JP2020502272A - 子宮内膜症、術後線維症、および線維症を特徴とする疾患の治療のためのキマーゼ阻害剤の使用 - Google Patents
子宮内膜症、術後線維症、および線維症を特徴とする疾患の治療のためのキマーゼ阻害剤の使用 Download PDFInfo
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Abstract
Description
・肥満細胞は、膜結合受容体FcεRI(IgEに対して)およびkit(幹細胞因子、SCFに対して)を発現する。
・肥満細胞は、ヒスタミン、プロテアーゼおよびプロテオグリカン等の予め形成されたメディエータを含む異染性細胞質顆粒(metachromatic cytoplasmic granule)を産生する。
・メドロキシプロゲステロンアセテート、レボノルゲストレル、ジドロゲステロンおよびジエノゲスト等のゲスタゲン。投与は経口的(例えば、Visanne(登録商標)におけるジエノゲスト)および局所的(例えば、子宮内系におけるレボノルゲストレル)の両方であり得る。
・連続的に投与した場合に子宮内膜を再形成し、疼痛を軽減する、例えば、経口避妊薬(ピル)中に存在する単相性エストロゲン−ゲスタゲン併用製剤。
・視床下部−下垂体軸を遮断し、閉経後の女性において通常予想される範囲内にエストロゲンレベルを低下させる、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)類似体。これらは、火照り、睡眠障害、膣乾燥、骨粗鬆症および気分変動等の不調である。
R1は水素または(C1−C4)−アルキルであり、
R2は式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−##または酸素であり、ここで、##はフェニル環への結合点であり、
mは0、1または2の数であり、
R4はハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたは(C1−C4)−アルコキシであり、
R5Aは水素または重水素であり、
R5Bは水素、重水素または(C1−C4)−アルキルであり、
R6は水素またはフッ素であり、
R7は水素またはフッ素であり、
R8はハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキルまたはニトロであり、
R9は水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキル、ニトロまたは(C1−C4)−アルキルチオであり、
R3は式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
環Qは、5〜7員のヘテロシクリルまたは5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、5〜7員ヘテロシクリルおよび5もしくは6員ヘテロアリールは、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリ重水素化メチル、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルキルカルボニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルおよび(C1−C4)−アルキルスルホニルの群から独立して選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
(C1−C6)−アルキルおよび(C3−C7)−シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルコキシおよび4〜7員のヘテロシクリルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
かつ、
5〜7員のヘテロシクリルおよび5もしくは6員のヘテロアリールの炭素原子に結合した2個の(C1−C6)−アルキル基は、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成していてもよく、
R24はハロゲン、(C1−C4)−アルキルまたは(C1−C4)−アルコキシであり、
nは0、1、2、または3の数である]
である。
R1が水素、メチルまたはエチルであり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−または酸素であり、
R4Aは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R4Bは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
ただし、R4AおよびR4B基の少なくとも一つは水素ではなく、
R5Aは水素であり、
R5Bは水素であり、
R6は水素であり、
R7は水素であり、
R8はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R9はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルである]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11またはNであり、ここで、R11は水素、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたはアミノカルボニルであり、
E2はCR12またはNであり、ここで、R12は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
E3はNR14またはSであり、ここで、R14は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
G1はC=OまたはSO2であり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R17は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G3はCR18AR18B、NR19、OまたはSであり、ここで、
R18Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R18Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R18AおよびR18Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R19は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G4はCH2、C=OまたはSO2であり、
K1はCH2またはOであり、
K2はCH2またはOであり、
ただし、K1およびK2基の一つのみがOであり、
D1、D2、D3およびD4はそれぞれ独立してCR23またはNであり、ここで、R23は水素、ハロゲン、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
ただし、D1、D2、D3およびD4基のうち2個以下がNであり、
R24はフッ素またはメチルであり、
nは0または1の数であり、
R10は(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R13は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
R15は水素、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R20は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R21は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルスルホニルであり、
R22Aは水素またはC1−C4−アルキルであり、
R22Bは水素またはC1−C4−アルキルであり、
または
R22AおよびR22Bは、それらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する]
の基である使用が好ましい。
R1が水素、メチルまたはエチルであり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−##または酸素であり、ここで、##はフェニル環への結合点であり、
R4Aは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R4Bは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
ただし、R4AおよびR4B基の少なくとも一つは水素ではなく、
R5Aは水素であり、
R5Bは水素であり、
R6は水素であり、
R7は水素であり、
R8はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R9はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルである]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11またはNであり、ここで、R11は水素、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたはアミノカルボニルであり、
E2はCR12またはNであり、ここで、R12は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
E3はNR14またはSであり、ここで、R14は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
G1はC=OまたはSO2であり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R17は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G3はCR18AR18B、NR19、OまたはSであり、ここで、
R18Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R18Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R18AおよびR18Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R19は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G4はCH2、C=OまたはSO2であり、
K1はCH2またはOであり、
K2はCH2またはOであり、
ただし、K1およびK2基の一つのみがOであり、
D1、D2、D3およびD4はそれぞれ独立してCR23またはNであり、ここで、R23は水素、ハロゲン、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
ただし、D1、D2、D3およびD4基のうち2個以下がNであり、
R24はフッ素またはメチルであり、
nは0または1の数であり、
R10は(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R13は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
R15は水素、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R20は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R21は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルスルホニルであり、
R22Aは水素またはC1−C4−アルキルであり、
R22Bは水素またはC1−C4−アルキルであり、
または
R22AおよびR22Bは、それらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する]
の基である使用も好ましい。
R1が水素であり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−であり、
R4Aは塩素またはトリフルオロメチルであり、
R4Bは水素である]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11であり、ここで、R11は水素であり、
E2はNであり、
G1はC=Oであり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
または
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともにシクロプロピル環を形成し、
R17は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C5)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
R24は水素またはフッ素であり、
R10は(C1−C4)−アルキルであり、
R15は水素、メチルまたはエチルであり、ここで、メチルおよびエチルは、フッ素、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルの群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい]
の基である使用が特に好ましい。
R1が水素であり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
R5Aは水素であり、
R5Bは水素であり、
R6は水素であり、
R7は水素であり、
R8はフッ素、塩素またはトリフルオロメチルであり、
R9はフッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルである]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11であり、ここで、R11は水素であり、
E2はNであり、
G1はC=Oであり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
または
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともにシクロプロピル環を形成し、
R17は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C5)−シクロアルキルであり、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
R24は水素またはフッ素であり、
R10は(C1−C4)−アルキルであり、
R15は水素、メチルまたはエチルであり、ここで、メチルおよびエチルは、フッ素、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルの群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい]
の基である使用が好ましい。
R1が水素、メチルまたはエチルであり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−であり、
R4Aは塩素またはトリフルオロメチルであり、
R4Bは水素である]
の基である使用が好ましい。
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11またはNであり、ここで、R11は水素、メチル、エチルまたはアミノカルボニルであり、
E2はCR12またはNであり、ここで、R12は水素であり、
G1はC=OまたはSO2であり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともにシクロプロピル環を形成し、
R17は水素、(C1−C6)−アルキル、シクロプロピルまたはシクロブチルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、アゼチジニルおよびオキセタニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
G3はCR18AR18Bであり、ここで、
R18Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R18Bは水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
G4はC=Oであり、
K1はCH2またはOであり、
K2はCH2であり、
R24は水素、フッ素またはメチルであり、
R10はメチルまたはエチルであり、
R15はメチルまたはエチルであり、
R20は水素、メチル、エチルまたはメチルカルボニルであり、
R21は水素メチルまたはエチルであり、
R22AおよびR22Bは、それらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する]
の基である使用も好ましい。
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−であり、
R4Aは塩素またはトリフルオロメチルであり、
R4Bは水素であり、かつ、
ウラシル窒素原子に結合する炭素原子がR配置を有する]
の基である使用も好ましい。
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−であり、
R4Aは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R4Bは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
ただし、R4AおよびR4B基の少なくとも一つは水素ではなく、かつ、
ウラシル窒素原子に結合する炭素原子がR配置を有する]
の基である使用も好ましい。
一般式(I)の化合物の合成は、WO2013/167495A1に記載されている。
キマーゼに対する本発明の化合物の薬理学的活性は、WO2013/167495A1に記載されているアッセイに示されている。
使用される酵素源は、組換えヒトキマーゼ(HEK293細胞において発現される)またはハムスターの舌から精製されたキマーゼであった。キマーゼに使用される基質はAbz−HPFHL−Lys(Dnp)−NH2であった。アッセイのために、DMSO中の試験物質の50倍濃縮溶液1μl、酵素溶液24μl(1:80,000ヒトまたは1:4000ハムスター希釈)、およびアッセイ緩衝液(トリス50mM(pH7.5)、塩化ナトリウム150mM、BSA0.10%、チャップス0.10%、グルタチオン1mM、EDTA 1mM)中の基質溶液(最終濃度10μM)25μlを、白色384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio-One、Frickenhausen、ドイツ)中で混合した。反応物を32℃で60分間インキュベートし、340nmで励起した後の465nmでの蛍光発光を、蛍光リーダー、例えばTecan Ultra(Tecan、Mandedorf、スイス)で測定した。
子宮内膜症またはそれによって生じる癒着によって媒介される線維症に対する試験物質の効果を調べるために、3〜4ヶ月齢の雌のシリアンハムスター(約150g)を使用した。動物の周期は膣塗抹針を介して決定された。動物の発情は膣からの膿様分泌物の流れによって定義される。発情の翌日、直腸膣内膜症を誘発し、それに関連した癒着、線維症および瘻孔を生じさせるために手術を行った。動物において直腸膣内膜症を以下のように誘発した:発情の1日後、動物をイソフルランで麻酔し、腹壁を開いた。子宮の約3分の1を切除し、切除片において、子宮内膜を子宮内膜から分離した。直径5mmのパンチ(punch)を子宮内膜から取り出し、これらの各々を3つのステッチで縫合した。ここで、腹膜を、直腸膣ポーチ内および膀胱と子宮との間において子宮と縫合した。続いて、縫合糸を配置することによって腹壁を閉鎖した。このように、子宮内膜症を21日以内に形成される癒着によって発生させた。
0=癒着がない、膀胱が自由に動ける、病変との結合がない、線維化および癒着がない
1=わずかな癒着、膀胱は自由に動けない、膀胱は病変を介した結合によりわずかに動く、膀胱が病変とわずかに癒着している、および/または病変と周囲組織との癒着が低い、非常に細かく透明
2=中程度の癒着、膀胱は自由に動けない、子宮は病変を介した結合により動く、膀胱の約半分が病変と癒着している、および/または病変と周囲組織との癒着
3=重度の癒着、膀胱は自由に動けない、子宮は病変を介した結合により激しく動く、膀胱の大幅に病変と癒着している、および/または病変と周辺組織との重度の癒着
術後線維症および/または術後癒着および瘻孔に対する試験物質の効果を調べるために、3〜4ヶ月齢の雌のシリアンハムスター(それぞれ約150g)を使用した。動物の周期は膣塗抹針を介して決定された。発情期には、膿様分泌物が膣から流出することがある。発情日には、癒着を生じさせる手術が行われた。この目的のために、動物をイソフルランで麻酔し、腹腔を開いた。4つの虚血性結節を、4−0絹縫合糸を用いて、それぞれ直径5mmのサイズでひだ部(fold)の基底結紮(basal ligation)によって腹膜壁上に横方向に配置した。節(node)間のギャップはそれぞれ約1cmであった。続いて、縫合糸を配置することによって腹腔を閉鎖した。手術(OP)の日から開始して、動物を試験物質で7日間毎日処置した。試験物質を、ビヒクルとしてエタノール、ソルトール、水(v/v/v=1/4/5)、および1mg/kg、3mg/kgおよび10mg/kgの用量で2ml/kgで1日1回経口投与した。7日目に、動物を断頭するか、またはイソフルラン麻酔下で屠殺し、続いて剖検を行った。虚血結節当たりの癒着の数を決定し、組織が組織学的分析および分子生物学的分析のために採取される前のそれらの大きさおよび状態もまた決定された。さらに、組織は周囲の腹膜から保存して対照組織とした。疾患の重症度は、癒着および瘻孔の発生に基づいて切開した後に決定された。採点は各虚血性結節に対して個別に行われ、以下の採点システムが適用された:
0=虚血節に癒着が見られない
1=節と血管との間に1箇所の癒着が見られる
2=節に2箇所以上の癒着が見られる
3=視認できるだけでも節に多くの癒着が見られる
Claims (5)
- 子宮内膜症、子宮内膜症関連線維症、腺筋症、子宮内膜症障害に伴う疼痛の治療および予防、ならびに術後線維症および癒着の治療および予防のための、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物の使用
R1は水素または(C1−C4)−アルキルであり、
R2は式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−##または酸素であり、ここで、##はフェニル環への結合点であり、
mは0、1または2の数であり、
R4はハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたは(C1−C4)−アルコキシであり、
R5Aは水素または重水素であり、
R5Bは水素、重水素または(C1−C4)−アルキルであり、
R6は水素またはフッ素であり、
R7は水素またはフッ素であり、
R8はハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキルまたはニトロであり、
R9は水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキル、ニトロまたは(C1−C4)−アルキルチオであり、
R3は式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
環Qは、5〜7員のヘテロシクリルまたは5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、5〜7員ヘテロシクリルおよび5もしくは6員ヘテロアリールは、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリ重水素化メチル、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルキルカルボニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルおよび(C1−C4)−アルキルスルホニルの群から独立して選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
(C1−C6)−アルキルおよび(C3−C7)−シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルコキシおよび4〜7員のヘテロシクリルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
かつ、
5〜7員のヘテロシクリルおよび5もしくは6員のヘテロアリールの炭素原子に結合した2個の(C1−C6)−アルキル基は、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成していてもよく、
R24はハロゲン、(C1−C4)−アルキルまたは(C1−C4)−アルコキシであり、
nは0、1、2、または3の数である]。 - 子宮内膜症、子宮内膜症関連線維症、腺筋症、子宮内膜症障害に伴う疼痛の治療および予防、ならびに術後線維症および癒着の治療および予防のための、請求項1に記載の式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物の使用であって、
R1が水素、メチルまたはエチルであり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−##または酸素であり、ここで、##はフェニル環への結合点であり、
R4Aは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R4Bは水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
ただし、R4AおよびR4B基の少なくとも一つは水素ではなく、
R5Aは水素であり、
R5Bは水素であり、
R6は水素であり、
R7は水素であり、
R8はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルであり、
R9はフッ素、塩素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはメチルである]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11またはNであり、ここで、R11は水素、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたはアミノカルボニルであり、
E2はCR12またはNであり、ここで、R12は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
E3はNR14またはSであり、ここで、R14は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
G1はC=OまたはSO2であり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R17は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G3はCR18AR18B、NR19、OまたはSであり、ここで、
R18Aは水素、フッ素、(C1−C4)−アルキルまたはヒドロキシであり、
R18Bは水素、フッ素、塩素、(C1−C4)−アルキルまたはトリフルオロメチルであり、
または、
R18AおよびR18Bは、それらが結合している炭素原子とともに3〜6員の炭素環を形成し、
R19は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルコキシカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C1−C4)−アルコキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
G4はCH2、C=OまたはSO2であり、
K1はCH2またはOであり、
K2はCH2またはOであり、
ただし、K1およびK2基の一つのみがOであり、
D1、D2、D3およびD4はそれぞれ独立してCR23またはNであり、ここで、R23は水素、ハロゲン、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
ただし、D1、D2、D3およびD4基のうち2個以下がNであり、
R24はフッ素またはメチルであり、
nは0または1の数であり、
R10は(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R13は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、
R15は水素、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R20は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルカルボニルであり、ここで、(C1−C6)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R21は水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C1−C4)−アルキルスルホニルであり、
R22Aは水素またはC1−C4−アルキルであり、
R22Bは水素またはC1−C4−アルキルであり、
または
R22AおよびR22Bは、それらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する]
の基である、前記使用。 - 子宮内膜症、子宮内膜症関連線維症、腺筋症、子宮内膜症障害に伴う疼痛の治療および予防、ならびに術後線維症および癒着の治療および予防のための、請求項1または2に記載の式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物の使用であって、
R1が水素であり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
Aは−CH2−であり、
R4Aは塩素またはトリフルオロメチルであり、
R4Bは水素である]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11であり、ここで、R11は水素であり、
E2はNであり、
G1はC=Oであり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
または
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともにシクロプロピル環を形成し、
R17は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C5)−シクロアルキルであり、ここで、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
R24は水素またはフッ素であり、
R10は(C1−C4)−アルキルであり、
R15は水素、メチルまたはエチルであり、ここで、メチルおよびエチルは、フッ素、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルの群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい]
の基である、前記使用。 - 子宮内膜症、子宮内膜症関連線維症、腺筋症、子宮内膜症障害に伴う疼痛の治療および予防、ならびに術後線維症および癒着の治療および予防のための、請求項1または2に記載の式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物の使用であって、
R1が水素であり、
R2が式
*はウラシル窒素原子への結合点であり、
R5Aは水素であり、
R5Bは水素であり、
R6は水素であり、
R7は水素であり、
R8はフッ素、塩素またはトリフルオロメチルであり、
R9はフッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルである]
の基であり、
R3が式
#はウラシル窒素原子への結合点であり、
E1はCR11であり、ここで、R11は水素であり、
E2はNであり、
G1はC=Oであり、
G2はCR16AR16B、NR17、OまたはSであり、ここで、
R16Aは水素、フッ素、メチルまたはヒドロキシであり、
R16Bは水素、フッ素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
または
R16AおよびR16Bは、それらが結合している炭素原子とともにシクロプロピル環を形成し、
R17は水素、(C1−C4)−アルキルまたは(C3−C5)−シクロアルキルであり、(C1−C4)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、シアノ、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびピロリジニルの群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
R24は水素またはフッ素であり、
R10は(C1−C4)−アルキルであり、
R15は水素、メチルまたはエチルであり、ここで、メチルおよびエチルは、フッ素、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルの群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい]
の基である、前記使用。 - 子宮内膜症に関連しない骨盤腔内の慢性疼痛の治療および/または予防のための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
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