JP2017033116A - 複数の使用モードを備える電子機器、制御方法およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

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和信 梅田
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直幸 荒木
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雅春 米田
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【課題】利便性を向上したマルチ・ユース・モードの電子機器を提供する。【解決手段】ノートPC100は、ヒンジ機構を0度から360度までの間の所定の開閉角度にして、使用モードを変更することができる。使用モードには、クローズ・モード、ラップトップ・モード、テント・モード、スタンド・モード、ブック・モードおよびタブレット・モードを含む。ノートPC100は、ディスプレイ101とシステム筐体105の開閉角度θを検出する角度センサと、開閉角度の範囲に設定した複数の角度レンジと、角度レンジに関連づけた使用モードの識別子とデバイスを制御するための制御データを含む制御テーブルを備える。ノートPC100は、開閉角度と制御テーブルに基づいてデバイスの動作を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、筐体を回動させて複数の使用モードで利用することができる電子機器のデバイスを制御して利便性を向上する技術に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)やタブレット端末のような電子機器は、それぞれ特徴的な用途に適している。機械式のキーボードを備えたノートPCは入力を伴う文章作成、画像編集、およびプログラミングなどに適している。他方で、タッチスクリーンで操作するタブレット端末は軽量で可搬性にすぐれており、動画やWebサイトの閲覧、およびゲームなどに適している。近年、2つの特徴を1つの電子機器に組み込んだ、いわゆる2−in−1(ツーインワン)といわれる電子機器が登場している。
一般的なツーインワンの電子機器は、キーボードとタッチスクリーンを備えており、ノートPCのように機械式のキーボードから入力するラップトップ・モードと、タブレット端末のようにタッチスクリーンから入力するタブレット・モードを切り換える機構を備えている。典型的な切り換え機構には、ディスプレイ着脱式と、ディスプレイ回転式がある。前者は、タブレット・モードで使用するときに、ディスプレイ筐体をシステム筐体から取り外す。後者は、タブレット・モードで使用するときに筐体がタブレット状態になるように回転させる。
特許文献1は、平板状の筐体の表面と裏面に表示装置を設けた携帯型画像表示装置において、筐体の姿勢の変化に応じてユーザに向けられる表示装置に表示する画像を変化させる発明を開示する。同文献は、加速度センサ、ジャイロ・センサなどで筐体の姿勢の変化を検出することを記載している。特許文献2は、各々が表示部を備える2つの筐体をヒンジで結合した端末装置において、筐体の状態に応じて画面を変更する発明を開示する。同文献は、加速度センサで筐体の姿勢を検知し、ロータリタイプのスイッチで回転するヒンジの見開き角度を検出することを記載している。
特許文献3は、ユーザが保持する筐体の姿勢に応じて画面の表示方向を変更する携帯式電子機器を開示する。同文献は、加速度センサで筐体の姿勢を検出することを記載している。特許文献4は、人体にアンテナが接近することによるSAR(Specific Absorption Rate)を低減するために、筐体の姿勢に応じて筐体の辺に設けたアンテナの動作を制御する携帯式コンピュータを開示する。同文献は、加速度センサで筐体を保持する人体に接近している筐体の辺を検出することを記載している。
特開2010−026064号公報 特開2011−232843号公報 特開2008−139711号公報 特開2008−090345号公報
本願の出願人は、図12に示すようなタブレット・モードとラップトップ・モードを含む4つの使用モードで利用できるノートPC10を提供している。ノートPC10は、ディスプレイ筐体11とシステム筐体15がヒンジ機構で結合している。ディスプレイ筐体11は、表面にタッチスクリーン13を搭載し、システム筐体15は表面にキーボード17を搭載する。
ノートPC10はヒンジ機構を回動させて、ディスプレイ筐体11とシステム筐体15の開閉角度θを変化させ、4つの使用モードのいずれかで使用することができる。図12(A)は、ノートPC10を閉じた状態で開閉角度θは0度である。図12(A)では、ディスプレイ13とキーボード17が対向するようにディスプレイ筐体11が閉じており、システム筐体15の背面15aとディスプレイ筐体11の背面11aが外側に面している。図12(A)の状態をクローズ・モードという。図12(B)は、開閉角度θ1が一例として0度<θ1≦190度の範囲にあるラップトップ・モードを示している。
ラップトップ・モードは背面15aを机上に置いてキーボード17から入力することができるため、文書入力や動画編集に便利な使用モードである。図12(C1)は、開閉角度θ2が一例として190度<θ2≦350度の範囲にあるテント・モードまたはスタンド・モードを示している。テント・モードは、図12(C2)に示すようにディスプレイ筐体11とシステム筐体15をテント状にして机上面に置く使用モードである。テント・モードでは、ディスプレイ13をユーザから見やすいように傾斜させることができるためプレゼンテーションに便利である。
スタンド・モードは、図12(C3)に示すようにシステム筐体15のキーボード17を机上面に接触させ、ディスプレイ13がユーザを向くように置く使用モードである。スタンド・モードは、ディスプレイの前側にキーボード17がないため、たとえばキーボード17から入力する必要がないビデオ会議のときに便利である。図12(D1)は、開閉角度θ3を一例として360としたタブレット・モードを示している。タブレット・モードは、図12(D2)のようにディスプレイ13を顔に向けながら手で保持して使用できる使用モードで、Webサイトの閲覧やSNSの利用に便利である。
ノートPC10は、開閉角度θと机上面に対する姿勢から特定の使用モードを認識したときに、自動的に周辺デバイスが変更後の使用モードに適した状態になるように制御する。現在は、画面の自動回転制御、左右のスピーカーのパンニング(panning)の変更、音声通信に最適なマイクロフォン・ペアの選択、入力操作デバイスの制御などを行っている。入力操作デバイスの制御では、テント・モード、スタンド・モードおよびタブレット・モードのいずれかに移行したときに、自動的にキーボード17をディスエーブルにするとともに、タッチスクリーン13にソフトウェア・キーボードを表示する。
ノートPC10は、使用モードの変化に適応するようにデバイスの動作を自動的に制御することができるが、使用モードを十分に活用する上では、現在の制御方法は十分とはいえない。たとえば、ディスプレイ筐体11が特定の開閉角度になると、筐体内部の放熱をする排気口が塞がれて放熱効率が低下し温度が上昇する。また、ユーザが開閉角度θを変化させた場合には、これまでのシステムでは認識できない特別な利用の意図が存在する場合がある。
ノートPC10は、通常、クローズ・モードのときにスリープ状態に遷移する。たとえば、クローズ・モードからディスプレイ筐体をわずかに開いた場合はユーザが画面を一時的に確認したい場合であり、ラップトップ・モードから同じ開閉角度まで閉じたときは、自動的にスリープ状態に遷移させないためであると想定できる。前者は画面を表示することが望ましく、後者はパワー・オン状態を維持しながら画面を消すことが望ましい。
ラップトップ・モードから開閉角度が180度になるようにディスプレイ筐体を開いた場合は、対面する相手に画面を見せたい場合が多いため画面を反転させることが便利で、テント・モードまたはスタンド・モードから180度にしたときは、ラップトップ・モードにしたほうが都合がよい。また、ディスプレイ筐体を本のように左右に開いた状態には、ラップトップ・モードで使用していたユーザがわずかに筐体を閉じてノートPC10を持ち運ぶ場合と、上下に長い画面を表示して本のように閲覧したい場合がある。前者のときに、画面の天地方向を自動的に変更する機能をイネーブルにしておくと、持ち運んでからラップトップ・モードで使用する際に画面の天地方向が変化して煩わしさを与える。
ディスプレイ筐体11の周辺部には、アンテナが放射する電磁波に対するSAR対策のための近接センサを設ける場合があるが、テント・モードのときは机上面の材質によって近接センサが動作する。テント・モードでは、アンテナに人体が接近する可能性がないにもかかわらず、アンテナの送信出力が低下する。タブレット・モードは、クローズ・モードと同様に携帯に便利な姿勢である。しかし、タブレット・モードは、ノートPCがパワー・オン状態であるため、持ち運んでいる間は使用していないにもかかわらず電力を消費する。
このように、複数の使用モードの利便性を一層向上させるには、開閉角度を変化させるときのユーザの意図を推測して決めの細かい制御をする必要がある。さらに、個々のユーザの事情に基づいて、ユーザがデバイス制御の方法をカスタマイズできるようにしておくことが望ましい。そこで本発明の目的は、利便性を向上したマルチ・ユース・モードの電子機器を提供することにある。さらに本発明の目的は、デバイス制御のカスタマイズが可能な電子機器を提供することにある。さらに本発明の目的は、ユーザの操作意図を推測したデバイス制御が可能な電子機器を提供することにある。さらに本発明の目的は、開閉角度に応じたきめの細かいデバイス制御が可能な電子機器を提供することにある。
本発明は、筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器を提供する。電子機器は、ディスプレイを実装するディスプレイ筐体と、ディスプレイ筐体にヒンジ機構で結合されたシステム筐体と、ディスプレイ筐体とシステム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、所定の開閉角度の範囲に設定した複数の角度レンジと各角度レンジに関連付けた使用モードの識別子とデバイスを制御するための制御データを含む制御テーブルと、開閉角度と制御テーブルに基づいて認識したいずれかの使用モードに適応するようにデバイスの動作を制御する制御部とを有する。
この構成によれば、制御テーブルが使用モードと角度レンジに関連するに制御データを記述しているため、複数の使用モードのそれぞれに対して適応できるきめの細かいデバイスの制御をすることができる。制御テーブルは、制御部を構成するプログラムから独立したデータ構造で、かつ、独立して書き換えが可能なように不揮発性メモリに記憶することができる。この構成によれば制御データを書き換えることで、使用モードに対するデバイスの制御をユーザごとにカスタマイズすることができる。
使用モードが、ディスプレイを閉じたクローズ・モードとディスプレイ筐体とシステム筐体の背面が対向するタブレット・モードを含み、ヒンジ機構がクローズ・モードとタブレット・モードの間でディスプレイ筐体を連続的に回動させることが可能な構成にすることができる。その他の使用モードは、開閉角度がクローズ・モードとタブレット・モードの間に定義することができる。このとき使用モードの識別子を、さらにディスプレイ筐体の天地方向に関連付けることができる。
電子機器がディスプレイ筐体およびシステム筐体またはいずれか一方の側面に形成した通気口を通じて放熱をする放熱ファンを含み、制御テーブルが開閉角度と電子機器の発熱量を関連付けた制御データを含むことができる。この構成により、制御部は検出した開閉角度に応じて電子機器の発熱量を低減できるため、開閉角度の変動で側面の空気流が妨げられても温度上昇を防ぐことができる。通気口は、排気口および吸気口またはいずれか一方とすることができる。
電子機器がプロセッサを含む場合は、制御テーブルは開閉角度とプロセッサのパフォーマンス・レベルを関連付けた制御データを含んでもよい。制御テーブルが所定の角度レンジとディスプレイ筐体の回動方向に対して関連付けた画面の表示または非表示を示す制御データを含んでもよい。この構成により、所定の角度レンジと回動方向から、ユーザの操作意図を推測して、ユーザの希望に添った画面の制御をすることができる。このときの所定の角度レンジをクローズ・モードに隣接する角度レンジとし、制御データは、回動方向が閉方向のときは画面の非表示を示し回動方向が開方向のときは画面の表示を示すようにすることができる。
制御テーブルは、180度の開閉角度を含む所定の角度レンジとディスプレイ筐体の所定の回動方向に関連付けた画面の表示方向の反転を示す制御データを含んでもよい。このとき制御部が認識した回動方向は開方向とすることができる。この構成によりラップトップ・モードで使用しているときに、ディスプレイ筐体を180度近辺まで回動させて対面するユーザに画面を閲覧させることができる。
使用モードがシステム筐体に搭載するキーボードからの操作に適したラップトップ・モードを含み、制御テーブルが180度の開閉角度を含む所定の角度レンジとディスプレイ筐体の所定の回動方向に関連付けた画面の表示方向をラップトップ・モードの表示方向に一致させる制御データを含むことができる。このとき制御部が認識した回動方向は閉方向とすることができる。開閉角度が180度の近辺では、重力の検出による画面の自動回転制御とユーザの希望が合致しない場合があるが、この構成により、常にラップトップ・モードにすることでユーザの希望に添った表示をすることができる。
使用モードが、ディスプレイ筐体とシステム筐体を左右に開いた状態のブック・モードを含み、制御テーブルが、ブック・モードでかつ第1の角度レンジのときに画面の自動回転機能をディスエーブルに設定し、第1の角度レンジより開閉角度が大きい第2の角度レンジのときに自動回転機能をイネーブルに設定する制御データを含むことができる。この構成により、ブック・モードのときに、開閉角度の違いによりユーザの意図に添った画面の制御をすることができる。
電子機器がディスプレイ筐体の端部にアンテナと物体の接近を検出する近接センサを搭載し、使用モードがディスプレイとシステム筐体が搭載するキーボードを上に向けて机上面にテント状に配置したテント・モードを含み、制御テーブルがテント・モードのときに近接センサの出力でアンテナの出力を低下させるSAR対策機能をディスエーブルにする制御データを含むようにしてもよい。この構成により、ユーザがアンテナに接近する可能性がない場合に、アンテナの出力を低下させないで、通信のスループットを維持することができる。電子機器が振動センサを搭載し、制御テーブルがタブレット・モードの間に振動センサの出力から電子機器が移動中と判断したときに電子機器をスリープ状態に遷移させる制御データを含むことができる。この構成により、タブレット・モードで移動している間の消費電力を低減することができる。
本発明により、利便性を向上したマルチ・ユース・モードの電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、デバイス制御のカスタマイズが可能な電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、ユーザの操作意図を推測したデバイス制御が可能な電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、開閉角度に応じたきめの細かいデバイス制御が可能な電子機器を提供することができた。
さらに本発明の一態様により、いずれの使用モードでも適切なサーマル・マネジメントをすることが可能な電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、画面の表示/非表示および自動回転制御を適切に行うことが可能な電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、アンテナのパフォーマンスを適切に制御することが可能な電子機器を提供することができた。さらに本発明の一態様により、スリープ制御を適切に行うことが可能な電子機器を提供することができた。
マルチ・ユース・モードを備えるノートPC100の外形を示す斜視図である。 ノートPC100の概略的な機能ブロック図である。 ノートPC100の使用モードを説明するための図である。 制御テーブル205の構成の一例を説明するための図である。 制御レジスタ207の構成の一例を説明するための図である。 使用モード制御の一部を構成するサーマル・マネジメントについて説明するための図である。 排気口123が閉塞状態に陥る様子を説明するための図である。 角度レンジ1における画面の制御について説明するための図である。 角度レンジ4における画面の制御について説明するための図である。 ブック・モードにおける画面の制御について説明するための図である。 ノートPC100が使用モード制御をするときの動作手順を示すフローチャートである。 従来の使用モード制御を説明するための図である。
[マルチ・ユース・モードのノートPC]
本発明は、マルチ・ユース・モードを備える電子機器に関する。ここにマルチ・ユース・モードとは、ディスプレイ筐体の表面とシステム筐体の表面が形成する角度を複数の使用モードで利用できる機能をいう。使用モードは、開閉角度と必要に応じて電子機器の天地方向の向きで決まる。マルチ・ユース・モードを備える電子機器の一例には、ノートPC、タブレット端末、またはスマートフォンなどを揚げることができる。図1は、マルチ・ユース・モードを備えるノートPC100の外形を示す斜視図で、図2は、ノートPC100の概略的な機能ブロック図である。
ノートPC100は、ディスプレイ筐体101とシステム筐体105がヒンジ機構121a、121bで結合している。ディスプレイ筐体101は、側面101a〜101dと背面101eを備えており、箱状に形成した内部には、表面からタッチ操作ができるようにタッチスクリーン103を搭載している。側面101aに沿った縁枠の内部には、WAN、LANなどのアンテナ129a〜129d、人体の接近を検出する近接センサ133、マイクロフォン・ペア125a、125b、カメラ127などを搭載している。さらに、背面101eの側面101aに近い位置にマイクロフォン・ペア126a、126bを搭載している。
システム筐体105は、側面105a〜105dと背面105eとを備えており、内部には図2に示すようなCPU151、GPU153、I/Oコントローラ163などのシステム・デバイス、および放熱ファン183などを実装している。また、システム筐体105の表面にはキーボード107、タッチパッド109およびスピーカー131a〜131dを搭載している。側面105cには放熱ファン183の排気口123を形成している。
図1では隠れているがディスプレイ筐体105の背面105eには、放熱ファン183の吸気口を形成している。放熱ファン183の吸気口は、さらに側面105a〜105dのいずれかに形成してもよい。放熱ファン183は、吸気口から取り入れた空気を排気口123から放出することでシステム筐体105から放熱する。ディスプレイ筐体101の表面とシステム筐体105の表面が形成する角度を開閉角度θという。ヒンジ機構121a、121bは、開閉角度が0度から360度までの範囲でディスプレイ筐体101を回動させることができるとともに、適度なトルクを付与して任意の開閉角度で筐体の姿勢を維持することができる。
図2において、I/Oコントローラ163には、CPU151、GPU153、マイクロフォン125a、125b、126a、126bおよびスピーカー131a〜131dを含むオーディオ・デバイス157、アンテナ129a〜129dに接続される無線モジュール159、HDD161、およびエンベデッド・コントローラ(EC)171が接続されている。CPU151には、システム・メモリ155が接続され、GPU153には、タッチスクリーン103を構成するディスプレイが接続されている。タッチスクリーン103は一例において、ディスプレイと透明なタッチパネルを積層した構造を採用しているが、本発明においてタッチパネルの検出原理を限定する必要はない。
CPU151、GPU153(以後、両者を総称するときはプロセッサという。)は、ノートPC100が搭載するデバイスの中で最も消費電力が大きく発熱量も多い。一例においてプロセッサは、スピード・ステップという技術およびスロットリングという技術に対応している。本実施の形態では、これらの技術を、排気口123の空気抵抗が増加したときに、プロセッサの処理能力をステップ状に変化させて発熱量を調整するために利用する。
以後、スピード・ステップおよびスロットリングまたはいずれか一方により変化するプロセッサの処理能力の各ステージを、パフォーマンス・レベルということにする。パフォーマンス・レベルが100%のときは、処理能力が低下していない状態であり、特にこの状態をプロセッサの通常状態ということにする。また、パフォーマンス・レベルを通常状態よりも低下させることをパフォーマンス制御ということにする。
プロセッサは、パフォーマンス・レベルが高いほど、かつ、使用率が高いほど発熱量が多くなる。EC171は、CPU、ROM、RAM、およびプログラマブルなロジック回路などで構成されたマイクロ・コンピュータで、CPU151とは独立して動作して主としてノートPC100の内部の動作環境を管理する。一例においてEC171は、タッチパネル・コントローラおよびキーボード・コントローラを含む。
EC171には、温度センサ173a〜173e、加速度センサ175a、175b、キーボード107およびタッチパッド109を含む入力デバイス177、ホール・センサ179、タッチスクリーン103を構成するタッチパネル、放熱ファン駆動回路181、近接センサ133、DC/DCコンバータ189の信号線および電源ユニット191の信号線が接続されている。
温度センサ173a〜173eは、図6に模式的に例示するようにシステム筐体105の内部に配置され、主要なデバイスや筐体の温度を検出する。加速度センサ175a、175bは、それぞれ3つの検出軸を備え、図10(A)に示すようにそれぞれディスプレイ筐体103とシステム筐体105に取り付けられている。加速度センサ175a、175bにより、ディスプレイ筐体103とシステム筐体105の重力に対する方向を検出することで、EC171は開閉角度θを計算することができる。加速度センサ175a、175bは、角度を検出する一般的な角度センサの例示であり、ヒンジ機構121a、121bの回転角度や筐体の開閉角度θを検出する他の角度センサを採用してもよい。
ノートPC100をユーザが保持しながら移動しているときは、筐体に比較的高い周波数の振動が発生し、また、そのときの振動振幅は不規則に大きく変化する。これに対して、ノートPC100をユーザが手に保持して使用しているときは、移動中に比べて低い周波数の振動が発生し、また、そのときの振動振幅は移動中に比べて小さい。EC171は、加速度センサ175a、175bの少なくとも一方の出力から、振動パターンを分析してノートPC100が移動中であるか、ユーザが手に保持して使用しているか、あるいは机上に置かれて静止しているかを識別することができる。
ホール・センサ179は、後に説明するクローズ・モードおよびタブレット・モードに対応する開閉角度θを検出する。放熱ファン駆動回路181には放熱ファン183が接続されている。放熱ファン駆動回路181は、EC171の指示で放熱ファン183の回転速度をPWM制御して、所定の回転速度にステップ状に変化させる。近接センサ133は人体の接近を検出する。DC/DCコンバータ189は、EC171の指示で動作して各デバイスに所定の電圧の電力を供給する。EC171は、ノートPC100をスリープ状態に遷移させる際に、システムから準備完了のイベントを受け取ると、所定のデバイスの電源を停止するようにDC/DCコンバータ189に指示する。
電源ユニット191は、電池、充電器、AC/DCアダプタなどを含み、DC/DCコンバータ189に電力を供給する。EC171は使用モードに適応するようにデバイスの動作を制御するためのファームウェア201を格納したROMを含む。EC171がファームウェア201を実行して行うデバイスの制御を使用モード制御という。使用モード制御は、CPU151がHDD161に格納したプログラムを実行して行うこともできる。
EC171はROMに、サーマル・アクション・テーブル(TAT)203を格納している。ファームウェア201は、TAT203を参照して、放熱ファン183の回転速度およびプロセッサのパフォーマンス・レベルを制御するサーマル・マネジメントを行うためのモジュールを含む。EC171は、使用モード制御をするための制御テーブル205を格納する不揮発性メモリを備える。
制御テーブル205は、一例として図4に示すように、複数の制御テーブル205a〜205eで構成している。制御テーブル205を格納する不揮発性メモリは、EC171の外に設けてもよい。制御テーブル205は、ファームウェア201から独立して設けているため、製造者がノートPC100のモデルに応じてパラメータを変更できる。また、ユーザがノートPC100の利用を開始したあとに、システム・ファームウェアまたはアプリケーション・プログラムを通じてパラメータを書き換えてデバイスの制御をカスタマイズすることもできる。
EC171は、使用モード制御のために取得または計算したデータを記憶する制御レジスタ207を有する。図5は、制御レジスタ207の構成の一例を説明するための図である。EC171は、スリープ状態およびパワー・オン状態のときに、加速度センサ175a、175bの出力から計算した開閉角度θおよび制御テーブル205から抽出した当該開閉角度θに対応する角度レンジをそれぞれ制御レジスタ207に記憶する。
EC171は、加速度センサ175aの出力から側面101a〜101dの天地方向を検出して天を向く4つの側面101a〜101dの識別子のいずれかをタッチスクリーン方向として制御レジスタ207に記憶する。EC171は、角度レンジとタッチスクリーン方向から使用モードを認識して、その識別子を制御レジスタ207に記憶する。EC171は、加速度センサ175a、175aの出力から計算した開閉角度θの時間的変化を追跡し、制御レジスタ207に開閉角度θが拡大する開方向を示す制御データまたは縮小する閉方向を示す制御データを記憶する。
EC171は、所定のサンプリング周期で制御レジスタ207のデータを更新する。DC/DCコンバータ189は、EC171が使用モード制御をするために必要なデバイスやEC171の機能ブロックに対して、スリープ状態のときも電力を供給する。図1、図2、図5に示した構成は、本発明を説明するための例示であり、デバイスの配置、デバイスの接続、およびデバイスの種類などを本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した電子機器も本発明の範囲に含む。
[使用モード]
図3は、ノートPC10が備える使用モードを説明するための図である。使用モードは、ラップトップ・モード、テント・モード、スタンド・モード、タブレット・モードおよびブック・モードを含む。図3(A)は、開閉角度が一例としての0度に対応するクローズ・モードを示している。クローズ・モードでは、タッチスクリーン103およびキーボード107が対向する。クローズ・モードでは、通常の設定において、ノートPC100がパワー・オフ状態またはスリープ状態に遷移して動作を停止する。クローズ・モードの他の設定の例では、ノートPC100に外部ディスプレイ、外部マウス、および外部キーボードなどが接続されてパワー・オン状態に遷移する。
図3(B)は、開閉角度θが一例としての0度<θ<190度に対応する、ラップトップ・モードを示している。ラップトップ・モードでは、ノートPC100をキーボード107およびタッチパッド109を使って操作することができる。ラップトップ・モードでは、タッチスクリーン103に入力することもできる。図3(C)は開閉角度θが一例としての190度≦θ<360度の範囲に対応するテント・モードを示し、図3(D)は開閉角度θがテント・モードと同じ範囲のスタンド・モードを示している。
テント・モードとスタンド・モードは、ディスプレイ筐体101の天地方向が異なる。EC171は加速度センサ175aの出力から、相対的に側面101aが天を向いているときはスタンド・モードと判断し、相対的に側面101cが天を向いているときはテント・モードと判断することができる。図3(E)は、開閉角度が一例としての360度に対応するタブレット・モードを示している。タブレット・モードでは、背面101e、105eが対向する。ブック・モードについては後に図10を参照して説明する。
EC171は、開閉角度θおよびタッチスクリーン方向から新たな使用モードを認識すると、基本的なデバイスに対して使用モード制御をする。EC171は、新たな使用モードを認識したときに、必要に応じてタッチスクリーン方向に画面の上下方向が一致するように自動回転制御をする。EC171は、新たな使用モードを認識したときに、必要に応じてスピーカー131a〜131dのパンニングを変更する。
またEC171は、新たな使用モードを認識したときに、必要に応じてマイクロフォン・ペア125a、125bとマイクロフォン・ペア126a、126bのいずれかを選択して、一方をイネーブルに設定し、他方をディスエーブルに設定する。さらにEC171は、テント・モード、スタンド・モードおよびタブレット・モードのいずれかを認識したときは、キーボード107およびタッチパネル109をディスエーブルに設定するとともに、タッチスクリーン103に自動的にソフトウェア・キーボードを表示する。EC171は、このような基本的なデバイスの使用モード制御に加えて、以下に説明するように制御テーブル205と制御レジスタ207を使った本実施の形態にかかる特別な使用モード制御をする。
[制御テーブル]
図4は、制御テーブル205の構成の一例を説明するための図である。制御テーブル205は、制御テーブル205a〜205eを含んでいる。制御テーブル205aは、変動する開閉角度θに対して複数の角度レンジを関連づけている。制御テーブル205aは、一例として角度レンジ0〜8に対して、エントリー角度、イグジット角度、調整幅、および保持時間のフィールドを備えている。
エントリー角度は、対応する角度レンジを画定する開閉角度θの最低の基準値を示し、イグジット角度は対応する角度レンジを画定する開閉角度θの最大の基準値を示している。調整幅は、隣接する角度レンジとの間で開閉角度θが変動する際のヒステリシスを提供する。たとえば制御テーブル205aは、角度レンジ3についてエントリー側とイグジット側にそれぞれ10度の調整幅を有する。開閉角度θが増加して角度レンジ2から角度レンジ3に遷移する際にEC171は、角度レンジ3のエントリー角度135度に上限幅10度を適用した145度になったときに角度レンジを3に特定する。
EC171は、一旦角度レンジを3に特定した後は、開閉角度θが角度レンジ3のエントリー角度135度に下限幅10度を適用した125度になるまで角度レンジ3を維持し、開閉角度θが125度未満になったときに角度レンジを2に特定する。角度レンジ3と角度レンジ4の間の遷移には、同様に角度レンジ4のエントリー角度172度に調整幅を適用する。したがって、各角度レンジに対する開閉角度θは、エントリー角度に対して調整幅を適用した範囲に存在することになる。
調整幅を設けることで、角度レンジの境界で頻繁に開閉角度θが変動する場合にも、角度レンジがそれに応じて変化することを防ぐことができる。保持時間は、一旦特定の角度レンジを認識した後に、他の角度レンジを認識するまでの遅延時間に相当する。保持時間は、たとえば、開閉角度θが0度から360度まで連続的に所定の速度で変化する際にEC171が、途中の角度レンジを認識しないようにする。
制御テーブル205bは、開閉角度θとプロセッサのパフォーマンス・レベルを関連づけた制御データを記述する。サーマル・マネジメントについては、図6、図7を参照して後に説明する。制御テーブル205cはEC171が、使用モードの特定おおび画面の表示制御をするために参照する。制御テーブル205cは、各角度レンジに対して、タッチスクリーン方向、回動方向と画面制御、およびブック・モード画面制御のフィールドを含んでいる。
タッチスクリーン方向のフィールドは、4つの側面101a〜101dのいずれかのタッチスクリーン方向と角度レンジに関連づけた使用モードの識別子を記述している。回動方向と画面制御のフィールドは、ディスプレイ筐体101の回動方向と、角度レンジ1における画面の表示/非表示を関連づけた制御データおよび角度レンジ4における画面の表示方向を関連づけた制御データを記述している。ブック・モード画面制御のフィールドは、角度レンジ6における画面の自動回転機能のディスエーブルを示す制御データおよび角度レンジ7における画面の自動回転機能のイネーブルを示す制御データを含んでいる。角度レンジ1、4、6、7における画面制御については後に説明する。
制御テーブル205cは角度レンジが0のときに、いずれのタッチスクリーン方向でも、クローズ・モードであることを記述している。角度レンジ1〜4と角度レンジ6、7は開閉角度θが重複している。したがって、特定の開閉角度θのときは、複数の角度レンジが対応する場合がある。制御テーブル205cは、角度レンジが1〜4のときに、ディスプレイ筐体101の側面101a、101cのいずれかが天を向いているときはラップトップ・モードであることを記述している。制御テーブル205cは角度レンジが6または7のときに、側面101b、101dのいずれかが天を向いているときはブック・モードであることを記述している。
通常のラップトップ・モードの開閉角度θでは、側面101aが天を向くが、側面101cが天を向く場合は、テント・モードと角度レンジで区別してラップトップ・モードとしている。ただし、角度レンジ4で側面101cが点を向く場合にテント・モードにすることでもよい。制御テーブル205cは角度レンジが5のときに、ディスプレイ筐体101の側面101aが天を向いているときはスタンド・モードで、側面101cが天を向いているときはテント・モードであることを記述している。制御テーブル205c、角度レンジが8のときに、いずれのタッチスクリーン方向でも、タブレット・モードであることを記述している。
制御テーブル205dは、テント・モードのときに、近接センサ133の出力でアンテナが放射する電磁波を自動的に抑制するSAR対策機能をディスエーブルにする制御データを記述している。アンテナの制御については後に説明する。制御テーブル205eは、タブレット・モードのときに、特別なスリープ制御と通信制御をイネーブルにする制御データを記述している。特別なスリープ制御と通信制御については後に説明する。
制御テーブル205を構成するレコードおよびフィールドの項目および制御データは、本発明の説明のための例示であり、本発明の思想を逸脱しない範囲で他の値を採用することができる。制御テーブル205は、EC171が使用モード制御のために実行するファームウェア201のデータ構造から分離して構成しているが、変更する可能性が少ない保持時間などは制御テーブル205に記述しないで、ファームウェア201のコードに組み込むようにしてもよい。
[サーマル・マネジメント]
つぎに、使用モード制御の一部を構成するサーマル・マネジメントについて説明する。ノートPC100は、排気口123が側面105cに形成されており、図7(A)、に示すように、開閉角度θが180度に近付くと、排気口123から放出する空気の流れが対向するディスプレイ筐体101の側面101cで妨げられる。図7(B)に示すように、開閉角度θが180度のときに排気口123の閉塞率が最大になる。排気口123が閉塞状態に陥って空気抵抗が増加すると、放熱ファン183の放熱能力が低下する。
排気口123からの空気の放出が妨げられない状態をサーマル・マネジメントに関する標準状態という。ファームウェア201を実行するEC171は、ノートPC100が標準状態で存在するときにTAT203を参照して、サーマル・マネジメントを行う。ファームウェア201は、排気口123が閉塞状態のときに制御テーブル205bを参照してサーマル・マネジメントを行うコードを含む。なお、側面105cに吸気口が形成されている場合も閉塞状態が発生するため、EC171は以下に説明する方法と同じようにサーマル・マネジメントをすることができる。
図6は、放熱システム300をシステム筐体15の内部に配置した様子を模式的に示す平面図である。放熱システム300は、温度センサ173a〜173e、ファン・チャンバ301、遠心式の放熱ファン183、ヒート・パイプ303、ヒート・シンク305、受熱部307、309を含んで構成されている。受熱部307、309の下面には、CPU151、GPU153が接触し、上面にはヒート・パイプ303が接触している。ヒート・パイプ303は、ヒート・シンク305の上板にも接触している。
放熱ファン183が生成した空気流は、背面105aの吸気口、筐体内部、ファン・チャンバ301、ヒート・シンク305、および排気口123で構成する空気流路を通過する。放熱ファン183は、受熱部307、309から受け取った熱だけでなく、システム筐体105の内部に収納された他のデバイスの熱も放出する。図6は本発明の適用が可能な放熱システムの一例を示しており、本発明はここに示す構造に限定する必要はない。たとえば、放熱ファン183のタイプは遠心式に限定する必要はない。さらに、放熱ファン183の数や受熱部の数も図6に例示するものに限定する必要はない。ここに示した温度センサ173a〜173eの位置および数は例示であり、システムに応じて位置および数を自由に選定することができる。
放熱ファン183が回転するとシステム筐体105の内部が負圧になり、それらの開口部から空気が流入して生成された空気流が電子デバイスの熱を拡散し、排気口123を通じて放出される。TAT203には、標準状態でのサーマル・マネジメントのために、温度センサ173a〜173eの閾値と放熱ファン183のステップ状の回転速度が関連付けられている。TAT203を利用したパフォーマンス優先のサーマル・マネジメントでは、EC171は、いずれかの温度センサの検出温度が閾値の上限を超えると放熱ファン183の回転速度を上昇させ、すべての温度センサの検出温度が閾値未満になったときに回転速度を低下させる。回転速度を最大にしても温度が上昇するときは、パフォーマンス制御をする。
静寂性または消費電力を優先したサーマル・マネジメントでは、EC171は、いずれかの温度センサの検出温度が閾値の上限を超えるとパフォーマンス・レベルを低下させ、すべての温度センサの検出温度が閾値未満になったときにパフォーマンス・レベルを復帰させる。パフォーマンス・レベルを所定値まで下げても温度が上昇するときは、放熱ファン183の回転速度を上昇させる。
排気口123および吸気口は、ノートPC100が標準状態のときに、放熱システム300が所定の放熱能力を有するように開口面積が決定されている。排気口123が閉塞状態になると放熱能力が低下して、デバイスが故障したりシステム筐体105の表面温度が上昇したりする。しかし、閉塞状態を認識しないで行うTAT203を利用した標準状態のサーマル・マネジメントでは、放熱ファン183の回転速度を上昇させたり、パフォーマンス・レベルを下げたりしても、デバイスやシステム筐体105の温度を基準値以下に収めることはできない。
制御テーブル205bは、一例において開閉角度θが165度以下および196度以上のときは、標準状態と認識してパフォーマンス・レベルを低下させない。制御テーブル205bには、開閉角度θが166〜195度の範囲でパフォーマンス・レベルを低下させる制御データを記述している。制御テーブル205bは開閉角度θが180度に近い176度〜185度の範囲では、パフォーマンス・レベルを最低にする制御データを記述している。制御テーブル205bはまた、開閉角度θが180度に近付くにしたがって、パフォーマンス・レベルが低下するような制御データを記述している。EC171は、開閉角度θが166度から195度の範囲のときに、制御テーブル205bを参照して所定の値までパフォーマンス・レベルを低下させる。
[画面の制御]
つぎに、図8、図9、図10を参照して使用モード制御の一部を構成する画面制御について説明する。ノートPC100は、図8に示すように角度レンジ1でディスプレイ筐体101がわずかに開いた状態の場合がある。この状態に至るまでには2つのユーザ・シナリオを想定することができる。ユーザは、クローズ・モードにするときにノートPCを使用しない場合が一般的であるため、システムがS3ステートまたはS4ステートのようなスリープ状態に遷移するようにノートPC100を設定する。たとえばラップトップ・モードで使用していたノートPC100を、オフィスから会議室まで持ち運ぶとき、クローズ・モードにするとシステムがスリープ状態に遷移するため会議室で使用する際にレジューム時間が煩わしいと感じる。
ユーザはその都度、クローズ・モードのときにスリープ状態に遷移しないような設定をすることにもわずらわしさを感じる。このときユーザはスリープ状態への遷移を避けるため、図8に示すように、ラップトップ・モードで使用している状態から、ディスプレイ筐体101を矢印B方向に回動させて、ディスプレイ筐体101をわずかに開けた状態で持ち運ぶことがある。
この状態では、ユーザが画面をみる必要がないと想定することができる。EC171は、制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して角度レンジが1で回動方向が閉方向と認識したときは、それまでタッチスクリーン103に表示していた画面を消す。このときEC171は角度レンジが0にならない限りシステムのパワー・オン状態を維持する。これによりノートPC100は、スリープ状態への遷移を回避しながら、移動中の消費電力を低減することができる。その後角度レンジが1から2に遷移するときは、EC171はタッチスクリーン103に画面を表示する。
他のユーザ・シナリオでは、ユーザがクローズ・モードでかつスリープ状態に遷移しているノートPC100を持ち運んでいるような場合に、ディスプレイ筐体101を矢印A方向に回動させてディスプレイ筐体101を角度レンジ1となるようにわずかだけ開放してから画面を確認する場合がある。クローズ・モードからディスプレイ筐体101がわずかに開かれたときは、ユーザが画面をみたい状況であると想定することができる。EC171は、制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して角度レンジが1で回動方向が開方向と認識したときは、それまでクローズ・モードで消えていたタッチスクリーン103に画面を表示する。クローズ・モードのときにスリープ状態に遷移しているときに、EC171はシステムをウェイクアップさせてから画面を表示する。
ノートPC100は、ラップトップ・モードにおいて図9に示すように、角度レンジ4の状態でノートPC100を使用する場合がある。このときも回動方向により2つのユーザ・シナリオを想定することができる。ひとつは、ラップトップ・モードで使用していたユーザ401が、画面を対面しているユーザ403に見せたい場合に、ディスプレイ筐体101を矢印A方向に回動させて開閉角度θを大きくし、角度レンジ4にする場合を想定することができる。このとき、タッチスクリーン103が表示する画面の方向がユーザ401からユーザ403を向くように自動的に反転すると都合がよい。
EC171は、制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して角度レンジが4で回動方向が開方向と認識したときは、それまで側面101aが上になるように表示していた画面、すなわち側面101aを向く画面を、側面101cを向くように制御する。これにより、ユーザ401がラップトップ・モードでそれまで見ていた画面をユーザ403にみせるときに、ノートPC100の全体を回転させる必要がなくなる。
角度レンジ4に関する他のユーザ・シナリオとして、テント・モードまたはスタンド・モードからラップトップ・モードに遷移する状態を想定することができる。テント・モードまたはスタンド・モードからラップトップ・モードに遷移する場合は、ディスプレイ筐体101が矢印Bのように閉方向に回動する。テント・モードでは画面が側面101cを向くように表示され、スタンド・モードでは画面が側面101aを向くように表示される。角度レンジ4は、開閉角度θが180度の上下近辺にあり、自動回転制御ではタッチスクリーン方向の検出が安定しなかったり、ユーザの意図が反映できなかったりする。
本実施の形態においては、ラップトップ・モードのなかで開閉角度θが最も大きい角度レンジ4に閉方向の回動で遷移したときは、ユーザがラップトップ・モードの方向の画面をみたい場合であると想定する。EC171は、制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して、角度レンジが4で回動方向を閉方向と認識したときは、自動回転機能をディスエーブルにして画面が側面101aを向くように制御する。このようにEC171は角度レンジ1、4に遷移するときの回動方向からユーザの操作の意図を推定して、希望に合致するように画面の表示を制御することができる。
ノートPC100は、図10(A)、(B)に示すようにディスプレイ筐体101とシステム筐体105が左右に開いてタッチスクリーン103がユーザに対して縦長に向く場合がある。クローズ・モードまたはタブレット・モード以外の使用モードで、側面101bまたは側面101dが天を向く姿勢をブック・モードという。一例で、加速度センサ175aはX−Y平面をディスプレイ筐体101の平面に平行に配置し、加速度センサ175bはX−Y平面をシステム筐体105の表面に平行になるように配置している。EC171は、加速度センサ175aの出力からディスプレイ筐体101の4つの側面101a〜101dのいずれが天を向いているかを判断して画面の自動回転制御をする。
ブック・モードに至るときは、角度レンジの違いにより2つのユーザ・シナリオを想定することができる。図10(A)は、角度レンジが6のときに、側面101dが天を向いている様子を示している。このとき、開閉角度θは角度レンジ7に比べて狭い。ユーザはオフィスにおいてラップトップ・モードで使用しているときに、角度レンジ6にしてから会議室に持ち込み、開閉角度θを大きくしてラップトップ・モードで使用することを想定することができる。
自動回転制御では、ブック・モードのときに画面が側面101b、101dを向く。側面101dが天を向いているタッチスクリーン103に画面を表示した状態から、ラップトップ・モードに遷移して側面101aが天になると、システムは自動回転機能で画面の方向を変更する。このときラップトップ・モードでただちに使用したいユーザに煩わしさを与える。EC171は、制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して角度レンジ6でかつブック・モードを認識したときは、画面の向きをブック・モードに遷移する前の状態に維持するように自動回転機能をディスエーブルにする。
ブック・モードでは、加速度センサ175a、175bは、それぞれのX−Y平面の重力方向に対する角度が等しくなって開閉角度θが計算できなくなる。EC171は、ディスプレイ筐体101の天地方向の向きと、開閉角度θが計算できなくなる直前の加速度センサ175a、175bの出力から、ブック・モードを認識することができる。
他のユーザ・シナリオとして、図10(B)は、角度レンジが7のときに、側面101dが天を向いている様子を示している。この場合は、角度ID6に比べて開閉角度θが大きいため、ユーザは画面を縦長に表示して、例えば、縦書きの文章を表示したり、縦長表示に適したコンテンツを閲覧したりしていると想定することができる。EC171は制御テーブル205cと制御レジスタ207を参照して、角度レンジ7でかつブック・モードを認識したときは、画面の自動回転機能をイネーブルにして、画面の方向がディスプレイ筐体101の側面101bまたは101dの方向に一致するように制御する。
[アンテナの制御]
つぎに、使用モード制御の一部を構成するアンテナの制御について説明する。EC171はSARを低減するために、近接センサ133が人体を検出したときに送信出力を低下させたり、送信を停止したりするように無線モジュール159を制御する。近接センサ133は人体以外に導電性の物体にも反応する。テント・モードでは、側面101aが机上面に接触しているため、机上面の材質によっては近接センサ133が動作する。しかしテント・モードでは、人体がアンテナ129a〜129dに接触する可能性はないと想定できる。EC171は、テント・モードのときは、近接センサ133が動作しても送信能力を低下させないで、不必要な通信パフォーマンスの低下を防ぐことができる。
[スリープ制御]
つぎに、使用モード制御の一部を構成するタブレット・モードでのスリープ制御を説明する。タブレット・モードは、タッチスクリーン103は表面にあるがクローズ・モードと似たような外形であるため、鞄に入れたり、手で持ち運んだりするのに都合がよい。タブレット・モードは、パワー・オン状態であることが基本であるため、使用していないときは消費電力が無駄になる。EC171は、加速度センサ175a、175bの振動パターンや入力イベントなどから、ユーザが手に持って使用しているか、あるいは、使用しないで持ち運んでいるかを判断する。EC171は、タブレット・モードで、かつ、持ち運んでいると判断したときは、システムをスリープ状態に遷移させることができる。
このときEC171は、Windows 8(Windowsは登録商標)で搭載しているコネクテッド・スタンバイ(Connected Standby)を有効にするようにシステムに指示することができる。コネクテッド・スタンバイが有効になると、スリープ状態のときに、システムが一定時間ごとにウェイクアップして通信を行い、通信が終了するとスリープ状態に遷移することで、バックグラウンドの通信を維持することができる。
[使用モード制御の手順]
図11は、ノートPC100が使用モード制御をするときの動作手順を示すフローチャートである。ブロック501でノートPC100は、いずれかの使用モードに遷移しており、制御レジスタ207はEC171が取得したその時点での制御データを記憶している。EC171は、制御レジスタ207と制御テーブル205を参照してデバイスの制御をしている。
ブロック503でユーザが、ノートPC100の開閉角度θを変更したり、天地方向を変更したりする。ブロック505でEC171は制御レジスタ207に制御データを定期的に記憶する。ブロック507でEC171は、制御テーブル205aを参照して、開閉角度θが所定の角度レンジのエントリー角よりも大きくなり、かつ、保持時間が経過したと判断したときに当該角度レンジを新たな角度レンジと認識して制御レジスタ207に識別子を記憶する。特定の開閉角度θが複数の角度レンジに帰属する場合は、制御レジスタ207に複数の角度レンジの識別子を記憶する。
EC171はブロック509で、制御テーブル205cを参照して、新たな使用モードを特定し制御レジスタ207にその識別子を記憶する。ブロック511でEC171は基本的なデバイスに対して必要な範囲で使用モード制御をする。ブロック513でEC171は、制御レジスタ207と制御テーブル205bを参照して、開閉角度θに基づく特別なサーマル・マネジメントが必要だと判断したときはブロック551に移行する。
ブロック551でEC171は、開閉角度θの大きさに応じたパフォーマンス・レベルを選択し、パフォーマンス制御をする。EC171は、選択したパフォーマンス・レベルを設定したあとは、TAT203に基づいてサーマル・マネジメントを行うことができる。ブロック515でEC171は、制御レジスタ207と制御テーブル205cを参照して、角度レンジ1、4、6、7のいずれかを認識し、さらに特別な画面の制御が必要だと判断したときはブロック553に移行する。
ブロック553でEC171は、角度レンジが1または4のときは、さらに回動方向を判断して画面の制御をする。また、ブック・モードで角度レンジが6または7のときは、画面の自動回転機能をイネーブルまたはディスエーブルに設定する。ブロック517でEC171は、制御レジスタ207と制御テーブル205dを参照してテント・モードを認識し、さらに特別なアンテナ制御が必要だと判断したときは、ブロック555に移行する。ブロック555でEC171は、近接センサ133の動作により無線モジュール159の出力を低下させるSAR対策機能をディスエーブルに設定する。
ブロック519でEC171は、制御レジスタ207と制御テーブル205eを参照してタブレット・モードを認識し、さらに特別なスリープ制御が必要だと判断したときはブロック557に移行する。ブロック557でEC171は、加速度センサ175aまたは175bの出力や入力デバイス177からの入力イベントがないことなどからユーザがノートPC100を持ち運んでいると判断したときは、スリープ状態に遷移させることができる。さらに、EC171は、コンネクティッド・スタンバイを有効にすることができる。
図11に示した手順は、本実施の形態の一例を示すものであり、すべてが本発明にとって必須の要素ではなく、また、順番も本発明の思想を逸脱しない範囲で変更することができる。たとえば、ブロック513からブロック519までの手順の順番は任意に決めることができる。また、制御テーブル205が記述するレコード、フィールド、または制御データを変更することで、EC171はそれに応じた使用モード制御を行うことができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
100 マルチ・ユース・モードのノートPC
101 ディスプレイ筐体
101a ディスプレイ筐体の背面
101b〜101e ディスプレイ筐体の側面
103 タッチスクリーン
105 システム筐体
121a、121b ヒンジ機構
123 排気口
133 近接センサ
205、205a〜205e 制御テーブル
207 制御レジスタ

Claims (20)

  1. 筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    ディスプレイを実装するディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体にヒンジ機構で結合したシステム筐体と、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    所定の前記開閉角度の範囲に設定した複数の角度レンジと各角度レンジに関連付けた前記使用モードの識別子とデバイスを制御するための制御データを含む制御テーブルと、
    前記開閉角度と前記制御テーブルに基づいて認識したいずれかの前記使用モードに適応するように前記デバイスの動作を制御する制御部と
    を有する電子機器。
  2. 前記制御テーブルが、前記制御部を構成するプログラムから独立したデータ構造で、かつ、前記プログラムから独立して書き換えが可能なように不揮発性メモリに記憶されている請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記使用モードが前記ディスプレイを閉じたクローズ・モードと前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の背面が対向するタブレット・モードを含み、前記ヒンジ機構が前記クローズ・モードと前記タブレット・モードの間で前記ディスプレイ筐体を連続的に回動させることが可能な請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記識別子がさらに前記ディスプレイ筐体の天地方向に関連付けられている請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器が前記ディスプレイ筐体および前記システム筐体またはいずれか一方の側面に形成した通気口を通じて放熱をする放熱ファンを含み、前記制御テーブルが前記開閉角度と前記電子機器の発熱量を関連付けた制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  6. 前記電子機器がプロセッサを含み、前記制御テーブルが前記開閉角度と前記プロセッサのパフォーマンス・レベルを関連付けた制御データを含む請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記制御テーブルが所定の前記角度レンジと前記ディスプレイ筐体の回動方向に対して関連付けた画面の表示または非表示を示す制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  8. 前記所定の角度レンジが前記クローズ・モードの角度レンジに隣接し、前記制御データは前記回動方向が閉方向のときは前記画面の非表示を示し前記回動方向が開方向のときは前記画面の表示を示す請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記制御テーブルが180度の前記開閉角度を含む所定の前記角度レンジと前記ディスプレイ筐体の所定の回動方向に関連付けた画面の表示方向の反転を示す制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  10. 前記使用モードが前記システム筐体に搭載するキーボードからの操作に適したラップトップ・モードを含み、前記制御テーブルが180度の前記開閉角度を含む所定の前記角度レンジと前記ディスプレイ筐体の所定の回動方向に関連付けた画面の表示方向を前記ラップトップ・モードでの表示方向に一致させる制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  11. 前記使用モードが前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体を左右に開いた状態のブック・モードを含み、前記制御テーブルは前記ブック・モードでかつ第1の前記角度レンジのときに画面の自動回転機能をディスエーブルに設定し、前記第1の角度レンジより前記開閉角度が大きい第2の角度レンジのときに前記自動回転機能をイネーブルに設定する制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  12. 前記電子機器が前記ディスプレイ筐体の端部にアンテナと物体の接近を検出する近接センサを搭載し、前記使用モードが前記ディスプレイと前記システム筐体が搭載するキーボードを上に向けて机上面にテント状に配置したテント・モードを含み、前記制御テーブルが前記テント・モードのときに前記近接センサの出力で前記アンテナの出力を低下させるSAR対策機能をディスエーブルにする制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  13. 前記電子機器が振動センサを搭載し、前記制御テーブルが前記タブレット・モードの間に前記振動センサの出力から前記電子機器が移動中と判断したときに前記電子機器をスリープ状態に遷移させる制御データを含む請求項3に記載の電子機器。
  14. 筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    筐体から放熱する放熱ファンと、
    側面に前記放熱ファンが生成した空気流が通過する通気口を形成したシステム筐体と、
    前記システム筐体の端部にヒンジ機構で結合したディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    前記通気口に閉塞状態をもたらす所定の前記開閉角度を認識したときに、前記電子機器の発熱量を低下させる制御部と
    を有する電子機器。
  15. 筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    システム筐体と、
    ディスプレイを搭載し前記システム筐体にヒンジ機構で結合してクローズ状態から開くことが可能なディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    前記ディスプレイ筐体が前記クローズ状態と所定の前記開閉角度の範囲にあるときに、前記ディスプレイ筐体の回動方向に基づいて前記ディスプレイの画面を表示または非表示に制御する制御部と
    を有する電子機器。
  16. 筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    ディスプレイを搭載するディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体にヒンジ機構で結合したシステム筐体と、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    前記ディスプレイ筐体の重力に対する向きを検出する方向センサと、
    前記角度センサの出力と前記方向センサの出力から前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体が左右に開かれた状態を認識したときに画面の自動回転機能をディスエーブルにする制御部と
    を有する電子機器。
  17. 筐体の回動により複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    ディスプレイを搭載するディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体の端部に配置したアンテナと、
    前記アンテナに対する物体の接近を検出する近接センサと、
    前記ディスプレイ筐体にヒンジ機構で結合したシステム筐体と、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    前記ディスプレイ筐体の重力に対する向きを検出する方向センサと、
    前記角度センサの出力と前記方向センサの出力から前記近接センサの出力により前記アンテナの出力を自動的に低下させるSAR対策機能をディスエーブルにする制御部と
    を有する電子機器。
  18. 筐体の回動によりラップトップ・モードとタブレット・モードを含む複数の使用モードで利用することが可能な電子機器であって、
    ディスプレイを搭載するディスプレイ筐体と、
    前記ディスプレイ筐体にヒンジ機構で結合したシステム筐体と、
    前記電子機器に生じた振動を検出する振動センサと、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する角度センサと、
    前記角度センサの出力から前記タブレット・モードを認識し、前記振動センサの出力から前記電子機器が移動中であると認識したときに前記電子機器をスリープ状態に遷移させる制御部と
    を有する電子機器。
  19. システム筐体とディスプレイを実装するディスプレイ筐体がヒンジ機構で結合され前記ヒンジ機構を回動させて複数の使用モードで利用することが可能な電子機器が搭載するデバイスを前記電子機器が制御する方法であって、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出するステップと、
    所定の前記開閉角度の範囲に設定した複数の角度レンジと各角度レンジに関連付けた前記使用モードの識別子と前記デバイスを制御するための制御データを含む制御テーブルを提供するステップと、
    前記開閉角度と前記制御テーブルに基づいて認識したいずれかの前記使用モードに適応するように前記デバイスを制御するステップと
    を有する方法。
  20. システム筐体とディスプレイを実装するディスプレイ筐体がヒンジ機構で結合され前記ヒンジ機構を回動させて複数の使用モードで利用することが可能な電子機器に、
    前記ディスプレイ筐体と前記システム筐体の開閉角度を検出する機能と、
    所定の前記開閉角度の範囲に設定した複数の角度レンジと各角度レンジに関連付けた前記使用モードの識別子とデバイスを制御するための制御データを含む制御テーブルを参照する機能と、
    前記開閉角度と前記制御テーブルに基づいて認識したいずれかの前記使用モードに適応するように前記デバイスを制御する機能と
    を実現させるためのコンピュータ・プログラム。
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