JP2020505365A5 - 治療用および神経保護用ペプチドを含む医薬組成物 - Google Patents

Claims (22)

1. 神経保護、神経障害もしくは神経損傷に対して保護することまたはそれらを軽減すること、緑内障を治療すること、加齢黄斑変性または他の遺伝性もしくは後天性網膜変性を治療すること、網膜組織修復を増強すること、先天性免疫細胞の活性化による網膜再生治療を増強すること、あるいは遺伝性もしくは後天性の網膜変性を治療すること、から選択される効果をヒトまたは非ヒト動物の対象に誘導するための医薬組成物において、前記医薬組成物は、前記効果を引き起こすのに有効な量で、前記効果を引き起こす非天然ペプチドを含み、前記医薬組成物は前記対象に投与されるものである、医薬組成物。
2. 前記非天然ペプチドが、グリシニル−アルギニル−グリシニル−システイン酸−スレオニル−プロリンまたはそのフラグメント、同族体、誘導体、薬学的に許容される塩、水和物、異性体、多量体、環状形態、直鎖状形態、共役形態、誘導体もしくは他の修飾形態を含む、請求項１に記載の医薬組成物。
3. 前記医薬組成物が以下の式
   
   を有する有効量の化合物１を含む、請求項２に記載の医薬組成物。
4. 前記医薬組成物が以下の式
   
   を有する有効量の化合物２を含む、請求項２に記載の医薬組成物。
5. 前記医薬組成物は、通常より高い眼内圧による視神経および網膜のうちの少なくとも一方の損傷に対して保護するかまたは同損傷を軽減させるためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
6. 前記医薬組成物は、緑内障、加齢黄斑変性症または網膜色素変性症のような他の遺伝性若しくは後天性の網膜変性に罹患している対象における視神経および網膜のうちの少なくとも一方の損傷に対する保護、同損傷の軽減あるいは損傷後の機能の回復のためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
7. 前記医薬組成物は、神経に対して外傷性の損傷または機械的損傷を受けた対象を治療するためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
8. 前記医薬組成物は、脳、脊髄、または末梢神経系に対して外傷性の損傷または機械的損傷を受けた対象を治療するためのものである、請求項７に記載の医薬組成物。
9. 前記医薬組成物は、脳への外傷または低酸素性傷害を受けた対象に投与されるものである、請求項１に記載の医薬組成物。
10. 前記医薬組成物は、脊髄への外傷または低酸素性傷害を受けた対象に投与されるものである、請求項１に記載の医薬組成物。
11. 前記医薬組成物は、眼科的または全身的である、神経障害性または神経変性性の疾患もしくは障害による神経損傷を保護または軽減するためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
12. 前記医薬組成物は、心停止、脳卒中、または低酸素性傷害の後の脳または他の神経系の損傷に対して保護するかまたはそれらを減少させるためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
13. 前記医薬組成物は、心停止、脳卒中、低酸素性傷害、または外傷の後の脳または他の神経系の損傷の減少後に機能を回復させるためのものである、請求項１に記載の医薬組成物。
14. 非滲出型または萎縮型の加齢黄斑変性に罹患したヒト対象または動物対象の視力を改善するための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、グリシニル−アルギニル−グリシニル−システイン酸−スレオニル−プロリンを含む有効量の化合物を含み、前記医薬組成物は前記対象に投与されるものである、医薬組成物。
15. 前記医薬組成物は硝子体内に投与されるものである、請求項１４に記載の医薬組成物。
16. 前記医薬組成物は硝子体内注射によって投与されるものである、請求項１５に記載の医薬組成物。
17. 前記化合物は、グリシニル−アルギニル−グリシニル−システイン−スレオニル−プロリン−ＣＯＯＨのみからなる、請求項１４に記載の医薬組成物。
18. 前記化合物は、式：
    
    を有する、請求項１４に記載の医薬組成物。
19. 前記化合物は、式：
    
    を有する、請求項１４に記載の医薬組成物。
20. 前記医薬組成物は、網膜下液のエビデンスがなく、かつ抗ＶＥＧＦ剤での治療歴もない対象に投与されるものである、請求項１４に記載の医薬組成物。
21. 前記化合物の１ｍｇの用量が硝子体内に投与される、請求項１４に記載の医薬組成物。
22. ５０μＬ当たり１．０ｍｇの前記化合物を含む溶液が硝子体内に注射される、請求項１４に記載の医薬組成物。