JP6767548B1 - 情報処理装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】予期しないファンの動作を抑制する。【解決手段】少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、自装置の温度を制御する温度制御部と、を備え、前記電力制御部は、前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更し、前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置の消費電力を制御する技術に関する。
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの情報処理装置は、動作の際に消費した電力に応じた熱を発生させる。かかる情報処理装置には、ファン(送風器)を備えるものがある。ファンは、その動作により放熱を促進し、プロセッサをはじめとする部材の発熱による損傷や表面温度の過熱を抑制する。従来から、コンピュータシステムの動作状態に応じてファンの動作を制御する情報処理装置が提案されていた。消費電力は発熱量にほぼ比例しプロセッサの使用率と高い相関関係を有するため、コンピュータシステムの動作状況の指標として消費電力が用いられることがある。
例えば、特許文献1には、コンピューティングデバイスにおいて、コンピューティングデバイスの電源を切るための信号を受信し、システムコンポーネントの電力消費を低電力状態に削減するステップを含む方法について記載されている。電力消費を削減するステップは、システム内のプロセッサに、最低電力状態までクロックを下げるように命令するとともに、冷却ファンをオフにするステップを含む。
特開2005−235208号公報
しかしながら、消費電力に応じた温度制御によれば、ファンの動作がユーザの想定に順ずるとは限らない。例えば、ユーザの指示に従ってアプリケーション・ソフトウェアを起動するときにファンの動作量が急上昇し、起動が完了した後で動作量が急低下することがある(図15 #1)。エディタの実行中における文書の編集の際に、消費電力が不規則に変動することがある(図15 #2)。また、大容量のデータファイルが開いている期間において、データファイルが閉じられている期間よりも動作量が多い状態が維持されることがある(図15 #3)。さらに、温度が十分に低下しているにもかかわらず、ファンが継続して動作することがある(図15 #4)。そのため、予期しないファンの動作がユーザに対して不快感を与えることがあった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様に係る情報処理装置は、少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードの少なくともいずれかのモードをとり得るプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、自装置の温度を制御する温度制御部と、を備え、前記電力制御部は、前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更し、前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する。
上記の情報処理装置において、前記第2基準電力は前記第1基準電力以上の電力であってもよい。
上記の情報処理装置において、前記第1の電力制御モードよりも前記第2の電力制御モードにおける自装置のファンの出力範囲を小さくしてもよい。
上記の情報処理装置において、前記電力制御部は、前記第1超過期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が前記第1基準電力を継続して超える期間を検出し、前記第2基準内期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して前記第2基準電力以下になる期間を検出してもよい。
上記の情報処理装置において、前記電力制御部は、前記第1超過期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が前記第1基準電力を継続して超える期間を検出し、前記第2基準内期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して前記第2基準電力以下になる期間を検出してもよい。
上記の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1の定格電力よりも高い第3の定格電力が設定されている第3の電力制御モードをさらにとり得、前記電力制御部は、前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードまたは第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第3基準電力を超える期間である第3超過期間が第3期間以上となる第3条件を満たすとき、前記第3の電力制御モードに設定し、前記プロセッサのモードが前記第3の電力制御モードである場合、前記消費電力が第4基準電力以下になる期間である第4基準内期間が第4期間以上となる第4条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更し、前記第3基準電力は前記第1基準電力以上の電力であり、前記第3期間は前記第1期間よりも長く、前記第4基準電力は前記第2基準電力以上の電力であってもよい。
上記の情報処理装置において、前記電力制御部は、前記第3超過期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が前記第3基準電力を継続して超える期間を検出し、前記第4基準内期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して前記第4基準電力以下になる期間を検出してもよい。
上記の情報処理装置において、前記電力制御部は、前記プロセッサの消費電力が所定時間以上継続して前記プロセッサがとるモードにおける定格電力を超えず、かつ所定の短時間制限電力を超えないように制御し、前記短時間制限電力は前記プロセッサがとり得るモードごとの定格電力のうち最も大きな定格電力以上の値であり、前記プロセッサがとり得るすべての電力制御モードについて一定であってもよい。
本発明の第2態様に係る制御方法は、少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、自装置の温度を制御する温度制御部と、を備える情報処理装置の制御方法であって、前記情報処理装置が、前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更するステップと、前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更するステップと、を有する制御方法である。
本発明の第3態様に係るプログラムは、少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、自装置の温度を制御する温度制御部と、を備える情報処理装置のコンピュータに、前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更する手順と、前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する手順と、を実行させるためのプログラムである。
本発明の実施形態によれば、予期しないファンの動作を抑制することができる。
本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す平面図である。 本実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローの例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る電力制御モードの例を示す表である。 本実施形態に係る電力制御テーブルの例を示す図である。 消費電力の時間変化の例を示す図である。 本実施形態に係る電力制御モード遷移の第1例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電力制御モード遷移の第2例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電力制御モード遷移の第3例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電力制御モード遷移の第4例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置の第1の動作例を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置の第2の動作例を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置の第3の動作例を示す図である。 電力制御に用いる観測値の例を示す図である。 従来の情報処理装置の動作例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係る情報処理装置1の概要について説明する。以下の説明では、主に情報処理装置1がノートPCである場合を例にする。但し、情報処理装置1は、必ずしもノートPCに限られず、タブレット端末装置、スマートフォン、などであってもよい。また、情報処理装置1において、ODD(Optical Disk Drive;光ディスクドライブ)17とHDD(Hard Disk Drive;ハードディスクドライブ)19のいずれかが省略されてもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例を示す平面図である。
情報処理装置1は、放熱ユニット70と、プロセッサ11と、ODD17と、HDD19と、回路基板20と、電源回路40と、電池パック47と、を含んで構成され、これらの各部は、筐体の内部に配置されている。
回路基板20には、システム・メモリ21、I/O(Input/Output;入出力)コントローラ23、ファームウェアROM(Read Only Memory;読出専用メモリ)25およびEC(Embedded Controller;組み込みコントローラ)27が配置されている。
システム・メモリ21は、プロセッサ11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される記憶媒体である。システム・メモリ21は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップを含んで構成される。実行プログラムには、OS(Operating System)、周辺機器類を操作するための各種ドライバ、特定の処理を実行するためのアプリケーション・プログラム(以下、アプリ)などが含まれる。
I/Oコントローラ23は、情報処理装置1の各構成部間ならびに外部機器との入出力を制御する。I/Oコントローラ23は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、USB(Universal Serial Bus)、PCI(Peripheral、Component、Interconnect) Express、LPC(Low Pin Count)などのI/OインタフェースおよびRTC(Real Time Clock)を含んで構成される。
I/Oコントローラ23は、例えば、USB3.2規格(USB Type−C、とも呼ばれる)に準拠したUSBインタフェースを備える。USBインタフェースは、USBで外部機器(例えば、AD(Alternating current−Direct current;交流−直流変換)アダプタ91)と接続可能とし、接続された外部機器から電力の供給を受けることができる。即ち、USBインタフェースは、外部機器との間でUSBを構成する信号線を介してデータの入出力を行うことも、USBを構成する電力線を介して電力の供給を受けることもできる。
ファームウェアROM25には、I/Oモジュール、認証モジュールなどの各種のシステム・ファームウェアが予め格納されている。I/Oモジュールには、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)が含まれる。プロセッサ11は、電力の供給が開始されるとき、システム・ファームウェアを読み込む。プロセッサ11は、システム・ファームウェアに記述された命令で指示される処理を実行する。なお、以下の説明では、プログラム(システム・ファームウェアの他、アプリ、オペレーティング・システム(以下、OS:Operating System)なども該当しうる)に記述された命令で指示される処理を実行することを、「プログラムを実行する」と呼ぶことがある。また、本願では、プロセッサ11などのハードウェアがプログラムに記述された命令で指示される処理を行うことを、そのプログラムがその処理を行う旨、表現することがある。例えば、プロセッサ11は、BIOSに記述された命令で指示される処理を実行することによりシステム・デバイス(後述)の入出力を制御する。このことを、「BIOSがシステム・デバイスの入出力を制御する」と呼ぶことがある。
EC27は、プロセッサ11とは別個に、CPU、ROM、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるマイクロコンピュータである。EC27は、主システム100(後述)の動作状態に応じて電源回路40の動作を制御し、情報処理装置1を構成する各デバイスへの電力の供給を制御する。本実施形態では、EC27は、主システム100の動作状態に応じてADアダプタ91から電源回路40のDC/DCコンバータ45に供給する電力の入力電圧を制御する。システム・デバイスとは、主システム100を構成するデバイスを指し、EC27や電力供給系300を構成するデバイスは含まれない。
電源回路40は、PD(Power Delivery;電力供給)コントローラ41と、充電器43と、DC(Direct Current;直流)/DCコンバータ45と、を含んで構成される。
PDコントローラ41は、ADアダプタ91からDC/DCコンバータ45に供給する電力を制御する。
充電器43は、ADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を制御する。なお、ADアダプタ91から供給される電力は、DC/DCコンバータ45に供給される。供給される電力のうち、消費されずに残された電力が電池パック47に充電される。
DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される直流電力の入力電圧を変換する電圧変換器であり、電圧を変換して得られる所定の電圧の電力を、情報処理装置1の各デバイスに供給する。
電池パック47は、充電器43から供給される電力のうち、消費されずに残った電力を充電する。電池パック47は、例えば、リチウムイオン電池を含んで構成される。ADアダプタ91から電力が供給されない場合には、電池パック47は、充電した電力を放電してDC/DCコンバータ45に供給する。電池パック47は、情報処理装置1に固定して装着されてもよいし、着脱可能であってもよい。
ADアダプタ91は、その一端が商用電源のアウトレットに電気的に接続され、他端が情報処理装置1のコネクタ85を経由して電気的に接続される。
ADアダプタ91は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。ADアダプタ91は、変換した直流電力をDC/DCコンバータ45と充電器43にコネクタ85を経由して供給する。
なお、図1に示す例では、ADアダプタ91が情報処理装置1と別体であるが、これには限られない。ADアダプタ91は、情報処理装置1の筐体に組み込まれ一体化されてもよい。
放熱ユニット70は、放熱ファン73と、ヒートシンク75と、駆動回路77と、を含んで構成される。放熱ファン73は、薄型のファンチャンバ71に収納されている。放熱ファン73は、回転軸と、回転軸を回転させるファンモータと、複数のブレードを備える遠心式の放熱ファンである。複数のブレードのそれぞれは、回転軸に取り付けられている。ヒートシンク75は、外気との熱交換により自部に伝導した熱を外気に排出する。ヒートシンク75は、ファンチャンバ71の側面の開口と、筐体の排気口81に接する位置に配置される。放熱ファン73が回転すると、外気が吸気口83からファンチャンバ71の吸入口に流入し、ヒートシンク75に形成された複数のフィンを通過するとき、フィンから放射される熱を吸収しながら通過し、排気口81から排出される。
ヒートパイプ61は、ヒートシンク75とプロセッサ11の受熱板に熱的に結合するように接触して配置される。
情報処理装置1には、温度センサ51が設置される。温度センサ51は、その周囲の温度を検出し、検出した温度を示す温度データをEC27に出力する。温度センサ51は、筐体の表面に配置される。図1に示す例では、1個の温度センサ51が、プロセッサ11が格納される部位の表面に設置される。その他、温度管理を要するデバイス、人体に頻繁に接触される部位、その他の部材に、複数の温度センサが個々に設置され、それぞれ検出された温度が温度制御に用いられてもよい。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ11は、CPUとさらにGPU(Graphic Processing Unit)を備えていてもよい。CPUとGPUは、一体化して1個のコアとして形成されてもよいし、個々のコアとして形成されたCPUとGPUの相互間で負荷が分担されてもよい。プロセッサ11の数は、1個に限られず、複数個であってもよい。
プロセッサ11には、DC/DCコンバータ45から一定の電圧の電力が供給されるが、一般に消費電力は可変である。プロセッサ11は、消費電力に応じて動作電圧と動作周波数の一方または両方を可変にしてもよい。例えば、プロセッサ11は、システム・ファームウェアを実行して主システム100の動作状態(動作モード)または電力制御モードに応じて許容する最大動作周波数を、自部が備えるレジスタに設定する。プロセッサ11は、その時点における動作周波数が設定された最大動作周波数よりも高いとき、プロセッサ11は、設定された最大動作周波数以下となるように段階的に動作周波数を変更する。プロセッサ11は、動作周波数を低下させるとき、その動作周波数でプロセッサ11の動作に要する値まで動作電圧を低下させてもよい(スピード・ステップ)。よって、プロセッサ11の消費電力が低下する。言い換えれば、プロセッサ11は、動作電圧と動作周波数の一方(例えば、動作周波数)または両方を高くすることで、許容される最大消費電力を大きくすることができる。
また、プロセッサ11は、一定の周期で動作と停止を繰り返して間欠動作を行うことによって平均処理速度を可変にしてもよい(スロットリング)。システム・ファームウェアは、プロセッサ11のレジスタに、スロットリングの有効を示すスロットリング設定情報とデューティ比(スロットリング率)を設定する。スロットリングによっても、段階的にプロセッサ11の処理能力を変化することができる。この処理能力の変化は、消費電力の変化、ひいては発熱量の変化をもたらす。
プロセッサ11は、スピード・ステップとスロットリングを併用し、スピード・ステップにより最低の動作周波数を維持したまま、スロットリングを実行してもよい。言い換えれば、プロセッサ11は、定めた動作周波数により許容される最大消費電力を設定することができる。
プロセッサ11は、自部の処理能力を複数の段階のうちいずれかの段階に変化させるためにスロットリングを行う。プロセッサ11は、スロットリング率を高くするほど消費電力を高くすることができる。
以下の説明では、スピード・ステップとスロットリングのいずれか一方または両方によって可変に設定されうるプロセッサ11の処理能力もしくはその段階を、「パフォーマンス・ステップ」と呼ぶ。パフォーマンス・ステップの値が大きいほど、処理能力が高いことを示す。処理能力が高いほど消費電力が大きくなる。例えば、パフォーマンス・ステップの値が100%とは、処理能力を低下させずに最大限に発揮する動作状態を示す。
プロセッサ11は、TCC(Thermal Control Circuit;温度制御回路)を備えていてもよい。TCCは、例えば、温度センサ51で検出された温度を監視し、負荷が増加して検出された温度が所定の基準温度よりも上昇するときに、動作周波数および動作電圧の低下や、間欠動作を行って温度の上昇を抑制するように、プロセッサ11の動作を制御する。プロセッサ11は、一般に、パフォーマンス・ステップが高く、かつ使用率が高いほど消費電力が大きくなるので、発熱量が多くなる。プロセッサ11は、許容される最大消費電力以下となる消費電力に対応するパフォーマンス・ステップを設定することで、消費電力が設定された最大消費電力以下となるように動作する。従って、パフォーマンス・ステップが低下するほど、プロセスの実行時間が長くなり、消費電力が低下する。プロセッサ11が発生させた熱は、それ自体の温度を上昇させるとともに、筐体内外の温度を上昇させる。消費電力が小さいほど発熱量が少なくなるので、放熱ファン73の停止または出力の低下が許容される。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例を示すブロック図である。
情報処理装置1は、主システム100と、パフォーマンス制御系200と、電力供給系300と、温度制御系400と、を備える。
主システム100は、プロセッサ11、システム・メモリ21、HID(Human Interface Device)31などのハードウェアと、OS101、スケジュール・タスクなどのソフトウェアと、を含んで構成されるコンピュータシステムである。プロセッサ11は、OS101その他のソフトウェアを実行して、システム・メモリ21、HID31などのハードウェアと協働して、それらのソフトウェアで指示される機能を発揮する。
HID31は、キーボード、マウスおよびタッチスクリーンなど、ユーザが操作により物理的にアクセスして入力する入力デバイスや、ディスプレイ、スピーカなどユーザに情報を提示する出力デバイスを含んで構成される。
OS101は、その実行により基本的な機能を提供する。基本的な機能には、例えば、アプリ、その他のプログラムの実行状態の制御、それらのプログラム実行中における標準的なインタフェースの提供、主システム100ならびに主システム100に直接または間接的に接続された他のハードウェアにおける各種のリソースの管理、などが含まれる。
次に、パフォーマンス制御系200の構成例について説明する。パフォーマンス制御系200は、動作状態検出部201、PM(Power Management;電力管理)ドライバ203およびパフォーマンス制御部217を含んで構成される。動作状態検出部201は、プロセッサ11がOS101上で実行するサービス・アプリケーション211とOS101のカーネルに組み込まれた中間ドライバと協働して、その機能を奏し、プロセッサ11の動作状態を取得する。中間ドライバはOS101の動作により生成されるプロセスを監視する。
サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11が実行し、OS101の動作状態を監視するための状態監視プログラムであり、動作状態検出部201の一部の機能を提供する。例えば、サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の消費電力の情報をOS101から取得する。
サービス・アプリケーション211は、さらにその時点までの所定の監視時間におけるプロセッサ11の平均使用率、ユーザ・アクティビティの有無、ディスク・アクセスの時間などのパラメータを取得し、取得したパラメータを用いて動作状態を特定してもよい。例えば、サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の使用率、消費電力のパラメータなどに基づいてアプリケーション・プログラムなどのタスクの実行開始および実行終了を認識してもよい。サービス・アプリケーション211は、検出した動作状態を示す動作状態情報をPMドライバ213に出力する。
PMドライバ213は、サービス・アプリケーション211から入力される動作状態情報を構成する各種のパラメータから、消費電力に関連する動作状態のパラメータを抽出する。PMドライバ213は、抽出したパラメータを含む動作状態情報をパフォーマンス制御部217とPDコントローラ41に出力する。
パフォーマンス制御部217は、PMドライバ213から入力される動作状態情報もしくはユーザ・インタフェース205が設定した動作状態情報に基づいて、プロセッサ11の処理能力を制御する。パフォーマンス制御部217は、例えば、プロセッサ11によるシステム・ファームウェアの実行により得られる機能の一部をなす。
プロセッサ11の処理能力の制御に係るパラメータである最大消費電力には、第1制限電力(以下、PL1)と第2制限電力(以下、PL2)がある。PL1は、定格電力に相当する。PL1は、消費電力が一時的にこの値を超えることを許容するが、プロセッサ11が所定時間以上継続してこの値を超えることを制限するための閾値である。PL1は、長時間制限電力(Long Term Power Limit)とも呼ばれる。PL2は、消費電力が一時的であっても、この値を超えることを制限するための閾値である。PL2は、短時間制限電力(Short Term Power Limit)とも呼ばれる。PL2は、パフォーマンス・ステップが100%である場合におけるプロセッサ11の消費電力の上限に相当する。
プロセッサ11の消費電力がPL1を超える時間が所定の継続時間τ(例えば、0.2〜1[s])以上継続するとき、パフォーマンス制御部217は、消費電力の移動平均値がPL1以下になるまで、その時点でプロセッサ11のレジスタに設定されているパフォーマンス・ステップを低下させる。また、パフォーマンス制御部217は、消費電力の移動平均値がPL1を超えない範囲で、その時点でプロセッサ11のレジスタに設定されているパフォーマンス・ステップを増加させる。
パフォーマンス制御部217は、PL1をプロセッサ11の消費電力の変化傾向に応じて、予め設定されたPL1の上限から下限の間で可変としてもよい。例えば、その時点で設定されているPL1と消費電力の移動平均値との差分が、所定の差分の閾値以下となるとき、パフォーマンス制御部217は、PL1を増加させる。消費電力の移動平均値とその時点で設定されているPL1との差分が、所定の差分の閾値より大きくなるとき、パフォーマンス制御部217は、PL1を減少させる。
プロセッサ11のレジスタには、後述するように予め電力制御テーブルを記憶させておく。電力制御テーブルは、N段階(Nは、2以上の整数)の電力制御モードのそれぞれについてパラメータセットを含んで構成される制御データである。各段階の電力制御モードのパラメータセットは、PL1の範囲とPL2を含む。PL1の範囲は、下限と上限で表される。第n+1(nは、1以上であってN−1以下の整数)段階の電力制御モードのPL1の範囲は、全体として第n段階の電力制御モードのPL1の範囲よりも大きい値を示す範囲であればよい。また、第n+1段階の電力制御モードのPL1の範囲は、第n段階の電力制御モードのPL1の範囲よりも広い範囲であってもよい。PL2は、プロセッサ11の仕様上の消費電力の上限以下の値であればよい。また、PL2は、電力制御モードに関わらず共通の値であってもよい。
パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力の変化傾向に応じて電力制御モードを定める。パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力が第1基準電力(以下、SP1)を超える期間である超過期間が所定の第1期間(以下、T1、例えば、5〜10秒)以上となるとき、その時点における電力制御モードを第n段階から第n+1段階に変更する。SP1は、その時点における第n段階の電力制御モードに係るPL1の下限よりも所定の判定幅(例えば、0.3〜1[W])だけ低い値であればよい。
パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力が第2基準電力(以下、SP2)以下となる期間である基準内期間が所定の第2期間(以下、T2、例えば、5〜30秒)以上となるとき、その時点における電力制御モードを第n+1段階から第n段階に変更する。SP2は、その時点における第n+1段階の電力制御モードに係るPL1の下限よりも所定の判定幅(例えば、0.3〜1[W])だけ低い値であればよい。第n+1段階の電力制御モードに係るSP2は、第n+1段階のSP1と等しくてもよいし、より小さくてもよい。また、n+1段階の電力制御モードに係るSP2は、第n段階(nが1以上)のSP2よりも大きい値であればよい。また、T2は、T1と等しくてもよいが、T1よりも長くてもよい。SP2をより小さくする、またはT1をより大きくすることで、より高い段階への電力制御モードの変更よりも、より低い段階への電力制御モードの変更の方が困難になる。そのため、再度の消費電力の予期せぬ増加に備えることができる。
言い換えれば、パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力が所定時間以上、その時点でプロセッサ11がとる電力制御モードにおけるPL1の値を超えず、かつ、PL2を超えないように制御する。そして、PL2は、プロセッサ11がとり得る電力制御モードごとのPL1のうち最も大きいPL1以上であってもよいし、プロセッサ11がとり得る電力制御モード間で共通であってもよい。これにより、たとえプロセッサ11のその時点における電力制御モードに係るPL1が低いとしても、PL1がより大きい電力制御モードと同等のPL2が設定されるので、一時的に消費電力の上昇が許容される。そのため、消費電力が長期的に低いプログラムであれば、プロセッサ11の電力制御モードの変更を伴わずにプロセッサ11の性能が犠牲にならずに済む。
なお、電力制御データには、電力制御モードごとにSP1、T1、SP2およびT2が含まれていてもよい。
パフォーマンス制御部217は、電力制御テーブルを参照し、判定した電力制御モードに係る電力制御モードPL1の範囲とPL2を特定する。パフォーマンス制御部217は、特定したPL1の範囲とPL2を用いて上記のパフォーマンス・ステップを定める。パフォーマンス制御部217は、判定した電力制御モードを示す電力制御モード情報を駆動制御部403に出力する。電力制御モードの例については、後述する。
なお、パフォーマンス制御部217は、さらに温度測定部401(後述)から入力されるプロセッサ11の温度を用いて、プロセッサ11の処理能力を制御してもよい。例えば、プロセッサ11のレジスタには、温度と消費電力の組毎にパフォーマンス・ステップを示す制御テーブルを予め設定しておき、パフォーマンス制御部217は、入力される温度と取得した動作状態情報が示す消費電力に対応するパフォーマンス・ステップを特定する。パフォーマンス制御部217は、特定したパフォーマンス・ステップをプロセッサ11のレジスタに設定する。
次に、電力供給系300の構成例について説明する。電力供給系300は、PDコントローラ41と、充電器43と、DC/DCコンバータ45と、を含んで構成される。
PDコントローラ41は、PMドライバ213から入力される動作状態情報に基づいてDC/DCコンバータ45に供給する電力を制御する。PDコントローラ41は、動作状態情報が示す消費電力を含む各デバイスで要求される消費電力の合計値である合計電力に、DC/DCコンバータ45等における電力の変換による消耗分を加えた総電力を定め、定めた総電力を示す電力要求信号をADアダプタ91に出力する。
PDコントローラ41は、電池パック47(図1)の充電状態を検出し、検出した充電状態に基づいて充電器43から電池パック47への充電を制御してもよい。例えば、PDコントローラ41は、電池パック47の起電力(電池電圧)が所定の満充電電圧以上となるとき、充電器43への充電を停止させるために、充電停止を示す充電制御データを充電器43に出力する。PDコントローラ41は、電池パック47の起電力が所定の満充電電圧未満となるとき、充電器43への充電を実行させるために、充電実行を示す充電制御データを充電器43に出力する。PDコントローラ41は、充電器43への最大充電電流の設定値と最大充電電圧の設定値を含む充電制御データを予め設定しておき、充電器43にそれらの設定値で指示される最大充電電流以下および最大受電電圧以下で充電を行わせてもよい。
なお、ADアダプタ91は、自部に供給される交流電力を直流電力に変換する。ADアダプタ91は、PDコントローラ41から入力される電力要求信号が示す総電力量の直流電力を情報処理装置1に供給する。情報処理装置1とADアダプタ91とは、例えば、USB3.2規格に順じたUSBケーブルを介して接続される。USBケーブルは、信号線ならびに電力線を有する。
充電器43は、PDコントローラ41から入力される充電制御データに基づいてADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を制御する。充電器43は、ADアダプタ91から供給される電力のうち、消費せずに残された電力を電池パック47に充電する。
DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される電力の電圧を、情報処理装置1を構成する各デバイスの動作に要する所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。なお、ADアダプタ91から電力が供給されないとき、DC/DCコンバータ45は、電池パック47から供給される電力を入力電圧として変換して、各デバイスに所定の電圧の電力を供給する。
次に、温度制御系の構成例について説明する。温度制御系400は、温度センサ51、温度測定部401、駆動制御部403、温度制御テーブル405、駆動回路77および放熱ファン73を含んで構成される。温度測定部401、駆動制御部403および温度制御テーブル405は、EC27の機能の一部として実現されてもよいし、プロセッサ11の機能の一部として実現されてもよい。
温度センサ51は、検出した温度に係る物理量(例えば、熱起電力)を示す温度信号を温度測定部401に出力する。
温度測定部401は、温度センサ51から入力される温度信号が示す物理量に対応する温度Tを所定時間(例えば、0.1〜5秒)毎に測定する。温度測定部401は、測定した温度Tを示す温度データを駆動制御部403に出力する。
駆動制御部403は、パフォーマンス制御部217から入力される電力制御モード情報が示す電力制御モードと温度測定部401から入力される温度データが示す温度Tに基づいて放熱ファンの動作状態を定める。駆動制御部403は、温度制御テーブル405を参照して、電力制御モードと温度Tに応じた動作量を定め、定めた動作量を示す駆動制御信号を生成する。駆動制御部403は、生成した駆動制御信号を駆動回路77に出力する。
温度制御テーブルは、電力制御モードごとに、放熱ファン73の動作量と動作温度のセットを1段階以上含んで構成される。動作温度は、温度Tが上昇傾向にあるとき、その動作温度に対応する動作量での動作開始を放熱ファン73に指示する温度である。駆動制御部403は、その時点における電力制御モードにおいて、温度Tが上昇傾向にあり、ある段階の動作温度を超えるとき、その段階の動作温度に対応する動作量を定める。駆動制御部403は、その時点における電力制御モードにおいて、温度Tが低下傾向にあり、ある段階の動作温度よりも所定の低下幅(例えば、2〜3[°C])だけ低い温度を下回るとき、その段階の動作温度よりも1段階低い段階の動作温度に対応する動作量を定める。なお、1段階低い段階の動作温度に対応する出力が存在しない場合、つまり、第0段階の動作量が定まる場合には、駆動制御部403は、停止と判定し、停止を示す駆動制御信号を駆動回路77に出力する。温度制御テーブルの例については、後述する。
駆動回路77は、駆動制御部403から入力される駆動制御信号が示す動作量に対応する電力を放熱ファン73に供給する。主システム100の発熱量は、電子デバイス、とりわけプロセッサ11の発熱量に依存するが、温度Tと電力制御モードに基づいて放熱ファン73の回転速度が制御される。
次に、本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローについて説明する。
図3は、本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローの例を示す概略ブロック図である。
サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の動作状態を検出し、検出した動作状態を示す動作状態情報をPMドライバ213に出力する。
PMドライバ213は、サービス・アプリケーション211から入力される動作状態情報をパフォーマンス制御部217に出力する。動作状態情報には、消費電力に関する情報が含まれる。
パフォーマンス制御部217は、PMドライバ213から入力される動作状態情報に基づいてプロセッサ11の処理能力を制御する。
ここで、パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力の値の変化傾向に応じて電力制御モードを定める。電力制御モードに応じて、設定可能とするPL1の範囲が異なる。パフォーマンス制御部217は、定めたPL1の範囲とPL2をプロセッサ11のレジスタにセットする。プロセッサ11は、パフォーマンス制御部217が定めたPL1の範囲ならびにPL2に基づいて消費電力を制御する。
パフォーマンス制御部217は、定めた電力制御モードを示す電力制御モード情報を駆動制御部403に出力する。
温度測定部401は、温度センサ51から入力される温度信号が示す物理量から温度を定め、定めた温度を示す温度データを駆動制御部403に出力する。
駆動制御部403は、予め設定された温度制御テーブル405を参照して、パフォーマンス制御部217から通知される電力制御モードと温度測定部401から入力される温度データが示す温度に基づいて放熱ファン73の動作量を定める。
駆動制御部403は、定めた動作量を示す駆動制御信号を生成し、生成した駆動制御信号を駆動回路77に出力する。
駆動回路77は、駆動制御部403から入力される駆動制御信号が示す動作量に対応する電力を放熱ファン73に供給する。
放熱ファン73は、駆動回路77から供給される電力を消費して動作する。
(電力制御モード)
次に、本実施形態に係る電力制御モードの例について説明する。図4は、本実施形態に係る電力制御モードの例を示す表である。図4に示す3段階の電力制御モードは、低騒音モード(Q:Quiet)、バランスモード(B:Balance)および高性能モード(P:Performance)である。各電力制御モードは、表面温度、騒音レベルおよび設定電力で特徴づけられる。
低騒音モード(Q)は、放熱ファン73の動作により生ずる騒音レベルの低減を重視した電力制御モードである。騒音レベルのパラメータとして騒音上限がSND1[dB]と低く抑えられている。放熱ファン73を動作させる機会、または放熱ファン73の出力が抑制されるため、PO12≧PO11とした場合、設定電力のパラメータとしてPL1が上限PO12[W]、下限PO11[W]ともに他の電力制御モードよりも低く抑えられる。そのため、比較的処理能力が低い場合や、迅速な応答が要求されない場合に好適である。低騒音モード(Q)は、例えば、文書作成用アプリによる文書の編集または閲覧、ブラウザによるウェブページの閲覧、通話、電子メールの送受信、など比較的軽微な処理に適用される。
バランスモード(B)は、騒音レベルの低減と処理能力と変動のバランスを重視した電力制御モードである。バランスモード(B)に係るPL1の範囲は、PO14>PO13>PO12とした場合、上限がPO14[W]、下限がPO13[W]となる。この範囲は、低騒音モード(Q)に係るPL1の範囲と高性能モード(P)に係るPL1の範囲の中間である。バランスモード(B)に係る騒音上限は、低騒音モード(Q)に係る騒音上限SND3と高性能モード(P)に係る騒音上限SND1の中間のSND2[dB]である。そのため、消費電力が中程度となる状態が継続するが、過大にならない処理に好適である。バランスモード(B)は、例えば、大容量のファイルのオープン、アプリのインストール、セキュリティ対策アプリの実行など、に適用されうる。
高性能モード(P)は、プロセッサ11の処理能力を十分に発揮させるための電力制御モードである。高性能モード(P)に係るPL1は、PO15≧PO14とした場合、下限がPO15[W]と他の電力制御モードよりも高く、上限がPO16[W](PO16≫PO15)となり、PL2と同等の値となり得る。そのため、高性能モード(P)に係るPL1の範囲は、他の電力制御モードに係るPL1の範囲よりも広範である。高性能モード(P)では、多くの処理能力が要求される場合に選択されるので放熱ファン73の動作による騒音が許容される。高性能モード(P)に係る騒音上限SND3[dB]は、他の電力制御モードに係る騒音上限よりも高い。そのため、消費電力が継続的に高い状態や、迅速な応答が要求される場合に好適である。高性能モード(P)は、例えば、映像の編集、大容量の映像のストリーミング、VR(Virtual Reality)シミュレーションなど、に適用されうる。
なお、図4では、目標表面温度は、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)、高性能モード(P)のそれぞれについて、TEM1[°C]、TEM2[°C]、TEM3[°C]と示されている。ここで、TEM1≦TEM2<TEM3となればよい。これらの温度は、ユーザが情報処理装置1を使用しながらその筐体の表面に接しても耐えられる温度である。また、図4に示す例では、PL2は、電力制御モードに関わらずPO17[W]である。これにより、いずれの電力制御モードでも一時的な消費電力の上昇は許容される。
次に、電力制御テーブルの例について説明する。図5は、本実施形態に係る電力制御テーブルの例を示す図である。電力制御テーブルは、電力制御モードごとに設定電力とモード遷移パラメータを含んで構成される。設定電力は、PL1の上限、下限およびPL2が該当する。モード遷移パラメータは、SP1、T1、SP2およびT2を含む。SP1とT1は、対応する電力制御モードから一段階高い電力制御モードへの遷移条件を示すパラメータである。SP2とT2は、一段階高い電力制御モードから現時点における電力制御モードへの遷移条件を示すパラメータである。図5に示す例では、低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るSP1はPO21[W]であり、バランスモード(B)から低騒音モード(Q)への遷移に係るSP2は、PO23[W]である。例えば、PO21とPO23は同じ値であってもよく、低騒音モード(Q)に係るPL1の下限であるPO11[W]よりも少し小さい値になってもよい。低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るT1はPER1[s]であり、バランスモード(B)から低騒音モード(Q)への遷移に係るT2のPER3[s]よりも短くなってもよい。バランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るSP1はPO22[W]であり、高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るSP2は、PO24[W]である。例えば、PO22は、PO24とも同じ値になってもよく、バランスモード(B)に係るPL1の下限であるPO13[W]より少し小さい値になってもよい。バランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るT1はPER2[s]であり、高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るT2のPER4[s]よりも長くなってもよい。また、バランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るT1(PER2)を、低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るT1(PER1)よりも長くすることで、低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移よりもバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移の方が困難となる。そのため、再度の電力消費の予期せぬ継続的な上昇に備えることができる。
なお、図5に示す例では、高性能モード(P)は、3段階のうち最も高い段階の電力制御モードであるため、モード遷移パラメータは設定されていない。
また、上記のようにPO21はPO23と必ずしも同じ値に限られず、PO23>PO21となってもよい。さらに、上記のようにPO22は、PO24と必ずしも同じ値に限られず、PO24>PO22となってもよい。
電力制御モードの遷移において、SP1とT1を用いることで、継続的に消費電力が高い状態であるか否かが評価される。継続的な消費電力が多い状態が長く継続するほど、パフォーマンス制御部217は、より高い段階の電力制御モードに遷移させることができる。図6に示す例では、当初の電力制御モードが低騒音モード(Q)であって、消費電力が低騒音モード(Q)のPL1と同等であり、その後、消費電力が高性能モード(P)に係るPL1を超える場合が仮定されている。そのPL1を超える超過期間が低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るT1を超えるだけでは、パフォーマンス制御部217は、電力制御モードを低騒音モード(Q)からバランスモード(B)に遷移するにとどめる(図6 実線)。そのPL1を超える超過期間がバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るT1を超えることで、パフォーマンス制御部217は、電力制御モードを高性能モード(P)に遷移させる(図6 一点破線)。
次に、温度制御テーブルの例について説明する。温度制御テーブルは、電力制御モードごとに、放熱ファン73の出力と動作温度のセットを1段階以上含んで構成される。電力制御モードの段階が高いほど、放熱ファン73の出力とする動作量の段階数が多くすればよい。例えば、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)、高性能モード(P)では、それぞれ1、3、5段階とする。つまり、駆動制御部403は、制御モードの段階が高いほど、放熱ファン73の動作量の上限が大きくなるように、その動作量の範囲が広くなるようにできればよい。なお、動作量は、放熱ファン73の動作により生ずる騒音レベル[dB]に限られず、単位時間当たりの回転数[rpm:round per minute]、放熱ファン73の消費電力[W]で指示されてもよい。
(電力制御モードの遷移)
次に、本実施形態に係る電力制御モード遷移の例について説明する。
図7−図10は、本実施形態に係る電力制御モードの遷移の例を示すフローチャートである。図7に例示する処理は、電力制御モードが低騒音モード(Q)であるときに開始され、図5に示す電力制御テーブルを用いてバランスモード(B)に遷移させる場合を例にする。
(ステップS102)パフォーマンス制御部217は、PMドライバ213から入力される動作状態情報が示すプロセッサ11の消費電力を所定時間間隔で監視する。パフォーマンス制御部217は、消費電力が低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るSP1であるPO21[W]を超えるか否かを判定する。PO21を超えると判定する場合(ステップS102 YES)、ステップS104の処理に進む。PO21を超えないと判定する場合(ステップS102 NO)、ステップS102の処理を繰り返す。
(ステップS104)パフォーマンス制御部217は、消費電力が継続してPO21を超える超過期間をカウントする。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)パフォーマンス制御部217は、超過期間が低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るT1であるPER1[s]以上となるか否かを判定する。PER1以上となる場合(ステップS106 YES)、ステップS108の処理に進む。PER1以上とならない場合(ステップS106 NO)、ステップS102の処理に戻る。
(ステップS108)パフォーマンス制御部217は、電力制御モードを低騒音モード(Q)からバランスモード(B)に遷移させる。パフォーマンス制御部217は、電力制御テーブルを参照し、バランスモード(B)に係るPL1の上限、下限およびPL2を読み出し、読み出したPL1の上限、下限およびPL2をプロセッサ11のレジスタに設定する。
図8に例示する処理は、電力制御モードがバランスモード(B)であるときに開始され、図5に示す電力制御テーブルを用いて低騒音モード(Q)に遷移させる場合を例にする。
(ステップS110)パフォーマンス制御部217は、消費電力がバランスモード(B)から低騒音モード(Q)への遷移に係るSP2であるPO23[W]以下であるか否かを判定する。PO23以下と判定する場合(ステップS110 YES)、ステップS112の処理に進む。PO23以下にならないと判定する場合(ステップS110 NO)、ステップS110の処理を繰り返す。
(ステップS112)パフォーマンス制御部217は、消費電力が継続してPO23以下となる基準内期間をカウントする。その後、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)パフォーマンス制御部217は、超過期間がバランスモード(B)から低騒音モード(Q)への遷移に係るT2であるPER3[s]以上となるか否かを判定する。PER3以上となる場合(ステップS114 YES)、ステップS116の処理に進む。PER3以上とならない場合(ステップS114 NO)、ステップS110の処理に戻る。
(ステップS116)パフォーマンス制御部217は、電力制御モードをバランスモード(B)から低騒音モード(Q)に遷移させる。パフォーマンス制御部217は、電力制御テーブルを参照し、低騒音モード(Q)に係るPL1の上限、下限およびPL2を読み出し、読み出したPL1の上限、下限およびPL2をプロセッサ11のレジスタに設定する。
なお、パフォーマンス制御部217は、電力制御モードが高性能モード(P)である場合に図8に例示する処理をさらに実行し、高性能モード(P)から低騒音モード(Q)への遷移を試行してもよい。
図9に例示する処理は、電力制御モードがバランスモード(B)であるときに開始され、図5に示す電力制御テーブルを用いて高性能モード(P)に遷移させる場合を例にする。
(ステップS122)パフォーマンス制御部217は、PMドライバ213から入力される動作状態情報が示すプロセッサ11の消費電力を所定時間間隔で監視する。パフォーマンス制御部217は、消費電力がバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るSP1であるPO22[W]を超えるか否かを判定する。PO22を超えると判定する場合(ステップS122 YES)、ステップS124の処理に進む。PO22を超えないと判定する場合(ステップS122 NO)、ステップS122の処理を繰り返す。
(ステップS124)パフォーマンス制御部217は、消費電力が継続してPO22を超える超過期間をカウントする。その後、ステップS126の処理に進む。
(ステップS126)パフォーマンス制御部217は、超過期間がバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るT1であるPER2[s]以上となるか否かを判定する。PER2以上となる場合(ステップS126 YES)、ステップS128の処理に進む。PER2以上とならない場合(ステップS126 NO)、ステップS122の処理に戻る。
(ステップS128)パフォーマンス制御部217は、電力制御モードをバランスモード(B)から高性能モード(P)に遷移させる。パフォーマンス制御部217は、電力制御テーブルを参照し、高性能モード(P)に係るPL1の上限、下限およびPL2を読み出し、読み出したPL1の上限、下限およびPL2をプロセッサ11のレジスタに設定する。
なお、パフォーマンス制御部217は、電力制御モードが低騒音モード(Q)である場合、図9に示す処理をさらに実行し、低騒音モード(Q)から高性能モード(P)への遷移を試行してもよい。
図10に例示する処理は、電力制御モードが高性能モード(P)であるときに開始され、図5に示す電力制御テーブルを用いてバランスモード(B)に遷移させる場合を例にする。
(ステップS130)パフォーマンス制御部217は、消費電力が高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るSP2であるPO24[W]以下であるか否かを判定する。PO24以下と判定する場合(ステップS130 YES)、ステップS132の処理に進む。PO24以下にならないと判定する場合(ステップS130 NO)、ステップS130の処理を繰り返す。
(ステップS132)パフォーマンス制御部217は、消費電力が継続してPO24以下となる基準内期間をカウントする。その後、ステップS134の処理に進む。
(ステップS134)パフォーマンス制御部217は、超過期間が高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るT2であるPER4[s]以上となるか否かを判定する。PER4以上となる場合(ステップS134 YES)、ステップS136の処理に進む。PER4以上とならない場合(ステップS134 NO)、ステップS130の処理に戻る。
(ステップS136)パフォーマンス制御部217は、電力制御モードを高性能モード(P)からバランスモード(B)に遷移させる。パフォーマンス制御部217は、電力制御テーブルを参照し、バランスモード(B)に係るPL1の上限、下限およびPL2を読み出し、読み出したPL1の上限、下限およびPL2をプロセッサ11のレジスタに設定する。
(動作例)
図11は、本実施形態に係る情報処理装置1の第1動作例を示す図である。図11において、縦軸、横軸は、それぞれ消費電力、時刻を示す。第1動作例では、プロセッサ11がアプリの一例としてブラウザを実行し、10分間サイト1に接続し、サイト1から取得した第1のウェブページを提示し、その後、5分間サイト2に接続し、サイト2から取得した第2のウェブページを提示する。第1のウェブページは、テキストや静止画を主とする。サイト1への接続中における消費電力の平均値は比較的低いが、操作に応じたサイト1へのアクセス時や、画像の切り替えなどのイベントに応じて、消費電力が一時的にPO21よりも上昇することがある。しかしながら、消費電力が低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るSP1(PO21[W])を超える超過期間がT1(PER1[s])よりも長くならない。そのため、パフォーマンス制御部217は、サイト1への接続中における電力制御モードを低騒音モード(Q)と判定し、消費電力の上昇に応じた電力制御モードの変更が回避される。よって、ユーザが期待しない電力制御モードの変更に応じた放熱ファン73の出力の変動が回避される。
他方、第2のウェブページは、動画を含む。サイト2への接続中における消費電力の平均値はPO22よりも高く、消費電力が高い状態が継続される。消費電力がバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るSP1(PO22[W])を超える超過期間がT1(PER2[s])よりも長く、高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るSP2(PO24[W])以下となる基準内期間がT2(PER4[s])以上とならない。そのため、パフォーマンス制御部217は、サイト2への接続中における電力制御モードを高性能モード(P)と判定する。かかるケースでは、ユーザは処理量が多いことを期待するため、消費電力や表面温度に応じた放熱ファン73の動作が許容されうる。なお、図11、図12における電力制御モードの表示例では、その判定に要する処理遅延が無視されている。
図12は、本実施形態に係る情報処理装置1の第2動作例を示す図である。
第2動作例では、プロセッサ11がアプリの他の例として文書エディタを実行し、ある周期ごとに一部の期間において大容量のファイルをオープンし、残りの期間においてファイルをクローズすることを繰り返す。ファイルをオープンする期間において、消費電力が比較的高い状態が維持され、その期間における消費電力の平均値は、PO22より高くなる。その期間においては、消費電力がバランスモード(B)から高性能モード(P)への遷移に係るSP1(PO22[W])を超える超過期間がT1(PER2[s])よりも長い。そして、高性能モード(P)からバランスモード(B)への遷移に係るSP2(PO24[W])以下となる基準内期間がT2(PER4[s])以上とならない。そのため、パフォーマンス制御部217は、ファイルのオープン中における電力制御モードを高性能モード(P)と判定する。
他方、ファイルをクローズする期間において、消費電力が比較的低い状態が維持され、その期間における消費電力の平均値は、PO23より低くなる。その期間においては、消費電力がバランスモード(B)から低騒音モード(Q)への遷移に係るSP2(PO23[W])以下となる基準内期間がT2(PER3[s])よりも長い反面、低騒音モード(Q)からバランスモード(B)への遷移に係るSP1(PO21[W])を超える超過期間がT1(PER1[s])以上とならない。そのため、パフォーマンス制御部217は、ファイルのクローズ中における電力制御モードを低騒音モード(Q)と判定する。従って、ファイルのオープン・クローズに応じて電力制御モードが切り替わり、それぞれの電力制御モードに従って放熱ファン73が動作する。ファイルのオープン・クローズは、ユーザにより指示され、ファイルのオープンによる処理能力の増加はユーザにより予測可能であるため、かかる動作は、ユーザにより許容されうる。
図13は、本実施形態に係る情報処理装置1の第3動作例を示す図である。図13は、図15に示す従来の放熱ファン73の動作量、本実施形態に係る放熱ファン73の動作量を、それぞれ破線、実線で示す。従来の動作量は、アプリの起動に伴う消費電力の急激な上昇に伴って増加していたが、本実施形態では電力制御モードを低騒音モード(Q)とすることで第1段階の動作量を維持する(図13 #1)。そのため、アプリの起動等に伴う放熱ファン73の動作量の急激に増加が回避される。また、従来の放熱ファン73の動作量は、消費電力の頻繁な変動に連動していたが、本実施形態では電力制御モードを低騒音モード(Q)とすることで、第1段階の動作量が維持される(図13 #2)。そのため、アプリの動作中における放熱ファン73の動作量が極力一定に維持される。また、高い消費電力の継続により高い段階の電力制御モードに変更することで、放熱ファン73の動作量を従来と同様に増加させることができる。また、従来の放熱ファン73の動作量は、プロセッサ11の温度や消費電力に連動していたが、本実施形態では筐体の表面温度を用いて放熱ファン73の動作の要否、動作量が制御されるので(図14)、筐体の表面温度が温度制御テーブルを用いて定めた第1段階の動作温度よりも所定の低下幅だけ低い温度よりも低下すると放熱ファン73の動作が停止する(図13 #4)。
なお、上記の処理に係る各種のパラメータは、上記のものに限られず、プロセッサ11の処理能力、個数、筐体の大きさなどの種々な要件に応じて変更されてもよい。例えば、電力制御モードの段階数、各段階に係るPL1の上限、PL1の下限、PL2、SP1、T1、SP2、T2の値、放熱ファン73の出力の段階数、各段階における出力、動作温度が異なっていてもよい。また、SP1、SP2の値がPL1の上限またはPL1の下限を基準として定まる値とする場合には、温度制御テーブルにおいて省略されてもよい。また、T1、T2の値が電力制御モードによらず一定値とする場合には、温度制御テーブルにおいて省略されてもよい。
また、電力制御モードの判定において、超過期間ならびに基準内期間を判定する際、パフォーマンス制御部217は、プロセッサ11の消費電力としてその瞬時値に代えて、その時点までの移動平均値、中央値、などの変化傾向を表す代表値を用いてもよい。移動平均値は、例えば、指数重み付き移動平均でもよいし、注目する時刻(以下、注目時刻)までの所定の期間(例えば、1〜20[s])内における単純移動平均値でもよい。
上記のパラメータは、HID31が受け付けた操作に応じて生成した操作信号に応じて変更可能としてもよい。パフォーマンス制御部217は、HID31から入力される操作信号に従って電力制御モードを定めてもよいし、その操作信号に従って定めた電力制御モードの指定を解除してもよい。駆動制御部403は、上記のようにパフォーマンス制御部217が定めた電力制御モードに応じて放熱ファン73の動作を制御する。例えば、操作に応じて低騒音モード(Q)が選択可能とすることで、静寂な環境、例えば、図書室、作業室などに適した態様で情報処理装置1を動作させることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、プロセッサ11と、プロセッサ11の消費電力を制御する電力制御部(例えば、パフォーマンス制御系200)と、自装置の温度を制御する温度制御部(例えば、温度制御系400)と、を備える。プロセッサ11は、少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モード(例えば、バランスモード(B))と、第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モード(例えば、低騒音モード(Q))のいずれかのモードをとり得る。電力制御部は、プロセッサ11のモードが第2の電力制御モードである場合、プロセッサ11の消費電力が第1基準電力(例えば、SP1)を超える期間である第1超過期間が第1期間(例えば、T1)以上となる第1条件を満たすとき、第1の電力制御モードに変更し、プロセッサ11のモードが前記第1の電力制御モードである場合記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間(例えば、T2)以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する。
この構成によれば、プロセッサ11の消費電力が一時的に第1基準電力を超えても、定格電力がより高い電力制御モードに変更されず、プロセッサ11の消費電力が継続的に第2基準電力以下にならないと定格電力がより低い電力制御モードに変更されない。そのため、ユーザが予期する消費電力の変化傾向に適した電力制御モードに応じて発熱を制御できるので、予期せぬファンの動作を抑制することができる。
また、第2基準電力は第1基準電力以上の電力であってもよい。
この構成によれば、定格電力が高い電力制御モードに変更する第1条件よりも、定格電力が低い電力制御モードに変更する第2条件を同等または制限的にすることで、消費電力が一時的に低下した後、プロセッサ11は再度の消費電力が増加に備えることができ、予期せぬ性能の低下を回避することができる。
また、温度制御部は、第1の電力制御モードよりも第2の電力制御モードにおける自装置のファン(例えば、放熱ファン73)の出力範囲を小さくしてもよい。
この構成によれば、定格電力を低くすることでプロセッサ11の発熱量、ひいては発熱量の変動量が減少するため、送風機の出力範囲を小さくすることが許容される。そのため、無用な放熱を制限しながら期待されないファンの動作を回避または緩和することができる。
また、温度制御部は、筐体の表面温度に基づいてファンの出力を制御してもよい。
この構成によれば、消費電力よりも変動が遅延ならびに緩和した筐体の表面温度を基準としてファンの出力が制御される。そのため、筐体に接するユーザが予期しないファンの動作がより抑制される。
また、温度制御部は、第1超過期間として、プロセッサ11の消費電力の瞬時値または移動平均値が第1基準電力を継続して超える期間を検出し、第2基準内期間として、消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して第2基準電力以下になる期間を検出してもよい。
この構成によれば、プロセッサ11の消費電力が継続的に第1基準電力を超える期間を、より高い定格電力の電力制御モードの変更する契機とし、消費電力が継続的に第2基準電力以下になる期間を、より低い定格電力の電力制御モードの変更する契機として一時的な消費電力の増加もしくは減少に関わらず判定することができる。そのため、頻繁な電力制御モードの変更を回避することができる。
また、プロセッサ11は、第1の定格電力よりも高い第3の定格電力が設定されている第3の電力制御モード(例えば、高性能モード(P))をさらにとり得、電力制御部は、プロセッサ11のモードが第1の電力制御モードまたは第2の電力制御モードである場合、プロセッサ11の消費電力が第3基準電力を超える期間である第3超過期間が第3期間以上となる第3条件を満たすとき、第3の電力制御モードに設定し、プロセッサ11のモードが第3の電力制御モードである場合、消費電力が第4基準電力以下になる期間である第4基準内期間が第4期間以上となる第4条件を満たすとき、第1の電力制御モードに変更してもよい。ここで、第3基準電力(例えば、PER2)は第1基準電力(例えば、PER1)以上の電力であり、第3期間(例えば、PER2)は第1期間(例えば、PER1)よりも長く、第4基準電力(例えば、PO24)は第2基準電力(例えば、PO23)以上の電力である。
この構成により、プロセッサ11は、第1の電力制御モードで設定される第1定格電力のもとでの消費電力よりも消費電力が多くなる状態が継続する場合に第3の電力制御モードをとることができ、消費電力が多くなる状態が継続しない場合には第1の電力制御モードもしくは第2の電力制御モードをとることができる。そのため、第1の電力制御モードへの変更と、消費電力の継続的な増加への備えを両立した電力制御を実現することができる。
また、温度制御部は、第3超過期間として、プロセッサ11の消費電力の瞬時値または移動平均値が第3基準電力を継続して超える期間を検出し、第4基準内期間として、消費電力の瞬時値が継続して第4基準電力以下になる期間を検出してもよい。
この構成によれば、一時的な消費電力の低下による超過期間のカウントの中断、または一時的な消費電力の増加による基準内期間のカウントの中断が生じない。そのため、より継続的な消費電力のレベルに応じて頻繁な電力制御モードの変更を抑制することができる。
また、電力制御部は、プロセッサ11の消費電力が所定時間以上継続してプロセッサ11がとるモードにおける定格電力(例えば、PL1)を超えず、かつ所定の短時間制限電力(例えば、PL2)を超えないように制御してもよい。その短時間制限電力はプロセッサ11がとり得るモードごとの定格電力のうち最も大きな定格電力以上の値であり、プロセッサ11がとり得るすべての電力制御モードについて一定であってもよい。
この構成によれば、たとえプロセッサ11のその時点における電力制御モードに係る定格電力が低いとしても、定格電力が大きい電力制御モードと同等の短時間制限電力が設定されるので、一時的に消費電力の上昇が許容される。そのため、消費電力が長期的に低いプログラムであれば、プロセッサのモードの変更を伴わずにプロセッサの性能が犠牲にならずに済む。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
1…情報処理装置、11…プロセッサ、21…システム・メモリ、27…EC、31…HID、40…電源回路、41…PDコントローラ、43…充電器、45…DC/DCコンバータ、47…電池パック、51…温度センサ、73…放熱ファン、77…駆動回路、91…ADアダプタ、100…主システム、101…OS、103…スケジュール・タスク、200…パフォーマンス制御系、201…動作状態検出部、211…サービス・アプリケーション、213…PMドライバ、215…BIOS、217…パフォーマンス制御部、300…電力供給系、400…温度制御系、401…温度測定部、403…駆動制御部、405…温度制御テーブル

Claims (10)

  1. 少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、
    前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、
    自装置の温度を制御する温度制御部と、を備え、
    前記電力制御部は、
    前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更し、
    前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する、
    情報処理装置。
  2. 前記第2基準電力は前記第1基準電力以上の電力である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記温度制御部は、
    前記第1の電力制御モードよりも前記第2の電力制御モードにおける自装置のファンの出力範囲を小さくする
    請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記温度制御部は、
    筐体の表面温度に基づいて前記ファンの出力を制御する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記電力制御部は、
    前記第1超過期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が前記第1基準電力を継続して超える期間を検出し、
    前記第2基準内期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して前記第2基準電力以下になる期間を検出する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、前記第1の定格電力よりも高い第3の定格電力が設定されている第3の電力制御モードをさらにとり得、
    前記電力制御部は、
    前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードまたは第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第3基準電力を超える期間である第3超過期間が第3期間以上となる第3条件を満たすとき、前記第3の電力制御モードに設定し、
    前記プロセッサが前記第3の電力制御モードである場合、前記消費電力が第4基準電力以下になる期間である第4基準内期間が第4期間以上となる第4条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更し、
    前記第3基準電力は前記第1基準電力以上の電力であり、前記第3期間は前記第1期間よりも長く、
    前記第4基準電力は前記第2基準電力以上の電力である
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記電力制御部は、
    前記第3超過期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が前記第3基準電力を継続して超える期間を検出し、
    前記第4基準内期間として、前記消費電力の瞬時値または移動平均値が継続して前記第4基準電力以下になる期間を検出する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記電力制御部は、前記プロセッサの消費電力が所定時間以上継続して前記プロセッサがとるモードの定格電力を超えず、かつ所定の短時間制限電力を超えないように制御し、
    前記短時間制限電力は前記プロセッサがとり得るモードごとの定格電力のうち最も大きな定格電力以上の値であり、前記プロセッサがとり得るすべての電力制御モードについて一定である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、
    前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、
    自装置の温度を制御する温度制御部と、を備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置が、前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更するステップと、
    前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更するステップと、を有する
    制御方法。
  10. 少なくとも、第1の定格電力が設定されている第1の電力制御モードと、前記第1の定格電力よりも低い第2の定格電力が設定されている第2の電力制御モードのいずれかのモードをとり得るプロセッサと、
    前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、
    自装置の温度を制御する温度制御部と、を備える情報処理装置のコンピュータに、
    前記プロセッサのモードが前記第2の電力制御モードである場合、前記プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間である第1超過期間が第1期間以上となる第1条件を満たすとき、前記第1の電力制御モードに変更する手順と、
    前記プロセッサのモードが前記第1の電力制御モードである場合、前記消費電力が第2基準電力以下になる期間である第2基準内期間が第2期間以上となる第2条件を満たすとき、前記第2の電力制御モードに変更する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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