JP2020199546A - レーザ溶接機 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過板への異物の付着を十分に防止して、ウィービング溶接を長期間に亘って安定的に行うこと。【解決手段】揺動アーム50の支持部50sの内側には、筒状の従動回転体74が回転可能に設けられ、従動回転体74の内側には、透過板82が設けられている。従動回転体74に係合ローラ86が設けられ、主動プーリ58には、環状の接続プレート98が同軸上に設けられている。接続プレート98の外周部には、係合ローラ86と係合可能な凹部98dが形成されている。接続プレート98の凹部98dの奥部分98daの曲率半径は、係合ローラ86の半径と同じに長さに設定され、接続プレート98の凹部98dにおける一対のストレート部分98db,98dcのなす角θは、鈍角に設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、金属製のワークに対して通常のレーザ溶接とウィービング溶接を選択して行うレーザ溶接機に関する。
通常のレーザ溶接とウィービング溶接を行う選択してレーザ溶接機として、特許文献1に示すものがある。その先行技術は、ウィービング溶接を行うためのウィービング装置を備えており、ウィービング装置は、レーザ溶接機の加工ヘッドの一部を構成している。そして、先行技術に係るウィービング装置の構成等について簡単に説明すると、次の通りである。
ウィービング装置は、ウィービングハウジングを備えており、ウィービングハウジングの内部には、レーザ光の光路の一部が形成されている。ウィービングハウジングの内部には、揺動アームが設けられており、揺動アームは、その基端側の揺動軸心回りに揺動可能に構成されている。揺動アームの先端側には、環状の支持部が形成されている。
ウィービンハウジングの内部におけるレーザ光の光路上には、主動回転体が回転可能に設けられている。主動回転体は、回転アクチュエータの駆動により回転し、揺動アームに対してレーザ光の光軸方向に位置をずらしている。また、揺動アームの支持部の内側には、筒状の従動回転体が回転可能に設けられており、従動回転体は、主動回転体と接続した状態において、主動回転体の回転に連動して回転する。
従動回転体の内側には、レーザ光の光軸を偏心させる透過板としてのガラス板が一体的に設けられている。ガラス板は、揺動アームの揺動によって、レーザ光の光路上においてウィービング溶接を行うためのウィービング位置と、ウィービング位置から退避した退避位置との間で移動するように構成されている。
従動回転体には、係合ローラが設けられており、主動回転体には、従動回転体と主動回転体を接続させるための接続プレートが設けられている。接続プレートの外周部には、係合ローラと係合可能な複数の凹部が形成されており、複数の凹部は、円周方向に等間隔に配置されている。接続プレートの各凹部の深さ(半径方向の長さ)は、係合ローラの直径よりも大きく設定されている。係合ローラは、従動回転体が主動回転体と同軸上に位置すると、接続プレートの凹部の回転方向側の内壁面に線接触するように構成されている。
従って、揺動アームを揺動させることにより、ガラス板が退避位置からウィービング位置に移動すると共に、係合ローラが接続プレートの凹部に係合して、従動回転体と主動回転体が接続する。そして、回転アクチュエータの駆動により主動回転体を回転させることにより、従動回転体が連動して回転し、ガラス板が従動回転体と一体的に回転する。これにより、レーザ光の光軸を偏心回転させて、溶接幅を拡大したウィービング溶接を行うことができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1の他に、特許文献2に示すものがある。
特開2015−58452号公報 特開2015−71185号公報
ところで、ウィービング装置の累積使用時間が長くなると、接続プレートの凹部の回転方向側の壁面が係合ローラによって局所的に削り取られて、摩耗粉としてのガラス板に付着することが判明した。一方、摩耗粉等の異物がガラス板に付着すると、ウィービング溶接の不良が生じ易くなる。つまり、ウィービング溶接を長期間に亘って安定的に行うことは容易でないという問題がある。
そこで、本発明は、接続プレートの凹部に対する係合ローラの導入出をスムーズに行いながら、接続プレート側からウィービングハウジングの内部空間への摩耗粉の流入を抑制できる、新規な構成からなるレーザ溶接機を提供することを目的とする。
本発明の実施態様に係るレーザ溶接機は、内部にレーザ光の光路の一部が形成されたウィービングハウジングと、前記ウィービングハウジングの内部に設けられ、基端側の揺動軸心回りに揺動可能に構成され、先端側に環状の支持部が形成された揺動アームと、前記ウィービングハウジングの内部におけるレーザ光の光路上に回転可能に設けられ、前記揺動アームに対してレーザ光の光軸方向に位置をずらし、回転アクチュエータの駆動により回転する筒状の主動回転体と、を備える。本発明の実施態様に係るレーザ溶接機は、前記揺動アームの前記支持部の内側に回転可能に設けられ、前記主動回転体の回転によって連動して回転する筒状の従動回転体と、前記従動回転体の内側に設けられ、前記揺動アームの揺動によって、レーザ光の光路上においてウィービング溶接を行うためのウィービング位置と、前記ウィービング位置から退避した退避位置との間で移動するように構成され、レーザ光の光軸を偏心させる透過板と、を備える。本発明の実施態様に係るレーザ溶接機は、前記従動回転体及び前記主動回転体の一方に設けられた係合ローラと、前記従動回転体及び前記主動回転体の他方に同軸上に設けられ、外周部に前記係合ローラと係合可能な凹部が形成され、前記凹部の奥部分の曲率半径が前記係合ローラの半径と同じに長さに設定され、前記凹部における奥部分の両側のストレート部分のなす角が鈍角に設定された環状の接続プレートと、を備える。
本発明の実施態様では、前記係合ローラは、前記従動回転体が前記主動回転体と同軸上に位置すると、前記接続プレートの前記凹部の奥部分に係合するように構成されてもよい。また、前記接続プレートの前記凹部における奥部分の両側のストレート部分のなす角は、95度〜110度に設定されてもよい。前記接続プレートの前記凹部の深さは、前記係合ローラの直径よりも小さく設定されてもよい。
本発明の実施態様では、前記係合ローラは、前記従動回転体及び前記主動回転体の一方に設けられたローラ軸と、前記ローラ軸に回転可能に設けられた環状のローラ本体と、前記ローラ軸の外周面と前記ローラ本体の内周面との間に設けられ、前記ローラ本体を回転可能に支持するオイルレスベアリングと、を有してもよい。この場合に、前記ローラ本体がステンレス鋼により構成され、前記接続プレートがナイロンにより構成されてもよい。
本発明の実施態様に係るレーザ溶接機は、前記主動回転体に設けられ、前記主動回転体を支持するベアリングから前記ウィービングハウジングの内部空間への異物の流入を抑えるための環状の遮蔽板を備えてもよい。
本発明の実施態様によると、前述のように、前記接続プレートの前記凹部の奥部分の曲率半径が前記係合ローラの半径と同じに長さに設定されている。これにより、前記従動回
転体の回転中に、前記係合ローラが前記接続プレートの前記凹部の奥部分に面接触することになり、前記接続プレートの前記凹部の壁面に働く面圧(応力)を低減することができる。そのため、前記接続プレート側からの摩耗粉が発生し難くなり、結果的に、前記接続プレート側から前記ウィービングハウジングの内部空間への摩耗粉の流入を抑えることができる。
また、本発明の実施態様によると、前述のように、前記接続プレートの前記凹部における奥部分の両側のストレート部分のなす角が鈍角に設定されている。そのため、前記接続プレートの前記凹部への前記係合ローラの導入及び前記接続プレートの前記凹部からの前記係合ローラの導出をスムーズに行うことができる。換言すれば、前記接続プレートの前記凹部に対する前記係合ローラの導入出をスムーズに行うことができる。
本発明によれば、前記透過板への異物の付着を十分に防止して、ウィービング溶接を長期間に亘って安定的に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る溶接ロボットの一部を示す図であり、図1の大部分は、断面図になっている。 図2は、本発明の実施形態に係るウィービング装置を含む加工ヘッドの部分断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るウィービング装置の主要部の断面図である。 図4Aは、図2におけるIV−IV線に沿った断面図であり、ガラス板がウィービング位置に位置した状態を示している。 図4Bは、図2におけるIV−IV線に沿った断面図であり、ガラス板が退避位置に位置した状態を示している。 図5(a)は、係合ローラを示す図であり、図5(b)は、図5(a)におけるV−V線に沿った断面図である。 図6(a)は、接続プレートを示す図であり、図6(b)は、図6(a)におけるVI−VI線に沿った端面図である。 図7は、接続プレートの部分拡大図である。
本発明の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。「加工ヘッドにおける上部、上側、上端、又は上面」とは、加工ヘッドのノズルを鉛直下方に向けた状態において、上部、上側、上端、又は上面であることをいう。「加工ヘッドにおける下部、下側、下端、又は下面」とは、加工ヘッドのノズルを鉛直下方に向けた状態において、下部、下側、下端、又は下面であることをいう。換言すれば、「加工ヘッドにおける上下方向の向き」は、加工ヘッドのノズルを鉛直下方に向けた状態を基準とする。図面中、「U」は上方向、「D」は下方向、「RD」は主動プーリ又は接続プレートの回転方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る溶接ロボット10は、金属製のワークWに対して通常のレーザ溶接とウィービング溶接を選択して行うレーザ溶接機である。溶接ロボット10は、多関節のロボットアーム12(一部のみ図示)を備えており、ロボットアーム12の先端部には、ワークWに対してレーザ光LBを照射する加工ヘッド14が連結
具16を介して設けられている。また、溶接ロボット10の構成のうち加工ヘッド14を除く構成は、特許文献2に示すような公知の構成からなり、加工ヘッド14を除く構成の説明を省略する。
続いて、加工ヘッド14の全体的な構成について説明する。
図1及び図2に示すように、加工ヘッド14は、ロボットアーム12の先端部に連結具16を介して設けられた筒状の下部ヘッド本体18と、下部ヘッド本体18の上端部の近傍に配設された筒状の上部ヘッド本体20とを備えている。また、上部ヘッド本体20の上端部には、伝送ファイバ22を保持するファイバホルダ24が設けられている。伝送ファイバ22は、レーザ光LBを発振するファイバレーザ発振器等のレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。換言すれば、加工ヘッド14は、伝送ファイバ22を介してレーザ発振器に光学的に接続されている。
下部ヘッド本体18の先端部(下端部)には、レーザ光LBを照射するためのノズル26が設けられている。上部ヘッド本体20内には、環状の上部レンズホルダ28が設けられている。上部レンズホルダ28の内側には、伝送ファイバ22から射出されたレーザ光LBをコリメートするコリメートレンズ30が設けられている。また、下部ヘッド本体18内には、下部レンズホルダ32が設けられている。下部レンズホルダ32の内側には、コリメートされたレーザ光LBをワークWに向かって集束させる集束レンズ34が設けら
れている。ここで、加工ヘッド14の内部における伝送ファイバ22の射出端からノズル26にかけて、レーザ光LBの光路が形成される。
加工ヘッド14は、ワークWに対してウィービング溶接を行うためのウィービング装置
36を備えている。ウィービング装置36は、下部ヘッド本体18と上部ヘッド本体20との間に配設されている。
続いて、加工ヘッド14の一部を構成するウィービング装置36の具体的な構成について説明する。
図2から図4Bに示すように、ウィービング装置36は、下部ヘッド本体18と上部ヘッド本体20との間に配設されたウィービングハウジング38を備えており、ウィービングハウジング38は、下部ヘッド本体18と上部ヘッド本体20を一体的に連結する。ウィービングハウジング38は、メインハウジング40と、メインハウジング40の上側に設けられかつ内部がメインハウジング40の内部に連通したサブハウジング42とからなる。メインハウジング40の上部には、上開口部40aが形成されており、サブハウジング42の下部には、下開口部42aがメインハウジング40の上開口部40aに整合するように形成されている。また、メインハウジング40の上開口部40aの周縁部は、上部ヘッド本体20の下端部に接合されており、サブハウジング42の下開口部42aの周縁部は、下部ヘッド本体18の上端部に接合されている。ウィービングハウジング38の内部には、メインハウジング40の上開口部40a及びサブハウジング42の下開口部42aによってレーザ光LBの光路の一部が形成される。
メインハウジング40の上部には、支持筒44が設けられている。支持筒44には、揺動軸46が複数のベアリング48を介して回転可能設けられており、揺動軸46の先端側(下端側)は、メインハウジング40の内部に位置している。また、メインハウジング40の内部には、揺動アーム50が設けられており、揺動アーム50は、レーザ光LBの光軸に直交する方向に延びている。揺動アーム50の基端部は、揺動軸46に一体的に連結されており、揺動アーム50は、その基端側の揺動軸心(揺動軸46の軸心)回りに揺動可能に構成されている。揺動アーム50の先端側には、環状の支持部50sが形成されて
いる。更に、支持筒44には、揺動アーム50を揺動させる揺動アクチュエータとして揺動モータ52が設けられている。揺動モータ52の出力軸54は、揺動軸46にカップリング56によって一体的に連結されている。
サブハウジング42の内部には、筒状の主動回転体としての主動プーリ58が複数のベアリング60を介して回転可能に設けられており、主動プーリ58は、揺動アーム50に対してレーザ光LBの光軸方向に位置をずらしている。また、メインハウジング40の外壁部には、主動プーリ58を回転させる回転アクチュエータとして回転モータ62が設けられている。換言すれば、主動プーリ58は、回転モータ62の駆動により回転する。回転モータ62の出力軸64には、駆動プーリ66が一体的に設けられており、駆動プーリ66と主動プーリ58との間には、無端状のタイミングベルト68が巻回されており、タイミングベルト68は、サブハウジング42に形成された切欠42n内を挿通している。
ウィービングハウジング38における主動プーリ58の上部及び下部の外周側には、主動プーリ58を支持するベアリング60からサブハウジング42の外側へのグリース(油)の漏れを防止するオイルシール70がそれぞれ設けられている。また、主動プーリ58の上側には、ベアリング60からメインハウジング40の内部空間IS側へのグリース等の異物の流入を抑えるための環状の遮蔽板72が一体的に設けられている。
揺動アーム50の支持部50sの内側には、筒状の従動回転体74が接触ゴムシール形のベアリング76を介して回転可能に設けられており、従動回転体74は、主動プーリ58と接続した状態で、主動プーリ58の回転によって連動して回転する。また、揺動アーム50の支持部50sの内側におけるベアリング60の上側及び下側には、ベアリング60の外側(メインハウジング40の内部空間IS側)へのグリースの漏れを防止するオイルシール78がそれぞれ設けられている。
従動回転体74の内側には、筒状のガラスホルダ80が一体的に設けられている。ガラスホルダ80の内側には、レーザ光LBの光軸を偏心させる透過板としてのガラス板82がガラス押え84等を介して設けられている。換言すれば、従動回転体74の内側には、ガラス板82がガラスホルダ80等を介して一体的に設けられている。ガラス板82の上面は、レーザ光LBの光軸に直交する方向に対して僅かに傾斜しており、ガラス板82の下面は、レーザ光LBの光軸に直交する方向に平行になっている。
なお、ガラス板82がレーザ光LBの光軸を偏心させる機能を有していれば、ガラス板82の上面をレーザ光LBの光軸に直交する方向に対して僅かに傾斜させる代わりに、ガラス板82全体をレーザ光LBの光軸に対して傾斜させてもよい。また、透過板としてガラス板82を用いる代わりに、例えば石英、フッ化カルシウム等の透過性材料からなる他の透過板を用いてもよい。
ガラス板82は、揺動アーム50の揺動によって、レーザ光LBの光路上においてウィービング溶接を行うためのウィービング位置(図4Aに示す位置)と、ウィービング位置から退避した退避位置(図4Bに示す位置)との間で移動するように構成されている。従動回転体74は、ガラス板82がウィービング位置に位置すると、主動プーリ58と同軸上に位置するように構成されている。ここで、揺動アーム50は、ガラス板82がウィービング位置に位置すると、メインハウジング40の内部の適宜位置に設けた第1ストッパ部材(図示省略)に当接する。揺動アーム50は、ガラス板82が退避位置に位置すると、メインハウジング40の内部の適宜位置に設けた第2ストッパ部材(図示省略)に当接する。
図3及び図5(a)(b)に示すように、従動回転体74の下側には、係合ローラ86
が設けられている。係合ローラ86は、従動回転体74の下側に一体的に設けられたローラ軸88と、ローラ軸88に回転可能に設けられた環状のローラ本体90とを備えている。ローラ軸88及びローラ本体90は、ステンレス鋼によりそれぞれ構成されている。係合ローラ86は、ローラ軸88の外周面とローラ本体90の内周面との間に設けられかつローラ本体90を回転可能に支持するオイルレスベアリング92を備えている。係合ローラ86は、ローラ軸88の先端部に設けられかつローラ軸88からのローラ本体90の離脱を防止するキャップ94と、ローラ本体90の両側にそれぞれ設けられた座金96とを備えている。ここで、ローラ軸88、ローラ本体90、キャップ94、及び座金96は、ステンレス鋼によりそれぞれ構成されている。
図3及び図6(a)(b)に示すように、主動プーリ58の上側には、主動プーリ58と従動回転体74を接続させるための環状の接続プレート98が複数の取付ボルト100を介して同軸上に一体的に設けられている。接続プレート98は、主動プーリ58と一体的に回転する。接続プレート98は、ナイロンにより構成されており、接続プレート98には、取付ボルト100を挿通させるためのボルト穴98hが形成されている。
図6(a)(b)及び図7に示すように、接続プレート98の外周部には、半径方向外側へ突出した3つの突出部98pが円周方向に等間隔に形成されている。換言すれば、接続プレート98の外周部には、半径方向内側に凹んだ3つの凹部98dが円周方向に等間隔に形成されている。接続プレート98の各凹部98dは、係合ローラ86のローラ本体90と係合可能である。接続プレート98の各凹部98dは、円弧状の奥部分98daと、奥部分98daの両側に位置する直線状の一対のストレート部分98db,98dcとを有している。各凹部98dの一方のストレート部分98dbは、奥部分98daよりも半径方向外側に位置し、各凹部98dに隣接する突出部98pの先端部分98ptに繋がっている。各凹部98dの他方のストレート部分98dcは、奥部分98daよりも回転方向側に位置している。各凹部98dの他方のストレート部分98dcと、各凹部98dに隣接する突出部98pの先端部分98ptとの間には、突出部98pの一部分として緩やかなカーブ部分(曲面部)98pcが形成されている。
ここで、接続プレート98の各凹部98dの奥部分98daの曲率半径は、係合ローラ86のローラ本体90の半径と同じに長さに設定されている。係合ローラ86は、従動回転体74が主動プーリ58と同軸上に位置すると、接続プレート98の凹部98dの奥部分98daに係合するように構成されている。また、接続プレート98の各凹部98dの深さ(半径方向の長さ)は、係合ローラ86のローラ本体90の直径よりも小さく設定されている。
接続プレート98の凹部98dにおける一対のストレート部分98db,98dcのなす角(所定角)θは、鈍角に設定されている。具体的には、接続プレート98の凹部98dの所定角θは、95度〜110度に設定されている。接続プレート98の凹部98dの所定角θを95度以上にしたのは、95度未満であると、接続プレート98の凹部98dへの係合ローラ86の導入をスムーズに行うことが困難になるからである。接続プレート98の凹部98dの所定角θを110度以下にしたのは、110度を超えると、接続プレート98の凹部98dからの係合ローラ86の導出をスムーズに行うことが困難になるからである。
なお、凹部98dの数は、3つに限定するものでなく、1つ、3つ以外の複数であってもよい。複数の凹部98dの配置の間隔は、等間隔に限定するものでなく、不等間隔であってもよい。
続いて、本発明の実施形態の作用効果について説明する。
揺動モータ52の駆動により揺動アーム50を一方向へ揺動させる。すると、ガラス板82が退避位置からウィービング位置に移動すると共に(図4A参照)、係合ローラ86(ローラ本体90)が接続プレート98の凹部98dの奥部分98daに係合して、従動回転体74と主動プーリ58が接続する。そして、回転モータ62の駆動により主動ギアを回転させることにより、従動回転体74が連動して回転して、ガラス板82が従動回転体74と一体的に回転する。これにより、コリメートされたレーザ光LBの光軸を偏心回転させて、溶接幅を拡大したウィービング溶接を行うことができる。
ウィービング溶接後に通常のレーザ溶接を行う場合には、揺動モータ52の駆動により揺動アーム50を他方向へ揺動させる。すると、ガラス板82がウィービング位置から退避位置からウィービング位置に移動すると共に(図4B参照)、係合ローラ86が接続プレート98の凹部98dから離脱して、従動回転体74と主動プーリ58の接続状態が解除される。
ここで、揺動アーム50を一方向の揺動させる際における揺動モータ52の出力軸54の回転速度は、揺動アーム50を他方向の揺動させる際における揺動モータ52の出力軸54の回転速度よりも小さく設定されている。
そして、本発明の実施形態によると、前述のように、接続プレート98の各凹部98dの奥部分98daの曲率半径が係合ローラ86のローラ本体90の半径と同じに長さに設定されている。係合ローラ86は、従動回転体74が主動プーリ58と同軸上に位置すると、接続プレート98の凹部98dの奥部分98daに係合するように構成されている。これにより、従動回転体74の回転中に、係合ローラ86のローラ本体90が接続プレート98の凹部98dの奥部分98daに面接触することになり、接続プレート98の凹部98dの壁面に働く面圧(応力)を十分に低減することができる。特に、ローラ本体90がステンレス鋼により構成され、接続プレート98がナイロンにより構成されているため、ローラ本体90及び接続プレート98が他の材料により構成されている場合に比較して、接続プレート98の凹部98dの壁面に働くヘルツ面圧を十分に低減することができる。そのため、接続プレート98側から摩耗粉が発生し難くなり、結果的に、接続プレート98側からメインハウジング40の内部空間ISへの摩耗粉等の異物の流入を抑えることができる。
また、本発明の実施態様によると、前述のように、主動プーリ58の上側に環状の遮蔽板72が一体的に設けられている。そのため、ベアリング60からメインハウジング40の内部空間IS側へのグリース等の異物の流入を抑えることができる。
更に、本発明の実施形態によると、前述のように、接続プレート98の各凹部98dの深さが係合ローラ86のローラ本体90の直径よりも小さく設定されている。接続プレート98の凹部98dにおける一対のストレート部分98db,98dcのなす所定角θが鈍角に設定されている。そのため、接続プレート98の凹部98dへの係合ローラ86の導入及び接続プレート98の凹部98dからの係合ローラ86の導出をスムーズに行うことができる。換言すれば、接続プレート98の凹部98dに対する係合ローラ86の導入出をスムーズに行うことができる。
従って、本発明の実施形態によれば、接続プレート98の凹部98dに対する係合ローラ86の導入出をスムーズに行いながら、メインハウジング40の内部空間IS側への異物の流入を抑えることができるため、ガラス板82への異物の付着を十分に防止して、ウィービング溶接を長期間に亘って安定的に行うことができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、次のように、種々の態様で実施可能である。
ウィービング装置36において、コリメートされたレーザ光LBの光軸を偏心回転させているが、コリメートされる前のレーザ光LBの光軸を偏心回転させてもよい。従動回転体74の下側に係合ローラ86が設けられかつ主動プーリ58の上側に接続プレート98が同軸上に一体的に設けられているが、主動プーリ58の上側に係合ローラ86が設けられかつ従動回転体74の下側に接続プレート98が同軸上に一体的に設けられてもよい。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 溶接ロボット(レーザ溶接機)
12 ロボットアーム
14 加工ヘッド
16 連結具
18 下部ヘッド本体
20 上部ヘッド本体
22 伝送ファイバ
24 ファイバホルダ
26 ノズル
28 上部レンズホルダ
30 コリメートレンズ
32 下部レンズホルダ
34 集束レンズ
36 ウィービング装置
38 ウィービングハウジング
40 メインハウジング
40a 上開口部
42 サブハウジング
42a 下開口部
42n 切欠
44 支持筒
46 揺動軸
48 ベアリング
50 揺動アーム
50s 支持部
52 揺動モータ(揺動アクチュエータ)
54 出力軸
56 カップリング
58 主動プーリ(主動回転体)
60 ベアリング
62 回転モータ(回転アクチュエータ)
64 出力軸
66 駆動プーリ
68 タイミングベルト
70 オイルシール
72 遮蔽板
74 従動回転体
76 ベアリング
78 オイルシール
80 ガラスホルダ
82 ガラス板(透過板)
84 ガラス押え
86 係合ローラ
88 ローラ軸
90 ローラ本体
92 オイルレスベアリング
94 キャップ
96 座金
98 接続プレート
98d 凹部
98da 奥部分
98db ストレート部分
98dc ストレート部分
98h ボルト穴
98p 突出部
98pc 突出部のカーブ部分
98pt 突出部の先端部分
100 取付ボルト
IS メインハウジングの内部空間
LB レーザ光
W ワーク

Claims (7)

  1. 内部にレーザ光の光路の一部が形成されたウィービングハウジングと、
    前記ウィービングハウジングの内部に設けられ、基端側の揺動軸心回りに揺動可能に構成され、先端側に環状の支持部が形成された揺動アームと、
    前記ウィービングハウジングの内部におけるレーザ光の光路上に回転可能に設けられ、前記揺動アームに対してレーザ光の光軸方向に位置をずらし、回転アクチュエータの駆動により回転する筒状の主動回転体と、
    前記揺動アームの前記支持部の内側に回転可能に設けられ、前記主動回転体の回転によって連動して回転する筒状の従動回転体と、
    前記従動回転体の内側に設けられ、前記揺動アームの揺動によって、レーザ光の光路上においてウィービング溶接を行うためのウィービング位置と、前記ウィービング位置から退避した退避位置との間で移動するように構成され、レーザ光の光軸を偏心させる透過板と、
    前記従動回転体及び前記主動回転体の一方に設けられた係合ローラと、
    前記従動回転体及び前記主動回転体の他方に同軸上に設けられ、外周部に前記係合ローラと係合可能な凹部が形成され、前記凹部の奥部分の曲率半径が前記係合ローラの半径と同じに長さに設定され、前記凹部における奥部分の両側のストレート部分のなす角が鈍角に設定された環状の接続プレートと、を備えたことを特徴とするレーザ溶接機。
  2. 前記係合ローラは、前記従動回転体が前記主動回転体と同軸上に位置すると、前記接続プレートの前記凹部の奥部分に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ溶接機。
  3. 前記接続プレートの前記凹部における奥部分の両側の前記ストレート部分のなす角は、95度〜110度に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ溶接機。
  4. 前記接続プレートの前記凹部の深さは、前記係合ローラの直径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のレーザ溶接機。
  5. 前記係合ローラは、
    前記従動回転体及び前記主動回転体の一方に設けられたローラ軸と、
    前記ローラ軸に回転可能に設けられた環状のローラ本体と、
    前記ローラ軸の外周面と前記ローラ本体の内周面との間に設けられ、前記ローラ本体を回転可能に支持するオイルレスベアリングと、を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のレーザ溶接機。
  6. 前記ローラ本体がステンレス鋼により構成され、前記接続プレートがナイロンにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載のレーザ溶接機。
  7. 前記主動回転体に設けられ、前記主動回転体を支持するベアリングから前記ウィービングハウジングの内部空間への異物の流入を抑えるための環状の遮蔽板を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のレーザ溶接機。
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