JP2020506058A - 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材を製造する方法 - Google Patents

無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材を製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020506058A
JP2020506058A JP2019535944A JP2019535944A JP2020506058A JP 2020506058 A JP2020506058 A JP 2020506058A JP 2019535944 A JP2019535944 A JP 2019535944A JP 2019535944 A JP2019535944 A JP 2019535944A JP 2020506058 A JP2020506058 A JP 2020506058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
substrate
drive belt
pillar
recessed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019535944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6976333B2 (ja
Inventor
ファン デン ヘーフェル ローベルト
ファン デン ヘーフェル ローベルト
ヘラルト フーベルテュス ロンペン ギヨーム
ヘラルト フーベルテュス ロンペン ギヨーム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2020506058A publication Critical patent/JP2020506058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6976333B2 publication Critical patent/JP6976333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/02Punching blanks or articles with or without obtaining scrap; Notching
    • B21D28/16Shoulder or burr prevention, e.g. fine-blanking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/14Making other particular articles belts, e.g. machine-gun belts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

本発明は、上側に位置する接触領域(15)と下側に位置する凹設された面部分(14)とを形成するピラー部分(11)とベース部分(10)とを有する横断部材(1)を製造する方法に関する。横断部材(1)は、駆動ベルトの一部となるように定められている。本発明によれば、基材(50)から横断部材(1)を切り抜く前に、ピラー部分(11)の側で、孔(53)が、ピラー部分(11)の、下側に位置する凹設された面部分(14)の位置で、基材(50)に穿孔される。その後で、下側に位置する凹設された面部分(14)が、基材(50)にプレスされ、そのときになって横断部材(1)が、完全に基材(50)から切り抜かれる。

Description

本開示は、2つのプーリと駆動ベルトとを有する無段変速機に用いられる駆動ベルトの一部になるように定められた横断部材の製造方法に関する。そのような駆動ベルトは、一般的に知られていて、主に2つのトランスミッションプーリの周囲でその間を走行するように用いられており、これらのプーリの各々は、可変幅のV溝を形成し、V溝の中に、駆動ベルトのそれぞれの周方向部分が保持されている。
公知のタイプの駆動ベルトは、実質的に連続する横断部材の列を有し、横断部材は、無端キャリアの周に接してその周囲に取り付けられている。各々のそのような横断部材は、開口を画定し、開口は、駆動ベルトの半径方向外側を向いて開いていて、無端キャリアのそれぞれの周部分を収容しかつ制限する一方、無端キャリアの周に沿った横断部材の運動を可能にする。無端キャリアは、半径方向で互いに重ね合わされた複数の平らで薄いリングにより形成されている。当業者にはプッシュベルトとも称されるこの典型的なタイプの駆動ベルトは、たとえば国際特許出願である国際公開第2015/177372号において公知である。
前述および後述の記載において、軸方向、半径方向および周方向は、円形姿勢に配置されたときの駆動ベルトに対して設定されている。さらに、横断部材の厚さ寸法は、駆動ベルトの周方向に設定されており、横断部材の高さ寸法は、前述の半径方向に設定されており、横断部材の幅方向は、前述の軸方向に設定されている。
公知の横断部材は、1つのベース部分と、ベース部分のそれぞれの軸方向側でベース部分から半径方向外方へ延在する2つのピラー部分とを有する。無端キャリアを収容している前述の開口は、1つのベース部分と2つのピラー部分とによりこれらの間に画定されている。ベース部分は、ピラー部分の間に延在し、半径方向外側で無端キャリアを支持するために開口の底部を形成する支持面を形成している。
駆動ベルトの横断部材の列において、横断部材の前側本体面の少なくとも一部は、前述の列におけるそれぞれ先行の横断部材の後側本体面の少なくとも一部に当接するのに対して、横断部材の後側本体面の少なくとも一部は、それぞれ後続の横断部材の前側本体面の少なくとも一部に当接する。横断部材のこれらの前面および後面の少なくとも1つ、たとえば前面は、軸方向に延在する凸状に湾曲した面部分を含む。この湾曲した面部分は、前面を、互いに対して所定の角度に向けられた半径方向外側面部分と半径方向内側面部分とに分割する。駆動ベルトにおいて当接している横断部材は、互いに対して傾動することができる一方、そのような湾曲した面部分で、かつこれを介して、相互の接触が維持され、ゆえに、そのような湾曲した面部分は、以下、傾動縁と称される。傾動縁は、駆動ベルトの横断部材の列が、トランスミッションプーリによりもたらされたリングスタックの局所的な湾曲に追従することを可能にする。
たとえば国際公開第2013/097884号において、作動中の振動を低減するために、駆動ベルトの前述の軌道部分において横断部材の間の正確に定義された接触を提供することが当業者に知られている。特に、傾動縁と各ピラー部分の半径方向外側部分との間で、横断部材の前面の一部が、少なくとも傾動縁およびピラー部分の半径方向外側部分に対して相対的にわずかに凹設されている、つまりある程度凹んでいる。したがって、駆動ベルトの横断部材の列において、少なくとも傾動縁およびピラー部分の前述の半径方向外側部分は、隣接する横断部材の間の相互接触領域として機能する一方、そのような相互接触は、横断部材の前面の前述の凹設された部分の位置では回避されている。換言すると、横断部材の厚さは、前述の接触領域の位置では、前面の、前述の相対的に凹設された部分の位置よりも大きい。しかし実際には、そのような厚さの差は、絶対的に小さく、通常は、最小で5マイクロメートル〜10マイクロメートル、最大で約100マイクロメートルの大きさのオーダーにある。
通常は、横断部材は、打抜き装置による公知の打抜きプロセスで、基材のストリップまたはプレートから製造されている、つまり切り取られている。公知の打抜き装置は、ダイスとガイドプレートと打抜きポンチとを有し、そのうちの打抜きポンチは、成形されるべき横断部材の外側輪郭に実質的に対応する輪郭を有する一方、ダイスおよびガイドプレートは、打抜きポンチが収容される対応する輪郭を有する内側のキャビティを有する。公知の打抜きプロセスでは、基材は、ガイドプレートとダイスとによりこれらの間に挟持され、打抜きポンチは、ガイドプレートの側からダイスの側へ基材を通ってプレスされ、これにより、横断部材を基材から切り抜く。さらに、公知の打抜き装置およびプロセスにおいて、対応ポンチまたはエジェクタが、打抜きポンチに対して反対の基材の側に設けられている。打抜き装置のこの後者のアッセンブリは、横断部材を打ち抜く間に、打抜きポンチとエジェクタとのそれぞれの端面によりこれらの間で基材が塑性変形されることにより、横断部材の前面および/または後面が成形されて、寸法調整されることを可能にする。特に、前面の前述の凹設された部分は、これに対応する、エジェクタの端面の相対的に隆起した部分により作製される。その部分は、基材に押し込まれて基材のいくぶんかの量を変位させ、したがって基材の厚さが局所的に低減される。もちろん、前述の凹設された部分を形成するために変位させられた、基材の量は、最終的に基材の他の所に至る。特に、そのような基材のいくぶんかの量は、傾動縁の方へかつ/またはピラー部分の前述の半径方向外側部分に、つまり前述の接触領域の方へ変位させられる。
本開示によれば、公知の打抜きプロセスは、横断部材の,結果として生じる厚さに関して、特に接触領域と、前面の、相対的に凹設された部分との間の厚さの前述の差に関して、大量生産においてコントロールすることが困難である。たとえば、前述の相対的に凹設された部分から接触領域へ変位させられた量の基材は、横断部材の、(局所的に)予定された厚さを実現するために正確に設定されなければならない。したがって、エジェクタの端面の定期的な再加工が、製作された横断部材の寸法精度を維持するために必要とされている。基材の要求される変位を実現するためにエジェクタにより及ぼす必要がある力も相当大きいが、この力は、それでもなお各打抜きストローク内で、これらのストロークの間で正確にコントロールしなければならない。
本開示によれば、公知の打抜きプロセスは、少なくとも必要とされるエジェクタの力の低減に関して、しかし潜在的にはエジェクタ内で製作される横断部材の寸法精度に関しても改善する余地がある。特に、本開示によれば、各横断部材は、少なくとも3つのステップで、基材から切り取られている。
−まず、あとで前述の相対的に凹設された部分がピラー部分に設けられる位置において、両方のピラー部分の少なくとも1つの側で、穿孔ポンチにより孔を基材に穿孔することにより、横断部材のピラー部分を少なくとも部分的に切り取り、
−次いで、2つの成形工具の間で基材を局所的に圧縮することにより、ピラー部分に、相対的に凹設された部分を形成し、
−少なくとも打抜きポンチとエジェクタとを用いて、基材から横断部材の一部または全部の輪郭を切り取る。
本開示によれば、各ピラー部分の少なくとも1つの側に孔が予備成形されているので、各ピラー部分の凹設された部分を形成するために変位させられた前述の量の基材は、より容易に流れることが可能であり、特に孔により提供された自由空間内へ少なくとも部分的に流れることが可能である。したがって、前述の必要とされるエジェクタの力が低減されている、かつ/または横断部材の寸法精度が改善されている。
好ましくは、第2のステップと第3のステップとで同一の工具が使用される、つまり好ましくは、第2のステップの成形工具のうちの一方が、第3のステップで打抜きポンチとしても機能し、第2のステップの他方の成形工具が、第3のステップのエジェクタとしても機能する。その上特に、前述の第2のステップと第3のステップとは、短い連続でまたはさらに少なくとも部分的に同時に実行される。
好ましくは、第1のステップで、孔が、ピラー部分の両側で基材に穿孔される。この場合、4つの穿孔ポンチが使用され、4つの孔が形成され、好適には、基材の前述の量がピラー部分の両側へ変位させられることを可能にする。
次に、前述の横断部材の製造方法を、図面を参照した以下の記載に基づいて例を用いて詳しく説明する。
2つのプーリと1つの駆動ベルトとを有するトランスミッションの簡略化された概略側面図である。 ほぼV字形状の横断部材を有する公知の駆動ベルトを、駆動ベルトの周方向に面した駆動ベルトの横断面図で示していて、駆動ベルトの横断部材のみの別個の側面図も含まれる。 打抜き装置の打抜き領域と、打抜き領域に配置された基材との縦断面図を概略的に示す。 横断部材を打ち抜く基本プロセスを図3の打抜き装置とともに概略的に示す。 3つのステップで横断部材を製造する新規な方法を概略的に示す。 3つのステップで横断部材を製造する新規な方法を概略的に示す。
図1は、たとえば乗用車の動力伝達経路において使用するための無段変速機100の主要部分を側面図で概略的に示している。このトランスミッション100は、それ自体広く知られていて、少なくとも第1の可変径プーリ101と第2の可変径プーリ102とを有する。動力伝達経路において、第1のプーリ101は、原動機、つまりエンジンに接続されているとともにこれにより駆動され、第2のプーリ102は、通常は、複数の歯車を介して自動車の被動輪に接続されている。
両方のトランスミッションプーリ101,102は、それぞれのプーリ101,102のプーリ軸103,104に固定された第1の円錐形のプーリシーブと、それぞれのプーリ軸103,104に対して軸方向に変位可能であり、回転方向でのみプーリ軸103,104に固定された第2の円錐形のプーリシーブとを有する。トランスミッションの駆動ベルト99は、プーリ101,102のプーリシーブの間に収容されているとともに、プーリ101,102の周囲に巻き掛けられている。図1から明らかなように、トランスミッション100における駆動ベルト99の軌道は、2つの直線的な部分STと2つの湾曲した部分CTとを含み、湾曲した部分CTにおいて、駆動ベルト99は、2つのトランスミッションプーリ101,102のそれぞれ1つの周囲で湾曲している。
トランスミッションの作動中、駆動ベルト99は、両方のプーリ101,102のプーリシーブにより、これらのプーリシーブの間に挟持されていて、したがって、摩擦によりこれらのプーリシーブの間の回転接続を提供する。この目的を達成するために、各プーリ101,102のそれぞれ可動のプーリシーブに作用している、電子制御可能であって通常は液圧式に作動する移動手段が、トランスミッション100に設けられている(図示されていない)。駆動ベルト99に締付力を及ぼすことに加えて、これらの移動手段は、プーリ101,102において駆動ベルト99のそれぞれの半径方向位置R1,R2を、ひいてはプーリ101,102のプーリ軸103,104の間でトランスミッション100により提供される速度比をも制御する。
公知の駆動ベルト99は、無端キャリア8と、複数の横断部材1とから成る。横断部材1は、少なくとも実質的に連続的な列を成して無端キャリア8の周に沿って無端キャリア8に取り付けられている。駆動ベルト99において、横断部材1は、無端キャリア8の周に沿って可動であり、この無端キャリア8は、通常は、複数の柔軟な金属帯体、つまり薄くて平らな金属リングから成り、これらの金属帯体は、1つが別の1つを囲むように積層されている、つまり互いに重ね合わされている。
図2には、公知の駆動ベルト99がより詳細に示されている。図2の右側には、駆動ベルト99が、ベルトの周方向に面する断面図で示されており、図2の左側には、横断部材1だけの断面が示されている。
公知の横断部材1は、ベース部分10と2つのピラー部分11とを有し、そのうちのベース部分10は、駆動ベルト99の主に軸方向に延在しており、そのうちのピラー部分11は、駆動ベルト99の主に半径方向に、各々がベース部分10のそれぞれの軸方向側から延在している。その厚さ方向で、横断部材1は、横断部材1の後面2と前面3との間で延在していて、後面2と前面3との両方は、少なくともほぼ、駆動ベルト99の周方向に向けられている。横断部材1のピラー部分11とベース部分10との間に、横断部材は、無端キャリア8の周方向の部分を収容するための開口5を画定している。
特に駆動ベルト99の直線的な部分STにおいて、公知の駆動ベルト99の横断部材1が駆動ベルト99の無端キャリア8から分離し得ることを阻止するために、各々の横断部材1の少なくとも1つのピラー部分11に、軸方向で開口5の一部にわたって延在しているフック部分13が設けられている。したがって、駆動ベルト99において、無端キャリア8は、半径方向で、横断部材1のフック部分13により、横断部材1の中央の開口5に収容されている。
横断部材1の各々のピラー部分11には、突出部またはスタッド6が設けられており、スタッド6は、前面3から、実質的に前述の周方向に突出している。駆動ベルト99において、スタッド6は、反対側に、つまり隣接する横断部材1の後面2に設けられた窪み部またはポケット7に挿入されるようになっており、これにより少なくとも、ポケットの内周に対するスタッド6の外周の隙間により決定される範囲において、隣接する横断部材1の間の相対運動が制限される。
横断部材1の軸方向側で、横断部材1には、トランスミッションプーリ101,102(のプーリシーブ)に接触するための複数の接触面12が設けられている。これらの接触面12は、互いに、トランスミッションプーリ101,102の円錐形のプーリシーブの間に成される角度にぴったり一致する角度に方向付けられている。
横断部材1は、横断部材1の前面3にいわゆる傾動縁4が設けられている。この傾動縁4は、実質的に一定の厚さの横断部材1の半径方向外側部分と、半径方向内方へ傾斜した、横断部材1の半径方向内側部分との間の軸方向に延在する移行部を表している。通常は、傾動縁4は、滑らかに凸状に湾曲している。
横断部材1の各々のピラー部分11における、横断部材1の前面3の一部14が、図2に誇張して概略的に示されているように、傾動縁4および各々のピラー部分11の半径方向外側部分15に対して凹設されている。したがって、駆動ベルト99の直線的な部分STにおける横断部材1の列において、少なくとも傾動縁4およびピラー部分11の前述の半径方向外側部分15は、隣接する横断部材1の間の相互接触領域として用いられる一方、そのような相互接触は、横断部材1の前面3の前述の凹設された部分14の位置では回避されている。これらの隣接する横断部材1が、駆動ベルト99の湾曲した部分CTにおいて互いに対して傾動されているとき、これらの横断部材1は、傾動縁4で接触したままである(ことができる)。
横断部材1は、通常は、打抜き装置60による打抜きプロセスでプレート状のまたはストリップ状の基材50から切り抜かれる。図3および図4において、打抜き装置60および基材50が、断面図で概略的に示されている。打抜き装置60には、打抜きポンチ30、エジェクタ40、ガイドプレート70およびダイス80が設けられている。ガイドプレート70およびダイス80の両方は、基材50をこれらの間に挟み込んで、打抜きポンチ30とエジェクタ40とを、ガイドプレート70およびダイス80のそれぞれのガイドスペース71,81に収容するように機能する。基材50の、打抜きポンチ30とエジェクタ40との間に位置する部分51は、横断部材1となるように定められている。したがって、打抜きポンチ30とエジェクタ40とは、実質的に横断部材1の外側輪郭に対応する輪郭を有する。
打抜き中に、打抜きポンチ30の底部端面、つまり作業面31と、エジェクタ40の頂部端面、つまり作業面41とは、基材50の互いに反対側で、基材50に対して押し付けられ、打抜きポンチ30とエジェクタ40とは、打抜きポンチ30からエジェクタ40への通常の方向に、基材50を完全に貫通するように同時に動かされる。その結果、横断部材1は、図4に示されているように、ダイス80の縁に沿って基材50から切り抜かれる。さらに打抜き中に、横断部材1の、横断部材1の傾動縁4とスタッド6とを含む前面3が、エジェクタ40の作業面41によりプレス成形され、横断部材1の、横断部材1内に設けられたポケット7を含む後面2が、打抜きポンチ30の作業面31によりプレス成形される。特にポケット7を形成するために、打抜きポンチ30の作業面31に、突起(図示されていない)が設けられている。
本開示によれば、図5および図6に示されたように、基材50からの横断部材1の切断は、3つのステップで実行される。図5に示された、そのような新規な製造方法の第1のステップで、4つの孔53が、4つの穿孔ポンチ90により基材50に穿孔される。穿孔ポンチ90の周面の一部は、横断部材1の2つの各々のピラー部分11の2つの側面のうちのそれぞれ1つの少なくとも一部を設定し、横断部材1は、やはりこの第1のステップで、基材50から切り取られるべきである。図5には、穿孔ポンチ90により基材50から除去された材料52と、これにより形成された孔53とが、実線で示されている一方、まだなお切断されるべき横断部材1の輪郭の残部は、破線で示されている。孔53は、横断部材1の、特に横断部材1のピラー部分11の前面3の、まだなお形成されるべき凹設された部分14に整合して位置している。
基材50の同一の部分が、その後で、図6に示された新規な製造方法の第2のステップおよび第3のステップにさらされる。第2のステップでは、予備成形された孔53の間に位置する基材50の2つの部分54が、2つの成形工具、つまりスタンプ100(そのうちの1つだけが図5の描画において認められる)の間で圧縮され、塑性変形され、横断部材1の前述の凹設された部分14が形成される。そのような圧縮の結果、2つのスタンプ100の間で圧縮された基材50は、いくぶんか、予備成形された孔53の方へその中へ入り込む。最後に、第3のステップで、横断部材1の輪郭の残部が、上述の従来慣用の打抜きプロセスで、好適には、それぞれ打抜きプロセスのカッタ30およびエジェクタ40として、第2のプロセスステップの前述のスタンプ100を、この第3のプロセスステップでも使用して、基材50から切り抜かれる。
本開示は、前述の説明の全体および添付図面の全ての詳細に加えて、添付の特許請求の範囲の全ての特徴にも関し、これらの特徴を含む。請求項における括弧書きの符号は、請求項の範囲を限定するのではなく、単に、それぞれの特徴の拘束力のない例として提供されている。請求項に記載された特徴は、場合により、任意の製品または任意のプロセスにおいて別々に適用することができるが、同時にこれらの特徴の2つ以上のあらゆる組合せを適用することもできる。
本開示によって表された発明は、明細書に明示的に言及された実施の形態および/または実施例に限定されるのではなく、特に当業者が至る範囲にあるその変更、変形および実用的な適用も含む。

Claims (3)

  1. 無段変速機に用いられる駆動ベルト(99)に使用するのに適した横断部材(1)を製造する方法であって、
    前記横断部材(1)は、ベース部分(10)とピラー部分(11)とを有し、前記横断部材(1)の前側面(3)における前記ピラー部分(11)に、凹設された部分(14)が設けられており、該凹設された部分(14)は、前記前側面(3)の別の部分(15)に対して相対的に凹設されており、前記方法では、前記横断部材(1)が、基材(50)から切り取られる、横断部材(1)を製造する方法において、
    前記横断部材(1)を、少なくとも3つのプロセスステップで、前記基材(50)から製造し、
    前記3つのプロセスステップのうちの第1のプロセスステップで、少なくとも1つの孔(53)を、前記基材(50)に穿孔し、前記孔(53)の周方向面の一部が、前記前側面(3)の前記凹設された部分(14)にすぐ隣接する前記ピラー部分(11)の側面に該当し、前記3つのプロセスステップのうちの第2のプロセスステップで、前記凹設された部分(14)を、前記基材(50)のそれぞれ反対側に位置する2つのスタンプ(100)により、特に前記スタンプ(100)を互いの方へ向けて押し付けることにより、前記基材(50)にプレスし、前記3つのプロセスステップのうちの第3のプロセスステップで、前記横断部材(1)の一部または全体の輪郭を、少なくとも、前記基材(50)のそれぞれ反対側に配置された打抜きポンチ(30)とエジェクタ(40)とにより、前記基材(50)から打ち抜く
    ことを特徴とする、横断部材(1)を製造する方法。
  2. 前記横断部材(1)は、2つのピラー部分(11)を有し、該ピラー部分(11)は、前記ベース部分(10)の両側から互いにほぼ平行に延在しており、両方の前記ピラー部分(11)に、前記前側面(3)の前記凹設された部分(14)が設けられており、前記第1のプロセスステップで、両方の前記ピラー部分(11)の両側に、全部で4つの孔(53)を、前記基材(50)に穿孔することを特徴とする、請求項1記載の横断部材(1)を製造する方法。
  3. 前記第2のプロセスステップにおける前記スタンプ(100)は、前記第3のプロセスステップにおける前記打抜きポンチ(30)および前記エジェクタ(40)として機能し、前記第3のプロセスステップを、少なくとも部分的に前記第2のプロセスステップと同時に実行することを特徴とする、請求項1または2記載の横断部材(1)を製造する方法。
JP2019535944A 2016-12-30 2018-01-02 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材を製造する方法 Active JP6976333B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1042209A NL1042209B1 (en) 2016-12-30 2016-12-30 Method for manufacturing a transverse segment for a drive belt for a continuously variable transmission
NL1042209 2016-12-30
PCT/EP2018/025002 WO2018122399A1 (en) 2016-12-30 2018-01-02 Method for manufacturing a transverse segment for a drive belt for a continuously variable transmission

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020506058A true JP2020506058A (ja) 2020-02-27
JP6976333B2 JP6976333B2 (ja) 2021-12-08

Family

ID=58402095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019535944A Active JP6976333B2 (ja) 2016-12-30 2018-01-02 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材を製造する方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6976333B2 (ja)
CN (1) CN110139997B (ja)
NL (1) NL1042209B1 (ja)
WO (1) WO2018122399A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192459A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Toyota Motor Corp ベルト用エレメントおよびその成形方法およびベルト
JP2009520166A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ロバート ボッシュ ジーエムビーエイチ 無段変速機用プッシュベルトの一部となる横断要素の製造方法
JP2010089122A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Aisin Aw Co Ltd Cvtベルト用エレメントの打ち抜き加工方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3136999B2 (ja) * 1996-07-30 2001-02-19 日産自動車株式会社 無段変速機用vベルト
JP3777986B2 (ja) * 2001-01-18 2006-05-24 日産自動車株式会社 Cvtベルト用エレメントとその製造方法
JP2006183850A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Toyota Motor Corp ベルト用ブロックおよびその成形方法
US8950056B2 (en) * 2009-04-27 2015-02-10 Honda Motor Co., Ltd. Method for manufacturing element for belt of continuously variable transmission
WO2011070857A1 (ja) * 2009-12-08 2011-06-16 本田技研工業株式会社 ワークの打ち抜き製造方法
WO2011077582A1 (ja) * 2009-12-26 2011-06-30 トヨタ自動車株式会社 無段変速機用ベルトのエレメントおよびその製造方法
JP2013130204A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Toyota Motor Corp 無段変速機用エレメントの製造方法及び当該方法で製造されたエレメント
WO2013097884A1 (en) 2011-12-30 2013-07-04 Robert Bosch Gmbh Drive belt for a continuously variable transmission with transverse members provided with contact areas
NL1040811B1 (en) 2014-05-22 2016-03-07 Bosch Gmbh Robert Drive belt for a continuously variable transmission with generally V-shaped transverse members.
JP6130408B2 (ja) * 2015-01-07 2017-05-17 本田技研工業株式会社 無段変速機用ベルトのエレメント形成方法及び装置
JP6506062B2 (ja) * 2015-03-24 2019-04-24 本田技研工業株式会社 無段変速機用金属エレメントの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192459A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Toyota Motor Corp ベルト用エレメントおよびその成形方法およびベルト
JP2009520166A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ロバート ボッシュ ジーエムビーエイチ 無段変速機用プッシュベルトの一部となる横断要素の製造方法
JP2010089122A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Aisin Aw Co Ltd Cvtベルト用エレメントの打ち抜き加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110139997A (zh) 2019-08-16
JP6976333B2 (ja) 2021-12-08
WO2018122399A1 (en) 2018-07-05
CN110139997B (zh) 2021-11-02
NL1042209B1 (en) 2018-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2029298B1 (en) Method for forming a tilting zone on a transverse element for a push belt for a continuously variable transmission
US6742373B2 (en) Method for manufacturing a V-block of a metal belt type continuously variable transmission
JP6976333B2 (ja) 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材を製造する方法
US20090282885A1 (en) Method of forming spring washer blind-holes into a piston for an automobile transmission
JP2006183850A (ja) ベルト用ブロックおよびその成形方法
JP5072335B2 (ja) 連続可変トランスミッション用プッシュベルトの横断要素成形方法
US9328824B2 (en) Cylinder member of automatic transmission and manufacturing method thereof
JP7026503B2 (ja) 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材の製造方法
NL1040585C2 (en) Basic material for a transverse segment for a drive belt for a continuously variable transmission and blanking method using it.
JP5741953B2 (ja) 抜き加工装置
CN108266494B (zh) 无级变速器的传动带的横向段的制造方法及制造的横向段
WO2009084948A1 (en) Blanking assembly that is destined to be applied for the purpose of blanking transverse elements for use in a push belt for a continuously variable transmission
EP2797706B1 (en) Method for forming a tilting zone on a transverse element for a push belt for a continuously variable transmission
JP7322033B2 (ja) 無段変速機用の駆動ベルトための横断セグメントの製造方法
JP6204449B2 (ja) 無段変速機用金属エレメントの製造方法および無段変速機用金属エレメント
JP6396361B2 (ja) 無段変速機用金属エレメントの製造方法
NL1039270C2 (en) Divided blanking member for the purpose of blanking transverse elements for use in a drive belt for a continuously variable transmission.
EP2659161B1 (en) A transverse element for a drive belt and the drive belt
JP2019093440A (ja) エレメント成形方法およびエレメント成形装置
JP2003205342A (ja) 部材結合方法及び部材結合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190829

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6976333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150