JP2020200680A - 組立式仮設階段 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、左右一対の側けたを一組とする二組の支持体を互いに平行に配し、両支持体を支持体の長手方向に等間隔おきに設けた複数の踏み板で連結して梯子状に形成すると共に、踏み板は左右側けた間に回転自在に枢支して、両支持体が互いに長手方向に平行移動可能に構成してある仮設階段が開示されている。
また、特許文献2には、断面ほぼ門字形に折曲げられた金属踏み板の複数と、その左右両側片へ各々ほぼΩ形のサドル金具を介して密着状態に組付け一体化される金属単管桁の左右一対とから成り、各サドル金具の第1連通長孔から各金属踏み板のセンターボルト受け入れ孔へ差し込むセンターボルトと、同じく各サドル金具の第2連通長孔から各金属踏み板における複数組の角度調整ボルト受け入れ孔へ択一的に差し込む角度調整ボルトとの一対ずつによって、その各金属踏み板と組み付けられる金属単管桁の設置傾斜角度を大小調整できるように定めた仮設階段が開示されている。
特許文献2の仮設階段は、各サドル金具の第1連通長孔から各金属踏み板のセンターボルト受け入れ孔へ差し込むセンターボルトと、各サドル金具の第2連通長孔から各金属踏み板における複数組の角度調整ボルト受け入れ孔へ択一的に差し込む角度調整ボルトによって、各金属踏み板と、各サドル金具を介して各金属踏み板に組み付けられる金属単管桁の設置傾斜角度を調整することができる。しかし、各金属踏み板と金属単管桁の設置傾斜角度を調整するためには、各金属踏み板のセンターボルトを緩めた状態で各金属踏み板を回動させ、左右の複数組の角度調整ボルト受け入れ孔の中から、それぞれ同一角度位置にある角度調整ボルト受け入れ孔を選択して角度調整ボルトを差込み、固定ナットを締結しなければならず、角度調整に手間がかかるという課題がある。また、各金属踏み板がセンターボルトと角度調整ボルトによりサドル金具を介して金属単管桁に固定されるので、各部を分解することは可能であるが、部品点数が多く、組立及び分解の作業が煩雑で、設置及び回収に手間がかかるという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく、組立及び分解に手間がかからず、短時間で設置及び回収を行うことができ、使用時以外は分解して簡単に搬送することが可能で、保管時の省スペース性に優れる組立式仮設階段を提供することを目的とする。
左右一対の本体フレームと、該各本体フレームの先側に回動可能に取付けられ前記足場の支柱に着脱可能に固定されるクランプ部と、前記左右一対の本体フレームの間に着脱可能に取付けられる複数の踏み板とを有し、
前記各本体フレームは、上辺部と、該上辺部と平行に配置された下辺部と、長手方向の一端側が前記上辺部の内側部に回動可能に連結され長手方向の他端側が前記下辺部の内側部に回動可能に連結された複数の連結片とを有して、接地面に対して傾斜角度が可変とされ、
前記各踏み板は、平面視して長方形状の踏み板本体と、該踏み板本体の各短辺の中央下部に設けられた装着部とを有し、
前記各連結片の長手方向の中央部には前記各装着部が着脱可能に装着されて前記各踏み板を水平に支持する踏み板取付部が形成されている。
図1〜図5に示す本発明の第1の実施の形態に係る組立式仮設階段10は、建築現場等において、作業者が設置面11となる地上(地面)と足場との間を移動するために設置されるものである。
図1〜図4に示すように、組立式仮設階段10は、左右一対の本体フレーム12a、12bと、各本体フレーム12a、12bの先側に回動可能に取付けられ足場の支柱13に着脱可能に固定されるクランプ部14と、左右一対の本体フレーム12a、12bの間に着脱可能に取付けられる複数(ここでは8個)の踏み板15とを有している。本体フレーム12a、12bは、正面視して左右対称に対向配置される。
そして、各本体フレーム12a、12bは、角パイプで形成された上辺部16a、16bと、上辺部16a、16bと平行に配置された平板状の下辺部17a、17bと、長手方向の一端側が上辺部16a、16bの内側部に回動可能に連結され長手方向の他端側が下辺部17a、17bの内側部に回動可能に連結された複数の連結片18とを有している。
図3、図4に示すように、くさび形突起部25を踏み板取付部23に挿通するだけで、簡単に踏み板15を装着することができ、踏み板15を介して左右の本体フレーム12a、12bを一体化することができる。
また、踏み板15の各くさび形突起部25が、踏み板本体21の各短辺の中央下部に設けられ、各踏み板取付部23が、各連結片18の長手方向の中央部に形成されているので、踏み板15に荷重が加わっても、踏み板取付部23(連結片18)で踏み板15を安定的に支持することができ、踏み板15の傾きを確実に防止することができる。なお、各短辺の両端に装着部(くさび形突起部)を形成し、それに対応させて各連結片の両端部に踏み板取付部を形成することもできる。また、装着部と踏み板取付部の形状は本実施の形態に限定されるものではなく、連結片と踏み板を固定できるものであればよい。
ここで、各下端装着部30は、図1に示すように、各支持体29a、29bの下方に突出したくさび状突起36を有している。また、各支持体取付部35a、35bは、長手方向の一端側が上辺部16a、16bの外側部に回動可能に連結され、長手方向の他端側が下辺部17a、17bの外側部に回動可能に連結されており、長手方向の中央部にくさび状突起36が挿抜可能に保持される筒型支持部37が形成されている。これにより、くさび状突起36を筒型支持部37に挿通するだけで、簡単かつ確実に各本体フレーム12a、12bに手摺り部27を装着することができる。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、本体フレーム12a、12bの先端部に設けられた支持体取付部35a、35bの他端側にクランプ部14を取付け、本体フレーム12a、12bの先側で、クランプ部14が支持体取付部35a、35bと共に回動する構成としたが、クランプ部14を上辺部16a、16b又は下辺部17a、17bの先側に直接、回動可能に取付けることもできる。
手摺り部27(手摺り本体28)の長さは本体フレーム12a、12bの長さに応じて、適宜、選択することができる。本実施の形態では、本体フレーム12a、12bの長さが長いので、図1に示すように、複数(ここでは2つ)の手摺り部27を直列に取付けたが、このように複数の手摺り部27を連結する場合、隣り合う手摺り本体28の端部をそれぞれ連結管48の両端に挿通し、固定ボルト49で固定して連結することにより、手摺り部27(手摺り本体28)を安定的に支持することができる。本実施の形態では、一方の手摺り本体28と連結管48の一端側のみを固定ボルト49で固定したが、双方の手摺り本体と連結管の両端側を固定ボルトで固定してもよい。なお、本体フレームの長さと手摺り部(手摺り本体)の長さとの関係により、手摺り部を1つとしてもよいし、3つ以上としてもよい。
また、本実施の形態では、図1〜図3に示すように、上辺部16a、16bの長手方向の途中に把手部51を設けた。これにより、踏み板15及び手摺り部27を取外した後、本体フレーム12a、12bを容易に持ち運ぶことができる。なお、把手部の数及び配置は適宜、選択することができる。
図6の組立式仮設階段52が組立式仮設階段10と異なる点は、全長が短く、踏み板15の数が少なくなっている(ここでは4個)点と、設置面11に対する傾斜角度が小さく(緩やかに)なっている点である。また、組立式仮設階段52の全長に合わせて手摺り部27も1つになっている。そして、第1、第2のリンク部材43a、43b及び連結部材44を回動させて、支持体29a、29bの間隔と高さを調整することにより、支持体29a、29bを垂直に支持し、手摺り本体28を本体フレーム12bと平行に設置することができる。
例えば、本体フレームの長さは適宜、選択することができ、それに応じて、踏み板の数、寸法(長辺と短辺の長さ)、及び配置間隔は適宜、選択することができる。また、前記実施の形態では、本体フレームの上辺部を角パイプで形成し、下辺部を平板状に形成したが、これに限定されるものではない。例えば上辺部を断面コの字型のチャンネル鋼で形成してもよいし、下辺部を角パイプ又はチャンネル鋼で形成してもよい。
また、図面上、踏み板本体を平板状に記載したが、搬送性、取扱い性を考慮して軽量化を図ることが好ましく、エキスパンドメタル等で網状に形成されたもの又はパンチングメタル等で多孔状に形成されたもの等が好適に用いられる。
補強部は手摺り部を補強できるものであればよく、その構造は、適宜、選択することができる。
上記実施の形態では、クランプ部を縦支柱に固定したが、クランプ部を90度回転させて水平(横)支柱に固定することもできる。
Claims (8)
- 建設現場の足場に設置される組立式仮設階段であって、
左右一対の本体フレームと、該各本体フレームの先側に回動可能に取付けられ前記足場の支柱に着脱可能に固定されるクランプ部と、前記左右一対の本体フレームの間に着脱可能に取付けられる複数の踏み板とを有し、
前記各本体フレームは、上辺部と、該上辺部と平行に配置された下辺部と、長手方向の一端側が前記上辺部の内側部に回動可能に連結され長手方向の他端側が前記下辺部の内側部に回動可能に連結された複数の連結片とを有して、接地面に対して傾斜角度が可変とされ、
前記各踏み板は、平面視して長方形状の踏み板本体と、該踏み板本体の各短辺の中央下部に設けられた装着部とを有し、
前記各連結片の長手方向の中央部には前記各装着部が着脱可能に装着されて前記各踏み板を水平に支持する踏み板取付部が形成されていることを特徴とする組立式仮設階段。 - 請求項1記載の組立式仮設階段であって、前記装着部は、前記踏み板本体の下方に突出したくさび形突起部であり、前記踏み板取付部は、該くさび形突起部が挿抜可能に保持される筒型に形成されていることを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項1又は2記載の組立式仮設階段であって、前記各本体フレームに着脱可能に取付けられる1又は複数の手摺り部を有することを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項3記載の組立式仮設階段であって、前記各手摺り部は、前記各本体フレームと平行に配置される手摺り本体と、該手摺り本体の長手方向の一側及び他側にそれぞれの上端側が回動可能に連結された一対の支持体と、該各支持体の下端側にそれぞれ設けられた下端装着部とを有し、前記各本体フレームは、該各下端装着部が着脱可能に装着されて前記各支持体を垂直に支持する支持体取付部を有することを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項4記載の組立式仮設階段であって、前記各下端装着部は、前記各支持体の下方に突出したくさび状突起を有し、前記各支持体取付部は、長手方向の一端側が前記上辺部の外側部に回動可能に連結され、長手方向の他端側が前記下辺部の外側部に回動可能に連結されており、長手方向の中央部に前記くさび状突起が挿抜可能に保持される筒型支持部が形成されていることを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項4又は5記載の組立式仮設階段であって、前記各手摺り部は、前記一対の支持体の間を連結する補強部を有することを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項6記載の組立式仮設階段であって、前記補強部は、長手方向の一端側が前記各支持体の長手方向の途中に回動可能に保持された第1、第2のリンク部材と、長手方向の両端部が前記第1、第2のリンク部材の長手方向の他端側に回動可能に連結された連結部材とを有することを特徴とする組立式仮設階段。
- 請求項1〜7のいずれか1記載の組立式仮設階段であって、前記左右一対の本体フレームの基側に回動可能に保持された接地部を有することを特徴とする組立式仮設階段。
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