JP6081529B2 - 放熱ファンを搭載する電子機器、コンピュータ、プロセッサの制御方法およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

放熱ファンを搭載する電子機器、コンピュータ、プロセッサの制御方法およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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本発明は、放熱ファンを搭載する電子機器のサーマル・マネジメントに関し、さらには、空気流路が閉塞状態に陥ったときのサーマル・マネジメントに関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)やタブレット端末は、デバイスが生成した熱を筐体から外に強制的に排出するための放熱ファンを搭載する場合がある。放熱ファンは筐体の吸気口から取り入れた空気を排気口から放出する。筐体に搭載するデバイスのなかでセントラル・プロセッシング・ユニット(CPU)およびグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)は特に発熱量が大きい。放熱システムはこれらのデバイスの温度を許容値に収めながら、筐体の表面温度をユーザが長時間触れても不快でない程度まで抑制するために放熱ファンの回転速度を制御する。
放熱ファンは、回転速度が高いほど消費電力と騒音が大きくなるため、放熱システムは発熱量に応じてできるだけ低い回転速度で放熱する。ノートPCを使用するときは、ディスプレイ側の筐体を開いたリッド・オープン状態とし、使用しないときはディスプレイ側の筐体を閉じたリッド・クローズ状態とする。このようにディスプレイ側の筐体を開閉できるタイプのノートPCをクラムシェル型といい、リッド・オープン状態にしたノートPCの利用態様をクラムシェル・モードという。クラムシェル型のノートPCには、ディスプレイ側の筐体を上面に向けて、タブレット端末のように操作できるようにしたヒンジ機構を採用するものもある。クラムシェル型のノートPCのこのような利用態様をタブレット・モードという。
特許文献1は、放熱ファンと集塵部材を備えた電子機器を開示する。同文献には、集塵部材に対する塵埃の堆積量の増加にともなって、放熱ファンの実回転数が指定回転数から増大することを利用して、塵埃部材の清掃の時期を知らせることを記載している。特許文献2は、CPU、ヒート・パイプ、放熱ファン、放熱フィン、およびファンを備える電子機器を開示する。同文献にはファンの軸受けの潤滑油の劣化、回転部付近への塵埃の付着があって回転数が経時的に低下しても、塵埃による閉塞状態の検出を可能にする方法を記載している。
特開2007−189183号公報 特開2009−289177号公報
放熱システムは、吸気口と排気口に障害物がないことを前提にして、放熱ファンの回転速度と発熱量のバランスをとり、温度を許容値に収めることができるように設計する。したがって、吸気口や排気口が塞がれてしまうと放熱量が不足するために、発熱量を減らす必要がでてくる。近年、ノートPCが搭載するバッテリィの容量の増加およびシステムの消費電力の低下などにより、ノートPCにAC/DCアダプタを接続しないでバッテリィだけで動作させる機会が増加している。
ノートPCがバッテリィだけで動作する状態をDCモードといい、AC/DCアダプタを接続して動作する状態をACモードということにする。ユーザはソフトウェアのアップデートやセキュリティ・スキャンのような負荷の大きな処理を、ノートPCを使用しない時間帯に実行したい場合がある。このときユーザは、DCモードでかつリッド・クローズ状態にしていることがある。
また、ノートPCに外付けのキーボードやディスプレイを接続して使用する場合も、リッド・クローズ状態にしたほうが使いやすい。リッド・クローズ状態にする場合に、ノートPCを使用することを想定する必要がない場合は、リッド・クローズ状態を検出して自動的にスリープ状態に遷移するように設定することができる。しかし、リッド・クローズ状態で使用したい場合はそのような設定ができない。また、ユーザは、リッド・クローズ状態にしたノートPCを持参してオフィスから会議室に移動したときに、リッド・オープン状態にしてただちに使用したいため、リッド・クローズ状態でスリープ状態に遷移するような設定を好まない場合もある。
リッド・クローズ状態は、ユーザに当該ノートPCがスリープ状態であるとの錯覚をもたらし易い。そして、ユーザはリッド・クローズ状態で、かつ、DCモードのノートPCを鞄に入れて持ち運ぶことがある。鞄のなかでは吸気口および排気口が塞がれているためノートPCが負荷の大きいタスクを処理すると、放熱効率が低下しているため温度が上昇する。
これに対する1つの解決策として、放熱ファンの回転速度を最大にしても温度上昇が続く場合は、CPUのパフォーマンスを低下させたりスリープ状態に遷移させたりして発熱量を低下させることが考えられる。なお、プロセッサの動作周波数や動作電圧を低下させて強制的にCPUの発熱量または消費電力を低下させる制御をパフォーマンス制御という。
しかし、吸気口および排気口が閉塞されて放熱効率が低下した状態では、各所の温度を許容値に収めるために閉塞されていない状態よりも低い温度でパフォーマンス制御をする必要があるため、吸気口および排気口が閉塞されていないときには過度にパフォーマンス制御が行われてしまう。また他の解決策として、システムがDCモードでかつリッド・クローズ状態であることを検出したときに、パフォーマンス制御をする方法が考えられる。
十分なパフォーマンス制御をすれば、ノートPCを鞄に入れても温度上昇を防ぐことはできるが、ノートPCをリッド・クローズ状態で使用する場合にはパフォーマンスが低下するため好ましくない。具体的には、所定の時間内にソフトウェアのアップデートやセキュリティ・スキャンが終了できなくなる。ノートPCを鞄に入れて持ち運んでいる状態は、加速度センサで検出することができる。そして、揺動しているときに鞄の中に収納された状態を推定して、パフォーマンス制御をすることも考えられる。しかし、鞄が静止していたり、鞄に入れないでノートPCを持ち運んでいたりする場合もあるため正確に判別することはできない。このようにいずれの解決策も吸気口や排気口の閉塞による空気量の低下を検出しない限り、これまでのサーマル・マネジメントの延長ではユーザの利便性が低下する。
さらに、吸気口は筐体の底面にも設ける場合がある。筐体の底面には、フットラバーを設けて机のような固い平坦な面に置いたときに、底面と机上面の間に吸気口までの空気流路を形成する。したがって、ノートPCがクッションのような柔らかい物の上に置かれたときや、膝の上で使用される場合は、吸気口が塞がれて放熱能力が低下する。特許文献1および特許文献2に記載するような空気流路の抵抗をファンの回転速度の上昇で検出する方法を実験してみると、フィードバック制御をして回転速度を一定にするタイプの放熱ファンでは閉塞状態の判別が困難なことがわかった。
そこで本発明の目的は、放熱ファンを搭載し、空気流路が閉塞状態のときに適切にサーマル・マネジメントを行う電子機器およびコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、閉塞状態のときにユーザの利便性を維持しながら安全性を確保することが可能な電子機器およびコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的はリッド・クローズ状態での利便性を向上したコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、コンピュータが発熱量を制御する方法およびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様は、吸気口と排気口を含む筐体を備えた電子機器を提供する。電子機器は、デバイスと、吸気口から取り入れた空気を、空気流路を通過させて排気口から放出する放熱ファンと、空気流路を通過する空気流が生成した物理量を検出する空気流センサと、空気流センサの出力に応じてデバイスの発熱量を低減するように制御するコントローラとを有する。
空気流は、吸気口および排気口またはいずれかの全体または一部が閉塞された閉塞状態と、それらが閉塞されない標準状態で変化する。コントローラは、空気流が生成した物理量に応じてデバイスの発熱量を低減することができるため、電子機器が閉塞状態に存在するときであっても電子機器の熱暴走を防ぐことができる。空気流センサを、空気流路に取り付けた振動センサとする場合は、コントローラが、空気流路の振動数で閉塞状態と標準状態を判断し、閉塞状態と判断したときにデバイスの発熱量を制御することができる。
コントローラは、空気流路の振動数の大きさで判断した閉塞度の大きさに応じて発熱量を制御する量を決定することができる。この場合、閉塞度が小さいときは閉塞度が大きいときに比べて発熱量を低減する量を少なくすることで過度なパフォーマンスの低下を抑制し電子機器の利便性を維持することができる。放熱ファンをファン・チャンバに収納された遠心式のファンとして、振動センサをファン・チャンバの表面に取り付けることができる。振動センサを、圧電セラミックスを採用した加速度センサとすると、空気流路の振動で閉塞状態を的確に検出することができる。
空気流センサを、空気流路が生成した騒音を検出する音響センサとする場合は、コントローラが、騒音の振動数で閉塞状態と標準状態を判断し、閉塞状態と判断したときにデバイスの発熱量を低減するように制御することができる。電子機器は、ノートブック型パーソナル・コンピュータまたはタブレット端末とすることができる。
本発明の第2の態様は、吸気口と排気口を含む筐体を備えたクラムシェル型のコンピュータを提供する。コンピュータは、プロセッサと、放熱ファンと排気口に位置が整合したヒート・シンクを含む放熱ユニットと、放熱ユニットの振動数を検出する振動センサと、筐体の内部に配置した温度センサと、温度センサの出力に応じて放熱ファンの回転速度を制御し、振動センサの出力に応じてコンピュータの発熱量を制御するコントローラとを有する。振動センサは、放熱ユニットの振動数を検出できる位置であれば筐体でもよく、必ずしも放熱ユニットに直接取り付ける必要はない。
吸気口や排気口が閉塞していない標準状態のときは、発熱量が増加するに伴ってデバイスや筐体の温度が上昇しても、放熱ファンの回転速度を上昇させることで温度を基準値以下に維持することができる。しかし、閉塞状態のときは、温度センサの出力で放熱ファンの回転速度を最大にしてもデバイスや筐体の温度を基準値以下に維持することはできない。本発明では、閉塞状態を放熱ユニットの振動で検出することで閉塞状態でのサーマル・マネジメントを適切に行うことができる。
コントローラは、振動センサの出力から第1の閉塞状態と判断したときにプロセッサの発熱量を第1のレベルまで低下させ、第1の閉塞状態よりも閉塞度が大きい第2の閉塞状態と判断したときにプロセッサの発熱量を第1のレベルよりも小さい第2のレベルまで低下させることができる。このときコントローラは、第1の閉塞状態と判断したときに、閉塞状態に関連するコンピュータの動作環境を推定してプロセッサの動作を制御することができる。クラムシェル型のコンピュータはタブレット・モードまたはリッド・クローズ状態で鞄に入れることができる。コントローラはリッド・クローズ状態またはタブレット・モードの間に振動センサの出力に応じてコンピュータの発熱量を制御することができる。
本発明の第3の態様は、筐体の内部に放熱ファンを収納するコンピュータがプロセッサの動作を制御する方法を提供する。放熱ファンが空気流路を通過する空気流を生成し、空気流が通過することによって空気流路が生成した物理量を検出し、物理量に基づいてコンピュータが発熱量を低減するように制御する。このとき物理量に基づいて空気流路に関する標準状態と閉塞状態のいずれかを判断し、閉塞状態と判断したときにプロセッサにパフォーマンス・レベルの低下または停止をさせることができる。
第1の閉塞状態と第1の閉塞状態より閉塞度が大きい第2の閉塞状態を判断し、第2の閉塞状態と判断したときに第1の閉塞状態と判断したときよりも発熱量が小さくなるようにプロセッサを制御することができる。あるいは第1の閉塞状態と判断したときにプロセッサのパフォーマンス・レベルを低下させ第2の閉塞状態と判断したときにプロセッサの動作を停止させることができる。
あるいは、第1の閉塞状態に対応する動作環境と第2の閉塞状態に対応する動作環境を推定し、閉塞状態と判断したときにさらに推定した動作環境に基づいてプロセッサのパフォーマンス・レベルの低下または停止のいずれか実行することができる。推定した動作環境も含めることでより的確にプロセッサの制御をすることができる。物理量から第1の閉塞状態と判断しかつ動作環境が第1の閉塞状態に対応していると推定したときにプロセッサのパフォーマンス・レベルを低下させ、物理量から第2の閉塞状態と判断しかつ動作環境が第2の閉塞状態に対応していると推定したときにプロセッサを停止させることができる。
コンピュータがクラムシェル型の場合は、ユーザの膝上で使用されたときに第1の閉塞状態と推定し、鞄の中へ収納されたときに第2の閉塞状態と推定することができる。動作環境は、コンピュータの筐体の状態、電源モード、ユーザ入力の有無、および筐体の揺動の有無のいずれかまたは複数の組み合わせで推定することができる。本発明の第4の態様は、放熱ファンを搭載するコンピュータに、放熱ファンが生成した空気流が空気流路に与える物理量を検出する機能と、物理量に基づいて発熱量を低減するように制御する機能とを実現させるためのコンピュータ・プログラムを提供する。
本発明により、放熱ファンを搭載し、空気流路が閉塞状態のときに適切にサーマル・マネジメントを行う電子機器およびコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、閉塞状態のときにユーザの利便性を維持しながら安全性を確保することが可能な電子機器およびコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、リッド・クローズ状態での利便性を向上したコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、コンピュータが発熱量を制御する方法およびコンピュータ・プログラムを提供することができた。
ノートPC10の吸気口および排気口を説明するための斜視図である。 ノートPC10の吸気口を説明するための底面図である。 ノートPC10の概略的な機能ブロック図である。 放熱ユニット200の構造を説明するための斜視図である。 放熱ユニット200をシステム筐体15の内部に配置した様子を模式的に示す平面図である。 ノートPC10が閉塞状態に陥るシナリオの一例を説明するための図である。 閉塞状態で変化する振動数の様子を説明するための図である。 動作環境を推定するための論理テーブル501の一例を示す図である。 動作環境を推定するため手順を示すフローチャートである。 閉塞状態のノートPC10が第1のサーマル・マネジメントを実行する手順を説明するためのフローチャートである。 閉塞状態のノートPC10が第2のサーマル・マネジメントを実行する手順を説明するためのフローチャートである。 閉塞状態のノートPC10が第3のサーマル・マネジメントを実行する手順を説明するためのフローチャートである。
[ノートPC]
本発明は、ノートPC、タブレット端末またはディスプレイ筐体がシステム筐体から着脱可能なハイブリッド・タイプのパーソナル・コンピュータのような放熱ファンを搭載する携帯式電子機器に適用することができる。さらに本発明は放熱ファンを搭載し、吸気口および排気口またはいずれかが閉塞される可能性がある電子機器全般に適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるノートPC10を前方および後方からみた斜視図である。図2は、ノートPC10の底面図である。図3は、ノートPC10の概略的な機能ブロック図である。図1はクラムシェル・モードで利用する状態を示しているが、一例としてノートPC10は、タブレット・モードで利用することも可能である。タブレット・モードにするには、ディスプレイ筐体11を約360度まで開いたり、約90度まで開いてから水平方向に180度回転させて閉じたりする。あるいは、ディスプレイ筐体11がシステム筐体15に対して着脱できる構造にして、タブレット・モードとなるように装着してもよい。
ディスプレイ筐体11とシステム筐体15は、ヒンジ機構で開閉可能に結合されている。ディスプレイ筐体11は一例としてタッチスクリーン12を収納している。タッチスクリーン12は、クラムシェル・モードで使用することもできるが、キーボード20がディスプレイ筐体11の裏に隠れたり、底面に位置付けられたりしてキーボード20が利用できないタブレット・モードのときに特に有用である。ノートPC10がクラムシェル・モードだけを採用する場合は、タッチスクリーン12に代えてLCDを採用することができる。
システム筐体15の内部には、図3に示す多くの電子デバイスを収納している。これらの電子デバイスは、動作中に発熱源となって温度が上昇しさらにシステム筐体15の内部および表面の温度も上昇させる。システム筐体15の表面には、クラムシェル・モードで利用するキーボード20を実装している。システム筐体15の側面には、排気口16、17および吸気口18、19を形成している。
図2において、システム筐体15の底面15aには、電池ユニットやシステム・メモリを交換するためのベイ35を形成している。底面15aには、吸気口31a、31bを形成している。放熱ファン213は、強制的に外気を吸気口18、19、31a、31bから吸い込んで排気口16、17から放出する強制風冷式の装置である。底面15aのコーナーには、フットラバー33a〜33dを取り付けている。フットラバー33a〜33dは、ノートPC10を机上に載置したときの衝撃を吸収するとともに、底面15aと机上面との間に吸気口31a、31bまでの空気流路を確保する。
図3において、I/Oコントローラ105には、CPU101、GPU103、HDD107、USBコネクタ113およびエンベデッド・コントローラ(EC)301が接続されている。CPU101には、システム・メモリ102が接続され、GPU103には、タッチスクリーン12を構成するディスプレイが接続されている。タッチスクリーン12を構成するタッチパネルはEC301に接続されている。
CPU101、GPU103(以後、両者を総称するときはプロセッサという。)は、ノートPC10が搭載するデバイスの中で最も消費電力が大きく発熱量も多い。一例においてプロセッサは、スピード・ステップという技術およびスロットリングという技術に対応している。スピード・ステップは米国インテル(登録商標)社が開発した、プロセッサの動作電圧および動作周波数の値を自由に設定できる技術である。スピード・ステップでは、システムが所定の状態のときに許可する最大の動作周波数をシステム・ファームウェアがプロセッサのレジスタに設定することにより、実際に当該プロセッサが動作する動作周波数数を段階的に低減させることができる。
プロセッサは動作周波数を低減させるときに同時に当該動作周波数でプロセッサが動作するのに必要な値まで動作電圧を低減させる。プロセッサは、スピード・ステップを実行するときに、EC301に指示してDC/DCコンバータ321に、プロセッサの電圧を設定した最大動作周波数に適合するよう変更させる。スピード・ステップによりプロセッサの消費電力および発熱量が低減する。
スロットリングは、プロセッサが一定間隔で動作および停止する間欠動作をさせることにより平均的な処理速度を切り替える機能である。スロットリングを実行するには、システム・ファームウェアがプロセッサのレジスタにスロットリングの有効/無効の設定およびデューティ比(スロットリング率)を設定する。スピード・ステップもスロットリングも段階的にプロセッサの処理能力および発熱量を変化させることができる。
また、スピード・ステップとスロットリングとを併用し、スピード・ステップによる最低の動作周波数を維持したままでスロットリングに移行することもできる。本発明においてこれらの技術を、後に説明する閉塞度に応じて、プロセッサの処理能力をステップ状に変化させ発熱量を調整するために利用する。ただし、本発明はスピード・ステップおよびスロットリング以外の方法で、プロセッサを消費電力が低減した動作モードに移行させる技術を採用することができる。
以後、スピード・ステップおよびスロットリングまたはいずれか一方により変化するプロセッサの処理能力の各ステージを、パフォーマンス・レベルということにする。パフォーマンス・レベルが100%のときは、処理能力が低下していない状態であり、特にこの状態をプロセッサの通常状態ということにする。また、パフォーマンス・レベルを通常状態よりも低下させることをパフォーマンス制御という。
プロセッサは、パフォーマンス・レベルが高いほど、かつ、使用率が高いほど発熱量が多くなる。USBコネクタ113には、図6(A)に示す外付けディスプレイ401、外付けキーボード403、および外付けマウス405などを接続することができる。EC301は、CPU、ROM、RAM、およびプログラマブルなロジック回路などで構成されたマイクロ・コンピュータで、CPU101とは独立して動作して主としてノートPC10の内部の動作環境を管理する。
一例においてEC301は、タッチパネル・コントローラおよびキーボード・コントローラを含む。EC301には、タッチスクリーン12を構成するタッチパネル、放熱ファン駆動回路311、振動センサ313、リッド・センサ315、温度センサ307a〜307f、加速度センサ309、キーボード20、タブレット・センサ319、DC/DCコンバータ321の信号線および電源ユニット323の信号線が接続されている。
EC301のROMには、ノートPC10が、吸気口および排気口のいずれも閉塞していない標準状態に存在するときにサーマル・マネジメントを行うファームウェア303とその際に参照するサーマル・アクション・テーブル(TAT)305を格納している。さらにEC301のROMには、図8で説明する論理テーブル501を格納している。ファームウェア303は、さらに、後に説明する閉塞状態におけるサーマル・マネジメントを行うコードを含む。ファームウェア303は、さらに、後に説明するように閉塞状態に対応する動作環境を推定して本実施の形態にかかるサーマル・マネジメントを行うことができる。放熱ファン駆動回路311には放熱ファン213が接続されている。
放熱ファン駆動回路311は、EC301の指示で放熱ファン213の回転速度をPWM制御して、所定の回転速度にステップ状に変化させる。放熱ファン駆動回路311は、放熱ファン213の回転速度を実測してフィードバック制御をする。振動センサ313は、圧電セラミックスに応力が加わると電荷が発生する性質を利用した加速度センサの一種で、加速度に比例した電荷を発生させることで電気信号を出力する。振動センサ313は、筐体の姿勢の変化を検出したり揺動を検出したりする加速度センサ309とは異なり、20KHzないし100KHzといった比較的振動数が高い衝撃的な加速度または振動を検出することができる。EC301は、振動センサ313から受け取ったアナログの振動信号をディジタル値に変換してFFT処理をし、最も変位が大きい波の基本振動数を計算する。
リッド・センサ315は、ディスプレイ筐体11のリッド・オープン状態とリッド・クローズ状態を検出する。温度センサ307a〜307fは、図5に示すようにシステム筐体15の内部の所定の位置に配置する。EC301は、ノートPC10が標準状態に存在するときに温度センサ307a〜307fを利用して、従来のサーマル・マネジメントを行う。
一例において温度センサ307a、307bは埋め込み型とし、それぞれCPU101、GPU103のダイの中に形成する。温度センサ307c〜307fは外付け型とし、システム筐体15内の監視対象となるデバイスの近辺に配置する。タブレット・センサ319は、ディスプレイ筐体11がタブレット・モードにセットされたことを検出する。DC/DCコンバータ321は、EC301の指示で動作して各デバイスに所定の電圧の電力を供給する。
EC301は、ノートPC10をスリープ状態に遷移させる際に、システムから準備完了のイベントを受け取ると、所定のデバイスの電源を停止するようにDC/DCコンバータ321に指示する。電源ユニット325は、電池、充電器、AC/DCアダプタなどを含み、DC/DCコンバータ315に電力を供給する。EC301は、ノートPC10がDCモードとACモードのいずれで動作しているかを電源ユニット325の状態で検出する。
図4は、放熱ユニット200の概要を例示的に説明するための斜視図である。図5は、放熱ユニット200をシステム筐体15の内部に配置した様子を模式的に示す平面図である。放熱ユニット200は、ファン・チャンバ215、遠心式の放熱ファン213、ヒート・パイプ201、203、ヒート・シンク209、211、受熱部205、207を含んで構成されている。放熱ユニット200は本発明の適用が可能な一例を示しており、本発明はここに示す構造に限定する必要はない。
たとえば本発明は、ヒート・パイプ201、203および受熱部205、207がないタイプの放熱ユニットに適用することもできる。また、放熱ファン213のタイプも遠心式に限定するものではない。さらに、放熱ファンの数や受熱部の数も図3に例示するものに限定する必要はない。放熱ファン213が生成した空気流は、吸気口18、19、31a、31b、筐体内部、ファン・チャンバ215、ヒート・シンク209、211、および排気口16、17で構成する空気流路を通過する。
ファン・チャンバ215は、内部に放熱ファン213を収納し、表面に振動センサ313を取り付けている。放熱ファン213が生成した空気流は、ファン・チャンバ215にエネルギーを与えて振動させる。振動センサ313は、ファン・チャンバ215の振動数を検出する。ファン・チャンバ215、ヒート・シンク209、211はそれぞれアルミニウムや銅などの熱伝導率のよい金属材料で形成している。ファン・チャンバ215はヒート・シンク209およびヒート・シンク211に熱的に結合されている。ヒート・シンク211では、上板211aと下板211b(図示せず。)の間に複数の熱交換フィン211cが平行に配置され、各熱交換フィン211cの間に空気流路の一部となる複数のスリットが形成される。ヒート・シンク209も同様の構造である。
上板211aには、ヒート・パイプ203の低温側の端部が結合される。ヒート・シンク209、211は、内部を通過する空気の温度が低いほど、また、空気量が多いほど多量の熱を放出することができる。受熱部205はCPU101が生成した熱を吸収してヒート・パイプ201に伝達し、ヒート・パイプ201はその熱をヒート・シンク209に伝達する。受熱部207は、GPU103およびI/Oコントローラ105の熱を吸収してヒート・パイプ203に伝達し、ヒート・パイプ203はヒート・シンク211に伝達する。放熱ユニット200がシステム筐体15に取り付けられたときに、ヒート・シンク209は排気口16に位置が整合し、ヒート・シンク211は排気口17に位置が整合する。放熱ユニット200は、受熱部205の四隅を4つのネジ206a〜206dで金属フレームに固定する。
放熱ユニット200は、ファン・チャンバ215の中に取り付けられた放熱ファン213が回転してファン・チャンバ215の上面と下面に形成された開口部から放熱ファン213の軸方向に空気を吸引してヒート・シンク209、211から排気することにより熱をシステム筐体105の外部に放出する。放熱ユニット200は、受熱部205、207から受け取った熱だけでなく、システム筐体105の内部に収納された他のデバイスの熱も放出する。
システム筐体15には、側面の吸気口18、19、底面15aの吸気口31a、31bの他に、ネットワーク・ケーブル、USBデバイス、および外部ディスプレイなどの端子やメモリ・カードの取り付け部などにも実質的に開口部が形成されている。放熱ファン213が回転するとシステム筐体15の内部が負圧になり、それらの開口部から空気が流入して生成された空気流が電子デバイスの熱を拡散し、排気口16、17を通じて放出される。
排気口16、17および吸気口18、19、31a、31bは、ノートPC10が標準状態のときに、放熱ユニット200が所定の放熱能力を有するように開口面積を決定している。ノートPC10の周囲に存在する障害物によりそれらが塞がれると、ヒート・シンク209、211を通過する空気の流量が減るため、放熱能力が低下して、デバイスが故障したり、システム筐体15の温度が上昇して、ノートPC10を膝の上に置いて使用するユーザに不快感を与えたりする。
吸気口18、19、31a、31bは、システム筐体15に収納するデバイスの配置を考慮して、システム筐体15の内部から効率よく放熱できるように、それらの位置および開口面積を決めている。したがって、その一部が塞がれると空気流が変化して極部的な温度上昇をもたらすこともある。パワー・オン状態のノートPC10の排気口16、17および吸気口18、19、31a、31bを含む空気流路が部分的にまたは全体的に塞がれた状態を閉塞状態という。
閉塞状態に陥ると、放熱ファン213に対する空気流路の抵抗が増加する。図3に示したTAT305を利用した従来のサーマル・マネジメントは、閉塞状態でない標準状態を前提にしているため、閉塞状態のときは放熱ファン213の回転速度を上昇させたり、パフォーマンス・レベルを下げたりしても、デバイスやシステム筐体15の温度を基準値以下に収めることはできない。図5において、温度センサ307a〜307fを、システム筐体15の内部のさまざまな場所に配置している。ここに示した温度センサの位置および数は例示であり、システムに応じて位置および数を自由に選定することができる。
図6は、ノートPC10が閉塞状態に陥るシナリオの一例を説明するための図である。図6(A)は、リッド・クローズ状態のノートPC10に外部ディスプレイ401、外付けキーボード403、および外付けマウス405を接続してデスクトップPCのように使用している様子を示している。このとき、AC/DCアダプタ407を接続してACモードで使用することが一般的である。
作業が終わると外付けのデバイスを外し、DCモードにしてから鞄409に入れて持ち運ぶことがある。このときユーザは、リッド・クローズ状態のノートPC10がスリープ状態に遷移していると勘違いする場合がある。あるいは、リッド・クローズ状態でソフトウェアのアップデートを実行させておき、一定時間後にそれが終了していると勘違いしてパワー・オフ状態にすることなく鞄409に入れる場合がある。パワー・オン状態のノートPC10を鞄409に入れたり、スリープ状態で鞄に入れたノートPC10が所定の時刻にパワー・オン状態になったりすると閉塞状態に陥る。
図6(B)は、ノートPC10をタブレット・モードで使用する状態を示している。タブレット・モードのノートPC10は、リッド・クローズ状態にしなくてもそのまま鞄409に入るため、ユーザは事前にパワー・オフ状態やスリープ状態にしないことがある。図6(C)は、ノートPC10を膝に抱えて、クラムシェル・モードで使用している様子を示している。底面15aの吸気口31a、31bがユーザの膝で塞がれると、ノートPC10は閉塞状態になる。そして、底面15aの温度が上昇すると膝に不快を感じる。図6(C)の閉塞状態は、鞄409に収納された閉塞状態よりも閉塞度が小さいと想定することができる。
図6(D)は、リッド・クローズ状態のノートPC10が、クッション411のような柔らかい物の上に放置されてバックグランド・タスクを実行している様子を示している。ACモードで使用されるノートPC10は、机やテーブルの上に置かれていることが一般的であるが、クッション411の上に放置されているときはDCモードの場合が多い。この場合は、主として吸気口18、19、31a、31bが塞がれ、場合によっては排気口16、17も塞がれてノートPC10は閉塞状態に陥る。図6(D)の閉塞状態も、鞄409に収納された閉塞状態よりは閉塞度が小さいと想定することができる。
[閉塞状態と振動数]
放熱ファン213が生成した空気流は、空気流路に静圧および動圧の変化を与えて振動させる。標準状態から閉塞状態に変化したときの空気抵抗の増加は、放熱ファン213が生成する空気流に変化をもたらし、さらに、それまで空気流路に与えていた振動にも変化をもたらす。空気流が生成したエネルギーが空気流路に与えた振動は、ネジ206a〜206dで結合された金属フレームに伝搬し、さらに、金属フレームと強固に結合されたマザー・ボードやシステム筐体15に伝搬する。したがって、振動センサ313は、ファン・チャンバ215に代えて、振動が伝搬する金属フレーム、マザー・モードおよびシステム筐体のいずれかの場所に取り付けることもできる。
図7は、標準状態と閉塞状態で基本振動数が変化する様子を調べるための実験結果を説明するための図である。波形511〜515は、振動センサ313の出力をEC301がFFT処理した状態を示している。波形511は、標準状態の基本振動数を示し、波形515は、吸気口18、19、31a、31bと排気口16、17をすべて塞いだ強い(閉塞度が大きい)閉塞状態の基本振動数を示し、波形513は吸気口18、19、31a、31bおよび排気口16、17の一部を塞いだ弱い(閉塞度が小さい)閉塞状態基本振動数を示している。
実験結果から、閉塞度が大きくなるほど基本振動数が上昇することがわかった。一例において実測した波形511の振動数f1は15KHzで、波形513の振動数f2は16KHzで、波形515の振動数f3は17KHzで相互に十分に区別できるだけ差がでていることがわかった。また、放熱ファン213の回転速度、または、振動センサ313の位置を変えたときは変位が変化するが、基本振動数は大きく変化せず、相互の区別ができることもわかった。
なお、本実施の形態の特徴は、振動センサ313を利用して閉塞状態と標準状態を区別することにあるので、あらかじめ実験して振動数が変化する傾向を把握しておけば、振動センサ313のタイプや取り付け場所によって、閉塞状態と標準状態の基本振動数が変化する傾向が図7に示したものと違っていてもよい。環境温度、気圧などの要因を考慮して、閉塞状態でのサーマル・マネジメントのために、標準状態と認定できる振動数レンジLを設定し、弱い閉塞状態と認定できる振動数レンジMを設定し、強い閉塞状態と認定できる振動数レンジHを設定する。
そして、振動数レンジL、Mの境界には閾値Th1を設け、振動数レンジM、Hの境界には閾値Th2を設けている。閾値Th1、Th2には、実測した振動数fが下位の周波数レンジから上位の周波数レンジに遷移したと判断する値と、上位の周波数レンジから下位の周波数レンジに遷移したと判断する値に、ヒステリシスを設けることができる。
[動作環境を判断する論理テーブル]
図8は、ノートPC10の動作環境を推定するための論理テーブル501の一例を示す図である。ここに動作環境は、閉塞状態を推定させるノートPC10の利用環境に相当する。ここでは一例として、標準状態を動作環境Aとし、図6で例示的に説明したノートPC10がクッション411の上に放置された閉塞状態を動作環境Bとし、ノートPC10を膝の上で使用している閉塞状態を動作環境Cとし、ノートPC10を鞄409に収納した閉塞状態を動作環境Dとしている。動作環境B、Cは弱い閉塞状態に対応し、動作環境Dは強い閉塞状態に対応する。
動作環境B〜Dを識別することで、過度にパフォーマンス・レベルを低下させたり、スリープ状態に遷移させたりしてユーザの利便性を損なわないようにしながら、ノートPC10が熱暴走しないような安全性を確保したサーマル・マネジメントをすることができる。動作環境B〜Dは、ノートPC10の閉塞状態に関連する動作状態を複数の動作イベントの組み合わせから推定することができる。図8で○印は、各動作イベントが動作環境A〜Dに対して成立することを示し、×印は成立しないことを示している。
動作イベントの一例として、ディスプレイ筐体11の姿勢に関連するリッド・クローズ状態、クラムシェル・モード、およびタブレット・モードを採用する。EC301は、リッド・クローズ状態とクラムシェル・モードをリッド・センサ315の動作で判断し、タブレット・モードをタブレット・センサ319の動作で判断する。ここでは、リッド・クローズ状態、クラムシェル・モード、およびタブレット・モードは、相互に排反的な状態で、いずれか1つだけが成立すると想定している。
論理テーブル501は、リッド・クローズ状態のときは動作環境Cではないことを示し、クラムシェル・モードでは、動作環境Dではないことを示している。動作イベントの他の例として、キーボード20またはタッチスクリーン12に対するユーザ入力の有無を採用する。ユーザ入力の有無は、EC301がタッチスクリーン12またはキーボード20に対する入力の有無で判断する。ユーザ入力の有無の判定には一定の時間が必要であるため、いずれにも特定できない時間帯が存在することを想定している。論理テーブル501は、ユーザ入力があると特定できたときは、動作環境B、Dではないことを示し、ユーザ入力がないと特定できたときは動作環境Cではないことを示している。
動作イベントのさらに他の例として電源モードを想定する。電源モードは、EC301が電源ユニット323の状態から判断する。ACモードとDCモードは排反的な状態である。論理テーブル501は、ACモードのときは、動作環境C、Dではないことを示している。動作イベントのさらに他の例として、持ち運びされている間にノートPC10に発生する揺動の有無を採用する。
揺動の有無は、EC301が加速度センサ309の出力から判断する。揺動の有無の判定には一定の時間が必要であるため、いずれにも判断できない時間帯が存在する。論理テーブル501は、揺動があるときは動作環境Bではないことを示し、揺動がないときは動作環境Cではないことを示している。論理テーブル501はまた、動作環境Aでは、いずれの動作イベントも生成される可能性があることを示している。
[動作環境を判定する手順]
図9は、論理テーブル501に基づいてEC301が動作環境B〜Dを推定する手順を示すフローチャートである。ブロック601でノートPC10は、パワー・オン状態に遷移している。放熱ファン213は動作していても停止していてもよい。ブロック605でEC301は、リッド・クローズ状態と判断したときはブロック651に移行し、リッド・クローズ状態と判断しないとき、すなわち、クラムシェル・モードまたはタブレット・モードと判断したときはブロック607に移行する。論理テーブル501は、リッド・クローズ状態のときに動作環境B、Dのいずれかであることを示している。
ブロック651でEC301は電源モードを判断する。EC301はACモードと判断したときは、ブロック653で動作環境Bと推定し、DCモードと判断したときはブロック655で動作環境Dと推定する。ブロック607に移行するときは、クラムシェル・モードまたはタブレット・モードのいずれかであるが、EC301はこの時点で動作環境B〜Dを絞り込むことはできない。
ブロック607で、クラムシェル・モードと判断したときは、ブロック631に移行し、タブレット・モードと判断したときはブロック609に移行する。ブロック631に移行するときは、動作環境B、Cのいずれかである。ブロック631でEC301は、ACモードと判断したときは、ブロック633で動作環境Bと推定し、DCモードと判断したときは、ブロック635で動作環境Cと推定する。
ブロック609に移行するときは、EC301はこの時点で動作環境B〜Dを絞り込むことはできない。ブロック609でEC301はACモードと判断したときは、ブロック611で動作環境Bと推定し、DCモードと判断したときはブロック671に移行する。ブロック671に移行するときは、タブレット・モードでかつDCモードであるが、EC301はこの時点で閉塞状態B〜Dを絞り込むことはできない。
ブロック671でEC301は、所定の時間内にユーザ入力があると判断したときはブロック691で動作環境Cと推定する。所定の時間内にユーザ入力があると判断できないときはブロック673に移行する。ブロック673に移行するときは、EC301はこの時点で動作環境B〜Dを絞り込むことはできない。ブロック673でEC301は、ユーザ入力がないと判断したときはブロック675に移行する。EC301はブロック675に移行するときは動作環境B、Dのいずれかと推定することができる。

ブロック675でEC301は揺動があると判断したときは、ブロック693で動作環境Dと推定することができる。揺動があると判断できないときはブロック677に移行する。ブロック677に移行するときは、EC301はこの時点で残った動作環境Bと推定することができない。上記手順は、複数の動作イベントで動作環境を推定する方法の一例であり、本発明の範囲をここに示した動作イベントやアルゴリズムに限定するものではない。
[閉塞状態での第1のサーマル・マネジメント]
図10、ノートPC10が閉塞状態のときに、動作環境に基づいてサーマル・マネジメントを実行する手順を示すフローチャートである。図10の手順では、振動数で閉塞状態と判断したときは、推定した動作環境に基づいてプロセッサが発熱量を低減する量を制御する。ブロック701でEC301は、図9の手順で現在の動作環境を推定する。ブロック703で、動作環境A〜Dのいずれと推定していてもEC301は、TAT305を使用して従来からのサーマル・マネジメントを開始する。EC301は、温度センサ307a〜307fの検出温度が上昇していずれかが許容値に達したときに放熱ファン213を回転させる。
EC301は、温度が上昇するにしたがって、回転速度をステップ状に増加させ、温度が下降したときに回転速度をステップ状に低下させる。ノートPC10が動作環境Aに存在する限り、EC301は、TAT305を利用したサーマル・マネジメントでデバイスおよび筐体の温度を許容値に収めることができるが、論理テーブル501では動作環境Aを推定することはできない。ブロック705でEC301は、振動センサ313の出力から振動数fを計算する。振動数fが閾値Th1未満のときにEC301は標準環境Aとみなし、ブロック715を経由してブロック705に戻り、従来からのTAT305を利用したサーマル・マネジメントを継続する。なお、ブロック715については後に説明する。
ブロック707でEC301は、振動数fが閾値Th1を越えたと判断するとブロック709に移行する。この場合は、ノートPC10が弱い閉塞状態または強い閉塞状態に存在することになる。ブロック709でEC301は、現在の動作環境をDと推定していたときはブロック713に移行する。ブロック713でEC301は、CPU101に割り込みをかけて、ノートPC10をS3ステートまたはS4ステートのようなスリープ状態に遷移させる。あるいは、S5ステートのようなパワー・オフ・ステートに遷移させてもよい。いずれの場合もプロセッサの動作は停止する。
ノートPC10が動作環境Dに存在するときは、プロセッサがある程度の使用率で動作すると急激に温度が上昇するため、一例としてパフォーマンス制御ではなくプロセッサを停止させる制御をしている。ブロック709でEC301は、動作環境Dと推定しないとき、すなわち、動作環境BまたはCと推定したときはブロック711に移行する。ブロック711でEC301は、プロセッサのパフォーマンス・レベルを低下させる。
EC301は、プロセッサのパフォーマンス・レベルをあらかじめ設定した動作環境B、Cで支障がない程度まで下げる。パフォーマンス・レベルの低下に代えてEC301は、OSを介在させてプロセッサが実行するタスクを制限することも可能である。たとえば、セキュリティ・スキャンはCPU101にとって大きな負荷になるが、閉塞状態のときはそれらを中断して、負荷の軽いタスクだけを実行するようにしてもよい。負荷の軽いタスクの一例ではWindows (Windowsは登録商標)8で搭載しているコネクテッド・スタンバイ(Connected Standby)を挙げることができる。コネクテッド・スタンバイを有効にしておくと、スリープ状態のときに、一定時間ごとにウェイクアップして通信を行い、通信が終了するとスリープ状態に遷移してバックグラウンドで通信を維持することができる。
ブロック711でノートPC10が動作環境Bに存在する場合は、クッションの上で安全性を確保しながら、低いパフォーマンス・レベルで、バックグランド・タスクを実行することができる。また、ブロック711でノートPC10が動作環境Cに存在する場合は、膝に不快を感じないで利用を継続することができる。ブロック711からブロック705に戻ったときに、ブロック707でEC301が、振動数fが閾値Th1未満と判断するとブロック715に移行する。ブロック715でEC301は、パフォーマンス・レベルを100%に復帰させる。またEC301は依然として振動数fが閾値Th1以上と判断し、ブロック709で動作環境B、Cに存在する状態から動作環境Dに存在する状態に変化したと判断したときは、ブロック713でスリープ状態に遷移させる。
[閉塞状態での第2のサーマル・マネジメント]
図11、ノートPC10が、振動数fで閉塞度を判断してサーマル・マネジメントを実行する手順を示すフローチャートである。ブロック801からブロック807までは、ブロック701からブロック707までに対応する。ブロック807でEC301は、振動数fが閾値Th1を越えて少なくとも弱い閉塞状態と判断するとブロック809に移行する。この場合は、ノートPC10が動作環境Aに存在しないことになる。ブロック809でEC301は、振動数fが閾値Th2を越えて強い閉塞状態と判断するとブロック813に移行する。
ブロック813でEC301は、スリープ状態またはパワー・オフ状態への制御によりプロセッサの動作を停止する。ブロック809でEC301は、振動数fが閾値Th2を越えていない弱い閉塞状態と判断するとき、すなわちTh1≦f<Th2と判断したときはブロック811に移行して、パフォーマンス・レベルを低下させる。ブロック811からはブロック805に戻ったときに、振動数fがブロック807で閾値Th1未満に減少したと判断したとき、すなわち、標準状態に存在するようになったと判断したときは、ブロック815でEC301はパフォーマンス・レベルを100%に戻す。
[閉塞状態での第3のサーマル・マネジメント]
図12は、振動数と動作環境の組み合わせで、サーマル・マネジメントを実行する手順を示すフローチャートである。図12の手順では、振動数で判断した閉塞度と推定する動作環境の一致、不一致を判断してプロセッサが発熱量を低減する量を制御する。ブロック901からブロック907までは、ブロック701からブロック707までに対応する。ブロック907でEC301は、振動数fが閾値Th1以上と判断したときはブロック909に移行し、閾値Th1未満と判断したときはブロック919に移行する。
ブロック907でEC301は、振動数fからノートPC10が標準状態に存在していないと判断するとブロック909に移行する。ブロック909でEC301は、動作環境がBまたはCのいずれかであると推定したときはブロック917に移行し、動作環境がBおよびCのいずれでもないと推定したときはブロック911に移行する。ブロック919に移行する場合は、動作環境がAまたはDであると想定することができる。
ブロック911でEC301は、振動数fが閾値Th2以上と判断したときはブロック913に移行し、閾値Th2未満と判断したときはブロック917に移行する。ブロック917でEC301はパフォーマンス・レベルを低下させる。ブロック917、905、907の経路でブロック919に移行する場合は、パフォーマンス・レベルを100%に復帰させてからブロック905に戻る。その時点でパフォーマンス・レベルが低下していないときは、ブロック907から直接ブロック905に戻る。
ブロック913でEC301は、動作環境をDと推定しないとき、すなわち動作環境Aと推定したときはブロック917に移行し、動作環境をDと推定したときはブロック915に移行してプロセッサを停止させる。上記の手順では、振動数fが閾値Th1以上でかつ動作環境がBまたはCのときにブロック917に移行し、振動数fが閾値Th2未満でかつ動作環境がDのときにブロック915に移行する。Th1≦f<Th2の間は、ブロック917に移行する。この制御では、動作環境がAのときに何らかの一時的な原因で強い閉塞状態になったときに、スリープ状態に遷移することを防ぐことができる。なお、ブロック913からブロック917に移行したときには、所定の時間だけ温度を監視して、パフォーマンス・レベルを下げても温度上昇が続くような場合は、スリープ状態に遷移させるようにしてもよい。
図9〜図12の手順によれば、ユーザは、鞄409に入れる際に事前にノートPC10をスリープ状態に遷移させる操作をする必要がなくなる。また、リッド・クローズ状態やタブレット・モードでバックグランド・タスクを実行させた後に、スリープ状態にしないで鞄409に入れてもノートPC10が熱暴走するようなことがなくなる。
また、図6(A)に示したように、リッド・クローズ状態でデスクトップPCのように使用する際に、鞄409に入れることを想定してあらかじめパフォーマンス制御する必要もなくなる。本実施の形態にかかる動作環境のサーマル・マネジメントは、振動センサ313とFFT処理機能を追加して従来のサーマル・マネジメントに加えて実現することができる。
また、振動数と動作環境を組み合わせてパフォーマンス制御とスリープ制御のいずれかを行うことにより、より適切に、ユーザの利便性の確保と熱暴走の防止を調和させることができる。これまで、振動センサで空気流の変化を検出する例を説明したが、本発明は空気流路が閉塞状態になったときに空気流路が生成する他の物理量を検出してサーマル・マネジメントを行うこともできる。
たとえば、空気流の変化で放熱ユニット200が振動すると騒音が発生する。このとき振動センサに代えて、マイクロフォンのような音響センサで標準状態から閉塞状態に移行したときの空気流の変化を検出するようにしてもよい。また、閉塞状態になると放熱ファン213の所定の回転速度に対する空気流の量が減少する。空気流が低下すると空気流路の所定の位置における差圧も低下する。EC301は差圧から閉塞状態を検出することもできる。閉塞状態を2段階で区別する例を説明したが、3段階以上で区別して、それらに応じた発熱量の制限をするようにしてもよい。
発熱量の制御をプロセッサの発熱量を制御する例を説明したが、プロセッサの発熱量の制御とともにまたは単独でプロセッサ以外のデバイスの発熱量を制御するようにしてもよい。また、プロセッサの発熱量の低減にスリープ制御をする例を説明したが、スリープ制御に代えて、プロセッサの動作を維持しながら、深いスリーピング・ステート(Cxステート)に遷移させるようにして大幅に発熱量を低減するようにしてもよい。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 ノートPC
11 ディスプレイ筐体
15 システム筐体
16、17 排気口
18、19、31a、31b 吸気口
20 キーボード
200 放熱ユニット
213 放熱ファン
215 ファン・チャンバ
411 クッション
409 鞄

Claims (16)

  1. 吸気口と排気口を含む筐体を備えた電子機器であって、
    デバイスと、
    前記吸気口から取り入れた空気を、空気流路を通過させて前記排気口から放出する放熱ファンと、
    前記空気流路の振動数を検出する振動センサと、
    前記空気流路の振動数で前記吸気口および前記排気口またはいずれかの少なくとも一部が閉塞された閉塞状態と判断したときに前記デバイスの発熱量を低減するように制御するコントローラと
    を有する電子機器。
  2. 前記コントローラは、前記空気流路の振動数で判断した閉塞度に応じて発熱量を低減する量を決定する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記放熱ファンがファン・チャンバに収納された遠心式のファンで、前記振動センサが前記ファン・チャンバの表面に取り付けられている請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記振動センサが、圧電セラミックスを採用した加速度センサである請求項1に記載の電子機器。
  5. 吸気口と排気口を含む筐体を備えたクラムシェル型のコンピュータであって、
    プロセッサと、
    放熱ファンと前記排気口に位置が整合したヒート・シンクを含む放熱ユニットと、
    前記放熱ユニットの振動数を検出する振動センサと、
    前記筐体の内部に配置した温度センサと、
    前記温度センサの出力に応じて前記放熱ファンの回転速度を制御し、前記振動センサの出力に応じて前記コンピュータの発熱量を制御するコントローラと
    を有するコンピュータ。
  6. 前記コントローラは、前記振動センサの出力から第1の閉塞状態と判断したときに前記プロセッサの発熱量を第1のレベルまで低下させ、前記第1の閉塞状態よりも閉塞度が大きい第2の閉塞状態と判断したときに前記プロセッサの発熱量を前記第1のレベルよりも小さい第2のレベルまで低下させる請求項5に記載のコンピュータ。
  7. 前記コントローラは、前記第1の閉塞状態と判断したときに閉塞状態に関連する前記コンピュータの動作環境を推定して前記プロセッサの発熱量を制御する請求項6に記載のコンピュータ。
  8. 前記コンピュータはタブレット・モードでの動作が可能で、前記コントローラはリッド・クローズ状態または前記タブレット・モードの間に前記振動センサの出力に応じて前記プロセッサの発熱量を制御する請求項5に記載のコンピュータ。
  9. 筐体の内部に放熱ファンを収納するコンピュータが発熱量を制御する方法であって、
    前記放熱ファンが空気流路を通過する空気流を生成するステップと、
    前記空気流路の振動数を検出するステップと、
    前記コンピュータが前記振動数に基づいて前記コンピュータ発熱量を低減するように制御するステップと
    を有する方法。
  10. 前記振動数に基づいて前記空気流路に関する標準状態と閉塞状態のいずれかを判断するステップを有し、前記発熱量を低減するステップが前記閉塞状態と判断したときにプロセッサにパフォーマンス・レベルの低下または動作の停止をさせるステップを含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記判断するステップが、第1の閉塞状態と該第1の閉塞状態より閉塞度が大きい第2の閉塞状態を判断するステップを含み、前記発熱量を低減するステップが、前記第2の閉塞状態と判断したときに前記第1の閉塞状態と判断したときよりも発熱量が小さくなるように前記プロセッサを制御する請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1の閉塞状態に対応する動作環境と前記第2の閉塞状態に対応する動作環境を推定するステップを有し、
    前記発熱量を低減するステップが前記閉塞状態と判断したときにさらに前記推定した動作環境に基づいて前記プロセッサのパフォーマンス・レベルの低下または動作の停止のいずれかを実行するステップを含む請求項11に記載の方法。
  13. 前記振動数から前記第1の閉塞状態と判断しかつ前記動作環境が前記第1の閉塞状態に対応していると推定したときに前記プロセッサのパフォーマンス・レベルを低下させ、前記振動数から前記第2の閉塞状態と判断しかつ前記動作環境が前記第2の閉塞状態に対応していると推定したときに前記プロセッサを停止させる請求項12に記載の方法。
  14. 前記コンピュータがクラムシェル型で、ユーザの膝上で使用されたときに前記第1の閉塞状態と推定し、鞄の中へ収納されたときに前記第2の閉塞状態と推定する請求項13に記載の方法。
  15. 前記動作環境を、前記コンピュータの筐体の状態、電源モード、ユーザ入力の有無、および筐体の揺動の有無のいずれかまたは複数の組み合わせで推定する請求項12に記載の方法。
  16. 放熱ファンを搭載するコンピュータに、
    前記放熱ファンが生成した空気流が空気流路に与える振動数を検出する機能と、
    前記振動数に基づいて前記コンピュータが搭載するデバイスの発熱量を低減するように制御する機能と
    を実現させるためのコンピュータ・プログラム。
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