JP2020202681A - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】再圧入後の巻線のゆるみを十分に解消することが可能な回転電機およびその製造方法を提供する。【解決手段】この回転電機100では、巻線1と、ロータコア42に装着される絶縁部材44とを含むロータ4と、ステータ2とを備える。絶縁部材44は、複数のフック部43bを取り囲むように設けられた環状部44bと、環状部44bのロータコア42とは反対側の先端よりもロータコア42側とは反対側に突出する突出部44cとを有する。突出部44cは、巻線1のうち、所定のティース部142から第1フック部143に接続される終端までの終端側部分12が通る経路T上に配置されて終端側部分12を引掛けている。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機およびその製造方法に関し、特に、ロータコアに装着される絶縁部材を備える回転電機およびその製造方法に関する。
従来、ロータコアに装着される絶縁部材を備える回転電機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、鉄芯(ロータコア)に装着される絶縁板(絶縁部材)を備える整流子モータ(回転電機)が開示されている。この整流子モータは、回転軸と、巻線と、整流子と、突出壁とを備えている。鉄芯は、複数のコア片を有するコアを含む。巻線は、複数のコア片に引っ張った状態(テンションがかかった状態)で巻かれている。整流子は、接触片を含む。接触片には、複数のコア片に巻かれた巻線の巻線端部が電気的に接続されている。
上記特許文献1の絶縁板は、鉄芯と巻線とを絶縁するため、鉄芯における回転軸の延びる方向の両端部に圧入されている。突出壁は、整流子側に配置された一方の絶縁板から、回転軸の延びる方向における整流子側に向けて環状に突出している。
上記特許文献1の整流子モータでは、鉄芯を圧入した回転軸に整流子を圧入する際、まず、整流子を鉄芯から離れた位置まで圧入する。整流子が鉄芯から離れた位置において、巻線を鉄芯の複数のコア片に引っ張った状態で巻くとともに、巻線端部を引っ張った状態で接触片に接続する。その後、整流子を鉄芯から離れた位置から鉄芯の近傍位置までさらに圧入(再圧入)することにより回転子の組み立てが完了する。
上記特許文献1の整流子モータでは、上記再圧入の際に、整流子を鉄芯の近傍位置まで移動させることに起因して発生する巻線端部のゆるみを解消するため、整流子側に環状に突出する突出壁を巻線端部に当接させて巻線端部を引っ張った状態にしている。突出壁は、環状に形成されているので、巻線端部の配置位置に関係なく巻線端部に当接可能である。
特開2004−343971号公報
しかしながら、上記特許文献1の整流子モータでは、鉄芯から離れた位置で複数のコア片に巻線を巻く際、環状に突出した突出壁に巻線の巻線端部以外の部分が当接して引っ張った状になる場合があると考えられる。この場合、巻線は複数のコア片に引っ張った状態で巻かれるので、突出壁の突出量によっては、上記巻線端部以外の巻線の部分が、突出壁に引っ張った状態において加えられる荷重により断線してしまうという不都合がある。このため、このような直流子モータでは、突出壁の高さを抑える必要があり、十分な突出量を有する突出壁を一方の絶縁板に設けることができないので、巻線の断線を抑制しながら、再圧入後の巻線のゆるみを解消することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、巻線の断線を抑制しながら、再圧入後の巻線のゆるみを十分に解消することが可能な回転電機およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機は、巻線と、シャフトと、巻線が巻き回される複数のティース部を有するロータコアと、複数のティース部のうちの所定のティース部に巻き回された巻線の終端が接続される第1フック部を有する複数のフック部を有する整流子と、ロータコアに装着される絶縁部材とを含むロータと、ロータに径方向に対向して設けられているステータとを備え、絶縁部材は、ロータコアとは反対側に突出するとともに、シャフトの周方向に沿って並ぶ複数のフック部を取り囲むように設けられた環状部と、環状部のロータコアとは反対側の先端よりもロータコア側とは反対側に突出する突出部とを有し、突出部は、巻線のうち、所定のティース部から第1フック部に接続される巻線の終端までの終端側部分が通る経路上に配置されて終端側部分を引掛けている。
この発明の第1の局面による回転電機では、上記のように、突出部を、巻線のうち、所定のティース部から第1フック部に接続される終端までの終端側部分が通る経路上に配置して終端側部分を引掛ける。これにより、環状部の突出長さを大きくすることなく、突出部により巻線の終端側部分を引っ張った状態(テンションがかかった状態)にすることができる。また、環状部の突出長さを突出部よりも低くすることができるので、突出部に巻線の終端側部分以外の部分が環状部に引掛かり断線することを抑制することができる。これらの結果、十分な突出量を有する突出部を絶縁部材に設けることができるので、環状部に起因する巻線の断線を抑制しながら、整流子をロータコアから離れた位置からロータコア内の所定位置までさらに圧入した後(再圧入後)の巻線のゆるみを十分に解消することができる。また、再圧入後の巻線のゆるみを十分に解消することができるので、ロータコア外に巻線が飛び出すことに起因する巻線の断線を抑制することができる。また、樹脂材により巻線を固めたり、所定の温度以上で溶融する部材で巻線を覆ったりすることにより巻線のゆるみを抑制することなく、巻線をロータコアに巻き回すだけで再圧入後の巻線のゆるみを十分に解消することができるので、再圧入後の巻線のゆるみを容易に解消することができる。
上記第1の局面による回転電機において、好ましくは、複数のフック部は、所定のティース部に巻き回された巻線の終端が接続されない第1フック部以外の第2フック部をさらに有し、突出部は、第2フック部の配置箇所に対応する箇所に設けられずに第1フック部の配置箇所に対応する箇所に設けられている。
このように構成すれば、突出部の配置位置を確実に必要となる箇所のみに配置することにより、巻線の終端側部分以外の部分が突出部に引掛かることをより効果的に抑制することができるので、突出部に巻線の終端側部分以外の部分が引掛かり断線することをより抑制することができる。
上記第1の局面による回転電機において、好ましくは、突出部は、突出先端に向かうにしたがって、周方向の幅が小さくなる台形状のリブ形状を有している。
このように構成すれば、突出部のどの部分に巻線の終端側部分が引っ掛かったとしても、突出部が矩形形状である場合と異なり、所定のティース部から第1フック部に接続される終端までの巻線の終端側部分の最短経路よりも略同じ距離を遠回りさせた状態で、巻線の終端を第1フック部に接続させることができる。また、突出部を台形状のリブ形状を有するように構成することにより、円弧状のリブ形状に設ける場合と比較して、突出部の突出先端部のサイズが大きく、突出部の先端部の寸法を精緻に管理することなく、突出部を形成することができる。その結果、突出部を容易に環状部に設けることができる。また、突出部を台形状のリブ形状を有するように構成することにより、突出部を棒状に形成する場合と比較して、突出部の周方向の幅を大きくすることができるので、巻線の終端側部分を確実に突出部に引掛けることができる。
この場合、好ましくは、リブ形状の突出部は、環状部の外周面のうちの根元部と先端との間から立ち上がるように設けられている。
このように構成すれば、環状部の厚みにさらにリブ形状部の厚みを加えて突出部を形成することができるので、突出部の厚みを十分な大きさの厚みを有するようにすることができる。その結果、巻線の終端側部分が引っ掛かった際に突出部が撓むことを抑制することができるので、再圧入後の巻線のゆるみを確実に解消することができる。
上記第1の局面による回転電機において、好ましくは、第1フック部における巻線の終端が接続される位置は、突出部の突出先端位置よりも、シャフトの延びる方向においてロータコア側に配置されている。
このように構成すれば、巻線の終端側部分を突出部に確実に引掛けて巻線を引っ張った状態にすることができるので、再圧入後の巻線のゆるみを確実に解消することができる。
この発明の第2の局面における回転電機の製造方法は、複数のティース部を有するロータコアに複数のフック部を取り囲むように設けられた環状部および環状部の先端よりもロータコア側とは反対側に突出する突出部を有する絶縁部材を装着した状態で、複数のフック部を有する整流子を固定したシャフトを所定位置までロータコアに対して圧入する工程と、整流子を固定したシャフトを所定位置まで圧入する工程の後、複数のティース部のうちの所定のティース部に巻線を巻き回すとともに、巻線の終端を複数のフック部のうちの所定のフック部に接続する工程と、所定のフック部に接続する工程の後、整流子を固定したシャフトを再圧入するとともに、巻線のうち所定のティース部から所定のフック部までの終端側部分を終端側部分の経路上に配置された絶縁部材の突出部に引掛ける工程とを備える。
この発明の第2の局面による回転電機の製造方法では、上記のように、シャフトを再圧入するとともに、巻線のうち所定のティース部から所定のフック部までの終端側部分を終端側部分の経路上に配置された絶縁部材の突出部に引掛ける工程を設ける。これにより、環状部の突出長さを大きくすることなく、突出部により巻線の終端側部分を引っ張った状態(テンションがかかった状態)にすることができる。また、環状部の突出長さを突出部よりも低くすることができるので、突出部に巻線の終端側部分以外の部分が環状部に引掛かり断線することを抑制することができる。これらの結果、十分な突出量を有する突出部を絶縁部材に設けることができるので、環状部に起因する巻線の断線を抑制しながら、整流子をロータコアから離れた位置からロータコア内の所定位置までさらに圧入した後(再圧入後)の巻線のゆるみを十分に解消することが可能な回転電機の製造方法を得ることができる。また、再圧入後の巻線のゆるみを十分に解消することができるので、巻線の終端側部分をより長くしてシャフトに固定した整流子をより奥まで再圧入した場合でも、再圧入後の巻線にゆるみが生じにくくすることができる。
なお、上記第1の局面による回転電機および第2の局面による回転電機の製造方法において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記台形状のリブ形状を有する突出部を備える回転電機において、突出部における突出方向の先端面と、周方向の両端面とは、径方向に沿って丸みを帯びた形状に形成されている。
このように構成すれば、突出部に引っ掛かった状態の巻線の終端側部分にかかる荷重を分散させることができるので、巻線の終端側部分が断線することを抑制することができる。
(付記項2)
すなわち、上記第1の局面による回転電機において、突出部は、複数設けられ、複数の突出部は、シャフトの中心点に対して点対称に配置されている。
このように構成すれば、点対称の位置からティース部に巻線を巻き始めて、対応する複数の第1フック部に巻線の終端を接続する場合でも、突出部により巻線の終端側部分を引掛けることができるので、巻線のゆるみを抑制することができる。
一実施形態による回転電機の断面図である。 一実施形態による回転電機の斜視図である。 一実施形態による回転電機の平面図ある。 一実施形態による回転電機の再圧入前最短距離および再圧入後最短距離を示した断面図である。 図5(A)は再圧入前の回転電機の状態を示した斜視図である。図5(B)は再圧入後の回転電機の状態を示した斜視図である。 一実施形態による回転電機の絶縁部材の斜視図である。 一実施形態による再圧入後の回転電機の突出部および第1フック部を示した断面図である。 一実施形態による再圧入後の回転電機の突出部および第1フック部を示した正面図である。 一実施形態による回転電機の絶縁部材の突出部および第1フック部を示した拡大図である。 一実施形態による回転電機の絶縁部材の突出部および複数のフック部を示した平面図である。 一実施形態による回転電機の製造方法を示したフローチャートである。 一実施形態による再圧入前の回転電機の状態を示した斜視図および断面図である。 一実施形態による再圧入後の回転電機の状態を示した斜視図および断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図10を参照して、本実施形態による回転電機100の構成について説明する。
図1および図2に示すように、回転電機100は、たとえば、ブラシ付き直流モータとして構成されている。具体的には、回転電機100は、巻線1と、ステータ2と、給電ブラシ3と、ロータ4とを備えている。
回転電機100では、図示しないモータケースにより、ステータ2およびロータ4のZ2方向側が覆われている。回転電機100では、図示しないフォルダにより、ステータ2およびロータ4がZ1方向側から覆われている。巻線1は、導線により構成されている。巻線1は、複数(12個)の後述するティース部42bにわたって巻き回されている。巻線1が複数のティース部42bに巻き回されることにより、コイル部11が形成されている。コイル部11は、複数(3個)のティース部42bにわたって巻線1を巻き回す分布巻きにより巻き回されている。なお、コイル部11がわたるティース部42bの数は3個に限定されない。
ステータ2は、ロータ4を回転させるための磁力を発生させるように構成されている。ステータ2は、永久磁石などを含んでいる。ステータ2は、モータケースの内面に固定されている。給電ブラシ3は、外部から電力を取得して、取得した電力を後述する整流子43に供給するように構成されている。整流子43と給電ブラシ3とは、接触している。給電ブラシ3は、フォルダに固定されている。
ロータ4は、ロータ4に生じる磁力と、ステータ2の磁力とにより、シャフト41の回転軸線C回りに回転するように構成されている。具体的には、ロータ4は、シャフト41と、ロータコア42と、整流子43とを含んでいる。
以下の説明では、シャフト41の軸方向をZ方向とし、Z方向の整流子43側をZ1方向とし、Z方向のうちロータコア42側をZ2方向とする。また、シャフト41の周方向をR方向とする。また、シャフト41の径方向をD方向とする。
ロータ4は、D方向において、ステータ2に対向している。このように、回転電機100は、インナーロータ型のモータとして構成されている。
シャフト41は、Z方向に延びる回転軸線Cの回りに回転可能に構成されている。ロータコア42は、シャフト41が圧入される貫通孔(図示せず)が形成された複数の電磁鋼板42aがR方向に回転して積層(転積)されることにより、形成されている。ロータコア42は、複数のティース部42bと、複数のスロット42cを有している。複数のティース部42bには、巻線1が巻き回されている。複数のティース部42bの各々は、Z方向に直交する方向において、シャフト41が圧入される貫通孔の近傍部分から外側に向かって突出している。複数のスロット42cは、複数のティース部42bの互いの間に形成された空間である。また、ロータコア42は、シャフト41と一体的に回転するように構成されている。
整流子43は、複数(12個)のセグメント43aと、複数(12個)のフック部43bを有している。複数のセグメント43aは、互いに隙間を有し、Z1方向から見て、等角度間隔に配置されている。そして、複数のセグメント43aの各々には、給電ブラシ3が摺動可能に当接されている。複数のフック部43bの各々は、複数のセグメント43aに固定されている。複数のフック部43bは、巻線1の巻き始め、または、巻き終わりが引っ掛けて取り付けられる(係止される)ように構成されている。そして、複数のフック部43bの各々は、巻線1の巻き始めまたは巻き終わりが配置された状態で、ヒュージング溶接等の接合加工により、巻線1と、セグメント43aとを電気的に接続するように構成されている。
図2および図3に示すように、複数のフック部43bの各々は、第1フック部(特許請求の範囲の「所定のフック部」の一例)143と、第2フック部243とを有している。
第1フック部143は、複数のティース部42bのうちの所定のティース部142に巻き回された巻線1の終端が接続されるように構成されている。すなわち、第1フック部143には、所定のティース部142に隣接する所定のスロット242を挿通した巻線1の終端が接続されている。第1フック部143は、複数箇所(2箇所)に配置されている。第1フック部143は、シャフト41の中心点Ceに対して点対称に配置されている。第1フック部143は、複数のティース部42bに対する巻線1の巻き方により設定される。
ここで、巻線1の巻き方とは、複数のティース部42bに巻線1を巻き回すために用いられる装置と、複数のティース部42bに対して巻線1を集中巻きで巻き回すかまたは分布巻きで巻き回すかなどとを含んでいる。たとえば、第1フック部143は、複数のティース部42bに巻線1を巻き回すために用いられる装置がシングルフライヤーであれば1箇所に設定され、ダブルフライヤーであれば2箇所に設定される。
また、第1フック部143に接続される巻線1のうち、所定のティース部142から第1フック部143に接続される終端までの部分を終端側部分12とする。つまり、巻線1の終端側部分12は、所定のスロット242から出た部分から第1フック部143に接続された部分までを示している。また、巻線1の終端側部分12は、所定のティース部142に巻き回される巻線1のうちR方向において外側の位置(図9参照)に配置されている。
第2フック部243は、所定のティース部142に巻き回された巻線1の終端が接続されない第1フック部143以外のフック部である。第2フック部243は、複数箇所(10箇所)に配置されている。第2フック部243は、第1フック部143の並ぶ方向に延びる線に対して線対称に配置されている。
(インシュレータ)
ロータ4は、ロータコア42に装着されるインシュレータ(特許請求の範囲の「絶縁部材」の一例)44を含んでいる。インシュレータ44は、巻線1とロータコア42とを絶縁するように構成されている。たとえば、インシュレータ44は、樹脂材により形成されている。インシュレータ44は、ロータコア42の外側面を覆うように配置されている。
ここで、図4に示すように、整流子43をロータコア42(図2参照)から離れた位置P1に配置した際の巻線1の終端側部分12の再圧入前最短距離M1(点線で示した巻線1の終端側部分12の距離)と、整流子43をロータコア42内の所定位置P2まで再圧入した際の巻線1の終端側部分12の再圧入後最短距離M2(一点鎖線で示した巻線1の終端側部分12の距離)とを比較すると、再圧入前最短距離M1の方が再圧入後最短距離M2よりも大きい。再圧入前最短距離M1は、整流子43をロータコア42から離れた位置P1に配置した際、巻線1の終端側部分12を引っ張った状態で第1フック部143に接続した際の距離を示す。再圧入後最短距離M2は、整流子43をロータコア42の所定位置P2に再圧入した際、巻線1の終端側部分12を引っ張った状態で第1フック部143に接続した際の距離を示す。これらにより、後述する突出部44cがない状態で、再圧入前最短距離M1の状態で、整流子43をロータコア42の所定位置P2に再圧入した場合、再圧入前最短距離M1−再圧入後最短距離M2の差(以下、所定の差(ゆるみ))の分だけ、再圧入後の巻線1の終端側部分12がゆるむことになる。
本実施形態のインシュレータ44は、巻線1の終端側部分12を、所定のスロット242から第1フック部143までの再圧入後最短経路Tに対して迂回させる(図3参照)ように構成されている。すなわち、図5(A)および図5(B)に示すように、インシュレータ44は、ロータコア42から離れた位置P1において巻線1の終端側部分12を引っ張った状態で第1フック部143に電気的に接続した後、整流子43をロータコア42の所定位置P2まで再圧入する際、巻線1の終端側部分12を迂回させた位置に配置するように構成されている。ここで、巻線1の終端側部分12を迂回させる長さは、再圧入前最短距離M1−再圧入後最短距離M2の所定の差(ゆるみ)の分だけ再圧入後最短距離M2よりも大きい長さを有している。巻線1の終端側部分12を迂回させる長さは、再圧入後最短距離M2に所定の差を加えた長さよりも若干大きい長さを有していることがより好ましい。
図6に示すように、具体的には、インシュレータ44は、ティースカバー部44aと、環状部44bと、突出部44cとを有している。
ティースカバー部44aは、複数のティース部42bを覆っている。ティースカバー部44aは、複数のティース部42bの形状に合わせて形成されている。
環状部44bは、Z1方向側から視て円環状に形成されている。環状部44bは、再圧入後において、整流子43とロータコア42との間に配置されている。つまり、環状部44bは、再圧入後において、整流子43をD方向の外側から覆うように構成されている。環状部44bは、ティースカバー部44aのD方向における内側に設けられている。このように、環状部44bは、ロータコア42とは反対側(Z1方向側)に突出するとともに、R方向に沿って並ぶ複数のフック部43bを取り囲むように設けられている。
突出部44cは、ロータコア42から離れた位置P1において巻線1の終端側部分12を引っ張った状態で第1フック部143に電気的に接続した後、整流子43をロータコア42の所定位置P2まで再圧入する際、巻線1の終端側部分12を迂回させた位置に案内するように構成されている。つまり、突出部44cは、再圧入後において、巻線1の終端側部分12を迂回させた位置に配置するように構成されている。
具体的には、図6および図7に示すように、突出部44cは、環状部44bのロータコア42とは反対側の先端244よりもロータコア42側とは反対側(Z1方向側)に突出している。すなわち、突出部44cは、環状部44bの外周面のうちの根元部144と先端244との間から立ち上がるように設けられている。突出部44cの根元部344は、再圧入後において、Z方向において環状部44bの外周面の中央位置U付近に配置されている。突出部44cの先端部444は、再圧入後において、第1フック部143の根元部144と給電ブラシ3との間に配置されている。ここで、第1フック部143における巻線1の終端が接続される位置P3は、突出部44cの突出先端位置P4よりも、Z2方向側に配置されている。
また、突出部44cの突出長さEは、再圧入後において、巻線1の終端側部分12のゆるみを解消可能な長さ以上、巻線1の終端側部分12に過度な荷重を与えない長さ未満により形成されている。つまり、突出部44cの突出長さEは、再圧入後最短距離M2に所定の差(ゆるみ)を加えた長さであることが好ましい。具体的には、突出部44cの突出長さEは、再圧入後において、環状部44bのZ方向の長さE1以上、環状部44bの根元部144から給電ブラシ3までの長さE2未満により形成されている。
また、図7および図8に示すように、突出部44cは、先端部444に向かうにしたがって、R方向の幅が小さくなる台形状のリブ形状を有している。すなわち、リブ形状の突出部44cは、D方向の外側から視て、Z1方向に行くにしたがって先細るテーパ形状を有している。また、リブ形状の突出部44cは、再圧入の際、巻線1の終端側部分12が引掛けられた状態においてかかる荷重に耐える強度を有している。具体的には、D方向において、リブ形状の突出部44cの厚みは、インシュレータ44の環状部44b以外の部分の厚み(ティースカバー部44aの厚み)よりも大きく環状部44bの根元部144の厚みよりも小さい。
突出部44cは、巻線1の終端側部分12が受け面544のいずれの箇所に引掛けられたとしても、巻線1の終端側部分12を同じように所定の差(ゆるみ)の分だけ迂回可能に構成されている。具体的には、突出部44cは、巻線1の終端側部分12が引掛けられる(当接する)受け面544を有している。受け面544は、巻線1の終端側部分12を所定の差の分だけ迂回させる位置に配置されている。
受け面544は、第1側面544aと、第2側面544bと、第3側面544cとを有している。第1側面544aは、突出部44cにおける突出方向の先端面である。第2側面544bおよび第3側面544cの各々は、R方向の両端面である。第2側面544bは、R方向の一方側の端面である。第3側面544cは、R方向の他方側の端面である。第1側面544a、第2側面544bおよび第3側面544cの各々は、巻線1の終端側部分12を所定の差(ゆるみ)の分だけ迂回させている。また、第1側面544a、第2側面544bおよび第3側面544cの各々は、R方向に沿って丸みを帯びた形状に形成されている。
また、突出部44cは、再圧入後において、D方向の外側から視て、第1フック部143にオーバーラップしている。ここで、突出部44cは、再圧入後において、D方向の外側から視ると、第1フック部143と巻線1の終端との接続位置P3に少なくともオーバーラップしている。
また、図9に示すように、突出部44cのR方向の幅は、巻線1の終端側部分12の所定のスロット242内の位置に関わらず、迂回させた位置に案内可能な幅を有している。ここで、図9では、突出部44cに斜線を付している。詳細には、突出部44cのR方向の幅は、スロット42cのR方向の最大幅よりも大きくティース部42bのR方向の最大幅よりも小さい幅である。
また、図10に示すように、突出部44cは、巻線1のうち、所定のティース部142から第1フック部143に接続される巻線1の終端までの終端側部分12が通る再圧入後最短経路(特許請求の範囲の「経路」の一例)T上に配置されて終端側部分12が引掛けられている。ここで、図10では、突出部44cに斜線を付すとともに、複数のフック部43bを点線で示している。突出部44cは、再圧入後最短経路TからR方向またはZ1方向にずれた位置に巻線1の終端側部分12を配置可能な位置に配置されている。具体的には、突出部44cは、巻線1の終端側部分12をずらすことにより、再圧入後最短経路Tではなく迂回させた位置に巻線1の終端側部分12を配置するように構成されている。
ここで、突出部44cは、R方向に沿って延びている。突出部44cの一部が、平面視において、再圧入後最短経路T上に配置されている。突出部44cの一部以外の部分が、平面視において、再圧入後最短経路T以外の箇所に配置されている。
突出部44cは、第2フック部243の配置箇所に対応する箇所に設けられずに第1フック部143の配置箇所に対応する箇所に設けられている。つまり、突出部44cは、D方向において、第2フック部243に対向せずに、第1フック部143に対向している。また、突出部44cは、D方向において所定のスロット242と隣り合う位置に配置されている。
図10に示すように、突出部44cは、複数箇所(2箇所)に配置されている。突出部44cは、シャフト41の中心点Ceに対して点対称に配置されている。突出部44cは、第1フック部143の配置位置により設定される。
(回転電機の製造方法)
以下に、回転電機100の製造方法について図11〜図13を参照して説明する。回転電機100の製造方法は、ロータコア42が圧入されたシャフト41に、整流子43を圧入させる方法である。
ステップS1において、シャフト41を所定位置までロータコア42に圧入する。詳細には、複数のティース部42bを有するロータコア42にインシュレータ44を装着した状態で、複数のフック部43bを有する整流子43を固定したシャフト41を所定位置までロータコア42に対して圧入する。
ステップS2において、巻線1の終端を第1フック部143に接続する。すなわち、図12に示すように、整流子43を固定したシャフト41を所定位置まで圧入する工程の後、複数のティース部42bのうちの所定のティース部142に巻線1を巻き回すとともに、巻線1の終端を複数のフック部43bのうちの第1フック部143に接続する。
ステップS3において、シャフト41を再圧入して巻線1の終端側部分12を突出部44cに引掛ける。すなわち、図13に示すように、第1フック部143に接続する工程の後、整流子43を固定したシャフト41を再圧入するとともに、巻線1のうち所定のティース部142から第1フック部143までの終端側部分12を終端側部分12の再圧入後最短経路T上に配置されたインシュレータ44の突出部44cに引掛ける。この際、巻線1の終端側部分12は、突出部44cにより迂回した位置に配置されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、突出部44cを、巻線1のうち、所定のティース部142から第1フック部143に接続される終端までの終端側部分12が通る再圧入後最短経路T上に配置して終端側部分12を引掛ける。これにより、環状部44bの突出長さを大きくすることなく、突出部44cにより巻線1の終端側部分12を引っ張った状態(テンションがかかった状態)にすることができるので、巻線1の終端側部分12以外の部分が突出部44cに引掛かることを抑制することができる。また、環状部44bの突出長さを突出部44cよりも低くすることができるので、突出部44cに巻線1の終端側部分12以外の部分が環状部44bに引掛かり断線することを抑制することができる。これらの結果、十分な突出量を有する突出部44cをインシュレータ44に設けることができるので、環状部44bに起因する巻線1の断線を抑制しながら、再圧入後の巻線1のゆるみを十分に解消することができる。また、再圧入後の巻線1のゆるみを十分に解消することができるので、ロータコア42外に巻線1が飛び出すことに起因する巻線1の断線を抑制することができる。また、樹脂材により巻線1を固めたり、所定の温度以上で溶融する部材で巻線1を覆ったりすることにより巻線1のゆるみを抑制することなく、巻線1をロータコア42に巻き回すだけで再圧入後の巻線1のゆるみを十分に解消することができるので、再圧入後の巻線1のゆるみを容易に解消することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数のフック部43bに、所定のティース部142に巻き回された巻線1の終端が接続されない第1フック部143以外の第2フック部243を設ける。突出部44cを、第2フック部243の配置箇所に対応する箇所に設けられずに第1フック部143の配置箇所に対応する箇所に設ける。これにより、突出部44cの配置位置を確実に必要となる箇所のみに配置することにより、巻線1の終端側部分12以外の部分が突出部44cに引掛かることをより効果的に抑制することができるので、突出部44cに巻線1の終端側部分12以外の部分が引掛かり断線することをより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、突出部44cに、先端部444に向かうにしたがって、R方向の幅が小さくなる台形状のリブ形状を設ける。これにより、突出部44cのどの部分に巻線1の終端側部分12が引っ掛かったとしても、突出部44cが矩形形状である場合と異なり、所定のティース部142から第1フック部143に接続される終端までの巻線1の終端側部分12の再圧入後最短経路Tよりも略同じ距離を遠回りさせた状態で、巻線1の終端を第1フック部143に接続させることができる。また、突出部44cを台形状のリブ形状を有するように構成することにより、円弧状のリブ形状に設ける場合と比較して、突出部44cの先端部444のサイズが大きく、突出部44cの先端部444の寸法を精緻に管理することなく、突出部44cを形成することができる。この結果、突出部44cを容易に環状部44bに設けることができる。また、突出部44cを台形状のリブ形状を有するように構成することにより、突出部44cを棒状に形成する場合と比較して、突出部44cのR方向の幅を大きくすることができるので、巻線1の終端側部分12を確実に突出部44cに引掛けることができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ形状の突出部44cを、環状部44bの外周面のうちの根元部144と先端244との間から立ち上がるように設ける。これにより、環状部44bの厚みにさらにリブ形状部の厚みを加えて突出部44cを形成することができるので、突出部44cの厚みを十分な大きさの厚みを有するようにすることができる。この結果、巻線1の終端側部分12が引っ掛かった際に突出部44cが撓むことを抑制することができるので、再圧入後の巻線1のゆるみを確実に解消することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1フック部143における巻線1の終端が接続される位置P3を、突出部44cの突出先端位置P4よりも、シャフト41の延びる方向においてロータコア42側に配置する。これにより、巻線1の終端側部分12を突出部44cに確実に引掛けて巻線1を引っ張った状態にすることができるので、再圧入後の巻線1のゆるみを確実に解消することができる。
また、本実施形態では、上記のように、回転電機100の製造方法に、シャフト41を再圧入するとともに、巻線1の終端側部分12をインシュレータ44の突出部44cに引掛けるステップS3を設ける。これにより、巻線1の終端側部分12が突出部44cに引っ掛かることにより、再圧入後の巻線1のゆるみを十分に解消することが可能な回転電機100の製造方法を得ることができる。また、再圧入後の巻線1のゆるみを十分に解消することができるので、巻線1の終端側部分12をより長くしてシャフト41に固定した整流子43をより奥まで再圧入した場合でも、再圧入後の巻線1にゆるみが生じにくくすることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、コイル部11は、複数(3個)のティース部42bにわたって巻線1を巻き回す分布巻きにより巻き回されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイル部は、2個または4個以上のティース部にわたる分布巻きにより巻線を巻き回してもよい。また、コイル部は、集中巻きによりティース部に巻線を巻き回してもよい。
また、上記実施形態では、第1フック部143は、複数箇所(2箇所)に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1フック部は、1箇所または3箇所以上に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、突出部44cは、複数箇所(2箇所)に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部は、巻線の終端側部分の配置に合わせて配置されていればよく、1箇所または3箇所以上に配置されてもいてもよい。
突出部44cは、巻線1の終端側部分12が引掛けられる(当接する)受け面544を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部は、巻線の終端側部分が嵌まり込む凹部が形成された受け面を有していてもよい。
また、上記実施形態では、突出部44cは、先端部444に向かうにしたがって、R方向の幅が小さくなる台形状のリブ形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部は、先端部に向かうにしたがって、R方向の幅が小さくなる円弧状のリブ形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、突出部44cは、環状部44bの外周面のうちの根元部144と先端244との間から立ち上がるように設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部は、環状部の外周面のうちの根元部から立ち上がるように設けられていてもよい。
1 巻線
3 ステータ
12 終端側部分
41 シャフト
42 ロータコア
42b ティース部
43 整流子
43b 複数のフック部
44 インシュレータ(絶縁部材)
44b 環状部
44c 突出部
100 回転電機
142 所定のティース部
143 第1フック部(所定のフック部)
144 根元部
243 第2フック部
244 先端
P3 接続される位置
P4 突出先端位置
T 再圧入後最短経路(経路)

Claims (6)

  1. 巻線と、
    シャフトと、前記巻線が巻き回される複数のティース部を有するロータコアと、前記複数のティース部のうちの所定のティース部に巻き回された前記巻線の終端が接続される第1フック部を有する複数のフック部を有する整流子と、前記ロータコアに装着される絶縁部材とを含むロータと、
    前記ロータに径方向に対向して設けられているステータとを備え、
    前記絶縁部材は、
    前記ロータコアとは反対側に突出するとともに、前記シャフトの周方向に沿って並ぶ前記複数のフック部を取り囲むように設けられた環状部と、
    前記環状部の前記ロータコアとは反対側の先端よりも前記ロータコア側とは反対側に突出する突出部とを有し、
    前記突出部は、前記巻線のうち、前記所定のティース部から前記第1フック部に接続される前記巻線の終端までの終端側部分が通る経路上に配置されて前記終端側部分を引掛けている、回転電機。
  2. 前記複数のフック部は、前記所定のティース部に巻き回された前記巻線の終端が接続されない前記第1フック部以外の第2フック部をさらに有し、
    前記突出部は、前記第2フック部の配置箇所に対応する箇所に設けられずに前記第1フック部の配置箇所に対応する箇所に設けられている、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記突出部は、突出先端に向かうにしたがって、周方向の幅が小さくなる台形状のリブ形状を有している、請求項1または2に記載の回転電機。
  4. リブ形状の前記突出部は、前記環状部の外周面のうちの根元部と先端との間から立ち上がるように設けられている、請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記第1フック部における前記巻線の終端が接続される位置は、前記突出部の突出先端位置よりも、前記シャフトの延びる方向において前記ロータコア側に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 複数のティース部を有するロータコアに複数のフック部を取り囲むように設けられた環状部および前記環状部の先端よりも前記ロータコア側とは反対側に突出する突出部を有する絶縁部材を装着した状態で、前記複数のフック部を有する整流子を固定したシャフトを所定位置まで前記ロータコアに対して圧入する工程と、
    前記整流子を固定した前記シャフトを所定位置まで圧入する工程の後、前記複数のティース部のうちの所定のティース部に巻線を巻き回すとともに、前記巻線の終端を複数のフック部のうちの所定のフック部に接続する工程と、
    前記所定のフック部に接続する工程の後、前記整流子を固定した前記シャフトを再圧入するとともに、前記巻線のうち前記所定のティース部から前記所定のフック部までの終端側部分を前記終端側部分の経路上に配置された前記絶縁部材の前記突出部に引掛ける工程とを備える、回転電機の製造方法。
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