JP2020198539A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
近年では、複数の使用形態をとることができる電子機器が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
図1は、本実施形態に係る電子機器1の構成例を示す側面図である。図2は、システム筐体102の第1面102cを示す平面図である。図3は、システム筐体102の第2面102dを示す平面図である。以下、図1に即して上下の位置関係を仮に定める。図1における上方は高さ方向である。ここで定めた位置関係は、電子機器1の使用時の姿勢を限定しない。
図1に示すように、システム筐体102の第1面102cとは反対面を第2面102dという。第2面102dには、1または複数の脚部110が形成されている。
なお、システム筐体102の第2面102dが載置面100に向けられていない場合でも、開き角θが前記範囲にあれば、クラムシェルモードと判定してもよい。
ディスプレイ筐体101およびシステム筐体102の姿勢は、少なくとも開き角θに基づいて定義される。ディスプレイ筐体101およびシステム筐体102の姿勢は、開き角θに加えて、ディスプレイ筐体101およびシステム筐体102の方向(向き)、水平面に対するディスプレイ筐体101およびシステム筐体102の傾斜角度などによって定義してもよい。
図7に示すように、制御部107は、モード切換部72と、音響調整部74とを有する。モード切換部72は、姿勢センサ106(図1参照)からの入力に基づいて、電子機器1(図1参照)の使用モードを設定する。
例えば、図4に示すように、開き角θが15度<θ<190度を満たし、かつシステム筐体102の第2面102dが載置面100に向けられている場合、電子機器1の使用モードはクラムシェルモードであると設定できる。
図5に示すように、電子機器1の開き角θが190度≦θ<345度を満たし、かつシステム筐体102の第1面102cが載置面100に向けられている場合、電子機器1の使用モードはスタンドモードであると設定できる。
電子機器1の開き角θが190度≦θ<345度を満たし、かつ、第1開放端部101aおよび第2開放端部102aが載置面100に向けられている場合、電子機器1の使用モードはテントモード(図6参照)であると設定できる。
これに対し、電子機器1では、前述のように、第2スピーカ105からの出力は、指向性の低い低域音が主であるため、載置面100の影響を受けずに周囲に伝搬される。一方、第1スピーカ104は、ユーザが再生音を聴き取りやすい適正な場所(システム筐体102の上面)に配置されている。そのため、高域音は減衰せずにユーザに届く。したがって、ユーザは低域音および高域音を適正に聴きとることができる。第1スピーカ104は、高域での特性に優れたスピーカを使用できることから、高音質となる。第2スピーカ105は、高域音を少なくできるため、高域音が載置面100で反射することによる不自然な反響音を抑制できる。よって、電子機器1は、クラムシェルモードにおいて、高音質の音響再生が可能である。
音響調整部74は、第1スピーカ104に対しては、音響データ78を出力しなくてもよい。音響調整部74は、フルレンジの音響データ78を第1スピーカ104に出力してもよい。
スタンドモードでは、第2スピーカ105は、ユーザが再生音を聴き取りやすい適正な場所(システム筐体102の上面)に配置されている。そのため、高域音は減衰せずにユーザに届く。したがって、ユーザは低域音および高域音を適正に聴きとることができる。よって、高音質の音響再生が可能である。
音響調整部74は、第1スピーカ104に対しては、音響データ78を出力しなくてもよい。音響調整部74は、フルレンジの音響データ78を第1スピーカ104に出力してもよい。
第1の構成例では、第1スピーカ104として、高周波数帯(高音域)の音響再生に特化したスピーカ(高音域用スピーカ)を使用できる。高音域用スピーカは、音響データの高音域成分の出力特性が低音域成分の出力特性に比べて優れている。出力特性としては、例えば、音圧、指向性、音割れしにくさなどが挙げられる。第2スピーカ105は、低周波数から高周波数に及ぶ全周波数帯域(全音域)の音響データに対応したスピーカ(フルレンジスピーカ)である。
第1の構成例は、第1スピーカ104として高音域用スピーカを使用できるため、電子機器1の小型化およびコスト抑制などを図ることができる。
第2の構成例では、第1スピーカ104および第2スピーカ105は、いずれも全周波数帯域に対応したスピーカ(フルレンジスピーカ)である。
第2の構成例を採用する場合、クラムシェルモードでは、第1スピーカ104には、ハイパスフィルタ86(図7参照)を経た音響データ(高音域データ)が出力される。第2スピーカ105には、ローパスフィルタ88(図7参照)を経た音響データ(低音域データ)が出力される。
第2の構成例は、第1スピーカ104および第2スピーカ105としてフルレンジスピーカを使用するため、多様な音響再生が可能となる。
前記実施形態では、電子機器としてノート型PCを例示したが、実施形態の電子機器はこれに限らない。実施形態の電子機器は、スマートフォン、携帯電話端末などにも適用可能である。電子機器の使用モードとしては、クラムシェルモード、スタンドモードおよびテントモードのほか、タブレットモード、ブックモードなどがある。
Claims (7)
- ディスプレイを実装する第1筐体と、
前記第1筐体にヒンジ機構で結合した第2筐体と、
前記第2筐体の、前記ディスプレイに対向可能な第1面に設けられた第1スピーカと、
前記第2筐体の、前記第1面とは反対の第2面に設けられた第2スピーカと、
前記第1筐体および前記第2筐体の姿勢を検出する姿勢センサと、
前記姿勢センサで検出された前記第1筐体および前記第2筐体の姿勢に基づいて使用モードを設定し、前記使用モードに基づいて、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカに出力する音響データの周波数特性を制御する制御部と、
を備える電子機器。 - 前記制御部は、前記使用モードを設定するモード切換部と、
前記モード切換部が設定する使用モードによって前記第1スピーカおよび前記第2スピーカに出力する音響データの周波数特性を調整する音響調整部と、を有する、請求項1記載の電子機器。 - 前記使用モードは、前記第2筐体に対する前記第1筐体の角度θが15度<θ<190度を満たし、前記第2筐体の前記第2面が載置面に向けられたクラムシェルモードであり、
前記制御部は、前記音響データのうち、高音域データを前記第1スピーカに出力するとともに、前記高音域データに比べて低音域である低音域データを前記第2スピーカに出力する、請求項1または2記載の電子機器。 - 前記使用モードは、前記第2筐体に対する前記第1筐体の角度θが190度≦θ<345度を満たし、前記第2筐体の前記第1面が載置面に向けられたスタンドモードであり、
前記制御部は、前記音響データのうち全音域のデータを少なくとも前記第2スピーカに出力する、請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記第1筐体と前記第2筐体とは、一方の端部同士が前記ヒンジ機構で結合し、
前記使用モードは、前記第2筐体に対する前記第1筐体の角度θが190度≦θ<345度を満たし、前記第1筐体の他方の端部および前記第2筐体の他方の端部が載置面に向けられたテントモードであり、
前記制御部は、前記音響データのうち全音域のデータを少なくとも前記第2スピーカに出力する、請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記第1スピーカは、前記音響データの高音域成分の出力特性が低音域成分の出力特性に比べて優れた高音域用スピーカであり、
前記第2スピーカは、前記音響データの全音域のデータに対応したフルレンジスピーカである、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記第1スピーカおよび前記第2スピーカは、前記音響データの全音域のデータに対応したフルレンジスピーカである、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の電子機器。
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