JP2020502283A - インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤としてのスルホニルアミディーン及びその製造方法と用途 - Google Patents

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Abstract

本願は、式(I)に示されたインドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤としてのスルホニルアミディーン及びその製造方法と用途を提供する。本願の式(I)化合物は、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤として、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患を予防および/または治療するための薬物の製造に使用される。

Description

本出願は、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤としてのスルホニルアミディーン及びその製造方法と用途に関し、さらに具体的に、スルホニルアミディーン及び1,2,5−オキサジアゾール構造を含むインドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤及びその製造方法と用途に関する。
インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO:Indoleamine−2,3−dioxygenase)は、1967年にHayaishiグループによって初めて細胞内で発見されたヘムを含む単量体酵素であって、cDNAコードタンパク質は、403アミノ酸からなり、分子量は、45kDaであり、これは、トリプトファン−キヌレニン経路に沿って異化する律速酵素であり、そして複数の哺乳動物組織において広く発現される(Hayaishi O.et alScience,1969,164,389−396)。腫瘍患者の細胞において、IDOは、腫瘍微小環境免疫寛容を誘導するのに重要な生理学的役割を果たし、その媒介されたトリプトファン(Tryptophan,Trp)−キヌレニン(Kynurenine,Kyn)代謝経路は、腫瘍免疫回避に関与しており、IDOはまた腫瘍微小環境免疫寛容を誘導するのに重要な役割を果たす。
トリプトファンは、哺乳動物体内の重要な必須アミノ酸の一つであり、タンパク質とある神経伝達物質の合成を維持するために、食品から大量に摂取する必要があり、細胞の活性化と増殖を維持する。従って、それの不足は、ある重要な細胞の機能不全に繋がることができる。IDOは、体内でトリプトファンのN−ホルミルキヌレニンへの変換を触媒し、トリプトファンの含有量を分解させて、トリプトファン体内の欠乏を引き起こし、腫瘍形成を引き起こす可能性がある。免疫組織学的研究は、キヌレニン経路が興奮毒性キノリン酸の増加を引き起こすことができ、アルツハイマーなど経系疾患のような様々な深刻なヒトの疾患を引き起こすことができることを示した(Guillemin G .J .et al Neuropathol .andAppl.Neurobiol.2005,31,395)。
哺乳動物体内トリプトファン律速酵素は、主にトリプトファンジオキシゲナーゼ(TDO)とIDOの二種類がある。1937年、Kotakeらはウサギの腸からたんぱく質を精製し、TDOが主に哺乳動物肝臓で発現されることを初めて発見したが、免疫系と密接に関連していることはまだ発見されていない。TDOはキヌレニン経路を触媒し、トリプトファンをN−ホルミルキヌレニンに変換する[Higuchi K.et al J.Biochem.1937,25,71−77;Shimizu T.et al J.Biol.Chem.1978,253,4700−4706]。1978年、ウサギの腸から精製された酵素は、ヘムを含むジオキシゲナーゼ(IDO)として検定され、IDOは、肝臓以外の唯一のトリプトファン分子中のインドールの酸化的開裂を触媒し、キヌレニン及び他の代謝産物を生成する酵素である。IDOは、通常、例えば、肺、小腸、大腸、直腸、脾臓、腎臓、胃及び脳など複数の粘膜を有する臓器で発現され、広く分布している(Hayaishi O .et al ,Proceedings of the tenth FEBS meeting ,1975 ,131)。妊娠、慢性感染症、臓器移植及び腫瘍などのある特殊または病理学的条件下で、IDO発現は有意に増加し、局所免疫抑制の媒介に関与する。
研究は、IDOがトリプトファン枯渇、毒性代謝、及び調節性T細胞増殖の誘導によって、腫瘍微小環境における局所的T細胞免疫反応を阻害することができることを示した。多くの場合、腫瘍において過剰発現され、それによって局所的トリプトファンを消費し、キヌレニンなどの大量の代謝産物を産生する。実際に、トリプトファンまたはキヌレニンの培養条件がない条件下で、T細胞は増殖阻害を受け、活性が低下し、さらに死滅される。T細胞にはトリプトファンのレベルに非常に敏感な調節点があり、IDOの作用下で、トリプトファンを消費させ、T細胞をG1期の中間期に停止させて、T細胞の増殖を抑制し、T細胞の免疫応答も抑制する。T細胞の増殖が一旦停止すると、それ以上刺激されなくなる可能性があり、これは、IDOが体内での免疫作用メカニズムである(Mellor A.etal Biochem.Biophys.Res.Commun.2005,338(1):20−24)(LeRond S.et al J.Exp.Med.2002,196(4):447−457)。現在、新しいIDO阻害剤を研究開発する必要がある。
本出願の目的は、効率的なIDO阻害剤として新規スルホニルアミディーン及び1,2,5−オキサジアゾール構造を含む化合物を提供することである。
本出願の他の目的は、当該化合物の製造方法を提供することである。当該類の化合物は容易に合成されず、当該種類の化合物を製造する有効な方法は、本発明者らの努力によって開発されてきた。
本出願の第1の態様において、本出願は、一般式(I)に示された化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、立体異性体またはその互変異性体を提供し、
ここで、
は、置換または未置換のC−C10アルキル基(alkyl group)、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基(cycloalkyl group)、置換または未置換のC−C10アルケニル基(alkenyl group)、置換または未置換のC−C10アルキニル基(alkynyl group)、置換または未置換のC−C20アリール基(aryl group)、置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基(heteroaryl group)、アミノ基(amino group)であり、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素、置換または未置換のC−C10アルキル基、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基、置換または未置換のC−C10アルケニル基、置換または未置換のC−C10アルキニル基、置換または未置換のC−C20アリール基、または置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基であり、RとR、RとR、RとR、RとR、RとRまたはRとRは、一緒に3〜8員の炭素環(carbocyclic ring)または3〜8員の複素環(heterocyclic ring)を形成することができ、ここで、ヘテロ原子は、硫黄、酸素、NHまたはNRであることができ、
は、C−C20アリール基、5員または6員ヘテロアリール基であり、Rは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシ基(hydroxy group)、アミノ基、ニトロ基(nitro group)、アルデヒド基(aldehyde group)、−CF、−CN、−SF、NR、カルボキシル基(carboxyl group)、−COR、−CO−Cアルキル基、−CONR、−S(O)R,−S(O)、−S(O)(NH)R、−S(O)(NR)R、−S(O)NR、−P(O)Me、−P(O)(OMe)からなる群から選択される一つまたは複数のラジカルで置換されることができ、ここで、各Rと各Rは、それぞれ独立して水素、置換または未置換のC−C10アルキル基、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基、置換または未置換のC−C10アルケニル基、置換または未置換のC−C20アリール基、または置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基であり、RとRは、一緒に3〜8員環または4〜8員複素環を形成することができ、ここで、ヘテロ原子は、可硫黄、酸素、NHまたはNRであることができ、
Xは、一つの単結合、O、SまたはNHまたはNRであり、
及びRは、独立してC−C10アルキル基、C−C10シクロアルキル基、C−C20アリール基、またはC−C14ヘテロアリール基であり、
nは、2〜8の整数である。
ある実施形態において、他に明確に定義されない限り、前記「置換」とは、ハロゲン、ヒドロキシ基、−NH、ニトロ基、−CN、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C−Cシクロアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、フェニル基(phenyl group)、ベンジル基(benzyl group)からなる群から選択される一つまたは複数の置換基を有することを意味する。
ある実施形態において、Xは、NHである。
ある実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して水素、置換または未置換のC−C10アルキル基であり、R及びRは、一緒に3〜8員の炭素環(carbocyclic ring)または3〜8員の複素環(heterocyclic ring)を形成することができ、ここで、ヘテロ原子は、硫黄、酸素、NHまたはNRであることができる。
ある実施形態において、nは、2〜6の整数である。
ある実施形態において、Rは、水素である。
ある実施形態において、Rは、水素である。
ある実施形態において、前記化合物は、一般式(II)に示した通りであり、
ここで、
Arは、ベンゼン環(benzene ring)であり,Arは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、アルデヒド基、−CF、−CN、−SF、−SF、NR、カルボキシル基、−COR、−CO−Cアルキル基、−CONR、−S(O)R,−S(O)、−S(O)(NH)R、−S(O)(NR)R、−S(O)NRからなる群から選択される一つまたは複数のラジカルで置換されることができ、
ここで、X、R、R、R、R、R、R、R、Rの定義は、上記の通りであり、アルキル基中の水素原子は、ハロゲンで置換されることができ、nは、2〜6の整数である。
ある実施形態において、Rは、C−C10アルキル基、C−C10シクロアルキル基、C−C20アリール基、またはC−C10ヘテロアリール基であり、Rは、一つまたは複数のハロゲンで置換されることができる。
ある実施形態において、Rは、C−C10アルキル基であり、R、Rは、水素、C−C10アルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立して水素、C−C10アルキル基である。
ある実施形態において、Rは、−CH、−C、−CH(CH、シクロプロピル基、CHF、CHF、CF、CHCl、CHCl、CCl、CHFCH、CFCH、CHFCHF、CFCHF、CHFCHF、CFCHF、CHFCFまたはCFCFから選択される。
ある実施形態において、Arは、ベンゼン環であり、そのパラ位は、Fで置換され、且つメタ位は、Brで置換される。
ある実施形態において、前記化合物は、
から選択される。
本出願の第2の態様において、本出願に記載の化合物の製造方法は、
化合物Aを化合物Cと反応させて、化合物Bを獲得するステップ(a)と、
アルカリ加水分解条件下で(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)、化合物Bを開環して、最終生成物である一般式I化合物を獲得するステップ(b)と、を含み、
各式において、R、R、R、R、R、R、nの定義は、上記の通りである。
本出願は、
硫酸の触媒作用下で、化合物Dを過酸化水素により参加して化合物Eに酸化させるステップ(a)と、
化合物Eと化合物Fとを置換反応させて化合物Bを獲得するステップ(b)と、
アルカリ加水分解条件下で(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)、化合物Bを開環して、最終生成物である一般式(I)化合物を獲得するステップ(c)とを含む第2の製造方法も提供する。
本出願の第3の態様において、本出願に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体、及び薬学的に許容される担体を含む薬物組成物を提供する。
本出願の第4の態様において、本出願に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体、及び抗腫瘍薬物を含む薬物組成物を提供する。前記抗腫瘍薬物と本出願に記載の化合物は、一つの剤形に存在することができ、それぞれの剤形出独立に存在することもできる。
本出願の第5の態様において、本出願は、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患を予防または治療するための本出願に記載の化合物またはその薬物組成物を提供する。本出願は、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患を予防または治療するための薬物の製造における本出願に記載の化合物またはその薬物組成物の応用をさらに提供する。本出願は、それを必要とする患者に治療有効な量の本出願に記載の化合物または記載の薬物組成物を投与するステップを含むインドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患を予防または治療するための方法をさらに提供する。本出願は、癌、眼疾患、精神障害、うつ病、不安神経症、アルツハイマー病および/または自己免疫疾患の薬物の製造における本出願に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、立体異性体またはその互変異性体の応用をさらに提供する。
ある実施形態において、本出願に記載のインドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患は、IDO媒介トリプトファン代謝経路の病理学によって特徴付けられた疾患である。
ある実施形態において、本出願に記載のインドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患は、癌、眼疾患、精神障害、うつ病、不安神経症、アルツハイマー病および/または自己免疫疾患から選択される。
ある実施形態において、本出願に記載の癌は、結腸直腸癌、乳がん、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、卵巣がん、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、脳腫瘍、黒色腫、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、血液腫瘍、及び腫瘍の原発部位から離れた組織または臓器の転移性病変を含むが、これに限定されない。
ある実施形態において、治療する疾患が癌である場合、本出願の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体は、追加の抗がん剤(抗腫瘍薬物とも呼ばれる)と組み合わせて使用することができる。組み合わせて使用する場合、二つまたは複数の活性成分を一つの剤形に製造することができ、異なる活性成分をそれぞれ独立した剤形に製造することもできる。
ある実施形態において、前記抗腫瘍薬物は、PD−1抗体、CTLA−4抗体、PD−L1抗体、PD−L2抗体、任意の他の化学療法薬物またはターゲティング治療薬物のような癌に対する免疫治療薬物を含むが、これに限定されない。
マウス原発性結腸直腸癌腫瘍CT−26モデルにおける本出願の化合物LW105−1−1の腫瘍増殖抑制作用を示し、1Aはグラフであり、1Bはヒストグラムである。
特に定義のない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者にとって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用されるように、具体的に列挙された数値中の使用に言及される場合、用語「約」は、当該値が列挙された値から1%以下で変動し得ることを意味する。
用語の定義
用語「アルキル基」とは、1〜10の炭素原子を有する一価飽和脂肪族炭化水素基を指し、例えば、メチル基(即ち、CH−)、エチル基(即ち、CHCH−)、N−プロピル基(即ち、CHCHCH−)、イソプロピル基(即ち、(CHCH−)、N−ブチル基(即ち、CHCHCHCH−)、イソブチル基(即ち、(CHCHCH−)、sec−ブチル基(即ち、(CH)(CHCH)CH−)、tert−ブチル基(即ち、(CHC−)、N−ペンチル基(即ち、CHCHCHCHCH−)、ネオペンチル基(即ち、(CHCCH−)である直鎖及び分岐鎖の炭化水素基を含む。本出願において、当該用語は、置換または未置換のアルキル基を含む。
本明細書で使用された用語「置換または未置換の」、「任意に置換する」または「任意に置換される」とは、前記ラジカルが非置換されたもの、または置換されたものであることができるを指す。
前記「置換」、「置換された」または「置換の」とは、前記ラジカルが、ハロゲン、ヒドロキシ基、−NH、ニトロ基、−CN、C−Cアルキル基、C−Cハロアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cシクロアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、フェニル基、ベンジル基からなる群から選択される一つまたは複数の(好ましくは、1〜6個、より好ましくは、1〜3個)置換基を有することを指す。
本明細書で使用された用語「シクロアルキル基」とは、置換または未置換のC−C12シクロアルキル基、例えば、C−Cシクロアルキル基を指す。
本明細書で使用された用語「アルコキシ基」とは、−O−アルキル基を指し、ここで、前記アルキル基は、飽和または不飽和であることができ、分岐鎖、直鎖、または環状であることができる。好ましくは、アルコキシ基は、1〜10個の炭素原子を有し、より好ましくは、1〜6個の炭素原子を有する。代表例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基を含む(しかし、これに限定されない)。
本明細書で使用された用語「アリール基」とは、単環(例えば、フェニル基)または縮合環(例えば、ナフチル基またはフルオレニル基)を有する6〜20個(例えば、6〜14個、6〜10個)の炭素原子の芳香族炭素環基を指し、結合点が芳香族炭素原子にある場合、縮合環は、非芳香性(例えば、2−ベンゾオキサゾロン,2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−7−イルなど)であることができる。好ましくは、アリール基フェニル基及びナフチル基を含む。当該用語は、置換または未置換の形態を含み、ここで、置換基は、上で定義した通りである。
本明細書で使用された用語「アルケニル基」とは、2〜10(例えば、2〜6または2〜4)個の炭素原子を有し、且つ少なくとも一つ(例えば、1〜2)の不飽和エチレン結合(>C=C<)を有するアルケニル基を指す。このようなラジカルの低として、ビニル基、アリル基、ブタ−3−エニル基がある。本明細書で使用された用語「シクロアルキル基」とは、3〜10個の炭素原子を有し、単環または多環(縮合環系、架橋環系、及びスピロ環系を含む)を有する環状アルキル基を指す。縮合環系において、結合点がシクロアルキル基を介した環である限り、一つまたは複数の環は、シクロアルキル基、複素環式、アリール基またはヘテロアリール基であることができる。適切なシクロアルキル基の例は、例えば、アダマンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロオクチル基を含む。
本出願において、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
本明細書で使用された用語「ヘテロアリール基」とは、1〜10個の炭素原子及び酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する芳香族基を指し、このようなヘテロアリール基は、単環式(例えば、ピリジル基またはフリル基)または縮合環(例えば、ベンゾチオフェニル基)であることができ、ここで、結合点が芳香族ヘテロアリール基を介する限り、前記縮合環は、非芳香性および/または一つのヘテロ原子含むことができる。一実施例において、ヘテロアリール基の環原子窒素および/または硫黄は、N−オキシド(N−O)、スルフィニル基またはスルホニル基に任意に参加される。好ましくは、ヘテロアリール基は、ピリジル基、ピロリル基、インドリル基、チエニル基及びフリル基を含む。当該用語は、置換または未置換のヘテロアリール基を含む。置換のヘテロアリール基とは、1〜5個、好ましくは、1〜3個、より好ましくは、1〜2個の置換基で置換されたヘテロアリール基を指し、前記置換基は、置換のアリール基に定義された同じ置換基から選択される。
本明細書で使用された用語「複素環」または「複素環の」または「ヘテロシクロアルキル基」または「複素環基」とは、飽和、部分飽和または不飽和のラジカル(ただし芳香族ではない)を指し、単環または縮合環(架橋環系及びスピロ環系を含む)を有し、環内に1〜10個の炭素原子及び窒素、硫黄または酸素から選択された1〜4個のヘテロ原子を有し、縮合環系において、結合点が非芳香族環を介する限り一つまたは複数の環は、シクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であることができる。ある実施例において、複素環ラジカルの窒素原子および/または硫黄原子は、N−オキシド、スルフィニル基、およびスルホニル基部分を提供するために任意に酸化される。「置換の複素環」または「置換のヘテロシクロアルキル基」または「置換の複素環基」とは、1〜5(例えば、1〜3)個の置換基で置換された複素環ラジカルを指し、前記置換基は、上で定義した通りである。
本明細書で使用された用語「立体異性体」とは、一つまたは複数の立体中心のキラル的に異なる化合物を指す。立体異性体は、エナンチオマー及びジアステレオマーを含む。
本明細書で使用された用語「互変異性体」とは、エノール−ケト、イミン−エナミン及びアミド−イミド互変異性体、またはヘテロアリール基の互変異性型などの異なるプロトン位置を有する化合物の代替形態を指し、前記ヘテロアリール基は、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール及びテトラゾールなどの環の−NH−部分及び環の=N−部bンに結合する環原子を含む。
本出願の化合物は、様々な幾何異性体を含む。波線
で表示される結合は、構造がシス式またはトランス異性体、またはシス及びトランス異性体の任意の比率の混合物を指すことを意味する。
本明細書で使用された用語「本出願の化合物」とは、一般式(I)、一般式(II)の化合物を指し、または一般式(I)、(II)の化合物、その重水素化化合物、ラセミ、その立体異性体またはその互変異性体、またはその薬学的に許容される塩を全般的に指す。本出願は、これらの化合物のラセミ混合物、任意のエナンチオマーの混合物の濃縮、及び任意の単離されたエナンチオマーに関する。
本出願に記載の化合物に立体異性体が存在する場合、本出願は、化合物のすべての立体異性体を含む。
本出願に記載の化合物に互変異性体が存在する場合、本出願は、化合物のすべての互変異性体を含む。
本出願は、前記化合物中のいずれか一つまたは複数の水素原子をその安定同位体オキシムで置換することによって生成された重水素化化合物をさらに含む。
他に特に説明されない限り、本出願のすべての化合物において、各キラル炭素原子(キラル中心)は、任意にR配置またはS配置、またはR配置及びS配置の混合物であることができる。
本出願に記載の薬物組成物に関して、安全かつ有効な量内の活性成分、及び薬学的に許容される担体を含む。
本出願に記載の「活性成分」とは、本出願に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。本出願に記載の「活性成分」及び薬物組成物は、IDO阻害剤として使用することができる。「安全且つ有効な量」とは、活性成分の量が、深刻な副作用を引き起こすことなく、症状を有意に改善する量を指す。一般に、薬物組成物は、1〜2000mgの活性成分、例えば、10〜200mgの活性成分を含有する。
「薬学的に許容される」は、前記物質が過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴わずに、ヒト及び動物の組織に適用されることを意味する。
「薬学的に許容される塩」における塩とは、本出願の化合物によって形成される酸付加塩または塩基付加塩であり、例えば、無機酸または有機酸と形成される酸付加塩、無機塩基または有機塩基と形成される塩基付加塩を指す。
「薬学的に許容される担体」とは、ヒトの使用に適し、且つ十分な純度及び十分に低い毒性のものでなければならず、一つまたは複数の相溶性の固体または液体充填剤またはゲル物質を指す。薬物組成物の各成分は、活性成分と相溶性でなければならない。ここで、「相溶性」とは、組成物中の担体などの成分と本出願の活性成分を、活性成分の有効性を著しく低下させることなく互いに組み入れることができることを意味する。
本出願の化合物は、別々の活性剤として、または癌を治療するための一つまたは複数の他の薬剤(即ち、抗腫瘍薬物)と組み合わせて投与することができる。本出願の化合物は、放射線療法と同時に投与することができる。
一般に、本出願の化合物は、治療有効料で投与され、その実際の投与量は、治療される疾患の重症度、患者の年齢及び相対的健康状態、使用される化合物の効力、投与経路及び投与形態などの多数の要因によって決定される。当該薬物は、1日に1回または2回など、1日に複数回投与することができる。これらの要素はすべて主治医の考慮の範囲内である。治療有効な用量は、一般に、患者に単回投与または分割投与のための全一日用量、例えば、一日当たり約0.001mg/kg体重から約1000mg/kg体重、具体的に、一日当たり約1.0mg/kg体重から約30mg/kg体重であることができる。一般に、本出願の化合物は、経口、全身投与(例えば、経皮、鼻腔内または座薬)、または非経口(例えば、筋肉内、静脈内または皮下)などの経路のいずれかにより医薬組成物として投与することができる。組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、半固体剤、散剤、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル剤または他の任意の適切な組成物の形態をとることができる。
適切な薬学的に許容される担体または賦形剤または塩は、「レミントン医薬科学」(Remington’sPharmaceuticalSciences),Mack Pub.Co., New Jersey(1991)に記載されている。
以下、具体的な説明に結び付けて本出願をさらに説明する。これらの実施例は本出願の範囲を限定することを意図するものではないことを理解すべきである。以下の実施例では具体的な実験条件を特定せず、一般に、具体的な条件を特定しない以下の実施例における実験方法は、Sambrookら、分子クローニング:実験室マニュアル(NewYork:ColdSpringHarborLaboratory Press,1989)などの従来の条件、または製造業者が推奨する条件に従って行われる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての専門用語及び科学用語は、当業者によく知られているものと同じである。なお、記載されたものと類似または同等の任意の方法及び材料は、本出願の方法に適用されることができ、本明細書に記載されている実施方法及び材料は例示目的のみのためのものである。
実施例1
第1のステップ:N−(tert−ブチルジメチルシリル)メチルスルホンアミド(N−(tert−butyldimethylsilyl)methylsulfonamide)の合成
窒素雰囲気下で、メチルスルホンアミド(methyl sulfonamide)(9.50g)をTHF(150ml)に溶解し、室温下でトリエチルアミン(triethylamine)(20.24g)を添加し、TBSCl(17.33g)のトルエン(toluene)(50ml)溶液を滴下し、滴下完了後に、室温下で反応18時間反応させ、ろ過し、固体をジエチルエーテル(200ml)で洗浄して、ろ液にジエチルエーテル(100ml)を加えて、30min静置した後、再度ろ過し、ろ液を濃縮した後に固体を獲得し、当該固体にN−ヘプタン(N−heptane)(300ml)を加えて、室温で1時間スラリー化した後にろ過し、固体を室温で真空乾燥して15.13g、収率72.3%を獲得した。
第2のステップ:N−(tert−ブチルジメチルシリル)メチルスルホンデカノイルクロリド(N−(tert−butyldimethylsilyl)methylsulfonyl decanoyl chloride)の合成
窒素雰囲気下で、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)(2.89g)及びヘキサクロロエタン(hexachloroethane)(2.60g)をクロロホルム(chloroform)(30ml)に添加し、70℃に加熱し、6時間反応させ、大量の白色固体が生成され、0〜5℃に冷却し、トリエチルアミン(1.52g)を添加して、10min攪拌し、次いでN−(tert−ブチルジメチルシリル)メチルスルホンアミド(2.09g)のクロロホルム(10ml)溶液を添加し、0〜5℃で20min攪拌して0.25MのN−(tert−ブチルジメチルシリル)メチルスルホンデカノイルクロリド溶液を獲得した。当該溶液は、次のステップの反応に直接に使用される。
第3のステップ:N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシム(N−(2−benzyloxycarbonylamino)ethyl−N’−tert−butyldimethylsilyl−methylsulfone oxime)の合成
窒素雰囲気下で、N−(tert−ブチルジメチルシリル)メチルスルホンデカノイルクロリドの(0.25M,40ml)溶液を、0〜5℃に冷却し、モノCBzエチレンジアミン(1.94g)のクロロホルム(10ml)溶液を添加する。添加した後に、室温まで升温し、1時間反応させて、直接にカラムクロマトグラフィーを行い、トリフェニルホスフィンオキシド(triphenylphosphine oxide)を含む生成物610mgのN−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシムを獲得した。
第4のステップ:N−アミノエチル−N’tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシム(N−aminoethyl−N’−tert−butyldimethylsilyl−methylsulfone oxime)の合成
N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−Nカルボニル−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシム(N−(2−benzyloxycarbonylamino)ethyl−N−carbonyl−tert−butyldimethylsilyl−methylsulfone)(610mg)をメタノール(10ml)に溶解し、窒素で3回置換した後に、加入Pd/C 10%(58%,125mgの水を含む)を添加し、水素で置換した後、室温で4時間攪拌し、TLCで原料が消失することを追跡し、ろ過し、濃縮した後に、カラムクロマトグラフィーにより119mgのN−アミノエチル−N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシムを獲得した。
HNMR(400MHz, CDCl):3.13(m, 2H), 2.95(s, 3H), 2.88(t, 2H, J=6.0Hz), 1.75(br, 3H), 0.90(s, 9H), 0.11(s, 3H), 0.10(s, 3H).
第5のステップ:4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(4−ニトロ−1,2,5−オキサジアゾール)1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(4−(3−Bromo−4−fluorophenyl)−3−(4−nitro−1,2,5−oxadiazolyl)−1,2,4−oxadiazol−5(4H)−one)の合成
タングステン酸ナトリウム(1.0g)を35%の過酸化水素(25ml)に加え、0〜5℃に冷却し、濃硫酸(25ml)を滴下し、滴下完了後に10min攪拌し、4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(4−アミノ基−1,2,5−オキサジアゾール)1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(1.0g)を一度に加え、室温まで升温し、2日間反応させ、反応液を氷水(200g)に注ぎ、炭酸ナトリウム固体を加えてpH=8〜9に調整し、DCMを抽出し、濃縮した後に、クロマトグラフし、移動相はN−ヘプタン/酢酸エチル=3:1であり、白色固体0.80g、収率74%を獲得する。
HNMR(400MHz, d6−DMSO):8.02(dd, 1H, J=2.4, 6.0Hz), 7.64(m, 1H,),7.54(t, 1H, J=8.4Hz).
第6のステップ:4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(4−(2−(N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホニルアミノ)エチル)アミノ−1,2,5−オキサジアゾール)1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(4−(3−Bromo−4−fluorophenyl)−3−(4−(2−(N’−tert−butyldimethylsilyl−methylsulfonylamino)ethyl)amino−1,2,5−oxadiazole)−1,2,4−oxadiazol−5(4H)−one)
N−アミノエチル−N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシム(110mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、0〜5℃に冷却し、4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(4−ニトロ−1,2,5−オキサジアゾール)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(150mg)を加え、室温まで升温し、3時間反応させ、加入酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、濃縮した後に、カラムクロマトグラフィーで70mg、収率30%を獲得した。
HNMR(400MHz, d6−DMSO):8.09(dd, 1H, J=2.0, 6.0Hz), 7.72(m, 1H), 7.60(t, 1H, J=8.8Hz), 6.54(t, 1H, J=5.6Hz), 6.43(t, 1H, J=6.0Hz), 3.38(q, 2H, J=6.0Hz), 3.14(q, 2H, J=6.8Hz), 2.86(s, 3H), 0.84(s, 9H), 0.02(s, 3H), 0.00(s, 3H).
第7のステップ:4−((2−(メチルスルホニル)エチル)アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミジン(4−((2−(Methylsulfonyl)ethyl)amino)−N−(3−bromo−4−fluorophenyl)−N’−hydroxy−1,2,5−oxadiazol−3−carboxamidine)(LW105−1−1)の合成
4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(4−(2−(N’−tert−ブチルジメチルシリル−メチルスルホンオキシムアミノ)エチル)アミノ−1,2,5−オキサジアゾール)1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(40mg)をメタノール(5ml)に溶解し、室温下で2N水酸化ナトリウム溶液(0.44ml)を加え、1時間攪拌し、pHを6〜7に酢酸を加えて中和し、濃縮した後に、分取クロマトグラフィープレートにより12mg固体、収率39%を獲得した。
HNMR(400MHz, d6−DMSO):11.49(s, 1H), 8.88(s, 1H), 7.19(t, 1H, J=4.8Hz), 7.12(dd, 1H, J=2.4, 5.2Hz), 6.77(dd, 1H, J=2.0, 9.6Hz), 6.28(t, 1H, J=6.0Hz), 3.33(q, 2H, J=6.0Hz), 3.15(q, 2H, J=6.4Hz), 2.86(s, 3H).
MS(ESI):陽イオン 436(M+H)、陰イオン 434(M−H)
実施例2
LW105−1−1のキラル分割
分取液体クロマトグラフによりラセミLW105−1−1のキラル分離を行う
キラルカラム:デイジーADカラム、4.6*250mm、5μm;流速1.0ml/min;検出波長:220nm;溶離液(n−ヘキサン:エタノール=65:35、容積比)。
化合物4−((2−(メチルスルホンオキシム)エチル)アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミジンを60mg/mlのエタノール溶液に製造し,毎回の注入量は2mlであり、収集保持時間14.3minのピークはLW105−1−18(20mg)であり、保持時間21.1minのピークはLW105−1−19(17mg)であった。
実施例3
4−((2−(メチルスルホンオキシム)エチル)アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−アセトキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミジン(4−((2−(methylsulfonyl)ethyl)amino)−N−(3−bromo−4−fluorophenyl)−N’−acetoxy−1,2,5−oxadiazole−3−carboxamidine)
化合物4−((2−(メチルスルホンオキシム)エチル)アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミジン(50mg)をジクロロメタン(dichloromethane)(2ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.1ml)を加え、0℃に冷却し、無水酢酸(0.1ml)を加え、30min攪拌し、水洗し、乾燥及び濃縮した後にカラムクロマトグラフィーにより4−((2−(メチルスルホンオキシム)エチル)アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−アセトキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミジンを獲得する。
本出願に記載の製造方法によって本出願の化合物を合成した(以下の表を参照)。
実施例4 活性試験
1.IDO1酵素活性試験方法(NFK green)
研究内容:IDO1酵素活性に対する化合物の阻害効果を検出した。
材料と方法
試薬及び消耗品
IDO assay kit (NTRC, Cat. No. NTRC−hTDO−1K)、DMSO (Sigma, Cat. No. D2650、384ウェルプレート_化合物希釈プレート(Greiner,Cat. No. 781280)、384ウェルプレート_テストプレート(Perkin Elmer, Cat. No.6007299)
実験方法
10nMのIDO1と化合物またはDMSOを23℃で30分間インキュベートし、最終濃度が100uMであるL型トリプトファンを加えて1.5時間反応させる。NFK greenを加えて、37℃で4時間インキュベートし、Envisionで蛍光シグナルデータを収集する(励起バンド、400/25;発光バンド、510/20)。XLfit5 ソフトウェアによってデータ分析とマッピングを行った。
化合物の最終試験濃度:
試験化合物及び参照化合物LW3018の最終試験濃度を、10Mから0.51nMの範囲の濃度、3倍勾配希釈し、10濃度、二つの複製ウェルで試験した。
酵素活性検出:
10nMのIDO1と化合物またはDMSOを23℃で30分間インキュベートし、最終濃度が100uMであるL型トリプトファンを加えて1.5時間反応させる。NFK greenを加えて、37℃で4時間インキュベートし、Envisionで蛍光シグナルデータを収集する(励起バンド、400/25;発光バンド、510/20)。XLfit5 ソフトウェアによってデータ分析とマッピングを行った。
2.IDO細胞学試験方法(LC−MS)
研究内容:Hela細胞におけるIDO1活性に対する化合物の阻害効果を検出した。
材料と方法
試薬及び消耗品
RPMI 1640 (フェノールレッドフリー)培地(Invitrogen Cat. No. 11835030)、ウシ胎児血清(Invitrogen Cat. No. 10099141)、ペニシリン (Invitrogen Gibco Cat. No. 15140−122)、組換えヒトンターフェロンγ (R&D system, Cat. No. 285−IF−100). 5% (w/v) トリクロロ酢酸 (Alfa Aesar Cat. No. A11156)、DMSO (Sigma, Cat. No. D2650)、96ウェルプレート_化合物希釈プレート(Axygen, Cat. No. WIPP02280)。96ウェルプレート_テストプレート(Greiner, Cat. No. 655090)
実験方法
化合物最終試験濃度:
試験化合物及び参照化合物LW3018の最終試験濃度を、5Mから0.76nMの範囲の濃度、3倍勾配希釈し、9濃度、二つの複製ウェルで試験した。
細胞学検出:
Hela細胞を1ウェル当たり40,000個の細胞の数で96ウェル細胞培養プレートにプレーティングし、10%ウシ胎児血清を含有するRPMI 1640で5〜6時間インキュベートし、希釈した試験化合物を添加し、そして最終濃度が100ng/mLである組換えヒトインターフェロンγとIDO1発現を活性化した。細胞を5%の二酸化炭素に富む37℃細胞インキュベーターで20時間培養した後、5%のトリクロロ酢酸で反応を停止させ、50℃で30分間インキュベートした。細胞培養液を沈殿させた後、上清をLC/MSに送ってキヌレニン含量を検出した。XLfit5ソフトウェアによってデータ分析とマッピングを行った。
本出願の化合物のIDO酵素阻害活性及び細胞増殖阻害活性の試験結果は表1に示したようである。
上記の結果は、本願の化合物(ラセミ体及びエナンチオマーを含む)がIDO酵素及び細胞に対して優れた阻害を有することを示している。
実施例5 マウス結腸直腸癌CT26移植腫瘍の体内有効性試験
無菌条件下で、増殖期のCT26細胞を採取し、消化後に細胞濃度を調整し、マウスの右側后肢の背部に接種した。1×10個のCT26細胞を0.1mLの接種量でそれぞれのマウスに接種した。接種の4日後、平均腫瘍体積は20〜30mmに近くなり、無作為グループに投与し、投与当日をD0として記録し、陰性対照には同量の溶剤を与えた。LW105−1−1とAnti−CTLA4抗体との併用もこの実験で試験した。投与開始後、腫瘍の長径及び短径を週3回測定した。実験グループ及び投与方案は表2を参照する。
注:N:1グループ当たりマウスの数;
化合物LW105−1−1の腫瘍抑制効果を図1に示す。結果は、本発明の化合物LW105−1−1が結腸直腸癌のマウスCT26腫瘍モデルにおいて用量依存的な抗腫瘍増殖効果を有することを示した。300mg/kgの投与量では、LW105−1−1の腫瘍抑制率は40.6%であり、LW105−1−1とAnti−CTLA4抗体の併用は最大96.4%の腫瘍抑制率を示した。

実施例6 マウスにおける化合物LW105−1−1の薬物動態に関する研究
1.投与方案
18匹のオスのC57BL/6マウスに、化合物LW105−1−1を胃内投与または静脈内投与した(表3)。
溶剤として5%のDMA及び20%のHPbCD水溶液を含有する製剤を静脈内投与し、溶剤として5%のDMA、20%のHPbCD及び0.1%のCREMOPHOR ELの水溶液を含有する製剤を胃内投与した。動物系統は、オスC57BL/6マウスである。動物実験の前に、全ての動物は禁食し、投薬の4時間後に給食し、全ての動物に自由に水を飲ませた。への自由な接近を与えられた。
2.採血時間及びサンプル処理:
静脈内投与グループ:投与前、0.083、0.25、0.5、1、2、4、8及び24時間
胃内投与グループ:投与前、0.25、0.5、1、2、4、8及び24時間
3.サンプルテスト及びデータ分析:
規定された時間(または他の適切な採血位置点)に伏在静脈から全血試料(0.03mL)を採取し、すべての血液サンプルにK2−EDTA抗凝固剤を予め加え、マーク付きプラスチック製遠心分離管に入れた。血液サンプルを採取した後、2〜8℃、3000gで10分間遠心分離して上清血漿を吸引し、ドライアイスに迅速に放置し、LC−MS/MS分析のために−20°Cまたはさらに低い温度を保持した。
LC−MS/MSを用いて全サンプルの濃度を分析した。血漿中平均濃度は、WinNonlin(商標) Version 6.3(Pharsight, Mountain View, CA)薬物動態ソフトウェアの非コンパートメントモデルを用いて処理し、薬物動態パラメータは線形対数台形法を用いて計算した。
4.実験結果:
オスC57BL/6マウスに3mg/kg静脈内投与した後、及び30mg/kgと100mg/kg経口胃内投与した後の薬物動態学的パラメーターは表4及び5に示した。
結果は、静脈内投与後、マウス体内における化合物LW105−1−1のクリアランス率(CL)は、34.5mL/min/kgであり、定常分布容積(Vdss)は、1.87L/kgであり、ばく露量(AUC0−last)は、1427ng/mL hであることを示した。LW105−1−1を100mg/kgの投与量で胃内投与した後、マウス体内の血漿がピーク達する時間Tmaxは、0.25hであり、ばく露(AUC0−last)は39342ng/mL hであり、投与量標準化後、絶対バイオアベイラビリティーは81.4%であった。
本出願において言及される全ての文書は、各文書が参照として別々に引用されているように、その全体が参照によりその全体が参照により本明細書に組み込まれる。さらに、本出願の上記の教示を読んだ後に、当業者は本出願に対して様々な変更及び修正をなすことができ、これらの同等の形式も本出願の添付の特許請求の範囲に属することを理解すべきである。

Claims (16)

  1. 一般式Iに示された化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体であって、
    ここで、
    は、置換または未置換のC−C10アルキル基(alkyl group)、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基(cycloalkyl group)、置換または未置換のC−C10アルケニル基(alkenyl group)、置換または未置換のC−C10アルキニル基(alkynyl group)、置換または未置換のC−C20アリール基(aryl group)、置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基(heteroaryl group)、アミノ基(amino group)であり、
    、R、R及びRは、それぞれ独立して水素、置換または未置換のC−C10アルキル基、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基、置換または未置換のC−C10アルケニル基、置換または未置換のC−C10アルキニル基、置換または未置換のC−C20アリール基、または置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基であり、RとR、RとR、RとR、RとR、RとRまたはRとRは、一緒に3〜8員の炭素環(carbocyclic ring)または3〜8員の複素環(heterocyclic ring)を形成することができ、ここで、ヘテロ原子は、硫黄、酸素、窒素であることができ、複素環が窒素原子を有する場合、当該窒素原子は、任意にC−Cアルキル基またはC−Cシクロアルキル基で置換され、
    は、C−C20アリール基、5員または6員ヘテロアリール基であり、Rは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシ基(hydroxy group)、アミノ基、ニトロ基(nitro group)、アルデヒド基(aldehyde group)、−CF、−CN、−SF、NR、カルボキシル基(carboxyl group)、−COR、−CO−Cアルキル基、−CONR、−S(O)R,−S(O)、−S(O)(NH)R、−S(O)(NR)R、−S(O)NR、−P(O)Me、−P(O)(OMe)からなる群から選択される一つまたは複数のラジカルで置換されることができ、ここで、各Rと各Rは、それぞれ独立して水素、置換または未置換のC−C10アルキル基、置換または未置換のC−C10シクロアルキル基、置換または未置換のC−C10アルケニル基、置換または未置換のC−C20アリール基、または置換または未置換のC−C14ヘテロアリール基であり、RとRは、一緒に3〜8員環または4〜8員複素環を形成することができ、ここで、ヘテロ原子は、硫黄、酸素、窒素であることができ、複素環が窒素原子を有する場合、当該窒素原子は、任意にC−Cアルキル基またはC−Cシクロアルキル基で置換され、
    Xは、一つの単結合、O、SまたはNHまたはNRであり、
    は、C−C10アルキル基、C−C10シクロアルキル基、C−C20アリール基、またはC−C14ヘテロアリール基から選択され、
    nは、2〜8の整数である、前記一般式Iに示された化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  2. 前記化合物は、式(II)に示されたようであり、
    ここで、
    Arは、ベンゼン環(benzene ring)であり,Arは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、アルデヒド基、−CF、−CN、−SF3、−SF、NR、カルボキシル基、−COR、−CO−Cアルキル基、−CONR、−S(O)R,−S(O)、−S(O)(NH)R、−S(O)(NR)R、−S(O)NRからなる群から選択される一つまたは複数のラジカルで置換されることができ、
    、R、R、R、R、R、R、R及びXの定義は、上記の通りであり、
    nは、2〜6の整数であることを特徴とする
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  3. 式(II)において、
    Arは、ベンゼン環であり、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、−CF及び−CNからなる群から選択される一つまたは二つのラジカルで置換され、
    は、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アリール基、または少なくとも一つのヘテロ原子を含有するC−Cヘテロアリール基であり、Rは、一つまたは複数のハロゲンで置換されることができ、
    、Rは、H、C−Cアルキル基であり、
    とR、RとR、RとRは、一緒に3〜8員炭素環または3〜8員複素環を形成することができ、
    上記ヘテロ原子は、硫黄、酸素及び窒素から選択され、複素環が窒素原子を有する場合,当該窒素原子は、任意にC−Cアルキル基またはC−Cシクロアルキル基で置換され、
    及びRは、それぞれ独立して水素、C−Cアルキル基であり、
    nは、2または3であり、
    Xは、NHまたはNRであり、Rは、C−Cアルキル基から選択されることを特徴とする
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  4. 式(II)において、
    Arは、二つのハロゲン原子で置換されるベンゼン環であり、
    は、C−Cアルキル基またはC−Cシクロアルキル基であり、Rは、一つまたは複数のハロゲンで置換されることができ、
    及びRは、それぞれ独立してHであり、
    及びRは、それぞれ独立して水素であり、
    nは、2または3であり、
    Xは、NHであることを特徴とする
    請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  5. 式(II)において、
    は、C−Cアルキル基またはシクロプロピル基(cyclopropyl group)であり、Rは、一つまたは複数のハロゲンで置換されることができ、
    及びRは、それぞれ独立して水素であり、
    及びRそれぞれ独立して水素であり、
    nは、2または3であり、
    Xは、NHであり、
    Arは、パラ位とメタ位に位置される二つのハロゲン原子で置換されるベンゼン環であることを特徴とする
    請求項4に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  6. 式(II)において、
    は、−CH、−C、−CH(CH、シクロプロピル基、CHF、CHF、CF、CHCl、CHCl、CCl、CHFCH、CFCH、CHFCHF、CFCHF、CHFCHF、CFCHF、CHFCFまたはCFCFから選択され、
    Arは、ベンゼン環であり、そのパラ位は、Fで置換され、且つメタ位は、Brで置換されることを特徴とする
    請求項5に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  7. 前記化合物は、
    から選択されることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物の製造方法であって、
    化合物Aを化合物Cと反応させて、化合物Bを獲得するステップ(a)と、
    アルカリ加水分解の条件下で(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)、化合物Bを開環して、最終生成物である一般式Iの化合物を獲得するステップ(b)とを含み、
    各式において、X、R、R、R、R、R、R、nの定義は、上記の通りである、前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれかの一項に記載の化合物の製造方法であって、
    硫酸の触媒作用下で、化合物Dを過酸化水素により化合物Eに酸化させるステップ(a)と、
    化合物Eと化合物Fとを置換反応させて化合物Bを獲得するステップ(b)と、及び
    アルカリ加水分解条件下で(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)、化合物Bを開環して、最終生成物である一般式(I)の化合物を獲得するステップ(c)とを含み、
    各式において、,X、R、R、R、R、R、R、nの定義は、上記の通りである、前記請求項1乃至7のいずれかの一項に記載の化合物の製造方法。
  10. インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ媒介疾患を予防または治療するための薬物の製造における請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体の応用。
  11. 前記疾患は、癌、神経変性疾患、眼疾患、精神障害、うつ病、不安神経症、アルツハイマー病および/または自己免疫疾患から選択されることを特徴とする
    請求項10に記載の応用。
  12. 癌、神経変性疾患、眼疾患、精神障害、うつ病、不安神経症、アルツハイマー病および/または自己免疫疾患から選択される疾患を予防または治療のための薬物の製造における請求項1乃至7のいずれかの一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体の応用。
  13. 前記癌は、結腸直腸癌、乳がん、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、卵巣がん、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、脳腫瘍、黒色腫、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、血液腫瘍、及び腫瘍の原発部位から離れた組織または臓器の転移性病変から選択されることを特徴とする
    請求項11または12に記載の応用。
  14. 薬物組成物であって、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体、及び薬学的に許容される担体を含む、前記薬物組成物。
  15. 薬物組成物であって、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、その重水素化化合物、その立体異性体またはその互変異性体及び一つまたは複数の抗腫瘍薬物を含む、前記薬物組成物。
  16. 前記抗腫瘍薬物は、PD−1抗体、CTLA−4抗体、PD−L1抗体、PD−L2抗体から選択されることを特徴とする
    請求項15に記載の薬物組成物。
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