JP2020203641A - 乗物用シート - Google Patents

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鈴木 啓之
Hiroyuki Suzuki
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Abstract

【課題】格納位置でテーブル板の回動を規制する機構を簡単な構成にすることである。【解決手段】格納が可能なテーブル板を備える乗物用シートであって、シートフレーム341には、第2テーブル板42が角度調整機構の動作により第1テーブル板41と共にシートフレーム341に沿う格納位置まで回動したときに、第2テーブル板42の回動中心側の受け面75に当接する突起部73が設けられており、第1のテーブル板41が角度調整機構の動作により格納位置まで回動する際に、第1テーブル板41に重ねられた第2テーブル板42の回動中心側の受け面75がシートフレーム341の突起部73に当接することで、第2テーブル板42が第1テーブル板41をシートフレーム341側に押さえる方向の回転力を受ける。【選択図】図11

Description

本発明は、格納が可能なテーブル板を備える乗物用シートに関する。
格納が可能なテーブル板を備える乗物用シートに関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の乗物用シートは、図18に示すように、シートバック100の背面に設けられた上下スライド機構104と、上下スライド機構104のスライド部材104sに対して回転機構106を介して上下回動可能な状態で取付けられたテーブル板102とを備えている。これにより、テーブル板102を上下スライド機構104によってシートバック100の背面の格納位置から使用位置まで上方に引き上げ、さらに回転機構106によってテーブル板102を水平な位置まで回動させることで、前記テーブル板102を後席でテーブルとして使用することができる。
特開2019−48506号公報
上記した乗物用シートでは、格納位置にあるテーブル板102が水平な位置まで回動しないようにロックする回動規制機構(図示省略)が設けられている。回動規制機構は、テーブル板102に設けられた係合爪と、上下スライド機構104のスライド部材104sに設けられて、前記係合爪が係合する受け部材とを備えている。スライド部材104sの受け部材は、スライド部材104sが格納位置にあるときはロック位置にあり、スライド部材104sが使用位置まで上スライドするとロック解除位置まで移動する。そして、スライド部材104sの受け部材がロック解除位置にある状態で、その受け部材とテーブル板102の係合爪との係合が解除されて、テーブル板102の水平方向の回動が許容される。このように、回動規制機構は、係合爪と、受け部材と、受け部材をスライド部材104sのスライドに合わせてロック位置とロック解除位置間で移動させる機構とが必要になるため、構造が複雑でコストアップになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、格納位置でテーブル板の回動を規制する機構の構成を簡単化することである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、格納が可能なテーブル板を備える乗物用シートであって、シートフレームに対して上下回動可能に連結された第1のテーブル板と、前記シートフレームに対して前記第1のテーブル板を上下回動させることで、水平面に対する前記第1のテーブル板の角度を調整する角度調整機構と、第1のテーブル板に対して上下回動可能に連結された第2のテーブル板とを有しており、前記シートフレームには、前記第2のテーブル板が前記角度調整機構の動作により前記第1のテーブル板と共に前記シートフレームに沿う格納位置まで回動したときに、前記第2のテーブル板の回動中心側の受け面に当接する突起部が設けられており、前記第1のテーブル板が前記角度調整機構の動作により格納位置まで回動する際に、前記第1のテーブル板に重ねられた前記第2のテーブル板の回動中心側の受け面が前記シートフレームの突起部に当接することで、前記第2のテーブル板が前記第1のテーブル板を前記シートフレーム側に押さえる方向の回転力を受ける。
本発明によると、第1のテーブル板が角度調整機構の動作により格納位置まで回動する際に、第1のテーブル板に重ねられた第2のテーブル板の回動中心側の受け面がシートフレームの突起部に当接することで、前記第2のテーブル板が前記第1のテーブル板を前記シートフレーム側に押さえる方向の回転力を受ける。これにより、第1のテーブル板と、その第1のテーブル板に重なる第2のテーブル板とがシートフレームに沿う格納位置に保持される。即ち、シートフレームの突起部と第2のテーブル板の回動中心側の受け面との働きにより、例えば、重力、あるいは振動等による第2のテーブル板と第1のテーブル板との展開方向への回動が規制される。このように、シートフレームの突起部と第2のテーブル板の受け面により第1のテーブル板と第2のテーブル板との回動を規制できるため、機構が簡単になる。なお、第1のテーブル板が角度調整機構の動作によりシートフレームから離れる方向に回動する際は、シートフレームの突起部が第2のテーブル板の受け面から離れるため、突起部と受け面とが第1のテーブル板の回動の妨げにならない。
第2の発明によると、シートフレームは、乗員が着座するシートクッションのクッションフレームであり、第1のテーブル板と第2のテーブル板とは、乗員が着座する着座面と反対側の前記シートクッションの裏側に格納される。即ち、シートフレームの突起部と第2のテーブル板の受け面との働きにより、第1のテーブル板と第2のテーブル板とがシートクッションの裏側に格納されても、例えば、重力、あるいは振動等による第2のテーブル板と第1のテーブル板との展開方向への回動を規制できる。
第3の発明によると、突起部は、第2のテーブル板の受け面を押圧可能な付勢力を受けており、前記第2のテーブル板は、前記付勢力により第1のテーブル板を押さえる方向に回転力を受ける。
第4の発明によると、突起部は、第2のテーブル板の受け面に吸着される磁力を受けており、前記第2のテーブル板は、前記磁力により第1のテーブル板を押さえる方向に回転力を受ける。
本発明によると、格納位置でテーブル板の回動を規制する機構を簡単な構成にできる。
本発明の実施形態1に係る乗物用シートを備える車両を左前方から見た全体斜視図である。 前記乗物用シートを畳んだ状態の斜視図である。 前記乗物用シートをシートとして使用している状態の斜視図である。 前記乗物用シートをテーブルとして使用している状態の斜視図である。 前記乗物用シートのモニターを使用している状態の斜視図である。 前記乗物用シートをモニター付きのテーブルとして使用している状態の斜視図である。 前記乗物用シートのシートクッションに対する第1テーブル板の角度を調整する第1角度調整機構を表す側面図である。 前記第1角度調整機構の動作側面図である。 第1テーブル板に対する第2テーブル板の角度を調整する第2角度調整機構を表す斜視図である。 第2角度調整機構のトルク伝達部を表す縦断面図である。 第1テーブル板と第2テーブル板とを格納位置に保持する回動規制機構の縦断面図である。 図11のXII矢視拡大図である。 第1テーブル板と第2テーブル板とが水平位置にあるときの回動規制機構の縦断面図である。 第1テーブル板が水平位置にあり、第2テーブル板がモニター使用位置にあるときの回動規制機構の縦断面図である。 前記乗物用シートをモニター付きのテーブルとして使用している状態の側面図である。 前記乗物用シートをテーブルとして使用している状態の変形例である。 回動規制機構の変更例を表す縦断面図である。 従来の乗物用シートを表す側面図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図17に基づいて、本発明の実施形態1に係る乗物用シートについて説明する。本実施形態に係る乗物用シートは、テーブルを備える車両用シートであり、車両の車室内の後部において使用される。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、乗物用シートを備える車両の前後左右、及び上下に対応している。
<車両10の概要について>
車両10は、自動運転が可能な車両である。車両10には、図1に示すように、例えば、車室内の前部に設けられたダッシュボード12内にその車両10の自動運転動作、及びその他の制御動作を行わせるためのコンピュータ(図示省略)が設置されている。車室内には、左右のシート21,22が設置されており、各々のシート21,22の下側に前後スライド機構、昇降機構、及び回転機構等からなる座席移動装置(図示省略)が設けられている。また、車室内の後部には、本実施形態に係る折り畳み式のシート30(乗物用シート30という)が設けられている。なお、図1においては、車室を構成するフロントガラス、ルーフパネル、左右のドア等は省略されている。
<乗物用シート30の概要について>
乗物用シート30は、後席のシートとして使用されるだけではなく、前側のシート21,22に着座している乗員が後向きの状態でテーブル、モニター等として使用できるように構成されている。乗物用シート30は、図2〜図6等に示すように、シート架台32と、シート架台32に対して上下回動可能に連結されたシートクッション34とシートバック36とを備えている。乗物用シート30のシート架台32は、略T字形の厚板状に形成された架台本体部32mと、架台本体部の左右に設けられた腕部32hとから構成されている。そして、シート架台32の架台本体部32mの下端部と上部背面部とが車室の床部Fに設けられた二組の左右スライド機構16によって支持されている。これにより、乗物用シート30は、左右スライド機構16の働きで車室後部を左右方向に移動できるようになる。
シート架台32の左右の腕部32hの先端位置には、図2〜図6等に示すように、シートバック36の下端部が上下回動可能な状態で連結されている。また、シート架台32の左右の腕部32hの途中位置には、シートクッション34の後端部が上下回動可能な状態で連結されている。シート架台32の腕部32hとシートバック36の下端部間には、シートバック36のリクライニング角度を調整するための角度調整機構(図示省略)が設けられている。また、シート架台32の腕部32hとシートクッション34の後端部間には、シートバック36の角度調整機構と等しい構成の角度調整機構(図示省略)が設けられている。そして、シートクッション34は、前記角度調整機構の働きにより、乗員が着座できる着座位置(図3参照)とほぼ直立状態の起立位置(図2参照)間で角度調整が可能なように構成されている。ここで、シートクッション34の角度調整機構、及びシートバック36の角度調整機構は、ダッシュボード12内のコンピュータからの信号に基づいて駆動される。
<シートクッション34の基本構成について>
シートクッション34は、図11等に示すように、クッションフレーム341と、クッションフレーム341を上方(図11では後方)から覆う、例えば、ウレタン製のクッションパッド342と、クッションパッド342の表面を覆う表皮343とを備えている。そして、図3に示すように、シートクッション34が着座位置にあるときのシートクッションの上面側が着座面34sとなる。なお、シートバック36もシートクッション34と基本構成は同じであり、バックフレームと、バックフレームを前方から覆うバックパッドと、バックパッドの表面を覆う表皮とを備えている。そして、シートバック36の前面側がシートクッション34に着座した乗員の背もたれ面36hとなる。
<シートクッション34のテーブル装置40について>
シートクッション34の着座面34sの反対側であるシートクッション34の裏側には、図2、図4〜図6に示すように、テーブル装置40が設けられている。テーブル装置40は、テーブル面として使用する第1テーブル板41と第2テーブル板42とを備えている。第1テーブル板41は、角形の平板であり、シートクッション34のクッションフレーム341の回動自由端側に第1ヒンジ41hを介して上下回動可能な状態で連結されている。そして、図2に示すように、第1テーブル板41が第1ヒンジ41hを中心に下回動(図2では左回動)してシートクッション34の裏側に重なった位置が第1テーブル板41の格納位置となる。ここで、第1テーブル板41においてシートクッション34に対向する面が裏面であり、第1テーブル板41の表面がテーブル面として使用される。
第2テーブル板42は、第1テーブル板41よりも若干小さな角形の平板であり、第1テーブル板41の回動中心側に第2ヒンジ42hによって上下回動可能な状態で連結されている。第2テーブル板42は、第1テーブル板41の表面側に設けられており、第2ヒンジ42hは第1テーブル板41の第1ヒンジ41hの近傍で軸心が第1ヒンジ41hの軸心と平行になるように配置されている。これにより、第2テーブル板42は、第1テーブル板41の表面に重ねられる重複位置から上方に回動させることで、第1テーブル板41に対して展開させることが可能になる。また、第1テーブル板41の表面に重ねられる第2テーブル板42の裏面には、図6等に示すように、モニター42mが設けられている。なお、第2テーブル板42の表面がテーブル面として使用される。
テーブル装置40は、第1テーブル板41をシートクッション34のクッションフレーム341に対して第1ヒンジ41hを中心に回動させて、水平面に対する第1テーブル板41の角度を調整する第1角度調整機構50(図7、図8参照)を備えている。また、テーブル装置40は、第2テーブル板42を第1テーブル板41に対して第2ヒンジ42hを中心に回動させて、第1テーブル板41に対する第2テーブル板42の角度を調整する第2角度調整機構60(図9参照)を備えている。ここで、第1角度調整機構50、及び第2角度調整機構60は、ダッシュボード12内のコンピュータからの信号に基づいて駆動される。
<第1角度調整機構50について>
第1角度調整機構50は、図7、図8に示すように、第1テーブル板41と一体化されて第1ヒンジ41hの中心軸から半径方向外側に突出したアーム51と、アーム51の先端部(突出端部)に上下回動可能な状態で連結されたリンク53とを備えている。また、第1角度調整機構50は、リンク53の基端部に取付けられたナット55と、そのナット55に螺合するネジ軸54と、ネジ軸54を軸心回りに回転させるモータ56とを備えている。ここで、ネジ軸54は、そのネジ軸54の下端部が軸受部57により回転自在に支持されている。そして、ネジ軸54を支持する軸受部57がクッションフレーム341に取付けられている。
上記構成により、モータ56の駆動によりネジ軸54が軸心回りに回転すると、ネジ軸54とナット55との螺合作用でナット55に取付けられたリンク53がネジ軸54に沿って上下動する。これにより、リンク53が第1テーブル板41のアーム51を押し上げ、あるいは引き下げることで、第1テーブル板41は第1ヒンジ41hを中心に上下に回動する。即ち、モータ56が正転してネジ軸54とナット55との螺合作用によりリンク53が上方に移動すると、図7に示すように、アーム51がリンク53に押し上げられて、第1テーブル板41は第1ヒンジ41hを中心に下回動(左回動)する。また、モータ56が逆転してネジ軸54とナット55との螺合作用によりリンク53が下方に移動すると、図8に示すように、アーム51がリンク53に引き下げられ、第1テーブル板41は第1ヒンジ41hを中心に上回動(右回動)する。
<第2角度調整機構60について>
第2角度調整機構60は、上記したように、第1テーブル板41に対する第2テーブル板42の角度を調整する機構である。第2角度調整機構60は、図9の下面視図に示すように、第1テーブル板41の裏面の回動中心側に設けられている。第2角度調整機構60は、モータ62と、モータ62の回転力を増幅する歯車機構64とを備えている。歯車機構64には、角柱形の出力回転軸64jが設けられている。出力回転軸64jは、左右方向に延びる長軸であり、その出力回転軸64jの左端部と右端部とがそれぞれ左右のトルク伝達部65の円筒部65e(入力部)に相対回転不能な状態で連結されている。
そして、左右のトルク伝達部65の出力軸65j(図10参照)が第2テーブル板42を回動させる左右の第2ヒンジ42hの角軸42k(図10、図11参照)に連結されている。ここで、左右の第2ヒンジ42hは、図9、図11等に示すように、第1テーブル板41の左端部と右端部とに形成されたヒンジ用開口部41xを通って第1テーブル板41の裏側に突出している。また、図9に示すように、左右の第2ヒンジ42hからトルク伝達部65側に突出した角軸42kの円柱部分は第1テーブル板41の裏面で軸受67によって支持されている。
トルク伝達部65は、図10に示すように、円筒部65eと、その円筒部65eに収納された円柱形の出力軸65jとから構成されている。トルク伝達部65の円筒部65eの内周面と出力軸65jの外周面とは面接触しており、円筒部65eと出力軸65j間に所定の摩擦力が回転方向に発生するようになっている。ここで、トルク伝達部65の円筒部65eと出力軸65j間の摩擦力に起因するトルクは、第2テーブル板42を回動させるのに必要な大きさの適正トルクよりも大きく設定されている。即ち、トルク伝達部65は、第2テーブル板42を回動させるのに必要な大きさの適正トルクを伝達できるように構成されている。また、トルク伝達部65は、摩擦力に起因するトルク(所定値のトルク)よりも大きなトルクが加わると、円筒部65eと出力軸65jとが摩擦力に抗して相対回転し、トルク伝達が不能になる。
このため、モータ62の駆動により歯車機構64が動作して出力回転軸64jが第2テーブル板42を回転させる際には、トルク伝達部65の円筒部65eと出力軸65jとが一体で回転して出力回転軸64jの回転力が第2テーブル板42に伝達される。しかし、例えば、モータ62、歯車機構64の動作時に外力で第2テーブル板42の回動が妨げられるようなことがあると、トルク伝達部65に大きなトルクが作用して、円筒部65eと出力軸65jとは摩擦力に抗して相対回転する。この結果、モータ62、歯車機構64等に大きなトルクが加わらなくなり、第2角度調整機構60の破損防止が図られる。
<テーブル装置40の回動規制機構70について>
テーブル装置40には、図11に示すように、第1テーブル板41と第2テーブル板42とが重複状態で格納位置にあるときに、重力、振動等による第1テーブル板41と第2テーブル板42との展開方向の回動を規制する回動規制機構70が設けられている。回動規制機構70は、図3に示すように、シートクッション34が着座位置にあるときに、テーブル装置40がシートクッション34の下側に格納されることを考慮して設けられた機構である。回動規制機構70は、図12(図11のXII拡大図)に示すように、シートクッション34のクッションフレーム341の回動自由端側(先端側)に設けられた突起部73と、第2テーブル板42の第2ヒンジ42hに形成されて、前記突起部73の先端が当接する受け面75とを備えている。
回動規制機構70の突起部73は、図12に示すように、支持台71に設けられた支持ピン72の先端に取付けられている。そして、前記支持台71がシートクッション34のクッションフレーム341に固定されている。支持ピン72は、軸心がシートクッション34の厚み方向に延びるように位置決めされており、軸心方向に所定寸法だけ変位できるように支持台71に取付けられている。また、支持ピン72の回りには、突起部73と支持台71との間にコイルバネ74が装着されており、そのコイルバネ74が突起部73を支持台71から押し出す方向に付勢されている。このため、突起部73が第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75に当接していない状態では、突起部73はコイルバネ74の働きでシートクッション34の裏側から最も突出した状態に保持されている。
回動規制機構70の受け面75は、図12に示すように、第1テーブル板41のヒンジ用開口部41xから裏側に突出した第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの外周面に断面L字形の切欠状に形成されている。さらに、前記受け面75は、第2テーブル板42が第1テーブル板41に重ねられた状態で、第2ヒンジ42hの回転中心(角軸42k)に対して第2テーブル板42と反対側になる位置で、かつ前記突起部73に対応する位置に位置決めされている。これにより、第1角度調整機構50の動作で第2テーブル板42が第1テーブル板41と共に格納位置まで回動すると、図12に示すように、第2ヒンジ42hの受け面75に対して突起部73の先端が当接し、受け面75は突起部73によりコイルバネ74のバネ力に相当する押圧力を受ける。
この結果、第2テーブル板42は、第2ヒンジ42hを中心に左回動方向の回転力を受けて、第1テーブル板41をシートクッション34(クッションフレーム341)に近づく方向に押圧する。これにより、シートクッション34の下側に第1テーブル板41と第2テーブル板42とが格納されていても、両テーブル板41,42が自重等で展開方向に回動するようなことがない。なお、第1角度調整機構50の動作により第1テーブル板41が第1ヒンジ41hを中心に右回動(図12において右回動)する際には、受け面75が突起部73から離れるため、回動規制機構70が第1テーブル板41の右回動(展開方向の回動)を妨げることがない。
<乗物用シート30の使用態様について>
<後部座席>
図2に示すように、畳まれた状態の乗物用シート30が後部座席として使用される場合には、先ず、シートクッション34の角度調整機構が動作して、起立位置にあるシートクッション34がシート架台32に対して下回動する。そして、図3に示すように、シートクッション34が着座位置まで下回動し、さらにシートバック36のリクライニング角度が調整されることで、乗物用シート30が後部座席として使用できるようになる。このとき、テーブル装置40は、シートクッション34の下側に格納されるため、外部から見えず、後部座席として使用されている乗物用シート30の見栄えが低下しない。また、テーブル装置40が格納されている状態では、図12に示すように、回動規制機構70が動作している。即ち、回動規制機構70を構成する突起部73の先端が第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75をバネ力で押圧している。このため、テーブル装置40の第2テーブル板42には、第1テーブル板41をシートクッション34に近づく方向(上方向)に押圧するような回転力が加わっている。これにより、第1テーブル板41と第2テーブルとが自重、及び振動等で下方向に回動するようなことがない。
<テーブル>
図2に示すように、畳まれた状態の乗物用シート30がテーブルとして使用される場合には、テーブル装置40の第1角度調整機構50(図7参照)が動作することで第1テーブル板41が第1ヒンジ41hを中心に上回動する。これにより、第1テーブル板41に重ねられた状態の第2テーブル板42も共に上回動する。このとき、回動規制機構70を構成する第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75がシートクッション34側の突起部73から離れるため、回動規制機構70が第1テーブル板41の右回動(展開方向の回動)を妨げない。そして、図4、図8、図13に示すように、第1テーブル板41が第1角度調整機構50の動作により水平位置まで上回動した状態で、乗物用シート30をテーブルとして使用することができる。この場合、第2テーブル板42の表面がテーブル面となる。
ここで、テーブル面の高さ位置は、図15に示すように、シート架台32に対するシートクッション34の角度調整と、シートクッション34に対する第1テーブル板41の角度調整とにより調整が可能である。例えば、テーブル面を高くする場合には、シートクッション34の傾斜角度が起立方向に調整され(図15の実線参照)、これに合わせて第1角度調整機構50が動作して、第1テーブル板41が水平位置に保持される。また、テーブル面を低くする場合には、シートクッション34の傾斜角度が倒伏方向に調整され(図15の二点鎖線参照)、これに合わせて第1角度調整機構50が動作して、第1テーブル板41が同じく水平位置に保持される。これにより、前側のシート22に着座している乗員の体格に合わせてテーブル面の高さを調整できる。さらに、図16に示すように、シートバック36が後方に倒れることで、乗物用シート30をテーブルとして使用しているときの車室の後方の視界を確保できる。
<モニター付きテーブル>
図4、又は図16に示すように、乗物用シート30をテーブルとして使用している状態で、モニター42mが使用される場合には、第2角度調整機構60が動作して第2テーブル板42が第1テーブル板41に対して所定角度位置まで上回動する。ここで、第1テーブル板41が、図13に示すように、水平位置にある状態では、回動規制機構70を構成する第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75がシートクッション34側の突起部73から離れている。このため、第2角度調整機構60が第2テーブル板42を第1テーブル板41に対して上回動させる際に、回動規制機構70が第2テーブル板42の上回動を妨げない。そして、図6、及び図14等に示すように、第2テーブル板42が第2角度調整機構60により所定角度位置まで上回動した状態で、モニター42mがテーブル上で使用可能になる。この状態では、第1テーブル板41の表面がテーブル面となる。
ここで、第2角度調整機構60のモータ62の駆動により歯車機構64が動作して出力回転軸64jが第2テーブル板42を回転させる際には、トルク伝達部65の円筒部65eと出力軸65jとが共に回転して出力回転軸64jの回転力が第2テーブル板42に伝達される。しかし、例えば、外力で第2テーブル板42の回動が妨げられるようなことがあると、トルク伝達部65に大きなトルクが作用して、円筒部65eと出力軸65jとは摩擦力に抗して相対回転する。この結果、モータ62、歯車機構64等に大きなトルクが加わらなくなり、第2角度調整機構60の破損防止が図られる。
<モニター単独使用>
図2に示すように、畳まれた状態の乗物用シート30においてモニター42mを単独で使用する場合には、先ず、回動規制機構70の回動規制状態が解除される。即ち、第1角度調整機構50(図7参照)が動作して、第1テーブル板41が、図11に示す状態から第1ヒンジ41hを中心に予め決められた角度だけ右回動(展開方向に回動)する。これにより、第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75がシートクッション34側の突起部73から離れるようになる。次に、第2角度調整機構60が動作して第2テーブル板42が第1テーブル板41に対して上回動する。そして、第2テーブル板42が、図5に示すように、起立位置まで上回動した状態でモニター42mを単独で使用できるようになる。これにより、例えば、畳まれた状態の乗物用シート30の前に荷物等を積載する場合でも、モニター42mを使用することが可能になる。
<実施形態1に係る乗物用シート30の用語と本発明に係る用語との対応>
第1テーブル板41が本発明の第1のテーブル板に相当し、第2テーブル板42が本発明の第2のテーブル板に相当する。また、第1角度調整機構50が本発明の角度調整機構に相当する。さらに、シートクッション34のクッションフレーム341が本発明のシートフレームに相当する。
<本実施形態に係る乗物用シート30の長所について>
本実施形態に係る乗物用シート30によると、第1テーブル板41が第1角度調整機構50の動作により格納位置まで回動する際に、第1テーブル板41に重ねられた第2テーブル板42の回動中心側の受け面75がシートクッション34のクッションフレーム341の突起部73に当接する。これにより、第2テーブル板42が第1テーブル板41をシートクッション34側に押さえる方向の回転力を受ける。これにより、第1テーブル板41と、その第1テーブル板41に重なる第2テーブル板42とがシートクッション34に沿う格納位置に保持される。
即ち、シートクッション34の突起部73と第2テーブル板42の回動中心側の受け面75との働きにより、例えば、重力、あるいは振動等による第2テーブル板42と第1テーブル板41との展開方向への回動が規制される。このため、第1テーブル板41と第2テーブル板42とがシートクッション34の裏側に格納される場合に特に有効である。このように、シートクッション34の突起部73と第2テーブル板42の回動中心側の受け面75とにより第1テーブル板41と第2テーブル板42との回動を規制できるため、機構が簡単になる。なお、第1テーブル板41が第1角度調整機構50の動作により展開方向に回動する際は、シートクッション34の突起部73が第2テーブル板42の受け面75から離れるため、突起部73と受け面75とが第1テーブル板41の回動の妨げにならない。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態の回動規制機構70では、図12に示すように、シートクッション34側の突起部73がコイルバネ74のバネ力で第2テーブル板42の第2ヒンジ42hの受け面75に押し付けられることで、第2テーブル板42を上回動方向に付勢する例を示した。しかし、図17に示すように、第2ヒンジ42hの受け面75を第2テーブル板42と第2ヒンジ42hの角軸42k(回転中心)間に設け、シートクッション34側の突起部73と第2ヒンジ42hの受け面75とを磁力により吸着させる構成でも可能である。これにより、第1テーブル板41と第2テーブル板42とを図17に示す格納位置に保持することができる。
また、本実施形態では、第2テーブル板42の第2ヒンジ42hを第1テーブル板41の第1ヒンジ41hの近傍で軸心が第1ヒンジ41hの軸心と平行になるように配置する例を示した。しかし、第2テーブル板42の第2ヒンジ42hを第1テーブル板41の第1ヒンジ41hに対して直角に配置する構成でも可能である。また、本実施形態では、車両10の車室内で使用されるシートに本発明を適用する例を示したが、車両以外に列車、飛行機、船舶等のシートに本発明を適用することも可能である。
30・・・乗物用シート
34・・・シートクッション
341・・クッションフレーム
40・・・テーブル装置
41・・・第1テーブル板(第1のテーブル板)
42・・・第2テーブル板(第2のテーブル板)
42h・・第2ヒンジ
50・・・第1角度調整機構(角度調整機構)
70・・・回動規制機構
73・・・突起部
75・・・受け面

Claims (4)

  1. 格納が可能なテーブル板を備える乗物用シートであって、
    シートフレームに対して上下回動可能に連結された第1のテーブル板と、
    前記シートフレームに対して前記第1のテーブル板を上下回動させることで、水平面に対する前記第1のテーブル板の角度を調整する角度調整機構と、
    前記第1のテーブル板に対して上下回動可能に連結された第2のテーブル板と、
    を有しており、
    前記シートフレームには、前記第2のテーブル板が前記角度調整機構の動作により前記第1のテーブル板と共に前記シートフレームに沿う格納位置まで回動したときに、前記第2のテーブル板の回動中心側の受け面に当接する突起部が設けられており、
    前記第1のテーブル板が前記角度調整機構の動作により格納位置まで回動する際に、前記第1のテーブル板に重ねられた前記第2のテーブル板の回動中心側の受け面が前記シートフレームの突起部に当接することで、前記第2のテーブル板が前記第1のテーブル板を前記シートフレーム側に押さえる方向の回転力を受ける乗物用シート。
  2. 請求項1に記載された乗物用シートであって、
    前記シートフレームは、乗員が着座するシートクッションのクッションフレームであり、前記第1のテーブル板と第2のテーブル板とは、乗員が着座する着座面と反対側の前記シートクッションの裏側に格納される乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された乗物用シートであって、
    前記突起部は、前記第2のテーブル板の受け面を押圧可能な付勢力を受けており、
    前記第2のテーブル板は、前記付勢力により前記第1のテーブル板を押さえる方向に回転力を受ける乗物用シート。
  4. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された乗物用シートであって、
    前記突起部は、前記第2のテーブル板の受け面に吸着される磁力を受けており、
    前記第2のテーブル板は、前記磁力により前記第1のテーブル板を押さえる方向に回転力を受ける乗物用シート。
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