JP5256834B2 - 電動ユニット - Google Patents

電動ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5256834B2
JP5256834B2 JP2008107261A JP2008107261A JP5256834B2 JP 5256834 B2 JP5256834 B2 JP 5256834B2 JP 2008107261 A JP2008107261 A JP 2008107261A JP 2008107261 A JP2008107261 A JP 2008107261A JP 5256834 B2 JP5256834 B2 JP 5256834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
oil
reservoir
electric unit
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008107261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009261137A (ja
Inventor
弘之 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008107261A priority Critical patent/JP5256834B2/ja
Publication of JP2009261137A publication Critical patent/JP2009261137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5256834B2 publication Critical patent/JP5256834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両等の駆動装置として好適な電動ユニットに関するものであり、ロータにより掻き揚げられた潤滑油を効率的に補足して回転軸に該潤滑油を供給するとともに、とくに高回転域での貯留部における潤滑油のレベルを低減して該潤滑油の掻き揚げに伴うロータのエネルギーロスを極力軽減しようとするものである。
車両等の駆動装置として適用される従来の電動ユニットとしては、軸受けを介して回転可能に支持されたロータと、このロータの胴体外周壁を全域にわたって取り囲むステータと、このステータ及びロータを内側に納める密閉空間を有しその下部に潤滑油の貯留部を形成するケースとによって構成されたものが一般的であり、ロータの回転により貯留部の潤滑油を掻き揚げ、必要個所への潤滑油の供給を可能としている。
ところで、この種の電動ユニットは、潤滑油に浸漬されるロータの浸漬レベルが比較的深いためロータの回転に伴う撹拌損失が大きい不具合があった。
上記の問題の解決を図った先行技術としては、駆動軸に動力を出力可能とする回転電機と、冷却媒体を貯留し回転電機の構成要素の一部を浸漬させた状態とする下部貯留部と、この下部貯留部の冷却媒体を回転電機の養成要素の少なくとも一部にかかるように流出させる流出口を有する上部貯留部と、下部貯留部に貯留されている冷却媒体を冷却して上部貯留部へ供給する冷却部と、を有する冷却手段を備えた駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-117790号公報
係る駆動装置は、ユニットの上部に冷却媒体の貯留部が設けられているため、ロータの回転によって冷却媒体を上部の貯留部に供給することによりロータの冷却媒体における浸漬レベルを浅くすること可能でありロータの回転に伴う撹拌損失が従来のものに比較して低減できるとされていた。
しかしながら、該電動装置は、上部の貯留部を設置するスペースが必要でありユニットそのものの体積が大きくなること、また、設置位置が高くならざるを得ないので潤滑油の汲み上げに要するエネルギーロスが大きくなること、さらに、ロータの回転により飛散した潤滑油をキャッチ、回収するものであるから回収効率がよいとは言えずロータの回転に際して潤滑油のレベルを低減できる効果が得にくい等の問題が残されていた。
本発明の課題は、上記のような従来の問題を解消し得る電動ユニットを提案するところにある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その具体的手段は、軸受けを介して回転可能に支持されその一端が出力軸につながるロータと、このロータの胴体外周壁を全域にわたって取り囲むステータと、このステータ及びロータを内側に納める密閉空間を有しその下部に潤滑油の貯留部を形成するケースとを備えた電動ユニットにおいて、
前記ロータ内に、その胴体側壁の一端側が開放形状となっており、ロータの回転に伴って貯留部の潤滑油を収納する油溜り部を設け、
前記ロータの回転停止状態において、前記貯留部の潤滑油と前記油溜り部の潤滑油とが、前記胴体側壁の一端側開放を通して連通している
電動ユニットを、軸受けを介して回転可能に支持されその一端が出力軸につながるロータと、このロータの胴体外周壁を全域にわたって取り囲むステータと、このステータ及びロータを内側に納める密閉空間を有しその下部に潤滑油の貯留部を形成するケースとを備えた構成とし、該ロータに、その胴体側壁の一端側で開放され、ロータの回転に伴って貯留部の潤滑油を収納する油溜り部を設ける。そして、ロータの回転停止状態において、貯留部の潤滑油と油溜り部の潤滑油とが、胴体側壁の一端側開放を通して連通している設定とすることで、ロータの停止時においては潤滑油の油面レベルを比較的高く保つことができる一方、ロータの回転に際しては、胴体側壁の一端側開放を通して油溜り部に流れ込む潤滑油に遠心力が作用して油溜り部の全域(全周)で潤滑油を保持することが可能となり、その結果として、貯留部に存在する潤滑油の油面レベルが下がるため、潤滑油の掻き揚げエネルギーが小さくなり、とくに高速回転時で懸念される撹拌損失(潤滑油の撹拌に伴う損失)を無駄なスペースを必要とすることなしに大幅に低減することができる。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明にしたがう電動ユニット(電動モータ)の実施の形態(第1実施例)を側面の断面について示した図である。
図における1は電動モータを構成するロータである。このロータ1は軸受けr、rにて回転可能に支持される軸部1a(軸心には油路1aが形成されている)と、この軸部1aに一体連結する側壁部1b(回転軸心0と直交する向きで一体連結する)と、この側壁部1bの外縁部につながる片持ち支持状の環状体1cからなり、該環状体1cの自由端にはロータ1の胴体外側壁の縁部高さhをその全周にわたって確保する仕切り壁1c′が設けられている(仕切り壁1c′の先端部は軸部1aを向いている)。
環状体1cはその外周面1cにてロータ1の胴体外周壁を形成する。また、該環状体1cと側壁部1bによりその内側に軸部1aの回転軸心0に沿う向きに開放された区画凹所が形成されており(ロータ1の胴体側壁が開放された状態)、環状体1cの内周面1c、側壁部1b及び仕切り壁1c′により油溜り部Mが形成される。
また、2はロータ1の胴体外周壁を全域にわたって取り囲むステータである。このステータ2は内周面に空間部をもつ円筒形状をなしており外周部をケースに固定保持することによりロータ1に発生する駆動力の反力を受けるようになっており、その周りには複数のマグネットコイル(ステータ発熱部)2aが巻き回されている。マグネットコイル2aに交流電力を供給することでステータ2に回転磁界が発生する。
3はロータ1を構成する環状体1cの外周面1cに等間隔で設けられた永久磁石であり、この永久磁石3にはステータ2において発生した回転磁界に応じて回転力が生じるようになっている(電動機タイプとして同期電動機を構成する)。
4はステータ2及びロータ1を内側に納める密閉空間を有するケースである。このケース4はケース本体4aと、このケース本体4aの開口端に合わさり内側を密閉状態に保持する蓋体4bからなり、その下部には潤滑油を貯留する貯留部Nが形成されている。ケース本体4aの軸受け箱4aにおいてはオイル収納部Pが形成されている。
貯留部Nには、ロータ1の環状体1cにおいて仕切り壁1c′が浸漬する程度のレベルになるように定められた潤滑油(オイル)が貯留、封入されている。
また、5は永久磁石3を避けるように環状体1cの両側幅端に設けられたオイル噴出用の開孔(オイル放出孔)である。この開孔5は環状体1cの内周面から外周面に向けて貫通しており、ロータ1の回転により油溜り部M内のオイルをステータ2の発熱部(マグネットコイル2aに相当する)に向けて噴出させることができるようになっている。
6はケース4の蓋体4bの中央部に形成された凹所に配置され、ロータ1の軸部1aにつながる減速機である。この減速機6は遊星歯車機構を使用した構成例として示してあり、ロータ1の軸部1aの右端部に取り付けられるサンギア6aと、蓋体4bの凹所において固定保持されたインターナルギア6bと、この相互間に回転自在に配設され出力軸6cをキャリアとする複数個のピニオンギア6dからなっている。
かかる減速機6においてはピニオンギア6dがインターナルギア6b上を自転しながら出力軸6cが公転することでロータ1の回転に対して減速された回転数で該出力軸6cから動力が出力される。
図2(a)〜(c)は上掲図1に示した電動ユニットの油溜り部Mにおけるオイルの挙動を模式的に示した図である。
ロータ1が停止した状態にあるときは、図2(a)に示すように油溜り部Mには予め封入したレベルに応じたオイル(T)が保持されている。
ロータ1が回転し始める低速回転域では、図2(b)に示すように油溜り部Mに入っているオイルはロータ1に作用する遠心力により該油溜り部M内で環状体1cの内周面に沿い回転数に応じて所定の高さまで引き上げられる。
さらに、回転数が増していく中速〜高速回転域では、遠心力はより一層高まることになり図2(c)に示すように油溜り部Mの全周にわたってオイルが充満することになる。
ここに、図2(c)に示すような状態では、油溜り部M内に収納されたオイル量だけ貯留部N内のオイルが減少することになりオイルレベルが(T)となり(油面が下がる)ロータ1の回転に伴い発生する撹拌損失が軽減される。
油溜り部M内に収納されたオイルは環状体1cに形成された開孔5を通してステータ2の発熱部に確実に当てることができ、オイルの噴出はロータ1の回転により発生する遠心力を利用して行われるのでそのための動力源を別途に設ける必要がなく、簡便で抜熱効率の高い冷却が行われることになる。
ステータ2の発熱部の冷却に費やされたオイル(飛散したオイル)はケース本体4aの軸受け箱4aに隣接して形成されたオイル収納部Pにて回収され、ロータ1の油路1aを通り各軸受け、減速機6へと送給されることになる。
上掲図1に示した構成になる電動ユニットにおいては、環状体1cに設けた仕切り壁1c′が漬かる程度のレベルまでオイルを封入する場合について説明したが、ロータ1の回転によりオイルを飛散させて油溜り部Mに導くことが可能であれば貯留部Nにおけるオイルレベルを低下させることができ、ロータ1の停止状態で環状体1cが仕切り壁1c′とともに貯留部Nのオイルに必ずしも漬かる必要はない。
図3は本発明にしたがう電動ユニットの他の実施の形態(第2実施例)をロータの断面について示した図である。
係る構成の電動ユニットは環状体1cの内周面に間隔を隔てて複数の起立壁7を設け、この起立壁7により油溜り部Mをその周りで複数に分割し区画領域を形成したものである。
油溜り部Mを複数に分割する区画領域を設けると、開孔5におけるオイルの放出量が供給量を上回る場合においても大部分のオイルが油溜り部Mに留まることになるのでステータ2の発熱部の効率的な冷却を行うと同時に、貯留部Nにおいてオイルレベルを低減させることが可能となる。
この構造の電動ユニットでは、開孔5を設けず、起立壁7でもって油溜り部Mを分割する構成のみで構成することも可能であり、係る構成においては、起立壁7でオイルを掻き揚げることができステータ2の発熱部の冷却が行え、また、油溜り部Mでのオイルの流動を防止して低回転域でのオイルレベルの低減効果が向上する。
図4は本発明にしたがう電動ユニットの他の実施の形態(第3実施例)をロータの断面について示した図である。
係る構成の電動ユニットは、起立壁7を、ロータ1が正方向へ回転する向きに傾いた傾斜壁としたものである。起立壁7を回転方向前方に傾斜させた傾斜壁とすることにより、貯留部Nのオイルを油溜り部Mへ向けてより確実に掬い揚げることができ低回転域でのオイルの掻き揚げ効果をより一層増強することが可能となり、低速回転域での貯留部Nにおけるオイルレベルをより低減することができる利点がある。
図5は本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第4実施例)をロータの断面について示した図である。
係る構成の電動ユニットは、環状体1cの外周面1cに設けた永久磁石3の周方向に沿う寸法Lにほぼ対応させるべく内周面1cに起立壁7を設け、その起立壁7相互間の中央部(永久磁石3の周方向寸法の中央に対応する位置)にオイル噴出用の開孔5を形成したものである。
上記の構成になる電動ユニットにおいて、ロータ1の主熱源である永久磁石3の配置に対応させて油溜り部Mでのオイルの流動性を確保することで、永久磁石3からオイルへの熱伝導が増加され、該永久磁石3の発熱を効率的に外部に伝達できるようになるため、耐熱性能が改善され、電動ユニットの運転能力(連続出力)を向上させることが可能となる。
図6は本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第5実施例)を示した図である。
係る構成の電動ユニットは、ケース本体4a及び蓋体4bの対面側壁(ロータ1と対面する側壁)を相互に近接させてオイルの貯留部Nの、オイルの油面を含む領域に、狭窄部(幅狭部)8を設けたものである。
ロータ1の停止時、回転時にかかわりなくオイルレベル(図中の実線が停止時におけるオイルレベル、仮想線が運転時のオイルレベル)は狭窄部8に位置するが、該狭窄部8を設けることによりロータ1の停止時、回転時においてオイルレベルの変動幅を大きくすることができ(狭窄部8のオイル体積に対し油溜り部Mの体積を相対的に大きくすることができる)、ロータ1の回転に伴う撹拌損失をより一層低減することが可能となる。
図7(a)〜(c)は上掲図6に示した電動ユニットの油溜り部Mにおけるオイルの挙動を、停止時、低速回転時及び中〜高速回転時について模式的に示した図であり、とくに、中〜高速回転時においては低速回転時に比較して貯留部Nにおけるオイルレベルをさらに低減することができる。
狭窄部8を設けた電動ユニットでは、ロータ1と対面する壁面以外は通常の形状を維持することになるので貯留部Nにおけるオイルの収納量の減少は限定的であり、とくに問題になることはない。
狭窄部8を形成するため本実施例では、ケース本体4aと蓋体4bの形状を変更する場合について示したが、他の部材を用いて狭窄部8を形成してもよく、この点については限定されない。
図8は本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第6実施例)を示した図である。
係る構成の電動ユニットは、ロータ1が停止状態にあるとき、減速機6の回転部材(ピニオンギア6d)が貯留部Nに存在するオイルに浸されている(図中実線で表示)が、ロータ1が回転して油溜り部Mにオイルが保持された場合には貯留部Nのオイルに浸されることのないようにオイルレベルを設定したものである(図中仮想線で表示)。
減速機6を構成する歯車等は潤滑が必要不可欠であり、ロータ1が停止している状態で貯留部Nに存在するオイルに浸漬させることで運転初期の潤滑を可能とする。運転中はオイルレベルの低下により減速機6の構成部材がオイルに漬からないので撹拌フリクションが低減され、ロータ1の撹拌損失についても低減されることできるので、確実な潤滑と撹拌損失の低減(信頼性確保とユニット効率向上)の両立を図ることが可能となる。
本発明では、減速機6として遊星歯車機構を用いたものについて説明したが、他の動力伝達機構、変速機構を採用した場合においても同様の効果を得ることができるものであって、遊星歯車機構は一例にすぎない。
ロータの胴体側壁を開放して油溜り部を設け、貯留部に収納したオイルを、ロータの回転に伴って該油溜り部に保持する構成としたので、ユニットの駆動中、貯留部のオイルレベルを下げることが可能となり、その結果、ロータの回転によるオイル撹拌に伴う損失を大幅に低減できる。
ロータに設けた油溜り部から油放出孔を通してオイルを噴出させることにより、ステータの発熱部(例えば、マグネットコイルのエンド部)を確実かつ効率的に冷却することが可能となりステータの冷却効率が著しく改善される。
油溜り部を周方向に沿って複数に分割する区画領域を設け、その相互間に複数の部屋を形成することで、起立壁によるオイルの掻き揚げにより比較的低速回転域から油溜り部において貯留部のオイルを保持することが可能となりロータの低速回転時の撹拌損失が低減できる。
区画領域を形成する起立壁として、ロータが正方向へ回転する向きに傾いた傾斜壁を適用すると、傾斜壁、側壁部及び環状体によってロータの回転方向に対してオイルポケットが形成されるので、貯留部を通過する際に該オイルポケットによりオイルを掬い挙げる効果が得られ、より低速回転域から確実にオイルレベルを低減することが可能となる。
区画領域の一部に、ステータの発熱部に向けてオイルを噴出させる開孔を設けることで、ステータの発熱部により近い位置からオイルを噴出させることができるので、油溜り部にオイルを確実に保持することによるオイルレベルの低減機能とあわせて確実で効率的な冷却を行い得る(撹拌による損失を低減する機能と、確実で効率的な冷却を行い得る機能の両方の機能を合わせもつ)。
環状体の外周面に設けた永久磁石の周方向に沿う寸法にほぼ対応させるべく内周面に起立壁を設け、その起立壁相互間の中央部(永久磁石の周方向寸法の中央に対応する位置)にオイル噴出用の開孔を形成することで、ロータの主熱源である永久磁石の配置に対応する油溜り部でのオイルの流動性を確保することが可能となり、永久磁石からオイルへの熱伝導が増加され、該永久磁石の発熱を効率的に外部に伝達できるようになるため、耐熱性能が改善され、電動ユニットの運転能力(連続出力)を向上させ得る。
ケース本体及び蓋体の対面側壁(ロータと対面する側壁)を相互に近接させてオイルの貯留部の、オイルの油面を含む領域に、狭窄部(幅狭部)を設けることによりロータの停止時、回転時においてオイルレベルの変動幅を大きくすることができ(狭窄部のオイル体積に対し油溜り部の体積を相対的に大きくすることができる)、ロータの回転に伴う撹拌損失をより一層低減することが可能となる。
ロータと同軸上に減速機を設けた電動ユニットにおいては、ロータが停止状態にあるとき、減速機の回転部材(ピニオンギア)が貯留部に存在するオイルに浸され、ロータが回転して油溜り部にオイルが保持された場合には貯留部のオイルに浸されることのないようにオイルレベルを設定することで、
運転初期における減速機の潤滑が可能となり、この場合もロータが回転する運転時にロータの撹拌損失を低減することできるので、確実な潤滑と撹拌損失の低減(信頼性確保とユニット効率向上)の両立を図ることが可能となる。
本発明にしたがう電動ユニット(電動モータ)の実施の形態(第1実施例)を示した図である。 (a)〜(c)は図1に示した電動ユニットの油溜り部におけるオイルの挙動を模式的に示した図である。 本発明にしたがう電動ユニットの他の実施の形態(第2実施例)をロータの断面について示した図である。 本発明にしたがう電動ユニットの他の実施の形態(第3実施例)をロータの断面について示した図である。 本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第4実施例)をロータの断面について示した図である。 本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第5実施例)をロータの断面について示した図である。 (a)〜(c)は図6に示した電動ユニットの油溜り部におけるオイルの挙動を模式的に示した図である。 本発明にしたがう電動ユニットのさらに他の実施の形態(第6実施例)を示した図である。
符号の説明
1 ロータ
1a 軸部
1b 側壁部
1c 環状体
2 ステータ
2a マグネットコイル
3 永久磁石
4 ケース
4a ケース本体
4b 蓋体
5 開孔
6 減速機
6a サンギア
6b インターナルギア
6c 出力軸
6d ピニオンギア
7 起立壁
8 狭窄部
、r 軸受け
M 油溜り部
N 貯留部
P オイル収納部

Claims (10)

  1. 軸受けを介して回転可能に支持されその一端が出力軸につながるロータと、このロータの胴体外周壁を全域にわたって取り囲むステータと、このステータ及びロータを内側に納める密閉空間を有しその下部に潤滑油の貯留部を形成するケースとを備えた電動ユニットにおいて、
    前記ロータ内に、その胴体側壁の一端側が開放形状となっており、ロータの回転に伴って貯留部の潤滑油を収納する油溜り部を設け、
    前記ロータの回転停止状態において、前記貯留部の潤滑油と前記油溜り部の潤滑油とが、前記胴体側壁の一端側開放を通して連通している
    ことを特徴とする電動ユニット。
  2. 前記ロータは、軸受けに直接支持される軸部と、この軸部に一体連結する側壁部と、この側壁部の外縁部につながり外周面にてロータの胴体外周壁を形成するとともに、該側壁部との協働により内周面にて油溜り部を形成する環状体からなる、請求項1記載の電動ユニット。
  3. 前記環状体は、油溜り部に保持した潤滑油をロータの回転に伴ってステータの発熱部に向けて噴出させる油噴出孔を有する請求項2記載の電動ユニット。
  4. 前記油溜り部は、周方向に沿って複数に分割された区画領域からなる請求項1〜3の何れかに記載の電動ユニット。
  5. 前記区画領域は環状体の内周面に間隔を隔てて配置された起立壁によって形成されたものであり、該起立壁は、ロータが正方向へ回転する向きに傾いた傾斜を有する請求項4記載の電動ユニット。
  6. 前記区画領域はその一部に、ステータの発熱部に向けて潤滑油を噴出させる油噴出孔を有する請求項4又は5記載の電動ユニット。
  7. 前記ロータは、胴体外側壁の周りに沿い等間隔にて配置された永久磁石を有する請求項1〜6の何れかに記載の電動ユニット。
  8. 前記油溜り部は、ロータの胴体外側壁の縁部高さが貯留部に存在する潤滑油のレベルよりも低い位置に設定されている請求項2〜7の何れかに記載の電動ユニット。
  9. 前記ケースは、潤滑油の貯留部の、該潤滑油の油面を含む領域に対面側壁を相互に近接させた狭窄部を有する請求項1〜8何れかに記載の電動ユニット。
  10. 前記ケース内に、ロータと同軸になる軸部を有し、該ロータと出力軸とを相互につなぐ減速機を設け、
    貯留部の潤滑油は、該ロータが停止状態にある際には該減速機の回転部材が潤滑油に浸されているが、該ロータが駆動状態にある際には減速機の回転部材が潤滑油に浸されることのないレベルを有する請求項1〜9の何れかに記載の電動ユニット。
JP2008107261A 2008-04-16 2008-04-16 電動ユニット Active JP5256834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008107261A JP5256834B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 電動ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008107261A JP5256834B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 電動ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009261137A JP2009261137A (ja) 2009-11-05
JP5256834B2 true JP5256834B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=41387834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008107261A Active JP5256834B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 電動ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5256834B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120205994A1 (en) * 2011-02-11 2012-08-16 Hamilton Sundstrand Corporation Flooded variable speed electric machine with variable flow
SE537090C2 (sv) 2012-11-07 2015-01-07 BAE Systems Hägglunds Aktiebolag Förfarande och anordning för vätskekylning av en elmotor
US20140175917A1 (en) * 2012-12-20 2014-06-26 Remy Technologies, L.L.C. Rotor assembly having a coolant agitation system and method
JP6172066B2 (ja) * 2014-06-24 2017-08-02 トヨタ自動車株式会社 車両のインホイールモータ
CN106787452A (zh) * 2015-11-23 2017-05-31 南车株洲电力机车研究所有限公司 一种油冷电机
US10574118B2 (en) 2016-04-05 2020-02-25 Denso Corporation Rotating electric machine
CN111092510A (zh) * 2020-01-20 2020-05-01 深圳市丞辉威世智能科技有限公司 驱动电机和动力输出装置
CN113819230B (zh) * 2021-11-03 2024-03-01 福建中青传动科技有限公司 无油泵的行星齿轮机构润滑结构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0658391A (ja) * 1992-08-10 1994-03-01 Toyota Motor Corp 歯車伝動装置の潤滑機構
JP4286390B2 (ja) * 1999-07-16 2009-06-24 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ドライブユニットの潤滑装置
JP4447410B2 (ja) * 2004-09-03 2010-04-07 本田技研工業株式会社 電動車両用モータのロータ冷却装置
JP4550631B2 (ja) * 2005-03-11 2010-09-22 本田技研工業株式会社 車両用ホイール駆動装置
JP4689364B2 (ja) * 2005-06-21 2011-05-25 株式会社小松製作所 モータコイルの積極油冷構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009261137A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256834B2 (ja) 電動ユニット
JP5075878B2 (ja) 電動機
JP4538253B2 (ja) モータ式動力装置
JP5957879B2 (ja) 回転電機の冷却構造
JP2018105419A (ja) ハイブリッド車両の潤滑構造
JP2012060785A (ja) 車両用駆動装置の冷却構造
JP2007032797A (ja) 駆動装置およびこれを搭載する自動車
CN109424730B (zh) 曝气防止装置
CN109428437B (zh) 车辆驱动装置
JP2012138989A (ja) 動力伝達装置
JP5045497B2 (ja) 電動式駆動装置
JP2015132315A (ja) モータ駆動ユニットの油送構造
JP2008263757A (ja) 駆動装置
JP6975075B2 (ja) 差動装置
JP2020096455A (ja) 電動駆動ユニットの潤滑・冷却構造
CN115720026A (zh) 驱动装置
JP2012017825A (ja) 駆動装置
JP4867521B2 (ja) 電動式駆動装置
JP4992803B2 (ja) 動力伝達装置の流体通路構造
JP5304237B2 (ja) 遊星歯車機構の潤滑構造
JP5210094B2 (ja) 潤滑構造および電動機ユニット並びにインホイールモータ
JP2007166802A (ja) 回転電機
JP2007028700A (ja) 回転電機装置
JP6118632B2 (ja) 電動機
JP2020011190A (ja) エアセパレータ及びそれを備えた動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110315

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111109

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5256834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150