、かつ/または水性、中性、およびいくつかの既知の生理学的条件などの周囲条件下で不安定である可能性が高いものとして当業者に知られている化合物を生じさせるように、選択される。例えば、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールは、当業者に既知の化学結合の原理に準じて、環ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合することにより、本質的に不安定な化合物を回避する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載の化合物に見られる特定の置換基に応じて、比較的無毒の酸または塩基を用いて調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本開示の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、かかる化合物の中性形態を、純粋なまたは好適な不活性溶媒中で十分な量の所望の塩基と接触させることによって、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アミノ塩、もしくはマグネシウム塩、または同様の塩が挙げられる。本開示の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、かかる化合物の中性形態を、純粋なまたは好適な不活性溶媒中で十分な量の所望の酸と接触させることによって、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などの無機酸から誘導されるものを含む。酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホンなどの比較的無毒な有機酸が挙げられる。塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸(monohydrogencarbonic acid)、リン酸、一水素リン酸(monohydrogenphosphoric acid)、二水素リン酸(dihydrogenphosphoric acid)、硫酸、一水素硫酸(monohydrogensulfuric acid)、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などのような無機酸に由来するもの、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような比較的無毒の有機酸に由来する塩が含まれる。アルギニン酸塩などといったアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸などのような有機酸の塩も挙げられる(例えば、Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19参照)。本開示のある特定の化合物は、化合物を塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することを可能にする塩基性および酸性両方の官能性を含む。
したがって、本開示の化合物は、薬学的に許容される酸とともになど、塩として存在してもよい。本開示はかかる塩を含む。かかる塩の非限定的な例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ混合物を含むそれらの混合物)、コハク酸塩、安息香酸塩、およびグルタミン酸などのアミノ酸との塩、ならびに四級アンモニウム塩(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど)が挙げられる。これらの塩は当業者に既知である方法によって調製され得る。
中性形態の化合物は、慣用的な様式で塩を塩基または酸と接触させて親化合物を単離することによって再生することが好ましい。親形態の化合物は、極性溶媒への溶解度などのある特定の物理的特性において様々な塩形態と異なり得る。
塩形態に加えて、本開示はプロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で容易に化学変化を受けて本開示の化合物を提供する化合物である。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、投与後にインビボで変換してもよい。加えて、プロドラッグは、例えば好適な酵素または化学試薬と接触させた場合など、エクスビボ環境において化学的または生化学的方法によって本開示の化合物に変換することができる。
本開示のある特定の化合物は、非溶媒和形態、および水和形態を含む溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本開示の範囲内に包含される。本開示のある特定の化合物は、多結晶形態または非晶質形態で存在し得る。一般に、全ての物理的形態は、本開示によって企図される用途と同等であり、本開示の範囲内にあることが意図される。
「薬学的に許容される賦形剤」および「薬学的に許容される担体」は、活性剤の対象への投与および対象による吸収を補助し、患者に重大で有害な毒物学的作用を引き起こすことなく本開示の組成物に含まれ得る物質を指す。薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例としては、水、NaCl、通常の食塩水、乳酸加リンゲル液、通常のスクロース、通常のグルコース、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤、コーティング、甘味剤、香味剤、塩溶液(リンゲル液など)、アルコール、油、ゼラチン、ラクトース、アミロース、またはデンプンなどの炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリジン、および着色料などが挙げられる。かかる調製物は滅菌することができ、所望であれば、本開示の化合物と有害な反応を起こさない、潤滑剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝剤、着色剤、および/または芳香剤など補助剤と混合することができる。当業者は、他の薬学的賦形剤が本開示において有用であることを認識するであろう。
「調製物」という用語は、他の担体を含むまたは含まない活性成分が担体に囲まれており、したがってそれに関連しているカプセルを提供する担体としてのカプセル化材料を含む活性化合物の製剤を含むことを意図する。同様に、カシェ剤およびトローチ剤が含まれる。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤、およびトローチ剤は、経口投与に好適な固形剤形として使用することができる。
「Ras調節因子」とは、本化合物または不活性であることが分かっている化合物が存在しない場合など、対照と比較したときに、Ras(例えば、ヒトRas(ヒトRas調節因子)、ヒトK−Ras(ヒトK−Ras調節因子)、ヒトH−Ras(ヒトH−Ras調節因子))の活性を調節する化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)を指す。
「Ras阻害因子」とは、本化合物または不活性であることが分かっている化合物が存在しない場合など、対照と比較したときに、Ras(例えば、ヒトRas(ヒトRas阻害因子)、ヒトK−Ras(ヒトK−Ras阻害因子)、ヒトH−Ras(ヒトH−Ras阻害因子))の活性を減少させる化合物(例えば、本明細書に記載の化合物)を指す。
「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」という用語は、アミノ酸残基のポリマーを指すために本明細書中で交換可能に使用され、このポリマーは、任意選択でアミノ酸から構成されない部分に共役されてもよい。これらの用語は、1つ以上のアミノ酸残基が対応する天然に存在するアミノ酸の合成化学模倣物であるアミノ酸ポリマー、ならびに天然に存在するアミノ酸ポリマーおよび天然に存在しないアミノ酸ポリマーに適用される。
ポリペプチドまたは細胞は、それが合成または操作されている場合、または合成または操作されたタンパク質もしくは核酸(例えば、非天然または非野生型)に由来するかまたはそれを含有する場合、「組換え」である。例えば、天然に見られるようにポリヌクレオチドに通常隣接するヌクレオチド配列と関連しないように、例えば組換え生物のゲノム中のベクターまたは任意の他の非相同位置に挿入されるポリヌクレオチドが、組換えポリヌクレオチドである。組換えポリヌクレオチドからインビトロまたはインビボで発現されたタンパク質が、組換えポリペプチドの例である。同様に、天然には見られないポリヌクレオチド配列、例えば、天然に存在する遺伝子の変異体が、組換え体である。
タンパク質中のアミノ酸残基は、それがタンパク質内で所与の残基と同じ必須構造位置を占めるときに、所与の残基に「対応する」。例えば、選択された残基がヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質中のCys12と同じ必須の空間的関係または他の構造的関係を占める場合、選択されたタンパク質中の選択された残基は、ヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質のCys12に対応する。いくつかの実施形態では、選択されたタンパク質がヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質と最大限に相同であるように整列される場合、Cys12と整列する整列された選択されたタンパク質における位置はCys12に対応すると言われる。一次配列整列の代わりに、例えば、選択されたタンパク質の構造が、ヒトK−Rasタンパク質および比較される全体的構造と最大限に一致するように整列される場合、三次元構造整列も使用され得る。この場合、構造モデルにおいてCys12と同じ必須位置を占めるアミノ酸は、Cys12残基に対応すると言われる。タンパク質中のアミノ酸残基は、それがタンパク質内で所与の残基と同じ必須構造位置を占めるときに、所与の残基に「対応する」。例えば、選択された残基がヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質中のCys13と同じ必須の空間的関係または他の構造的関係を占める場合、選択されたタンパク質中の選択された残基は、ヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質のCys13に対応する。いくつかの実施形態では、選択されたタンパク質がヒトRas(例えば、K−RasまたはH−Ras)タンパク質と最大限に相同であるように整列される場合、Cys13と整列する整列された選択されたタンパク質における位置はCys13に対応すると言われる。一次配列整列の代わりに、例えば、選択されたタンパク質の構造が、ヒトK−Rasタンパク質および比較される全体的構造と最大限に一致するように整列される場合、三次元構造整列も使用され得る。この場合、構造モデルにおいてCys13と同じ必須位置を占めるアミノ酸は、Cys13残基に対応すると言われる。
本明細書で定義されるように、タンパク質に関する「活性化」、「活性化する」、「活性化すること」などの用語は、初期の不活性または無効化状態からのタンパク質の生物学的に活性な誘導体への変換を指す。これらの用語は、シグナル変換または酵素活性または疾患において減少したタンパク質の量の活性化、またはそれらを活性化すること、感作すること、もしくは上方制御することを指す。
本明細書で定義されるように、タンパク質−阻害因子相互作用に関する「阻害」、「阻害する」、「阻害すること」などの用語は、阻害因子が存在しない場合のタンパク質の活性または機能と比較して、タンパク質の活性または機能に悪影響を与える(例えば、低下させる)ことを意味する。実施形態では、阻害は、阻害因子が存在しない場合のタンパク質の濃度またはレベルと比較して、タンパク質の濃度またはレベルに悪影響を与える(例えば、低下させる)ことを意味する。実施形態では、阻害は、疾患または疾患の症状の軽減を指す。実施形態では、阻害は特定のタンパク質標的の活性の低減を指す。したがって、阻害は、少なくとも部分的に、部分的に、または完全的に、刺激を妨害する、活性化を減少させる、妨げる、もしくは遅延させる、またはシグナル変換もしくは酵素活性もしくはタンパク質の量を、不活性化する、脱感作する、または下方調節することを含む。実施形態では、阻害は、直接的相互作用(例えば、阻害因子が標的タンパク質と接触する)から生じる標的タンパク質の活性の低下を指す。実施形態では、阻害は、間接的相互作用(例えば、阻害因子が、標的タンパク質を活性化するタンパク質と接触し、それによって標的タンパク質の活性化を妨げる)からの標的タンパク質の活性の低下を指す。「Ras阻害因子」(例えば、ヒトK−Ras阻害因子またはヒトH−Ras阻害因子)は、阻害因子が存在しない(例えば、Ras阻害因子がRasと接触する)場合のRas(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)の活性または機能と比較して、Ras(例えば、ヒトK−Ras またはヒトH−Ras )の活性または機能に悪影響を与える(例えば、低下させる)化合物である。
「発現」という用語は、転写、転写後修飾、翻訳、翻訳後修飾、および分泌を含むがこれらに限定されない、ポリペプチドの産生に関与する任意の工程を含む。タンパク質を検出するための従来の技術(例えば、ELISA、ウエスタンブロッティング、フローサイトメトリー、免疫蛍光、免疫組織化学など)を使用して、発現を検出することができる。
「治療すること」または「治療」という用語は、傷害、疾患、病変、または状態の療法または改善における成功の任意の兆候を指し、これには、軽減;寛解;症状を減退させること、または傷害、病変、もしくは状態を患者にとってより耐えられるようにすること;悪化または衰退の速度を遅延させること;悪化の最終点の消耗性を低下させること;患者の身体的または精神的福利を向上させることなどの任意の客観的または主観的パラメータが含まれる。症状の治療または改善は、身体検査、神経精神医学的検査、および/または精神医学的評価の結果を含む、客観的または主観的パラメータに基づき得る。「治療すること」およびそれらの活用形は、傷害、病変、状態、または疾患の予防を含んでもよい。実施形態において、治療することは予防することである。実施形態において、治療することは予防することを含まない。
「患者」、「対象」、または「それを必要とする対象」は、本明細書で提供される薬学的組成物の投与によって治療することができる疾患または状態に罹患しているまたは罹患しやすい生物を指す。非限定的な例としては、ヒト、他の哺乳動物、ウシ(bovine)、ラット、マウス、イヌ、サル、ヤギ、ヒツジ、ウシ(cow)、シカ、および他の非哺乳動物が挙げられる。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。
本明細書で使用される場合、「投与すること」という用語は、患者への、経口投与、座薬としての投与、局所接触、静脈内、腹腔内、筋肉内、病巣内、髄腔内、鼻腔内、もしくは皮下投与、または徐放性デバイス、例えば小型浸透圧ポンプの埋め込みを意味する。投与は、調製物に適合する、非経口および経粘膜(例えば、口腔、舌下、口蓋、歯肉、鼻、膣、直腸、または経皮)を含む任意の経路による。非経口投与としては、例えば、静脈内、筋肉内、細動脈内、皮内、皮下、腹腔内、脳室内、および頭蓋内が挙げられる。他の送達様式としては、リポソーム製剤の使用、静脈内注入、経皮パッチなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「同時投与」は、本明細書に記載の組成物が、1つ以上の追加の治療薬の投与と同時に、その直前に、またはその直後に投与されることを意味する。本開示の化合物は、患者に、単独で投与することも、同時投与することもできる。同時投与は、化合物を個別にまたは組み合わせて(2つ以上の化合物と)同時にまたは連続して投与することを含むことを意味する。したがって、調製物は、所望の場合、他の活性物質と組み合わせることもできる(例えば、代謝分解を低下させるため)。本開示の組成物は、経皮的、局所経路によって送達されるか、またはアプリケータースティック、溶液、懸濁液、エマルジョン、ゲル、クリーム、軟膏、ペースト、ゼリー、塗料、散剤、およびエアロゾルとして処方され得る。
「抗がん剤」または「抗がん薬」は、その単純な通常の意味に従って使用され、抗腫瘍特性または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する組成物(例えば、化合物、薬物、アンタゴニスト、阻害剤、調節剤)を指す。いくつかの実施形態では、抗がん剤は化学療法薬である。いくつかの実施形態では、抗がん剤は、がんを治療するためにFDAまたは米国以外の国の同様の規制機関によって承認された薬剤である。抗がん剤の例としては、抗アンドロゲン(例えば、カソデックス、フルタミド、MDV3100、またはARN−509)、MEK(例えば、MEK1、MEK2、またはMEK1およびMEK2)阻害剤(例えば、XL518、CI−1040、PD035901、セルメチニブ/AZD6244、GSK1120212/トラメチニブ、GDC−0973、ARRY−162、ARRY−300、AZD8330、PD0325901、U0126、PD98059、TAK−733、PD318088、AS703026、BAY 869766)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロランブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソウレア、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロロエタミン(mechloroethamine)、シクロホスファミド、クロランブシル、メイファラン(meiphalan))、エチレンイミンおよびメチルメラミン(例えば、ヘキサメチリメラミン(hexamethlymelamine)、チオテパ)、スルホン酸(例えば、ブスルファン)、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾシン)、トリアゼン(デカルバジン)、代謝拮抗薬(例えば、5−アザチオプリン、ロイコボリン、カペシタビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、葉酸類似体(例えば、メトトレキサート)、ピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロキソウリジン(floxouridine)、シタラビン)、プリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)など)、植物性アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、エトポシドホスフェート、テニポシドなど)、抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシンブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシンなど)、白金系化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン、カルボプラチン)、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換尿素(例えば、ヒドロキシウレア)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)、副腎皮質抑制剤(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド)、抗生物質(例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン)、酵素(例えば、L−アスパラギナーゼ)、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼシグナル伝達の阻害剤(例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY−142886、SB239063、SP600125、BAY 43−9006、ウォルトマンニン、またはLY294002)、mTOR阻害剤、抗体(例えば、リツキサン)、5−アザ−2’−デオキシシチジン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、エトポシド、ゲムシタビン、イマチニブ(Gleevec.RTM.)、ゲルダナマイシン、17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17−AAG)、ボルテゾミブ、トラスツズマブ、アナストロゾール;血管新生阻害剤;抗アンドロゲン、抗エストロゲン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;アポトーシス遺伝子調節剤;アポトーシス調整剤;アルギニンデアミナーゼ;BCR/ABLアンタゴニスト;ベータラクタム誘導体;bFGF阻害剤;ビカルタミド;カンプトテシン誘導体;カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS);クロミフェン類似体;シタラビンダクリキシマブ;デキサメタゾン;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;エトポシドホスフェート;エキセメスタン;ファドロゾール;フィナステリド;フルダラビン;フルオロダウノルビシン塩酸塩;ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ゲラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム;免疫刺激ペプチド;インスリン様成長因子1受容体阻害剤;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;レトロゾール;白血病阻害因子;白血球アルファインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;ロイプロレイン;マトリリシン阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;MIF阻害剤;ミフェプリストン;不一致二本鎖RNA;モノクローナル抗体;マイコバクテリア細胞壁抽出物;酸化窒素調節剤;オキサリプラチン;パノミフェン;ペントロゾール;ホスファターゼ阻害剤;プラスミノーゲン活性化因子阻害剤;白金複合体;白金化合物;プレドニゾン;プロテアソーム阻害剤;タンパク質A系免疫調節剤;タンパク質キナーゼC阻害剤;タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;リボザイム;シグナル変換阻害剤;シグナル変換調節剤;一本鎖抗原結合タンパク質;幹細胞阻害剤;幹細胞分裂阻害剤;ストロメライシン阻害剤;合成グリコサミノグリカン;タモキシフェンメチオジド;テロメラーゼ阻害剤;甲状腺刺激ホルモン;翻訳阻害剤;チロシンキナーゼ阻害剤;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、ゴセレリンもしくはロイプロリドなどのゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸メドロキシプロゲステロン)、エストロゲン(例えば、ジエトリスチルベストール(diethlystilbestrol)、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、プロピオン酸テストステロン、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド)、免疫刺激剤(例えば、カルメットゲラン菌(BCG)、レバミゾール、インターロイキン2、アルファインターロイキンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2、抗CD52、抗HLA−DR、および抗VEGFモノクローナル抗体)、イムノトキシン(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリケアマイシン共役体、抗CD22モノクローナル抗体−シュードモナスエキソトキシン共役体など)、放射免疫療法(例えば、111In、90Y、または131Iに共役した抗CD20モノクローナル抗体など)、トリプトリド、ホモハリントニン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、トポテカン、イトラコナゾール、ビンデシン、セリバスタチン、ビンクリスチン、デオキシアデノシン、セルトラリン、ピタバスタチン、イリノテカン、クロファジミン、5−ノニルオキシトリプタミン、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、EGFR阻害剤、上皮成長因子受容体(EGFR)標的化療法もしくは治療薬(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパニチブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、ベンダチニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI−1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI−272、CP−724714、TAK−285、AST−1306、ARRY334543、ARRY−380、AG−1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI−420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB−569、CUDC−101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG−490、XL647、PD153035、BMS−599626)、ソラフェニブ、イマチニブ、スニチニブ、ダサチニブ、ピロロベンゾジアゼピン(例えば、トマイマイシン)、カルボプラチン、CC−1065およびアミノ−CBIを含むCC−1065類似体、ナイトロジェンマスタード(クロランブシルおよびメルファランなど)、ドラスタチンおよびドラスタチン類似体(オーリスタチン、例えば、モノメチルオーリスタチンEを含む)、アントラシクリン抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシンなど)、デュオカルマイシンおよびデュオカルマイシン類似体、エンジイン(ネオカルチノスタチンおよびカリケアマイシンなど)、レプトマイシン誘導体、マイタンシノイドおよびマイタンシノイド類似体(例えば、メルタンシン)、メトトレキサート、マイトマイシンC、タキソイド、ビンカアルカロイド(ビンブラスチンおよびビンクリスチンなど)、エポチロン(例えば、エポチロンB)、カンプトテシンならびにその臨床的類似体であるトポテカンおよびイリノテカン、または同様のものが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「細胞」は、そのゲノムDNAを保存または複製するのに十分な代謝機能または他の機能を実行する細胞を指す。細胞は、例えば、無傷の膜の存在、特定の色素による染色、後代を産生する能力、または配偶子の場合は第2の配偶子と組み合わさって生存能力のある子孫を産生する能力を含む、当該技術分野において周知の方法によって特定することができる。細胞には、原核細胞および真核細胞が含まれ得る。原核細胞には、細菌が含まれるがこれに限定されない。真核細胞には、酵母細胞、ならびに植物および動物に由来する細胞、例えば、哺乳動物、昆虫(例えば、spodoptera)、およびヒト細胞が含まれるがこれらに限定されない。細胞は、それらが本来非接着性であるか、または例えばトリプシン処理によって表面に接着しないように処理されている場合に有用であり得る。
本明細書で使用される「シグナル伝達経路」という用語は、1つの成分の変化を1つ以上の他の成分に伝える、細胞成分および任意選択で細胞外成分(例えば、タンパク質、核酸、小分子、イオン、脂質)間の一連の相互作用を指す。これは次に、追加の成分に変化を伝達してもよく、この変化は任意選択で他のシグナル伝達経路成分に伝播される。例えば、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)タンパク質と本明細書に記載の化合物との接触により、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)タンパク質とエフェクターまたはシグナル伝達経路成分との間の相互作用が減少し、細胞成長、増殖、または生存の変化が生じ得る。
本明細書に記載の化合物は、互いと、特定のRas、K−Ras、変異型K−Rasを発現する細胞に関連する疾患(例えば、がん)の治療に有用であることが知られている他の活性剤と、または単独では有効ではない場合があるが、活性剤の有効性に寄与し得る補助剤と組み合わせて使用することができる。
いくつかの実施形態では、同時投与は、1つの活性剤を、第2の活性剤の0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、または24時間以内に投与することを含む。同時投与は、2つの活性剤を、同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに約1、5、10、15、20、または30分以内に)、または任意の順序で連続して投与することを含む。いくつかの実施形態では、同時投与は、同時製剤化、即ち、両方の活性剤を含む単一の薬学的組成物を調製することによって達成することができる。他の実施形態では、活性剤は別々に製剤化することができる。別の実施形態では、活性剤および/または補助剤は、互いに結合または共役していてもよい。
非限定的な例としては、本明細書に記載の化合物は、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソ尿素など)、抗代謝産物(例えば、5−フルオロウラシル、アザチオプリン、メトトレキサート、ロイコボリン、カペシタビン、シタラビン、フロクスリジン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセドなど)、植物性アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、エトポシドホスフェート、テニポシドなど)、抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシンなど)、白金系化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン、カルボプラチンなど)などを含む、従来の化学療法剤と同時投与することができる。
本明細書に記載の化合物は、ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、タモキシフェン、およびゴセレリンなどのゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)を含むがこれらに限定されない、従来のホルモン治療剤と同時投与することもできる。
加えて、本明細書に記載の化合物は、免疫刺激剤(例えば、カルメットゲラン菌(BCG)、レバミゾール、インターロイキン−2、アルファ−インターフェロンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2、抗CD52、抗HLA−DR、および抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリケアマイシン共役体、抗CD22モノクローナル抗体−緑膿菌外毒素共役体など)、および放射免疫療法(例えば、111In、90Y、または131Iに共役した抗CD20モノクローナル抗体など)を含むがこれらに限定されない、従来の免疫療法剤と同時投与することができる。
更なる実施形態では、本明細書に記載の化合物は、任意選択で腫瘍抗原に向けられた抗体に共役した、47Sc、64Cu、67Cu、89Sr、86Y、87Y、90Y、105Rh、111Ag、111In、117mSn、149Pm、153Sm、166Ho、177Lu、186Re、188Re、211At、および212Biなどの放射性核種を含むがこれらに限定されない、従来の放射線療法剤と同時投与することができる。
がんの治療のための治療的使用において、本開示の薬学的組成物に利用される化合物は、毎日約0.001mg/kg〜約1000mg/kgの初期投薬量で投与されてもよい。約0.01mg/kg〜約500mg/kg、または約0.1mg/kg〜約200mg/kg、または約1mg/kg〜約100mg/kg、または約10mg/kg〜約50mg/kgの日用量範囲が使用され得る。しかしながら、投薬量は、患者の要求、治療されている状態の重症度、および用いられている化合物または薬物に応じて異なり得る。例えば、投薬量は、特定の患者において診断されたがんの種類および病期を考慮して経験的に決定することができる。本開示の文脈において、患者に投与される用量は、経時的に患者において有益な治療応答をきたすのに十分であるべきである。用量の大きさは、特定の患者における化合物の投与に伴うあらゆる有害な副作用の存在、性質、および程度によっても決定されることになる。特定の状況に対する適当な投薬量の決定は、医師の技量の範囲内である。一般に、治療は、化合物の最適用量より少ないより少ない投薬量で開始される。その後、状況下で最適な効果が得られるまで投薬量を少しずつ増加させる。便宜上、所望であれば、一日の総投薬量を分割し、一日の間に分けて投与してもよい。
本明細書に記載の化合物は、互いと、がんの治療に有用であることが知られている他の活性剤と、または単独では有効ではない場合があるが、活性剤の有効性に寄与し得る補助剤と組み合わせて使用することができる。
本開示の化合物は、患者に、単独で投与することも、同時投与することもできる。同時投与は、化合物を個別にまたは組み合わせて(2つ以上の化合物と)同時にまたは連続して投与することを含むことを意味する。したがって、調製物は、所望の場合、他の活性物質と組み合わせることもできる(例えば、代謝分解を低下させるため)。
本開示の化合物は、多種多様の経口、非経口、および局所剤形で調製および投与することができる。経口調製物としては、患者による服用に好適な、錠剤、丸剤、散剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ロゼンジ剤、カシェ剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤などが挙げられる。本開示の化合物は、注射によって、つまり、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内に投与することもできる。また、本明細書に記載の化合物は、吸入によって、例えば鼻腔内に投与することができる。加えて、本開示の化合物は、経皮的に投与することができる。複数の投与経路(例えば、筋肉内、経口、経皮)が本開示の化合物を投与するために使用され得ることも想定される。したがって、本開示は、薬学的に許容される賦形剤と1つ以上の本開示の化合物とを含む薬学的組成物も提供する。
薬学的に許容される担体は、本開示の化合物から薬学的組成物を調製するために、固体または液体のいずれかであり得る。固形製剤としては、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤、および分散性顆粒剤が挙げられる。固体担体は、希釈剤、香味剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤、またはカプセル化材料としても作用し得る1つ以上の物質であり得る。
散剤では、担体は、微粉化活性成分(例えば、本明細書で提供される化合物)との混合物中の微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と好適な割合で混合され、所望の形状およびサイズに圧縮される。散剤および錠剤は、好ましくは5%〜70%の活性化合物を含有する。
好適な固体賦形剤としては、炭酸マグネシウム;ステアリン酸マグネシウム;タルク;ペクチン;デキストリン;デンプン;トラガカント;低融点ワックス;ココアバター;炭水化物;ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトール、トウモロコシ、小麦、米、ジャガイモ、または他の植物由来のデンプンを含むがこれらに限定されない、糖;メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、またはカルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース;アラビアゴムおよびトラガカントを含むゴム;ならびにゼラチンおよびコラーゲンを含むがこれらに限定されないタンパク質が挙げられるが、これらに限定されない。所望であれば、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、アルギン酸、またはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤を添加してもよい。
糖衣錠コアには、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタンも含有し得る濃縮糖溶液、ラッカー溶液、ならびに好適な有機溶媒または溶媒混合物などの適切なコーティングが提供される。製品を識別するため、または活性化合物の量(即ち、投薬量)の特性評価を行うために、染料または顔料を錠剤または糖衣錠コーティングに添加してもよい。本開示の薬学的調製物はまた、例えば、ゼラチン製の押込型カプセル、ならびにゼラチン製の密封された軟カプセルおよびグリセロールまたはソルビトールなどのコーティングを使用して経口使用することもできる。
坐剤を調製するために、脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物などの低融点ワックスをまず溶融し、活性成分を撹拌などによってその中に均一に分散させる。次いで、溶融した均質混合物を簡便な大きさの型に注ぎ込み、冷却によって固化させる。
液状調製物としては、水剤、懸濁剤、およびエマルション、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液が挙げられる。非経口注射には、液体調製物をポリエチレングリコール水溶液中の溶液で処方することができる。
非経口投与が必要であるかまたは所望される場合、本開示の化合物に特に好適な混合物は、注射可能な滅菌溶液、好ましくは油性または水性溶液、ならびに懸濁液、エマルション、または坐剤を含むインプラントである。具体的には、非経口投与用の担体としては、デキストロース、食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ゴマ油、ポリオキシエチレンブロックポリマーなどの水溶液が挙げられる。アンプルが簡便な単位剤形である。本開示の化合物はまた、リポソームに組み込まれるか、または経皮ポンプもしくはパッチを介して投与され得る。本開示における使用に好適な薬学的混合物は、当業者に周知であり、例えば、Pharmaceutical Sciences(17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)およびWO96/05309に記載されている。これら両方の教示は参照により本明細書に組み込まれる。
経口使用に好適な水溶液は、活性成分(例えば、本明細書に記載の化合物)を水に溶解し、必要に応じて好適な着色剤、香味剤、安定剤、および増粘剤を添加することによって調製することができる。経口使用に好適な水性懸濁液は、天然または合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムなどの粘性材料、ならびに天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリエチレンソルビトールモノ−オレート)、またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノ−オレート)などの分散または湿潤剤と共に、微粉化活性成分を水に溶解することによって作製することができる。水性懸濁液はまた、1つ以上の保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピル、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、および1つ以上の甘味剤、例えば、スクロース、アスパルテーム、またはサッカリンを含み得る。製剤は、浸透圧について調製され得る。
使用直前に経口投与用の液状調製物に変換することを意図した固形製調製物も含まれる。かかる液体形態としては、水剤、懸濁剤、およびエマルションが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、香味剤、安定剤、緩衝剤、人工および天然の甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含有してもよい。
油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン、またはセチルアルコールを含有し得る。口当たりのよい経口調製物を提供するために、グリセロール、ソルビトール、またはスクロースなどの甘味剤を添加してもよい。これらの製剤は、アスコルビン酸などの抗酸化剤を加えることによって保存することができる。注射用油性ビヒクルの例としては、Minto,J.Pharmacol.Exp.Ther.281:93−102,1997を参照されたい。本開示の薬学的製剤はまた、水中油型エマルションの形態であり得る。油相は、上記の植物油もしくは鉱油、またはこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤としては、アカシアゴムおよびトラガカントゴムなどの天然に存在するゴム、ダイズレシチンなどの天然に存在するホスファチド、ソルビタンモノオレエートなどの脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル、ならびにポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどのこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。エマルションはまた、シロップ剤およびエリキシル剤の製剤の場合のように、甘味剤および香味剤を含有し得る。かかる製剤はまた、粘滑剤、保存剤、または着色剤を含有し得る。
薬学的調製物は、好ましくは単位剤形である。かかる剤形では、調製物は適切な量の活性成分を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、包装された調製物であり得、包装は、錠剤、カプセル剤、およびバイアルまたはアンプル中の散剤などの分離量の調製物を含む。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤、もしくはトローチ剤それ自体であり得るか、または包装された形態にある適切な数のこれらのうちのいずれかであり得る。
単位用量調製物中の活性成分の量は、特定の用途および活性成分の効力にしたがって、0.1mg〜10000mg、より典型的には1.0mg〜1000mg、最も典型的には10mg〜500mgで変動または調整されてもよい。組成物は、所望であれば、他の適合性のある治療薬も含有することができる。
いくつかの化合物は、水中での溶解度が限られている場合があるため、組成物中に界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とし得る。かかる共溶媒としては、Polysorbate 20、60、および80;Pluronic F−68、F−84、およびP−103;シクロデキストリン;ポリオキシル35ヒマシ油;または当業者に既知の他の薬剤が挙げられる。かかる共溶媒は、典型的には、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで用いられる。
製剤を分注する際の変動性を減少させるため、製剤の懸濁液もしくはエマルションの成分の物理的分離を減少させるため、および/またはさもなければ製剤を向上させるために、単純な水溶液の粘度よりも大きい粘度が望ましい場合がある。かかる増粘剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、硫酸コンドロイチンおよびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、これらの組み合わせ、ならびに当業者に既知の他の薬剤が挙げられる。かかる薬剤は、典型的には、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで用いられる。上記アジュバントのうちのいずれの許容可能な量の決定も、当業者によって容易に確認される。
本開示の組成物は、持続放出および/または快適さを提供するための成分を追加で含んでもよい。かかる成分としては、高分子量のアニオン性粘液模倣ポリマー、ゲル化多糖類、および微粉化薬物担体基質が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号、同第5,403,841号、同第5,212,162号、および同第4,861,760号でより詳細に考察されている。これらの特許の全内容は、あらゆる目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示によって提供される医薬組成物は、活性成分が、治療有効量、即ち、その意図する目的を達成するのに有効な量で含まれる組成物を含む。特定の用途に有効な実際の量は、とりわけ、治療されている状態に依存することになる。疾患を治療する方法において投与される場合、かかる組成物は、所望の結果、例えば、標的分子(例えば、Ras、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12D、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G13D、変異型K−Ras、活性化K−Ras)の活性の調節、および/または疾患症状の進行(例えば、がんの成長または転移)の低減、除去、または遅延を達成するために有効なある一定の量の活性成分を含有することになる。本開示の化合物の治療有効量の決定は、特に本明細書の詳細な開示に照らして、十分に当業者の能力の範囲内である。
哺乳動物に投与される投薬量および頻度(単回または複数回投薬)は、様々な要因、例えば、その哺乳動物が別の疾患に罹患しているかどうか、およびその投与経路;レシピエントの大きさ、年齢、性別、健康、体重、肥満度指数、および食事;治療されている疾患(例えば、肺がん、NSCLがん、結腸がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん、白血病)の症状の性質および程度、併用療法の種類、治療されている疾患による合併症、または他の健康関連問題に応じて変動し得る。他の治療レジメンまたは薬剤を、本出願人の開示の方法および化合物と組み合わせて使用することができる。確立された投薬量(例えば、頻度および期間)の調整および操作は、十分に当業者の能力の範囲内である。
本明細書に記載のあらゆる化合物について、治療有効量は細胞培養アッセイから最初に決定することができる。標的濃度は、本明細書に記載の方法または当該技術分野で既知の方法を使用して測定して、本明細書に記載の方法を達成することができる活性化合物(複数可)の濃度となる。
当技術分野において周知であるように、ヒトにおける使用のための治療有効量は、動物モデルから決定することもできる。例えば、ヒトに対する用量は、動物において有効であることが見出されている濃度を達成するように処方することができる。ヒトにおける用量は、上記のように、化合物の有効性をモニタリングし、用量を上方にまたは下方に調節することにより調整することができる。上記の方法および他の方法に基づいてヒトにおいて最大の効力を達成するように用量を調整することは、十分に当業者の能力の範囲内である。
投薬量は、患者の要求および用いられている化合物に応じて異なり得る。本開示の文脈において、患者に投与される用量は、経時的に患者において有益な治療応答をもたらすのに十分であるべきである。用量の大きさは、あらゆる有害な副作用の存在、性質、および程度によっても決定されることになる。特定の状況に対する適当な投薬量の決定は、医師の技量の範囲内である。一般に、治療は、化合物の最適用量より少ないより少ない投薬量で開始される。その後、状況下で最適な効果が得られるまで投薬量を少しずつ増加させる。一実施形態では、投薬量の範囲は0.001%〜10%w/vである。別の実施形態では、投薬量の範囲は0.1%〜5%w/vである。
投薬量および間隔は、治療されている特定の臨床的徴候に有効な投与化合物のレベルを提供するように個々に調整することができる。これにより、個体の病状の重症度に見合った治療レジメンが提供されることになる。
本明細書で提供される教示を利用して、実質的な毒性を引き起こさず、なおかつ特定の患者によって示される臨床症状を治療するのに有効である、有効な予防用または療法用治療レジメンを計画することができる。この計画には、化合物の効力、相対的な生物学的利用能、患者の体重、有害な副作用の存在および重症度、好ましい投与様式、ならびに選択された薬剤の毒性プロファイルなどの因子を考慮することによって、活性化合物を慎重に選択することが含まれるべきである。
特定の化合物についての毒性と治療効果との間の比がその治療指数であり、LD50(集団の50%において致死的な化合物の量)とED50(集団の50%において有効な化合物の量)との間の比として表すことができる。高い治療指数を呈する化合物が好ましい。ヒトに使用するための投薬量範囲の処方には、細胞培養アッセイおよび/または動物研究から得られた治療指数データを使用することができる。かかる化合物の投薬量は、好ましくは、ほとんどまたは全く毒性のないED50を含む血漿濃度の範囲内にある。投薬量は、用いられる剤形および利用される投与経路に応じて、この範囲内で変動してもよい。例えば、Fingl et al.,In:THE PHARMACOLOGICAL BASIS OF THERAPEUTICS,Ch.1,p.l,1975を参照されたい。正確な処方、投与経路、および投薬量は、患者の状態、および化合物が使用される特定の方法を考慮して、個々の医師によって選択され得る。
組み合わせ化学ライブラリは、試薬などのある数の化学的「ビルディングブロック」を組み合わせることによる、化学的合成または生物学的合成のいずれかによって生成された多様な化学化合物の集まりである。例えば、ポリペプチドライブラリなどの線形組み合わせ化学ライブラリは、所与の化合物の長さ(即ち、ポリペプチド化合物中のアミノ酸の数)についてあらゆる可能な方法で一組の化学的ビルディングブロック(アミノ酸)を組み合わせることによって形成される。化学的ビルディングブロックをこのように組み合わせで混合することで、何百万もの化学化合物を合成することができる。
組み合わせ化学ライブラリの調製およびスクリーニングは当業者に周知である。かかる組み合わせ化学ライブラリとしては、ペプチドライブラリが挙げられるが、これらに限定されない(例えば、米国特許第5,010,175号、Furka,Int.J.Pept.Prot.Res.37:487−493(1991)、およびHoughton et al.,Nature 354:84−88(1991)を参照されたい)。化学的多様性ライブラリを生成するための他の化学を使用してもよい。かかる化学としては、ペプトイド(例えば、PCT公開第WO91/19735号)、コード化ペプチド(例えば、PCT公開第WO93/20242号)、ランダムバイオオリゴマー(例えば、PCT公開第WO92/00091号)、ベンゾジアゼピン(例えば、米国特許第5,288,514号)、ヒダントイン、ベンゾジアゼピン、およびジペプチドなどの多様体(diversomer)(Hobbs et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.USA 90:6909−6913(1993))、ビニル様ポリペプチド(Hagihara et al.,J.Amer.Chem.Soc.114:6568(1992))、グルコース足場を有する非ペプチド様ペプチド模倣物(Hirschmann et al.,J.Amer.Chem.Soc.114:9217−9218(1992))、小化合物ライブラリの類似の有機合成(Chen et al.,J.Amer.Chem.Soc.116:2661(1994))、オリゴカルバメート(Cho et al.,Science 261:1303(1993))、ならびに/またはペプチジルホスホネート(Campbell et al.,J.Org.Chem.59:658(1994))、核酸ライブラリ(Ausubel、Berger、およびSambrook(全て前出)を参照されたい)、ペプチド核酸ライブラリ(例えば、米国特許第5,539,083号を参照されたい)、抗体ライブラリ(例えば、Vaughn et al.,Nature Biotechnology,14(3):309−314(1996)およびPCT/US96/10287を参照されたい)、炭水化物ライブラリ(例えば、Liang et al.,Science,274:1520−1522(1996)および米国特許第5,593,853号を参照されたい)が挙げられるが、これらに限定されない。上記の方法は、単一の分子種を合成するために使用してもよい。
「有効量」は、化合物が存在しない場合と比較して、明言された目的の達成(例えば、それが投与される目的である効果の達成、疾患の治療、酵素活性の低下、酵素活性の増大、シグナル伝達経路の低下、疾患または状態の1つ以上の症状の軽減(例えば、細胞内のGTPase活性の低下、GTPase活性の増大、GTP結合Ras(例えば、K−Ras)によって刺激されるシグナル伝達経路の低下、Rasのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras4Aのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras4Bのシグナル伝達経路活性の低下、H−Rasのシグナル伝達経路活性の低下、N−Rasのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras G12Cのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras G12Vのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras G13Cのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras G13Dのシグナル伝達経路活性の低下、K−Ras G12Dのシグナル伝達経路活性の低下、変異型K−Rasのシグナル伝達経路活性の低下、Rasの活性の増大、K−Rasの活性の増大、K−Ras4Aの活性の増大、K−Ras4Bの活性の増大、H−Rasの活性の増大、N−Rasの活性の増大、K−Ras G12Cの活性の増大、K−Ras G13Cの活性の増大、K−Ras G12Dの活性の増大、K−Ras G12Vの活性の増大、K−Ras G13Dの活性の増大、変異型K−Rasの活性の増大、SOSへのK−Rasの結合の阻害、GEFへのK−Rasの結合の阻害、ヌクレオチド交換の阻害)に十分な化合物の量である。「有効量」の例は、「治療有効量」とも称され得る、疾患の症状(単数または複数)の治療、予防、または軽減に寄与するのに十分な量である。症状(単数または複数)の「軽減」(およびこの句の文法的等価物)は、症状(複数可)の重症度もしくは頻度の低下、または症状(複数可)の除去を意味する。薬物の「予防有効量」は、対象に投与されたときに、意図された予防効果を有する、例えば、傷害、疾患、病変、もしくは状態の発症(または再発)を予防するもしくは遅延させる、または傷害、疾患、病変、もしくは状態、またはそれらの症状の発症(または再発)の可能性を低減することになる、薬物の量である。完全な予防効果は、必ずしも一回用量の投与によって生じるわけではなく、一連の用量の投与後にのみ生じてもよい。したがって、予防有効量は、1回以上の投与で投与されてもよい。本明細書で使用される「活性低下量」は、アンタゴニストが存在しない場合と比較して酵素の活性を低下させるのに必要とされるアンタゴニストの量を指す。本明細書で使用される「機能破壊量」は、アンタゴニストが存在しない場合と比較して酵素またはタンパク質の機能を破壊する(例えば、K−RasとPI3Kなどのシグナル伝達経路結合タンパク質との間のタンパク質−タンパク質相互作用を破壊する、K−RasとGEFとの相互作用を破壊する、K−RasとSOSとの相互作用を破壊する、K−RasとRafとの相互作用を破壊する)のに必要とされるアンタゴニストの量を指す。正確な量は治療の目的に依存することになり、既知の技法を使用して当業者により解明可能となる(例えば、Lieberman,Pharmaceutical Dosage Forms(vols.1−3,1992)、Lloyd,The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compounding(1999)、Pickar,Dosage Calculations(1999)、およびRemington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2003,Gennaro,Ed.,Lippincott,Williams&Wilkinsを参照されたい)。
「対照」または「対照実験」は、その単純な通常の意味に従って使用され、実験の対象または試薬が、実験の手順、試薬、または変数の省略を除いた並列実験にて処理される、実験を指す。いくつかの場合には、対照は実験の効果を評価する際の比較標準として使用される。いくつかの実施形態において、対照は、本明細書に記載の化合物が存在しない場合のタンパク質(例えば、Ras、K−Ras、変異型K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12D、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G13D)の活性(例えば、GTPase活性、タンパク質−タンパク質相互作用、シグナル伝達経路)の測定である。
「接触させる」とは、その単純な通常の意味に従って使用され、少なくとも2つの異なる種(例えば、生体分子を含む化学化合物、または細胞)を、反応、相互作用、または物理的接触のために十分近位にさせるプロセスを指す。しかしながら、得られる反応生成物は、添加した試薬間の反応から直接生成することができるか、または反応混合物中で生成され得る1つ以上の添加した試薬からの中間体から生成することができることが理解されるべきである。
交換可能に使用され得る「接触させること」または「結合させること」という用語は、2つの種に、反応、相互作用、または物理的に触れさせることを含んでもよく、これら2つの種は、本明細書に記載の化合物と、タンパク質または酵素(例えば、Ras、K−Ras、H−Ras、N−Ras、K−Ras4A、K−Ras4B、変異型Ras、変異型K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)であってもよい。いくつかの態様では、タンパク質はK−Rasであってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質は、変異型K−Ras(例えば、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13)であってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質はK−Ras4Aであってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質はK−Ras4Bであってもよい。いくつかの実施形態では、タンパク質はヒトK−Rasであってもよい。いくつかの実施形態では、接触させることまたは結合させることは、本明細書に記載の化合物に、シグナル伝達経路に関与するタンパク質または酵素と相互作用させることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることまたは結合させることは、本明細書に記載の化合物にスイッチ2結合ポケットと相互作用させることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることまたは結合させることは、本明細書に記載の化合物にスイッチ2溝と相互作用させることを含む。
本明細書で定義されるように、タンパク質−阻害因子相互作用に関する「阻害」、「阻害する」、「阻害すること」などの用語は、阻害因子(例えば、変異型K−Ras阻害因子、活性化K−Ras阻害因子)が存在しない場合のタンパク質の活性または機能と比較して、タンパク質の活性または機能に悪影響を与える(例えば、低下させる)(例えば、GTP結合Ras(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によって刺激されるシグナル伝達経路、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、SOS結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合を低下させる)ことを意味する。いくつかの実施形態では、阻害は、疾患または疾患の症状の軽減を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、シグナル変換経路またはシグナル伝達経路の活性の低下(例えば、GTP結合Ras(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)が関与する経路の低下、変異型K−Ras(例えば、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)が関与する経路の低下)を指す。したがって、阻害は、少なくとも部分的に、部分的に、または完全的に、刺激を妨害する、活性化を減少させる、妨げる、もしくは遅延させる、またはシグナル伝達経路もしくは酵素活性もしくはタンパク質(例えば、K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の量を、不活性化する、脱感作する、または下方調節することを含む。いくつかの実施形態では、阻害は、Ras(K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)と、シグナル伝達経路結合パートナー(例えば、PI3K、SOS、Raf)との結合の阻害を指す。いくつかの実施形態では、阻害は、RasとGEF(例えば、SOS)との結合の阻害を指す。
「調節因子」という用語は、標的分子のレベル、または標的分子の機能(例えば、GTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、SOS結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合)、または分子の標的の物理的状態(例えば、Ras細胞内局在、Ras翻訳後プロセシング、Ras翻訳後修飾)(例えば、標的は、K−Rasであってもよく、機能は、GTPを加水分解すること、またはGTP結合K−Ras、K−Rasとタンパク質結合パートナー(例えば、PI3K、SOS、Raf)との結合によって活性化されるシグナル伝達経路を活性化することであってもよい)を増大または低下させる組成物を指す。いくつかの態様では、GTPase調節因子は、細胞内のGTPaseの活性を低下させる化合物である。いくつかの実施形態では、GTPase調節因子は、細胞内のGTPaseの活性を増大させる化合物である。いくつかの実施形態では、GTPase調節因子は、GTP結合型のRasによって活性化される細胞内のシグナル伝達経路を低下させる化合物である。いくつかの実施形態では、GTPase調節因子は、GTP結合型のRasによって活性化される細胞内のシグナル伝達経路を増大させる化合物である。いくつかの実施形態では、K−Ras疾患調節因子は、K−Rasに関連する疾患(例えば、がん、転移性がん)の1つ以上の症状の重症度を低下させる化合物である。K−Ras調節因子は、K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、またはK−Rasのレベル、または特定の物理的状態におけるK−Rasのレベルを増大または低下させる化合物である。変異型K−Ras調節因子は、変異型K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、または変異型K−Rasのレベル、または特定の物理的状態における変異型K−Rasのレベルを増大または低下させる化合物である。K−Ras G12C調節因子、K−Ras G12V調節因子、K−Ras G12D調節因子、K−Ras G13C調節因子、またはK−Ras G13D調節因子は、その特定の変異型K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、またはその特定の変異型K−Rasのレベル、または特定の物理的状態におけるその特定の変異型K−Rasのレベルを増大または低下させる化合物である。K−Ras阻害因子は、K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、またはK−Rasのレベル、または特定の物理的状態におけるK−Rasのレベルを低下させる化合物である。変異型K−Ras阻害因子は、変異型K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、または変異型K−Rasのレベル、または特定の物理的状態における変異型K−Rasのレベルを低下させる化合物である。K−Ras G12C阻害因子、K−Ras G12V阻害因子、K−Ras G12D阻害因子、K−Ras G13C阻害因子、またはK−Ras G13D阻害因子は、その特定の変異型K−Rasの活性、または機能、または活性レベル、または機能レベル、またはその特定の変異型K−Rasのレベル、または特定の物理的状態におけるその特定の変異型K−Rasのレベルを低下させる化合物である。いくつかの実施形態では、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)関連疾患調節因子は、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)に関連する疾患(例えば、がん)の1つ以上の症状の重症度を低下させる化合物である。Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)調節因子は、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)の活性、または機能、または活性レベル、または機能レベルを増大または低下させる化合物である。
「調節する」という用語は、その単純な通常の意味に従って使用され、1つ以上の特性を変化させるかまたは多様にする行為を指す。「調節」とは、1つ以上の特性を変化させるかまたは多様にするプロセスを指す。例えば、標的タンパク質に対する調節因子の効果に適用される場合、調節することは、標的分子の特性もしくは機能または標的分子の量を増加または減少させることによる変化を意味する。
「疾患」または「状態」は、本明細書で提供される化合物または方法によって治療することができる患者または対象の存在状態または健康状態を指す。いくつかの実施形態では、疾患は変異型Rasに関係するする(例えば、それによって引き起こされる)疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は、変異型K−Ras(例えば、K−Ras G12C、G12V、G13C、G12D、またはG13D)または異常なK−Rasシグナル伝達経路活性(例えば、肺がん、乳がん、結腸がん、大腸がん、膵臓がん、白血病)に関係する疾患である。疾患、障害、または状態の例としては、がんが挙げられるが、これに限定されない。疾患、障害、または状態の例には、MYH関連ポリープ症が挙げられるが、これに限定されない。いくつかの場合には、「疾患」または「状態」はがんを指す。いくつかの場合には、「疾患」または「状態」はMYH関連ポリープ症を指す。いくつかの更なる場合には、「がん」は、ヒトのがんおよびがん腫、肉腫、腺がん、リンパ腫、白血病などを指し、これらには、固形がんおよびリンパ系がん、腎臓がん、乳がん、肺がん(NSCLC)、膀胱がん、結腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膵臓がん、胃がん、脳がん、頭頸部がん、皮膚がん、子宮がん、精巣がん、神経膠腫、食道がん、および肝細胞がんを含む肝臓がん、B急性リンパ芽球性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(例えば、バーキット、小細胞、および大細胞リンパ腫)、ホジキンリンパ腫、白血病(AML、ALL、およびCMLを含む)、または多発性骨髄腫を含む、リンパ腫が含まれる。
本明細書で使用される場合、「がん」という用語は、白血病、リンパ腫、がん腫、および肉腫を含む、哺乳動物(例えば、ヒト)に見られる全ての種類のがん、新生物、または悪性腫瘍を指す。本明細書で提供される化合物または方法によって治療することができる例示的ながんとしては、甲状腺がん、内分泌系がん、脳腫瘍、乳がん、子宮頸がん、結腸がん、頭頸部がん、肝臓がん、腎臓がん、肺がん、非小細胞肺がん、黒色腫、中皮腫、卵巣がん、肉腫、胃がん、子宮がん、髄芽腫、大腸がん、膵臓がんが挙げられる。その他の例としては、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、多形性膠芽腫、卵巣がん、横紋筋肉腫、原発性血小板血症、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、がん、悪性膵臓インスラノーマ(insulanoma)、悪性カルチノイド、膀胱がん、前悪性皮膚病変、精巣がん、リンパ腫、甲状腺がん、神経芽細胞腫、食道がん、泌尿生殖器がん、悪性高カルシウム血症、子宮内膜がん、副腎皮質がん、内分泌および膵外分泌部の新生物、甲状腺髄様がん、甲状腺髄様がん腫、黒色腫、大腸がん、甲状腺乳頭がん、肝細胞がん、ならびに前立腺がんが挙げられる。
「白血病」という用語は、広義には造血器官の進行性の悪性疾患を指し、一般的に血液および骨髄中における白血球およびその前駆体の異常な増殖および発達によって特徴付けられる。白血病は一般的に、(1)疾患の期間および性質、即ち、急性または慢性;(2)関与する細胞の種類;骨髄性(骨髄性(myelogenous))、リンパ系(リンパ向性)、または単球性;ならびに(3)血液中の異常細胞数の増加または非増加、即ち、白血病性または非白血病性(亜白血病性)を基準として臨床的に分類される。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る例示的な白血病としては、例えば、急性非リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、急性顆粒球性白血病、慢性顆粒球性白血病、急性前骨髄球性白血病、成人T細胞白血病、非白血病性白血病、白血球血症性(leukocythemic)白血病、好塩基球性(basophylic)白血病、芽細胞性白血病、ウシ白血病、慢性骨髄性白血病、皮膚白血病、胎生細胞性白血病、好酸球性白血病、グロス白血病、有毛細胞白血病、血芽球性(hemoblastic)白血病、血球芽細胞(hemocytoblastic)白血病、組織球性(histiocytic)白血病、幹細胞性白血病、急性単球性白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、リンパ行性(lymphogenous)白血病、リンパ様(lymphoid)白血病、リンパ肉腫細胞性白血病、マスト細胞白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、骨髄芽球性白血病、骨髄性白血病、骨髄顆粒球性(myeloid granulocytic)白血病、骨髄単球性白血病、ネーゲリ白血病、形質細胞性(plasma cell)白血病、多発性骨髄腫、形質細胞性(plasmacytic leukemia)白血病、前骨髄球性白血病、リーダー細胞性白血病、シリング白血病、幹細胞性白血病、亜白血性白血病、および未分化細胞性白血病が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「リンパ腫」という用語は、造血組織およびリンパ組織を冒しているがんの群を指す。これは、リンパ節、脾臓、胸腺、および骨髄に主に見られる血液細胞であるリンパ球において開始される。リンパ腫の2つの主な種類は、非ホジキンリンパ腫およびホジキン病である。ホジキン病は、診断された全リンパ腫の約15%を占める。これは、リード−スタンバーグ悪性Bリンパ球に関連するがんである。非ホジキンリンパ腫(NHL)は、がんの増殖率および関与する細胞の種類に基づいて分類することができる。NHLには、侵攻型(高悪性度)および緩慢型(低悪性度)がある。関与する細胞の種類に基づいて、B細胞NHLおよびT細胞NHLが存在する。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る例示的なB細胞リンパ腫としては、小リンパ球性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、結節外(MALT)リンパ腫、結節性(単球様B細胞)リンパ腫、脾臓リンパ腫、びまん性大細胞型Bリンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、免疫芽球性大細胞リンパ腫、または前駆Bリンパ芽球性リンパ腫が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る例示的T細胞リンパ腫としては、皮膚T細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、菌状息肉腫、および前駆Tリンパ芽球性リンパ腫が挙げられる。
「肉腫」という用語は、一般的に、胎生結合性組織のような物質で構成され、通常、繊維性物質または均質な物質中に密に詰まった細胞で構成される腫瘍を指す。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る肉腫としては、軟骨肉腫、線維肉腫、リンパ肉腫、黒色肉腫、粘液肉腫、骨肉腫、アバーネシー肉腫、脂肪(adipose)肉腫、脂肪肉腫(liposarcoma)、胞巣状軟部肉腫、エナメル上皮肉腫、ブドウ状肉腫、緑色(chloroma)肉腫、絨毛がん、胎児性肉腫、ウィルムス腫瘍肉腫、子宮内膜肉腫、間質性肉腫、ユーイング肉腫、筋膜肉腫、線維芽細胞性肉腫、巨細胞肉腫、顆粒球性肉腫、ホジキン肉腫、特発性多発性色素性出血性肉腫、B細胞の免疫芽球肉腫、リンパ腫、T細胞性の免疫芽球肉腫、イエンセン肉腫、カポジ肉腫、クッパー細胞性肉腫、血管肉腫、白血肉腫、悪性間葉腫肉腫、傍骨肉腫、網状赤血球性(reticulocytic)肉腫、ラウス肉腫、漿液嚢胞性肉腫、滑膜肉腫、および毛細管拡張性(telangiectaltic)肉腫が挙げられる。
「黒色腫」という用語は、皮膚および他の器官の色素細胞系から生じる腫瘍を意味すると解釈される。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る黒色腫としては、例えば、末端黒子型黒色腫、無色素性黒色腫、良性若年性黒色腫、クラウドマン黒色腫、S91黒色腫、ハーディング−パッセー黒色腫、若年性黒色腫、悪性黒子型黒色腫、悪性黒色腫、結節型黒色腫、サバンガル黒色腫(subungal melanoma)、または表在拡大型黒色腫が挙げられる。
「がん腫」という用語は、周囲組織に浸潤し、転移を起こしやすい上皮細胞からなる悪性新生物を指す。本明細書で提供される化合物または方法によって治療され得る例示的ながん腫としては、例えば、甲状腺髄様がん腫、家族性甲状腺髄様がん腫、小葉(acinar)がん腫、小葉(acinous)がん腫、腺嚢がん腫、腺様嚢胞がん腫、腺がん腫(carcinoma adenomatosum)、副腎皮質のがん腫、肺胞腺がん腫、肺胞細胞がん腫、基底細胞がん腫(basal cell carcinoma)、基底細胞がん腫(carcinoma basocellulare)、類基底細胞がん腫、基底有棘細胞がん腫/基底扁平上皮がん腫(basosquamous cell carcinoma)、気管支肺胞腺がん腫、細気管支がん腫、気管支原性がん腫、脳状がん腫(cerebriform carcinoma)、胆管細胞性がん腫、絨毛がん腫、膠様がん腫(colloid carcinoma)、コメドがん腫、脳梁がん腫(corpus carcinoma)、篩状がん腫、鎧状がん腫、皮膚がん腫、円筒状がん腫(cylindrical carcinoma)、円柱細胞がん腫、腺管がん腫、緻密がん腫(carcinoma durum)、胎児性がん腫、脳様がん腫(encephaloid carcinoma)、類表皮がん腫(epiennoid carcinoma)、上皮腺がん腫(carcinoma epitheliale adenoides)、外方増殖性がん腫、潰瘍がん腫、線維がん腫(carcinoma fibrosum)、ゼラチン状がん腫(gelatiniforni carcinoma)、膠状がん腫(gelatinous carcinoma)、巨細胞がん腫(giant cell carcinoma)、巨細胞がん腫(carcinoma gigantocellulare)、腺がん腫(glandular carcinoma)、顆粒膜細胞がん腫、毛母基がん腫(hair−matrix carcinoma)、血性がん腫(hematoid carcinoma)、肝細胞がん腫、ヒュルトレ細胞がん腫、ヒアリンがん腫(hyaline carcinoma)、副腎様がん腫(hypemephroid carcinoma)、乳児型胎児性がん腫(infantile embryonal carcinoma)、上皮内がん腫(carcinoma in situ)、表皮内がん腫(intraepithelial carcinoma)、上皮内がん腫(intraepithelial carcinoma)、Krompecherがん腫、Kulchitzky細胞がん腫、大細胞がん腫、レンズ状がん腫(lenticular carcinoma)、レンズ状がん腫(carcinoma lenticulare)、脂肪腫性がん腫、リンパ上皮がん腫、髄様がん腫(carcinoma medullare)、髄様がん腫(medullary carcinoma)、黒色がん腫、軟がん腫(carcinoma molle)、粘液性がん腫(mucinous carcinoma)、粘液性がん腫(carcinoma muciparum)、粘液細胞がん腫(carcinoma mucocellulare)、粘液性類表皮がん腫(mucoepidermoid carcinoma)、粘液がん腫(carcinoma mucosum)、粘液性がん腫(mucous carcinoma)、粘液腫様がん腫、鼻咽頭がん腫(naspharyngeal carcinoma)、燕麦細胞がん腫、骨化性がん腫(carcinoma ossificans)、類骨がん腫(osteoid carcinoma)、乳頭状がん腫、門脈周辺がん腫、前浸潤がん腫(preinvasive carcinoma)、有棘細胞がん腫、粥状がん腫(pultaceous arcinoma)、腎臓の腎細胞がん腫、補充がん腫(reserve cell carcinoma)、肉腫様がん腫(carcinoma sarcomatodes)、シュナイダーがん腫、硬性がん腫、陰嚢がん腫(carcinoma scroti)、印環細胞がん腫、単純がん腫、小細胞がん腫、ソラノイドがん腫(solanoid carcinoma)、球状細胞がん腫(spheroidal cell carcinoma)、紡錘体細胞がん腫、海綿様がん腫、扁平上皮がん腫、扁平上皮細胞がん腫、ストリングがん腫(string carcinoma)、毛細血管拡張性がん腫(carcinoma telangiectaticum)、毛細血管拡張性がん腫(carcinoma telangiectodes)、移行上皮がん腫、結節性がん腫(carcinoma tuberosum)、結節性がん腫(tuberous carcinoma)、疣状がん腫、または絨毛性がん腫(carcinoma villosum)が挙げられる。
「Rasに関連するがん(Ras associated cancer)」(本明細書では「Rasに関係するがん(Ras related cancer)」とも称される)は、異常なRas活性またはシグナル伝達によって引き起こされるがんを指す。「異常なK−Ras活性に関連するがん」(本明細書では「K−Rasに関係するがん」とも呼ばれる)は、異常なK−Ras活性またはシグナル伝達(例えば、変異型K−Ras)によって引き起こされるがんである。K−Rasに関連するがんには、肺がん、非小細胞肺がん、乳がん、白血病、膵臓がん、結腸がん、大腸がんが含まれ得る。Ras、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型K−Ras(K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D変異体)、変異型N−Ras、および変異型H−Rasのうちの1つ以上の異常な活性に関連する他のがんは、当該技術分野で周知であり、かかるがんを決定することは、当業者の技量の範囲内である。
「Ras阻害因子を投与する(または投与すること)」という用語は、1つ以上のRasタンパク質の活性もしくはレベル(例えば、量)またはそれらのシグナル伝達経路のレベルを阻害する化合物(例えば、Ras阻害因子、K−Ras阻害因子、N−Ras阻害因子、H−Ras阻害因子、変異型K−Ras阻害因子、K−Ras G12C阻害因子、K−Ras G12V阻害因子、K−Ras G13C阻害因子、K−Ras G12D阻害因子、K−Ras G13D阻害因子)を対象に投与することを意味する。投与には、機序に制限されることなく、Ras阻害因子が1つ以上のRasタンパク質の活性を低下させるため、またはRas阻害因子が疾患(例えば、Ras阻害因子が、細胞周期を停止させる、細胞周期を遅延させる、DNA複製の減少、細胞複製の減少、細胞成長の減少、転移の減少、または細胞死の原因となる、がん)の1つ以上の症状を低下させために十分な時間を与えることが含まれ得る。「K−Ras阻害因子を投与する(または投与すること)」という用語は、1つ以上のK−Rasタンパク質(K−Ras、変異型K−Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G12D、K−Ras G13C、K−Ras G13D)の活性もしくはレベル(例えば、量)またはそれらのシグナル伝達経路のレベルを阻害する化合物を投与することを意味する。実施形態では、投与することは、列挙された活性剤以外のいずれの活性剤の投与も含まない。
「に関連する」または「と関連する」という用語は、疾患(例えば、Ras(例えば、ヒトK−RasまたはヒトH−Ras)活性、タンパク質に関連する疾患、異常なRas活性と関連するがん、K−Rasに関連するがん、変異型K−Rasに関連するがん、活性化K−Rasに関連するがん、K−Ras G12Cに関連するがん、K−Ras G12Vに関連するがん、K−Ras G13Cに関連するがん、K−Ras G12Dに関連するがん、K−Ras G13Dに関連するがん)と関連する物質または物質の活性もしくは機能という背景において、その物質または物質の活性もしくは機能によって、疾患(例えば、がん)が引き起こされる(完全にまたは部分的に)か、または疾患の症状が引き起こされる(完全にまたは部分的に)ことを意味する。例えば、異常なRas活性または機能と関連するがんは、異常なRas活性もしくは機能(例えば、酵素活性、タンパク質−タンパク質結合、シグナル伝達経路)から生じる(完全にまたは部分的に)がん、または疾患の特定の症状が異常なRas活性もしくは機能によって引き起こされる(完全にまたは部分的に)がんであってもよい。本明細書で使用される場合、疾患と関連していると記載されるものは、原因薬剤である場合、疾患の治療のための標的であり得る。例えば、異常なRas活性もしくは機能と関連するがんまたはRasに関連するがんは、増大したRas活性または機能(例えば、シグナル伝達経路活性)ががんを引き起こす場合には、Ras調節因子またはRas阻害因子で治療され得る。例えば、K−Ras G12Cと関連するがんは、K−Ras G12Cを有する対象が、K−Ras G12Cを有しない対象と比較して発症するリスクの高いがんであってもよい。例えば、K−Ras G12Vと関連するがんは、K−Ras G12Vを有する対象が、K−Ras G12Vを有しない対象と比較して発症するリスクの高いがんであってもよい。
本明細書で使用される「異常な」という用語は、正常とは異なることを指す。酵素活性を説明するために使用される場合、異常なとは、正常対照または正常な非罹患対照試料の平均よりも大きいまたは小さい活性を指す。異常な活性は、疾患をもたらす活性の量を指してもよく、異常な活性を正常または非疾患関連量に戻すことで(例えば、化合物を投与することまたは本明細書に記載の方法を使用することによって)、疾患または1つ以上の疾患症状の軽減をもたらす。
「求電子化学部分」という用語は、その単純な通常の化学的意味に従って使用され、求電子性である一価の化学基を指す。
「Ras」という用語は、ヒトRas GTPaseタンパク質のファミリー(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras)のうちの1つ以上を指す。「K−Ras」という用語は、ヒトK−Ras(例えば、ヒトK−Ras4A(NP_203524.1)、ヒトK−Ras4B(NP_004976.2)、またはK−Ras4AとK−Ras4Bとの両方)のヌクレオチド配列またはタンパク質を指す 。「K−Ras」という用語は、ヌクレオチド配列またはタンパク質の野生型の、それらの任意の変異型との両方を含む。いくつかの実施形態では、「K−Ras」は野生型K−Rasである。いくつかの実施形態では、「K−Ras」は1つ以上の変異形態である。「K−Ras」XYZという用語は、野生型にXアミノ酸を有するK−RasのY番号アミノ酸が代わりに変異型にZアミノ酸を有する(例えば、K−Ras G12Cは、野生型タンパク質にGを有するが、K−Ras G12C変異型タンパク質にはCを有する)変異型K−Rasのヌクレオチド配列またはタンパク質を指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、K−Ras4AおよびK−Ras4Bを指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、K−Ras4Aを指す。いくつかの実施形態において、K−Rasは、K−Ras4B(例えば、NM_004985.4またはNP_004976.2)を指す。いくつかの実施形態では、K−Rasは、以下のアミノ酸配列を含む(例えば、からなる)か、または1つ以上の突然変異(例えば、G12C、G12V、またはG13C)を伴う以下の配列を含むタンパク質を指す。
いくつかの実施形態では、K−Rasは、以下のアミノ酸配列を含む(例えば、からなる)か、または1つ以上の突然変異(例えば、G12C、G12V、またはG13C)を伴う以下の配列を含む(例えば、からなる)タンパク質を指す。
「H−Ras」という用語は、ヌクレオチド配列またはタンパク質の野生型の、それらの任意の変異型との両方を含む。いくつかの実施形態では、「H−Ras」は野生型H−Rasである。いくつかの実施形態では、「H−Ras」は1つ以上の変異形態である。「H−Ras」XYZという用語は、野生型にXアミノ酸を有するH−RasのY番号アミノ酸が代わりに変異型にZアミノ酸を有する(例えば、H−Ras G12Cは、野生型タンパク質にGを有するが、H−Ras G12C変異型タンパク質にはCを有する)変異型H−Rasのヌクレオチド配列またはタンパク質を指す。いくつかの実施形態では、H−Rasはタンパク質NP_005334.1を指す。いくつかの実施形態では、H−Rasは、以下のアミノ酸配列を含む(例えば、からなる)か、または1つ以上の突然変異(例えば、G12C、G12V、またはG13C)を伴う以下の配列を含む(例えば、からなる)タンパク質を指す。
いくつかの実施形態では、H−Rasは、以下のアミノ酸配列を含む(例えば、からなる)か、または1つ以上の突然変異(例えば、G12C、G12V、またはG13C)を伴う以下の配列を含む(例えば、からなる)タンパク質を指す。
「Ras阻害因子試験化合物」という用語は、本明細書で使用される場合、Rasタンパク質の活性、機能、またはレベル(例えば、量)を阻害する能力について、アッセイにおいて特徴付けられている化合物を指す。「K−Ras阻害因子試験化合物」という用語は、本明細書で使用される場合、K−Rasタンパク質の活性、機能、またはレベル(例えば、量)を阻害する能力について、アッセイにおいて特徴付けられている化合物を指す。「スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物」は、Rasスイッチ2結合ポケットに結合するRas阻害因子試験化合物であり、Rasタンパク質の活性、機能、またはレベル(例えば、量)を共有結合的に阻害する能力について試験されている。
「非置換ビニルスルホン部分」、「非置換ビニルスルホンアミド部分」、「非置換フルオロ(C1−C4)アルキルケトン部分」、「非置換クロロ(C1−C4)アルキルケトン部分」、「非置換アクリルアミド部分」、「非置換ジスルフィド部分」、「非置換チオール部分」、「非置換ホスホネート部分」、「非置換アルデヒド部分」、「非置換エノン部分」、「非置換ジアゾメチルケトン部分」、「非置換ジアゾメチルアミド部分」、「非置換シアノシクロプロピルカルボキサミド部分」、「非置換エポキシド部分」、「非置換エポキシケトン部分」、「非置換エポキシアミド部分」、「非置換アリールアルデヒド部分」、「非置換アリールジアルデヒド部分」、「非置換ジアルデヒド部分」、「非置換ナイトロジェンマスタード部分」、「非置換プロパルギル部分」、または「非置換プロパルギルアミド部分」という用語は、それらの単純な通常の化学的意味に従って使用され、化学原子価の法則に従いながら、かかる基各々について最小の分子量を有すると指定された一価の化学基を指す。指定された基のうちの1つの置換形態は、化学原子価の法則に従いながら、本明細書に記載の置換基のうちのいずれか1つ以上で置換されていてもよい。
「スイッチ2」は、本明細書で使用される場合、K−Rasの残基60〜76に対応する残基によって少なくとも部分的に形成されたRasタンパク質(例えば、K−Ras)のタンパク質ドメインを指す(例えば、K−Rasスイッチ2はK−Rasの残基60〜76を指す)。「スイッチ2結合領域」は、RasがGTPに結合したときにスイッチ2の少なくとも一部と接触するアミノ酸残基によって形成されるRasタンパク質(例えば、K−Ras)の領域である。「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」または「スイッチIIポケット」または「S−IIP」は、スイッチ2およびスイッチ2結合領域を形成するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティであり、これらのアミノ酸残基には、隣接する(例えば、折り畳まれたタンパク質構造中の空間を介して)アミノ酸残基(例えば、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99;図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103;V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103;V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103;またはV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103、あるいはかかる残基に対応するアミノ酸(直前の番号付けはK−Rasアミノ酸番号付けである))も含まれ得る。いくつかの実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、スイッチ2およびスイッチ2結合領域を形成するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)、Ras(例えば、K−Ras)のGDP結合形態におけるキャビティであり、これらのアミノ酸残基には、隣接する(例えば、折り畳まれたタンパク質構造中の空間を介して)アミノ酸残基(例えば、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99;図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸;V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103;V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸;A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸;V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸;あるいはV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103、またはこれらに対応するアミノ酸)も含まれ得る。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、スイッチ2およびスイッチ2結合領域を形成するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)、Ras(例えば、K−Ras)のGTP結合形態におけるキャビティであり、これらのアミノ酸残基には、隣接する(例えば、折り畳まれたタンパク質構造中の空間を介して)アミノ酸残基(例えば、K−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはK−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99に対応するアミノ酸残基;図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸、または図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸に対応するアミノ酸残基;V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103;V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸;A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸;V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸;あるいはV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸)も含まれ得る。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸残基、または図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、もしくは28A〜C中で2C07に結合もしくは接触しているアミノ酸に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103(これらのアミノ酸は「スイッチ2溝」と総称され得る)、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、アミノ酸残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−Rasのアミノ酸残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸によって結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのV7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およ
び/もしくはV103に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、および/もしくはV103に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのA59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、および/もしくはV103に対応するアミノ酸残基によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。実施形態では、「スイッチ2結合ポケット」または「S2BP」は、K−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99によって少なくとも部分的に結合した(その限界または境界が作られた)キャビティである。
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、および/もしくはI100のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、および/もしくはQ99のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、および/もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのA59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケットは、K−RasのV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99のうちの1つ以上、または相同、関連(例えば、H−Ras、N−Ras)、もしくは変異型Rasタンパク質中の同等の残基によって少なくとも部分的に結合される。スイッチ2結合ポケットを形成するアミノ酸を形成するかまたはそれらに接触するアミノ酸に結合する本明細書に記載の化合物は、「スイッチ2結合ポケット結合化合物」であり、スイッチ2結合ポケットを形成するアミノ酸を形成するかまたはそれらに接触するアミノ酸に結合する化合物の部分は、「スイッチ2結合ポケット結合部分」である。スイッチ2溝を形成するアミノ酸を形成するかまたはそれらに接触するアミノ酸に結合する本明細書に記載の化合物は、「スイッチ2溝結合化合物」であり、スイッチ2溝を形成するアミノ酸を形成するかまたはそれらに接触するアミノ酸に結合する化合物の部分は、「スイッチ2溝結合部分」である。
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、スイッチ2結合ポケットを形成する少なくとも1つのアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、スイッチ2結合ポケットを形成する複数のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2溝結合化合物またはスイッチ2溝結合部分は、スイッチ2溝を形成する少なくとも1つのアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2溝結合化合物またはスイッチ2溝結合部分は、スイッチ2溝を形成する複数のアミノ酸に結合または接触する。
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、およびI100、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1つのK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、およびI100、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、1個のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、または8個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1つのK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1つのK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1つのK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、または28)個のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19)個のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1つのK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13)個のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、およびI100に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、およびI100に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、または8個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、少なくとも1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、または28個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される少なくとも1個のアミノ酸に結合または接触する。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合化合物またはスイッチ2結合ポケット結合部分は、K−Ras残基A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103に対応する変異型K−Ras、関連Ras(H−Ras、N−Ras)、もしくはK−Rasの相同体中のアミノ酸、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される、複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13個)のK−Rasアミノ酸に結合または接触する。
実施形形態では、置換または非置換部分(例えば、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、および/または置換もしくは非置換ヘテロアリーレン)は、非置換である(例えば、それぞれ、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、非置換アルキレン、非置換ヘテロアルキレン、非置換シクロアルキレン、非置換ヘテロシクロアルキレン、非置換アリーレン、および/または非置換ヘテロアリーレン)。実施形形態では、置換または非置換部分(例えば、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、および/または置換もしくは非置換ヘテロアリーレン)は、置換されている(例えば、それぞれ、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの置換基で置換され、置換部分が複数の置換基で置換される場合、各置換基は、任意選択で異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数の置換基で置換される場合、各置換基は異なる。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つのサイズ制限置換基で置換され、置換部分が複数のサイズ制限置換基で置換される場合、各サイズ制限置換基は、任意選択で異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数のサイズ制限置換基で置換される場合、各サイズ制限置換基は異なる。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの低級置換基で置換され、置換部分が複数の低級置換基で置換される場合、各低級置換基は、任意選択で異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数の低級置換基で置換される場合、各低級置換基は異なる。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換され、置換部分が、置換基、サイズ制限置換基、および低級置換基から選択される複数の基で置換される場合、各置換基、サイズ制限置換基、および/または低級置換基は、任意選択で異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が、置換基、サイズ制限置換基、および低級置換基から選択される複数の基で置換される場合、各置換基、サイズ制限置換基、および/または低級置換基は、異なる。
II.化合物
第1の態様では、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、N−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトN−Ras、および/またはヒトH−Rasタンパク質)のアミノ酸残基に結合することができる化合物(例えば、スイッチ2結合ポケット結合化合物、スイッチ2溝結合化合物)が提供される。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質スイッチ2結合ポケットの残基に接触してもよい。実施形態では、化合物(例えば、スイッチ2結合ポケット結合化合物、スイッチ2溝結合化合物)は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、N−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトN−Ras、および/またはヒトH−Rasタンパク質)の複数のアミノ酸残基に結合することができる。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質スイッチ2結合ポケットの複数の残基に接触してもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、もしくはI100、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、R68、Y71、M72、Y96、Q99、もしくはI100、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。いくつかの実施形態では、化合物は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、Y64およびH94、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、G60、E62、もしくはE63、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。実施形態では、化合物は、Ras調節因子(例えば、Ras阻害因子、K−Ras調節因子、H−Ras調節因子、K−Ras阻害因子、H−Ras阻害因子、ヒトRas調節因子、ヒトRas阻害因子、ヒトK−Ras調節因子、ヒトH−Ras調節因子、ヒトK−Ras阻害因子、またはヒトH−Ras阻害因子)である。上で使用したアミノ酸番号付けは、ヒトK−Rasアミノ酸番号付けである。
いくつかの実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応して、共有結合を形成する(例えば、可逆的にまたは不可逆的に)。例えば、アミノ酸残基は、Rasタンパク質のシステイン、アスパラギン酸、リジン、チロシン、またはグルタミン酸残基である。いくつかの実施形態では、アミノ酸残基は、システイン残基、例えば、K−Rasタンパク質のG12CまたはG13C残基である。いくつかの実施形態では、アミノ酸残基は、アスパラギン酸残基、例えば、K−Rasタンパク質のG12DまたはG13D残基である。
一態様では、新規のRas調節因子(例えば、Ras阻害因子、K−Ras調節因子、H−Ras調節因子、K−Ras阻害因子、H−Ras阻害因子、ヒトRas調節因子、ヒトRas阻害因子、ヒトK−Ras調節因子、ヒトH−Ras調節因子、ヒトK−Ras阻害因子、またはヒトH−Ras阻害因子)が提供される。Ras調節因子は、スイッチ2結合ポケット結合化合物または本明細書に記載の化合物であってもよい。Ras調節因子は、スイッチ2溝結合化合物または本明細書に記載の化合物であってもよい。本開示のスイッチ2結合ポケット結合化合物は、スイッチ2結合ポケット結合部分を含有する化合物である。実施形態では、化合物はRasタンパク質スイッチ2結合ポケットの残基と接触してもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、もしくはI100、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、R68、Y71、M72、Y96、Q99、もしくはI100、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。実施形態では、化合物に接触するスイッチ2結合ポケットの残基は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸であってもよい。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、Y64およびH94、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、G60、E62、もしくはE63、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。いくつかの実施形態では、化合物は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸のうちの少なくとも1つに接触する。上で使用したアミノ酸番号付けは、ヒトK−Rasアミノ酸番号付けである。
スイッチ2結合ポケット結合部分は、スイッチ2結合ポケットに接触すると、対応するスイッチ2結合ポケット内の空間を埋める置換基である。いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合部分は、スイッチ2結合ポケット内の少なくとも1つの水分子を代置する。スイッチ2結合ポケット結合部分はまた、スイッチ2結合ポケットの一部に由来する1つ以上のアミノ酸に接触してもよい。スイッチ2結合ポケット、および置換基がスイッチ2結合ポケット内の空間を埋めるかどうかを決定する方法の説明を、本明細書に記載する。
R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。2つの隣接するR1置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであってもよい。R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。2つの隣接するR7置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよい。R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−NHC(O)NR8AR8B、−N(O)m8、−NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)−OR8C、−C(O)NR8AR8B、−OR8D、−NR8ASO2R8D、−NR8AC(O)R8C、−NR8AC(O)OR8C、−NR8AOR8C、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。Eは、求電子部分である。各R1A、R1B、R1C、R1D、R2A、R2B、R2C、R2D、R7A、R7B、R7C、R7D、R8A、R8B、R8C、およびR8Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよい。z1は、0〜5の整数である。z2は、0〜3の整数である。z7は、0〜4の整数である。各X、X1、X2、X7、およびX8は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。n1、n2、n7、およびn8は、独立して、0〜4の整数である。m1、m2、m7、m8、v1、v2、v7、およびv8は、独立して、1または2である。
実施形態では、化合物は、式
を有し、式中、L
3、z7、z2、R
2、およびR
8は、実施形態を含む本明細書に記載のとおりである。実施形態では、化合物は、式
を有し、式中、R
8、L
3、R
2、およびR
1は、実施形態を含む本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、化合物は、式
を有し、式中、R
8、L
3、R
7、z7、R
2、およびR
1は、実施形態を含む本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R1は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCH3、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−SCH3、−SCX1 3、−SCH2X1、または−SCHX1 2である。実施形態では、R1は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R1は、−CH3、−CH2CH3、または−OCH3である。実施形態では、R1は、−OCH3である。実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R1は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCH3、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SCH3、−SCX1 3、−SCH2X1、または−SCHX1 2である。実施形態では、R1は、ハロゲン、−CN、−CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R1は、ハロゲンまたは−CH3である。実施形態では、R1は、−Clまたは−CH3である。実施形態では、R1は、−CH3である。実施形態では、R1は、−CH3または−CH2CH3である。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX1 3、−OCHX1 2、−OCH2X1、−CHX1 2、−CH2X1、置換もしくは非置換C1−C4アルキル、置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換C3−C6シクロアルキル、置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリールである。実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX1 3、−OCHX1 2、−OCH2X1、−CHX1 2、−CH2X1、非置換C1−C4アルキル、または非置換2〜4員ヘテロアルキルである。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1は、独立して、−CX1 3である。実施形態では、R1は、独立して、−CHX1 2である。実施形態では、R1は、独立して、−CH2X1である。実施形態では、R1は、独立して、−OCX1 3である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH2X1である。実施形態では、R1は、独立して、−OCHX1 2である。実施形態では、R1は、独立して、−CNである。実施形態では、R1は、独立して、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1は、独立して、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1は、独立して、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1は、独立して、−N(O)m1である。実施形態では、R1は、独立して、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1は、独立して、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1は、独立して、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1は、独立して、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1は、独立して、−OR1Dである。実施形態では、R1は、独立して、−SR1Dである。実施形態では、R1は、独立して、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1は、独立して、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1は、独立して、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1は、独立して、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1は、独立して、−OHである。実施形態では、R1は、独立して、−NH2である。実施形態では、R1は、独立して、−COOHである。実施形態では、R1は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R1は、独立して、−NO2である。実施形態では、R1は、独立して、−SHである。実施形態では、R1は、独立して、−CF3である。実施形態では、R1は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R1は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R1は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R1は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R1は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R1は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R1は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R1は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R1は、独立して、−CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R1は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R1は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R1は、独立して、−Fである。実施形態では、R1は、独立して、−Clである。実施形態では、R1は、独立して、−Brである。実施形態では、R1は、独立して、−Iである。実施形態では、X1は、独立して、−Fである。実施形態では、X1は、独立して、−Clである。実施形態では、X1は、独立して、−Brである。実施形態では、X1は、独立して、−Iである。
実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R1は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R1は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R1は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。
実施形態では、R1は、独立して、−OR1D、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R1は、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dは、置換もしくは非置換アルキルである。実施形態では、R1は、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dは、置換または非置換C1−C6アルキルである。実施形態では、R1は、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dは、置換または非置換C1−C4アルキルである。実施形態では、R1は、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dは、非置換C1−C4アルキルである。実施形態では、R1は、独立して、−OCH3である。
実施形態では、R1Aは、独立して、水素である。実施形態では、R1Aは、独立して、−CX1A 3である。実施形態では、R1Aは、独立して、−CHX1A 2である。実施形態では、R1Aは、独立して、−CH2X1Aである。実施形態では、R1Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R1Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R1Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X1Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R1Aは、独立して、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R1Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1Bは、独立して、水素である。実施形態では、R1Bは、独立して、−CX1B 3である。実施形態では、R1Bは、独立して、−CHX1B 2である。実施形態では、R1Bは、独立して、−CH2X1Bである。実施形態では、R1Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R1Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R1Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X1Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R1Cは、独立して、水素である。実施形態では、R1Cは、独立して、−CX1C 3である。実施形態では、R1Cは、独立して、−CHX1C 2である。実施形態では、R1Cは、独立して、−CH2X1Cである。実施形態では、R1Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R1Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R1Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X1Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R1Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R1Cは、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1Dは、独立して、水素である。実施形態では、R1Dは、独立して、−CX1D 3である。実施形態では、R1Dは、独立して、−CHX1D 2である。実施形態では、R1Dは、独立して、−CH2X1Dである。実施形態では、R1Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R1Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R1Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X1Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R1Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R1Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R20置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R20置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R20置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R20置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R20置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR20置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X1は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R1は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1は、独立して、非置換エチルである。
R20は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20 3、−CHX20 2、−CH2X20、−OCX20 3、−OCH2X20、−OCHX20 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R21置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R21置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R21置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R21置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R21置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR21置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R20は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20 3、−CHX20 2、−CH2X20、−OCX20 3、−OCH2X20、−OCHX20 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X20は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R20は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R20は、独立して、非置換エチルである。
R21は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX21 3、−CHX21 2、−CH2X21、−OCX21 3、−OCH2X21、−OCHX21 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R22置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R22置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R22置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R22置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R22置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR22置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R21は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX21 3、−CHX21 2、−CH2X21、−OCX21 3、−OCH2X21、−OCHX21 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X21は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R21は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R21は、独立して、非置換エチルである。
R22は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX22 3、−CHX22 2、−CH2X22、−OCX22 3、−OCH2X22、−OCHX22 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X22は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R22は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R22は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R1Aは、独立して、水素、−CX1A 3、−CHX1A 2、−CH2X1A、−CN、−COOH、−CONH2、R20A置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R20A置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R20A置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R20A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R20A置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR20A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Aは、独立して、水素、−CX1A 3、−CHX1A 2、−CH2X1A、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X1Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R1Aは、独立して、水素である。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、R20A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR20A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、R20A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R20Aは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20A 3、−CHX20A 2、−CH2X20A、−OCX20A 3、−OCH2X20A、−OCHX20A 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X20Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R20Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R20Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R1Bは、独立して、水素、−CX1B 3、−CHX1B 2、−CH2X1B、−CN、−COOH、−CONH2、R20B置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R20B置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R20B置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R20B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R20B置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR20B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Bは、独立して、水素、−CX1B 3、−CHX1B 2、−CH2X1B、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X1Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R1Bは、独立して、水素である。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、R20B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR20B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、R20B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R20Bは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20B 3、−CHX20B 2、−CH2X20B、−OCX20B 3、−OCH2X20B、−OCHX20B 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X20Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R20Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R20Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R1Cは、独立して、水素、−CX1C 3、−CHX1C 2、−CH2X1C、−CN、−COOH、−CONH2、R20C置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R20C置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R20C置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R20C置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R20C置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR20C置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Cは、独立して、水素、−CX1C 3、−CHX1C 2、−CH2X1C、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X1Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R1Cは、独立して、水素である。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Cは、独立して、非置換エチルである。
R20Cは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20C 3、−CHX20C 2、−CH2X20C、−OCX20C 3、−OCH2X20C、−OCHX20C 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X20Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R20Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R20Cは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R1Dは、独立して、水素、−CX1D 3、−CHX1D 2、−CH2X1D、−CN、−COOH、−CONH2、R20D置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R20D置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R20D置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R20D置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R20D置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR20D置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1Dは、独立して、水素、−CX1D 3、−CHX1D 2、−CH2X1D、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X1Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R1Dは、独立して、水素である。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R1Dは、独立して、非置換エチルである。
R20Dは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX20D 3、−CHX20D 2、−CH2X20D、−OCX20D 3、−OCH2X20D、−OCHX20D 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X20Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R20Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R20Dは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R2は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCH3、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−SCH3、−SCX2 3、−SCH2X2、または−SCHX2 2である。実施形態では、R2は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R2は、−CH3、−CH2CH3、または−OCH3である。実施形態では、R2は、−OCH3である。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R2は、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCH3、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SCH3、−SCX2 3、−SCH2X2、または−SCHX2 2である。実施形態では、R2は、ハロゲン、−CN、−CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R2は、ハロゲンまたは−CH3である。実施形態では、R2は、−Clまたは−CH3である。実施形態では、R2は、−CH3である。実施形態では、R2は、−CH3または−CH2CH3である。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX2 3、−OCHX2 2、−OCH2X2、−CHX2 2、−CH2X2、置換もしくは非置換C1−C4アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換C3−C6 シクロアルキル、置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリールである。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX2 3、−OCHX2 2、−OCH2X2、−CHX2 2、−CH2X2、非置換C1−C4アルキル、または非置換2〜4員ヘテロアルキルである。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R2は、独立して、−CX2 3である。実施形態では、R2は、独立して、−CHX2 2である。実施形態では、R2は、独立して、−CH2X2である。実施形態では、R2は、独立して、−OCX2 3である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH2X2である。実施形態では、R2は、独立して、−OCHX2 2である。実施形態では、R2は、独立して、−CNである。実施形態では、R2は、独立して、−SOn2R2Dである。実施形態では、R2は、独立して、−SOv2NR2AR2Bである。実施形態では、R2は、独立して、−NHC(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2は、独立して、−N(O)m2である。実施形態では、R2は、独立して、−NR2AR2Bである。実施形態では、R2は、独立して、−C(O)R2Cである。実施形態では、R2は、独立して、−C(O)−OR2Cである。実施形態では、R2は、独立して、−C(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2は、独立して、−OR2Dである。実施形態では、R2は、独立して、−SR2Dである。実施形態では、R2は、独立して、−NR2ASO2R2Dである。実施形態では、R2は、独立して、−NR2AC(O)R2Cである。実施形態では、R2は、独立して、−NR2AC(O)OR2Cである。実施形態では、R2は、独立して、−NR2AOR2Cである。実施形態では、R2は、独立して、−OHである。実施形態では、R2は、独立して、−NH2である。実施形態では、R2は、独立して、−COOHである。実施形態では、R2は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R2は、独立して、−NO2である。実施形態では、R2は、独立して、−SHである。実施形態では、R2は、独立して、−CF3である。実施形態では、R2は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R2は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R2は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R2は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R2は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R2は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R2は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R2は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R2は、独立して、−CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R2は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R2は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R2は、独立して、−Fである。実施形態では、R2は、独立して、−Clである。実施形態では、R2は、独立して、−Brである。実施形態では、R2は、独立して、−Iである。実施形態では、X2は、独立して、−Fである。実施形態では、X2は、独立して、−Clである。実施形態では、X2は、独立して、−Brである。実施形態では、X2は、独立して、−Iである。
実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R2は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R2は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R2は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2は、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、または−CH2X2である。実施形態では、R2は、独立して、−CX2 3である。実施形態では、R2は、独立して、−CF3である。
実施形態では、R2Aは、独立して、水素である。実施形態では、R2Aは、独立して、−CX2A 3である。実施形態では、R2Aは、独立して、−CHX2A 2である。実施形態では、R2Aは、独立して、−CH2X2Aである。実施形態では、R2Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R2Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R2Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X2Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2Bは、独立して、水素である。実施形態では、R2Bは、独立して、−CX2B 3である。実施形態では、R2Bは、独立して、−CHX2B 2である。実施形態では、R2Bは、独立して、−CH2X2Bである。実施形態では、R2Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R2Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R2Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X2Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R2Cは、独立して、水素である。実施形態では、R2Cは、独立して、−CX2C 3である。実施形態では、R2Cは、独立して、−CHX2C 2である。実施形態では、R2Cは、独立して、−CH2X2Cである。実施形態では、R2Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R2Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R2Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X2Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2Dは、独立して、水素である。実施形態では、R2Dは、独立して、−CX2D 3である。実施形態では、R2Dは、独立して、−CHX2D 2である。実施形態では、R2Dは、独立して、−CH2X2Dである。実施形態では、R2Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R2Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R2Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X2Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R23置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R23置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R23置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R23置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R23置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR23置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X2は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R2は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2は、独立して、非置換エチルである。
R23は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23 3、−CHX23 2、−CH2X23、−OCX23 3、−OCH2X23、−OCHX23 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R24置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R24置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R24置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R24置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R24置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR24置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R23は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23 3、−CHX23 2、−CH2X23、−OCX23 3、−OCH2X23、−OCHX23 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X23は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R23は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R23は、独立して、非置換エチルである。
R24は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX24 3、−CHX24 2、−CH2X24、−OCX24 3、−OCH2X24、−OCHX24 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R25置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R25置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R25置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R25置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R25置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR25置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R24は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX24 3、−CHX24 2、−CH2X24、−OCX24 3、−OCH2X24、−OCHX24 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X24は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R24は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R24は、独立して、非置換エチルである。
R25は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX25 3、−CHX25 2、−CH2X25、−OCX25 3、−OCH2X25、−OCHX25 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X25は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R25は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R25は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R2Aは、独立して、水素、−CX2A 3、−CHX2A 2、−CH2X2A、−CN、−COOH、−CONH2、R23A置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R23A置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R23A置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R23A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R23A置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR23A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Aは、独立して、水素、−CX2A 3、−CHX2A 2、−CH2X2A、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X2Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R2Aは、独立して、水素である。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、R23A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR23A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、R23A置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R23Aは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23A 3、−CHX23A 2、−CH2X23A、−OCX23A 3、−OCH2X23A、−OCHX23A 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X23Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R23Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R23Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R2Bは、独立して、水素、−CX2B 3、−CHX2B 2、−CH2X2B、−CN、−COOH、−CONH2、R23B置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R23B置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R23B置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R23B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R23B置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR23B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Bは、独立して、水素、−CX2B 3、−CHX2B 2、−CH2X2B、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X2Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R2Bは、独立して、水素である。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、R23B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR23B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、R23B置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R23Bは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23B 3、−CHX23B 2、−CH2X23B、−OCX23B 3、−OCH2X23B、−OCHX23B 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X23Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R23Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R23Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R2Cは、独立して、水素、−CX2C 3、−CHX2C 2、−CH2X2C、−CN、−COOH、−CONH2、R23C置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R23C置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R23C置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R23C置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R23C置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR23C置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Cは、独立して、水素、−CX2C 3、−CHX2C 2、−CH2X2C、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X2Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R2Cは、独立して、水素である。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Cは、独立して、非置換エチルである。
R23Cは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23C 3、−CHX23C 2、−CH2X23C、−OCX23C 3、−OCH2X23C、−OCHX23C 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X23Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R23Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R23Cは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R2Dは、独立して、水素、−CX2D 3、−CHX2D 2、−CH2X2D、−CN、−COOH、−CONH2、R23D置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R23D置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R23D置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R23D置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R23D置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR23D置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2Dは、独立して、水素、−CX2D 3、−CHX2D 2、−CH2X2D、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X2Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R2Dは、独立して、水素である。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R2Dは、独立して、非置換エチルである。
R23Dは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX23D 3、−CHX23D 2、−CH2X23D、−OCX23D 3、−OCH2X23D、−OCHX23D 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X23Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R23Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R23Dは、独立して、非置換エチルである。
L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、非置換アルキレン、または非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、L3は、結合、−C(O)−、−C(O)N(CH3)−、−N(CH3)−、または−NH−である。実施形態では、L3は、結合である。実施形態では、L3は、−O−である。実施形態では、L3は、−S−である。実施形態では、L3は、−C(O)−である。実施形態では、L3は、−NH−である。実施形態では、L3は、−C(O)NH−である。実施形態では、L3は、−NHC(O)−である。実施形態では、L3は、−N(CH3)−である。実施形態では、L3は、−C(O)N(CH3)−である。実施形態では、L3は、−N(CH2CH3)−である。実施形態では、L3は、−C(O)N(CH2CH3)−である。実施形態では、L3は、−N(H)C(O)NH−である。
実施形態では、L3は、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、L3は、独立して、置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、L3は、独立して、非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、L3は、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L3は、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L3は、独立して、非置換プロピレンである。実施形態では、L3は、独立して、非置換イソプロピレンである。実施形態では、L3は、独立して、非置換tert−ブチレンである。実施形態では、L3は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L3は、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L3は、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、L3は、独立して、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、R44置換もしくは非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、またはR44置換もしくは非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L3は、独立して、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、L3は、独立して、結合、−N(H)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、L3は、独立して、−N(H)−、−C(O)N(H)−、または−N(H)C(O)−である。実施形態では、L3は、独立して、−N(H)−である。
R44は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX44 3、−CHX44 2、−CH2X44、−OCX44 3、−OCH2X44、−OCHX44 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R45置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R45置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R45置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R45置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R45置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR45置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R44は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX44 3、−CHX44 2、−CH2X44、−OCX44 3、−OCH2X44、−OCHX44 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X44は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R44は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R44は、独立して、非置換エチルである。
R45は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX45 3、−CHX45 2、−CH2X45、−OCX45 3、−OCH2X45、−OCHX45 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R46置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R46置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R46置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R46置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R46置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR46置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R45は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX45 3、−CHX45 2、−CH2X45、−OCX45 3、−OCH2X45、−OCHX45 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X45は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R45は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R45は、独立して、非置換エチルである。
R46は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX46 3、−CHX46 2、−CH2X46、−OCX46 3、−OCH2X46、−OCHX46 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X46は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R46は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R46は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCH3、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−SCH3、−SCX7 3、−SCH2X7、または−SCHX7 2である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH3、−CH2CH3、または−OCH3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCH3、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SCH3、−SCX7 3、−SCH2X7、または−SCHX7 2である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CN、−CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲンまたは−CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−Clまたは−CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−Clである。実施形態では、R7は、独立して、−Fである。実施形態では、R7は、独立して、−Brである。実施形態では、R7は、独立して、−Iである。実施形態では、R7は、独立して、−CH3または−CH2CH3である。実施形態では、X7は、独立して、−Clである。実施形態では、X7は、独立して、−Fである。実施形態では、X7は、独立して、−Brである。実施形態では、X7は、独立して、−Iである。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX7 3、−OCHX7 2、−OCH2X7、−CHX7 2、−CH2X7、置換もしくは非置換C1−C4アルキル、置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換C3−C6シクロアルキル、置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリールである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX7 3、−OCHX7 2、−OCH2X7、−CHX7 2、−CH2X7、非置換C1−C4アルキル、または非置換2〜4員ヘテロアルキルである。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R7は、独立して、−CX7 3である。実施形態では、R7は、独立して、−CHX7 2である。実施形態では、R7は、独立して、−CH2X7である。実施形態では、R7は、独立して、−OCX7 3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH2X7である。実施形態では、R7は、独立して、−OCHX7 2である。実施形態では、R7は、独立して、−CNである。実施形態では、R7は、独立して、−SOn7R7Dである。実施形態では、R7は、独立して、−SOv7NR7AR7Bである。実施形態では、R7は、独立して、−NHC(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7は、独立して、−N(O)m7である。実施形態では、R7は、独立して、−NR7AR7Bである。実施形態では、R7は、独立して、−C(O)R7Cである。実施形態では、R7は、独立して、−C(O)−OR7Cである。実施形態では、R7は、独立して、−C(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7は、独立して、−OR7Dである。実施形態では、R7は、独立して、−SR7Dである。実施形態では、R7は、独立して、−NR7ASO2R7Dである。実施形態では、R7は、独立して、−NR7AC(O)R7Cである。実施形態では、R7は、独立して、−NR7AC(O)OR7Cである。実施形態では、R7は、独立して、−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7は、独立して、−OHである。実施形態では、R7は、独立して、−NH2である。実施形態では、R7は、独立して、−COOHである。実施形態では、R7は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R7は、独立して、−NO2である。実施形態では、R7は、独立して、−SHである。実施形態では、R7は、独立して、−CF3である。実施形態では、R7は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R7は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R7は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R7は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R7は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R7は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R7は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R7は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R7は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R7は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R7は、独立して、−Fである。実施形態では、R7は、独立して、−Clである。実施形態では、R7は、独立して、−Brである。実施形態では、R7は、独立して、−Iである。
実施形態では、R7は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R7は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R7は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R7は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R7は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7は、独立して、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、または−OCHX7 2である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R7は、独立して、−Clである。
実施形態では、R7Aは、独立して、水素である。実施形態では、R7Aは、独立して、−CX7A 3である。実施形態では、R7Aは、独立して、−CHX7A 2である。実施形態では、R7Aは、独立して、−CH2X7Aである。実施形態では、R7Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R7Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R7Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X7Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7Bは、独立して、水素である。実施形態では、R7Bは、独立して、−CX7B 3である。実施形態では、R7Bは、独立して、−CHX7B 2である。実施形態では、R7Bは、独立して、−CH2X7Bである。実施形態では、R7Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R7Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R7Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X7Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R7Cは、独立して、水素である。実施形態では、R7Cは、独立して、−CX7C 3である。実施形態では、R7Cは、独立して、−CHX7C 2である。実施形態では、R7Cは、独立して、−CH2X7Cである。実施形態では、R7Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R7Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R7Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X7Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7Dは、独立して、水素である。実施形態では、R7Dは、独立して、−CX7D 3である。実施形態では、R7Dは、独立して、−CHX7D 2である。実施形態では、R7Dは、独立して、−CH2X7Dである。実施形態では、R7Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R7Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R7Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X7Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R38置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R38置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R38置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R38置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R38置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR38置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X7は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R7は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7は、独立して、非置換エチルである。
R38は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38 3、−CHX38 2、−CH2X38、−OCX38 3、−OCH2X38、−OCHX38 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R39置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R39置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R39置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R39置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R39置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR39置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R38は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38 3、−CHX38 2、−CH2X38、−OCX38 3、−OCH2X38、−OCHX38 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X38は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R38は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R38は、独立して、非置換エチルである。
R39は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX39 3、−CHX39 2、−CH2X39、−OCX39 3、−OCH2X39、−OCHX39 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R40置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R40置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R40置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R40置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R40置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR40置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R39は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX39 3、−CHX39 2、−CH2X39、−OCX39 3、−OCH2X39、−OCHX39 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X39は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R39は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R39は、独立して、非置換エチルである。
R40は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX40 3、−CHX40 2、−CH2X40、−OCX40 3、−OCH2X40、−OCHX40 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X40は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R40は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R40は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R7Aは、独立して、水素、−CX7A 3、−CHX7A 2、−CH2X7A、−CN、−COOH、−CONH2、R38A置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R38A置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R38A置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R38A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R38A置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR38A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Aは、独立して、水素、−CX7A 3、−CHX7A 2、−CH2X7A、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X7Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R7Aは、独立して、水素である。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、R38A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR38A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、R38A置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R38Aは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38A 3、−CHX38A 2、−CH2X38A、−OCX38A 3、−OCH2X38A、−OCHX38A 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X38Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R38Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R38Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R7Bは、独立して、水素、−CX7B 3、−CHX7B 2、−CH2X7B、−CN、−COOH、−CONH2、R38B置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R38B置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R38B置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R38B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R38B置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR38B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Bは、独立して、水素、−CX7B 3、−CHX7B 2、−CH2X7B、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X7Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R7Bは、独立して、水素である。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、R38B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR38B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、R38B置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R38Bは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38B 3、−CHX38B 2、−CH2X38B、−OCX38B 3、−OCH2X38B、−OCHX38B 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X38Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R38Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R38Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R7Cは、独立して、水素、−CX7C 3、−CHX7C 2、−CH2X7C、−CN、−COOH、−CONH2、R38C置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R38C置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R38C置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R38C置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R38C置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR38C置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Cは、独立して、水素、−CX7C 3、−CHX7C 2、−CH2X7C、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X7Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R7Cは、独立して、水素である。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Cは、独立して、非置換エチルである。
R38Cは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38C 3、−CHX38C 2、−CH2X38C、−OCX38C 3、−OCH2X38C、−OCHX38C 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X38Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R38Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R38Cは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R7Dは、独立して、水素、−CX7D 3、−CHX7D 2、−CH2X7D、−CN、−COOH、−CONH2、R38D置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R38D置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R38D置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R38D置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R38D置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR38D置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7Dは、独立して、水素、−CX7D 3、−CHX7D 2、−CH2X7D、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X7Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R7Dは、独立して、水素である。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R7Dは、独立して、非置換エチルである。
R38Dは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX38D 3、−CHX38D 2、−CH2X38D、−OCX38D 3、−OCH2X38D、−OCHX38D 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X38Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R38Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R38Dは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−NHC(O)NR8AR8B、−N(O)m8、−NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)−OR8C、−C(O)NR8AR8B、−OR8D、−NR8ASO2R8D、−NR8AC(O)R8C、−NR8AC(O)OR8C、−NR8AOR8C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R8は、水素、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCH3、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−SCH3、−SCX8 3、−SCH2X8、または−SCHX8 2である。実施形態では、R8は、水素、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R8は、−CH3、−CH2CH3、または−OCH3である。実施形態では、R8は、−OCH3である。実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、置換もしくは非置換(C1−C4)アルキル、または置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキルである。実施形態では、R8は、水素、ハロゲン、−CH3、−CH2CH3、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCH3、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、−SCH3、−SCX8 3、−SCH2X8、または−SCHX8 2である。実施形態では、R8は、水素、ハロゲン、−CN、−CH3、−CF3、または−OCH3である。実施形態では、R8は、ハロゲンまたは−CH3である。実施形態では、R8は、−Clまたは−CH3である。実施形態では、R8は、−CH3である。実施形態では、R8は、水素である。実施形態では、R8は、−CH3または−CH2CH3である。実施形態では、R8は、−C(O)R8Cである。実施形態では、R8は、−C(O)CH3である。実施形態では、R8は、−C(O)CH2CH3である。実施形態では、R8は、−C(O)CH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、−C(O)CH(CH3)2である。実施形態では、R8は、−C(O)C(CH3)3である。実施形態では、R8は、−C(O)CH2CH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、−NHC(O)CH3である。実施形態では、R8は、−NHC(O)CH2CH3である。実施形態では、R8は、−NHC(O)CH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、−NHC(O)CH(CH3)2である。実施形態では、R8は、−NHC(O)C(CH3)3である。実施形態では、R8は、−NHC(O)CH2CH2CH2CH3である。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX8 3、−OCHX8 2、−OCH2X8、−CHX8 2、−CH2X8、置換もしくは非置換C1−C4アルキル、置換もしくは非置換2〜4員ヘテロアルキル、置換もしくは非置換C3−C6シクロアルキル、置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロアリールである。実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CN、−OH、−NH2、−SH、−OCX8 3、−OCHX8 2、−OCH2X8、−CHX8 2、−CH2X8、非置換C1−C4アルキル、または非置換2〜4員ヘテロアルキルである。
実施形態では、R8は、独立して、水素である。実施形態では、R8は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R8は、独立して、−CX8 3である。実施形態では、R8は、独立して、−CHX8 2である。実施形態では、R8は、独立して、−CH2X8である。実施形態では、R8は、独立して、−OCX8 3である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH2X8である。実施形態では、R8は、独立して、−OCHX8 2である。実施形態では、R8は、独立して、−CNである。実施形態では、R8は、独立して、−SOn8R8Dである。実施形態では、R8は、独立して、−SOv8NR8AR8Bである。実施形態では、R8は、独立して、−NHC(O)NR8AR8Bである。実施形態では、R8は、独立して、−N(O)m8である。実施形態では、R8は、独立して、−NR8AR8Bである。実施形態では、R8は、独立して、−C(O)R8Cである。実施形態では、R8は、独立して、−C(O)−OR8Cである。実施形態では、R8は、独立して、−C(O)NR8AR8Bである。実施形態では、R8は、独立して、−OR8Dである。実施形態では、R8は、独立して、−SR8Dである。実施形態では、R8は、独立して、−NR8ASO2R8Dである。実施形態では、R8は、独立して、−NR8AC(O)R8Cである。実施形態では、R8は、独立して、−NR8AC(O)OR8Cである。実施形態では、R8は、独立して、−NR8AOR8Cである。実施形態では、R8は、独立して、−OHである。実施形態では、R8は、独立して、−NH2である。実施形態では、R8は、独立して、−COOHである。実施形態では、R8は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R8は、独立して、−NO2である。実施形態では、R8は、独立して、−SHである。実施形態では、R8は、独立して、−CF3である。実施形態では、R8は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R8は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R8は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R8は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R8は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R8は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R8は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R8は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R8は、独立して、−CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R8は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R8は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R8は、独立して、−Fである。実施形態では、R8は、独立して、−Clである。実施形態では、R8は、独立して、−Brである。実施形態では、R8は、独立して、−Iである。実施形態では、X8は、独立して、−Fである。実施形態では、X8は、独立して、−Clである。実施形態では、X8は、独立して、−Brである。実施形態では、X8は、独立して、−Iである。
実施形態では、R8は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R8は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R8は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R8は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R8は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8は、独立して、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8は、独立して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R
8は、独立して、水素、ハロゲン、−SO
n8R
8D、−SO
v8NR
8AR
8B、−C(O)R
8C、−C(O)OR
8C、−C(O)NR
8AR
8B、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R
8は、独立して、水素、−SO
2R
8D、−SO
2NR
8AR
8B、−C(O)R
8C、−C(O)OR
8C、−C(O)NR
8AR
8B、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R
8は、独立して、−C(O)R
8Cまたは−C(O)OR
8Cであり、式中、R
8Cは、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキルである。実施形態では、R
8は、独立して、−C(O)R
8Cであり、式中、R
8Cは、置換または非置換C
1−C
6アルキルである。実施形態では、R
8は、
である。実施形態では、R
8は、
である。実施形態では、R
8は、独立して、Eである。
実施形態では、R8Aは、独立して、水素である。実施形態では、R8Aは、独立して、−CX8A 3である。実施形態では、R8Aは、独立して、−CHX8A 2である。実施形態では、R8Aは、独立して、−CH2X8Aである。実施形態では、R8Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R8Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R8Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X8Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル).実施形態では、R8Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R8Bは、独立して、水素である。実施形態では、R8Bは、独立して、−CX8B 3である。実施形態では、R8Bは、独立して、−CHX8B 2である。実施形態では、R8Bは、独立して、−CH2X8Bである。実施形態では、R8Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R8Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R8Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X8Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R8Cは、独立して、水素である。実施形態では、R8Cは、独立して、−CX8C 3である。実施形態では、R8Cは、独立して、−CHX8C 2である。実施形態では、R8Cは、独立して、−CH2X8Cである。実施形態では、R8Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R8Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R8Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X8Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ペンチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ヘキシルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ヘプチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換オクチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R8Dは、独立して、水素である。実施形態では、R8Dは、独立して、−CX8D 3である。実施形態では、R8Dは、独立して、−CHX8D 2である。実施形態では、R8Dは、独立して、−CH2X8Dである。実施形態では、R8Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R8Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R8Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X8Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R41置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R41置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R41置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R41置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R41置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR41置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−OCX8 3、−OCH2X8、−OCHX8 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X8は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R8は、独立して、水素である。実施形態では、R8は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8は、独立して、非置換エチルである。
R41は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41 3、−CHX41 2、−CH2X41、−OCX41 3、−OCH2X41、−OCHX41 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R42置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R42置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R42置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R42置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R42置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR42置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R41は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41 3、−CHX41 2、−CH2X41、−OCX41 3、−OCH2X41、−OCHX41 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X41は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R41は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R41は、独立して、非置換エチルである。
R42は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX42 3、−CHX42 2、−CH2X42、−OCX42 3、−OCH2X42、−OCHX42 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R43置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R43置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R43置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R43置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R43置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR43置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R42は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX42 3、−CHX42 2、−CH2X42、−OCX42 3、−OCH2X42、−OCHX42 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X42は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R42は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R42は、独立して、非置換エチルである。
R43は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX43 3、−CHX43 2、−CH2X43、−OCX43 3、−OCH2X43、−OCHX43 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X43は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R43は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R43は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R8Aは、独立して、水素、−CX8A 3、−CHX8A 2、−CH2X8A、−CN、−COOH、−CONH2、R41A置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R41A置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R41A置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R41A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R41A置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR41A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Aは、独立して、水素、−CX8A 3、−CHX8A 2、−CH2X8A、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X8Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R8Aは、独立して、水素である。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、R41A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR41A置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、R41A置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R41Aは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41A 3、−CHX41A 2、−CH2X41A、−OCX41A 3、−OCH2X41A、−OCHX41A 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X41Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R41Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R41Aは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R8Bは、独立して、水素、−CX8B 3、−CHX8B 2、−CH2X8B、−CN、−COOH、−CONH2、R41B置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R41B置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R41B置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R41B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R41B置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR41B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Bは、独立して、水素、−CX8B 3、−CHX8B 2、−CH2X8B、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X8Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R8Bは、独立して、水素である。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、R41B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、またはR41B置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、R41B置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
R41Bは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41B 3、−CHX41B 2、−CH2X41B、−OCX41B 3、−OCH2X41B、−OCHX41B 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X41Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R41Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R41Bは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R8Cは、独立して、水素、−CX8C 3、−CHX8C 2、−CH2X8C、−CN、−COOH、−CONH2、R41C置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R41C置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R41C置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R41C置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R41C置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR41C置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Cは、独立して、水素、−CX8C 3、−CHX8C 2、−CH2X8C、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X8Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R8Cは、独立して、水素である。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Cは、独立して、非置換エチルである。
R41Cは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41C 3、−CHX41C 2、−CH2X41C、−OCX41C 3、−OCH2X41C、−OCHX41C 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X41Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R41Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R41Cは、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R8Dは、独立して、水素、−CX8D 3、−CHX8D 2、−CH2X8D、−CN、−COOH、−CONH2、R41D置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R41D置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R41D置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R41D置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R41D置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR41D置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R8Dは、独立して、水素、−CX8D 3、−CHX8D 2、−CH2X8D、−CN、−COOH、−CONH2、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X8Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R8Dは、独立して、水素である。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R8Dは、独立して、非置換エチルである。
R41Dは、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX41D 3、−CHX41D 2、−CH2X41D、−OCX41D 3、−OCH2X41D、−OCHX41D 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X41Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R41Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R41Dは、独立して、非置換エチルである。
n1は、独立して、0であってもよい。n1は、独立して、1であってもよい。n1は、独立して、2であってもよい。n1は、独立して、3であってもよい。n1は、独立して、4であってもよい。n2は、独立して、0であってもよい。n2は、独立して、1であってもよい。n2は、独立して、2であってもよい。n2は、独立して、3であってもよい。n2は、独立して、4であってもよい。n7は、独立して、0であってもよい。n7は、独立して、1であってもよい。n7は、独立して、2であってもよい。n7は、独立して、3であってもよい。n7は、独立して、4であってもよい。n8は、独立して、0であってもよい。n8は、独立して、1であってもよい。n8は、独立して、2であってもよい。n8は、独立して、3であってもよい。n8は、独立して、4であってもよい。v1は、独立して、1であってもよい。v1は、独立して、2であってもよい。v2は、独立して、1であってもよい。v2は、独立して、2であってもよい。v7は、独立して、1であってもよい。v7は、独立して、2であってもよい。v8は、独立して、1であってもよい。v8は、独立して、2であってもよい。m1は、独立して、1であってもよい。m1は、独立して、2であってもよい。m2は、独立して、1であってもよい。m2は、独立して、2であってもよい。m7は、独立して、1であってもよい。m7は、独立して、2であってもよい。m8は、独立して、1であってもよい。m8は、独立して、2であってもよい。
z1は、独立して、0であってもよい。z1は、独立して、1であってもよい。z1は、独立して、2であってもよい。z1は、独立して、3であってもよい。z1は、独立して、4であってもよい。z1は、独立して、5であってもよい。z2は、独立して、0であってもよい。z2は、独立して、1であってもよい。z2は、独立して、2であってもよい。z7は、独立して、0であってもよい。z7は、独立して、1であってもよい。z7は、独立して、2であってもよい。z7は、独立して、3であってもよい。z7は、独立して、4であってもよい。実施形態では、z1、z2、およびz7は、0である。実施形態では、z2およびz7は、0である。
各X、X1、X2、X7、およびX8は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。X1は、独立して、−Fであってもよい。X1は、独立して、−Clであってもよい。X1は、独立して、−Brであってもよい。X1は、独立して、−Iであってもよい。X2は、独立して、−Fであってもよい。X2は、独立して、−Clであってもよい。X2は、独立して、−Brであってもよい。X2は、独立して、−Iであってもよい。X7は、独立して、−Fであってもよい。X7は、独立して、−Clであってもよい。X7は、独立して、−Brであってもよい。X7は、独立して、−Iであってもよい。X8は、独立して、−Fであってもよい。X8は、独立して、−Clであってもよい。X8は、独立して、−Brであってもよい。X8は、独立して、−Iであってもよい。
実施形態では、Eは共有結合システイン修飾部分である(例えば、図25に記載されるとおりであり、ここでは、EがDG01またはDG02に付着している部分である)。
各X、X15、X16、X17、およびX18は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
記号n15、n16、n17、v15、v16、およびv17は、独立して、0〜4の整数である。
記号m15、m16、およびm17は、独立して、1または2である。
実施形態では、R15は水素であり、R16は水素であり、R17は水素である。
R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−CN、−SOn15R15D、−SOv15NR15AR15B、−NHNR15AR15B、−ONR15AR15B、−NHC=(O)NHNR15AR15B、−NHC(O)NR15AR15B、−N(O)m15、−NR15AR15B、−C(O)R15C、−C(O)−OR15C、−C(O)NR15AR15B、−OR15D、−NR15ASO2R15D、−NR15AC(O)R15C、−NR15AC(O)OR15C、−NR15AOR15C、−OCX15 3、−OCHX15 2、−OCH2X15、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−CN、−SOn16R16D、−SOv16NR16AR16B、−NHNR16AR16B、−ONR16AR16B、−NHC=(O)NHNR16AR16B、−NHC(O)NR16AR16B、−N(O)m16、−NR16AR16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16AR16B、−OR16D、−NR16ASO2R16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16 3、−OCHX16 2、−OCH2X16、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である
R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−CN、−SOn17R17D、−SOv17NR17AR17B、−NHNR17AR17B、−ONR17AR17B、−NHC=(O)NHNR17AR17B、−NHC(O)NR17AR17B、−N(O)m17、−NR17AR17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17AR17B、−OR17D、−NR17ASO2R17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17 3、−OCHX17 2、−OCH2X17、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
R18は、独立して、水素、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−C(O)R18C、−C(O)OR18C、−C(O)NR18AR18B、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
各R15A、R15B、R15C、R15D、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)であり、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。各X、X15、X16、X17、およびX18は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。記号n15、n16、n17、v15、v16、およびv17は、各々独立して、0〜4の整数である。記号m15、m16、およびm17は、独立して、1または2である。
実施形態では、Eは、
であり、X
17は、−Clである。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、X
17は、−Clである。
実施形態では、Eは、
であり、R
15、R
16、およびR
17は、独立して、水素である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、R
15、R
16、およびR
17は、独立して、水素である。
実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。
Xは、独立して、−Fであってもよい。Xは、独立して、−Clであってもよい。Xは、独立して、−Brであってもよい。Xは、独立して、−Iであってもよい。X15は、独立して、−Fであってもよい。X15は、独立して、−Clであってもよい。X15は、独立して、−Brであってもよい。X15は、独立して、−Iであってもよい。X16は、独立して、−Fであってもよい。X16は、独立して、−Clであってもよい。X16は、独立して、−Brであってもよい。X16は、独立して、−Iであってもよい。X17は、独立して、−Fであってもよい。X17は、独立して、−Clであってもよい。X17は、独立して、−Brであってもよい。X17は、独立して、−Iであってもよい。X18は、独立して、−Fであってもよい。X18は、独立して、−Clであってもよい。X18は、独立して、−Brであってもよい。X18は、独立して、−Iであってもよい。n15は、独立して、0であってもよい。n15は、独立して、1であってもよい。n15は、独立して、2であってもよい。n15は、独立して、3であってもよい。n15は、独立して、4であってもよい。n16は、独立して、0であってもよい。n16は、独立して、1であってもよい。n16は、独立して、2であってもよい。n16は、独立して、3であってもよい。n16は、独立して、4であってもよい。n17は、独立して、0であってもよい。n17は、独立して、1であってもよい。n17は、独立して、2であってもよい。n17は、独立して、3であってもよい。n17は、独立して、4であってもよい。v15は、独立して、0であってもよい。v15は、独立して、1であってもよい。v15は、独立して、2であってもよい。v15は、独立して、3であってもよい。v15は、独立して、4であってもよい。v16は、独立して、0であってもよい。v16は、独立して、1であってもよい。v16は、独立して、2であってもよい。v16は、独立して、3であってもよい。v16は、独立して、4であってもよい。v17は、独立して、0であってもよい。v17は、独立して、1であってもよい。v17は、独立して、2であってもよい。v17は、独立して、3であってもよい。v17は、独立して、4であってもよい。m15は、独立して、1であってもよい。m15は、独立して、2であってもよい。m16は、独立して、1であってもよい。m16は、独立して、2であってもよい。m17は、独立して、1であってもよい。m17は、独立して、2であってもよい。
実施形態では、R15は、水素である。実施形態では、R15は、ハロゲンである。実施形態では、R15は、−CX15 3である。実施形態では、R15は、−CHX15 2である。実施形態では、R15は、−CH2X15である。実施形態では、R15は、−CNである。実施形態では、R15は、−SOn15R15Dである。実施形態では、R15は、−SOv15NR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−NHNR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−ONR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−NHC=(O)NHNR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−NHC(O)NR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−N(O)m15である。実施形態では、R15は、−NR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−C(O)R15Cである。実施形態では、R15は、−C(O)−OR15Cである。実施形態では、R15は、−C(O)NR15AR15Bである。実施形態では、R15は、−OR15Dである。実施形態では、R15は、−NR15ASO2R15Dである。実施形態では、R15は、−NR15AC(O)R15Cである。実施形態では、R15は、−NR15AC(O)OR15Cである。実施形態では、R15は、−NR15AOR15Cである。実施形態では、R15は、−OCX15 3である。実施形態では、R15は、−OCHX15 2である。実施形態では、R15は、−OCH2X15である。実施形態では、R15は、独立して、−OHである。実施形態では、R15は、独立して、−NH2である。実施形態では、R15は、独立して、−COOHである。実施形態では、R15は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R15は、独立して、−NO2である。実施形態では、R15は、独立して、−SHである。実施形態では、R15は、独立して、−CF3である。実施形態では、R15は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R15は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R15は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R15は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R15は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R15は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R15は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R15は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R15は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R15は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R15は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R15は、独立して、−CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R15は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R15は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R15は、独立して、−Fである。実施形態では、R15は、独立して、−Clである。実施形態では、R15は、独立して、−Brである。実施形態では、R15は、独立して、−Iである。
実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R15は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R15は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R15は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15は、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R15Aは、独立して、水素である。実施形態では、R15Aは、独立して、−CX15A 3である。実施形態では、R15Aは、独立して、−CHX15A 2である。実施形態では、R15Aは、独立して、−CH2X15Aである。実施形態では、R15Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R15Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R15Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X15Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R15Bは、独立して、水素である。実施形態では、R15Bは、独立して、−CX15B 3である。実施形態では、R15Bは、独立して、−CHX15B 2である。実施形態では、R15Bは、独立して、−CH2X15Bである。実施形態では、R15Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R15Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R15Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X15Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R15Cは、独立して、水素である。実施形態では、R15Cは、独立して、−CX15C 3である。実施形態では、R15Cは、独立して、−CHX15C 2である。実施形態では、R15Cは、独立して、−CH2X15Cである。実施形態では、R15Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R15Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R15Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X15Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R15Dは、独立して、水素である。実施形態では、R15Dは、独立して、−CX15D 3である。実施形態では、R15Dは、独立して、−CHX15D 2である。実施形態では、R15Dは、独立して、−CH2X15Dである。実施形態では、R15Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R15Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R15Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X15Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−OCX15 3、−OCH2X15、−OCHX15 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R72置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R72置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R72置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R72置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R72置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR72置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−OCX15 3、−OCH2X15、−OCHX15 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X15は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R15は、独立して、水素である。実施形態では、R15は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R15は、独立して、非置換エチルである。
R72は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX72 3、−CHX72 2、−CH2X72、−OCX72 3、−OCH2X72、−OCHX72 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R73置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R73置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R73置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R73置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R73置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR73置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R72は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX72 3、−CHX72 2、−CH2X72、−OCX72 3、−OCH2X72、−OCHX72 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X72は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R72は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R72は、独立して、非置換エチルである。
R73は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX73 3、−CHX73 2、−CH2X73、−OCX73 3、−OCH2X73、−OCHX73 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R74置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R74置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R74置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R74置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R74置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR74置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R73は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX73 3、−CHX73 2、−CH2X73、−OCX73 3、−OCH2X73、−OCHX73 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X73は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R73は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R73は、独立して、非置換エチルである。
R74は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX74 3、−CHX74 2、−CH2X74、−OCX74 3、−OCH2X74、−OCHX74 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X74は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R74は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R74は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R16は、水素である。実施形態では、R16は、ハロゲンである。実施形態では、R16は、−CX16 3である。実施形態では、R16は、−CHX16 2である。実施形態では、R16は、−CH2X16である。実施形態では、R16は、−CNである。実施形態では、R16は、−SOn16R16Dである。実施形態では、R16は、−SOv16NR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−NHNR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−ONR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−NHC=(O)NHNR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−NHC(O)NR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−N(O)m16である。実施形態では、R16は、−NR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−C(O)R16Cである。実施形態では、R16は、−C(O)−OR16Cである。実施形態では、R16は、−C(O)NR16AR16Bである。実施形態では、R16は、−OR16Dである。実施形態では、R16は、−NR16ASO2R16Dである。実施形態では、R16は、−NR16AC(O)R16Cである。実施形態では、R16は、−NR16AC(O)OR16Cである。実施形態では、R16は、−NR16AOR16Cである。実施形態では、R16は、−OCX16 3である。実施形態では、R16は、−OCHX16 2である。実施形態では、R16は、独立して、−OHである。実施形態では、R16は、独立して、−NH2である。実施形態では、R16は、独立して、−COOHである。実施形態では、R16は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R16は、独立して、−NO2である。実施形態では、R16は、独立して、−SHである。実施形態では、R16は、独立して、−CF3である。実施形態では、R16は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R16は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R16は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R16は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R16は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R16は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R16は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R16は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R16は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R16は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R16は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R16は、独立して、−CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R16は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R16は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R16は、独立して、−Fである。実施形態では、R16は、独立して、−Clである。実施形態では、R16は、独立して、−Brである。実施形態では、R16は、独立して、−Iである。
実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R16は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R16は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R16は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16は、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R16Aは、独立して、水素である。実施形態では、R16Aは、独立して、−CX16A 3である。実施形態では、R16Aは、独立して、−CHX16A 2である。実施形態では、R16Aは、独立して、−CH2X16Aである。実施形態では、R16Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R16Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R16Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X16Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R16Bは、独立して、水素である。実施形態では、R16Bは、独立して、−CX16B 3である。実施形態では、R16Bは、独立して、−CHX16B 2である。実施形態では、R16Bは、独立して、−CH2X16Bである。実施形態では、R16Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R16Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R16Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X16Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R16Cは、独立して、水素である。実施形態では、R16Cは、独立して、−CX16C 3である。実施形態では、R16Cは、独立して、−CHX16C 2である。実施形態では、R16Cは、独立して、−CH2X16Cである。実施形態では、R16Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R16Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R16Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X16Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R16Dは、独立して、水素である。実施形態では、R16Dは、独立して、−CX16D 3である。実施形態では、R16Dは、独立して、−CHX16D 2である。実施形態では、R16Dは、独立して、−CH2X16Dである。実施形態では、R16Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R16Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R16Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X16Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−OCX16 3、−OCH2X16、−OCHX16 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R75置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R75置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R75置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R75置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R75置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR75置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−OCX16 3、−OCH2X16、−OCHX16 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X16は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R16は、独立して、水素である。実施形態では、R16は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R16は、独立して、非置換エチルである。
R75は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75 3、−CHX75 2、−CH2X75、−OCX75 3、−OCH2X75、−OCHX75 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R76置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R76置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R76置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R76置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R76置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR76置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R75は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX75 3、−CHX75 2、−CH2X75、−OCX75 3、−OCH2X75、−OCHX75 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X75は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R75は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R75は、独立して、非置換エチルである。
R76は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76 3、−CHX76 2、−CH2X76、−OCX76 3、−OCH2X76、−OCHX76 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R77置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R77置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R77置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R77置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R77置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR77置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R76は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX76 3、−CHX76 2、−CH2X76、−OCX76 3、−OCH2X76、−OCHX76 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X76は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R76は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R76は、独立して、非置換エチルである。
R77は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX77 3、−CHX77 2、−CH2X77、−OCX77 3、−OCH2X77、−OCHX77 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X77は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R77は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R77は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R17は、水素である。実施形態では、R17は、ハロゲンである。実施形態では、R17は、−CX17 3である。実施形態では、R17は、−CHX17 2である。実施形態では、R17は、−CH2X17である。実施形態では、R17は、−CNである。実施形態では、R17は、−SOn17R17Dである。実施形態では、R17は、−SOv17NR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−NHNR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−ONR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−NHC=(O)NHNR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−NHC(O)NR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−N(O)m17である。実施形態では、R17は、−NR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−C(O)R17Cである。実施形態では、R17は、−C(O)−OR17Cである。実施形態では、R17は、−C(O)NR17AR17Bである。実施形態では、R17は、−OR17Dである。実施形態では、R17は、−NR17ASO2R17Dである。実施形態では、R17は、−NR17AC(O)R17Cである。実施形態では、R17は、−NR17AC(O)OR17Cである。実施形態では、R17は、−NR17AOR17Cである。実施形態では、R17は、−OCX17 3である。実施形態では、R17は、−OCHX17 2である。実施形態では、R17は、独立して、−OHである。実施形態では、R17は、独立して、−NH2である。実施形態では、R17は、独立して、−COOHである。実施形態では、R17は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R17は、独立して、−NO2である。実施形態では、R17は、独立して、−SHである。実施形態では、R17は、独立して、−CF3である。実施形態では、R17は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R17は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R17は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R17は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R17は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R17は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R17は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R17は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R17は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R17は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R17は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R17は、独立して、−CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R17は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R17は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R17は、独立して、−Fである。実施形態では、R17は、独立して、−Clである。実施形態では、R17は、独立して、−Brである。実施形態では、R17は、独立して、−Iである。
実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R17は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R17は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R17は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17は、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R17Aは、独立して、水素である。実施形態では、R17Aは、独立して、−CX17A 3である。実施形態では、R17Aは、独立して、−CHX17A 2である。実施形態では、R17Aは、独立して、−CH2X17Aである。実施形態では、R17Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R17Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R17Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X17Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R17Bは、独立して、水素である。実施形態では、R17Bは、独立して、−CX17B 3である。実施形態では、R17Bは、独立して、−CHX17B 2である。実施形態では、R17Bは、独立して、−CH2X17Bである。実施形態では、R17Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R17Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R17Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X17Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R17Cは、独立して、水素である。実施形態では、R17Cは、独立して、−CX17C 3である。実施形態では、R17Cは、独立して、−CHX17C 2である。実施形態では、R17Cは、独立して、−CH2X17Cである。実施形態では、R17Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R17Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R17Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X17Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R17Dは、独立して、水素である。実施形態では、R17Dは、独立して、−CX17D 3である。実施形態では、R17Dは、独立して、−CHX17D 2である。実施形態では、R17Dは、独立して、−CH2X17Dである。実施形態では、R17Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R17Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R17Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X17Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−OCX17 3、−OCH2X17、−OCHX17 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R78置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R78置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R78置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R78置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R78置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR78置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−OCX17 3、−OCH2X17、−OCHX17 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X17は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R17は、独立して、水素である。実施形態では、R17は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R17は、独立して、非置換エチルである。
R78は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78 3、−CHX78 2、−CH2X78、−OCX78 3、−OCH2X78、−OCHX78 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R79置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R79置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R79置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R79置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R79置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR79置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R78は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX78 3、−CHX78 2、−CH2X78、−OCX78 3、−OCH2X78、−OCHX78 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X78は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R78は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R78は、独立して、非置換エチルである。
R79は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79 3、−CHX79 2、−CH2X79、−OCX79 3、−OCH2X79、−OCHX79 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R80置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R80置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R80置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R80置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R80置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR80置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R79は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX79 3、−CHX79 2、−CH2X79、−OCX79 3、−OCH2X79、−OCHX79 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X79は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R79は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R79は、独立して、非置換エチルである。
R80は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX80 3、−CHX80 2、−CH2X80、−OCX80 3、−OCH2X80、−OCHX80 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X80は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R80は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R80は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R18は、水素である。実施形態では、R18は、ハロゲンである。実施形態では、R18は、−CX18 3である。実施形態では、R18は、−CHX18 2である。実施形態では、R18は、−CH2X18である。実施形態では、R18は、−CNである。実施形態では、R18は、−SOn18R18Dである。実施形態では、R18は、−SOv18NR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−NHNR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−ONR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−NHC=(O)NHNR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−NHC(O)NR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−N(O)m18である。実施形態では、R18は、−NR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−C(O)R18Cである。実施形態では、R18は、−C(O)−OR18Cである。実施形態では、R18は、−C(O)NR18AR18Bである。実施形態では、R18は、−OR18Dである。実施形態では、R18は、−NR18ASO2R18Dである。実施形態では、R18は、−NR18AC(O)R18Cである。実施形態では、R18は、−NR18AC(O)OR18Cである。実施形態では、R18は、−NR18AOR18Cである。実施形態では、R18は、−OCX18 3である。実施形態では、R18は、−OCHX18 2である。実施形態では、R18は、独立して、−OHである。実施形態では、R18は、独立して、−NH2である。実施形態では、R18は、独立して、−COOHである。実施形態では、R18は、独立して、−CONH2である。実施形態では、R18は、独立して、−NO2である。実施形態では、R18は、独立して、−SHである。実施形態では、R18は、独立して、−CF3である。実施形態では、R18は、独立して、−CHF2である。実施形態では、R18は、独立して、−CH2Fである。実施形態では、R18は、独立して、−OCF3である。実施形態では、R18は、独立して、−OCH2Fである。実施形態では、R18は、独立して、−OCHF2である。実施形態では、R18は、独立して、−OCH3である。実施形態では、R18は、独立して、−OCH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−OCH2CH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−OCH(CH3)2である。実施形態では、R18は、独立して、−OC(CH3)3である。実施形態では、R18は、独立して、−SCH3である。実施形態では、R18は、独立して、−SCH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−SCH2CH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−SCH(CH3)2である。実施形態では、R18は、独立して、−SC(CH3)3である。実施形態では、R18は、独立して、−CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−CH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−CH2CH2CH3である。実施形態では、R18は、独立して、−CH(CH3)2である。実施形態では、R18は、独立して、−C(CH3)3である。実施形態では、R18は、独立して、−Fである。実施形態では、R18は、独立して、−Clである。実施形態では、R18は、独立して、−Brである。実施形態では、R18は、独立して、−Iである。
実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18は、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18は、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R18は、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R18は、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R18は、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18は、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18は、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18は、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18は、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R18Aは、独立して、水素である。実施形態では、R18Aは、独立して、−CX18A 3である。実施形態では、R18Aは、独立して、−CHX18A 2である。実施形態では、R18Aは、独立して、−CH2X18Aである。実施形態では、R18Aは、独立して、−CNである。実施形態では、R18Aは、独立して、−COOHである。実施形態では、R18Aは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X18Aは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Aは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R18Bは、独立して、水素である。実施形態では、R18Bは、独立して、−CX18B 3である。実施形態では、R18Bは、独立して、−CHX18B 2である。実施形態では、R18Bは、独立して、−CH2X18Bである。実施形態では、R18Bは、独立して、−CNである。実施形態では、R18Bは、独立して、−COOHである。実施形態では、R18Bは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X18Bは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Bは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。実施形態では、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、接合して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R18Cは、独立して、水素である。実施形態では、R18Cは、独立して、−CX18C 3である。実施形態では、R18Cは、独立して、−CHX18C 2である。実施形態では、R18Cは、独立して、−CH2X18Cである。実施形態では、R18Cは、独立して、−CNである。実施形態では、R18Cは、独立して、−COOHである。実施形態では、R18Cは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X18Cは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Cは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R18Dは、独立して、水素である。実施形態では、R18Dは、独立して、−CX18D 3である。実施形態では、R18Dは、独立して、−CHX18D 2である。実施形態では、R18Dは、独立して、−CH2X18Dである。実施形態では、R18Dは、独立して、−CNである。実施形態では、R18Dは、独立して、−COOHである。実施形態では、R18Dは、独立して、−CONH2である。実施形態では、X18Dは、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換プロピルである。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換イソプロピルである。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換tert−ブチルである。実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18Dは、独立して、非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R18は、独立して、水素、ハロゲン、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−OCX18 3、−OCH2X18、−OCHX18 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R81置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R81置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R81置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R81置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R81置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR81置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R18は、独立して、水素、ハロゲン、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−OCX18 3、−OCH2X18、−OCHX18 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X18は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R18は、独立して、水素である。実施形態では、R18は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R18は、独立して、非置換エチルである。
R81は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81 3、−CHX81 2、−CH2X81、−OCX81 3、−OCH2X81、−OCHX81 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R82置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R82置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R82置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R82置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R82置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR82置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R81は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX81 3、−CHX81 2、−CH2X81、−OCX81 3、−OCH2X81、−OCHX81 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X81は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R81は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R81は、独立して、非置換エチルである。
R82は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82 3、−CHX82 2、−CH2X82、−OCX82 3、−OCH2X82、−OCHX82 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R83置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、R83置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、R83置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、R83置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、R83置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、またはR83置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R82は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX82 3、−CHX82 2、−CH2X82、−OCX82 3、−OCH2X82、−OCHX82 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X82は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R82は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R82は、独立して、非置換エチルである。
R83は、独立して、オキソ、ハロゲン、−CX83 3、−CHX83 2、−CH2X83、−OCX83 3、−OCH2X83、−OCHX83 2、−CN、−OH、−NH2、−COOH、−CONH2、−NO2、−SH、−SO3H、−SO4H、−SO2NH2、−NHNH2、−ONH2、−NHC=(O)NHNH2、−NHC=(O)NH2、−NHSO2H、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。X83は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。実施形態では、R83は、独立して、非置換メチルである。実施形態では、R83は、独立して、非置換エチルである。
実施形態では、R15、R16、R17、およびR18は、水素である。
実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、
である。実施形態では、Eは、−C(O)CH=CH
2、−C(O)CH=CHCH
2N(CH
3)
2、−C(O)C(=CH
2)CH
2N(CH
3)
2、−C(O)C≡CCH
3、−C(O)C(=CH
2)CH
3である。
実施形態では、化合物は、式
を有し、式中、L
3およびR
8は、実施形態を含む本明細書に記載のとおりである。R
1.1、R
1.2、R
1.3、R
1.4、およびR
1.5は、各々独立して、結合した環上の定位置にある水素またはR
1である。R
1.1、R
1.2、R
1.3、R
1.4、およびR
1.5は、独立して、いずれの態様、実施形態、実施例、図面、または特許請求の範囲も含む本明細書に記載のR
1のいずれの置換基であってもよい。R
2.1およびR
2.2は、各々独立して、結合した環上の定位置にある水素またはR
2である。R
2.1およびR
2.2は、独立して、いずれの態様、実施形態、実施例、図面、または特許請求の範囲も含む本明細書に記載のR
2のいずれの置換基であってもよい。R
7.1、R
7.2、R
7.3、およびR
7.4は、各々独立して、結合した環上の定位置にある水素またはR
7である。R
7.1、R
7.2、R
7.3、およびR
7.4は、独立して、いずれの態様、実施形態、実施例、図面、または特許請求の範囲も含む本明細書に記載のR
7のいずれの置換基であってもよい。
実施形態では、化合物は、式
であり、式中、R
1.3、R
2.1、R
7.2、L
3およびR
8は、実施形態を含む本明細書に記載のとおりである。
R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、およびR1.5は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、およびR1.5は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、およびR1.5は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、または−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、およびR1.5は、各々独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.1は、独立して、水素である。実施形態では、R1.1は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1.1,は、−CF3である。実施形態では、R1.1,は、−CCl3である。実施形態では、R1.1,は、−CBr3である。実施形態では、R1.1,は、−CI3である。実施形態では、R1.1,は、−CHF2である。実施形態では、R1.1,は、−CHBr2である。実施形態では、R1.1,は、−CHCl2である。実施形態では、R1.1,は、−CHI2である。実施形態では、R1.1,は、−CH2Fである。実施形態では、R1.1,は、−CH2Clである。実施形態では、R1.1,は、−CH2Brである。実施形態では、R1.1,は、−CH2Iである。実施形態では、R1.1,は、−OCF3である。実施形態では、R1.1,は、−OCCl3である。実施形態では、R1.1,は、−OCBr3である。実施形態では、R1.1,は、−OCI3である。実施形態では、R1.1,は、−OCHF2である。実施形態では、R1.1,は、−OCHBr2である。実施形態では、R1.1,は、−OCHCl2である。実施形態では、R1.1,は、−OCHI2である。実施形態では、R1.1,は、−OCH2Fである。実施形態では、R1.1,は、−OCH2Clである。実施形態では、R1.1,は、−OCH2Brである。実施形態では、R1.1,は、−OCH2Iである。実施形態では、R1.1,は、−CNである。実施形態では、R1.1,は、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1.1,は、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1.1,は、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.1,は、−N(O)m1である。実施形態では、R1.1,は、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1.1,は、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1.1,は、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1.1,は、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.1,は、−OR1Dである。実施形態では、R1.1,は、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1.1,は、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1.1,は、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1.1,は、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.1,は、−SO2Hである。実施形態では、R1.1,は、−SO2NH2である。実施形態では、R1.1,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R1.1,は、−N(O)2である。実施形態では、R1.1,は、−NH2である。実施形態では、R1.1,は、−C(O)Hである。実施形態では、R1.1,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R1.1,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R1.1,は、−OHである。実施形態では、R1.1,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R1.1,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R1.1,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R1.1,は、−NHOHである。実施形態では、R1.1は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.1は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.1は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.1は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.1は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.1は、−OCH3である。実施形態では、R1.1は、−OCH2CH3である。実施形態では、R1.1は、−OR1Dであり、式中、R1Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R1.2は、独立して、水素である。実施形態では、R1.2は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1.2,は、−CF3である。実施形態では、R1.2,は、−CCl3である。実施形態では、R1.2,は、−CBr3である。実施形態では、R1.2,は、−CI3である。実施形態では、R1.2,は、−CHF2である。実施形態では、R1.2,は、−CHBr2である。実施形態では、R1.2,は、−CHCl2である。実施形態では、R1.2,は、−CHI2である。実施形態では、R1.2,は、−CH2Fである。実施形態では、R1.2,は、−CH2Clである。実施形態では、R1.2,は、−CH2Brである。実施形態では、R1.2,は、−CH2Iである。実施形態では、R1.2,は、−OCF3である。実施形態では、R1.2,は、−OCCl3である。実施形態では、R1.2,は、−OCBr3である。実施形態では、R1.2,は、−OCI3である。実施形態では、R1.2,は、−OCHF2である。実施形態では、R1.2,は、−OCHBr2である。実施形態では、R1.2,は、−OCHCl2である。実施形態では、R1.2,は、−OCHI2である。実施形態では、R1.2,は、−OCH2Fである。実施形態では、R1.2,は、−OCH2Clである。実施形態では、R1.2,は、−OCH2Brである。実施形態では、R1.2,は、−OCH2Iである。実施形態では、R1.2,は、−CNである。実施形態では、R1.2,は、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1.2,は、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1.2,は、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.2,は、−N(O)m1である。実施形態では、R1.2,は、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1.2,は、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1.2,は、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1.2,は、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.2,は、−OR1Dである。実施形態では、R1.2,は、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1.2,は、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1.2,は、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1.2,は、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.2,は、−SO2Hである。実施形態では、R1.2,は、−SO2NH2である。実施形態では、R1.2,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R1.2,は、−N(O)2である。実施形態では、R1.2,は、−NH2である。実施形態では、R1.2,は、−C(O)Hである。実施形態では、R1.2,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R1.2,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R1.2,は、−OHである。実施形態では、R1.2,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R1.2,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R1.2,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R1.2,は、−NHOHである。実施形態では、R1.2は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.2は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.2は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.2は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.2は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.2は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.2は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.2は、−OCH3である。実施形態では、R1.2は、−OCH2CH3である。実施形態では、R1.2は、−OR1Dであり、式中、R1Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R1.3は、独立して、水素である。実施形態では、R1.3は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1.3,は、−CF3である。実施形態では、R1.3,は、−CCl3である。実施形態では、R1.3,は、−CBr3である。実施形態では、R1.3,は、−CI3である。実施形態では、R1.3,は、−CHF2である。実施形態では、R1.3,は、−CHBr2である。実施形態では、R1.3,は、−CHCl2である。実施形態では、R1.3,は、−CHI2である。実施形態では、R1.3,は、−CH2Fである。実施形態では、R1.3,は、−CH2Clである。実施形態では、R1.3,は、−CH2Brである。実施形態では、R1.3,は、−CH2Iである。実施形態では、R1.3,は、−OCF3である。実施形態では、R1.3,は、−OCCl3である。実施形態では、R1.3,は、−OCBr3である。実施形態では、R1.3,は、−OCI3である。実施形態では、R1.3,は、−OCHF2である。実施形態では、R1.3,は、−OCHBr2である。実施形態では、R1.3,は、−OCHCl2である。実施形態では、R1.3,は、−OCHI2である。実施形態では、R1.3,は、−OCH2Fである。実施形態では、R1.3,は、−OCH2Clである。実施形態では、R1.3,は、−OCH2Brである。実施形態では、R1.3,は、−OCH2Iである。実施形態では、R1.3,は、−CNである。実施形態では、R1.3,は、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1.3,は、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1.3,は、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.3,は、−N(O)m1である。実施形態では、R1.3,は、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1.3,は、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1.3,は、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1.3,は、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.3,は、−OR1Dである。実施形態では、R1.3,は、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1.3,は、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1.3,は、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1.3,は、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.3,は、−SO2Hである。実施形態では、R1.3,は、−SO2NH2である。実施形態では、R1.3,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R1.3,は、−N(O)2である。実施形態では、R1.3,は、−NH2である。実施形態では、R1.3,は、−C(O)Hである。実施形態では、R1.3,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R1.3,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R1.3,は、−OHである。実施形態では、R1.3,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R1.3,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R1.3,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R1.3,は、−NHOHである。実施形態では、R1.3は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.3は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.3は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.3は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.3は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.3は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.3は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.3は、−OCH3である。実施形態では、R1.3は、−OCH2CH3である。実施形態では、R1.3は、−OR1Dであり、式中、R1Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R1.4は、独立して、水素である。実施形態では、R1.4は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1.4,は、−CF3である。実施形態では、R1.4,は、−CCl3である。実施形態では、R1.4,は、−CBr3である。実施形態では、R1.4,は、−CI3である。実施形態では、R1.4,は、−CHF2である。実施形態では、R1.4,は、−CHBr2である。実施形態では、R1.4,は、−CHCl2である。実施形態では、R1.4,は、−CHI2である。実施形態では、R1.4,は、−CH2Fである。実施形態では、R1.4,は、−CH2Clである。実施形態では、R1.4,は、−CH2Brである。実施形態では、R1.4,は、−CH2Iである。実施形態では、R1.4,は、−OCF3である。実施形態では、R1.4,は、−OCCl3である。実施形態では、R1.4,は、−OCBr3である。実施形態では、R1.4,は、−OCI3である。実施形態では、R1.4,は、−OCHF2である。実施形態では、R1.4,は、−OCHBr2である。実施形態では、R1.4,は、−OCHCl2である。実施形態では、R1.4,は、−OCHI2である。実施形態では、R1.4,は、−OCH2Fである。実施形態では、R1.4,は、−OCH2Clである。実施形態では、R1.4,は、−OCH2Brである。実施形態では、R1.4,は、−OCH2Iである。実施形態では、R1.4,は、−CNである。実施形態では、R1.4,は、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1.4,は、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1.4,は、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.4,は、−N(O)m1である。実施形態では、R1.4,は、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1.4,は、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1.4,は、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1.4,は、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.4,は、−OR1Dである。実施形態では、R1.4,は、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1.4,は、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1.4,は、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1.4,は、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.4,は、−SO2Hである。実施形態では、R1.4,は、−SO2NH2である。実施形態では、R1.4,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R1.4,は、−N(O)2である。実施形態では、R1.4,は、−NH2である。実施形態では、R1.4,は、−C(O)Hである。実施形態では、R1.4,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R1.4,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R1.4,は、−OHである。実施形態では、R1.4,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R1.4,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R1.4,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R1.4,は、−NHOHである。実施形態では、R1.4は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.4は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.4は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.4は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.4は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.4は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.4は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.4は、−OCH3である。実施形態では、R1.4は、−OCH2CH3である。実施形態では、R1.4は、−OR1Dであり、式中、R1Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R1.5は、独立して、水素である。実施形態では、R1.5は、独立して、ハロゲンである。実施形態では、R1.5,は、−CF3である。実施形態では、R1.5,は、−CCl3である。実施形態では、R1.5,は、−CBr3である。実施形態では、R1.5,は、−CI3である。実施形態では、R1.5,は、−CHF2である。実施形態では、R1.5,は、−CHBr2である。実施形態では、R1.5,は、−CHCl2である。実施形態では、R1.5,は、−CHI2である。実施形態では、R1.5,は、−CH2Fである。実施形態では、R1.5,は、−CH2Clである。実施形態では、R1.5,は、−CH2Brである。実施形態では、R1.5,は、−CH2Iである。実施形態では、R1.5,は、−OCF3である。実施形態では、R1.5,は、−OCCl3である。実施形態では、R1.5,は、−OCBr3である。実施形態では、R1.5,は、−OCI3である。実施形態では、R1.5,は、−OCHF2である。実施形態では、R1.5,は、−OCHBr2である。実施形態では、R1.5,は、−OCHCl2である。実施形態では、R1.5,は、−OCHI2である。実施形態では、R1.5,は、−OCH2Fである。実施形態では、R1.5,は、−OCH2Clである。実施形態では、R1.5,は、−OCH2Brである。実施形態では、R1.5,は、−OCH2Iである。実施形態では、R1.5,は、−CNである。実施形態では、R1.5,は、−SOn1R1Dである。実施形態では、R1.5,は、−SOv1NR1AR1Bである。実施形態では、R1.5,は、−NHC(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.5,は、−N(O)m1である。実施形態では、R1.5,は、−NR1AR1Bである。実施形態では、R1.5,は、−C(O)R1Cである。実施形態では、R1.5,は、−C(O)−OR1Cである。実施形態では、R1.5,は、−C(O)NR1AR1Bである。実施形態では、R1.5,は、−OR1Dである。実施形態では、R1.5,は、−NR1ASO2R1Dである。実施形態では、R1.5,は、−NR1AC(O)R1Cである。実施形態では、R1.5,は、−NR1AC(O)OR1Cである。実施形態では、R1.5,は、−NR1AOR1Cである。実施形態では、R1.5,は、−SO2Hである。実施形態では、R1.5,は、−SO2NH2である。実施形態では、R1.5,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R1.5,は、−N(O)2である。実施形態では、R1.5,は、−NH2である。実施形態では、R1.5,は、−C(O)Hである。実施形態では、R1.5,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R1.5,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R1.5,は、−OHである。実施形態では、R1.5,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R1.5,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R1.5,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R1.5,は、−NHOHである。実施形態では、R1.5は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1.5は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.5は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.5は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R1.5は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.5は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.5は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R1.5は、−OCH3である。実施形態では、R1.5は、−OCH2CH3である。実施形態では、R1.5は、−OR1Dであり、式中、R1Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R2.1およびR2.2は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R2.1およびR2.2は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、または−NR2AOR2C.実施形態では、R2.1およびR2.2は、各々独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2.1は、独立して、水素である。実施形態では、R2.1は、ハロゲンである。実施形態では、R2.1,は、−CF3である。実施形態では、R2.1,は、−CCl3である。実施形態では、R2.1,は、−CBr3である。実施形態では、R2.1,は、−CI3である。実施形態では、R2.1,は、−CHF2である。実施形態では、R2.1,は、−CHBr2である。実施形態では、R2.1,は、−CHCl2である。実施形態では、R2.1,は、−CHI2である。実施形態では、R2.1,は、−CH2Fである。実施形態では、R2.1,は、−CH2Clである。実施形態では、R2.1,は、−CH2Brである。実施形態では、R2.1,は、−CH2Iである。実施形態では、R2.1,は、−OCF3である。実施形態では、R2.1,は、−OCCl3である。実施形態では、R2.1,は、−OCBr3である。実施形態では、R2.1,は、−OCI3である。実施形態では、R2.1,は、−OCHF2である。実施形態では、R2.1,は、−OCHBr2である。実施形態では、R2.1,は、−OCHCl2である。実施形態では、R2.1,は、−OCHI2である。実施形態では、R2.1,は、−OCH2Fである。実施形態では、R2.1,は、−OCH2Clである。実施形態では、R2.1,は、−OCH2Brである。実施形態では、R2.1,は、−OCH2Iである。実施形態では、R2.1,は、−CNである。実施形態では、R2.1,は、−SOn2R2Dである。実施形態では、R2.1,は、−SOv2NR2AR2Bである。実施形態では、R2.1,は、−NHC(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2.1,は、−N(O)m2である。実施形態では、R2.1,は、−NR2AR2Bである。実施形態では、R2.1,は、−C(O)R2Cである。実施形態では、R2.1,は、−C(O)−OR2Cである。実施形態では、R2.1,は、−C(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2.1,は、−OR2Dである。実施形態では、R2.1,は、−NR2ASO2R2Dである。実施形態では、R2.1,は、−NR2AC(O)R2Cである。実施形態では、R2.1,は、−NR2AC(O)OR2Cである。実施形態では、R2.1,は、−NR2AOR2Cである。実施形態では、R2.1,は、−SO2Hである。実施形態では、R2.1,は、−SO2NH2である。実施形態では、R2.1,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R2.1,は、−N(O)2である。実施形態では、R2.1,は、−NH2である。実施形態では、R2.1,は、−C(O)Hである。実施形態では、R2.1,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R2.1,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R2.1,は、−OHである。実施形態では、R2.1,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R2.1,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R2.1,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R2.1,は、−NHOHである。実施形態では、R2.1は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2.1は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.1は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.1は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.1は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.1は、−OCH3である。実施形態では、R2.1は、−OCH2CH3である。実施形態では、R2.1は、−OR2Dであり、式中、R2Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R2.2は、独立して、水素である。実施形態では、R2.2は、ハロゲンである。実施形態では、R2.2,は、−CF3である。実施形態では、R2.2,は、−CCl3である。実施形態では、R2.2,は、−CBr3である。実施形態では、R2.2,は、−CI3である。実施形態では、R2.2,は、−CHF2である。実施形態では、R2.2,は、−CHBr2である。実施形態では、R2.2,は、−CHCl2である。実施形態では、R2.2,は、−CHI2である。実施形態では、R2.2,は、−CH2Fである。実施形態では、R2.2,は、−CH2Clである。実施形態では、R2.2,は、−CH2Brである。実施形態では、R2.2,は、−CH2Iである。実施形態では、R2.2,は、−OCF3である。実施形態では、R2.2,は、−OCCl3である。実施形態では、R2.2,は、−OCBr3である。実施形態では、R2.2,は、−OCI3である。実施形態では、R2.2,は、−OCHF2である。実施形態では、R2.2,は、−OCHBr2である。実施形態では、R2.2,は、−OCHCl2である。実施形態では、R2.2,は、−OCHI2である。実施形態では、R2.2,は、−OCH2Fである。実施形態では、R2.2,は、−OCH2Clである。実施形態では、R2.2,は、−OCH2Brである。実施形態では、R2.2,は、−OCH2Iである。実施形態では、R2.2,は、−CNである。実施形態では、R2.2,は、−SOn2R2Dである。実施形態では、R2.2,は、−SOv2NR2AR2Bである。実施形態では、R2.2,は、−NHC(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2.2,は、−N(O)m2である。実施形態では、R2.2,は、−NR2AR2Bである。実施形態では、R2.2,は、−C(O)R2Cである。実施形態では、R2.2,は、−C(O)−OR2Cである。実施形態では、R2.2,は、−C(O)NR2AR2Bである。実施形態では、R2.2,は、−OR2Dである。実施形態では、R2.2,は、−NR2ASO2R2Dである。実施形態では、R2.2,は、−NR2AC(O)R2Cである。実施形態では、R2.2,は、−NR2AC(O)OR2Cである。実施形態では、R2.2,は、−NR2AOR2Cである。実施形態では、R2.2,は、−SO2Hである。実施形態では、R2.2,は、−SO2NH2である。実施形態では、R2.2,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R2.2,は、−N(O)2である。実施形態では、R2.2,は、−NH2である。実施形態では、R2.2,は、−C(O)Hである。実施形態では、R2.2,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R2.2,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R2.2,は、−OHである。実施形態では、R2.2,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R2.2,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R2.2,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R2.2,は、−NHOHである。実施形態では、R2.2は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2.2は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.2は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.2は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R2.2は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.2は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.2は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R2.2は、−OCH3である。実施形態では、R2.2は、−OCH2CH3である。実施形態では、R2.2は、−OR2Dであり、式中、R2Dは、水素、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、R7.1、R7.2、R7.3、およびR7.4は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。実施形態では、R7.1、R7.2、R7.3、およびR7.4は、各々、水素、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、または−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7.1、R7.2、R7.3、およびR7.4は、各々独立して、水素、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7.1は、独立して、水素である。実施形態では、R7.1は、ハロゲンである。実施形態では、R7.1は、−Fである。実施形態では、R7.1は、−Clである。実施形態では、R7.1は、−Brである。実施形態では、R7.1は、−Iである。実施形態では、R7.1,は、−CF3である。実施形態では、R7.1,は、−CCl3である。実施形態では、R7.1,は、−CBr3である。実施形態では、R7.1,は、−CI3である。実施形態では、R7.1,は、−CHF2である。実施形態では、R7.1,は、−CHBr2である。実施形態では、R7.1,は、−CHCl2である。実施形態では、R7.1,は、−CHI2である。実施形態では、R7.1,は、−CH2Fである。実施形態では、R7.1,は、−CH2Clである。実施形態では、R7.1,は、−CH2Brである。実施形態では、R7.1,は、−CH2Iである。実施形態では、R7.1,は、−OCF3である。実施形態では、R7.1,は、−OCCl3である。実施形態では、R7.1,は、−OCBr3である。実施形態では、R7.1,は、−OCI3である。実施形態では、R7.1,は、−OCHF2である。実施形態では、R7.1,は、−OCHBr2である。実施形態では、R7.1,は、−OCHCl2である。実施形態では、R7.1,は、−OCHI2である。実施形態では、R7.1,は、−OCH2Fである。実施形態では、R7.1,は、−OCH2Clである。実施形態では、R7.1,は、−OCH2Brである。実施形態では、R7.1,は、−OCH2Iである。実施形態では、R7.1,は、−CNである。実施形態では、R7.1,は、−SOn2R7Dである。実施形態では、R7.1,は、−SOv2NR7AR7Bである。実施形態では、R7.1,は、−NHC(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.1,は、−N(O)m2である。実施形態では、R7.1,は、−NR7AR7Bである。実施形態では、R7.1,は、−C(O)R7Cである。実施形態では、R7.1,は、−C(O)−OR7Cである。実施形態では、R7.1,は、−C(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.1,は、−OR7Dである。実施形態では、R7.1,は、−NR7ASO2R7Dである。実施形態では、R7.1,は、−NR7AC(O)R7Cである。実施形態では、R7.1,は、−NR7AC(O)OR7Cである。実施形態では、R7.1,は、−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7.1,は、−SO2Hである。実施形態では、R7.1,は、−SO2NH2である。実施形態では、R7.1,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R7.1,は、−N(O)2である。実施形態では、R7.1,は、−NH2である。実施形態では、R7.1,は、−C(O)Hである。実施形態では、R7.1,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R7.1,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R7.1,は、−OHである。実施形態では、R7.1,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R7.1,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R7.1,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R7.1,は、−NHOHである。実施形態では、R7.1は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7.1は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.1は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.1は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.1は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。
実施形態では、R7.2は、独立して、水素である。実施形態では、R7.2は、ハロゲンである。実施形態では、R7.2は、−Fである。実施形態では、R7.2は、−Clである。実施形態では、R7.2は、−Brである。実施形態では、R7.2は、−Iである。実施形態では、R7.2,は、−CF3である。実施形態では、R7.2,は、−CCl3である。実施形態では、R7.2,は、−CBr3である。実施形態では、R7.2,は、−CI3である。実施形態では、R7.2,は、−CHF2である。実施形態では、R7.2,は、−CHBr2である。実施形態では、R7.2,は、−CHCl2である。実施形態では、R7.2,は、−CHI2である。実施形態では、R7.2,は、−CH2Fである。実施形態では、R7.2,は、−CH2Clである。実施形態では、R7.2,は、−CH2Brである。実施形態では、R7.2,は、−CH2Iである。実施形態では、R7.2,は、−OCF3である。実施形態では、R7.2,は、−OCCl3である。実施形態では、R7.2,は、−OCBr3である。実施形態では、R7.2,は、−OCI3である。実施形態では、R7.2,は、−OCHF2である。実施形態では、R7.2,は、−OCHBr2である。実施形態では、R7.2,は、−OCHCl2である。実施形態では、R7.2,は、−OCHI2である。実施形態では、R7.2,は、−OCH2Fである。実施形態では、R7.2,は、−OCH2Clである。実施形態では、R7.2,は、−OCH2Brである。実施形態では、R7.2,は、−OCH2Iである。実施形態では、R7.2,は、−CNである。実施形態では、R7.2,は、−SOn2R7Dである。実施形態では、R7.2,は、−SOv2NR7AR7Bである。実施形態では、R7.2,は、−NHC(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.2,は、−N(O)m2である。実施形態では、R7.2,は、−NR7AR7Bである。実施形態では、R7.2,は、−C(O)R7Cである。実施形態では、R7.2,は、−C(O)−OR7Cである。実施形態では、R7.2,は、−C(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.2,は、−OR7Dである。実施形態では、R7.2,は、−NR7ASO2R7Dである。実施形態では、R7.2,は、−NR7AC(O)R7Cである。実施形態では、R7.2,は、−NR7AC(O)OR7Cである。実施形態では、R7.2,は、−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7.2,は、−SO2Hである。実施形態では、R7.2,は、−SO2NH2である。実施形態では、R7.2,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R7.2,は、−N(O)2である。実施形態では、R7.2,は、−NH2である。実施形態では、R7.2,は、−C(O)Hである。実施形態では、R7.2,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R7.2,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R7.2,は、−OHである。実施形態では、R7.2,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R7.2,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R7.2,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R7.2,は、−NHOHである。実施形態では、R7.2は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7.2は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.2は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.2は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.2は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.2は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.2は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。
実施形態では、R7.3は、独立して、水素である。実施形態では、R7.3は、ハロゲンである。実施形態では、R7.3は、−Fである。実施形態では、R7.3は、−Clである。実施形態では、R7.3は、−Brである。実施形態では、R7.3は、−Iである。実施形態では、R7.3,は、−CF3である。実施形態では、R7.3,は、−CCl3である。実施形態では、R7.3,は、−CBr3である。実施形態では、R7.3,は、−CI3である。実施形態では、R7.3,は、−CHF2である。実施形態では、R7.3,は、−CHBr2である。実施形態では、R7.3,は、−CHCl2である。実施形態では、R7.3,は、−CHI2である。実施形態では、R7.3,は、−CH2Fである。実施形態では、R7.3,は、−CH2Clである。実施形態では、R7.3,は、−CH2Brである。実施形態では、R7.3,は、−CH2Iである。実施形態では、R7.3,は、−OCF3である。実施形態では、R7.3,は、−OCCl3である。実施形態では、R7.3,は、−OCBr3である。実施形態では、R7.3,は、−OCI3である。実施形態では、R7.3,は、−OCHF2である。実施形態では、R7.3,は、−OCHBr2である。実施形態では、R7.3,は、−OCHCl2である。実施形態では、R7.3,は、−OCHI2である。実施形態では、R7.3,は、−OCH2Fである。実施形態では、R7.3,は、−OCH2Clである。実施形態では、R7.3,は、−OCH2Brである。実施形態では、R7.3,は、−OCH2Iである。実施形態では、R7.3,は、−CNである。実施形態では、R7.3,は、−SOn2R7Dである。実施形態では、R7.3,は、−SOv2NR7AR7Bである。実施形態では、R7.3,は、−NHC(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.3,は、−N(O)m2である。実施形態では、R7.3,は、−NR7AR7Bである。実施形態では、R7.3,は、−C(O)R7Cである。実施形態では、R7.3,は、−C(O)−OR7Cである。実施形態では、R7.3,は、−C(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.3,は、−OR7Dである。実施形態では、R7.3,は、−NR7ASO2R7Dである。実施形態では、R7.3,は、−NR7AC(O)R7Cである。実施形態では、R7.3,は、−NR7AC(O)OR7Cである。実施形態では、R7.3,は、−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7.3,は、−SO2Hである。実施形態では、R7.3,は、−SO2NH2である。実施形態では、R7.3,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R7.3,は、−N(O)2である。実施形態では、R7.3,は、−NH2である。実施形態では、R7.3,は、−C(O)Hである。実施形態では、R7.3,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R7.3,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R7.3,は、−OHである。実施形態では、R7.3,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R7.3,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R7.3,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R7.3,は、−NHOHである。実施形態では、R7.3は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7.3は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.3は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.3は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.3は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.3は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.3は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。
実施形態では、R7.4は、独立して、水素である。実施形態では、R7.4は、ハロゲンである。実施形態では、R7.4は、−Fである。実施形態では、R7.4は、−Clである。実施形態では、R7.4は、−Brである。実施形態では、R7.4は、−Iである。実施形態では、R7.4,は、−CF3である。実施形態では、R7.4,は、−CCl3である。実施形態では、R7.4,は、−CBr3である。実施形態では、R7.4,は、−CI3である。実施形態では、R7.4,は、−CHF2である。実施形態では、R7.4,は、−CHBr2である。実施形態では、R7.4,は、−CHCl2である。実施形態では、R7.4,は、−CHI2である。実施形態では、R7.4,は、−CH2Fである。実施形態では、R7.4,は、−CH2Clである。実施形態では、R7.4,は、−CH2Brである。実施形態では、R7.4,は、−CH2Iである。実施形態では、R7.4,は、−OCF3である。実施形態では、R7.4,は、−OCCl3である。実施形態では、R7.4,は、−OCBr3である。実施形態では、R7.4,は、−OCI3である。実施形態では、R7.4,は、−OCHF2である。実施形態では、R7.4,は、−OCHBr2である。実施形態では、R7.4,は、−OCHCl2である。実施形態では、R7.4,は、−OCHI2である。実施形態では、R7.4,は、−OCH2Fである。実施形態では、R7.4,は、−OCH2Clである。実施形態では、R7.4,は、−OCH2Brである。実施形態では、R7.4,は、−OCH2Iである。実施形態では、R7.4,は、−CNである。実施形態では、R7.4,は、−SOn2R7Dである。実施形態では、R7.4,は、−SOv2NR7AR7Bである。実施形態では、R7.4,は、−NHC(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.4,は、−N(O)m2である。実施形態では、R7.4,は、−NR7AR7Bである。実施形態では、R7.4,は、−C(O)R7Cである。実施形態では、R7.4,は、−C(O)−OR7Cである。実施形態では、R7.4,は、−C(O)NR7AR7Bである。実施形態では、R7.4,は、−OR7Dである。実施形態では、R7.4,は、−NR7ASO2R7Dである。実施形態では、R7.4,は、−NR7AC(O)R7Cである。実施形態では、R7.4,は、−NR7AC(O)OR7Cである。実施形態では、R7.4,は、−NR7AOR7Cである。実施形態では、R7.4,は、−SO2Hである。実施形態では、R7.4,は、−SO2NH2である。実施形態では、R7.4,は、−NHC(O)NH2である。実施形態では、R7.4,は、−N(O)2である。実施形態では、R7.4,は、−NH2である。実施形態では、R7.4,は、−C(O)Hである。実施形態では、R7.4,は、−C(O)−OHである。実施形態では、R7.4,は、−C(O)NH2である。実施形態では、R7.4,は、−OHである。実施形態では、R7.4,は、−NHSO2Hである。実施形態では、R7.4,は、−NHC(O)Hである。実施形態では、R7.4,は、−NHC(O)OHである。実施形態では、R7.4,は、−NHOHである。実施形態では、R7.4は、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7.4は、置換または非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.4は、置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.4は、非置換アルキル(例えば、C1−C8アルキル、C1−C6アルキル、またはC1−C4アルキル)である。実施形態では、R7.4は、置換または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.4は、置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。実施形態では、R7.4は、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員ヘテロアルキル、2〜6員ヘテロアルキル、または2〜4員ヘテロアルキル)である。
実施形態では、L3は、−NH−であり、R1は、非置換C1−C4アルコキシであり、R2は、−CX2 3であり、R8は、水素またはEである。実施形態では、L3は、−NHであり、R1は、非置換C1−C4アルコキシであり、R7は、ハロゲンであり、R2は、−CX2 3であり、R8は、水素、E、または−C(O)−(非置換アルキル)である。
R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R1は、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R2は、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、−CN、−SOn2R2D、−SOv2NR2AR2B、−NHC(O)NR2AR2B、−N(O)m2、−NR2AR2B、−C(O)R2C、−C(O)−OR2C、−C(O)NR2AR2B、−OR2D、−NR2ASO2R2D、−NR2AC(O)R2C、−NR2AC(O)OR2C、−NR2AOR2C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R3は、独立して、ハロゲン、−CX3 3、−CHX3 2、−CH2X3、−OCX3 3、−OCH2X3、−OCHX3 2、−CN、−SOn3R3D、−SOv3NR3AR3B、−NHC(O)NR3AR3B、−N(O)m3、−NR3AR3B、−C(O)R3C、−C(O)−OR3C、−C(O)NR3AR3B、−OR3D、−NR3ASO2R3D、−NR3AC(O)R3C、−NR3AC(O)OR3C、−NR3AOR3C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R3は、独立して、ハロゲン、−CX3 3、−CHX3 2、−CH2X3、−OCX3 3、−OCH2X3、−OCHX3 2、−CN、−SOn3R3D、−SOv3NR3AR3B、−NHC(O)NR3AR3B、−N(O)m3、−NR3AR3B、−C(O)R3C、−C(O)−OR3C、−C(O)NR3AR3B、−OR3D、−NR3ASO2R3D、−NR3AC(O)R3C、−NR3AC(O)OR3C、−NR3AOR3C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R3は、独立して、ハロゲン、−CX3 3、−CHX3 2、−CH2X3、−OCX3 3、−OCH2X3、−OCHX3 2、−CN、−SOn3R3D、−SOv3NR3AR3B、−NHC(O)NR3AR3B、−N(O)m3、−NR3AR3B、−C(O)R3C、−C(O)−OR3C、−C(O)NR3AR3B、−OR3D、−NR3ASO2R3D、−NR3AC(O)R3C、−NR3AC(O)OR3C、−NR3AOR3C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R4は、独立して、ハロゲン、−CX4 3、−CHX4 2、−CH2X4、−OCX4 3、−OCH2X4、−OCHX4 2、−CN、−SOn4R4D、−SOv4NR4AR4B、−NHC(O)NR4AR4B、−N(O)m4、−NR4AR4B、−C(O)R4C、−C(O)−OR4C、−C(O)NR4AR4B、−OR4D、−NR4ASO2R4D、−NR4AC(O)R4C、−NR4AC(O)OR4C、−NR4AOR4C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R4は、独立して、ハロゲン、−CX4 3、−CHX4 2、−CH2X4、−OCX4 3、−OCH2X4、−OCHX4 2、−CN、−SOn4R4D、−SOv4NR4AR4B、−NHC(O)NR4AR4B、−N(O)m4、−NR4AR4B、−C(O)R4C、−C(O)−OR4C、−C(O)NR4AR4B、−OR4D、−NR4ASO2R4D、−NR4AC(O)R4C、−NR4AC(O)OR4C、−NR4AOR4C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R4は、独立して、ハロゲン、−CX4 3、−CHX4 2、−CH2X4、−OCX4 3、−OCH2X4、−OCHX4 2、−CN、−SOn4R4D、−SOv4NR4AR4B、−NHC(O)NR4AR4B、−N(O)m4、−NR4AR4B、−C(O)R4C、−C(O)−OR4C、−C(O)NR4AR4B、−OR4D、−NR4ASO2R4D、−NR4AC(O)R4C、−NR4AC(O)OR4C、−NR4AOR4C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R5は、独立して、水素、ハロゲン、−CX5 3、−CHX5 2、−CH2X5、−OCX5 3、−OCH2X5、−OCHX5 2、−CN、−SOn5R5D、−SOv5NR5AR5B、−NHC(O)NR5AR5B、−N(O)m5、−NR5AR5B、−C(O)R5C、−C(O)−OR5C、−C(O)NR5AR5B、−OR5D、−NR5ASO2R5D、−NR5AC(O)R5C、−NR5AC(O)OR5C、−NR5AOR5C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R5は、独立して、水素、ハロゲン、−CX5 3、−CHX5 2、−CH2X5、−OCX5 3、−OCH2X5、−OCHX5 2、−CN、−SOn5R5D、−SOv5NR5AR5B、−NHC(O)NR5AR5B、−N(O)m5、−NR5AR5B、−C(O)R5C、−C(O)−OR5C、−C(O)NR5AR5B、−OR5D、−NR5ASO2R5D、−NR5AC(O)R5C、−NR5AC(O)OR5C、−NR5AOR5C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R5は、独立して、水素、ハロゲン、−CX5 3、−CHX5 2、−CH2X5、−OCX5 3、−OCH2X5、−OCHX5 2、−CN、−SOn5R5D、−SOv5NR5AR5B、−NHC(O)NR5AR5B、−N(O)m5、−NR5AR5B、−C(O)R5C、−C(O)−OR5C、−C(O)NR5AR5B、−OR5D、−NR5ASO2R5D、−NR5AC(O)R5C、−NR5AC(O)OR5C、−NR5AOR5C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R6は、独立して、ハロゲン、−CX6 3、−CHX6 2、−CH2X6、−OCX6 3、−OCH2X6、−OCHX6 2、−CN、−SOn6R6D、−SOv6NR6AR6B、−NHC(O)NR6AR6B、−N(O)m6、−NR6AR6B、−C(O)R6C、−C(O)−OR6C、−C(O)NR6AR6B、−OR6D、−NR6ASO2R6D、−NR6AC(O)R6C、−NR6AC(O)OR6C、−NR6AOR6C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R6は、独立して、ハロゲン、−CX6 3、−CHX6 2、−CH2X6、−OCX6 3、−OCH2X6、−OCHX6 2、−CN、−SOn6R6D、−SOv6NR6AR6B、−NHC(O)NR6AR6B、−N(O)m6、−NR6AR6B、−C(O)R6C、−C(O)−OR6C、−C(O)NR6AR6B、−OR6D、−NR6ASO2R6D、−NR6AC(O)R6C、−NR6AC(O)OR6C、−NR6AOR6C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R6は、独立して、ハロゲン、−CX6 3、−CHX6 2、−CH2X6、−OCX6 3、−OCH2X6、−OCHX6 2、−CN、−SOn6R6D、−SOv6NR6AR6B、−NHC(O)NR6AR6B、−N(O)m6、−NR6AR6B、−C(O)R6C、−C(O)−OR6C、−C(O)NR6AR6B、−OR6D、−NR6ASO2R6D、−NR6AC(O)R6C、−NR6AC(O)OR6C、−NR6AOR6C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R7は、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、−SOn7R7D、−SOv7NR7AR7B、−NHC(O)NR7AR7B、−N(O)m7、−NR7AR7B、−C(O)R7C、−C(O)−OR7C、−C(O)NR7AR7B、−OR7D、−NR7ASO2R7D、−NR7AC(O)R7C、−NR7AC(O)OR7C、−NR7AOR7C、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−CN、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)OR8C、−C(O)NR8AR8B、E、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−CN、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)OR8C、−C(O)NR8AR8B、E、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、R8は、独立して、水素、ハロゲン、−CX8 3、−CHX8 2、−CH2X8、−CN、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)OR8C、−C(O)NR8AR8B、E、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
L1は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L1は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキレン、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、L1は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、非置換アルキレン、または非置換ヘテロアルキレンである。
L2は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。
実施形態では、L2は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキレン、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、L2は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、非置換アルキレン、または非置換ヘテロアルキレンである。
L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)である。実施形態では、L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキレン、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、L3は、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、非置換アルキレン、または非置換ヘテロアルキレンである。
Eは、求電子部分である。
各R1A、R1B、R1C、R1D、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、R5C、R5D、R6A、R6B、R6C、R6D、R7A、R7B、R7C、R7D、R8A、R8B、R8C、およびR8Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、各R1A、R1B、R1C、R1D、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、R5C、R5D、R6A、R6B、R6C、R6D、R7A、R7B、R7C、R7D、R8A、R8B、R8C、およびR8Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。
実施形態では、各R1A、R1B、R1C、R1D、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、R5C、R5D、R6A、R6B、R6C、R6D、R7A、R7B、R7C、R7D、R8A、R8B、R8C、およびR8Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
同じ窒素原子に結合したR1AおよびR1B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR2AおよびR2B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR3AおよびR3B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR4AおよびR4B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR5AおよびR5B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR6AおよびR6B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR7AおよびR7B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR8AおよびR8B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
z1は、0〜5の整数である。z2は、0〜3の整数である。z3は、0〜5の整数である。z4は、0〜2の整数である。z6は、0〜8の整数である。z7は、0〜4の整数である。実施形態では、z1、z2、z3、z4、z6、およびz7は、0である。実施形態では、z2、z3、z4、z6、およびz7は、0である。
各X、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、およびX8は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
n1、n2、n3、n4、n5、n6、n7、およびn8は、独立して、0〜4の整数である。
m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8、v1、v2、v3、v4、v5、v6、v7、およびv8は、独立して、1または2である。
実施形態では、Eは、共有結合システイン修飾部分である。
R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−CN、−SOn15R15D、−SOv15NR15AR15B、−NHNR15AR15B、−ONR15AR15B、−NHC=(O)NHNR15AR15B、−NHC(O)NR15AR15B、−N(O)m15、−NR15AR15B、−C(O)R15C、−C(O)−OR15C、−C(O)NR15AR15B、−OR15D、−NR15ASO2R15D、−NR15AC(O)R15C、−NR15AC(O)OR15C、−NR15AOR15C、−OCX15 3、−OCHX15 2、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−CN、−SOn15R15D、−SOv15NR15AR15B、−NHNR15AR15B、−ONR15AR15B、−NHC=(O)NHNR15AR15B、−NHC(O)NR15AR15B、−N(O)m15、−NR15AR15B、−C(O)R15C、−C(O)−OR15C、−C(O)NR15AR15B、−OR15D、−NR15ASO2R15D、−NR15AC(O)R15C、−NR15AC(O)OR15C、−NR15AOR15C、−OCX15 3、−OCHX15 2、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R15は、独立して、水素、ハロゲン、−CX15 3、−CHX15 2、−CH2X15、−CN、−SOn15R15D、−SOv15NR15AR15B、−NHNR15AR15B、−ONR15AR15B、−NHC=(O)NHNR15AR15B、−NHC(O)NR15AR15B、−N(O)m15、−NR15AR15B、−C(O)R15C、−C(O)−OR15C、−C(O)NR15AR15B、−OR15D、−NR15ASO2R15D、−NR15AC(O)R15C、−NR15AC(O)OR15C、−NR15AOR15C、−OCX15 3、−OCHX15 2、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−CN、−SOn16R16D、−SOv16NR16AR16B、−NHNR16AR16B、−ONR16AR16B、−NHC=(O)NHNR16AR16B、−NHC(O)NR16AR16B、−N(O)m16、−NR16AR16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16AR16B、−OR16D、−NR16ASO2R16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16 3、−OCHX16 2、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−CN、−SOn16R16D、−SOv16NR16AR16B、−NHNR16AR16B、−ONR16AR16B、−NHC=(O)NHNR16AR16B、−NHC(O)NR16AR16B、−N(O)m16、−NR16AR16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16AR16B、−OR16D、−NR16ASO2R16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16 3、−OCHX16 2、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R16は、独立して、水素、ハロゲン、−CX16 3、−CHX16 2、−CH2X16、−CN、−SOn16R16D、−SOv16NR16AR16B、−NHNR16AR16B、−ONR16AR16B、−NHC=(O)NHNR16AR16B、−NHC(O)NR16AR16B、−N(O)m16、−NR16AR16B、−C(O)R16C、−C(O)−OR16C、−C(O)NR16AR16B、−OR16D、−NR16ASO2R16D、−NR16AC(O)R16C、−NR16AC(O)OR16C、−NR16AOR16C、−OCX16 3、−OCHX16 2、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−CN、−SOn17R17D、−SOv17NR17AR17B、−NHNR17AR17B、−ONR17AR17B、−NHC=(O)NHNR17AR17B、−NHC(O)NR17AR17B、−N(O)m17、−NR17AR17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17AR17B、−OR17D、−NR17ASO2R17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17 3、−OCHX17 2、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−CN、−SOn17R17D、−SOv17NR17AR17B、−NHNR17AR17B、−ONR17AR17B、−NHC=(O)NHNR17AR17B、−NHC(O)NR17AR17B、−N(O)m17、−NR17AR17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17AR17B、−OR17D、−NR17ASO2R17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17 3、−OCHX17 2、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R17は、独立して、水素、ハロゲン、−CX17 3、−CHX17 2、−CH2X17、−CN、−SOn17R17D、−SOv17NR17AR17B、−NHNR17AR17B、−ONR17AR17B、−NHC=(O)NHNR17AR17B、−NHC(O)NR17AR17B、−N(O)m17、−NR17AR17B、−C(O)R17C、−C(O)−OR17C、−C(O)NR17AR17B、−OR17D、−NR17ASO2R17D、−NR17AC(O)R17C、−NR17AC(O)OR17C、−NR17AOR17C、−OCX17 3、−OCHX17 2、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R18は、独立して、水素、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−C(O)R18C、−C(O)OR18C、−C(O)NR18AR18B、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。
実施形態では、R18は、独立して、水素、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−C(O)R18C、−C(O)OR18C、−C(O)NR18AR18B、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R18は、独立して、水素、−CX18 3、−CHX18 2、−CH2X18、−C(O)R18C、−C(O)OR18C、−C(O)NR18AR18B、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
R15A、R15B、R15C、R15D、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換もしくは非置換アルキル(例えば、C1−C8、C1−C6、C1−C4、またはC1−C2)、置換もしくは非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員、2〜6員、4〜6員、2〜3員、または4〜5員)、置換もしくは非置換シクロアルキル(例えば、C3−C8、C3−C6、C4−C6、またはC5−C6)、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、置換もしくは非置換アリール(例えば、C6−C10またはフェニル)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)である。同じ窒素原子に結合したR15AおよびR15B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR16AおよびR16B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR17AおよびR17B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR18AおよびR18B置換基は、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員、3〜6員、4〜6員、4〜5員、または5〜6員)、または置換もしくは非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員、5〜9員、または5〜6員)を形成してもよい。
実施形態では、R15A、R15B、R15C、R15D、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換シクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換アリール、または置換(例えば、置換基、サイズ制限置換基、または低級置換基で置換された)もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、R15A、R15B、R15C、R15D、R16A、R16B、R16C、R16D、R17A、R17B、R17C、R17D、R18A、R18B、R18C、R18Dは、独立して、水素、−CX3、−CN、−COOH、−CONH2、−CHX2、−CH2X、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
各X、X15、X16、X17、およびX18は、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
記号n15、n16、n17、v15、v16、およびv17は、独立して、0〜4の整数である。
記号m15、m16、およびm17は、独立して、1または2である。
実施形態では、R15は水素であり、R16は水素であり、R17は水素である。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
8、z1、z2、z3、z4、z6、およびL
1は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
5、R
8、およびL
1は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、L1は、−N(H)C(O)−、−OCH2−、または−NHCH2CH2CH2−である。実施形態では、R1は、非置換C1−C4アルコキシである。実施形態では、R2は、−CX2 3である。実施形態では、R5は、ハロゲンである。実施形態では、R8は、独立して、水素またはEである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、z1、z2、z4、z6、z7、およびL
2は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
5、R
7、R
8、およびL
2は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、L2は、−O−、−OCH2−、−CH2−、または−CH2CH2−である。実施形態では、R1は、非置換C1−C4アルコキシである。実施形態では、R2は、−CX2 3である。実施形態では、R5は、ハロゲンである。実施形態では、R7は、−NHC(O)CH2CH3である。実施形態では、R8は、水素またはEである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。実施形態では、化合物は、式
を有する。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
8、z1、z2、z3、z4、z6、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
2、R
3、R
5、R
8、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、L3は、−OCH2CH2NH−である。実施形態では、R2は、−CX2 3である。実施形態では、R3は、非置換C1−C4アルキルである。実施形態では、R5は、ハロゲンである。実施形態では、R8は、水素またはEである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
7、R
8、z1、z2、z7、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、化合物は、式
を有する。R
1、R
2、R
8、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。
実施形態では、L3は、−NH−である。実施形態では、R1は、非置換C1−C4アルコキシである。実施形態では、R2は、−CX2 3である。実施形態では、R8は、水素またはEである。
一態様では、式
を有する化合物が提供される。R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、z1、z2、z3、z4、z6、z7、L
1、L
2、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。実施形態では、R
1は、ハロゲンである。実施形態では、R
1は、−Brである。実施形態では、z2、z3、z4、z6、およびz7は、0である。
一態様では、式
を有する化合物が提供される。R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、z1、z2、z3、z4、z6、z7、L
1、L
2、およびL
3は、本明細書に記載のとおりである。実施形態では、R
1は、−C(O)(非置換C
1−C
4アルキル)である。実施形態では、z3、z4、z6、およびz7は、0である。
一態様では、1)−CH
2CH
2CH
2SSCH
2CH
2N(CH
3)
2または−CH
2CH
2CH
2SSCH
2CH
2NH
2を含まない、化合物2C07、2B09、または2B02の一部(図17B)、および2)あらゆる目的で全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2015/054572に記載されている化合物の一部、あらゆる目的で全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2013/155223に記載されている化合物の一部、または式
を有する化合物ARS−853の一部、を含む化合物が提供される。
いくつかの実施形態では、化合物は、スイッチIIの後ろで(例えば、後ろとは、スイッチ2もしくはスイッチ2結合ポケットの後ろの裂隙を指すか、または後ろとは、図6に見られるように、iRAS148によって占有される空間を指す)、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)に結合する。実施形態では、化合物は、スイッチIIの配座を調節する。実施形態では、化合物は、スイッチIの配座を調節する。実施形態では、化合物は、スイッチIおよびスイッチIIの配座を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)ヌクレオチド交換(例えば、GDPのGTPへの交換、またはGTPのGDPへの交換)を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する(例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000倍、またはそれ以上)。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)からのGDPの放出を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGDPの結合を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGTPの結合を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)ヌクレオチド交換(例えば、GDPのGTPへの交換、またはGTPのGDPへの交換)を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる(例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000倍、またはそれ以上だけ)。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)からのGDPの放出を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)からのGTPの放出を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGDPの結合を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGTPの結合を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGTP類似体(例えば、mant−dGTP)の結合を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合にGTPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合にGDPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合にGTPに接触する複数のRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合にGDPに接触する複数のRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)へのGTPおよび/またはGDPの結合を、化合物が存在しない場合の結合と比較して調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)からのGTPおよび/またはGDPの放出を、化合物が存在しない場合の放出と比較して調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)に対するGTPおよびGDPの割合を、化合物が存在しない場合の割合と比較して調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)からのGTPおよびGDPの放出速度を、化合物が存在しない場合の速度と比較して調節する。実施形態では、化合物は、GTPがRasに結合するときにGTPのガンマホスフェートに接触するアミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、GTPのガンマホスフェートの結合を、化合物が存在しない場合の結合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、GDPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGDPまたはGTPの後続の結合を調節する。実施形態では、化合物は、GDPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGDPの後続の結合を調節する。実施形態では、化合物は、GTPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGTPの後続の結合を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によるGTPの加水分解を、化合物が存在しない場合の加水分解と比較して調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によるGTPの加水分解を、化合物が存在しない場合の加水分解と比較して増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によるGTPの加水分解速度を、化合物が存在しない場合の加水分解と比較して増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によるGTPの加水分解を、化合物が存在しない場合の加水分解と比較して減少させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)によるGTPの加水分解速度を、化合物が存在しない場合の加水分解と比較して減少させる。実施形態では、化合物は、GTPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGDPまたはGTPの後続の結合を調節する。実施形態では、化合物は、GTPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGTPの後続の結合を調節する。実施形態では、化合物は、GTPに結合したRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)タンパク質に結合し、GDPの放出後、化合物に結合したRasへのGDPの後続の結合を調節する。
実施形態では、化合物は、栄養素欠乏条件下でのがん細胞の増殖を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、栄養素欠乏条件下でのがん細胞の成長を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、栄養素欠乏条件下でのがん細胞の成長を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、血清枯渇条件下でのがん細胞の成長を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、血清枯渇条件下でのがん細胞の増殖を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、血清枯渇を模倣する条件(例えば、患者の局在細胞環境)下でのがん細胞の成長を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。実施形態では、化合物は、血清枯渇を模倣する条件(例えば、患者の局在細胞環境)下でのがん細胞の増殖を、化合物が存在しない場合と比較して阻害する。
実施形態では、化合物は、Rasタンパク質におけるヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸の配座を調節する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を調節する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を増加させる。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras K−Ras G12V、G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる(例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム、またはそれ以上だけ)。実施形態では、化合物は、GDPに結合したときのRasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、化合物が存在しない場合と比較して増加させる(例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム、またはそれ以上だけ)。実施形態では、化合物は、GTPに結合したときのRasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、化合物が存在しない場合の距離と比較して増加させる(例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム、またはそれ以上だけ)。実施形態では、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)への結合時に、化合物(例えば、実施形態を含み、かつ表、実施例、または図面に記載の化合物を含む、本明細書に記載の化合物)は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、約4.9オングストローム以上(例えば、約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム、またはそれ以上)になるように調節する。実施形態では、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)への結合時に、化合物(例えば、実施形態を含み、かつ表、実施例、または図面に記載の化合物を含む、本明細書に記載の化合物)は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、約4.9オングストローム超(例えば、約5.0、5.1、5.2、5.3
、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム超、またはそれ以上)になるように調節する。実施形態では、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型K−Ras G12C、K−Ras G13C、K−Ras G12V、K−Ras G12D、K−Ras G13D)への結合時に、化合物(例えば、実施形態を含み、かつ表、実施例、または図面に記載の化合物を含む、本明細書に記載の化合物)は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、4.9オングストローム以上(例えば、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム、またはそれ以上)になるように調節する。実施形態では、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)への結合時に、化合物(例えば、実施形態を含み、かつ表、実施例、または図面に記載の化合物を含む、本明細書に記載の化合物)は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)において、ヒトK−Ras中のアミノ酸12に対応するアミノ酸のアルファ炭素と、ヒトK−Ras中のアミノ酸60に対応するアミノ酸のアルファ炭素との間の距離を、4.9オングストローム超(例えば、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、17.0、17.1、17.2、17.3、17.4、17.5、17.6、17.7、17.8、17.9、18.0、18.1、18.2、18.3、18.4、18.5、18.6、18.7、18.8、18.9、19.0、19.1、19.2、19.3、19.4、19.5、19.6、19.7、19.8、19.9、20.0オングストローム超、またはそれ以上)になるように調節する。
実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合と比較してスイッチIの柔軟性を増加させる。実施形態では、化合物は、化合物が存在しない場合と比較してスイッチIの不規律を増加させる。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害し、この結合は、RasのGTPへの結合に依存する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)の別のタンパク質への結合を阻害し、この結合は、RasのGDPへの結合に依存する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のRaf(例えば、Raf1)への結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のSOSへの結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras)のGEFへの結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)のPI3Kへの結合を阻害する。実施形態では、化合物は、ヌクレオチド結合部位付近の金属結合を調節する。実施形態では、化合物は、ヌクレオチド結合部位付近のRas金属結合部位の配座を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、Ras G60突然変異によっても調節される。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、Ras G60A突然変異によっても調節される。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、Ras T35突然変異によっても調節される。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、Ras T35S突然変異によっても調節される。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、K−Ras G60に対するRasアミノ酸の突然変異によっても調節される。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、変異型Ras、K−Ras G12C、K−Ras G12V、K−Ras G13C、K−Ras G12D、K−Ras G13D)アミノ酸の配座を、化合物が存在しない場合の配座と比較して調節し、このRasアミノ酸配座は、K−Ras T35に対するRasアミノ酸の突然変異によっても調節される。
GTPに結合したHrasおよびKrasの結晶構造は、スイッチIIにおけるガンマホスフェートとグリシン−60の骨格アミドとの間の接触を示す。この接触は、下流のエフェクターへの結合のためにスイッチを配向するのに重要であることが知られている。下流のエフェクターへの結合に必要とされるこの配座は、状態2と呼ばれる。グリシン−60からアラニンへの突然変異(G60A)により、GTP結合時の残基−60の適切な回転が妨げられ、状態1と呼ばれる代替の配座が誘導される。この配座において、GTPのガンマホスフェートは、アラニン−60への水媒介性水素結合を形成し、これはGTP親和性を維持するように作用する可能性が高い。同様に、ガンマホスフェートとスイッチIとの間の直接接触は、水媒介性接触によって置き換えられる。ガンマホスフェートに対するこれらの接触を完全に喪失することで、GTPに対するRasの親和性が減少する可能性が高く、GDPに対する親和性にはほとんど影響を及ぼさないであろう。
状態1の配座はまた、トレオニン−35をセリンに突然変異させること(T35S)によって安定化することができ、この変異体のGTP結合結晶構造は既知である。状態1の野生型タンパク質の結晶構造も解明されている。Rasの配座(状態1または状態2)は、残基−60のアルファ炭素と残基−12のアルファ炭素との間の距離を測定することによって予測し得る。この距離が3.9Å以下であれば、ガンマホスフェートとスイッチとの間の直接接触が可能であり、タンパク質は状態2をとる。この距離が4.9Å以上になると、これらの直接接触はもはや不可能となり、タンパク質は状態1をとる。
実施形態では、化合物は、GDPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。実施形態では、化合物は、GTPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。実施形態では、化合物は、GDPまたはGTPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。
実施形態では、化合物は、GTPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する(例えば、対照と比較してタンパク質−GTP相互作用を改変する)。実施形態では、化合物は、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する(例えば、対照と比較してタンパク質−GDP相互作用を改変する)。
実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を調節する。実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を減少させる。実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を増加させる。
実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を減少させる。実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を阻害する。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を減少させる。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Rafタンパク質へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、Rafタンパク質へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節しない。
実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質ヌクレオチド交換(例えば、GTPの結合、GDPの放出)を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質ヌクレオチド交換(例えば、GTPの結合、GDPの放出)を阻害する。
実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質とGTPとの間の接触を阻害する。実施形態では、化合物は、ヒトH−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、ヒトH−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を阻害する。実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を阻害する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、R1、R2、R3、R4、R6、R7、および/または他の変数の複数の事例を含んでもよい。かかる実施形態では、各変数は、任意選択で異なってもよく、よりよい明確化を目的として、各群を区別するために適切に標示付けされてもよい。例えば、各R1、R2、R3、R4、R6、および/またはR7が異なる場合、それらは、例えば、それぞれ、R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、R1.5、R2.1、R2.2、R2.3、R3.1、R3.2、R3.3、R3.4、R3.5、R4.1、R4.2、R6.1、R6.2、R6.3、R6.4、R6.5、R6.6、R6.7、R6.8、R7.1、R7.2、R7.3、R7.4と称されてもよく、ここで、R1の定義は、R1.1、R1.2、R1.3、R1.4、R1.5によって仮定され、R2の定義は、R2.1、R2.2、R2.3によって仮定され、R3の定義は、R3.1、R3.2、R3.3、R3.4、R3.5によって仮定され、R4の定義は、R4.1、R4.2によって仮定され、R6の定義は、R6.1、R6.2、R6.3、R6.4、R6.5、R6.6、R6.7、R6.8によって仮定され、R7の定義は、R7.1、R7.2、R7.3、R7.4によって仮定される。
R1、R2、R3、R4、R6、R7の定義内で使用される変数、および/または複数の事例で現れ、かつ異なる他の変数は、同様に、よりよい明確化を目的として、各群を区別するために適切に標示付けされてもよい。
III.薬学的組成物および方法
一態様では、薬学的に許容される賦形剤と本明細書に記載の化合物とを含む医薬組成物が提供される。実施形態では、化合物は、有効(例えば、治療有効)量である。実施形態では、薬学的組成物は、第2の薬剤(例えば、抗がん剤)を含む。実施形態では、薬学的組成物は、有効(例えば、治療有効)量の第2の薬剤(例えば、抗がん剤)を含む。
一態様では、薬学的に許容される賦形剤と本明細書に記載の化合物とを含む医薬組成物が提供される。
一態様では、疾患の治療を、かかる治療を必要とする患者において行う方法が提供され、本方法は、治療有効量の本明細書に記載の化合物を患者に投与することを含む。実施形態では、疾患はがんである。実施形態では、がんは、肺がん、結腸がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、または白血病である。実施形態では、がんは肺がんである。実施形態では、がんは結腸がんである。実施形態では、がんは大腸がんである。実施形態では、がんは膵臓がんである。実施形態では、がんは乳がんである。実施形態では、がんは白血病である。
一態様では、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)の活性を調節する方法が提供され、本方法は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む。実施形態では、Rasタンパク質はK−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はH−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はN−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトK−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトH−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトN−Rasである。
実施形態では、活性は、GTPase活性、ヌクレオチド交換、GDP結合、GTP結合、分化GDP、もしくはGTP結合、エフェクタータンパク質結合、K−RasのRafへの結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、またはK−Ras翻訳後修飾を調節することを含む。実施形態では、調節することは、K−Rasタンパク質の活性を低下させることである。実施形態では、K−Rasタンパク質はヒトK−Rasタンパク質である。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C、G12V、G12D、G13C、またはG13D突然変異を含有する。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C突然変異を含有する。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12V突然変異を含有する。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12D突然変異を含有する。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13C突然変異を含有する。実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13D突然変異を含有する。
一態様では、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を調節する方法が提供され、本方法は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む。実施形態では、Rasタンパク質はK−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はH−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はN−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトK−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトH−Rasである。実施形態では、Rasタンパク質はヒトN−Rasである。
実施形態では、化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のスイッチ2結合ポケットを形成する少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、これら少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のアミノ酸残基と共有結合的に反応する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103に接触する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、またはV103に接触する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のV7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103に接触する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のA59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、またはV103に接触する。実施形態では、化合物は、Rasタンパク質のV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、またはQ99に接触する。
一態様では、本明細書に記載の化合物に共有結合したRasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)が提供され、本化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のシステイン残基に共有結合している。
一態様では、本明細書に記載の化合物に非共有結合したRasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)が提供され、本化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のシステイン残基に非共有結合している。典型的な非共有相互作用には、静電相互作用(例えば、イオン結合、水素結合、ハロゲン結合)、ファンデルワールス相互作用(例えば、双極子−双極子、双極子誘起双極子、ロンドン分散)、環スタッキング(パイ効果)、疎水性相互作用などが含まれる。
一態様では、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)の阻害因子(例えば、共有結合的または非共有結合的阻害因子)を特定する方法が提供され、本方法は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)をRas(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)と接触させること、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)阻害因子試験化合物に、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を阻害させること、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)の阻害のレベルを検出することで、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)の阻害因子(例えば、共有結合的または非共有結合的阻害因子)を特定すること、を含む。
実施形態では、本方法は、接触させることの前に、K−Ras阻害因子試験化合物がK−Rasスイッチ2結合ポケット内でアミノ酸残基に接触するかどうかを、コンピュータモデリング方法論を使用してインシリコで決定することを含む。実施形態では、スイッチ2結合ポケット内のアミノ酸残基は、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である。実施形態では、スイッチ2結合ポケット内のアミノ酸残基は、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、またはV103である。実施形態では、スイッチ2結合ポケット内のアミノ酸残基は、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である。実施形態では、スイッチ2結合ポケット内のアミノ酸残基は、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、またはV103である。実施形態では、スイッチ2結合ポケット内のアミノ酸残基は、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、またはQ99である。実施形態では、K−Ras阻害因子試験化合物は、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物であり、該K−Rasタンパク質は、G12C変異型K−Rasタンパク質である。
一態様では、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を選択的に調節する方法が提供され、本方法は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)を、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触してRasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のスイッチ2結合ポケットを形成する化合物と接触させることを含み、この少なくとも1つのアミノ酸残基は、V9、C72、E63、Y64、R68、H94、Y9、およびQ99;V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99;図18、21A〜B、23A〜B、24、26A〜E、27A〜D、または28A〜C中の2C07に結合または接触するアミノ酸;V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103;V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、およびV103、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103(ヒトK−Rasの全てのアミノ酸数)に対応するアミノ酸から選択され、この化合物は、Rasタンパク質(例えば、K−Ras、H−Ras、N−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトN−Ras)のアミノ酸残基と共有結合的に反応する。
一態様では、疾患の治療を、かかる治療を必要とする患者において行う方法が提供される。本方法は、本明細書に記載の化合物を患者に投与することを含む。実施形態では、化合物は、有効量で投与される。実施形態では、化合物は、治療有効量で投与される。実施形態では、化合物は、予防有効量で投与される。いくつかの実施形態では、疾患はがんである。いくつかの実施形態では、がんは、肺がん(例えば、NSCLC)、大腸がん、結腸がん、膵臓がん、乳がん、または白血病である。いくつかの実施形態では、がんは肺がんである。いくつかの実施形態では、がんは非小細胞肺がんである。いくつかの実施形態において、がんは結腸がんである。いくつかの実施形態において、がんは大腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは乳がんである。いくつかの実施形態では、がんは白血病である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓がんである。いくつかの実施形態では、がんは、異常なK−Rasに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、変異型K−Rasに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、変異型H−Rasに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、変異型N−Rasに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、K−Ras G12Cに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、K−Ras G12Vに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、K−Ras G12Dに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、K−Ras G13Cに関連するがんである。いくつかの実施形態では、がんは、K−Ras G13Dに関連するがんである。実施形態では、本方法は、第2の薬剤(例えば、有効量で、治療有効量で、抗がん剤)を同時投与することを含む。
いくつかの実施形態では、障害の治療を、それを必要とする対象において行う方法が提供され、本方法は、a)対象から単離された悪性または腫瘍細胞におけるRasタンパク質中の突然変異(K−Ras、N−Ras、またはH−Rasタンパク質中のものなど)の有無を決定することと、b)対象中に突然変異が存在すると決定された場合、治療有効量の本開示の化合物または薬学的に許容される塩を対象に投与することと、を含む。いくつかの実施形態では、障害はがんである。
対象から単離された細胞におけるRasタンパク質中の突然変異の有無を決定するためには、様々な方法が好適である。本明細書で使用される場合、「突然変異」という用語は、示されるとおりに、欠失、挿入、および/または置換を指すために使用される。例えば、細胞内の核酸配列の存在を決定するためにアッセイを行うことができ、この核酸配列またはその断片はRasタンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、核酸検出はハイブリダイゼーションアッセイの使用を含む。一般に、ハイブリダイゼーションアッセイは、オリゴヌクレオチドと抽出または増幅されたゲノムDNAとの間など、1対以上のポリヌクレオチドの相補的配列間のハイブリダイゼーションを伴う。SNPの遺伝子型決定を行うためのハイブリダイゼーションアッセイの非限定的な例としては、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイ、ブロッティングアッセイ、TaqManアッセイ(Life Technologies;Carlsbad,CA)、質量分析アッセイ、配列決定アッセイ、ゲル電気泳動、ELISA、MALDI−TOF質量分析ハイブリダイゼーション、プライマー伸長、蛍光検出、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、蛍光偏光、マイクロチャネル電気泳動、マイクロアレイ、サザンブロット、ノーザンブロット、スロットブロット、ドットブロット、米国特許第6,251,639号に記載されているような単一プライマー線形核酸増幅、SNP−IT、GeneChips(Affymetrix;Santa Clara,CA)、HuSNP(Affymetrix;Santa Clara,CA)、BeadArray(Illumina;San Diego,CA)、Invaderアッセイ(Hologic;Bedford,MA)、MassEXTEND(Sequenom;San Diego CA)、MassCLEAVE(hMC)法(Sequenom;San Diego CA)、および他のものが挙げられる。PCRアッセイは、PCR増幅プロセスを利用するいずれのアッセイも含む。いくつかの実施形態では、PCRアッセイは、ダイアレルSNPの変異型または野生型対立遺伝子(例えば、多型または突然変異の領域)にのみハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライマーの使用を含む。PCRアッセイはまた、アッセイがPCR反応中に行われるTaqManアッセイ(例えば、米国特許第5,962,233号および第5,538,848号参照)にあるように、増幅をプローブハイブリダイゼーションと組み合わせてもよい。あるいは、1つ以上の突然変異の検出は、SNP−ITプライマー伸長アッセイ(Orchid Cellmark,Burlington,NC.;例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,952,174号および同第5,919,626号を参照されたい)を利用してもよい。他の実施形態では、MassARRAYシステム(Sequenom;San Diego CA)などの質量分析に基づくアッセイが使用される。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,043,031号、同第5,777,324号、および同第5,605,798号を参照されたい。1つ以上の突然変異の検出には、プローブのアレイ(「DNAチップ」アッセイとも称され、例は、GeneChipアッセイ−Affymetrix,Santa Clara,CAである)を利用してもよい。例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,045,996号、同第5,925,525号、および同第5,858,659号を参照されたい。更に他の実施形態では、電子的に捕捉されたプローブを含むDNAマイクロチップが使用される(例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,017,696号、同第6,068,818号、および同第6,051,380号を参照されたい)。なお他の実施形態では、突然変異の検出は、「ビーズアレイ」((Illumina,San Diego,CA;例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO99/67641号および同第WO00/39587号を参照されたい)を使用して行われる。他の実施形態では、細胞から得られた核酸を含む試料は、突然変異の存在を決定するために配列決定される。例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、US2011/0319290およびUS2009/0298075に記載されているように、当該技術分野において既知であるいずれの方法を使用してもよい。配列決定は、例えば、核酸の沈降、それに続く再懸濁、およびMaxam−Gilbert配列決定、連鎖停止配列決定、パイロ配列決定、ポロニー配列決定、またはナノ細孔配列決定を使用する配列決定を伴い得る。
一態様では、K−Rasタンパク質の活性を調節する方法が提供される。本方法は、K−Rasタンパク質を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、そのGTPase活性、ヌクレオチド交換、分化GDPもしくはGTP結合、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、K−Ras翻訳後修飾、またはGTP結合K−Rasシグナル伝達経路である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、そのGTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、またはGTP結合K−Rasシグナル伝達経路の活性である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性を調節することは、GDPに対するK−Rasの結合親和性を調節することを含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性を調節することは、GTPに対するK−Rasの結合親和性を調節することを含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性を調節することは、GTP対GDPに対するK−Rasの相対的結合親和性を調節することを含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質の活性は、GTP結合K−Rasによって活性化されるシグナル伝達経路の活性である。いくつかの実施形態では、調節することは、該K−Rasタンパク質の活性を増加させることである。いくつかの実施形態では、調節することは、該K−Rasタンパク質の活性を低下させることである。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はヒトK−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12V突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12D突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13D突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Aタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Bタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、活性化K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、生体細胞内にある。いくつかの実施形態では、生体細胞は、生物の一部を形成する。K−Rasタンパク質を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む、K−Rasタンパク質の活性を調節する方法のいくつかの実施形態では、化合物は、H−Rasタンパク質の活性を調節することにおいて有効性が低い。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがH−Rasの活性を調節するよりも少なくとも2倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがH−Rasの活性を調節するよりも少なくとも5倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがH−Rasの活性を調節するよりも少なくとも10倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがH−Rasの活性を調節するよりも少なくとも50倍高く調節する。K−Rasタンパク質を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む、K−Rasタンパク質の活性を調節する方法のいくつかの実施形態では、化合物は、N−Rasタンパク質の活性を調節することにおいて有効性が低い。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがN−Rasの活性を調節するよりも少なくとも2倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがN−Rasの活性を調節するよりも少なくとも5倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがN−Rasの活性を調節するよりも少なくとも10倍高く調節する。本方法のいくつかの実施形態では、化合物は、K−Rasの活性を、それがN−Rasの活性を調節するよりも少なくとも50倍高く調節する。
一態様では、K−Rasタンパク質を調節する方法が提供される。本方法は、K−Rasタンパク質を有効量の本明細書に記載の化合物と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、K−Ras翻訳後修飾、またはGTP結合K−Rasシグナル伝達経路において調節される。いくつかの実施形態では、調節することは、K−Rasタンパク質の翻訳後プロセシングまたは修飾を増加させることである。いくつかの実施形態では、調節することは、K−Rasタンパク質の翻訳後プロセシングまたは修飾を減少させることである。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はヒトK−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12V突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G12D突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトK−Rasタンパク質は、G13D突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Aタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、ヒトK−Ras4Bタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、活性化K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、生体細胞内にある。いくつかの実施形態では、生体細胞は、生物の一部を形成する。
一態様では、化合物、例えば、本明細書に記載の化合物に共有結合したK−Rasタンパク質が提供される。化合物は、K−Rasタンパク質のシステイン残基に共有結合する。いくつかの実施形態では、共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質は、対照と比較して調節された活性を有し、この活性は、GTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、およびK−Ras翻訳後修飾から選択される。いくつかの実施形態では、共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質は、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、またはK−Ras翻訳後修飾において調節される。いくつかの態様では、共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質は、G12C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質は、G12V突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、化合物は、システイン残基12に共有結合する。いくつかの実施形態では、共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質は、G13C突然変異を含有する。いくつかの実施形態では、化合物は、システイン残基13に共有結合する。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Ras阻害因子、変異型K−Ras阻害因子、K−Ras G12C阻害因子、K−Ras G12V阻害因子、またはK−Ras G13C阻害因子に結合する。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質は、K−Ras調節因子、変異型K−Ras調節因子、K−Ras G12C調節因子、K−Ras G12V調節因子、またはK−Ras G13C調節因子に結合する。実施形態では、化合物は、K−Rasタンパク質のシステイン残基に可逆的に共有結合する。実施形態では、化合物は、K−Rasタンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合する。
一態様では、K−Rasタンパク質の共有結合的阻害因子を特定する方法が提供される。本方法は、K−Rasタンパク質をK−Ras阻害因子試験化合物と接触させることと、K−Ras阻害因子試験化合物にK−Rasタンパク質を共有結合的に阻害させることと、K−Rasタンパク質の共有結合的阻害のレベルを検出することと、それによりK−Rasタンパク質の共有結合的阻害因子を特定することと、を含む。本方法のいくつかの実施形態では、K−Ras阻害因子試験化合物は、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はG12C変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はG12V変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はG13C変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はG12D変異型K−Rasタンパク質である。いくつかの実施形態では、K−Rasタンパク質はG13D変異型K−Rasタンパク質である。スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物に接触するK−Rasタンパク質が変異型K−Ras(例えば、K−Ras G12C、G12V、G12D、G13C、G13D)である、本方法のいくつかの実施形態では、本方法は、野生型K−Rasタンパク質をスイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物と接触させること、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物に野生型K−Rasタンパク質を阻害させること、野生型K−Rasタンパク質の阻害レベルを検出すること、野生型K−Rasタンパク質の阻害レベルを変異型K−Rasタンパク質(例えば、K−Ras G12C、G12V、G12D、G13C、G13D)の共有結合的阻害レベルと比較すること、を更に含み、これにおいて、変異型K−Rasタンパク質の共有結合的阻害レベルが高いと、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物が変異型K−Rasタンパク質に特異的であることが示される。
一態様では、Ras(例えば、K−Ras、ヒトRas、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、N−Ras、ヒトN−Ras)タンパク質を選択的に調節する方法が提供され、本方法は、Rasタンパク質を、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触してRasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成する化合物と接触させることを含み、この化合物は、Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV9、C72、E63、Y64、R68、H94、Y96、およびQ99、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のA59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、もしくはV103、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。実施形態では、これらの少なくとも1つのアミノ酸残基は、Rasタンパク質のV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、もしくはQ99、またはそれらに対応するアミノ酸から選択される。上で使用したアミノ酸番号付けは、ヒトK−Rasアミノ酸番号付けである。
実施形態では、化合物は、GDPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。実施形態では、化合物は、GTPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。実施形態では、化合物は、GDPまたはGTPに接触するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質に結合する。
実施形態では、化合物は、GTPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する(例えば、対照と比較してタンパク質−GTP相互作用を改変する)。実施形態では、化合物は、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する(例えば、対照と比較してタンパク質−GDP相互作用を改変する)。
実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を調節する。実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を減少させる。実施形態では、化合物は、GTPと比較して、GDPへのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の相対的結合親和性を増加させる。
実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を減少させる。実施形態では、化合物は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)(例えば、SOS、ヒトSOS1、ヒトSOS2)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を阻害する。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を減少させる。実施形態では、化合物は、PI3K(例えば、PI3Kアルファ、PI3Kベータ、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ)へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を阻害する。実施形態では、化合物は、Rafタンパク質へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節する。実施形態では、化合物は、Rafタンパク質へのRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質の結合を調節しない。
実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質ヌクレオチド交換(例えば、GTPの結合、GDPの放出)を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質ヌクレオチド交換(例えば、GTPの結合、GDPの放出)を阻害する。
実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、Ras(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)タンパク質とGTPとの間の接触を阻害する。実施形態では、化合物は、ヒトH−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、ヒトH−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を阻害する。実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を調節する。実施形態では、化合物は、ヒトK−Ras Y32に対応するRas(例えば、K−Ras、H−Ras、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras)アミノ酸とGTPとの間の接触を阻害する。
IV.キット/製造品
本明細書に記載の方法および/または用途(例えば、治療用途)で使用するために、キットおよび製造品も提供される。いくつかの実施形態では、かかるキットは、バイアル、チューブ、および同様のものなどの1つ以上の容器を収容するように区画化されたキャリア、パッケージ、または容器を含み、容器(複数可)の各々は、本明細書に記載の方法において使用される別々の要素のうちの1つを含む。好適な容器としては、例えば、瓶、バイアル、シリンジ、および試験管が挙げられる。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成される。
V.実施形態
実施形態P1.式
を有する化合物であって、
式中、
R
1が、独立して、ハロゲン、−CX
1 3、−CHX
1 2、−CH
2X
1、−OCX
1 3、−OCH
2X
1、−OCHX
1 2、−CN、−SO
n1R
1D、−SO
v1NR
1AR
1B、−NHC(O)NR
1AR
1B、−N(O)
m1、−NR
1AR
1B、−C(O)R
1C、−C(O)−OR
1C、−C(O)NR
1AR
1B、−OR
1D、−NR
1ASO
2R
1D、−NR
1AC(O)R
1C、−NR
1AC(O)OR
1C、−NR
1AOR
1C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
2が、独立して、ハロゲン、−CX
2 3、−CHX
2 2、−CH
2X
2、−OCX
2 3、−OCH
2X
2、−OCHX
2 2、−CN、−SO
n2R
2D、−SO
v2NR
2AR
2B、−NHC(O)NR
2AR
2B、−N(O)
m2、−NR
2AR
2B、−C(O)R
2C、−C(O)−OR
2C、−C(O)NR
2AR
2B、−OR
2D、−NR
2ASO
2R
2D、−NR
2AC(O)R
2C、−NR
2AC(O)OR
2C、−NR
2AOR
2C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
3が、独立して、ハロゲン、−CX
3 3、−CHX
3 2、−CH
2X
3、−OCX
3 3、−OCH
2X
3、−OCHX
3 2、−CN、−SO
n3R
3D、−SO
v3NR
3AR
3B、−NHC(O)NR
3AR
3B、−N(O)
m3、−NR
3AR
3B、−C(O)R
3C、−C(O)−OR
3C、−C(O)NR
3AR
3B、−OR
3D、−NR
3ASO
2R
3D、−NR
3AC(O)R
3C、−NR
3AC(O)OR
3C、−NR
3AOR
3C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
4が、独立して、ハロゲン、−CX
4 3、−CHX
4 2、−CH
2X
4、−OCX
4 3、−OCH
2X
4、−OCHX
4 2、−CN、−SO
n4R
4D、−SO
v4NR
4AR
4B、−NHC(O)NR
4AR
4B、−N(O)
m4、−NR
4AR
4B、−C(O)R
4C、−C(O)−OR
4C、−C(O)NR
4AR
4B、−OR
4D、−NR
4ASO
2R
4D、−NR
4AC(O)R
4C、−NR
4AC(O)OR
4C、−NR
4AOR
4C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
5が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
5 3、−CHX
5 2、−CH
2X
5、−OCX
5 3、−OCH
2X
5、−OCHX
5 2、−CN、−SO
n5R
5D、−SO
v5NR
5AR
5B、−NHC(O)NR
5AR
5B、−N(O)
m5、−NR
5AR
5B、−C(O)R
5C、−C(O)−OR
5C、−C(O)NR
5AR
5B、−OR
5D、−NR
5ASO
2R
5D、−NR
5AC(O)R
5C、−NR
5AC(O)OR
5C、−NR
5AOR
5C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
6が、独立して、ハロゲン、−CX
6 3、−CHX
6 2、−CH
2X
6、−OCX
6 3、−OCH
2X
6、−OCHX
6 2、−CN、−SO
n6R
6D、−SO
v6NR
6AR
6B、−NHC(O)NR
6AR
6B、−N(O)
m6、−NR
6AR
6B、−C(O)R
6C、−C(O)−OR
6C、−C(O)NR
6AR
6B、−OR
6D、−NR
6ASO
2R
6D、−NR
6AC(O)R
6C、−NR
6AC(O)OR
6C、−NR
6AOR
6C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
7が、独立して、ハロゲン、−CX
7 3、−CHX
7 2、−CH
2X
7、−OCX
7 3、−OCH
2X
7、−OCHX
7 2、−CN、−SO
n7R
7D、−SO
v7NR
7AR
7B、−NHC(O)NR
7AR
7B、−N(O)
m7、−NR
7AR
7B、−C(O)R
7C、−C(O)−OR
7C、−C(O)NR
7AR
7B、−OR
7D、−NR
7ASO
2R
7D、−NR
7AC(O)R
7C、−NR
7AC(O)OR
7C、−NR
7AOR
7C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
8が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
8 3、−CHX
8 2、−CH
2X
8、−CN、−SO
n8R
8D、−SO
v8NR
8AR
8B、−C(O)R
8C、−C(O)OR
8C、−C(O)NR
8AR
8B、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L
1が、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、
L
2が、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、
L
3が、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、
Eが、求電子部分であり、
各R
1A、R
1B、R
1C、R
1D、R
2A、R
2B、R
2C、R
2D、R
3A、R
3B、R
3C、R
3D、R
4A、R
4B、R
4C、R
4D、R
5A、R
5B、R
5C、R
5D、R
6A、R
6B、R
6C、R
6D、R
7A、R
7B、R
7C、R
7D、R
8A、R
8B、R
8C、およびR
8Dが、独立して、水素、−CX
3、−CN、−COOH、−CONH
2、−CHX
2、−CH
2X、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、同じ窒素原子に結合したR
1AおよびR
1B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
2AおよびR
2B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
3AおよびR
3B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
4AおよびR
4B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
5AおよびR
5B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
6AおよびR
6B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
7AおよびR
7B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
8AおよびR
8B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
z1が、0〜5の整数であり、
z2が、0〜3の整数であり、
z3が、0〜5の整数であり、
z4が、0〜2の整数であり、
z6が、0〜8の整数であり、
z7が、0〜4の整数であり、
各X、X
1、X
2、X
3、X
4、X
5、X
6、X
7、およびX
8が、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、
n1、n2、n3、n4、n5、n6、n7、およびn8が、独立して、0〜4の整数であり、
m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8、v1、v2、v3、v4、v5、v6、v7、およびv8が、独立して、1または2である、化合物。
実施形態P2.Eが共有結合システイン修飾部分である、実施形態P1に記載の化合物。
実施形態P3.Eが、
であり、
R
15が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
15 3、−CHX
15 2、−CH
2X
15、−CN、−SO
n15R
15D、−SO
v15NR
15AR
15B、−NHNR
15AR
15B、−ONR
15AR
15B、−NHC=(O)NHNR
15AR
15B、−NHC(O)NR
15AR
15B、−N(O)
m15、−NR
15AR
15B、−C(O)R
15C、−C(O)−OR
15C、−C(O)NR
15AR
15B、−OR
15D、−NR
15ASO
2R
15D、−NR
15AC(O)R
15C、−NR
15AC(O)OR
15C、−NR
15AOR
15C、−OCX
15 3、−OCHX
15 2、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
16が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
16 3、−CHX
16 2、−CH
2X
16、−CN、−SO
n16R
16D、−SO
v16NR
16AR
16B、−NHNR
16AR
16B、−ONR
16AR
16B、−NHC=(O)NHNR
16AR
16B、−NHC(O)NR
16AR
16B、−N(O)
m16、−NR
16AR
16B、−C(O)R
16C、−C(O)−OR
16C、−C(O)NR
16AR
16B、−OR
16D、−NR
16ASO
2R
16D、−NR
16AC(O)R
16C、−NR
16AC(O)OR
16C、−NR
16AOR
16C、−OCX
16 3、−OCHX
16 2、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
17が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
17 3、−CHX
17 2、−CH
2X
17、−CN、−SO
n17R
17D、−SO
v17NR
17AR
17B、−NHNR
17AR
17B、−ONR
17AR
17B、−NHC=(O)NHNR
17AR
17B、−NHC(O)NR
17AR
17B、−N(O)
m17、−NR
17AR
17B、−C(O)R
17C、−C(O)−OR
17C、−C(O)NR
17AR
17B、−OR
17D、−NR
17ASO
2R
17D、−NR
17AC(O)R
17C、−NR
17AC(O)OR
17C、−NR
17AOR
17C、−OCX
17 3、−OCHX
17 2、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
18が、独立して、水素、−CX
18 3、−CHX
18 2、−CH
2X
18、−C(O)R
18C、−C(O)OR
18C、−C(O)NR
18AR
18B、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
15A、R
15B、R
15C、R
15D、R
16A、R
16B、R
16C、R
16D、R
17A、R
17B、R
17C、R
17D、R
18A、R
18B、R
18C、R
18Dが、独立して、水素、−CX
3、−CN、−COOH、−CONH
2、−CHX
2、−CH
2X、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、同じ窒素原子に結合したR
15AおよびR
15B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
16AおよびR
16B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
17AおよびR
17B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
18AおよびR
18B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
各X、X
15、X
16、X
17、およびX
18が、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、
n15、n16、n17、v15、v16、およびv17が、独立して、0〜4の整数であり、
m15、m16、およびm17が、独立して、1または2である、実施形態P1に記載の化合物。
実施形態P4.Eが、
である、実施形態P1に記載の化合物。
実施形態P5.
R15が、水素であり、
R16が、水素であり、
R17が、水素である、実施形態P4に記載の化合物。
実施形態P6.式
を有する、実施形態P1に記載の化合物。
実施形態P7.式
を有する、実施形態P6に記載の化合物。
実施形態P8.
L1が、−N(H)C(O)−、−OCH2−、または−NHCH2CH2CH2−であり、
R1が、非置換C1−C4アルコキシであり、
R2が、−CX2 3であり、
R5が、ハロゲンであり、
R8が、独立して、水素またはEである、実施形態P7に記載の化合物。
実施形態P9.式
を有する、実施形態P6に記載の化合物。
実施形態P10.式
を有する、施形態P1に記載の化合物。
実施形態P11.式
を有する、施形態P10に記載の化合物。
実施形態P12.
L2が、−O−、−OCH2−、−CH2−、または−CH2CH2−であり、
R1が、非置換C1−C4アルコキシであり、
R2が、−CX2 3であり、
R5が、ハロゲンであり、
R7が、−NHC(O)CH2CH3であり、
R8が、水素またはEである、実施形態P11に記載の化合物。
実施形態P13.式
を有する、実施形態P10に記載の化合物。
実施形態P14.式
を有する、実施形態P1に記載の化合物。
実施形態P15.式
を有する、実施形態P14に記載の化合物。
実施形態P16.
L3が、−OCH2CH2NH−であり、
R2が、−CX2 3であり、
R3が、非置換C1−C4アルキルであり、
R5が、ハロゲンであり、
R8が、水素またはEである、実施形態P15に記載の化合物。
実施形態P17.式
を有する、実施形態P14に記載の化合物。
実施形態P18.式
を有する化合物であって、
式中、
R
1が、独立して、ハロゲン、−CX
1 3、−CHX
1 2、−CH
2X
1、−OCX
1 3、−OCH
2X
1、−OCHX
1 2、−CN、−SO
n1R
1D、−SO
v1NR
1AR
1B、−NHC(O)NR
1AR
1B、−N(O)
m1、−NR
1AR
1B、−C(O)R
1C、−C(O)−OR
1C、−C(O)NR
1AR
1B、−OR
1D、−NR
1ASO
2R
1D、−NR
1AC(O)R
1C、−NR
1AC(O)OR
1C、−NR
1AOR
1C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
2が、独立して、ハロゲン、−CX
2 3、−CHX
2 2、−CH
2X
2、−OCX
2 3、−OCH
2X
2、−OCHX
2 2、−CN、−SO
n2R
2D、−SO
v2NR
2AR
2B、−NHC(O)NR
2AR
2B、−N(O)
m2、−NR
2AR
2B、−C(O)R
2C、−C(O)−OR
2C、−C(O)NR
2AR
2B、−OR
2D、−NR
2ASO
2R
2D、−NR
2AC(O)R
2C、−NR
2AC(O)OR
2C、−NR
2AOR
2C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
7が、独立して、ハロゲン、−CX
7 3、−CHX
7 2、−CH
2X
7、−OCX
7 3、−OCH
2X
7、−OCHX
7 2、−CN、−SO
n7R
7D、−SO
v7NR
7AR
7B、−NHC(O)NR
7AR
7B、−N(O)
m7、−NR
7AR
7B、−C(O)R
7C、−C(O)−OR
7C、−C(O)NR
7AR
7B、−OR
7D、−NR
7ASO
2R
7D、−NR
7AC(O)R
7C、−NR
7AC(O)OR
7C、−NR
7AOR
7C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
8が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
8 3、−CHX
8 2、−CH
2X
8、−CN、−SO
n8R
8D、−SO
v8NR
8AR
8B、−C(O)R
8C、−C(O)OR
8C、−C(O)NR
8AR
8B、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L
3が、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、
Eが、求電子部分であり、
各R
1A、R
1B、R
1C、R
1D、R
2A、R
2B、R
2C、R
2D、R
7A、R
7B、R
7C、R
7D、R
8A、R
8B、R
8C、およびR
8Dが、独立して、水素、−CX
3、−CN、−COOH、−CONH
2、−CHX
2、−CH
2X、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、同じ窒素原子に結合したR
1AおよびR
1B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
2AおよびR
2B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
7AおよびR
7B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
8AおよびR
8B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
z1が、0〜5の整数であり、
z2が、0〜3の整数であり、
z7が、0〜4の整数であり、
各X、X
1、X
2、X
7、およびX
8が、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、
n1、n2、n7、およびn8が、独立して、0〜4の整数であり、
m1、m2、m7、m8、v1、v2、v7、およびv8が、独立して、1または2である、化合物。
実施形態P19.式
を有する、実施形態P18に記載の化合物。
実施形態P20.
L3が、−NH−であり、
R1が、非置換C1−C4アルコキシであり、
R2が、−CX2 3であり、
R8が、水素またはEである、実施形態P19に記載の化合物。
実施形態P21.式
を有する、実施形態P18に記載の化合物。
実施形態P22.薬学的に許容される賦形剤と、実施形態P1〜P21のいずれか1つに記載の化合物と、を含む、薬学的組成物。
実施形態P23.疾患の治療を、かかる治療を必要とする患者において行う方法であって、前記方法が、治療有効量の実施形態P1〜P17のいずれか1つに記載の化合物を前記患者に投与することを含む、方法。
実施形態P24.前記疾患ががんである、実施形態P23に記載の方法。
実施形態P25.前記がんが、肺がん、結腸がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、または白血病である、実施形態P24に記載の方法。
実施形態P26.K−Rasタンパク質の活性を調節する方法であって、前記方法が、前記K−Rasタンパク質を有効量の実施形態P1〜P21のいずれか1つに記載の化合物と接触させることを含む、方法。
実施形態P27.前記活性の前記調節が、GTPase活性、ヌクレオチド交換、GDP結合、GTP結合、分化GDP、もしくはGTP結合、エフェクタータンパク質結合、K−RasのRafへの結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、またはK−Ras翻訳後修飾の調節を含む、実施形態P26に記載の方法。
実施形態P28.前記調節が前記K−Rasタンパク質の活性を低減する、実施形態P26に記載の方法。
実施形態P29.前記K−Rasタンパク質がヒトK−Rasタンパク質である、実施形態P26に記載の方法。
実施形態P30.前記ヒトK−Rasタンパク質が、G12C、G12V、G12D、G13C、またはG13D突然変異を含有する、実施形態P29に記載の方法。
実施形態P31.K−Rasタンパク質を調節する方法であって、前記方法が、前記K−Rasタンパク質を、有効量の実施形態P1〜P21のいずれか1つに記載の化合物と接触させることを含む、方法。
実施形態P32.前記化合物が、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触して、前記Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成し、前記少なくとも1つのアミノ酸残基が、前記Rasタンパク質のV7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103であり、前記化合物が、前記Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P33.前記化合物が、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触して、前記Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成し、前記少なくとも1つのアミノ酸残基が、前記Rasタンパク質のV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、またはV103であり、前記化合物が、前記Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P34.前記化合物が、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触して、前記Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成し、前記少なくとも1つのアミノ酸残基が、前記Rasタンパク質のV7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103であり、前記化合物が、前記Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P35.前記化合物が、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触して、前記Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成し、前記少なくとも1つのアミノ酸残基が、前記Rasタンパク質のA59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、またはV103であり、前記化合物が、前記Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P36.前記化合物が、少なくとも1つのアミノ酸残基に接触して、前記Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットを形成し、前記少なくとも1つのアミノ酸残基が、前記Rasタンパク質のV9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、またはQ99であり、前記化合物が、前記Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P37.前記K−Rasタンパク質がヒトK−Rasタンパク質である、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P38.前記K−Rasタンパク質が生体細胞内にある、実施形態P31に記載の方法。
実施形態P39.前記生体細胞が生物の一部を形成する、実施形態P38に記載の方法。
実施形態P40.実施形態P1〜P21のいずれか1つに記載の化合物に共有結合したK−Rasタンパク質であって、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に共有結合する、K−Rasタンパク質。
実施形態P41.前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に可逆的に共有結合する、実施形態P40に記載の共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質。
実施形態P42.前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合する、実施形態P40に記載の共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質。
実施形態P43.K−Rasタンパク質の共有結合的阻害因子を特定する方法であって、
K−Rasタンパク質をK−Ras阻害因子試験化合物と接触させることと、
前記K−Ras阻害因子試験化合物に前記K−Rasタンパク質を共有結合的に阻害させることと、
前記K−Rasタンパク質の共有結合的阻害のレベルを検出することで、K−Rasタンパク質の共有結合的阻害因子を特定することと、を含む、方法。
実施形態P44.前記接触させることの前に、前記K−Ras阻害因子試験化合物がスイッチ2結合ポケット内でアミノ酸残基に接触するかどうかを、コンピュータモデリング方法論を使用してインシリコで決定することを含む、実施形態P43に記載の方法。
実施形態P45.前記スイッチ2結合ポケット内の前記アミノ酸酸残基が、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である、実施形態P44に記載の方法。
実施形態P46.前記スイッチ2結合ポケット内の前記アミノ酸酸残基が、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、またはV103である、実施形態P44に記載の方法。
実施形態P47.前記スイッチ2結合ポケット内の前記アミノ酸酸残基が、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である、実施形態P44に記載の方法。
実施形態P48.前記スイッチ2結合ポケット内の前記アミノ酸酸残基が、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、またはV103である、実施形態P44に記載の方法。
実施形態P49.前記スイッチ2結合ポケット内の前記アミノ酸酸残基が、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、またはQ99である、実施形態P44に記載の方法。
実施形態P50.前記K−Ras阻害因子試験化合物が、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物であり、前記K−Rasタンパク質が、G12C変異型K−Rasタンパク質である、実施形態P43に記載の方法。
VI.更なる実施形態
実施形態1.式
を有する化合物であって、
式中、
R
1が、独立して、ハロゲン、−CX
1 3、−CHX
1 2、−CH
2X
1、−OCX
1 3、−OCH
2X
1、−OCHX
1 2、−CN、−SO
n1R
1D、−SO
v1NR
1AR
1B、−NHC(O)NR
1AR
1B、−N(O)
m1、−NR
1AR
1B、−C(O)R
1C、−C(O)−OR
1C、−C(O)NR
1AR
1B、−OR
1D、−NR
1ASO
2R
1D、−NR
1AC(O)R
1C、−NR
1AC(O)OR
1C、−NR
1AOR
1C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、2つの隣接するR
1置換基が、任意選択で接合されて、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
R
2が、独立して、ハロゲン、−CX
2 3、−CHX
2 2、−CH
2X
2、−OCX
2 3、−OCH
2X
2、−OCHX
2 2、−CN、−SO
n2R
2D、−SO
v2NR
2AR
2B、−NHC(O)NR
2AR
2B、−N(O)
m2、−NR
2AR
2B、−C(O)R
2C、−C(O)−OR
2C、−C(O)NR
2AR
2B、−OR
2D、−NR
2ASO
2R
2D、−NR
2AC(O)R
2C、−NR
2AC(O)OR
2C、−NR
2AOR
2C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R
7が、独立して、ハロゲン、−CX
7 3、−CHX
7 2、−CH
2X
7、−OCX
7 3、−OCH
2X
7、−OCHX
7 2、−CN、−SO
n7R
7D、−SO
v7NR
7AR
7B、−NHC(O)NR
7AR
7B、−N(O)
m7、−NR
7AR
7B、−C(O)R
7C、−C(O)−OR
7C、−C(O)NR
7AR
7B、−OR
7D、−NR
7ASO
2R
7D、−NR
7AC(O)R
7C、−NR
7AC(O)OR
7C、−NR
7AOR
7C、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、2つの隣接するR
7置換基が、任意選択で接合されて、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
R
8が、独立して、水素、ハロゲン、−CX
8 3、−CHX
8 2、−CH
2X
8、−CN、−SO
n8R
8D、−SO
v8NR
8AR
8B、−C(O)R
8C、−C(O)OR
8C、−C(O)NR
8AR
8B、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L
3が、結合、−N(H)−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−NHC(O)N(H)−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、
Eが、求電子部分であり、
各R
1A、R
1B、R
1C、R
1D、R
2A、R
2B、R
2C、R
2D、R
7A、R
7B、R
7C、R
7D、R
8A、R
8B、R
8C、およびR
8Dが、独立して、水素、−CX
3、−CN、−COOH、−CONH
2、−CHX
2、−CH
2X、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、同じ窒素原子に結合したR
1AおよびR
1B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
2AおよびR
2B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
7AおよびR
7B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、同じ窒素原子に結合したR
8AおよびR
8B置換基が、任意選択で接合して、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールを形成してもよく、
z1が、0〜5の整数であり、
z2が、0〜3の整数であり、
z7が、0〜4の整数であり、
各X、X
1、X
2、X
7、およびX
8が、独立して、−F、−Cl、−Br、または−Iであり、
n1、n2、n7、およびn8が、独立して、0〜4の整数であり、
m1、m2、m7、m8、v1、v2、v7、およびv8が、独立して、1または2である、化合物。
実施形態2.R1が、独立して、ハロゲン、−CX1 3、−CHX1 2、−CH2X1、−OCX1 3、−OCH2X1、−OCHX1 2、−CN、−SOn1R1D、−SOv1NR1AR1B、−NHC(O)NR1AR1B、−N(O)m1、−NR1AR1B、−C(O)R1C、−C(O)−OR1C、−C(O)NR1AR1B、−OR1D、−NR1ASO2R1D、−NR1AC(O)R1C、−NR1AC(O)OR1C、−NR1AOR1C、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態3.R1が、独立して、−OR1D、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態4.R1が、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dが、置換もしくは非置換アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態5.R1が、独立して、−OR1Dであり、式中、R1Dが、置換または非置換C1−C6アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態6.R2が、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、−CH2X2、−OCX2 3、−OCH2X2、−OCHX2 2、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態7.R2が、独立して、ハロゲン、−CX2 3、−CHX2 2、または−CH2X2である、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態8.R2が、独立して、−CX2 3である、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態9.R7が、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、−OCHX7 2、−CN、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態10.R7が、独立して、ハロゲン、−CX7 3、−CHX7 2、−CH2X7、−OCX7 3、−OCH2X7、または−OCHX7 2である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態11.R7が、独立して、ハロゲンである、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態12.R7が、独立して、−Clである、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態13.L3が、独立して、結合、−N(H)−、−C(O)N(H)−、−N(H)C(O)−、−N(H)C(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態14.L3が、独立して、−N(H)−、−C(O)N(H)−、または−N(H)C(O)−である、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態15.R8が、独立して、水素、ハロゲン、−SOn8R8D、−SOv8NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)OR8C、−C(O)NR8AR8B、E、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態16.R8が、独立して、水素、−SO2R8D、−SO2NR8AR8B、−C(O)R8C、−C(O)OR8C、−C(O)NR8AR8B、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態17.R8が、独立して、−C(O)R8Cまたは−C(O)OR8Cであり、式中、R8Cが、置換もしくは非置換アルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアルキルである、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態18.R8が、独立して、−C(O)R8Cであり、式中、R8Cが、置換または非置換C1−C6アルキルである、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態19.式
を有する、実施形態1に記載の化合物。
実施形態20.式
を有する、実施形態1に記載の化合物。
実施形態21.
L3が、−NH−であり、
R1が、非置換C1−C4アルコキシであり、
R2が、−CX2 3であり、
R8が、水素、置換C1−C4アルキル、またはEである、実施形態19または20に記載の化合物。
実施形態22.式
を有する、実施形態1に記載の化合物。
実施形態23.薬学的に許容される賦形剤と、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の化合物と、を含む、薬学的組成物。
実施形態24.疾患の治療を、かかる治療を必要とする患者において行う方法であって、前記方法が、治療有効量の実施形態1〜17のいずれか1つに記載の化合物を前記患者に投与することを含む、方法。
実施形態25.前記疾患ががんである、実施形態24に記載の方法。
実施形態26.前記がんが、肺がん、結腸がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、または白血病である、実施形態25に記載の方法。
実施形態27.K−Rasタンパク質の活性を調節する方法であって、前記方法が、前記K−Rasタンパク質を有効量の実施形態1〜22のいずれか1つに記載の化合物と接触させることを含む、方法。
実施形態28.前記活性が、GTPase活性、ヌクレオチド交換、GDP結合、GTP結合、分化GDP、もしくはGTP結合、エフェクタータンパク質結合、K−RasのRafへの結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、またはK−Ras翻訳後修飾を含む、実施形態27に記載の方法。
実施形態29.前記調節が前記K−Rasタンパク質の活性を低減する、実施形態27に記載の方法。
実施形態30.前記K−Rasタンパク質がヒトK−Rasタンパク質である、実施形態27に記載の方法。
実施形態31.前記ヒトK−Rasタンパク質が、G12C、G12V、G12D、G13C、またはG13D突然変異を含有する、実施形態30に記載の方法。
実施形態32.K−Rasタンパク質を調節する方法であって、前記方法が、前記K−Rasタンパク質を、有効量の実施形態1〜22のいずれか1つに記載の化合物と接触させることを含む、方法。
実施形態33.前記化合物が、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103から選択される、前記K−Rasタンパク質の少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態32に記載の方法。
実施形態34.前記化合物が、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103から選択される、前記K−Rasタンパク質の少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態32に記載の方法。
実施形態35.前記化合物が、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103から選択される、前記K−Rasタンパク質の少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態32に記載の方法。
実施形態36.前記化合物が、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、およびV103から選択される、前記K−Rasタンパク質の少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態32に記載の方法。
実施形態37.前記化合物が、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99から選択される、前記K−Rasタンパク質の少なくとも1つのアミノ酸残基に接触し、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のアミノ酸残基と共有結合的に反応する、実施形態32に記載の方法。
実施形態38.前記K−Rasタンパク質がヒトK−Rasタンパク質である、実施形態32に記載の方法。
実施形態39.前記K−Rasタンパク質が生体細胞内にある、実施形態32に記載の方法。
実施形態40.前記生体細胞が生物の一部を形成する、実施形態39に記載の方法。
実施形態41.実施形態1〜22のいずれか1つに記載の化合物に共有結合したK−Rasタンパク質であって、前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に共有結合する、K−Rasタンパク質。
実施形態42.前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に可逆的に共有結合する、実施形態41に記載の共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質。
実施形態43.前記化合物が、前記K−Rasタンパク質のシステイン残基に不可逆的に共有結合する、実施形態41に記載の共有結合的に修飾されたK−Rasタンパク質。
実施形態44.K−Rasタンパク質の共有結合的阻害を特定する方法であって、前記K−Rasタンパク質をK−Ras阻害因子試験化合物と接触させること、前記K−Ras阻害因子試験化合物に前記K−Rasタンパク質を共有結合的に阻害させること、前記K−Rasタンパク質の共有結合的阻害のレベルを検出し、それにより前記K−Rasタンパク質の共有結合的阻害因子を特定すること、を含む、方法。
実施形態45.前記接触させることの前に、前記K−Ras阻害因子試験化合物がK−Rasスイッチ2結合ポケット内でアミノ酸残基に接触するかどうかを、コンピュータモデリング方法論を使用してインシリコで決定することを含む、実施形態44に記載の方法。
実施形態46.前記アミノ酸残基が、V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である、実施形態45に記載の方法。
実施形態47.前記アミノ酸残基が、V9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、またはV103である、実施形態45に記載の方法。
実施形態48.前記アミノ酸残基が、V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、またはV103である、実施形態45に記載の方法。
実施形態49.前記アミノ酸残基が、A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、またはV103である、実施形態45に記載の方法。
実施形態50.前記アミノ酸残基が、V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、またはQ99である、実施形態45に記載の方法。
実施形態51.前記K−Ras阻害因子試験化合物が、スイッチ2結合ポケット共有結合的阻害因子試験化合物であり、前記K−Rasタンパク質が、G12C変異型K−Rasタンパク質である、実施形態44に記載の方法。
以下の実施例は、本発明のある特定の実施形態を例解することを意図しており、本明細書に記載の本発明の範囲を限定することを意図していない。K−Rasの活性化突然変異は、ヒトのがんに見られる最も一般的な病変の1つであり、かかる変異は、一般に予後不良と関連付けられる。野生型タンパク質を保ちながら変異型K−Rasを選択的に標的とする分子が必要とされている。発明者らは、断片ベースのスクリーニングを使用して、K−Rasの阻害因子(例えば、発がん性変異体特異的)を発見した。K−Rasと複合体化した複数の阻害因子を用いた結晶学的研究により、化合物がRasの新規ポケットに結合することが明らかとなる。これらの阻害因子は、下流のシグナル伝達パートナーの会合および活性化に必須のドメインであるスイッチIおよびスイッチIIの配座を妨害し得る。K−Rasにおける新規の薬用ポケット、およびそれに変異体特異的な様式で結合する一連の阻害因子の発見により、発がん性Rasの直接的薬理学的阻害のための有望な新たな道がもたらされる。
A.K−Rasへの化合物の結合
化合物のいくつかの実施形態では、いくつかの基が化合物の反応性部分(例えば、E、求電子部分、チオール反応性、アスパラギン酸反応性)として有効であることが見い出された。いくつかの実施形態では、求電子部分Eは、ビニルスルホン、アクリルアミド、およびエポキシドから選択される。いくつかの実施形態では、化合物結合によるスイッチ1の調節により、K−Rasの活性または機能(例えば、エフェクター結合、例えば、RafまたはPI3K)が調節され得る。いくつかの実施形態では、K−Rasに結合する化合物は、スイッチ1の構造または機能を調節する(例えば、本明細書に記載の化合物に結合していないK−Rasにおけるスイッチ1配座と比較してスイッチ1を部分的に無秩序化させる)ことによってK−Rasの金属結合を調節し得る。いくつかの実施形態では、求電子基Eは、K−Ras残基に接触させることによって化合物のK−Rasへの結合に寄与する。いくつかの実施形態では、求電子基Eは、残基12または13のシステインまたはアスパラギン酸を介してK−Rasに共有結合することによって、化合物のK−Rasへの結合に寄与する。最良の反応性基が化合物を発がん性システイン−12に連結させるためには、化学的反応性、立体的要求、およびタンパク質との好ましい接触の間の正しいバランスが達成される必要がある。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物により、新規の相補的ポケットを介したK−Rasとの接触が提供される。いくつかの実施形態では、Eは、共有結合形成を超えた接触を介してK−Ras結合に寄与することができ、スイッチ1の配座および安定性を調節することができる。いくつかの実施形態では、記載の化合物と共に両方の特徴を利用することによって、K−Ras G12CまたはG12VまたはG12DまたはG13CまたはG13Dを選択的に標的化することができる。
B.スイッチ2結合ポケット
いくつかの実施形態では、S2BP結合部分またはS2BP結合化合物は、K−RasのV7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、R68、Y71、M72、Y96、Q99、およびI100;V7、V9、G10、P34、T58、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、Y71、M72、H94、Y96、Q99、およびI100;V7、V9、G10、P34、T58、A59、G60、Q61、E62、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103;V7、V9、T58、A59、G60、E63、Y64、R68、D69、Y71、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、I100、R102、およびV103;A59、Y64、D69、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、R97、R102、およびV103;V9、E63、Y64、R68、M72、H94、Y96、およびQ99;もしくはV9、A59、E63、Y64、R68、D69、M72、R73、F78、K88、E91、D92、H94、H95、Y96、R97、Q99、R102、およびV103から選択されるアミノ酸残基のうちの1つ以上、またはRas(例えば、ヒトRas、ヒトK−Ras、ヒトH−Ras、または前述のもののうちいずれかの変異体)の変異体もしくは相同体に存在する等価な(即ち、対応する)アミノ酸に接触する。いくつかの実施形態では、S2BP結合部分またはS2BP結合化合物は、GTP結合形態でRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)のスイッチ2結合領域のアミノ酸のうちの1つ以上に接触するRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)のスイッチ2における1つ以上のアミノ酸、またはRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)の変異体もしくは相同体に存在する等価な(即ち、対応する)アミノ酸を置換する。いくつかの実施形態では、S2BP結合部分またはS2BP結合化合物は、GTP結合形態でRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)のスイッチ2残基のうちの1つ以上に接触するRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)のスイッチ2結合領域における1つ以上のアミノ酸、またはRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)の変異体もしくは相同体に存在する等価な(即ち、対応する)アミノ酸を置換する。
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合部分は、加えて、スイッチ2結合ポケットの一部を形成するアミノ酸に接触(例えば、結合)する。いくつかの関連実施形態では、この接触は、水素結合、ファンデルワールス相互作用、イオン結合、共有結合(例えば、ジスルフィド結合)、または疎水性接触である。
C.スイッチ2結合ポケットに接触するスイッチ2結合ポケット結合部分
いくつかの実施形態では、スイッチ2結合ポケット結合部分またはスイッチ2結合ポケット結合化合物がスイッチ2結合ポケット内の空間に接触するおよび/またはそれを埋めるかどうかを決定するために、コンピュータモデリング技法を用いる(例えば、インシリコスクリーニングまたはモデリング)。いくつかの実施形態では、クエリスイッチ2結合ポケット結合化合物(即ち、試験化合物または参照化合物)を、Ras(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)の構造モデル、例えばコンピュータ画像に適合させる。いくつかの実施形態では、構造モデルは、本明細書に記載の化合物に結合したRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)の解かれた共結晶構造のうちの1つ以上から誘導する。PyMOL Molecular Graphics System用いて、画像を生成してもよい。
コンピュータモデルは、典型的には、全体的な立体衝突(gross steric clash)を防ぐため、およびクエリスイッチ2結合ポケット結合化合物とRas(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)との間の重要な水素結合を満たすために分析する。いくつかの実施形態では、エネルギー最小化計算を行って、結合エネルギーを最適化する。これらの技法を使用して、当業者であれば、クエリスイッチ2結合ポケット結合化合物が、スイッチ2結合ポケット内の空間を埋めるスイッチ2結合ポケット結合部分を含むかどうかを容易に決定することができる。
いくつかの実施形態では、クエリスイッチ2結合ポケット結合化合物を分析して、クエリスイッチ2結合ポケット結合化合物とスイッチ2結合ポケットの一部を形成するアミノ酸との間に少なくとも1つの結合(例えば、水素結合)が形成されるかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、上記のようなコンピュータモデリング技法を使用して、スイッチ2結合ポケットの一部を形成する1つ以上のアミノ酸とスイッチ2結合ポケット結合部分上の可能性のある接触点との間の距離を決定する。いくつかの実施形態では、当業者であれば、この距離に基づいて、スイッチ2結合ポケットの一部を形成する1つ以上のアミノ酸とスイッチ2結合ポケット結合部分との間に少なくとも1つの結合が形成されるかどうかを決定することができる。
D.共有結合的K−Ras阻害因子の特定
Ras(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)タンパク質のスイッチ2結合ポケットに共有結合する化合物を設計する方法が本明細書に記載され、本方法は、a)Ras(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)タンパク質のスイッチ2結合ポケットに結合した参照化合物の構造モデルを提供するステップであって、参照化合物が該スイッチ2結合ポケットに共有結合または非共有結合している、ステップと、b)該参照化合物が該スイッチ2結合ポケットに結合しているときに、該スイッチ2結合ポケットに近接して位置する、システイン、アスパラギン酸、リジン、チロシン、またはグルタミン酸残基を特定するステップと、c)該スイッチ2結合ポケットに結合した試験化合物の少なくとも1つの追加の構造モデルを生成するステップであって、該試験化合物が求電子部分を含む、ステップと、d)該試験化合物が該スイッチ2結合ポケットに結合しているときに、該求電子部分が該システイン、アスパラギン酸、リジン、チロシン、またはグルタミン酸残基の結合距離内にある場合に、該試験化合物を選択するステップと、を含む。
Rasタンパク質(例えば、K−Ras、N−Ras、またはH−Ras)のスイッチ2結合ポケットに結合した参照化合物の構造モデルは、上に記載したとおりに提供され得る。Rasタンパク質に共有結合または非共有結合した参照化合物の任意の好適な構造モデルを使用することができる。例えば、三次元コンピュータモデルまたはその表象(例えば、コンピュータ画像)が使用される。いくつかの実施形態では、X線結晶構造が使用される。例えば、ヒトK−Rasの解かれた共結晶構造のうちの1つを使用することができる。いくつかの態様では、K−Rasタンパク質のスイッチ2結合ポケットの構造モデルが使用される。構造モデルは、pdb.orgおよびrcsb.orbにてオンラインで入手可能なRCSB Protein Data Bankを含むがこれらに限定されない、公共のデータベースから取得することができる。あるいは、構造モデルは、相同性モデリングおよび折り畳み研究を含むコンピュータモデリングによって取得および操作することもできる。
好適な反応性アミノ酸残基は、参照化合物が結合している構造モデルと共にタンパク質の配列を分析することによって特定することができる。システイン、アスパラギン酸、リジン、チロシン、またはグルタミン酸である推定反応性アミノ酸残基は、参照化合物への近接性において特定され得る。例えば、参照化合物に近接しているシステイン残基が特定される。構造モデル中のアミノ酸残基を特定すると、参照化合物と推定反応性アミノ酸との間の分子間距離に注目してもよい。いくつかの実施形態では、推定反応性アミノ酸と反応性化合物の少なくとも1つの原子との間の距離は、15、12、10、8、6、または4オングストローム以下である。
続いて、求電子部分を含む試験化合物を使用して、追加の構造モデルを生成してもよく、ここでは、特定した推定反応性アミノ酸残基のうちの1つ以上に対する求電子部分の位置に注目する。試験化合物とかかる残基のうちの1つとの間の結合距離は、構造モデルに基づいて計算してもよく、試験化合物(例えば、求電子部分)と推定反応性残基との間の可能性のある結合距離に関する決定が行われ得る。こうして、共有結合の形成をもたらす可能性が高い好適な結合距離を提供すると思われる試験化合物を更なる開発のために選択し得る。かかる決定を行うとき、立体障害および各化学成分の配向などの因子を考慮に入れてもよい。最初は拒絶された試験化合物も、それらが標的タンパク質と共有結合を形成する可能性を高めるために更に修飾してもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、K−Rasの突然変異体であるグリシン12からシステイン(G12C)を標的とする。これは、肺がんにおける最も一般的なRas突然変異(Forbes et al.2006 Br J Cancer)であり、ヒトの肺腫瘍の最近の比較配列決定研究において見い出された唯一の既知の形質転換性突然変異である(Lee et al.2010 Nature)。MYH関連ポリープ症(家族性結腸がん症候群)におけるK−Ras突然変異の100%がK−RasG12Cである(Jones,S.,Lambert,S.,Williams,G.T.,Best,J.M.,Sampson,J.R.,&Cheadle,J.P.(2004).Increased frequency of the k−ras G12C mutation in MYH polyposis colorectal adenomas.British Journal of Cancer,90(8),1591−1593.doi:10.1038/sj.bjc.6601747)。G12Cは、ヌクレオチド結合部位とアロステリック部位との間に求核性スルフヒドリル基を配置する。両方の部位を囲む領域がエフェクターおよびGEFとの接触に関与しているので、いずれかの部位での化合物(例えば、アンタゴニスト、阻害因子、小分子)の結合は下流のシグナル伝達を中断させる可能性がある。いくつかの実施形態では、この突然変異残基の位置および求核性により、スイッチ2またはスイッチ2結合ポケットの後ろの活性部位または裂け目のいずれかに結合する発がん性K−Rasの共有結合的(例えば、可逆的、不可逆的)阻害因子の開発が可能となる。
いくつかの実施形態では、ジスルフィド化合物のライブラリは、β−メルカプトエタノール(BME)などの還元剤の存在下でシステイン含有タンパク質に対してスクリーニングしてもよい。システイン付近のタンパク質の領域と相補的な結合接触を有する化合物は、システインチオールのBME修飾からジスルフィド交換平衡をシフトさせ、システインに結合したヒットリガンドの比率を高め得る。結果として生じるタンパク質の質量変化は、質量分析によって容易に検出することができ、修飾タンパク質のパーセンテージは効力の尺度として使用することができる。親和性を与えずにシステインと交換する化合物は、還元剤とも同等に良好に交換するはずであり、平衡をタンパク質修飾の方へシフトさせないであろう。BMEの所与の濃度における様々な化合物の効力は、タンパク質が50%修飾されるようになる化合物の濃度である用量反応50(DR50)を計算することによって比較してもよい。
いくつかの実施形態では、スクリーニングは、K−Ras G12Cの阻害因子についてであり、これは天然に存在する発がん形態の標的であり、変異システイン残基の除去を必要としない。
Rasのスイッチ1およびスイッチ2の領域は、GDP結合状態とGTP結合状態との間の大きな構造上の違いを示す。更に、これらの領域は、エフェクター、GEF、およびGAPを含む、全ての既知のRas結合パートナーとの接触に関与している。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、システイン12を共有結合的に修飾し、それによりGEF結合またはエフェクタータンパク質結合のいずれかに影響を及ぼすスイッチ領域の配座を改変する。複数の様式のRas機能の化合物(例えば、小分子、アンタゴニスト、または阻害因子)遮断を用いることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物により、RafまたはPI3KへのRasの結合が生じる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのRafへの結合が調節される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのPI3Kへの結合が調節される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのPI3Kへの結合は調節されるが、K−RasのRafへの結合は調節されない。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのPI3Kへの結合は減少するが、K−RasのRafへの結合は減少しない。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのRafへの結合は調節されるが、K−RasのPI3Kへの結合は調節されない。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物のK−Rasへの結合により、K−RasのRafへの結合は減少するが、K−RasのPI3Kへの結合は減少しない。他の実施形態では、本明細書で提供される化合物により、内因性またはGEF増強型のヌクレオチド交換が変化する。他の実施形態では、本明細書で提供される化合物により、RasのSOSへの結合が変化する。他の実施形態では、本明細書で提供される化合物により、SOS増強型ヌクレオチド交換が調節される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物により、内因性またはGAP刺激性のGTP加水分解率が増加する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物により、ヌクレオチドに対するK−Rasの固有の親和性が低下する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物により、GTPに対するK−Rasの固有の親和性が低下する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物により、GDPに対するK−Rasの固有の親和性が低下する。
K−Rasの残基12は、ヌクレオチド結合部位とアロステリックポケットとの間にある。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、いずれかの部位または両方の部位に結合する。いくつかの実施形態では、化合物のアロステリックポケットへの結合により、K−Ras−エフェクター接触が変化する。いくつかの実施形態では、化合物のS2BPへの結合により、K−Ras−エフェクター接触が変化する。いくつかの実施形態では、化合物のヌクレオチド結合部位への結合により、K−Ras−エフェクター接触が変化する。いくつかの実施形態では、アロステリックポケットおよびヌクレオチド結合部位への同時化合物結合により、K−Ras−エフェクター接触が変化する。いくつかの実施形態では、S2BPおよびヌクレオチド結合部位への同時化合物結合により、K−Ras−エフェクター接触が変化する。いくつかの実施形態では、アロステリックポケット、S2BP、および/またはヌクレオチド結合部位への化合物の結合により、K−Rasタンパク質の活性、そのGTPase活性、ヌクレオチド交換、エフェクタータンパク質結合、エフェクタータンパク質活性化、グアニン交換因子(GEF)結合、GEF促進性ヌクレオチド交換、リン酸遊離、ヌクレオチド遊離、ヌクレオチド結合、K−Ras細胞内局在、K−Ras翻訳後プロセシング、K−Ras翻訳後修飾、またはGTP結合K−Rasシグナル伝達経路が変化する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、共有結合的ではあるが可逆的なハンドルを提供する。実施形態では、上記の方法を使用して、求電子部分を含まない(例えば、スイッチ2アミノ酸に結合する)Ras(例えば、K−Ras、ヒトK−Ras、H−Ras、ヒトH−Ras、またはヒトRas)の非共有結合的調節因子を作製してもよい。
E.化合物に結合したK−RasG12Cについての内因性およびGEF媒介性ヌクレオチド交換率の決定
GEF媒介性ヌクレオチド交換アッセイは、α−32P標識GTPの存在下で、N末端ヘキサヒスチジンタグおよびSOSの触媒ドメイン(残基566〜1049)を含有し、ヘキサヒスチジンタグも含有する、全長組換えヒトK−Ras G12CおよびWTを使用して実行する。K−Ras WTおよびG12Cを、以下の緩衝液中、4℃で一晩、250μMの阻害因子で処理する:20mMのHEPES[pH7.5]、150mMのNaCl、10mMのEDTA。修飾率は、質量分析(Waters Acquity TQD)によって決定する。次いで、タンパク質を、製造者の指示に従って、緩衝液A(20mMのHEPES[pH7.5]、150mMのNaCl、20mMのMgCl2)で溶出させながら、NAP−5カラムに泳動させる。1mg/mLのBSAを含む緩衝液A中4μMのK−Rasおよび1μMのSOSを含有する反応混合物を調製する。別に、[α−32P]GTP(160pCi/mL、2μMの総GTP)の溶液を調製する。25μLの各反応混合物に25μLのGTP溶液を添加して、反応を開始させる。交換は、ニトロセルロース上に反応物を吸い取り、緩衝液Aで洗浄し、次いでホスホイメージャーにより可視化することによって測定する。
F.化合物に結合したK−Ras G12Cの内因性GTPaseおよびGAP媒介性活性の決定
アッセイは、以前に説明されているとおりに実行する(Schubbert et al.,Mol.Cell Biol.2007,7765−70)。[γ−32P]GTPをプレロードした200nMの各組み換えK−Rasタンパク質(G12C、化合物をロードしたG12C、G12D、WT)を、GAP関連ドメイン(GRD)タンパク質(ニューロフィブロミンまたはp120 GAP)を伴わせずに(内因性GTPase活性アッセイ)または伴わせて(GAPアッセイ)室温でインキュベートした。加水分解され放出された放射性リン酸塩を抽出し、規定された時点での液体シンチレーション計数によって検出する。組換えK−RasおよびGRDタンパク質は大腸菌中で産生される。
G.初期ストップフロー実験
条件:1μMのタンパク質、緩衝液:20mMのHEPES(pH=7.5)、150mMのNaCl、1mMのDTT、示される場合は2mMの非標識GDP、示される場合は1μMのSOS、示される場合は2.5mMのEDTA、緩衝液中添加される遊離Mgなし、mant−dGDPを負荷したタンパク質(2mMのEDTAと共に1時間の室温でのインキュベーション、NAP−5精製)、化合物で予め標識し凍結させたタンパク質、20℃で実験。結果:速い内因性の漂白/交換、化合物によるEDTA処理に起因する蛍光のより大きな低下、SOSの存在下での交換の加速。
小さなGTPase K−Rasはがんにおいて最も頻繁に突然変異するがん遺伝子であり、その高いヌクレオチド親和性および薬用ポケットの欠如により、直接的阻害因子の開発が困難となっていた。発明者らの研究所での以前の研究により、新規の阻害ポケットに結合するK−Ras
G12C共有結合的阻害因子が特定された。このポケットは、不活性GDP結合状態に対するヌクレオチド親和性をアロステリックに改変し、エフェクター接触に干渉するように標的化することができる。これらの阻害因子はGDP状態に特異的であり、C12への共有結合に依存する。Rasによって駆動されるがんの大部分は、主にGTP結合である、12、13、または61位に非システイン突然変異を発現するので、これらの制限は問題である。この新規のポケットを使用して、これらの制限のない化合物を選択するように設計された標的化スクリーニング法を開発した。具体的には、最初の新規ポケット付近の導入されたシステイン残基に対するテザリングにより、新しい足場をもたらした。これらの早期のリードで標識されたKおよびH−Rasの結晶構造により、化合物が、GDP状態およびGTP状態の両方において最初に特定された新規ポケットを部分的に占有し、新しく興味深い方法で元の初期新規ポケットを拡大する新規の結合接触を有することが示された。予備的SARにより、これらのリードがリガンド最適化のために扱いやすく、容易に炭素系求電子剤に変換されることが実証された。この研究は、拡張ポケット(S−IIP)が両方のRasのヌクレオチド状態において広く利用可能であることを実証し、共有結合的修飾をとおしてRas機能を直接阻害し得る一連の新たな足場を提示する。これらの構造は、代替的結合部位によってRasを直接阻害することができる可逆的S−IIP阻害因子の開発の誘導を助けることになる。
本明細書に記載の実施例および実施形態は、例示のみを目的とするものであり、これらを踏まえた様々な修正または変更が、当業者に示唆されることになり、また本出願の趣旨および権限、ならびに添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるべきであることが理解される。本明細書で引用された全ての刊行物、特許、および特許出願は、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
H.新規のRas結合剤は、GTP状態およびGDP状態で修飾されたスイッチIIポケットを占有し、アロステリックにヌクレオチド選好およびSOS活性化を制御する
K−Ras(G12C)の共有結合的阻害因子は、GDP状態を独占的に認識すると報告されている。ここでは、活性GTP状態に係合する新しいスイッチIIポケット(S−IIP)結合リガンド(2C07)を識別するために、非天然システイン(K−Ras(M72C))のジスルフィドテザリングを利用する。H−Ras(M72C)に結合した2C07の共結晶構造により、S−IIGと名付けた潜在的な溝における結合が明らとなる。GppNHp状態では、修飾されたS−IIPへの2C07結合により、スイッチIがヌクレオチドから引き離されて、正準GTP状態を採用するのに必須である極性接触のネットワークが破壊される。生化学的研究により、2C07がヌクレオチド選好を変化させ、SOS結合および交換を阻害するが、Raf−1−RBD結合を可能にすることが示される。2C07は、両方のヌクレオチド状態を標的とし、かつ競合アッセイにおける可逆的係合を検出するための占有プローブとして機能する、不可逆的共有結合的類似体に変換された。2C07が両方のヌクレオチド状態を標的とする能力は、細胞内で主にGTP状態で存在するRasの発がん性突然変異体を阻害する可能性を開く。
Rasにおける発がん性突然変異は、全がんの20%超に見られ、一般に死亡率の増加と関連している(Forbesら、2010)。Rasにおける突然変異は、GTP加水分解を損なうことによってRasシグナル伝達の構成的活性化をもたらし、シグナル伝達をGAP(GTPase促進タンパク質)媒介性不活性化よりもむしろヌクレオチド親和性および相対ヌクレオチド濃度に依存させる(OstremおよびShokat、2016)。スイッチ様活性化サイクルは、ヌクレオチド交換の際にトポロジーおよび動態において劇的な変化を受けるスイッチI(残基30〜38)およびスイッチII(残基59〜76)によって媒介される(Itoら、1997;Milburnら、1990;Muraokaら、2012)。G12、G13、およびQ61での発がん性変異によりこれらの構造変化が乱されて、構成的活性化が生じる(Hunterら、2015)。
Rasは、ヌクレオチドに対するそのピコモル親和性および他の機能的結合ポケットの欠如に起因して、最近まで「薬用不可」と見なされてきた(Johnら、1990)。発明者らの研究所および他の研究者らは、タンパク質アロステリック効果を検出し、結合リガンドをスクリーニングするための様々な方法を用いることによって、直接的なRas阻害の可能性を再評価し始めた(Limら、2013;Maurerら、2012;Muraokaら、2012;Ostremら、2013;Patgiriら、2011;Shimaら、2013;Spencer−Smithら、2017;Sunら、2012;Welschら、2017)。この研究から、創薬のための新しい機会を提供する新規のポケットが特定された。スイッチII(S−IIPと呼ばれる)下で一過性のポケットに結合する一連のがん遺伝子特異的な不可逆的K−Ras(G12C)阻害因子(例えば、ARS−853)が報告されている(Ostremら、2013;Litoら、2016;Patricelliら、2016)。興味深いことに、これらの求電子剤は、細胞内の標的の「不活性状態」であるGDP型に独占的に結合してそれを安定化させることによって、K−Ras(G12C)シグナル伝達を阻害する(Ostremら、2013;Litoら、2016;Patricelliら、2016)。K−Ras(G12C)のGTP状態に結合できないことは、この発がん性対立遺伝子の近野生型内因性GTPase活性によって補われる(Hunterら、2015;Patricelliら、2016)。G12C結合化合物は、K−Rasを薬用することへの魅力的な入口を提供するが、GDP状態に対するそれらの独占的特異性により、この特定の対立遺伝子を超えたそれらの用途が制限され得る。G12VおよびG12Dなどの他の一般的な発がん性K−Ras突然変異は、内因性加水分解率が著しく低く、主に細胞内で結合したGTPである(Hunterら、2015)。
複数のRas GDP結晶構造の分析により、S−IIPを含む残基がGDP状態において高度に可動性であるが、S−IIPリガンドの結合の際にのみ安定なポケットを形成することが明らかとなった(Ostremら、2013;Domailleら、1994;OstremおよびShokat、2016)。対照的に、Ras GppNHp(5’−グアニリルイミドジホスフェート、非加水分解性GTP類似体)の結晶構造は、S−IIP上で閉じたスイッチIIの残基を示し、ポケットへのアクセスが制限されていることを示唆する(Ostremら、2013)。しかしながら、H−Ras(G12C)の沈着したGppNHp構造についてのB因子の分析により、スイッチII領域が依然として高度に可動性であることが示される(図36)(Ostremら、2013)。NMR研究はまた、Rasが、エフェクター結合およびGTPase活性に順応するように、複数の配座状態間で遷移することを示唆する(Kalbitzerら、2009;Muraokaら、2012)。したがって、結合のためにGTP状態におけるスイッチIIの柔軟性を利用するリガンドを見い出すことが可能であり得るという仮説を立てた。共有結合部位(残基12)はGTPのγ−リン酸に近接しているので、12位から離れたS−IIPの反対側の端部がGTP状態においてアクセス可能であり得るかどうかという疑問を抱いた。GTP状態に結合するS−IIP阻害因子が細胞内で最も活性な形態のK−Rasにアクセスする手段を提供し得るという仮説に基づいて、スイッチII阻害を両方のヌクレオチド状態に拡大し、新しいS−IIPダイナミクスおよび構造変化を明らかにし得る新しい足場を発見するために、Rasの操作されたシステイン変異体(M72C)を用いて断片ベースのテザリングスクリーニングを実行した。このスクリーニングにより、変異型RasのGDPヌクレオチド状態およびGTPヌクレオチド状態の両方に結合する断片が得られ、リガンドに結合したGTP状態における予想外のRasダイナミクスおよびRasの生化学的特性の改変が明らかになった。この後、2C07は、両方のヌクレオチド状態を不可逆的に標的とし、完全に可逆的かつ等価な足場を用いた競合研究において検出可能な可逆的結合を有する一連の炭素系求電子剤に容易に変換された。
断片2C07は、K−Ras(M72C)GDPにおける拡張したS−IIPを占有する:S−IIPの発見は、K−Ras(G12C)の弱い可逆的共有結合剤を特定するためのテザリングと呼ばれるジスルフィド断片ベースのスクリーニング手法に頼った(Erlansonら、2004;Forbesら、2010;Ostremら、2013)。K−Ras(G12C)に対する多数の公表されているリガンドの共結晶構造の分析により、以下の3部分からなるスイッチIIが明らかとなる:1)Lys16へのアクリルアミドの一般的なH結合を含む、GDPのβ−リン酸付近のG12Cへの共有結合、2)領域#1と#3とを接続し、明らかなH結合相互作用を欠く「リンカー領域」、および3)G12Cの遠位にある、全ての報告されているS−IIP結合剤に見い出されるフェノール環上の置換基に対するいくつかのH結合相互作用(Asp69およびArg68)を有するサブポケット(図31a)(Ostremら、2013;Patricelliら、2016)。非共有結合的認識に不可欠な2つのサブポケット(#2および#3)に注目すると、フェノール認識ポケットが化合物の結合に不可欠であることが、様々なS−IIP結合剤の詳しいSAR分析から明らかである。対照的に、サブポケット#2は、限られたリガンド相互作用しか起こさず、様々な化合物にわたる共結晶構造およびSARの分析では、効力の向上は控え目であることが明らかとなり、リンカーは、サブポケット#3に達するためには適切な長さおよび柔軟性でなければならないことが示唆される。12位に対して遠位のサブポケット#3およびGTPのγ−リン酸を標的とするために、非天然システイン残基をARS−853のフェノールの結合部位付近に導入して、標的化テザリングのための反応性ハンドルとして役立てた。非天然システインをヌクレオチド結合部位から遠くに置くことによって、いずれのヌクレオチド状態にも結合する可能性があり得る、より高い効力およびより優れたサブポケット#3との相互作用を有する断片を選択することを望んだ。
最初に、現在のK−Ras(G12C)結合剤と相互作用するが不可欠なH結合相互作用を形成しない2つのアミノ酸、Met72およびVal9を特定し、テザリングのためにこれら残基をシステインに個々に突然変異させた。K−Ras(V9C)は、エルマン試薬およびジスルフィドテザリングライブラリの小パネルなどの様々な求電子剤と反応しなかった。この反応性の欠如は、スクリーニングを目的としたその使用を不可能にした。このため、溶媒暴露されジスルフィド含有断片と容易に反応したK−Ras(M72C)に焦点を合わせた。
960個のジスルフィドのテザリングライブラリを、無傷のタンパク質質量分析を使用して1〜169のK−Ras(M72C)GDPに対してスクリーニングして、修飾率をモニタリングした(方法および図37を参照されたい)。断片2C07(69.7%±3.1%)および2B02(52.8%±1.9%)は最高レベルの修飾を呈した。これらの断片は、全長野生型K−Ras(4つの天然システイン残基を含有する)を修飾せず、全長K−Ras(M72C)と単一の付加物を形成し、切断型K−RasアイソフォームおよびH−Rasアイソフォームの両方においてCys72を標識したので、Cys72に対して選択的であった(図31B)。2C07標識化は、切断型アイソフォーム間で有意な差はなく、これは、それらの超可変領域が存在しない場合のアイソフォーム間の近い配列同一性を反映する(Vigilら、2010)。テザリング断片をより優先させるために、βME50値(ジスルフィド断片修飾を50%に減少させるのに必要なβMEの濃度)を各化合物について決定した。より高いβME50値は、それが漸増濃度の競合チオールと結合することができるので、より優れた断片に対応する(Erlansonら、2004;Yangら、2009)。
次に、2C07に対する小さな化学修飾を調査した。2C07リンカー長を増加させると(2C07b)、βME50のわずかな減少によって示される結合力の中程度の喪失が生じた。トリフルオロメチル基を除去すると(2C07c)、βME50の劇的な減少がもたらされ、結合における多大な役割を示唆した。2C07は、以前に報告されたS−IIP結合剤とは明確に異なる化学種である高い出発βME50を有し、いくつかの類似体により、2C07の要素を最適化して結合を向上させ得ることが示唆されたので、この2C07を更に研究することを選択した。
2C07結合をよりよく理解するために、K−Ras(M72C)に結合したその構造を解明した。厳密にCys72における均一な標識化を確実にするために、全ての天然システインを欠く以前に確認されたK−Ras Cys−light構築物を使用した(Ostremら、2013)。この構築物を使用して、K−Ras(M72C)GDP(PDB:5VBM)に結合した2C07の1.49Åの共結晶構造を取得した(図31c)。2C07は、スイッチIIの下で結合するが、K−Ras(G12C)結合剤に見られるように完全に形成されたS−IIPと係合しない。上記のようにサブポケット#1および#2をとおして逆方向に突出する代わりに、2C07は、サブポケット#3と係合し、ヌクレオチド結合部位から離れて新しい疎水性の溝の中へと迂回する。意外なことに、2C07はまた、新しい疎水性の溝の中に伸びることによってこのサブポケットを更に拡大させる。リガンドがS−IIPから出て突出し、スイッチIIによって被覆されていないことを示すために、このS−IIPの構造変化をスイッチII溝(S−IIG)と称する。
S−IIPと同様に、S−IIGは、中央のβシートとα2−(スイッチII)とα3ヘリックスとの間に位置する。しかしながら、2C07は、中央のβシートとα3へリックスとの間の表面と、元のG12C断片ヒットよりも広範囲に相互作用する。この表面は、図31c(上)に詳細に示され、本図では、重要な残基に注釈が付けられ、明確かつ完全な2C07の電子密度が示されている(Fo−Fc、2.5σ、下)。図31dは、2C07とARS−853結合との比較を示す。2C07はヌクレオチド結合部位から離れる明白な軌道を有し、α2−(スイッチII)ヘリックスの配座は、極性接触がヘリックスをリガンドの近くに保持するARS−853構造よりも高い。Cys12でのその共有結合点から、ARS−853はポケットの口を横切り、Gly60を移動させ、スイッチIIの下のサブポケット#3に達する。2つのリガンド(図31d、右)を2C07構造の表面と重ね合わせると、特定のスイッチII配座で生じる重複するが異なる軌道が示唆される。2C07(青緑色の棒)安定化スイッチII表面(青色)は衝突してサブポケット#2を遮り、ARS−853(赤紫色の棒)はそれを横切ってサブポケット#3の残基との重要なH結合相互作用を形成する(図31c)。2C07は、ヌクレオチド結合ポケットから離れた新しい軌道を有するので、K−Ras(G12C)結合分子とは対照的に、Ras GTPへの測定可能な結合も有し得ると仮定した。
2C07は、H−RAS(M72C)のGppNHp状態に結合する:テザリングヒットである2C07では、H−RAS(M72C)GppNHpが容易に修飾され、過剰な競合チオールの存在下であってもCys 72を標識する能力が保持される(βME50:1.10mM(1.01mM〜1.20mM))(図32a)。これは、最も低いβME濃度であってもGppNHp状態が標識されなかったK−Ras(G12C)に対する以前のつなぎ留めテザリング断片とは著しく対照的である。また、2回目のヒット(2B02)では、H−Ras(M72C)GppNHpが標識されたが、両方のヌクレオチド状態に対する標識効率の高さと結晶学的解析の容易さから、2C07を更に調査することを選択した。
GppNHp結合状態に結合した2C07の共結晶構造を決定するために、より多くのH−Ras GppNHp構造がPDBで報告されていることを理由に、1−166 H−Ras(M72C)構築物に目を向けた。切断型K−RasアイソフォームおよびH−Rasアイソフォーム間の2C07標識の差異はごくわずかであった(図31b)(Burnsら、2014;Johnsonら、2016)。全ての内因性システインを含有する切断型1−166 H−Ras(M72C)構築物を使用して、H−Ras(M72C)GppNHp(PDB:5VBZ)に結合した2C07の2.2Å分解能共結晶構造を取得した。知る限りでは、これは活性Rasに結合した薬物様断片の最初の構造である。単位セルは、鎖Cに存在する2C07についての完全密度を有する3つのRas分子を含み、これは図32Bに示される。また、H−Ras(M72C)GDP(PDB:5VBE)に結合した2C07の1.57Å共結晶構造を取得し、この構造と2C07 K−Ras(M72C)GDP Cys−light構造との間の差異が最低限であったことを見い出した(図38)。これは、異なるRasアイソフォームにわたって2C07の標識効率が類似していることを支持する。図32cは、H−Ras(M72C)2CO7結合GDP状態とGppNHp状態との間の主な構造上の差異を示す。2C07の結合姿勢は、S−IIGからトリフルオロメチル基の軸に沿ってわずかに回転することを除いて、顕著に改変されない。スイッチIIの配座もまた、GppNHp構造中のα2−(スイッチII)へリックスのわずかな無秩序化およびα−へリックス二次構造の喪失と類似している。S−IIGを形成するのに必要なスイッチII構造変化は、両方のヌクレオチド状態において比較的保存されているように見受けられる。驚くべきことに、スイッチIは、GppNHp結晶構造において2C07によって顕著に改変される。
複数のK−−Ras GppNHp結晶構造およびH−Ras GppNHp結晶構造において、両方のスイッチ領域は、スイッチIIのGly 60およびスイッチIのTyr 32によって媒介されるGppNHp γ−リン酸の間に不可欠な極性接触を形成する(Ostremら、2013;OstremおよびShokat、2016)。これらの3つの残基は、以前の突然変異研究におけるGTP結合およびエフェクターシグナル伝達に関係していた(Fordら、2005;Hallら、2001;Spoernerら、2001)。GppNHp状態において、S−IIGに結合する2C07はヌクレオチドから離れるスイッチ1の劇的な動きを引き起こし、それによって正準「GTP状態」のスイッチ1の採用に重要な極性接触のネットワークを破壊する。Tyr 32の必須のヒドロキシル基はもはやγ−リン酸を配位せず、残基全体はヌクレオチドから遠位にある(図32c)。Gly 60はモデリングすることができず、このことは、この領域が不安定化していて高度に柔軟である可能性が高いことを示唆している。最も顕著なのはThr 35の配座の変化であり、これにより、GTP状態において高度に保存されたMg2+配位の改変がもたらされる。
RasのGTP状態におけるMg2+配位の2つの異なる状態が特定されており、不一致のRasエフェクター結合相互作用に関連している(Kalbitzerら、2009;Matsumotoら、2016;Spoernerら、2001;2004)。図32dは、2つのGppNHp結合状態間で起こるMg2+配位の変化を示す(Muraokaら、2012)。31P NMRおよび結晶学的研究により、活性化Rasが、異なる2つの状態(状態1および状態2)のうちの一方に存在することが実証されており、これら2つの状態は、Thr 35のヒドロキシル(状態2)または規則的水分子(状態1)のいずれかを介したMg2+の選択的配位において異なる(Spoernerら、2004)。この差異は、Rasエフェクター領域の提示および配座を改変する、スイッチ1の顕著な再規則化をもたらす。以前に特徴付けられている変異体であるG60AおよびT35Sは、各々、活性化Rasを状態1へと付勢し、これは、状態2と比較してRaf−1キナーゼへのエフェクター結合の減少と相関している(Fordら、2005;Muraokaら、2012)。2C07結合H−Ras(M72C)GppNHp構造において、Thr 35による新たなMg2+配位が観察され、ここで、ヒドロキシルおよびカルボニル骨格は各々、規則的な水を置換して、マグネシウムとの接触を形成する(図32d)。トレオニンカルボニルまたはヒドロキシルによるMg2+の選択的配位も、シグナル伝達に顕著な効果を有するRas様GTPase Cdc42のGppNHp状態において観察されている(AdamsおよびOswald、2007)。2C07 H−Ras GppNHpの共結晶構造により、いくつかのリガンドが両方のヌクレオチド状態においてスイッチIIへのアクセスを有し、GppNHp状態に結合するものが、リガンドから13Å超除去されるスイッチI媒介ヌクレオチド相互作用をアロステリックに改変できることが明らかとなる。
RasのGppNHp状態に結合した2C07の水素重水素交換質量分析(HDX−MS)解析:GppNHp状態におけるスイッチIの2C07誘導性アロステリック変化に関する発明者らの結晶学的証拠が結晶学的充填相互作用の結果である可能性を排除するために、次に、水素重水素交換質量分析(HDX−MS)を使用して、溶液中の2C07結合構造のダイナミクスを特性評価した。HDX−MS手法は、溶液中のアミド水素の交換を測定し、その交換率がその二次構造への関与によって媒介されるので、これはタンパク質配座ダイナミクスの優れたプローブである。この技術は、結晶充填の影響を受けないため、発明者らのX線結晶学的分析を強力に補完し、かつタンパク質ダイナミクスに関する時間分解情報を提供する(Fowlerら、2016;GallagherおよびHudgens、2016;VadasおよびBurke、2015)。このため、HDX−MSを利用して、発明者らの静的X線構造データを補完し、溶液中の両方の2C07結合ヌクレオチド状態間の構造上およびダイナミクス上の差異を調査した。
H/D交換についての基準点として、最初に非標識H−Ras(M72C)GDPとGppNHpとの間の重水素組込みの差異を比較した。H−Ras(M72C)中の多数の領域は、GDPが存在する場合と比較して、GppNHpが存在する場合に重水素交換の減少を示した(図33a)。GppNHpを負荷したH−RasとGDPを負荷したH−Rasとの結晶構造を比較すると、予想どおり、GppNHp状態においてより構造化されより動的ではない領域について、重水素組込みの差が有意に減少することが明らかになった。アルファへリックス構造を増加させたスイッチII、およびγ−リン酸と安定化極性接触を形成するスイッチIの領域で、交換の減少が最も大きかった。両方のスイッチ領域を接続する中央のβシートの部分、およびα3へリックスも、重水素組込みを減少させた。この調査により、発明者らのHDX−MS手段の正当性が立証され、M72C突然変異がヌクレオチド交換に関連する構造またはダイナミクスを著しく乱さないことが確認された。
H−Ras(M72C)GDPと2C07修飾タンパク質との間の重水素組込みの変化を比較すると、H/D交換率の有意な増加および減少の両方が観察された(図33B)。リガンド直下のα3ヘリックス、および結合部位に最も近い中央βシートの部分は、重水素組込みの減少を呈した。ヌクレオチド結合ポケットの部分についても重水素交換の減少が観察され、このことは、2C07結合により、S−IIGの外側の領域における遮蔽が増加し得ることを示唆する。更に、α3へリックスの終わりおよび次のβシートの始まり近くで別の方向に2C07から放射されるH/D交換がわずかに増加した。全体的に、HDX−MSの結果は、GDP結合状態への2C07結合の発明者らの結晶学的モデルを支持する。
H−Ras(M72C)GppNHpと2C07修飾状態との間の重水素組込みの変化を比較すると、両方のスイッチ領域において重水素組込みの顕著な増加が見られる。これは、化合物結合の後にスイッチのダイナミクスおよび溶媒への曝露が大幅に増加することを示唆している(図33C)。重水素交換の最大の増加は、Mg2+およびγ−リン酸の配位に役割を担うスイッチIの部分、およびヌクレオチド結合ポケットに接続する中央βシートにおいて生じる。このデータは、2C07結合がMg2+の選択的配位をもたらし、これがスイッチIをヌクレオチドから切り離し、より遮蔽されていない環境に移動させるという発明者らの結晶学的分析を支持する。また、Cys 72付近でのスイッチIIヘリックスについての重水素組込みの増加が検出され、このことは、2C07結合近辺での柔軟性の増加を示す。これは、2C07がスイッチを下に押し込み、スイッチを外側に押すことを示すX線構造と一致しており、これにより、α2−(スイッチII)ヘリックスの大部分についての螺旋特性の喪失が生じる。中央βシートについての重水素交換の増加は、2C07がこの領域で結合している間でさえも以前として不安定化をもたらすことを示し、これはおそらく2C07がGppNHp状態におけるS−IIGへの最適な結合剤ではないことを示唆する。X線共結晶構造とHDXとの組み合わせは、中央ベータシートおよびα3へリックスを不安定化せずにスイッチIを不安定化する化合物を優先させることによって、GTP状態により良好に係合する未来の2C07誘導体の開発を支援し得る。
2C07結合は、ヌクレオチド選好を改変し、SOSへのRas結合を阻害し、インビトロでのSOSによるRasの触媒活性化を防止する:観察された構造上の変化がインビトロでRas活性に影響を及ぼし得るかどうかを決定するために、2C07がエフェクターRafの一部(Raf−1−RBD、残基52〜131)へのRas結合に及ぼす影響、様々なGppNHp/GDP濃度下でのヌクレオチドに対する選好、および2C07がSOS触媒ヌクレオチド交換に及ぼす影響を評定した。2C07によって誘導されたH−Ras(M72C)GppNHpに対する大きな変化に基づくと、Raf−1−RBD結合の減少が予想された。しかしながら、2C07で標識したタンパク質と標識していないタンパク質との間にRaf−1−RBD結合における有意差は観察されなかった(図34a)。Raf−1−RBD(RBD残基52〜131およびシステインリッチドメイン(CRD)残基139〜184)に結合した活性Rasの共結晶構造により、CRDドメインの規則化なく、結合相互作用がRBDとスイッチI残基との間で独占的に起こることが示される(図42)(Feticsら、2015)。おそらく、発明者らの共結晶構造およびHDX−MS分析で見られるように、2C07によるスイッチIのアロステリックな破壊は、活性RasとRaf−1−RBDとの間の強固な結合を克服するのに十分なほど顕著な摂動ではない。以前の調査では、Raf−1−RBD結合のKdが20nM未満であることが報告されており(Feticsら、2015;Thaparら、2004)、このことは、スイッチIの2C07誘導性のアロステリックな破壊を効果的に打ち負かし得る。2C07への修飾は、スイッチIの活性状態のより強力な破壊を維持しながら、S−IIGとのより安定した相互作用をもたらし、これはRafエフェクター結合の阻害につながり得る。
次に、2C07結合が内在性ヌクレオチド選好およびRas活性化にどのように影響するかを調査した。一定の総ヌクレオチド濃度で様々な割合のGDP:GppNHpと共にH−Ras(M72C)GDPをインキュベートすると、EDTA触媒交換によるGppNHpに対するGDPの用量依存的交換が観察された。総活性化(GppNHp結合)Rasを、Raf−1−RBDプルダウンによって間接的に測定した。図33Bは、GDPに対するGppNHpの相対比が増加するにつれて、H−Ras(M72C)GDPがRaf−1−RBDプルダウンの用量依存的な増加を呈することを示す。2C07結合Rasを用いて同じアッセイを行うと、Gppに対するGppNHpの割合が高い場合であっても、Raf−1−RBDプルダウンが減少することが観察されたが、GppNHpのみが存在する場合のプルダウン効率は同じに留まった。これらの結果により、2C07結合RasがGppNHpよりもGDPに対してヌクレオチド選好を有することが示唆される。したがって、2C07は、活性なGTP状態への係合を拡大しながら、元のG12C標的化求電子剤のGDP捕捉メカニズムを保持している(Ostremら、2013;Litoら、2016;Patricelliら、2016)。
表33B〜33D。図4のプルダウン実験についてのS.E.Mおよび標準T検定分析:この表は、3連で行ったプルダウン実験の平均の標準誤差(S.E.M.)を要約するものであり、α値は、同じ条件の非標識H−Ras(M72C)および2C07標識H−Ras(M72C)にわたる各比較について報告される。0.05未満のα値を有する正規化プルダウンシグナルの統計分析は、図33A〜33Dにおいて太字で示されており、有意に異なっている。
次に、ヌクレオチド交換を触媒するRas同種グアノシン交換因子(GEF)であるSOSの能力に対する2C07の影響を調査した。スイッチIとのみ接触するRaf−1−RBDとは対照的に、Ras−SOSの共結晶構造は、スイッチIおよびIIの両方との接触を示し、実に2C07がこの相互作用を破壊できることを示す。His6タグ化SOScatを利用してRasをプルダウンすることによって、2C07がRas/GEF結合に干渉するかどうかをまず問うた(Hallら、2001)。図33Cは、2C07がSOSによるRasプルダウンの効率を弱めることを示す。これは、SOS結合に必須であるとしてスイッチIIにおける要となる接触の重要性を実証するRas−SOS構造の構造分析と一致する(Hallら、2001)。2C07はスイッチIIの下で結合し、α2−(スイッチII)へリックスを上方に持ち上げるので、スイッチはSOSと係合する能力が低くなり、結合が減少し得る。SOS媒介ヌクレオチド交換が、Ras−2C07に対する結合親和性の低下にもかかわらず依然として生じ得るので、SOS触媒交換が2C07結合によって直接影響を受けるかどうかを問うた。非タグ化SOScatおよびHis6タグ化Raf−1−RBDを利用して、インビトロでヌクレオチド交換サイクルを再構成した。一定濃度のGDP結合H−Ras(WT、M72C、またはM72C−2C07)GDP、SOScat、およびGppNHpをインキュベートした後、Ras活性化の量をRaf−1−RBDプルダウンによって間接的に測定した。図33Dのレーン1〜3および4〜6により、SOSおよびGppNHpが、それぞれRaf−1−RBDによるH−RasおよびH−Ras(M72C)プルダウンに必要であることが確認される。しかしながら、2C07修飾H−Ras(M72C)は、非標識H−Ras(M72C)と比較して、SOS媒介交換において有意に損なわれている。
2C07由来の求電子剤は、両方のヌクレオチド状態でH−Ras(M72C)を修飾し、競合標識研究において可逆的に結合する:ジスルフィド2C07の可逆的性質に起因する複雑化を未然に防ぐため、2C07のアクリルアミド類似体をSII−Gの占有プローブとして開発した。発明者らのテザリングスクリーニングは、S−IIPのサブポケット3内のヌクレオチド結合部位に対して遠位で結合する断片を選択するために操作されたシステインの位置決定に依存した。両方の2C07結晶構造を検討すると、柔軟性のメチレンリンカーに対する改善によりサブポケット3との更なる相互作用が提供され得、結合が改善される可能性があることが明らかであった。ARS−853と2C07との間の重なり合いは、2C07リンカーのかなりの部分がARS−853のフェノール環と重なり合っていることを示しており、このことはARS−853の結合に重要である。既存の結晶学的データおよびG12C特異的求電子剤からのSAR情報を利用して、ARS−853のフェノールモチーフを模倣するためにフェニレンジアミンリンカーを含有するように、2C07を修飾した。これにより、一連の2C07系求電子剤が得られ、それらを図35Aに要約する。24時間の100μMの求電子剤を用いたGDPまたはGppNHpのいずれかに結合した4μMのH−Ras(M72C)に対する全タンパク質LC/MSによって、各誘導体について修飾率をモニタリングした。求電子剤の配置は、Cys72の標的化を成功させるために極めて重要であった。特に、p−フェニレンジアミンリンカー中のアクリルアミドは検出可能な標識を有しず(化合物1)、一方でm−フェニレンジアミンリンカーは有意な増加を有した(化合物2)。更に、2への5−クロロ置換の導入によっても、共有結合が改善された(化合物3)。追加の標識化動態により、3が、GDP状態を迅速かつ完全に標識し、同時に20μMというはるかに低い求電子剤濃度(即ち、1:5のRas対化合物3)でGppNHp状態を顕著に修飾する(88.7%(±0.3%))ことが実証される(図34B)。全ての内因性システインを含有する1−166 H−Ras(M72C)構築物を使用して標識研究を実施すると、全ての求電子剤について1つの共有結合的修飾のみが観察された。全長Ras構築物を使用した試験も、標的外標識を示さなかった。化合物2で予め標識したH−Ras(M72C)を使用したプルダウン実験も実施すると、2C07と同様、Raf−1−RBD結合は阻害されなかった。
H−Ras(M72C)のSII−Gに対する不可逆的共有結合リガンドの利用可能性により、その部位への非共有結合についての競合結合実験を実行する機会が提供された。可逆的リガンド結合についての読み出しは、化合物3のH−Ras(M72C)への共有結合についての競合に依存する。複数のタンパク質ファミリーに対する可逆的阻害因子と競合する不可逆的活性ベースのタンパク質プロファイリング(ABPP)プローブを使用する類似のスクリーニングプラットフォームが利用されている(Adibekianら、2012;Bachovchinら、2009;Carelliら、2015;Zhaoら、2017)。長期的な時点では不可逆リガンドが常に優位を占めることになるので、複数の時点で競合を測定した。このアッセイ系の1つの注意点は、天然のK−またはH−Rasではなく、H−Ras(M72C)に対するその要件である。3の非求電子性誘導体(化合物4)を合成した。競合標識実験を図34Cに要約する。ここでは、一定濃度(20μM)の3を様々な濃度の4と共に同時インキュベートした。標識化動態は、4μMのH−Ras(M72C)GDPに対する1時間あたりの標識%として報告する。この実験により、高濃度の4の存在下で3の標識速度が用量依存的に減少することが示される。これは、Ras係合に関して不可逆的スイッチII結合剤と競合する可逆的化合物の最初の証拠である(McGregorら、2017;Patricelliら、2016)。これらの結果は、2C07がH−Rasの可逆的阻害因子の開発のための可能性のある出発点であることを示している。
2C07由来の求電子剤は、両方のヌクレオチド状態でH−Ras(M72C)を修飾し、PI3K活性化を阻害し、競合標識研究において可逆的に結合する。SOS阻害は、2C07誘導性のスイッチII変化がGDP依存性エフェクター結合を阻害するのに十分であることを支持する。2C07結合GppNHp状態では、スイッチIIと同様の変化、およびスイッチIの追加のアロステリックな破壊が生じる。しかしながら、このアロステリックな変化は、スイッチIと独占的に相互作用するRaf−1−RBD結合を阻害するのに十分ではなかった。ホスホイノシチド3−キナーゼg(PI3K−g)に結合した活性Rasの結晶構造(PDB:1HE8)により、このGTP依存的エフェクターが、Raf−1−RBDとは異なり、結合および活性化のための両方のスイッチと必須の相互作用を形成することが示唆される(Pacoldら、2000)。したがって、2C07がRaf−1−RBD結合と比較して、PI3K活性化に対してより大きな効果を有し得ると仮定した。最近まで、RasをPI3Kに提示するには膜局在化が必要であるため、PI3KのRas活性化の評定をインビトロで再構成することは非常に困難であった(Siempelkampら、2017)。C118とマレイミド官能化脂質との反応による全長Rasの膜付着により、S−IIGの占有がPI3K活性化に影響を及ぼすかどうかを評定するための手段が提供された。しかしながら、不可逆的なマレイミド化学は、Ras(M72C)への2C07のジスルフィド結合と両立しない。したがって、PI3K活性化を首尾よく試験するために、還元剤の存在下でのジスルフィドの可逆的性質から生じる複雑化を未然に防ぐための不可逆的共有結合的2C07類似体が必要とされた。発明者らのテザリングスクリーニングは、S−IIPのサブポケット3内のヌクレオチド結合部位に対して遠位で結合する断片を選択するために操作されたシステインの位置決定に依存した。両方の2C07結晶構造を検討すると、柔軟性のメチレンリンカーに対する改善によりサブポケット3との更なる相互作用が提供され得、結合が改善される可能性があることが明らかであった。ARS−853と2C07との間の重なり合いは、2C07リンカーのかなりの部分がARS−853のフェノール環と重なり合っていることを示しており、このことはARS−853の結合に重要である。既存の結晶学的データおよびG12C特異的求電子剤からのSAR情報を利用して、ARS−853のフェノールモチーフを模倣するためにフェニレンジアミンリンカーを含有するように、2C07を修飾した。これにより、一連の2C07系求電子剤が得られ、それらを図35Aに要約する。24時間の100mMの求電子剤を用いたGDPまたはGppNHpのいずれかに結合した4mMのH−Ras(M72C)に対する全タンパク質液体クロマトグラフィー−質量分析(LC−MS)によって、各誘導体について修飾率をモニタリングした。求電子剤の配置は、Cys72の標的化を成功させるために極めて重要であった。特に、p−フェニレンジアミンリンカー中のアクリルアミドは検出可能な標識を有しず(化合物1)、一方でm−フェニレンジアミンリンカーは有意な増加を有した(化合物2)。更に、2への5−クロロ置換の導入によっても、共有結合が改善された(化合物3)。追加の標識化動態により、3が、GDP状態を迅速かつ完全に標識し、同時に20mMというはるかに低い求電子剤濃度(即ち、1:5のRas対化合物3)でGppNHp状態を顕著に修飾する(88.7%(±0.3%))ことが実証される(図35B)。全ての内因性システインを含有する1−166 H−Ras(M72C)構築物を使用して標識研究を実施すると、全ての求電子剤について1つの共有結合的修飾のみが観察された。全長Ras構築物を使用した試験も、標的外標識を示さなかった。化合物2で予め標識したH−Ras(M72C)を使用したプルダウン実験も実施すると、予想どおり、2C07と同様、Raf−1−RBD結合は阻害されなかった。
化合物3は、Cys72に対する選択性を保持し、両方のヌクレオチド結合状態を標的とする2C07誘導体であるため、発明者らのPI3K活性化アッセイで試験するのに好適な不可逆的リガンドとなる。S−IIG結合剤が活性Rasシグナル伝達にどのように影響するかを調べるために、化合物3がPI3K活性化を阻害する能力をスクリーニングした。H−RasがそのC末端システインを介して小胞中に存在するマレイミド官能化脂質に結合し、原形質膜の組成を模倣する、共有結合したH−Ras PI3K活性化アッセイを使用した。受容体型チロシンキナーゼ由来ホスホペプチドの存在下でのH−Ras−GTPによる全長p110d/p85a(以下、PI3K−dと称する)の活性化を調査した。実験は3つの条件下で実施した:H−Rasの非存在下でのPI3K−d、H−Ras(G12V)を伴うPI3K−d、および化合物3に結合したH−Ras(G12V/M72C)。H−Ras(G12V)の存在は、以前の結果と同様に、PI3K−d活性の20倍の活性化をもたらしたが、PI3K−dは、化合物3に結合したH−Ras(G12V/M72C)によってわずかに活性化されただけであった(約3倍)(図5D)(Siempelkampら、2017)。これらの結果により、S−IIG結合剤で修飾されたH−RasがRasの下流でPI3K−dを完全に活性化できないことが実証される。PI3K−gに結合したH−Rasの構造およびRaf−1−RBDの調査により、この選択性についての可能性のある機序が明らかになった(Feticsら、2015;Pacoldら、2000)。両方のエフェクター構造を比較すると、2C07誘導性のスイッチII配座がRas/Raf−1−RBDにおいて十分に許容されることは明白である。このモデルでは、Raf−1−RBDへの重要なスイッチI結合相互作用を破壊することなく、α2−(スイッチII)ヘリックスの動きに対応するのに十分な空間が存在する。しかしながら、Ras/PI3K−g構造では、a2−(スイッチII)ヘリックスの移動により、重大な衝突および重要なPI3K−g結合相互作用の喪失が生じ得る。これらのデータにより、活性RasにおいてS−IIGを標的とすることは阻害的であり、活性化のためにスイッチIIとの直接的相互作用を必要とするエフェクターに顕著な影響を及ぼすことが支持される。したがって、S−IIG結合剤は、PI3KなどのスイッチII依存性エフェクターが阻害される活性GTP状態へと阻害を拡大しながら、元のK−Ras(G12C)結合剤のGDP捕捉機序を保持する。
H−Ras(M72C)のS−IIGに対する不可逆的共有結合リガンドの利用可能性により、その部位への非共有結合についての競合結合実験を実行する機会が提供された。可逆的リガンド結合についての読み出しは、化合物3のH−Ras(M72C)への共有結合についての競合に依存する。複数のタンパク質ファミリーに対する可逆的阻害因子と競合する不可逆的活性ベースのタンパク質プロファイリングプローブを使用する類似のスクリーニングプラットフォームが利用されている(Adibekianら、2012;Bachovchinら、2009;Carelliら、2015;Zhaoら、2017)。長期的な時点では不可逆リガンドが常に優位を占めることになるので、複数の時点で競合を測定した。このアッセイ系の1つの注意点は、天然のK−またはH−Rasではなく、H−Ras(M72C)に対するその要件である。3の非求電子性誘導体(化合物4)を合成した。競合標識実験を図35Cに要約する。ここでは、一定濃度(20mM)の3を様々な濃度の4と共に同時インキュベートした。標識化動態は、4mMのH−Ras(M72C)GDPに対する1時間あたりの標識パーセントとして報告する。この実験により、高濃度の4の存在下で3の標識速度が用量依存的に減少することが示される。これは、Ras係合に関して不可逆的スイッチII結合剤と競合する可逆的化合物の最初の証拠である(McGregorら、2017;Patricelliら、2016)。BioLayer干渉法(BLI)によって化合物4が可逆的にWT H−Rasに結合する能力も試験したが、測定可能な結合を検出することはできなかった。これらの結果は、2C07がH−Rasの可逆的阻害因子の開発のための可能性のある出発点であることを示している。
過去5年間で、著しい進歩により、Rasの直接的抑制因子の発見が導かれた。タンパク質のいくつかの異なる領域が、アロステリックな阻害のための部位として提案されている(McCormick、2016;OstremおよびShokat、2016;Stephenら、2014)。現在のK−Ras(G12C)S−IIP結合剤の主な特徴は、それらがGTP結合状態にアクセスできないことである。発明者らの研究により、スイッチIIのダイナミクスが、S−IIGと称されるスイッチIIの下の新しい領域で結合する断片へのアクセスを可能にすることが示唆される。現在の共有結合的S−IIG結合リガンドは、Raf−1−RBD結合を遮断することができず、したがってこの重要なRASエフェクターを標的とするための更なる修飾が必要とされる。しかしながら、現在のリガンドはSOS媒介交換を遮断し、これはスイッチIIループ突然変異に対して高度に感受性であることが知られている(Hallら、2001)。2C07由来の求電子剤は、両方のヌクレオチド状態を標的とし、競合標識実験をとおして可逆的結合の最初の証拠を示す。更に、発明者らのS−IIG結合剤は、Ras−GTPを直接標的とすることによりPI3K活性化を阻害するが、Raf−1−RBD結合には影響を及ぼさず、これは、これまでに実証されていない。おそらく、スイッチIをより劇的に改変し、S−IIGを強力に安定化する結合剤を選択することで、同様にエフェクター阻害をRasに拡大し得る。したがって、発明者らの研究により、Rasに結合するリガンドの多様性が拡大され、かつより重要なことに、発がん性Ras形質転換細胞において最も豊富である活性GTP状態の接近可能性および阻害が実証される。
過去5年間で、著しい進歩により、Rasの直接的抑制因子の発見が導かれた。タンパク質のいくつかの異なる領域が、アロステリックな阻害のための部位として提案されている(McCormick、2016;OstremおよびShokat、2016;Stephenら、2014)。現在のK−Ras(G12C)S−IIP結合剤の主な特徴は、それらがGTP結合状態にアクセスできないことである。発明者らの研究により、スイッチIIのダイナミクスが、SII−Gと称されるスイッチIIの下の新しい領域で結合する断片へのアクセスを可能にすることが示唆される。現在の共有結合的S−IIG結合リガンドは、Raf−1−RBD結合を遮断することができず、したがってこの重要なRASエフェクターを標的とするための更なる修飾が必要とされる。しかしながら、現在のリガンドはSOS媒介交換を遮断し、これはスイッチIIループ突然変異に対して高度に感受性であることが知られている(Hallら、2001)。2C07由来の求電子剤は、両方のヌクレオチド状態を標的とし、競合標識実験をとおして可逆的結合の最初の証拠を示す。化合物4の可逆的結合能により、結合リガンド単独では活性化タンパク質機能への影響が最小限である場合であってもタンパク質を標的とする効率的な方法として浮上しているPROTAC標的化分解のための有用な出発点が提供され得る。発明者らの研究により、Rasに結合するリガンドの多様性が拡大され、かつ最も重要なことに、発がん性Ras形質転換細胞において最も豊富である活性GTP状態におけるタンパク質の接近可能性が実証される。
重要性:Rasおよびその腫瘍増殖を駆動する能力が発見されて以来、Rasはがんをよりよく理解し治療するための努力をかき立て続けている。小さなGTPase K−Rasはがんにおいて最も頻繁に突然変異するがん遺伝子であり、その高いヌクレオチド親和性および薬用ポケットの欠如により、直接的阻害因子の開発が困難となっていた。近年、GDP特異的であり、スイッチIIポケット(S−IIP)を結合してRasシグナル伝達を阻害するためにCys12への共有結合に依存するK−Ras(G12C)の共有結合的阻害因子が発見された。Rasによって駆動されるがんの大部分は、非システイン突然変異を発現し、かつ主にGTP結合であるので、これらの制限は問題である。以前に公開されている構造および様々なS−IIP結合剤からのSARを使用して、これらの制限のない断片を選択するように、非天然システインへのテザリングスクリーニングを設計した。このスクリーニングにより、両方のヌクレオチド状態に結合し、S−IIPをヌクレオチドから離してスイッチII溝(S−IIG)と称する新しい溝へと拡大させる、断片2C07を得た。本明細書では、結晶学と水素重水素交換質量分析との組み合わせによる両方のヌクレオチド状態におけるS‐IIGの完全な構造モデルが提供される。阻害的分子に結合した第1の活性Ras結晶構造が提示され、これにより、スイッチII阻害的ポケットが動的であり、かつ両方のヌクレオチド状態においてアクセス可能であることが実証される。インビトロの生化学アッセイをとおして、2C07がヌクレオチド選好をGDPへとアロステリックに付勢し、SOS結合および触媒交換を防止することを確認した。更に、両方の状態においてCys72を強力に標的とし、可逆的係合のための占有プローブとして働く不可逆的共有結合的求電子剤を開発することによって、2C07の正当性を立証した。発明者らの最良の占有プローブの可逆的誘導体により、不可逆的スイッチII結合剤と競合する可逆的化合物の最初の証拠が提供された。断片2C07を使用してS−IIGを明らかにすることで、ヌクレオチド状態にかかわらず結合する、より強力で完全に可逆的なRas阻害因子の開発が導かれ得る。
I.方法
本明細書中の全ての組換えタンパク質は、BL21(DE3)大腸菌から発現させ精製した。成長、誘導、および精製手順については、以下の特定のタンパク質精製プロトコルを参照されたい。
結晶学およびインビトロ研究のための一般的Rasタンパク質精製プロトコルHis6タグ化組換え細菌コドン最適化ヒトK−Ras(アイソフォーム2、残基1〜169)、K−Ras Cys Light(アイソフォーム2、残基1〜169、C51S/C80L/C118S)、K−Ras(アイソフォーム2、残基1〜189)、およびH−Ras(残基1−166)を、発現のために、大腸菌(BL21(DE3))に形質転換した。標準的なQuikChange PCRプロトコル(Li et al.,2008)を使用して、M72C突然変異を各ベクターに導入した。使用したプラスミドおよび前述の全ての構築物についての発現/精製プロトコルは、以前にOstremら(2013)の方法の章で発表されている。
結晶学的および水素重水素交換質量分析(HDX‐MS)のための完全に修飾されたRas(M72C)2C07の単離結晶状態をスクリーニングし、トレイをXTAL収集用に設置するのに十分なタンパク質を単離するため、大規模標識反応を設定した(通常、8〜10mgの総タンパク質)。5mMのMgCl2、200mMのbME、および5体積%の総DMSOを補充したゲル濾過緩衝液(20mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl)中の150〜200mMのRasタンパク質および400mMの2C07を用いて、標識反応を行った。反応物を4℃に保ち、LC/MSによって完了をモニタリングした。2.1×50mm Acquity UPLC BEH300 C4カラムを備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQDを使用して、エレクトロスプレー質量分析によって修飾率を分析した。完了したら、反応物を超遠心分離により清澄化し、濃縮し、還元剤を添加したゲル濾過緩衝液を使用するゲル濾過によって精製した。純粋な標識タンパク質を濃縮し(8〜12mg/mL)、直ちに結晶学に使用するか、またはHDX−MS用に調製した。
Slide−A−Lyzer MINI透析ユニットを使用して、HDX−MSによって分析した全ての試料をゲル濾過緩衝液の同じ調製物中に一晩透析した。試料を透析装置から回収し、試料濃度をBradfordによって決定した。試料を1mg/mLに正規化し、HDX−MSによる分析の前に液体窒素中で直ちに急速冷凍した。
ヌクレオチド交換プロトコル。この手順は、以前の研究(Ahmadianら(1999);Johnら(1990);Maurerら(2012))から自らのプロトコルを作成したOstremら(2013)から採用した。例として、結晶学のためにH−Ras(M72C)GppNHpタンパク質を2C07に結合させるために、3mg/mLで3mLの部分精製タンパク質(アニオン交換のみ)(合計9.0mg、0.15mM)、6mgのGppNHP(最終4mM)を、25mMのEDTA(pH8.0の0.5MのEDTA緩衝化ストックから希釈)と共に添加した。ゆっくり回転させながら室温で1時間インキュベートした後、溶液を2.5mL未満に濃縮し、4℃でホスファターゼ適合緩衝液(32mMのトリス、pH=8、200mMの硫酸アンモニウム、0.1mMの塩化亜鉛)へとPD−10を使用して緩衝液交換した。3.5mLの溶出した緩衝液交換試料に、30単位の子牛腸アルカリホスファターゼを、もう4mgのGppNHpと共に添加した。4℃で1時間ゆっくり回転させた後、30mM(最終)の塩化マグネシウムを添加し、タンパク質を、Amicon−4(10,000 MWCO)濃縮器を使用して約1mLに濃縮し、一般的なRasタンパク質精製プロトコルにおいて前述したようにゲル濾過により精製した。
SOScat(残基566〜1049)タンパク質精製プロトコル。SOScat精製プロトコルは既に記載されており、これを、プルダウンアッセイ用に純粋なSOScatおよびHis6タグ化SOScatの両方を単離するためにわずかに修正した(Sondermannら(2004))。His6タグを含むタンパク質を精製するために、一部をTEVプロテアーゼなしでNi−NTAビーズから溶出させた後、透析した。等電点(pI)に対するタグの効果により、イオン交換クロマトグラフィーステップは省略され、バッチ結合および透析後の最終精製ステップは、Superdex 200カラム(10/300 GL)を使用するゲル濾過であった。全てのタンパク質を約15〜20mg/mLに濃縮し、等分し、液体窒素中で急速冷凍し、−80℃で貯蔵した。
Raf−1−RBDwitt(残基52〜131)タンパク質精製プロトコル。組換え細菌コドン最適化His6−MBP−TEV−Raf1−RBDwitt(残基52〜131)を、発現のために、大腸菌(BL21(DE3))に形質転換した。Ostremら(2013)においてRasを発現させるために使用されたのと同じ誘導プロトコルをRaf−1−RBDwittに使用した。イオン交換クロマトグラフィー精製ステップを省略し、以下の改めた緩衝液を用いて、同様の溶解および精製手順を使用した。溶解緩衝液:20mMのHEPES(pH7.3)、300mMのNaCl、35mMのイミダゾール、1mMのTCEP、プロテアーゼ阻害因子カクテル(Roche、EDTA不含)。溶出緩衝液:500mMのイミダゾールを含有する溶解緩衝液、pH7.3。透析/TEV/ゲル濾過緩衝液:20mMのHEPES(pH7.3)、300mMのNaCl、1mMのTCEP。Raf−1−RBDwittプルダウンアッセイでは、His6タグを含むタンパク質を精製する必要があり、そのため一部をTEVプロテアーゼなしで透析し、Superdex 75カラム(10/300 GL)を使用するゲル濾過によって精製した。全てのタンパク質を約15〜20mg/mLに濃縮し、等分し、液体窒素中で急速冷凍し、−80℃で貯蔵した。
LC/MS全タンパク質質量分析によるテザリングのスクリーニング。この手順は、Ostremら(2013)から全て採用した。4mMのタグ化していない組み換えた1〜169のK−Ras(M72C)GDPを、20mMのHEPES、pH7.5、150mMのNaCl、および10mMのEDTA中で100mMのテザリング断片および1mMのbMEと反応させた。各テザリング反応についての総反応体積は、25mLおよび2体積%のDMSOであった。反応は96ウェルプレート形式で行い、室温で1時間振盪しながら平衡化した後にLC/MSによって個々に分析した。2.1×50mm Acquity UPLC BEH300 C4カラムを備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQDを使用して、エレクトロスプレー質量分析によって修飾率を分析した。R 50%修正の閾値を使用して、1.6%のヒット率を達成した。
2C07およびその誘導体の化学合成および特性評価
化学合成のための一般的方法。全ての溶媒および化学試薬は商業的供給業者から購入し、提供されたまま使用した。1Hスペクトルは、明記されるとおりBruker Avance DRX 400MHz NMR分光計または500MHz NMR分光計のいずれかで取得し、13C NMRは全てBruker Avance DRX 500NMR分光計で取得した。NMR化学シフトは内部溶媒ピークに対するd(ppm)で報告し、カップリング定数はHzで測定した。1H分割パターンは、s(一重線)、d(二重線)、dd(二重線の二重線)、t(三重線)、q(四重線)、およびm(多重線)として報告する。NMRスペクトルは、MNova NMRソフトウェアを使用して処理および分析した。精製化合物の低分解能LC/MS分析は、2.1×50mm Acquity UPLC BEH C18カラム(製品番号:186002350)を備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQD計器で行った。シリカクロマトグラフィーは、Teledyne CombiFlash Rf+計器で行った。全ての逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)は、H2O+0.1%のギ酸およびCH3CN+0.1%のギ酸(5〜95%勾配)を使用してXBridge prep C18カラムを装備したWaters 2545二元勾配モジュール上、254nmでピーク収集をモニタリングしながら行った。
S1−4:tert−ブチル(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)プロピル)カルバメートの合成
[S1−1]:3−クロロプロピルアミン−HCL(5g、38.46ミリモル、1.0当量)を不活性雰囲気下で20mLの乾燥DCMに溶解した。DIPEA(5.47g、42.31ミリモル、1.1当量)を室温でシリンジによって撹拌混合物に添加した。溶液が透明になり、全ての試薬が可溶化したら、反応混合物を0℃に冷却した。不活性雰囲気下で、boc−無水物(8.4g、38.49ミリモル、1.1当量)を5mLの乾燥DCMに溶解した。この溶液を、3−クロロプロピルアミン−HCLの撹拌溶液に0℃でゆっくり添加した。添加後、溶液を室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングしながら5時間混合した。完了したら、25mLのH2Oを、混合しながら周囲雰囲気で反応物に添加した。次いで混合物を希釈し、分液漏斗に移し、水層をDCM(3×20mL)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗粉末を得た。生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物を2:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、S1−1を白色の粉末として得た(MW:193.67g/mol、6.08g、収率82%)。1H NMR(400MHz,CDCl3):3.58(t,J=6.4Hz,2H),3.27(m,2H),1.96(m,2H),1.43(s,9H).
[S1−2]:S1−1(557mg、2.876ミリモル、1当量)を不活性雰囲気下で2mLの乾燥DMFに溶解した。この溶液に、チオ酢酸カリウム(548mg、3.164ミリモル、1.1当量)を粉末として撹拌反応混合物に添加した。反応を一晩進行させ、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングした。反応混合物を20mLのEtOAcで希釈し、分液漏斗に移した。有機層を3×20mLの飽和NaCl溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗黄色油状物質を得た(MW:233.33g/mol、400mg、収率60%)。これは次のステップに十分な純度のものであった。1H NMR(400MHz,CDCl3):3.12(m,2H),2.86(t,J=7.0Hz,2H),2.3(s,3H),1.71(m,2H),1.40(s,9H).
[S1−3]:S1−2(400mg、1.71ミリモル、1当量)を5mLのメタノール性NaOH(5mLのMeOH中5gのNaOH粉末)に溶解した。スラリー混合物に、’2(s)(70.8mg、0.56ミリモル、0.3当量)を添加した。TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングしながら、反応混合物を室温で一晩周囲雰囲気に置いた。完了したら、20mLのH2Oを反応物に添加してあらゆる固体NaOHを溶解し、混合物を分液漏斗に移し、水層をEtOAc(3×20mL)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗油状物質を得た。生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物を1:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、S1−3を薄黄色の油状物質として得た(MW:380.57g/mol、182.5mg、収率56%)。1H NMR(400MHz,CDCl3):3.25(m,4H),2.73(t,J=7.2Hz,4H),1.90(m,4H),1.46(s,18H)
[S1−4]:S1−3(60.6mg、0.159ミリモル、1当量)を3mLの1:1:1のH2O:TEA:DMFに溶解した。この撹拌溶液に、2−(ジメチル−アミノ)エタンチオールHCl(243.5mg、1.27ミリモル、8当量)をTCEP(16mg、0.064ミリモル、0.4当量)と共に添加した。次に溶液を70℃に加熱し、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングしながら一晩反応させた。完了したら、反応混合物をRP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、生成物S1−4を透明な油状物質として得た(MW:294.48g/mol、52mg、収率56%)。1H NMR(400MHz,CD3OD):3.14(m,2H),2.90(m,4H),2.74(m,2H),2.48(s,6),1.86(m,2H),1.44(s,9).
S2−2:tert−ブチル(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)ブチル)カルバメートの合成
[2−1]:1.4−ブロモブタン−1−アミン(420mg、1.67ミリモル、1.0当量)を不活性雰囲気下で2mLの乾燥DMFに溶解した。この溶液に、チオ酢酸カリウム(347mg、3.04ミリモル、1.8当量)を粉末として撹拌反応混合物に添加した。反応を一晩進行させ、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングした。反応混合物を10mLのEtOAcで希釈し、分液漏斗に移した。有機層を3×10mLの飽和NaCl溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、黄色の粗油状物質を得た。2.次に粗油状物質を5mLのメタノール性NaOH(5mLのMeOH中5gのNaOH粉末)に溶解した。スラリー混合物に、’2(s)(70.8mg、0.56ミリモル、0.38当量)を添加した。TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングしながら、反応混合物を室温で一晩周囲雰囲気に置いた。完了したら、20mLのH2Oを反応物に添加してあらゆる固体NaOHを溶解し、混合物を分液漏斗に移し、水層をEtOAc(3×20mL)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗油状物質を得た。生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物を1:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、S2−1を薄黄色の油状物質として得た(MW:2ステップで408.62g/mol、207.2mg、収率61%)。1H NMR(400MHz,CDCl3):3.15(m,4H),2.70(m,4H),1.73(m,4H),1.60(m,4H),1.45(s,18H).
[S2−2]:S2−1(207.2mg、0.507ミリモル、1当量)を3mLの1:1:1のH2O:TEA:DMFに溶解した。この撹拌溶液に、2−(ジメチル−アミノ)エタンチオールHCl(998.6mg、3.55ミリモル、7当量)をTCEP(16mg、0.064ミリモル、0.13当量)と共に添加した。次に溶液を70℃に加熱し、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングしながら一晩反応させた。完了したら、反応混合物をRP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、生成物S2−2を透明な油状のギ酸塩として得た(MW:308.5+46.03(FA)g/mol、95mg、収率26%)。1H NMR(500MHz,(CD3)2SO):8.21(s,1H,HCOOH アルデヒドプロトン),6.85(m,1H),3.31(m,2H),2.84(m,2H),2.72(m,2H),2.58(m,2H),2.21(s,6H),1.60(m,2H),1.45(m,2H),1.38(s,9H).
2C07:N−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)プロピル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[2C07]:1.S1−4(12mg、0.041mmol、1当量)を1mLのDCMに溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、純TFA(250mL、3.3mmol、80当量)を撹拌しながら滴加した。添加したら、反応物を、TLCおよびLC/MSによってモニタリングしながら2時間かけて室温に温まらせた。完了時に、粗混合物を蒸発乾固させた。乾燥したら、粗油状物質を5mLのトルエンに再懸濁し、3回蒸発乾固させて、あらゆる過剰のTFAまたはH2Oを真空中で共沸混合物により除去した。次いで、この粗油状物質を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。2.別の反応容器に、1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(15mg、0.052mmol、1.3当量)を、HATU(24mg、mmol、1.5当量)と共に不活性雰囲気下で1mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(16mg、0.12mmol、3当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、脱保護された粗S2−2を含有する1mLのDMF溶液をシリンジによって添加した。この反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、反応混合物をRP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、生成物2C07を白色粉末のギ酸塩として得た(462.55+46.04(FA)g/mol、14mg、収率67%)。1H(500MHz,(CD3)2SO)d:8.60(m,1H),8.18(s,1H,HCOOH アルデヒドプロトン),8.08(s,1H),7.41(d,J=8.9Hz,2H),7.10.(d,J=8.9Hz,2H),3.83(s,3H),3.31(m,2H),2.85(m,2H),2.77(m,2H),2.56(m,2H),2.19(s,6H),1.86(m,2H).13C(125MHz,(CD3)2SO)d:163.55(HCOOH カルボニルシグナル),160.40,160.04,139.18,131.67,127.43(2C),121.18,120.49,118.34,114.36(2C),58.03,55.60,44.70(2C),37.74,35.80,35.24,28.61.
2C07b:N−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[2C07b]:1.S2−2(10mg、0.032mmol、1当量)を1mLのDCMに溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、純TFA(250mL、3.3mmol、97当量)を撹拌しながら滴加した。全てのTFAを添加したら、反応物を、TLCおよびLC/MSによってモニタリングしながら2時間かけて室温に温まらせた。完了時に、粗混合物を蒸発乾固させた。乾燥したら、粗油状物質を5mLのトルエンに再懸濁し、3回蒸発乾固させて、あらゆる過剰のTFAまたはH2Oを真空中で共沸混合物により除去した。次いで、この粗油状物質を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。2.別の反応容器に、1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(14mg、0.049mmol、1.5当量)を、HATU(mg、mmol、当量)と共に不活性雰囲気下で1mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(6.8mg、0.53mmol、1.6当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、脱保護された粗S2−2を含有する1mLのDMF溶液をシリンジによって添加した。この反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、反応混合物をRP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、生成物2C07bを白色粉末のギ酸塩として得た(476.57+46.03(FA)g/mol、11mg、収率66%)。1H NMR(500MHz,(CD3)2SO)d:8.56(m,1H),8.18(s,1H,HCOOH アルデヒドプロトン),8.05(s,1H),7.40(d,J=8.3Hz,2H),7.09(d,J=8.3Hz,2H),3.83(s,3H),3.24(m,2H),2.85(m,2H),2.76(m,2H),2.63(m,2H),2.24(s,6H),1.68(m,2H),1.58(m,2H),13C NMR(125MHz,(CD3)2SO)d:163.55(HCOOH カルボニルシグナル),160.31,160.04,139.12,131.69,127.43(2C),121.30,120.51,118.35,114.37(2C),57.80,55.60,44.50(2C),38.47,37.46,35.37,27.80,25.96.
2C07c:N−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)プロピル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[S3−1]:1.エチル−4−ピラゾールカルボキシレート(100mg、0.71mmol、1当量)および4−メトキシ−フェニルボロン酸(110.6mg、0.71mmol、11当量)を不活性雰囲気下で1mLの乾燥DMFに溶解し、60℃に加熱した。酢酸銅(II)(117.4mg、0.54mmol、0.75当量)を不活性雰囲気下で1:1の乾燥ピリジンおよびDMF(0.5mL:0.5mL)の混合物に溶解した。次いで、この混合物をシリンジによってカルボキシレートおよびボロン酸のDMF溶液に添加し、反応の完了をTLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、反応物を室温に冷却し、綿を通して濾過して、不溶性の銅沈殿剤を除去した。濾過した反応物を真空中で濃縮し、生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物を3:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、生成物S3−1を透明の油状物質として得た(MW:246.26g/mol、110mg、収率63%)。2.S3−1を2mLの1:1のMeOH:H2Oに溶解し(110mg、0.45ミリモル、1当量)、LiOH(11mg、0.45mmol、1当量)を添加した。混合物を70℃に加熱し、TLCおよびLC/MSによって完了をモニタリングした。完了したら、反応混合物を室温に冷却した。冷却した混合物に、pHが4未満になるまで2mLの1N HClを添加した。次いで、反応混合物を5mLのEtOAcで希釈し、分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、粗白色粉末を得た。これは次のステップに十分な純度のものであった(MW:218.21g/mol、90mg、収率92%)。
[2C07c]:1.S1−4(10mg、0.034mmol、1当量)を1mLのDCMに溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、純TFA(250mL、3.3mmol、97当量)を撹拌しながら滴加した。全てのTFAを添加したら、反応物を、TLCおよびLC/MSによってモニタリングしながら2時間かけて室温に温まらせた。完了時に、粗混合物を蒸発乾固させた。乾燥したら、粗油状物質を5mLのトルエンに再懸濁し、3回蒸発乾固させて、あらゆる過剰のTFAまたはH2Oを真空中で共沸混合物により除去した。次いで、この粗油状物質を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。2.別の反応容器に、S3−1(12mg、0.055mmol、1.6当量)を、HATU(26mg、0.068mmol、2当量)と共に不活性雰囲気下で1mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(9mg、0.070mmol、2当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、脱保護された粗S2−2を含有する1mLのDMF溶液をシリンジによって添加した。この反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、5mLのH2Oおよび5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物を3:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、生成物2C07cを透明の油状物質として得た(394.55g/mol、9mg、収率67%)。1H(500MHz,(CD3)2SO)d:8.78(s,1H),8.24(m,1H),8.08(s,1H),7.74(d,J=8.9Hz),7.07(d,J=8.9Hz),3.80(s,3H),3.31(m,2H),2.84(m,2H),2.78(m,2H),2.55(m,2H),2.18(s,6H),1.86(m,2H).13C(125MHz,(CD3)2SO)d:161.50,158.10,139.72,132.83,128.60,120.35,120.26(2C),114.70(2C),58.05,55.47,44.75(2C),37.32,35.88,35.34,28.90.
2B02:N−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)ジスルファニル)プロピル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミドの合成
[2B02]:1.S1−4(10mg、0.034mmol、1当量)を1mLのDCMに溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、純TFA(250mL、3.3mmol、97当量)を撹拌しながら滴加した。全てのTFAを添加したら、反応物を、TLCおよびLC/MSによってモニタリングしながら2時間かけて室温に温まらせた。完了時に、粗混合物を蒸発乾固させた。乾燥したら、粗油状物質を5mLのトルエンに再懸濁し、3回蒸発乾固させて、あらゆる過剰のTFAまたはH2Oを真空中で共沸混合物により除去した。次いで、この粗油状物質を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。2.別の反応容器に、2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ酢酸(9.6mg、0.051mmol、1.5当量)を、HATU(21.7mg、0.057mmol、1.7当量)と共に不活性雰囲気下で1mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(7.4mg、0.051mmol、1.5当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、脱保護された粗S2−2を含有する1mLのDMF溶液をシリンジによって添加した。この反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、反応混合物をRP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、生成物2B02を白色粉末のギ酸塩として得た(365.51+46.03(FA)g/mol、7mg、収率50%)。1H(500MHz,(CD3)2SO)d:8.84(m,1H),8.73(s,1H),8.17(s,1H,HCOOH アルデヒドプロトン),8.22(m,1H),7.26(m,2H),7.26(m,1H),3.31(m,2H),2.86(m,2H),2.76(m,2H),2.61(m,2H),2.22(m,6H),1.88(m,2H).13C(125MHz,(CD3)2SO)d:182.28,163.83,163.58(HCOOH カルボニルシグナル),138.55,136.35,126.27,123.57,122.68,121.34,112.67,112.24,57.89,44.58(2C),37.44,35.51,35.49,28.57.
1:N−(4−アクリルアミドフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[1]:1.1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.175mmol、1当量)を、HATU(66.5mg、0.175mmol、1当量)と共に不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(24.2mg、0.192mmol、1.1当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、p−フェニレンジアミン(75.7mg、0.7mmol、4当量)を添加した。反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、5mLのH2Oおよび5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物を、CombiFlash精製システムを使用してHex:EtOAcシリカクロマトグラフィーによって精製した。中間体を1:1のHex:EtOAcで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、中間体を黄色の油状物質として得た(376.41g/mol、33.5mg、収率51%)。2.ステップ1からの精製生成物の一部(15mg、0.040mmol、1当量)を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。乾燥TEA(8.1mg、0.080mmol、2当量)をシリンジによって0℃で添加した。不活性雰囲気下の別のバイアル中で、900mLの乾燥DMFと100mLの純塩化アクリロイルとを混合して、1:10希釈の塩化アクリロイル試薬を作製した。この希釈液32mLをシリンジによって0℃の反応バイアル(3.6mg、0.040mmol、1当量)に移した。反応物を室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、1mLの飽和NaHCO3溶液を添加し、15分間混合させて反応をクエンチした。これに、5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物を、CombiFlash精製システムを使用してDCM:MeOHシリカクロマトグラフィーによって精製した。中間体を10:1のDCM:MeOHで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、化合物1を透明な油状物質として得た(430.38g/mol、9.3mg、収率54%)。1H(500MHz,(CD3)2CO)d:8.08(s,1H),7.65(s,4H),7.42(m,2H),7.10(m,2H),6.44(dd,J1=17.0Hz,J2=9.5Hz,1H),6.36(dd,J1=17.0Hz,J2=2.3Hz,1H),5.78(dd,J1=9.5Hz,J2=2.3Hz,1H),3.89(s,3H).
2:N−(3−アクリルアミドフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[2]:1。1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.175mmol、1当量)を、HATU(66.5mg、0.175mmol、1当量)と共に不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(90.3mg、0.700mmol、4当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、m−フェニレンジアミン(76mg、0.700mmol、4当量)を添加した。反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、5mLのH2Oおよび5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物を、CombiFlash精製システムを使用してDCM:MeOHシリカクロマトグラフィーによって精製した。中間体を10:1のDCM:MeOHで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、中間体を黄色の油状物質として得た(376.41g/mol、21mg、収率32%)。2.ステップ1からの精製生成物(21mg、0.056mmol、1当量)を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。乾燥TEA(22.7mg、0.223ミリモル、4当量)をシリンジによって0℃で添加した。不活性雰囲気下の別のバイアル中で、900mLの乾燥DMFと100mLの純塩化アクリロイルとを混合して、1:10希釈の塩化アクリロイル試薬を作製した。この希釈液50mLをシリンジによって0℃の反応バイアル(5.5mg、0.061mmol、1.1当量)に移した。反応物を室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、1mLの飽和NaHCO3溶液を添加し、15分間混合させて反応をクエンチした。これに、5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物を、CombiFlash精製システムを使用してDCM:MeOHシリカクロマトグラフィーによって精製した。中間体を10:1のDCM:MeOHで溶出させ、収集した画分を蒸発乾固させて、化合物2を透明な油状物質として得た(430.38g/mol、8.2mg、収率34%)。1H(500MHz,CD3OD)d:8.06(s,1H),7.43(m,1H),7.41(m,1H),7.40(m,2H),7.31(s,1H),7.08(s,2H),6.44(dd,J1=16.94Hz,J2=9Hz,1H),6.35(d,J=16.94Hz,1H),5.76(d,J=9.7Hz,1H)
3:N−(3−アシルアミド−5−クロロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[3]:1.1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(500mg、1.75mmol、1当量)を、HATU(732mg、1.93mmol、1.1当量)と共に不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。撹拌しながら、DIPEA(1.8g、14mmol、8当量)を0℃で滴加した。全てのDIPEAを添加したら、これを15分間静置した。この後、5−クロロ−m−フェニレンジアミン(996mg、7.0mmol、4当量)を添加した。反応物を2時間かけて室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、5mLのH2Oおよび5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。粗生成物を1:1のACN:H2Oに溶解し、RP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、カップリングした中間体を透明な油状物質として得た(410.78g/mol、245mg、収率34%)。2.ステップ1からの精製生成物の一部(100mg、0.22mmol、1当量)を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。乾燥TEA(90mg、0.85ミリモル、4当量)をシリンジによって0℃で添加した。20mLの塩化アクリロイルをシリンジによって0℃の反応バイアル(22mg、0.242mmol、1.1当量)に移した。反応物を室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、1mLの飽和NaHCO3溶液を添加し、15分間混合させて反応をクエンチした。これに、5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。粗生成物を1:1のACN:H2Oに溶解し、RP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、化合物3を透明な油状物質として得た(464.78g/mol、48mg、収率47%)。1H(500MHz,(CD3)2SO)d:10.71(s,1H),10.41(s,1H),8.05(m,1H),7.69(m,1H),7.49(m,1H),8.29(s,1H),7.46(m,2H),7.12(m,2H),6.44(dd,J1=17.00Hz,J2=10.08Hz,1H),6.30(dd,J1=17.00Hz,J2=1.76Hz,1H),5.80(dd,J1=10.08Hz,J2=1.76Hz,1H),3.85(s,3H).13C(125MHz,(CD3)2SO)d:163.47,160.15,159.32,140.64,140.25,139.55,133.08,131.51,131.46,127.64,127.47(2C),120.74,120.38,118.22,114.40(2C),114.28,114.26,108.83,55.60.
4:N−(3−クロロ−5−プロピオンアミドフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
[4]:1.上述した化合物3の合成のステップ1を参照されたい。2.化合物3の合成ステップ1からの精製しカップリングした生成物の一部(100mg、0.22mmol、1当量)を不活性雰囲気下で0.5mLの乾燥DMFに溶解した。乾燥TEA(90mg、0.85ミリモル、4当量)をシリンジによって0℃で添加した。20mLの塩化プロピオニルをシリンジによって0℃の反応バイアル(22mg、0.242mmol、1.1当量)に移した。反応物を室温に温まらせ、TLCおよびLC/MSによってモニタリングした。完了したら、1mLの飽和NaHCO3溶液を添加し、15分間混合させて反応をクエンチした。これに、5mLのEtOAcを添加し、混合物を分液漏斗に移した。水層をEtOAc(5mL×3)中に抽出した。粗生成物を1:1のACN:H2Oに溶解し、RP−HPLC(H2O[0.1%TFA]:ACN[0.1%TFA])で分離し、凍結乾燥させて、化合物4を透明な油状物質として得た(466.8g/mol、74mg、収率72%)。1H(500MHz,(CD3)2SO)d:10.66(s,1H),10.12(s,1H),8.28,(s,1H),7.97(m,1H),7.58(m,1H),7.46(m,3H),7.12(m,2H),3.85(s,3H),2.33(q,J=7.6Hz,2H),1.08(t,J=7.6Hz,3H).13C(125MHz,(CD3)2SO)d:172.47,160.13,159.29,140.96,140.16,139.54,132.96,131.47,127.47(2C),120.78,120.39,118.22,114.40(2C),113.97,113.73,108.52,55.60,29.56,9.53.
2C07、2B02、および2C07誘導体のβME50の決定。各反応物は総体積50mLであり、LC/MSによる分析のために96ウェルプレートフォーマットで実施した。ゲル濾過緩衝液中の4mMのRas、1mMのMgCl2、100mMのテザリング化合物のベースマスターミックスを作製した。25mMの3MEを補充した同じ試薬を含有する別のマスターミックスも作製した。25mMの3MEを含有する100mLのマスターミックスを、列Aのウェルに入れた。残りの列には、3MEを含まない50mLのマスターミックスを充填した。マルチチャネルピペットを使用して、溶液を列AからHまで1:1で連続希釈した。これにより、25mMから185mMまで変化する3ME濃度による8つの反応を行った。設置後、トレイを室温で1時間混合しながら平衡化させた。平衡化した後、修飾率をLC/MSによって検出した。2.1×50mm Acquity UPLC BEH300 C4カラムを備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQDを使用して、エレクトロスプレー質量分析によって修飾率を分析した。各3ME濃度についての修飾率をPRISMにおいてプロットし、ボルツマンシグモイド非線形回帰を使用して適合させ(曲線適合)、3ME 50値および95%信頼区間を決定した。
結晶化、データ収集、および構造決定。全てのX線結晶学について、Ostremら(2013)に概説されているものと類似したプロトコルに従った。全てのタンパク質結晶学調製物に対し、セットアップ前に1mMのMgCl2を添加した。不溶性タンパク質を除去するための高速遠心分離の後、懸滴蒸発拡散のために1:1体積のタンパク質および沈殿溶液を混合した。タンパク質濃度は、沈殿溶液で希釈する前、8〜12mg/mLの範囲で変動させた。最初のスクリーニングでは、Qiagenスクリーニングプレート(主要なリソースの表を参照されたい)を使用して、最適な沈殿溶液を見い出した。96ウェルスクリーニングトレイをセットアップするため、TTPLabtech Mosquito Nanoliter Dropsetterを利用し、結晶を温度管理された結晶貯蔵施設内で20℃で静止させた。毎日、トレイを結晶形成についてモニタリングした。一般的に、結晶が採取に十分な大きさに成長する前に、数日が経過する(3〜5日)。一般的な成功した貯留槽条件は様々なPEG沈殿剤を含み(以下の表を参照されたい)、いくつかに添加剤溶液を添加して向上させた。添加剤溶液を10体積%添加し、市販のNeXtal DWBlock Opti Salt Suite溶液からスクリーニングした。最良の沈殿溶液ヒットに対し、懸滴を、より大きな結晶トレイを使用して設定し、大きな単結晶を生じるように最適化した。様々な量のグリセロールを添加することによって、結晶を凍結保護した。ループしたら、回折データを得る前に、結晶を凍結し、液体窒素中で貯蔵した。全てのデータセットは、Berkeley Advanced Light SourceにあるBeamline 8.2.2(100 K窒素流)で収集した。データセットはiMosflmを用いて統合し、CCP4ソフトウェアスイートでAimlessおよびScalaを用いてスケーリングした(Battyeら(2011)、EvansおよびMurshudov(2013)、Evans(2006))。Phenix MRage分子置換プログラムを使用して、1〜169K−Ras(M72C)Cys Light GDP 2C07の初期構造を解明した(Collaborative Computational ProjectN.4,1994、EvansおよびMurshudov(2013)、Evans(2006))。Ostremらによって以前に寄託されたS−IIP構造(PDB:4LYJ)により、モデル構築のための最良の解および出発点が提供された。シミュレーテッドアニーリング、ADP(B因子)精緻化、TLS(TLSMDサーバによって提供されるパラメータ)を用いて、Cootにおける手作業の構築およびPhenixにおける数回の精緻化により、解を更に精緻化した(Adamsら(2011)、Printerら(2011))。その後の結晶構造データセットに類似の精緻化プロセスを施した。リガンドの幾何学的拘束は、Phenix Elbowを使用して生成した(Moriartyら(2009))。1−166 H−Ras(M72C)GppNHp 2C07データセットに、いくつかの切断型モデルを使用してMRage分子置換を施すと、以前に寄託された1−166 H−Ras GppNHp構造(PDB:3K9L)が最良の出発解をもたらした。CCP4mgによって生成し、その後PyMOLでレンダリングした静電面を除いて、全ての図はPyMOLで作成した。結晶統計については、本明細書に記載の表2を参照されたい。
水素重水素交換質量分析データの収集。HDX反応を、40pmolのタンパク質を用いて実施し、46μLのD2O緩衝溶液(10mMのHEPES、pH7.5、50mMのNaCl、97%のD2O)の添加によって開始して、87%のD2Oの最終濃度を得た。交換を0.3秒、3秒、30秒、300秒、および3000秒間実行し、これをクエンチ緩衝液(最終濃度0.6Mのグアニジン−HCl、0.8%のギ酸)の添加により終了させた。試料を液体窒素中で急速凍結し、質量分析まで−80℃で貯蔵した。タンパク質試料を急速解凍し、2℃でUPLCシステムに注入した。タンパク質を、3分間200μL/分で10℃および2℃で2つの固定化ペプシンカラム(Applied Biosystems;porosyme、2−3131−00)に泳動させ、ペプチドをVanGuardプレカラムトラップ(Waters)に収集した。続いて、トラップを、Acquity 1.7μm粒子、100 3 1 mm2 C18 UPLCカラム(Waters)に沿って、5〜36%のB(緩衝液A 0.1%ギ酸、緩衝液B 100%アセトニトリル)の勾配を使用して16分かけて溶出させた。質量分析実験は、200℃の温度および4.5kVのスプレー電圧で操作するエレクトロスプレーイオン化源を使用して、150〜2200m/zの質量範囲にわたって取得するImpact II TOF(Bruker)で行った。タンデムMS/MS実験(150〜2200m/zから0.5秒の前駆体スキャン;150〜2200m/zから12回の0.25秒の断片スキャン)に続くデータ依存型取得方法を使用して、ペプチドを同定した。MS/MSデータセットを、PEAKS7(PEAKS)を使用して分析し、精製タンパク質および既知の汚染物質のデータベースを使用して、誤った発見率を1%に設定した。
重水素取り込みの計算は、以前に説明されているとおりに実行した(Fowlerら(2016))。HD−Examiner Software(Sierra Analytics)を使用して、各ペプチドへの重水素取り込みのレベルを自動的に計算した。全てのペプチドを、正しい荷電状態および重複ペプチドの存在について手動で検査した。実験的同位体クラスターの重心を使用して、重水素化レベルを計算した。
His6−MBP−Raf−1−RBDによるRas GppNHpのインビトロプルダウンアッセイ。各His6−MBP−Raf−1−RBDインビトロプルダウンについて、総体積は500μLであった。各反応物は以下の最終組成を有した:20、80、200、400、または800nMいずれかのRas GppNHp(0.2mg/mLのRasストックから)、75nMのBSA(2.5μg、0.5mg/mLのBSAストック5μL)、200nMのHis6−MBP−Raf−1−RBD(5.3μg、His6−MBP−Raf−1−RBDwittの4.38mg/mLのストック1.2μL)、および体積に合わせたRafプルダウン緩衝液(25mMのトリス(pH7.2)、150mMのNaCl、5mMのMgCl2、1%のNP−40、5%のグリセロール、20mMのイミダゾール)。次に、試料を30分間4℃で穏やかに回転させることによって混合した。平衡化しながら、50μLのNi−NTAスラリー(Qiagen)を酢酸セルローススピンカップに添加し、卓上遠心分離機で30秒間5000rpmで回転させる。ビーズ保存用緩衝液を洗い流すために400μLのRafプルダウン緩衝液でビーズを洗浄する。各スピンダウン溶液を加える前に、10μLを取り、ローディング対照試料として保存する。洗浄したNi−NTAビーズを詰めた各スピンカップに、残りの平衡化したプルダウン溶液を添加し、スピンカップをパラフィルムで密封し、4℃で更に30分間回転させる。混合後、試料を30秒間5,000rpmで遠心分離させる。フロースルーをトスする。400μLのRafプルダウン緩衝液でビーズを5回洗浄する。最後の洗浄後、ビーズに付着している一切の余分な緩衝液を除去するために最後の遠心分離をもう1回行う。各カップに、50μLの5倍SDSローディング緩衝液を加え、ボルテックスすることによって混合する。緩衝液をビーズ上に5分間静置した後、1.5分間5000rpmで遠心分離させることによって新しい試験管に溶出する。10μLの各ローディング対照試料および25μLの各溶出プルダウンをSDS−PAGEゲル上に充填し、ウエスタンブロット分析のためにニトロセルロースブロットに移す。5%のBSA TBS緩衝液でブロックし、次いでTBST中5%のBSA中の1:500で希釈したパンRas一次抗体(Cell Signaling#3965)でブロットする。ブロットを、LICOR適合二次抗体を使用して読み出した。プルダウンシグナルは、入力タンパク質シグナルに対する比として報告した。
EDTA触媒ヌクレオチド交換による内因性ヌクレオチド親和性。各EDTA触媒反応について、総体積は500μLであった。各反応物は以下の最終組成を有した:100nMのRas GDP(1μg、0.2mg/mLのRasストック5μL)、75nMのBSA(2.5μg、0.5mg/mLのBSAストック5μL)、100μMの総ヌクレオチド濃度(10mMのストック溶液からの5μLの様々な割合のGDP:GppNHp)、10mMのEDTA(0.5MのEDTA10μL、pH8.0)、64mMのMgCl2(2MのMgCl2ストック16μL)、3μMのHis6−MBP−Raf−1−RBDwitt(80μg、His6−MBP−Raf−1−RBDwittの4.38mg/mLのストック18.3μL)、および体積に合わせたRafプルダウン緩衝液(25mMのトリス(pH7.2)、150mMのNaCl、5mMのMgCl2、1%のNP−40、5%のグリセロール、20mMのイミダゾール)。EDTA触媒ヌクレオチド交換を開始する前に、Ras、BSA、ヌクレオチド、およびRafプルダウン緩衝液を、氷上でピペットによって混合した。各試験管にEDTAを添加し、試料を3回反転させ、次いで30℃に予熱したチューブラックに置いた。交換を30℃で15分間生じさせ、5分ごとに各試験管を3回反転させた。15分間の交換が完了したら、MgCl2を各試験管に添加し、3回反転させ、15分間氷上に置いた。氷上でクエンチしている間に、100μLのNi−NTAスラリー(Qiagen)を酢酸セルローススピンカップに添加し、卓上遠心分離機で30秒間5000rpmで回転させる。ビーズ保存用緩衝液を洗い流すために400μLのRafプルダウン緩衝液でビーズを洗浄する。ビーズおよびHis6タグ化Raf−1−RBDwittを添加する前に、10μLの試料をローディング対照として取り、これを5μLの5倍SDSローディング緩衝液でクエンチする。洗浄したNi−NTAビーズを詰めた各スピンカップに、クエンチしたEDTA触媒交換反応物およびHis6タグ化Raf−1−RBDwittを添加する。スピンカップをパラフィルムで密封し、4℃で1時間回転させる。混合後、試料を30秒間5,000rpmで遠心分離させる。フロースルーをトスする。400μLのRafプルダウン緩衝液でビーズを5回洗浄する。最後の洗浄後、ビーズに付着している一切の余分な緩衝液を除去するために最後の遠心分離をもう1回行う。各カップに、50μLの5倍SDSローディング緩衝液を加え、ボルテックスすることによって混合する。緩衝液をビーズ上に5分間静置した後、1.5分間5000rpmで遠心分離させることによって新しい試験管に溶出する。10μLの各ローディング対照試料および25μLの各溶出プルダウンをSDS−PAGEゲル上に充填し、ウエスタンブロット分析のためにニトロセルロースブロットに移す。5%のBSA TBS緩衝液でブロックし、次いでTBST中5%のBSA中の1:500で希釈したパンRas一次抗体(Cell Signaling#3965)でブロットする。ブロットを、LICOR適合二次抗体を使用して読み出し、定量化した。GDPのみ(即ち、0%のGppNHp)の交換各々からのシグナルを、各タンパク質構築物についての20%、50%、および66%のGppNHpプルダウンシグナルからバックグラウンドとして差し引いた。GppNHpのみのレーン(即ち、100%のGppNHp)のシグナルを1に正規化し、全ての他のシグナルは、試験した各タンパク質構築物内のこのバンドに対して作成した。
His6タグ化SOSCATによるRas GDPインビトロプルダウンアッセイ。この実験は、Hallら(2001)に発表された手順に基づいて創出した。各SOSCATインビトロプルダウンについて、総体積は500μLであった。各反応物は以下の最終組成を有した:20、80、200、400、または800nMいずれかのRas GDP(0.2mg/mLのRasストックから)、75nMのBSA(2.5μg、0.5mg/mLのBSAストック5μL)、200nMのHis6−SOSCAT(6μg、His6−SOSCATの希釈した0.2mg/mLのストック3μL)、および体積に合わせたSOSCATプルダウン緩衝液(20mMのトリス(pH7.6)、50mMのNaCl、5mMのEDTA、1%のTriton X−100、20mMのイミダゾール)。次に、試料を30分間4℃で穏やかに回転させることによって混合した。平衡化しながら、50μLのNi−NTAスラリー(Qiagen)を酢酸セルローススピンカップに添加し、卓上遠心分離機で30秒間5000rpmで回転させる。ビーズ保存用緩衝液を洗い流すために400μLのSOSCATプルダウン緩衝液でビーズを洗浄する。各スピンダウン溶液を加える前に、10μLを取り、ローディング対照試料として保存する。洗浄したNi−NTAビーズを詰めた各スピンカップに、残りの平衡化したプルダウン溶液を添加し、スピンカップをパラフィルムで密封し、4℃で更に30分間回転させる。混合後、試料を30秒間5,000rpmで遠心分離させる。フロースルーをトスする。400μLのSOSCATプルダウン緩衝液でビーズを5回洗浄する。最後の洗浄後、ビーズに付着している一切の余分な緩衝液を除去するために最後の遠心分離をもう1回行う。各カップに、50μLの5倍SDSローディング緩衝液を加え、ボルテックスすることによって混合する。緩衝液をビーズ上に5分間静置した後、1.5分間5000rpmで遠心分離させることによって新しい試験管に溶出する。10μLの各ローディング対照試料および25μLの各溶出プルダウンをSDS−PAGEゲル上に充填し、ウエスタンブロット分析のためにニトロセルロースブロットに移す。5%のBSA TBS緩衝液でブロックし、次いでTBST中5%のBSA中の1:500で希釈したパンRas一次抗体(Cell Signaling#3965)でブロットする。ブロットを、LICOR適合二次抗体を使用して読み出し、定量化した。最大入力シグナルを各タンパク質構築物について1に正規化し、各プルダウンシグナル(即ち、それぞれ、20nM、80nM、200nM、400nM、および800nM)をその最大シグナルと比較して報告した。したがって、正規化プルダウンシグナルは、その特定のタンパク質構築物について検出された最大ブロットシグナルに対するRasプルダウンの割合を表す。
His6タグ化Raf−1−RBDによるRas GppNHpプルダウンによって分析したインビトロのSOSCAT触媒ヌクレオチド交換。各SOSCATインビトロ触媒ヌクレオチド交換反応について、総体積は500μLであった。各反応物は以下の最終組成を有した:100nMのRas GDP(1μg、0.2mg/mLのRasストック5μL)、75nMのBSA(2.5μg、0.5mg/mLのBSAストック5μL)、800nMのSOSCAT(6μg、His6−SOSCATの希釈した0.2mg/mLのストック12μL)、100μMの総ヌクレオチド濃度(10mMのヌクレオチドストック溶液5μL)、200nMのHis6−MBP−Raf−1−RBDwitt(5.3μg、His6−MBP−Raf−1−RBDwittの4.38mg/mLのストック1.2μL)、および体積に合わせたSOSCAT触媒交換緩衝液(20mMのトリス(pH7.6)、50mMのNaCl、5mMのMgCl2、1%のTriton X−100、20mMのイミダゾール)。Ras、BSA、SOSCAT、ヌクレオチド、およびSOSCAT触媒交換緩衝液をエッペンドルフチューブ中で混合し、4℃で3時間回転させる。平衡化しながら、50μLのNi−NTAスラリー(Qiagen)を酢酸セルローススピンカップに添加し、卓上遠心分離機で30秒間5000rpmで回転させる。ビーズ保存用緩衝液を洗い流すために400μLのSOSCAT触媒交換緩衝液でビーズを洗浄する。各交換反応物に、His6−MBP−Raf−1−RBDwittを添加する。各スピンダウン溶液をスピンカップに加える前に、10μLを取り、ローディング対照試料として保存する。洗浄したNi−NTAビーズを詰めた各スピンカップに、残りの交換反応物を添加し、スピンカップをパラフィルムで密封し、4℃で1時間回転させる。混合後、試料を30秒間5,000rpmで遠心分離させる。フロースルーをトスする。400μLのSOSCATプルダウン緩衝液でビーズを5回洗浄する。最後の洗浄後、ビーズに付着している一切の余分な緩衝液を除去するために最後の遠心分離をもう1回行う。各カップに、50μLの5倍SDSローディング緩衝液を加え、ボルテックスすることによって混合する。緩衝液をビーズ上に5分間静置した後、1.5分間5000rpmで遠心分離させることによって新しい試験管に溶出する。10μLの各ローディング対照試料および25μLの各溶出プルダウンをSDS−PAGEゲル上に充填し、ウエスタンブロット分析のためにニトロセルロースブロットに移す。5%のBSA TBS緩衝液でブロックし、次いでTBST中5%のBSA中の1:500で希釈したパンRas一次抗体(Cell Signaling#3965)でブロットする。ブロットを、LICOR適合二次抗体を使用して読み出し、定量化した。+GppNHpおよび+SOScatプルダウン条件を定量化し、各タンパク質構築物についての入力シグナルに対する比として報告した。
求電子剤標識実験各反応物を、LC/MSによる分析のために96ウェルプレートフォーマットで分析した。全反応体積は、一時点標識実験では25μL、丸24時間の時間経過では200μLであった。25μLの反応物はV底96ウェルプレートのウェル中で行い、200μLの反応物は1.25mLエッペンドルフチューブ中で行った。全ての標識反応は、室温で、還元剤を用いないゲル濾過緩衝液(20mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl)中で実施した。最終反応混合物は、4μMのRas、1mMのMgCl2であり、4体積%の総DMSO濃度を有した。求電子剤ストックを10mMでDMSO中で作製し、等分し、凍結した。標識反応を、所望の体積の10mM求電子剤ストックを添加することによって開始し、ピペットで十分に混合した。新しい求電子剤の一般的なスクリーニングを、100μMの求電子剤にて3連で行い、24時間のインキュベーション後の単一時点としてサンプリングした。化合物3については、インキュベーションの最初の10時間は2時間ごとにサンプリングを行ないながら、標識時間経過を20μMの化合物にて実施し、一晩インキュベーションした後、タンパク質が完全に修飾されるまで継続した。所望の時点に達するまで、反応物を暗所(アルミホイルで覆うかまたはベンチ引出内のいずれか)にて室温で放置した。24時間の一点標識実験については、反応物を96ウェルプレートから直接サンプリングし、LC/MSにより分析した。複数の時点による実験のために、200μLのマスター反応物の22.5μLのアリコートをサンプリングし、2.5μLの2%ギ酸(同様にゲル濾過緩衝液中で作製)を添加することによってクエンチした。次いで、この25μLのクエンチした試料をLC/MSによって分析し、残りのマスター反応物を、ピペットで穏やかに混合した後も反応させ続けた。2.1×50mm Acquity UPLC BEH300 C4カラムを備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQDを使用して、エレクトロスプレー質量分析によって修飾率を分析した。
競合標識実験200mLの反応は、室温で、還元剤を用いないゲル濾過緩衝液(20mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl)中で行った。各試薬の最終濃度は以下の通りであった:4mMのRas、1mMのMgCl2、20mMの化合物3、XmMの化合物4、および4体積%の総DMSO濃度。化合物4は、それぞれ0×(0mM)、1×(20mM)、3×(60mM)、および9×(180mM)の範囲で変化させた。所望体積のゲル濾過緩衝液、MgCl2、DMSO、ならびに化合物3および4の10mMの化合物ストックを最初に添加し、十分に混合した後、タンパク質を添加した。4mMになるまでマスター反応物中に希釈した濃縮Rasストックを添加し、ピペットで穏やかに混合することによって、反応を開始した。各反応を3連で設定し、所望の時点に達するまで、暗所(アルミホイルで覆うかまたはベンチ引出内のいずれか)にて室温で反応させた。各時点で、各200mLのマスター反応物の22.5mLアリコートをサンプリングし、2.5mLの2%ギ酸(同様にゲル濾過緩衝液中で作製)を添加することによってクエンチした。次いで、この25mLのクエンチした試料をLC/MSによって分析し、残りのマスター反応物を、ピペットで穏やかに混合した後も反応させ続けた。2.1×50mm Acquity UPLC BEH300 C4カラムを備えたWaters Acquity UPLC/ESI−TQDを使用して、エレクトロスプレー質量分析によって修飾率を分析した。
脂質キナーゼアッセイのためのH‐Ras構築物の精製および修飾1〜181 H−Ras(G12V/C118S)およびH−Ras(G12V/M72C/C118S)を発現するプラスミドをBL21 DE3に形質転換し、培養物を、100mg/mLのIPTGを用いてOD0.6〜0.9で誘導した。次いで培養物を37℃で4時間成長させた後、細胞をペレット化し、−80℃で貯蔵した。凍結ペレットを溶解緩衝液に再懸濁し、超音波処理(10秒ON;10秒OFF;Power−6.0)により溶解した。Triton−Xを0.1%の最終濃度まで添加し、溶解物を20,000gで45分間遠心分離させた(Beckman Coulter Avanti J−25I、JA 25.50ローター)。上清を、10mMのイミダゾールpH8.0を含有する緩衝液(NiNTA A)で平衡化した5mLのHisTrap(商標)FFカラム(GE Healthcare)にロードした。20mLのNiNTA Aおよび200mMのイミダゾールpH8.0(NiNTA B)を含有する20mLの6%緩衝液で洗浄した後、タンパク質を100%のNiNTA B中で溶出させた。溶出物を、10,000 MWCO Amicon濃縮器(Millipore)中でNiNTA Aによって緩衝液交換した。試料を2mL未満まで濃縮し、TEVプロテアーゼを約0.3mg/mLまで添加した。切断を4℃で一晩進行させた。TEVプロテアーゼを脱濃縮(de−enrich)するために、タンパク質溶液をHisTrap(商標)FFカラムにロードし、10mLのNiNTA A緩衝液で溶出させた。溶出液を約2mLに濃縮した。
H−Ras G12Vについては、2倍過剰のGTPgSを25mMのEDTAと共に添加し、室温で1時間インキュベートした。溶液をホスファターゼ緩衝液(32mMのTris pH8.0、200mMの硫酸アンモニウム、0.1mMのZnCl2、2mMのbME)で緩衝液交換し、H−Ras1ミリグラムあたり1単位の固定化子牛アルカリホスファターゼ(Sigma)を2倍過剰のヌクレオチドと共に添加した。室温で1時間インキュベートした後、MgCl2を30mMまで添加して結合したヌクレオチドを定位置にロックし、固定化ホスファターゼビーズを0.22ミクロンのスピンフィルター(EMD Millipore)を使用して除去した。
M72C構築物については、タンパク質を25mMのEDTAと共に室温で1時間インキュベートした。ホスファターゼ緩衝液による緩衝液交換の後、固定化子牛アルカリホスファターゼを1単位/mgまで添加し、室温で1時間インキュベートした。ホスファターゼビーズを除去し、そして5倍過剰のGDPを添加した。室温で30分の後、MgCl2を30mMの最終濃度まで添加した。
タンパク質をRasゲル濾過緩衝液(20mMのHEPES pH7.0、150mMのNaCl、1mMのMgCl2)によって緩衝液交換し、1mL未満に濃縮した。タンパク質を、Rasゲル濾過緩衝液中で平衡化したSuperdex(商標)75 10/300 GLサイズ排除カラム(GE Healthcare)に注入した。
阻害因子へのカップリングは、100mMのM72C構築物、100mMのTCEP、1mMのMgCl2および200mMの化合物3を含有する反応物中で行った。DMSOを5%の最終濃度に調整した。24時間後、250mMの総最終濃度まで更に阻害因子を添加した。カップリングを4℃で約72時間進行させた。カップリング効率は約70%であった。カップリングしたタンパク質をゲル濾過緩衝液によって交換し、H−Ras(G12V)構築物と同じ様式でGTPgSを負荷した。次いで、タンパク質を、過剰なヌクレオチドを除去するためにRasゲル濾過緩衝液中で平衡化したSuperdex(商標)75 10/300 GLサイズ排除カラム(GE Healthcare)に泳動させた。
マレイミド小胞へのH‐Rasのカップリングマレイミド含有膜へのカップリングは、以前に説明されているとおりに実行した(Siempelkampら(2017))。端的には、H−Ras構築物を、5mg/mLのPM−MCC小胞100mL(5%のブタ脳ホスファチジルイノシトール4,5−ビスホスフェート、10%のマレイミドメチルホスホエタノールアミン、30%のウシ脳ホスファチジルセリン、40%の卵黄ホスファチジルエタノールアミン(PE)、および15%の卵黄ホスファチジルコリン)に、マレイミドあたり1.25のH−Rasのモル比で添加した。チオール−マレイミド共役反応物を窒素下で2分間バブリングし、室温で1時間進行させた後、4℃で一晩インキュベートした。小胞のみの対照は、H−Rasの代わりに緩衝液を添加したことを除いてH−Ras試料と同様に処理した。5mMのbMEを添加して、反応を停止させた。H−Rasにカップリングした小胞およびカップリングしていない小胞を、Rasゲル濾過緩衝液中で平衡化したSuperdex(商標)200 Increase 5/150 GLカラム(GE Healthcare)でのサイズ排除クロマトグラフィーによって可溶性H−Rasから分離した。H−Rasにカップリングした小胞およびカップリングしていない小胞の両方を、1.0mg/mLの最終濃度に希釈した。カップリングしたH−Ras濃度を、既知の可溶性H−Ras濃度を使用して、SDS−PAGE標準曲線の強度補間(ImageJ)により決定した。
PI3K脂質キナーゼアッセイ。ATPの加水分解を監視する脂質キナーゼアッセイは、Transcreener ADP2 Fluorescence Intensity(FI)アッセイ(Bellbrook labs)を使用して実行した。カップリングしたH−Rasを含む脂質小胞または含まない脂質小胞を、ATPが100pMで存在する、0.45mg/mlの最終濃度で使用した。膜にカップリングしたH−Rasは、0.75〜1.5pMのH−Rasの活性化に対してほぼ飽和した濃度で存在した。2倍のPI3Kキナーゼ緩衝液(100mMのHEPES pH7.5、200mMのNaCl、6mMのMgCl2、2mMのEDTA、0.06%のCHAPS、2mMのTCEP)中のpY(PDGFR残基735〜767、pY740およびpY751、以後pYと称する;アッセイにおける最終濃度1pM)またはブランク溶液のいずれかを含有するタンパク質溶液を、25℃で短時間平衡化した。384ウェルブラックマイクロプレート(Corning)中で2pLのタンパク質溶液を2pLの2倍基質溶液(0.9mg/mLの脂質小胞±H−Ras、200pMのATP)に添加することによって、キナーゼ反応を開始させた。反応を23℃で15分間進行させた後、2倍の停止および検出緩衝液(Stop and Detect buffer)(1倍の停止および検出緩衝液、8nMのADP Alexa594 Tracer、93.7pg/mLのADP2 Antibody−IRDye QC−1)を添加した。抗体、トレーサー、およびADPを60分間平衡化した。蛍光強度は、励起=590nmおよび発光=620nm(20nm帯域幅;Molecular Devices)でCytion 5プレートリーダーを使用して測定した。Transcreener ADP FIプロトコルに従い、ATP/ADP標準曲線を使用して、特異的活性を計算した。
全ての結晶構造は、アセンションコード5VBE、5VBM、および5VBZで Protein Data Bank(PDB)に寄託されている。
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