JP2020506685A5 - - Google Patents

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JP2020506685A5
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本明細書の組成物および方法の、他の特徴、目的、および利点は、記載および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかであろう。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)および共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)を含む抗体分子−薬物コンジュゲート(ADC)であって、前記抗体分子が修飾スルファターゼモチーフを含む、抗体分子−薬物コンジュゲート(ADC)。
(項目2)
前記修飾スルファターゼモチーフが、式:
(FGly’)X
を有し、式中、FGly’は、式:


を有し、
式中、J は、前記共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドであり、
各L は、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、アルキニレン、アリーレン、置換アリーレン、シクロアルキレン、置換シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン、置換ヘテロシクレン、アシル、アミド、アシルオキシ、ウレタニレン、チオエステル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、−O−、−S−、−NH−、および置換アミンから独立して選択される二価部分であり、
nは、0〜40から選択される数であり、
は、プロリンまたはアラニン残基であり、
は、存在するか、または存在せず、存在する場合、前記スルファターゼモチーフが、ポリペプチドのN末端にある場合にX が存在するという条件で、任意のアミノ酸であり、
およびX は、それぞれ独立して、任意のアミノ酸であり、
は、塩基性アミノ酸である、
項目1に記載のADC。
(項目3)
前記抗体分子が、フォールディング状態にある場合、溶媒接触可能表面に、前記共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドを提示する、項目1または2に記載のADC。
(項目4)
前記修飾スルファターゼモチーフが、異種の修飾スルファターゼモチーフである、項目1から3のいずれかに記載のADC。
(項目5)
前記修飾スルファターゼモチーフが、12またはこれ未満(例えば、11もしくはこれ未満、10もしくはこれ未満、9もしくはこれ未満、8もしくはこれ未満、7もしくはこれ未満、または6もしくはこれ未満)のアミノ酸残基を含むか、またはこれらからなる、項目1から4のいずれかに記載のADC。
(項目6)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記ADC内の、抗体分子鎖のN末端、抗体分子鎖のC末端、または前記抗体分子の溶媒接触可能ループに位置する、項目1から5のいずれかに記載のADC。
(項目7)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の重鎖(またはその断片)に位置する、項目1から6のいずれかに記載のADC。
(項目8)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3)、例えば、前記重鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、項目1から7のいずれかに記載のADC。
(項目9)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の軽鎖(またはその断片)に位置する、項目1から8のいずれかに記載のADC。
(項目10)
前記修飾スルファターゼモチーフが、軽鎖の定常領域、例えば、前記軽鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、項目1から9のいずれかに記載のADC。
(項目11)
前記ADCが、複数の修飾スルファターゼモチーフ、例えば、2つまたはこれを超える(例えば、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはこれを超える)修飾スルファターゼモチーフを含む、項目1から10のいずれかに記載のADC。
(項目12)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の、重鎖(またはその断片)、軽鎖(またはその断片)、またはこれらの両方に位置する、項目11に記載のADC。
(項目13)
前記修飾スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3のうちの1つまたは複数)、前記軽鎖の定常領域、またはこれらの両方に位置する、項目11または12に記載のADC。
(項目14)
2つまたはこれを超える重鎖を含み、各重鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、項目11から13のいずれかに記載のADC。
(項目15)
2つまたはこれを超える軽鎖を含み、各軽鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、項目11から14のいずれかに記載のADC。
(項目16)
が、アルギニン(R)である、項目1から15のいずれかに記載のADC。
(項目17)
(存在する場合)、X およびX が、それぞれ独立して、脂肪族アミノ酸、硫黄含有アミノ酸、または極性の非荷電アミノ酸である、項目1から16のいずれかに記載のADC。
(項目18)
が、存在する場合、L、M、V、S、またはTであり、ある実施形態では、X およびX は、それぞれ独立して、S、T、A、V、G、またはCである、項目1から17のいずれかに記載のADC。
(項目19)

のアミノ酸配列を有する、スルファターゼモチーフを含むアルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)であって、式中、
は、システイン、セリン、または2−ホルミルグリシン残基であり、
は、プロリンまたはアラニン残基であり、
は、存在するか、または存在せず、存在する場合、異種スルファターゼモチーフが、アルデヒドでタグ付けしたポリペプチドのN末端にある場合にX が存在するという条件で、任意のアミノ酸であり、
およびX は、それぞれ独立して、任意のアミノ酸であり、
は、塩基性アミノ酸である、
抗体分子。
(項目20)
フォールディング状態にある場合、溶媒接触可能表面に、共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドを提示することが可能である、項目19に記載の抗体分子。
(項目21)
前記スルファターゼモチーフが、異種スルファターゼモチーフ、および/または非修飾スルファターゼモチーフもしくは修飾スルファターゼモチーフである、項目19または20に記載の抗体分子。
(項目22)
前記スルファターゼモチーフが、12またはこれ未満(例えば、11もしくはこれ未満、10もしくはこれ未満、9もしくはこれ未満、8もしくはこれ未満、7もしくはこれ未満、または6もしくはこれ未満)のアミノ酸残基を含むか、またはこれらからなる、項目19から21のいずれかに記載の抗体分子。
(項目23)
前記スルファターゼモチーフが、前記ADC内の、抗体分子鎖のN末端、抗体分子鎖のC末端、または前記抗体分子の溶媒接触可能ループに位置する、項目19から22のいずれかに記載の抗体分子。
(項目24)
前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の重鎖(またはその断片)に位置する、項目19から23のいずれかに記載の抗体分子。
(項目25)
前記スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3)、例えば、前記重鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、項目19から24のいずれかに記載の抗体分子。
(項目26)
前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の軽鎖(またはその断片)に位置する、項目19から25のいずれかに記載の抗体分子。
(項目27)
前記スルファターゼモチーフが、軽鎖の定常領域、例えば、前記軽鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、項目19から26のいずれかに記載の抗体分子。
(項目28)
前記ADCが、複数のスルファターゼモチーフ、例えば、2つまたはこれを超える(例えば、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはこれを超える)修飾スルファターゼモチーフを含む、項目19から27のいずれかに記載の抗体分子。
(項目29)
前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の、重鎖(またはその断片)、軽鎖(またはその断片)、またはこれらの両方に位置する、項目28に記載の抗体分子。
(項目30)
前記スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3のうちの1つまたは複数)、前記軽鎖の定常領域、またはこれらの両方に位置する、項目28または29に記載の抗体分子。
(項目31)
2つまたはこれを超える重鎖を含み、各重鎖が、1つのスルファターゼモチーフを含む、項目28から30のいずれかに記載の抗体分子。
(項目32)
2つまたはこれを超える軽鎖を含み、各軽鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、項目28から31のいずれかに記載の抗体分子。
(項目33)
が、アルギニン(R)である、項目19から32のいずれかに記載の抗体分子。
(項目34)
(存在する場合)、X およびX が、それぞれ独立して、脂肪族アミノ酸、硫黄含有アミノ酸、または極性の非荷電アミノ酸である、項目19から33のいずれかに記載の抗体分子。
(項目35)
が、存在する場合、L、M、V、S、またはTであり、ある実施形態では、X およびX は、それぞれ独立して、S、T、A、V、G、またはCである、項目19から34のいずれかに記載の抗体分子。
(項目36)
ADCを生成する方法であって、アルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載されるアルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子)を、抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)と、前記抗体分子のアルデヒドと前記抗微生物性ペプチドの反応性基との反応が生じることを可能とする条件下で接触させ、これにより、前記ADCを生成するステップを含む、方法。
(項目37)
前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子が、2−ホルミル−グリシン残基(例えば、Z におけるFGly’)を含む、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記抗微生物性ペプチドが、アミノオキシまたはヒドラジド反応性基を含む、項目36または37に記載の方法。
(項目39)
反応混合物中で、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、前記抗微生物性ペプチドと合わせるステップを含む、項目36から38のいずれかに記載の方法。
(項目40)
前記抗微生物性ペプチドを、前記抗体分子と接触させるか、または抗微生物性ペプチドの抗体分子に対する所望される比、例えば、約1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、またはこれを超える比を得るために十分な量において、反応混合物中に提供する、項目36から39のいずれかに記載の方法。
(項目41)
ヒドラジノ−イソ−ピクテ−スペングラー(HIPS)ライゲーションにより、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子と前記抗微生物性ペプチドをカップリングさせる、項目36から40のいずれかに記載の方法。
(項目42)
オキシムおよびヒドラジドとのコンジュゲーションと、これに続く還元により、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子と前記抗微生物性ペプチドをカップリングさせる、項目36から40のいずれかに記載の方法。
(項目43)
前記ADCを、例えば、反応混合物から単離する(例えば、精製する)ステップをさらに含む、項目36から42のいずれかに記載の方法。
(項目44)
前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、前記抗微生物性ペプチドと接触させる前に(例えば、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、反応混合物中で、前記抗微生物性ペプチドと合わせる前に)、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子をフォールディングさせる、項目36から43のいずれかに記載の方法。
(項目45)
抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)および共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)を含むADCならびに薬学的に許容される担体を含む組成物(例えば、医薬組成物)であって、前記抗体分子が、本明細書で記載される修飾スルファターゼモチーフを含む、組成物。
(項目46)
抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)および抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)を含むADCならびに薬学的に許容される担体を含む反応混合物であって、前記抗体分子が、本明細書で記載されるスルファターゼモチーフ(例えば、修飾スルファターゼモチーフ)を含む、反応混合物。
(項目47)
細菌感染または関連障害を処置または防止する方法であって、前記方法が、それを必要とする被験体に、ADCまたはADCを含む医薬組成物を、前記細菌感染または前記関連障害を処置または防止するのに有効な量で投与するステップを含み、前記ADCが、抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)および共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)を含み、前記抗体分子が、本明細書で記載される修飾スルファターゼモチーフを含む、方法。
(項目48)
前記細菌感染が、グラム陰性細菌と関連する、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記細菌感染が、Pseudomonas感染である、項目47または48に記載の方法。
(項目50)
前記細菌感染が、Pseudomonas aeruginosaと関連する、項目47から49のいずれかに記載の方法。
(項目51)
本明細書で記載されるアルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子をコードする、ヌクレオチド配列を含む核酸。
(項目52)
本明細書で記載されるエピトープに結合する抗LPS抗体分子またはADCであって、前記抗体分子または前記ADCが、修飾スルファターゼモチーフ(例えば、本明細書で記載される修飾スルファターゼモチーフ)を含む、抗LPS抗体分子またはADC。
(項目53)
Pseudomonas aeruginosaのコアLPSの高リン酸化HepI残基に結合する、項目51に記載の抗体分子またはADC。
(項目54)
抗LPS抗体分子(例えば、本明細書で記載される抗LPS抗体分子)および共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチド(例えば、本明細書で記載される抗微生物性ペプチド)を含むADCであって、
(a)リシンコンジュゲーション(例えば、抗体反応性基として表面露出リシンを使用する)、
(b)鎖間ジスルフィド(例えば、HC−HCまたはHC−LCを連結するジスルフィドを使用する)、
(c)非天然アミノ酸(例えば、アルデヒド、アジド、またはアルキンで置換したアミノ酸)、
(d)生体分解性ポリマー(例えば、リシンまたはチオール)
を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされている、ADC。
(項目55)
(a)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子が、前記抗微生物性ペプチドにおける活性化されたアミノ酸に直接コンジュゲートされている、項目54に記載のADC。
(項目56)
(a)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子におけるリシンが、チオール反応性基に変換され、前記チオール反応性基を持つ抗体分子が、チオール化抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、項目54に記載のADC。
(項目57)
(a)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子におけるリシンが、遊離チオールに変換され、前記遊離チオールを持つ抗体分子が、チオール反応性抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、項目54に記載のADC。
(項目58)
(b)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子の鎖間ジスルフィドが還元され、還元された前記鎖間ジスルフィドを持つ抗体分子が、チオール反応性抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、項目54に記載のADC。
(項目59)
(c)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子が、クリックケミストリーを使用して、前記抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、項目54に記載のADC。
(項目60)
(d)を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされ、前記抗微生物性ペプチドが、生体分解性ポリマーにライゲーションされ、前記ポリマーが、前記抗体分子にライゲーションされている、項目54に記載のADC。
(項目61)
項目54から60のいずれかに記載のADCを含む組成物(例えば、医薬組成物)。
(項目62)
細菌感染または関連障害を処置または防止する方法であって、それを必要とする被験体に、項目54から60のいずれかに記載のADCまたは項目61に記載の医薬組成物を、前記細菌感染または前記関連障害を処置または防止するのに有効な量で投与するステップを含む、方法。

Claims (17)

  1. 抗LPS抗体分子および共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドを含む抗体分子−薬物コンジュゲート(ADC)であって、
    前記抗体分子が
    (i)重鎖可変領域(VH)であって、
    (a)配列番号108のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号146のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3、または
    (b)配列番号105のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号106のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3
    を含む、重鎖可変領域(VH)と、
    (ii)配列番号138のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号142のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)と、
    (iii)修飾スルファターゼモチーフ
    を含み、
    前記抗微生物性ペプチドはGGGKFFRKLKKSVKKRAKEFFKKPRVIGVSIPF(配列番号156)のアミノ酸配列を含む
    抗体分子−薬物コンジュゲート(ADC)。
  2. (i)前記修飾スルファターゼモチーフが、式:
    (FGly’)X
    を有し、式中、FGly’は、式:

    を有し、
    式中、Jは、前記共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドであり、
    各Lは、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、アルキニレン、アリーレン、置換アリーレン、シクロアルキレン、置換シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン、置換ヘテロシクレン、アシル、アミド、アシルオキシ、ウレタニレン、チオエステル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、−O−、−S−、−NH−、および置換アミンから独立して選択される二価部分であり、
    nは、0〜40から選択される数であり、
    は、プロリンまたはアラニン残基であり、
    は、存在するか、または存在せず、存在する場合、前記スルファターゼモチーフが、ポリペプチドのN末端にある場合にXが存在するという条件で、任意のアミノ酸であり、
    およびXは、それぞれ独立して、任意のアミノ酸であり、
    は、塩基性アミノ酸である、
    (ii)前記抗体分子が、フォールディング状態にある場合、溶媒接触可能表面に、前記共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドを提示する、
    (iii)前記修飾スルファターゼモチーフが、異種の修飾スルファターゼモチーフである、
    (iv)前記修飾スルファターゼモチーフが、12またはこれ未満(例えば、11もしくはこれ未満、10もしくはこれ未満、9もしくはこれ未満、8もしくはこれ未満、7もしくはこれ未満、または6もしくはこれ未満)のアミノ酸残基を含むか、またはこれらからなる、
    (v)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記ADC内の、抗体分子鎖のN末端、抗体分子鎖のC末端、または前記抗体分子の溶媒接触可能ループに位置する、
    (vi)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の重鎖(またはその断片)に位置する、
    (vii)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3)、例えば、前記重鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する
    (viii)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の軽鎖(またはその断片)に位置する、請求項1から8のいずれかに記載のADC。
    (ix)前記修飾スルファターゼモチーフが、軽鎖の定常領域、例えば、前記軽鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、および/または
    (x)前記ADCが、複数の修飾スルファターゼモチーフ、例えば、2つまたはこれを超える(例えば、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはこれを超える)修飾スルファターゼモチーフを含み、必要に応じて、
    (a)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の、重鎖(またはその断片)、軽鎖(またはその断片)、またはこれらの両方に位置する、
    (b)前記修飾スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3のうちの1つまたは複数)、前記軽鎖の定常領域、またはこれらの両方に位置する、
    (c)前記ADCが、2つまたはこれを超える重鎖を含み、各重鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、および/または
    (d)前記ADCが、2つまたはこれを超える軽鎖を含み、各軽鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、
    請求項1に記載のADC。
  3. (i)が、アルギニン(R)である、
    (ii)X (存在する場合)、X およびX が、それぞれ独立して、脂肪族アミノ酸、硫黄含有アミノ酸、または極性の非荷電アミノ酸である、および/または
    (iii)X が、存在する場合、L、M、V、S、またはTであり、ある実施形態では、X およびX は、それぞれ独立して、S、T、A、V、G、またはCである、
    請求項1または2に記載のADC。
  4. (i)重鎖可変領域(VH)であって、
    (a)配列番号108のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号146のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3、または
    (b)配列番号105のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号106のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3
    を含む、重鎖可変領域(VH)と、
    (ii)配列番号138のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号142のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)と、
    (iii)
    のアミノ酸配列を有する、スルファターゼモチーフ
    を含むアルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子であって、式中、
    は、システイン、セリン、または2−ホルミルグリシン残基であり、
    は、プロリンまたはアラニン残基であり、
    は、存在するか、または存在せず、存在する場合、異種スルファターゼモチーフが、アルデヒドでタグ付けしたポリペプチドのN末端にある場合にXが存在するという条件で、任意のアミノ酸であり、
    およびXは、それぞれ独立して、任意のアミノ酸であり、
    は、塩基性アミノ酸である、
    抗体分子。
  5. (i)前記抗体分子が、フォールディング状態にある場合、溶媒接触可能表面に、共有結合的にカップリングさせた抗微生物性ペプチドを提示することが可能である、
    (ii)前記スルファターゼモチーフが、異種スルファターゼモチーフ、および/または非修飾スルファターゼモチーフもしくは修飾スルファターゼモチーフである、
    (iii)前記スルファターゼモチーフが、12またはこれ未満(例えば、11もしくはこれ未満、10もしくはこれ未満、9もしくはこれ未満、8もしくはこれ未満、7もしくはこれ未満、または6もしくはこれ未満)のアミノ酸残基を含むか、またはこれらからなる、
    (iv)前記スルファターゼモチーフが、前記ADC内の、抗体分子鎖のN末端、抗体分子鎖のC末端、または前記抗体分子の溶媒接触可能ループに位置する、
    (v)前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の重鎖(またはその断片)に位置する、
    (vi)前記スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3)、例えば、前記重鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、
    (vii)前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の軽鎖(またはその断片)に位置する、
    (viii)前記スルファターゼモチーフが、軽鎖の定常領域、例えば、前記軽鎖の定常領域の末端(例えば、C末端)に位置する、
    (ix)前記抗体分子が、複数のスルファターゼモチーフ、例えば、2つまたはこれを超える(例えば、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはこれを超える)修飾スルファターゼモチーフを含み、必要に応じて、
    (a)前記スルファターゼモチーフが、前記抗体分子の、重鎖(またはその断片)、軽鎖(またはその断片)、またはこれらの両方に位置する、
    (b)前記スルファターゼモチーフが、前記重鎖の定常領域(例えば、CH1、CH2、またはCH3のうちの1つまたは複数)、前記軽鎖の定常領域、またはこれらの両方に位置する、
    (c)前記抗体分子が、2つまたはこれを超える重鎖を含み、各重鎖が、1つのスルファターゼモチーフを含む、および/または
    (d)前記抗体分子が、2つまたはこれを超える軽鎖を含み、各軽鎖が、1つの修飾スルファターゼモチーフを含む、
    (x)Z が、アルギニン(R)である、
    (xi)X (存在する場合)、X およびX が、それぞれ独立して、脂肪族アミノ酸、硫黄含有アミノ酸、または極性の非荷電アミノ酸である、および/または
    (xii)X が、存在する場合、L、M、V、S、またはTであり、必要に応じて、X およびX は、それぞれ独立して、S、T、A、V、G、またはCである、
    請求項に記載の抗体分子。
  6. ADCを生成する方法であって、アルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子を、抗微生物性ペプチドと、前記抗体分子のアルデヒドと前記抗微生物性ペプチドの反応性基との反応が生じることを可能とする条件下で接触させ、これにより、前記ADCを生成するステップを含み、
    ここで、前記抗体分子が、
    (i)重鎖可変領域(VH)であって、
    (a)配列番号108のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号146のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3、または
    (b)配列番号105のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号106のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を含むHCDR3
    を含む、重鎖可変領域(VH)と、
    (ii)配列番号138のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号142のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)と
    を含み、
    前記抗微生物性ペプチドはGGGKFFRKLKKSVKKRAKEFFKKPRVIGVSIPF(配列番号156)のアミノ酸配列を含む、
    方法。
  7. (i)前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子が、2−ホルミル−グリシン残基(例えば、ZにおけるFGly’)を含む、
    (ii)前記抗微生物性ペプチドが、アミノオキシまたはヒドラジド反応性基を含む、
    (iii)前記方法が、反応混合物中で、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、前記抗微生物性ペプチドと合わせるステップを含む、
    (iv)前記抗微生物性ペプチドを、前記抗体分子と接触させるか、または抗微生物性ペプチドの抗体分子に対する所望される比、例えば、約1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、またはこれを超える比を得るために十分な量において、反応混合物中に提供する、
    (v)ヒドラジノ−イソ−ピクテ−スペングラー(HIPS)ライゲーションにより、またはオキシムおよびヒドラジドとのコンジュゲーションと、これに続く還元により、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子と前記抗微生物性ペプチドをカップリングさせる、
    (vi)前記方法が、前記ADCを、例えば、反応混合物から単離する(例えば、精製する)ステップをさらに含む、および/または
    (vii)前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、前記抗微生物性ペプチドと接触させる前に(例えば、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子を、反応混合物中で、前記抗微生物性ペプチドと合わせる前に)、前記アルデヒドでタグ付けした抗体分子をフォールディングさせる、
    請求項に記載の方法。
  8. 請求項1から3のいずれかに記載のADCならびに薬学的に許容される担体を含む組成物(例えば、医薬組成物)。
  9. 請求項1から3のいずれかに記載のADCを含む反応混合物。
  10. 細菌感染または関連障害を処置または防止する方法における使用のための、請求項1から3のいずれかに記載のADCを含む医薬組成物であって、
    必要に応じて、前記細菌感染が、
    (i)グラム陰性細菌と関連する、
    (ii)Pseudomonas感染である、および/または
    (iii)Pseudomonas aeruginosaと関連する、
    医薬組成物
  11. 請求項4または5に記載のアルデヒドでタグ付けした抗LPS抗体分子をコードする、ヌクレオチド配列を含む核酸。
  12. 請求項1から3のいずれかに記載のADCまたは請求項4もしくは5に記載の抗体分子によって結合されるエピトープに結合する抗LPS抗体分子またはADCであって、
    必要に応じて、Pseudomonas aeruginosaのコアLPSの高リン酸化HepI残基に結合する、抗体分子またはADC。
  13. 請求項1から3のいずれかに記載のADCであって、
    (a)リシンコンジュゲーション(例えば、抗体反応性基として表面露出リシンを使用する)、
    (b)鎖間ジスルフィド(例えば、HC−HCまたはHC−LCを連結するジスルフィドを使用する)、
    (c)非天然アミノ酸(例えば、アルデヒド、アジド、またはアルキンで置換したアミノ酸)、
    (d)生体分解性ポリマー(例えば、リシンまたはチオール)
    を介して、前記抗微生物性ペプチドが、前記抗体分子とカップリングされており、
    必要に応じて、前記抗微生物性ペプチドが、
    (i)リシンコンジュゲーションを介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子が、前記抗微生物性ペプチドにおける活性化されたアミノ酸に直接コンジュゲートされている、
    (ii)リシンコンジュゲーションを介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子におけるリシンが、チオール反応性基に変換され、前記チオール反応性基を持つ抗体分子が、チオール化抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、
    (iii)リシンコンジュゲーションを介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子におけるリシンが、遊離チオールに変換され、前記遊離チオールを持つ抗体分子が、チオール反応性抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、
    (iv)鎖間ジスルフィドを介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子の鎖間ジスルフィドが還元され、還元された前記鎖間ジスルフィドを持つ抗体分子が、チオール反応性抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、
    (v)非天然アミノ酸を介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗体分子が、クリックケミストリーを使用して、前記抗微生物性ペプチドにライゲーションされている、または
    (vi)生体分解性ポリマーを介して前記抗体分子とカップリングされ、前記抗微生物性ペプチドが、生体分解性ポリマーにライゲーションされ、前記ポリマーが、前記抗体分子にライゲーションされている、
    ADC。
  14. 請求項13に記載のADCを含む組成物(例えば、医薬組成物)。
  15. 細菌感染または関連障害を処置または防止する方法における使用のための、請求項13に記載のADCを含む医薬組成物。
  16. 細菌感染または関連障害を処置または防止するための医薬の製造のための、請求項13に記載のADCまたは請求項14に記載の医薬組成物の使用。
  17. 細菌感染または関連障害を処置または防止するための医薬の製造のための、請求項1から3のいずれかに記載のADCまたは請求項1から3のいずれかに記載のADCを含む医薬組成物の使用であって、
    必要に応じて、前記細菌感染が、
    (i)グラム陰性細菌と関連する、
    (ii)Pseudomonas感染である、および/または
    (iii)Pseudomonas aeruginosaと関連する、
    使用。


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