JP2020512820A5 - - Google Patents
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Description
本開示はさらに、本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM定常領域をコードする核酸配列または本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM抗体の重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列を含む、ポリヌクレオチドを提供する。提供されるのはまた、提供されているポリヌクレオチドを含む組成物である。特定の態様では、組成物はさらに、軽鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列を含む。特定の態様では、軽鎖ポリペプチドのサブユニットは、VLのC末端に融合されたヒト抗体軽鎖定常領域またはその断片を含む。特定の態様では、重鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と軽鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列とは、別々のベクター上に存在することができる。特定の態様では、重鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と軽鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列とは単一のベクター上に存在することができる。特定の態様では、組成物はさらに、J鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをコードする核酸配列を含む。特定の態様では、J鎖またはその断片もしくはバリアントは、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、異種ポリペプチドはJ鎖またはその断片に直接または間接的に融合される。特定の態様では、重鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と、軽鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と、J鎖をコードする核酸配列とは単一ベクター上に存在することができる。特定の態様では、重鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と、軽鎖ポリペプチドのサブユニットをコードする核酸配列と、J鎖をコードする核酸配列とはそれぞれ別々のベクター上に存在することができる。そのような1つのベクターまたは複数のベクターはすべて本開示によってさらに提供される。本開示はさらに、提供されているポリヌクレオチド、組成物、1つのベクター、または複数のベクターを含む宿主細胞を提供する。特定の態様では、宿主細胞は、本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM定常領域、または本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM抗体、またはその任意の機能的断片を発現することができる。本開示はさらに、本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM定常領域、または本明細書で提供されるような修飾されたヒトIgM抗体を作製する方法を提供し、方法は、提供されている宿主細胞を培養すること、および定常領域または抗体を回収することを含む。
[本発明1001]
野生型ヒトIgM定常領域と比べて1つ以上のアミノ酸置換を含む、修飾されたヒトIgM定常領域であって、
少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のT302からSEQ ID NO:1のK322に及ぶCμ3ドメイン中のある位置に存在し、且つ、前記修飾されたIgM定常領域と標的抗原に特異的な重鎖可変領域とを含む修飾されたIgM抗体が、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて、前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、前記修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1002]
前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のアミノ酸T302、C303、T304、V305、T306、H307、T308、D309、L310、P311、S312、P313、L314、K315、Q316、T317、I318、S319、R320、P321、及び/またはK322に存在する、本発明1001の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1003]
前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のL310位、SEQ ID NO:1のP311位、SEQ ID NO:1のP313位、SEQ ID NO:1のK315位、またはそれらの任意の組み合わせに存在する、本発明1002の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1004]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のL310位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1005]
SEQ ID NO:1のL310が、アラニン(L310A)、セリン(L310S)、アスパラギン酸(L310D)、またはグリシン(L310G)で置換されている、本発明1004の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1006]
SEQ ID NO:1のL310がアラニン(L310A)で置換されている、本発明1005の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1007]
SEQ ID NO:15を含む、本発明1006の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1008]
SEQ ID NO:1のL310がアスパラギン酸(L310D)で置換されている、本発明1005の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1009]
SEQ ID NO:23を含む、本発明1008の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1010]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP311位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1011]
SEQ ID NO:1のP311が、アラニン(P311A)、セリン(P311S)、またはグリシン(P311G)で置換されている、本発明1010の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1012]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)で置換されている、本発明1011の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1013]
SEQ ID NO:2を含む、本発明1012の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1014]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP313位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1015]
SEQ ID NO:1のP313が、アラニン(P313A)、セリン(P313S)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1014の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1016]
SEQ ID NO:1のP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1015の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1017]
SEQ ID NO:3を含む、本発明1016の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1018]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のK315位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1019]
SEQ ID NO:1のK315が、アラニン(K315A)、セリン(K315S)、アスパラギン酸(K315D)、グルタミン(K315Q)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1018の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1020]
SEQ ID NO:1のK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1021]
SEQ ID NO:16を含む、本発明1020の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1022]
SEQ ID NO:1のK315がアスパラギン酸(K315D)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1023]
SEQ ID NO:24を含む、本発明1022の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1024]
SEQ ID NO:1のK315がグルタミン(K315Q)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1025]
SEQ ID NO:25を含む、本発明1024の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1026]
SEQ ID NO:1のP311位及びP313位においてアミノ酸置換を含む、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1027]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)、セリン(P311S)、またはグリシン(P311G)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がアラニン(P313A)、セリン(P313S)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1026の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1028]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1027の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1029]
SEQ ID NO:4を含む、本発明1028の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1030]
SEQ ID NO:1のL310位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)またはセリン(L310S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)またはセリン(K315S)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1031]
SEQ ID NO:17またはSEQ ID NO:18を含む、本発明1030の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1032]
SEQ ID NO:1のL310位及びP311位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP311がアラニン(P311A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1033]
SEQ ID NO:19を含む、本発明1032の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1034]
SEQ ID NO:1のL310位及びP313位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1035]
SEQ ID NO:20を含む、本発明1034の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1036]
SEQ ID NO:1のP311位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P311がアラニン(P311A)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1037]
SEQ ID NO:21を含む、本発明1036の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1038]
SEQ ID NO:1のP313位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P313がセリン(P313S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1039]
SEQ ID NO:22を含む、本発明1038の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1040]
前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体によって用量反応アッセイ法において達成される最大のCDC活性が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%減少する、本発明1001〜1039のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1041]
50%CDC活性(EC50)をもたらす、前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体の抗体濃度が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、及び少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、または少なくとも100倍増加する、本発明1001〜1039のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1042]
本発明1001〜1041のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域と、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置する重鎖可変領域(VH)とを含み、標的抗原に特異的に結合し、且つ、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1043]
5つまたは6つの二価IgM結合単位をそれぞれ含む五量体抗体または六量体抗体であり、各結合単位が、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置するVHをそれぞれが含む2本のIgM重鎖と、ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域に対してアミノ末端側に位置する軽鎖可変ドメイン(VL)をそれぞれが含む2本の免疫グロブリン軽鎖とを含む、本発明1042の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1044]
五量体であり且つJ鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをさらに含む、本発明1043の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1045]
J鎖またはその断片が、SEQ ID NO:7のアミノ酸23〜158またはその機能的断片またはその機能的バリアントを含む、本発明1044の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1046]
前記J鎖またはその断片もしくはバリアントが、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントに直接または間接的に融合されている、本発明1044または本発明1045の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1047]
前記異種ポリペプチドが、ペプチドリンカーを介して前記J鎖またはその断片に融合されている、本発明1046の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1048]
前記ペプチドリンカーが、少なくとも5個のアミノ酸であるが25個を超えないアミノ酸を含む、本発明1047の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1049]
前記ペプチドリンカーが
から成る、本発明1048の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1050]
前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのN末端に、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのC末端に、または、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのN末端とC末端の双方に融合されている、本発明1046〜1049のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1051]
前記異種ポリペプチドが結合ドメインを含む、本発明1046〜1050のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1052]
前記異種ポリペプチドの前記結合ドメインが抗体またはその抗原結合断片である、本発明1051の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1053]
前記抗原結合断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fd断片、Fv断片、単鎖Fv(scFv)断片、ジスルフィド結合Fv(sdFv)断片、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1052の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1054]
前記抗原結合断片がscFv断片である、本発明1053の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1055]
前記異種ポリペプチドがCD3εに特異的に結合することができる、本発明1051〜1054のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1056]
前記修飾されたJ鎖が、アミノ酸配列のSEQ ID NO:9(V15J)またはSEQ ID NO:11(J15V)を含む、本発明1055の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1057]
前記修飾されたJ鎖がシグナルペプチドをさらに含む、本発明1056の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1058]
前記修飾されたJ鎖が、アミノ酸配列のSEQ ID NO:8(V15J)またはSEQ ID NO:10(J15V)を含む、本発明1057の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1059]
前記標的抗原を発現している細胞のT細胞媒介殺滅を指示することができ、前記T細胞媒介殺滅が、前記修飾されたIgM定常領域を除いては前記修飾されたヒトIgM抗体と同一である対応するIgM抗体のものと同等である、本発明1055〜1058のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1060]
前記標的抗原を発現している細胞が真核細胞である、本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1061]
本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域をコードする核酸配列または本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体の重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列を含む、ポリヌクレオチド。
[本発明1062]
本発明1061のポリヌクレオチドを含む、組成物。
[本発明1063]
軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列をさらに含む、本発明1062の組成物。
[本発明1064]
前記軽鎖ポリペプチドサブユニットが、VLのC末端に融合されたヒト抗体軽鎖定常領域またはその断片を含む、本発明1063の組成物。
[本発明1065]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列とが別々のベクター上に存在する、本発明1063または本発明1064の組成物。
[本発明1066]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列とが単一のベクター上に存在する、本発明1063または本発明1064の組成物。
[本発明1067]
J鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをコードする核酸配列をさらに含む、本発明1062〜1066のいずれかの組成物。
[本発明1068]
前記J鎖またはその断片が、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片に直接または間接的に融合されている、本発明1067の組成物。
[本発明1069]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記J鎖をコードする核酸配列とが、単一のベクター上に存在する、本発明1067または本発明1068の組成物。
[本発明1070]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記J鎖をコードする核酸配列とがそれぞれ、別々のベクター上に存在する、本発明1067または本発明1068の組成物。
[本発明1071]
本発明1066または本発明1069のベクター。
[本発明1072]
本発明1065または本発明1070のベクター。
[本発明1073]
本発明1061のポリヌクレオチド、本発明1062〜1070のいずれかの組成物、または本発明1071もしくは本発明1072のベクターを含み、本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域、または本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体、またはその機能的断片を発現することができる、宿主細胞。
[本発明1074]
本発明1073の宿主細胞を培養すること、及び本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域または本発明1042〜1060のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体を回収することを含む、前記定常領域または前記抗体を作製する方法。
[本発明1001]
野生型ヒトIgM定常領域と比べて1つ以上のアミノ酸置換を含む、修飾されたヒトIgM定常領域であって、
少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のT302からSEQ ID NO:1のK322に及ぶCμ3ドメイン中のある位置に存在し、且つ、前記修飾されたIgM定常領域と標的抗原に特異的な重鎖可変領域とを含む修飾されたIgM抗体が、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて、前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、前記修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1002]
前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のアミノ酸T302、C303、T304、V305、T306、H307、T308、D309、L310、P311、S312、P313、L314、K315、Q316、T317、I318、S319、R320、P321、及び/またはK322に存在する、本発明1001の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1003]
前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のL310位、SEQ ID NO:1のP311位、SEQ ID NO:1のP313位、SEQ ID NO:1のK315位、またはそれらの任意の組み合わせに存在する、本発明1002の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1004]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のL310位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1005]
SEQ ID NO:1のL310が、アラニン(L310A)、セリン(L310S)、アスパラギン酸(L310D)、またはグリシン(L310G)で置換されている、本発明1004の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1006]
SEQ ID NO:1のL310がアラニン(L310A)で置換されている、本発明1005の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1007]
SEQ ID NO:15を含む、本発明1006の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1008]
SEQ ID NO:1のL310がアスパラギン酸(L310D)で置換されている、本発明1005の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1009]
SEQ ID NO:23を含む、本発明1008の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1010]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP311位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1011]
SEQ ID NO:1のP311が、アラニン(P311A)、セリン(P311S)、またはグリシン(P311G)で置換されている、本発明1010の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1012]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)で置換されている、本発明1011の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1013]
SEQ ID NO:2を含む、本発明1012の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1014]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP313位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1015]
SEQ ID NO:1のP313が、アラニン(P313A)、セリン(P313S)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1014の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1016]
SEQ ID NO:1のP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1015の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1017]
SEQ ID NO:3を含む、本発明1016の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1018]
前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のK315位に存在する、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1019]
SEQ ID NO:1のK315が、アラニン(K315A)、セリン(K315S)、アスパラギン酸(K315D)、グルタミン(K315Q)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1018の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1020]
SEQ ID NO:1のK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1021]
SEQ ID NO:16を含む、本発明1020の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1022]
SEQ ID NO:1のK315がアスパラギン酸(K315D)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1023]
SEQ ID NO:24を含む、本発明1022の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1024]
SEQ ID NO:1のK315がグルタミン(K315Q)で置換されている、本発明1019の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1025]
SEQ ID NO:25を含む、本発明1024の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1026]
SEQ ID NO:1のP311位及びP313位においてアミノ酸置換を含む、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1027]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)、セリン(P311S)、またはグリシン(P311G)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がアラニン(P313A)、セリン(P313S)、またはグリシン(P313G)で置換されている、本発明1026の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1028]
SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1027の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1029]
SEQ ID NO:4を含む、本発明1028の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1030]
SEQ ID NO:1のL310位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)またはセリン(L310S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)またはセリン(K315S)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1031]
SEQ ID NO:17またはSEQ ID NO:18を含む、本発明1030の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1032]
SEQ ID NO:1のL310位及びP311位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP311がアラニン(P311A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1033]
SEQ ID NO:19を含む、本発明1032の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1034]
SEQ ID NO:1のL310位及びP313位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP313がセリン(P313S)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1035]
SEQ ID NO:20を含む、本発明1034の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1036]
SEQ ID NO:1のP311位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P311がアラニン(P311A)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1037]
SEQ ID NO:21を含む、本発明1036の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1038]
SEQ ID NO:1のP313位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P313がセリン(P313S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、本発明1003の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1039]
SEQ ID NO:22を含む、本発明1038の修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1040]
前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体によって用量反応アッセイ法において達成される最大のCDC活性が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%減少する、本発明1001〜1039のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1041]
50%CDC活性(EC50)をもたらす、前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体の抗体濃度が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、及び少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、または少なくとも100倍増加する、本発明1001〜1039のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域。
[本発明1042]
本発明1001〜1041のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域と、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置する重鎖可変領域(VH)とを含み、標的抗原に特異的に結合し、且つ、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1043]
5つまたは6つの二価IgM結合単位をそれぞれ含む五量体抗体または六量体抗体であり、各結合単位が、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置するVHをそれぞれが含む2本のIgM重鎖と、ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域に対してアミノ末端側に位置する軽鎖可変ドメイン(VL)をそれぞれが含む2本の免疫グロブリン軽鎖とを含む、本発明1042の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1044]
五量体であり且つJ鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをさらに含む、本発明1043の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1045]
J鎖またはその断片が、SEQ ID NO:7のアミノ酸23〜158またはその機能的断片またはその機能的バリアントを含む、本発明1044の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1046]
前記J鎖またはその断片もしくはバリアントが、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントに直接または間接的に融合されている、本発明1044または本発明1045の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1047]
前記異種ポリペプチドが、ペプチドリンカーを介して前記J鎖またはその断片に融合されている、本発明1046の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1048]
前記ペプチドリンカーが、少なくとも5個のアミノ酸であるが25個を超えないアミノ酸を含む、本発明1047の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1049]
前記ペプチドリンカーが
から成る、本発明1048の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1050]
前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのN末端に、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのC末端に、または、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントのN末端とC末端の双方に融合されている、本発明1046〜1049のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1051]
前記異種ポリペプチドが結合ドメインを含む、本発明1046〜1050のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1052]
前記異種ポリペプチドの前記結合ドメインが抗体またはその抗原結合断片である、本発明1051の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1053]
前記抗原結合断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fd断片、Fv断片、単鎖Fv(scFv)断片、ジスルフィド結合Fv(sdFv)断片、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1052の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1054]
前記抗原結合断片がscFv断片である、本発明1053の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1055]
前記異種ポリペプチドがCD3εに特異的に結合することができる、本発明1051〜1054のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1056]
前記修飾されたJ鎖が、アミノ酸配列のSEQ ID NO:9(V15J)またはSEQ ID NO:11(J15V)を含む、本発明1055の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1057]
前記修飾されたJ鎖がシグナルペプチドをさらに含む、本発明1056の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1058]
前記修飾されたJ鎖が、アミノ酸配列のSEQ ID NO:8(V15J)またはSEQ ID NO:10(J15V)を含む、本発明1057の修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1059]
前記標的抗原を発現している細胞のT細胞媒介殺滅を指示することができ、前記T細胞媒介殺滅が、前記修飾されたIgM定常領域を除いては前記修飾されたヒトIgM抗体と同一である対応するIgM抗体のものと同等である、本発明1055〜1058のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1060]
前記標的抗原を発現している細胞が真核細胞である、本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体。
[本発明1061]
本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域をコードする核酸配列または本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体の重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列を含む、ポリヌクレオチド。
[本発明1062]
本発明1061のポリヌクレオチドを含む、組成物。
[本発明1063]
軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列をさらに含む、本発明1062の組成物。
[本発明1064]
前記軽鎖ポリペプチドサブユニットが、VLのC末端に融合されたヒト抗体軽鎖定常領域またはその断片を含む、本発明1063の組成物。
[本発明1065]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列とが別々のベクター上に存在する、本発明1063または本発明1064の組成物。
[本発明1066]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列とが単一のベクター上に存在する、本発明1063または本発明1064の組成物。
[本発明1067]
J鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをコードする核酸配列をさらに含む、本発明1062〜1066のいずれかの組成物。
[本発明1068]
前記J鎖またはその断片が、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片に直接または間接的に融合されている、本発明1067の組成物。
[本発明1069]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記J鎖をコードする核酸配列とが、単一のベクター上に存在する、本発明1067または本発明1068の組成物。
[本発明1070]
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記J鎖をコードする核酸配列とがそれぞれ、別々のベクター上に存在する、本発明1067または本発明1068の組成物。
[本発明1071]
本発明1066または本発明1069のベクター。
[本発明1072]
本発明1065または本発明1070のベクター。
[本発明1073]
本発明1061のポリヌクレオチド、本発明1062〜1070のいずれかの組成物、または本発明1071もしくは本発明1072のベクターを含み、本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域、または本発明1042〜1059のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体、またはその機能的断片を発現することができる、宿主細胞。
[本発明1074]
本発明1073の宿主細胞を培養すること、及び本発明1001〜1040のいずれかの修飾されたヒトIgM定常領域または本発明1042〜1060のいずれかの修飾されたヒトIgM抗体を回収することを含む、前記定常領域または前記抗体を作製する方法。
Claims (21)
- 野生型ヒトIgM定常領域と比べて1つ以上のアミノ酸置換を含む、修飾されたヒトIgM定常領域であって、
少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のT302からSEQ ID NO:1のK322に及ぶCμ3ドメイン中のある位置に存在し、且つ、前記修飾されたIgM定常領域と標的抗原に特異的な重鎖可変領域とを含む修飾されたIgM抗体が、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて、前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、前記修飾されたヒトIgM定常領域。 - 前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のアミノ酸T302、C303、T304、V305、T306、H307、T308、D309、L310、P311、S312、P313、L314、K315、Q316、T317、I318、S319、R320、P321、及び/またはK322に存在する、請求項1に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。
- 前記少なくとも1つのアミノ酸置換が、SEQ ID NO:1のL310位、SEQ ID NO:1のP311位、SEQ ID NO:1のP313位、SEQ ID NO:1のK315位、またはそれらの任意の組み合わせに存在する、請求項2に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。
- (a)前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のL310位に存在し、且つSEQ ID NO:1のL310が、アラニン(L310A)、セリン(L310S)、アスパラギン酸(L310D)、もしくはグリシン(L310G)で置換されている、
(b)前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP311位に存在し、且つSEQ ID NO:1のP311が、アラニン(P311A)、セリン(P311S)、もしくはグリシン(P311G)で置換されている、
(c)前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のP313位に存在し、且つSEQ ID NO:1のP313が、アラニン(P313A)、セリン(P313S)、もしくはグリシン(P313G)で置換されている、及び/または
(d)前記アミノ酸置換がSEQ ID NO:1のK315位に存在し、且つSEQ ID NO:1のK315が、アラニン(K315A)、セリン(K315S)、アスパラギン酸(K315D)、グルタミン(K315Q)、もしくはグリシン(K315G)で置換されている、
請求項3に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。 - SEQ ID NO:15、SEQ ID NO:23、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:16、SEQ ID NO:24、または、SEQ ID NO:25を含む、請求項4に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。
- (a)SEQ ID NO:1のP311位及びP313位においてアミノ酸置換を含む、
(b)SEQ ID NO:1のL310位及びK315位においてアミノ酸置換を含む、
(c)SEQ ID NO:1のL310位及びP311位においてアミノ酸置換を含む、
(d)SEQ ID NO:1のL310位及びP313位においてアミノ酸置換を含む、
(e)SEQ ID NO:1のP311位及びK315位においてアミノ酸置換を含む、または
(f)SEQ ID NO:1のP313位及びK315位においてアミノ酸置換を含む、
請求項3に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。 - (a)SEQ ID NO:1のP311位及びP313位においてアミノ酸置換を含み、SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)、セリン(P311S)、もしくはグリシン(P311G)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がアラニン(P313A)、セリン(P313S)、もしくはグリシン(P313G)で置換されている、
(b)SEQ ID NO:1のP311位及びP313位においてアミノ酸置換を含み、SEQ ID NO:1のP311がアラニン(P311A)で置換されており、且つSEQ ID NO:1のP313がセリン(P313S)で置換されている、
(c)SEQ ID NO:1のL310位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)もしくはセリン(L310S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)もしくはセリン(K315S)で置換されている、
(d)SEQ ID NO:1のL310位及びP311位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP311がアラニン(P311A)で置換されている、
(e)SEQ ID NO:1のL310位及びP313位においてアミノ酸置換を含み、L310がアラニン(L310A)で置換されており且つP313がセリン(P313S)で置換されている、
(f)SEQ ID NO:1のP311位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P311がアラニン(P311A)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、または
(g)SEQ ID NO:1のP313位及びK315位においてアミノ酸置換を含み、P313がセリン(P313S)で置換されており且つK315がアラニン(K315A)で置換されている、
請求項6に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。 - SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:17、SEQ ID NO:18、SEQ ID NO:19、SEQ ID NO:20、SEQ ID NO:21、またはSEQ ID NO:22を含む、請求項7に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM定常領域と、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置する重鎖可変領域(VH)とを含み、標的抗原に特異的に結合し、且つ、対応する野生型ヒトIgM抗体と比べて前記標的抗原を発現している細胞の補体依存性細胞障害(CDC)の減少を示す、修飾されたヒトIgM抗体。
- 6つの二価IgM結合単位を含む六量体抗体であり、各結合単位が、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置するVHをそれぞれが含む2本のIgM重鎖と、ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域に対してアミノ末端側に位置する軽鎖可変ドメイン(VL)をそれぞれが含む2本の免疫グロブリン軽鎖とを含む、請求項9に記載の修飾されたヒトIgM抗体。
- 5つの二価IgM結合単位を含む五量体抗体であり、各結合単位が、前記修飾されたヒトIgM定常領域に対してアミノ末端側に位置するVHをそれぞれが含む2本のIgM重鎖と、ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域に対してアミノ末端側に位置する軽鎖可変ドメイン(VL)をそれぞれが含む2本の免疫グロブリン軽鎖とを含み、且つ五量体抗体が、J鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをさらに含む、請求項9に記載の修飾されたヒトIgM抗体。
- 前記J鎖またはその断片もしくはバリアントが、異種ポリペプチドをさらに含む修飾されたJ鎖であり、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその断片もしくはバリアントに直接または間接的に融合されている、請求項11に記載の修飾されたヒトIgM抗体。
- (i)前記異種ポリペプチドが結合ドメインを含む、
(ii)前記異種ポリペプチドが結合ドメインを含み、前記異種ポリペプチドの前記結合ドメインが抗体またはその抗原結合断片である、
(iii)前記異種ポリペプチドが結合ドメインを含み、前記異種ポリペプチドの前記結合ドメインが抗体またはその抗原結合断片であり、前記抗原結合断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fd断片、Fv断片、単鎖Fv(scFv)断片、ジスルフィド結合Fv(sdFv)断片、またはそれらの任意の組み合わせを含む、
請求項12に記載の修飾されたヒトIgM抗体。 - 前記結合ドメインが、CD3εに特異的に結合できる、請求項13に記載の修飾されたヒトIgM抗体。
- 前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体によって用量反応アッセイ法において達成される最大のCDC活性が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、もしくは100%減少するか、または
50%CDC活性(EC50)をもたらす、前記修飾されたヒトIgM定常領域を含む標的特異的なIgM抗体の抗体濃度が、前記修飾されたヒトIgM定常領域を除いては同一である対応する野生型IgM抗体と比べて、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、及び少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、もしくは少なくとも100倍増加する、
請求項9〜14のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM定常領域。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM定常領域をコードする核酸配列または請求項9〜14のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM抗体の重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列を含む、ポリヌクレオチド。
- 請求項16に記載のポリヌクレオチド、軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列、及び任意でJ鎖またはその機能的断片またはその機能的バリアントをコードする核酸配列を含む、組成物。
- 前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と任意でJ鎖もしくはその機能的断片もしくはその機能的バリアントをコードする核酸配列とが、別々のベクター上に存在するか、または
前記重鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と前記軽鎖ポリペプチドサブユニットをコードする核酸配列と任意でJ鎖もしくはその機能的断片もしくはその機能的バリアントをコードする核酸配列とが、単一のベクター上に存在する、
請求項17に記載の組成物。 - 請求項18に記載の1または複数のベクター。
- 請求項16に記載のポリヌクレオチド、請求項17もしくは18に記載の組成物、または請求項19に記載の1または複数のベクターを含み、請求項1〜8のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM定常領域、または請求項9〜15のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM抗体、またはその機能的断片を発現することができる、宿主細胞。
- 請求項20に記載の宿主細胞を培養すること、及び請求項1〜8のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM定常領域または請求項9〜15のいずれか一項に記載の修飾されたヒトIgM抗体を回収することを含む、前記定常領域または前記抗体を作製する方法。
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