JP7484568B2 - 表示装置、表示方法、プログラム - Google Patents

表示装置、表示方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、表示装置、表示方法、及び、プログラムに関する。
大型のフラットパネルディスプレイにタッチパネルが搭載された電子黒板などの表示装置が知られている。表示装置は黒板の役割をする画面を表示し、タッチパネルを介して電子ペンや指などの軌跡を検出して、手書き内容として画面に描画する。したがって、ユーザは画面を黒板のように使用することができる。また、PC(Personal Computer)と接続することができる表示装置では、PCと同じ画面を表示して、この画面に手書き内容を重畳して描画したり、表示装置のタッチパネルから入力された情報にしたがってパソコンを操作したりすることができる。
このような表示装置に関し、画面に表示された情報を保存したり、再表示したりする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、ユーザが電源をOFFにした時にコンテンツを保存して、電源をONした時に保存しておいたコンテンツを表示する表示装置が開示されている。
しかしながら、従来の技術は、ユーザがディスプレイを回転させ、元に戻す場合に、回転させる前に表示していた情報を再表示することができないという問題があった。まず、ユーザは長手方向が水平になる横向きと、長手方向が垂直になる縦向きのどちらでも表示装置を使用できる。横向きから縦向きに回転(向きが変更)された場合、又は、縦向きから横向きに回転(向きが変更)された場合、表示装置はセンサで向きを検出して、表示していた情報を消去する。これは、例えば、向きが変わることで読みにくくなる情報の表示を継続する必要性が低いからである。したがって、例えばユーザが縦向きで表示装置を使用している状態で、一時的にPCの映像を表示しようとして横向きに変更すると、縦向きで表示していた情報(手書きデータやPCの映像等)が消去されてしまう。しかし、ユーザとしては、PCの映像を確認した後は、表示装置を再度、縦向きに変更して、表示していた情報を再表示したい場合がある。
本発明は、上記課題に鑑み、ユーザがディスプレイを回転させ、元に戻す場合に、ディスプレイを回転させる前に表示していた情報を再表示することができる表示装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、ディスプレイに情報を表示する表示装置であって、前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した場合に時間の計測を開始し、前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合、前記時間の計測を停止する時間計測部と、前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転したときに前記時間が閾値以上又は閾値超過の場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、前記時間が閾値以上又は閾値超過でない場合、前記ディスプレイが前記第二の角度の状態で、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた情報とは異なる情報を表示していても、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部と、を有することを特徴とする。
ユーザがディスプレイを回転させ、元に戻す場合に、ディスプレイを回転させる前に表示していた情報を再表示することができる表示装置を提供することができる。
表示装置の向きの変更に応じて情報の消去、及び、再表示する動作の概略を説明する図である。 本実施形態の画像処理システムの全体構成図の一例である。 表示装置のハードウェア構成図の一例である。 表示装置の機能ブロック図の一例である。 ファイル処理部の機能ブロック図の一例である。 ページデータを示す概念図である。 ストロークデータを示す概念図である。 座標配列データを示す概念図である。 メディアデータを示す概念図である。 各画像レイヤの構成図の一例である。 ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 ディスプレイの方向を説明する図の一例である。 表示装置のディスプレイが回転された場合の表示情報の消去と再表示の流れを説明するシーケンス図の一例である。 ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である(実施例2)。 表示装置が横向きで使用された時間に基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。 表示装置の動作を模式的に示す図の一例である(実施例2)。 ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である(実施例3)。 表示装置が横向きで手書きされたか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。 表示装置の動作を模式的に示す図の一例である(実施例3)。 表示装置が縦書きで手書きされ、かつ、横向きで手書きされたか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。 表示装置の動作を模式的に示す図の一例である(実施例4)。 ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である(実施例5)。 表示装置が横向きで映像を表示したか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。 表示装置の動作を模式的に示す図の一例である(実施例5)。 表示装置の他の構成例を示す図である。 表示装置の他の構成例を示す図である。 表示装置の他の構成例を示す図である。 表示装置の他の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として表示装置と、表示装置が行う表示方法について図面を参照しながら説明する。
<表示情報の再表示の概略>
図1は、表示装置の向きの変更に応じて情報の消去、及び、再表示する動作の概略を説明する図である。
(1) まず、図1(a)では縦向きの表示装置2にユーザが書き込み等を行い、情報を表示させている。この状態で、ユーザがノートPC6の画面を表示装置2に表示させるために、横向きに変更した。ノートPC6の画面の縦横比を維持したまま、表示装置2に大きく表示するためである。
表示装置2はセンサ(例えば、ジャイロセンサ)が検出する信号により、向きが変更されたことを検出する。すると、図1(b)に示すように、表示装置2はディスプレイに表示していた表示情報をディスプレイから消去する。表示情報は消去前に保存されている。こうすることで向きが変わって読みにくくなった表示情報がなくなり、また、ノートPC6の映像を見やすくなる。
(2) ユーザがノートPC6を表示装置2に接続すると、図1(c)に示すように、横向きの表示装置2にノートPC6の映像が表示される。表示装置2は縦向きのままでもノートPC6の映像を表示することができる。しかし、ディスプレイの縦横比(アスペクト比)を維持したまま表示装置2がノートPC6の映像を表示すると映像が小さくなってしまう。
(3) ユーザがノートPC6の映像の表示を終了し元の縦向きに戻した。表示装置2はセンサが検出する信号により、向きが元の縦向きに変更されたことを検出する。図1(d)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示する。
このように、表示装置2は、ユーザが一時的に表示装置の向きを変えた場合、表示情報を保存しておき、ユーザが向きを元に戻した場合、保存しておいた表示情報を復元する。これによりユーザが表示装置の向きを変えた場合に、向きを変える前に表示していた情報を再表示できる。
<表示情報の再表示の判断方法>
ノートPC6の映像を表示装置2に表示させた後、ユーザが縦向きで別の会議や議題を始めたい場合など、ユーザが別の表示情報を手書きしたいので、消去したままでよい場合もある。
そこで、後述する発明の詳細では、表示装置2は横向きにおける表示装置2の使用結果に応じて表示情報を再表示するか否かを制御する。例えば、表1に示す判断方法で表示装置2が表示情報を再表示するか否かを判断する。
Figure 0007484568000001
表1は、表示装置が一時的に横向きで使用されたと推定できるかどうかの判断方法である。横向きでの使用が一時的な使用であれば、ユーザが縦向きに戻した場合に表示情報を再表示しないでよいと考えられる。詳細は各実施例で説明する。
<用語について>
入力手段とはタッチパネルに座標を指定して手書きが可能な手段であればよい。例えば、ペン、人の指や手、棒状部材などがある。ユーザがディスプレイに入力手段を押しつけてから連続的に移動させた後、ディスプレイから離すという一連の操作をストロークという。ストロークデータとは、入力手段により入力される座標の軌跡に基づいてディスプレイに表示される情報である。ストロークデータは適宜、補間されてよい。ストロークにより手書きされたデータはストロークデータという。手書きデータは1つ以上のストロークデータを有するストロークデータに基づいてディスプレイに表示される表示物をオブジェクトという。
ディスプレイ方向が横向きとはアスペクト比が1より大きい場合を言い、ディスプレイ方向が縦向きとはアスペクト比が1より小さい場合を言う(アスペクト比が1の場合はどちらでもよい)。ただし、本実施形態では以下のように定義する。横W、縦Hとした場合、W:Hと表記し、
アスペクト比=W/H とする。
アスペクト比とは、画面や画像の縦と横の長さ(ピクセル数)の比である。縦横比ともいう。アスペクト比が異なる場合、相似でないともいえる。
表示装置とディスプレイが一体の場合、表示装置と向きとディスプレイの向きは等しい。表示装置とディスプレイが一体でなく、制御部としての表示装置がディスプレイと接続されている場合、ディスプレイの向きが判断される。
表示装置の使用結果とは、縦向き(又は横向き)で表示していた表示情報を、再度、ユーザが使用する態様で、横向き(又は縦向き)で使用されたかをいう。例えば、横向き(又は縦向き)での使用が一時的な使用であったかをいう。なお、電源ON時の表示装置の向きを第一の角度といい、第一の角度から90度(又は270)回転された角度を第二の角度という。
表示情報とは、表示装置がディスプレイに表示した情報である。メニューや時刻など、表示装置がユーザのために表示する書誌情報は含まない。表示情報は、例えば、手書きデータ、図形(三角や星形など)、マーカー(半透明に表示され一定時間で消える)又はスタンプ(済、マル秘などの定型マーク)などである。
<システムの概要>
図2は、本実施形態の画像処理システムの全体構成図である。なお、図2では、説明を簡略化するために、2台の表示装置2a,2b及びこれに付随する電子ペン4a,4b等を示しているだけであって、3台以上の表示装置や電子ペン等を利用してもよい。
図2に示されているように、画像処理システム1は、複数の表示装置2a,2b、複数の電子ペン4a,4b、USBメモリ5a,5b、ノートPC(Personal Computer)6a,6b、テレビ(ビデオ)会議端末7a,7b、及びPC8を有する。また、表示装置2a,2b、及びPC8は、通信ネットワーク9を介して通信可能に接続されている。更に、複数の表示装置2a,2bには、それぞれディスプレイ3a,3bが設けられている。
また、表示装置2aには、電子ペン4aによって生じたイベント(ディスプレイ3aに電子ペン4aのペン先、又は、電子ペン4aのペン尻のタッチ)による描画された画像を、ディスプレイ3aに表示させることができる。なお、電子ペン4aだけでなく、ユーザの指を含む手Ha等によって生じたイベント(拡大、縮小、ページめくり等のジェスチャ)に基づいて、ディスプレイ3a上に表示されている画像を変更させることもできる。
また、表示装置2aには、USBメモリ5aが接続可能であり、表示装置2aはUSBメモリ5aからPDF等の電子ファイルを読み出し、表示装置2aはUSBメモリ5aに電子ファイルを記録することができる。また、表示装置2aには、DisplayPort(登録商標)、DVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標。High-Definition Multimedia Interface)及びVGA(Video Graphics Array)等の規格による通信が可能なケーブル10a1を介して、ノートPC6aが接続されている。そして、表示装置2aは、ディスプレイ3aに対する接触によってイベントを発生させ、このイベントを示すイベント情報を、マウスやキーボード等の入力装置からのイベントと同様に、ノートPC6aに送信する。同じく、表示装置2aには、上記規格による通信が可能なケーブル10a2を介して、テレビ(ビデオ)会議端末7aが接続されている。なお、ノートPC6a、及びテレビ会議端末7aは、Bluetooth(登録商標)等の各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信により、表示装置2aと通信してもよい。
一方、表示装置2bが設置されている他の拠点では、上記と同様に、ディスプレイ3bを備えた表示装置2b、電子ペン4b、USBメモリ5b、ノートPC6b、テレビ会議端末7b、ケーブル10b1、ケーブル10b2が利用される。更に、ユーザの手Hb等によって生じたイベントに基づいて、ディスプレイ3b上に表示されている画像を変更させることもできる。
これにより、一の拠点で表示装置2aのディスプレイ3a上に描画された画像は、他の拠点で表示装置2bのディスプレイ3b上にも表示され、逆に他の拠点で表示装置2bのディスプレイ3b上に描画された画像は、一の拠点で表示装置2aのディスプレイ3a上に表示される。このように、画像処理システム1では、遠隔地において同じ画像を共有する遠隔共有処理を行うことができるため、遠隔地での会議等に用いると、非常に便利である。
なお、以下では、複数の表示装置のうち任意の表示装置を示す場合には「表示装置2」と示す。複数のディスプレイのうち任意のディスプレイを示す場合には「ディスプレイ3」と示す。複数の電子ペンのうち任意の電子ペンを示す場合には「電子ペン4」と示す。複数のUSBメモリのうち任意のUSBメモリを示す場合には「USBメモリ5」と示す。複数のノートPCのうち任意のノートPCを示す場合には「ノートPC6」と示す。複数のテレビ会議端末のうち任意のテレビ会議端末を示す場合には「テレビ会議端末7」と示す。また、複数のユーザの手のうち任意の手を示す場合には「手H」と示す。複数のケーブルのうち任意のケーブルを示す場合には「ケーブル10」と示す。
また、本実施形態では、表示装置2の一例として、電子黒板を説明するが、これに限るものではなく、表示装置2の他の例として、電子看板(デジタルサイネージ)、スポーツや天気予報等で利用されるテレストレータ、又は、遠隔画像(映像)診断装置等であってもよい。また、情報処理端末の一例として、ノートPC6を説明するが、これに限るものではなく、情報処理端末の他の例として、デスクトップ型PCやタブレット型PC、PDA、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ、ゲーム機等の画像フレームを供給可能な端末であってもよい。更に、通信ネットワークには、インターネット、LAN(Local Area Network)、携帯電話通信網等が含まれる。また、本実施形態では、記録媒体の一例として、USBメモリを説明するが、これに限るものではなく、記録媒体の他の例として、SDカード等の各種記録メディアであってもよい。
<表示装置のハードウェア構成>
図3は、表示装置のハードウェア構成図の一例である。図3では表示装置2として表示装置を想定して説明する。図3に示されているように、表示装置2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205、及び、外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、表示装置2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。 SSD204は、OSや表示装置2用のプログラム等の各種データを記憶する。なお、このプログラムは汎用的なOS(Windows(登録商標)、Mac OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等)を搭載した情報処理装置で動作するアプリケーションプログラムでもよい。すなわち、表示装置2は情報処理装置でもよい。
ネットワークI/F205は、通信ネットワーク9との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ5、外付け機器(マイク240、スピーカ250、カメラ260)である。
また、表示装置2は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、及び近距離通信回路219のアンテナ219a、電源スイッチ222、選択スイッチ類223、カメラ224、及び、方向検知センサ225を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、外付けのノートPC6が表示する映像を静止画又は動画として表示させる。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、GPU212からの出力画像をディスプレイ3等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ3上に電子ペン290やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ3の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ3に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ3の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン290と通信することで、ディスプレイ3へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、表示装置2の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。選択スイッチ類223は、例えば、ディスプレイ3の表示の明暗や色合い等を調整するためのスイッチ群である。
カメラ224はディスプレイ3の例えばベゼルに内蔵されている撮像装置であり、表示装置2の前方を撮像する。カメラ224があればカメラ260のように外付け型のカメラはなくてもよい。
方向検知センサ225は、ディスプレイ3の方向を検知するセンサである。ディスプレイ3の方向には縦向きと横向きがある。本実施例の表示装置2は、ディスプレイ3をユーザが縦向き又は横向きに切り替えることができる。このよう機能をピボット機能という。回転自体はディスプレイ3を支えるスタンドの機構によるが、方向検知センサ225はディスプレイ3の回転角度を検知する。例えば、ジャイロセンサの出力信号を積算して角度を算出する。あるいは、加速度センサにより重力方向を検出して、縦向きか横向きかを検出する。あるいは、スタンド部分の回転を検出してもよい。
ディスプレイ3の回転により、手書きデータなど表示情報の座標の原点が変化する。本実施形態では原点の位置は、例えば、左上にあるコーナーである。このため、ディスプレイ3の回転前の原点の座標を有するストロークを、回転後の原点に対して表示することが困難になる。このことも、表示装置2がディスプレイ3の回転前に表示していた表示情報を消去する理由の1つである。
更に、表示装置2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン290のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン290のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<表示装置の機能構成>
続いて、図4~図10を用いて、表示装置2の機能構成について説明する。先ずは、図4を用いて、表示装置2の全体的な機能構成について説明する。図4は、表示装置2の機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図である。
表示装置2は、図3に示されているハードウェア構成及びプログラムによって、図4に示されている各機能構成を有する。表示装置2は、最初に遠隔共有処理を開始する「主催装置」となり得ると共に、既に開始されている遠隔共有処理に後から参加する「参加装置」にもなり得る。また、表示装置2は、大きく分けて、クライアント部20及びサーバ部90の両方によって構成されている。
クライアント部20及びサーバ部90は、表示装置2の1台の筐体内で実現される機能である。そして、表示装置2が主催装置となる場合には、この表示装置2では、クライアント部20とサーバ部90が実現される。また、表示装置2が参加装置となる場合には、この表示装置2では、クライアント部20は実現されるが、サーバ部90は実現されない。即ち、図2において、表示装置2aが主催装置で、表示装置2bが参加装置となる場合、表示装置2aのクライアント部20は、同じ表示装置2a内に実現されたサーバ部90を介して、他の表示装置2bのクライアント部20と通信を行う。一方、表示装置2bのクライアント部20は、他の表示装置2a内に実現されたサーバ部90を介して、他の表示装置2aのクライアント部と通信を行う。
〔クライアント部の機能構成〕
続いて、主に図4から図10を用いて、クライアント部20の機能構成について説明する。クライアント部20は、映像取得部21、座標検知部22、自動調整部23、接触検知部24、イベント振分部25、操作処理部26、ジェスチャ処理部27、映像重畳部28、画像処理部30、及び通信制御部60を有する。
このうち、映像取得部21は、ケーブル10に接続された映像出力機器の出力画像を取得する。映像取得部21は、映像出力機器から画像信号を受信すると、この画像信号を解析して、この画像信号によって形成される映像出力機器の表示画像である画像フレームの解像度や、この画像フレームの更新頻度などの画像情報を導出し、画像取得部31に出力する。
座標検知部22は、ディスプレイ3上でユーザが入力手段を接触させた座標位置を検出する。ユーザがディスプレイ3上で入力手段を連続的に移動させた軌跡が手書きデータ8である。また、この手書きデータ8をストロークという場合がある。なお、入力手段は電子ペン4又はユーザの手Hのどちらでもよい。また、座標検知部22は、タッチされた面積も検出する。
自動調整部23は、表示装置2の起動時に起動され、接触センサ214が座標検知部22に適切な値を出力できるように、接触センサ214の光センサ方式におけるセンサーカメラの画像処理のパラメータを調整する。
接触検知部24は、ユーザによって生じたイベント(ディスプレイ3上に電子ペン4のペン先又は電子ペン4のペン尻が押下(タッチ)された動作等)を検出する。
イベント振分部25は、座標検知部22によって検知されたイベントの座標位置と接触検知部24によって検出された検出結果を、ストローク描画、UI操作、及びジェスチャ操作の各イベントに振り分ける。
ここで、「ストローク描画」は、ディスプレイ3上に図10に示されている後述のストローク画像(B)が表示されている場合に、ユーザがディスプレイ3上で電子ペン4を押下し、この押下した状態で電子ペン4を移動させ、最終的にディスプレイ3上から電子ペン4を離すまでのイベントである。このストローク描画により、例えば、アルファベット「S」や「T」等がディスプレイ3上に描画される。なお、この「ストローク描画」には、画像を描画するだけでなく、既に描画された画像を削除したり、描画された画像を編集したりするイベントも含まれる。
「UI操作」は、ディスプレイ3上に図10に示されている後述のUI画像(A)が表示されている場合に、ユーザが電子ペン4又は手Hによって所定の位置を押下したイベントである。このUI操作により、例えば、電子ペン4により描画される線の色や幅等が設定される。
「ジェスチャ操作」は、ディスプレイ3上に図10に示されている後述のストローク画像(B)が表示されている場合に、ユーザが手Hでディスプレイ3上をタッチしたり移動したりするイベントである。このジェスチャ操作により、例えば、ユーザがディスプレイ3に手Hをタッチさせた状態で手Hを移動させることで、画像の拡大(若しくは縮小)、表示領域の変更、又は、ページ切り換え等を行うことができる。
操作処理部26は、イベント振分部25によってUI操作と判断されたものから、イベントが発生されたUIの要素にしたがって、各種操作を実行する。このUIの要素としては、例えば、ボタン、リスト、チェックボックス、テキストボックスが挙げられる。
ジェスチャ処理部27は、イベント振分部25によってジェスチャ操作と判断されたものに対応した操作を実行する。
映像重畳部28は、後述の表示重畳部36で重畳された画像を映像として映像出力機器(ディスプレイ3等)に対して表示する。また、映像重畳部28は、映像出力機器(ノートPC6等)からの映像に対して、他の映像出力機器(テレビ会議端末7等)から送られて来た映像をピクチャ・イン・ピクチャする。更に、映像重畳部28は、ピクチャ・イン・ピクチャされてディスプレイ3の一部に表示された映像を、ディスプレイ3の全体に表示させるための切り替えを行う。
画像処理部30は、図10に示されているような各画像レイヤの重畳処理等を行う。この画像処理部30は、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、画像生成部34、レイアウト管理部35、表示重畳部36、ページ処理部37、ファイル処理部40、ページデータ記憶部300、及び遠隔ライセンス管理テーブル310を有している。
このうち、画像取得部31は、映像取得部21で取得された映像から、各フレームを画像として取得する。画像取得部31は、この画像のデータを、ページ処理部37に出力する。この画像は、図10に示されている映像出力機器(ノートPC6等)からの出力画像(C)に相当する。
ストローク処理部32は、イベント振分部25によって割り振られたストローク描画に係るイベントに基づいて、画像を描画したり、描画された画像を削除したり、描画された画像を編集する。このストローク描画による画像は、図10に示されているストローク画像(B)に相当する。また、このストローク描画に基づいた画像の描画、削除、編集の各結果は、後述の操作データとして、操作データ記憶部840に記憶される。
UI画像生成部33は、表示装置2に予め設定されているUI(ユーザインターフェース)画像を生成する。このUI画像は、図10に示されているUI画像(A)に相当する。
画像生成部34は、ページ処理部37がページデータ記憶部300から読み出したページデータのうちのメディアデータを、ページ処理部37から受信する。画像生成部34は、この受信したメディアデータを表示重畳部36に出力する。また、このメディアデータによる画像は、図10に示されている背景画像(D)に相当する。背景画像(D)のパターンは、無地、グリッド表示等である。
レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、画像取得部31、ストローク処理部32、及びUI画像生成部33(又は画像生成部34)から出力された各画像のレイアウトを示すレイアウト情報を管理している。これにより、レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、出力画像(C)及びストローク画像(B)を、UI画像(A)及び背景画像(D)中のどの位置に表示させるか又は非表示にさせるかを指示することができる。
表示重畳部36は、レイアウト管理部35から出力されたレイアウト情報に基づき、画像取得部31、ストローク処理部32、及びUI画像生成部33(画像生成部34)から出力された各画像のレイアウトを行う。
ページ処理部37は、ストローク画像(B)のデータと出力画像(C)のデータを、1つのページデータにまとめてページデータ記憶部300に記憶する。ストローク画像(B)のデータは、図6に示されているストローク配列データIDで示されるストローク配列データ(各ストロークデータ)として、ページデータの一部を成す。出力画像(C)のデータは、図6に示されているメディアデータIDで示されているメディアデータとして、ページデータの一部を成す。そして、このメディアデータは、ページデータ記憶部300から読み出されると、背景画像(D)のデータとして取り扱われる。
また、ページ処理部37は、一旦記憶されたページデータのうちのメディアデータを、画像生成部34を介して表示重畳部36に送信することで、映像重畳部28が背景画像(D)をディスプレイ3に再表示させることができる。また、ページ処理部37は、ページデータのうちのストローク配列データ(各ストロークデータ)を、ストローク処理部32に戻すことで、ストロークの再編集ができる状態にすることができる。更に、ページ処理部37は、ページデータを削除したり複製したりすることもできる。
即ち、ページ処理部37がページデータ記憶部300にページデータを記憶する時点でディスプレイ3上に表示されている出力画像(C)のデータは、一旦、ページデータ記憶部300に記憶され、その後にページデータ記憶部300から読み出される際には、背景画像(D)を示すメディアデータとして読みされる。そして、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、ストローク画像(B)を示すストローク配列データを、ストローク処理部32に出力する。また、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、背景画像(D)を示すメディアデータを、画像生成部34に出力する。
表示重畳部36は、 画像取得部31からの出力画像(C)、ストローク処理部32からのストローク画像(B)、UI画像生成部33からのUI画像(A)、及び、画像生成部34からの背景画像(D)を、レイアウト管理部35によって指定されたレイアウトにしたがって重畳する。これにより、図10に示されているように、各画像が重なってもユーザが見える順に、UI画像(A)、ストローク画像(B)、出力画像(C)、及び背景画像(D)の各レイアの構成となっている。
また、表示重畳部36は、図10に示されている画像(C)と画像(D)を切り替えて、画像(A)及び画像(B)に対して排他的に重畳することも可能である。例えば、当初、画像(A)、画像(B)及び画像(C)が表示されている状態で、表示装置2と映像出力機器(ノートPC6等)との間のケーブル10が抜かれた場合には、レイアウト管理部35の指定によって、画像(C)を重畳対象から外し、画像(D)を表示させることができる。この場合に、また、表示重畳部36は、表示の拡大、表示の縮小、表示領域の移動処理も行う。
ページデータ記憶部300は、図6に示されているようなページデータを記憶する。図6は、ページデータを示す概念図である。ページデータは、ディスプレイ3に表示される1ページ分のデータ(ストローク配列データ(各ストロークデータ)及びメディアデータ)である。なお、ページデータに含まれるパラメータの種類が多いため、ここでは、図6~図8に分けて、ページデータの内容を説明する。
ページデータは、図6に示されているように、任意の1ページを識別するためのページデータID、このページの表示を開始した時刻を示す開始時刻、ストロークやジェスチャ等によるページの内容の書き換えが行われなくなった時刻を示す終了時刻、電子ペン4やユーザの手Hによるストロークによって生じたストローク配列データを識別するためのストローク配列データID、及びメディアデータを識別するためのメディアデータIDが関連付けて記憶されている。ストローク配列データは、後述の図10に示されているストローク画像(B)がディスプレイ3上に表示されるためのデータである。メディアデータは、後述の図10に示されている背景画像(D)がディスプレイ3上に表示されるためのデータである。
このようなページデータにより、例えば、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「S」を描く場合は一筆書きとなるため、ストロークデータIDが1つで一文字のアルファベット[S]が示される。ところが、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「T」を描く場合、二筆書きとなるため、ストロークデータIDが2つで一文字のアルファベット「T」が示されることになる。
また、ストローク配列データは、図7に示されているように詳細な情報を示している。図7は、ストローク配列データを示す概念図である。図7に示されているように、1つのストローク配列データは、複数のストロークデータによって表される。そして、1つのストロークデータは、このストロークデータを識別するためのストロークデータID、1つのストロークの書き始めの時刻を示す開始時刻、1つのストロークの書き終わりの時刻を示す終了時刻、ストロークの色、ストロークの幅、及び、ストロークの通過点の配列を識別するための座標配列データIDを示している。
更に、この座標配列データは、図8に示されているように詳細な情報を示している。図8は、座標配列データを示す概念図である。図8に示されているように、座標配列データは、ディスプレイ3上の1点(X座標値、Y座標値)、この1点を通過したときのストロークの開始時刻からの差分の時刻(ms)、及び、この1点における電子ペン4の筆圧の各情報を示している。即ち、図8に示されている1点の集まりが、図7に示されている1つの座標配列データで示されている。例えば、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「S」を描く場合、一筆書きとなるが、「S」を描き終えるまでに、複数の通過点を通過するため、座標配列データは、これら複数の通過点の情報を示している。
また、図6に示されているページデータのうちのメディアデータは、図9に示されているように詳細な情報を示している。図9は、メディアデータを示す概念図である。図9に示されているように、メディアデータは、図6に示されているページデータにおけるメディアデータID、メディアデータのデータ種類、ページ処理部37からページデータ記憶部300にページデータが記憶された記録時刻、ページデータによってディスプレイ3上に表示される画像の位置(X座標値、Y座標値)及び画像のサイズ(幅、高さ)、並びにメディアデータの内容を示すデータが関連付けられて示されている。このうち、ページデータによってディスプレイ3上に表示される画像の位置は、ディスプレイ3の左上端の座標を(X座標値,Y座標値)=(0,0)とした場合に、ページデータによって表示される画像の左上端の位置を示している。
また、図4に戻り、遠隔ライセンス管理テーブル310は、遠隔共有処理を実行するために必要なライセンスデータを管理する。この遠隔ライセンス管理テーブル310では、表示装置2のプロダクトID、認証に用いられるライセンスID、及びライセンスの有効期限が関連付けて管理されている。
<ファイル処理部の機能構成>
続いて、図5を用いて、図4に示されているファイル処理部40の機能構成を説明する。なお、図5は、ファイル処理部の機能ブロック図である。
ファイル処理部40は、リカバリ処理部41、ファイル入力部42a、ファイル出力部42b、ファイル変換部43、ファイル送信部44、アドレス帳入力部45、バックアップ処理部46、バックアップ出力部47、設定管理部48、設定ファイル入力部49a、及び設定ファイル出力部49bを有している。更に、ファイル処理部40は、アドレス帳管理テーブル410、バックアップデータ記憶部420、設定ファイル記憶部421、及び接続先管理テーブル440を有している。
このうち、リカバリ処理部41は、表示装置2が異常終了した後に、異常終了を検知し、未保存のページデータを復旧する。例えば、正常終了の場合は、ページデータがPDFファイルとしてファイル処理部40を介してUSB5に記録されるが、電源がダウンした等の異常終了の場合は、ページデータがページデータ記憶部300に記録されたままになっている。そのため、再び、電源ONになった際に、リカバリ処理部41は、ページデータ記憶部300からページデータを読み出すことで復旧させる。
ファイル入力部42aは、USBメモリ5からPDFファイルを読み込み、各ページをページデータとしてページデータ記憶部300に記憶する。PDFファイルはページデータのうちメディアデータ、すなわち背景画像となる。このPDFファイルは表示装置2が取り込んでUSBメモリ5に記憶させておいたものの場合もある。
ファイル変換部43は、ページデータ記憶部300に記憶されているページデータを、PDF形式のファイルに変換する。ファイル出力部42bは、ファイル変換部43によって出力されたPDFファイルをUSBメモリ5に記録する。ファイル送信部44は、ファイル変換部43によって生成されたPDFファイルを、電子メールに添付して送信する。このファイルの送信先は、表示重畳部36によってディスプレイ3上にアドレス帳管理テーブル410の内容を表示し、ファイル送信部44がユーザによるタッチパネル等の入力装置の操作により、宛先の選択を受け付けることによって決定される。
アドレス帳入力部45は、USBメモリ5から電子メールアドレスの一覧ファイルを読み込み、アドレス帳管理テーブル410に管理する。
バックアップ処理部46は、ファイル出力部42bによって出力されたファイルや、ファイル送信部44によって送信されたファイルを、バックアップデータ記憶部420に記憶することでバックアップする。なお、ユーザがバックアップ設定しない場合は、バックアップの処理は行われない。
バックアップ出力部47は、バックアップされたファイルをUSBメモリ5に記憶する。この記憶の際には、ユーザによるタッチパネル等の入力装置の操作により、セキュリティーのためにパスワードが入力される。
設定管理部48は、表示装置2の各種設定情報を設定ファイル記憶部421に記憶したり読み出したりして管理する。この各種設定情報としては、例えば、ネットワーク設定、日付や時刻の設定、地域や言語の設定、メールサーバの設定、アドレス帳の設定、接続先リストの設定、バックアップに関する設定が挙げられる。なお、ネットワーク設定は、例えば、表示装置2のIPアドレスの設定、ネットマスクの設定、デフォルトゲートウェイの設定、又はDNS(Domain Name System)の設定等である。
設定ファイル出力部49bは、表示装置2の各種設定情報を、設定ファイルとしてUSBメモリ5に記録させる。なお、設定ファイルはセキュリティーによって、ユーザは中身を見ることができない。
設定ファイル入力部49aは、USBメモリ5に記憶されている設定ファイルを読み込み、各種設定情報を表示装置の各種設定に反映させる。
接続先入力部50は、USBメモリ5から遠隔共有処理の接続先IPアドレスの一覧ファイルを読み込み、接続先管理テーブル440に管理する。接続先管理テーブル440は、表示装置2が遠隔共有処理に参加しようとする参加装置である場合、この参加装置のユーザが主催装置としての役割を果たす表示装置のIPアドレスを入力する手間を削減するために、予め管理しておくためのテーブルである。この接続先管理テーブル440では、参加されることが可能な主催装置としての表示装置2が設置されている拠点の名称、及び主催装置としての表示装置2のIPアドレスが関連付けて管理されている。接続先管理テーブル440は、無くてもよい。
但し、この場合には、参加装置のユーザは、主催装置との間で遠隔要求処理の開始するために、タッチパネル等の入力装置によって、主催装置のIPアドレスを入力する必要がある。そのため、参加装置のユーザは、電話や電子メール等によって、主催装置のユーザから、主催装置のIPアドレスを知得する。
〔サーバ部の機能構成〕
サーバ部90は、各表示装置2に設けられており、いずれの表示装置2であっても、サーバ部としての役割を果たすことができる。そのため、サーバ部90は、通信制御部70、及びデータ管理部80を有している。
通信制御部70は、同じ表示装置2内のクライアント部20における通信制御部70、及び通信ネットワーク9を介して他の表示装置2内のクライアント部20における通信制御部70との通信を制御する。データ管理部80は、操作データや画像データ等を管理する。
<ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置の機能>
続いて、図11を参照して、ディスプレイ3の回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置2の機能について説明する。図11は、ディスプレイ3の回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置2の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。図11の表示装置2は、情報保存部101、回転検知部102、情報表示部103、情報消去部104、及び、表示情報記憶部109を有している。表示装置2が有するこれら機能は、図3に示した表示装置2が有するCPU201が、SSD204からRAM203に展開されたプログラムを実行することで実現される機能又は手段である。
回転検知部102は、方向検知センサ225からの出力信号を監視して、ディスプレイ3が横向き又は縦向きの状態から回転した角度を検知する。表示装置2の電源がONの時の角度をゼロ度として(横向き、又は、縦向きのどちらでもよい)、回転角度を検知する。電源がONの時の角度を初期角度という。回転角度が閾値以上となった場合、回転検知部102は情報保存部101にその旨を通知する。閾値は例えば約90度である。この値をユーザが設定できてもよい。なお、ディスプレイ3のスタンド側には90度で回転が停止する機構又は90度ごとに姿勢が安定する機構があるとよい。ディスプレイ3が斜めでは使用しにくいため、過渡的な状態では安定しないことが好ましいためである。
情報保存部101はディスプレイ3に表示されている表示情報の全てを表示情報記憶部109に保存する。すなわち、現在、表示中の1ページ分の表示情報である、ストロークデータ、テキストデータ、画像データ(キャプチャしたり、USBメモリから取得したりしたもの)等を保存する。なお、保存の際のフォーマット(形式)は限定されない。ページデータ記憶部300と同じ形式で保存してもよいし、PDFファイルや画像データなどのファイルで保存してもよい。
情報保存部101が表示情報を保存すると、情報消去部104にその旨を通知する。情報消去部104はディスプレイ3に表示されていた全ての表示情報を消去する。消去とは、電源ONの状態にリセットすることであり、メニューや現在時刻などの書誌情報を除いて何も表示されない状態になる。
回転検知部102は、方向検知センサ225からの出力信号を監視して、ディスプレイ3が初期角度に回転したことを検知する。つまり、元に戻ったことを検出する。例えば90度であった回転角度が0度になったことを検知する。90度であった回転角度が0度に戻っても、90度であった回転角度が更に90度又は270度回転して0度になってもよい。回転検知部102は情報表示部103にその旨を通知する。
情報表示部103は、表示情報記憶部109に保存されている表示情報を取得して、ディスプレイ3に表示する。
図12は、ディスプレイの方向を説明する図である。図12(a)は横向きのディスプレイ方向を示し、図12(b)は縦向きのディスプレイ方向を示す。図12に示すように、ディスプレイ3は少なくとも90度回転できる。図12ではディスプレイ3は0度~90度の範囲で時計回りと反時計回りに回転する。回転はユーザが行っても、モーターが行ってもよい。
回転検知部102は方向検知センサ225の検知結果に基づいて、ユーザが回転させたディスプレイ方向が横向きか又は縦向きかを検出する。回転方向は90度しか回転できなくてもよいし、360度回転してもよい。方向検知センサ225は回転方向を検知できるので、初期角度に戻ったかどうかを判断できる。
<動作手順>
図13は、表示装置のディスプレイが回転された場合の表示情報の消去と再表示の流れを説明するシーケンス図の一例である。
S1:ユーザが表示装置2の電源をONして、起動する。起動時のディスプレイ方向は縦向き、横向きのどちらでもよい。図13では説明のため、起動時に縦向きであるとする。回転検知部102は縦向きの状態を初期角度とする。
S2:ユーザが縦向きの表示装置2にストロークを書き込むなどすることで、表示装置2は表示情報を表示する。
S3:次に、ユーザがノートPC6の映像を表示させるため、一時的に縦向きから横向きにディスプレイ3の向きを変える。回転検知部102はディスプレイが90度回転したことを検知する。なお、回転方向(右回り、左回り)はどちらでもよい。
S4:情報保存部101は初期角度の状態でディスプレイ3に表示されていた表示情報を表示情報記憶部109に保存する。
S5:保存すると、情報消去部104は初期角度でディスプレイ3に表示されていた表示情報を消去する。また、ディスプレイ3の向きが変更になったので、UI画像生成部33は横向きのディスプレイ3に対し新たにメニュー等を表示する。
S6:ユーザは横向きの表示装置2にノートPC6の映像を表示させる。
S7:ユーザはノートPC6の映像の表示が終わったため、ディスプレイ3の向きを元に戻す。すなわち、ディスプレイ3を縦向きに戻す。回転検知部102は回転角度に基づいて初期角度に戻ったことを検知する。例えば、-90度回転したこと、又は、横向きの状態から更に90度又は270度回転したことを検知する。
S8:情報表示部103は、表示情報記憶部109に保存した表示情報をディスプレイ3に再表示する。
<主な効果>
以上説明したように、本実施形態の表示装置2は、ユーザが一時的に表示装置2の向きを変えた場合、表示情報を保存しておき、ユーザが向きを元に戻した場合、保存しておいた表示情報を復元する。これによりユーザが表示装置2の向きを変えた場合に、向きを変える前に表示していた情報を再表示できる。
ユーザがディスプレイ3を一時的に横向きにして、ディスプレイ3を縦向きに戻した場合、表示情報を再表示すると議題を継続しやすい。しかし、ユーザが縦向きに表示装置2を戻した後、別の議題を議論するなど、初期角度で表示していた情報とは関係のない情報を手書きする場合もある。この場合、ユーザとしては、縦向きで表示していた表示情報を再表示したくない場合が多い。したがって、横向きが一時的な状態かどうかを表示装置2が判断して、縦向きに戻した時に縦向きで表示していた表示情報を再表示するかどうかを判断することが好ましい。
判断方法の1つとしては、横向きに変更されてから縦向きに戻されるまでの時間を閾値と比較する方法がある。この時間が閾値未満の場合、一時的に横向きにした可能性が高いと判断できる。
<機能について>
図14は、ディスプレイ3の回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置2の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。なお、図14の説明では主に図11との相違を説明する。
本実施例の表示装置2は新たに時間計測部105を有している。時間計測部105は回転検知部102から、初期角度を基準に閾値以上回転した旨の通知を取得した場合、時間の計測を開始する。また、回転検知部102から、初期角度に戻った旨の通知を取得した場合、時間計測部105は時間の計測を停止し、計測した時間に基づいて情報表示部103に、表示情報の再表示を要求する。
計測時間 ≧ 閾値
→ 一時的な横向きの使用でない。時間計測部105は表示情報の再表示を情報表示部103に要求しない。
計測時間 < 閾値
→ 一時的な横向きの使用である。時間計測部105は表示情報の再表示を情報表示部103に要求する。
なお、「計測時間 > 閾値」を一時的な横向きの使用でないと判断し、「計測時間 ≦ 閾値」を一時的な横向きの使用であると判断してもよい。
<動作手順>
図15は、表示装置2が横向きで使用された時間に基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。
ユーザがPCの映像を表示装置2に表示させるためディスプレイ3を初期角度から横向きに回転させた。これにより、回転検知部102が回転角度に基づいて横向きに回転したことを検知する(S11)。
横向きに回転したことが検知されたので、時間計測部105が時間の計測を開始する(S12)。
次に、情報保存部101が表示情報を表示情報記憶部109に保存する(S13)。また、情報消去部104がディスプレイ3から表示情報を消去する(S14)。横向きの状態で、ユーザがノートPC6の映像を表示してもよいし、ディスプレイ3に手書きしてもよい。
時間計測部105は、ディスプレイ3が初期角度に戻るまで時間の計測を継続し、回転検知部102から初期角度に戻った旨を通知されたか否かを判断する(S15)。
初期角度に戻った場合、時間計測部105は時間の計測を終了する(S16)。
そして、計測時間が閾値以上(又は閾値超過)か否かを判断する(S17)。計測時間が閾値以上でない場合(S17のNo)、一時的な使用なので、情報表示部103が表示情報を再表示する(S18)。
計測時間が閾値以上である場合(S17のYes)、一時的な使用でないので、情報表示部103が表示情報を再表示しない(S19)。
<表示装置の動作例>
図16は、本実施例の表示装置2の動作を模式的に示す図の一例である。なお、図16の説明では主に図1との相違を説明する。
(1) まず、図16(a)では縦向きの表示装置2にユーザが書き込み等を行い、情報を表示させている。この状態で、ユーザがノートPC6の画面を表示装置2に表示させるために、横向きに変更した。ノートPC6の画面の縦横比を維持したまま、表示装置2に大きく表示するためである。
表示装置2は方向検知センサ225が検出する信号により、向きが変更されたことを検出する。ここで時間の計測が開始される。表示装置2はディスプレイ3に表示していた表示情報を保存し、保存できると表示情報をディスプレイ3から消去する。こうすることで向きが変わって読みにくくなった表示情報がなくなり、また、ノートPC6の映像を見やすくなる。
(2) ユーザがノートPC6を表示装置2に接続すると、図16(c)に示すように、横向きの表示装置2にPCの映像が表示される。
(3) ユーザがノートPC6の映像の表示を終了し元の縦向きに戻した。表示装置2は方向検知センサ225が検出する信号により、向きが元の縦向きに変更されたことを検出する。ここで時間の計測が終了する。計測時間が閾値以上でない場合、図16(d)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示する。
(4) 計測時間が閾値以上である場合、図16(e)に示すように、表示装置2保存しておいた表示情報を再表示しない。
<主な効果>
このように、本実施形態の表示装置2は、ユーザが表示装置2の向きを変えていた時間に基づいて一時的な使用かどうかを判断し、ユーザが向きを元に戻した場合、保存しておいた表示情報を復元するかどうかを制御できる。これによりユーザが一時的に向きを変えたのでない場合、向きを変える前に表示していた情報を再表示しなくなる。
実施例2ではユーザが表示装置2の向きを変えていた時間に基づいて一時的な使用かどうかを判断したが、本実施例では向きを変えた状態で書き込みがあったか否かに応じて、一時的な使用かどうかを判断する表示装置2について説明する。
<機能について>
図17は、ディスプレイ3の回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置2の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。なお、図17の説明では主に図14との相違を説明する。
本実施例の表示装置2は新たに表示情報検知部106を有している。表示情報検知部106は回転検知部102から、横向きに回転した旨の通知を取得してから、縦向きに戻った旨の通知を取得するまで、ディスプレイ3に手書きされか否かを判断する。
手書きされた場合
→ 一時的な横向きの使用でない。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求しない。
手書きされていない場合
→ 一時的な横向きの使用である。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求する。
<動作手順>
図18は、表示装置2が横向きで手書きされたか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。
ユーザがノートPC6の映像を表示装置2に表示させるためディスプレイ3を初期角度(縦向き)から横向きに回転させた。これにより、回転検知部102が回転角度に基づいて横向きに回転したことを検知する(S21)。
横向きに回転したことが検知されたので、表示情報検知部106がディスプレイ3への手書きの有無の監視を開始する(S22)。
次に、情報保存部101が表示情報を表示情報記憶部109に保存する(S23)。また、情報消去部104が表示情報を消去する(S24)。
表示情報検知部106は、ディスプレイが初期角度に戻るまで手書きの有無の監視を継続し、回転検知部102から初期角度に戻った旨を通知されたか否かを判断する(S25)。
縦向き戻った場合、表示情報検知部106は手書きの監視を終了する(S26)。
そして、表示情報検知部106は横向きのディスプレイ3に手書きされたか否かを判断する(S27)。手書きされていない場合(S27のNo)、一時的な使用なので、情報表示部103が表示情報を再表示する(S28)。
手書きされた場合(S27のYes)、一時的な使用でないので、情報表示部103が表示情報を再表示しない(S29)。
なお、表示情報検知部106は手書きに限らず、図形(三角や星形など)、マーカー(半透明に表示され一定時間で消える)又はスタンプ(済、マル秘などの定型マーク)などの入力も監視してよい。
<表示装置の動作例>
図19は、本実施例の表示装置2の動作を模式的に示す図の一例である。なお、図19の説明では主に図16との相違を説明する。(1)(2)は図16と同様でよい。
(3) 図19(d)に示すように、横向きのディスプレイ3に手書きがない場合、図19(f)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示する。
(4) 図19(e)に示すように、横向きのディスプレイに手書きされている場合、図19(g)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示しない。
<主な効果>
このように、本実施形態の表示装置2は、ユーザが表示装置2の向きを変えていた状態で手書きしたか否かで一時的な使用かどうかを判断し、保存しておいた表示情報を復元するかどうかを制御できる。これによりユーザが一時的に向きを変えたのでない場合、向きを変える前に表示していた情報を再表示しなくなる。
実施例3では、ディスプレイの向きを変えた状態で書き込みがあったか否かに応じて、一時的な使用かどうかを判断したが、本実施例では向きを変える前に書き込みがあるか否か、及び、向きを変えた状態で書き込みがあったか否かに応じて、一時的な使用かどうかを判断する表示装置2について説明する。
<機能について>
本実施例の機能ブロックは図17と同様でよい。向きを変える前に書き込みがあるかは、情報表示部103が再表示する対象(表示情報)が表示情報記憶部109にあるか否かを判断すればよいからである。なお、本実施例でも、初期角度を縦向き、向きが変更された状態を横向きとする。
「縦向きで手書きあり、かつ、横向きで手書きなし」以外
→ 一時的な横向きの使用でない。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求しない。
「縦向きで手書きあり、かつ、横向きで手書きなし」
→ 一時的な横向きの使用である。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求する。
<動作手順>
図20は、表示装置が縦書きで手書きされ、かつ、横向きで手書きされたか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。図20の説明では主に図18との相違を説明する。図20のステップS31~S36の処理は図18のステップS21~S26と同様でよい。
次に、表示情報検知部106は横向きのディスプレイ3に手書きされたか否かを判断し、かつ、情報表示部103は縦向きのディスプレイに手書きされていたか否かを判断する(S37)。例えば、情報表示部103は表示情報記憶部109に表示情報が記憶されているか否かを判断する。手書きデータのみの有無を判断してもよいし、全ての表示情報について判断してもよい。情報表示部103は表示情報検知部106からの判断結果を受け取り、縦向きのディスプレイ3に手書きされていたか否かの判断結果と統合する。
ステップS37の判断がNoの場合、一時的な使用でないので、情報表示部103が表示情報を再表示しない(S38)。
ステップS37の判断がYesの場合、一時的な使用なので、情報表示部103が表示情報を再表示する(S39)。
なお、情報保存部101が表示情報を保存する段階で、縦向きのディスプレイ3に手書きされたか否かを判断してもよい。この場合、判断結果を表示情報検知部106に渡しておく。
<表示装置の動作例>
図21を参照して、本実施例の表示装置2の動作を説明する。図21の説明では主に図19との相違を説明する。
(1) 図21(a)では縦向きのディスプレイ3に手書きがあり、図21(b)では手書きがある場合とない場合がある。
(3) 縦向きのディスプレイに手書きがあり(図21(a))、横向きのディスプレイ3に手書きがない場合(図21(e))、図21(g)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示する。
(4) 縦向きのディスプレイ3に手書きがなく(図21(b)左)、横向きのディスプレイ3に手書きがある場合(図21(f))、図21(h)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示しない。また、縦向きのディスプレイ3に手書きがあっても(図21(b)右)、横向きのディスプレイ3に手書きされている場合(図21(f))、図21(h)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示しない。
<主な効果>
このように、本実施形態の表示装置は、ユーザが表示装置2の向きを変えていた状態で手書きしたかだけでなく、向きを変える前に手書きしていたか否かも含めて一時的な使用かどうかを判断するので、一時的な使用かどうかの判断精度を向上できる。
本実施例では向きを変えた状態でノートPC6からの映像が表示されたか否かに応じて、一時的な使用かどうかを判断する表示装置2について説明する。すなわち、ユーザがノートPC6からの映像を表示するためにディスプレイ3を一時的に横向きに回転する場合があるので、向きを変えた状態でノートPC6からの映像が表示されたか否かに応じて、一時的な使用かどうかを判断できる。
<機能について>
図22は、ディスプレイの回転に応じて表示情報を消去及び再表示する表示装置2の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。なお、図22の説明では主に図14との相違を説明する。
本実施例の表示装置は新たに映像検知部107を有している。映像検知部107は回転検知部102から、初期角度(例えば縦向き)を基準に横向きに回転した旨の通知を取得してから、縦向きに戻った旨の通知を取得するまで、ノートPC6からの映像を表示したか否かを判断する。例えば、キャプチャデバイス211に映像の入力があったか否かを判断する。
横向きでノートPC6からの映像を表示していない場合
→ 一時的な横向きの使用でない。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求しない。
横向きでノートPC6からの映像を表示した場合(ただし、手書きはないものとする)
→ 一時的な横向きの使用である。表示情報検知部106は表示情報の再表示を情報表示部103に要求する。
<動作手順>
図23は、表示装置が横向きで映像を表示したか否かに基づいて、表示情報を再表示するか否かを判断するフローチャート図の一例である。
ユーザがノートPC6の映像を表示装置2に表示させるためディスプレイ3を初期角度から横向きに回転させた。これにより、回転検知部102が回転角度に基づいて横向きに回転したことを検知する(S41)。
横向きに回転したことが検知されたので、映像検知部107がノートPC6からの映像の表示の監視を開始する(S42)。
次に、情報保存部101が表示情報を表示情報記憶部109に保存する(S43)。また、情報消去部104が表示情報を消去する(S44)。
表示情報検知部106は、ディスプレイ3が縦向きに戻るまでノートPC6からの映像の表示の監視を継続し、回転検知部102から縦向きに戻った旨を通知されたか否かを判断する(S45)。
縦向きに戻った場合、映像検知部107はノートPC6からの映像の表示の監視を終了する(S46)。
そして、映像検知部107は横向きのディスプレイ3にノートPC6からの映像が表示されたか否かを判断する(S47)。
PCからの映像が表示されなかった場合(S47のNo)、一時的な使用でないので、情報表示部103が表示情報を再表示しない(S48)。
ノートPC6からの映像が表示された場合(S47のYes)、一時的な使用なので、情報表示部103が表示情報を再表示する(S49)。なお、ノートPC6からの映像が表示された場合でも、手書きされた場合は一時的な使用でないと判断するとよい。
<表示装置の動作例>
図24は、本実施例の表示装置の動作を模式的に示す図の一例である。なお、図24の説明では主に図16との相違を説明する。(1)(2)については図16と同様でよい。
(2) 図24(c)に示すように、ユーザがノートPC6を表示装置2に接続する場合と、図24(d)に示すように、ユーザがノートPC6を表示装置2に接続しない場合とがある。
(3) ユーザがノートPC6の映像の表示を終了し元の縦向きに戻した。表示装置2は方向検知センサ225が検出する信号により、向きが元の縦向きに変更されたことを検出する。表示装置2がノートPC6からの映像を表示した場合、図24(e)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示する。
(4) 表示装置2がノートPC6からの映像を表示していない場合、図24(f)に示すように、表示装置2は保存しておいた表示情報を再表示しない。
<主な効果>
このように、本実施形態の表示装置は、ユーザが表示装置の向きを変える目的に着目して、ノートPC6からの映像の表示の有無で一時的な使用かどうかを判断するので、一時的な使用かどうかの判断精度を向上できる。
本実施例では画像を投影することで表示する表示装置について説明する。プロジェクターのように映像を投影する装置では、投影先のホワイトボードが回転される。ホワイトボードはこの回転角度をプロジェクターに送信する。あるいは、プロジェクターはカメラでホワイトボードの回転を検出する。
<<表示装置の構成の別の例1>>
本実施形態の表示装置は大型のタッチパネルを有するものとして説明されているが、表示装置はタッチパネルを有するものに限られない。
図25は、表示装置の他の構成例を示す図である。図25では、通常のホワイトボード413の上辺にプロジェクター411が設置されている。このプロジェクター411が表示装置に相当する。通常のホワイトボード413とは、タッチパネルと一体のフラットパネルディスプレイではなく、ユーザがマーカーで直接、手書きするホワイトボードである。なお、ホワイトボードは黒板でもよく、映像を投影するだけの広さの平面であればよい。
プロジェクター411は超短焦点の光学系を有しており、10cm程度から歪みの少ない映像をホワイトボード413に投影できる。この映像は、無線又は有線で接続されたPCから送信されてもよいし、プロジェクター411が記憶していてもよい。
ユーザは専用の電子ペン2501を使ってホワイトボード413に手書きする。電子ペン2501は、ユーザが手書きのためにホワイトボード413に押しつけるとスイッチがONになり発光する発光部を例えば先端部に有している。光の波長は近赤外や赤外なのでユーザの目には見えない。プロジェクター411はカメラを有しており、発光部を撮像して画像を解析し電子ペン2501の方向を特定する。また、電子ペン2501は発光と共に音波を発信しており、プロジェクター411は音波の到達時間により距離を算出する。方向と距離により電子ペン2501の位置を特定できる。電子ペン2501の位置にはストロークが描画(投影)される。
プロジェクター411はメニュー430を投影するので、ユーザが電子ペン2501でボタンを押下すると、プロジェクター411が電子ペン2501の位置とスイッチのON信号により押下されたボタンを特定する。例えば、保存ボタン431が押下されると、ユーザが手書きしたストローク(座標の集合)がプロジェクター411で保存される。プロジェクター411は、予め定められたサーバ412又はUSBメモリ2600等に手書き情報を保存する。手書き情報はページごとに保存されている。画像データではなく座標のまま保存されるので、ユーザが再編集することができる。ただし、本実施形態では操作コマンドを手書きで呼び出せるのでメニュー430は表示されなくてもよい。
<<表示装置の構成の別の例2>>
図26は、表示装置の他の構成例を示す図である。図26の例では、表示装置として、端末装置600、画像投影装置700A、及び、ペン動作検出装置810を有する。
端末装置600は、画像投影装置700A及びペン動作検出装置810と有線で接続されている。画像投影装置700Aは、端末装置600により入力された画像データをスクリーン800に投影させる。
ペン動作検出装置810は、電子ペン820と通信を行っており、スクリーン800の近傍における電子ペン820の動作を検出する。具体的には、電子ペン820は、スクリーン800上において、電子ペン820が示している点を示す座標情報を検出し、端末装置600へ送信する。
端末装置600は、ペン動作検出装置810から受信した座標情報に基づき、電子ペン820によって入力されるストローク画像の画像データを生成し、画像投影装置700Aによってストローク画像をスクリーン800に描画させる。
また、端末装置600は、画像投影装置700Aに投影させている背景画像と、電子ペン820によって入力されたストローク画像とを合成した重畳画像を示す重畳画像データを生成する。
<<表示装置の構成の別の例3>>
図27は、表示装置の構成例を示す図である。図27の例では、表示装置として、端末装置600とディスプレイ800Aと、ペン動作検出装置810とを有する。
ペン動作検出装置810は、ディスプレイ800Aの近傍に配置され、ディスプレイ800A上に、電子ペン820Aが示している点を示す座標情報を検出し、端末装置600へ送信する。なお、図27の例では、電子ペン820Aは、端末装置600によってUSBコネクタを介して充電されても良い。
端末装置600は、ペン動作検出装置810から受信した座標情報に基づき、電子ペン820Aによって入力されるストローク画像の画像データを生成し、ディスプレイ800Aに表示させる。
<<表示装置の構成の別の例4>>
図28は、表示装置の構成例を示す図である。図28の例では、表示装置として、端末装置600と、画像投影装置700Aとを有する。
端末装置600は、電子ペン820Bと無線通信(Bluetooth(登録商標)等)を行って、スクリーン800上において電子ペン820Bが示す点の座標情報を受信する。そして、端末装置600は、受信した座標情報に基づき、電子ペン820Bにより入力されるストローク画像の画像データを生成し、画像投影装置700Aにストローク画像を投影させる。
また、端末装置600は、画像投影装置700Aに投影させている背景画像と、電子ペン820によって入力されたストローク画像とを合成した重畳画像を示す重畳画像データを生成する。
以上のように、上記した各実施形態は、様々なシステム構成において適用することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では、電子黒板として使用できる表示装置を説明したが、表示装置は画像を表示できればよく、例えばデジタルサイネージなどでもよい。
また、本実施形態では電子黒板を一例として説明したが、タッチパネルを有する情報処理装置であれば好適に適用できる。タッチパネルを搭載した情報処理装置としては、例えば、PJ(Projector:プロジェクター)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。
また、本実施形態ではペン先の座標をタッチパネルで検知する方法でペンの座標を検出したが、ペン先の座標を超音波により検出してもよい。ペンは発光と共に超音波を発信しており、表示装置2は超音波の到達時間により距離を算出する。方向と距離によりペンの位置を特定できる。ペンの軌跡をストロークとしてプロジェクターが描画(投影)する。
また、本実施形態において、比較の対象として閾値が例示されていたとしても閾値は例示された値には限定されない。このため、本実施形態では、全ての閾値に関し、閾値未満と閾値以下という記載は同等の意味を持ち、閾値超過と閾値以上という記載は同等の意味を持つ。例えば、閾値を11とした場合の閾値未満という記載は閾値が10である場合の閾値以下と同等の意味を持つ。また、閾値を10とした場合の閾値超過という記載は閾値が11である場合の閾値以上と同等の意味を持つ。
また、図4、図11、図14、図17、図22などの構成例は、表示装置2による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。表示装置2の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 画像処理システム
2 表示装置
3 ディスプレイ
国際公開第2017/064983号

Claims (9)

  1. ディスプレイに情報を表示する表示装置であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した場合に時間の計測を開始し、前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合、前記時間の計測を停止する時間計測部と、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転したときに前記時間が閾値以上又は閾値超過の場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記時間が閾値以上又は閾値超過でない場合、前記ディスプレイが前記第二の角度の状態で、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた情報とは異なる情報を表示していても、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. ディスプレイに情報を表示する表示装置であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した状態において、前記第一の角度に戻るまでに、前記ディスプレイに手書きされたか否かを判断する表示情報検知部と、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していた場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していなかった場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  3. 前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合
    前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知しているか、又は、前記第一の角度において手書きされていなかった場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知しておらず、かつ、前記第一の角度において手書きされていた場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する請求項2に記載の表示装置。
  4. ディスプレイに情報を表示する表示装置であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した状態において、前記第一の角度に戻るまでに、前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したか否かを判断する映像検知部と、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合前記映像検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したことを検知していない場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記映像検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したことを検知していた場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  5. ディスプレイに情報を表示する表示装置が行う表示方法であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去するステップと、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存するステップと、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した場合に時間の計測を開始するステップと、前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合、前記時間の計測を停止するステップと、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転したときに前記時間が閾値以上又は閾値超過の場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示しないステップと、
    前記時間が閾値以上又は閾値超過でない場合、前記ディスプレイが前記第二の角度の状態で、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた情報とは異なる情報を表示していても、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示するステップと
    を有することを特徴とする表示方法。
  6. ディスプレイに情報を表示する表示装置が行う表示方法であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去するステップと、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存するステップと、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した状態において、前記第一の角度に戻るまでに、前記ディスプレイに手書きされたか否かを判断するステップと、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していた場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示しないステップと、
    前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していなかった場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示するステップと
    を有することを特徴とする表示方法。
  7. ディスプレイに情報を表示する表示装置が行う表示方法であって、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去するステップと、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存するステップと、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した状態において、前記第一の角度に戻るまでに、前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したか否かを判断するステップと、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したことを検知していない場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示しないステップと、
    前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイに外部の端末装置からの映像を表示したことを検知していた場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示するステップと
    を有することを特徴とする表示方法。
  8. ディスプレイに情報を表示する表示装置を、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した場合に時間の計測を開始し、前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合、前記時間の計測を停止する時間計測部と、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転したときに前記時間が閾値以上又は閾値超過の場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記時間が閾値以上又は閾値超過でない場合、前記ディスプレイが前記第二の角度の状態で、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた情報とは異なる情報を表示していても、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部、
    として機能させるためのプログラム。
  9. ディスプレイに情報を表示する表示装置を、
    前記ディスプレイが縦向き又は横向きの第一の角度から横向き又は縦向きの第二の角度に回転した場合に、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を消去する情報消去部と、
    前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されている情報を保存する情報保存部と、
    前記ディスプレイが前記第一の角度から前記第二の角度に回転した状態において、前記第一の角度に戻るまでに、前記ディスプレイに手書きされたか否かを判断する表示情報検知部と、
    前記ディスプレイが前記第二の角度から前記第一の角度に回転した場合、前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していた場合、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示せず、
    前記表示情報検知部が前記第二の角度に回転した状態において前記ディスプレイへの手書を検知していなかった場合、保存しておいた、前記第一の角度で前記ディスプレイに表示されていた前記情報を前記第一の角度の前記ディスプレイに表示する情報表示部、
    として機能させるためのプログラム。
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