JP2020202013A - 加熱調理器およびその報知方法 - Google Patents

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功記 加藤
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友秀 松井
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Abstract

【課題】使用者がタッチキーを押し間違えてキー操作を確定できない可能性を低減した加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物が載置されるプレートと、複数のタッチキーを有する操作部と、タッチキーで入力された設定内容に基づいて加熱調理器を制御する制御部と、所定の内容を報知する報知部と、を備えた加熱調理器において、報知部は、設定内容がタッチキーで入力されるとタッチキーに対応した名称または機能を報知する第1の報知と、第1の報知後も継続してタッチキーで入力されるとタッチキーの設定について報知する第2の報知と、を行うものである。【選択図】図4

Description

本発明は、加熱調理器およびその報知方法に関するものである。
加熱調理器は、結晶化ガラスや非結晶化ガラスで構成されるトッププレート下に同心円状の誘導加熱コイル(以下「加熱コイル」と略称)を設置し、これに高周波電流を流し、発生する磁界でトッププレート上に載置された調理容器の鍋底にうず電流を誘起し、このジュール熱で調理容器を直接加熱するものである。そして、加熱調理器のトッププレートには操作ボタンまたは操作キーが設けられており、使用者が操作ボタンを押す、または操作キーに触れることで、加熱調理器を操作することができる。
特許文献1には、使用者がタッチキーの上部もしくは近傍に設けられている点字を読み取るときに、意図せず使用者の指がタッチキーに触れてしまうことでスイッチが反応してしまい、意図しない操作が入力されるのを防止するために、使用者がタッチキーに一度触れた時は、キー操作を確定しないで単発の短いブザー音で報知する誘導加熱調理器が記載されている。そして、使用者がタッチキーに一度触れた後に、使用者がタッチキーから指を離し、再度、同一キーをタッチすることで操作が確定し、その時には単発の長いブザー音で報知するものである。これらの構成により、一度目のタッチでは、点字を読み取り、かつ、キーの場所を認識することができ、さらに、二度目のタッチでキー操作を確定することができるので、誘導加熱調理器を安全かつ快適に使用できるものである。
特開2015−106461号公報
加熱調理器の操作部に設けられたタッチキーの一つ一つの面積は、大人の指先より略一回り大きい程度である。そのため、タッチキーを指先で一度押し、指先をタッチキーから離して再度タッチキーを押すときに、指先が左右前後に動いてしまうことで、再度タッチしたかったタッチキーに隣接するタッチキーを押す可能性が考えられる。よって、特許文献1のキー操作確定方法では、キー操作を確定することが難しい可能性が有った。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、使用者がタッチキーを押し間違えてキー操作を確定できない可能性を低減した加熱調理器を提供することを目的とする。
第1の発明は、被加熱物が載置されるプレートと、複数のタッチキーを有する操作部と、タッチキーで入力された設定内容に基づいて加熱調理器を制御する制御部と、所定の内容を報知する報知部と、を備えた加熱調理器において、報知部は、設定内容がタッチキーで入力されるとタッチキーに対応した名称または機能を報知する第1の報知と、第1の報知後も継続してタッチキーで入力されるとタッチキーの設定について報知する第2の報知と、を行うものである。第2の発明は、加熱調理器の操作部が有するタッチキーに設定内容が入力されると、タッチキーに対応した名称または機能を報知するステップと、報知後も継続してタッチキーで入力されると、タッチキーの設定について報知するものである。
本発明によれば、使用者がタッチキーを押し間違えてキー操作を確定できない可能性を低減した加熱調理器を提供することができる。
本発明の一実施例を示す加熱調理器本体をシステムキッチンに組み込んだ状態の斜視図である。 本発明の一実施例を示す加熱調理器本体の要部縦断面図である。 本発明の一実施例を示す加熱調理機の操作部と表示部の平面図である。 本発明の一実施例を示す加熱調理機のキーの入力処理を説明するフローチャートである。
以下、図面等を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施例を示す加熱調理器本体をシステムキッチンに組み込んだ状態の斜視図である。
図1において、加熱調理器の本体1はシステムキッチン2に組み込まれており、本体1の上面には耐熱性が高いガラスで構成されたトッププレート3が配設されている。トッププレート3の周りにはプレート枠4が固着されている。
トッププレート3とプレート枠4の間には、シール材(図示せず)が充填され水密構造となっている。また、プレート枠4は本体1にも固定されており、本体1をシステムキッチン2に取り付ける際は、プレート枠4で本体1を吊り上げて設置される。従ってシステムキッチン2の上表面に出るのはトッププレート3とプレート枠4の部分である。
トッププレート3の下方には、トッププレート3上に載置した調理器具の鍋等の被加熱物5を加熱する加熱コイル6a、6bが手前側左右に設けられ、中央奥側にはラジエントヒータ6cが設けられている。本実施例では、加熱コイル6a、6bおよびラジエントヒータ6cをまとめて、加熱源6として説明をする。なお、中央奥側にはラジエントヒータの代わりに加熱コイルを設け、3口加熱コイルの加熱調理器でも良い。また、本体1の左側下部には、魚焼きなどを行うグリル部7が設けられている。
本体1の右下部には、電源切/入スイッチ18が設けられている。電源切/入スイッチ18を押して電源を入れると、加熱調理器が使用可能になる。
トッププレート3の後方左側には排気口10が設けられており、グリル部7から排出される排気および本体1内部の加熱コイル6a、6bや加熱コイル6a、6bの通電を制御する制御部11などを冷却した廃熱(熱気)を排出している。また、トッププレート3の後方右側には本体1内部の制御部11や加熱コイル6a、6b等を冷却する空気を吸気する吸気口12が設けられている。
トッププレート3の手前側には、加熱コイル6a、6bとラジエントヒータ6cの夫々に対応する操作部13(13a、13b、13c)と、夫々の操作部13a、13b、13cに対応する表示部14(14a、14b、14c)が設けられている。
表示部14は、操作部13により入力される本体1を運転するための設定状態(火力、タイマーの設定状態、揚げ物調理時の油温等)や運転状態を、数値、文字および図形表示等によりトッププレート3の上面側から使用者が視認することができるように、バックライト付きの液晶表示器8で構成されている。操作部13は、対応する加熱コイル6a、6bやラジエントヒータ6cへの加熱条件や、加熱の入り切り等を入力する、複数のタッチキー15で構成されている。
図2は、加熱調理器本体の要部縦断面図である。図2に示すように、タッチキー15は、トッププレート3下方の基板16上に形成された矩形状の電極17で構成されている。電極17に対向したトッププレート3の上面部を使用者が指でタッチすることによって生じる静電容量の変化を、電極17を介してIC回路(図示せず)で検知することで、制御部11に操作情報を入力している。
タッチキー15の位置を使用者が判り易くするために、タッチキー15の電極17に対向したトッププレート3の上面部には、指でタッチする部分にキーの意匠が印刷されている。
このように、操作部13をタッチキー15で構成することにより、トッププレート3には操作部13による凸凹を減らすことができる。これにより、耐久性や掃除がし易いトッププレート3を備えた加熱調理器を提供できる。
制御部11は、操作部13から入力されたタッチキー15の操作情報により、表示部14の表示内容を制御している。また、加熱部6である加熱コイル6a、6bやラジエントヒータ6cへの通電を制御している。
音報知手段20は、ブザー音、音声の少なくとも一方を報知可能であり、制御手段11によって制御される。なお、音報知手段20と制御手段11は一体として構成されていてもよい。
また、本体1の前面右側には押しボタンスイッチで構成された本体1の電源を入り切りする電源切/入スイッチ18が設けられており、電源切/入スイッチ18を一回押すと電源が入り、もう一回押すと電源が切れるようになっている。
図3は、操作部13および表示部14の平面図である。被加熱物5への加熱条件を設定する操作部13aについて、図3を用いて説明する。操作部13aには、オート調理を行う為のメニューキー9a、加熱コイル6aの通電/停止させる為の切/スタートキー9b、加熱コイル6aの出力を調節するためのとろ火キー9c、弱火キー9d、中火キー9e、強火キー9f、加熱コイル6aの出力を微調節するダウンキー9g、アップキー9h、調理時間を設定する為のタイマーキー9i、タイマー時間を設定するダウンキー9g(出力を微調節するダウンキー9gと兼用)、アップキー9h(出力を微調節するアップキー9hと兼用)と、が横一列にそれ程隙間を開けずに配置されている。本実施例においては、操作部13aはすべてタッチキー15である。なお、操作部13bも操作部13aの構成と同様であるが、操作部13cは他の操作部13a、13bに比べて設定機能に差が有るためタッチキー15の数が少ない構成となっている。また、切/スタートキー9bは、加熱を停止する機能と、加熱をスタートする機能とを併せ持つタッチキー15である。しかし、これらの機能を分けて、加熱を停止する専用キーの切キーとしても良い。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について説明する。
最初に電源切/入スイッチ18を押して電源を入れると、操作部13が操作可能になる。電源を入れた後、操作可能であるキーは、メニューキー9a、切/スタートキー9b、とろ火キー9c、弱火キー9d、中火キー9e、強火キー9fなどである。
使用者の操作方法について説明する。使用者がタッチキーに触れる(入力する)と、使用者が触れたタッチキーの名称や機能などを音報知手段20によって報知する。これが1度目の報知である第1報知である。その後、継続して同一タッチキーを触れ続ける(入力し続ける)ことで、触れているタッチキーの設定を確定し、確定した内容または確定したことを音報知手段20で報知する。これが、2度目の報知である確定報知である。これにより、使用者がタッチキーを押し間違えてキー操作を確定できない可能性を低減することができる。
また、使用者は、自身がタッチキーに触れることによりキーの名称・設定する機能を知ることができる。そして、タッチキーに触れ続けることで、触れているタッチキーの設定が確定したことを知ることができる。仮に、第1報知した後にタッチキーから指を離した場合は、設定は確定されない。そのため、使用者は安心してタッチキーに触れながら希望するタッチキーを探すことが可能となる。なお、音報知手段20は、第1報知では音声にて報知し、確定報知では音声での報知をしても良いし、音声での報知に代えてブザー音による報知をしても良い。または、第2報知は音報知手段20以外の報知手段で報知しても良く、例えば音ではなく振動で報知してもよい。
次に、タッチキー15の一例として中火キー9eを使用者が操作した場合について説明する。本実施例では中火キー9eを用いて説明するが、例えばメニューキー9aといった他のタッチキー15でも同様の制御を行う。
使用者が中火キー9eにタッチすると、制御部11は使用者が触れたタッチキーの名称である「中火」を、音報知手段20によって第1報知する。その後、継続して中火キー9eのタッチを継続(例えば2秒間)続けると、中火キー9eの操作が確定して火力を中火に設定し、確定報知としてブザー音または音声で「火力を中火に設定ました」と確定報知する。
また、使用者が中火キー9eをタッチして、制御部11によって第1報知した後、入力操作が所定時間(例えば2秒)継続する前に、中火キー9eから指を離した場合は、中火キー9eの操作は確定せず火力の設定がされない。このとき、操作が確定していないことをブザー音または音声で報知しても良い。
図4はキーの入力処理を説明するフローチャートである。中火キー9eを例に、本願発明の内容を説明をする。
<S401>使用者がタッチキー15に触れたか否かを判定する。本実施例では、中火キー9eに触れたか(入力があるか)を判定する。Noならば何も処理をせず終了する。
<S402>ステップS401でYesの場合、タッチキーの名称である「中火」を音報知手段20より報知(第1報知)する。
<S403>S401で触れられたタッチキー15である中火キー9eが所定時間継続して触れられているか(入力されているか)を判定する。
<S404>ステップS403でNoの場合、中火キー9eの入力があるかを判定する。Noならば処理を終了する。YESならば、S403に戻り、所定時間が継続したかを判定する。
<S405>ステップS403でYesの場合、ステップS405で中火の火力設定を行う。
<S406>火力設定された内容を音報知手段20より「火力を中火に設定しました」と報知(確定報知)する。そして、中火キー9eの入力処理を終了する。
本実施例では使用者が入力するキーとしてタッチキー15を用いて説明した。しかし、タッチキー15に代わりタクトスイッチなど、指で押し続けることで接点が閉成し、指を離すと接点が開成するメカスイッチをキーとして使用してもよい。
なお、タッチキー15のうち加熱コイル6aへの通電/停止させるための切/スタートキー9bは、異常過熱などの緊急時に押されることになる。よって、他のタッチキー15と異なり、使用者が切/スタートキー9bに触れる(入力する)と、第1報知をせずに設定が確定されるのが望ましい。よって、使用者が切/スタートキー9bに触れる(入力する)と設定を確定し、確定した内容を音報知手段20で報知しても良い。これによって、安全な加熱調理器を提供できる。
また、図3においては、切/スタートキー9bの左右には別のタッチキーが配置されている。よって、タッチキーに触れながら希望するタッチキーを探している際に、切/スタートキー9bに触れてしまい、加熱コイル6aへの通電を停止させてしまう恐れがある。よって、切/スタートキー9bといった、一度触れることで設定が確定されるのが望ましいタッチキーは、操作部13aの端近傍に配置することが望ましい。これによって、または、一度触れることで設定が確定されるタッチキー(第2のタッチキー)の上下左右の近傍に、触れることで第1報知するタッチキー(第1のタッチキー)を配置しないことが望ましい。第2のタッチキーは第1のタッチキーに挟まれない場所に配置されていることが望ましい。これにより、第1のタッチキーに触れながら希望するタッチキーを探している際に、第2のタッチキーに触れてしまうことで加熱コイルの駆動が停止することなく、使用者は安心してタッチキーに触れながら希望するタッチキーを探すことができる。
本実施例では、トッププレート3上の操作部13に設けられいる例を用いてタッチキー15を説明した。しかし、タッチキー15の場所はこれに限られず、例えば本体1のカンガルーポケットに設けられていても良い。
以上説明したように、本実施例によれば、キーを入力操作した場合にキーの機能名称を音声で報知し、入力された状態が所定時間継続した場合に、キー操作を確定することができる。これにより、使用者がタッチキーを押し間違えてキー操作を確定できない可能性を低減することができる。また、視力が悪い使用者でも加熱調理器を安全かつ快適に使用できる。
1 本体
3 トッププレート
6 加熱部
11 制御部
13 操作部
14 表示部
15 タッチキー
18 電源切/入スイッチ
20 音報知手段

Claims (4)

  1. 被加熱物が載置されるプレートと、
    複数のタッチキーを有する操作部と、
    前記タッチキーで入力された設定内容に基づいて加熱調理器を制御する制御部と、
    所定の内容を報知する報知部と、を備えた加熱調理器において、
    前記報知部は、前記設定内容が前記タッチキーで入力されると前記タッチキーに対応した名称または機能を報知する第1の報知と、前記第1の報知後も継続して前記タッチキーで入力されると前記タッチキーの設定について報知する第2の報知と、を行う加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記第2の報知は、前記タッチキーによる設定が確定したことの報知である、加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記操作部は、第1のタッチキーと第2のタッチキーとを有し、
    前記報知部は、前記設定内容が前記第1のタッチキーで入力されると前記第1のタッチキーに対応した名称または機能を報知する第1の報知を行い、前記設定内容が前記第2のタッチキーで入力されると前記第2のタッチキーに対応した名称または機能を報知せずに前記第2のタッチキーの設定について報知する第2の報知を行い、
    前記第2のタッチキーは前記第1のタッチキーに挟まれない場所に配置されている、加熱調理器。
  4. 加熱調理器の操作部が有するタッチキーに設定内容が入力されると、前記タッチキーに対応した名称または機能を報知するステップと、
    前記報知後も継続して前記タッチキーで入力されると、前記タッチキーの設定について報知するステップと、を含む加熱調理器の報知方法。
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