JP2009213258A - 電動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシの延命化、アーマチュアの振れ回り力の低減を図ると共に、巻線の占積率を向上させることができる電動モータを提供する。
【解決手段】極対数をP(Pは2以上)、スロット11の数をN、aを0または正の整数としたとき、N=2P(a+2)を満たすように、Nが決定されている電動モータであって、アーマチュアコア6の複数のティース9は、隣接する巻胴部22が径方向外側に向かうにしたがって徐々に近接するように形成された一対の第一異形ティース9a,9aを少なくとも4組有すると共に、隣接する巻胴部22が径方向外側に向かうにしたがって徐々に離反するように形成された一対の第二異形ティース9b,9bを少なくとも4組有し、各一対の第一異形ティース9a,9aをそれぞれ周方向に等間隔で配置すると共に、各一対の第二異形ティース9b,9bをそれぞれ周方向に等間隔で配置した。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両等に搭載される電動モータに関するものである。
一般に、自動車等の車両に搭載される電動モータとしては、ブラシ付きの電動モータが多く使用されている。この種のモータは、内周面に磁石を取り付けた有底筒状のヨークの内側に、コイルが巻装されたアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有しており、アーマチュアコアには軸方向に長いスロットが複数形成されている。
このスロットには所定間隔をあけて巻線が巻装され、複数のコイルが形成されている。
各コイルは、回転軸に取り付けられた各セグメントに導通している。各セグメントはブラシと摺接可能になっており、ブラシを介してコイルに給電することにより磁界が形成され、ヨークの磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が駆動される。
アーマチュアコアへの巻線の巻装方法としては、重ね巻きを回転軸を中心にして点対称となる関係で2箇所同時に行う所謂ダブルフライヤ方式が知られている。この場合、所定数のティースを隔てた一対のスロット間に巻き始めの巻線を巻回し、これを回転軸を中心にして点対称となる関係で両側に行う。そして、このような巻装作業が順次隣接するスロット間であって所定の巻き方向に向けてずれながら繰り返し行われる。
このような巻装方法では、後工程で巻装されるコイルは、先に巻装されたコイルよりも径方向外側に巻装されることになるので、後工程で巻装されるコイルほどスロット内において開口側に配置されることになる。また、巻線の巻装は回転軸を中心にして点対称となる関係で両側で行われるので、あるスロットは最初に巻装される巻線と2番目に巻装される巻線を収容し、あるスロットは最後に巻装される巻線と最後から2番目に巻装される巻線を収容することになる。
このため、全てのスロットが同一の形状に形成されていると、各スロットに無駄なスペースが生じてスロットに対する巻線の占積率が低下することになる。
そこで、図14に示すように、各スロット80(ティース81)をそれぞれコイルの巻装位置に応じて形状を変化させ、各スロットに生じる無駄なスペースを減少させようとする技術が提案されている。このように、形状の異なる複数種類のスロット80(ティース81)を有する異形状のアーマチュアコア82は異形コアとも呼ばれており、巻線の占積率を高め、各スロット80内の巻線量を増やして電動モータの効率を向上させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−291210号公報
ところで、図14に示すように、スロット80(ティース81)が20個設けられたアーマチュアコア82を有すると共に、磁極数が4極に設定されている電動モータ、つまり、4極20スロットの電動モータにあっては、磁気バランスの優れた電動モータとするために、図15に示すように巻線12を巻装する場合がある。
図15は、アーマチュアの展開図であり、隣接するティース81間の空隙がスロット80に相当している。また、ティース81の上方に永久磁石84を図示し、ティース81の下方にセグメント83を図示してある。なお、図15においては、各セグメント83、および各ティース81にそれぞれ符号を附して説明する。
ここで、例えば、2番セグメント83aより巻き始められた巻線12は、20−1番ティース81の間のスロット80aと4−5番ティース81の間のスロット80bとの間に順方向にn回(nは自然数)巻装され第一コイル7aを形成している。次に、スロット80a,80bから周方向に90°ずれた位置に存在する5−6番ティース81の間のスロット80cと9−10番ティース81の間のスロット80dとの間に逆方向にn回巻装される第二コイル7bを形成している。
このとき、第一コイル7aと第二コイル7bは、互いに極性の異なる磁極(永久磁石84)に対向するため、互いに巻回方向が逆向きとなるように巻装されている。さらに、同様の手順で、周方向に90°ずれた、10−11番ティース81の間のスロット80eと、14−15番ティース81の間のスロット80fとの間に、巻線12を順方向にn回巻装して第三コイル7cを形成する。続いて、15−16番ティース81の間のスロット80gと、19−20番ティース81の間のスロット80hとの間に第四コイル7dを形成する。
その後、巻線12はスロット80gから引き出され、第一コイル7aが形成されているスロット80a,80bを経由して2番セグメント83aに隣接する3番セグメント83bに接続される。そして、これを順次スロット1つ分ずつずらしながら各所定のスロット80間に巻線12を巻装していく。このように構成することで、アーマチュアコア82に各コイル7a〜7dを四方にバランスよく巻装でき、四方で磁気バランスをとることが可能になる。このため、ブラシの延命化、アーマチュアの振れ回り力の低減を図ることができる。
しかしながら、図14に示すアーマチュアコア(異形コア)82にあっては、図15に示す巻線の巻装方法で各コイル7a〜7dを形成すると、本来の異形コアの効果が得られない。
より具体的に、図16に基づいて説明する。図16は、アーマチュアコア82に巻線12を巻装した状態を示す平面図である。すなわち、同図のX部に示すように、スロット80に無駄なスペースが生じてしまう。また、同図のY部に示すように、コイルが有るべきではない位置、つまり、スロット80の溝深さが浅い箇所に巻線12が存在してしまう。このため、図14に示すようなアーマチュアコア82を用いて磁気バランスの優れた巻装方法にしようとすると、占積率を向上し難いという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ブラシの延命化、アーマチュアの振れ回り力の低減を図ると共に、巻線の占積率を向上させることができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、極対数が2以上のヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、隣接するセグメント間に前記巻線が接続されると共に、各磁極に対向する所定のスロット間に前記巻線が巻装されてコイルを形成し、各コイルは、前記回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻回方向が同方向で、かつ隣り合うコイルの巻回方向が互いに逆方向となるように巻装されて、順次隣接する所定のスロット間にずれながら形成され、前記極対数をP、前記スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、N=2P(a+2)を満たすように、Nが決定されている電動モータであって、前記アーマチュアコアの前記複数のティースは、それぞれ径方向に沿って延びる巻胴部と該巻胴部の先端から周方向に延びる外周部とで構成され、隣接する前記巻胴部が径方向外側に向かうにしたがって徐々に近接するように形成された一対の第一異形ティースを少なくとも4組有すると共に、隣接する前記巻胴部が径方向外側に向かうにしたがって徐々に離反するように形成された一対の第二異形ティースを少なくとも4組有し、各一対の第一異形ティースをそれぞれ周方向に等間隔で配置すると共に、各一対の第二異形ティースをそれぞれ周方向に等間隔で配置したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記極対数を2、前記スロットの数を20に設定すると共に、前記一対の第一異形ティースを4組、前記一対の第二異形ティースを4組に設定し、前記一対の第一異形ティースを前記コイルの最初の巻装工程が行われる位置に配置すると共に、前記一対の第二異形ティースを前記コイルの最終の巻装工程が行われる位置に配置したことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記一対の第一異形ティースと前記一対の第二異形ティースとの間に配置された前記ティースの前記巻胴部を、互いに周方向で対向する第一異形ティース、および第二異形ティースの巻胴部の延出方向に沿うように形成したことを特徴とする。
本発明によれば、極対数をP(極対数Pは2以上)、スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、N=2P(a+2)を満たす電動モータにおいて、アーマチュアコアに巻線を磁気バランスの優れた巻装方法で巻装してコイルを形成することができる。これに加え、各スロットにバランスよく巻線を分布させることが可能になる。
このように、磁気バランスが良いことからコイルに給電を行うためのブラシの放電などによる電気摩耗を低減し、ブラシの延命化を図ることができる。また、アーマチュアの振れ回り力を低減することができる。
さらに、各スロットにバランスよく巻線を分布させることが可能であることからアーマチュアコアに巻装される巻線の占積率を向上させることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、電動モータ1は、例えば、自動車のパワーウインドウモータ、ワイパモータ、およびファンモータ等の駆動源として用いられるものであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に配置されている。ヨーク2の内周面には周方向に4つの永久磁石4が固定されている。すなわち、この実施形態の電動モータ1は4極型の電動モータであり、極対数は2となっている。
アーマチュア3は、回転軸5に固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、アーマチュアコア6の一端側に配置されたコンミテータ13とから構成されている。アーマチュアコア6は、複数の金属板を軸方向に積層したものである。金属板の外周部にはT字型のティース9(図2参照)が周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では20個)形成されている。複数枚の金属板を回転軸5に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周には隣接するティース9間に蟻溝状のスロット11が形成されている。
スロット11は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では20個)形成されている。
ここで、スロット11の数「N」は、極対数を「P」、「a」を0または正の整数としたとき、下式により決定される。
N=2P(a+2)
すなわち、本実施形態では、スロット11の数Nが「20」、極対数Pが「2」であるため、aが「3」となり、数式を満たしていることになる。
また、このスロット11間にはエナメル被覆の巻線12が巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されている。
コンミテータ13は回転軸5の一端に外嵌固定されている。コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が複数枚(本実施形態では20枚)取り付けられている。セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体形成されている。ライザ15には、アーマチュアコイル7の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線12が掛け回わされ、巻線12は、ヒュージングによりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
回転軸5の他端側は、ヨーク2に突出形成されたボス内の軸受け16によって回転自在に支持されている。ヨーク2の開口端にはカバー17が設けられており、このカバー17の内側にはホルダステー18が取り付けられている。ホルダステー18には周方向に沿って複数のブラシホルダ19が形成されている。ブラシホルダ19には、それぞれブラシ21が各々スプリングSを介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部はスプリングSによって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源(不図示)がブラシ21を介してコンミテータ13に供給される。
ここで、図2に示すように、アーマチュアコア6のティース9は、それぞれ径方向に沿って延び巻線12が掛けまわされる巻胴部22と、巻胴部22の先端から周方向に延びる外周部23とで構成されている。そして、ティース9は、周方向に隣接する巻胴部22が径方向外側に向かうにしたがって徐々に近接するよう形成された一対の第一異形ティース9a,9a(図2におけるA部参照)を4組有していると共に、周方向に隣接する巻胴部22が径方向外側に向かうにしたがって徐々に離反するように形成された一対の第二異形ティース9b,9b(図2おけるB部参照)を4組有している。
4組の一対の第一異形ティース9a,9aは、周方向に等間隔で配置されている。また、4組の一対の第二異形ティース9b,9bも周方向に等間隔で配置されている。さらに、4組の一対の第二異形ティース9b,9bは、それぞれ一対の第一異形ティース9a,9aに対して反時計回り方向に隣接するように設けられている。すなわち、一対の第二異形ティース9b,9bは、それぞれ一対の第一異形ティース9a,9aに対して後述する巻き方向(図3における矢印C方向)とは反対側に隣接した状態になっている。
また、20個のティース9のうち、第一異形ティース9aと第二異形ティース9bとの間に存在する4個のその他のティース9(9’)は、この巻胴部22がそれぞれ両側にある巻胴部22の延出方向に沿うように形成されている。
各巻胴部22の先端に設けられている外周部23は、巻胴部22の延出方向に関わらず隣接する外周部23,23間の間隙(スロット)Kの大きさが全て同一となるように配置されている。
したがって、一対の第一異形ティース9a,9aによって形成されるスロット11は、平面視略台形状に形成される。つまり、径方向外側よりも径方向内側のスペースが大きく形成されている(図2におけるA部参照)。一方、一対の第二異形ティース9b,9bによって形成されるスロット11は、平面視略三角形状に形成される。つまり、径方向内側よりも径方向外側のスペースが大きく形成されている(図2におけるB部参照)。
この他に、アーマチュアコア6は、径方向中央に軸方向に回転軸5を圧入するための軸孔24が形成されている。この軸孔24の周囲には、軸孔24を取り囲むように複数の貫通孔25が周方向に等間隔で形成されている。この貫通孔25は軸方向に貫通しており、ここに空間が形成されることによってアーマチュアコア6の放熱性が高まるようになっている。また、貫通孔25を形成することによって、アーマチュアコア6は、同心円状の2つの円環部26,27と、これら円環部26,27を互いに連結するスポーク部28とを有した状態になっている。
次に、図3〜図12、図15に基づいて、巻線12の最初の巻装工程から最終の巻装工程に至るまでを順に説明する。
ここで、この実施形態においては、巻線12を所定のスロット11間に順次巻装していくが、この所定のスロット11間、および巻装方法は、前述した図15と同様であるので説明を省略する。なお、図3〜図12において、各ティース9に時計回りに符号を附して説明する。
図3〜図12に示すように、巻線12の巻装方法としては、重ね巻きを回転軸5を中心にして点対称となる関係で2箇所同時に行う所謂ダブルフライヤ方式で行っているので、全部で10工程となる。
図3に示すように、最初の巻装工程となる20−1番ティース9間のスロット11aを一対の第一異形ティース9a,9aの間のスロットに設定する。そして、所定のスロット11間に巻装を重ね巻き方式にて巻線12を巻装して第一コイル7a1、第二コイル7b1、第三コイル7c1、第四コイル7d1を形成する。したがって、巻き方向は、時計回り方向(図3における矢印C方向)ということになる。
このとき、各コイル7a1〜7d1を形成する巻線12の巻き始め端は、第一異形ティース9a,9a間のスロット11に引き込まれることになる。
次に、図4に示すように、巻き方向にスロット1つ分ずれて再び所定のスロット11,11間に4つのコイル7a2〜7d2(第一コイル7a2、第二コイル7b2、第三コイル7c2、第四コイル7d2)を形成する。このとき、各コイル7a2〜7d2を形成する巻線12の巻き終わり端は、第一異形ティース9a,9a間のスロット11に引き込まれることになる。そして、これを順次巻き方向にスロット1つ分ずつずらしながらコイルを形成していく(図5〜図10参照)。
図11は、最終の巻装工程の1つ前の工程を示している。同図に示すように、第一コイル7a9は、8−9番ティース9の間のスロット11と12−13番ティース9の間のスロット11との間で形成されている。第二コイル7b9は、13−14番ティース9の間のスロット11と17−18番ティース9の間のスロット11との間で形成されている。第三コイル7c9は、18−19番ティース9の間のスロット11と2−3番ティース9の間のスロット11との間で形成されている。第四コイル7d9は、3−4番ティース9の間のスロット11と7−8番ティース9の間のスロット11との間で形成されている。このとき、各コイル7a9〜7d9を形成する巻線12の巻き始め端は、第二異形ティース9b,9b間のスロット11に引き込まれることになる。
図12は、最終の巻装工程を示しており、図11の各コイル7a9〜7d9を形成したスロット11から巻き方向に1つ分ずれて所定のスロット11,11間に4つのコイル7a10〜7d10を形成し、巻装作業が終了する。このとき、各コイル7a10〜7d10を形成する巻線12の巻き終わり端は、第二異形ティース9b,9b間のスロット11に引き込まれることになる。
すなわち、巻装工程において、アーマチュアコイル7がスロット11の径方向内側寄りに形成される最初の巻装工程(図3参照)や2番目の巻装工程(図4参照)では、一対の第一異形ティース9a,9aによって形成されるスロット11、つまり、径方向外側よりも径方向内側のスペースが大きく形成されているスロット11に各コイル7a1〜7d2が巻装された状態になる。
一方、アーマチュアコイル7がスロット11の径方向外側寄りに形成される最終の巻装工程(図12参照)やこの1つ前の工程(図11参照)では、一対の第二異形ティース9b,9bによって形成されるスロット11、つまり、径方向内側よりも径方向外側のスペースが大きく形成されているスロット11に各コイル7a9〜7d10が巻装された状態になる。
そして、これらのことは、最初の巻装工程に対応する部位に一対の第一異形ティース9a,9aを配置し、一対の第二異形ティース9b,9bをそれぞれ一対の第一異形ティース9a,9aに対して巻き方向(図3における矢印C方向)とは反対側に隣接配置することで、実現することができる。
したがって、上述の実施形態によれば、極対数をP(Pは2以上)、スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、N=2P(a+2)を満たす電動モータ1、つまり、この実施形態においては永久磁石4を4個設け、アーマチュアコア6にスロット11を20個設けた電動モータ1において、アーマチュアコア6に各コイル7a1〜7d10を四方にバランスよく巻装した場合であっても、スロット11に従来の図16のX部に示すような無駄なスペースが生じることを防止できる。また、従来の図16のY部に示すようなスロット11の溝深さの浅い箇所に巻線12が配置されるのを防止できる。
このため、アーマチュアコア6に巻線12を磁気バランスの優れた巻装方法で巻装して各コイル7a1〜7d10を形成することができる。これに加え、各スロット11にバランスよく巻線12を分布させることが可能になる。
よって、アーマチュアコイル7に給電を行うためのブラシ21の放電などによる電気摩耗を低減し、ブラシ21の延命化を図ることができる。また、アーマチュア3の振れ回り力を低減することができる。さらに、アーマチュアコア6に巻装される巻線12の占積率を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、永久磁石4を4個設け、アーマチュアコア6にスロット11を20個設けた4極20スロットの電動モータ1の異形のアーマチュアコア6について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、電動モータは極対数が2以上であって、極対数をP、スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、N=2P(a+2)を満たすものであればよい。この場合、アーマチュアコアには、一対の第一異形ティース9aを少なくとも4組、周方向に等間隔で設けると共に、一対の第二異形ティース9bを少なくとも4組、周方向に等間隔で設けてあればよい。さらに、第一異形ティース9aを最初の巻装工程が行われる位置に配置すると共に、第二異形ティース9bを最終の巻装工程が行われる位置に配置すればよい。
さらに、上述の実施形態では、巻線12の巻装方法として、四方で磁気バランスをとることができる図15に示すような巻装方法とする場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、二方で磁気バランスをとる巻装方法にも異形のアーマチュアコア6を適用することが可能である。
図13に基づいて、具体的に二方で磁気バランスをとる巻装方法について説明する。
同図に示すように、例えば、3番セグメント14aより巻き始められた巻線12は、1−2番ティース9の間のスロット11aと5−6番ティース9の間のスロット11bとの間に順方向にn回巻装され第一コイル7aを形成している。次に、スロット11a,11bから周方向に90°ずれた位置に存在する6−7番ティース9の間のスロット11cと10−11番ティース9の間のスロット11dとの間に逆方向にn回巻装され第二コイル7bを形成している。第二コイル7bを形成した巻線12は、スロット11dから引き出され3番セグメント14aに隣接する4番セグメント14bに接続される。
ここで、スロット11c,11dから周方向に90°ずれた位置に存在する11番ティース9の間のスロット11eと15−16番ティース9の間のスロット11fとの間に形成される第三コイル7cは、第一コイル7a、第二コイル7bを形成した巻線12とは別の巻線12を用いる。すなわち、13番セグメント14cより巻き始めれた巻線12を用いてスロット11eとスロット11fとの間に順方向にn回巻装して第三コイル7cを形成する。
次に、スロット11e,11fから周方向に90°ずれた位置に存在する16−17番ティース9の間のスロット11gと20−1番ティース9の間のスロット11hとの間に逆方向にn回巻装して第四コイル7dを形成する。第四コイル7bを形成した巻線12は、スロット11hから引き出し、13番セグメント14cに隣接する14番セグメント14dに接続する。そして、これを順次スロット1つ分ずつずらしながら巻装することでアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7を形成する。
また、上述の実施形態では、巻線12の巻装方法として、重ね巻きを回転軸5を中心にして点対称となる関係で2箇所同時に行う所謂ダブルフライヤ方式で行う場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、巻線12の巻装方法として、シングルフライヤ、フォーフライヤ(4フライヤ)などを採用してもよい。
本発明の実施形態における電動モータの縦断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアコアの平面図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の実施形態における巻線の巻装手順を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 従来のアーマチュアコアの平面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 従来のアーマチュアコアの平面図である。
符号の説明
1 電動モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル(コイル)
7a,7a1〜7a10 第一コイル
7b,7b1〜7b10 第二コイル
7c,7c1〜7c10 第三コイル
7d,7d1〜7d10 第四コイル
9 ティース
9a 第一異形ティース
9b 第二異形ティース
11,11a〜11h スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14,14a〜14d セグメント
22 巻胴部
23 外周部

Claims (3)

  1. 極対数が2以上のヨークに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
    隣接するセグメント間に前記巻線が接続されると共に、各磁極に対向する所定のスロット間に前記巻線が巻装されてコイルを形成し、
    各コイルは、前記回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻回方向が同方向で、かつ隣り合うコイルの巻回方向が互いに逆方向となるように巻装されて、順次隣接する所定のスロット間にずれながら形成され、
    前記極対数をP、前記スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、
    N=2P(a+2)
    を満たすように、Nが決定されている電動モータであって、
    前記アーマチュアコアの前記複数のティースは、
    それぞれ径方向に沿って延びる巻胴部と該巻胴部の先端から周方向に延びる外周部とで構成され、
    隣接する前記巻胴部が径方向外側に向かうにしたがって徐々に近接するように形成された一対の第一異形ティースを少なくとも4組有すると共に、
    隣接する前記巻胴部が径方向外側に向かうにしたがって徐々に離反するように形成された一対の第二異形ティースを少なくとも4組有し、
    各一対の第一異形ティースをそれぞれ周方向に等間隔で配置すると共に、各一対の第二異形ティースをそれぞれ周方向に等間隔で配置したことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記極対数を2、前記スロットの数を20に設定すると共に、前記一対の第一異形ティースを4組、前記一対の第二異形ティースを4組に設定し、
    前記一対の第一異形ティースを前記コイルの最初の巻装工程が行われる位置に配置すると共に、前記一対の第二異形ティースを前記コイルの最終の巻装工程が行われる位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記一対の第一異形ティースと前記一対の第二異形ティースとの間に配置された前記ティースの前記巻胴部を、互いに周方向で対向する第一異形ティース、および第二異形ティースの巻胴部の延出方向に沿うように形成したことを特徴とする請求項2に記載の電動モータ。


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