したがって、本発明の目的は、前述の種類の既知の装置および方法の不利な点の少なくとも大部分を回避する、浄化される物品を浄化するための浄化装置、浄化システムおよび方法を提供することである。特に、提案される装置および方法は、供給元および浄化装置のオペレータの両方に有利な、より柔軟な請求モデルを可能にすることを意図している。
この目的は、独立請求項の特徴を有する、浄化される物品を浄化するための浄化装置、浄化システムおよび方法により達成される。個別に、または任意の望ましい組み合わせで実現され得る有利な発展例が、従属請求項に提示される。
以下に続く本文において、「有する」、「包含する」、「備える」もしくは「含む」という用語、または任意の文法上の派生語は、非排他的に用いられる。したがって、これらの用語は、これらの用語により導入される特徴以外に、さらなる特徴が存在しない状況、または1つまたは複数のさらなる特徴が存在する状況のいずれかを参照し得る。たとえば、「AはBを有する」、「AはBを包含する」、「AはBを備える」または「AはBを含む」という表現は、B以外に、さらなる要素がAには存在しないという状況(すなわち、AはBのみからなるという状況)、またはBに加えて、1つまたは複数のさらなる要素、たとえば要素C、要素CおよびD、またはさらなる要素がAに存在するという状況のいずれかを参照し得る。
さらに、「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」という用語、ならびにこれらの用語の文法上の変形は、それらが、1つまたは複数の要素または特徴に関連して使用され、要素または特徴が、単独で、または複数で提供され得るということを表現することを意図される場合、概して、たとえばその特徴または要素が初めて導入されたときに1回のみ使用されることに留意すべきである。その特徴または要素が、その後に再度言及される場合、概して、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数の」という対応する用語は、これ以上は使用されないが、その特徴または要素が、単独で、または複数で提供され得るという可能性は制限されない。
さらに、以下に続く本文において、「好ましくは」、「特に」、「たとえば」という用語、または類似の用語は、任意の特徴と併せて使用されるが、それによって代替の実施形態は制限されない。この点に関して、これらの用語より導入される特徴は、任意の特徴であり、請求項、特に独立請求項の保護の範囲は、これらの特徴により制限されることを意図しない。この点に関して、当業者が理解するように、本発明は、また、他の構成を用いて実行され得る。同様に、「本発明の一実施形態では」によって、または「本発明の一例示的実施形態では」によって導入される特徴は、任意の特徴であると理解され、代替の構成または独立請求項の保護の範囲は、それにより制限されることは意図されない。さらに、これらの導入表現により導入される特徴と、任意の特徴であれ、非任意の特徴であれ、他の特徴との考えられるすべての組合せは、これらの導入表現による影響を受けないままであることが意図される。
本発明の第1の態様は、浄化される物品を浄化するための浄化装置を提案する。浄化装置は、少なくとも1つの浄化室と、浄化室内で浄化される物品に少なくとも1つの浄化流体を適用するための少なくとも1つの適用装置とを備える。浄化装置は、少なくとも1つの制御装置をさらに備え、制御装置は、少なくとも2つの動作モード、特に少なくとも2つの浄化プログラムを実行するために浄化装置を作動させるように設計される。制御装置は、少なくとも1つの利用変数を検出するようにさらに設計され、利用変数は、浄化装置の現在の利用を特徴付ける。制御装置は、少なくとも1つの重み付けを、少なくとも1つの利用変数に割り当てるようにさらに設計される。制御装置は、少なくとも1つの計数装置をさらに有し、計数装置は、重み付けで重み付けされる浄化装置の利用時間を累計し、そこから浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するように設計される。
本発明の範囲内では、浄化装置は、概して、浄化される物品から、付着する不純物および/または細菌を少なくとも部分的に除去するように設計される装置を意味すると理解されるように意図される。浄化装置は、たとえば、食器洗浄機、特に商用食器洗浄機、たとえば箱型食器洗浄機および/またはパススルー型食器洗浄機であり得る。しかし、代替として、または追加的に、浄化装置は、全体的または部分的に、浄化および消毒機器として、たとえば人間の排泄物を受容するための容器を浄化するように設計される浄化装置としても構成され得る。この点に関して、概して、たとえば、特許文献1および/または特許文献2に記載された浄化装置が参照され得る。浄化装置は、また、食料生産および/または食品加工の分野における容器を浄化するために使用され得る洗浄機であり得る。さらに、浄化装置は、消毒洗浄機、たとえば呼吸用マスクを浄化および消毒するための洗浄機であってもよい。しかし、原則として他の構成も考えられる。
浄化装置は、特にコンベア洗浄機として、特にパススルー型食器洗浄機として設計され得る。ここでは、コンベア食器洗浄機は、食器洗浄機、すなわち、食器の形態の洗浄物を、浄化室を通過して搬送するように設計される、洗浄物を浄化するための機械を意味すると理解されるよう意図される。特に、コンベア食器洗浄機は、フライト型食器洗浄機および/またはラックコンベア食器洗浄機、つまり、コンベアベルト、たとえば瀬戸物が上に直接設置される、および/または浄化される瀬戸物を運搬する1つまたは複数のラックが上に設置されるコンベアベルトを用いて瀬戸物が浄化装置を通過するよう搬送される食器洗浄機であってもよい。コンベア食器洗浄機は、特に、たとえば大規模ケータリングのための前述の設備のうちの1つまたは複数における商用利用のために設計され得る。しかし、原則として、他の種類の浄化装置もまた可能である。
浄化流体は、たとえば、浄化液および/または気体状の浄化流体であり得る。たとえば、この浄化流体は、浄化液、たとえば水性の浄化液、たとえば真水の形態の水を、および/または1つもしくは複数の添加剤、たとえば1つもしくは複数の洗剤濃縮液および/または1つもしくは複数の最終リンス助剤濃縮液および/または1つもしくは複数の消毒剤を含む水を含み得る。たとえば、浄化流体は、1つの添加剤または複数の添加剤、たとえば、洗剤濃縮液、最終リンス助剤および消毒剤からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤を有し得る。代替として、または追加的に、浄化流体は、たとえば、蒸気を含み得る。しかし、原則として他の構成も考えられる。少なくとも1つの浄化流体は、原則として、少なくとも1つの浄化液、たとえば、特に少なくとも1つの水性の浄化液を含み得る。原則として、他の種類の浄化流体も使用され得る。したがって、浄化流体は、浄化される物品に対し浄化効果を有し得る任意の望ましい流体、特に液体を意味すると理解され得る。
ここでは、浄化室は、概して、既に説明した、浄化される物品に対する浄化工程が、完全に、または部分的に実行される室を意味することが理解される。特に、浄化流体または複数の浄化流体のうちの1つが、浄化室内にて適用される。さらに、浄化装置は、浄化される物品を、搬送方向に入口領域から浄化室を通過して出口領域へと搬送するように設計される少なくとも1つの搬送装置を備え得る。室は、好ましくは、ハウジングにより完全に、または部分的に囲まれる。特に、浄化室は、トンネル状設計であってもよく、または、たとえば入口と出口を備えるトンネルの一部を含んでもよく、そこでは、浄化される物品が入口にて浄化室に入り、出口にて浄化室から出る。したがって入口は、搬送方向において浄化室の前方に直接に配置される、浄化室の外部の領域であって、浄化される物品が搬送装置上に設置され得る領域を意味すると理解されるよう意図される。それに伴って、出口は、搬送方向にて浄化室の後方に直接に配置される、浄化室の外部の領域であって、浄化される物品が搬送装置から取り出される領域を意味すると理解されるよう意図される。本発明の範囲内では、搬送装置は、概して、浄化される物品を、搬送方向で浄化室を通過して搬送するように設計される任意の望ましい装置を意味すると理解されるよう意図される。たとえば、この搬送装置は、少なくとも1つのコンベアベルトを備えるフライト型装置、ラッチ搬送システム、および少なくとも1つの搬送ローラまたは複数の搬送ローラ、たとえば1つまたは複数の駆動式搬送ローラを有するローラ搬送装置の中から選択されてもよく、搬送装置を用いてたとえば、浄化される物品が直接、および/または浄化される物品を保持する1つまたは複数のラックが、浄化室を通過して搬送方向に搬送され得る。搬送装置は、たとえば、少なくとも1つの駆動装置、たとえば少なくとも1つの駆動モータを有し得る。たとえば、駆動装置は、少なくとも1つのコンベアベルトおよび/または少なくとも1つの搬送ローラもしくは搬送装置の別の種類の搬送要素を駆動する駆動装置であり得る。
ここでは、適用装置は、原則として、それを用いて、たとえば、浄化流体を浄化される物品に噴射、照射、または滴下することにより、浄化流体が浄化される物品に適用され得る任意の望ましい装置または装置の組合せを意味すると理解されるよう意図される。たとえば、適用装置は、少なくとも1つのノズルシステムを有し得る。したがって、たとえば、1つまたは複数のノズルシステムは、コンベア食器洗浄機内に設けられ得る。たとえば複数の浄化領域が設けられる場合、各浄化領域は、たとえば、この種類の少なくとも1つの関連のノズルシステムを有し得る。たとえば、浄化装置は、浄化される物品が順々に浄化領域を通過するように設計され得る。たとえば、この種類の浄化領域の配置については、前述の先行技術を参照し得る。
浄化装置は、前述のように、少なくとも1つの制御装置を備える。本発明の範囲内では、制御装置は、浄化装置の動作を完全に、または部分的に制御および/または調整するように設計される浄化装置の単一部品または複数部品装置を意味すると理解されるよう意図される。特に、制御装置は、浄化装置の1つまたは複数の動作パラメータ、たとえば少なくとも1つの温度、少なくとも1つの圧力、少なくとも1つの搬送速度または、前述の、および/または他の動作パラメータの組合せを修正、特に制御および/または調整するように設計され得る。制御装置は、特に、少なくとも1つのデータ処理装置、たとえば少なくとも1つのプロセッサを備え得る。制御装置は、プログラミングに関して、特に、たとえば浄化装置の少なくとも1つの浄化プログラムを制御するように、および本発明による方法を制御または実行するように設計され得る。さらに、制御装置は、以下においてより詳細に説明するように、少なくとも1つの揮発性および/または不揮発性データメモリを備え得る。制御装置は、少なくとも1つのインターフェース、たとえば、コマンドを入力するため、および/もしくは情報を出力するためのマン/マシンインターフェース、ならびに/または浄化装置と少なくとも1つのさらなる装置との間でのデータおよび/もしくはコマンドの一方向性もしくは双方向性交換のための無線もしくは有線インターフェースも備え得る。制御装置は、特に、少なくとも1つのコンピュータおよび/または少なくとも1つのプロセッサを備え得る。制御装置は、特に、浄化装置の集中型または分散型機械制御装置であり得る。
制御装置は、上記のように、少なくとも2つの動作モードを実行するために浄化装置を作動させるように設計される。ここでは、動作モードは、少なくとも1つの動作パラメータにより特徴付けられる浄化装置の動作を意味すると理解されるよう意図される。概して、動作は、浄化装置の利用を意味すると理解されるよう意図される。したがって、利用は、浄化装置が、浄化される物品を浄化するために実際に使用されるように、または、浄化装置が、たとえば、動作する準備ができている状態であるか、もしくは、たとえば、浄化プログラムもしくは整備プログラムが実行されるかのいずれかである別の方法で動作されるように構成され得る。浄化装置が、浄化される物品を浄化するために使用される動作モードは、浄化モードとも呼称され得る。したがって、少なくとも2つの動作モードは、少なくとも1つの浄化モードまたは少なくとも2つの異なる浄化モードを含み得る。概して、少なくとも2つの動作モードは、特に、浄化流体が浄化される物品に適用される浄化プログラムと、浄化された物品を乾燥させるための乾燥プログラムと、浄化装置を整備するための整備プログラムと、待機モードと、浄化装置の自己浄化モードとからなる群から選択され得る。しかし、他の構成もまた可能である。
概して、浄化プログラムは、浄化される物品が制御条件下で浄化される、連続式、時間制限式、または循環式工程を意味すると理解されるよう意図される。各浄化プログラムは、たとえば制御装置により、たとえば、事前に指定され、好ましくは、監視される特定の動作パラメータにより特徴付けられ得る。
制御装置は、上記のように、少なくとも1つの利用変数を検出するように設計される。ここでは、利用変数は、概して、浄化装置の現在の利用を特徴付ける測定可能な量、測定可能な変数または別の検出可能な値を意味すると理解されるよう意図される。前述の値は、概して、少なくとも1つのセンサを用いて測定され得る値、または、たとえばプログラムシーケンスに基づいて、制御装置により能動的に事前に指定される値であってもよい。概して、利用は、ユーザにより現在選択されているプログラム、ユーザによる別の事前仕様、または浄化装置の別の動作モードにより決定される浄化装置の動作の仕方を意味すると理解されるよう意図される。以下においてより詳細に説明するように、利用は、特に1つまたは複数の動作パラメータにより特徴付けられ得る。概して、動作パラメータは、浄化装置の動作または前述の動作の一部を特徴付ける任意の望ましい測定可能または検出可能な変数を意味すると理解されるよう意図される。したがって、少なくとも1つの利用変数は、概して、ユーザにより浄化装置がどのように利用されるかを記述するが、少なくとも1つの動作パラメータは、この利用の技術的実施を記述する。ここでは、利用変数は、特定の方法のユーザによる利用が、1つまたは複数の動作パラメータの設定に自然と影響するため、一般用語として理解されるように意図される。したがって、少なくとも1つの利用変数は、少なくとも1つの動作パラメータを含み得る。しかし、代替として、または追加的に、少なくとも1つの利用変数は、他の情報、たとえば少なくとも1つの動作パラメータから得られる情報、たとえば、浄化装置の正常メンテナンスまたは整備に関する情報、および/または浄化装置内での適切な媒体の使用に関する情報などを含み得る。さらに、少なくとも1つの利用変数は、たとえば、浄化装置に浄化される物品を搭載することに関する情報、および/または浄化装置を通過して浄化される物品のスループットに関する情報も含み得る。さらに、少なくとも1つの利用変数は、浄化装置に明確に割り当てられる識別情報の少なくとも1つの項目も含み得る。たとえば、制御装置は、この種類の情報の一項目を生成し得る。たとえば、固有機械識別子が、少なくとも1つの利用変数の構成部分であり得る。
ここでは、「現在の」利用は、概して、観察時において、または観察期間に亘り、上で特徴付けられた利用を意味すると理解されるよう意図される。たとえば、以下においてより詳細に説明される利用の評価および重み付けは、リアルタイムで行われ得る。代替的に、以下においてより詳細に説明される利用の評価および重み付けは、また、時間をずらして、たとえば事前に指定される期間後に、または実行されている浄化プログラムに続いて、またはたとえば浄化装置のユーザまたはオペレータによる要求があったときに行われてもよい。
制御装置は、上記のように、少なくとも1つの重み付けを少なくとも1つの利用変数に割り当てるように設計される。ここでは、重み付けは、概して、観察期間において、終了時に実際に生成される利用情報に対して、複数の考えられる利用変数の中の特定の利用変数がどのように寄与するかに関する情報の一項目を意味すると理解されるよう意図される。特に、重み付けは、少なくとも1つの重み付け係数であり得る。たとえば、重み付け、または複数の重み付けが使用される場合これらの重み付けのそれぞれは、たとえば、実数値、特に0〜1の実数値となり得る。しかし、原則として他の値、または値の範囲が可能である。これの技術背景は、たとえば、特に、特定の種類の利用、ひいては特定の利用変数は、浄化装置の消耗に、他の種類の利用よりも大きく寄与するということである。消耗の影響を受ける特定の部分が浄化装置内に存在することが分かっている場合、この種類の消耗の影響を受ける部分または、この種類の消耗の影響を受ける複数の部分への負荷を特徴付ける利用変数には、浄化装置への消耗に対しより効果の低い利用変数よりも大きな重み付けが与えられる。
利用変数は、単純であり得るか、または比較的複雑で、経験値に基づき得る。たとえば、浄化装置は、たとえば85℃の比較的低い温度で穏やかな浄化プログラムを、およびたとえば95℃の比較的高い温度でより強い浄化プログラムを実行するために、単純な構成のものであり得る。浄化プログラム自体の種類が、利用変数として検出され得るが、たとえば利用変数p=1が、より穏やかなプログラムに割り当てられ、利用変数p=2が、より強い浄化プログラムに割り当てられる。利用変数p=1の重み付けは、たとえば、利用変数p=2の重み付けの半分であり得るが、たとえばf(p=1)=0.5およびf(p=2)=1.0であり得る。たとえば、以下においてより詳細に説明される計数装置において、浄化装置が穏やかな浄化プログラムで動作される利用時間には、0.5の重み付けが与えられ得るし、浄化装置が強い浄化プログラムで操作される利用時間には、1.0の重み付けが与えられ得る。結果として、たとえば、純粋な時間検出を用いてのものよりも、浄化装置の消耗の、より現実的な描写が、観察期間に亘り生成され得る。しかし、この単純な例は、多数の浄化プログラムが存在し得るか、または、たとえば、特定の動作パラメータによりそれぞれ特徴付けられ得る多数の異なる動作モードが存在し得るため、要望に応じてより複雑に作成され得る。ここでは、特に、浄化装置の利用および/または消耗に著しい影響をもたらすと知られている動作パラメータは、利用変数として、または利用変数において検出され、そしてそれに応じて重み付けされ得る。
少なくとも1つの重み付けは、正確に1つの重み付けが、検出された各利用変数に割り当てられるように、少なくとも1つの利用変数に割り当てられ得る。しかし、原則として、たとえば割り当てを共同で受容する利用変数の群として、または1つの利用変数に割り当てられる複数の重み付けとして、他の構成もまた可能である。たとえば、重み付け関数は、たとえば、単位時間を重み付けするための重み付け係数が、複数の利用変数から、この重み付け関数により確認されるように、複数の利用変数の関数として使用され得る。少なくとも1つの利用変数への少なくとも1つの重み付けの割り当ては、事前に指定され得る、たとえば固定して事前に指定され得る、リアルタイムで実行され得る、または、利用の検討の前もしくは後に時間をずらして行われ得る。
少なくとも1つの重み付けは、特に、たとえば対応する制御プログラムにより、少なくとも1つの利用変数に自動的に割り当てられ得る。特に、制御装置は、たとえば少なくとも1つの関数f(p)の形態で、少なくとも1つの重み付けを少なくとも1つの利用変数に割り当てる少なくとも1つのアルゴリズムを含み得る。複数の関数も提供され、それらの中から、たとえば、各場合において、少なくとも1つの、満たされる事前に指定される条件に応じて1つの関数が選択される。代替として、または追加的に、制御装置は、複数の利用変数のための重み付けを含む少なくとも1つの表、たとえば1つの電子表、特に少なくとも1つの早見表を含み得る。この表は、また、たとえば関数であると考えられ得る。上記の単純な例では、重み付けの値f=0.5は、たとえば利用変数の値p=1の表に保存され、重み付けf=1.0は、利用変数の値p=2に対して保存される。しかし、表は、任意の望ましい複雑さで設計され得る。たとえば固定して事前に指定されるコンピュータプログラムの一部として、他の種類の割り当ても可能であり、原則として当業者に知られている。
既に説明したように、制御装置は、少なくとも1つの計数装置をさらに有する。以下においてより詳細に説明されるように、本発明の範囲内では、「計数装置」は、概して、浄化装置の現在の使用を考慮した、浄化装置の使用に関する使用情報の項目を生成するように設計される装置を意味すると理解されるよう意図される。計数装置は、全体的もしくは部分的にハードウェア内で構成され得るか、および/または全体的もしくは部分的にソフトウェアプログラムとして構成され得る。特に、計数装置は、全体的または部分的に制御ソフトウェアのソフトウェアモジュールとして構成され得る。たとえば、計数装置は、プログラミングに関して、ユーザ情報を生成するように設計されるプロセッサ、たとえば制御装置のプロセッサを備え得る。しかし、代替として、または追加的に、計数装置は、全体的もしくは部分的に別個のソフトウェアモジュールとして、または全体的もしくは部分的に別個のハードウェアモジュールとして構成され得る。既に説明したように、制御装置は、単一部品設計または複数部品設計のものであり得るが、それによって、計数装置は、たとえば、制御装置の他の構成部品に接続され得る別個のモジュールとして設計することができ、理論上は制御装置の構成部品として考えらえる。
計数装置は、重み付けで重み付けされる浄化装置の利用時間を累計し、そこから浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するように設計される。ここでは、「利用時間」は、概して、浄化装置が特に少なくとも1つの動作モードで動作させられる微小または有限の期間を意味すると理解されるよう意図される、例として、期間は、浄化装置またはその一部に電気エネルギーが供給され、スイッチがオンにされる、または待機モードである期間であってもよい。ここでは、期間は、動作モードでの動作の合計期間を越えて延長される必要はなく、むしろ、その一部であり得る。特に、利用時間は、それぞれ重み付けされ、合計または積算される小さな時間間隔を含み得る。以下においてより詳細に例を説明する。
ここでは、「累積」は、概して、値の合計または積算を意味すると理解されるよう意図される。特に、合計は、それぞれが少なくとも1つの重み付けで重み付けされる時間間隔の合計であってもよい。代替として、または追加的に、積算、つまり、重み付けされた時間間隔の連続合計も、たとえば、いわゆる重み付けリーマン和の形式で行われ得る。重み付けがf=0.5の穏やかな動作モード、および重み付けがf=1.0のより強い動作モードの前述の単純な例では、累積が、結果S=c×(0.5×100+1.0×500)=c×550に導かれることが可能であり、ここでは、たとえば、浄化装置が、穏やかな浄化プログラムで合計100分間動作させられ、強い浄化プログラムで500分間動作させられる場合において、cは、較正係数を表す。しかし、より著しく複雑な累積もまた可能である。
本発明の範囲内では、「使用情報」は、以下においてはNとも指定され、概して、浄化装置の使用に関する、たとえば既に説明した累積が行われる観察期間または使用期間に関する情報の項目を意味すると理解されるよう意図される。使用情報は、特に、利用の強度、消耗、適切または不適切な利用、利用の種類からなる群から選択される情報の1つまたは複数の項目を含み得る。使用情報は、たとえば、上述した値S=550が、使用情報N(T)を直接表し得るように、重み付けされた使用時間の前述の累積から直接生成され得る。連続または不連続にさらに累積されるとすると、使用情報は、時間Tとともに変化するため、使用情報は、時間の関数である。
代替として、または追加的に、この累積は、アルゴリズムによって、または、たとえば表を用いて使用情報に変換され得る。たとえば、累積と線形に相互関連する架空の「使用単位」が定義され得る。しかし、代替として、または追加的に、1つまたは複数のボーナスBまたはマルスMは、たとえば、たとえば整備または自己浄化の際に、累積から使用単位の事前に指定される数bが減算されるように、加算または減算され得る(N=S−B)。このようにして、たとえばこの種類の整備動作または自己浄化動作が、たとえば各自己浄化動作について5使用単位が減算されることによって、認められ得る。ここでは、様々なモデルが、実行可能であり、本発明の範囲内で実施され得る。
使用情報は、特に、たとえば特定の料金、特に料金表に従い、浄化装置の供給元への支払いに直接または間接的に変換され得る。以下においてより詳細に、例に言及する。たとえば、使用情報は、支払いに直接変換され得る、均一料金で変換され得る、または均一料金が減算され得る、クレジットから減じられ得る、クレジットが使用情報などに加えられ得る。しかし、既知の請求方法と対照的に、たとえば、ここでは、利用の強度または使用の規則性、たとえば整備のための自己浄化プログラムの規則的な実行が、請求に含まれ得る。結果として、この種類の穏やかで丁寧な取り扱いが、支払いの減少に対し良い効果を有するため、ユーザ自身が、浄化装置を丁寧に取り扱うように促される。さらに、環境側面もまた、たとえば、環境に良い利用の結果として、環境に悪影響のある利用よりも費用が低下するため、環境に良い行動がユーザにとってよい効果を有するように、重要な役割を果たし得る。原則として様々なモデルが、可能である。
本発明は、特に、実際の利用、そしてまた、実際の浄化装置の消耗を考慮に入れる、より現実的な支払いが提供され得るという点で、機械の供給元に有利である。これは、特に浄化装置がユーザには特定の期間のみ預けられ、その後は別の場所で使用されるように意図される場合に、役割を果たす。従来のモデルでは、ユーザは、処理中に利用の種類および/または強度を考慮することなく、均一料金で、または単にレンタル期間後に、もしくは、代替的に、たとえばサイクル後に請求される。
使用情報は、支払いを計算するため以外に、他の方法で使用され得る。たとえば、整備間隔は、実際の利用に、ひいては提供される使用情報にも適合され得るか、および/または使用情報に基づき選択され得る。たとえば、使用情報は、要求される整備および/または自己浄化に関する情報の項目を出力するために、1つまたは複数の閾値と比較され得る。たとえば、1000、5000、10,000の使用単位に達した際に、自己浄化が、自動的に実行され得るか、または自己浄化の要求がそれぞれの場合において出力され得る。したがって、自己浄化および/または整備は、実際の利用に適合され得る。そしてこれは、実際の利用を考慮しない間隔の計算の場合には、概して最悪の場合の使用を開始時点として使用する必要があるため、費用面の利点を有し、環境的に互換性のある行動をもたらし得る。
本発明による浄化装置は、様々な方法で有利に発展され得る。既に説明したように、浄化装置は、様々な方法で構成され得る。特に、浄化装置は、食器洗浄機、特に商用食器洗浄機を備え得るが、家庭用の領域における適用も可能である。浄化装置は、特に、単室型食器洗浄機、パススルー型食器洗浄機、フードタイプ食器洗浄機、コンベア食器洗浄機、特にフライトタイプまたはラックコンベア食器洗浄機、特に医療用具を浄化および/または消毒するための浄化および消毒器、個人用保護装置、特に呼吸用マスクを浄化および/または消毒するための浄化装置からなる群から選択され得る。たとえば、本発明による制御装置の特別な特徴以外の、これらの浄化装置の考えられる構成に関して、前述の先行技術を参照し得る。ここに記載される浄化装置は、本発明の範囲内で説明する制御装置の構成により補足され得る。しかし、原則として他の構成もまた可能である。
特に、制御装置は、時間検出モードに従い利用時間を検出するように設計されてもよく、時間検出モードは、連続時間検出動作、離散時間間隔における累積時間検出動作、離散利用サイクルにおける累積時間検出動作からなる群から選択される。したがって、本発明の範囲内では、「時間」という用語は、概して、連続時間、たとえば一日の絶対時間の形式の時間、秒、分、時間、または他の時間単位などの期間を含み得る。時間は、連続的に、または、たとえば5分などの最小の時間単位により、離散間隔で検出され得る。再度、代替として、または追加的に、サイクルもまた、時間の単位として使用されてもよく、必ずしも同じ期間を有する必要はない。しかし、同じ期間の時間の単位が累積されることが好ましい。しかし、原則として他の構成もまた可能である。
既に説明したように、重み付けは、固定的にまたは柔軟に割り当てられ得る。特に、重み付けは、少なくとも1つの割り当てアルゴリズムを用いて、および/または上で例として説明した割り当て表を用いて割り当てられ得る。
利用変数は、特に、制御装置により検出される、浄化装置の少なくとも1つの動作パラメータを含み得るか、または、制御装置により検出される、浄化装置の少なくとも1つの動作パラメータを用いて確認され得る。ここでは、多数の動作パラメータが、代替的または累積的に使用され得る。特に、少なくとも1つの動作パラメータは、少なくとも1つの浄化流体の温度と、媒体の消費水準、特に水または洗剤からなる群から選択される少なくとも1つの媒体の消費水準と、浄化装置の、特に少なくとも1つの加熱器および/または少なくとも1つのポンプ、たとえば循環ポンプの少なくとも1人の消費者のスイッチオン期間と、適用装置の少なくとも1つのノズルアームの回転速度と、少なくとも1つの浄化流体の特性、特に少なくとも1つの浄化流体のpH値および/または硬度、特に浄化流体内に使用される水のpH値および/または硬度と、少なくとも1つの浄化流体の種類および/または少なくとも1つの浄化流体の成分の種類と、浄化装置の少なくとも1つの加熱要素の加熱力と、浄化装置の電気エネルギー摂取量と、少なくとも1つのポンプの回転速度と、ポンプの回転数と、浄化される物品に作用する圧力と、適用装置を用いて噴射される体積流量と、浄化装置の少なくとも1つの扉の扉動作と、浄化装置の少なくとも1つの搬送装置の搬送パラメータ、特に搬送速度と、時間単位ごとの搬送距離と、絶対搬送距離と、浄化される物品の量と、浄化される物品のための搬送ラックの量と、浄化される物品のスループットと、選択される浄化プログラムの種類と、浄化装置の少なくとも1つの流体タンク内の浄化流体の量と、浄化装置の振動と、浄化装置の周囲温度と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の種類と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の量と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の材料と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の汚れの程度と、浄化装置の場所と、からなる群から選択され得る。
既に説明したように、少なくとも1つの動作パラメータは、検出され得る、もしくは検出可能であり得る、または事前に指定され得る、もしくは事前に指定される。したがって、動作パラメータは、たとえば、センサを使用して検出され得る少なくとも1つの動作パラメータであり得る。しかし、代替として、または追加的に、動作パラメータは、たとえば1つまたは複数の洗浄プログラムの範囲内で、制御装置自体により事前に指定される少なくとも1つの動作パラメータであってもよく、したがって既知となり得る。再度、代替として、または追加的に、少なくとも1つの動作パラメータは、上記のように、浄化される物品を浄化装置に搭載する少なくとも1つの動作を含んでもよく、浄化される物品の種類、量、材料または汚れの程度から選択される少なくとも1つの動作パラメータが検出され得る。この検出は、再度、センサを用いて、たとえば少なくとも1つの画像センサおよび/またはたとえば少なくとも1つの金属センサなどの少なくとも1つの物質センサを用いて行われ得る。しかし、代替として、または追加的に、浄化される物品は、たとえば、浄化される物品の種類および/または同一性を識別する、たとえば、センサを使用して浄化装置により検出され得る少なくとも1つのRFIDチップおよび/またはバーコードなどの少なくとも1つの識別子も有し得る。したがって、実際値、および、たとえば、設定値の両方は、動作パラメータとして使用され得る。特に、浄化装置は、少なくとも1つの動作パラメータを検出するために、制御装置に接続される少なくとも1つのセンサを有し得る。たとえばセンサを使用して検出され得る動作パラメータと、事前に指定される動作パラメータとを含む組み合わせを含む任意の望ましい組み合わせが可能であることに留意すべきである。
少なくとも1つの動作パラメータは、たとえば、実際に存在する動作パラメータ、またはたとえば設定値として制御装置により事前に指定される動作パラメータであってもよい。特に、少なくとも1つの動作パラメータは、直接、または動作パラメータを示す制御プログラムまたは浄化プログラムの事前指定の形式のいずれかで、ユーザにより事前に指定され得る。たとえば、制御装置は、少なくとも1つのユーザインターフェースを有し、少なくとも1つのユーザインターフェースを用いて、ユーザは、少なくとも1つの動作パラメータを事前に指定することができ、および/または、たとえば直接、もしくは、たとえば、動作パラメータの特定の値またはプロファイルを示す、対応する浄化プログラムを選択することにより、動作パラメータの値を変更することができる。したがって、制御装置は、たとえばユーザがユーザインターフェースを用いて少なくとも1つの浄化プログラムを選択することを可能にするように設計され得る。
さらに可能な構成は、使用情報の可能な計算に関する。上で例として説明したように、この点に関して多くの様々な選択肢が存在する。特に、累積は、上記のように、連続的にまたは不連続的に行われ得る。たとえば、計数装置は、以下の
からなる群から選択される、少なくとも1つのアルゴリズムに従い使用情報を判定するように設計され、
ここでは、
・N(T)は、時点Tにおける使用情報の現在の値、
・cは、較正係数、たとえば実数
・Tは、使用情報が判定されるように意図される観察時間、
・p
1、・・・、p
nは、浄化装置の利用変数、たとえば動作パラメータ、
・fは、少なくとも1つの動作パラメータp
iに依存する重み付け関数、
・iは、すべての検出された離散使用間隔に亘る実行変数、および
・B(T)は、浄化装置の少なくとも1つのメンテナンス処理の少なくとも1つの実績を考慮するボーナス関数
である。
既に説明したように、他の利用変数は、動作パラメータの代わりに、または動作パラメータに追加して使用され得る。1つまたは複数の動作パラメータおよび/または利用変数は、n=1またはn>1となり得るように、使用され得る。
単一の利用変数pの場合、単純な関数または表が、重み付けを判定するために、重み付け関数として使用され得る。複数の利用変数pが提供される場合、より複雑な表、または多次元関数が使用され得る。特に単純な選択肢は、利用変数の線形結合の形式の少なくとも1つの重み付け関数を形成することである。したがって、たとえば、重み付け関数は、重み付け係数b
jで重み付けされる少なくとも2つの利用変数、たとえば動作パラメータの線形結合であり得る。
既に説明したように、少なくとも1つの利用変数は、任意の望ましい方法で浄化装置の利用を特徴付けることができる。特に、少なくとも1つの利用変数、または複数の利用変数の場合、利用変数のうちの少なくとも1つは、また、浄化装置の少なくとも1つの使用可能寿命および/または少なくとも1つの待機時間を検出するようにも設計され得る。したがって、たとえば、原則として浄化装置の電子部品を負荷および消耗に曝すこれらの時間は、通常動作の場合の重み付け1.0と比較して、たとえば低度の重み付け、たとえば0.2の重み付けで、共同で検出および連結され得る。したがって、穏やかな浄化プログラムおよび強い浄化プログラムの単純な前述の例では、たとえば第1の利用変数p
1は、穏やかな浄化プログラム(p
1=1)が実行されているのか、または強い浄化プログラム(p
1=2)が実行されているのかを特徴付けることができ、第2の利用変数p
2は、待機モード(p
2=1)が優勢であるか、または洗浄動作(p
2=2)が優勢であるかを特徴付けることができる。したがって、たとえば、重み付け関数fは、以下の通り、時間間隔dtまたはΔtに対し以下のように設計され得る。
そして時間間隔が、累積において対応する方法で重み付けされる。他のより複雑な選択肢も提供される。
既に説明したように、浄化装置のメンテナンス処置、特にユーザにより開始されるメンテナンス処置もまた、本発明を用いて認められ得る。メンテナンス処置は、たとえば、浄化装置の自己浄化プログラムおよび/または整備もしくは浄化の形式のメンテナンス処置であってもよい。たとえば、制御装置は、少なくとも1つのメンテナンス処理の実績を検出するように設計されてもよく、計数装置は、使用情報を生成する際にメンテナンス処理を考慮するように設計される。制御装置は、特に、使用情報において通常使用に対して反対の数学記号を用いてメンテナンス処理を考慮するように設計され得る。上記のように、これは、たとえば、累積値から減算されるボーナスの形式であり得る。ボーナスは、たとえば、固定的に事前に指定され得るか、または、様々な方法で、たとえば、メンテナンス処理の強度および/または期間に従い判定され得る。たとえば、様々なメンテナンス処理および対応するボーナスの表もまた、事前に指定され得る。メンテナンス処理は、特に、自己浄化サイクル、メンテナンス媒体、特に水軟化剤および/またはスケール除去剤の使用、定期的浄化動作、浄化装置の整備動作からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含み得る。しかし、原則として他の構成もまた可能である。
本発明のさらなる態様では、上述の構成のうちの1つもしくは複数、および/または以下においてより詳細に説明する構成のうちの1つもしくは複数による浄化装置は、浄化システムの構成部分として使用され得る。ここでは、システムは、概して、複数の相互にかかわりあう構成要素で構成される装置を意味すると理解されるよう意図される。構成要素は、たとえば、1つまたは複数のインターフェースを介して互いに通信し、このようにして相互作用および協同し得る。それに応じて、浄化システムは、上記定義の意味の範囲内において少なくとも1つの浄化処理を実行するように設計されるシステムを意味すると理解されるよう意図される。
したがって、本発明の第2の態様は、浄化される物品を浄化するための浄化システムであって、本発明による少なくとも1つの浄化装置を備え、少なくとも1つの読み取り装置をさらに備え、読み取り装置は、浄化装置から使用情報を読み出すように設計される、浄化システムを提案する。
読み取り装置は、概して、別の装置からの情報の少なくとも1つの項目を読み出し、および/またはこの種類の情報を受信するように設計される装置を意味すると理解される。読み出し動作は、たとえば読み取り装置が情報を要求することによって、または要求なしで読み取り装置に情報が転送されることによって、能動的または受動的となり得る。読み取り装置は、特に、浄化システムから分離して設計され、少なくとも1つのインターフェースを介して浄化装置に接続され得る。たとえば、少なくとも1つのインターフェースは、無線インターフェース、有線インターフェース、電気的インターフェース、光学的インターフェース、聴覚的インターフェース、電磁気インターフェースからなる群から選択され得る。原則として、様々な構成が実行可能であり、当業者に知られている。
読み取り装置は、様々な方法で構成および/または使用され得る。読み取り装置は、たとえば携帯用機器であってもよい。この携帯用機器は、浄化装置から使用情報を現場で読み出すために、たとえば、整備技術者によって、または外交販売員によって運搬され得る。整備技術者は、上記のように、たとえば、この情報を使用して、整備が必要であるかどうかを識別し、可能であれば必要とされる整備の形式および/または強度を識別することができる。外交販売員は、たとえば、使用情報を使用して利用料を計算することができる。したがって、読み取り装置は、たとえば、少なくとも1つの費用計算装置をさらに有し得るが、その少なくとも1つの費用計算装置は、使用料とも呼称される少なくとも1つの利用料を、読み出された使用情報に割り当てるように設計される。既に説明したように、これは、たとえば、料金表の形式で、または別の方法で行われ得る。しかし、携帯用機器としての構成の代替として、または追加して、読み取り装置は、また、全体的または部分的に別の方法で、たとえばコンピュータとして、たとえばネットワーク内に組み込まれ、ネットワークを介して浄化装置に接続され、使用情報を読み出すことができるコンピュータとして構成され得る。再度、代替として、または追加的に、読み取り装置は、携帯通信機器として、たとえばスマートフォンとしても構成され得る。
本発明のさらなる態様は、浄化装置を動作させる方法を提案する。ここでは、浄化装置は、特に、本発明に従い構成され得るので、たとえば、本発明による浄化装置の上記説明およびそこから可能となる構成の選択肢を、または可能な例示的実施形態の以下に続く説明を参照することができ、そしてその逆であってもよい。しかし、原則として他の構成もまた可能である。方法は、以下においてより詳細に説明する方法ステップを含む。これらの方法ステップは、特に、述べられる順序で実行され得る。しかし、原則として別の順序もまた可能である。さらに、方法ステップの1つ、いくつか、またはすべては、単独で、または個別に、またはグループごとに、繰り返されて実行され得る。さらに、2つ以上の方法ステップは、時間に関して重なって、または並行して実行され得る。さらに、方法ステップの1つ、いくつか、またはすべては、連続して実行され得る。
概して、方法は、浄化される物品を浄化するために浄化装置を動作させる役割を果たし、浄化装置は、少なくとも1つの浄化室と、浄化室内で浄化される物品に少なくとも1つの浄化流体を適用するための少なくとも1つの適用装置とを有する。方法は、以下の、
a)浄化装置の少なくとも1つの利用変数を検出するステップであって、利用変数が、浄化装置の現在の利用を特徴付ける、ステップと、
b)少なくとも1つの重み付けを少なくとも1つの利用変数に割り当てるステップと、
c)重み付けで重み付けされた、浄化装置の利用時間の累積から、浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するステップと
を含む。
既に説明したように、特に、本発明による浄化装置が使用され得る。したがって、考えられる構成および定義に関して上記説明が参照され得る。
特に、方法ステップa)およびb)は、繰り返し実行され得る。したがって、特に、方法ステップa)およびb)は、連続的に、定期的に、または事前に指定される時間に実行され得る。しかし、原則として他の構成もまた可能である。
提案する方法は、少なくとも1つのコンピュータを用いて、特に容易に実施され得る。制御装置は、上記のように、特に少なくとも1つのデータ処理装置、特に少なくとも1つのコンピュータを含み得るので、このコンピュータは、特に、浄化装置の少なくとも1つの制御装置内に含まれ得る。特に、方法ステップa)〜c)は、なくとも1つのコンピュータまたはコンピュータプログラムを使用して実行され得る。
それに応じて、本発明は、コンピュータ可読データ構造をさらに提案し、コンピュータ可読データ構造は、コンピュータまたはコンピュータネットワーク、特に、浄化装置の制御装置のコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行される場合、上述した構成のうちの1つにおける本発明による方法を実行するように設計される。コンピュータ可読データ構造は、特に、少なくとも1つのデータキャリアに保存され得る。本発明は、上述した構成のうちの1つにおける本発明による方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムをさらに提案し、方法は、コンピュータプログラムが、コンピュータまたはコンピュータネットワーク上で、たとえば浄化装置の制御装置上で実行される場合、実行される。本発明は、プログラムコード手段を備えるコンピュータプログラム製品をさらに提案し、プログラムコード手段は、記憶媒体に保存され、または保存可能であってもよく、プログラムコード手段は、コンピュータまたはコンピュータネットワーク上で、特に浄化装置の制御装置上で実行される場合、先行する方法クレームの1つに記載される方法を実行するように設計される。
さらなる態様は、浄化装置の利用料の使用依存計算のための、上述した構成のうちの1つもしくは複数、または以下においてより詳細に説明する構成のうちの1つまたは複数における、本発明による浄化装置の使用を提案する。
要約すると、本発明の範囲内において以下の実施形態が特に好ましい。
実施形態1:浄化される物品を浄化するための浄化装置であって、少なくとも1つの浄化室と、浄化室内で浄化される物品に少なくとも1つの浄化流体を適用するための少なくとも1つの適用装置とを備え、少なくとも1つの制御装置をさらに備え、制御装置は、少なくとも2つの動作モードを実行するために、浄化装置を作動させるように設計され、制御装置は、少なくとも1つの利用変数を検出するようにさらに設計され、利用変数は、浄化装置の現在の利用を特徴付け、制御装置は、少なくとも1つの重み付けを、少なくとも1つの利用変数に割り当てるようにさらに設計され、制御装置は、少なくとも1つの計数装置をさらに有し、計数装置は、重み付けで重み付けされる浄化装置の利用時間を累計し、それから浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するように設計される、浄化装置。
実施形態2:浄化装置は、単室型食器洗浄機、特に商用単室型食器洗浄機、パススルー型食器洗浄機、フードタイプ食器洗浄機、コンベア食器洗浄機、特にフライトタイプまたはラックコンベア食器洗浄機、特に、医療用具を浄化および/または消毒するための浄化および消毒器、個人用保護装置、特に呼吸用マスクを浄化および/または消毒するための浄化装置からなる群から選択される、実施形態1記載の浄化装置。
実施形態3:制御装置は、時間検出モードに従い利用時間を検出するように設計され、時間検出モードは、連続時間検出動作、離散時間間隔における累積時間検出動作、離散利用サイクルにおける累積時間検出動作からなる群から選択される、実施形態1または2記載の浄化装置。
実施形態4:制御装置は、少なくとも1つの割り当てアルゴリズムを用いて、および/または少なくとも1つの割り当て表を用いて、重み付けの割り当てを実行するように設計される、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態5:利用変数は、制御装置により検出される、浄化装置の少なくとも1つの動作パラメータを含むか、または、制御装置により検出される、浄化装置の少なくとも1つの動作パラメータを用いて確認される、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態6:少なくとも1つの動作パラメータは、少なくとも1つの浄化流体の温度と、媒体の消費水準、特に水または洗剤からなる群から選択される少なくとも1つの媒体の消費水準と、浄化装置、特に少なくとも1つの加熱器および/または少なくとも1つのポンプ、たとえば循環ポンプの少なくとも1人の消費者のスイッチオン期間と、適用装置の少なくとも1つのノズルアームの回転速度と、少なくとも1つの浄化流体の特性、特に少なくとも1つの浄化流体のpH値および/または硬度、特に浄化流体内に使用される水のpH値および/または硬度と、少なくとも1つの浄化流体の種類および/または少なくとも1つの浄化流体の成分の種類と、浄化装置の少なくとも1つの加熱要素の加熱力と、浄化装置の電気エネルギー摂取量と、少なくとも1つのポンプの回転速度と、ポンプの回転数と、浄化される物品に作用する圧力と、適用装置を用いて噴射される体積流量と、浄化装置の少なくとも1つの扉の扉動作と、浄化装置の少なくとも1つの搬送装置の搬送パラメータ、特に搬送速度と、時間単位ごとの搬送距離と、絶対搬送距離と、浄化される物品の量と、浄化される物品のための搬送ラックの量と、浄化される物品のスループットと、選択される浄化プログラムの種類と、浄化装置の少なくとも1つの流体タンク内の浄化流体の量と、浄化装置の振動と、浄化装置の周囲温度と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の種類と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の量と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の材料と、浄化装置内で浄化される、少なくとも1つの浄化される物品の汚れの程度と、浄化装置の場所と、からなる群から選択される、実施形態5記載の浄化装置。
実施形態7:浄化装置は、少なくとも1つの動作パラメータを検出するために、制御装置に接続される少なくとも1つのセンサを有する、実施形態5または6記載の浄化装置。
実施形態8:制御装置は、少なくとも1つのユーザインターフェースを有し、少なくとも1つのユーザインターフェースを用いて、ユーザは、少なくとも1つの動作パラメータを変更することができる、実施形態5〜7のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態9:制御装置は、ユーザが、ユーザインターフェースを用いて少なくとも1つの浄化プログラムを選択することを可能にするように設計される、実施形態8記載の浄化装置。
実施形態10:計数装置は、
からなる群から選択される少なくとも1つのアルゴリズムに従い使用情報を判定するように設計され、
ここでは、
N(T)は、時間Tにおける使用情報の現在の値、
cは、較正係数、
Tは、使用情報が判定されることが意図される観察時間、
p
1、・・・、p
nは、浄化装置の利用変数、
fは、少なくとも1つの利用変数p
iに依存する重み付け関数、
iは、すべての検出された離散使用間隔に亘る実行変数、および
B(T)は、浄化装置の少なくとも1つのメンテナンス処理の少なくとも1つの実績を考慮するボーナス関数、
である、
実施形態1〜9のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態11:重み付け関数は、重み付け係数b
jで重み付けされる少なくとも2つの利用変数の線形結合
である実施形態10記載の浄化装置。
実施形態12:制御装置は、少なくとも1つの利用変数が、浄化装置の少なくとも1つの使用可能寿命および/または少なくとも1つの待機時間を含むようにさらに設計される、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態13:制御装置は、少なくとも1つのメンテナンス処理の実績を検出するようにさらに設計され、計数装置は、使用情報を生成する際に、メンテナンス処理を考慮するように設計される、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の浄化装置。
実施形態14:制御装置は、使用情報の通常使用に対して反対の数学記号を用いてメンテナンス処理を考慮するように設計される、実施形態13記載の浄化装置。
実施形態15:メンテナンス処理は、自己浄化サイクル、メンテナンス媒体、特に水軟化剤および/またはスケール除去剤の使用、定期的浄化動作、浄化装置の整備動作からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含む、実施形態13または14記載の浄化装置。
実施形態16:浄化される物品を浄化するための浄化システムであって、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の少なくとも1つの浄化装置を備え、少なくとも1つの読み取り装置をさらに備え、読み取り装置は、浄化装置から使用情報を読み出すように設計される、浄化システム。
実施形態17:読み取り装置は、浄化システムから分離して設計され、少なくとも1つのインターフェースを介して浄化装置に接続され得る、実施形態16記載の浄化システム。
実施形態18:読み取り装置は、少なくとも1つの費用計算装置をさらに有し、費用計算装置は、少なくとも1つの使用料を、読み出された使用情報に割り当てるように設計される、実施形態16または17記載の浄化システム。
実施形態19:浄化される物品を浄化するために浄化装置を動作させるための方法であって、
浄化装置は、少なくとも1つの浄化室と、浄化室内で浄化される物品に少なくとも1つの浄化流体を適用するための少なくとも1つの適用装置とを有し、
方法は、以下の、
a)浄化装置の少なくとも1つの利用変数を検出するステップであって、利用変数が、浄化装置の現在の利用を特徴付ける、ステップと、
b)少なくとも1つの重み付けを少なくとも1つの利用変数に割り当てるステップと、
c)重み付けで重み付けされた、浄化装置の利用時間の累積から、浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態20:実施形態1〜15のいずれか1つに記載の浄化装置が使用される、実施形態19記載の方法。
実施形態21:方法ステップa)およびb)が、繰り返し実行される、実施形態19または20記載の方法。
実施形態22:方法ステップa)およびb)は、連続的に、定期的に、または事前に指定される時間に実行される、実施形態21記載の方法。
実施形態23:方法ステップa)〜c)は、少なくとも1つのコンピュータまたはコンピュータプログラムを使用して実行される、実施形態19〜22のいずれか1つに記載の方法。
実施形態24:コンピュータ可読データ構造であって、コンピュータ可読データ構造がコンピュータまたはコンピュータネットワークにより実行される場合、実施形態19〜23のいずれか1つに記載の方法を実行するように設計されるコンピュータ可読データ構造。
実施形態25:コンピュータ可読データ構造が、少なくとも1つのデータキャリアに保存される、実施形態24記載のコンピュータ可読データ構造。
実施形態26:コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行される場合、実施形態19〜23のいずれか1つに記載の方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
実施形態27:プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード手段は、記憶媒体に保存されるか、または保存可能であり、プログラムコード手段は、コンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行される場合、実施形態19〜23のいずれか1つに記載の方法を実行するように設計される、コンピュータプログラム製品。
実施形態28:実施形態1〜15のいずれか1つに記載の浄化装置の使用であって、浄化装置の利用料の使用依存計算のための浄化装置の使用。
本発明のさらなる詳細および特徴を、好ましい例示的実施形態の説明において、特に従属請求項と併せて、みることができる。これに関連して、特定の特徴は、単独で、または互いに組み合されて別々に実施されてもよい。本発明は、例示的実施形態に限定されない。図面にて、例示的実施形態が概略的に示される。個々の図面中の同一の参照符号は、同一の要素もしくは同一の機能を備える要素、または、それらの機能に関して互いに対応する要素を参照する。
図1および3は、本発明による浄化装置110の例示的実施形態を図示する。図1による例示的実施形態では、浄化装置は、単室型食器洗浄機112であるが、コンベヤ食器洗浄機とも呼称されるパススルー型食器洗浄機312が、図3による例示的実施形態において図示される。これらは単に、考えられる浄化装置110の例であることに留意すべきである。代替として、または追加的に、他の浄化装置、たとえば食器以外の種類の洗浄物のための浄化および消毒機器または浄化装置が考慮される。
図1の浄化装置110は、特に、商用単室型食器洗浄機として構成され得る。しかし、原則として、家庭用食器洗浄機としての構成もまた、可能である。例として、この種類の単室型食器洗浄機112の考えられる構成の例として、独国特許発明第102008015796号明細書を参照し得る。しかし、他の構成も可能である。
浄化装置110は、少なくとも1つの浄化室114を有する。浄化流体118が、浄化室114内の浄化される物品116、特に食器に適用される。例示的実施形態においては流体装置とも呼称され得る、1つまたは複数の適用装置120が、この適用動作のために提供される。これらの適用装置120は、例として、洗浄ノズルシステム122およびリンスノズルシステム124を備え得る。適用装置120は、たとえば、適用装置120のスプレーアーム125内、たとえば回転スプレーアーム125内に配置され得る複数のノズル123を備える。ノズルシステム122、124は、たとえば、浄化室114内において、浄化される物品116が収容されるラック126の上方および/または下方に配置され得る。浄化室114には、たとえば、扉128、たとえばフロントハッチを介して、浄化される物品116が搭載され得る。
ノズルシステム122には、たとえば、浄化室114の底部領域に位置し得る洗浄タンク136から、たとえば洗浄ライン130、洗浄ポンプ132を介して、および三方弁134を介して、浄化流体118、たとえば洗剤液が供給され得る。リンスタンク144からの浄化流体118、たとえば最終リンス助剤溶液の形態のリンス流体が、たとえば、リンスライン138、リンスバルブ140およびリンスポンプ142を介して、任意のリンスノズルシステム124に適用され得る。リンスタンク144には、真水供給ライン146により、たとえば、真水が供給され得る。さらに、浄化装置110は、排出ライン148を有し得るが、排出ライン148は、たとえば、三方弁134により洗浄タンク136に接続され、任意に排出ポンプ150を有し、任意に出口152に接続され得る。
浄化装置110は、少なくとも1つの浄化流体118の温度を制御するための、少なくとも1つの温度制御装置153をさらに有し得る。さらに、加熱装置110は、リンスタンク144内に、そこに収容されるリンス液の形態の浄化流体118を加熱するための、追加の加熱要素156を有し得る。たとえば、リンスタンク144は、ボイラとして構成され得る、および/または流体加熱器を有し得る。
たとえば、少なくとも1つの浄化プログラムが、たとえば、箱型食器洗浄機として構成され得る浄化装置110において実行され得る。この目的のため、たとえば、少なくとも1つの制御装置157が提供され、少なくとも1つの制御装置157によってプログラムシーケンスが制御され得る。浄化プログラムでは、第1プログラムステップが実行され得るが、たとえば、第1プログラムステップにおいて、浄化される物品116が、洗浄タンク136からの液体を用いて洗浄される。この洗浄は、たとえば、循環モードにて、循環ポンプとも呼称され得る洗浄ポンプ132により実行され得る。洗浄液は、排出ポンプ150および三方弁134を介して、部分的にまたは完全に洗浄タンク136から排出され得る。洗浄ステップと並行して、前もって、リンスタンク144内でリンス流体が、準備、たとえば加熱され得る。洗浄ステップに続く追加のプログラムステップにて、浄化される物品116は次に、リンスタンク144からの浄化流体を用いたリンスまたは最終リンスを受けることができるが、これは、単一の動作で、または任意で、循環モードにて同様に行うことが可能である。浄化プログラムが終結され得る前に、1つまたは複数の追加のプログラムステップが、たとえば1つまたは複数の乾燥ステップに続き得る。
制御装置157は、たとえば、少なくとも1つのプロセッサ158および少なくとも1つのデータメモリ160を備え得る。制御装置157は、たとえばデータおよび/または制御コマンドの無線または有線の交換のための、少なくとも1つのユーザインターフェース162および/または少なくとも1つのデータインターフェース164をさらに有し得る。制御装置157は、特に、浄化装置110を少なくとも2つの動作モードで作動させるように設計される。動作モードは、たとえば、2つ以上の浄化プログラムであってもよい。浄化プログラムは、たとえば、ユーザインターフェース162を介して、ユーザにより選択されてもよい。しかし、代替として、または追加的に、ユーザは、たとえば、ユーザインターフェース162を介して特定の動作パラメータを直接調節するなど、さらなる詳細も選択し得る。
浄化装置110は、たとえば、動作パラメータを検出するための複数のセンサをさらに有する。たとえば、これらのセンサは、洗浄タンク136内の温度センサ166を、また、リンスタンク144内の温度センサ168を備え得る。さらに、制御装置157は、また、動作パラメータ、たとえばポンプ132、142および150のポンプ回転速度、ポンプ132、142および150のポンプ回転速度、バルブ134、140のバルブ位置、および加熱要素154、156の加熱力を別の方法で検出するように設計され得る。代替として、または追加的に、他の動作パラメータは、たとえば圧力センサ、体積流量センサもしくは類似のセンサ、または制御情報の一項目により検出され得る。
制御装置157は、それに応じて、少なくとも1つの利用変数を検出するように設計され、少なくとも1つの利用変数は、たとえば、少なくとも1つの動作パラメータを含み得る。しかし、代替として、または追加的に、少なくとも1つの利用変数は、他の種類の情報、たとえばユーザが、どの洗浄プログラムを選択したか、も含み得る。少なくとも1つの利用変数は、浄化装置110の現在の利用を特徴付ける。制御装置157は、少なくとも1つの利用変数に、少なくとも1つの重み付けを割り当てるように設計される。制御装置157は、この場合、たとえばプロセッサ158およびデータメモリ160を備え得る計数装置170をさらに有する。計数装置は、たとえばプログラミングの点から、重み付けにより重み付けされる浄化装置110の利用時間を累計し、そこから浄化装置の使用に関する使用情報の少なくとも1つの項目を生成するように設計される。図2の、浄化装置110を動作させるための可能な方法のフローチャートを例として参照してこれを説明する。
方法では、開始210の後に、現在の、既に累計されている利用変数N(t0)の値が、データメモリ160から読み出される。したがって、この方法の開始時間tは、t=t0に設定され、この方法の今回の実行の開始時の利用変数は、N(t)=N(t0)に設定される。この方法ステップ212は、複数の方法シーケンス全体に亘り累計される値である利用変数Nの値が生成され得るように、方法の以前の実行にて累計された値が再度使用されることを可能にするように機能する。しかし、整備担当者は、また、たとえば、データメモリ160内の値Nをリセットするか、または前述の値を所定の開始値に調節することが可能である。
次に、ステップ212において、メンテナンス処理が現在実行されているかどうかに関するクエリが作成される。このクエリは、たとえば、制御装置157の情報の対応する項目として、たとえば、ユーザがメンテナンスプログラムまたは別の浄化プログラムを設定したかどうかとして回答され得る。メンテナンスプログラムが実行される場合(方法ステップ216)、ボーナスBが、現在の値N(t0)から減算され、方法ステップ228において、現在の値N=N(t0)−Bが、データメモリ160に書き込まれる。そしてプログラムが終了される。対照的に、メンテナンスプログラムが実行されない場合、1つまたは複数の利用変数の検出は、方法ステップ218にて実行される。例として、利用変数には、p1、・・・、pnが指定される。方法ステップ220において、重み付けは、これらの利用変数に割り当てられる。これを、例として表1を参照して示す。
この表1は、例として、利用変数として使用される2つの動作パラメータ、特に、洗浄タンク136内の加熱要素154の加熱力p1、およびリンスタンク144内の追加の加熱要素156の加熱力p2を含む。しかし、より著しく複雑な割り当てが、多次元表により可能であることに留意すべきである。この例示的実施形態では、たとえば加熱要素154の加熱力は、プログラミングにより、2.0kW、2.5kWおよび3.0kWの値に設定することができ、加熱力p2は、3.0kWおよび6.0kWの値に設定することができる。これらの可能な組み合わせのそれぞれに割り当てられる重み付けfの値を、表に示す。ここからわかるように、重み付けは、利用変数の、最終的に所望される値に応じて、次元で提供され得るか、または、原則として、無次元となり得る。この場合、次に、以下においてより詳細に説明するように、分で示される時間単位の乗算が行われるため、重み付けは、たとえば、単位/分で示される。
表1による割り当ては、浄化装置110の実際の利用、たとえば実際の負荷を表す、いくつかの可能な割り当てのうちの1つに過ぎない。たとえば、加熱力の形態の動作パラメータp
1、p
2に加え、たとえばリンスポンプ142のポンプ回転速度(回転/分)は、利用変数p
3として検出され、リンスタンク144内の温度センサ168により検出される温度(℃)は、利用変数p
4として検出され、割り当てもまた、たとえば、以下の種類の割り当てアルゴリズムにより実行され得る。
わかるように、この場合においても、確認された重み付けは、最終的に、時間/分の単位を有する。
計数装置170により実行され得る方法ステップ220に続き、方法ステップ222にて、利用変数Nは、t
0とt
0+Δtとの間の期間、たとえば、
の式に従い、増分される。ここでは、cは、任意に追加で組み込まれ得る較正係数を示している。Nのこの新しい値は、たとえば、依然として同様にステップ222にて、たとえば、データメモリ160に記憶され得るので、次のプログラム実行および次のプログラムループが、たとえば、この増分値で既に実行され得る。そして、ステップ224にて、待機期間Δtが存在する。期間Δtは、たとえばプログラムシーケンスに応じて固定され得るか、または柔軟であり得る。たとえば、期間Δtは、0.5または1分の期間となり得る。他の値も可能である。
そして、ステップ226にて、プログラムが終了されているかどうかに関するクエリが作成される。この場合、ステップ228にて、再度、使用情報の現在の値Nが、データメモリ160に書き込まれる。そうでない場合、プログラムは、たとえば現在の値N(t)を開始値として、ステップ218に戻り、利用変数を再度検出し得る。この方法で、浄化装置110の実際の負荷を考慮に入れる累計使用が、浄化装置の動作に亘り、この単純なプログラムにより検出される。図示したシーケンスは、実際には、著しくより複雑となり得るシーケンスの例を表すに過ぎないことを留意すべきである。
同時に、図1は、また、浄化システム172の例示的実施形態を図示する。この浄化システム172は、浄化装置110に加えて、浄化装置110から、特に制御装置157から使用情報を読み取るように設計される少なくとも1つの読み取り装置174をさらに備える。この目的のため、読み取り装置174は、たとえば、浄化装置110のデータインターフェース164と通信し得る少なくとも1つのインターフェース176を備え得る。さらに、読み取り装置174は、様々な種類のユーザインターフェース178を備え得る。さらに、読み取り装置174は、たとえば、再度、プロセッサ182の構成要素として、および/またはプロセッサ182上で実行され得るソフトウェアプログラムとして、少なくとも1つの費用計算装置180をさらに備え得る。費用計算装置180は、少なくとも1つの使用料を、読み出された使用情報に割り当てるように設計される。しかし、代替として、読み取り装置174は、単純に、たとえば整備担当者により利用変数を読み出すために、そして、たとえば供給元に戻ったときに、使用情報から使用料を計算するため、または使用情報を別の方法、たとえば実際の使用に基づき整備間隔を判定するために利用するように、設計され得る。
浄化システム172のこの例示的実施形態では、読み取り装置174は、例として、携帯用機器として構成され得る。しかし、これは必須ではないことに留意すべきである。したがって、読み取り装置174は、たとえば、コンピュータネットワークを介して浄化装置110に接続されるコンピュータであってもよく、それによって、たとえば利用情報が読み出され得る。さまざまな構成が実行可能である。
利用変数およびその割り当てを検出する既に説明した例は、任意の望ましい複雑さで構成され得る。構成のさらなる選択肢は、たとえば、追加のセンサとしてGPS装置184を備える浄化装置110を含む。このGPS装置184は、たとえば、浄化装置110の場所を判定し得る。この種類の情報は、また、利用の対象となり得る。したがって、特に図1に示される単室型食器洗浄機112は、たとえば、容易に搬送され得る。しかし、それぞれのユーザに対し、使用料の計算のために異なる料金が適用され得る。たとえば、これは、追加の利用変数として検出される場所により、および、たとえば設置場所に応じて方法ステップ220にて別様に割り当てられる重み付けにより、考慮され得る。たとえば、場所が、料金係数もしくは料金表により、割り当てに組み込まれ得るか、または代替として、設置場所に応じて、異なる公式および/または異なる表が、使用され得る。
浄化装置110は、例として図1において、単室型食器洗浄機112として構成される。しかし、これは、図3を参照して例として説明するように、必須ではない。したがって、代替として、または追加的に、たとえば医療分野のための他の種類の浄化装置、または大型の食器洗浄機が、本発明に従い構成され得る。次に、図3は、浄化装置110および浄化システム172の例の断面図を示す。
図3では、浄化装置110は、パススルー型食器洗浄機312として構成され、搬送装置314を有し、搬送装置314を用いて、浄化される物品116、たとえば食器が、浄化装置110の浄化室114を通過して搬送され得る。たとえば、浄化装置110は、ラックコンベア洗浄機として構成され、搬送ラック316内の浄化される物品116を搬送するように設計され得るか、または、この例示的実施形態で示すような、浄化される物品116が直接、コンベアベルト上で搬送されるフライト型洗浄機として構成され得る。
浄化される物品116は、搬送装置314を用いて供給領域320から排出領域322へと搬送方向318に搬送され得る。この場合、浄化室114は、複数の領域に小分けされ得るが、たとえば、事前浄化領域324、洗浄領域326および最終リンス領域328が設けられ得る。さらに、浄化された物品116がファン332を用いて乾燥される少なくとも1つの乾燥領域330が、前述の領域に続いて設けられ得る。
領域324、326および328は、概して、洗浄領域334として呼称され、洗浄領域334内で、ノズル123を備えるノズルシステムの形態の適用装置336が、少なくとも1つの浄化流体118を浄化される物品116に適用するために設けられ得る。
したがって、事前浄化ポンプ340を用いて事前浄化タンク342からの液体が供給される事前浄化ノズルシステム338が、事前浄化領域324内に設けられ得る。洗浄領域ポンプ346を用いて洗浄タンク348からの液体が供給される洗浄領域ノズルシステム344が、洗浄領域326内に設けられ得る。最終リンス領域328は、ポンプ最終リンス配置350、および搬送方向318において次に続く真水最終リンス配置352を有し得る。ポンプ最終リンス配置350は、ポンプ最終リンスノズルシステム354を有し、真水最終リンス配置352は、真水最終リンスノズルシステムを有する。ポンプ最終リンスノズルシステム354には、最終リンスポンプ360を用いてリンスタンク358からの液体が供給されるが、真水最終リンスノズルシステム356には、真水供給ライン362を介して、建物側真水接続部364からの真水が供給される。真水供給ライン362は、たとえば、加熱装置366の形態の温度制御装置153を備えてもよく、温度制御装置153を用いて、供給される真水が、たとえば80℃から100℃までの温度に、好ましくは最低でも85℃の温度に、加熱され得る。真水供給ライン362は、任意に、少なくとも1つの熱回収装置368を介して経路決めされてもよく、熱回収装置368内で、浄化装置110からの排熱が、供給される真水を加熱するために使用され得る。
浄化される物品116は、浄化された物品116が乾燥領域330内で乾燥される前に、搬送装置314を用いて、連続的または不連続的に洗浄領域334を通過させられ得る。洗浄領域334は、それぞれ、仕切カーテン370により仕切られ得る。
浄化装置110は、好ましくはすべて水性の洗浄液である洗浄液の形態のいくつかの種類の浄化流体118を使用することが好ましい。たとえば、真水は、真水最終リンス配置352において、任意で、追加される最終リンス助剤と共に、好ましくは洗浄液として使用される。真水最終リンス配置352において、洗浄液は、浄化される物品116と一度だけ接触する。しかし、ポンプ最終リンス配置350においては、最終リンスタンクからの最終リンス液358は、循環モードにて、浄化される物品116に適用される。洗浄タンク348内では、洗剤、たとえば洗剤液が、洗浄液に追加され得る。洗浄領域326内では、浄化される物品116は、循環モードにて、洗浄タンク348からの洗浄液を用いて浄化され得る。事前浄化領域324内で、浄化される物品116は、循環モードにて作用され得る。
既に説明したように、1つまたは複数の洗浄作用物質が、それぞれ、タンク342、348および358内の洗浄液の形態の浄化流体118に混合され得る。この目的のため、図3には示されない1つまたは複数の計量装置が設けられ得る。たとえば、計量装置が、任意に、真水供給ライン362上に設けられてもよく、最終リンス剤および/または消毒剤が、真水供給ラインを用いて、真水最終リンス配置352に供給されることが可能である。少なくとも1つの計量点の接続部は、たとえば、加熱装置の前方および/または後方であってもよい。代替として、または追加的に、計量装置は、最終リンスタンク358上に設けられてもよく、最終リンス剤および/または消毒剤が、前述の計量装置を用いて、最終リンスタンク358内に計量されることが可能である。例として、少なくとも1つの計量装置が、任意に、洗浄領域326内に設けられてもよく、少なくとも1つの計量装置を用いて、1つまたは複数の洗剤が、洗浄タンク348内に計量され得る。代替として、または追加的に、少なくとも1つの計量装置は、事前浄化領域324内に設けられてもよく、少なくとも1つの計量装置を用いて、少なくとも1つの洗剤が、事前浄化タンク342内に計量され得る。計量装置は、個々に、対で、または前述の組合せで実現され得る。しかし、原則として異なる配置、組み合わせおよび種類の計量も可能である。
さらに、図示する配置では、浄化装置110は、再度、図1の制御装置に類似に構成され得る制御装置157を有する。制御装置は、たとえば、集中型機械制御装置であってもよいが、分散型で構成されてもよい。たとえば、浄化装置110における1つまたは複数の浄化プログラムは、少なくとも1つの制御装置157を用いて制御され得る。制御装置157は、特に、真水の供給を制御し得る少なくとも1つの供給バルブ372に、および/または計量装置のうちの1つまたは複数に接続されてもよく、これらの要素を作動させることができる。さらに、制御装置157は、たとえば、全体的または部分的に、ポンプ340、346および360に接続されてもよく、これらのポンプを作動させることができる。さらに、制御装置157は、たとえば、少なくとも1つの搬送装置314に接続されてもよく、搬送装置314を制御することができる。制御装置157は、たとえば、全体的または部分的に調整装置として構成され得るか、および/または少なくとも1つの調整配置を含み得る。制御装置15は、再度、たとえば図1による構成に類似して、計数装置170を備え、計数装置170は、たとえば、全体的または部分的にプロセッサ158およびデータメモリ160を備えることができ、全体的または部分的に、ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素として設計することができ、または別個に設計することができる。
制御装置157は、再度、たとえば1つまたは複数の動作パラメータを含み得る1つまたは複数の利用パラメータを検出するように設計される。したがって、浄化装置110は、図1による例示的実施形態にあるように、たとえば、特定のプログラムを設定することにより1つまたは複数の利用パラメータを生成することができ、および/または、浄化装置110を作動させるための1つまたは複数の設定値、たとえばポンプ回転速度の設定値の形態で、1つまたは複数の利用パラメータを生成することができる。しかし、代替として、または追加的に、1つまたは複数の利用パラメータは、再度、図1による例示的実施形態にあるように、センサを用いて検出され得る。したがって、浄化装置110は、再度、図1にもあるように、1つまたは複数の動作パラメータを検出するために、1つまたは複数のセンサを有し得る。したがって、浄化装置110は、たとえば、浄化される物品に作用する圧力を検出するための1つまたは複数のセンサ、または浄化流体の流動を検出するための体積流量センサを有し得る。代替として、または追加的に、浄化装置110は、たとえば、洗浄液の1つまたは複数の構成要素の供給および/または濃度を検出するための1つまたは複数のセンサを有し得る。概して、センサは、直接的または間接的に、少なくとも1つの制御装置157に接続され得る。したがって、浄化装置110は、たとえば、真水の供給の体積流量および/または質量流量を検出するための少なくとも1つの流量計を有し得る。代替として、または追加的に、浄化装置110は、タンク342、348および358内に1つまたは複数のセンサも有し得る。たとえば、濁度センサおよび/または導電率センサがそこに設けられてもよく、濁度センサおよび/または導電率センサを用いて、たとえば洗剤濃度および/または汚れの程度が検出され得る。浄化装置110の洗浄液の1つまたは複数の構成要素の供給を調整するため、たとえば、真水の供給を調整するため、および/または洗剤の計量を調整するため、制御装置157は、たとえば、ソフトウェアの形態および/またはハードウェアの形態で実装され得る1つまたは複数の調整器を備え得る。これらの調整器は、たとえばセンサを用いておよび/または流量計を用いて、1つまたは複数の実際値を検出することができ、たとえば計量装置および/または供給バルブ372を用いて供給を少なくとも1つの設定値に調整することができる。
図2の例を参照して既に説明したものに類似の方法が、原則として、浄化装置110を用いて実行され得る。しかし、図3による浄化装置110には、著しくより多い動作変数が存在するため、図3による浄化装置110における利用変数は、著しくより複雑な構成となり得る。たとえば、搬送速度、複数のタンク温度、個別の洗浄領域334の追加のポンプ回転速度または流体圧力、ファン332の加熱力および/もしくはファンの空気出力、または他のパラメータは、追加の動作パラメータとして使用され得る。さらに、スループットパラメータもここでは使用され得る。たとえば単位時間当たりの搬送ラック316の数、または搬送ラック316の合計数も、ここでは使用され得る。様々な構成が可能である。
次に、図3は、また、浄化装置110に加えて読み取り装置174を備える浄化システム172の例を図示する。少なくとも1つの読み取り装置174は、再度、例として、携帯用機器または固定型機器として構成され得る。浄化装置110の固定取付けの場合、たとえば、使用情報を送信するための手段として、固定ネットワークまたはモバイルネットワークを使用することが可能である。