JP2020506881A - 除草性化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物(I)または前記化合物の農業経済学的に許容可能な塩に関し、式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびGは、本明細書において定義されているとおりである。本発明はさらに、式(I)の化合物を含む除草性10組成物、特に有用な植物の作物における雑草を防除するためのその使用に関する。

Description

本発明は、新規のシクロペンタンジオン除草性化合物、その調製プロセス、この新規化合物を含む除草性組成物、および、雑草を防除するためのその使用に関する。
除草性二環式1,3−ジオンが、例えば、国際公開第2009/019015号、国際公開第2013/079708号、および、国際公開第2014/191534号に開示されている。本発明は、向上した特性を有する新規の除草性シクロペンタンジオン誘導体に関する。
それ故、本発明によれば、式(I)の化合物:
Figure 2020506881
(式中、
Gは、水素、−(CH2n−Ra、−C(O)−Ra、−C(O)−O−Rd、−C(O)NRaa、−S(O)2−C1〜C8アルキルおよび−C1〜C3アルコキシC1〜C8アルキルからなる群から選択され;
aは、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびフェニルからなる群から独立して選択され;
dは、C1〜C8アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびフェニルからなる群から独立して選択され;
1は、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシC1〜C3アルキル−およびC1〜C3ハロアルキルからなる群から選択され;
2はC1〜C3アルキルであり;
3およびR10は、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され;
4およびR9は、水素、C1〜C3アルキルおよびC1〜C3アルコキシC1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され;
6およびR7は、水素、ハロゲン、−(CH2n−OH、シアノ、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル−、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C6アルケニルオキシ−、C2〜C6アルキニルオキシ−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−、−O−C(O)C1〜C6アルキル、−CH2OCH2CN、−CH=NOH、−CH=NO−C1〜C3アルキル、−C(CH3)=NOH、−C(CH3)=NO−C1〜C3アルキル、−CH2OC(O)NHC1〜C6アルキル、−(CH2nNRbc、−C(O)NRbc、−(CH2nNHC(O)H、−(CH2nNHC(O)C1〜C6アルキル、−(CH2nNHC(O)OC1〜C6アルキル、−NHC(O)NHC(O)C1〜C6アルキル、−(CH2n−N(Rb)ORc、−NHC(O)NRbc、C1〜C6ハロアルコキシ−、C2〜C6アルケノキシC1〜C6アルキル−、C2〜C6アルキニルオキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6ハロアルコキシC1〜C6アルキル−、アリール、ヘテロアリールおよび5もしくは6員飽和もしくは部分飽和環系からなる群から独立して選択され、ここで、アリール、ヘテロアリールおよび環系は、1つまたは2つの独立したR11によって任意選択により置換されており;
bおよびRcは、水素、フェニルおよびC1〜C6アルキルからなる群から独立して選択され;ならびに
5およびR8は、結合を形成するか、または、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;または
5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、および、X5は、CH2、OまたはNHであり;ならびに、R7およびR8は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;または
7およびR8は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、および、X5は、CH2、OまたはNHであり;ならびに、R5およびR6は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;ならびに
11は、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル−、C1〜C3アルコキシ−、C1〜C3ハロアルコキシ−、シアノおよびハロゲンからなる群から選択され;ならびに
n=0、1または2である)
または、その農学的に許容可能な塩が提供されている。
アルキル基(例えばC1〜C6アルキル)としては、例えば、メチル(Me、CH3)、エチル(Et、C25)、n−プロピル(n−Pr)、イソプロピル(i−Pr)、n−ブチル(n−Bu)、イソブチル(i−Bu)、sec−ブチル(s−Bu)およびt−ブチル(t−Bu)が挙げられる。
アルケニルおよびアルキニル部分は直鎖または分岐鎖の形態であることが可能であり、また、アルケニル部分は、適切な場合には、(E)−または(Z)−立体配置であることが可能である。例は、ビニル、アリルおよびプロパルギルである。アルケニルおよびアルキニル部分は、1つ以上の二重および/または三重結合をいずれかの組み合わせで含んでいることが可能である。
ハロゲン(またはハロ)は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。同じことが、ハロアルキルなどの他の定義の文脈中におけるハロゲンについても同様に適用される。
ハロアルキル基(例えば、C1〜C6ハロアルキル)は、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロ−2,2,2−トリクロロエチル、2,2,3,3−テトラフルオロエチルおよび2,2,2−トリクロロエチル、ヘプタフルオロ−n−プロピルおよびパーフルオロ−n−ヘキシルである。
アルコキシ基(例えば、C1〜C6アルコキシ)は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシもしくはt−ブトキシ、または、ペンチルオキシもしくはヘキシルオキシ異性体であり、好ましくはメトキシおよびエトキシである。同一の炭素原子上に存在している2個のアルコキシ置換基は結合されてスピロ基を形成していてもよいことも認識されるべきである。それ故、2個のメトキシ置換基中に存在するメチル基は結合されて、例えば、スピロ1,3−ジオキソラン置換基を形成していてもよい。このような可能性も本発明の範囲内である。
アルコキシアルキル基(例えば、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−)としては、例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、n−プロポキシメチル、n−プロポキシエチル、イソプロポキシメチルまたはイソプロポキシエチルが挙げられる。
シクロアルキル基(例えば、C3〜C6シクロアルキル−)としては、例えばシクロプロピル(c−プロピル、c−Pr)、シクロブチル(c−ブチル、c−Bu)、シクロペンチル(c−ペンチル)およびシクロヘキシル(c−ヘキシル)が挙げられ、記載されているとおり置換されていても無置換であってもよい。
本発明はまた、式(I)の化合物の農学的に許容可能な塩に関する。このような塩としては、アミン、アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩基または第四級アンモニウム塩基と共に形成可能であるものが挙げられる。塩形成剤としてのアルカリ金属およびアルカリ土類金属水酸化物のうち、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムの水酸化物が特に挙げられるべきであり、とりわけナトリウムおよびカリウムの水酸化物が挙げられるべきである。本発明に係る式(I)の化合物としてはまた、塩形成の最中に形成され得る水和物が挙げられる。
アンモニウム塩形成に好適なアミンの例としては、アンモニア、ならびに、第一級、第二級および第三級C1〜C18アルキルアミン、C1〜C4ヒドロキシアルキルアミンおよびC2〜C4アルコキシアルキルアミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、4種のブチルアミン異性体、n−アミルアミン、イソアミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、メチルエチルアミン、メチルイソプロピルアミン、メチルヘキシルアミン、メチルノニルアミン、メチルペンタデシルアミン、メチルオクタデシルアミン、エチルブチルアミン、エチルヘプチルアミン、エチルオクチルアミン、ヘキシルヘプチルアミン、ヘキシルオクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−アミルアミン、ジイソアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、エタノールアミン、n−プロパノールアミン、イソプロパノールアミン、N,N−ジエタノールアミン、N−エチルプロパノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、アリルアミン、n−ブタ−2−エニルアミン、n−ペンタ−2−エニルアミン、2,3−ジメチルブタ−2−エニルアミン、ジブタ−2−エニルアミン、n−ヘキサ−2−エニルアミン、プロピレンジアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−sec−ブチルアミン、トリ−n−アミルアミン、メトキシエチルアミンおよびエトキシエチルアミン;複素環式アミン、例えばピリジン、キノリン、イソキノリン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、インドリン、キヌクリジンおよびアゼピン;第一級アリールアミン、例えばアニリン、メトキシアニリン、エトキシアニリン、o−、m−およびp−トルイジン、フェニレンジアミン、ベンジジン、ナフチルアミン、ならびに、o−、m−およびp−クロロアニリン;特に、トリエチルアミン、イソプロピルアミンおよびジイソプロピルアミンが挙げられる。
本発明の一実施形態において、Gは、水素、C1〜C8アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、−C2〜C8アルケニル(例えば、ビニル)、C2〜C8アルキニル(例えば、プロパルギル)、−C(O)C1〜C8アルキル(例えば、−C(O)i−プロピルおよび−C(O)t−ブチル)からなる群から選択される。好ましい実施形態において、Gは水素である。
本発明の一実施形態において、R1はメチルである。
本発明の一実施形態において、R2はメチルである。
本発明の一実施形態において、R3およびR10は、水素、メチルおよびエチルからなる群から独立して選択される。本発明の好ましい実施形態において、R3およびR10は共に水素である。
本発明の一実施形態において、R4およびR9は、水素、メチル、エチルおよびメトキシメチル−からなる群から独立して選択される。好ましい実施形態において、R4およびR9は共に水素である。
本発明の一実施形態において、R6およびR7は、水素、シアノ、C1〜C6アルキル(例えば、メチル、エチル)、C2〜C6アルケニル(例えば、ビニル)、C2〜C6アルキニル(例えば、プロパルギル)、C1〜C6アルコキシ(例えば、メトキシ−)、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル(例えば、メトキシメチル−)およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−(例えば、メトキシエトキシ)からなる群から独立して選択される。他の実施形態において、R5およびR8はまた、アリール(例えば、フェニル)、ヘテロアリール(例えば、ピリジル)および5員もしくは6員飽和もしくは部分飽和環系(例えば、テトラヒドロピラニル−、1,3ジオキソラニル、イソオキサゾリル)からなる群から選択され得る。好ましい実施形態において、5員もしくは6員飽和もしくは部分飽和環系は、A1、A2およびA3:
Figure 2020506881
からなる群から選択され、式中、X1、X2およびX3は、O、C(R1213)、N−(O−C1〜C3アルキル)、N−(CO)−C1〜C3アルキルおよびN−(CO)O−C1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され、ならびに、ここで、R12およびR13は独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;ならびに
5およびR8は結合を形成しているか、または、水素、シアノ、C1〜C6アルキル(例えば、メチル、エチル)、C2〜C6アルケニル(例えば、ビニル)、C2〜C6アルキニル(例えば、プロパルギル)、C1〜C6アルコキシ(例えば、メトキシ−)、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル(例えば、メトキシメチル−)およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−(例えば、メトキシエトキシ)からなる群から独立して選択される。
好ましい実施形態において、R5、R6、R7およびR8は、メチル、エチル、メトキシメチル−およびメトキシからなる群から選択される。一実施形態において、R5、R6、R7およびR8はすべて水素である。
本発明の好ましい実施形態においては、R4、R5、R8およびR9がすべて水素であり、ならびに、R6およびR7の一方がC1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−である式Iの化合物が提供されている。
本発明の他の実施形態においては、R3、R4、R5、R8、R9およびR10がすべて水素であり、ならびに、R6およびR7の一方がC1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−、例えばメトキシメチルである式Iの化合物が提供されている。
本発明の他の実施形態においては、R1がC1〜C3アルキル(好ましくはメチル)であり、R2がC1〜C3アルキル(好ましくはメチル)であり、R3、R4、R5、R8、R9およびR10が水素であり、ならびに
6が水素であると共にR7がメトキシメチル−であり;または
6がメトキシメチル−であると共にR7が水素である、式(I)の化合物が提供されている。
本発明の他の実施形態において、R5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、および、X5は、CH2、OまたはNHであり;ならびに、R7およびR8は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択される。好ましい実施形態において、R5およびR6は、−O−CH2−CH2−O−または−O−CH2−CH2−CH2−O−を形成する。
本発明の他の実施形態において、R7およびR8は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、および、X5は、CH2、OまたはNHであり;ならびに、R5およびR6は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択される。好ましい実施形態において、R7およびR8は−O−CH2−CH2−O−または−O−CH2−CH2−CH2−O−を形成する。
本発明の他の実施形態において、R5およびR8は結合を形成して式(Ia)の化合物:
Figure 2020506881
をもたらし、式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R9、R10およびGは上記に定義されているとおりである。式(Ia)の化合物に関して、好ましい実施形態は、R3、R4、R6、R9およびR10が水素であり、ならびに、R7がメトキシメチル−であるものである。本発明の他の実施形態において、R3、R4、R7、R9およびR10が水素であり、ならびに、R6がメトキシメチル−である式(Ia)の化合物が提供されている。
本発明の他の実施形態においては、R4がメチルであり、R9がメチルであり、ならびに、R3、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R4がエチルであり、R9がエチルであり、ならびに、R3、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R4がメトキシであり、R9がメトキシであり、ならびに、R3、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がメチルであり、R7がメチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がエチルであり、R7がエチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がメトキシであり、R7がメトキシであり、ならびに、R3、R4、R5、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がメチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R7、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がエチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R7、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R6がメトキシであり、ならびに、R3、R4、R5、R7、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R9がメチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R9がエチルであり、ならびに、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R9がメトキシであり、ならびに、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
本発明の他の実施形態においては、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10がすべて水素である式Iの化合物である。
置換基の性質に応じて、式(I)の化合物は異なる異性形態で存在し得る。Gが水素である場合、例えば、式(I)の化合物は異なる互変異性形態で存在し得る。
Figure 2020506881
本発明は、すべての割合でのすべてのこのような異性体および互変異性体ならびにこれらの混合物を含む。また、置換基が二重結合を含む場合、シス−およびトランス−異性体が存在可能である。これらの異性体もまた、特許請求されている式(I)の化合物の範囲内である。式(I)の化合物は不斉中心を有し得ると共に、単一の鏡像異性体、いずれかの割合での鏡像異性体対として存在し得、または、2つ以上の不斉中心が存在している場合には、すべての可能な比率でジアステレオ異性体を含有し得る。典型的には、一つの鏡像異性体が、他の可能であるものと比して高い生物学的活性を有する。
本発明に係る式(I)の化合物はそれら自体で除草剤として用いられることが可能であるが、これらは一般に、キャリア、溶剤および表面活性薬剤(SFA)などの配合助剤を用いて除草性組成物に配合される。それ故、本発明はさらに、既述の特許請求の範囲のいずれか一項に記載されている除草性化合物と、農学的に許容可能な配合助剤とを含む除草性組成物を提供する。すぐに使用できる組成物を作ることもできるが、組成物は、使用前に希釈される濃縮物の形態であることが可能である。最終の希釈は通常水で行われるが、水の代わりにあるいは水に加えて、例えば、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油または溶媒を用いて行うこともできる。
除草性組成物は一般に、0.1〜99重量%、特に0.1〜95重量%の式(I)の化合物と、好ましくは0〜25重量%の表面活性物質を含む、1〜99.9重量%の配合助剤とを含む。
組成物はいくつかの配合物タイプから選択することができ、そのうちの多くは、Manual on Development and Use of FAO Specifications for Plant Protection Products,5th Edition,1999から公知である。これらには、吐粉性(dustable)粉末(DP)、可溶性粉末(SP)、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WG)、水和剤(WP)、顆粒(GR)(緩効性または速効性)、可溶性濃縮物(SL)、油混和性液体(OL)、超微量液体(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、エマルション(水中油型(EW)および油中水型(EO)の両方)、マイクロエマルション(ME)、懸濁濃縮物(SC)、エアロゾル、カプセル懸濁液(CS)および種子処理配合物が含まれる。任意の場合に選択される配合物は、想定される特定の目的と、式(I)の化合物の物理的、化学的および生物学的特性とに依存するであろう。
吐粉性粉末(DP)は、式(I)の化合物を、1種以上の固体希釈剤(例えば、天然クレイ、カオリン、葉ろう石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、キースラガー、チョーク、ケイ藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫黄、石灰、小麦粉、タルク、ならびに、他の有機および無機固体担体)と混合し、この混合物を機械的に粉砕して微粉末にすることによって調製され得る。
可溶性粉末(SP)は、式(I)の化合物を、1種以上の水溶性無機塩(重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなど)もしくは1種以上の水溶性有機固形分(多糖類など)、および、任意選択により、1種以上の湿潤剤、1種以上の分散剤、または、前記薬剤の混合物と混合して、水への分散性/溶解度を向上させることにより調製され得る。次いで、混合物は微粉末に粉砕される。同様の組成物を粒状化して、水溶性顆粒(SG)を形成することもできる。
水和剤(WP)は、式(I)の化合物を、1種以上の固体希釈剤またはキャリア、1種以上の湿潤剤、ならびに、好ましくは、1種以上の分散剤、および、任意により、1種以上の懸濁剤と混合して、液体における分散性を促進させることにより調製され得る。次いで、混合物は微粉末に粉砕される。同様の組成物が粒状化されて、水分散性顆粒(WG)が形成されてもよい。
顆粒(GR)は、式(I)の化合物と、1種以上の粉末固体希釈剤もしくはキャリアとの混合物を造粒することにより形成され得、または、式(I)の化合物(または、好適な薬剤中のその溶液)を多孔性の顆粒状材料(軽石、アタパルジャイトクレイ、フーラー土、キースラガー、珪藻土または粉砕されたトウモロコシ穂軸など)中に吸収させ、もしくは、式(I)の化合物(または、好適な薬剤中のその溶液)を硬質の核材料(砂、ケイ酸、炭酸塩鉱物、硫酸塩またはリン酸塩など)に吸収させ、必要に応じて乾燥させることにより予め形成されている圧縮粉顆粒から形成され得る。吸収または吸着を助けるために通常用いられる薬剤としては、溶剤(脂肪族および芳香族石油溶剤、アルコール、エーテル、ケトン、ならびに、エステルなど)および固着材(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖質および植物油など)が挙げられる。1種以上の他の添加剤もまた顆粒中に含まれていてもよい(例えば、乳化剤、湿潤剤または分散剤)。
分散性濃縮物(DC)は、式(I)の化合物を水、または、ケトン、アルコールあるいはグリコールエーテルなどの有機溶剤中に溶解させることにより調製され得る。これらの溶液は、表面活性剤を含有していてもよい(例えば、水による希釈を向上させるか、または、噴霧タンク中での結晶化を防止するため)。
乳化性濃縮物(EC)または水中油型エマルジョン(EW)は、式(I)の化合物を有機溶剤(任意選択により、1種以上の湿潤剤、1種以上の乳化剤または前記薬剤の混合物を有する)中に溶解させることにより調製され得る。ECにおいて好適に用いられる有機溶剤としては、芳香族炭化水素(SOLVESSO 100、SOLVESSO 150およびSOLVESSO 200(SOLVESSOは登録商標である)により例示されるアルキルベンゼンまたはアルキルナフタレンなど)、ケトン(シクロヘキサノンまたはメチルシクロヘキサノンなど)、および、アルコール(ベンジルアルコール、フルフリルアルコールまたはブタノールなど)、N−アルキルピロリドン(N−メチルピロリドンまたはN−オクチルピロリドンなど)、脂肪酸のジメチルアミド(C8〜C10脂肪酸ジメチルアミドなど)、および、塩素化炭化水素が挙げられる。EC生成物は、水に添加されると自然に乳化して、適切な器具での噴霧用途が可能なほどに十分な安定性を有するエマルジョンをもたらし得る。
EWの調製では、液体(室温で液体ではない場合には、典型的には70℃未満といった適切な温度で溶融されていてもよい)として、または、溶液(適切な溶剤中に溶解させることにより)で式(I)の化合物を得、次いで、得られた液体または溶液が1種以上のSFAを含有する水中に、高せん断下で乳化してエマルジョンがもたらされる。EWにおいて好適に用いられる溶剤としては、植物油、塩素化炭化水素(クロロベンゼンなど)、芳香族溶剤(アルキルベンゼンまたはアルキルナフタレンなど)、および、水への溶解度が低い他の適切な有機溶剤が挙げられる。
ミクロエマルジョン(ME)は、1種以上の溶剤と1種以上のSFAとのブレンドを水と混合して、熱力学的に安定な等方性液体配合物を自然にもたらすことにより調製され得る。式(I)の化合物は、最初は、水または溶剤/SFAブレンドのいずれかの中に存在している。MEにおいて好適に用いられる溶剤としては、ECまたはEWにおける使用について前述されているものが挙げられる。MEは、水中油型または油中水型系のいずれかであり得(どちらの系が存在しているかは、伝導率の測定によって判定され得る)、同一の配合物中の水溶性および油溶性有害生物防除剤の混合に好適であればよい。MEは、マイクロエマルジョンのままで、または、従来の水中油型エマルジョンを形成して水中に好適に希釈される。
懸濁濃縮物(SC)は、式(I)の化合物の微細な不溶性固体粒子の水性または不水性懸濁液を含んでいてもよい。SCは、式(I)の固体化合物を、好適な媒体中で、任意選択により1種以上の分散剤と共にボールミルまたはビーズミルにかけて、化合物の微細な粒子懸濁液をもたらすことにより調製され得る。1種以上の湿潤剤が組成物中に含まれていてもよく、懸濁剤が、粒子の沈降速度を低減するために含まれていてもよい。あるいは、式(I)の化合物は、乾式ミルにかけられ、および、明細書中に上述されている薬剤を含有する水に添加されることにより、所望の最終生成物がもたらされてもよい。
エアロゾル配合物は、式(I)の化合物および好適な噴射剤(例えばn−ブタン)を含む。式(I)の化合物はまた、好適な媒体(例えば水、または、n−プロパノールなどの水和性の液体)中に溶解または分散されて、非加圧式の手動噴霧ポンプにおける使用のための組成物がもたらされてもよい。
カプセル懸濁液(CS)は、EW配合物の調製と同様に調製され得るが、油滴の各々が高分子シェルに内包されており、式(I)の化合物と、任意選択により、これのためのキャリアまたは希釈剤とが含有されている、油滴の水性分散体が得られるような追加の重合ステージが伴う。高分子シェルは、界面重縮合反応もしくはコアセルベーション手法の一方により生成され得る。組成物は式(I)の化合物の徐放をもたらし得、種子処理に用いられ得る。式(I)の化合物はまた、生分解性高分子マトリックス中に配合されて、化合物がゆっくりとした、徐放性とされてもよい。
組成物は、例えば、式(I)の化合物の濡れ性、保持性もしくは表面上での分布性;被処理表面上での雨に対する耐性;または、摂取もしくは易動性を向上させることにより、組成物の生物学的性能を向上するために、1種以上の添加剤を含んでいてもよい。このような添加剤としては、表面活性剤(SFA)、例えば一定の鉱油または天然の植物油(大豆油およびナタネ油など)といった油系の噴霧添加剤、および、これらと他の生体活性増強(bio−enhancing)補助剤(式(I)の化合物の作用を補助もしくは改変し得る処方成分)とのブレンドが挙げられる。
湿潤剤、分散剤および乳化剤は、カチオン性、アニオン性、両性またはノニオン性のSFAであり得る。
好適なカチオン性のSFAとしては、第四級アンモニウム化合物(例えばセチルトリメチルアンモニウムブロミド)、イミダゾリンおよびアミン塩が挙げられる。
好適なアニオン性SFAとしては、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪族モノエステルの硫酸塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化芳香族化合物の塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ブチルナフタレンスルホネート、および、ジ−イソプロピル−ナフタレンスルホン酸ナトリウムとトリ−イソプロピル−ナフタレンスルホン酸ナトリウムとの混合物)、エーテル硫酸塩、アルコールエーテル硫酸塩(例えばナトリウムラウレス−3−スルフェート)、エーテルカルボキシレート(例えばナトリウムラウレス−3−カルボキシレート)、リン酸エステル(例えば、ラウリルアルコールと四リン酸との反応といった1種以上の脂肪族アルコールとリン酸(主にモノエステル)または五酸化リン(主にジ−エステル)との反応からの生成物;また、これらの生成物はエトキシル化されていてもよい)、スルホスクシナメート、パラフィンまたはオレフィンスルホン酸塩、タウレートおよびリグノスルホネートが挙げられる。
好適な両性SFAとしては、ベタイン、プロピオネート、および、グリシネートが挙げられる。
好適なノニオン性のSFAとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、または、これらの混合物などのアルキレンオキシドと、脂肪族アルコール(オレイルアルコールまたはセチルアルコールなど)もしくはアルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノールまたはオクチルクレゾールなど)との縮合物;長鎖脂肪酸またはヘキシトール無水物由来の部分エステル;前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物;ブロックポリマー(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを含む);アルカノールアミド;単純エステル(例えば脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えばラウリルジメチルアミンオキシド);ならびに、レシチンが挙げられる。
好適な懸濁剤としては、親水性コロイド(多糖類、ポリビニルピロリドンまたはナトリウムカルボキシメチルセルロースなど)および膨潤粘土(ベントナイトまたはアタパルジャイトなど)が挙げられる。
本発明の組成物はさらに、少なくとも1種の追加の殺有害生物剤を含み得る。例えば、本発明に係る化合物はまた、他の除草剤または植物成長調節剤と併用されることが可能である。好ましい実施形態において、追加の殺有害生物剤は、除草剤および/または除草剤毒性緩和剤(herbicide safener)である。このような混合物の例は以下のとおりである(ここで、「I」は式(I)の化合物を表す)。I+アセトクロール、I+アシフルオルフェン、I+アシフルオルフェン−ナトリウム、I+アクロニフェン、I+アクロレイン、I+アラクロール、I+アロキシジム、I+アメトリン、I+アミノカルバゾン、I+アミドスルフロン、I+アミノピラリド、I+アミトロール、I+アニロホス、I+アシュラム、I+アトラジン、I+アザフェニジン、I+アジムスルフロン、I+BCPC、I+ベフルブタミド、I+ベナゾリン、I+ベンカルバゾン、I+ベンフルラリン、I+ベンフレセート、I+ベンスルフロン、I+ベンスルフロン−メチル、I+ベンスリド、I+ベンタゾン、I+ベンズフェンジゾン、I+ベンゾビシクロン、I+ベンゾフェナップ、I+ビシクロピロン、I+ビフェノックス、I+ビラナホス、I+ビスピリバック、I+ビスピリバック−ナトリウム、I+ホウ酸ナトリウム、I+ブロマシル、I+ブロモブチド、I+ブロモキシニル、I+ブタクロール、I+ブタミホス、I+ブトラリン、I+ブトロキシジム、I+ブチレート、I+カコジル酸、I+塩素酸カルシウム、I+カフェンストロール、I+カルベタミド、I+カルフェントラゾン、I+カルフェントラゾン−エチル、I+クロルフルレノール、I+クロルフルレノール−メチル、I+クロリダゾン、I+クロリムロン、I+クロリムロン−エチル、I+クロロ酢酸、I+クロロトルロン、I+クロルプロファム、I+クロルスルフロン、I+クロルタール、I+クロルタール−ジメチル、I+シニドン−エチル、I+シンメチリン、I+シノスルフロン、I+シサニリド、I+クレトジム、I+クロジナホップ、I+クロジナホップ−プロパルギル、I+クロマゾン、I+クロメプロップ、I+クロピラリド、I+クロランスラム、I+クロランスラム−メチル、I+シアナジン、I+シクロエート、I+シクロスルファムロン、I+シクロキシジム、I+シハロホップ、I+シハロホップ−ブチル、I+2,4−D、I+ダイムロン、I+ダラポン、I+ダゾメット、I+2,4−DB、I+I+デスメディファム、I+ジカンバ、I+ジクロベニル、I+ジクロルプロップ、I+ジクロルプロップ−P、I+ジクロホップ、I+ジクロホップ−メチル、I+ジクロスラム、I+ジフェンゾコート、I+ジフェンゾコートメチルスルフェート、I+ジフルヘニカン、I+ジフルフェンゾピル、I+ジメフロン、I+ジメピペレート、I+ジメタクロール、I+ジメタトリン、I+ジメテナミド、I+ジメテナミド−P、I+ジメチピン、I+ジメチルアルシン酸、I+ジニトロアミン、I+ジノテルブ、I+ジフェナミド、I+ジプロペトリン、I+ダイコート、I+ダイコートジブロミド、I+ジチオピル、I+ジウロン、I+エンドタール、I+EPTC、I+エスプロカルブ、I+エタルフルラリン、I+エタメツルフロン、I+エタメツルフロン−メチル、I+エテホン、I+エトフメセート、I+エトキシフェン、I+エトキシスルフロン、I+エトベンザニド、I+フェノキサプロップ−P、I+フェノキサプロップ−P−エチル、I+フェンキノトリオン、I+フェントラザミド、I+硫酸第一鉄、I+フラムプロップ−M、I+フラザスルフロン、I+フロラスラム、I+フルアジホップ、I+フルアジホップ−ブチル、I+フルアジホップ−P、I+フルアジホップ−P−ブチル、I+フルアゾレート、I+フルカルバゾン、I+フルカルバゾン−ナトリウム、I+フルセトスルフロン、I+フルクロラリン、I+フルフェナセット、I+フルフェンピル、I+フルフェンピル−エチル、I+フルメトラリン、I+フルメツラム、I+フルミクロラック、I+フルミクロラック−ペンチル、I+フルミオキサジン、I+フルミプロピン、I+フルオメツロン、I+フルオログリコフェン、I+フルオログリコフェンエチル、I+フルオキサプロプ、I+フルポキサム、I+フルプロパシル、I+フルプロパネート、I+フルピルスルフロン、I+フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、I+フルレノール、I+フルリドン、I+フルロクロリドン、I+フルロキシピル、I+フルルタモン、I+フルチアセット、I+フルチアセット−メチル、I+フォメサフェン、I+ホラムスルフロン、I+ホサミン、I+グルホシネート、I+グルホシネート−アンモニウム、I+グリホサート、I+ハラウキシフェン、I+ハロスルフロン、I+ハロスルフロン−メチル、I+ハロキシホップ、I+ハロキシホップ−P、I+ヘキサジノン、I+イマザメタベンズ、I+イマザメタベンズ−メチル、I+イマザモックス、I+イマザピック、I+イマザピル、I+イマザキン、I+イマゼタピル、I+イマゾスルフロン、I+インダノファン、I+インダジフラム、I+ヨードメタン、I+イオドスルフロン、I+イオドスルフロン−メチル−ナトリウム、I+アイオキシニル、I+イソプロツロン、I+イソウロン、I+イソキサベン、I+イソキサクロルトール、I+イソキサフルトール、I+イソキサピリホップ、I+カルブチレート、I+ラクトフェン、I+レナシル、I+リニュロン、I+メコプロップ、I+メコプロップ−P、I+メフェナセット、I+メフルイジド、I+メソスルフロン、I+メソスルフロン−メチル、I+メソトリオン、I+メタム、I+メタミホプ、I+メタミトロン、I+メタザクロール、I+メタベンズチアズロン、I+メタゾール、I+メチルアルソン酸、I+メチルダイムロン、I+メチルイソチオシアネート、I+メトラクロール、I+S−メトラクロール、I+メトスラム、I+メトキシウロン、I+メトリブジン、I+メトスルフロン、I+メトスルフロン−メチル、I+モリネート、I+モノリニュロン、I+ナプロアニリド、I+ナプロパミド、I+ナプタラム、I+ネブロン、I+ニコスルフロン、I+n−メチルグリホサート、I+ノナン酸、I+ノルフラゾン、I+オレイン酸(脂肪酸)、I+オルベンカルブ、I+オルソスルファムロン、I+オリザリン、I+オキサジアルギル、I+オキサジアゾン、I+オキサスルフロン、I+オキサジクロメフォン、I+オキシフルオルフェン、I+パラコート、I+パラコートジクロリド、I+ペブレート、I+ペンディメタリン、I+ペノキススラム、I+ペンタクロロフェノール、I+ペンタノクロル、I+ペントキサゾン、I+ペトキサミド、I+フェンメディファム、I+ピクロラム、I+ピコリナフェン、I+ピノキサデン、I+ピペロホス、I+プレチラクロール、I+プリミスルフロン、I+プリミスルフロン−メチル、I+プロジアミン、I+プロホキシジム、I+プロヘキサジオン−カルシウム、I+プロメトン、I+プロメトリン、I+プロパクロル、I+プロパニル、I+プロパキザホップ、I+プロパジン、I+プロファム、I+プロピソクロール、I+プロポキシカルバゾン、I+プロポキシカルバゾン−ナトリウム、I+プロピザミド、I+プロスルホカルブ、I+プロスルフロン、I+ピラクロニル、I+ピラフルフェン、I+ピラフルフェン−エチル、I+ピラスルホトール、I+ピラゾリネート、I+ピラゾスルフロン、I+ピラゾスルフロン−エチル、I+ピラゾキシフェン、I+ピリベンゾキシム、I+ピリブチカルブ、I+ピリダホル(pyridafol)、I+ピリデート、I+ピリフタリド、I+ピリミノバック、I+ピリミノバック−メチル、I+ピリミスルファン、I+ピリチオバック、I+ピリチオバック−ナトリウム、I+ピロキサスルホン、I+ピロキシスラム、I+キンクロラック、I+キンメラック、I+キノクラミン、I+キザロホップ、I+キザロホップ−P、I+リムスルフロン、I+サフルフェナシル、I+セトキシジム、I+シデュロン、I+シマジン、I+シメトリン、I+塩素酸ナトリウム、I+スルコトリオン、I+スルフェントラゾン、I+スルホメツロン、I+スルホメツロン−メチル、I+スルホサート、I+スルホスルフロン、I+硫酸、I+テブチウロン、I+テフリルトリオン、I+テンボトリオン、I+テプラロキシジム、I+ターバシル、I+テルブメトン、I+テルブチラジン、I+テルブトリン、I+テニルクロール、I+チアゾピル、I+チフェンスルフロン、I+チエンカルバゾン、I+チフェンスルフロン−メチル、I+チオベンカルブ、I+トプラメゾン、I+トラルコキシジム、I+トリ−アレート、I+トリアスルフロン、I+トリアジフラム、I+トリベヌロン、I+トリベヌロン−メチル、I+トリクロピル、I+トリエタジン、I+トリフロキシスルフロン、I+トリフロキシスルフロン−ナトリウム、I+トリフルラリン、I+トリフルスルフロン、I+トリフルスルフロン−メチル、I+トリヒドロキシトリアジン、I+トリネキサパック−エチル、I+トリトスルフロン、I+[3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ]−2−ピリジルオキシ]酢酸エチルエステル(CAS RN353292−31−6)。本発明の化合物はまた、国際公開第06/024820号および/または国際公開第07/096576号に開示されている除草性化合物と組み合わされてもよい。
式(I)の化合物の混合相手はまた、例えばThe Pesticide Manual,Sixteenth Edition,British Crop Protection Council,2012において記載されているとおり、エステルまたは塩の形態であってもよい。
式(I)の化合物はまた、殺菌・殺カビ剤、殺線虫剤または殺虫剤などの他の農薬(これらの例がThe Pesticide Manualに記載されている)との混合物で用いられることが可能である。
式(I)の化合物対混合相手の混合比は、好ましくは1:100〜1000:1である。
混合物は、上記の配合物において有利に用いられることが可能である(この場合、「有効成分」は式(I)の化合物と混合相手とのそれぞれの混合物に関連する)。
本発明に係る式(I)の化合物はまた、1種以上の毒性緩和剤(safener)と組み合わせて使用可能である。同様に、本発明に係る式(I)の化合物と1種以上のさらなる除草剤との混合物はまた、1種以上の毒性緩和剤と組み合わせて使用可能である。毒性緩和剤は、AD67(MON4660)、ベノキサコール、クロキントセットメキシル、シプロスルファミド(CAS RN221667−31−8)、ジクロルミド、フェンクロラゾール−エチル、フェンクロリム、フルキソフェニム、フリラゾールおよび対応するR異性体、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、オキサベトリニル、N−イソプロピル−4−(2−メトキシ−ベンゾイルスルファモイル)−ベンズアミド(CAS RN221668−34−4)であることが可能である。他の可能性としては例えば、例えばN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドといった欧州特許第0365484号明細書に開示されている毒性緩和化合物が挙げられる。式(I)の化合物と、シプロスルファミド、イソキサジフェン−エチル、クロキントセットメキシルおよび/またはN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチル−アミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドとの混合物が特に好ましい。
式(I)の化合物の毒性緩和剤はまた、例えばThe Pesticide Manual,16th Edition(BCPC),2012に記載されているとおり、エステルまたは塩の形態であり得る。クロキントセットメキシルに対する言及は、国際公開第02/34048号に開示されているとおり、そのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第四級アンモニウム、スルホニウムまたはホスホニウム塩にも適用され、ならびに、フェンクロラゾール−エチルに対する言及は、フェンクロラゾール等にも適用される。
好ましくは、式(I)の化合物対毒性緩和剤の混合比は、100:1〜1:10、特に20:1〜1:1である。
混合物は、上記の配合物において有利に用いられることが可能である(この場合、「有効成分」は、式(I)の化合物と毒性緩和剤とのそれぞれ混合物に関連する)。
本発明はまた、作物植物および雑草を含む生息地における雑草を防除する方法をさらに提供し、ここで、この方法は、雑草防除量の本発明に係る組成物を生息地に適用することを含む。「防除する」とは、死滅させる、成長を低減もしくは遅延させる、または、発芽を予防もしくは低減させることを意味する。一般に、防除される植物は、望まれない植物(雑草)である。「生息地(locus)」とは、これらの植物が成長している領域、または、成長し得る領域を意味する。
式(I)の化合物の適用量は、土壌の性質、適用方法(発芽前または発芽後;種子粉衣;蒔き溝への適用;不耕起適用等)、作物植物、防除される雑草、主たる気候条件、ならびに、適用方法によって左右される他の要因、適用時期、および、標的作物に応じて、広い範囲内で様々であり得る。本発明に係る式(I)の化合物は一般に、10〜2000g/ha、特に50〜1000g/haの量で適用される。
適用は、典型的にはトラクターに備え付けた大面積用噴霧器によって組成物を噴霧することにより一般に成されるが、散粉(粉末の場合)、滴下または潅注などの他の方法もまた用いられることが可能である。
本発明に係る組成物を用いることが可能である有用な植物の作物としては、例えばオオムギおよびコムギといった穀類、綿、アブラナ、ヒマワリ、トウモロコシ、イネ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビおよび芝生などの作物が挙げられる。
作物植物としてはまた、果樹、ヤシの木、ココナツの木、または、他の堅果などの樹木を挙げることが可能である。また、ブドウなどのつる植物、果実の低木樹、果実植物および野菜が挙げられる。
作物は、従来の交配方法または遺伝子操作によって、除草剤または除草剤クラス(例えばALS−、GS−、EPSPS−、PPO−、ACCase−およびHPPD−阻害剤)に対する耐性が与えられた作物をも含むと理解されるべきである。従来の交配方法によって例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性が与えられた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作法によって除草剤に対する耐性が与えられた作物の例としては、例えば、商品名RoundupReady(登録商標)およびLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート−およびグルホシネート−耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
作物はまた、例えばBtトウモロコシ(アワノメイガに耐性)、Bt綿(メキシコワタミゾウムシに耐性)、また、Btジャガイモ(コロラドハムシに耐性)といった、遺伝子操作法によって有害な昆虫に対する耐性が与えられたものであると理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシ交配種である。Btトキシンは、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌バクテリアによって形成される天然のタンパク質である。トキシンまたはこのようなトキシンを合成可能である遺伝子組換え植物の例は、欧州特許出願第451 878号明細書、欧州特許出願第374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、国際公開第03/052073号および欧州特許出願第427 529号明細書に記載されている。殺虫性の耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含む遺伝子組換え植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)およびProtexcta(登録商標)である。植物作物もしくはその種子材は共に、除草剤に耐性であることが可能であり、かつ、同時に、昆虫の摂食に耐性であることが可能である(「重畳的な」トランスジェニックイベント)。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質の発現能を有していることが可能であり、その一方で、同時にグリホサートに対して耐性である。
作物はまた、従来の交配法もしくは遺伝子操作により得られ、および、いわゆる、出力形質(例えば向上した貯蔵安定性、高い栄養価および向上された風味)を有するものとして理解されるべきである。
他の有用な植物としては、例えばゴルフコース、芝生、公園および路側における芝草、または、切芝用に商業的に栽培される芝草、ならびに、花または潅木などの観賞植物が挙げられる。
これらの組成物は、不要な植物(総括して、「雑草」)の防除に用いることが可能である。防除される雑草は、例えばアグロスチス属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、カラスムギ属(Avena)、ブラキアリア属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ケンクルス属(Cenchrus)、カヤツリグサ属(Cyperus)、メヒシバ属(Digitaria)、エキノクロア属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ドクムギ属(Lolium)、モノコリア属(Monochoria)、ロットボエリア属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、セタリア属(Setaria)およびモロコシ属(Sorghum)といった単子葉種、ならびに、例えばイチビ属(Abutilon)、アマランサス属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アカザ属(Chenopodium)、キク属(Chrysanthemum)、イズハハコ属(Conyza)、ヤエムグラ属(Galium)、サツマイモ属(Ipomoea)、オランダガラシ属(Nasturtium)、シダ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ハコベ属(Stellaria)、クワガタソウ属(Veronica)、ビオラ属(Viola)およびオナモミ属(Xanthium)といった双子葉種の両方であり得る。本発明の化合物は、ホソムギ(Lolium Perenne)といった一定の芝草種に対して特に良好な活性を示すことが分かった。雑草はまた、作物とみなされ得るが、作物の領域の外側で成長する植物(「エスケープ(escape)」)、または前に植えられていた異なる作物から残された種子から成長する植物(「ボランティア(volunteer)」)を含み得る。このようなボランティアまたはエスケープは、特定の他の除草剤に対して耐性であり得る。
本発明の化合物は、以下のスキームに従って調製可能である。
Figure 2020506881
Gが水素以外である式(I)の化合物は、Gが水素である式(I)の化合物である式(A)の化合物を、公知の方法を用いて試薬G−Z(ここで、G−Zは、ハロゲン化アルキルなどのアルキル化剤、酸塩化物もしくは無水物などのアシル化剤、塩化スルホニルなどのスルホニル化剤、カルバモイルクロリドなどのカルバミル化剤、または、クロロホルメートなどの炭酸塩化剤である)で処理することにより調製され得る。
Figure 2020506881
式(A)の化合物は、米国特許第4209532号明細書(T.Wheeler)に記載のものと同様の方法によって、好ましくは酸または塩基の存在下、および、任意選択により好適な溶剤の存在下における、Rが水素またはアルキル基である式(B)の化合物の環化により調製され得る。式(B)の化合物は、式(I)の化合物の合成における中間体として特に設計された。Rが水素である式(B)の化合物は、好ましくは、硫酸、ポリリン酸またはイートン試薬などの強酸の存在下、任意選択により、酢酸、トルエンまたはジクロロメタンなどの好適な溶剤の存在下に、酸性条件下で環化され得る。
Figure 2020506881
Rがアルキル(好ましくはメチルまたはエチル)である式(B)の化合物は、好ましくは、少なくとも1当量のカリウムt−ブトキシド、リチウムジイソプロピルアミドまたは水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、および、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルスルホキシドまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶剤中において、酸性または塩基性条件下で環化され得る。
Rが水素である式(B)の化合物は、標準条件下におけるR’がアルキル(好ましくはメチルまたはエチル)である式(C)の化合物の鹸化、これに続く、例えば米国特許第4209532号明細書(T.Wheeler)に記載されているものと同様のプロセスによる反応混合物の酸性化による脱カルボキシル化によって調製され得る。
Figure 2020506881
Rが水素である式(B)の化合物は、例えば酸触媒の存在下におけるアルキルアルコール(ROH)を伴う加熱といった標準条件下で、Rがアルキルである式(B)の化合物にエステル化され得る。
RおよびR’がアルキルである式(C)の化合物は、式(D)の化合物を式(E)の好適なカルボン酸塩化物により塩基性条件で処理することにより調製され得る。好適な塩基としては、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドが挙げられ、この反応は、好適な溶剤(テトラヒドロフランまたはトルエンなど)中に、−80℃〜30℃の温度で実施されることが好ましい。あるいは、RがHである式(C)の化合物は、好適な溶剤(テトラヒドロフランまたはトルエンなど)中において、好適な温度(−80℃〜30℃)で、式(D)の化合物を好適な塩基(カリウムt−ブトキシド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドなど)で処理し、得られるアニオンを式(F)の好適な無水物と反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
式(D)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法により調製され得る。
式(E)の化合物は、式(F)の化合物からジメチルアミノピリジンまたはアルカリ金属アルコキシドなどの塩基の存在下におけるアルキルアルコール(R−OH)による処理(例えば、S.Buser and A.Vasella,Helv.Chim.Acta,(2005),88,3151、M.Hart et al.,Bioorg.Med.Chem.Letters,(2004),14,1969を参照のこと)、これに続く、公知の条件下における塩化オキサリルまたは塩化チオニルなどの塩素化試薬による得られる酸の処理によって調製され得る(例えば、C.Santelli−Rouvier.Tetrahedron Lett.,(1984),25(39),4371;D.Walba and M.Wand,Tetrahedron Lett.,(1982),23(48),4995;J.Cason,Org.Synth.Coll.Vol.III,(169),1955を参照のこと)。
Figure 2020506881
5およびR8が水素である式(F)の化合物は、公知の条件下における式(G)の化合物の還元により調製され得る(例えば、Y.Baba,N.Hirukawa and M.Sodeoka,Bioorg.Med.Chem.(2005),13(17),5164、M.Hart et al.,Bioorg.Med.Chem.Letters,(2004),14(18),1969、Y.Baba,N.Hirukawa,N.Tanohira and M.Sodeoka,J.Am.Chem.Soc.,(2003),125,9740を参照のこと)。
Figure 2020506881
式(G)の化合物は、任意選択によりルイス酸触媒の存在下に、公知の手法を用いて式(H)の化合物を式(J)の無水物と反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
式(H)および式(J)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法によって形成され得る。
式(G)の化合物はアルケンであり、従って、公知の手法に従ってさらなるアルケンの典型的な反応に供されて追加の式(F)の化合物をもたらす。このような反応の例としては、特に限定されないが、アルケンのハロゲン化、エポキシ化、シクロプロパン化、ジヒドロキシル化、ヒドロアリール化、ヒドロビニル化および水化が挙げられる。次いで、これらの反応からの生成物は、例えばJ.March,Advanced Organic Chemistry,third edition,John Wiley and Sonsに記載されている方法によって追加の式(F)の化合物に変換され得る。R6またはR7がC1〜C6アルコキシである式(G)の化合物はエノールエーテルであり、これらは、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解されて、追加の式(F)の化合物をもたらし得る。例えばR5がハロゲンである一定の式(F)の化合物は、公知の方法によって式(G)の化合物に転換され得る。
式(G)の化合物はまた、式(H)の化合物とR’’が水素またはアルキル基である式(K)の化合物とを反応させて、式(L)の化合物を得、式(L)の化合物を公知の条件下で環化することにより調製され得る(例えば、P.Sprague et al.,J.Med.Chem.,(1985),28,1580、A.Guzaev and M.Manoharan,J.Am.Chem.Soc.,(2003),125,2380、および、A.Marchand and R.Allen,J.Org.Chem.,(1975),40(17),2551を参照のこと)。
Figure 2020506881
式(L)の化合物はまた、式(M)の化合物に還元され得、式(M)の化合物が、既述のものと同様の条件下でR5およびR8が水素である式(F)の化合物に環化され得る。
式(K)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法により調製され得る。
追加の式(A)の化合物は、Arが任意選択により置換されたフェニル基である式(N)のヨードニウムイリドと、式(O)のアリールボロン酸とを、好適なパラジウム触媒、塩基の存在下に、および、好適な溶剤中で反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
好適なパラジウム触媒は一般に、パラジウム(II)またはパラジウム(0)錯体、例えばパラジウム(II)ジハライド、酢酸パラジウム(II)、硫酸パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)ジクロリド、ビス(トリシクロペンチルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(トリシクロヘキシル−ホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)またはテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。パラジウム触媒はまた、所望のリガンドと錯化させることにより、例えば、錯化されるべきパラジウム(II)塩(例えばパラジウム(II)ジクロリド(PdCl2)または酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc)2))を、所望のリガンド(例えばトリフェニルホスフィン(PPh3)、トリシクロペンチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルまたは2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル)と、選択された溶剤、式(N)の化合物、式(O)のアリールボロン酸および塩基と一緒に組み合わせることにより、パラジウム(II)またはパラジウム(0)化合物から「インサイチュ」で調製可能である。例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンまたは1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンといった二座リガンドもまた好適である。反応媒体を加熱することにより、C−Cカップリング反応に所望されるパラジウム(II)錯体またはパラジウム(0)錯体が、それ故、「インサイチュ」で形成され、次いで、C−Cカップリング反応が開始される。
パラジウム触媒は、式(N)の化合物を基準として0.001〜50mol%の量、好ましくは、0.1〜15mol%の量で用いられる。この反応はまた、例えば臭化テトラブチルアンモニウムといったテトラアルキルアンモニウム塩などの他の添加剤の存在下で実施され得る。好ましくは、パラジウム触媒は酢酸パラジウムであり、塩基は水酸化リチウムであり、および、溶剤は水性1,2−ジメトキシエタンである。
式(N)の化合物は、K.Schank and C.Lick,Synthesis,(1983),392、R.M.Moriarty et al.,J.Am.Chem.Soc,(1985),107,1375、または、Z.Yang et al.,Org.Lett.,(2002),4(19),3333の手法に従う、水または水性アルコール(水性エタノールなど)などの溶剤中における、(ジアセトキシ)ヨードベンゼンまたはヨードソベンゼンなどの超原子価ヨウ素試薬、および、水性炭酸ナトリウム、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの塩基による処理によって、式(P)の化合物から調製され得る。
Figure 2020506881
5およびR8が水素である式(P)の化合物は、公知の条件下における式(R)の化合物の還元により調製され得る。
Figure 2020506881
式(R)の化合物はアルケンであり、従って、公知の手法に従ってさらなるアルケンの典型的な反応に供されて追加の式(P)の化合物をもたらす。このような反応の例としては、特に限定されないが、アルケンのハロゲン化、エポキシ化、シクロプロパン化、ジヒドロキシル化、ヒドロアリール化、ヒドロビニル化および水化が挙げられる。次いで、これらの反応からの生成物は、例えばJ.March,Advanced Organic Chemistry,third edition,John Wiley and Sonsに記載されている方法によって追加の式(P)の化合物に変換され得る。R6またはR7がC1〜C6アルコキシである式(R)の化合物はエノールエーテルであり、これらは、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解され得る。次いで、ケトンは、公知の条件下における例えばケタール化(ketalisation)、オキシム化、還元等によってさらに変換されて、追加の式(P)の化合物がもたらされ得る。
式(R)の化合物は、例えばB.Zwanenburg et al.,Tetrahedron(1989),45(22),7109、および、M.Oda et al.,Chem.Lett.,(1977),307に記載されている手法に従って、式(H)の化合物と式(T)のシクロペンテンジオンとを、任意選択によりルイス酸触媒の存在下に反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
式(H)および式(T)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法によって形成され得る。
さらなるアプローチにおいて、式(A)の化合物は、好ましくは塩酸などの酸触媒の存在下、および、任意選択により、テトラヒドロフラン、アセトンまたは4−メチルペンタン−2−オンなどの好適な溶剤の存在下における加水分解によって、GがC14アルキルである式(I)の化合物から調製され得る。
Figure 2020506881
GがC14アルキルである式(I)の化合物は、好適なパラジウム触媒および塩基の存在下、ならびに、好ましくは、好適なリガンドの存在下に、ならびに、好適な溶剤中における、式(O)のアリールボロン酸とのカップリングにより、GがC1-4アルキルであり、および、Halがハロゲン(好ましくは臭素またはヨウ素)である式(U)の化合物から調製され得る。好ましくは、パラジウム触媒は酢酸パラジウムであり、塩基はリン酸カリウムであり、リガンドは2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルであり、および、溶剤はトルエンである。
Figure 2020506881
式(U)の化合物は、式(P)の化合物のハロゲン化、これに続く、公知の条件下における得られる式(V)のハロゲン化物とC1-4ハロゲン化アルキルまたはトリ−C1-4−オルトギ酸アルキルとの反応により調製され得る(例えば、R.Shepherd and A.White,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1(1987),2153、および、Y.−L.Lin et al.,Bioorg.Med.Chem.(2002),10,685の手法による)。あるいは、式(U)の化合物は、式(P)の化合物とC1-4ハロゲン化アルキルまたはトリ−C1-4−オルトギ酸アルキルとの反応、および、公知の条件下における得られる式(W)のエノンのハロゲン化によって調製され得る。
Figure 2020506881
式(O)の化合物は、Halが臭素またはヨウ素である式(X)のハロゲン化アリールから公知の方法によって調製され得る(例えば、W.Thompson and J.Gaudino,J.Org.Chem,(1984),49,5237、および、R.Hawkins et al.,J.Am.Chem.Soc.,(1960),82,3053を参照のこと)。例えば、式(X)のハロゲン化アリールは、好ましくはジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランといった好適な溶剤中において、−80℃〜30℃の温度でアルキルリチウムまたはアルキルハロゲン化マグネシウムにより処理し得、次いで、得られるアリールマグネシウムまたはアリールリチウム試薬をホウ酸トリアルキル(好ましくはホウ酸トリメチル)と反応させてジアルキルアリールボロン酸がもたらされ得、これは、加水分解されて酸性条件下において式(O)のボロン酸をもたらし得る。
Figure 2020506881
あるいは、式(X)の化合物は、ピナコールなどの1,2−または1,3−アルカンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−2,4−ペンタンジオール)から誘導される環式ボロン酸エステルと公知の条件下で反応され得(例えば、N.Miyaura et al.,J.Org.Chem.,(1995),60,7508、および、W.Zhu and D.Ma,Org.Lett.,(2006),8(2),261を参照のこと)、得られるボロン酸エステルは酸性条件下で加水分解されて式(O)のボロン酸がもたらされ得る。
式(X)のハロゲン化アリールは、例えば、対応するジアゾニウム塩を介したザンドマイヤー反応といった公知の方法によって、式(Y)のアニリンから調製され得る。
式(Y)のアニリンは公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法によって形成され得る。
Figure 2020506881
追加の式(A)の化合物は、式(P)の化合物または式(R)の化合物と式(Z)の有機鉛試薬とを、例えばJ.Pinhey,Pure and Appl.Chem.,(1996),68(4),819、および、M.Moloney et al.,Tetrahedron Lett.,(2002),43,3407に記載されている条件下で反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
式(Z)の有機鉛試薬は、式(O)のボロン酸、RがC1〜C4アルキルである式(AA)のスタナンから調製され得るか、または、公知の手法に従う四酢酸鉛による式(AB)の化合物の直接的な鉛酸塩化(plumbation)によって調製され得る。
Figure 2020506881
さらに、式(A)の化合物は、式(P)の化合物または式(R)の化合物と好適なトリアリールビスマス化合物とを、例えばA.Yu.Fedorov et al.,Russ.Chem.Bull.Int.Ed.,(2005),54(11),2602、および、P.Koech and M.Krische,J.Am.Chem.Soc.,(2004),126(17),5350、および、これらにおける引用文献に記載されている条件下で反応させることにより調製され得る。
式(I)の化合物は、LGがハロゲンまたは他の好適な脱離基(アルキルまたはアリールスルホン酸塩など)である式(BA)の化合物から、国際公開第2014/191534号に記載の方法と同様に形成され得る。
Figure 2020506881
さらなるアプローチにおいて、式(BA)の化合物は、式(AC)の化合物から標準条件下における好適な誘導体化によって調製され得る。
Figure 2020506881
例えば、式(AC)の化合物はアルケンであり、従って、公知の手法に従ってさらなるアルケンの典型的な反応に供されて式(BA)の化合物をもたらす。このような反応の例としては、特に限定されないが、還元、ハロゲン化、エポキシ化、シクロプロパン化、ジヒドロキシル化、ヒドロアリール化、ヒドロビニル化および水化が挙げられる。R6またはR7が臭素またはヨウ素である式(AC)の化合物はハロゲン化ビニルであり、スズキ−ミヤウラ、ソノガシラ、スティルおよび関連する反応などのハロゲン化ビニルの公知の反応に供される。R6またはR7がC1〜C6アルコキシである一定の他の式(AC)の化合物はエノールエーテルであり、これらは、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解され得る。次いで、生成されたケトンは、公知の条件下における例えばケタール化(ketalisation)、オキシム化、還元等によってさらに変換されて、追加の式(BA)の化合物がもたらされ得る。同様に、R6またはR7がC1〜C6アミノまたはジ−C1〜C6アミノである式(AC)の化合物はエナミンであり、これらもまた、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解され得る。
GがC1〜C4アルキルである式(AC)の化合物は、GがC1〜C4アルキルであり、および、Xがハロゲンまたは他の好適な脱離基(アルキルもしくはアリールスルホン酸塩、または、アリールセレノキシドなど)である式(AD)の化合物から、任意選択により好適な溶剤、および、任意選択により好適な塩基の存在下における式(H)の化合物との反応により調製され得る。
Figure 2020506881
好適な溶剤としては、トルエン、ジクロロメタンおよびクロロホルムが挙げられ、好適な塩基としては、トリエチルアミン、ヒューニッヒ塩基および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンなどの有機塩基が挙げられる。好ましくは、溶剤はトルエンであり、および、塩基は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンである。
式(AD)の化合物は、式(AE)の化合物から公知の条件下で調製され得る。
Figure 2020506881
例えば、Xが塩素である式(AD)の化合物は、式(AE)の化合物と塩化銅(II)および塩化リチウムとを、E.Kosower et al.,J.Org.Chem.,(1963),28,630の手法に従って反応させることにより調製され得る。
式(AE)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法によって形成され得る(例えば、Y.Song,B.Kim and J−N Heo,Tetrahedron Lett.,(2005),46,5977を参照のこと)。あるいは、GがC1〜C4アルキルである式(AE)の化合物は、Gが水素である式(AE)の化合物から、例えばC1-4ハロゲン化アルキルまたはトリ−C1-4−アルキルオルトギ酸エステルと反応させることにより調製され得る。Gが水素である式(AE)の化合物は公知であるか、または、公知の化合物から公知の方法によって調製され得る(例えば、T.Wheeler,米国特許第4338122号明細書、米国特許第4283348号明細書、J.T.Kuethe et al.,J.Org.Chem.,(2002),67,5993、S.Buchwald et al.,J.Am.Chem.Soc.,(2003),125,11818を参照のこと)。
あるいは、GがC1-4アルキルである式(AE)の化合物は、GがC1-4アルキルであり、および、Zがハロゲン、好ましくは臭素またはヨウ素である式(AF)の化合物と式(BB)のボロン酸とを、好適な金属触媒、好適な塩基、および、任意選択により好適なリガンドの存在下に、好適な溶剤において反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
好適な溶剤としてはトルエンおよびn−ブタノールが挙げられ、好適な塩基としてはリン酸カリウムなどの無機塩基が挙げられ、好適な金属触媒は例えば酢酸パラジウム(II)の形態であるパラジウム触媒であり、ならびに、好適なリガンドとしては、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルといった置換ホスフィンが挙げられる。
式(AF)の化合物は公知の化合物であるか、または、文献において公知である方法により調製され得る。例えばGがC1-4アルキルであり、および、Zが臭素原子である式(AF)の化合物は、R.Shepherd and A.White,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1(1987),10,2153に記載されているとおり、GがC1-4アルキルである式(AG)の化合物とN−ブロモスクシンイミドなどの好適な臭素化剤とを、1,2−ジクロロエタンなどの好適な溶剤中において反応させることにより調製され得る。
Figure 2020506881
同様に、式(BC)の化合物は、標準条件下における好適な誘導体化により式(AH)の化合物から調製され得る。
Figure 2020506881
例えば、式(AH)の化合物はアルケンであり、従って、公知の手法に従ってさらなるアルケンの典型的な反応に供されて式(BC)の化合物をもたらす。このような反応の例としては、特に限定されないが、還元、ハロゲン化、エポキシ化、シクロプロパン化、ジヒドロキシル化、ヒドロアリール化、ヒドロビニル化および水化が挙げられる。R6またはR7が臭素またはヨウ素である式(AH)の化合物はハロゲン化ビニルであり、スズキ−ミヤウラ、ソノガシラ、スティルおよび関連する反応などのハロゲン化ビニルの公知の反応に供される。R6またはR7がC1〜C6アルコキシである一定の他の式(AH)の化合物はエノールエーテルであり、これらは、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解され得る。次いで、生成されたケトンは、公知の条件下における例えばケタール化(ketalisation)、オキシム化、還元等によってさらに変換されて、追加の式(BC)の化合物がもたらされ得る。同様に、R6またはR7がC1〜C6アミノまたはジ−C1〜C6アミノである式(AH)の化合物はエナミンであり、これらもまた、標準的な手法を用いて対応するケトンに加水分解され得る。
式(AH)の化合物は、任意選択により好適な溶剤中、および、任意選択により好適な触媒の存在下における式(H)の化合物との反応により、式(AI)の化合物から調製され得る。式(AI)の化合物は、式(I)の化合物の合成における中間体として特に設計されている。
Figure 2020506881
好ましくは、触媒は、塩化アルミニウム、塩化ビスマス(III)、ビスマス(III)トリフルオロメタンスルホン酸、三フッ化ホウ素、塩化セリウム(III)、銅(I)トリフルオロメタンスルホン酸、塩化ジエチルアルミニウム、塩化ハフニウム(IV)、塩化鉄(III)、リチウム過塩素酸、リチウムトリフルオロメタンスルホン酸、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、スカンジウム(III)トリフルオロメタンスルホン酸、塩化錫(IV)、塩化チタン(IV)、チタン(IV)イソプロポキシド、トリメチルアルミニウム、N−トリメチルシリル−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリメチルシリルトリフルオロメタン−スルホネート、イッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホン酸、ヨウ化亜鉛および塩化ジルコニウム(IV)などのルイス酸触媒である。ヨウ化マグネシウムが特に好ましい。好適な溶剤としては、ディールスアルダー反応の実施に有効な溶剤であると知られているものが挙げられ、これらのうち、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、エタノール、メタノール、ペルフルオロヘキサンなどの過フッ素化アルカン、トルエン、水、ならびに、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロリン酸などのイオン性液体が挙げられる。ジクロロメタンが溶剤として特に好ましい。
式(AI)の化合物は、トルエン、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタンまたは1,4−ジオキサンなどの好適な溶剤中において式(AJ)の化合物を酸化することにより調製され得る。三酸化クロム、ピリジニウムジクロメート、二酸化マンガン、および、アルミニウムアルコキシド(アルミニウムイソプロポキシドなど)などの無機酸化剤、ならびに、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノンおよび超原子価ヨウ素酸化剤(1,1,1,−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン(デス・マーチン・ペルヨージナン)など)などの有機酸化剤を含む広範囲の酸化剤がこの変換の実施に好適であり、好適な手法が、例えば米国特許第4371711号明細書(K.Saito and H.Yamachika)、および、G.Piancatelli et al.,Tetrahedron(1978),34,2775に記載されている。硫酸とアセトンとの混合物(ジョーンズ試薬)中における三酸化クロムの使用が好ましい。
Figure 2020506881
式AIの化合物は、式(I)の化合物の合成のための中間体として特に設計されている。
特に有用な式AIの化合物は、R3およびR10が水素であるものである。
式(AJ)の化合物は、公知の手法に従って、式(AK)の化合物から、任意選択により水の存在下、および、任意選択により好適な溶剤の存在下における好適な酸触媒による処理により調製され得る。
Figure 2020506881
例えば、式(AK)の化合物は、例えばK.Saito and H.Yamachika、米国特許第4371711号明細書に記載されているとおり、リン酸またはポリリン酸などの酸の水溶液の存在下で式(AJ)の化合物に転換され得る。あるいは、式(AJ)の化合物は、G.Piancatelli et al.,Tetrahedron,(1978),34,2775の手法に従って、塩化亜鉛などのルイス酸触媒の存在下における転位によって式(AK)の化合物から調製され得る。
式(AK)の化合物は、公知の条件による式(AL)の化合物の還元によって調製され得る(例えばR Silvestri et al.,J.Med.Chem.,2005,48,4378−4388を参照のこと)。
Figure 2020506881
式(AL)の化合物は公知であるか、または、公知の方法によって公知の化合物から形成され得る(例えば、L.Liebeskind et al.,Org.Lett.,(2003),5(17),3033−3035、H.Firouzabadi,N.Iranpoor and F.Nowrouzi,Tetrahedron,(2004),60,10843、R.Silvestri et al.,J.Med.Chem.,(2005),48,4378、および、これらにおける引用文献を参照のこと)。
あるいは、式(AK)の化合物は、公知の手法に従って、式(AM)のアリールハロゲン化マグネシウム(ここで、Halは、塩化物、集荷物またはヨウ化物などのハロゲン化物である)、または、式(AN)のアリールリチウム試薬、または、式(AO)のジアリール亜鉛試薬などの好適な有機金属試薬を、式(AP)のフラン−2−カルボキシアルデヒドに添加することにより調製され得る(例えばG.Panda et al.,Tetrahedron Lett.,(2005),46,3097を参照のこと)。
Figure 2020506881
または、式(AK)の化合物は、式(AR)の化合物から、任意選択によりテトラメチルエチレンジアミンなどの添加剤の存在下、および、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどの好適な溶剤中における例えばn−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬といった強塩基との反応により、これに続いて、例えばI.Gupta and M.Ravikanth,J.Org.Chem.,(2004),69,6796、A.M.Echavarren et al.,J.Am.Chem.Soc.,(2003),125(19),5757、および、T.K.Chandrashekar et al.,J.Org.Chem.,(2002),67,6309−6319に記載されているとおり、式(AS)のベンズアルデヒドとの反応により調製され得る。
Figure 2020506881
式(AM)、式(AN)および式(AO)の有機金属試薬は公知の化合物であるか、または、公知の方法によって公知の化合物から形成され得る。式(AP)、式(AR)および式(AS)の化合物は公知の化合物であるか、または、公知の化合物から公知の方法により調製され得る。
Figure 2020506881
式(A)の化合物は、LGがハロゲンまたは他の好適な脱離基(アルキルまたはアリールスルホン酸塩など)である式(BC)の化合物から、国際公開第2014/191534号に記載の方法と同様に形成可能である。
Figure 2020506881
式(AK)の化合物は、LGがハロゲンまたは他の好適な脱離基(アルキルまたはアリールスルホン酸塩など)である式(AP)および(AZ)の化合物から、既述の式(AK)の化合物と同様に調製可能である。
以下の非限定的な実施例は、以下の表1において言及されている代表的な本発明の化合物の特定の合成方法を提供する。
実施例1:4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(化合物1.2)の合成
ステップ1:(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−(2−フリル)メタノールの合成
Figure 2020506881
4−ブロモ−1−ヨード−2−メトキシ−ベンゼン(11.44mmol、3.581g)の乾燥THF(17.91mL)中の溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で、塩化イソプロピルマグネシウムのTHF(1.3mol/L、11.0mL、14.30mmol)中の溶液を10分間かけ、反応温度を−65〜−70℃に維持しながら添加した。20分間撹拌した後、反応混合物を1時間かけて室温に温めた。反応混合物を再度−78℃に冷却し、フラン−2−カルバルデヒド(13.73mmol、1.319g)のTHF(3.581mL)中の溶液を、5分間かけて、反応温度を−65〜−70℃に維持しながら添加した。30分後、反応を室温に温め、さらに60分間撹拌した。飽和水性塩化アンモニウムを添加することにより反応を失活させた。水性層を酢酸エチルで抽出し、組み合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶剤を減圧中で除去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ヘキサン中の0〜30%酢酸エチル)により精製して、(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−(2−フリル)メタノールをオレンジ色の油として得た(1.55g、48%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)7.42−7.34(m,1H),7.26(s,1H),7.17−7.09(m,1H),7.06−6.98(m,1H),6.39−6.28(m,1H),6.13−6.06(m,1H),6.04−5.89(m,1H),3.82(s,3H),2.91−2.60(m,1H)
ステップ2:5−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オンの合成
Figure 2020506881
(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−(2−フリル)メタノール(5.485mmol、1.55g)をアセトン(31mL)および水(6mL)中に溶解し、55℃に加熱した。リン酸(0.796mmol、0.078g、0.039mL)を混合物に添加し、65℃に加熱し、一晩(16時間)撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、アセトンを減圧中で除去した。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ヘキサン中の0〜80%酢酸エチル)により精製して、5−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オンを茶色の油(0.968g)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)7.58−7.46(m,1H),7.16−7.06(m,1H),7.02(d,2H),6.42−6.23(m,1H),5.06−4.76(m,1H),3.74(s,3H),3.47−3.32(m,1H),2.45−2.26(m,1H)
ステップ3:2−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオンの合成
Figure 2020506881
0℃で濃硫酸(3.94mL)およびトリオキソクロミウム(3.83mmol、0.383g)を水(19.7mL)に添加して、ジョーンズ試薬を生成した。5−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オン(3.48mmol、0.986g)をアセトン(12.8mL)中に溶解し、0℃に冷却し、ジョーンズ試薬で処理した。20分後、混合物を室温に温め、1時間40分間撹拌した。反応をイソ−プロパノール(20mL)を添加して失活させ、さらに2時間撹拌した。アセトンを減圧中で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分割した。水性層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、組み合わせた有機層を水(2×30mL)および塩水(30mL)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶液を減圧中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ヘキサン中の0〜100%酢酸エチル)により精製して、2−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオンを黄色の油(0.480g)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)7.33(s,2H),7.18−7.07(m,1H),7.03(s,1H),6.97−6.92(m,1H),3.82(s,1H),3.64(s,3H)
ステップ4:4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
2−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオン(1.71mmol、0.480g)をジクロロメタン(59.9mmol、5.09g、3.84mL)中に懸濁させ、フラン(5.12mmol、0.349g、0.373mL)およびジヨードマグネシウム(0.342mmol、0.0950g)を添加した。混合物を暗中で1週間撹拌したところ、その間に濃いオレンジ色の固体が形成された。メタノールをこの混合物に添加し、撹拌して固体残渣を溶解させ、次いで、溶液を減圧中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:DCM中の0〜10%メタノール)により精製して、4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオン(0.319g)を黄色の泡として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)7.19−6.95(m,3H),6.53(t,2H),4.95(t,2H),3.76(s,3H),2.87−2.67(m,2H)
ステップ5:4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオン(0.853mmol、0.298g)をメタノール(6mL)および酢酸エチル(2mL)中に溶解し、メタノール(3mL)中の炭素上の白金(1%)のスラリーを仕込んだ。混合物を、1.5barの水素圧下に2時間撹拌した。反応混合物をセライト(HiFlo(商標))を通してろ過し、メタノールで洗浄した。ろ液を減圧中で濃縮して4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(0.280g)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)7.19−6.90(m,3H),4.67−4.51(m,2H),3.76(s,3H),3.34(s,1H),2.81(s,2H),1.88−1.74(m,2H),1.70−1.54(m,2H)
ステップ6:4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(0.769mmol、0.270g)、ブタ−2−イン酸(0.923mmol、0.0776g)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.0384mmol、0.0273g)および1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン(0.0769mmol、0.0328g)をDMSO(9.23mL)中に懸濁させた。DBU(2.31mmol、0.351g、0.344mL)を添加した後、反応混合物を110℃で45分間、マイクロ波中に撹拌した。反応混合物を炭酸カリウムの水溶液中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を捨て、水性層を酸性化し、酢酸エチルで再抽出した。組み合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ジクロロメタン中の0〜10%メタノール)により精製して、4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(0.164g)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)7.10−7.01(m,1H),6.93(s,2H),4.63−4.52(m,2H),3.73(s,3H),2.72(s,2H),2.01(s,3H),1.85−1.72(m,2H),1.67−1.55(m,2H)
実施例2:ラセミイソ酪酸4−(2−メトキシ−4−プロプ−1−イニル−フェニル)−5−オキソ−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン−3−イルエステル(化合物1.1)の合成
Figure 2020506881
4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(0.30mmol、0.087g)をジクロロメタン(4mL)中に懸濁させ、2−メチルプロパノイルクロリド(0.35mmol、0.038g)およびN,N−ジエチルエタンアミン(0.35mmol、0.036g、0.049mL)で処理した。30分後、反応混合物を減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ヘキサン中の0〜60%酢酸エチル)により精製して、ラセミイソ酪酸4−(2−メトキシ−4−プロプ−1−イニル−フェニル)−5−オキソ−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン−3−イルエステル(89mg)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=7.32−7.10(m,2H),7.03−6.82(m,1H),4.73(d,1H),4.55(d,1H),3.46(d,1H),2.76(d,1H),2.69−2.52(m,1H),2.13(s,3H),2.04(s,3H),1.96−1.76(m,2H),1.70−1.49(m,2H),1.19−1.05(m,6H).
実施例3:ラセミ8−エチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(化合物1.8)の合成。
ステップ1:ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エテニル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオン(1.289mmol、450mg)をDMF(13mL)中に溶解し、トリブチル(ペンチル)塩化アンモニウム(376mg、1.289mmol)、ギ酸ナトリウム(267mg、3.866mmol)およびヨードエチレン(1.289mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波の照射下に、150℃で25分間加熱した。反応混合物を2M水性HClに注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機相を減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:酢酸エチル中の0〜10%メタノール)により精製して、ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エテニル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(230mg、0.340mmol、26%)を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)7.12−7.14(1H,m),7.07−7.11(1H,m),7.02−7.04(1H,m),5.76−7.01(1H,m),5.06(1H,dd),4.97(1H,dd),4.61(1H,d),4.30(1H,s),3.75(3H,s),2.87(1H,d),2.82(1H,d),2.58(1H,td),1.96(1H,dd),1.60(1H,dt).
ステップ2:ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
炭素上の白金(1%)(130mg、H2Oとのペースト)を水素化容器中に入れた。ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エテニル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(130mg、0.345mmol)をメタノール(4mL)中に溶解した溶液、続いて、酢酸エチル(2mL)を上記の容器にゆっくりと加えた。反応容器をシールし、水素雰囲気下(1.5bar)に4時間撹拌した。反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を減圧中で濃縮して、ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(244mg、0.315mmol、91%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)7.20(s,2H),4.55(d,1H),4.29(s,1H),2.87−2.81(m,2H),2.06(s,6H),1.93−1.78(m,2H),1.53−1.46(m,1H),1.43−1.35(m,1H),1.32−1.25(m,1H),1.00−0.92(m,3H).
ステップ3:ラセミ8−エチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−エチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(122mg、0.3217mmol)、1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン(0.03217mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.01609mmol)およびブタ−2−イノン酸(0.3861mmol)をマイクロ波バイアル中に入れた。DMSO(3.9mL)およびDBU(0.144mL、0.9652mmol)をバイアル中に添加し、反応混合物をマイクロ波の照射下に110℃で45分間加熱した。さらなる分量のブタ−2−イノン酸(0.3861mmol)、1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン(0.03217mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.01609mmol)を反応混合物に添加し、マイクロ波の照射下に110℃でさらに75分間加熱した。反応を水性2M HClで希釈し、酢酸エチル酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ヘキサン中の25〜100%酢酸エチル)により精製して、酢酸エチルラセミ8−エチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(88mg、0.2600mmol、81%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)8.56−9.51(1H,m),7.71−7.79(1H,m),7.13(1H,dd),7.01(1H,d),4.67(1H,d),4.40(1H,s),3.85−3.96(3H,m),2.54−2.95(2H,m),2.01−2.09(3H,m),1.75(2H,s),1.36−1.56(2H,m),1.18−1.34(1H,m),0.91(3H,t).
実施例4:ラセミ8−メトキシメチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオンの合成。
ステップ1:ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
ジクロロメタン(8mL、124.8mmol)中に懸濁させた3−(メトキシメチル)フラン(39.3mmol)、2−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオン(2.21g、7.86mmol)およびマグネシウムジヨージド(1.28mmol)を暗中に室温で18日間撹拌した。反応混合物を減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:ジクロロメタン中の0〜5%メタノー)により精製して、残渣を得、これをジエチルエーテルから倍散することによりさらに精製して、ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオン(452mg、1.150mmol、15%)を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)2.79−2.86(m,2H)3.36(s,3H)3.76(s,3H)4.88−4.89(m,1H)4.93−4.94(m,1H)6.29−6.34(m,1H)6.99−7.16(m,3H).
ステップ2:ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
N,N−ジエチルエタンアミン(3.449mmol)を、ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン−3,5−ジオン(452mg、1.150mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフォノヒドラジド(3.449mmol)のテトラヒドロフラン(13mL)中の溶液に添加した。次いで、反応混合物を還流下に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:イソ−ヘキサン中の5〜100%酢酸エチル)により精製してラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(329mg、0.8325mmol、72%)を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)1.24−1.28(m,1H)2.01−2.05(m,1H)2.42−2.53(m,1H)2.75−2.81(m,1H)3.05−3.09(m,1H)3.37−3.38(m,3H)3.41−3.47(m,1H)3.54−3.59(m,1H)3.75−3.77(m,3H)4.52−4.57(m,2H)6.99−7.16(m,3H)
ステップ3:ラセミ8−メトキシメチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオンの合成
Figure 2020506881
ラセミ4−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシメチル−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]−デカン−3,5−ジオン(329mg、0.8325mmol)、1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン(0.08325mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.04162mmol)およびブタ−2−イノン酸(0.9990mmol)をジメチルフルフォキシド(10mL)およびDBU(0.373mL、2.497mmol)中に懸濁させた。反応混合物をマイクロ波の照射下に110℃で45分間撹拌した。混合物を2M水性HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、減圧中で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離:イソ−ヘキサン中の5〜100%酢酸エチル)により精製して、ラセミ8−メトキシメチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(210mg、0.5926mmol、71%)を得た。1H NMR:(400MHz,CD3OD)1.21−1.26(m,1H)1.99−2.08(m,4H)2.46−2.55(m,2H)2.78−2.82(m,1H)3.06−3.11(m,1H)3.37−3.41(m,3H)3.43−3.50(m,1H)3.56−3.61(m,1H)3.74−3.79(m,3H)4.54−4.59(m,2H)6.96−7.09(m,3H)
実施例5:鏡像異性的に純粋な8−メトキシメチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(化合物1.19および1.20)を調製するためのキラル分割
Figure 2020506881
ラセミ8−メトキシメチル−4−[2−メトキシ−4−(プロプ−1−イン−1−イル)フェニル]−10−オキサトリシクロ−[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(化合物1.9)を、以下の方法および条件下に従って、キラルHPLCカラムを用いて鏡像異性体化合物1.19および1.20に分割した。用いたキラルHPLCカラムは、Regis Technologies Inc.製の(s,s)WhelkO1−5ミクロン−21mm内径×50mmHPLCカラムであった。このカラムにおいて、キラル固定相は、(S,S)1−(3−5−ジニトロベンズアミド)−1,2,3,4−テトラヒドロフェナントレンである。
カラムの溶離液として用いた溶剤系は、溶剤Aおよび溶剤Bの40:60(体積基準)混合物であり、ここで:
溶剤Aは、0.1%イソプロパノール(v/v)および0.15%酢酸(v/v)を含有するイソヘキサンであり、および
溶剤Bは、80%イソプロパノールおよび20%メタノールであり、
他の条件は以下のとおりであった:
カラム中の流量:21mL/分間。
仕込み量(カラムに仕込んだ化合物の量):1:1イソプロパノール:メタノール中に5mg/ml。
一回の実施当たりに注入したサンプル(化合物)の量=0.90〜0.95mL
化合物注入回数=24
実施時間=28分間
上記の条件下における合計で100mgのラセミ化合物に係るキラルHPLCでは、保持時間16.604で28.5mgの89.7%鏡像異性体過剰率(e.e.)化合物1.19が得られ、および、保持時間19.581で33.1mgの95.6%e.e化合物1.20が得られた。
本発明の除草性化合物の例。
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
Figure 2020506881
生物学的実施例
ポット中の標準的な土壌中に多様なテスト種(ホソムギ(Lolium perenne)(LOLPE)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、アロペクルスミオスロイデス(Alopecurus myosuroides)(ALOMY)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)(ECHCG)、アベナファツア(Avena fatua)(AVEFA))の種子を播種する。温室において制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で、1日間栽培した後(発芽前)、または、8日間栽培した後(発芽後)に、これらの植物に、0.5%のTween 20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、CAS RN9005−64−5)を含有するアセトン/水(50:50)溶液中の技術的有効成分配合物から得られる噴霧水溶液を噴霧する。化合物は250g/hで適用する。次いで、テスト植物を、温室中において、温室中の制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で、1日2回水をあげて成長させる。13日間後に、発芽前および発芽後について、テストを植物に生じた損傷割合について評価する。生物学的活性を、以下の表において5点のスケール(5=80〜100%;4=60〜79%;3=40〜59%;2=20〜39%;1=0〜19%)で示す。
Figure 2020506881
上記に概要を示した手法を用いて、コムギ植物(トリチクムアエスチブム(Triticum aestivum)(TRZAW)を、本発明の化合物1.2または国際公開第2013/079708号の化合物A−18で発芽後に処理する。以下の表B2に概要が示されている結果は観察された%殺草性を示し、本発明の化合物1.2は、国際公開第2013/079708号に開示されている化合物A−18と比して、コムギに対する害が少ないことを示している。
Figure 2020506881
表B3
上記に概要を示した手法を用いて、ダイズ植物(ダイズ(Glycine max)(GLYMX)を、本発明の化合物1.2または国際公開第2013/079708号の化合物A−18で発芽後に処理する。以下の表B3に概要が示されている結果は観察された%殺草性を示し、本発明の化合物1.2は、国際公開第2013/079708号に開示されている化合物A−18と比して、ダイズに対する害が少ないことを示している。
Figure 2020506881

Claims (15)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2020506881
    (式中、
    Gは、水素、−(CH2n−Ra、−C(O)−Ra、−C(O)−O−Rd、−C(O)NRaa、−S(O)2−C1〜C8アルキルおよび−C1〜C3アルコキシC1〜C8アルキルからなる群から選択され;
    aは、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびフェニルからなる群から独立して選択され;
    dは、C1〜C8アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびフェニルからなる群から独立して選択され;
    1は、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシC1〜C3アルキル−およびC1〜C3ハロアルキルからなる群から選択され;
    2はC1〜C3アルキルであり;
    3およびR10は、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され;
    4およびR9は、水素、C1〜C3アルキルおよびC1〜C3アルコキシC1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され;
    6およびR7は、水素、ハロゲン、−(CH2n−OH、シアノ、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル−、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C6アルケニルオキシ−、C2〜C6アルキニルオキシ−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−、−O−C(O)C1〜C6アルキル、−CH2OCH2CN、−CH=NOH、−CH=NO−C1〜C3アルキル、−C(CH3)=NOH、−C(CH3)=NO−C1〜C3アルキル、−CH2OC(O)NHC1〜C6アルキル、−(CH2nNRbc、−C(O)NRbc、−(CH2nNHC(O)H、−(CH2nNHC(O)C1〜C6アルキル、−(CH2nNHC(O)OC1〜C6アルキル、−NHC(O)NHC(O)C1〜C6アルキル、−(CH2n−N(Rb)ORc、−NHC(O)NRbc、C1〜C6ハロアルコキシ−、C2〜C6アルケノキシC1〜C6アルキル−、C2〜C6アルキニルオキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6ハロアルコキシC1〜C6アルキル−、アリール、ヘテロアリール、および5もしくは6員飽和または部分不飽和環系からなる群から独立して選択され、ここで、前記アリール、ヘテロアリールおよび環系は、1つまたは2つの独立したR11によって置換されてもよく;
    bおよびRcは、水素、フェニルおよびC1〜C6アルキルからなる群から独立して選択され;ならびに
    5およびR8は、結合を形成するか、または、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;または
    5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、X5はCH2、OまたはNHであり;ならびに、R7およびR8は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;または
    7およびR8は一緒になって、=O、=NOH、=NOC1〜C3アルキル、−X4−CH2−CH2−X5−または−X4−CH2−CH2−CH2−X5−を形成し、ここで、X4はCH2またはOであり、X5はCH2、OまたはNHであり;ならびに、R5およびR6は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−およびC1〜C6アルコキシC1〜C6アルコキシ−からなる群から独立して選択され;ならびに
    11は、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル−、C1〜C3アルコキシ−、C1〜C3ハロアルコキシ−、シアノおよびハロゲンからなる群から選択され;ならびに
    n=0、1または2である)
    または、その農学的に許容可能な塩。
  2. 1がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 2がメチルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10が水素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 3、R4、R5、R8、R9およびR10が水素であり、および
    6が水素であり、かつR7がメトキシメチル−であり、または
    6がメトキシメチル−であり、かつR7が水素である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 7が、A1、A2およびA3:
    Figure 2020506881
    からなる群から選択され、X1、X2およびX3が、O、C(R1213)、N−(O−C1〜C3アルキル)、N−(CO)−C1〜C3アルキルおよびN−(CO)O−C1〜C3アルキルからなる群から独立して選択され、ここで、R12およびR13が独立して、水素またはC1〜C6アルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 7がA1であり、X1およびX2が酸素であり、および、nが0である、請求項6に記載の化合物。
  8. 5およびR8が結合を形成し、ならびに、R3、R4、R6、R7、R9およびR10が水素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  9. Gが、水素または−C(O)C1〜C6アルキルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. Gが水素である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物と、農学的に許容可能な配合助剤とを含む、除草性組成物。
  12. 少なくとも1種の追加の殺有害生物剤をさらに含む、請求項11に記載の除草性組成物。
  13. 前記追加の殺有害生物剤が除草剤または除草剤毒性緩和剤である、請求項12に記載の除草性組成物。
  14. 生息地における雑草の防除方法であって、雑草防除量の請求項11〜13のいずれか一項に記載の組成物を前記生息地に適用することを含む方法。
  15. 除草剤としての請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
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