1.定義
特に定義されない限り、本明細書で使用されるあらゆる専門用語、表記及び他の科学用語は、本発明が関係する当業者によって一般に理解される意味を有するように意図されている。場合によっては、明確に及び/又は即座に参照できるように、一般に理解される意味を有する用語が本明細書で定義されており、本明細書にそのような定義を含めることは、当技術分野で一般に理解されているものとの違いを表すと必ずしも解釈されるべきではない。本明細書に記載又は参照される技術及び手順は、一般によく理解されており、例えば、Sambrook et al., Molecular Cloning:A Laboratory Manual 4th ed.(2012) Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NYに記載の広く利用されている分子クローニング手法など、当業者による従来の手法を用いて一般に使用される。必要に応じて、市販のキット及び試薬の使用を含む手順は、特に明記しない限り、一般に製造業者が定義したプロトコル及び条件に従って実施される。
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が他のことを明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。「含む(include)」、「など(such as)」などの用語は、特に明記しない限り、限定されることなく包含を伝えるように意図されている。
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprising)」は、特に他に明記しない限り、列挙した要素「からなる(consisting of)」及び列挙した要素「から本質的になる(consisting essentially of)」実施形態も明確に含む。
用語「約(about)」は、示された値及びその値の上下の範囲を示し、包含する。特定の実施形態では、用語「約(about)」は、指定された値±10%、±5%又は±1%を示す。特定の実施形態では、適用可能な場合、用語「約(about)」は、指定された値±その値の1標準偏差を示す。
用語「TIGIT」、「TIGITタンパク質」及び「TIGIT抗原」は、本明細書では、細胞によって天然に発現されるか、tigit遺伝子をトランスフェクトされた細胞によって発現されるヒトTIGIT、又はヒトTIGITの任意の変異体(例えば、スプライス変異体及び対立遺伝子変異体)、アイソフォーム及び種相同体を指すために区別なく使用される。いくつかの態様では、TIGITタンパク質は、霊長類(例えば、サル又はヒト)、齧歯類(例えば、マウス又はラット)、イヌ、ラクダ、ネコ、ウシ、ヤギ、ウマ又はヒツジによって天然に発現されるTIGITタンパク質である。いくつかの態様では、TIGITタンパク質はヒトTIGIT(hTIGIT;配列番号1)である。理論に拘束されるものではないが、配列番号1の1〜21位はシグナルペプチドをコードし、配列番号1の22〜141位は成熟TIGITタンパク質の細胞外ドメインをコードし、配列番号1の142〜162位は膜貫通ドメインをコードし、配列番号1の163〜244位は細胞質ドメインをコードすると考えられている。www.uniprot.org/uniprot/Q495A1のUniProt KB−Q495A1(TIGIT_HUMAN)(2015年9月28日にアクセス)を参照されたい。いくつかの態様では、TIGITタンパク質はカニクイザルTIGIT(cTIGIT;配列番号:2)である。いくつかの態様では、TIGITタンパク質は、配列番号3に示される配列を有するマウスTIGIT(mTIGIT)である。いくつかの態様では、TIGITタンパク質は、配列番号138に示される配列を有するマウスTIGIT(mTIGIT)である。本明細書で使用される場合、配列番号が明記されていなければ、用語「mTIGIT」、「マウス(murine)TIGIT」及び「マウス(mouse)TIGITは、配列番号3及び/又は配列番号138を意味する。いくつかの態様では、TIGITタンパク質は、完全長又は未処理のTIGITタンパク質である。いくつかの態様では、TIGITタンパク質は、翻訳後修飾により生成される切断又は処理されたTIGITタンパク質である。TIGITは、WUCAM、VSIG9及びVstm3を含む様々な同義語によっても知られている。
用語「免疫グロブリン」は、2対のポリペプチド鎖、すなわち1対の軽(L)鎖及び1対の重(H)鎖を一般に含む構造的に関連したタンパク質のクラスを指す。「インタクト免疫グロブリン」では、これらの鎖の4ついずれもがジスルフィド結合によって相互接続されている。免疫グロブリンの構造は十分に特徴付けられている。例えば、Paul, Fundamental Immunology 7th ed., Ch.5 (2013) Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, PAを参照されたい。要約すると、各重鎖は典型的には、重鎖可変領域(VH)と重鎖定常領域(CH)とを含む。重鎖定常領域は、典型的には、CH1、CH2及びCH3と略される3つのドメインを含む。各軽鎖は典型的には、軽鎖可変領域(VL)と軽鎖定常領域とを含む。軽鎖定常領域は典型的には、CLと略される1つのドメインを含む。
用語「抗原結合タンパク質」(ABP)は、抗原又はエピトープに特異的に結合する1つ以上の抗原結合ドメインを含むタンパク質を指す。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、天然抗体と同等の特異性及び親和性で抗原又はエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、ABPは抗体を含む。いくつかの実施形態では、ABPは抗体からなる。いくつかの実施形態では、ABPは抗体から本質的になる。いくつかの実施形態では、ABPは代替足場を含む。いくつかの実施形態では、ABPは代替足場からなる。いくつかの実施形態では、ABPは代替足場から本質的になる。いくつかの実施形態では、ABPは抗体断片を含む。いくつかの実施形態では、ABPは抗体断片からなる。いくつかの実施形態では、ABPは抗体断片から本質的になる。「TIGIT ABP」、「抗TIGIT ABP」又は「TIGIT特異的ABP」は、本明細書に提供されるように、抗原TIGITに特異的に結合するABPである。いくつかの実施形態では、ABPはTIGITの細胞外ドメインに結合する。特定の実施形態では、本明細書に提供されるTIGIT ABPは、異なる種由来のTIGITタンパク質間又はそれらのうちで保存されているTIGITのエピトープに結合する。
用語「抗体」は、本明細書ではその最も広い意味で使用され、抗原又はエピトープに特異的に結合する1つ以上の抗原結合ドメインを含む特定の種類の免疫グロブリン分子を含む。抗体には、具体的には、インタクト抗体(例えば、インタクト免疫グロブリン)、抗体断片及び多重特異性抗体が挙げられる。抗体はABPの一種である。
用語「抗原結合ドメイン」は、抗原又はエピトープに特異的に結合することができるABPの部分を意味する。抗原結合ドメインの一例は、抗体のVH−VL二量体によって形成される抗原結合ドメインである。抗原結合ドメインの別の例は、Adnectinの第10フィブロネクチンタイプIIIドメイン由来の特定のループの多様化によって形成される抗原結合ドメインである。
用語「完全長抗体」、「インタクト抗体」及び「全抗体」は、本明細書では、天然抗体構造と実質的に同様の構造を有し、Fc領域を含む重鎖を有する抗体を指すために区別なく使用される。例えば、IgG分子を指すために使用される場合、「完全長抗体」とは、2つの重鎖と2つの軽鎖とを含む抗体である。
用語「Fc領域」は、天然抗体ではFc受容体、及び補体系の特定のタンパク質と相互作用する免疫グロブリン重鎖のC末端領域を意味する。様々な免疫グロブリンのFc領域の構造、及びそこに含まれるグリコシル化部位は、当技術分野で知られている。参照によりその全体が組み込まれるSchroeder and Cavacini, J.Allergy Clin.Immunol., 2010, 125:S41−52を参照されたい。Fc領域は、天然のFc領域であっても、当技術分野又は本開示の他の箇所に記載されているように改変されたFc領域であってもよい。
VH領域及びVL領域は、保存度が高い領域が点在する超可変の領域(「超可変領域(HVR)」、「相補性決定領域」(CDR)とも呼ばれる)にさらに細分化され得る。保存度が高い領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。各VH及びVLは一般に、(N末端からC末端に向かって)FR1−CDR1−FR2−CDR2−FR3−CDR3−FR4の順序で並ぶ3つのCDRと4つのFRとを含む。CDRは抗原結合に関与し、抗体の抗原特異性及び結合親和性に影響を及ぼす。参照によりその全体が組み込まれるKabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest 5th ed.(1991) Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MDを参照されたい。
いずれの脊椎動物種の軽鎖も、その定常ドメインの配列に基づいて、カッパ(κ)及びラムダ(λ)と呼ばれる2つの種類のいずれかに割り当てることができる。
いずれの脊椎動物種の重鎖も、IgA、IgD、IgE、IgG及びIgMの5種類のクラス(又はアイソタイプ)のいずれかに割り当てることができる。これらのクラスは、それぞれα、δ、ε、γ及びμとも称される。IgGクラス及びIgAクラスは、配列及び機能の違いに基づいて、サブクラスにさらに分けられる。ヒトは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2のサブクラスを発現する。
CDRのアミノ酸配列の境界は、当業者であれば、各々参照によりその全体が組み込まれるKabatらの上記文献(「Kabat」の番号付け体系);Al−Lazikani et al., 1997, J.Mol.Biol., 273:927−948(「Chothia」の番号付け体系);MacCallum et al., 1996, J.Mol.Biol.262:732−745(「Contact」の番号付け体系);Lefranc et al., Dev.Comp.Immunol., 2003, 27:55−77(「IMGT」の番号付け体系);及びHonegge and Pluckthun, J.Mol.Biol., 2001, 309:657−70(「AHo」の番号付け体系)によって説明されているものを含め、多くの既知の番号付け体系のいずれかを使用して決定することができる。
表1は、Kabat及びChothiaの体系によって同定されるCDR−L1、CDR−L2、CDR−L3、CDR−H1、CDR−H2及びCDR−H3の位置を示している。CDR−H1については、Kabat及びChothiaの両番号付け体系を使用して残基の番号付けが示されている。
CDRは、例えば、www.bioinf.org.uk/abs/abnum/で入手可能であり、Abhinandan and Martin, Immunology, 2008, 45:3832−3839(参照によりその全体が組み込まれる)に記載されているAbnumなどの抗体番号付けソフトウェアを使用して割り当ててもよい。
抗体重鎖定常領域の残基に言及する場合、(例えば、Kabatらの上記文献に報告されているように)「EU番号付け体系」が一般に使用される。特に明記しない限り、EU番号付け体系を使用して、本明細書に記載の抗体重鎖定常領域の残基に言及する。
「抗体断片」は、インタクト抗体の抗原結合領域又は可変領域など、インタクト抗体の一部を含む。抗体断片には、例えば、Fv断片、Fab断片、F(ab’)2断片、Fab’断片、scFv(sFv)断片及びscFv−Fc断片が挙げられる。
「Fv」断片は、1つの重鎖可変ドメインと1つの軽鎖可変ドメインとが非共有結合した二量体を含む。
「Fab」断片は、重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインに加えて、軽鎖の定常ドメインと、重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)とを含む。Fab断片は、例えば、組換え方法により、又は完全長抗体のパパイン消化により作製され得る。
「F(ab’)2」断片は、ヒンジ領域付近でジスルフィド結合により結合された2つのFab’断片を含む。F(ab’)2断片は、例えば、組換え方法又はインタクト抗体のペプシン消化によって作製され得る。F(ab’)断片は、例えば、β−メルカプトエタノールを用いて処理することにより解離させることができる。
「単鎖Fv」又は「sFv」もしくは「scFv」抗体断片は、単一のポリペプチド鎖にVHドメインとVLドメインとを含む。VH及びVLは、一般にペプチドリンカーにより連結されている。Pluckthun A.(1994)を参照されたい。任意の好適なリンカーが使用され得る。いくつかの実施形態では、リンカーは(GGGGS)n(配列番号127)である。いくつかの実施形態では、n=1、2、3、4、5又は6である。参照によりその全体が組み込まれるAntibodies from Escherichia coli. In Rosenberg M.& Moore G.P.(Eds.), The Pharmacology of Monoclonal Antibodies vol. 113 (pp. 269−315)Springer−Verlag, New Yorkを参照されたい。
「scFv−Fc」断片は、Fcドメインに結合したscFvを含む。例えば、FcドメインはscFvのC末端に結合し得る。Fcドメインは、scFv内の可変ドメインの配向(すなわち、VH−VL又はVL−VH)に応じて、VH又はVLの後に位置し得る。当技術分野で既知の又は本明細書に記載の任意の好適なFcドメインが使用され得る。場合によっては、FcドメインはIgG4 Fcドメインを含む。
「単一特異性ABP」は、単一のエピトープに特異的に結合する1つ以上の結合部位を含むABPである。単一特異性ABPの例には、二価(すなわち、2つの抗原結合ドメインを有する)であるが、2つの抗原結合ドメインのそれぞれで同じエピトープを認識する天然のIgG分子が挙げられる。結合特異性は、任意の好適な結合価で存在し得る。
用語「モノクローナル抗体」は、実質的に均一な抗体の集団に由来する抗体を指す。実質的に均一な抗体の集団は、モノクローナル抗体の産生中に通常生じる可能性のある変異体を除いて、実質的に類似し、かつ同じエピトープに結合する抗体を含む。そのような変異体は、一般に、微量に存在するに過ぎない。モノクローナル抗体は、典型的には、複数の抗体から単一の抗体を選択することを含むプロセスによって得られる。例えば、選択プロセスは、ハイブリドーマクローン、ファージクローン、酵母クローン、細菌クローン又は他の組換えDNAクローンのプールなどの複数のクローンから固有のクローンを選択することであり得る。選択された抗体をさらに改変して、例えば、標的に対する親和性を改善し(「親和性成熟」)、抗体をヒト化し、細胞培養でのその産生を改善し、及び/又は対象のその免疫原性を低下させることができる。
用語「キメラ抗体」は、重鎖及び/又は軽鎖の一部が特定の供給源又は種に由来し、重鎖及び/又は軽鎖の残部が異なる供給源又は種に由来する抗体を指す。
非ヒト抗体の「ヒト化」形態とは、その非ヒト抗体に由来する最小配列を含むキメラ抗体である。ヒト化抗体とは、一般に、1つ以上のCDR由来の残基が非ヒト抗体(ドナー抗体)の1つ以上のCDR由来の残基に置き換えられたヒト抗体(レシピエント抗体)である。ドナー抗体は、所望の特異性、親和性又は生物学的効果を有するマウス、ラット、ウサギ、ニワトリ又は非ヒト霊長類抗体などの任意の好適な非ヒト抗体であり得る。場合によっては、レシピエント抗体の選択されたフレームワーク領域残基が、ドナー抗体由来の対応するフレームワーク領域残基に置き換えられる。ヒト化抗体は、レシピエント抗体にもドナー抗体にも見出されない残基を含んでもよい。そのような改変を行って、抗体機能をさらに改良してもよい。詳細については、各々参照によりその全体が組み込まれるJones et al., Nature, 1986, 321:522−525;Riechmann et al., Nature, 1988, 332:323−329;及びPresta, Curr.Op.Struct.Biol., 1992, 2:593−596を参照されたい。
「ヒト抗体」は、ヒトもしくはヒト細胞により産生される抗体、又はヒト抗体レパートリーもしくはヒト抗体コード配列(例えば、ヒト供給源から得たか、デノボで設計したもの)を利用する非ヒト供給源に由来する抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有する抗体である。ヒト抗体からは、ヒト化抗体が明確に除外される。
「単離ABP」又は「単離核酸」は、その天然環境の成分から分離及び/又は回収されたABP又は核酸である。天然環境の成分には、酵素、ホルモン、及びその他のタンパク質性又は非タンパク質性物質が含まれ得る。いくつかの実施形態では、単離ABPは、例えばスピニングカップ配列決定装置を使用することにより、N末端又は内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで精製される。いくつかの実施形態では、単離ABPは、還元又は非還元条件下でのゲル電気泳動(例えば、SDS−PAGE)を行い、クマシーブルー又は銀染色により検出することによって、均質になるまで精製される。いくつかの実施形態では、ABPの天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないため、単離ABPは組換え細胞内のインサイチュのABPを含み得る。いくつかの態様では、単離ABP又は単離核酸は、少なくとも1つの精製工程により調製される。いくつかの実施形態では、単離ABP又は単離核酸は、少なくとも80重量%、85重量%、90重量%、95重量%又は99重量%まで精製される。いくつかの実施形態では、単離ABP又は単離核酸は、少なくとも80体積%、85体積%、90体積%、95体積%又は99体積%まで精製される。いくつかの実施形態では、単離ABP又は単離核酸は、少なくとも85重量%、90重量%、95重量%、98重量%、99重量%〜100重量%のABP又は核酸を含む溶液として提供される。いくつかの実施形態では、単離ABP又は単離核酸は、少なくとも85体積%、90体積%、95体積%、98体積%、99体積%〜100体積%のABP又は核酸を含む溶液として提供される。
「親和性」は、分子の単一の結合部位(例えば、ABP)とその結合パートナー(例えば、抗原又はエピトープなど)との間の非共有結合性相互作用の合計の強度を指す。特に明記しない限り、本明細書で使用される「親和性」は、結合対のメンバー(例えば、ABP及び抗原又はエピトープ)間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。そのパートナーYに対する分子Xの親和性は、解離平衡定数(KD)によって表すことができる。解離平衡定数に寄与する動態成分については、以下でさらに詳しく説明される。親和性は、表面プラズモン共鳴(SPR)技術(例えば、BIACORE(登録商標))又はバイオレイヤー干渉法(例えば、FORTEBIO(登録商標))など、本明細書に記載の方法を含め、当技術分野で既知の一般的な方法によって測定することができる。
標的分子へのABPの結合に関して、特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「に結合する」、特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「への特異的結合」、特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「に特異的に結合する」、特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「に特異的な」、特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「に選択的に結合する」、及び特定の抗原(例えば、ポリペプチド標的)又は特定の抗原上のエピトープ「に対して選択的な」という用語は、(例えば、非標的分子との)非特異的又は非選択的相互作用とは測定可能な程度に異なる結合を意味する。特異的結合は、例えば、標的分子への結合を測定し、それと非標的分子への結合とを比較することにより測定することができる。特異的結合はまた、標的分子上で認識されるエピトープを模倣する対照分子との競合によって決定することができる。その場合、標的分子へのABPの結合が対照分子により競合的に阻害されると、特異的結合が示される。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約50%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約40%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約30%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約20%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約10%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約1%未満である。いくつかの態様では、非標的分子に対するTIGIT ABPの親和性は、TIGITに対する親和性の約0.1%未満である。
本明細書で使用される用語「kd」(sec−1)は、特定のABP−抗原相互作用の解離速度定数を指す。この値は、koff値とも呼ばれる。
本明細書で使用される用語「ka」(M−1×sec−1)は、特定のABP−抗原相互作用の会合速度定数を指す。この値は、kon値とも呼ばれる。
本明細書で使用される用語「KD」(M)は、特定のABP−抗原相互作用の解離平衡定数を指す。KD=kd/kaである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は、そのようなABPとその抗原との間の相互作用のKDに関して記載される。明確にするために、当技術分野で知られているように、KD値が小さいほど親和性相互作用が高いことが示され、KD値が大きいほど親和性相互作用が低いことを示される。
本明細書で使用される用語「KA」(M−1)は、特定のABP−抗原相互作用の会合平衡定数を指す。KA=ka/kdである。
「親和性成熟」ABPとは、親ABP(すなわち、改変されたABPの由来元又は設計元であるABP)に対して、(例えば、1つ以上のCDR又はFRに)1つ以上の改変を有するABPであり、この改変により、改変を有しない親ABPと比較して、その抗原に対するABPの親和性に改善がもたらされる。いくつかの実施形態では、親和性成熟ABPは、標的抗原に対してナノモル又はピコモルの親和性を有する。親和性成熟ABPは、当技術分野で既知の様々な方法を使用して作製されてもよい。例えば、Marksら(Bio/Technology, 1992, 10:779−783、参照によりその全体が組み込まれる)は、VH及びVLドメインのシャッフリングによる親和性成熟について説明している。CDR及び/又はフレームワーク残基のランダム変異誘発は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるBarbas et al.(Proc.Nat.Acad.Sci.U.S.A.,1994, 91:3809−3813);Schier et al., Gene, 1995, 169:147−155;Yelton et al., J.Immunol., 1995, 155:1994−2004;Jackson et al., J.Immunol., 1995, 154:3310−33199;及びHawkins et al, J.Mol.Biol., 1992, 226:889−896によって説明されている。
「免疫コンジュゲート」は、治療剤又は診断剤などの1つ以上の異種分子にコンジュゲートされたABPである。
「エフェクター機能」とは、抗体のFc領域によって媒介される生物学的活性を指し、この活性は、抗体のアイソタイプによって異なり得る。抗体エフェクター機能の例には、補体依存性細胞傷害(CDC)を活性化するC1q結合、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を活性化するFc受容体結合、及び抗体依存性細胞食作用(ADCP)が挙げられる。
本明細書で2つ以上のABPに関して使用される場合、用語「と競合する」又は「と交差競合する」は、2つ以上のABPが抗原(例えば、TIGIT)に対する結合について競合することを示す。1つの例示的なアッセイでは、TIGITを何らかの表面にコーティングし、第1のTIGIT ABPと接触させ、その後、第2のTIGIT ABPを加える。別の例示的なアッセイでは、第1のTIGIT ABPを何らかの表面にコーティングし、TIGITと接触させ、その後、第2のTIGIT ABPを加える。いずれかのアッセイで、第1のTIGIT ABPの存在が第2のTIGIT ABPの結合を低下させる場合、ABPは互いに競合している。用語「と競合する」は、一方のABPがもう一方のABPの結合を低下させるが、ABPを逆の順序で加えても競合が観察されないABPの組合せも含む。しかし、いくつかの実施形態では、第1及び第2のABPは、それらが加えられる順序に関係なく、互いの結合を阻害する。いくつかの実施形態では、一方のABPは、もう一方のABPのその抗原への結合を少なくとも25%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%低下させる。当業者であれば、TIGITに対するABPの親和性と、ABPの結合価とに基づいて、競合アッセイに使用される抗体の濃度を選択することができる。この定義に記載されるアッセイは例示的であり、当業者であれば、抗体が互いに競合するかどうかを決定するために任意の好適なアッセイを利用することができる。好適なアッセイは、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる、2014年12月24日に更新されたAssay Guidance Manual[インターネット]のCox et al., “Immunoassay Methods”(www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK92434/;2015年9月29日にアクセス);Silman et al., Cytometry, 2001, 44:30−37;及びFinco et al., J.Pharm.Biomed.Anal., 2011, 54:351−358に記載されている。
用語「エピトープ」は、ABPに特異的に結合する抗原の一部を意味する。エピトープは、表面に到達可能なアミノ酸残基及び/又は糖側鎖からなることが多く、特異的な三次元構造特性並びに特異的な電荷特性を有し得る。立体配座及び非立体配座のエピトープは、変性溶媒の存在下では前者への結合は喪失し得るが、後者への結合は喪失しないという点で区別される。エピトープは、結合に直接関与するアミノ酸残基と、結合に直接関与しない他のアミノ酸残基とを含み得る。ABPが結合するエピトープは、例えば、様々な点変異を有するTIGIT変異体又はキメラTIGIT変異体へのABP結合の試験など、エピトープ決定のための既知の技術を使用して決定することができる。
同様に、用語「パラトープ」は、標的タンパク質のエピトープに結合する抗体のアミノ酸残基を指す。
ポリペプチド配列と参照配列との間の「同一」率は、配列をアラインメントし、必要に応じてギャップを導入して、最大の配列同一率を達成した後に、参照配列のアミノ酸残基と同一であるポリペプチド配列のアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。アミノ酸配列同一率を決定するためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST−2、ALIGN、MEGALIGN(DNASTAR)、CLUSTALW、CLUSTAL OMEGA又はMUSCLEソフトウェアなどの公的に入手可能なコンピューターソフトウェアを使用して、当技術分野の範囲内である様々な方法で達成することができる。当業者であれば、比較される配列の全長にわたって最大のアラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含め、配列をアラインメントするための適切なパラメーターを決定することができる。
「保存的置換」又は「保存的アミノ酸置換」は、化学的又は機能的に類似したアミノ酸によるアミノ酸の置換を指す。類似したアミノ酸を提供する保存的置換表は、当技術分野で周知である。例として、表2〜表4に示されるアミノ酸群は、いくつかの実施形態では、互いに対する保存的置換と考えられる。
追加の保存的置換は、例えば、Creighton, Proteins:Structures and Molecular Properties 2nd ed.(1993)W.H.Freeman & Co., New York, NYに見出され得る。親ABPのアミノ酸残基の1つ以上の保存的置換を行うことによって作製されたABPは、「保存的に改変された変異体」と呼ばれる。
用語「アミノ酸」は、20個の一般的な天然アミノ酸を指す。天然アミノ酸には、アラニン(Ala;A)、アルギニン(Arg;R)、アスパラギン(Asn;N)、アスパラギン酸(Asp;D)、システイン(Cys;C)、グルタミン酸(Glu;E)、グルタミン(Gln;Q)、グリシン(Gly;G)、ヒスチジン(His;H)、イソロイシン(Ile;I)、ロイシン(Leu;L)、リジン(Lys;K)、メチオニン(Met;M)、フェニルアラニン(Phe;F)、プロリン(Pro;P)、セリン(Ser;S)、スレオニン(Thr;T)、トリプトファン(Trp;W)、チロシン(Tyr;Y)及びバリン(Val;V)が挙げられる。
本明細書で使用される用語「ベクター」は、それが連結されている別の核酸を伝搬することができる核酸分子を指す。この用語は、自己複製核酸構造としてのベクター、並びにそのベクターが導入された宿主細胞のゲノムに組み込まれたベクターを含む。特定のベクターは、それらが機能的に連結されている核酸の発現を誘導することができる。そのようなベクターは、本明細書では「発現ベクター」と呼ばれる。
用語「宿主細胞」、「宿主細胞株」及び「宿主細胞培養物」は区別なく使用され、外因性の核酸が導入されている細胞と、そのような細胞の子孫とを指す。宿主細胞には、「形質転換体」(又は「形質転換細胞」)及び「形質移入体」(又は「形質移入細胞」)が含まれ、これらはそれぞれ、初代形質転換細胞又は初代形質移入細胞及びそれらに由来する子孫を含む。そのような子孫は、親細胞と核酸含有量が完全に同一ではない場合があり、変異を含む場合がある。
用語「治療すること(treating)」(及び「治療する(treat)」又は「治療(treatment)」などのその変形例)は、それを必要とする対象の疾患又は症状の自然経過を変えようとする臨床的介入を指す。治療は、予防と、臨床病態の過程との両方で実施することができる。治療の望ましい効果には、疾患の発生又は再発の予防、症状の緩和、疾患の何らかの直接的又は間接的な病理学的帰結の軽減、転移の予防、疾患の進行速度の低下、疾患状態の改善又は緩和、及び寛解又は予後の改善が挙げられる。
本明細書で使用される用語「治療有効量」又は「有効量」は、対象に投与された際に疾患又は障害を治療するのに有効な、本明細書に提供されるABP又は医薬組成物の量を指す。
本明細書で使用される用語「対象」は、哺乳動物の対象を意味する。例示的な対象には、ヒト、サル、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ラクダ、ヤギ、ウサギ及びヒツジが挙げられる。特定の実施形態では、対象はヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に提供されるABPによって治療することができる疾患又は症状を有する。いくつかの態様では、疾患又は症状は癌である。いくつかの態様では、疾患又は症状はウイルス感染症である。
用語「添付文書」は、治療用製品又は診断用製品の市販パッケージ(例えばキット)に通常含まれる指示であって、そのような治療用製品又は診断用製品の使用に関する適応症、使用、投与量、投与、併用療法、禁忌及び/又は警告に関する情報を含む指示を指すために使用される。
本明細書で使用される用語「細胞傷害剤」は、細胞機能を阻害又は阻止し、及び/又は細胞死又は破壊を引き起こす物質を指す。
「化学療法剤」は、癌の治療に有用な化学化合物を指す。化学療法剤には、癌の増殖を促進することができるホルモンの影響を調節、低減、遮断又は阻害するように作用する「抗ホルモン剤」又は「内分泌治療薬」が挙げられる。
用語「細胞増殖抑制剤」は、インビトロ又はインビボのいずれかで細胞の増殖を停止させる化合物又は組成物を指す。いくつかの実施形態では、細胞増殖抑制剤とは、S期の細胞のパーセンテージを低下させる薬剤である。いくつかの実施形態では、細胞増殖抑制剤は、S期の細胞のパーセンテージを少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%又は少なくとも約80%減少させる。
用語「腫瘍」は、悪性又は良性に関わらず、あらゆる新生細胞の増殖と、あらゆる前癌性及び癌性の細胞及び組織とを指す。「癌」、「癌性」、「細胞増殖性障害」、「増殖性障害」及び「腫瘍」という用語は、本明細書で言及される場合、相互に排他的ではない。用語「細胞増殖性障害」及び「増殖性障害」は、ある程度の異常な細胞増殖に関連する障害を指す。いくつかの実施形態では、細胞増殖性障害は癌である。いくつかの態様では、腫瘍は固形腫瘍である。いくつかの態様では、腫瘍は血液悪性腫瘍である。
用語「医薬組成物」は、その中に含有される有効成分の生物学的活性が対象の治療に有効であるような形態であり、医薬組成物に提供される量で、対象が許容できないほどの毒性を示す追加の成分を含有しない調製物を指す。
用語「調節する」及び「調節」は、列挙された変数を低減又は阻害するか、あるいは活性化又は増加させることを指す。
用語「増加させる」及び「活性化させる」は、列挙された変数の10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍、50倍、100倍又はそれ以上の増加を指す。
用語「低減する」及び「阻害する」は、列挙された変数の10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍、50倍、100倍又はそれ以上の減少を指す。
用語「刺激する(agonize)」は、受容体の活性化に関連する生物学的応答を誘導する受容体シグナル伝達の活性化を指す。「アゴニスト」とは、受容体に結合し、その受容体を刺激する物質である。
用語「拮抗する」は、受容体の活性化に関連する生物学的応答を阻害する受容体シグナル伝達の阻害を指す。「アンタゴニスト」とは、受容体に結合し、その受容体に拮抗する物質である。
用語「エフェクターT細胞」は、Tヘルパー(すなわちCD4+)細胞及び細胞傷害性(すなわちCD8+)T細胞を含む。CD4+エフェクターT細胞は、B細胞の形質細胞及びメモリーB細胞への成熟、並びに細胞傷害性T細胞及びマクロファージの活性化など、いくつかの免疫プロセスの発達に寄与する。CD8+エフェクターT細胞は、ウイルス感染細胞と腫瘍細胞とを破壊する。エフェクターT細胞に関する追加情報については、参照によりその全体が組み込まれるSeder and Ahmed, Nature Immunol., 2003, 4:835−842を参照されたい。
用語「制御性T細胞」は、例えば、エフェクターT細胞を抑制することにより免疫寛容を調節する細胞を含む。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD4+CD25+Foxp3+表現型を有する。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD8+CD25+表現型を有する。TIGITを発現する制御性T細胞に関する追加情報については、参照によりその全体が組み込まれるNocentini et al., Br.J.Pharmacol.,2012, 165:2089−2099を参照されたい。
用語「樹状細胞」は、ナイーブT細胞を活性化し、B細胞の増殖及び分化を刺激することができる専門的な抗原提示細胞を指す。
2.TIGIT抗原結合タンパク質
2.1.TIGITの結合及び標的細胞
本明細書では、TIGITに特異的に結合するABPが提供される。いくつかの態様では、TIGITはhTIGIT(配列番号1)である。いくつかの態様では、TIGITはcTIGIT(配列番号:2)である。いくつかの態様では、TIGITは、配列番号3に示される配列を有するmTIGITである。いくつかの態様では、TIGITは、配列番号138に示される配列を有するmTIGITである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGIT(配列番号1)、cTIGIT(配列番号2)、及び配列番号3のmTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGIT(配列番号1)、cTIGIT(配列番号2)、及び配列番号138のmTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGIT(配列番号1)及びcTIGIT(配列番号2)に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGIT(配列番号1)に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号3のmTIGITに結合しない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号138のmTIGITに結合しない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、TIGITの細胞外ドメインに特異的に結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは抗体である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは抗体断片である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは代替足場である。
TIGITは、任意の好適な標的細胞の表面上に発現され得る。いくつかの実施形態では、標的細胞はT細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞はエフェクターT細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は制御性T細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞はナチュラルキラー(NK)細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞はナチュラルキラーT(NKT)細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは免疫グロブリン分子を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは免疫グロブリン分子からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは免疫グロブリン分子から本質的になる。いくつかの態様では、免疫グロブリン分子は抗体を含む。いくつかの態様では、免疫グロブリン分子は抗体からなる。いくつかの態様では、免疫グロブリン分子は抗体から本質的になる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは軽鎖を含む。いくつかの態様では、軽鎖はκ軽鎖である。いくつかの態様では、軽鎖はλ軽鎖である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号126を含むκ軽鎖を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは重鎖を含む。いくつかの態様では、重鎖はIgAである。いくつかの態様では、重鎖はIgDである。いくつかの態様では、重鎖はIgEである。いくつかの態様では、重鎖はIgGである。いくつかの態様では、重鎖はIgMである。いくつかの態様では、重鎖はIgG1である。いくつかの態様では、重鎖はIgG2である。いくつかの態様では、重鎖はIgG3である。いくつかの態様では、重鎖はIgG4である。いくつかの態様では、重鎖はIgA1である。いくつかの態様では、重鎖はIgA2である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号55及び配列番号56から選択される配列を含むIgG4重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号57及び配列番号125から選択される配列を含むIgG1重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは抗体断片を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは抗体断片からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは抗体断片から本質的になる。いくつかの態様では、抗体断片はFv断片である。いくつかの態様では、抗体断片はFab断片である。いくつかの態様では、抗体断片はF(ab’)2断片である。いくつかの態様では、抗体断片はFab’断片である。いくつかの態様では、抗体断片はscFv(sFv)断片である。いくつかの態様では、抗体断片はscFv−Fc断片である。いくつかの態様では、抗体断片は単一ドメイン抗体の断片である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、本明細書に提供される例示的な抗体に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、本明細書に提供される例示的な抗体に由来せず、例えば、抗体断片を得るための本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、提供される抗体断片は、hTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、cTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、mTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、hTIGIT及びcTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、hTIGIT及びmTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、cTIGIT及びmTIGITに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、hTIGIT、cTIGIT及びmTIGITに特異的に結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、hTIGITに対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、cTIGITに対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、mTIGITに対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、hTIGIT及びcTIGITの両方に対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、hTIGIT及びmTIGITの両方に対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、cTIGIT及びmTIGITの両方に対して、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体に由来する抗体断片は、KDによって測定された場合、hTIGIT、cTIGIT及びmTIGITの3ついずれに対しても、そのような抗体の親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、本明細書に記載される1つ以上のアッセイ又は生物学的効果によって測定された場合、TIGITに拮抗する能力を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、本明細書に記載されるように、TIGITがそのリガンドのうちの1つ以上と相互作用するのを防ぐ能力を保持する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、TIGITへの結合について、それぞれ本開示の表5に示されるMAB1、MAB2、MAB3、MAB4、MAB5、MAB6、MAB7、MAB8、MAB9、MAB10、MAB11、MAB12、MAB13、MAB14、MAB15、MAB16、MAB17、MAB18、MAB19、MAB20又はMAB21から選択される抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、TIGITに対するCD155の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、TIGITに対するCD112の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、CD226とTIGITとの会合を阻害する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、エフェクターT細胞又はナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、組織内又は循環中の制御性T細胞の数を減少させる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を阻害する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、PVRL1、PVRL2、PVRL3又はPVRL4のいずれにも特異的に結合しない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体断片は、hTIGITに対する抗体断片の親和性よりも低い親和性(高いKDによって示される)でマウスTIGIT(mTIGIT;配列番号3)に結合するか、mTIGITに結合しない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体の断片は、そのような抗体と同じTIGITのエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはポリクローナル抗体である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはキメラ抗体を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはキメラ抗体からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはキメラ抗体から本質的になる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒト化抗体を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはヒト化抗体からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはヒト化抗体から本質的になる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはヒト抗体を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはヒト抗体からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはヒト抗体から本質的になる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは親和性成熟している。いくつかの態様では、親和性成熟ABPは、本明細書に提供される例示的なABPに由来する親和性成熟ABPである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは代替足場を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは代替足場からなる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは代替足場から本質的になる。任意の好適な代替足場が使用され得る。いくつかの態様では、代替足場は、Adnectin(商標)、iMab、Anticalin(登録商標)、EETI−II/AGRP、Kunitzドメイン、チオレドキシンペプチドアプタマー、Affibody(登録商標)、DARPin、Affilin、Tetranectin、Fynomer及びAvimerから選択される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、TIGITの1つ以上のリガンドへのTIGITの結合を阻害する。いくつかの態様では、TIGITのリガンドは、ポリオウイルス受容体(PVR;CD155)及びネクチン−2(CD112、PVRL2)のうちの1つ以上から選択される。いくつかの態様では、ABPは、TIGITの1つ以上のリガンドへのTIGITの結合を少なくとも約50%阻害する。いくつかの態様では、ABPは、TIGITの1つ以上のリガンドへのTIGITの結合を少なくとも約75%阻害する。いくつかの態様では、ABPは、TIGITの1つ以上のリガンドへのTIGITの結合を少なくとも約90%阻害する。いくつかの態様では、ABPは、TIGITの1つ以上のリガンドへのTIGITの結合を少なくとも約95%阻害する。
いくつかの実施形態では、本発明のABPは、本明細書に提供される例示的なABPと競合するABPである。いくつかの態様では、本明細書に提供される例示的なABPと競合するABPは、本明細書に提供される例示的なABPと同じエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPはPVRL4に結合しない。
抗体が細胞内で発現すると、抗体が翻訳後に修飾されることが知られている。翻訳後修飾の例には、カルボキシペプチダーゼによる重鎖のC末端でのリジンの切断;重鎖及び軽鎖のN末端でのグルタミン又はグルタミン酸のピログルタミル化によるピログルタミン酸への修飾;グリコシル化;酸化;脱アミド化;及び糖化が挙げられ、そのような翻訳後修飾が様々な抗体で起こることが知られている(参照によりその全体が組み込まれるJournal of Pharmaceutical Sciences, 2008, Vol. 97, p. 2426−2447を参照されたい)。いくつかの実施形態では、本発明のABPは、翻訳後修飾を受けた抗体又はその抗原結合断片である。翻訳後修飾を受けた抗体又はその抗原結合断片の例には、重鎖可変領域のN末端でピログルタミル化を受けた、及び/又は重鎖のC末端でリジンの欠失を受けた抗体又はその抗原結合断片が挙げられる。N末端でのピログルタミル化及びC末端でのリジンの欠失によるこのような翻訳後修飾が、抗体又はその断片の活性に影響を及ぼさないことが当技術分野で知られている(参照によりその全体が組み込まれるAnalytical Biochemistry, 2006, Vol. 348, p. 24−39)。
2.2.TIGIT抗原結合タンパク質の配列
2.2.1.VHドメイン
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号5のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号6のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号7のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号8のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号9のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号10のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号11のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号12のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号13のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号14のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号15のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号16のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号17のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号18のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号19のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号20のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号21のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号22のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号23のVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号24のVH配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24に示される例示的なVH配列に対して少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%の同一性を有するVH配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個又は25個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24に示されるVH配列を含む。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
2.2.2.VLドメイン
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28から選択されるVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28に示される例示的なVL配列に対して少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%の同一性を有するVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個又は25個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28に示されるVL配列を含む。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
2.2.3.VH−VLの組合せ
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVH配列及び配列番号25〜28から選択されるVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号5のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号6のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号7のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号8のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号9のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号10のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号11のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号12のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号13のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号14のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号15のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号16のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号17のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号18のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号19のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号20のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号21のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号22のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号23のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号24のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号5のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号5のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号5のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号6のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号6のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号6のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号7のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号7のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号7のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号8のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号8のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号8のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号9のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号9のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号9のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号10のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号10のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号10のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号11のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号11のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号11のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号12のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号12のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号12のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号13のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号13のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号13のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号14のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号14のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号14のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号15のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号15のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号15のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号16のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号16のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号16のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号17のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号17のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号17のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号18のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号18のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号18のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号19のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号19のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号19のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号20のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号20のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号20のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号21のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号21のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号21のVH配列及び配列番号28のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号22のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号22のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号22のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号23のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号23のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号23のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号24のVH配列及び配列番号25のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号24のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号24のVH配列及び配列番号27のVL配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24に示される例示的なVH配列に対して少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%の同一性を有するVH配列と、配列番号25〜28に示される例示的なVL配列に対して少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%の同一性を有するVL配列とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個又は25個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24に示されるVH配列と、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個又は25個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28に示されるVL配列とを含む。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
2.2.4.CDR
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの1〜3個のCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの2〜3個のCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの3個のCDRを含む。いくつかの態様では、CDRはKabat CDRである。いくつかの態様では、CDRはChothia CDRである。いくつかの態様では、CDRはIMGT CDRである。
いくつかの実施形態では、CDRは、配列番号4〜24のCDR−H1、CDR−H2又はCDR−H3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有するCDRである。いくつかの実施形態では、CDR−H1は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H1である。いくつかの実施形態では、CDR−H2は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H2である。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H3である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの1〜3個のCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの2〜3個のCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの3個のCDRを含む。いくつかの態様では、CDRはKabat CDRである。いくつかの態様では、CDRはChothia CDRである。いくつかの態様では、CDRはIMGT CDRである。
いくつかの実施形態では、CDRは、配列番号25〜28のCDR−L1、CDR−L2又はCDR−L3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有するCDRである。いくつかの実施形態では、CDR−L1は、最大1個、2個、3個、4個、5個又は6個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L1である。いくつかの実施形態では、CDR−L2は、最大1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L2である。いくつかの実施形態では、CDR−L3は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L3である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの1〜3個のCDRと、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの1〜3個のCDRとを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの2〜3個のCDRと、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの2〜3個のCDRとを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24から選択されるVHドメインの3個のCDRと、配列番号25〜28から選択されるVLドメインの3個のCDRとを含む。いくつかの態様では、CDRはKabat CDRである。いくつかの態様では、CDRはChothia CDRである。いくつかの態様では、CDRはIMGT CDRである。
いくつかの実施形態では、CDRは、配列番号4〜24のCDR−H1、CDR−H2又はCDR−H3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性及び配列番号25〜28のCDR−L1、CDR−L2又はCDR−L3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有するCDRである。いくつかの実施形態では、CDR−H1は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H1であり、CDR−H2は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H2であり、CDR−H3は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号4〜24から選択されるVHドメインのCDR−H3であり、CDR−L1は、最大1個、2個、3個、4個、5個又は6個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L1であり、CDR−L2は、最大1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L2であり、CDR−L3は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号25〜28から選択されるVLドメインのCDR−L3である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3を含む。いくつかの態様では、CDR−H3は、配列番号29〜35のCDR−H3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−H3は、IMGTの番号付け体系によるCDR−H3である。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2を含む。いくつかの態様では、CDR−H2は、配列番号36〜47のCDR−H2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−H2は、Kabatの番号付け体系によるCDR−H2である。いくつかの実施形態では、CDR−H2は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1を含む。いくつかの態様では、CDR−H1は、配列番号48〜54又は58〜62のCDR−H1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−H1は、Chothia及びKabatの両番号付け体系によって定義されているCDR−H1に及ぶCDR−H1である。いくつかの実施形態では、CDR−H1は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3と、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3と、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2と、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1とを含む。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、配列番号29〜35のCDR−H3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−H2は、配列番号36〜47のCDR−H2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−H1は、配列番号48〜54又は58〜62のCDR−H1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3であり、CDR−H2は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2であり、CDR−H1は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3を含む。いくつかの態様では、CDR−L3は、配列番号63〜66のCDR−L3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−L3は、Kabat、Chothia及びIMGTの番号付け体系によるCDR−L3である。いくつかの実施形態では、CDR−L3は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2を含む。いくつかの態様では、CDR−L2は、配列番号67〜69のCDR−L2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−L2は、Kabat及びChothiaの番号付け体系によるCDR−L2である。いくつかの実施形態では、CDR−L2は、最大1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を有する、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1を含む。いくつかの態様では、CDR−L1は、配列番号70〜72のCDR−L1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの態様では、CDR−L1は、Kabat及びChothiaの番号付け体系によるCDR−L1である。いくつかの実施形態では、CDR−L1は、最大1個、2個、3個、4個、5個又は6個のアミノ酸置換を有する、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3と、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3と、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2と、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1とを含む。いくつかの実施形態では、CDR−L3は、配列番号63〜66のCDR−L3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−L2は、配列番号67〜69のCDR−L2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−L1は、配列番号70〜72のCDR−L1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CDR−L3は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3であり、CDR−L2は、最大1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を有する、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2であり、CDR−L1は、最大1個、2個、3個、4個、5個又は6個のアミノ酸置換を有する、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3と、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2と、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1と、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3と、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2と、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1とを含む。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、配列番号29〜35のCDR−H3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−H2は、配列番号36〜47のCDR−H2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−H1は、配列番号48〜54又は58〜62のCDR−H1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−L3は、配列番号63〜66のCDR−L3と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−L2は、配列番号67〜69のCDR−L2と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有し、CDR−L1は、配列番号70〜72のCDR−L1と少なくとも約50%、75%、80%、85%、90%又は95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CDR−H3は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号29〜35から選択されるCDR−H3であり、CDR−H2は、最大1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個又は8個のアミノ酸置換を有する、配列番号36〜47から選択されるCDR−H2であり、CDR−H1は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号48〜54又は58〜62から選択されるCDR−H1であり、CDR−L3は、最大1個、2個、3個、4個又は5個のアミノ酸置換を有する、配列番号63〜66から選択されるCDR−L3であり、CDR−L2は、最大1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を有する、配列番号67〜69から選択されるCDR−L2であり、CDR−L1は、最大1個、2個、3個、4個、5個又は6個のアミノ酸置換を有する、配列番号70〜72から選択されるCDR−L1である。いくつかの態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、この段落に記載されているABPは、本明細書では「変異体」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、例えば、親和性成熟、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は当技術分野で既知の任意の他の方法もしくは本明細書に記載の任意の他の方法により、本明細書に提供される配列から得られる。いくつかの実施形態では、そのような変異体は、本明細書に提供される配列に由来せず、例えば、ABPを得るために本明細書に提供される方法に従ってデノボで単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29のCDR−H3と、配列番号36のCDR−H2と、配列番号48のCDR−H1と、配列番号63のCDR−L3と、配列番号67のCDR−L2と、配列番号70のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29のCDR−H3と、配列番号37のCDR−H2と、配列番号49のCDR−H1と、配列番号63のCDR−L3と、配列番号67のCDR−L2と、配列番号70のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29のCDR−H3と、配列番号37のCDR−H2と、配列番号50のCDR−H1と、配列番号63のCDR−L3と、配列番号67のCDR−L2と、配列番号70のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号30のCDR−H3と、配列番号37のCDR−H2と、配列番号50のCDR−H1と、配列番号63のCDR−L3と、配列番号67のCDR−L2と、配列番号70のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号29のCDR−H3と、配列番号38のCDR−H2と、配列番号50のCDR−H1と、配列番号63のCDR−L3と、配列番号67のCDR−L2と、配列番号70のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号31のCDR−H3と、配列番号39のCDR−H2と、配列番号51のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号31のCDR−H3と、配列番号40のCDR−H2と、配列番号52のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号31のCDR−H3と、配列番号41のCDR−H2と、配列番号53のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号31のCDR−H3と、配列番号40のCDR−H2と、配列番号54のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号32のCDR−H3と、配列番号40のCDR−H2と、配列番号54のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号32のCDR−H3と、配列番号40のCDR−H2と、配列番号54のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号32のCDR−H3と、配列番号40のCDR−H2と、配列番号54のCDR−H1と、配列番号64のCDR−L3と、配列番号68のCDR−L2と、配列番号71のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号33のCDR−H3と、配列番号42のCDR−H2と、配列番号58のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号33のCDR−H3と、配列番号42のCDR−H2と、配列番号59のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号33のCDR−H3と、配列番号43のCDR−H2と、配列番号60のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号34のCDR−H3と、配列番号43のCDR−H2と、配列番号60のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号34のCDR−H3と、配列番号44のCDR−H2と、配列番号61のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号33のCDR−H3と、配列番号44のCDR−H2と、配列番号59のCDR−H1と、配列番号65のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号35のCDR−H3と、配列番号45のCDR−H2と、配列番号62のCDR−H1と、配列番号66のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号35のCDR−H3と、配列番号46のCDR−H2と、配列番号62のCDR−H1と、配列番号66のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号35のCDR−H3と、配列番号47のCDR−H2と、配列番号62のCDR−H1と、配列番号66のCDR−L3と、配列番号69のCDR−L2と、配列番号72のCDR−L1とを含む。
2.2.5.重鎖及び軽鎖
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号4〜24のVHから選択されるVH(又は本明細書に記載の変異体)と、配列番号55〜57又は125から選択される定常領域とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号25〜28のVLから選択されるVL(又は本明細書に記載の変異体)と、配列番号126の定常領域とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号79の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号80の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号81の軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号79の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号80の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号82の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号83の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号82の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号83の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号84の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号85の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号84の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号85の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号86の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号87の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号86の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号87の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号88の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号89の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号88の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号89の重鎖と、配列番号81の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号90の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号91の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号92の軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号90の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号91の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号93の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号94の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号93の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号94の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号95の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号96の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号95の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号96の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号97の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号98の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号97の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号98の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号99の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号100の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号99の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号100の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号101の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号102の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号101の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号102の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号103の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号104の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号103の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号104の重鎖と、配列番号92の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号105の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号106の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号107の軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号105の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号106の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号108の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号109の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号108の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号109の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号110の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号111の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号110の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号111の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号112の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号113の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号112の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号113の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号114の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号115の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号114の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号115の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号116の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号117の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号116の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号117の重鎖と、配列番号107の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号118の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号119の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号120の軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号118の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号119の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号121の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号122の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号121の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号122の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号123の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、配列番号124の重鎖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号123の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるAPBは、配列番号124の重鎖と、配列番号120の軽鎖とを含む。
2.2.6.コンセンサス配列
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPの第1のファミリーであり、そのようなファミリーのABPは、以下の6つのCDR配列を含む:(a)配列A−R−D−G−V−L−X1−L−N−K−R−S−F−D−I(式中、X1はA又はTである)(配列番号128)を有するCDR−H3;(b)配列S−I−Y−Y−S−G−X2−T−Y−Y−N−P−S−L−K−S(式中、X2はS、Q又はGである)(配列番号129)を有するCDR−H2;(c)配列G−S−I−X3−S−G−X4−Y−Y−W−G(式中、X3はE又はAであり、X4はL、V又はSである)(配列番号130)を有するCDR−H1;(d)配列QQHTVRPPLT(配列番号64)を有するCDR−L3;(e)配列GASSRAT(配列番号68)を有するCDR−L2;及び(f)配列RASQSVSSSYLA(配列番号71)を有するCDR−L1。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、そのような第1のファミリー内のABPである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPの第2のファミリーであり、そのようなファミリーのABPは、以下の6つのCDR配列を含む:(a)配列A−R−D−A−N−Y−Y−G−X1−A−W−A−F−D−P(式中、X1はS又はGである)(配列番号131)を有するCDR−H3;(b)配列S−I−Y−Y−S−G−X2−T−F−Y−N−P−S−L−K−X3(式中、X2はS又はAであり、X3はS又はGである)(配列番号132)を有するCDR−H2;(c)配列G−S−I−X4−S−X5−X6−X7−Y−W−G(式中、X4はS又はTであり、X5はS又はTであり、X6はS又はKであり、X7はH又はYである)(配列番号133)を有するCDR−H1;(d)配列QQHFNLPT(配列番号63)を有するCDR−L3;(e)配列DASNRAT(配列番号67)を有するCDR−L2;及び(f)配列RASQSVSSYLA(配列番号70)を有するCDR−L1。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、そのような第2のファミリー内のABPである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPの第3のファミリーであり、そのようなファミリーのABPは、以下の6つのCDR配列を含む:(a)配列A−R−G−G−R−T−T−W−I−G−A−X1−D−I(式中、X1はF又はLある)(配列番号134)を有するCDR−H3;(b)配列I−I−N−P−S−X2−G−L−T−S−Y−A−X3−K−F−Q−G(式中、X2はL又はIであり、X3はQ又はRである)(配列番号135)を有するCDR−H2;(c)配列Y−T−F−X4−X5−Y−Y−X6−H(式中、X4はG、P又はRであり、X5はN、A又はEであり、X6はM又はIである)(配列番号:136)を有するCDR−H1;(d)配列QQYVVWPPLT(配列番号65)を有するCDR−L3;(e)配列GASTRAT(配列番号69)を有するCDR−L2;及び(f)配列RASQSVSSNLA(配列番号72)を有するCDR−L1。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、そのような第3のファミリー内のABPである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPの第4のファミリーであり、そのようなファミリーのABPは、以下の6つのCDR配列を含む:(a)配列ARLHVSGSYYPAYLDY(配列番号35)を有するCDR−H3;(b)配列X1−I−N−P−S−M−G−A−T−S−Y−X2−Q−K−F−X3−G(式中、X1はV又はIであり、X2はA又はTであり、X3はQ又はRである)(配列番号137)を有するCDR−H2;(c)配列YTFTSHYMG(配列番号62)を有するCDR−H1;(d)配列QQYIVFPWT(配列番号66)を有するCDR−L3;(e)配列GASTRAT(配列番号69)を有するCDR−L2;及び(f)配列RASQSVSSNLA(配列番号72)を有するCDR−L1。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、そのような第4のファミリー内のABPである。
2.2.7.ABP変異体の機能特性
上記及び本開示の他の箇所で説明したように、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供される例示的なABP配列に対する同一率、又は本明細書に提供される例示的なABP配列と比較したアミノ酸残基の置換に基づいて定義されるABP変異体である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、cTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、mTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGIT及びcTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGIT及びmTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、cTIGIT及びmTIGITに対する特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGIT、cTIGIT及びmTIGITに対する特異性を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、hTIGITに対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、cTIGITに対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、mTIGITに対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、hTIGIT及びcTIGITの両方に対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、hTIGIT及びmTIGITの両方に対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、cTIGIT及びmTIGITの両方に対して、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される例示的なABP配列に由来するABPの変異体は、KDによって測定された場合、hTIGIT、cTIGIT及びmTIGITの3ついずれに対しても、そのような例示的なABPの親和性の約1.5倍、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍又は約10倍以内の親和性を保持する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、本明細書に記載される1つ以上のアッセイ又は生物学的効果によって測定された場合、TIGITに拮抗する能力を保持する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、本明細書に記載されるように、TIGITがそのリガンドのうちの1つ以上と相互作用するのを防ぐ能力を保持する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、TIGITへの結合について、それぞれ本開示の表5に示されるMAB1、MAB2、MAB3、MAB4、MAB5、MAB6、MAB7、MAB8、MAB9、MAB10、MAB11、MAB12、MAB13、MAB14、MAB15、MAB16、MAB17、MAB18、MAB19、MAB20又はMAB21から選択される抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、TIGITに対するCD155の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、TIGITに対するCD112の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、CD226とTIGITとの会合を阻害する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、エフェクターT細胞又はナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、組織内又は循環中の制御性T細胞の数を減少させる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を阻害する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、PVRL1、PVRL2、PVRL3又はPVRL4のいずれにも特異的に結合しない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGITに対するABPの親和性よりも低い親和性(高いKDによって示される)でマウスTIGIT(配列番号3)に結合するか、mTIGITに結合しない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、hTIGITに対するABPの親和性よりも低い親和性(高いKDによって示される)でマウスTIGIT(配列番号138)に結合するか、mTIGITに結合しない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPの変異体は、そのようなABPと同じTIGITのエピトープに結合する。
2.2.8.ABPのその他の機能特性
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、以下の(a)〜(j)に列挙される特徴のうちの1つ以上を有する:(a)TIGITへの結合について、それぞれ本開示の表5に示されるMAB1、MAB2、MAB3、MAB4、MAB5、MAB6、MAB7、MAB8、MAB9、MAB10、MAB11、MAB12、MAB13、MAB14、MAB15、MAB16、MAB17、MAB18、MAB19、MAB20又はMAB21から選択される抗体と競合するか、(b)TIGITに対するCD155の結合を阻害するか、(c)TIGITに対するCD112の結合を阻害するか、(d)CD226とTIGITとの会合を阻害するか、(e)エフェクターT細胞又はナチュラルキラー(NK)細胞を活性化するか、(f)組織内又は循環中の制御性T細胞の数を減少させるか、(g)制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を阻害するか、(h)PVRL1、PVRL2、PVRL3又はPVRL4のいずれにも特異的に結合しないか、(i)カニクイザルTIGIT(cTIGIT;配列番号2)に特異的に結合するか、(j)hTIGITに対するABPの親和性よりも低い親和性(高いKDによって示される)でマウスTIGIT(mTIGIT;配列番号3)に結合するか、mTIGITに結合しない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの2つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの3つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの4つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの5つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの6つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの7つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの8つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された特徴のうちの9つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、上記(a)〜(j)に列挙された10個の特徴をいずれも有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、以下(a)〜(j)に列挙される特徴の組合せを示す:(a)TIGITへの結合について、それぞれ本開示の表5に示されるMAB1、MAB2、MAB3、MAB4、MAB5、MAB6、MAB7、MAB8、MAB9、MAB10、MAB11、MAB12、MAB13、MAB14、MAB15、MAB16、MAB17、MAB18、MAB19、MAB20又はMAB21から選択される抗体と競合するか、(b)TIGITに対するCD155の結合を阻害するか、(c)TIGITに対するCD112の結合を阻害するか、(d)CD226とTIGITとの会合を阻害するか、(e)エフェクターT細胞又はナチュラルキラー(NK)細胞を活性化するか、(f)組織内又は循環中の制御性T細胞の数を減少させるか、(g)制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を阻害するか、(h)PVRL1、PVRL2、PVRL3又はPVRL4のいずれにも特異的に結合しないか、(i)カニクイザルTIGIT(cTIGIT;配列番号2)に特異的に結合するか、(j)hTIGITに対するABPの親和性よりも低い親和性(高いKDによって示される)でマウスTIGIT(mTIGIT;配列番号3)に結合するか、mTIGITに結合しない。いくつかの実施形態では、そのようなABPは、(a及びb)、(a及びc)、(a及びd)、(a及びe)、(a及びf)、(a及びg)、(a及びh)、(a及びi)、(a及びj)、(b及びa)、(b及びc)、(b及びd)、(b及びe)、(b及びf)、(b及びg)、(b及びh)、(b及びi)、(b及びj)、(c及びa)、(c及びb)、(c及びd)、(c及びe)、(c及びf)、(c及びg)、(c及びh)、(c及びi)、(c及びj)、(d及びa)、(d及びb)、(d及びc)、(d及びe)、(d及びf)、(d及びg)、(d及びh)、(d及びi)、(d及びj)、(e及びa)、(e及びb)、(e及びc)、(e及びd)、(e及びf)、(e及びg)、(e及びh)、(e及びi)、(e及びj)、(f及びa)、(f及びb)、(f及びc)、(f及びd)、(f及びe)、(f及びg)、(f及びh)、(f及びi)、(f及びj)、(g及びa)、(g及びb)、(g及びc)、(g及びd)、(g及びe)、(g及びf)、(g及びh)、(g及びi)、(g及びj)、(h及びa)、(h及びb)、(h及びc)、(h及びd)、(h及びe)、(h及びf)、(h及びg)、(h及びi)、(h及びj)、(i及びa)、(i及びb)、(i及びc)、(i及びd)、(i及びe)、(i及びf)、(i及びg)、(i及びh)、(i及びj)、(j及びa)、(j及びb)、(j及びc)、(j及びd)、(j及びe)、(j及びf)、(j及びg)、(j及びh)及び(j及びi)から選択される特徴の組合せを示す。いくつかの実施形態では、そのようなABPは、(a及びb及びc)、(a及びb及びd)、(a及びb及びe)、(a及びb及びf)、(a及びb及びg)、(a及びb及びh)、(a及びb及びi)、(a及びb及びj)、(a及びc及びb)、(a及びc及びd)、(a及びc及びe)、(a及びc及びf)、(a及びc及びg)、(a及びc及びh)、(a及びc及びi)、(a及びc及びj)、(a及びd及びb)、(a及びd及びc)、(a及びd及びe)、(a及びd及びf)、(a及びd及びg)、(a及びd及びh)、(a及びd及びi)、(a及びd及びj)、(a及びe及びb)、(a及びe及びc)、(a及びe及びd)、(a及びe及びf)、(a及びe及びg)、(a及びe及びh)、(a及びe及びi)、(a及びe及びj)、(a及びf及びb)、(a及びf及びc)、(a及びf及びd)、(a及びf及びe)、(a及びf及びg)、(a及びf及びh)、(a及びf及びi)、(a及びf及びj)、(a及びg及びb)、(a及びg及びc)、(a及びg及びd)、(a及びg及びe)、(a及びg及びf)、(a及びg及びh)、(a及びg及びi)、(a及びg及びj)、(a及びh及びb)、(a及びh及びc)、(a及びh及びd)、(a及びh及びe)、(a及びh及びf)、(a及びh及びg)、(a及びh及びi)、(a及びh及びj)、(a及びi及びb)、(a及びi及びc)、(a及びi及びd)、(a及びi及びe)、(a及びi及びf)、(a及びi及びg)、(a及びi及びh)、(a及びi及びj)、(a及びj及びb)、(a及びj及びc)、(a及びj及びd)、(a及びj及びe)、(a及びj及びf)、(a及びj及びg)、(a及びj及びh)、(a及びj及びi)、(b及びa及びj)、(b及びa及びc)、(b及びa及びd)、(b及びa及びe)、(b及びa及びf)、(b及びa及びg)、(b及びa及びh)、(b及びa及びi)、(b及びc及びj)、(b及びc及びa)、(b及びc及びd)、(b及びc及びe)、(b及びc及びf)、(b及びc及びg)、(b及びc及びh)、(b及びc及びi)、(b及びd及びj)、(b及びd及びa)、(b及びd及びc)、(b及びd及びe)、(b及びd及びf)、(b及びd及びg)、(b及びd及びh)、(b及びd及びi)、(b及びe及びj)、(b及びe及びa)、(b及びe及びc)、(b及びe及びd)、(b及びe及びf)、(b及びe及びg)、(b及びe及びh)、(b及びe及びi)、(b及びf及びj)、(b及びf及びa)、(b及びf及びc)、(b及びf及びd)、(b及びf及びe)、(b及びf及びg)、(b及びf及びh)、(b及びf及びi)、(b及びg及びj)、(b及びg及びa)、(b及びg及びc)、(b及びg及びd)、(b及びg及びe)、(b及びg及びf)、(b及びg及びh)、(b及びg及びi)、(b及びh及びj)、(b及びh及びa)、(b及びh及びc)、(b及びh及びd)、(b及びh及びe)、(b及びh及びf)、(b及びh及びg)、(b及びh及びi)、(b及びi及びj)、(b及びi及びa)、(b及びi及びc)、(b及びi及びd)、(b及びi及びe)、(b及びi及びf)、(b及びi及びg)、(b及びi及びh)、(b及びj及びi)、(b及びj及びa)、(b及びj及びc)、(b及びj及びd)、(b及びj及びe)、(b及びj及びf)、(b及びj及びg)、(b及びj及びh)、(c及びa及びi)、(c及びa及びj)、(c及びa及びb)、(c及びa及びd)、(c及びa及びe)、(c及びa及びf)、(c及びa及びg)、(c及びa及びh)、(c及びb及びi)、(c及びb及びj)、(c及びb及びa)、(c及びb及びd)、(c及びb及びe)、(c及びb及びf)、(c及びb及びg)、(c及びb及びh)、(c及びd及びi)、(c及びd及びj)、(c及びd及びa)、(c及びd及びb)、(c及びd及びe)、(c及びd及びf)、(c及びd及びg)、(c及びd及びh)、(c及びe及びi)、(c及びe及びj)、(c及びe及びa)、(c及びe及びb)、(c及びe及びd)、(c及びe及びf)、(c及びe及びg)、(c及びe及びh)、(c及びf及びi)、(c及びf及びj)、(c及びf及びa)、(c及びf及びb)、(c及びf及びd)、(c及びf及びe)、(c及びf及びg)、(c及びf及びh)、(c及びg及びi)、(c及びg及びj)、(c及びg及びa)、(c及びg及びb)、(c及びg及びd)、(c及びg及びe)、(c及びg及びf)、(c及びg及びh)、(c及びh及びi)、(c及びh及びj)、(c及びh及びa)、(c及びh及びb)、(c及びh及びd)、(c及びh及びe)、(c及びh及びf)、(c及びh及びg)、(c及びi及びh)、(c及びi及びj)、(c及びi及びa)、(c及びi及びb)、(c及びi及びd)、(c及びi及びe)、(c及びi及びf)、(c及びi及びg)、(c及びj及びh)、(c及びj及びi)、(c及びj及びa)、(c及びj及びb)、(c及びj及びd)、(c及びj及びe)、(c及びj及びf)、(c及びj及びg)、(d及びa及びh)、(d及びa及びi)、(d及びa及びj)、(d及びa及びb)、(d及びa及びc)、(d及びa及びe)、(d及びa及びf)、(d及びa及びg)、(d及びb及びh)、(d及びb及びi)、(d及びb及びj)、(d及びb及びa)、(d及びb及びc)、(d及びb及びe)、(d及びb及びf)、(d及びb及びg)、(d及びc及びh)、(d及びc及びi)、(d及びc及びj)、(d及びc及びa)、(d及びc及びb)、(d及びc及びe)、(d及びc及びf)、(d及びc及びg)、(d及びe及びh)、(d及びe及びi)、(d及びe及びj)、(d及びe及びa)、(d及びe及びb)、(d及びe及びc)、(d及びe及びf)、(d及びe及びg)、(d及びf及びh)、(d及びf及びi)、(d及びf及びj)、(d及びf及びa)、(d及びf及びb)、(d及びf及びc)、(d及びf及びe)、(d及びf及びg)、(d及びg及びh)、(d及びg及びi)、(d及びg及びj)、(d及びg及びa)、(d及びg及びb)、(d及びg及びc)、(d及びg及びe)、(d及びg及びf)、(d及びh及びg)、(d及びh及びi)、(d及びh及びj)、(d及びh及びa)、(d及びh及びb)、(d及びh及びc)、(d及びh及びe)、(d及びh及びf)、(d及びi及びg)、(d及びi及びh)、(d及びi及びj)、(d及びi及びa)、(d及びi及びb)、(d及びi及びc)、(d及びi及びe)、(d及びi及びf)、(d及びj及びg)、(d及びj及びh)、(d及びj及びi)、(d及びj及びa)、(d及びj及びb)、(d及びj及びc)、(d及びj及びe)、(d及びj及びf)、(e及びa及びg)、(e及びa及びh)、(e及びa及びi)、(e及びa及びj)、(e及びa及びb)、(e及びa及びc)、(e及びa及びd)、(e及びa及びf)、(e及びb及びg)、(e及びb及びh)、(e及びb及びi)、(e及びb及びj)、(e及びb及びa)、(e及びb及びc)、(e及びb及びd)、(e及びb及びf)、(e及びc及びg)、(e及びc及びh)、(e及びc及びi)、(e及びc及びj)、(e及びc及びa)、(e及びc及びb)、(e及びc及びd)、(e及びc及びf)、(e及びd及びg)、(e及びd及びh)、(e及びd及びi)、(e及びd及びj)、(e及びd及びa)、(e及びd及びb)、(e及びd及びc)、(e及びd及びf)、(e及びf及びg)、(e及びf及びh)、(e及びf及びi)、(e及びf及びj)、(e及びf及びa)、(e及びf及びb)、(e及びf及びc)、(e及びf及びd)、(e及びg及びf)、(e及びg及びh)、(e及びg及びi)、(e及びg及びj)、(e及びg及びa)、(e及びg及びb)、(e及びg及びc)、(e及びg及びd)、(e及びh及びf)、(e及びh及びg)、(e及びh及びi)、(e及びh及びj)、(e及びh及びa)、(e及びh及びb)、(e及びh及びc)、(e及びh及びd)、(e及びi及びf)、(e及びi及びg)、(e及びi及びh)、(e及びi及びj)、(e及びi及びa)、(e及びi及びb)、(e及びi及びc)、(e及びi及びd)、(e及びj及びf)、(e及びj及びg)、(e及びj及びh)、(e及びj及びi)、(e及びj及びa)、(e及びj及びb)、(e及びj及びc)、(e及びj及びd)、(f及びa及びe)、 (f及びa及びg)、(f及びa及びh)、(f及びa及びi)、(f及びa及びj)、(f及びa及びb)、(f及びa及びc)、(f及びa及びd)、(f及びb及びe)、(f及びb及びg)、(f及びb及びh)、(f及びb及びi)、(f及びb及びj)、(f及びb及びa)、(f及びb及びc)、(f及びb及びd)、(f及びc及びe)、(f及びc及びg)、(f及びc及びh)、(f及びc及びi)、(f及びc及びj)、(f及びc及びa)、(f及びc及びb)、(f及びc及びd)、(f及びd及びe)、(f及びd及びg)、(f及
びd及びh)、(f及びd及びi)、(f及びd及びj)、(f及びd及びa)、(f及びd及びb)、(f及びd及びc)、(f及びe及びd)、(f及びe及びg)、(f及びe及びh)、(f及びe及びi)、(f及びe及びj)、(f及びe及びa)、(f及びe及びb)、(f及びe及びc)、(f及びg及びd)、(f及びg及びe)、(f及びg及びh)、(f及びg及びi)、(f及びg及びj)、(f及びg及びa)、(f及びg及びb)、(f及びg及びc)、(f及びh及びd)、(f及びh及びe)、(f及びh及びg)、(f及びh及びi)、(f及びh及びj)、(f及びh及びa)、(f及びh及びb)、(f及びh及びc)、(f及びi及びd)、(f及びi及びe)、(f及びi及びg)、(f及びi及びh)、(f及びi及びj)、(f及びi及びa)、(f及びi及びb)、(f及びi及びc)、(f及びj及びd)、(f及びj及びe)、(f及びj及びg)、(f及びj及びh)、(f及びj及びi)、(f及びj及びa)、(f及びj及びb)、(f及びj及びc)、(g及びa及びd)、(g及びa及びe)、(g及びa及びf)、(g及びa及びh)、(g及びa及びi)、(g及びa及びj)、(g及びa及びb)、(g及びa及びc)、(g及びb及びd)、(g及びb及びe)、(g及びb及びf)、(g及びb及びh)、(g及びb及びi)、(g及びb及びj)、(g及びb及びa)、(g及びb及びc)、(g及びc及びd)、(g及びc及びe)、(g及びc及びf)、(g及びc及びh)、(g及びc及びi)、(g及びc及びj)、(g及びc及びa)、(g及びc及びb)、(g及びd及びc)、(g及びd及びe)、(g及びd及びf)、(g及びd及びh)、(g及びd及びi)、(g及びd及びj)、(g及びd及びa)、(g及びd及びb)、(g及びe及びc)、(g及びe及びd)、(g及びe及びf)、(g及びe及びh)、(g及びe及びi)、(g及びe及びj)、(g及びe及びa)、(g及びe及びb)、(g及びf及びc)、(g及びf及びd)、(g及びf及びe)、(g及びf及びh)、(g及びf及びi)、(g及びf及びj)、(g及びf及びa)、(g及びf及びb)、(g及びh及びc)、(g及びh及びd)、(g及びh及びe)、(g及びh及びf)、(g及びh及びi)、(g及びh及びj)、(g及びh及びa)、(g及びh及びb)、(g及びi及びc)、(g及びi及びd)、(g及びi及びe)、(g及びi及びf)、(g及びi及びh)、(g及びi及びj)、(g及びi及びa)、(g及びi及びb)、(g及びj及びc)、(g及びj及びd)、(g及びj及びe)、(g及びj及びf)、(g及びj及びh)、(g及びj及びi)、(g及びj及びa)、(g及びj及びb)、(h及びa及びc)、(h及びa及びd)、(h及びa及びe)、(h及びa及びf)、(h及びa及びg)、(h及びa及びi)、(h及びa及びj)、(h及びa及びb)、(h及びb及びc)、(h及びb及びd)、(h及びb及びe)、(h及びb及びf)、(h及びb及びg)、(h及びb及びi)、(h及びb及びj)、(h及びb及びa)、(h及びc及びb)、(h及びc及びd)、(h及びc及びe)、(h及びc及びf)、(h及びc及びg)、(h及びc及びi)、(h及びc及びj)、(h及びc及びa)、(h及びd及びb)、(h及びd及びc)、(h及びd及びe)、(h及びd及びf)、(h及びd及びg)、(h及びd及びi)、(h及びd及びj)、(h及びd及びa)、(h及びe及びb)、(h及びe及びc)、(h及びe及びd)、(h及びe及びf)、(h及びe及びg)、(h及びe及びi)、(h及びe及びj)、(h及びe及びa)、(h及びf及びb)、(h及びf及びc)、(h及びf及びd)、(h及びf及びe)、(h及びf及びg)、(h及びf及びi)、(h及びf及びj)、(h及びf及びa)、(h及びg及びb)、(h及びg及びc)、(h及びg及びd)、(h及びg及びe)、(h及びg及びf)、(h及びg及びi)、(h及びg及びj)、(h及びg及びa)、(h及びi及びb)、(h及びi及びc)、(h及びi及びd)、(h及びi及びe)、(h及びi及びf)、(h及びi及びg)、(h及びi及びj)、(h及びi及びa)、(h及びj及びb)、(h及びj及びc)、(h及びj及びd)、(h及びj及びe)、(h及びj及びf)、(h及びj及びg)、(h及びj及びi)、(h及びj及びa)、(i及びa及びb)、(i及びa及びc)、(i及びa及びd)、(i及びa及びe)、(i及びa及びf)、(i及びa及びg)、(i及びa及びh)、(i及びa及びj)、(i及びb及びa)、(i及びb及びc)、(i及びb及びd)、(i及びb及びe)、(i及びb及びf)、(i及びb及びg)、(i及びb及びh)、(i及びb及びj)、(i及びc及びa)、(i及びc及びb)、(i及びc及びd)、(i及びc及びe)、(i及びc及びf)、(i及びc及びg)、(i及びc及びh)、(i及びc及びj)、(i及びd及びa)、(i及びd及びb)、(i及びd及びc)、(i及びd及びe)、(i及びd及びf)、(i及びd及びg)、(i及びd及びh)、(i及びd及びj)、(i及びe及びa)、(i及びe及びb)、(i及びe及びc)、(i及びe及びd)、(i及びe及びf)、(i及びe及びg)、(i及びe及びh)、(i及びe及びj)、(i及びf及びa)、(i及びf及びb)、(i及びf及びc)、(i及びf及びd)、(i及びf及びe)、(i及びf及びg)、(i及びf及びh)、(i及びf及びj)、(i及びg及びa)、(i及びg及びb)、(i及びg及びc)、(i及びg及びd)、(i及びg及びe)、(i及びg及びf)、(i及びg及びh)、(i及びg及びj)、(i及びh及びa)、(i及びh及びb)、(i及びh及びc)、(i及びh及びd)、(i及びh及びe)、(i及びh及びf)、(i及びh及びg)、(i及びh及びj)、(i及びj及びa)、(i及びj及びb)、(i及びj及びc)、(i及びj及びd)、(i及びj及びe)、(i及びj及びf)、(i及びj及びg)、(i及びj及びh)、(j及びa及びi)、(j及びa及びb)、(j及びa及びc)、(j及びa及びd)、(j及びa及びe)、(j及びa及びf)、(j及びa及びg)、(j及びa及びh)、(j及びb及びi)、(j及びb及びa)、(j及びb及びc)、(j及びb及びd)、(j及びb及びe)、(j及びb及びf)、(j及びb及びg)、(j及びb及びh)、(j及びc及びi)、(j及びc及びa)、(j及びc及びb)、(j及びc及びd)、(j及びc及びe)、(j及びc及びf)、(j及びc及びg)、(j及びc及びh)、(j及びd及びi)、(j及びd及びa)、(j及びd及びb)、(j及びd及びc)、(j及びd及びe)、(j及びd及びf)、(j及びd及びg)、(j及びd及びh)、(j及びe及びi)、(j及びe及びa)、(j及びe及びb)、(j及びe及びc)、(j及びe及びd)、(j及びe及びf)、(j及びe及びg)、(j及びe及びh)、(j及びf及びi)、(j及びf及びa)、(j及びf及びb)、(j及びf及びc)、(j及びf及びd)、(j及びf及びe)、(j及びf及びg)、(j及びf及びh)、(j及びg及びi)、(j及びg及びa)、(j及びg及びb)、(j及びg及びc)、(j及びg及びd)、(j及びg及びe)、(j及びg及びf)、(j及びg及びh)、(j及びh及びi)、(j及びh及びa)、(j及びh及びb)、(j及びh及びc)、(j及びh及びd)、(j及びh及びe)、(j及びh及びf)、(j及びh及びg)、(j及びi及びh)、(j及びi及びa)、(j及びi及びb)、(j及びi及びc)、(j及びi及びd)、(j及びi及びe)、(j及びi及びf)及び(j及びi及びg)から選択される特徴の組合せを示す。
2.3.生殖細胞系列
本明細書に提供されるABPは、任意の好適なV−H及びVL生殖細胞系列配列を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVH領域は、VH4生殖細胞系列に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVH領域は、VH1生殖細胞系列に由来する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVH領域は、VH4−39生殖細胞系列に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVH領域は、VH4−31生殖細胞系列に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVH領域は、VH1−46生殖細胞系列に由来する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVL領域は、VK3生殖細胞系列に由来する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVL領域は、VK3−11生殖細胞系列に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVL領域は、VK3−20生殖細胞系列に由来する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのVL領域は、VK3−15生殖細胞系列に由来する。
2.4.TIGITの拮抗作用
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、結合するとTIGITに拮抗する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、TIGITとの直接相互作用によって二量体化及び機能が損なわれる共刺激受容体であるCD226(DNAM−1としても知られる)の二量体化及び/又は活性化をもたらす。参照によりその全体が組み込まれるGrogan et al., J.Immunol., 2014, 192(1 Supplement)2013.15を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、ABPの非存在下で相互作用する量と比較して、相互作用するCD226及びCD155の量を増加させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、エフェクターT細胞の活性化をもたらす。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD8+T細胞である。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD4+T細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、NK細胞の活性化をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、NKT細胞の活性化をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、エフェクターT細胞に対する制御性T細胞の阻害活性の低下をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、標的細胞によるIL−2、IL−6、GM−CSF、TNF、LT−α及び/又はIFN−γの分泌の増加をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、エフェクターT細胞の増殖、生存及び/又は機能を増大させる。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD4+エフェクターT細胞である。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD8+エフェクターT細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を抑止する。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞である。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD8+CD25+制御性T細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、免疫応答の増強をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、腫瘍の予防をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、腫瘍の発症の遅延をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、腫瘍のサイズの縮小をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、腫瘍の消失をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、転移の数の減少をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、ウイルス性疾患の予防をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、ウイルス性疾患の発症の遅延をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、対象のウイルス量の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、ウイルス感染症の除去をもたらす。
2.5.TIGITに対する抗原結合タンパク質の親和性及び動態;効力
いくつかの実施形態では、TIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開番号WO/2017/059095号パンフレット及び米国特許第9,713,641号明細書の例の項に開示された方法によって測定される。いくつかの実施形態では、TIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約10−5M未満、約10−6M未満、約10−7M未満、約10−8M未満、約10−9M未満、約10−10M未満、約10−11M未満又は約10−12M未満である。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−7M〜10−12Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−7M〜10−11Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−7M〜10−10Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−7M〜10−9Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−7M〜10−8Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−8M〜10−12Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−8M〜10−11Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−9M〜10−11Mである。いくつかの実施形態では、ABPの親和性は約10−10M〜10−11Mである。
いくつかの実施形態では、hTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、ForteBioによって測定されたKDによって示された場合、約5.24×10−10M、約4.57×10−10M、約3.32×10−10M、約2.46×10−10M、約1.96×10−10M、約3.11×10−9M、約2.54×10−9M、約3.13×10−9M、約2.83×10−9M、約1.71×10−9M、約2.47×10−9M、約2.35×10−9M、約1.44×10−9M、約1.23×10−9M、約5.26×10−10M、約3.78×10−10M、約4.29×10−10M又は約4.48×10−10Mから選択される。いくつかの実施形態では、そのような親和性は、約3.13×10−9M〜約1.96×10−10Mの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約3.13×10−9M以下である。
いくつかの実施形態では、cTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、ForteBioによって測定されたKDによって示された場合、約2.64×10−9M、約6.55×10−9M、約8.14×10−9M、約6.57×10−9M、約7.94×10−8M、約7.04×10−8M、約1.10×10−7M、約7.20×10−8M、約1.57×10−9M、約8.02×10−10M、約3.67×10−10M、約8.98×10−10M、約1.75×10−8M、又は約2.58×10−8M、約9.35×10−9Mから選択される。いくつかの実施形態では、そのような親和性は、約1.10×10−7M〜約3.69×10−10Mの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約1.10×10−7M以下である。
いくつかの実施形態では、hTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、溶解平衡法(MSD−SET)によって測定されたKDによって示された場合、約5.40×10−11M、約1.10×10−10M、約1.50×10−10M、約5.60×10−11M、約4.00×10−10M、約3.80×10−10M、約2.10×10−10M、約7.00×10−11M、約4.10×10−11M、約2.50×10−11M、約3.00×10−11M、約8.00×10−11M、約8.10×10−12M、約5.00×10−12M又は約4.90×10−12Mから選択される。いくつかの実施形態では、そのような親和性は、約4.00×10−10M〜約4.90×10−12Mの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約4.00×10−10M以下である。
いくつかの実施形態では、cTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、MSD−SETによって測定されたKDによって示された場合、約3.20×10−10M、約2.30×10−10M、約3.50×10−11M、約1.50×10−11M又は約4.60×10−11Mから選択される。いくつかの実施形態では、そのような親和性は、約3.20×10−10M〜約1.50×10−11Mの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約3.20×10−10M以下である。
いくつかの実施形態では、hTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、ForteBioによって測定されたKDによって示された場合、約7.1×10−10M、約8.1×10−11M、約1.9×10−10M、約5.6×10−10M、約2.4×10−10M、約2.8×10−10M、約1.6×10−10M、約5.8×10−10M、約1.1×10−9M、約8.1×10−10M、約4.6×10−10M又は約3.6×10−10Mから選択される。いくつかの実施形態では、そのような親和性は、約1.1×10−9M〜約8.1×10−11Mの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約1.1×10−9M以下である。
いくつかの実施形態では、hTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、ForteBioによって測定されたKDによって示された場合、約2.4×10−10Mである。いくつかの実施形態では、cTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、ForteBioによって測定されたKDによって示された場合、約6.2×10−9Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約6.2×10−9M以下である。
いくつかの実施形態では、Jurkat細胞の表面に発現されるhTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約5.1×10−10Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約5.1×10−10M以下である。
いくつかの実施形態では、Jurkat細胞の表面に発現されるcTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約4.0×10−10Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約4.0×10−10M以下である。
いくつかの実施形態では、Jurkat細胞の表面に発現されるmTIGIT(配列番号3)に対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約9.8×10−9Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約9.8×10−9M以下である。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約9.8×10−9M以上である。
いくつかの実施形態では、ヒトCD8+T細胞の表面に発現されるhTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約1.3×10−9Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約1.3×10−9M以下である。
いくつかの実施形態では、カニクイザルCD8+T細胞の表面に発現されるcTIGITに対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約2.8×10−9Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約2.8×10−9M以下である。
いくつかの実施形態では、マウス制御性T細胞の表面に発現されるmTIGIT(すなわち、そのようなmTIGITが配列番号3又は138であるかどうかに関わらず、そのような配列番号を含む、そのような細胞で天然に発生するmTIGIT)に対する、本明細書に提供されるABPの親和性は、KDによって示された場合、約2.5×10−8Mである。いくつかの実施形態では、そのようなKDは約2.5×10−8M以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、XのKDでhTIGIT(配列番号1)に、≦10XのKDでcTIGIT(配列番号2)又はmTIGIT(配列番号3又は138)に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、XのKDでhTIGIT(配列番号1)に、≦5XのKDでcTIGIT(配列番号2)又はmTIGIT(配列番号3又は138)に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、XのKDでhTIGIT(配列番号1)に、≦2XのKDでcTIGIT(配列番号2)又はmTIGIT(配列番号3又は138)に特異的に結合する。いくつかの態様では、Xは本開示に記載される任意のKDである。いくつかの態様では、Xは、0.01nM、0.1nM、1nM、10nM、20nM、50nM又は100nMである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのKD(hTIGIT):KD(cTIGIT)の比は、ForteBioによって測定された場合、約1.98×10−1、約2.61×10−1、約3.03×10−1、約3.58×10−1、約6.62×10−3、約1.98×10−1、約5.37×10−3、約3.90×10−3、約6.22×10−3、約2.91×10−1、約4.14×10−1、約6.67×10−1、約2.18×10−1、約1.78×10−1、約1.21×10−1又は約3.03×10−1から選択される。いくつかの実施形態では、そのような比は、約3.90×10−3〜約6.67×10−1の範囲である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのKD(hTIGIT):KD(cTIGIT)の比は、ForteBioによって測定された場合、約3.87×10−2である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのKD(hTIGIT):KD(cTIGIT)の比は、MSD−SETよって測定された場合、約3.33×10−1、約2.31×10−1、約1.09×10−1、約1.07×10−1又は約1.69×10−1から選択される。いくつかの実施形態では、そのような比は、約1.07×10−1M〜約3.33×10−1Mの範囲である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、少なくとも約104M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、少なくとも約105M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、少なくとも約106M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、約104M−1×sec−1〜約105M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、約105M−1×sec−1〜約106M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkaは少なくとも約105M−1×sec−1である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、hTIGITに対して、約3.2×105M−1×sec−1、約7.0×105M−1×sec−1、約7.7×105M−1×sec−1、約1.6×106M−1×sec−1、約2.0×106M−1×sec−1、約1.3×106M−1×sec−1、約1.5×106M−1×sec−1、約1.1×106M−1×sec−1、約4.5×105M−1×sec−1、約7.5×105M−1×sec−1、約8.9×105M−1×sec−1又は約1.4×106M−1×sec−1から選択されるkaを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkaは、約3.2×105M−1×sec−1〜約2.0×106M−1×sec−1の範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなkdは約2.0×106M以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、hTIGITに対して、約2.0×106M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkaは少なくとも約2.0×106M−1×sec−1である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、cTIGITに対して、約7.9×105M−1×sec−1のkaを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkaは少なくとも約7.9×105M−1×sec−1である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約10−5sec−1以下のkdを有する。いくつかの実施形態では、ABPは約10−4sec−1以下のkdを有する。いくつかの実施形態では、ABPは約10−3sec−1以下のkdを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、約10−2sec−1〜約10−5sec−1のkdを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、約10−2sec−1〜約10−4sec−1のkdを有する。いくつかの実施形態では、ABPは、約10−3sec−1〜約10−5sec−1のkdを有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、hTIGITに対して、約2.3×10−4sec−1、約6.3×10−5sec−1、約1.4×10−4sec−1、約8.5×10−4sec−1、約3.8×10−4sec−1、約3.5×10−4sec−1、約2.4×10−4sec−1、約6.6×10−4sec−1、約5.9×10−4sec−1又は約5.0×10−4sec−1から選択されるkdを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkdは、約6.3×10−5sec−1〜約8.5×10−4sec−1の範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなkdは約8.5×10−4sec−1未満である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、hTIGITに対して、約3.8×10−4sec−1のkdを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkdは約3.8×10−4sec−1未満である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって測定された場合、cTIGITに対して、約4.6×10−3sec−1のkdを有する。いくつかの実施形態では、そのようなkdは約4.6×10−3sec−1未満である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約3.2×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約2.3×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約7.1×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約7.0×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約6.3×10−5sec−1のkd、及びhTIGITに対して約8.1×10−11MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約7.7×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約1.4×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約1.9×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約1.6×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約8.5×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約5.6×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約2.0×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約3.8×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約2.4×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約1.3×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約3.5×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約2.8×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約1.5×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約2.4×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約1.6×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約1.1×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約6.6×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約5.8×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約4.5×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約3.5×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約1.1×10−9MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約7.5×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約5.9×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約8.1×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約8.9×105M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約3.8×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約4.6×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約1.4×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約5.0×10−4sec−1のkd、及びhTIGITに対して約3.6×10−10MのKDを有する。いくつかの実施形態では、そのようなka、kd及びKDは、例えば、米国特許第9,713,641号明細書の例6に記載されている方法に従って決定される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、hTIGITに対して約2.0×106M−1×sec−1のka、hTIGITに対して約3.8×10−4sec−1のkd、hTIGITに対して約2.4×10−10MのKD、cTIGITに対して約7.9×105M−1×sec−1のka、cTIGITに対して約4.6×10−3sec−1のkd、cTIGITに対して約6.2×10−9MのKD、及びmTIGIT(配列番号3)に対して約7.0×10−7M超のKDを有する。いくつかの実施形態では、そのようなka、kd及びKDは、例えば、米国特許第9,713,641号明細書の例6に記載されている方法に従って決定される。
いくつかの実施形態では、KD、ka及びkdは、表面プラズモン共鳴(SPR)を使用して決定される。いくつかの態様では、SPR分析はBIACORE(登録商標)機器を利用する。いくつかの態様では、抗原をカルボキシメチル化デキストランバイオセンサーチップ(CM4又はCM5)上に固定し、本明細書に提供されるABPと接触させる。会合及び解離速度定数は、BIAevaluation(登録商標)ソフトウェア及び1:1ラングミュア結合モデルを使用して計算してもよい。いくつかの態様では、アッセイは25℃で行われる。いくつかの態様では、アッセイは37℃で行われる。
いくつかの実施形態では、KD、ka及びkdは、バイオレイヤー干渉法(BLI)を使用して決定される。任意の好適なBLI法を使用してもよい。いくつかの態様では、BLI分析はFORTEBIO(登録商標)機器を利用する。いくつかの態様では、抗ヒトIgG Fc捕捉(AHC)バイオセンサーを使用して、センサーの表面にABPを捕捉する。その後、固定したABPと様々な濃度のTIGITとを接触させることにより、ABPと抗原との会合をモニタリングする。次いで、TIGITを含まない緩衝液中で、抗原とABPとの解離を測定する。会合及び解離速度定数は、FORTEBIO(登録商標)分析ソフトウェアの動態モジュールを使用して計算する。いくつかの態様では、アッセイは30℃で行われる。
他の実施形態では、参照によりその全体が組み込まれるChen et al. J.Mol.Biol., 1999, 293:865−881に記載されているように、放射性標識化抗原結合アッセイによってKDが決定されてもよい。
他の実施形態では、例えば、米国特許第9,713,641号明細書の例4に記載されているように、MSD−SETを使用してKDが決定されてもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、例えば、米国特許第9,713,641号明細書の例7に記載されているヒトTIGIT Jurkat共培養アッセイでのIL−2産生によって測定された場合、約0.22nM、約0.31nM、約0.33nM、約0.34nM、約0.25nM、約0.24nM、約0.11nM、約0.06nM、約0.14nM、約0.16nM、約1.40nM、約0.71nM、約0.21nM、約1.11nM、約0.13nM、約0.20nM、約0.68nM又は約0.61nMのEC50を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC50は、約0.06nM〜約1.40nMの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなEC50は約1.40nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、カニクイザルTIGIT Jurkat共培養アッセイでのIL−2産生によって測定された場合、約2.87nMのEC50を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC50は約2.87nM以下である。いくつかの実施形態では、そのようなアッセイでのEC50(cTIGIT):EC50(hTIGIT)の比は、約2.05〜約47.8の範囲である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離され、例えば、米国特許第9,713,641号明細書の例9に記載されているように処理されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約5.02nM〜約18.86nMの範囲のEC10を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC10は約18.86nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約12.60nM〜約20.60nMの範囲のEC50を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC50は約20.60nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約22.49nM〜約31.59nMの範囲のEC90を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC90は約31.59nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約5.02nM〜約18.86nMの範囲のEC10、約12.60nM〜約20.60nMの範囲のEC50及び約22.49nM〜約31.59nMの範囲のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約11.94nM以下のEC10、約16.60nM以下のEC50及び約27.04nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約18.86nM以下のEC10、約20.06nM以下のEC50及び約31.59nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のTNF産生によって測定された場合、約5.02nM以下のEC10、約12.60nM以下のEC50及び約22.49nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離されたCD4+T細胞中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.37nM〜約1.05nMの範囲のEC10を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC10は約1.05nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離されたCD4+T細胞中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.94nM〜約1.12nMの範囲のEC50を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC50は約1.12nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ヒトドナーから単離され、例9に記載されているように処理されたCD4+T細胞中のIFN−γ産生によって測定された場合、約1.04nM〜約2.72nMの範囲のEC90を有する。いくつかの実施形態では、そのようなEC90は約2.72nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.37nM〜約1.05nMの範囲のEC10、約0.94nM〜約1.12nMの範囲のEC50及び約1.04nM〜約2.72nMの範囲のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.37nM以下のEC10、約1.00nM以下のEC50及び約2.72nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.85nM以下のEC10、約0.94nM以下のEC50及び約1.04nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のIFN−γ産生によって測定された場合、約1.05nM以下のEC10、約1.12nM以下のEC50及び約1.19nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、それぞれヒトドナーから単離されたPBMC中のIFN−γ産生によって測定された場合、約0.75nM以下のEC10、約1.02nM以下のEC50及び約1.65nM以下のEC90を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約5.24×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約2.64×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約5.40×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに、約3.20×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約4.57×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約1.57×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約2.50×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに、約2.30×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.32×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約8.02×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約8.10×10−12MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに、約3.50×10−1MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.46×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約3.69×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約5.00×10−12MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに、約1.50×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.96×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約8.98×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約4.90×10−12MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに、約4.60×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.11×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約1.75×10−8MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ForteBioによって決定された場合、約2.54×10−9MのKDでhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.13×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約2.58×10−8MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.83×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約9.35×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.71×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約6.55×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約1.10×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.47×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約8.14×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約1.50×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.35×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約6.57×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約5.60×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.44×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約4.00×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.23×10−9MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約3.80×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約5.26×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約7.94×10−8MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約2.10×10−10MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.78×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約7.04×10−8MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約7.00×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約4.29×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約1.10×10−7MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに、約4.10×10−11MのKD(MSD−SETによって決定された場合)でhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約4.48×10−10MのKD(ForteBioによって決定された場合)でhTIGITに、約7.20×10−8MのKD(ForteBioによって決定された場合)でcTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.00×10−11MのKDでhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約8.00×10−11MのKDでhTIGITに結合する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.2nM、約2.3nM、約1.6nM、約1.9nM、約1.7nM、約3.2nM、約2.6nM、約2.9nM、約3.3nM、約2nM、約2.2nM、約2.1nM、約1.8nM、約6.4nM又は約1nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害する。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は、約1nM〜約6.4nMの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は約6.4nM以下である。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は、米国特許第9,713,641号明細書の例5に記載されているように決定される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.4nM、約1.3nM、約1.2nM、約1.6nM、約2nM、約1.2nM、約1.1nM、約1nM、約1.8nM、約1.9nM、約2nM又は約0.8nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は、約0.8nM〜約2nMの範囲である。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は約2nM以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.2nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.4nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.3nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.3nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.6nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.9nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.6nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.7nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.4nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.2nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.4nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.6nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.9nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.9nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.1nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約3.3nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.7nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.1nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.8nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.6nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.6nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.2nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.1nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.1nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.3nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.6nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.9nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1.8nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.9nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約6.4nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約2nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約2.3nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約1.9nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、約1nMのIC50でTIGITに対するPVRの結合を阻害し、約0.8nMのIC50でTIGITに対するPVRL2の結合を阻害する。いくつかの実施形態では、そのようなIC50は約2nM以下である。
2.5.1.グリコシル化変異体
特定の実施形態では、本明細書に提供されるABPは、グリコシル化される程度が増大又は低下するか、グリコシル化されないように改変されてもよい。ポリペプチドのグリコシル化は、典型的には「N結合型」又は「O結合型」のいずれかである。
「N結合型」グリコシル化は、アスパラギン残基の側鎖に糖鎖が結合することを指す。トリペプチド配列アスパラギン−X−セリン及びアスパラギン−X−スレオニン(Xは、プロリンを除く任意のアミノ酸である)は、アスパラギン側鎖に糖鎖が酵素的に結合するための認識配列である。したがって、ポリペプチドにこれらのトリペプチド配列のいずれかが存在することにより、潜在的なグリコシル化部位が作られる。
「O−結合型」グリコシル化は、N−アセチルガラクトサミン、ガラクトース又はキシロースのいずれかの糖がヒドロキシアミノ酸、最も一般的にはセリン又はスレオニンに結合することを指すが、5−ヒドロキシプロリン又は5−ヒドロキシリジンも使用され得る。
本明細書に提供されるABPへのN結合型グリコシル化部位の付加、又は本明細書に提供されるABPからのN結合型グリコシル化部位の欠失は、上記のトリペプチド配列のうちの1つ以上が作製又は除去されるようにアミノ酸配列を改変することにより達成され得る。O−結合型グリコシル化部位の付加又は欠失は、ABPの配列内への、又は(場合によって)ABPの配列に対する1つ以上のセリン又はスレオニン残基の付加、欠失又は置換によって達成され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、天然のABPとは異なるグリコシル化モチーフを含む。任意の好適な天然のグリコシル化モチーフは、本明細書に提供されるABPで改変され得る。例えば、免疫グロブリンの構造的特性及びグリコシル化特性は、当技術分野で知られており、例えば、参照によりその全体が組み込まれるSchroeder and Cavacini, J. Allergy Clin.Immunol., 2010, 125:S41−52に要約されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、アスパラギン297(Asn297)に結合したオリゴ糖が修飾されたIgG1 Fc領域を含む。哺乳動物細胞により産生される天然のIgG1抗体は、典型的には、Fc領域のCH2ドメインのAsn297にN結合により一般に結合されている分岐状の二分岐オリゴ糖を含む。参照によりその全体が組み込まれるWright et al., TIBTECH, 1997, 15:26−32を参照されたい。Asn297に結合したオリゴ糖には、マンノース、N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース及びシアル酸などの様々な炭水化物、並びに二分岐オリゴ糖構造の「ステム」でGlcNAcに結合したフコースが挙げられ得る。
いくつかの実施形態では、Asn297に結合したオリゴ糖は、改変されたADCCを有するABPを作製するように修飾される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖は、ADCCを改善するように改変される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖は、ADCCを低下させるように改変される。
いくつかの態様では、本明細書に提供されるABPは、天然のIgG1ドメインと比較してAsn297の位置でのフコース含有量が低下したIgG1ドメインを含む。そのようなFcドメインはADCCが改善されていることが知られている。参照によりその全体が組み込まれるShields et al., J.Biol.Chem., 2002, 277:26733−26740を参照されたい。いくつかの態様では、そのようなABPは、Asn297の位置にフコースを含まない。フコースの量は、例えば、参照によりその全体が組み込まれる国際公開第2008/077546号パンフレットに記載されているような任意の好適な方法を使用して決定され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、GlcNAcにより二分された(bisected)ABPのFc領域に結合した二分岐オリゴ糖などの二分されたオリゴ糖を含む。そのようなABP変異体は、フコシル化が減少している、及び/又はADCC機能が改善されている場合がある。そのようなABP変異体の例は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる国際公開第2003/011878号パンフレット、米国特許第6,602,684号明細書及び米国特許公開第2005/0123546号明細書に記載されている。
本明細書に提供されるABPに組み込まれ得る他の例示的なグリコシル化変異体は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許公開第2003/0157108号明細書、米国特許公開第2004/0093621号明細書、米国特許公開第2003/0157108号明細書、米国特許公開第2003/0115614号明細書、米国特許公開第2002/0164328号明細書、米国特許公開第2004/0093621号明細書、米国特許公開第2004/0132140号明細書、米国特許公開第2004/0110704号明細書、米国特許公開第2004/0110282号明細書、米国特許公開第2004/0109865号明細書、国際特許公開第2000/61739号明細書、国際特許公開第2001/29246号明細書、国際特許公開第2003/085119号明細書、国際特許公開第2003/084570号明細書、国際特許公開第2005/035586号明細書、国際特許公開第2005/035778号明細書、国際特許公開第2005/053742号明細書、国際特許公開第2002/031140号明細書、Okazaki et al., J.Mol.Biol., 2004, 336:1239−1249、及びYamane−Ohnuki et al., Biotech.Bioeng., 2004, 87:614−622に記載されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、Fc領域に結合したオリゴ糖に少なくとも1つのガラクトース残基を有するFc領域を含む。そのようなABP変異体は、CDC機能が改善されている場合がある。そのようなABP変異体の例は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる国際公開第1997/30087号パンフレット、国際公開第1998/58964号パンフレット及び国際公開第1999/22764号パンフレットに記載されている。
脱フコシル化ABPを産生することができる細胞株の例には、タンパク質フコシル化が欠損しているLec13 CHO細胞(各々参照によりその全体が組み込まれるRipka et al., Arch.Biochem.Biophys., 1986, 249:533−545;米国特許公開第2003/0157108号明細書;国際公開第2004/056312号パンフレットを参照されたい)と、α−1,6−フコシルトランスフェラーゼ遺伝子又はFUT8ノックアウトCHO細胞などのノックアウト細胞株(各々参照によりその全体が組み込まれるYamane−Ohnuki et al., Biotech.Bioeng., 2004, 87:614−622;Kanda et al., Biotechnol.Bioeng., 2006, 94:680−688;及び国際公開第2003/085107号パンフレットを参照されたい)とが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、アグリコシル化ABPである。アグリコシル化ABPは、当技術分野で既知の任意の方法又は本明細書に記載の任意の方法を使用して作製することができる。いくつかの態様では、アグリコシル化ABPは、ABPを改変して、あらゆるグリコシル化部位を除去することにより作製される。いくつかの態様では、グリコシル化部位はABPのFc領域からのみ除去される。いくつかの態様では、アグリコシル化ABPは、大腸菌などのグリコシル化できない生物にABPを発現させることにより、又は無細胞反応混合物中でABPを発現させることにより作製される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ネイティブIgG1抗体と比較してエフェクター機能が低下した定常領域を有する。いくつかの実施形態では、Fc受容体に対する、本明細書に提供されるABPのFc領域の定常領域の親和性は、そのようなFc受容体に対するネイティブIgG1定常領域の親和性よりも低い。
2.6.Fc領域のアミノ酸配列変異体
特定の実施形態では、本明細書に提供されるABPは、天然のFc領域と比較して、1つ以上のアミノ酸の置換、挿入又は欠失を有するFc領域を含む。いくつかの態様では、そのような置換、挿入又は欠失により、安定性、グリコシル化又はその他の特徴が変化したABPが得られる。いくつかの態様では、そのような置換、挿入又は欠失により、アグリコシル化ABPが得られる。
いくつかの態様では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、Fc受容体に対する親和性が変化したABP、又は免疫学的にさらに不活性なABPが得られるように改変される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABP変異体は、全部ではないが一部のエフェクター機能を有する。そのようなABPは、例えば、ABPの半減期がインビボで重要であるが、特定のエフェクター機能(例えば、補体活性化及びADCC)が不要又は有害である場合に有用であり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、ヒンジ安定化変異S228P及びL235Eのうちの1つ以上を含むヒトIgG4 Fc領域である。参照によりその全体が組み込まれるAalberse et al., Immunology, 2002, 105:9−19を参照されたい。いくつかの実施形態では、IgG4 Fc領域は、以下の変異、すなわち、E233P、F234V及びL235Aのうちの1つ以上を含む。参照によりその全体が組み込まれるArmour et al., Mol.Immunol., 2003, 40:585−593を参照されたい。いくつかの実施形態では、IgG4 Fc領域は、G236の位置に欠失を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、Fc受容体結合を低下させる1つ以上の変異を含むヒトIgG1 Fc領域である。いくつかの態様では、1つ以上の変異は、S228(例えば、S228A)、L234(例えば、L234A)、L235(例えば、L235A)、D265(例えば、D265A)及びN297(例えば、N297A)から選択される残基にある。いくつかの態様では、ABPはPVA236変異を含む。PVA236とは、IgG1の233〜236位のアミノ酸のアミノ酸配列ELLG、又はIgG4のEFLGがPVAに置き換わっていることを意味する。参照によりその全体が組み込まれる米国特許第9,150,641号明細書を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、各々参照によりその全体が組み込まれるArmour et al., Eur.J.Immunol., 1999, 29:2613−2624;国際公開第1999/058572号パンフレット;及び/又は英国特許出願第98099518号明細書に記載されているように改変される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、変異A330S及びP331Sのうちの1つ以上を含むヒトIgG2 Fc領域である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPのFc領域は、238位、265位、269位、270位、297位、327位及び329位から選択される1つ以上の位置にアミノ酸置換を有する。参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,737,056号明細書を参照されたい。そのようなFc変異体には、265位及び297位の残基がアラニンに置換されたいわゆる「DANA」Fc変異体を含め、265位、269位、270位、297位及び327位のアミノ酸のうちの2つ以上に置換を有するFc変異体が挙げられる。参照によりその全体が組み込まれる米国特許第7,332,581号明細書を参照されたい。いくつかの実施形態では、ABPは、265位のアミノ酸にアラニンを含む。いくつかの実施形態では、ABPは、297位のアミノ酸にアラニンを含む。
特定の実施形態では、本明細書に提供されるABPは、Fc領域の298位、333位及び334位のうちの1つ以上での置換など、ADCCを改善する1つ以上のアミノ酸置換を有するFc領域を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、参照によりその全体が組み込まれるLazar et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 2006,103:4005−4010に記載されているように、239位、332位及び330位に1つ以上のアミノ酸置換を有するFc領域を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、C1q結合及び/又はCDCを改善又は低下させる1つ以上の改変を含む。各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,194,551号明細書;国際公開第99/51642号パンフレット;及びIdusogie et al., J.Immunol., 2000, 164:4178−4184を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、半減期を延長させる1つ以上の改変を含む。半減期が増大し、胎児性Fc受容体(FcRn)への結合が改善されたABPは、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるHinton et al., J.Immunol., 2006, 176:346−356;及び米国特許公開第2005/0014934号明細書に記載されている。そのようなFc変異体には、Fc領域残基、すなわち、IgGの238位、250位、256位、265位、272位、286位、303位、305位、307位、311位、312位、314位、317位、340位、356位、360位、362位、376位、378位、380位、382位、413位、424位、428位及び434位のうちの1つ以上に置換を有するものが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第7,371,826号明細書、米国特許第5,648,260号明細書及び米国特許第5,624,821号明細書;Duncan and Winter, Nature, 1988, 322:738−740;並びに国際公開第94/29351号パンフレットに記載されているような1つ以上のFc領域変異体を含む。
2.7.ピログルタマート
当技術分野で知られているように、組換えタンパク質のN末端のグルタマート(E)及びグルタミン(Q)はいずれも、インビトロ及びインビボで自発的に環化してピログルタマート(pE)を形成することができる。参照によりその全体が組み込まれるLiu et al., J.Biol.Chem., 2011, 286:11211−11217を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端位置にpE残基を有するポリペプチド配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がQからpEに変換されているポリペプチド配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がEからpEに変換されているポリペプチド配列を含むABPである。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端位置にpE残基を有するVH配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がQからpEに変換されているVH配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、配列番号4〜24から選択されるVH配列を含むABPであり、ここでN末端のQ残基はpEに変換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPを含む組成物であり、ここでABPは配列番号4〜24から選択されるVHを含み、そのような組成物中のそのようなVHのN末端残基の少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%はQからpEに変換されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端位置にpE残基を有するVL配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がEからpEに変換されているVL配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、配列番号25〜28から選択されるVL配列を含むABPであり、ここでN末端のE残基はpEに変換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのはABPを含む組成物であり、ここでABPは配列番号25〜28から選択されるVLを含み、そのような組成物中のそのようなVLのN末端残基の少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%はEからpEに変換されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端位置にpE残基を有する重鎖配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がQからpEに変換されている重鎖配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、配列番号79、80、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、121、122、123又は124から選択される重鎖配列を含むABPであり、ここでN末端のQ残基はpEに変換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPを含む組成物であり、ここでABPは、配列番号79、80、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、121、122、123又は124から選択される重鎖を含み、そのような組成物中のそのような重鎖のN末端残基の少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%はQからpEに変換されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端位置にpE残基を有する軽鎖配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、N末端残基がEからpEに変換されている軽鎖配列を含むABPである。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、配列番号81、92、107又は120から選択される軽鎖配列を含むABPであり、ここでN末端のE残基はpEに変換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、ABPを含む組成物であり、ここでABPは配列番号81、92、107又は120から選択される軽鎖を含み、そのような組成物中のそのような軽鎖のN末端残基の少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%又は少なくとも約99%はEからpEに変換されている。
2.8.システイン操作抗原結合タンパク質変異体
特定の実施形態では、本明細書に提供されるのは、「チオMAb」としても知られており、ABPの1つ以上の残基がシステイン残基に置換されたシステイン操作ABPである。特定の実施形態では、置換残基は、ABPの溶媒接触部位に存在する。そのような残基をシステインで置換することによって、ABPの溶媒接触部位に反応性チオール基を導入し、反応性チオール基を用いて、薬物部分又はリンカー−薬物部分などの他の部分にABPをコンジュゲートして、例えば免疫コンジュゲートを作製してもよい。
特定の実施形態では、以下の残基、すなわち、軽鎖のV205、重鎖Fc領域のA118及び重鎖Fc領域のS400のうちの任意の1つ以上がシステインで置換されていてもよい。システイン操作ABPは、例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第7,521,541号明細書に記載されているように作製されてもよい。
2.8.1.免疫コンジュゲート
2.8.1.1.抗原結合タンパク質−ポリマーコンジュゲート
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、ポリマーとコンジュゲートすることによって誘導体化される。任意の好適なポリマーをABPにコンジュゲートさせてもよい。
いくつかの実施形態では、ポリマーは水溶性ポリマーである。水溶性ポリマーの例示的な例には、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキソラン、ポリ−1,3,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマー又はランダムコポリマーのいずれか)、ポリ(n−ビニルピロリドン)−コ−ポリエチレングリコール、プロプロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えばグリセロール)、ポリビニルアルコール及びそれらの混合物が挙げられる。いくつかの態様では、ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドが、水中での安定性により製造目的に有用であり得る。
ポリマーは、任意の分子量のものであってよく、分岐していても分岐していなくてもよい。各ABPに結合するポリマーの数は様々であってよく、複数のポリマーが結合する場合、それらは同じポリマーであっても異なるポリマーであってもよい。一般に、誘導体化に使用されるポリマーの数及び/又はタイプは、改善されるABPの特定の特性又は機能と、ABPの使用目的とを含む考慮事項に基づいて決定することができる。
2.8.1.2.抗原結合タンパク質−薬物コンジュゲート
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、1つ以上の治療剤にコンジュゲートされる。任意の好適な治療剤をABPにコンジュゲートさせてもよい。例示的な治療剤には、サイトカイン、ケモカイン、並びにOX40L、4−1BBL、TNF−α(本明細書で使用される場合、「TNF」)、IL−2、IL−15融合体、CXCL9、CXCL10、IL−10トラップ、IL−27トラップ及びIL−35トラップなどの所望のT細胞活性を誘導する他の薬剤が挙げられる。サイトカイントラップ及びそれらの使用は、当技術分野で知られており、例えば、参照によりその全体が組み込まれるEconomides et al., Nature Medicine, 2003, 9:47−52に記載されている。
3.TIGIT抗原結合タンパク質の作製方法
3.1.TIGIT抗原の調製
本明細書に提供されるABPの単離に使用されるTIGIT抗原は、インタクトTIGITであってもTIGITの断片であってもよい。TIGIT抗原は、例えば、単離されたタンパク質、又は細胞の表面に発現されるタンパク質の形態であり得る。
いくつかの実施形態では、TIGIT抗原は、TIGITの非天然型変異体、例えば、天然に生じないアミノ酸配列又は翻訳後修飾を有するTIGITタンパク質である。
いくつかの実施形態では、TIGIT抗原は、例えば、細胞内もしくは膜貫通配列、又はシグナル配列を除去することにより切断される。いくつかの実施形態では、TIGIT抗原は、そのC末端でヒトIgG1 Fcドメイン又はポリヒスチジンタグに融合する。
3.2.モノクローナル抗体の作製方法
モノクローナル抗体は、例えば、Kohler et al., Nature, 1975, 256:495−497(参照によりその全体が組み込まれる)によって初めて記載されたハイブリドーマ法を用いて、及び/又は組換えDNA法(例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第4,816,567号明細書を参照されたい)により得られ得る。モノクローナル抗体はまた、例えば、ファージディスプレイライブラリー又は酵母ベースの提示ライブラリーを用いて得られ得る。例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第8,258,082号明細書及び米国特許第8,691,730号明細書を参照されたい。
ハイブリドーマ法では、マウス又は他の適切な宿主動物を免疫して、免疫に使用されるタンパク質に特異的に結合する抗体を産生する又は産生することができるリンパ球を誘発する。あるいは、インビトロでリンパ球を免疫してもよい。次いで、ポリエチレングリコールなどの好適な融合剤を使用してリンパ球を骨髄腫細胞と融合させて、ハイブリドーマ細胞を形成する。参照によりその全体が組み込まれるGoding J.W., Monoclonal Antibodies:Principles and Practice 3rd ed.(1986)Academic Press, San Diego, CAを参照されたい。
融合していない親骨髄腫細胞の増殖又は生存を阻害する1つ以上の物質を含有する好適な培養培地にハイブリドーマ細胞を播種し、増殖させる。例えば、親骨髄腫細胞が酵素のヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT又はHPRT)を欠く場合、ハイブリドーマの培養培地には典型的には、HGPRT欠損細胞の増殖を妨げる物質であるヒポキサンチン、アミノプテリン及びチミジン(HAT培地)を含ませる。
有用な骨髄腫細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による安定した高レベルの抗体産生を補助し、HAT培地の有無などの培地条件に感受性を示す骨髄腫細胞である。これらのうち、好ましい骨髄腫細胞株は、マウス骨髄腫株、例えば、MOP−21及びMC−11マウス腫瘍に由来するもの(カリフォルニア州サンディエゴのSalk Institute Cell Distribution Centerから入手可能)、並びにSP−2又はX63−Ag8−653細胞(メリーランド州ロックビルのAmerican Type Culture Collectionから入手可能)である。ヒトモノクローナル抗体の産生のためのヒト骨髄腫細胞株及びマウス−ヒトヘテロミエローマ細胞株についても記載されている。例えば、参照によりその全体が組み込まれるKozbor, J.Immunol., 1984, 133:3001を参照されたい。
所望の特異性、親和性及び/又は生物学的活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を同定した後、限界希釈手順によって、選択されたクローンをサブクローニングし、標準的な方法により増殖させてもよい。Godingの上記文献を参照されたい。この目的に適した培養培地には、例えば、D−MEM又はRPMI−1640培地が挙げられる。さらに、ハイブリドーマ細胞は、動物の腹水腫瘍としてインビボで増殖させてもよい。
モノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の手順を使用して(例えば、モノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)、容易に単離及び配列決定され得る。したがって、ハイブリドーマ細胞は、所望の特性を有する抗体をコードするDNAの有用な供給源として機能することができる。単離後、DNAを発現ベクターに挿入してもよく、これを、普通なら抗体を産生しない細菌(例えば、大腸菌)、酵母(例えば、サッカロミセス又はピキア種)、COS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞又は骨髄腫細胞などの宿主細胞にトランスフェクトして、モノクローナル抗体を産生させる。
3.3.キメラ抗体の作製方法
キメラ抗体を作製する例示的な方法は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第4,816,567号明細書及びMorrison et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 1984, 81:6851−6855に記載されている。いくつかの実施形態では、キメラ抗体は、組換え技術を使用して、非ヒト可変領域(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、又はサルなどの非ヒト霊長類に由来する可変領域)とヒト定常領域とを組み合わせることによって作製される。
3.4.ヒト化抗体の作製方法
ヒト化抗体は、非ヒトモノクローナル抗体の構造部分の大部分又は全部を、対応するヒト抗体配列に置き換えることによって作製されてもよい。その結果、抗原特異的な可変、又はCDRのみが非ヒト配列から構成されるハイブリッド分子が生成される。ヒト化抗体を得る方法には、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるWinter and Milstein, Nature, 1991, 349:293−299;Rader et al., Proc.Nat.Acad.Sci.U.S.A., 1998, 95:8910−8915;Steinberger et al., J.Biol.Chem., 2000, 275:36073−36078;Queen et al., Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A., 1989, 86:10029−10033;並びに米国特許第5,585,089号明細書、米国特許第5,693,761号明細書、米国特許第5,693,762号明細書及び米国特許第6,180,370号明細書に記載されているものが挙げられる。
3.5.ヒト抗体の作製方法
ヒト抗体は、例えば、トランスジェニック動物(例えば、ヒト化マウス)を使用することにより、当技術分野で既知の様々な技術によって作製することができる。例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるJakobovits et al., Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A., 1993, 90:2551;Jakobovits et al., Nature, 1993, 362:255−258;Bruggermann et al., Year in Immuno., 1993, 7:33;並びに米国特許第5,591,669号明細書、米国特許第5,589,369号明細書及び米国特許第5,545,807号明細書を参照されたい。ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリーから得ることもできる(例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるHoogenboom et al., J.Mol.Biol., 1991, 227:381−388;Marks et al., J.Mol.Biol., 1991, 222:581−597;並びに米国特許第5,565,332号明細書及び米国特許第5,573,905号明細書を参照されたい)。ヒト抗体はまた、インビトロで活性化されたB細胞によって作製されてもよい(例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第5,567,610号明細書及び米国特許第5,229,275号明細書を参照されたい)。ヒト抗体はまた、酵母ベースの提示ライブラリーから得られてもよい(例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第8,691,730号明細書を参照されたい)。
3.6.抗体断片の作製方法
本明細書に提供される抗体断片は、本明細書に記載の例示的な方法又は当技術分野で既知の方法を含む任意の好適な方法によって作製されてもよい。好適な方法には、組換え技術と、抗体全体のタンパク質消化とが挙げられる。抗体断片を作製する例示的な方法は、例えば、参照によりその全体が組み込まれるHudson et al., Nat.Med., 2003, 9:129−134に記載されている。scFv抗体の作製方法は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれるPluckthun, The Pharmacology of Monoclonal Antibodies, vol. 113, Rosenburg and Moore eds., Springer−Verlag, New York, pp. 269−315(1994);国際公開第93/16185号パンフレット;並びに米国特許第5,571,894号明細書及び米国特許第5,587,458号明細書に記載されている。
3.7.代替足場の作製方法
本明細書に提供される代替足場は、本明細書に記載の例示的な方法又は当技術分野で既知の方法を含む任意の好適な方法によって作製されてもよい。例えば、Adnectin(商標)の調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるEmanuel et al., mAbs, 2011, 3:38−48に記載されている。iMabの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれる米国特許公開第2003/0215914号明細書に記載されている。Anticalin(登録商標)の調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるVogt and Skerra, Chem.Biochem., 2004, 5:191−199に記載されている。Kunitzドメインの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるWagner et al., Biochem.& Biophys.Res.Comm., 1992, 186:118−1145に記載されている。チオレドキシンペプチドアプタマーの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるGeyer and Brent, Meth.Enzymol., 2000, 328:171−208に示されている。Affibodyの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるFernandez, Curr.Opinion in Biotech., 2004, 15:364−373に示されている。DARPinの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるZahnd et al., J.Mol.Biol., 2007, 369:1015−1028に示されている。Affilinの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるEbersbach et al., J.Mol.Biol., 2007, 372:172−185に示されている。Tetranectinの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるGraversen et al., J.Biol.Chem., 2000, 275:37390−37396に示されている。Avimerの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるSilverman et al., Nature Biotech., 2005, 23:1556−1561に示されている。Fynomerの調製方法が、参照によりその全体が組み込まれるSilacci et al., J.Biol.Chem., 2014, 289:14392−14398に示されている。
代替足場の詳細については、各々参照によりその全体が組み込まれるBinz et al., Nat.Biotechnol., 2005 23:1257−1268及びSkerra, Current Opin.in Biotech., 2007 18:295−304に示されている。
3.8.変異体の作製方法
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、例えばファージディスプレイベースの親和性成熟技術を使用して作製され得る親ABPの親和性成熟変異体である。要約すると、1つ以上のCDR残基を変異させ、変異体ABP又はその一部をファージに提示させ、親和性についてスクリーニングしてもよい。そのような改変は、CDR「ホットスポット」、すなわち、体細胞成熟プロセス中に高頻度で変異を受けるコドンによってコードされる残基(参照によりその全体が組み込まれるChowdhury, Methods Mol.Biol., 2008, 207:179−196を参照されたい)及び/又は抗原と接触する残基で行われてもよい。あるいは、親ABPの親和性成熟変異体が、酵母ベースの提示プラットフォームを使用するために作製又は選択されてもよい(例えば、国際公開第2009/036379号パンフレット、国際公開第2010/105256号パンフレット、国際公開第2012/009568号パンフレット、及びXu et al., Protein Eng Des Sel., Vol. 26(10), pp. 663−670(2013)を参照されたい)。
エラープローンPCR、鎖シャッフリング、及びトリヌクレオチド特異的変異誘発(TRIM)などのオリゴヌクレオチド特異的変異誘発を含め、任意の好適な方法を使用して、ABPをコードするポリヌクレオチド配列に可変性を導入することができる。いくつかの態様では、いくつかのCDR残基(例えば、一度に4〜6個の残基)がランダム化される。抗原結合に関与するCDR残基は、例えば、アラニンスキャニング変異誘発又はモデリングを使用して特異的に同定され得る。特にCDR−H3及びCDR−L3は、変異の標的になることが多い。
可変領域及び/又はCDRへの多様性の導入は、二次ライブラリーの作製に使用することができる。次いで、二次ライブラリーをスクリーニングして、親和性が改善されたABP変異体を同定する。二次ライブラリーの構築と、二次ライブラリーからの再選択とによる親和性成熟は、例えば、参照によりその全体が組み込まれるHoogenboom et al., Methods in Molecular Biology, 2001, 178:1−37に記載されている。
3.9.ベクター、宿主細胞及び組換え方法
TIGIT ABPをコードする単離核酸、核酸を含むベクター、及びベクターと核酸とを含む宿主細胞、並びにABPの産生のための組換え技術も提供される。
ABPの組換え産生では、それをコードする核酸を単離し、その後のクローニング(すなわち、DNAの増幅)又は発現のために複製可能なベクターに挿入してもよい。いくつかの態様では、核酸は、例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第5,204,244号明細書に記載されているように、相同組換えにより作製されてもよい。
当技術分野では多くの異なるベクターが知られている。ベクター成分は、一般に、例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第5,534,615号明細書に記載されているように、シグナル配列、複製起点、1つ以上のマーカー遺伝子、エンハンサー要素、プロモーター及び転写終結配列のうちの1つ以上を含む。
好適な宿主細胞の例示的な例を以下に示す。これらの宿主細胞は限定することを意味するものではなく、任意の好適な宿主細胞を使用して、本明細書に提供されるABPを産生してもよい。
好適な宿主細胞には、任意の原核(例えば細菌)細胞、下等真核(例えば酵母)細胞又は高等真核(例えば哺乳動物)細胞が挙げられる。好適な原核生物には、真正細菌、例えば、グラム陰性生物又はグラム陽性生物、例えば、腸内細菌科、例えば、エシェリキア属(大腸菌)、エンテロバクター属、エルウィニア属、クレブシエラ属、プロテウス属、サルモネラ属(S.チフィリウム(S.typhimurium))、セラチア属(S.マルセッセンス(S.marcescans))、シゲラ属、バチルス属(B.スブチリス(B.subtilis)及びB.リケニフォルミス(B.licheniformis))、シュードモナス属(P.エルギノーサ(P.aeruginosa))及びストレプトミセス属が挙げられる。1つの有用な大腸菌クローニング宿主は大腸菌294であるが、大腸菌B、大腸菌X1776及び大腸菌W3110などの他の株も適している。
原核生物に加えて、糸状菌又は酵母などの真核微生物も、TIGIT ABPをコードするベクターの好適なクローニング又は発現宿主である。サッカロミセス・セレビシア、すなわち一般的なパン酵母は、一般的に使用される下等真核宿主微生物である。ただし、シゾサッカロミセス・ポンベ、クリベロミセス属(K.ラクチス(K.lactis)、K.フラギリス(K.fragilis)、K.ブルガリカス(K.bulgaricus)、K.ウィッケラミイ(K.wickeramii)、K.ワルチイ(K.waltii)、K.ドロソフィラム(K.drosophilarum)、K.サーモトレランス(K.thermotolerans)及びK.マルキシアヌス(K.marxianus))、ヤロウイア属、ピキア・パストリス、カンジダ属(C.アルビカンス(C.albicans))、トリコデルマ・レーシア(Trichoderma reesia)、アカパンビ(Neurospora crassa)、シュワニオミセス属(Schwanniomyces)(S.オクシデンタリス(S.occidentalis))、並びに糸状菌、例えば、ペニシリウム属、トリポクラジウム属(Tolypocladium)及びアスペルギルス属(A.ニデュランス(A.nidulans)及びA.ニガー(A.niger))など、多くのその他の属、種及び株が利用可能かつ有用である。
有用な哺乳動物宿主細胞には、COS−7細胞、HEK293細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、マウスセルトーリ細胞、アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO−76)などが挙げられる。
本発明のTIGIT ABPを産生するために使用される宿主細胞は、様々な培地で培養されてもよい。例えば、ハムのF10、最小必須培地(MEM)、RPMI−1640及びダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)などの市販の培地が、宿主細胞の培養に適している。さらに、Ham et al., Meth.Enz., 1979, 58:44;Barnes et al., Anal.Biochem., 1980, 102:255;並びに米国特許第4,767,704号明細書、米国特許第4,657,866号明細書、米国特許第4,927,762号明細書、米国特許第4,560,655号明細書及び米国特許第5,122,469号明細書;又は国際公開第90/03430号パンフレット及び国際公開第87/00195号パンフレットに記載されている培地のいずれかを使用してもよい。上記の各参考文献は、参照によりその全体が組み込まれる。
これらの培地のいずれかには、必要に応じて、ホルモン及び/又は他の成長因子(インスリン、トランスフェリン又は上皮細胞成長因子など)、塩(塩化ナトリウム、カルシウム、マグネシウム及びホスファートなど)、緩衝液(HEPESなど)、ヌクレオチド(アデノシン及びチミジンなど)、抗生物質、微量元素(通常、マイクロモル範囲の最終濃度で存在する無機化合物として定義される)並びにグルコース又は同等のエネルギー源が補充されてもよい。また、当業者に知られている適切な濃度で、任意の他の必要な補助剤を含めてもよい。
温度、pHなどの培養条件は、発現のために選択された宿主細胞とともにこれまでに使用されたものであり、当業者には明らかであろう。
組換え技術を使用する場合、ABPは、細胞内で産生させることも、細胞膜周辺腔内で産生させることも、培地に直接分泌させることもできる。ABPが細胞内で産生される場合、第1の工程として、例えば遠心分離又は限外濾過により、宿主細胞又は溶解断片のいずれかの粒子状の破片が除去される。例えば、Carter et al.(Bio/Technology, 1992, 10:163−167、参照によりその全体が組み込まれる)は、大腸菌の細胞膜周辺腔に分泌されるABPを単離する手順を記載している。要約すると、酢酸ナトリウム(pH3.5)、EDTA及びフェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)の存在下で約30分かけて細胞ペーストを解凍する。細胞破片は遠心分離によって除去することができる。
いくつかの実施形態では、ABPは無細胞系で産生される。いくつかの態様では、無細胞系は、参照によりその全体が組み込まれるYin et al., mAbs, 2012, 4:217−225に記載されているように、インビトロ転写及び翻訳系である。いくつかの態様では、無細胞系は、真核細胞又は原核細胞から得られた無細胞抽出物を利用する。いくつかの態様では、原核細胞は大腸菌である。例えば、ABPが不溶性凝集体として細胞に蓄積する場合、又は周辺質発現からの収率が低い場合に、ABPの無細胞発現が有用であり得る。
ABPが培地に分泌される場合、このような発現系から得られた上清は、一般に、市販のタンパク質濃縮フィルター、例えばAmicon(登録商標)又はMillipore(登録商標)Pellcon(登録商標)限外濾過ユニットを使用して最初に濃縮される。PMSFなどのプロテアーゼ阻害剤を上記の工程のいずれかに含めてタンパク質分解を阻害してもよく、抗生物質を含めて外来性の汚染菌の増殖を防いでもよい。
細胞から調製されたABP組成物は、例えば、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析及びアフィニティークロマトグラフィーを使用して精製することができ、アフィニティークロマトグラフィーが特に有用な精製技術である。アフィニティーリガンドとしてのプロテインAの適合性は、ABPに存在する免疫グロブリンFcドメインの種とアイソタイプとに応じて決まる。プロテインAを使用して、ヒトγ1、γ2又はγ4重鎖を含むABPを精製することができる(Lindmark et al., J.Immunol.Meth., 1983, 62:1−13、参照によりその全体が組み込まれる)。プロテインGは、あらゆるマウスアイソタイプ及びヒトγ3に有用である(Guss et al., EMBO J., 1986, 5:1567−1575、参照によりその全体が組み込まれる)。
アフィニティーリガンドが結合するマトリックスは、ほとんどの場合アガロースであるが、他のマトリックスも利用することができる。制御細孔ガラス又はポリ(スチレンジビニル)ベンゼンなどの機械的に安定したマトリックスにより、アガロースを用いて達成することができるものよりも速い流速及び短い処理時間が可能になる。ABPがCH3ドメインを含む場合、BakerBond ABX(登録商標)樹脂が精製に有用である。
タンパク質精製のための他の技術、例えば、イオン交換カラムでの分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカクロマトグラフィー、ヘパリンSepharose(登録商標)クロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS−PAGE及び硫酸アンモニウム沈殿法も利用することができ、当業者であればこれらの技術を適用することができる。
任意の予備精製工程の後、約2.5〜約4.5のpHの溶出緩衝液を使用して、一般に低塩濃度(例えば、約0M〜約0.25Mの塩)で行われる低pH疎水性相互作用クロマトグラフィーに、目的のABPと夾雑物とを含む混合物を供してもよい。
4.アッセイ
当技術分野で既知の様々なアッセイを使用して、本明細書に提供されるTIGIT ABPを同定及び特性評価してもよい。
4.1.結合、競合及びエピトープマッピングアッセイ
本明細書に提供されるABPの特異的抗原結合活性は、本開示の他の箇所に記載されるように、SPR、BLI、RIA及びMSD−SETの使用を含む任意の好適な方法により評価され得る。さらに、抗原結合活性は、ELISAアッセイ及びウエスタンブロットアッセイによって評価され得る。
2つのABP、又はABPと別の分子(例えば、TIGITの1つ以上のリガンド)との間の競合を測定するためのアッセイは、本開示の他の箇所と、例えば、参照によりその全体が組み込まれるHarlow and Lane, Antibodies:A Laboratory Manual ch.14, 1988, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, N.Yとに記載されている。
本明細書に提供されるABPが結合するエピトープをマッピングするためのアッセイは、例えば、参照によりその全体が組み込まれるMorris “Epitope Mapping Protocols,” in Methods in Molecular Biology vol. 66, 1996, Humana Press, Totowa, N.J.に記載されている。いくつかの実施形態では、エピトープはペプチド競合により決定される。いくつかの実施形態では、エピトープは質量分析により決定される。いくつかの実施形態では、エピトープは結晶解析法により決定される。
いくつかの実施形態では、「アラニンスキャニング」又は「アラニンマッピング」を使用して、標的タンパク質のエピトープ及び/又は抗体のパラトープをマッピングする。アラニンスキャニングは、特定のタンパク質の安定性又は機能に対する特定の残基の寄与を決定するために使用される。例えば、Weiss et al., Proc Natl Acad Sci 2000 Aug 1; 97(16):8950−8954を参照されたい。
4.2.TIGIT拮抗作用アッセイ
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPをスクリーニングして、TIGITに対する拮抗活性を有するABPを同定又は特性評価する。任意の好適なアッセイを使用して、そのようなABPを同定又は特性評価してもよい。いくつかの態様では、アッセイは、エフェクターT細胞と本明細書に提供されるABPとを接触させた後、エフェクターT細胞によって分泌されるサイトカインの量を測定する。いくつかの態様では、サイトカインは、IL−2、IL−6、LT−α、TNF、GM−CSF、IFNγ及びそれらの組合せから選択される。いくつかの態様では、サイトカインは、sCD40L、VEGF、TGF−α、RANTES、PDGF−AB/BB、PDGF−AA、MIP−1β、MIP−1α、MDC(CCL22)、MCP−3、MCP−1、IP−10、IL−17A、IL−2Rα、IL−15、IL−13、IL−12(p70)、IL−12(p40)、IL−10、IL−9、IL−8、IL−7、IL−5、IL−4、IL−3、IL−2、IL−2Rα、IL−1RA、IL−1β、IL−1α、IFNγ、IFNα2、GRO、GM−CSF、G−CSF、フラクタルカイン、Flt−3リガンド、FGF−2、エオタキシン、EGF及びそれらの組合せから選択される。
いくつかの実施形態では、CD3のアゴニストとともにエフェクター細胞を共刺激して、エフェクター細胞によるサイトカインの分泌を促進する。いくつかの態様では、CD3アゴニストは準最大レベルで供給される。
いくつかの態様では、そのようなアッセイは、エフェクターT細胞と本明細書に提供されるABPとを接触させた後、エフェクターT細胞の増殖を測定してもよい。いくつかの態様では、エフェクターT細胞の増殖は、色素(例えば、カルボキシフルオレセインジアセタートスクシンイミジルエステル;CFSE)の希釈によって、トリチウム化チミジンの取り込みによって、発光細胞生存能アッセイによって、又は当技術分野で既知の他のアッセイによって測定される。
いくつかの態様では、そのようなアッセイは、制御性T細胞と本明細書に提供されるABPとを接触させた後、制御性T細胞の分化、サイトカイン産生、生存能(例えば生存率)、増殖又は抑制活性を測定してもよい。
いくつかの態様では、そのようなアッセイは、NK細胞と本明細書に提供されるABPとを接触させた後、NK細胞の細胞傷害活性を測定してもよい。いくつかの態様では、NK細胞の細胞傷害活性は、NKの媒介による標的細胞(例えば、K562細胞株)の死滅を定量する細胞傷害性アッセイを使用して測定される。参照によりその全体が組み込まれるJang et al., Ann.Clin.Lab.Sci., 2012, 42:42−49を参照されたい。
いくつかの態様では、そのようなアッセイはグランザイムBの量を測定してもよい。いくつかの態様では、そのようなアッセイはパーフォリンの量を測定してもよい。
4.3.エフェクター機能に関するアッセイ
各々参照によりその全体が組み込まれるRavetch and Kinet, Annu.Rev.Immunol., 1991, 9:457−492;米国特許第5,500,362号明細書、米国特許第5,821,337;Hellstrom et al., Proc.Nat’l Acad.Sci.USA, 1986, 83:7059−7063;Hellstrom et al., Proc.Nat’l Acad.Sci.USA, 1985, 82:1499−1502;Bruggemann et al., J.Exp.Med., 1987, 166:1351−1361;Clynes et al., Proc.Nat’l Acad.Sci.USA, 1998, 95:652−656;国際公開第2006/029879号パンフレット;国際公開第2005/100402号パンフレット;Gazzano−Santoro et al., J.Immunol.Methods, 1996, 202:163−171;Cragg et al., Blood, 2003, 101:1045−1052;Cragg et al.Blood, 2004, 103:2738−2743;及びPetkova et al., Int’l.Immunol., 2006, 18:1759−1769に記載されているものを含め、当技術分野で既知の様々なインビトロ及びインビボアッセイを使用して、本明細書に提供されるABPによる処理後のエフェクター機能を評価してもよい。
5.医薬組成物
本明細書に提供されるABPは、任意の適切な医薬組成物に製剤化し、任意の好適な投与経路により投与することができる。好適な投与経路には、限定するものではないが、動脈内経路、皮内経路、筋肉内経路、腹腔内経路、静脈内経路、経鼻経路、非経口経路、経肺経路及び皮下経路が挙げられる。
医薬組成物は、1つ以上の医薬賦形剤を含んでもよい。任意の好適な医薬賦形剤が使用されてもよく、当業者であれば好適な医薬賦形剤を選択することができる。したがって、以下に示される医薬賦形剤は、例示的であり、限定的ではないことが意図される。追加の医薬賦形剤には、例えば、参照によりその全体が組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Excipients, Rowe et al.(Eds.)6th Ed.(2009)に記載されているものが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は消泡剤を含む。任意の好適な消泡剤を使用してもよい。いくつかの態様では、消泡剤は、アルコール、エーテル、油、ワックス、シリコーン、界面活性剤及びそれらの組合せから選択される。いくつかの態様では、消泡剤は、鉱油、植物油、エチレンビスステアルアミド、パラフィンワックス、エステルワックス、脂肪アルコールワックス、長鎖脂肪アルコール、脂肪酸石鹸、脂肪酸エステル、シリコングリコール、フルオロシリコーン、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリジメチルシロキサン−二酸化ケイ素、エーテル、オクチルアルコール、カプリルアルコール、ソルビタントリオレアート、エチルアルコール、2−エチルヘキサノール、ジメチコン、オレイルアルコール、シメチコン及びそれらの組合せから選択される。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は共溶媒を含む。共溶媒の例示的な例には、エタノール、ポリ(エチレン)グリコール、ブチレングリコール、ジメチルアセトアミド、グリセリン、プロピレングリコール及びそれらの組合せが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は緩衝液を含む。緩衝液の例示的な例には、アセタート、ボラート、カーボナート、ラクタート、マラート、ホスファート、シトラート、水酸化物、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、グリシン、メチオニン、グアーガム、グルタミン酸ナトリウム及びそれらの組合せが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は担体又は充填剤を含む。担体又は充填剤の例示的な例には、ラクトース、マルトデキストリン、マンニトール、ソルビトール、キトサン、ステアリン酸、キサンタンガム、グアーガム及びそれらの組合せが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は界面活性剤を含む。界面活性剤の例示的な例には、d−αトコフェロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、ドキュセートナトリウム、ベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ラウリン酸、マクロゴール15ヒドロキシステアラート、ミリスチルアルコール、リン脂質、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンステアラート、ポリオキシルグリセリド、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ビタミンEポリエチレン(グリコール)スクシナート及びそれらの組合せが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は固結防止剤を含む。固結防止剤の例示的な例には、リン酸カルシウム(第三)、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化マグネシウム及びそれらの組合せが挙げられる。
医薬組成物とともに使用され得る他の賦形剤には、例えば、アルブミン、抗酸化剤、抗細菌剤、抗真菌剤、生体吸収性ポリマー、キレート剤、制御放出剤、希釈剤、分散剤、溶解促進剤、乳化剤、ゲル化剤、軟膏基剤、透過促進剤、保存剤、可溶化剤、溶媒、安定化剤、糖及びそれらの組合せが挙げられる。これらの薬剤のそれぞれの具体例は、例えば、参照によりその全体が組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Excipients, Rowe et al.(Eds.)6th Ed.(2009), The Pharmaceutical Pressに記載されている。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は溶媒を含む。いくつかの態様では、溶媒は、滅菌等張食塩液又はデキストロース溶液などの塩類溶液である。いくつかの態様では、溶媒は注射用水である。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、微粒子又はナノ粒子などの粒子形態である。微粒子及びナノ粒子は、ポリマー又は脂質などの任意の好適な材料から形成されてもよい。いくつかの態様では、微粒子又はナノ粒子は、ミセル、リポソーム又はポリマーソームである。
本明細書では、水が一部のABPの分解を促進する可能性があるため、ABPを含む無水の医薬組成物及び剤形がさらに提供される。
本明細書に提供される無水の医薬組成物及び剤形は、無水又は低水分含有成分と、低水分又は低湿条件とを使用して調製することができる。製造、包装及び/又は保存中に水分及び/又は湿気と実質的に接触することが予測される場合、ラクトースと、一級又は二級アミンを含む少なくとも1つの有効成分とを含む医薬組成物及び剤形は無水とすることができる。
無水医薬組成物は、その無水の性質が維持されるように調製及び保存されるべきである。したがって、無水組成物は、好適な処方キットに含めることができるように、水への曝露を防ぐことが知られている材料を使用して包装することができる。好適な包装の例には、限定するものではないが、密閉ホイル、プラスチック、単位用量容器(例えばバイアル)、ブリスターパック及びストリップパックが挙げられる。
5.1.非経口用剤形
特定の実施形態では、本明細書に提供されるABPは、非経口用剤形として製剤化される。非経口用剤形は、限定するものではないが、皮下経路、静脈内経路(注入及びボーラス注射を含む)、筋肉内経路及び動脈内経路を含む様々な経路によって対象に投与することができる。これらの投与は典型的には、汚染物質に対する対象の自然防御を回避するため、非経口用剤形は典型的には、滅菌されているか、対象に投与する前に滅菌することができる。非経口用剤形の例には、限定するものではないが、注射の準備ができた溶液、注射用の薬学的に許容されるビヒクルに溶解又は懸濁する準備ができた乾燥(例えば凍結乾燥)製品、注射の準備ができた懸濁液、及びエマルジョンが挙げられる。
非経口用剤形を提供するために使用することができる好適なビヒクルは、当業者に周知である。例には、限定するものではないが、注射用水USP;水性ビヒクル、例えば、限定するものではないが、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、デキストロース注射液、デキストロース及び塩化ナトリウム注射液、及び乳酸加リンゲル注射液;水混和性ビヒクル、例えば、限定するものではないが、エチルアルコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;並びに非水性ビヒクル、例えば、限定するものではないが、コーン油、綿実油、落花生油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル及び安息香酸ベンジルが挙げられる。
本明細書に開示されるABPのうちの1つ以上の溶解度を増大させる賦形剤も、非経口用剤形に組み込むことができる。
いくつかの実施形態では、非経口用剤形は凍結乾燥される。例示的な凍結乾燥製剤は、例えば、各々参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,267,958号明細書及び米国特許第6,171,586号明細書並びに国際公開第2006/044908号パンフレットに記載されている。
6.投与量及び単位剤形
ヒトの治療薬では、医師は、予防的又は治療的処置に応じるとともに、治療対象に特有の年齢、体重、状態及びその他の要因に応じて、最も適切と考える薬量を決定する。
特定の実施形態では、本明細書に提供される組成物は、医薬組成物又は単一単位剤形である。本明細書に提供される医薬組成物及び単一単位剤形は、予防又は治療有効量の1つ以上の予防的又は治療的ABPを含む。
障害又はその1つ以上の症状の予防又は治療に有効なABP又は組成物の量は、疾患又は症状の性質及び重症度と、ABPが投与される経路とによって変化する。頻度及び投与量は、投与される具体的な治療法(例えば、治療剤又は予防剤)、障害、疾患又は症状の重症度、投与経路、並びに対象の年齢、体重、応答及び過去の病歴に応じて、各対象に固有の要因に従っても変化する。有効用量は、インビトロ又は動物モデル試験系から得られた用量反応曲線から推定してもよい。
特定の実施形態では、組成物の例示的な用量には、対象又は試料重量1キログラム当たりミリグラム又はマイクログラム単位の量のABP(例えば、1キログラム当たり約10マイクログラム〜1キログラム当たり約50ミリグラム、1キログラム当たり約100マイクログラム〜1キログラム当たり約25ミリグラム、又は1キログラム当たり約100マイクログラム〜1キログラム当たり約10ミリグラム)が挙げられる。特定の実施形態では、本明細書に提供されるABPの投与量は、対象の障害又はその1つ以上の症状を予防、治療、管理又は改善するために投与されるABPの重量に基づいて、対象の体重1kg当たり0.1mg、対象の体重1kg当たり1mg、対象の体重1kg当たり2mg、対象の体重1kg当たり3mg、対象の体重1kg当たり4mg、対象の体重1kg当たり5mg、対象の体重1kg当たり6mg、対象の体重1kg当たり10mg又は対象の体重1kg当たり15mg以上である。当業者には明らかであるように、場合によっては、本明細書に開示された範囲外のABPの投与量を使用する必要がある場合がある。さらに、臨床医又は治療医であれば、対象の応答に関連して治療を中断、調整又は終了する方法及び時期が分かることに留意されたい。
当業者であれば容易に分かるように、様々な疾患及び症状に対して様々な治療有効量が適用可能であり得る。同様に、そのような障害を予防、管理、治療又は改善するのに十分であるが、本明細書に提供されるABPに関連する有害作用を引き起こすのに不十分であるか、本明細書に提供されるABPに関連する有害作用を軽減するのに十分な量も、本明細書に提供される投与量及び投与頻度スケジュールに含まれる。さらに、本明細書に提供される組成物の複数の投与量を対象に投与する場合、投与量がいずれも同じである必要はない。例えば、対象に投与される投与量を増加させて組成物の予防又は治療効果を改善してもよく、又は対象に投与される投与量を減少させて特定の対象が経験している1つ以上の副作用を軽減してもよい。
特定の実施形態では、治療又は予防は、本明細書に提供されるABP又は組成物の1つ以上の負荷用量から開始し、それに続いて1つ以上の維持用量とすることができる。
特定の実施形態では、本明細書に提供されるABP又は組成物のある用量を投与して、対象の血液又は血清中のABPの定常状態濃度を達成することができる。定常状態濃度は、当業者が利用可能な技術による測定によって決定することも、身長、体重及び年齢などの対象の身体的特徴に基づいて決定することもできる。
特定の実施形態では、同じ組成物の投与が繰り返されてもよく、投与は少なくとも1日、2日、3日、5日、10日、15日、30日、45日、2カ月、75日、3カ月又は6カ月おきであってよい。
本開示の他の箇所でさらに詳細に考察されるように、本明細書に提供されるABPは、疾患又は障害を予防又は治療するのに有用な1つ以上の追加の薬剤とともに任意に投与されてもよい。そのような追加の薬剤の有効量は、製剤中に存在するABPの量、障害又は治療の種類、及び当技術分野で知られているか本明細書に記載されている他の要因に応じて決まり得る。
7.治療用途
本発明のABPは、治療用途のために、当技術分野で既知のもの及び上述したものなどの薬学的に許容される剤形で、哺乳動物、一般にヒトに投与される。例えば、本発明のABPは、ヒトに、ボーラスとして、もしくは一定期間にわたる連続注入によって静脈内投与されるか、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、関節内経路、滑液嚢内経路、髄腔内経路又は腫瘍内経路によって投与されてもよい。ABPはまた、局所的及び全身的治療効果を発揮するために、腫瘍周囲経路、病巣内経路又は病巣周辺経路によって好適に投与される。腹腔内経路は、例えば、卵巣腫瘍の治療に特に有用であり得る。
本明細書に提供されるABPは、TIGITが関与するあらゆる疾患又は症状の治療に有用であり得る。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は、抗TIGIT ABPによる治療から効果を得ることができる疾患又は症状である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は腫瘍である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は細胞増殖性障害である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は癌である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状はウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、医薬品として使用するために提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、医薬品の製造又は調製に使用するために提供される。いくつかの実施形態では、医薬品は、抗TIGIT ABPから効果を得ることができる疾患又は症状を治療するためのものである。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は腫瘍である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は細胞増殖性障害である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状は癌である。いくつかの実施形態では、疾患又は症状はウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の疾患又は症状を治療する方法である。いくつかの態様では、疾患又は症状は癌である。いくつかの態様では、疾患又は症状はウイルス感染症である。
本明細書に提供されるABPによって、任意の好適な癌が治療され得る。例示的な好適な癌には、例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、副腎皮質癌、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、基底細胞癌、脳腫瘍、胆管癌、膀胱癌、骨癌、乳癌、気管支腫瘍、原発部位不明癌、心臓腫瘍、子宮頸癌、脊索腫、結大腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、腺管癌、胚芽腫、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、鼻腔神経芽細胞腫、線維性組織球腫、ユーイング肉腫、眼癌、胚細胞腫瘍、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、妊娠性絨毛性疾患、神経膠腫、頭頸部癌、肝細胞癌、組織球症、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、膵島細胞腫、カポジ肉腫、腎臓癌、ランゲルハンス細胞組織球症、喉頭癌、口唇癌及び口腔癌、肝癌、非浸潤性小葉癌、肺癌、マクログロブリン血症、悪性線維性組織球腫、メラノーマ、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子関与正中線癌、口腔癌、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽腫、非小細胞肺癌、口腔咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌、膵癌、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盂及び尿管癌、網膜芽細胞腫、ラブドイド腫瘍、唾液腺癌、セザリー症候群、皮膚癌、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、脊髄腫瘍、胃癌、T細胞リンパ腫、奇形腫、精巣癌、咽喉癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、尿道癌、子宮癌、膣癌、外陰癌並びにウィルムス腫瘍が挙げられる。
本明細書に提供されるABPによって、任意の好適なウイルスが治療され得る。例示的な好適なウイルスには、例えば、アデノ随伴ウイルス、アイチウイルス、オーストラリアコウモリリッサウイルス、BKポリオーマウイルス、バンナウイルス、バーマ森林ウイルス、ブニヤンベラウイルス、ラクロスブニヤウイルス、カンジキウサギブニヤウイルス、オナガザルヘルペスウイルス、チャンディプラウイルス、チクングンヤウイルス、コサウイルスA、牛痘ウイルス、コクサッキーウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、デングウイルス、ドーリウイルス、ジュグベウイルス、デュベンヘイジウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス、エボラウイルス、エコーウイルス、脳心筋炎ウイルス、エプスタインバーウイルス、ヨーロッパコウモリリッサウイルス、GBウイルスC/G型肝炎ウイルス、ハンターンウイルス、ヘンドラウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、デルタ肝炎ウイルス、馬痘ウイルス、ヒトアデノウイルス、ヒトアストロウイルス、ヒトコロナウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、ヒトエンテロウイルス、ヒトヘルペスウイルス1、ヒトヘルペスウイルス2、ヒトヘルペスウイルス6、ヒトヘルペスウイルス7、ヒトヘルペスウイルス8、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス1、ヒトパピローマウイルス2、ヒトパピローマウイルス、ヒトパラインフルエンザ、ヒトパルボウイルスB19、ヒト呼吸器合胞体ウイルス、ヒトライノウイルス、ヒトSARSコロナウイルス、ヒトスプーマレトロウイルス、ヒトTリンパ球向性ウイルス、ヒトトロウイルス、インフルエンザAウイルス、インフルエンザBウイルス、インフルエンザCウイルス、イスファハンウイルス、JCポリオーマウイルス、日本脳炎ウイルス、フニンアレナウイルス、KIポリオーマウイルス、クンジンウイルス、ラゴスコウモリウイルス、ビクトリア湖マールブルグウイルス、ランガトウイルス、ラッサウイルス、ローズデールウイルス、跳躍病ウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、マチュポウイルス、マヤロウイルス、MERSコロナウイルス、麻疹ウイルス、メンゴ脳心筋炎ウイルス、メルケル細胞ポリオーマウイルス、モコラウイルス、伝染性軟属腫ウイルス、サルポックスウイルス、ムンプスウイルス、マレーバレー脳炎ウイルス、ニューヨークウイルス、ニパウイルス、ノーウォークウイルス、オニョンニョンウイルス、オーフウイルス、オロプーシェウイルス、ピチンデウイルス、ポリオウイルス、プンタトロフレボウイルス、プーマラウイルス、狂犬病ウイルス、リフトバレー熱ウイルス、ローザウイルスA、ロスリバーウイルス、ロタウイルスA、ロタウイルスB、ロタウイルスC、風疹ウイルス、サギヤマウイルス、サリウイルスA、サシチョウバエ熱シシリー型ウイルス、サッポロウイルス、セムリキ森林ウイルス、ソウルウイルス、サルフォーミーウイルス、サルウイルス5、シンドビスウイルス、サウサンプトンウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ダニ媒介ポワサンウイルス、トルクテノウイルス、トスカーナウイルス、ウークニエミウイルス、ワクシニアウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、痘瘡ウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、西部ウマ脳炎ウイルス、WUポリオーマウイルス、ウエストナイルウイルス、ヤバサル腫瘍ウイルス、ヤバ様病ウイルス、黄熱ウイルス及びジカウイルスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の標的細胞内のTIGITに拮抗する方法である。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABPによるTIGITの拮抗作用は、標的細胞によるIL−2、LT−α、IL−6、TNF、GM−CSF、IFNγ又はそれらの組合せの分泌の増加をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象のエフェクターT細胞の増殖、生存及び/又は機能を増大させる方法である。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD4+エフェクターT細胞である。いくつかの態様では、エフェクターT細胞はCD8+エフェクターT細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の制御性T細胞によるエフェクターT細胞の抑制を抑止する方法である。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞である。いくつかの態様では、制御性T細胞はCD8+CD25+制御性T細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象のナチュラルキラー(NK)細胞又はナチュラルキラーT(NKT)細胞の活性を増大させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の免疫応答を増強する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の腫瘍の発症を遅延させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の腫瘍の発症を予防する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の癌の発症を遅延させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の癌の発症を予防する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の腫瘍のサイズを縮小する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の転移の数を減少させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象のウイルス感染症の発症を遅延させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象のウイルス感染症の発症を予防する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象のウイルス価を低下させる方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象からウイルスを除去する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、それを必要とする対象の全生存期間、生存期間中央値又は無増悪生存期間を延長する方法である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるABPの有効量を対象に投与することにより、標準治療薬に対して抵抗性を有するようになった対象を治療する方法である。いくつかの実施形態では、対象が抵抗性を有するようになった標準治療薬はPD−1阻害剤である。他の実施形態では、対象が抵抗性を有するようになった標準治療薬はPD−L1阻害剤である。他の実施形態では、対象が抵抗性を有するようになった標準治療薬はCTLA−4阻害剤である。
8.併用療法
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、少なくとも1つの追加の治療剤とともに投与される。本明細書に提供されるABPとともに、任意の好適な追加の治療剤が投与されてもよい。いくつかの態様では、追加の治療剤は、放射線、細胞傷害剤、化学療法剤、細胞増殖抑制剤、抗ホルモン剤、EGFR阻害剤、免疫刺激剤、抗血管新生剤及びそれらの組合せから選択される。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABPは、腫瘍の外科的切除後に投与される。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤はエピジェネティック修飾因子を含む。エピジェネティック修飾因子の例には、骨髄異形成症候群(MDS)及び急性骨髄性白血病(AML)では承認されている5−アザ−2’−デオキシシチジン又は5−アザシチジンなどのDNAメチルトランスフェラーゼ(DNMT)阻害剤と、皮膚及び末梢性T細胞リンパ腫に対して活性であることが示されているボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、ベリノスタット及びエンチノスタットを含むヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(HDI)とが挙げられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療剤は、PD−1又はPD−L1の阻害剤と組み合わせたエピジェネティック修飾因子である。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は免疫刺激剤を含む。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は、免疫細胞の阻害性受容体又はそのリガンドのシグナル伝達を遮断する薬剤である。いくつかの態様では、阻害性受容体又はリガンドは、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA−4、CD152としても知られる)、プログラム細胞死タンパク質1(PD−1又はCD279)、プログラム死リガンド1(PD−L1又はCD274)、トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG−3、またCD223)、Tim−3(A型肝炎ウイルス細胞受容体2又はHAVCR2もしくはCD366)、ニューリチン、B及びTリンパ球アテニュエーター(BTLA又はCD272)、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)並びにそれらの組合せから選択される。いくつかの態様では、薬剤は、抗PD−1抗体(例えば、ペンブロリズマブ又はニボルマブ)、及び抗PD−L1抗体(例えば、アテゾリズマブ)、抗CTLA−4抗体(例えば、イピリムマブ)、抗TIM3抗体、癌胎児性抗原関連細胞接着分子1(CECAM−1、またCD66a)及び5(CEACAM−5、またCD66e)、vset免疫調節受容体(VISR又はVISTA)、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1又はCD305)、CD160、ナチュラルキラー細胞受容体2B4(CD244又はSLAMF4)並びにそれらの組合せから選択される。いくつかの態様では、薬剤はペンブロリズマブである。いくつかの態様では、薬剤はニボルマブである。いくつかの態様では、薬剤はアテゾリズマブである。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤である。いくつかの態様では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する追加の治療剤は、抗体、ペプチド模倣体及び小分子から選択される。いくつかの態様では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する追加の治療剤は、ペンブロリズマブ(KEYTRUDA)、ニボルマブ(OPDIVO)、アテゾリズマブ、アベルマブ、ピディリズマブ、デュルバルマブ、BMS−936559、スルファモノメトキシン1及びスルファメチゾール2から選択される。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する追加の治療剤は、例えば、参照によりその全体が組み込まれるWeinmann et al., Chem Med Chem, 2016, 14:1576(DOI:10.1002/cmdc.201500566)に記載されているように、そのような活性を有することが当技術分野で知られている任意の治療薬である。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤は、本明細書に提供されるABPと同じ医薬組成物に製剤化される。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤は、本明細書に提供されるABPとは異なる医薬組成物に製剤化される。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤は、本明細書に提供されるABPを投与する前に投与される。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤は、本明細書に提供されるABPを投与した後に投与される。いくつかの実施形態では、PD−1とPD−L1との間の相互作用を阻害する薬剤は、本明細書に提供されるABPと同時に投与されるが、薬剤とABPとは別個の医薬組成物で投与される。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は、免疫細胞の共刺激受容体のアゴニストである。いくつかの態様では、共刺激受容体は、GITR、OX40、ICOS、LAG−2、CD27、CD28、4−1BB、CD40、STING、toll様受容体、RIG−1及びNOD様受容体から選択される。いくつかの実施形態では、アゴニストは抗体である。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は、アルギナーゼ、インドールアミン−2 3−ジオキシゲナーゼ又はアデノシンA2A受容体の活性を調節する。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤はサイトカインである。いくつかの態様では、サイトカインは、IL−2、IL−5、IL−7、IL−12、IL−15、IL−21及びそれらの組合せから選択される。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は腫瘍溶解性ウイルスである。いくつかの態様では、腫瘍溶解性ウイルスは、単純ヘルペスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、アデノウイルス、ニューカッスル病ウイルス、ワクシニアウイルス及びマラバウイルスから選択される。
いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は、キメラ抗原受容体を有するT細胞(CAR−T細胞)である。いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は、T細胞に対する二重特異性又は多重特異性抗体である。いくつかの実施形態では、免疫刺激剤は抗TGF−β抗体である。いくつかの実施形態では、免疫刺激剤はTGF−βトラップである。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は腫瘍抗原に対するワクチンである。本明細書に提供される方法によって治療される腫瘍に存在するならば、任意の好適な抗原がワクチンの標的となり得る。いくつかの態様では、腫瘍抗原は、正常組織でのその発現レベルと比較して過剰発現される腫瘍抗原である。いくつかの態様では、腫瘍抗原は、癌精巣抗原、分化抗原、NY−ESO−1、MAGE−A1、MART及びそれらの組合せから選択される。
追加の治療剤のさらなる例には、タキサン(例えば、パクリタキセル又はドセタキセル)、プラチナ製剤(例えば、カルボプラチン、オキサリプラチン及び/又はシスプラチン)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、エトポシド及び/又はミトキサントロン)、フォリン酸(例えば、ロイコボリン)又はヌクレオシド代謝阻害剤(例えば、フルオロウラシル、カペシタビン及び/又はゲムシタビン)が挙げられる。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、フォリン酸、5−フルオロウラシル及び/又はオキサリプラチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、5−フルオロウラシル及びイリノテカンである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、タキサン及びプラチナ製剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、パクリタキセル及びカルボプラチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤はペメトレキサート(pemetrexate)である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、EGFR標的剤、RAF標的剤又はMEK標的剤などの標的治療薬である。
追加の治療剤は、任意の好適な手段によって投与されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤は、同じ医薬組成物に含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤は、異なる医薬組成物に含まれる。
本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤が異なる医薬組成物に含まれる実施形態では、追加の治療剤の投与の前、追加の治療剤の投与と同時及び/又は追加の治療剤の投与の後にABPの投与を行うことができる。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤の投与は、互いに約1カ月以内に行われる。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤の投与は、互いに約1週間以内に行われる。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤の投与は、互いに約1日以内に行われる。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤の投与は、互いに約12時間以内に行われる。いくつかの態様では、本明細書に提供されるABP及び追加の治療剤の投与は、互いに約1時間以内に行われる。
一態様では、本発明は、対象の癌を治療又は予防するための有効量の抗hTIGIT抗体を含む医薬組成物を提供し、組成物は、Tim−3、4−1BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号32のCDR−H3、配列番号40のCDR−H2、配列番号54のCDR−H1、配列番号64のCDR−L3、配列番号68のCDR−L2及び配列番号71のCDR−L1を含む。一態様では、本発明は、対象の癌を治療又は予防するための有効量の抗hTIGIT抗体を含む医薬組成物を提供し、組成物は、Tim−3、41BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号13のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。一態様では、本発明は、対象の癌を治療又は予防するための有効量の抗hTIGIT抗体を含む医薬組成物を提供し、組成物は、Tim−3、41BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号99の重鎖及び配列番号92の軽鎖を含む。
一態様では、本発明は、対象の癌の治療又は予防に使用するための抗hTIGIT抗体を提供し、抗hTIGIT抗体は、Tim−3、41BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号32のCDR−H3、配列番号40のCDR−H2、配列番号54のCDR−H1、配列番号64のCDR−L3、配列番号68のCDR−L2及び配列番号71のCDR−L1を含む。一態様では、本発明は、対象の癌の治療又は予防に使用するための抗hTIGIT抗体を提供し、抗hTIGIT抗体は、Tim−3、41BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号13のVH配列及び配列番号26のVL配列を含む。一態様では、本発明は、対象の癌の治療又は予防に使用するための抗hTIGIT抗体を提供し、抗hTIGIT抗体は、Tim−3、41BB、GITR、PD−1もしくはPD−L1又はOX40Lに対する抗体と組み合わせて投与され、抗hTIGIT抗体は、配列番号99の重鎖及び配列番号92の軽鎖を含む。
9.診断方法
対象から得られた細胞上のTIGITの存在を検出する方法も提供される。そのような方法を使用して、例えば、本明細書に提供されるABPによる治療に対する応答性を予測及び評価してもよい。
いくつかの実施形態では、対象から血液試料が得られ、TIGITを発現する細胞の画分が決定される。いくつかの態様では、そのような細胞により発現されるTIGITの相対量が決定される。TIGITを発現する細胞の画分と、そのような細胞により発現されるTIGITの相対量とは、任意の好適な方法によって決定することができる。いくつかの実施形態では、フローサイトメトリーを使用してそのような測定を行う。いくつかの実施形態では、そのような測定を行うために蛍光支援細胞選別(FACS)が使用される。末梢血中のTIGITの発現を評価する方法については、Li et al., J. Autoimmunity, 2003, 21:83−92を参照されたい。
10.キット
本明細書に提供されるABPを含むキットも提供される。キットは、本明細書に記載されるように、疾患又は障害の治療、予防及び/又は診断に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、キットは、容器と、容器上にあるか容器に付随するラベル又は添付文書とを含む。好適な容器には、例えば、ボトル、バイアル、注射器及びIV溶液バッグが挙げられる。容器は、ガラス又はプラスチックなどの様々な材料から形成されてもよい。容器は、単独で、又は別の組成物と組み合わせた際に疾患又は障害の治療、予防及び/又は診断に有効な組成物を保持する。容器は、滅菌アクセスポートを有してもよい。例えば、容器が静注バッグ又はバイアルである場合、針によって孔を開けることができるポートを有してもよい。組成物中の少なくとも1つの活性剤が、本明細書に提供されるABPである。ラベル又は添付文書には、選択された症状を治療するために組成物を使用することが示される。
いくつかの実施形態では、キットは、(a)その中に第1の組成物を含む第1の容器であって、第1の組成物が本明細書に提供されるABPを含む第1の容器と、(b)その中に第2の組成物を含む第2の容器であって、第2の組成物が追加の治療剤を含む第2の容器とを含む。本発明のこの実施形態のキットは、組成物を使用して特定の症状を治療することができることを示す添付文書をさらに含んでもよい。
あるいは、又はさらに、キットは、薬学的に許容される賦形剤を含む第2の(又は第3の)容器をさらに含んでもよい。いくつかの態様では、賦形剤は緩衝液である。キットはさらに、フィルター、針及び注射器を含め、商業的及びユーザーの観点から望ましい他の材料を含んでもよい。
例
以下は、本発明の方法及び組成物の例である。本明細書に提供される一般的な説明を考慮して、様々な他の実施形態を実施してもよいことが理解される。
例1:エピトープ決定のための変異分析
アラニンスキャニング
ヒトTIGITに結合するMAB10のエピトープを同定するために、18個のアラニン一点変異を作成した。HEK−293細胞にタンパク質を発現させ、可溶性タンパク質として分泌させ、Ni−NTA樹脂上で精製し、SDS−PAGEにより特徴付けた。Octetプラットフォームを使用したバイオレイヤー干渉法(BLI)によって結合を評価した。MAB10を抗ヒトFcセンサー上に捕捉し、洗浄し、単量体野生型ヒトTIGIT、又は選択された点変異体の1つのいずれかに曝露した。結合エピトープの一部と考えられる残基は、結合の低下を示した(例えば、野生型ヒトTIGITに対する結合のKDの5分の1を超えて低いKD)。残基Q56、N58、L65、I68、N70、L73、H76、I77及びP79でのアラニン置換により、結合が低下した。残基M23、T24、T55、Q62、S78、S80、K82、Y113及びP114でのアラニン置換は、結合の低下をもたらさなかった。
ヒトTIGITに結合するMAB2、MAB15及びMAB21のエピトープを同定するために、先の段落で説明したように、BLIを使用して7個のアラニン一点変異に対する結合を評価した。
MAB2では、残基Q56及びI77でのアラニン置換は結合を低下させ、残基I68、L73、H76、S78及びP79でのアラニン置換は結合の低下をもたらさなかった。
MAB15では、残基Q56、I68、L73、H76及びI77でのアラニン置換は結合を低下させ、残基S78及びP79でのアラニン置換は結合の低下をもたらさなかった。
MAB21では、残基Q56、I68、L73及びI77でのアラニン置換は結合を低下させ、残基H76、S78及びP79でのアラニン置換は結合の低下をもたらさなかった。
質量分析
ヒトTIGITに結合するMAB10のエピトープを同定するために、非共有結合相互作用の検出を可能にする架橋アプローチを用いた質量分析のために、CovalX(米国マサチューセッツ州ソーガス)に精製MAB10及びヒトTIGIT HIS試料を提出した。重水素化された架橋剤とともにMAB10及びヒトTIGIT HISをインキュベートし、多酵素切断に供した。架橋ペプチドの富化後、高分解能質量分析によって試料を分析した。トリプシン及びエラスターゼによるタンパク質分解は架橋ペプチドを生成しなかったが、キモトリプシン、ASP‐N及びサーモリシンによるタンパク質分解は、少なくとも1つの架橋ペプチドを検出し、合計11の架橋ペプチドを検出した。結果は、結合エピトープが、架橋された残基を含むことを示している。これらは、一方が残基S78及びR84を含み、もう一方が残基T117、S129及びS130を含む2つの領域に残基を含む。
エピトープ決定のための結晶学的手法
結晶学的試験によってもMAB10の結合エピトープを同定した。MAB10 FabをヒトTIGITと複合体化させ、サイズ排除クロマトグラフィーにより精製し、10mg/mlまで濃縮した。結晶は、14% PEG4000、0.1 M MES pH6、10mM β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド水和物、0.5% n−ドデシル−β−D−マルトシドから成長させた。X線データは、アルゴンヌ国立研究所(GM/CA CAT 23ID−D)で収集し、CCP4(Collaborative Computational Project No.4、高分子X線結晶解析用ソフトウェア)及びPhenix(Python−based Hierarchical ENvironment for Integrated Xtallography)を用いて処理した。重鎖及び軽鎖から3.8Aの接触距離内のTIGIT残基は結合エピトープの一部と考えられ、そのような残基にはT55、Q56、L65、D72、L73、H76、I77、S78、P79及びH111が挙げられる。
例2:抗TIGIT ABP及び免疫療法薬を含む併用療法
サイトメガロウイルス特異的(CMV+)T細胞のT細胞応答を試験するために、リンパ球増殖アッセイを使用した。Astarte Biologics(ワシントン州ボセル)から、CMV抗原反応性についてスクリーニングされた個々のドナー由来のPBMCを購入した。CMV感染細胞由来の細胞溶解物もAstarte Biologicsから購入した。PBMCを5×10
5細胞/ウェルで播種し、細胞溶解物を加えることによって、試料中のCMV+T細胞を1mg/ml、0.1mg/ml又は0.01mg/mlで刺激する抗原特異的刺激を行った。使用した対照は、刺激されていない細胞、免疫療法処理を行っていない刺激された細胞、及び併用処理群の両対照抗体によって刺激された細胞であった。追加の免疫療法剤のための対照抗体、IgG4対照抗体(MAB10の対照として)を含む追加の免疫療法剤(表6参照)、又はMAB10と追加の治療剤との併用とともに、MAB10(20μg/mL)を用いて実験群を処理した。3つの溶解物濃度のいずれによっても刺激された細胞に対して各処理を行った。報告された機能的用量と、ED50値と、経験的データとの混合に基づいて、免疫療法薬の用量を決定した。細胞を4日間培養し、上清を収集し、活性化の定量としてエフェクターサイトカインTNFの産生について分析した。
結果
以下のように、図1に結果を示す:細胞は、1μg/ml、0.1μg/ml又は0.01μg/mlのCMV溶解物により刺激し、MAB10及びペンブロリズマブをそれぞれ個別に又は組み合わせて用いて処理した(それぞれ図1A〜図1C);細胞は、1μg/ml、0.1μg/ml又は0.01μg/mlのCMV溶解物により刺激し、MAB10及び抗TIM−3抗体をそれぞれ個別に又は組み合わせて用いて処理した(図1D〜図1F);細胞は、1μg/ml、0.1μg/ml又は0.01μg/mlのCMV溶解物により刺激し、MAB10及び抗41BB抗体をそれぞれ個別に又は組み合わせて用いて処理した(図1G〜図1I);細胞は、1μg/ml、0.1μg/ml又は0.01μg/mlのCMV溶解物により刺激し、MAB10及びrhOX40Lをそれぞれ個別に又は組み合わせて用いて処理した(図1J〜図1L)。ペンブロリズマブ、抗TIM−3抗体、抗41BB抗体又はOX40リガンドを含む各併用処理は、個々の処理単独と比較して、免疫活性化に対する相加効果を示した(TNFα産生によって測定した場合)。
抗LAG−3及び抗TGFβによる処理の場合、個々の処理が結果に影響を及ぼし、このアッセイに相加効果又は相乗効果があったかどうかを決定することはできなかった。抗CTLA−4単独での処理は免疫応答を増大させなかったため、異なるアッセイを使用して、任意の潜在的な組合せ効果を決定すべきである。
未治療の癌患者由来の解離腫瘍細胞(DTC、Conversant Bio)を用いて、MAB10併用による細胞活性化能をさらに決定した。DTCは、免疫細胞、腫瘍細胞及び支持細胞を含む腫瘍標本由来のあらゆる細胞を含有する単一細胞懸濁液である。
ステージIVのメラノーマを有する50歳男性から得られたDTCを培養し、対照OVAペプチド(3μg/ml、Miltenyi Biotec、カタログ番号130−099−771)、又は1μg/mLのNY−ESO−1+1μg/mLのMelanA/MART−1+1μg/mLのgp100(Miltenyi Biotec、それぞれカタログ番号130−095−381、130−094−477及び130−094−450)からなるメラノーマペプチド混合物により刺激した。ペプチド刺激試料に、抗GITR抗体MAB22(例えば、同時係属中の国際特許出願番号PCT/US2017/062443号明細書を参照されたい)、ペンブロリズマブ及びMAB10を単独又はペアワイズ組合せで加えた。対照として、等量のアイソタイプ対照抗体を使用した。単一抗体刺激では、アイソタイプ対照抗体を補充することにより、抗体の総量を一定に保った。MAB10及びペンブロリズマブは10μg/mlの最終濃度で使用し、MAB22は1μg/mlの最終濃度で使用した。活性化を評価するために、細胞を7日間培養し、上清を収集し、AlphaLISA(登録商標)(PerkinElmer)を使用して、産生されたIFNγの量を定量した。統計的有意性は、多重比較とともに一元配置分散分析を使用して計算した。
結果
図2Aに見られるように、各併用療法処理では、単剤単独処理よりもIFNγ産生の大きな刺激がもたらされ、相加効果が示唆された。
次に、ステージIIaの非小細胞肺癌(NSCLC)を有する80歳女性から得られたDTCを培養し、刺激せずに放置したか、可溶性抗CD3抗体+抗CD28抗体(Becton Dickenson、それぞれカタログ番号555336及び555726)により2日間刺激した。対照として、等量のアイソタイプ対照抗体(IgG4)を使用した。単一抗体刺激では、試料にアイソタイプ対照抗体を補充することにより、抗体の総量を一定に保った。MAB10及びペンブロリズマブは、10mg/mlの最終濃度で使用した。活性化を評価するために、培養の最後の5時間にわたりブレフェルジンA(EBioscience、カタログ番号00−4506−51)を細胞に加え、細胞内サイトカイン染色を使用して、IFNγ産生CD4+T細胞及びCD8+T細胞のFACS分析及び定量を行った。統計的有意性は、多重比較とともに一元配置分散分析を使用して計算した。
結果
図2Bに見られるように、MAB10とペンブロリズマブとの併用による細胞の処理は、CD4+T細胞及びCD8+T細胞のIFNγ産生によって測定されるように、いずれかの単剤を単独で用いた処理を上回る相加効果をもたらした。
例3:インビボでの抗TIGIT ABP及び免疫療法薬を含む併用療法
抗TIGIT抗体と抗ニューロピリン−1抗体との併用が、インビボで単剤単独よりも改善された抗腫瘍活性をもたらすかどうかを決定するために、EMT6乳癌マウスモデル(Charles River Labs)に対してこの併用を試験した。
抗NRP−1抗体は、例えば、2017年12月21日に出願された同時係属中の国際特許出願番号PCT/US2017/067782号明細書に記載されており、上記文献では、ADCC及びCDCエフェクター機能を無効にするN297A変異を含有するキメラマウスIgG2a抗体として試験された抗NRP−1抗体のマウスバージョンの一群も開示されている。
マウスに対して抗NRP抗体と抗TIGIT抗体との併用を試験するために、マウスTIGIT、1B4に対する抗体(マウスIgG1、Cell Essentials)と組み合わせて、マウスバージョンの抗ヒトNRP−1抗体MAB23(マウスバージョン「mMAB23」、配列番号143〜144、付録A)を使用した。使用した対照抗体は、マウスIgG2b MPC−11(BioXCell、カタログ番号BE0086)であった。
EMT6腫瘍モデル
雌のBalb/cマウスに1x105個のEMT6細胞を接種した。腫瘍が80〜120mm3の平均サイズに達した後、腫瘍体積に基づいてマウスを12群に無作為に分けた。無作為化と同日に治療を開始した(治療的処置)。腹腔内(i.p.)注射によって抗体を投与した。腫瘍及び体重を週3回測定した。試験のエンドポイントは、治療群に応じて40日目又は平均腫瘍体積2,000mm3として規定した。
結果
マウスEMT6腫瘍試験では、mMAB23と1B4との併用治療は、それらの単剤対照よりも腫瘍増殖を大幅に阻害した(図3A〜図3B)。対照抗体治療と比較して、250μgのマウスmMAB23+250μgの1B4を含む併用治療は57.4%のTGI(腫瘍増殖阻害)をもたらし、500μgのmMAB23+500μgの1B4を含む併用治療は69.4%のTGIをもたらした。両濃度でのmMAB23+1B4の併用治療は、治療の14日後に統計的に有意であった(p<0.05)。抗PD−1による治療は、14日目に60.2%のTGIをもたらした。混合モデル分析(RM ANOVAと同様)を使用した経時的な対照、ラット抗マウスαPD−1(クローンRMP1−14)、単剤(250μg)及び併用(各250μg)の曲線の評価では、αPD−1及びmMAB239+1B4の併用治療がともに、対照群及び両単剤群とは有意に異なっていたことが示された(p<0.03)。
全治療マウスの個々の腫瘍の増殖曲線のスパイダープロット分析では、mMAB23と1B4とを併用して治療したマウスの腫瘍増殖の著しい遅延が示された(図3C〜図3D)。全治療群(各グラフの上部に表示)について、1群当たり8匹のマウス各々の個々のEMT6腫瘍体積を示した。EMT6マウス腫瘍細胞を雌のBALB/cマウスに注射し、平均サイズ80〜120mm3で無作為化した。無作為化の時点で治療を開始し、示された抗体を1000μg/動物(対照IgG2b及び1B4)、500μg/動物(mMAB23及び1B4)、250μg/動物(mMAB23及び1B4)又は200μg/動物(αPD−1)の用量で腹腔内投与した。黒い矢印は治療日を示す。試験のエンドポイントは、治療群に応じて40日目又は平均腫瘍体積2,000mm3として規定した。
これらのデータは、mMAB23と1B4との併用が、単剤よりも改善された抗腫瘍増殖阻害をもたらすことを示している。この併用により治療したマウスでは、抗PD−1治療(60.2%のTGI)と同等の腫瘍増殖の顕著な阻害(各抗体250μg及び500μgについてそれぞれ57.4%のTGI及び69.4%のTGI)が示された。
参照による組込み
本明細書に引用されたすべての特許文献及び非特許文献の開示全体は、あらゆる目的のために参照によりその全体がそれぞれ組み込まれている。
その他の実施形態
上記の開示は、独立した有用性を有する複数の別個の発明を包含し得る。これらの発明はそれぞれその好ましい形態で開示されているが、本明細書に開示及び図示されているその特定の実施形態は、多数の変形例が可能であることから、限定的な意味で考慮されない。本発明の主題は、本明細書に開示される様々な要素、特徴、機能及び/又は特性のあらゆる新規かつ非自明な組合せ及び部分的組合せを含む。以下の特許請求の範囲には、新規かつ非自明とみなされる特定の組合せ及び部分的組合せが具体的に示されている。特徴、機能、要素及び/又は特性の他の組合せ及び部分的組合せで具現化された発明は、本出願、本出願に基づく優先権を主張する出願、又は関連出願において請求され得る。このような請求はまた、異なる発明又は同じ発明に対するかどうか、また元の請求項と比べて範囲が広いか、狭いか、等しいか、又は異なるかどうかを問わず、本開示の発明の主題に含まれるものとみなされる。