本明細書は、電子デバイスの持続力を向上させるために、電子デバイスおよび装置の電力消費を低減する方法を記載する。
第一の側面によれば、本願のある実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、省電力モードまたはアクティブ・モードで動作させられることができ、電子デバイスは、第一のプロセッサおよび第二のプロセッサを含む。第一のプロセッサは、電子デバイスが省電力モードにあるときに電源オフされるよう構成される。第二のプロセッサは、電子デバイスが省電力モードにあるときに、第一のプロセッサのローカル・バスに関連する周辺ハードウェアを制御するよう構成される。周辺ハードウェアは、表示ユニット、入力ユニット、ブルートゥース・ユニットおよび感知ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
電子デバイスの第一のプロセッサ(中央処理装置(CPU)またはアプリケーション・プロセッサ(AP)など)は、オペレーティングシステム(たとえばスマートウォッチのオペレーティングシステム)およびさまざまなアプリケーション・プログラムを実行することを受け持つ。電子デバイスの第二のプロセッサ(たとえば、低電力プロセッサ、低電力マイクロプロセッサ(MPU)またはMCU)は、電子デバイスの感知ユニット(感知ユニットは、歩行イベントまたはよろめきイベントなどの動きイベントを記録することを受け持つ)を制御することを受け持つ。通常、電子デバイスにはバッテリーを使って電力が供給され、バッテリーの電力量は限られている。しかしながら、オペレーティングシステムを実行し、バックグラウンドでアプリケーション・プログラムを実行することは、電子デバイスの電気を消費する。
電子デバイスは、省電力モードにおいては、第一のプロセッサの電力伝送を切断し、第二のプロセッサ(低電力プロセッサ、低電力マイクロプロセッサ(MPU)またはMCUなど)をコントローラとして使用することにより、何らかの必要な周辺ハードウェア(表示画面、入力ユニット(電源ボタンなど)、ブルートゥース・ユニットおよび感知ユニットなど)を制御し、それにより、アプリケーション・プロセッサの電力消費を効果的に低減することができ、電子デバイスの持続時間を増すことができる。また、電子デバイスの基本的な機能が確保される。たとえば、時間および歩数情報が省電力モードにおいて表示されてもよく、別のデバイス(携帯電話など)とのブルートゥース通信もブルートゥース・ユニットを使って維持されることができ、再始動や電源オフなどの操作が入力ユニット(電源ボタンなど)を使って実行されてもよく、省電力モードにおいて手首を上げることによってスクリーンを点灯させてもよい。
ある可能な設計では、第一のプロセッサは:電子デバイスがアクティブ・モードにあるときに、モバイル・インダストリー・プロセッサ・インターフェース(MIPI)を使用することによって、第一のプロセッサのローカル・バスに関連付けられた表示ユニットを制御するよう構成される。
ある可能な設計では、第二のプロセッサは:電子デバイスが省電力モードにあるときに、シリアル周辺インターフェース(SPI)を使用することによって、第一のプロセッサのローカル・バスに関連付けられた表示ユニットを制御するよう構成される。
電子デバイスがアクティブ・モードで動作するときは、表示される必要のあるコンテンツのデータ量は比較的大きい。画面に表示されるコンテンツが変わると、画面上でスムーズなアニメーションを表示するために、電子デバイス上で一連のリフレッシュ・アクションが実行される必要がある。表示されるデータは、アクティブ・モードでは、モバイル・インダストリー・プロセッサ・インターフェース(MIPI)を使用することにより、高速に送信されることができる。
電子デバイスが省電力モードで動作するときは、表示される必要のあるコンテンツは比較的少なく、表示される必要があるのは、通常、仮想的な時計面、時間、および歩数情報のみである。シリアル周辺インターフェース(SPI)を使用することで表示要件を満たすことができ、それにより、システム消費が低減される。
ある可能な設計では、第一のプロセッサは:電子デバイスが省電力モードにあり、かつ電力アダプターを使用して充電されるとき、第一のプロセッサは、電源オンにされ、電子デバイスをアクティブ・モードに切り換える、よう構成される。
ある可能な設計では、第二のプロセッサは:電子デバイスが省電力モードにあるとき、電子デバイスのユーザーの手首を上げるアクションが検出されたら、電子デバイスの表示ユニットのバックライトを有効にするよう制御するよう構成される。
電子デバイスが省電力モードにあるとき、第二のプロセッサは、表示ユニットおよび感知ユニット(これはユーザーの動きおよび健康データを感知するよう構成されている)を制御する。よって、省電力モードにある電子デバイスは、いまだ、手首を上げることによってスクリーンを点灯させることをサポートでき、それによりユーザーの体験が改善される。
ある可能な設計では、第二のプロセッサは、次の場合のうちの一つにおいて、第一のプロセッサのローカル・バスに関連する周辺ハードウェアを制御するよう構成される:電子デバイスのバッテリー電気量がバッテリー電気量閾値に達する;電子デバイスの温度が指定された温度閾値に達する;および、電子デバイスが、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受領する。
ある可能な設計では、第一のプロセッサは:電子デバイスが電力アダプターを使って充電されるとき、第一のプロセッサが省電力モードにはいることを禁止するよう構成される。
電子デバイスが電力アダプターを使って充電されるとき、表示ユニットによって表示される「省電力モード」ボタンは禁止状態にある。具体的には、「省電力モード」に対応するアイコン・ボタンはグレー状態になっていて、そのため、ユーザーは「省電力モード」オプションを選択することを禁止される。
電子デバイスが外部源を使って充電されるとき、電子デバイスは省電力モードにはいることを禁止され、アクティブ・モードにある電子デバイスは、(ブルートゥースを使って他の電子デバイス(携帯電話など)からの通知メッセージを受信する機能や通話機能などの)さまざまな機能を実行し、それにより、充電中にユーザーが比較的重要な着信コールや通知メッセージを逃すことを防ぐ。
別の可能な設計では、第一のプロセッサは:電子デバイスが電力アダプターを使って充電されるとき、ユーザーが省電力モードを有効にするための設定命令(物理的なボタンを3秒間押す、または省電力モードのアイコン・ボタンをタップする)を受信した場合、現在省電力モードにはいることができないことをユーザーに知らせるプロンプト・ボックスを表示するよう表示ユニットを制御するよう構成される。
第二の側面によれば、本願のある実施形態は、電子デバイスの電力消費を低減する方法を提供する。電子デバイスは、第一のプロセッサ(中央処理装置(CPU)またはアプリケーション・プロセッサ(AP)など)および第二のプロセッサ(低電力プロセッサ、低電力マイクロプロセッサ(MPU)またはMCUなど)を含む。電子デバイスは省電力モードまたはアクティブ・モードで動作させられることができる。本方法は:電子デバイスをアクティブ・モードで動作させ;電子デバイスがアクティブ・モードにあるとき、第一の事前設定イベントの生起が検出されることに応答して電子デバイスのモードをアクティブ・モードから省電力モードに切り換え、電子デバイスが省電力モードにある場合は第一のプロセッサは電源オフされ、第二のプロセッサが第一のプロセッサのローカル・バスに関連する周辺ハードウェアを制御し、前記周辺ハードウェアは、表示ユニット、入力ユニット、ブルートゥース・ユニットおよび感知ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
ある可能な設計では、電子デバイスが省電力モードで動作させられているとき、電子デバイスのユーザーの手首を上げるアクションが検出された場合に、表示ユニットのバックライトが有効にされる。
電子デバイスが省電力モードにあるとき、表示ユニットおよび感知ユニットは第二のプロセッサによって制御される。感知ユニットは、動きセンサーによって生成される動きデータに基づいて、ユーザーが手首を上げるアクションを実行するかどうかをモニタリングする。ユーザーが手首を上げるアクションを実行する場合、感知ユニットは手首を上げるアクションを第二のプロセッサに報告し、第二のプロセッサが表示ユニットのバックライトを有効にするよう制御する。このようにして、省電力モードにある電子デバイスは、手首を上げることによってスクリーンを点灯させることをもサポートでき、それによりユーザーは便利に時刻および健康データ(歩数情報など)を確認する。
ある可能な設計では、電子デバイスがアクティブ・モードで動作させられるとき、電子デバイスがユーザーに取り付けられていて、電子デバイスが無線電力送信器を使って充電されるなら、電子デバイスは省電力モードにはいることを禁止される。
ユーザーが無線充電方式で電子デバイスを充電するとき、ユーザーは、電子デバイスを取り外す必要なく充電を完了することができる(換言すれば、電子デバイスはユーザーの身につけられたままである)。この場合、電子デバイスは、省電力モードにはいることを禁止され、それにより、ユーザーが充電中に比較的重要な着信コールおよび通知メッセージを逃すことを防止する。
別の可能な設計では、電子デバイスがアクティブ・モードで動作させられるとき、電子デバイスがユーザーに取り付けられていて、電子デバイスが無線電力送信器を使って充電され、ユーザーが省電力モードを有効にするための設定命令(物理的なボタンを3秒間押すか、省電力モードのアイコン・ボタンをタップする)が受領されるなら、現在省電力モードにはいることができないことをユーザーに知らせるためのプロンプト・ボックスがポップアップする。
さらに別の可能な設計では、電子デバイスがアクティブ・モードで動作させられるとき、電子デバイスが電力アダプターを使って充電される(たとえば、電子デバイスが有線式に充電器に接続されることによって充電される、または無線充電方式で充電される)とき、電子デバイスは、省電力モードにはいることを禁止されてもよい。あるいはまた、ユーザーが省電力モードを有効にするための設定命令が受領されるとき、現在省電力モードにはいることができないことをユーザーに知らせるためにプロンプト・ボックスがポップアップする。
ある可能な設計では、電子デバイスが省電力モードにはいった後、電子デバイスが電力アダプターを使って充電されると、電子デバイスが再始動させられる。
電力アダプターを使って電子デバイスが充電されるとき、電子デバイスは再始動され、省電力モードからアクティブ・モードに切り換えられ、それにより、充電中にユーザーが比較的重要な着信コールおよび通知メッセージを逃すことを防ぐ。
ある可能な設計では、第一の事前設定イベントは:電子デバイスのバッテリー電気量がバッテリー電気量閾値に達する;電子デバイスの温度が指定された温度閾値に達する;および電子デバイスがユーザーによって入力された、省電力モードを有効にする設定命令を受け取る、のうちの少なくとも一つを含む。
第三の側面によれば、本願の実施形態は、電子デバイスの電力消費を低減するための別の方法を提供する。本方法は:電子デバイスをアクティブ・モードで動作させ;電子デバイスがアクティブ・モードにあるときに、第一の事前設定イベントの生起が検出されることに応答して電子デバイスを省電力モードに切り換えることを含む。
ある可能な設計では、電子デバイスが省電力モードにあるとき、ユーザーの手首を上げる動作が検出されると、表示ユニットのバックライトが有効にされる。
ある可能な設計では、電子デバイスが省電力モードにあるとき、電子デバイスが電力アダプターを使って充電されるなら、電子デバイスが再始動させられる。
ある可能な設計では、電子デバイスが省電力モードにあるとき、ユーザーが表示ユニットを有効にする命令(たとえば、電源ボタンを使って画面を点灯させる)が検出され、表示ユニットを使って、時間および/または歩数情報が表示される。
ある可能な設計では、電子デバイスがアクティブ・モードであると判定され、電子デバイスがユーザーに取り付けられており、電子デバイスが無線電力送信器を使って充電されるとき、電子デバイスは、省電力モードにはいることを禁止される。
ある可能な設計では、第一の事前設定イベントは:電子デバイスのバッテリー電気量がバッテリー電気量閾値に達する;電子デバイスの温度が指定された温度閾値に達する;および電子デバイスが省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受け取る、のうちの少なくとも一つを含む。
第四の側面によれば、本発明のある実施形態は、別の電子デバイスを提供し、該電子デバイスは、第三の側面および第三の側面の可能な諸設計を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアを使って実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアであってもよい。
従来技術と比較して、本願で提供される解決策は、電子デバイスの持続力を改善することができる。
下記は、本願の実施形態における技術的解決策を、本願の実施形態における添付の図面を参照して、明確かつ完全に記載する。明らかに、記載された実施形態は、本願の実施形態の一部であって全部ではない。創造的努力なしに、本願の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本願の保護範囲内にはいる。
本願の記述において、「第一」、「第二」、「第三」等の用語は、単に記述の目的のために使用されており、主要/副次関係を表わすものとして理解することはできず、よって、本願に対する限定として理解することはできない。
本明細書に記載される電子デバイスは、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、デジタル放送端末、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ポータブル・マルチメディア・プレーヤー(PMP)、GPSナビゲーション・システム、およびウェアラブル・デバイス(スマートウォッチまたはスマートバンドなど)を含みうる。しかしながら、当業者には、携帯端末やウェアラブル・デバイスに加えて、本願の実施形態による構成が、デジタルテレビやデスクトップコンピュータなどの固定端末に適用されてもよいことは明らかである。
図1は、本願のある実施形態による電子デバイス100の概略図である。たとえば、電子デバイス100はウェアラブル・スマートウォッチである。電子デバイス100は本体102を含み、本体102は、デバイス100の回路、固定した構造およびディスプレイの全部または一部を含む。たとえば、本体102は、処理コンポーネント、データ記憶コンポーネント、メモリ、センサー、およびデバイス100のケーブル・レイアウトまたは通信コンポーネントの全部または一部を含んでいてもよい。ある具体的実施形態では、デバイス100はディスプレイを含んでいてもよい。ディスプレイは、円形のような任意の適切な形または形状を用いうる。たとえば、ディスプレイは、図1に示される円形ディスプレイ104である。本明細書において、「円形ディスプレイ」は、ほぼ円形のディスプレイまたは円のような形のディスプレイ、たとえば楕円形のディスプレイを含む。任意的に、ディスプレイ104は、接触感応性ディスプレイ・スクリーン、すなわち、タッチスクリーンである。任意的に、ディスプレイ104は、タッチ強度を検出するよう構成された一つまたは複数のタッチ強度センサーを含んでいてもよい。タッチ強度センサーは、任意的に、一つまたは複数の圧電抵抗ひずみゲージ、容量性の力センサー、光学式の力センサーまたは他の強度センサーを含む。電子デバイス100は、異なるタッチ強度(たとえば、タッチ力、タッチ圧、またはそれらの代替)について異なる視覚的フィードバックを生成することができる。
ある具体的実施形態では、電子デバイス100は、入力要素106(押しボタンまたは回転ボタンなど)を含んでいてもよい。ある具体的実施形態では、電子デバイス100は、ディスプレイを取り囲む要素108を含んでいてもよい。本明細書で使用されるところでは、ディスプレイを取り囲む要素108は、ディスプレイの本体を取り囲む回転可能な要素を含む。一例では、要素108は、円形ディスプレイ104を取り囲む外側リング108であってもよい。ある具体的実施形態では、ディスプレイを取り囲む要素108は、ディスプレイ104または本体に対して動いてもよい。たとえば、外側リング108は、デバイス100の本体に対して時計方向または反時計方向に回転してもよい。ある具体的実施形態では、デバイス100は、本体102に取り付けられた時計バンド110を含んでいてもよい。
図2は、本願の別の実施形態による携帯型電子デバイス200の概略図である。
図2を参照するに、電子デバイス200は、接触感応性ディスプレイ・スクリーン201、指紋センサー202、カメラ203およびラウドスピーカー204を含む。
指紋センサー202は、通例、電子デバイス200上のホームボタン(home button)の上方、下方、または横に配置される。いくつかの実施形態では、指紋センサー202は、電子デバイス200の本体の側面に配置されてもよく、または電子デバイス200の本体の背面に配置されてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
カメラ203は、レンズ・システム、駆動ユニット、およびイメージセンサーを含み、さらにフラッシュメモリなどを含んでいてもよい。カメラ203は、レンズ・システムを使って入力された(または捕捉された)光信号を電気的な画像信号またはデータに変換し、その信号またはデータを出力する。ユーザーは、カメラ16を使用して、動画または静止画を捕捉してもよい。換言すれば、カメラ203は、物体の光学的な像を形成し、形成された光学的な像を電気信号として検出する。
任意的に、電子デバイス200はさらに、マイクロフォン(図示せず)およびメモリ(図示せず)を含む。マイクロフォンは、声または音の入力を受け取り、電気信号を生成するよう構成される。メモリは、ソフトウェア・プログラムおよび/または命令セットを記憶するよう構成される。
タッチ感応性ディスプレイ・スクリーン201は、時に「タッチスクリーン」と称され、タッチ感応性ディスプレイ・システムとみなされるか称されることがある。タッチスクリーンは、画像を表示し、指またはスタイラスのようなユーザー入力装置がタッチスクリーンの表面に接触したときにキー・タッチ割り込みを生成するよう構成される。
図3は、本願のある実施形態による電子デバイス300の構成のブロック図である。電子デバイス300は、図1のウェアラブル電子デバイス(スマートウォッチ)であってもよいし、図2のポータブル電子デバイス(スマートフォン)であってもよい。
図3に示されるように、電子デバイス300は、表示ユニット310、入力ユニット320、無線通信ユニット330、ブルートゥース・ユニット340、感知ユニット350、記憶ユニット360、第一のプロセッサ(一次プロセッサとも称される)370、第二のプロセッサ(二次プロセッサとも称される)380、および全地球測位システム(GPS)ユニット390を含む。
電子デバイス300は、場合によっては電力を節約するために、さまざまな電力管理モード(アクティブ・モードおよび省電力モードなど)で動作することができる。電子デバイス300がスマートウォッチである場合、電子デバイス300の省電力モードは、リストバンド・モードとも称されてもよい。たとえば、電子デバイス300は、ユーザーによって入力されたいくつかの命令を電子デバイス300が受領するときに、アクティブ・モードから省電力モードに切り換えられるよう構成されてもよい。電子デバイスが省電力モードに切り換えられると、デバイスは、少なくともいくつかのコンポーネント(第一のプロセッサ370、無線通信ユニット330、およびGPSユニット390など)を無効にすることができる。いくつかの実施形態では、電子デバイス300が省電力モードで動作するとき、感知ユニット350(動きセンサーなど)は、少なくともいくつかのコンポーネントを有効にしておいてもよい。このようにして、デバイスは、依然として、いくつかのユーザー動きイベントを検出することができる。いくつかの実施形態では、電子デバイス300が省電力モードで動作するとき、動作し続けるユニットは、表示ユニット310、入力ユニット320、ブルートゥース・ユニット340、および感知ユニット350のうちの少なくとも一つを含む。たとえば、省電力モードにおいて、感知ユニット350は、ユーザーの歩行動きイベントを連続的に検出するための歩数計として使用されてもよい。ユーザーはまた、表示ユニット310を使用することによって、現在の時間および現在の歩数情報を知ることができる。
第一のプロセッサ370は、さまざまなソフトウェア・プログラム(アプリケーション・プログラムおよびオペレーティングシステムなど)を実行し、電子デバイス300のために使用される計算および処理動作を提供することを受け持ってもよい。第一のプロセッサ370は、中央処理装置(CPU)またはアプリケーション・プロセッサ(AP)であってもよい。第一のプロセッサ370が省電力モードにはいることを要求された場合、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380にモード切り換えイベント(つまり、アクティブ・モードから省電力モードへの切り換えを実行するイベント)を通知し、次いで、省電力モードにはいる。ある実装では、第一のプロセッサ370は、電子デバイスが省電力モードにあるときは電源が切られる。
第二のプロセッサ380は、主に、感知ユニット350のデータを検出することを受け持つ。第二のプロセッサ380は、低電力プロセッサ、低電力マイクロプロセッサ(MPU)またはMCUのいずれかを含む。第二のプロセッサ380は、適切なソフトウェアまたはハードウェア要素とソフトウェア要素の組み合わせを実行する。第二のプロセッサ380は、電子デバイスが省電力モードにあるとき、第一のプロセッサ370のローカル・バスに関連する周辺ハードウェア(ブルートゥース・ユニット340、入力ユニット320、および表示ユニット310など)を制御するよう構成される。
表示ユニット310は、グラフ、画像、またはデータをユーザーに対して表示するよう構成される。表示ユニット310は、電子デバイス300の動作に関連するさまざまな画面を提供するよう構成される。表示ユニット310は、ホーム画面、メッセージ書き込み画面、電話コール画面、ゲーム画面、音楽再生画面、およびビデオ再生画面を提供する。表示ユニット310は、フラットディスプレイパネル(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、およびアクティブマトリックスOLED(AMOLED)など)を使って実装されてもよい。
表示ユニット310は、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380に接続される。第一のプロセッサ370および表示ユニット310は、RGBインターフェース、MDDI(モバイル・ディスプレイ・デジタル・インターフェース)、およびMIPI(モバイル・インダストリー・プロセッサ・インターフェース)などのインターフェースを使って、互いと通信するよう構成されてもよい。第二のプロセッサ380および表示ユニット310は、SPI(シリアル周辺インターフェース)またはI2C(インター・インテグレーテッド・サーキット)のような(ただしこれらに限定されない)インターフェースを使って、互いと通信するよう構成されてもよい。第一のプロセッサ370および表示ユニット310は、MIPI、MDDIまたはRGBを使って接続され、それにより、大容量データに関する表示ユニット310についての第一のプロセッサ370の要件を満たすことができる。第二のプロセッサ380および表示ユニット310は、SPIまたはI2Cインターフェースを使って接続され、それにより、この解決策は、比較的少量の表示データをもつ省電力モード・シナリオに好適である。
電子デバイス300がアクティブ・モードにある場合は、第一のプロセッサ370が表示ユニット310と直接通信し、それにより、第一のプロセッサ370が表示ユニット310を制御する。そうではなく電子デバイス300が省電力モードにある場合は、第二のプロセッサ380が表示ユニット310と直接通信し、それにより、第二のプロセッサ380が表示ユニット310を制御する。
表示ユニット310がタッチスクリーンの形で実装されるときは、表示ユニット310は、動作するための入力装置のはたらきをしてもよい。表示ユニット310がタッチスクリーンの形で実装されるとき、表示ユニット310は、タッチ・ジェスチャーを検出するよう構成されたタッチパネルを含む。タッチパネルは、表示ユニット310の特定の位置に加えられる圧力、または表示ユニット310の特定の領域における静電容量の変化を、電気入力信号に変換するよう構成される。タッチパネルは、アドオン(add-on)方式またはオンセル(on-cell)(またはインセル(in-cell))方式のいずれかで実装されうる。
タッチパネルは、抵抗性タッチパネル、容量性タッチパネル、電磁誘導タッチパネルおよび圧力型タッチパネルのうちの一つとして実装されてもよい。タッチパネルは、タッチ圧力、タッチされた位置、およびタッチされたエリアを検出するよう構成されている。タッチパネル上でタッチ・ジェスチャーがなされると、対応する入力信号が第一のプロセッサ370に対して生成される。次いで、第一のプロセッサ370は、ユーザーのタッチ入力情報をチェックし、対応する機能を実行する。
入力ユニット320は、電子デバイス300への入力に関連するモジュールを含む。入力ユニット320は、電子デバイス300の機能の構成および制御に関連するユーザー入力を受領し、対応する入力信号を第一のプロセッサ370に対して生成する。入力ユニット320は、タッチパネル、タッチスクリーン、共通キーボード、QWERTYキーボード、および特殊機能ボタン(電源ボタンまたはボリューム・ボタンなど)のうちの少なくとも一つを使って実装されてもよい。
入力ユニット320は、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380に接続される。電子デバイス300がアクティブ・モードにある場合は、第一のプロセッサ370が入力ユニット320と直接通信する。そうではなく電子デバイス300が省電力モードにある場合は、第二のプロセッサ380が入力ユニット320と直接通信する。入力ユニット320が、特殊機能ボタン(電源ボタンなど)を使って実装されるとき、電子デバイス300が省電力モードにある場合でも、ユーザーは、電源ボタンを押すことによって画面を点灯させることができる。ユーザーは、電源ボタンが押される持続時間または電源ボタンが押される回数に基づいて、異なる操作を実行することができる。たとえば、ユーザーは、電源ボタンを最大3秒までの持続時間にわたって押すことによって、電源オフ操作を実行することができ、ユーザーは、電源ボタンを最大10秒までの持続時間にわたって押すことによって再始動操作を実行することができる。
無線通信ユニット330は、電子デバイスの通信機能を受け持つ。無線通信ユニット330は、音声通話、ビデオ会議、およびデータ通信を実装するために、サポート可能な移動通信ネットワークを用いて通信チャネルを確立する。無線通信ユニット330は、無線周波(RF)送信器およびRF受信器を含む。RF送信器は、送信される信号に対してアップコンバージョンおよび増幅を実行するよう構成される。RF受信器は、受信された信号に対して低雑音増幅およびダウンコンバージョンを実行するよう構成される。無線通信ユニット330は、セルラー通信モジュール(第三世代(3G)セルラー通信モジュールおよび/または第四世代セルラー通信モジュールなど)およびデジタル放送モジュールを含む。
全地球測位システム(GPS)ユニット390。GPSユニット390は、GPS衛星から衛星GPS信号を受信し、該GPS信号を第一のプロセッサ370に転送する。第一のプロセッサ370は、衛星GPS信号に基づいて電子デバイスの現在位置を計算するよう構成される。
感知ユニット350は、第二のプロセッサ380に接続され、電子デバイス300の位置情報の変化または周囲環境の変化を検出し、感知された情報を第二のプロセッサ380に送信する。具体的には、感知ユニット350は、回転、回転運動、角度変位、傾斜、または他の任意の非線形な動きを検出するよう構成されたジャイロセンサー、一つまたは複数の方向の加速度を感知するよう構成された三軸加速度センサー、圧力高度を測定するよう構成された気圧計、周囲光を感知するよう構成された周囲光センサー、およびジェスチャーを感知するよう構成された赤外(IR)センサーおよび近接センサーのうちの少なくとも一つを含む。感知ユニット350は、第二のプロセッサ380の制御のもとで動作を実行する。
電子デバイス300は、感知ユニット350内の動きセンサー(ジャイロセンサーまたは加速度センサーなど)によって生成された動きセンサー・データを受領して、動きセンサー・データの特定の動きイベント(歩行イベントまたはよろめきイベントなど)を生成することができる。電子デバイス300は、動き感知アプリケーションを使用することによって、該生成された動きセンサー・データを処理することができる。たとえば、動き感知アプリケーションを実行するプロセッサは、特定の型の動きイベントを区別するよう、動きセンサー・データを解析することができる。
任意的に、感知ユニット350は、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380に別々に接続されてもよい。この場合、第一のプロセッサ370がアクティブ・モードにある場合、第一のプロセッサ370が感知ユニット350に直接接続され、第一のプロセッサ370が感知された情報を処理する。そうではなく第一のプロセッサ370が省電力モードにある場合には、第二のプロセッサ380が感知ユニット350に直接接続され、第二のプロセッサ380が感知された情報を処理する。
第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380は、一つまたは複数のユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、マイクロUSBインターフェース、ユニバーサル非同期受信器/送信器(UART)インターフェース、および汎用入出力(GPIO)インターフェースなどの(だがこれらに限定されない)インターフェースを使用することによって、互いと通信するよう構成されてもよい。
電子デバイス300はさらに別のプロセッサを含んでいてもよく、さらに、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380が、単一のチップ上で、デュアルコア・チップ、マルチコア・チップなどにおいて配置されるように実装されてもよい。具体的には、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380は、同じ集積回路チップ内に配置されるか、またはそれぞれ異なる集積回路チップ内に配置されてもよい。
記憶ユニット360は、電子デバイス300内で実行および処理されるさまざまなデータと、電子デバイスのオペレーティングシステム(OS)およびさまざまなアプリケーションとを記憶するよう構成されている。記憶ユニット360は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、EPROM、EEPROMのうち少なくとも一つを使って実装される。本発明はこれに限定されない。記憶ユニット360は、データ領域およびプログラム領域を含む。記憶ユニット360のデータ領域は、電子デバイス300内で生成されたデータおよび外部からダウンロードされたデータを記憶する。
記憶ユニット360のプログラム領域は、第一のプロセッサ370の制御のもとで、オペレーティングシステム(OS)のブート、ナビゲーション機能、ビデオおよびオーディオの再生機能、ならびに電子デバイスの画像表示機能のために必要とされるアプリケーション・プログラムを記憶する。プログラム領域はさらに、放送および再生機能、オーディオ記録機能、計算器機能、カレンダー機能などによって必要とされるアプリケーション・プログラムを記憶するよう構成される。記述目的のために、記憶ユニット360は、第一のプロセッサ370から分離されているように示され、第一のプロセッサ370の外側に位置されている。しかしながら、さまざまな実施形態において、記憶ユニット360の一部または全部が第一のプロセッサ370と同じ集積回路上に統合されてもよい。
記憶ユニット360の記憶領域はさらに、第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域を含む。第一のプロセッサ370が省電力モードにある場合でも、第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域へのアクセスは許される。第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域は、第二のプロセッサ380と同じ集積回路上に統合されてもよい。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではない。
ブルートゥース・ユニット340は、他のブルートゥース通信装置(タブレットコンピュータまたはスマートフォンなど)との短距離通信を実行することを受け持つ。ブルートゥース・ユニット340は、一つまたは複数の有線および/または無線プロトコルを使ってデータを伝送(たとえば送信および/または受信)するように構成された任意のハードウェアおよび/またはソフトウェア要素でありうる。ブルートゥース・ユニット340は、主にブルートゥース・プロトコルを使ってデータを伝送する。
ブルートゥース・ユニット340は、第一のプロセッサ370および第二のプロセッサ380に接続される。電子デバイス300がアクティブ・モードにある場合、第一のプロセッサ370がブルートゥース・ユニット340と直接通信し、それにより、第一のプロセッサ370がブルートゥース・ユニット340を制御する。そうではなく電子デバイス300が省電力モードにある場合は、第二のプロセッサ380がブルートゥース・ユニット340と直接通信し、よって第二のプロセッサ380がブルートゥース・ユニット340を制御する。
図4は、本願のある実施形態による電子デバイスについての省電力モードを有効にすることのフローチャートである。図4の方法は、図3に示される電子デバイス300に適用されてもよい。
電子デバイス300が初めて電源投入された後または再始動させられた後、電子デバイス300は、アクティブ・モードで動作を開始することができる。たとえば、ステップ402において、電子デバイス300は、アクティブ・モードで動作してもよい。いくつかの実施形態では、電子デバイス300がアクティブ・モードで動作するとき、電源は、電子デバイス300のコンポーネントの一部または全部に電力を供給する。たとえば、図3において、バッテリーが、電力管理チップおよび対応する電力線を使用することによって、表示ユニット310、入力ユニット320、無線通信ユニット330、ブルートゥース・ユニット340、感知ユニット350、記憶ユニット360、第一のプロセッサ370、第二のプロセッサ380、および全地球測位システム(GPS)ユニット390に電力を供給するときに、電子デバイス300はアクティブ・モードで動作することができる。
電子デバイス300がアクティブ・モードで動作するとき、第一のプロセッサ370は、記憶ユニット360から第一のプロセッサ370にロードされたアプリケーションなどの一つまたは複数のアプリケーションを実行することができる。上述のように、第一のプロセッサ370は、オペレーティングシステム、インスタントメッセージ・アプリケーション、メディア再生アプリケーション、メディア編集アプリケーション、または他の任意のアプリケーションを実行するように構成されることができる。
何らかの時点において、電子デバイス300は、アクティブ・モードから省電力モードに切り換えられてもよい。ステップ404において、電子デバイス300が第一の事前設定イベントを検出すると、電子デバイス300は、アクティブ・モードから省電力モードに切り換わり(ステップ406)、その後、電子デバイス300は、省電力モードで動作する(ステップ408)。第一の事前設定イベントは、電子デバイス300に電力を供給するバッテリーにおける電気の量がバッテリー電気量閾値に達すること;電子デバイス300の温度が指定された温度閾値に達すること;および電子デバイス300が、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受け取ることのうちの少なくとも一つを含む。
いくつかの実施形態では、省電力モードにおいて、電子デバイス300は、第一のプロセッサ370への電力供給を停止するか、または第一のプロセッサ370の少なくとも一部のコアを無効にしてもよい。たとえば、第一のプロセッサ370は複数のコアを有し、第一のプロセッサ370のためにシングルコア・モードが設定されてもよい。
たとえば、電子デバイス300は、バッテリーにおける残りの電気量が所定の値(たとえば、バッテリー容量全体の8%)未満であるかどうかを判定する。バッテリーにおける残りの電気量が所定の値未満であるときは、電子デバイス300は、アクティブ・モードから省電力モードに切り換えられる。しかしながら、これは単に一例である。
ある実装において、バッテリーにおける残りの電気量が第一の閾値(たとえば、バッテリー容量全体の8%)未満であるとき、電子デバイスは、ポップアップ・メニューを生成し、ユーザーにいくつかのメニュー・オプションのうちの一つについて選択コマンドを入力するよう促す。「省電力モードにはいる」というオプションを選択することにより、電子デバイス300をアクティブ・モードから省電力モードに切り換えることができる。「拒否」のメニュー・オプションを選択することにより、電子デバイス300はアクティブ・モードを継続することができる。
別の実装では、バッテリーにおける残りの電気量が第二の閾値(たとえば、バッテリー容量全体の2%)未満であるとき、電子デバイス300が省電力モードにはいっていなければ(たとえば、バッテリーにおける残りの電気量が第一の閾値未満であるときにユーザーが「拒否」のメニュー・オプションを選択し、電子デバイス300が引き続きアクティブ・モードにあり続けた)、電子デバイス300は、アクティブ・モードから省電力モードに切り換えられる。このようにして、電子デバイスは、ユーザーの確認なしに、省電力モードにはいることができる。
いくつかの実施形態では、電子デバイス300は、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受け取った後、省電力モードに移行する。たとえば、ユーザーが「省電力モード」を有効にするために使用される対応するアイコンに直接タッチすると、電子デバイス300は、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受け取り、電子デバイス300をアクティブ・モードから省電力モードに切り換える。
何らかの時点において、電子デバイス300は、省電力モードからアクティブ・モードに切り換えられてもよい。ステップ410において、電子デバイス300が第二の事前設定イベントを検出する場合、電子デバイス300は、省電力モードからアクティブ・モードに切り換えられる(ステップ412)。第二の事前設定イベントは、電子デバイス300が電力アダプターを使って充電されていることが検出される;電子デバイス300が、省電力モードを終了するためにユーザーによって入力された設定命令を受け取る、のうちの少なくとも一つを含む。電子デバイス300は、入力ポート(マイクロUSBポートまたはタイプCポートなど)で電力入力が検出されるときにアクティブ・モードに切り換えられてもよく、または、無線充電方式で電力入力が感知されるときにアクティブ・モードに切り換えられてもよい。
省電力モードを終了するためにユーザーによって入力された設定命令は、対応するアイコンをタップすることによってトリガーされてもよく、あるいはボタン操作を使ってトリガーされてもよい。たとえば、電子デバイス300は最初に省電力モードにあり、ユーザーが、ある時間期間にわたって電源ボタンを押すことによって再始動動作を実行し、電子デバイス300がアクティブ・モードにはいる。
いくつかの実施形態において、電子デバイス300のバッテリーが永久電源(たとえば、電力アダプター)を使って充電されるとき、電子デバイス300は、省電力モードにはいることを禁止される。電力アダプターは、壁プラグ、車内充電器、または他の電源からAC電力を受け取り、バッテリーを充電するために使用される直流電力を提供することができる。たとえば、電力アダプターを使って電子デバイス300のバッテリーが充電されるとき、電子デバイスのGUI表示が修正され、たとえば、「省電力モード」に対応するアイコン・ボタンがグレー表示にされて、「省電力モード」オプションの選択が禁止される。別の例として、電力アダプターを使って電子デバイス300のバッテリーが充電されるとき、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令が受領されたら、その設定命令は破棄され、アクティブ・モードから省電力モードへの切り換えを実行する動作は実行されない。
いくつかの実施形態では、電子デバイス300のバッテリーは、無線充電方式で無線充電されてもよい。無線充電技術は、コイルを使う電磁誘導解決策、共振を使う共振解決策、電気エネルギーをマイクロ波に変換することによって電気エネルギーが伝達される高周波(RF)/マイクロ波放射解決策に大別されうる。無線電力送信器と無線電力受信器との間の距離は、電磁誘導解決策では比較的小さい(たとえば10センチメートル以下)。しかしながら、共振解決策またはマイクロ波放射解決策を使用するときは、無線電力送信器と無線電力受信器との間の距離は、数十メートルにもなることもある。たとえば、誘導電気エネルギーを受信する能力を有する電子デバイスは、誘導電気エネルギーを発生する送信器の近くに置かれてもよい。これらのシステムでは、送信器における送信コイルが時間変化する磁束を生成することができ、それにより、電子デバイス内の受信コイルに電流を誘導することができる。受信電流は、バッテリーの充電を補足するために電子デバイスによって使用されてもよい。
図5に示されるように、誘導電気エネルギー受信器は、電子デバイス300の下面に配置され、誘導電気エネルギー送信器502のインターフェース表面504と整列されてもよく、または別の仕方でインターフェース表面504と接触してもよい。このようにして、誘導電気エネルギー受信器および誘導電気エネルギー送信器504は、互いに接触してもよい。電子デバイス300は、本体に取り付けられた時計バンド506を含んでいてもよい。
任意的に、誘導電気エネルギー送信器装置および受信器装置は、一つまたは複数の整列機構を使って互いに対向して配置されてもよい。一例では、一つまたは複数の磁気デバイスが送信器装置および/または受信器装置に含まれてもよく、送信器装置および受信器装置を互いに対向して整列させるように構成されてもよい。
図6を参照するに、無線電力送信器601は、無線電力受信器(すなわち、電子デバイス300)に、共鳴解決策またはマイクロ波放射解決策を使って、電磁波の形で無線電力源を供給する。さらに、無線電力送信器601は、無線電力源を複数の無線電力受信器に送信してもよい。
電子デバイス300は、無線電力送信器601から無線電力を受信し、電子デバイス300に組み込まれたバッテリーを充電する。電子デバイス300は、無線電力送信器601に、無線電力の転送要求に使用される信号、無線電力の受信に必要な情報、および電子デバイス300の状態情報のうちの少なくとも一つを送信する。無線電力送信器601は、無線電力送信器601の充電エリアに配置された電子デバイス300(具体的には、電子デバイス300は、無線電力送信器601の充電エリアまで、ある有効距離内に位置される)に対して充電動作を実行する。
図6において、電子デバイス300はユーザーの身体(たとえば手首)に装着され、電子デバイス300は無線電力送信器601の充電エリアに位置され、電子デバイス300は無線電力送信器601から無線電力を受信し、電子デバイス300に組み込まれたバッテリーを充電する。この場合、ユーザーは、電子デバイス300を取り外す必要なく充電を完了することができる。電子デバイス300がユーザーの身体に装着され、無線電力送信器を使って電子デバイス300が充電されるとき、電子デバイス300は省電力モードにはいることを禁止される。電子デバイスがユーザーの身体に装着され、無線充電方式で充電されるとき、ユーザーは通例、電子デバイスのさまざまな機能(たとえば、ブルートゥースを使って他の電子デバイス(たとえば携帯電話)からの通知メッセージを受信する機能および通話機能)を使用する必要がある。この場合、電子デバイスは、省電力モードにはいることを禁止され、それにより、ユーザーが、充電中に比較的重要な着信および通知メッセージを逃すことを防止する。
ある実装では、図7に示されるように、電子デバイス300はアクティブ・モードで動作する。図5の誘導電気エネルギー送信器502を使って電子デバイス300のバッテリーが充電されるとき、表示ユニットによって表示される「省電力モード」ボタン702が禁止状態にあり、具体的には、「省電力モード」に対応するアイコン・ボタン702がグレー状態になっており、よってユーザーは「省電力モード」オプションを選択することを禁止される。表示ユニットによって表示される「WLAN」ボタン704は、有効化された状態にあり、ユーザーは、「WLAN」ボタン704をタップして、無線ローカルエリアネットワーク構成インターフェースにはいることができる。
別の実施形態では、図7に示されるように、電子デバイス300は、アクティブ・モードで動作させられる。電子デバイス300がユーザーに取り付けられていることおよび電子デバイス300が図6の無線電力送信器601を使って充電されていることが判別されるときは、電子デバイス300の表示ユニットによって表示される「省電力モード」ボタン702は禁止状態であり、具体的には、「省電力モード」に対応するアイコン・ボタン702はグレー状態であり、よって、ユーザーは「省電力モード」オプションを選択することを禁止され、したがって、電子デバイス300は省電力モードにはいることを禁止される。
外部源を使ってバッテリーが充電されるときは、電子デバイス300は省電力モードにはいることを禁止され、アクティブ・モードの電子デバイス300は、さまざまな機能を実行でき(たとえば、ブルートゥースを使って他の電子デバイス(携帯電話など)からの通知メッセージを受信する機能および通話機能)、それにより、充電中にユーザーが比較的重要な着信や通知メッセージを逃すことを防止することができる。
電子デバイス300が省電力モードにはいった後、電子デバイス300の第二のプロセッサ380は、感知ユニット350内の動きセンサーによって生成された動きセンサー・データを受け取って、動きセンサー・データの特定の動き情報(たとえば歩数情報)を生成し、該歩数情報を、記憶ユニット360内にあり、第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域に記憶することができる。電子デバイス300が省電力モードにはいった後、電子デバイス300が再始動させられた場合(たとえば、ある時間期間にわたって電源ボタンを押すことにより再始動操作が実行される、または、電力アダプターを使って電子デバイス300のバッテリーが充電されるときに再始動操作が実行される)、電子デバイス300の第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380から、省電力モードにおける電子デバイス300の歩数情報を取得する。
電子デバイス300が省電力モードにはいった後、感知ユニット350の動きセンサーは、動きデータを生成し、ユーザーが手首を上げる動作を実行するかどうかを検出する。ユーザーの手首を上げる動作が検出されるとき、第二のプロセッサ380は、電子デバイスの表示ユニットの点灯を制御する(電子デバイスの表示ユニットのバックライトを有効にする)。
電子デバイス300のバッテリーが電力アダプターを使って充電される場合、電子デバイス300が再始動させられ、省電力モードからアクティブ・モードに切り換えられる。電子デバイス300が再始動させられた後、電子デバイス300はアクティブ・モードにはいる。アクティブ・モードの電子デバイス300は、さまざまな機能(たとえば、ブルートゥースを使用することにより他の電子デバイス(たとえば携帯電話)から通知メッセージを受信する機能および通話機能など)を実行することができ、それにより、充電中にユーザーが比較的重要な着信および通知メッセージを逃すことを防ぐ。
第一のプロセッサ370は、以下の動作を実行する。図8を参照するに、ステップ802において、第一のプロセッサはアクティブ・モードで動作する。電子デバイスがアクティブ・モードにあるとき、第一のプロセッサ370は、第一のプロセッサのローカル・バスに関連する周辺ハードウェア(ブルートゥース・ユニット340、入力ユニット320、および表示ユニット310など)を制御する。具体的には、アクティブ・モードにおける第一のプロセッサ370は、ブルートゥース・ユニット340と通信して、ブルートゥース通信データを処理すること;入力ユニット320を使用することによって、電子デバイス300の電源投入動作、電源オフ動作、スクリーン点灯動作、および再始動動作を制御すること;およびモバイル・インダストリー・プロセッサ・インターフェース(MIPI)を使用することによって、表示ユニット310を制御すること、のうちの少なくとも一つを実行するよう構成される。たとえば、アクティブ・モードの電子デバイス300は、ブルートゥース・ユニット340を使用することによって、他の電子装置(たとえば携帯電話またはタブレットコンピュータ)によって送信された電話呼またはメッセージのようなイベントを受信し、ユーザーに該イベントを受信するように指示する通知サービスを提供することができる。アクティブ・モードの電子デバイス300は、無線通信ユニット330を使ってローカルエリアネットワーク通信、音声、データ通信、および携帯電話通信をサポートし、全地球測位システム(GPS)・ユニットを使って電子デバイス300の地理的位置情報を得ることができる。
ステップ804において、第一のプロセッサ370が第一の事前設定イベントを検出する場合、電子デバイス300は、アクティブ・モードから省電力モードに切り換えられる。第一の事前設定イベントは、電子デバイス300に電力を供給するバッテリーにおける電気量がバッテリー電気量閾値に達すること;電子デバイス300の温度が指定された温度閾値に達すること;および電子デバイス300が、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受信することのうちの少なくとも一つを含む。
第一の事前設定イベントが検出される場合、ステップ806において、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380に、電子デバイス300が省電力モードにはいろうとしていることを通知する。具体的には、第一のプロセッサ370は、UARTインターフェースまたはSPIインターフェースを使って、第二のプロセッサ380に対し、電子デバイス300が省電力モードにはいろうとしていることを通知することができる。電子デバイス300が省電力モードにはいろうとしているとの通知を受け取った後、第二のプロセッサ380は何らかの準備を実行し、たとえば、第一のプロセッサ370を入力ユニット320(電力ボタンなど)から切り離し、入力ユニット320を制御するために第一のプロセッサ370に取って代わる。
ステップ808において、第一のプロセッサ370が、第二のプロセッサ380の準備ができていることを検出した場合、第一のプロセッサ370は、ステップ810において電源をオフにされる。第一のプロセッサ370は省電力モードで動作させられ、電子デバイス300によって消費される電力は、省電力モードにおいて最小化される。第一のプロセッサ370が電源をオフにされた後、電子デバイス300のいくつかの必要な機能(歩数カウント機能およびクロック機能など)を維持するために、第一のプロセッサ370のローカル・バスに付随する周辺ハードウェアは、第二のプロセッサ380を使って制御されてもよい。省電力モードにおける第二のプロセッサ380は、ブルートゥース・ユニット340と通信してブルートゥース通信データを処理すること;入力ユニット320を使って電源投入動作、電源オフ動作、スクリーン点灯動作、および電子デバイス300の再始動動作を制御すること;およびシリアル周辺インターフェース(SPI)を使って表示ユニット310を制御すること、のうちの少なくとも一つを実行するよう構成される。たとえば、アクティブ・モードの電子デバイス300は、ブルートゥース・ユニット340を使用することによって、他の電子装置(たとえば携帯電話またはタブレットコンピュータ)によって送信された電話呼またはメッセージのようなイベントを受信し、ユーザーにイベントを受信するように指示する通知サービスを提供することができる。省電力モードの電子デバイス300は、無線通信ユニット330を使って、ローカルエリアネットワーク通信、音声、データ通信、および携帯電話通信をサポートすることができず、また、全地球測位システム(GPS)ユニットを使って電子デバイス300の地理的位置情報を得ることもできない。第一のプロセッサ370が電源を切られた後、第二のプロセッサ380は、第一のプロセッサ370が電源を切られていることを検出し、第二のプロセッサ380は、表示ユニット310およびブルートゥース・ユニット340を初期化する。
ステップ812では、第一のプロセッサ370の電源がオンにされると、電子デバイス300は再始動動作を実行し、第一のプロセッサ370はアクティブ・モードに切り換えられ(ステップ814)、電子デバイス300もアクティブ・モードにはいる。
具体的には、図9を参照するに、ステップ902において、電子デバイス300が電力アダプターを使って充電されるとき、第一のプロセッサ370の電源がオンにされる。
ステップ904では、第一のプロセッサ370は、電源オン・イベントを第二のプロセッサ380に報告する。次いで、第二のプロセッサ380は、記憶ユニット360内にあり、第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域に動きデータ(歩数情報など)を記憶し、第二のプロセッサ380は、表示ユニット310を無効にする。この場合、第二のプロセッサは準備ができている。
ステップ906では、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380の準備ができていることを検出し、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380をリセットする(ステップ908)。具体的には、第一のプロセッサ370は、構成ピン上の電圧がプルアップまたはプルダウンされることを検出することによって、第一のプロセッサが準備ができているかどうかを決定することができる。たとえば、第二のプロセッサ380の準備が整った後、第二のプロセッサ380の構成ピンの電圧はプルアップされる。第一のプロセッサ370が、第二のプロセッサの構成ピンのレベルが高レベルであることを検出した場合、それは、第二のプロセッサ380が準備完了であることを示す。
ステップ910では、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380から電子デバイス300の歩数情報を取得する。
第二のプロセッサ380は、以下の動作を実行する。図10を参照するに、ステップ1002では、第二のプロセッサ380は、第一のプロセッサ370が省電力モードにはいるという通知メッセージを受信する。第一の事前設定イベントを検出した後、第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380に、電子デバイス300が省電力モードにはいろうとしていることを通知する。第一の事前設定イベントは、電子デバイス300に電力を供給するバッテリー内の電気量がバッテリー電気量閾値に達すること、電子デバイス300の温度が指定された温度閾値に達すること;および電子デバイス300が、省電力モードを有効にするためにユーザーによって入力された設定命令を受信することのうちの少なくとも一つを含む。
ステップ1004において、第二のプロセッサ380は何らかの準備を行ない、たとえば、第一のプロセッサ370を入力ユニット320(電源ボタンなど)から切り離し、入力ユニット320を制御するために第一のプロセッサ370に取って代わる。入力ユニット320を制御する準備をした後、第二のプロセッサは、第一のプロセッサ370に、第二のプロセッサの準備が整ったことを通知する。
ステップ1006では、第二のプロセッサ380は、第一のプロセッサ370の電源がオフにされていることを検出し、第二のプロセッサ380は、表示ユニット310およびブルートゥース・ユニット340を初期化し(ステップ1008)、その後、電子デバイス300は省電力モードにはいる。具体的には、第二のプロセッサ380は、構成ピン上の電圧がプルアップまたはプルダウンされることを検出することによって、第一のプロセッサが電源オフされているかどうかを決定することができる。省電力モードでは、第一のプロセッサ370が電源をオフにされた後、電子デバイス300のいくつかの必要な機能(歩数カウント機能およびクロック機能など)を維持するために、第一のプロセッサ370のローカル・バスに付随する周辺ハードウェアは、第二のプロセッサ380を使って制御されることができる。省電力モードにおける第二のプロセッサ380は、ブルートゥース・ユニット340と通信してブルートゥース通信データを処理すること;入力ユニット320を使って電源投入動作、電源オフ動作、スクリーン点灯動作、および電子デバイス300の再始動動作を制御すること;およびシリアル周辺インターフェース(SPI)を使って表示ユニット310を制御すること、のうちの少なくとも一つを実行するよう構成される。たとえば、省電力モードの電子デバイス300は、ブルートゥース・ユニット340を使って、他の電子装置(たとえば携帯電話またはタブレットコンピュータ)によって送信された電話呼またはメッセージのようなイベントを受信し、ユーザーにイベントを受信するよう指示する通知サービスを提供することができる。省電力モードの電子デバイス300は、無線通信ユニット330を使って、ローカルエリアネットワーク通信、音声、データ通信、および携帯電話通信をサポートすることができず、また、全地球測位システム(GPS)・ユニットを使って、電子デバイス300の地理的位置情報を得ることもできない。
ステップ1010では、第二のプロセッサ380が第一のプロセッサ370の電源オンされることを検出すると、電子デバイス300は再始動動作を実行し、電子デバイス300はアクティブ・モードに切り換えられる。具体的には、電子デバイス300のバッテリーが電力アダプターを使って充電されるとき、第一のプロセッサ370は電源をオンにされ、第一のプロセッサ370は、電源オン・イベントを第二のプロセッサ380に報告する。ステップ1012では、第二のプロセッサ380は、記憶ユニット360内にあり、第二のプロセッサ380によって制御される追加的な記憶領域に動きデータ(歩数情報など)を記憶し、第二のプロセッサ380は表示ユニット310を無効にする。次いで、ステップ1014では、第二のプロセッサはリセットされ、初期化を実行する。具体的には、第二のプロセッサ380は、第一のプロセッサ370からのリセット信号を検出した後に初期化を実行する。第一のプロセッサ370は、第二のプロセッサ380から、省電力モードにおける電子デバイス300の歩数情報を取得する。
本願の実施形態を実行するよう構成されたプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア・コンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。プロセッサは、本願に開示された内容を参照して記載された論理ブロック、モジュール、および回路のさまざまな例を実装または実行することができる。あるいはまた、プロセッサは、計算機能を実装するためのプロセッサの組み合わせ、たとえば、一つまたは複数のマイクロプロセッサを含む組み合わせまたはDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。
本願に開示された内容と組み合わせて記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって実装されてもよく、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実装されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェア・モジュールによって形成されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、CD-ROM、または当該技術分野で既知の他の任意の形の記憶媒体に記憶されてもよい。たとえば、記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。もちろん、記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントであってもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に位置されてもよい。加えて、ASICは、ユーザー装置内に位置されてもよい。もちろん、プロセッサおよび記憶媒体は、離散的なコンポーネントとしてユーザー装置内に存在してもよい。
当業者は、前述の一つまたは複数の例において、本願に記載される機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装されうることを認識するはずである。当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット、アルゴリズム・ステップがハードウェアまたはハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせによって実装されうることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアによって実行されるのか、それともコンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、特定の用途および技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載された機能を実装するために異なる方法を用いることができるが、その実装が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。本発明がソフトウェアによって実装されるとき、前述の機能は、コンピュータ読取可能媒体に記憶されるか、またはコンピュータ読取可能媒体内の一つまたは複数の命令またはコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含む。通信媒体は、コンピュータ・プログラムをある場所から別の場所へ送信することを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用のコンピュータにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体でありうる。
本願の目的、技術的解決策、および有益な効果は、前述の具体的実施形態においてさらに詳細に記載されている。前述の説明は、単に本願の具体的な実施形態であり、本願の保護範囲を制限することは意図されていないことは理解しておくべきである。本願の技術的解決策に基づいてなされた修正、等価な置換または改良は、本願の保護範囲内にはいる。