JP2020202501A - 送信装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
もっとも、同じ文書についての送信の記録が存在しても、その成功は再送信の結果とは限らない。例えば再送信をキャンセルした後に同じ文書を改めて送信した結果が成功であった可能性もある。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、新たに発生した第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログにも含まれている場合、当該第1のログで当該第2のログを上書きする、請求項1に記載の送信装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログには含まれていない場合、当該第1のログを当該サーバに追加保存させる、請求項1又は2に記載の送信装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1のログ及び前記第2のログには、発生元を示す情報が含まれる、請求項2又は3に記載の送信装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、送信ジョブの結果が失敗の場合でも、再送信が実行される可能性が残る間は、ログを前記サーバに送信させない、請求項1に記載の送信装置である。
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、再送信が実行される可能性が無くなった場合には、失敗を示すログを前記サーバに送信させる、請求項5に記載の送信装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、再送信が成功した場合、成功を示すログを前記サーバに送信させる、請求項5又は6に記載の送信装置である。
請求項8に記載の発明は、前記ログには、発生元を示す情報が含まれる、請求項5又は6に記載の送信装置である。
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、新たに発生した第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログにも含まれている場合、当該第2のログを別の領域に退避させ、その後、当該第1のログを当該サーバに追加保存させる、請求項1に記載の送信装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、送信ジョブのログをサーバに送信する機能と、前記ログを前記サーバに送信する場合に、当該サーバに残るログが各送信ジョブについて確定した結果だけとなるように転送を制御する機能とを実行させるプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、同じ情報で管理される最新のログだけを転送先のサーバに残すことができる。
請求項3記載の発明によれば、送信の対象とする文書が同じでも、再送信ではない場合には、異なる送信ジョブの結果としてサーバに蓄積することができる。
請求項4記載の発明によれば、1つのサーバで複数の送信装置のログを管理する場合にもログを区別することができる。
請求項5記載の発明によれば、送信ジョブの結果が失敗であっても、再送信が成功する可能性が残る間はサーバに失敗のログを残さないようにできる。
請求項6記載の発明によれば、失敗を示すログだけをサーバに蓄積できる。
請求項7記載の発明によれば、成功を示すログだけをサーバに蓄積できる。
請求項8記載の発明によれば、1つのサーバで複数の送信装置のログを管理する場合にもログを区別できる。
請求項9記載の発明によれば、同じ情報で管理される最新のログだけを転送先のサーバに残すことができるだけでなく、失敗のログの事後的な検証を可能にできる。
請求項10記載の発明によれば、各送信ジョブに関連する全てのログをサーバに転送して記憶させる場合とは異なり、各送信ジョブの最終的な結果だけをサーバに残すことができる。
<実施の形態1>
<システムの全体構成>
図1は、実施の形態1で使用する情報処理システム1の概念構成を説明する図である。
図1に示す情報処理システム1は、公衆回線10と、公衆回線10に接続されたファクシミリ20と事業者システム30とで構成されている。もっとも、ファクシミリ機能を有する装置であれば、公衆回線10を通じて事業者システム30に接続される装置はファクシミリ20に限らない。
本実施の形態の場合、管理者は、画像形成装置32の保守や管理に必要とされる機能にアクセスするための特別な権限が与えられている作業者をいう。
図1に示すように、画像形成装置32、ログサーバ33及び端末34は、ローカルエリアネットワーク31を介して互いに接続されている。ログサーバ33は、サーバの一例である。
図1の場合、ログサーバ33は、画像形成装置32と同じローカルエリアネットワーク31上に存在するが、インターネットやクラウドネットワーク上に存在してもよい。
図2は、実施の形態1で使用する画像形成装置32の構成例を説明する図である。
図2に示す画像形成装置32は、システム全体を制御するシステム制御部301と、原稿の画像イメージを読み取る画像読取部302と、記録媒体の一例である用紙上に画像を形成する画像形成部303と、画像データが表す画像に色補正や階調補正等の処理を加える画像処理部304と、画像データ等を記憶する記憶部305と、作業者による操作の受け付けや情報の表示に使用される操作及び表示部306と、ファクシミリ通信を制御するファクシミリ制御部307と、ネットワーク通信を制御するネットワーク制御部308とを有している。
すなわち、実施の形態1における画像形成装置32には、原稿の画像イメージを読み取る機能、用紙に画像を形成する機能、ファクシミリ通信を制御する機能を含む複数の機能が設けられている。本実施の形態における画像形成装置32は、送信装置の一例である。
なお、画像形成装置32を構成する各部は、バス309や不図示の信号線を通じて接続されている。
本実施の形態におけるシステム制御部301は、例えば送信ジョブの実行の結果を含むログをログサーバ33(図1参照)に転送する機能も提供する。ここでのシステム制御部301は、制御手段の一例である。
画像形成部303は、電子写真方式やインクジェット方式等により記録媒体の一例である用紙上に画像を形成するデバイスである。画像形成部303には、用紙を搬送するデバイスも含まれる。
画像処理部304は、画像データを印刷に適したデータに処理するための専用のプロセサや処理回路等で構成される。
記憶部305は、不揮発性の記憶装置であり、例えばハードディスク装置等によって構成される。記憶部305には、画像読取部302で読み取られた原稿の画像イメージに対応する画像データ、通信により外部から与えられる画像データ、ファクシミリ通信を通じて送信又は受信された画像データ等が保存される。
ファクシミリ制御部307は、ファクシミリ通信に関する送信ジョブの実行及び受信ジョブの実行を制御すると共に、実行の結果を含むログの記憶部305への記憶も制御する。
ネットワーク制御部308は、ローカルエリアネットワーク31(図1参照)経由でログサーバ33(図1参照)や端末34(図1参照)との通信を制御する。
図3は、ファクシミリ送信の結果をログサーバ33(図1参照)に転送する場合に実行される実施の形態1に係る処理動作の例を説明するフローチャートである。
図3に示す処理動作は、システム制御部301(図2参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
なお、図3に示す機能は、ファクシミリ制御部307(図2参照)により公衆回線10(図1参照)経由で送信された文書のイメージファイルをログサーバ33(図1参照)に転送する機能が有効になっている場合に実行される。従って、同機能が無効である場合には、図3に示す処理動作は実行されない。以下では、転送の対象であるイメージファイルをログという。
ここでの完了は、通信相手に対するファクリミリ送信の実行回毎の終了を意味する。従って、完了には、ファクリミリ送信の成功と失敗の2種類がある。ファクシミリ送信が失敗で終わった場合、システム制御部301は、送信ジョブを待機状態に制御する。一方、ファクシミリ送信が成功に終わった場合や送信ジョブがキャンセルされた場合、システム制御部301は、送信ジョブを削除する。
文書番号は、文書を識別する番号であり、送信ジョブ毎に付与される。文書番号は、文書を管理する情報の一例である。文書番号は、画像形成装置32(図1参照)毎に管理されている。
図4は、実施の形態1で使用するファイル名の例を示す図である。
図4に示すように、ファイル名は、送信開始日時、相手先情報、相手先の総数、文書番号、送信結果を含む。なお、xdwは拡張子である。
図4には、送信開始日時の具体例として、2018年2月21日の10時28分33秒を示す文字列が示されている。また、相手先情報の具体例として「□□商事××営業部」が示され、相手先の総数の具体例として「10」が示されている。また、文書番号の具体例として「1234」が示されている。なお、送信結果の具体例には失敗を示す「Failed」が示されている。すなわち、図4に示す具体例は、通信相手に対するファクシミリの送信が失敗に終わったことを示している。因みに、送信結果が成功であった場合、例えば「succeeded」が記録される。
ステップ2で文書番号が取得されると、システム制御部301は、取得された文書番号を含むファイル名を有するログが、ログサーバ33に存在するか否かを判定する(ステップ3)。
ステップ3で肯定結果が得られた場合、システム制御部301は、同じ文書番号をファイル名に含むログをログサーバ33から削除する(ステップ4)。すなわち、システム制御部301は、ログサーバ33に新たに転送する予定のログと同じ文書番号をファイル名に含むログをログサーバ33から削除する。
ステップ4の後、又は、ステップ3で否定結果が得られた場合、システム制御部301は、ログサーバ33に送信するログのファイル名に文書番号を付加し(ステップ5)、その後、ログサーバ33にログを転送する(ステップ6)。ここで、ステップ3で否定結果が得られる場合とは、ログサーバ33に同じ文書番号をファイル名に含むログが存在しないことを意味する。換言すると、ファクシミリ送信が初回の場合である。
文書番号が「1234」で管理される文書の1回目のファクシミリ送信が失敗した場合、ファイル名に送信の失敗を示す情報を含むログが、画像形成装置32からログサーバ33に転送され記憶される。
図5の例では、文書番号が「1234」で管理される文書の2回目のファクシミリ送信も失敗している。
同じ送信ジョブの2回目のファクシミリ送信も失敗した場合、画像形成装置32は、ログサーバ33から1回目のファクシミリ送信に対応するログを削除し、その後、2回目のファクシミリ送信に対応するログをログサーバ33に記憶する。この動作は、ログの上書きとして実行される。
2回目のファクシミリ送信も失敗であった場合、画像形成装置32は、予め定めた時間の経過を待って同じ送信ジョブを再実行する。図5の例では、文書番号が「1234」で管理される文書の3回目のファクシミリ送信が実行される。
結果的に、ログサーバ33で管理されるログは、1つの文書番号について1つとなる。しかも、ログの記憶は上書きとして実行されるので、1つの文書番号について時間的に最も新しい又は最後のログだけがログサーバ33に残る。このため、端末34(図1参照)を操作する作業者等は、文書番号が「1234」で管理される送信ジョブの実行が最終的に成功に終わったことを知る。
なお、画像形成装置32がログサーバ33に転送するログは第1のログの一例であり、転送されるログと同じ文書番号をファイル名に含むログサーバ33内のログは第2のログの一例である。
この場合も、1回目のファクシミリ送信が開始される前には、ファイル名の文書番号に「1234」を含むログは、ログサーバ33に記憶されていないものとする。
図6の例では、ファクシミリ送信が2回続けて失敗に終わっていることを知った作業者等が送信ジョブをキャンセルし、その後、同じ宛先に対して同じ文書のファクシミリ送信を指示している。
図6の場合、同じ宛先に対する同じ文書のファクシミリ送信でも、画像形成装置32は、異なる送信ジョブとして管理する。このため、画像形成装置32は、新たな送信ジョブの管理に使用する文書番号として、キャンセルされた送信ジョブとは異なる文書番号を使用する。図6の例では、文書番号として「5678」が使用される。
図6の場合には、文書番号が「5678」で管理されるファクシミリ送信が成功しているので、ログサーバ33には、ファイル名の文書番号に「5678」が記録され、送信結果に成功が記録されたログが記憶される。
なお、図6の場合、ログサーバ33には、文書番号が「1234」で管理されるファクシミリ送信は、最終的に失敗のまま終了したことが記憶されている。
ここで、ファイル名の文書番号が「1234」であるログとファイル名の文書番号が「5678」であるログの相手先が同じであり、更に、イメージファイルの内容が同じである場合、作業者等は最初の送信ジョブが失敗のまま終了したことを知る。
参考までに、本実施の形態に示す処理動作を採用しない場合、ログサーバ33に記憶されているログの情報からは、送信ジョブの違いを区別できないことを説明する。
図7は、比較例を説明する図である。(A)は1回目のファクシミリ送信が失敗した場合の例を示し、(B)は2回目のファクシミリ送信が失敗した場合の例を示し、(C)は送信ジョブのキャンセルを示し、(D)は同じ宛先に対する同じ文書の別の送信ジョブによるファクシミリ送信が成功した場合の例を示す。
図7に示す比較例は、ファイル名に文書番号を含めない又はファイル名に文書番号が含まれていてもログサーバ33へのログの転送の判定に使用しない場合である。
このため、図7に示す比較例では、ファクシミリ送信が2回続けて失敗した時点で、同じ送信ジョブに対応する2つのログがログサーバ33に記憶されている。
図7でも、ファクリミリ送信が失敗している送信ジョブがキャンセルされ、その後、同じ宛先に対して同じ文書のファクシミリ送信が指示されている。また、図7の場合も、別の送信ジョブによるファクシミリ送信は成功している。
これら3つのログのファイル名は、送信開始日時を除き、いずれも同じ内容であり、ログの本体であるイメージファイルの内容も同じである。このため、作業者等は、ログサーバ33に記憶されているログは、同じ送信ジョブに対応するものか、異なる送信ジョブに対応するものかを区別できない。
続いて、実施の形態2について説明する。本実施の形態も、図1に示す情報処理システム1を前提とする。
ただし、本実施の形態の場合には、実施の形態1とは異なる手法で、送信ジョブの結果をログサーバ33に転送して記憶する。
図8は、ファクシミリ送信の結果をログサーバ33に転送する場合に実行される実施の形態2に係る処理動作の例を説明するフローチャートである。図8には、図3との対応部分に対応する符号を付して示している。
図8に示す機能も、ファクシミリ制御部307(図2参照)により公衆回線10(図1参照)経由で送信された文書のイメージファイルをログサーバ33に転送する機能が有効になっている場合に実行される。従って、同機能が無効である場合には、図8に示す処理動作は実行されない。
送信ジョブが起動すると、システム制御部301は、ファクシミリ送信が完了したか否かを判定する(ステップ1)。ステップ1で否定結果が得られている間、システム制御部301は、判定を繰り返す。前述したように、ここでの完了は、通信相手に対するファクリミリ送信の実行回毎の終了を意味する。
ステップ11で肯定結果が得られた場合、システム制御部301は、ログサーバ33にログを転送する(ステップ6)。すなわち、システム制御部301は、ファックス送信した文書のイメージファイルにファイル名を付してログサーバ33に転送する。もっとも、本実施の形態の場合、ファイル名に文書番号を含めるか否かは任意である。従って、ファイル名に文書番号を含んでもよいし、文書番号を含まなくてもよい。後述するように、本実施の形態では、ログサーバ33に記憶されるログは、1つの送信ジョブに付き常に1つとなるためである。
本実施の形態における再送信の条件は、例えば予め定めた再送回数の上限を超えないこと、及び、再送回数の上限を超えていなくても作業者等が送信ジョブをキャンセルしていないことである。
再送回数の上限は、例えば2回である。なお、再送回数の上限は、初期値を用いてもよいし、作業者等が設定した値を用いてもよい。
ステップ12で肯定結果が得られた場合、システム制御部301は、ファクシミリ送信を再実行し(ステップ13)、前述したステップ11に戻る。換言すると、ステップ12で肯定結果が得られる場合は、再送信が実行される可能性が残る場合に相当する。ステップ11に戻ると、システム制御部301は、再びファクシミリ送信が成功したか否かを判定する。
なお、ステップ6に進んだシステム制御部301は、通信結果が失敗で終わったことを示すログをログサーバ33に送信する。
前述したように、本実施の形態の場合、ログサーバ33にログが送信されるのは、ファクシミリ送信が成功した場合か、再送信の条件を満たさなくなるまでファクシミリ送信が失敗した場合かのいずれかである。このため、ログサーバ33に記憶されるログは、1つの送信ジョブに付き1つのみとなる。
図9に示すように、起動した送信ジョブに基づいた文書の1回目のファクシミリ送信が失敗した場合でも、本実施の形態の場合には、ログサーバ33に対してログは転送されない。このため、ログサーバ33には、現在実行中の送信ジョブに対応するログは記憶されていない。
図9の場合には、2回目のファクシミリ送信も失敗で終わっている。この場合も、システム制御部301は、予め定めた時間が経過すると、再送信の条件を満たすか否かを判定する。ここでの再送回数は2回である。このため、システム制御部301は、ファクシミリ送信を再実行する。このファクシミリ送信の再実行により、再送回数は上限値に達する。
一方、2回目の再送信も失敗であった場合、既に再送回数の上限に達しているので、ファクシミリ送信の次の再送は行われず、送信ジョブ自体が削除される。この場合、送信ジョブによるファクシミリ送信は失敗で確定する。このため、システム制御部301は、送信ジョブによるファクシミリ送信が失敗で終わったことを示すログをログサーバ33に転送する。この場合は、図9の(D)に対応する。
(A)に示す例は、図9(D)の例と同じである。このため、ログサーバ33には、送信ジョブによるファクシミリ送信が失敗で終わったことを示すログが記憶されている。
この場合に、改めて同じ宛先に対する同じ文書の別の送信ジョブが起動される場合がある。例えば作業者等が同じ文書のファクシミリ送信を画像形成装置32(図1参照)に指示すると、別の送信ジョブが起動される。
このため、2つのログが存在すれば、1回目の送信ジョブは失敗し、2回目の送信ジョブが成功したことを作業者等は理解できる。
続いて、実施の形態3について説明する。
図11は、実施の形態3で使用する情報処理システム1Aの概念構成を説明する図である。図11には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
実施の形態3の場合、事業者システム30Aには画像形成装置32A及び32Bが存在する点で、実施の形態1と相違する。
実施の形態1の場合、画像形成装置32(図1参照)が送信ジョブ毎に文書番号を管理する。すなわち、画像形成装置32における文書番号の管理は装置毎に独立である。このため、画像形成装置32Aで付与される文書番号と画像形成装置32Bで付与される文書番号との間で重複が起こり得る。
これでは、ログサーバ33に記憶されているログを通じて、画像形成装置32Aで実行された送信ジョブによるファクシミリ送信が最終的に成功したのか失敗したのかを理解することができなくなる。
そこで、本実施の形態では、ファイル名に装置のシリアル番号を含め、ログサーバ33へのログの転送時には、シリアル番号と文書番号の両方が同じことを条件に、新たなログによる古いログの上書きを認める手法を採用する。
なお、シリアル番号と文書番号のうちいずれか一方でも異なれば、異なる送信ジョブのログであることが分かるので、新しいログによる古いログの上書きは行われない。
なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。因みに、図12に示す処理動作は、画像形成装置32A(図11参照)及び32B(図11参照)のそれぞれを構成するシステム制御部301(図2参照)がそれぞれ独立に実行する。
作業者等の操作を受け付けることで送信ジョブが起動すると、システム制御部301は、ファクシミリ送信が完了したか否かを判定する(ステップ1)。ステップ1で否定結果が得られている間、システム制御部301は、判定を繰り返す。
図13は、実施の形態3で使用するファイル名の例を示す図である。図13には、図4との対応部分に対応する符号を付して示している。
図13の場合、相手先の総数と文書番号の間の位置に装置のシリアル番号が追加されている。
図13の場合、装置のシリアル番号の具体例として「9901258」が示されている。
ステップ2Aでシリアル番号と文書番号が取得されると、システム制御部301は、取得されたシリアル番号と文書番号の両方をファイル名に有するログが、ログサーバ33に存在するか否かを判定する(ステップ3A)。
ステップ3Aで肯定結果が得られた場合、システム制御部301は、同じシリアル番号と同じ文書番号の両方をファイル名に含むログをログサーバ33から削除する(ステップ4A)。すなわち、システム制御部301は、ログサーバ33に新たに転送する予定のログと同じシリアル番号と同じ文書番号の両方をファイル名に含むログをログサーバ33から削除する。
図14の場合、画像形成装置32Aのシリアル番号は「9901258」であり、画像形成装置32Bのシリアル番号は「1802569」である。
なお、図14の場合、画像形成装置32Aと画像形成装置32Bの文書番号はいずれも「1234」である。
実施の形態1の場合には、文書番号だけを用いて送信ジョブの違いを判定するため、一方のログで他方のログが上書きされることが起こり得るが、本実施の形態の場合には、シリアル番号と文書番号の両方が一致しなければ、ログの上書きは行われない。このため、図14に示すログサーバ33には、画像形成装置32Aに対応するログと画像形成装置32Bに対応するログの両方が記憶されている。
続いて、実施の形態4について説明する。
図15は、実施の形態4で使用する情報処理システム1Bの概念構成を説明する図である。図15には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
実施の形態4の場合、事業者システム30Bには失敗ログサーバ35が追加される点で、実施の形態1と相違する。
本実施の形態で失敗ログサーバ35を追加するのは、ファクシミリ送信が失敗に終わったことを示すログの履歴が事後的に必要になる場合があるためである。例えばログサーバ33に記憶されているファクシミリ送信の最終的な結果が得られる前に、ファクシミリ送信の失敗の有無や失敗の回数を知りたい場合があるためである。ここでの失敗ログサーバ35は、ログサーバ33に記憶されているログを退避させる別の領域の一例である。
なお、図15の場合には、ログサーバ33とは別に失敗ログサーバ35を用意しているが、同じサーバ上の異なるフォルダとして運用してもよい。
図16に示す処理動作は、システム制御部301(図2参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
作業者等の操作を受け付けることで送信ジョブが起動すると、システム制御部301は、ファクシミリ送信が完了したか否かを判定する(ステップ1)。ステップ1で否定結果が得られている間、システム制御部301は、判定を繰り返す。
ステップ1で肯定結果が得られると、システム制御部301は、送信ジョブの文書番号を取得する(ステップ2)。
ステップ3で肯定結果が得られた場合、システム制御部301は、同じ文書番号をファイル名に含むログをログサーバ33から失敗ログサーバ35に移動する(ステップ4B)。なぜなら、同じ送信ジョブについてファクシミリ送信が複数回実行されるのは、前回までのファクシミリ送信が失敗で終わっているためである。従って、ステップ3で肯定結果が得られた場合にログサーバ33に記憶されているログは、失敗で終わったことを示すログとなる。このため、本実施の形態の場合、ログサーバ33に記憶されているログは、事前に失敗ログサーバ35に移動される。
実施の形態1の場合と同様に、文書番号が「1234」で管理される文書の1回目のファクシミリ送信が失敗した場合、ファイル名に送信の失敗を示す情報を含むログが、画像形成装置32からログサーバ33に転送され記憶される。
図17の例では、文書番号が「1234」で管理される文書の2回目のファクシミリ送信が実行され、この2回目のファクシミリ送信も失敗している。
同じ送信ジョブの2回目のファクシミリ送信も失敗した場合、画像形成装置32は、ログサーバ33から1回目のファクシミリ送信に対応するログを失敗ログサーバ35に移動し、その後、2回目のファクシミリ送信に対応するログをログサーバ33に転送する。
同じ送信ジョブについてのファクシミリ送信の最新の結果だけがログサーバ33に記憶され、前回のログは失敗ログサーバ35に移動される。
図17の場合、3回目のファクシミリ送信は成功している。この場合も、画像形成装置32は、ログサーバ33に記憶されている2回目のファクシミリ送信に対応するログを失敗ログサーバ35に移動し、その後、3回目のファクシミリ送信に対応するログをログサーバ33に記憶する。すなわち、同じ送信ジョブについてのファクシミリ送信の最新の結果だけがログサーバ33に記憶され、前2回分のログは失敗ログサーバ35に移動される。
このため、作業者等は、ログサーバ33に記憶されているログの情報から各送信ジョブに対応するファクシミリ送信の最終的な結果の確認が可能であるのに加え、失敗ログサーバ35に記憶されているログの情報から各送信ジョブに対応するファクシミリ送信の最終的な結果に至るまでのログの履歴の確認が可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
Claims (10)
- 送信ジョブのログをサーバに送信する場合に、当該サーバに残るログが各送信ジョブについて確定した結果だけとなるように転送を制御する制御手段
を有する送信装置。 - 前記制御手段は、
新たに発生した第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログにも含まれている場合、当該第1のログで当該第2のログを上書きする、請求項1に記載の送信装置。 - 前記制御手段は、
前記第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログには含まれていない場合、当該第1のログを当該サーバに追加保存させる、請求項1又は2に記載の送信装置。 - 前記第1のログ及び前記第2のログには、発生元を示す情報が含まれる、請求項2又は3に記載の送信装置。
- 前記制御手段は、
送信ジョブの結果が失敗の場合でも、再送信が実行される可能性が残る間は、ログを前記サーバに送信させない、請求項1に記載の送信装置。 - 前記制御手段は、
再送信が実行される可能性が無くなった場合には、失敗を示すログを前記サーバに送信させる、請求項5に記載の送信装置。 - 前記制御手段は、
再送信が成功した場合、成功を示すログを前記サーバに送信させる、請求項5又は6に記載の送信装置。 - 前記ログには、発生元を示す情報が含まれる、請求項5又は6に記載の送信装置。
- 前記制御手段は、
新たに発生した第1のログに含まれる文書を管理する情報が、前記サーバに蓄積されている第2のログにも含まれている場合、当該第2のログを別の領域に退避させ、その後、当該第1のログを当該サーバに追加保存させる、請求項1に記載の送信装置。 - コンピュータに、
送信ジョブのログをサーバに送信する機能と、
前記ログを前記サーバに送信する場合に、当該サーバに残るログが各送信ジョブについて確定した結果だけとなるように転送を制御する機能と
を実行させるプログラム。
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