JP2020198688A - 回転電機 - Google Patents

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Tomoya Okaji
智哉 尾梶
孝志 横山
Takashi Yokoyama
孝志 横山
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Abstract

【課題】上下方向に延在する軸線を有し、コイルを効果的に冷却できる回転電機を提供する。【解決手段】上下方向に延在する軸線を有する回転電機(1)であって、軸線2を中心とする円筒形をなし、下部にオイル溜まり28を画定する底面3bを有するケース3と、ケース3によって軸線2の回りに回転可能に支持されたロータ4と、ケース3の内周面3a及びロータ4との間で、ケース3の内周面3a及び底面3bに隙間を空けてケース3に固定されたステータ5と、ステータ5の上部に冷却油を供給する冷却油供給部25と、オイル溜まり28の外周部に設けられ、ステータ5とケース3との間を流れ落ちる冷却油をロータ4の回転方向に偏向させるべくガイドする冷却油ガイド30とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、上下方向に延在する軸線を有する回転電機に関する。
車両用の駆動装置として、ロータの回転中心が車両上下方向に延在するように取付部材を介して車体強度部材に取り付けられた偏平形モータと、扁平型モータの回転力を走行駆動輪に伝達する動力伝達機構とを備えたものが公知である(特許文献1参照)。この駆動装置によれば、例えば、偏平形モータを前席の下方に配置することにより、車高を抑制すると共に車両の低重心化や重量バランスを最適化することができる。
また、回転軸線を車両高さ方向に向けた電動機が左右の前輪の間や左右の後輪の間に配置される構成も公知である(特許文献2の図4参照)。この電動機は、走行駆動源や発電機として用いることができる回転電機の一例であり、ロータとステータとこれらを収容するケースとを備えている。ケースは、上下に分割可能な上ケースと下ケースとを有し、下ケースの側壁にはオイルポンプが取り付けられている。オイルポンプから吐出された油は電動機の各部に冷却油或いは潤滑油として供給される。電動機の巻線(コイル)の上端部には、上ケースに設けられた油路を介して冷却油が供給される。電動機の各部に供給された油はケースの底部に溜まり、オイルポンプにより吸い込まれて循環する。すなわちケースの下部には、油が貯留される貯留空間が底壁と側壁とにより形成されている。
特開2012−29369号公報 特開2019−39552号公報
このような姿勢で設けられる回転電機では、コイルの下端部が貯留空間に位置するように配置されることより、コイルが油によって冷却される。しかしながら、特許文献2記載の電動機では、ケース内の油面の変動時におけるエアレーションを防止するために、貯留空間を径方向内側空間と径方向外側空間とに分離する上下方向の軸線を中心とした略円筒状の隔壁が底壁部の上面から突設されている。従って、回転軸線に沿って設けられたシャフトの回転に伴い、径方向内側空間の油には旋回流が形成される一方、コイルが位置する径方向内側空間の油には旋回流が形成されず、コイルが効果的に冷却されない。
本発明は、このような背景に鑑み、上下方向に延在する軸線を有し、コイルを効果的に冷却できる回転電機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、上下方向に延在する軸線(2)を有する回転電機(1)であって、前記軸線を中心とする円筒形をなし、下部にオイル溜まり(28)を画定する底面(3b)を有するケース(3)と、前記ケースによって前記軸線の回りに回転可能に支持されたロータ(4)と、前記ケースの内周面(3a)及び前記ロータとの間で、前記ケースの前記内周面及び前記底面に隙間を空けて前記ケースに固定されたステータ(5)と、前記ステータの上部に冷却油を供給する冷却油供給部(25)と、前記オイル溜まりの外周部に設けられ、前記ステータと前記ケースとの間を流れ落ちる冷却油を前記ロータの回転方向に偏向させるべくガイドする冷却油ガイド(30)とを備える。
この構成によれば、ステータと前記ケースとの間を流れ落ちる冷却油が冷却油ガイドによってロータの回転方向に偏向されるため、オイル溜まりに溜まった冷却油にロータの回転方向の旋回流が形成される。これにより、コイルを効果的に冷却することができる。
上記構成において、前記冷却油ガイド(30)が、前記ケース(3)の前記内周面(3a)の下部に沿って延在し、前記ロータ(4)の前記回転方向に下り勾配の傾斜面(32a)をなす上面を有する板状のガイド部材(31)を含むとよい。
この構成によれば、ガイド部材がケースの内周面の下部に沿って設けられる簡単な構成により、オイル溜まりに溜まった冷却油にロータの回転方向の旋回流を形成することができる。
上記構成において、前記ガイド部材(31)が前記ケース(3)の前記内周面(3a)と協働して溝(32)を形成し、当該溝の底面(32a)が前記傾斜面をなすとよい。
この構成によれば、ガイド部材の上面を流れる冷却油がガイド部材の径方向内側に流れ落ちることを抑制し、ロータの回転方向に確実に冷却油を偏向させることができる。
上記構成において、前記ガイド部材(31)が、前記ロータ(4)の前記回転方向の上流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなすとよい。
この構成によれば、オイル溜まりに溜まった冷却油がガイド部材の上流側の端部をテーパ形状に沿って円滑に流れ、旋回流がガイド部材によって阻害されることが抑制される。
上記構成において、前記ガイド部材(31)が、前記ロータ(4)の前記回転方向の下流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなすとよい。
この構成によれば、オイル溜まりに溜まった冷却油がガイド部材の下流側の端部をテーパ形状に沿って円滑に流れ、旋回流がガイド部材によって阻害されることが抑制される。
上記構成において、前記ステータ(5)は、円環状のステータコア(17)と、前記ステータコアの内面から突出する複数のティース(18)と、複数の前記ティースに巻装されたコイル(19)と、前記ステータコアの外周面から突出し、上下方向に延在する複数の突出部(21)とを有し、前記ケース(3)は、前記突出部に対応して径方向外側に膨出し、前記突出部に隙間を空けて対向する複数の膨出部(22)と、各膨出部の下端に形成され、対応する前記突出部を支持する複数の支持部(23)とを備え、前記ガイド部材(31)が、複数の前記支持部に対応するように個別に設けられているとよい。
この構成によれば、ステータコアの突出部とケースの膨出部との間を流れ落ちる冷却油が支持部に受け止められてガイド部材に捕捉される。これにより、旋回流を効果的に発生させることができる。
上記構成において、前記冷却油供給部(25)が、前記コイル(19)の上方に配置された環状の給油パイプ(26)と、前記給油パイプの下部に形成された複数の給油ノズル(27)とを有するとよい。
この構成によれば、給油パイプに複数の給油ノズルが形成された簡単な構成によってコイルの上端部に満遍なく冷却油を供給し、コイルを効果的に冷却することができる。
上記構成において、前記ロータ(4)が、前記軸線(2)に沿って延在する回転軸(12)と、前記回転軸の下端に一体に回転するように設けられた補助翼(40)とを有するとよい。
この構成によれば、ロータと一体に回転する補助翼により、オイル溜まりに溜まった冷却油の旋回流を強化することができる。
上記構成において、前記補助翼(40)が、前記ケース(3)の前記底面(3b)に沿って延在する円板部(41)と、前記円板部の上面に突出形成された複数の翼部(42)とを有するとよい。
この構成によれば、冷却油の撹拌抵抗の増大を抑制しつつ、オイル溜まりの外周部の旋回流を強化することができる。
このように本発明によれば、上下方向に延在する軸線を有し、コイルを効果的に冷却できる回転電機を提供することができる。
第1実施形態に係る電動機の断面図 図1に示す電動機の、上ケースを外した状態の平面図 冷却油の流れを示す電動機の断面図 図1に示す下ケースの平面図 図1に示す下ケースを一部破断して示す斜視図 冷却油の流れを示す下ケースの斜視図 第2実施形態に係る電動機の断面図 図6に示す下ケースを一部破断して示す斜視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る電動機1の断面図である。電動機1は、車両の走行駆動トルクを出力する駆動源であり、軸線2を上下方向に延在させる姿勢で電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される。なお、電動機1は回転電機の一例であり、発電機として用いられてもよい。
図1に示すように、電動機1は、軸線2を中心とする円筒形をなすケース3と、ケース3によって軸線2の回りに回転可能に支持されたロータ4と、ロータ4の外周側に配置され、ケース3に固定されたステータ5とを有している。ケース3は、上下に分割可能な上ケース6と下ケース7とを有し、ロータ4及びステータ5を収容する収容空間を内部に画定している。下ケース7は円筒形の側壁8と、側壁8の下端を塞ぐ底壁9とを有している。ここで言う円筒形とは、円環状の筒状であることを意味するものではなく、周方向の少なくとも一部において円筒に沿う形状をしていることを意味する。下ケース7の底壁9には、軸線2を中心として上方に突出する円環状のシャフト支持部10が形成されている。上ケース6には、軸線2に沿う貫通孔11が形成されている。
ロータ4は、軸線2に沿って上下方向に延在し、電動機1の出力軸をなす回転軸12と、回転軸12の周りに配置されたロータハブ13と、ロータハブ13に取り付けられたロータコア14とを備えている。ロータハブ13は、回転軸12に一体に設けられていてもよく、特許文献2のように遊星歯車機構を介して回転軸12に相対回転可能に設けられていてもよい。いずれの構成においても、ロータハブ13の回転に伴って回転軸12が回転する。回転軸12は、下端において下ケース7のシャフト支持部10にベアリング15を介して回転可能に支持され、上部において上ケース6に設けられたベアリング15を介して回転可能に支持されている。回転軸12は上ケース6の貫通孔11を貫通してケース3の上面から上方に突出している。ロータコア14は、軸線2を中心とした略円筒形状の回転子鉄心であり、ロータハブ13の外周面に嵌合して結合され、ロータハブ13と一体に回転する。電動機1は埋込磁石同期モータであり、ロータコア14には、複数の永久磁石が周方向に並べて埋め込まれる。なお、磁石を有しない同期リラクタンスモータやスイッチドリラクタンスモータ等として電動機1が構成されてもよい。
ステータ5は、ロータコア14の外周面との間に径方向に所定長さのギャップを介し、且つケース3の内周面3aとの間に隙間を空けて配置される。ステータ5は、軸線2を中心とする円環状のステータコア17と、ステータコア17の内面から突出する複数のティース18と、複数のティース18に巻装されたコイル19とを備えている。コイル19は、セグメントコンダクタ型コイルであり、分布巻によってティース18に巻装されている。コイル19の上端部はステータコア17の上端面よりも上方に突出し、コイル19の下端部はステータコア17の下端面よりも下方に突出している。コイル19の下端部、すなわちステータ5の下端部は、ケース3の底面3bに隙間を空けて配置される。
図2は、図1に示す電動機1の、上ケース6を外した状態の平面図である。図1及び図2に示すように、コイル19に三相交流電流が供給されることによって回転磁界が発生し、ロータ4は図2に矢印Xで示すように時計回りに回転する。ステータ5は、ステータコア17の外周面から突出し、上下方向に延在する複数の突出部21を有している。本実施形態では、6つの突出部21が周方向に一定の間隔に配置されている。各突出部21は、上下方向に延在するボルト挿通孔を画定する締結用の突出片であり、ステータコア17の高さの全長にわたってステータコア17と一体に形成されている。
ケース3の側壁8は、突出部21に対応して径方向外側に膨出し、突出部21に隙間を空けて対向する複数の膨出部22と、各膨出部22の下端に形成され、対応する突出部21を支持する複数の支持部23とを備えている。本実施形態では、ケース3の側壁8が円筒形の一部において拡大する形状に形成されており、ケース3の側壁8には3つの膨出部22が形成されている。一方、ケース3には突出部21を支持するために6つの支持部23が形成されている。
各支持部23は、ステータ5を締結するためのボルトが螺合するねじ孔を備えるボスであり、ステータ5の突出部21の下面が当接する支持面をなす上面をケース3の底面3bよりも高い位置に備えている。すなわち、各支持部23の上面はケース3の内周面3aの一部ではなく、上記ケース3の内周面3aは、ケース3の側壁8の内面のうち、支持面を除いた部分を指している。支持面の径方向外側、すなわち各支持部23の外周部には円弧溝24が形成されている。支持面よりも低い位置では、ケース3の内周面3aは円筒形をしており、径方向外側に膨出していない。
ケース3内の上部には、ステータ5の上部に冷却油を供給する冷却油供給部25が設けられている。冷却油供給部25は、コイル19の上方に配置された環状の給油パイプ26と、給油パイプ26の下部に形成された複数の給油ノズル27とを有しており、複数の給油ノズル27からコイル19の上端に冷却油を供給する。
図3は、冷却油の流れを示す電動機1の断面図である。図3に示すように、コイル19の上端に供給された冷却油は、コイル19を冷却し、ステータ5の内面又は外面を伝って流れ落ちてステータ5を冷却し、ケース3の下部に溜まる。すなわち、ケース3は、内周面3aと底面3bとにより下部にオイル溜まり28を画定する。コイル19の下端はオイル溜まり28に貯留された冷却油(その油面29を図1及び図3に想像線で示す)に油没している。このような簡単な構成の冷却油供給部25により、コイル19の上端部に満遍なく冷却油が供給され、コイル19が効果的に冷却される。
図4は、図1に示す下ケース7の平面図であり、図5は、図1に示す下ケース7を一部破断して示す斜視図である。図4及び図5に示すように、オイル溜まり28の外周部には、複数のガイド部材31が設けられている。各ガイド部材31は、ステータ5(図3)とケース3(図3)との間を流れ落ちる冷却油をロータ4の回転方向に偏向させるべくガイドする冷却油ガイド30を構成するものであり、6つの支持部23に対応するように周方向に等間隔をなす6箇所に設けられている。
各ガイド部材31は、ケース3の下部にて内周面3a及び底面3bに当接するように設けられた円弧状に湾曲した板状をなす板状部材である。各ガイド部材31は、ロータ4の回転方向(図2に示す矢印X)の上流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなすと共に、ロータ4の回転方向の下流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなしている。各ガイド部材31は、ケース3の内周面3aにおける膨出部22の周方向長さよりも長い周方向長さを有している。各ガイド部材31は、ロータ4の回転方向において、上流側の端部が膨出部22の上流側の端部に整合し、下流側の端部が膨出部22の下流側の端部よりも下流側に位置するように配置されている。
各ガイド部材31の上面は、ケース3の内周面3aと協働して、ロータ4の回転方向に延在する溝32を形成している。溝32は、ロータ4の回転方向の上流側において浅く、ロータ4の回転方向の下流側において深く形成されている。すなわち、溝32の底面32aはロータ4の回転方向に下り勾配の傾斜面をなしている。溝32の下流端はロータ4の回転方向の下流側に向けて開放されている。
電動機1は以上のように構成されている。次に、このように構成された電動機1の作用効果について説明する。
図3を参照して説明したように、冷却油供給部25からコイル19の上端部に供給された冷却油は、ステータ5の内面又は外面を伝って流れ落ちる。突出部21が設けられていない部分では、ステータ5の外面を流れ落ちるオイルは、油没するコイル19の下端をからオイル溜まり28に溜まったオイルに合流する。一方、突出部21が設けられた部分では、突出部21と膨出部22との間を流れ落ちる冷却油は、支持部23の外周部に設けられた円弧溝24に捕捉される。
図6は、冷却油の流れを示す図5に対応する下ケース7の斜視図である。図6に示すように、円弧溝24に捕捉された冷却油は、ロータ4の回転方向(図2の矢印X)において、突出部21の上流側及び下流側にて円弧溝24から排出される。円弧溝24から排出された冷却油は、ケース3の内周面3aを伝って落ち、ガイド部材31の溝32によって捕捉されることによってロータ4の回転方向の下流側へ偏向される。
このように、電動機1が冷却油をガイドする冷却油ガイド30をオイル溜まり28の外周部に備えることにより、ステータ5とケース3との間を流れ落ちる冷却油が冷却油ガイド30によってロータ4の回転方向に偏向される。これにより、オイル溜まり28に溜まった冷却油にロータ4の回転方向の旋回流が形成され、旋回流によりコイル19が効果的に冷却される。
冷却油ガイド30は、ケース3の内周面3aの下部に沿って延在し、ロータ4の回転方向に下り勾配の傾斜面をなす上面を有する板状のガイド部材31を含んでいる。このように、ガイド部材31がケース3の内周面3aの下部に沿って設けられる簡単な構成により、ロータ4の回転方向の旋回流がオイル溜まり28に溜まった冷却油に形成される。
ガイド部材31がケース3の内周面3aと協働して溝32を形成し、溝32の底面32aが傾斜面をなすことにより、ガイド部材31の上面を流れる冷却油がガイド部材31の径方向内側に流れ落ちることが抑制され、ロータ4の回転方向に確実に冷却油が偏向する。
ガイド部材31は、ロータ4の回転方向の上流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなしており、オイル溜まり28に溜まった冷却油がガイド部材31の上流側の端部をテーパ形状に沿って円滑に流れる。これにより、旋回流がガイド部材31によって阻害されることが抑制される。
またガイド部材31は、ロータ4の回転方向の下流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなしており、オイル溜まり28に溜まった冷却油がガイド部材31の下流側の端部をテーパ形状に沿って円滑に流れる。これによっても、旋回流がガイド部材31によって阻害されることが抑制される。
そしてガイド部材31が複数の支持部23に対応するように個別に設けられている。これにより、ステータコア17の突出部21とケース3の膨出部22との間を流れ落ちる冷却油が支持部23に受け止められてガイド部材31に捕捉され、旋回流が効果的に発生する。
≪第2実施形態≫
次に、図7及び図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は、第2実施形態に係る電動機1の断面図であり、図8は、図7に示す下ケース7を一部破断して示す斜視図である。図7及び図8に示すように、本実施形態では、ロータ4が、回転軸12の下端に一体に回転するように設けられた補助翼40を有している。補助翼40は、ケース3の底面3bに沿って延在する円板部41と、円板部41の上面に突出形成された複数の翼部42とを有している。
このようにロータ4が補助翼40を有することにより、ロータ4の回転と共に補助翼40が回転し、オイル溜まり28に溜まった冷却油の旋回流が強化される。
また、補助翼40が、ケース3の底面3bに沿って延在する円板部41と、円板部41の上面に突出形成された複数の翼部42とを有することにより、冷却油の撹拌抵抗の増大が抑制されつつ、オイル溜まり28の外周部の旋回流が強化される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 電動機(回転電機)
2 軸線
3 ケース
3a 内周面
3b 底面
4 ロータ
5 ステータ
12 回転軸
17 ステータコア
18 ティース
19 コイル
21 突出部
22 膨出部
23 支持部
25 冷却油供給部
26 給油パイプ
27 給油ノズル
28 オイル溜まり
30 冷却油ガイド
31 ガイド部材
32 溝
32a 底面(傾斜面)
40 補助翼
41 円板部
42 翼部

Claims (9)

  1. 上下方向に延在する軸線を有する回転電機であって、
    前記軸線を中心とする円筒形をなし、下部にオイル溜まりを画定する底面を有するケースと、
    前記ケースによって前記軸線の回りに回転可能に支持されたロータと、
    前記ケースの内周面及び前記ロータとの間で、前記ケースの前記内周面及び前記底面に隙間を空けて前記ケースに固定されたステータと、
    前記ステータの上部に冷却油を供給する冷却油供給部と、
    前記オイル溜まりの外周部に設けられ、前記ステータと前記ケースとの間を流れ落ちる冷却油を前記ロータの回転方向に偏向させるべくガイドする冷却油ガイドとを備えることを特徴とする回転電機。
  2. 前記冷却油ガイドが、前記ケースの前記内周面の下部に沿って延在し、前記ロータの回転方向に下り勾配の傾斜面をなす上面を有する板状のガイド部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ガイド部材が前記ケースの前記内周面と協働して溝を形成し、当該溝の底面が前記傾斜面をなすことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ガイド部材が、前記ロータの回転方向の上流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなすことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記ガイド部材が、前記ロータの回転方向の下流側に向けて先細の径方向の厚みを有するテーパ形状をなすことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ステータは、円環状のステータコアと、前記ステータコアの内面から突出する複数のティースと、複数の前記ティースに巻装されたコイルと、前記ステータコアの外周面から突出し、上下方向に延在する複数の突出部とを有し、
    前記ケースは、前記突出部に対応して径方向外側に膨出し、前記突出部に隙間を空けて対向する複数の膨出部と、各膨出部の下端に形成され、対応する前記突出部を支持する複数の支持部とを備え、
    前記ガイド部材が、複数の前記支持部に対応するように個別に設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の回転電機。
  7. 前記冷却油供給部が、前記コイルの上方に配置された環状の給油パイプと、前記給油パイプの下部に形成された複数の給油ノズルとを有することを特徴とする請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記ロータが、前記軸線に沿って延在する回転軸と、前記回転軸の下端に一体に回転するように設けられた補助翼とを有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の回転電機。
  9. 前記補助翼が、前記ケースの前記底面に沿って延在する円板部と、前記円板部の上面に突出形成された複数の翼部とを有することを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
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