JP2020512288A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. 有効量のプラスミノーゲンを含む、被験者の組織器官のコラーゲンの沈着または繊維化を予防及び／または治療するための薬物組成物であって、前記被験者が組織器官の繊維化に罹患しやすい、組織器官の繊維化傾向がある、またはその他の疾患に罹患し、且つ組織器官の繊維化が伴われる、薬物組成物。
2. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、皮膚の繊維化、血管の繊維化、心臓の繊維化、肺の繊維化、肝の繊維化、もしくは腎の繊維化を含む、請求項１に記載の薬物組成物。
3. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、感染、炎症、過敏感反応、腫瘍、組織虚血、組織器官鬱血、化学物質、または放射もしくは環境汚染による損傷に引き起こされるまたは伴われるものを含む、請求項１または２に記載の薬物組成物。
4. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、細菌、ウイルスまたは寄生虫の感染に引き起こされる組織器官の病変による組織器官のコラーゲン沈着または繊維化を含む、請求項３に記載の薬物組成物。
5. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、結核菌の感染による肺の繊維化、Ｂ型肝炎ウイルス、Ｃ型肝炎ウイルス、またはＥ型肝炎ウイルスの感染による肝臓繊維化、または住血吸虫の感染による肝の繊維化を含む、請求項４に記載の薬物組成物。
6. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、無菌性炎症または自己免疫反応によるものである、請求項３に記載の薬物組成物。
7. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、慢性糸球体腎炎、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、腎機能不全、または尿毒症による腎臓繊維化である、請求項６に記載の薬物組成物。
8. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、ガンによる組織器官の損傷、例えば、肺癌による肺の繊維化、肝癌による肝の繊維化、または腎臓癌による腎臓繊維化によるものである、請求項３に記載の薬物組成物。
9. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、慢性虚血性組織損傷、例えば、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性心疾患による心臓虚血性繊維化、または慢性虚血性腎損傷による腎臓繊維化によるものである、請求項３に記載の薬物組成物。
10. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は薬物によるものである、請求項３に記載の薬物組成物。
11. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、薬物性の肝繊維化または腎繊維化であるか、または、前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、吸入性化学物質または環境汚染による肺の繊維化である、請求項１０に記載の薬物組成物。
12. 前記組織器官のコラーゲン沈着または繊維化は、全身性免疫性疾患によるものであり、前記全身性免疫性疾患は、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、もしくは強直性脊椎炎であり、または組織器官の繊維化は特発性肺繊維化である、請求項６に記載の薬物組成物。
13. 前記薬物組成物は１種以上の治療手段または１種以上のその他の薬物、例えば、脂質低下薬、抗血小板薬、血圧降下薬、血管拡張薬、血糖降下薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、肝臓保護薬、抗繊維化薬、抗不整脈薬、強心薬、利尿薬、抗腫瘍薬、放射化学療法薬、炎症調節薬、免疫調節薬、抗ウイルス薬、もしくは抗生物質と組み合わせて投与される、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の薬物組成物。
14. 前記プラスミノーゲンは配列２と少なくとも７５％、８０％、８５％、９０％、９５％、９６％、９７％、９８％または９９％の配列同一性を有し、且つ依然プラスミノーゲン活性を有するものである、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の薬物組成物。
15. 前記プラスミノーゲンは、配列１４に示されるプラスミノーゲン活性フラグメントを含有し、且つ依然プラスミノーゲン活性を有するタンパク質である；または、前記プラスミノーゲンは、Ｇｌｕ−プラスミノーゲン、Ｌｙｓ−プラスミノーゲン、ミニプラスミノーゲン、マイクロプラスミノーゲン、δ−プラスミノーゲンまたはそれらのプラスミノーゲン活性を保持した変異体から選択される、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の薬物組成物。