JP2014235544A - 電子機器および入力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバーチブル型コンピュータに対する、ユーザによる誤操作を抑制できる電子機器を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、第1の筐体はハードウェアキーボードが配置された上面を有する。第2の筐体は、ディスプレイが配置された前面を有し、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される。第1制御手段は、前記第1位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を有効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にする。第2制御手段は、前記第1位置に設定された場合、前記画面に表示されるソフトウェアキーボードに対する操作を無効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ソフトウェアキーボードに対する操作を有効にする。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、キーボード入力可能な電子機器および該機器に適用される入力制御方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータの多様化が進み、ノートブック(ラップトップ)型パーソナルコンピュータとタブレット型コンピュータの両方に対応する形状をとることができるコンバーチブル型コンピュータが開発されている。コンバーチブル型コンピュータは、そのスタイルをノートブックモードとタブレットモードの2つのスタイル(2つのモード)間で変更することができる。
コンバーチブル型コンピュータは、例えば、タッチスクリーンディスプレイが設けられた筐体とハードウェアキーボードが設けられた筐体とを備え、これら2つの筐体の配置を変更することによって、ノートブックモードとタブレットモードのいずれかのモードで利用することができる。
特開2013−25420号公報
このようなコンバーチブル型コンピュータでは、2つの筐体の配置がずれてしまうことによってハードウェアキーボードのキーが意図せず押されてしまうことや、2つの筐体の配置が変更される際に、ユーザがハードウェアキーボードやタッチスクリーンディスプレイに意図せず触れてしまうこと等によって、誤った操作が入力される可能性がある。
本発明は、コンバーチブル型コンピュータに対する、ユーザによる誤操作を抑制できる電子機器および入力制御方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、電子機器は、第1の筐体、第2の筐体、第1制御手段、および第2制御手段を具備する。第1の筐体は、ハードウェアキーボードが配置された上面を有する。第2の筐体は、ディスプレイが配置された前面を有する第2の筐体であって、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される。第1制御手段は、前記第1位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を有効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にする。第2制御手段は、前記第1位置に設定された場合、前記画面に表示されるソフトウェアキーボードに対する操作を無効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ソフトウェアキーボードに対する操作を有効にする。
実施形態に係る電子機器のポータブルモード、ラップトップモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す斜視図。 同実施形態の電子機器に設けられた、ベースユニットとディスプレイユニットとの関係を説明するための図。 同実施形態の電子機器のシステム構成を示すブロック図。 同実施形態の電子機器によって実行されるキー入力制御プログラムの機能構成を示すブロック図。 同実施形態の電子機器によって、モードに基づいてハードウェアキーボードおよびソフトウェアキーボードが制御される例を説明するための図。 同実施形態の電子機器によって実行されるラップトップモードへの遷移処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行されるタブレットモードへの遷移処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行されるポータブルモードへの遷移処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器の外観の別の例を説明するための斜視図。 図9の電子機器に設けられた、ベースユニットとディスプレイユニットとの関係を説明するための図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器の3つのモード(スタイル)、ポータブルモード、ラップトップモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す。この電子機器は、例えば、コンバーチブルコンピュータ10として実現されている。コンバーチブルコンピュータ10は、図1の上部に示すポータブルモード、図1の中央部に示すラップトップモード、または図1の下部に示すタブレットモードのいずれかのモードに対応するスタイルで使用される。
このコンバーチブルコンピュータ10は、ベースユニット11と、ディスプレイユニット12と、ヒンジ部材18とを備えている。ベースユニット11は、通信モジュール、センサ、他の各種電子部品等を収容する薄い矩形状の筐体(第1の筐体)を有している。ベースユニット11の上面にはキーボード13が配置されている。
ディスプレイユニット12は、プロセッサ、メモリ、他の各種電子部品等を収容する薄い矩形状の筐体(第2の筐体)を有している。ディスプレイユニット12には、ディスプレイ17の表示面(画面)がディスプレイユニット12の前面に位置するように配置されている。このディスプレイ17は、ディスプレイ17の画面上のペン又は指の位置を検知可能なタッチスクリーンディスプレイによって実現されている。
ディスプレイユニット12は、図1の上部のポータブルモードのスタイルに対応する第1位置と、図1の中央部のラップトップモードのスタイルに対応する第2位置と、図1の下部のタブレットモードのスタイルに対応する第3位置とのいずれかに設定される。より詳しくは、ディスプレイユニット12(第2の筐体)は、ディスプレイ17の画面が露出されずに、ベースユニット11(第1の筐体)の上面全体がディスプレイユニット17の画面で覆われる上述の第1位置(ポータブルモード)、ディスプレイ17の画面およびベースユニット11の上面が露出される上述の第2位置(ラップトップモード)、またはディスプレイ17の画面が露出され且つベースユニット11の上面の少なくとも一部がディスプレイユニット12の背面で覆われる上述の第3位置(タブレットモード)のいずれかに設定される。
また、ディスプレイユニット12にはヒンジ部材18の上端部が取り付けられ、ベースユニット11には当該ヒンジ部材18の下端部が取り付けられている。換言すると、ベースユニット11とディスプレイユニット12とは、ヒンジ部材18を介して結合されている。このヒンジ部材18には、例えば、布やゴムのように変形が容易な素材が用いられ、またその一部には、ラップトップモード時にディスプレイユニット12を背面から支持するための、鉄板のような芯材が含まれている。
ユーザは、コンバーチブルコンピュータ10が、ポータブルモード、ラップトップモードおよびタブレットモードの内のいずれかのモードから、これら3つのモードの内の別のモードに変更されるように、ディスプレイユニット12の位置(すなわち、ベースユニット11とディスプレイユニット12との配置)を変更することができる。
ポータブルモードは、コンバーチブルコンピュータ10が使用されない場合や、コンバーチブルコンピュータ10が持ち運びされる場合等に用いられる。ポータブルモードでは、タッチスクリーンディスプレイ17やハードウェアキーボード13が露出されていないので、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ17やハードウェアキーボード13を用いた操作を行わない。
ラップトップモードにおいては、コンバーチブルコンピュータ10は、例えば机上のような水平面上に置かれた状態で使用される。ユーザは、通常のラップトップ(ノートブック)コンピュータと同様にハードウェアキーボード13やタッチスクリーンディスプレイ17を用いた操作を行う。
タブレットモードでは、コンバーチブルコンピュータ10は、例えば、ユーザの片手または両手で持たれた状態や、机上のような水平面上に置かれた状態で使用される。ユーザは、例えば、コンバーチブルコンピュータ10を左手で把持し、右手でディスプレイ17の画面上をタッチ操作する。より具体的には、ユーザは、例えば、コンバーチブルコンピュータ10を左手で把持し、右手でディスプレイ17の画面に表示されたソフトウェアキーボードのような各種のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)に対する操作を行う。
図2を参照して、各モードにおける、ベースユニット11とディスプレイユニット12との間の関係の例について説明する。
ポータブルモードでは、ヒンジ部材18によって、例えばディスプレイユニット12の背面のほぼ全体が覆われる。ポータブルモードでは、同様にして、ヒンジ部材18がベースユニット11の背面を覆うように設けられてもよい。つまり、ポータブルモードでは、ヒンジ部材18は、ディスプレイユニット11の背面とベースユニット11の背面とを保護するためのカバーとして用いられる。
ラップトップモードでは、ヒンジ部材18内に設けられる、鉄板のような芯材18Aが、ディスプレイユニット12をベースユニット11上に起立させるために、当該ディスプレイユニット12を背面から支える支持部材として用いられる。
さらに、タブレットモードでは、ヒンジ部材18は、ディスプレイユニット12の背面とベースユニット11の上面との間に、二つに折り畳まれて挟み込まれる。
コンピュータ10のモードを検出するため、図2に示すように、ディスプレイユニット12には磁石12Aが組み込まれ、ベースユニット11には第1磁気センサ23と第2磁気センサ24とが組み込まれている。磁石12Aは、例えば、ディスプレイユニット12内において、ベースユニット11に近接し得る位置に配置されている。また、例えば、第1磁気センサ23は、ポータブルモード時の磁石12Aの近接を検出し得る位置(第4位置)に配置され、第2磁気センサ24は、ラップトップモード時の磁石12Aの近接を検出し得る位置(第5位置)に配置されている。
本コンピュータ10では、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のそれぞれに磁石12Aが近接しているか否か、すなわち、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のそれぞれによって、しきい値以上の磁力(例えば、しきい値以上の磁場の強さ、磁束密度、等)が検出されたか否かに基づいて、コンピュータ10のモードを決定する。
図2の上部に示すポータブルモードでは、第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していること(すなわち、しきい値以上の磁力)が検出され、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ベースユニット11の上面全体がディスプレイユニット17の画面で覆われるポータブルモード(第1位置)であることが決定される。
図2の中央部に示すラップトップモードでは、第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していること(すなわち、しきい値以上の磁力)が検出され、且つ第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ディスプレイ17の画面およびベースユニット11の上面が露出されるラップトップモード(第2位置)であることが決定される。なお、ラップトップモードにおいて、ディスプレイユニット12の下側面が接触する、ベースユニット11の上面上の領域には、溝(ガイドレール)が設けられてもよい。また、この溝に相当する領域の少なくとも一部に磁性体を配置することによって、ディスプレイユニット12の下側面(磁石12A)とベースユニット11の上面(磁性体)とが吸着するようにしてもよい。これにより、ラップトップモードにおけるディスプレイユニット12とベースユニット11との配置をより安定させることができる。
図2の下部に示すタブレットモードでは、第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出され、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ディスプレイ17の画面が露出され且つベースユニット11の上面全体がディスプレイユニット12の背面で覆われるタブレットモード(第3位置)であることが決定される。
なお、例えば、図2の中央部に示すラップトップモードでは、ユーザが、矢印15Pに従ってディスプレイユニット12を倒し、ディスプレイユニット12の前面にある画面を、ベースユニット11の上面に重ね合わせることによって、コンピュータ10がラップトップモードからポータブルモードに遷移する。また、例えば、ユーザが矢印15Tに従ってディスプレイユニット12を倒し、ディスプレイユニット12の背面を、ベースユニット11の上面に重ね合わせることによって、コンピュータ10がラップトップモードからタブレットモードに遷移する。同様にして、ユーザはコンピュータ10のモードを変更することができる。
上述したように、ヒンジ部材18には、例えば、布やゴムのように変形が容易な素材が用いられている。そのため、各モード時においては、ベースユニット11とディスプレイユニット12との配置のずれや、各ユニットの筐体の撓み等が生じることがある。そして、このような配置のずれや筐体の撓みによって、ハードウェアキーボード13上のキー、またはソフトウェアキーボード34c上のキーが押されてしまい、ユーザが意図しないキーが入力されてしまう可能性がある。さらに、モードを変更するための、ベースユニット11とディスプレイユニット12との配置を変更している途中でも、ハードウェアキーボード13上のキー、またはソフトウェアキーボード34c上のキーが押されてしまい、ユーザが意図しないキーが入力されてしまう可能性がある。
そのため、本実施形態では、コンバーチブルコンピュータ10が設定されているモードに応じて、ハードウェアキーボード13およびソフトウェアキーボード34cの有効(イネーブル)または無効(ディセーブル)を制御する。これにより、コンバーチブルコンピュータ10において、ユーザが意図しないキーが入力されることを抑制することができる。
図3は、コンピュータ10のシステム構成を示している。
コンピュータ10は、図3に示されるように、ディスプレイユニット12内にシステムコントローラ32、主メモリ34、SSD(Solid State Drive)38、第1BT(Bluetooth(登録商標))モジュール42、無線通信デバイス44、等を備え、ベースユニット11内に第2BTモジュール21、第1磁気センサ23、第2磁気センサ24、ハードウェアキーボード13、等を備える。
システムコントローラ32は、コンピュータ10に実装された各種モジュールの動作を制御するプロセッサの機能を有する。システムコントローラ32は、不揮発性のストレージデバイスであるSSD38から主メモリ34にロードされる各種ソフトウェアを実行する。このソフトウェアには、オペレーティングシステム(OS)34a、キー入力制御プログラム34b、キーボードプログラム(ソフトウェアキーボード)34c等が含まれる。
キー入力制御プログラム34bは、コンバーチブルコンピュータ10のモードに応じて、ソフトウェアキーボード34cの有効(イネーブル)または無効(ディセーブル)を制御する機能を有する。キーボードプログラム34cは、画面にキーボードの画像を表示し、画像上のキーを押す操作(タップ、タッチ、クリック、等)に応じて、当該キーに対応するキーコードを発行するソフトウェアキーボード機能を備える。
また、システムコントローラ32は、基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ32には、主メモリ34をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。システムコントローラ32には、主メモリ34の他に、SSD38、第1BTモジュール42、無線通信デバイス44、等が接続される。
システムコントローラ32は、パーソナルコンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17aを制御する。システムコントローラ32は、表示信号をLCD17aに送信する。LCD17aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。LCD17aの表示面にはタッチパネル17bが配置されている。タッチパネル17bは、LCD17aの画面上で入力を行うための例えば静電容量式のセンサである。
また、システムコントローラ32は、電力管理のためのコントローラとしての機能も有する。システムコントローラ32は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じてコンピュータ10を電源オンまたは電源オフする機能を有している。
無線通信デバイス44は、無線LANや3G移動通信などの無線通信を実行するように構成されたデバイスである。
ディスプレイユニット12に設けられる第1BTモジュール42と、ベースユニット11に設けられる第2BTモジュール21とは、Bluetoothによる通信を実行するように構成されたモジュールである。第1BTモジュール42と第2BTモジュール21とは、Bluetoothに限らず、NFC(Near Field Communication)などの各種の近接無線通信を実行するように構成されてもよい。第1BTモジュール42と第2BTモジュール21とは、例えばコンピュータ10の起動時にBluetooth接続を確立する。
ベースユニット11に設けられる第2BTモジュール21には、ハードウェアキーボード13と、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24とが接続される。ハードウェアキーボード13は、当該キーボード13に設けられた複数のキーの内の、押されたキーに対応するキーコードを第2BTモジュール21に出力する。第1磁気センサ23および第2磁気センサ24は、上述したように、コンピュータ10のモードを決定するために用いられる。
第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24による出力に基づいてコンピュータ10のモードを判定し、その判定結果に基づいて、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードを第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に出力(送信)するか否かを決定する処理モジュールも有する。第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24による検出結果に基づいて、ディスプレイユニット12(第2の筐体)の設定位置を検出し、ディスプレイユニット12の設定位置を第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に通知する。
第2BTモジュール21は、例えば、タブレットモード(第3位置)に設定された場合、ハードウェアキーボード13に対する操作を無効にし、ラップトップモード(第2位置)に設定された場合、ハードウェアキーボード13に対する操作を有効にする。また、第2BTモジュール21は、ポータブルモード(第1位置)に設定された場合、ハードウェアキーボード13に対する操作を無効にする。
より具体的には、第2BTモジュール21は、ディスプレイユニット12内に設けられる磁石12Aの近接が、ベースユニット11内に設けられる第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のいずれによって検出されているか、または第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のいずれでも検出されていないかに応じて、コンピュータ10のモードを決定する。第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出されず、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが検出されている場合、コンピュータ10がラップトップモードであると判断する。また、第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出されず、且つ第2磁気センサ24でも磁石12Aが検出されていない場合、コンピュータ10がタブレットモードであると判断する。さらに、第2BTモジュール21は、さらに、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出され、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが検出されていない場合、コンピュータ10がポータブルモードであると判断する。
第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがラップトップモードである場合、ハードウェアキーボード13を有効(イネーブル)に設定する。つまり、第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがラップトップモードである場合に、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードが第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に出力(送信)されるように設定する。
そして、第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがタブレットモードまたはポータブルモードである場合、ハードウェアキーボード13を無効(ディセーブル)に設定する。つまり、第2BTモジュール21は、コンピュータ10がタブレットモードまたはポータブルモードである場合に、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードが第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に出力(送信)されないように設定する(すなわち、キーコードを破棄する)。
また、第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードを示すキーコードを第1BTモジュール42に送信する。第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがラップトップモードである場合、キーコード“BT Attach”を第1BTモジュール42に送信する。第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがタブレットモードである場合、キーコード“BT Detach”を第1BTモジュール42に送信する。また、第2BTモジュール21は、決定されたコンピュータ10のモードがポータブルモードである場合、キーコード“BT Lock”(または、キーコード“BT Detach”および“BT Lock”)を第1BTモジュール42に送信する。
第1BTモジュール42は、第2BTモジュール21によって送信されたキーコードを受け取り、当該キーコードをシステムコントローラ32に出力する。システムコントローラ32上で実行されるOS34aやアプリケーションプログラムは、このキーコードに応じた処理を行う。
図4に示すように、コンバーチブルコンピュータ10(システムコントローラ32)によって実行されるキー入力制御プログラム34bは、コンバーチブルコンピュータ10のモードに応じて、ソフトウェアキーボード34cの有効(イネーブル)または無効(ディセーブル)を制御する機能を有する。キー入力制御プログラム34bは、第2BTモジュール21(ベースユニット11)によって送信された特定のキーコードに基づいて、ソフトウェアキーボード34cの有効または無効を制御する。キー入力制御プログラム34bは、例えば、モード決定部51、制御部52、等を備える。
モード決定部51および制御部52は、第2BTモジュール21によって送信された特定のキーコードに基づいて、タブレットモード(第3位置)に設定された場合、画面に表示されるソフトウェアキーボード34bに対する操作を有効にし、ラップトップモード(第2位置)に設定された場合、画面に表示されるソフトウェアキーボード34cに対する操作を無効にする。また、モード決定部51および制御部52は、ポータブルモード(第1位置)に設定された場合、システム(OS34a)をサスペンドモードにする。
より具体的には、モード決定部51は、第2BTモジュール21によって送信されたキーコードを受け取る。モード決定部51は、キーコード“KB Attach”を受け取った場合、コンピュータ10がラップトップモードであることを決定する。そして、モード決定部51は、コンピュータ10がラップトップモードであることを制御部52に通知する。
制御部52は、コンピュータ10がラップトップモードであることを示す通知に応じて、ソフトウェアキーボード34cを無効にする。例えば、制御部52は、ソフトウェアキーボード34cの画面(画像)がLCD17aの画面に表示されないようにする。
また、モード決定部51は、キーコード“KB Detach”を受け取った場合、コンピュータ10がタブレットモードであることを決定する。そして、モード決定部51は、コンピュータ10がタブレットモードであることを制御部52に通知する。
制御部52は、コンピュータ10がタブレットモードであることを示す通知を受け取ったことに応じて、ソフトウェアキーボード34cを有効にする。例えば、制御部52は、ソフトウェアキーボード34cの画面(画像)がLCD17aの画面に表示されるようにする。
また、モード決定部51は、キーコード“KB Lock”を受け取った場合、コンピュータ10がポータブルモードであることを決定する。そして、モード決定部51は、コンピュータ10がポータブルモードであることを制御部52に通知する。
制御部52は、コンピュータ10がポータブルモードであることを示す通知を受け取ったことに応じて、システム(OS34a)をサスペンドモードにする。したがって、当然ながらソフトウェアキーボード34cは使用することができなくなる。
なお、制御部52は、タイムアウトのしきい値時間(例えば、10分間)が経過したことに応じて、第1BTモジュール42と第2BTモジュール21とのBluetooth接続を切断するようにしてもよい。これにより、このBluetooth接続にかかる消費電力を低減することができる。
図5は、磁気センサ23,24の出力に基づくモードの決定と、モードに応じたハードウェアキーボード13およびソフトウェアキーボード34cの有効/無効の制御との関係を示す。
図5に示すように、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出されず(No)、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが検出されている(Yes)場合、コンピュータ10はラップトップモードであると判断される。そして、ラップトップモードでは、ハードウェアキーボード13が有効に設定され、ソフトウェアキーボード34cが無効に設定される。
また、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出されず(No)、且つ第2磁気センサ24でも磁石12Aが検出されていない(No)場合、コンピュータ10はタブレットモードであると判断される。そして、タブレットモードでは、ハードウェアキーボード13が無効に設定され、ソフトウェアキーボード34cが有効に設定される。
さらに、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出され(Yes)、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが検出されていない(No)場合、コンピュータ10はポータブルモードであると判断される。そして、ポータブルモードでは、システムがサスペンドモードに設定され、ハードウェアキーボード13が無効に設定される。これにより、ポータブルモードでは、ドック(Dock)キーのような、システムを起動状態にするためのキーさえも、コンピュータ10に対して作用しないようにすることができる。
なお、ベースユニット11とディスプレイユニット12との配置を変更している途中では、ベースユニット11とディスプレイユニット12とが何等接触していないことが想定される。このような場合には、第1磁気センサ23によって磁石12Aが検出されず(No)、且つ第2磁気センサ24でも磁石12Aが検出されていない(No)ので、タブレットモードと同様に(すなわち、タブレットモードと見なされて)、ハードウェアキーボード13が無効に設定され、ソフトウェアキーボード34cが有効に設定される。
次いで、図6のフローチャートを参照して、ラップトップモードへの遷移処理の手順の例を説明する。
まず、ベースユニット11に設けられた第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23と第2磁気センサ24のそれぞれから、磁石12Aの検出の有無を示す信号を受け取る(ブロックB11)。そして、第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示しているかどうかを判定する(ブロックB12)。第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示している場合、または第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示している場合(ブロックB12のNO)、処理を終了する。
第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示している場合(ブロックB12のYES)、第2BTモジュール21は、キーコード“KB Attach”を第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信する(ブロックB13)。“KB Attach”は、ディスプレイユニット12とベースユニット11とが、ラップトップモードの配置にされたことを示す。そして、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13を有効にする(ブロックB14)。つまり、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードが、第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信されるように設定する。
次いで、キー入力制御プログラム34bに設けられたモード決定部51は、第2BTモジュール21によって送信されたキーコード“KB Attach”を受け取る(ブロックB15)。モード決定部51は、キーコード“KB Attach”を受け取ったことに応じて、コンピュータ10がラップトップモードであると判断する。そして、制御部52は、コンピュータ10がラップトップモードであると判断されたことに応じて、ソフトウェアキーボード34cを無効にする(ブロックB16)。つまり、制御部52は、ソフトウェアキーボード34cの画面(画像)がLCD17aの画面に表示されないようにする。
そして、制御部52は、タイムアウトのしきい値時間(例えば、10分間)が経過したか否かを判定する(ブロックB17)。タイムアウトのしきい値時間が経過していない場合(ブロックB17のNO)、ブロックB17に戻る。タイムアウトのしきい値時間が経過している場合(ブロックB17のYES)、制御部52は、第1BTモジュール42を介した、ハードウェアキーボード13(第2BTモジュール21)とのBluetooth接続を切断する(ブロックB18)。
また、図7のフローチャートを参照して、タブレットモードへの遷移処理の手順の例を説明する。
まず、ベースユニット11に設けられた第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23と第2磁気センサ24のそれぞれから、磁石12Aの検出の有無を示す信号を受け取る(ブロックB21)。そして、第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示しているかどうかを判定する(ブロックB22)。第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示している場合、または第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示している場合(ブロックB22のNO)、処理を終了する。
第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示している場合(ブロックB22のYES)、第2BTモジュール21は、キーコード“KB Detach”を第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信する(ブロックB23)。“KB Detach”は、ディスプレイユニット12とベースユニット11とが、タブレットモードの配置にされたことを示す。そして、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13を無効にする(ブロックB24)。つまり、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードが、第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信されないように設定する。
次いで、キー入力制御プログラム34bに設けられたモード決定部51は、第2BTモジュール21によって送信されたキーコード“KB Detach”を受け取る(ブロックB25)。モード決定部51は、キーコード“KB Detach”を受け取ったことに応じて、コンピュータ10がタブレットモードであると判断する。そして、制御部52は、コンピュータ10がタブレットモードであると判断されたことに応じて、ソフトウェアキーボード34cを有効にする(ブロックB26)。つまり、制御部52は、ソフトウェアキーボード34cの画面(画像)がLCD17aの画面に表示されるようにする。
そして、制御部52は、タイムアウトのしきい値時間(例えば、10分間)が経過したか否かを判定する(ブロックB27)。タイムアウトのしきい値時間が経過していない場合(ブロックB27のNO)、ブロックB27に戻る。タイムアウトのしきい値時間が経過している場合(ブロックB27のYES)、制御部52は、第1BTモジュール42を介した、ハードウェアキーボード13(第2BTモジュール21)とのBluetooth接続を切断する(ブロックB28)。
さらに、図8のフローチャートを参照して、タブレットモードへの遷移処理の手順の例を説明する。
まず、ベースユニット11に設けられた第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23と第2磁気センサ24のそれぞれから、磁石12Aの検出の有無を示す信号を受け取る(ブロックB31)。そして、第2BTモジュール21は、第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示しているかどうかを判定する(ブロックB32)。第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示している場合、または第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示している場合(ブロックB32のNO)、処理を終了する。
第1磁気センサ23から受け取った信号が磁石12Aを検出していることを示し、且つ第2磁気センサ24から受け取った信号が磁石12Aを検出していないことを示している場合(ブロックB32のYES)、第2BTモジュール21は、キーコード“KB Detach”と“KB Lock”とを第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信する(ブロックB33)。“KB Lock”は、ディスプレイユニット12とベースユニット11とが、ポータブルモードの配置にされたことを示す。そして、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13を無効にする(ブロックB34)。つまり、第2BTモジュール21は、ハードウェアキーボード13によって出力されたキーコードが、第1BTモジュール42(ディスプレイユニット12)に送信されないように設定する。
次いで、キー入力制御プログラム34bに設けられたモード決定部51は、第2BTモジュール21によって送信されたキーコード“KB Detach”および“KB Lock”を受け取る(ブロックB35)。モード決定部51は、キーコード“KB Lock”を受け取ったことに応じて、コンピュータ10がポータブルモードであると判断する。そして、制御部52は、コンピュータ10がポータブルモードであると判断されたことに応じて、システム(OS34a)をサスペンドモードにする(ブロックB36)。したがって、当然ながらソフトウェアキーボード34cは使用することができなくなる。
そして、制御部52は、タイムアウトのしきい値時間(例えば、10分間)が経過したか否かを判定する(ブロックB37)。タイムアウトのしきい値時間が経過していない場合(ブロックB37のNO)、ブロックB37に戻る。タイムアウトのしきい値時間が経過している場合(ブロックB37のYES)、制御部52は、第1BTモジュール42を介した、ハードウェアキーボード13(第2BTモジュール21)とのBluetooth接続を切断する(ブロックB38)。
次いで、図9を参照して、本実施形態のコンバーチブルコンピュータ10の構成の別の例を説明する。このコンバーチブルコンピュータ10は、図9上部に示す、ディスプレイユニット12(例えば、タブレットコンピュータ)のホルダ16を備えるベースユニット11と、ディスプレイユニット12とから構成される。図9下部に示すように、ベースユニット11に設けられたホルダ16にディスプレイユニット12が取り付けられることによって、図1と同様のコンバーチブルコンピュータ10を実現することができる。つまり、ディスプレイユニット12として用いられるタブレットコンピュータを、ハードウェアキーボード13を備えるベースユニット11のホルダ16に取り付けることによって、コンバーチブルコンピュータ10が実現される。これにより、このコンバーチブルコンピュータ10を、ポータブルモード、ラップトップモード、またはタブレットモードのいずれかのモードに対応するスタイルで使用することができる。
図10に示すように、ポータブルモードでは、例えば、ヒンジ部材18によって、ディスプレイユニット12が取り付けられたホルダ16の背面のほぼ全体が覆われる。ポータブルモードでは、同様にして、ヒンジ部材18がベースユニット11の背面を覆うように設けられてもよい。つまり、ポータブルモードでは、ヒンジ部材18は、ホルダ16の背面とベースユニット11の背面とを保護するためのカバーとして用いられる。
ラップトップモードでは、ヒンジ部材18内に設けられる、鉄板のような芯材18Aが、ディスプレイユニット12が取り付けられたホルダ16をベースユニット11上に起立させるために、当該ホルダ16を背面から支える支持部材として用いられる。
さらに、タブレットモードでは、ヒンジ部材18は、ディスプレイユニット12が取り付けられたホルダ16の背面とベースユニット11の上面との間に、二つに折り畳まれて挟み込まれる。
コンピュータ10のモードを検出するため、図10に示すように、ホルダ16には磁石12Aが組み込まれ、ベースユニット11には第1磁気センサ23と第2磁気センサ24とが組み込まれている。本コンピュータ10では、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のそれぞれに磁石12Aが近接しているか否か、すなわち、第1磁気センサ23および第2磁気センサ24のそれぞれによって、しきい値以上の磁力(例えば、しきい値以上の磁場の強さ、磁束密度、等)が検出されたか否かに基づいて、コンピュータ10のモードを決定する。
図10の上部に示すポータブルモードでは、第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していること(すなわち、しきい値以上の磁力)が検出され、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ベースユニット11の上面全体がディスプレイユニット17の画面で覆われるポータブルモード(第1位置)であることが決定される。
図10の中央部に示すラップトップモードでは、第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していること(すなわち、しきい値以上の磁力)が検出され、且つ第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ディスプレイ17の画面およびベースユニット11の上面が露出されるラップトップモード(第2位置)であることが決定される。なお、ラップトップモードにおいて、ディスプレイユニット12が取り付けられたホルダ16の下側面が接触する、ベースユニット11の上面上の領域には、溝(ガイドレール)が設けられてもよい。また、この溝に相当する領域の少なくとも一部に磁性体を配置することによって、ホルダ16の下側面(磁石12A)とベースユニット11の上面(磁性体)とが吸着するようにしてもよい。これにより、ラップトップモードにおけるディスプレイユニット12(すなわち、ホルダ16)とベースユニット11との配置をより安定させることができる。
図10の下部に示すタブレットモードでは、第1磁気センサ23によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出され、且つ第2磁気センサ24によって磁石12Aが近接していないこと(すなわち、しきい値未満の磁力)が検出されたことに応じて、ディスプレイ17の画面が露出され且つベースユニット11の上面全体がディスプレイユニット12が取り付けられたホルダ16の背面で覆われるタブレットモード(第3位置)であることが決定される。
上述したようにコンピュータ10のモード(位置)が決定されたことに応じて、ハードウェアキーボード13とソフトウェアキーボード34cとの有効または無効を制御することによって、コンバーチブル型コンピュータに対する、ユーザによる誤操作を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、コンバーチブル型コンピュータに対する、ユーザによる誤操作を抑制することができる。本コンピュータ10は、ベースユニット(第1の筐体)11の上面にハードウェアキーボード13が配置され、ディスプレイユニット12(第2の筐体)の前面にディスプレイ17が配置される。そして、このディスプレイユニット12(第2の筐体)は、ディスプレイ17の画面およびベースユニット11の上面が露出される第2位置(すなわち、ラップトップモード)と、ディスプレイ17の画面が露出され且つベースユニット11の上面の少なくとも一部がベースユニット11の背面で覆われる第3位置(すなわち、タブレットモード)のいずれかに設定される。第2BTモジュール21は、第3位置に設定された場合、ハードウェアキーボード13に対する操作を無効にし、第2位置に設定された場合、ハードウェアキーボード13に対する操作を有効にする。キー入力制御プログラム34bに設けられた制御部52は、第3位置に設定された場合、画面に表示されるソフトウェアキーボード34cに対する操作を有効にし、第2位置に設定された場合、画面に表示されるソフトウェアキーボード34cに対する操作を無効にする。
これにより、コンピュータ10がラップトップモードである場合には、ハードウェアキーボード13が有効にされ、ソフトウェアキーボード34cが無効にされ、また、コンピュータ10がタブレットモードである場合には、ハードウェアキーボード13が無効にされ、ソフトウェアキーボード34cが有効にされるので、コンピュータ10に対する、ユーザによる誤操作を抑制することができる。
なお、図6から図8のフローチャートで説明した本実施形態の処理手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、この処理手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…ベースユニット、12…ディスプレイユニット、13…ハードウェアキーボード、17…タッチスクリーンディスプレイ、17a…LCD、17b…タッチパネル、21…第2BTモジュール、23…第1磁気センサ、24…第2磁気センサ、32…システムコントローラ、34…主メモリ、34a…OS、34b…キー入力制御プログラム、34c…キーボードプログラム(ソフトウェアキーボード)、38…SSD、42…第1BTモジュール、44…無線通信デバイス。

Claims (12)

  1. ハードウェアキーボードが配置された上面を有する第1の筐体と、
    ディスプレイが配置された前面を有する第2の筐体であって、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される第2の筐体と、
    前記第1位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を有効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にする第1制御手段と、
    前記第1位置に設定された場合、前記画面に表示されるソフトウェアキーボードに対する操作を無効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ソフトウェアキーボードに対する操作を有効にする第2制御手段とを具備する電子機器。
  2. 前記第2の筐体は、さらに、前記第1位置と、前記第2位置と、前記上面が前記ディスプレイの画面で覆われる第3位置のいずれかに設定され、
    前記第1制御手段は、前記第3位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にし、
    前記第2制御手段は、前記第3位置に設定された場合、システムをサスペンドモードにする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記第1の筐体に近接し得る前記第2の筐体内に配置された磁石と、
    前記第1の筐体内の第4位置に配置され、前記磁石による磁力を検出する第1磁気センサと、
    前記第1の筐体内の第5位置に配置され、前記磁石による磁力を検出する第2磁気センサとをさらに具備し、
    前記第1制御手段は、前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサによる検出結果に基づいて、前記第2の筐体の設定位置を検出し、前記第2の筐体の設定位置を前記第2制御手段に通知する請求項1記載の電子機器。
  4. 前記第1制御手段は、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されず、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出される場合、前記第2の筐体が前記第1位置にあることを検出し、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されず、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されない場合、前記第2の筐体が前記第2位置にあることを検出する請求項3記載の電子機器。
  5. 前記第2の筐体は、さらに、前記第1位置と、前記第2位置と、前記上面が前記ディスプレイの画面で覆われる第3位置のいずれかに設定され、
    前記第1制御手段は、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出され、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されない場合、前記第2の筐体が前記第3位置にあることを検出する請求項4記載の電子機器。
  6. 前記第1制御手段は、前記ハードウェアキーボードに対する操作が無効である場合、前記ハードウェアキーボードによって出力されたキーコードを出力しない請求項1記載の電子機器。
  7. 前記第2制御手段は、前記ソフトウェアキーボードに対する操作が無効である場合、当該ソフトウェアキーボードを前記ディスプレイの画面に表示しない請求項1記載の電子機器。
  8. ハードウェアキーボードが配置された上面を有する第1の筐体と、ディスプレイが配置された前面を有する第2の筐体であって、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される第2の筐体とを備える電子機器の入力制御方法であって、
    前記第1位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を有効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にし、
    前記第1位置に設定された場合、前記画面に表示されるソフトウェアキーボードに対する操作を無効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ソフトウェアキーボードに対する操作を有効にする入力制御方法。
  9. ハードウェアキーボードが配置された上面を有する第1の筐体と、ディスプレイが配置された前面を有する第2の筐体であって、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される第2の筐体とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記第1位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を有効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ハードウェアキーボードに対する操作を無効にする手順と、
    前記第1位置に設定された場合、前記画面に表示されるソフトウェアキーボードに対する操作を無効にし、前記第2位置に設定された場合、前記ソフトウェアキーボードに対する操作を有効にする手順とを前記コンピュータに実行させるプログラム。
  10. ハードウェアキーボードが配置された上面を有する第1の筐体と、
    ディスプレイが配置された前面を有する第2の筐体であって、前記ディスプレイの画面および前記上面が露出される第1位置と、前記ディスプレイの画面が露出され且つ前記上面の少なくとも一部が前記第2の筐体の背面で覆われる第2位置のいずれかに設定される第2の筐体と、
    前記第1の筐体に近接し得る前記第2の筐体内に配置された磁石と、
    前記第1の筐体内の第3位置に配置され、前記磁石による磁力を検出する第1磁気センサと、
    前記第1の筐体内の第4位置に配置され、前記磁石による磁力を検出する第2磁気センサと、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサによる検出結果に基づいて、前記第2の筐体の設定位置を検出する検出手段とを具備する電子機器。
  11. 前記検出手段は、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されず、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出される場合、前記第2の筐体が前記第1位置にあることを検出し、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されず、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されない場合、前記第2の筐体が前記第2位置にあることを検出する請求項10記載の電子機器。
  12. 前記第2の筐体は、さらに、前記第1位置と、前記第2位置と、前記上面が前記ディスプレイの画面で覆われる第5位置のいずれかに設定され、
    前記検出手段は、前記第1磁気センサによって前記磁石による磁力が検出され、且つ前記第2磁気センサによって前記磁石による磁力が検出されない場合、前記第2の筐体が前記第5位置にあることを検出する請求項11記載の電子機器。
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