JP2006081262A - 回転電機のアーマチュアおよびその製造方法 - Google Patents

回転電機のアーマチュアおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 四極以上の磁極を備えた回転電機において、アーマチュアの磁気バランスを向上させ、しかも、巻線による巻き太りの防止が図れるように構成する。
【解決手段】 アーマチュアコア6の外周に形成される複数のスロット6cのうち、任意のスロット6c間に、周回り方向に隣接する一対の整流子片7aに導通する巻線9を巻装してコイル10を形成するにあたり、隣接する一対の整流子片7bに導通する巻線9は、各磁極に対向するよう所定の角度間隔を存したスロット間に巻装されて磁極数と同数のコイル10を直列接続する状態で形成するものとし、かつ、これら各コイル10は、巻線方向を順巻と逆巻とを交互に繰り返しながら周回り方向に順次巻装される構成とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電装品を構成する回転電機のアーマチュアおよびその製造方法の技術分野に属するものである。
一般に、この種回転電機のアーマチュアは、シャフトに外嵌固定されるコアの外周に軸方向に長いスロットが複数形成されており、シャフトの外周面に複数設けられた整流子片の隣接する一対に導通する巻線を、所定間隔を存して位置するスロット間に巻装して、周回り方向に複数のコイルを形成することにより構成されている。そして、回転電機は、前記アーマチュアを、内周面に磁石を固定することで磁極が形成されたヨークに回動自在に支持せしめて構成され、前記整流子片にブラシを介して給電することにより、アーマチュアシャフトが回転駆動するように構成されている。このような回転電機において、一対の整流子片に導通される巻線は、従来、任意の一箇所のスロット間に巻装されている。このため、整流子片とブラシとの当接関係にズレが生じ、各ブラシ同士のあいだで隣接する整流子片に移行するタイミングがずれたような場合では、各コイルの励磁バランスが崩れてしまい、振動や異音の発生の要因となるという問題があり、特に、高電圧で回転電機を駆動させた場合では、前記振動や異音の発生が顕著になり、改善が望まれている。
この改善策として、一対の整流子片に導通する巻線を、径方向に対向するスロット間に直列接続する関係で巻装するようにして、磁気バランスの崩れを低減させるようにすることが提唱されている。
特開2002−305861号公報
ところが、前記従来のものは、任意の整流子片から引き出された巻線を、予め設定される第一のスロット間に例えばN回巻装して第一コイルを形成し、その後、第一のスロット間と径方向に対向する第二のスロット間に巻線をN回巻装して第二コイルを形成し、その後、前記整流子片に隣接する整流子片に導通させる構成となっている。このため、第二コイルを巻き終えて整流子片に巻き回される巻線がコンミテータとアーマチュアコアとのあいだのアーマチュアシャフト外周部位に長く配線されることになり、該部位が巻き太りしてしまうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、Pを4以上の偶数、aを1以上の自然数としたとき、P個の磁極が形成されたヨークに軸承されるアーマチュアを、周回り方向に(a×P)個のティースが外周に形成されたコアの外周に、隣接する一対の整流子片に導通するコイルを、複数箇所の任意のスロット間に巻装して構成するにあたり、前記複数のコイルは、各磁極に対向するスロット間に巻装されるものとし、これらコイルは、巻線方向を順巻と逆巻とを交互として周回り方向に順次巻装されているものである。
そして、このようにすることにより、磁気バランスの優れた回転電機を構成することができるうえ、巻線による巻き太りの防止を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、Nおよびnを自然数、かつ、N>nとし、コイルは、巻線をスロット間にN回巻装して形成されるものとしたときに、一対の整流子片に導通する巻線は、巻き始めとなるスロット間に(N−n)回巻装し、その他のスロット間にはN回巻装し、再度巻き始めのスロット間にn回巻装するようにして構成されているものであり、このようにすることにより、巻き太りのさらなる回避を図ることができる。
請求項3の発明は、Pを4以上の偶数、aを1以上の自然数としたとき、P個の磁極が形成されたヨークに軸承されるアーマチュアを、周回り方向に(a×P)個のティースが外周に形成されたコアの外周に、隣接する一対の整流子片に導通するコイルを、複数箇所の任意のスロット間に巻装して構成するにあたり、前記複数のコイルを、各磁極に対向するスロット間に、巻線方向を順巻と逆巻とを交互に繰り返しながら周回り方向に順次巻装したものである。
そして、このようにすることにより、磁気バランスの優れた回転電機を構成することができるうえ、巻線による巻き太りの防止を図ることができる。
請求項4の発明は、請求項3において、Nおよびnを自然数とし、かつ、N>nとしたとき、コイルは、巻線をスロット間にN回巻装して形成されるものとし、一対の整流子片に導通する巻線は、巻き始めとなるスロット間に(N−n)回巻装した後、周回り方向に隣接する磁極に対向するスロット間に順次N回巻装し、再度巻き始めのスロット間にn回巻装することで、磁極数と同数のコイルを形成したものであり、このようにすることにより、巻き太りのさらなる回避を図ることができる。
請求項1の発明とすることにより、磁気バランスの優れるうえ、巻線による巻き太りを回避できる。
請求項2の発明とすることにより、巻き太りのさらなる回避を図れる。
請求項3の発明とすることにより、磁気バランスの優れるうえ、巻線による巻き太りを回避できる。
請求項4の発明とすることにより、巻き太りのさらなる回避を図れる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図1〜3の図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両に搭載する電装品の駆動源となる電動モータ(回転電機)であって、該電動モータ1を構成する有底筒状に形成されたモータハウジング2の内周面には周回り方向に二対の永久磁石3が固定され、これによって、モータハウジング2内に四(P=4)個の磁極が形成された四極型の電動モータ1に構成されている。4はアーマチュアであって、該アーマチュア4を構成するシャフト(アーマチュア軸)5には、リング状の板材6aを複数枚積層することにより構成されるアーマチュアコア6が一体的に外嵌されているとともに、該アーマチュアコア6の一端部に位置してコンミテータ(整流子)7が外嵌固定されている。そして、アーマチュア4のシャフト5は、他側部(基端部)がモータハウジング2に軸受2aを介して軸承され、モータハウジング2内において回動自在となるように内装されている。また、モータハウジング2の開口端にはカバー2bが設けられ、該カバー2bに、ホルダステー8が一体的に内嵌支持されている。このホルダステー8には、周回り方向四箇所に位置してブラシホルダ8aが形成されており、これらブラシホルダ8aに、それぞれブラシ8bが出没自在に内装されている。これら各ブラシ8bは、それぞれ突出先端部(内径側先端部)がコンミテータ7に弾圧状に当接(接触)するように構成され、ことによって、外部からの電源がブラシ8bを介してコンミテータ7に供給されるように構成されており、これらの基本構成は従来通りとなっている。
さて、前記アーマチュアコア6を構成するリング状の板材6aは、外周部に放射状に突出するT字形のティース6bが周回り方向複数(本実施の形態では20(20=5×4(a×P))個)形成されたものになっており、これら板材6aの複数枚をシャフト5に回り止め状に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周に、隣接するティース6b同士とのあいだに軸芯方向に凹設された蟻溝状のスロット6cが、軸方向に長く、かつ、周回り方向に複数(20個)形成されている。
一方、前記コンミテータ7は、外周面に導電材で形成された軸方向に長い板状の整流子片7aの複数枚(本実施の形態では20枚)を、互いに絶縁される状態で周回り方向に並列状に固定したものとなっており、各整流子片7aのアーマチュアコア6側を向く端部には、外径側に折返し折曲されたライザ7bが一体形成されている。
そして、前記アーマチュアコア6の任意の箇所に位置し、かつ所定間隔を存するスロット6c間に、エナメル被覆の巻線9を後述するような巻装手順により巻装することで、コア6の外周に複数のコイル10が巻装されてアーマチュア4が構成されるが、これら各コイル10の巻き始め端部と巻き終り端部となる巻線9は、各対応する周回り方向に隣接する整流子片7aのライザ7bに懸回されている。そして、前記各ライザ7bに懸回される(導通される)各コイル10の巻き始め端部および巻き終り端部となる巻線9を対応する整流子片7aにフュージングすることで、整流子片7aと巻線9との電気的な導通がなされ、前述したように、ブラシ8bを介して整流子片7aに外部電源が供給されることに基づいて、コイル10が励磁するように設定されている。
次に、コイル9の巻装手順について図2、3に基づいて説明する。
図2は、アーマチュア4の整流子片7a(ライザ7b)とティース6b、そして、モータハウジング2側に固着される永久磁石3とを展開した図面となっており、隣接するティース6bとのあいだの空隙がスロット6cに相当している。そして、これら図面において、各整流子片7a、各ティース6b、巻装されたコイル10にそれぞれ符号を附し、これらに基づいて巻装手順を説明する。
つまり、本実施の形態のアーマチュア4に巻装されるコイル10は、巻線9を、三個のスロット6cを飛ばしたスロット6c間に順次巻装する重巻方式に基づいて巻装されている。この場合に、巻線9は、一端が3番ライザに導通するべく懸け回された状態で巻き始められ、該3番ライザに懸け回された巻線9を、1−2番ティースのあいだのスロット6cに引き込んで、該1−2番ティースのあいだのスロット6cと5−6番ティースのあいだのスロット6cとのあいだにおいて、巻装方向を順巻とし、かつ、従来の巻装する回数の1/4の回数(本実施の形態では6回)巻装することにより、N極に対向する(3−1)番(第一)のコイル10を形成する。
続いて、5−6番ティースのあいだから引き出された巻線9を、10−11番ティースに引き込んで、該10−11番ティースのあいだのスロット6cと6−7番ティースとのあいだのスロット6cとのあいだにおいて、巻装方向を逆巻きとして6回巻装することにより、(3−1)番コイルとは90度(360度を磁極数4で除した角度)の角度間隔を存した周回り方向位置であり、前記N極に隣接するS極に対向する(3−2)番(第二)のコイル10を形成する。
さらに、このものでは、6−7番ティースのあいだのスロット6cから引き出された巻線9を、11−12番ティースのあいだのスロット6cに引き込み、該11−12番ティースのあいだのスロット6cと15−16番ティースのあいだのスロット6cとのあいだにおいて、巻装方向を順巻として6回巻装することにより、(3−2)番コイルとは90度の角度間隔を存した状態であり、前記S極に隣接するN極に対向する(3−3)番(第三)のコイル10を形成する。続いて、15−16番ティースのあいだのスロット6cから引き出された巻線9を、20−1番ティースのあいだのスロット6cに引き込み、該20−1番ティースのあいだのスロット6cと16−17番ティースのあいだのスロット6cとのあいだにおいて、巻装方向を逆巻として6回巻装することにより、(3−3)番コイルとは90度の角度間隔を存した状態であり、前記N極に隣接するS極に対向する(3−4)番(第四)のコイル10を形成する。そして、16−17番ティースのあいだのスロット6cから引き出された巻線9を、図3において反時計回り方向に引き回して4番ライザに懸け回すことにより、3番、4番ライザのあいだに、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)番(第一〜第四)の各コイル10が直列接続する状態で巻装されるように設定されている。
そして、4番ライザに懸け回された巻線9は、2−3番ティースのあいだのスロット6cに引き込まれ、6−7番ティースのあいだのスロット6cとのあいだに(4−1)番(第一)のコイル10を形成し、続いて、(3−2)、(3−3)、(3−4)番の各コイル10とは、周回り方向に一つのスロット6c分だけ移動した状態で(4−2)、(4−3)、(4−4)番(第二〜第四)の各コイル10を形成した後、5番ライザに懸け回され、これによって、4番ライザと5番ライザとのあいだに、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)番(第一〜第四)の各コイル10を直列に接続する状態で巻装するように設定され、このようにして、巻線9は、順次各隣接する整流子片7aのあいだに四個のコイル10を形成しながら巻き進むように設定されている。
前述したように、順次巻線9を巻装することにより、各隣接するライザ7b同志のあいだに、周回り方行に90度の角度間隔を存した四つの第一〜第四のコイル10がそれぞれ形成され、各スロット6c間には、都合四つのコイル10が重ねて巻装されたアーマチュア4が形成されるように設定され、これによって、巻線9に電源供給がなされ、コイル10が励磁することによって発生するアーマチュア4の磁力が点対称状となり、もって、励磁タイミングがズレても周回り方向のバランスを保持できるように設定されている。
さらに、この場合に、巻線9は、周回り方向に順次巻装することにより、スロット6c形成部位(アーマチュアコア6)とライザ7b形成部位(コンミテータ7)とのあいだを横切る巻線9の長さを短くすることができ、これによって、所謂巻き太りの防止ができるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、電動モータ1のコア6に巻装される巻線9は、任意の整流子片7aから繰り出され、任意のスロット間に通常の巻数の略1/4の回数を巻装して第一のコイル10を形成し、該第一のコイル10位置とは、360度を磁極数(4)で除した角度(90度)だけ変位した(90度の間隙を存した)スロット6c間部位に1/4の回数を巻装して第二のコイル10を形成し、該第二のコイル10位置とは90度の間隙を存したスロット6c間位置に1/4の回数を巻装して第三のコイル10を形成し、さらに、第三のコイル10位置とは90度の間隙を存したスロット6c間位置に1/4の回数を巻装して第四のコイル10を形成し、前記任意の整流子片7aに隣接する整流子片7aに懸け回すようにして巻装されている。これによって、一対の整流子片7aのあいだに直列接続されるコイル10は、アーマチュア4の周回りに、直列に接続された状態のコイル10が各磁極に対向して位置することになり、しかも、各位置に巻装されるコイル10は、対向する磁極に合わせて順巻と逆巻とが交互に位置するように巻装されている。このため、仮令ブラシ8bの整流子片7aとの当接が、一方は二個の整流子片7aと、他方は一個の整流子片7aと当接するようなアンバランスな状態となったとしても、アーマチュア4全体としての磁気バランスを保つことができ、もって、電動モータ1を振動の少ない低騒音なものにでき、安定した性能を備えた電動モータ1とすることができる。
このように、電動モータ1は、アーマチュア4の磁気バランスが確保されたものとできるが、このものは、アーマチュアコア6に巻線9を巻装する際に、任意の箇所を基準として、磁極数と同数のコイル10を形成するべく周回り方向に等間隔を存したスロット6c間部位にコイル10を形成することにより磁気バランスを確保する構成である。この結果、磁気バランスの向上のために別途部材が必要になったり、特別な取付け作業が必要になったりすることがなく、電動モータ1に必要な部材をそのまま利用することで磁気バランスを向上させることがで来て、構造の簡略化を図れるとともに、コスト低下にも寄与できる。
さらにこのものでは、周回り方向に隣接する任意の一対の整流子片7aに導通する巻線9により、周回り方向四箇所に位置する四つのコイル10を一続きに形成する構成となっているので、前記任意の整流子片7aのライザ7bに懸け回される巻線9の本数を少なくできて、巻線9をライザ7bにフュージングする作業が容易になるとともにフュージングの信頼性が向上し、高品質の電動モータ1を安定した状態で供給できるという利点もある。
さらには、このものでは、巻線9は、所定の間隙を存して周回り方向に順次巻装されるものであり、巻き終った巻線9を、該巻線9が巻き始められたライザ7bに隣接するライザ7bに向けて引き出す場合に、該ライザ7bの位置が第四のコイル10が巻装されて巻線9が引き出されるスロット6cに対し、周回り方向に近付いた位置となっているため、巻線9の引き回し出し長さを短くすることができて、コンミテータ7とアーマチュア4とのあいだに巻線9が長く引き回されて集中する所謂巻き太りを回避することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されることは勿論なく、図4に示す第二の実施の形態のように構成することができる。
前記第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に四極の電動モータ1における巻線9の巻装状態が開示されており、このものは、前記第一の実施の形態と同様に、3番ライザ7bから巻き出された巻線9が、周回り方向に90度の角度間隔を存する四箇所のスロット6c間に、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)コイル(第一〜第四のコイル10)を形成しており、第四のコイル10を巻き終えた巻線9の4番ライザへの引き回し方向が、前記第一の実施の形態と箱となっている。つまり、16−17番ティースのあいだのスロット6cから引き出された巻線9は、図4において時計回り方向に引き回され、そして、4番ライザに懸け回されるように構成されており、第一の実施の形態のように反時計回り方向とは逆方向となっている。そして、この場合では、巻き終えた巻線9のスロット6cからライザ7bへの引き回し長さが前記第一の実施の形態の場合よりもさらに短くすることができ、巻線9による巻き太りのさらなる防止を図ることができる。
つぎに、第三の実施の形態について、図5を用いて説明する。このものは、電動モータの基本的な構成等は前記各実施の形態と同様の四極型であり、巻線9の巻装方法がつぎのようになっている。
つまり、第三の実施の形態では、3番ライザから巻き出された巻線9を、1−2番ティースのあいだのスロット6cと5−6番ティースのあいだのスロット6cとのあいだに巻装して(3−1)番コイル(第一のコイル10)を形成するにあたり、巻線9の巻数を、予め設定される巻数をNとしたとき、該N回よりも少ないn回だけ巻装するように設定されており、本実施の形態では、予め設定される6回の巻数より1回少ない5回の巻装がなされている。その後、(3−2)番コイル(第二のコイル10)、(3−3)番コイル(第三のコイル10)、(3−4)番コイル(第四のコイル10)を順次N回の巻数で巻装し、そして、最後に、第一のコイル10の巻装部位に巻き戻って、第一のコイル10をさらに1回巻装することで、3番ライザと4番ライザとのあいだに直列接続され、かつ、それぞれ巻線9が6回巻装された第一〜第四のコイル10が形成される構成となっている。このように、本実施の形態では、一対の隣接する整流子片7aのあいだに直列接続される第一〜第四のコイル10は、第一のコイル10から巻き始めて、第四のコイル10まで巻き終えた後、再度、第一のコイル10を巻装することにより、巻線9の巻き終り端部が引き出されるスロット6位置が、導通するべく懸け回されるライザ7bに体し、周回り方向において近付くことができるように設定されている。
このように構成することにより、例えば、3番ライザと4番ライザとのあいだの第一〜第四のコイル10を巻装した巻線9は、最終的に5−6番ティースのあいだのスロット6cから引き出されて、該スロット6cからは周回り方向に近接している4番ライザ7bに懸け回され、これによって、スロット6cとコンミテータ7とのあいだに引き回される巻線9の長さを一層短くすることができて、巻き太りのさらなる防止を図ることができる。
因みに、図6に示す第四の実施の形態のようにすることも可能である。このものは、電動モータの基本的な構成等は前記各実施の形態と同様の四極型となっており、一対の隣接する整流子片7aのあいだには、径方向に対向する一対のコイル10が直列状に接続される構成となっており、このため、一対のコイル10は、同極に対向しており巻線9の巻き方向は同方向になっている。そして、このものでは、3番ライザから巻き出された巻線9を、1−2番ティースのあいだのスロット6cに引き込んで、5−6番ティースのあいだのスロット6cとのあいだにおいて、予め設定されるN回(本実施の形態では12回)よりn回(本実施の形態では2回)少ない(N−n)回巻装して第一のコイル10を形成した後、巻線9を、11−12番ティースのあいだのスロット6cに引き込み、15−16番ティースのあいだのスロット6cとのあいだにおいてN回巻装して第二のコイル10を形成し、その後、巻線9を1−2番ティースのあいだのスロット6cに引き込んで、再度、第一のコイル10をn回(2回)巻装し、巻線9を5−6番ティースのあいだのスロット6cから引出して、該スロット6cと周回り方向位置の近い4番ライザ7bに懸け回すように構成されている。
そして、このような構成とすることで、スロット6cとコンミテータ7とのあいだに引き回される巻線9の長さを短くすることができて、巻き太りの防止を図ることができる。
電動モータの一部断面側面図である。 アーマチュアのコイル巻装状態を説明する展開図である。 アーマチュアのコイル巻装状態を説明する正面図である。 第二の実施の形態におけるアーマチュアのコイル巻装状態を説明する正面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ第三の実施の形態におけるアーマチュアのコイル巻装状態を説明する展開図、正面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ第四の実施の形態におけるアーマチュアのコイル巻装状態を説明する展開図、正面図である。
符号の説明
1 電動モータ
3 永久磁石
4 アーマチュア
6 アーマチュアコア
6c スロット
7 コンミテータ
7a 整流子片
7b ライザ
9 巻線

Claims (4)

  1. Pを4以上の偶数、aを1以上の自然数としたとき、P個の磁極が形成されたヨークに軸承されるアーマチュアを、周回り方向に(a×P)個のティースが形成されたコアの外周に、隣接する一対の整流子片に導通するコイルを、複数箇所の任意のスロット間に巻装して構成するにあたり、前記複数のコイルは、各磁極に対向するスロット間に巻装されるものとし、これらコイルは、巻線方向を順巻と逆巻とを交互として周回り方向に順次巻装されている回転電機のアーマチュア。
  2. 請求項1において、Nおよびnを1以上の自然数、かつ、N>nとし、コイルは、巻線をスロット間にN回巻装して形成されるものとしたときに、一対の整流子片に導通する巻線は、巻き始めとなるスロット間に(N−n)回巻装し、その他のスロット間にはN回巻装し、再度巻き始めのスロット間にn回巻装するようにして構成されている回転電機のアーマチュア。
  3. Pを4以上の偶数、aを1以上の自然数としたとき、P個の磁極が形成されたヨークに軸承されるアーマチュアを、周回り方向に(a×P)個のティースが外周に形成されたコアの外周に、隣接する一対の整流子片に導通するコイルを、複数箇所の任意のスロット間に巻装して構成するにあたり、前記複数のコイルを、各磁極に対向するスロット間に、巻線方向を順巻と逆巻とを交互に繰り返しながら周回り方向に順次巻装した回転電機のアーマチュアの製造方法。
  4. 請求項3において、Nおよびnを自然数とし、かつ、N>nとしたとき、コイルは、巻線をスロット間にN回巻装して形成されるものとし、一対の整流子片に導通する巻線は、巻き始めとなるスロット間に(N−n)回巻装した後、周回り方向に隣接する磁極に対向するスロット間に順次N回巻装し、再度巻き始めのスロット間にn回巻装するようにした回転電機のアーマチュアの製造方法。
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