JP2020199804A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる作業車両を提供すること。【解決手段】作業車両は、走行車体と、作業機と、4WDクラッチと、制御部とを備える。走行車体は、駆動輪となるそれぞれ左右一対の前輪および後輪を有する。作業機は、走行車体に装着され走行車体の走行中に被作業面に対する作業を行う。油圧式の4WDクラッチは、前輪のみまたは後輪のみが駆動輪となる2WD走行、前輪および後輪が駆動輪となる4WD走行を接続/接続解除によって切り替える。制御部は、4WDクラッチを制御するとともに、走行車体が4WD走行中における旋回時には走行車体を2WD走行に切り替える。【選択図】図5

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、走行しながら圃場面などの被作業面に対する作業を行う作業車両(たとえば、農用トラクタ)には、前輪のみまたは後輪のみが駆動輪となる二輪駆動(2WD)走行と、前輪および後輪の両方が駆動輪となる四輪駆動(4WD)走行とを四輪駆動切替クラッチ(4WDクラッチ)によって切り替え可能なものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−192849号公報
しかしながら、上記したような従来の作業車両は、たとえば、芝刈り機や芝刈り機能を有するトラクタの場合には、4WD走行時に旋回することで、被作業面である芝面にダメージを与えることがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる作業車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両(1)は、走行車体(2)と、作業機(3)と、4WDクラッチ(324)と、制御部(100)とを備える。走行車体(2)は、駆動輪となるそれぞれ左右一対の前輪(301)および後輪(302)を有する。作業機(3)は、前記走行車体(2)に装着され該走行車体(2)の走行中に被作業面に対する作業を行う。油圧式の4WDクラッチ(324)は、前記前輪(301)のみまたは前記後輪(302)のみが駆動輪となる2WD走行、前記前輪(301)および前記後輪(302)が駆動輪となる4WD走行を接続/接続解除によって切り替える。制御部(100)は、前記4WDクラッチ(324)を制御するとともに、前記走行車体(2)が4WD走行中における旋回時には該走行車体(2)を2WD走行に切り替える。
実施形態の一態様に係る作業車両によれば、旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
図1は、実施形態に係る作業車両を示す図である。 図2は、実施形態に係るトラクタの模式的説明図である。 図3は、実施形態に係るトラクタの伝動機構を示す線図である。 図4は、実施形態に係る作業車両の制御部を中心とした機能ブロック図である。 図5は、実施形態に係る作業車両の駆動制御処理の概要を説明するための図である。 図6は、実施形態に係る作業車両の駆動制御処理における前輪の切れ角と前輪への駆動力の伝達割合との関係を示す図(1)である。 図7は、実施形態に係る作業車両の駆動制御処理における前輪の切れ角と前輪への駆動力の伝達割合との関係を示す図(2)である。 図8は、実施形態に係る作業車両の駆動制御処理における前輪の切れ角と前輪への駆動力の伝達割合との関係を示す図(3)である。 図9は、実施形態に係る作業車両の別の駆動制御処理の概要を説明するための図である。 図10は、実施形態に係る作業車両の別の駆動制御処理の概要を説明するための図である。 図11は、実施形態に係る作業車両の駆動制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本願の開示する作業車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施形態に係る作業車両1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る作業車両1を示す図である。なお、図1では、芝刈機能を有する作業車両1を模式的に示している。
図1に示すように、実施形態に係る作業車両1は、トラクタ2と、モアユニット3とを備える。なお。トラクタ2は走行車両の一例であり、モアユニット3は作業機の一例である。
トラクタ2は、たとえば、作業者等によって操縦される車両である。トラクタ2は、たとえば、図示しないリフトアームによりモアユニット3を昇降させたり、モアユニット3の草刈機構へ動力を供給したりする。また、トラクタ2は、図示しないコレクターを有し、モアユニット3で刈り取られた草を収容する。
モアユニット3は、トラクタ2の前方部下方側に設けられ、たとえば上下方向に沿った軸回りに回転する刈刃を有する草刈機構により草を刈る装置である。なお、図1の例では、モアユニット3がトラクタ2の前方に設けられているが、トラクタ2の後方や、左右側方に設けられてもよい。
ここで、これまでの作業車両に用いられるトラクタでは、後輪と前輪との間で移動量に差が生じる旋回時に4WD走行することで、前輪の移動量と回転量との間に差が生じる、いわゆるスリップ状態が発生することにより、被作業面である芝生にダメージを与えることがあった。
そこで、実施形態に係る作業車両1では、4WD走行時に旋回する場合、4WDクラッチ324(図2参照)を制御して、走行モードを4WD走行から2WD走行に切り替えることとした。
これにより、前輪のスリップを防止することができることから、旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
走行車体としてのトラクタ2は、機体前部のボンネット内にエンジン321(図2参照)を搭載している。そして、トラクタ2は、エンジン321の動力により路上や被作業面を走行可能である。
エンジン321からの回転動力は、変速装置であるトランスミッション130(図4参照)の走行伝動装置へ伝達され、走行伝動装置で減速されて車輪、すなわち、トラクタ2の前輪301(図2参照)や後輪302(図2参照)へ伝達される。なお、作業車両1が芝刈り機能を付与されたトラクタ2である場合、前輪301および後輪302は芝を痛めにくい芝用のタイヤに交換される。
機体後部のキャビン内には操縦席が設けられている。操縦席の前方には前輪301を操舵するステアリングハンドルが設けられている。ステアリングハンドルの前方にはメータパネルが設けられている。
なお、以下の説明において、前後方向とは、トラクタ2の直進時における進行方向であり、前方側を前後方向の「前」、後方側を前後方向「後」と規定する。ここで、トラクタ2の進行方向とは、トラクタ2直進時において、操縦席からステアリングハンドルに向かう方向である。
また、左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。ここでは、前後方向「前」側に向けて左右を規定する。すなわち、操縦者が操縦席に着いて前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。さらに、鉛直方向とは、前後方向および左右方向に対して直交する方向である。したがって、前後方向、左右方向および鉛直方向は、互いに3次元で直交するようになる。
また、キャビン内における操縦席の周りには、前述のステアリングハンドルやメータパネルの他、アクセルペダル、クラッチペダル、ブレーキペダル310(図2参照)などの各種操作ペダルや、前後進切替操作部材としての前後進レバー、さらには主変速レバー、副変速レバーなどの各種操作レバーが設けられている。
本実施形態に係るトラクタ2は、エンジン321の回転数に応じて変速装置であるトランスミッション130を制御し、自動変速を行うことができるようになっている。すなわち、アクセルペダルや主変速レバーの操作のみでも主変速の切替えが可能になっている。このときの変速タイミングについては、後述する制御部100(図4参照)が、少なくともエンジン回転数の指示値と、実際のエンジン回転数と、車速とから判断して決定する。
図2は、実施形態に係るトラクタ2の模式的説明図である。図2に示すように、トラクタ2は、機体の左右側それぞれに、左右の前車軸406L、406Rに取付けられた前輪301L、301Rと、左右の後車軸405L、405Rに取付られた左右の後輪302L、302Rとを備える。
なお、以下では、符号にLを付して左側を、Rを付して右側を示すことにするが、左右を区別する必要が無い場合は、たとえば、前輪301、後輪302などのように記す場合がある。
機体の前部には、エンジン321が搭載されており、かかるエンジン321から動力伝達機構を介して前輪301や後輪302へ伝達される。なお、本実施形態に係るトラクタ2は、4WDクラッチ324を備えており、この4WDクラッチ324の切換えによって、後輪302のみが駆動する2WD方式と、前輪301および後輪302が共に駆動する4WD方式とに切換え自在に構成されている。
後輪302への動力伝達機構は、エンジン321の後段に、前後進切換クラッチ322を介して主変速部323が配設され、さらにその後段に副変速部325が配設され、その後段には後輪差動歯車装置326が配設される。そして、この後輪差動歯車装置326と後輪302とを連結する後車軸405の基部には、それぞれブレーキ装置312を設けている。
また、副変速部325の後段に設けられたアイドルギヤを介して変速軸404へ入力され、4WDクラッチ324、前輪差動歯車装置320を介して前輪301への動力伝達がなされる。
切れ角センサ304は、ステアリングハンドルの操作量、すなわちステアリングハンドルの操舵角を検知することにより、前輪301の切れ角を検知する。なお、かかる切れ角は、ステアリングハンドルの操作量がゼロの場合、すなわちトラクタ2の直進走行時を基準として、左右方向各々で検知される。
後輪302に設けたブレーキ装置312は、機体に設けたブレーキペダル310を操縦者が踏み込むことで、ブレーキシリンダ311が油圧により作用して機能する。すなわち、左後車軸405Lの基部に設けた左ブレーキ装置312Lを左ブレーキシリンダ311Lに接続するとともに、右後車軸405Rの基部に設けた右ブレーキ装置312Rを右ブレーキシリンダ311Rに接続する。
図示するように、左右のブレーキシリンダ311L、311Rは、制御部100に接続した左右のブレーキソレノイド330L、330Rと接続している。そのため、制御部100に所定のブレーキ信号が入力されると、制御部100は、ブレーキソレノイド330を駆動して、左右のブレーキ装置312L、312Rのいずれか一方または両方を作動させることができる。なお、ブレーキソレノイド330は、たとえば、油圧ポンプ341、リリーフバルブ340などと共に油圧回路を構成する。
次に、図3を参照しながら、トラクタ2のエンジン321から前輪301、後輪302までの動力の伝達経路について説明する。図3は、実施形態に係るトラクタ2の伝動機構を示す線図である。
図3に示すように、エンジン321の出力軸は、前・後進を切り換える前後進切換クラッチ322を介して動力伝達軸401と連結している。したがって、トラクタ2は、前後進切換クラッチ322を切換えることによって、動力伝達軸401を選択的に正逆転することができる。
また、動力伝達軸401は、主変速部323および副変速部325に連結されている。主変速部323には、第1クラッチギヤ361と第3クラッチギヤ363とを有する一速/三速切換用クラッチ402と、第2クラッチギヤ362と第4クラッチギヤ364とを有する二速/四速切換用クラッチ403とが装着され、エンジン321からの動力を1速〜4速に変速して出力可能としている。
さらに、主変速部323は、高低クラッチ365を装着しており、1速〜4速を、それぞれさらに高速あるいは低速に切換え可能としている。
主変速部323の動力が入力される副変速部325には、図示しない副変速レバーで操作される二連の副変速クラッチの第1のシフタ381と第2のシフタ382と複数の伝達ギヤとを備える。
かかる第1のシフタ381と第2のシフタ382とがいずれの伝達ギヤと係合するかにより、トラクタ2は、超低速、低速、中速および高速とに変速することができる。そして、副変速部325の出力軸の回転が、後輪差動歯車装置326から車軸および後輪遊星歯車機構391を介して後輪302へ伝動される。
また、主変速部323から副変速部325へ入力される動力が、アイドルギヤを介して4WDクラッチ324を装備した変速軸404へ入力されることにより、前輪301への駆動力伝動がなされる。
トラクタ2は、4WDクラッチ324の作用により、通常の前輪駆動から増速された前輪駆動への切り換えも可能となっている。なお、4WDクラッチ324を中立にすると、トラクタ2は、前輪301の駆動が断たれて後輪302のみの駆動、すなわち2WDとなる。
こうして、4WDクラッチ324の後段部に伝達された動力は、前輪差動歯車装置320と前輪遊星歯車機構390とを介して前輪301へと伝達される。
また、トラクタ2は、PTO(Power Take Off)クラッチ366を備えており、かかるPTOクラッチ366を繋ぐことで、エンジン321からの動力をPTO軸392へと伝達することができる。
PTO軸392は、前段側にPTO変速第1シフタ371およびPTO変速第2シフタ372が設けられており、これらが操作されることにより、低速から高速でPTO軸392を順回転させることができるとともに、逆転させることも可能となっている。
次に、図4を参照して作業車両1の制御部100の構成の一例について説明する。図4は、実施形態に係る作業車両1の制御部100を中心とした機能ブロック図である。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、さらには入出力装置が設けられたコンピュータ等である。
そして、図4に示すように、制御部100は、エンジン系ECU(Electronic Control Unit)101と、走行系ECU102と、作業機系ECU103とを備える。エンジン系ECU101は、エンジン321の回転数を制御する。走行系ECU102は、駆動輪の回転を制御することで、作業車両1の走行速度を制御する。作業機系ECU103は、モアユニット3(図1参照)の各種動作(たとえば、昇降動作など)を制御する。
各ECU101、102、103は、やはりコンピュータの一種であり、CAN通信ライン(不図示)を介して交互に接続されている。なお、制御部100が備える記憶装置には、作業車両1の制御に必要な各種コンピュータプログラムや必要なデータが記憶されている。
図4に示すように、制御部100には、エンジン回転数センサ111、アクセル操作位置検出センサ112、車速センサ113、副変速位置センサ114、切れ角センサ304、ストップランプスイッチ115、4WDスイッチ116、各種センサ121および各種スイッチ122が接続される。
エンジン回転数センサ111は、エンジン321の回転数を検出する。アクセル操作位置検出センサ112は、アクセルペダル(不図示)の操作位置を検出する。車速センサ113は、作業車両1の走行速度(以下、車速とも呼称する。)を検出する。副変速位置センサ114は、副変速レバーの位置(超低速、低速、中速および高速)を検出する。
切れ角センサ304は、上述のように、前輪301の切れ角を検知する。ストップランプスイッチ115は、ブレーキペダル310(図2参照)が操作された時にON状態のブレーキ信号を出力する。そして、トラクタ2では、かかるON状態のブレーキ信号が出力される際に、図示しないストップランプが点灯する。4WDスイッチ116は、手動による4WDクラッチの切り替え信号を出力する。
各種センサ121には、エンジン321の排気温度を測定するエンジン排気温度センサや、エンジン321のエンジン潤滑オイルの圧力を測定するエンジンオイル圧力センサ、エンジン321の冷却水の温度を測定するエンジン水温センサなどが含まれる。
各種スイッチ122は、作業車両1の様々な部位を動作させる各種アクチュエータ132を含む装置類を作動させる。
エンジン系ECU101には、たとえば、エンジン回転数センサ111からのエンジン回転数や、アクセル操作位置検出センサ112からのアクセルペダルのペダル操作位置、各種センサ121および各種スイッチ122からの情報などが入力される。そして、エンジン系ECU101は、入力される各種情報に基づいて、エンジン321に向けて回転制御信号を出力する。
走行系ECU102には、たとえば、エンジン回転数センサ111からのエンジン回転数や各種センサ121および各種スイッチ122からの情報などが入力される。そして、走行系ECU102は、入力される各種情報に基づいて、トランスミッション130に向けて変速段切替制御信号を出力する。
そして、作業車両1では、エンジン系ECU101と走行系ECU102とが協働してトランスミッション130を制御する。また、作業機系ECU103は、モアユニット3に設けられる作業機制御機構131に向けて作業機制御信号を出力する。
ここで、実施形態では、走行系ECU102が4WDクラッチ制御部104を有する。かかる4WDクラッチ制御部104は、4WDクラッチ324の接続の有無を制御する。
具体的には、4WDクラッチ制御部104は、4WDクラッチ324内の比例ソレノイド(不図示)を制御することで、4WDクラッチ324の昇圧を制御する。これにより、4WDクラッチ制御部104は、4WDクラッチ324から前輪301に伝達される駆動力を制御し、4WD走行と2WD走行とを切り替えることができる。
つづいて、4WDクラッチ制御部104の具体的な動作について、図5〜図10を用いて説明する。図5は、実施形態に係る作業車両1の駆動制御処理の概要を説明するための図である。図5に示すように、作業車両1が4WD走行時に、操縦者がステアリングハンドルを操作すると、作業車両1が旋回する(ステップS11)。
すると、4WDクラッチ制御部104(図4参照)は、4WDクラッチ324を切断して、作業車両1を4WD走行から2WD走行に切り替える(ステップS12)。
このように、後輪302と前輪301との間で移動量に差が生じる旋回時に4WDクラッチ324を切断することにより、前輪301がスリップすることを防止することができる。したがって、実施形態によれば、作業車両1が旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
図6は、実施形態に係る作業車両1の駆動制御処理における前輪301の切れ角と前輪301への駆動力の伝達割合との関係を示す図(1)である。なお、「前輪301への駆動力の伝達割合」とは、4WDクラッチ324を介して前輪301へ伝達される駆動力の割合を示すものであり、たとえば、通常の4WD走行時には100(%)であり、2WD走行時には0(%)である。
また、かかる前輪301への駆動力の伝達割合は、4WDクラッチ制御部104が4WDクラッチ324の接続度合いを調整することにより制御することができる。
図6に示すように、4WDクラッチ制御部104は、前輪301の切れ角が所定角度Ap以上である場合に、前輪301への駆動力の伝達割合を0(%)に設定することにより、作業車両1を4WD走行から2WD走行に切り替える。
これにより、被作業面に与えるダメージが大きくなる前輪301の切れ角が大きい場合に、被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
また、4WDクラッチ制御部104は、前輪301の切れ角が所定角度Apよりも小さい場合に、前輪301への駆動力の伝達割合を100(%)で維持することにより、作業車両1を4WD走行の状態で維持する。
これにより、被作業面に与えるダメージが比較的小さくてすむ前輪301の切れ角が小さい場合に、操縦者が所望する4WD走行を維持することができる。
なお、作業車両1における前輪301の切れ角と前輪301への駆動力の伝達割合との関係は、図6の例に限られない。図7は、実施形態に係る作業車両1の駆動制御処理における前輪301の切れ角と前輪301への駆動力の伝達割合との関係を示す図(2)である。
図7に示すように、4WDクラッチ制御部104は、前輪301の切れ角が所定角度Apよりも小さい角度A1以上になった場合に、前輪301への駆動力の伝達割合を100(%)から徐々に減少させる。
たとえば、図7に示すように、前輪301の切れ角が角度A1から大きくなるに従い、前輪301への駆動力の伝達割合を100(%)から線形的に小さくする。そして、前輪301の切れ角が所定角度Ap以上になった場合に、4WDクラッチ制御部104は、前輪301への駆動力の伝達割合を0(%)にする。
このように、前輪301の切れ角が大きくなるに従って、前輪301への駆動力の伝達割合を徐々に減少させることにより、操縦者が所望する4WD走行の維持と被作業面に与えるダメージの低減とを両立させることができる。
なお、図7の例では、前輪301の切れ角が大きくなるに従って前輪301への駆動力の伝達割合を線形的に減少させる例について示したが、前輪301への駆動力の伝達割合は線形的に減少させる場合に限られない。
図8は、実施形態に係る作業車両1の駆動制御処理における前輪301の切れ角と前輪301への駆動力の伝達割合との関係を示す図(3)である。たとえば、図8に示すように、4WDクラッチ制御部104は、前輪301の切れ角が大きくなるに従って、前輪301への駆動力の伝達割合を階段状に減少させてもよい。
たとえば、図8に示すように、前輪301の切れ角が角度A1以上になった場合に、4WDクラッチ制御部104は、前輪301への駆動力の伝達割合を100(%)から所定の伝達割合P1(%)に切り替える。なお、かかる伝達割合P1は、100(%)よりも小さく、かつ0(%)よりも大きい割合である。
そして、前輪301の切れ角が所定の角度A2以上になった場合に、4WDクラッチ制御部104は、前輪301への駆動力の伝達割合をP1(%)から所定の伝達割合P2(%)に切り替える。
なお、かかる伝達割合P2(%)は、P1(%)よりも小さく、かつ0(%)よりも大きい割合である。また、所定の角度A2は、角度A1よりも大きく、かつ所定角度Apよりも小さい角度である。
このように、前輪301の切れ角が大きくなるに従って、前輪301への駆動力の伝達割合を階段状に減少させることにより、操縦者が所望する4WD走行の維持と被作業面に与えるダメージの低減とを両立させることができる。
なお、図8の例では、前輪301への駆動力の伝達割合を4段階(100(%)、P1(%)、P2(%)、0(%))に切り替える例について示したが、前輪301への駆動力の伝達割合の数は4つに限られない。また、実施形態では、前輪301への駆動力の伝達割合を階段状以外の形式で非線形的に減少させてもよい。
図9は、実施形態に係る作業車両1の別の駆動制御処理の概要を説明するための図である。図9に示すように、作業車両1が4WD走行時に、操縦者がステアリングハンドルを操作すると、作業車両1が旋回する(ステップS21)。
すると、4WDクラッチ制御部104(図4参照)は、作業車両1の速度が所定速度以上である場合に、4WDクラッチ324を切断して、作業車両1を4WD走行から2WD走行に切り替える(ステップS22)。
これにより、被作業面に与えるダメージが大きくなる作業車両1の車速が速い場合に、被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
なお、4WDクラッチ制御部104は、図9に示した作業車両1の速度に基づいた制御と、図6から図8に示した前輪301への駆動力の制御とを組み合わせて実施してもよい。
図10は、実施形態に係る作業車両1の別の駆動制御処理の概要を説明するための図である。図10に示すように、作業車両1が4WD走行時に、操縦者がステアリングハンドルを操作すると、作業車両1が旋回する(ステップS31)。
すると、4WDクラッチ制御部104(図4参照)は、4WDクラッチ324を切断して、作業車両1を4WD走行から2WD走行に切り替える(ステップS32)。
そして、切れているステアリングハンドルを操縦者が戻すと、作業車両1が旋回状態から直進状態に移行する(ステップS33)。すると、4WDクラッチ制御部104は、4WDクラッチ324を接続して、作業車両1を2WD走行から4WD走行に切り替える(ステップS34)。
このように、旋回時に2WD走行に切り替えられた作業車両1が直進状態に戻った際に、2WD走行から4WD走行に切り替えることにより、操縦者が所望する4WD走行に自動的に戻すことができる。
なお、図10の例を円滑に実施するために、直進時には4WD走行するとともに、旋回時には自動的に2WD走行に切り替える2WDターンモードを作業車両1に追加するとよい。
また、図10の例では、旋回時の2WD走行から直進時の4WD走行に切り替える場合に、4WDクラッチ324の接続にかかる時間を所定時間よりも長くするとよい。なお、かかる所定時間とは、直進状態に移行する場合以外の場合(例えば、4WDスイッチ116の手動操作で走行モードを2WD走行から4WD走行に切り替える場合)で4WDクラッチ324の接続にかけている時間のことである。
このように、直進状態に移行する場合に4WDクラッチ324をゆっくり接続することにより、2WD走行から4WD走行に切り替える場合に生じる切り替えショックを低減することができる。したがって、実施形態に係る作業車両1によれば、直進状態に移行する場合に被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
また、4WDクラッチ制御部104は、図10に示す制御と、図6から図9に示した制御とを組み合わせて実施してもよい。
図11は、実施形態に係る作業車両1の駆動制御処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、作業車両1の駆動制御において、制御部100は、切れ角センサ304から入力される信号に基づいて、作業車両1が旋回したか否かを判定する(ステップS101)。
そして、作業車両1が旋回した場合(ステップS101:Yes)、制御部100は、作業車両1の走行モードを検知する(ステップS102)。なお、作業車両1が旋回していない場合(ステップS101:No)、制御部100は、作業車両1が旋回したことを検出するまで処理を繰り返す。
そして、作業車両1の走行モードが4WD走行である場合(ステップS103:4WD)、制御部100は、切れ角センサ304から入力される信号に基づいて、前輪301の切れ角を検知する(ステップS104)。一方、作業車両1の走行モードが2WD走行である場合(ステップS103:2WD)、制御部100は駆動制御の処理を終了する。
そして、前輪301の切れ角が所定角度Ap以上である場合(ステップS105:Yes)、制御部100は、4WDクラッチ324を切断し、作業車両1を4WD走行から2WD走行に切り替えて(ステップS106)、駆動制御の処理を終了する。
一方で、前輪301の切れ角が所定角度Apより小さい場合(ステップS105:No)、制御部100は、車速センサ113から入力される信号に基づいて、作業車両1の車速を検知する(ステップS107)。
そして、作業車両1の車速が所定速度以上である場合(ステップS108:Yes)、ステップS106の処理に移行する。一方で、作業車両1の車速が所定速度より遅い場合(ステップS108:No)、制御部100は駆動制御の処理を終了する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、上述の実施形態では、2WD走行の場合に後輪302のみが駆動輪となる場合について示したが、2WD走行の場合に前輪301のみが駆動輪となってもよい。
実施形態に係る作業車両1は、走行車体(トラクタ2)と、作業機(モアユニット3)と、4WDクラッチ324と、制御部100とを備える。走行車体(トラクタ2)は、駆動輪となるそれぞれ左右一対の前輪301および後輪302を有する。作業機(モアユニット3)は、走行車体(トラクタ2)に装着され走行車体(トラクタ2)の走行中に被作業面に対する作業を行う。油圧式の4WDクラッチ324は、前輪301のみまたは後輪302のみが駆動輪となる2WD走行、前輪301および後輪302が駆動輪となる4WD走行を接続/接続解除によって切り替える。制御部100は、4WDクラッチ324を制御するとともに、走行車体(トラクタ2)が4WD走行中における旋回時には走行車体(トラクタ2)を2WD走行に切り替える。
これにより、旋回時において被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
また、実施形態に係る作業車両1は、前輪301の切れ角を検出する切れ角センサ304をさらに備える。そして、制御部100は、切れ角センサ304によって検出された前輪301の切れ角が所定角度Ap以上の場合に旋回と判断する。
これにより、被作業面に与えるダメージが大きくなる前輪301の切れ角が大きい場合に、被作業面に与えるダメージを低減させることができるとともに、被作業面に与えるダメージが比較的小さくてすむ前輪301の切れ角が小さい場合には、操縦者が所望する4WD走行を維持することができる。
また、実施形態に係る作業車両1において、制御部100は、切れ角センサ304によって検出された前輪301の切れ角の値に応じて前輪301への駆動力の伝達割合を変更する。
これにより、操縦者が所望する4WD走行の維持と被作業面に与えるダメージの低減とを両立させることができる。
また、実施形態に係る作業車両1において、制御部100は、走行車体(トラクタ2)を2WD走行から4WD走行に切り替える場合に4WDクラッチ324の接続にかかる時間を所定時間よりも長くする。
これにより、直進状態に移行する場合に被作業面に与えるダメージを低減させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 作業車両
2 トラクタ(走行車体の一例)
3 モアユニット(作業機の一例)
100 制御部
104 4WDクラッチ制御部
113 車速センサ
301 前輪
302 後輪
304 切れ角センサ
324 4WDクラッチ
Ap 所定角度

Claims (4)

  1. 駆動輪となるそれぞれ左右一対の前輪および後輪を有する走行車体と、
    前記走行車体に装着され該走行車体の走行中に被作業面に対する作業を行う作業機と、
    前記前輪のみまたは前記後輪のみが駆動輪となる2WD走行、前記前輪および前記後輪が駆動輪となる4WD走行を接続/接続解除によって切り替える油圧式の4WDクラッチと、
    前記4WDクラッチを制御するとともに、前記走行車体が4WD走行中における旋回時には該走行車体を2WD走行に切り替える制御部と
    を備えること
    を特徴とする作業車両。
  2. 前記前輪の切れ角を検出する切れ角センサ
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記切れ角センサによって検出された前記前輪の切れ角が所定角度以上の場合に旋回と判断すること
    を特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記制御部は、
    前記切れ角センサによって検出された前記前輪の切れ角の値に応じて前記前輪への駆動力の伝達割合を変更すること
    を特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記制御部は、
    前記走行車体を2WD走行から4WD走行に切り替える場合に前記4WDクラッチの接続にかかる時間を所定時間よりも長くすること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の作業車両。
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