JP2021076973A - 情報処理装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】経済的に電力供給における効率の低下を抑制する情報処理装置及び制御方法を提供する。【解決手段】電圧変換器は、自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給し、コンピュータシステムは電圧変換器から供給される電力を消費し、電池パックは前記電圧変換器から供給される電力で充電され、制御部は、前記電圧変換器から供給される電力が前記コンピュータシステムの消費電力よりも多く、かつ前記電池パックの充電の設定電圧との差が少なくなるように前記入力電圧を定める。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置の電力効率を制御する技術に関する。
ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、「ノートPC(Personal Computer)」と呼ぶ)などの情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを備え、動作時に直流電力を消費する。これらの情報処理装置は、安定した動作を実現するために入力電圧を安定化するためにDC(Direct Current;直流)/DCコンバータを備える。これらの情報処理装置は、通例、外部から供給される交流電力を変換して得られる直流電力のうち消費されずに残った電力をバッテリに充電する。直流電力が供給されない場合には、バッテリに充電された電力が消費される。
例えば、特許文献1には、消費電力変動イベントが発生した場合に、バッテリが検出したバッテリ電圧、バッテリ電流、およびバッテリ残容量に基づいて、第1の周期より短い第2の周期で、バッテリ使用可能時間を算出し、算出したバッテリ使用可能時間を液晶表示パネルに更新表示するノートPCについて記載されている。そのため、消費電力変動イベントが生じたときに、ユーザにバッテリ使用可能時間が通知される。
このような情報処理装置では、その使用状態に応じて電力効率が変動することがある。電力効率の低下は、発熱という現象に表れる。目的の動作に電力が消費されずに消耗されることで発熱するためである。発生した熱は、バッテリなどの部材の温度を上昇させ、情報処理装置の性能を低下させる要因となりうる。例えば、温度上昇によりバッテリへの充電調節により電流値が低下すると、充電時間が著しく長くなることがある。放熱を促進するために送風器(ファン)を動作すると、さらに電力が消費されてしまう。よって、情報処理装置への電力供給において、経済的に電力効率の低下を抑制することが期待されていた。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様に係る情報処理装置は、自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換器と、前記電圧変換器から供給される電力を消費するコンピュータシステムと、前記コンピュータシステムの動作状態に応じて前記入力電圧を定める制御部と、を備える。
上記の情報処理装置は、前記制御部は、前記設定電圧以上でかつ前記設定電圧との差が少なくなるようになるように前記入力電圧を定めてもよい。
上記の情報処理装置は、外部から前記自装置への電力供給と、前記制御部から外部への電圧制御データの送信との両方が可能な入出力インタフェースをさらに備えてもよい。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記コンピュータシステムの動作モードとして消費電力が少ない動作モードほど低くなるように前記入力電圧を定めてもよい。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記コンピュータシステムの動作モードがアイドルモードであるとき、前記コンピュータシステムがスケジュール・タスクを実行するとき、当該スケジュール・タスクを実行しないときよりも前記入力電圧を高くしてもよい。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記コンピュータシステムの消費電力に基づいて前記入力電圧を定めてもよい。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記電圧変換器から供給される電力が前記コンピュータシステムの消費電力よりも多く、かつ前記出力電圧との差が少なくなるように前記入力電圧を定めてもよい。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記コンピュータシステムが有するプロセッサの使用率に基づいて前記入力電圧を定めてもよい。
上記の情報処理装置は、自装置の温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度に基づいて前記入力電圧を制御してもよい。
上記の情報処理装置は、自装置の加速度を検出する加速度センサを備え、前記制御部は、前記加速度に基づいて自装置の可動性を判定し、前記可動性に基づいて前記入力電圧を制御してもよい。
本発明の第2態様に係る制御方法は、自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換器と、前記電圧変換器から供給される電力を消費するコンピュータシステムと、を備える情報処理装置における制御方法であって、前記情報処理装置の制御部が、前記コンピュータシステムの動作状態に応じて前記入力電圧を定める制御ステップ、を有する。
本発明の実施形態によれば、経済的に電力供給における効率の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係る情報処理装置1の概要について説明する。以下の説明では、主に情報処理装置1がノートPCである場合を例にする。但し、情報処理装置1は、必ずしもノートPCに限られず、タブレット端末装置、スマートフォン、などであってもよい。また、以下に説明する情報処理装置1は、放熱ファン73(後述)を備える場合を例にするが、放熱ファン73は、省略されてもよい。また、情報処理装置1において、ODD(Optical Disk Drive;光ディスクドライブ)17とHDD(Hard Disk Drive;ハードディスクドライブ)19のいずれかが省略されてもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す平面図である。
情報処理装置1は、放熱ユニット70と、プロセッサ11と、ODD17と、HDD19と、回路基板20と、電源回路40と、電池パック47と、を含んで構成され、これらの各部は、筐体の内部に配置されている。
回路基板20には、システム・メモリ21、I/O(Input/Output;入出力)コントローラ23、ファームウェアROM(Read Only Memory;読出専用メモリ)25及びEC(Embedded Controller;組み込みコントローラ)27が配置されている。
情報処理装置1は、放熱ユニット70と、プロセッサ11と、ODD17と、HDD19と、回路基板20と、電源回路40と、電池パック47と、を含んで構成され、これらの各部は、筐体の内部に配置されている。
回路基板20には、システム・メモリ21、I/O(Input/Output;入出力)コントローラ23、ファームウェアROM(Read Only Memory;読出専用メモリ)25及びEC(Embedded Controller;組み込みコントローラ)27が配置されている。
システム・メモリ21は、プロセッサ11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される記憶媒体である。システム・メモリ21は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップを含んで構成される。実行プログラムには、OS(Operating System)、周辺機器類を操作するための各種ドライバ、特定の処理を実行するためのアプリケーションプログラム等が含まれる。
I/Oコントローラ23は、情報処理装置1の各構成部間ならびに外部機器との入出力を制御する。I/Oコントローラ23は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、USB(Universal Serial Bus)、PCI(Peripheral、Component、Interconnect) Express、LPC(Low Pin Count)などのI/Oインタフェース及びRTC(Real Time Clock)を含んで構成される。
I/Oコントローラ23は、例えば、USB3.2規格(USB Type−C、とも呼ばれる)に準拠したUSBインタフェースを備える。USBインタフェースは、USBで外部機器(例えば、AD(Alternating current−Direct current;交流−直流変換)アダプタ91(後述))と接続可能とし、接続された外部機器から電力の供給を受けることができる。即ち、USBインタフェースは、外部機器との間でUSBを構成する信号線を介してデータの入出力を行うことも、USBを構成する電力線を介して電力の供給を受けることもできる。USBインタフェースによれば、例えば、外部機器から情報処理装置1への電力供給と、EC27から外部機器への電圧制御データ(後述)の送信を行うことができる。
I/Oコントローラ23は、例えば、USB3.2規格(USB Type−C、とも呼ばれる)に準拠したUSBインタフェースを備える。USBインタフェースは、USBで外部機器(例えば、AD(Alternating current−Direct current;交流−直流変換)アダプタ91(後述))と接続可能とし、接続された外部機器から電力の供給を受けることができる。即ち、USBインタフェースは、外部機器との間でUSBを構成する信号線を介してデータの入出力を行うことも、USBを構成する電力線を介して電力の供給を受けることもできる。USBインタフェースによれば、例えば、外部機器から情報処理装置1への電力供給と、EC27から外部機器への電圧制御データ(後述)の送信を行うことができる。
ファームウェアROM25には、I/Oモジュール、認証モジュールなどの各種のシステム・ファームウェアが予め格納されている。I/Oモジュールには、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)が含まれる。BIOSは、EC27への電力の供給が開始されるとき、EC27に読み込まれる。EC27は、各種のシステム・ファームウェアに記述された命令で指示される処理を実行する。なお、以下の説明では、システム・ファームウェアに限らず、プログラムに記述された命令で指示される処理を実行することを、「プログラムを実行する」と呼ぶことがある。また、本明細書では、EC27などのハードウェアがプログラムに記述された命令で指示される処理を行うことを、そのプログラム自体がその処理を行う旨、表現することがある。例えば、EC27は、BIOSに記述された命令で指示される処理を実行することによりシステムデバイス(後述)の入出力を制御するが、このことを、「BIOSがシステムデバイスの入出力を制御する」と呼ぶことがある。
EC27は、プロセッサ11とは別個に、CPU、ROM、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるマイクロコンピュータである。EC27は、主システム100(後述)の動作状態に応じて電源回路40の動作を制御し、情報処理装置1を構成する各デバイスへの電力の供給を制御する。本実施形態では、EC27は、主システム100の動作状態に応じてA/Dアダプタ91から電源回路40のDC/DCコンバータ45(後述)に供給する電力の入力電圧を制御する。システムデバイスとは、主システム100(後述)を構成するデバイスを指し、EC27や電力制御系300(後述)を構成するデバイスは含まれない。
電源回路40は、PD(Power Delivery;電力供給)コントローラ41と、DC(Direct Current;直流)/DCコンバータ45と、を含んで構成される。
PDコントローラ41は、EC27の制御に従ってDC/DCコンバータ45に供給する電力の入力電圧を制御する。
DC/DCコンバータ45は、EC27の制御に従ってADアダプタ91と電池パック47の一方または双方から供給される直流電力の入力電圧を変換する電圧変換器であり、電圧を変換して得られる一定の電圧の電力を、情報処理装置1の各デバイスに供給する。
また、DC/DCコンバータ45は、EC27の制御に従ってADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を制御する。DC/DCコンバータ45は、供給される電力のうち、消費されずに残された電力を所定の設定電圧で電池パック47に充電する。なお、ADアダプタ91が情報処理装置1に接続されていないとき、またはADアダプタ91から電力が供給されないとき、DC/DCコンバータ45は、電池パック47から供給される電力の電圧を一定の電圧に変換して、情報処理装置1の各デバイスに供給する(図4)。
PDコントローラ41は、EC27の制御に従ってDC/DCコンバータ45に供給する電力の入力電圧を制御する。
DC/DCコンバータ45は、EC27の制御に従ってADアダプタ91と電池パック47の一方または双方から供給される直流電力の入力電圧を変換する電圧変換器であり、電圧を変換して得られる一定の電圧の電力を、情報処理装置1の各デバイスに供給する。
また、DC/DCコンバータ45は、EC27の制御に従ってADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を制御する。DC/DCコンバータ45は、供給される電力のうち、消費されずに残された電力を所定の設定電圧で電池パック47に充電する。なお、ADアダプタ91が情報処理装置1に接続されていないとき、またはADアダプタ91から電力が供給されないとき、DC/DCコンバータ45は、電池パック47から供給される電力の電圧を一定の電圧に変換して、情報処理装置1の各デバイスに供給する(図4)。
電池パック47は、DC/DCコンバータ45から供給される電力を充電する。電池パック47は、例えば、リチウムイオン電池を含んで構成される。電池パック47は、複数の電池(セル)を直列に積層して構成されてもよい。電池パック47への充電に係る設定電圧は、一般に電池の電極の材質と積層数により一定とし、放電される電圧の指標である公称電圧よりもやや高い電圧とする。電池パック47は、ADアダプタ91が情報処理装置1に接続されていないとき、またはADアダプタ91からDC/DCコンバータ45を経由して電力が供給されない場合には、電池パック47は、充電した電力を放電してDC/DCコンバータ45に供給する。電池パック47は、情報処理装置1に固定して装着されてもよいし、着脱可能であってもよい。
ADアダプタ91は、その一端が商用電源のアウトレットに電気的に接続され、他端が情報処理装置1のコネクタ85を介して電気的に接続されるとともに、各データを入出力可能に接続される。
ADアダプタ91は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。ADアダプタ91は、変換した直流電力をDC/DCコンバータ45にコネクタ85を介して供給する。
なお、図1に示す例では、ADアダプタ91が情報処理装置1と別体であるが、これには限られない。ADアダプタ91は、情報処理装置1の筐体に組み込まれ一体化されてもよい。
ADアダプタ91は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。ADアダプタ91は、変換した直流電力をDC/DCコンバータ45にコネクタ85を介して供給する。
なお、図1に示す例では、ADアダプタ91が情報処理装置1と別体であるが、これには限られない。ADアダプタ91は、情報処理装置1の筐体に組み込まれ一体化されてもよい。
放熱ユニット70は、放熱ファン73と、ヒートシンク75と、駆動回路77と、を含んで構成される。放熱ファン73は、薄型のファンチャンバ71に収納されている。放熱ファン73は、回転軸と、回転軸を回転させるファンモータと、複数のブレードを備える遠心式の放熱ファンである。複数のブレードのそれぞれは、回転軸に取り付けられている。ヒートシンク75は、外気との熱交換により自部に伝導した熱を外気に排出する。ヒートシンク75は、ファンチャンバ71の側面の開口と、筐体の排気口81に接する位置に配置される。放熱ファン73が回転すると、外気が吸気口83からファンチャンバ71の吸入口に流入し、ヒートシンク75に形成された複数のフィンを通過するとき、フィンから放射される熱を吸収しながら通過し、排気口81から排出される。
ヒートパイプ61は、ヒートシンク75とプロセッサ11の受熱板に熱的に結合するように接触して配置される。なお、情報処理装置1には、1個又は複数の温度センサが設置される。温度センサは、それぞれ温度を検出し、検出した温度を示す温度データをEC27に出力する。温度センサは、温度管理を要するデバイスや筐体に配置される。図1に示す例では、情報処理装置1は、6個の温度センサ51a〜51fを備える。例えば、温度センサ51aは、プロセッサ11の温度を検出する。温度センサ51bは、回路基板20のシステム・メモリ21の近傍の温度を検出する。温度センサ51cは、駆動回路77近傍の温度を検出する。温度センサ51dは、I/Oコントローラ23の温度を検出する。温度センサ51eは、電池パック47の温度を検出する。温度センサ51fは、DC/DCコンバータ45の温度を検出する。
プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ11は、CPUとさらにGPU(Graphic Processing Unit)を備えていてもよい。CPUとGPUは、一体化して1個のコアとして形成されてもよいし、個々のコアとして形成されたCPUとGPUの相互間で負荷が分担されてもよい。プロセッサ11の数は、1個に限られず、複数個であってもよい。
プロセッサ11には、DC/DCコンバータ45から一定の電圧の電力が供給されるが、一般に消費電力は可変である。プロセッサ11は、消費電力に応じて動作電圧と動作周波数が可変にしてもよい。例えば、システム・ファームウェアは、主システム100の動作状態(動作モード)に応じて許容する最大動作周波数をプロセッサ11のレジスタに設定する。プロセッサ11は、その時点における動作周波数が設定された最大動作周波数よりも高いとき、プロセッサ11は、設定された最大動作周波数以下となるように段階的に動作周波数を変更する。プロセッサ11は、動作周波数を低下させるとき、その動作周波数でプロセッサ11の動作に要する値まで動作電圧を低下させてもよい(スピード・ステップ)。よって、プロセッサ11の消費電力と発熱量が低下する。
また、プロセッサ11は、一定の周期で動作と停止を繰り返して間欠動作を行うことによって平均処理速度を可変にしてもよい(スロットリング)。システム・ファームウェアは、プロセッサ11のレジスタに、スロットリングの有効を示すスロットリング設定情報とデューティ比(スロットリング率)を設定する。スロットリングによっても、段階的にプロセッサ11の処理能力と発熱量を変化することができる。この処理能力の変化は、消費電力の変化をもたらす。
プロセッサ11は、スピード・ステップとスロットリングを併用し、スピード・ステップによる最低の動作周波数を維持したまま、スロットリングを実行してもよい。本実施形態に係るプロセッサ11は、スピード・ステップ、スロットリングを、プロセッサ11の処理能力を複数の段階に変化させるために利用する。以下の説明では、スピード・ステップとスロットリングのいずれか一方又は両方によって可変に設定されうるプロセッサ11の処理能力もしくはその段階を、「パフォーマンス・ステップ」と呼ぶ。パフォーマンス・ステップが100%であることは、処理能力を低下させない所定の通常状態を示す。
プロセッサ11は、TCC(Thermal Control Circuit;温度制御回路)を備えていてもよい。TCCは、例えば、プロセッサ11の温度を監視し、負荷が多くなることで温度が所定の温度よりも上昇するときに、動作周波数および動作電圧の低下や、間欠動作を行って温度の上昇を抑制するように、プロセッサ11の動作を制御する。プロセッサ11は、一般に、パフォーマンス・ステップが高く、かつ使用率が高いほど消費電力が大きくなるので、発熱量が多くなる。プロセッサ11は、処理能力を低下させるとき、設定されたパフォーマンス・ステップに対応する所定の消費電力を、許容する最大消費電力として設定し、消費電力が設定した最大消費電力以下となるように動作する。従って、パフォーマンス・ステップが低下するほど、プロセスの実行時間が長くなる。また、プロセッサ11が生成した熱は、それ自体の温度を上昇させるとともに、筐体内部の温度を上昇させる。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例を示すブロック図である。
情報処理装置1は、主システム100と、パフォーマンス制御系200と、電力制御系300と、温度制御系400と、を備える。
主システム100は、プロセッサ11、システム・メモリ21、HID(Human Interface Device)31などのハードウェアと、OS101、スケジュール・タスク103などのソフトウェアと、を含んで構成されるコンピュータシステムである。プロセッサ11は、システム・メモリ21、HID31などのハードウェアが、OS101、スケジュール・タスク103などのソフトウェアを実行して、それらのソフトウェアで指示される機能を発揮する。
HID31は、キーボード、マウスおよびタッチスクリーンなど、ユーザが操作により物理的にアクセスして入力する入力デバイスや、ディスプレイ、スピーカなどユーザに情報を提示する出力デバイスを含んで構成される。
スケジュール・タスク103は、所定の条件(トリガ条件)が成立したときに実行されるプログラムである。スケジュール・タスク103は、OS101のタスク・スケジューリング機能に予め登録される。トリガ条件の1つとして、プロセッサ11の動作状態(動作モード)がアイドルモードと判定されることが含まれる。トリガ条件として設定されている条件によって、スケジュール・タスク103は、動作モードが所定の標準状態(スタンダードモード)からアイドルモードに遷移したときに直ちに開始されるときと、開始されないときがありうる。
情報処理装置1は、主システム100と、パフォーマンス制御系200と、電力制御系300と、温度制御系400と、を備える。
主システム100は、プロセッサ11、システム・メモリ21、HID(Human Interface Device)31などのハードウェアと、OS101、スケジュール・タスク103などのソフトウェアと、を含んで構成されるコンピュータシステムである。プロセッサ11は、システム・メモリ21、HID31などのハードウェアが、OS101、スケジュール・タスク103などのソフトウェアを実行して、それらのソフトウェアで指示される機能を発揮する。
HID31は、キーボード、マウスおよびタッチスクリーンなど、ユーザが操作により物理的にアクセスして入力する入力デバイスや、ディスプレイ、スピーカなどユーザに情報を提示する出力デバイスを含んで構成される。
スケジュール・タスク103は、所定の条件(トリガ条件)が成立したときに実行されるプログラムである。スケジュール・タスク103は、OS101のタスク・スケジューリング機能に予め登録される。トリガ条件の1つとして、プロセッサ11の動作状態(動作モード)がアイドルモードと判定されることが含まれる。トリガ条件として設定されている条件によって、スケジュール・タスク103は、動作モードが所定の標準状態(スタンダードモード)からアイドルモードに遷移したときに直ちに開始されるときと、開始されないときがありうる。
OS101は、例えば、動作モードがスタンダードモードであるとき、その時点までの過去の所定のモニタ期間(例えば、15分)の所定割合(例えば、90%)においてCPU使用率と、HDD19などの記憶媒体への入出力がなく、かつ、入力デバイスからの入力がない場合、動作モードがアイドルモードと判定する。OS101は、アイドルモードと判定した後、入力デバイスからの入力を検出するとき、アイドルモードの終了を判定し、動作モードをスタンダードモードに変更し、スケジュール・タスク103の実行を停止する。多くの場合、トリガ条件として予め設定されたデフォルトの情報が用いられる。スケジュール・タスク103をユーザが意図するタイミングで実行させることは、むしろ稀である。
スケジュール・タスク103は、情報処理装置1の動作の維持管理(メンテナンス)に係る処理、例えば、コンピュータ・ウィルス対策プログラムの動作の実行、機能診断、OS、その他の差分プログラムのダウンロード、構成などである。これらの処理は、ユーザによる指示やユーザへの情報提示を必ずしも要しない。通例、スケジュール・タスク103の実行は、ユーザに意識されない。
次に、パフォーマンス制御系200の構成例について説明する。パフォーマンス制御系200は、プロセッサ11により実行され、動作状態検出部201、ユーザ・インタフェース205、PM(Power Management;電力管理)ドライバ203、BIOS215及びパフォーマンス制御部217を含んで構成される。動作状態検出部201は、プロセッサ11がOS101上で実行するサービス・アプリケーション211とOS101のカーネルに組み込まれた中間ドライバの協働により、その機能を奏し、プロセッサ11の動作状態を取得する。中間ドライバはOS101の動作モードがアイドルモードであるときに生成するアイドル・プロセスを監視する。アイドル・プロセスは、他のプロセスより高い優先順位でディスパッチされるため、OS101の動作状態がアイドルモードに入るとスケジュール・タスク103よりも先に実行される。また、中間ドライバは、アイドル・プロセスをフック(介入)することができる。
サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11が実行し、OS101の動作状態を監視するための状態監視プログラムであり、動作状態検出部201の一部の機能を提供する。サービス・アプリケーション211は、中間ドライバがフックしたアイドル・プロセスを参照して、主システム100の動作状態がアイドルモードに遷移したことを検出することができる。サービス・アプリケーション211が検出するアイドルモードは、OS101が認識するアイドルモードと一致する。また、サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の使用率の情報をOS101から取得してもよい。
サービス・アプリケーション211は、さらに所定の監視時間におけるプロセッサ11の平均使用率、ユーザ・アクティビティの有無、ディスク・アクセスの時間などのパラメータを取得し、取得したパラメータを用いて独自に動作状態を定義してもよい。例えば、サービス・アプリケーション211は、最後にユーザ・アクティビティを検出した後、ユーザ・アクティビティを検出せずに経過した時間が所定の経過時間に達したとき、プロセッサ11の使用率が0%のとき、動作モードをアイドルモードとして判定する。動作状態検出部201は、独自に定義したアイドルモードを認識して、トリガ条件のオーナであるOS101において動作モードがアイドルモードに遷移してスケジュール・タスク103が実行される前にプロセッサ11の処理能力を低下させ、スケジュール・タスク103の実行を回避してもよい。
一般タスクのプロセスは、スケジュール・タスク103よりも優先順位が高い。そのため、アイドルモードで一般タスクを実行するとき、アイドル・プロセスからプロセッサ11を使用する権利が奪われる。サービス・アプリケーション211は、この状態を監視して、アイドルモードの終了もしくはアイドルモードにおける一般タスクの実行開始を認識することができる。サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の使用率、消費電力のパラメータなどに基づいて一般タスクの実行開始及びスケジュール・タスク103の実行終了を認識することができる。サービス・アプリケーション211は、検出した動作状態を示す動作状態情報をPMドライバ213に出力する。
ユーザ・インタフェース205は、ユーザが動作状態情報を設定するための画面を提供する。ユーザ・インタフェース205は、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力で指示される動作状態情報を取得する。取得可能とする動作状態情報は、電力消費量に影響するパラメータ、例えば、動作モード、最大消費電力、最大使用率などのいずれあってもよい。ユーザ・インタフェース205は、設定した動作状態情報をパフォーマンス制御部217に出力する。
PMドライバ213は、サービス・アプリケーション211から入力される動作状態情報を構成する各種のパラメータから、電力消費量に影響する動作状態のパラメータを抽出する。PMドライバ213は、抽出したパラメータを含む動作状態情報をBIOS215に出力する。
BIOS215は、PMドライバ213から入力される動作状態情報を、電力制御系300を構成する電圧制御部271とパフォーマンス制御部217に出力する。
BIOS215は、PMドライバ213から入力される動作状態情報を、電力制御系300を構成する電圧制御部271とパフォーマンス制御部217に出力する。
パフォーマンス制御部217は、BIOS215を介して入力される動作状態情報もしくはユーザ・インタフェース205が設定した動作状態情報に基づいて、プロセッサ11の処理能力を制御する。パフォーマンス制御部217は、例えば、システム・ファームウェアの一部として構成される。パフォーマンス制御部217には、動作モード毎にパフォーマンス・ステップを示す制御テーブルを予め設定しておき、制御テーブルを参照して、取得された動作モードに対応するパフォーマンス・ステップを定め、定めたパフォーマンス・ステップをプロセッサ11のレジスタに設定する。
パフォーマンス制御部217は、さらに温度測定部401(後述)から入力されるプロセッサ11の温度を用いて、プロセッサ11の処理能力を制御してもよい。例えば、パフォーマンス制御部217には、温度と消費電力の組毎にパフォーマンス・ステップを示す制御テーブルを予め設定しておき、入力される温度と取得した動作状態情報が示す消費電力に対応するパフォーマンス・ステップを特定する。パフォーマンス制御部217は、特定したパフォーマンス・ステップをプロセッサ11のレジスタに設定する。
次に、電力制御系の構成例について説明する。電力制御系300は、電圧制御部271と、PDコントローラ41と、DC/DCコンバータ45と、を含んで構成される。EC27は、所定の制御ブログラムを実行して電圧制御部271としての機能を実現する。
電圧制御部271は、BIOS215から入力される動作状態情報に基づいて、DC/DCコンバータ45への入力電圧を定める。電圧制御部271には、例えば、予め動作状態毎の入力電圧を示す電圧制御テーブルを設定しておき、電圧制御テーブルを参照して、動作状態に対応する入力電圧を定める。電圧制御部271は、定めた入力電圧を示す電圧制御データをPDコントローラ41に出力する。
また、電圧制御部271は、電池パック47(図1)の充電状態を検出し、検出した充電状態に基づいてDC/DCコンバータ45に対して電池パック47への充電を制御する。例えば、電圧制御部271は、電池パック47の起電力(電池電圧)が所定の満充電電圧以上となるとき、充電を停止させるために、充電停止を示す充電制御データをDC/DCコンバータ45に出力する。電圧制御部271は、電池パック47の起電力が所定の満充電電圧未満となるとき、電池パック47への充電を実行させるために、充電実行を示す充電制御データをDC/DCコンバータ45に出力する。電圧制御部271は、DC/DCコンバータ45への最大充電電流の設定値と最大充電電圧の設定値を含む充電制御データを予め設定しておき、DC/DCコンバータ45にそれらの設定値で指示される最大充電電流以下及び最大受電電圧以下で充電を行わせてもよい。
また、電圧制御部271は、電池パック47(図1)の充電状態を検出し、検出した充電状態に基づいてDC/DCコンバータ45に対して電池パック47への充電を制御する。例えば、電圧制御部271は、電池パック47の起電力(電池電圧)が所定の満充電電圧以上となるとき、充電を停止させるために、充電停止を示す充電制御データをDC/DCコンバータ45に出力する。電圧制御部271は、電池パック47の起電力が所定の満充電電圧未満となるとき、電池パック47への充電を実行させるために、充電実行を示す充電制御データをDC/DCコンバータ45に出力する。電圧制御部271は、DC/DCコンバータ45への最大充電電流の設定値と最大充電電圧の設定値を含む充電制御データを予め設定しておき、DC/DCコンバータ45にそれらの設定値で指示される最大充電電流以下及び最大受電電圧以下で充電を行わせてもよい。
PDコントローラ41は、電圧制御部271から出力される電圧制御データに基づいてDC/DCコンバータ45に供給する電力の入力電圧を制御する。ここで、PDコントローラ41は、電圧制御部271から出力される電圧制御データを、EC27を介してADアダプタ91に入力する。EC27からADアダプタ91への電圧制御データの送信は、I/Oコントローラ23が備えるI/Oインタフェースを介する。このI/Oインタフェースは、さらにADアダプタ91から情報処理装置1への電力供給を可能とする。
ADアダプタ91は、自部に供給される交流電力を直流電力に変換する。ADアダプタ91は、変換する直流電力の電圧を、PDコントローラ41から入力される電圧制御データで指示される入力電圧に定める。情報処理装置1とADアダプタ91とは、例えば、USB3.2規格に順じたUSBケーブルを介して接続される。USBケーブルは、信号線ならびに電力線を有する。ADアダプタ91は、例えば、直流電力の電圧として、予め設定された複数段階の電圧から1段階の電圧を選択し、選択した電圧を入力電圧として有する直流電力を情報処理装置1に供給する。
ADアダプタ91には、それぞれの段階の電圧について供給可能とする最大電力が設定されてもよい。ADアダプタ91は、選択した電圧に対応づけられた最大電力を特定する。ADアダプタ91は、特定した最大電力の範囲内の直流電力を情報処理装置1に提供する。
ADアダプタ91には、それぞれの段階の電圧について供給可能とする最大電力が設定されてもよい。ADアダプタ91は、選択した電圧に対応づけられた最大電力を特定する。ADアダプタ91は、特定した最大電力の範囲内の直流電力を情報処理装置1に提供する。
DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される電力の入力電圧を、情報処理装置1を構成する各デバイスの動作に要する所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。なお、ADアダプタ91から電力が供給されないとき、DC/DCコンバータ45は、電池パック47から供給される電力の入力電圧を所定の電圧に変換して、各デバイスに変換された所定の電圧の電力を供給する(図4)。
また、DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から入力される充電制御データに基づいてADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を制御する。DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される電力のうち、変換された電力の供給先とするデバイスにより消費されずに残された電力を電池パック47(図1)に充電する。
DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から充電実行を示す充電制御データが入力されるとき、ADアダプタ91から供給される電力を電池パック47に充電する。DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から充電停止を示す充電制御データが入力されるとき、ADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を停止する。
DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から充電実行を示す充電制御データが入力されるとき、ADアダプタ91から供給される電力を電池パック47に充電する。DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から充電停止を示す充電制御データが入力されるとき、ADアダプタ91から供給される電力の電池パック47への充電を停止する。
次に、温度制御系の構成例について説明する。温度制御系400は、温度センサ51a−51f、温度測定部401、温度設定部403、TAT(Thermal Action Table;サーマル・アクション・テーブル)405、駆動回路77、及び放熱ファン73を含んで構成される。温度測定部401、温度設定部403及びTAT405は、EC27の機能の一部として実現されてもよいし、プロセッサ11の機能の一部として実現されてもよい。
温度センサ51a−51fは、それぞれ検出した温度を示す温度データを温度測定部401に出力する。
温度測定部401は、温度センサ51a−51fから入力される温度データが示す温度を温度Ta〜Tfとして所定時間(例えば、1秒〜1分)毎に取得する。温度測定部401は、取得した温度Ta〜Tfを示す温度データを温度設定部403に出力する。
温度測定部401は、温度センサ51a−51fから入力される温度データが示す温度を温度Ta〜Tfとして所定時間(例えば、1秒〜1分)毎に取得する。温度測定部401は、取得した温度Ta〜Tfを示す温度データを温度設定部403に出力する。
温度設定部403は、TAT405を参照して、温度Ta〜Tfに対応する動作状態を定める。放熱ファン73の動作状態として、少なくとも2段階以上の動作状態を設定可能とする。例えば、動作状態のステップ数が4段階である場合には、停止、低速回転、中速回転及び高速回転が設定される。TAT405は、図3に例示されるように、放熱ファン73の動作状態毎に温度センサ毎のイネーブル温度HTe、MTe、LTeと、ディスエーブル温度HTd、MTd、LTdと、を示すデータテーブルである。イネーブル温度とは、測定される温度が上昇傾向にあるときに、回転速度がより低いステップから当該ステップに移行させる温度である。ディスエーブル温度とは、測定させる温度が下降傾向にあるときに、当該ステップよりも回転速度が低いステップに移行させる温度である。通例、1つの温度センサ及び動作状態について、イネーブル温度よりもディスエーブル温度の方が高い。即ち、回転速度が上昇する場合と、加工する場合とで、イネーブル温度とディスエーブル温度はヒステリシス特性を有する。但し、TAT405には、停止に対応するイネーブル温度とディスエーブル温度は設定されない。また、停止は低速回転よりも回転速度がより低いステップに相当する。
温度設定部403は、いずれかの温度センサで測定された温度がある動作状態に対応するイネーブル温度以上になるとき、放熱ファン73の動作状態として、そのイネーブル温度に対応する動作状態に定める。温度設定部403は、すべての温度センサで測定された測定温度がある動作状態に対応するディスエーブル温度未満となるとき、放熱ファン73の動作状態として、その時点の動作状態よりも1ステップ低速の回転速度に定める。温度設定部403は、定めた動作状態を示す駆動制御信号を駆動回路77に出力する。
駆動回路77は、温度設定部403から入力される駆動制御信号が示す動作状態に対応する電力を放熱ファン73に供給する。これにより、温度Ta〜Tfに基づいて放熱ファン73の回転速度が制御される。主システム100の発熱量は、電子デバイス、とりわけプロセッサの発熱量に依存する。そのため、高い使用率をもたらす処理、例えば、スケジュール・タスク103が実行されると放熱ファン73の回転速度が上昇することがある。
次に、本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローについて説明する。
図4は、本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローの例を示す概略ブロック図である。
サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の動作状態を検出し、検出した動作状態を示す動作状態情報をPMドライバ213に出力する。
PMドライバ213は、サービス・アプリケーション211から入力される動作状態情報から電力消費に影響する情報を抽出し、抽出した情報をBIOS215に出力する。
BIOS215は、PMドライバ213から入力される動作状態情報をパフォーマンス制御部217と電圧制御部271に出力する。
パフォーマンス制御部217は、BIOS215から入力される動作状態情報に基づいてプロセッサ11の処理能力を制御する。
図4は、本実施形態に係る電圧制御におけるデータフローの例を示す概略ブロック図である。
サービス・アプリケーション211は、プロセッサ11の動作状態を検出し、検出した動作状態を示す動作状態情報をPMドライバ213に出力する。
PMドライバ213は、サービス・アプリケーション211から入力される動作状態情報から電力消費に影響する情報を抽出し、抽出した情報をBIOS215に出力する。
BIOS215は、PMドライバ213から入力される動作状態情報をパフォーマンス制御部217と電圧制御部271に出力する。
パフォーマンス制御部217は、BIOS215から入力される動作状態情報に基づいてプロセッサ11の処理能力を制御する。
電圧制御部271は、予め設定された電圧制御テーブルを参照して、BIOS215から入力される動作状態情報に対応する入力電圧を定める。電圧制御部271は、定めた入力電圧を示す電圧制御データをPDコントローラ41に出力する。また、EC27は、電池パック47の充電状態を検出し、検出した充電状態に応じて充電制御データを生成し、生成した充電制御データをDC/DCコンバータ45に出力する。
PDコントローラ41は、電圧制御部271から入力される電圧制御データをADアダプタ91に出力する。
ADアダプタ91は、交流電力を電圧制御データが示す電圧を有する直流電力に変換し、変換した直流電力をDC/DCコンバータ45に供給する。
DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される電力の入力電圧を、情報処理装置1を構成する各デバイスに所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。
また、DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から入力される充電制御データに基づいてADアダプタ91から供給される直流電力を電池パック47に充電する。
なお、PDコントローラ41は、ADアダプタ91からの電力供給の有無を検出してもよい。PDコントローラ41は、電力供給の停止を検出するとき、ADアダプタ91の電圧制御データの出力を停止し、電力供給の停止を示す電力停止情報を電圧制御部271に出力してもよい。電圧制御部271は、電力停止情報がPDコントローラ41から入力されるとき、放電制御情報をDC/DCコンバータ45に出力する。DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から放電制御情報が入力されるとき、電池パック47から放電される電力を各デバイスに所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。
PDコントローラ41は、電圧制御部271から入力される電圧制御データをADアダプタ91に出力する。
ADアダプタ91は、交流電力を電圧制御データが示す電圧を有する直流電力に変換し、変換した直流電力をDC/DCコンバータ45に供給する。
DC/DCコンバータ45は、ADアダプタ91から供給される電力の入力電圧を、情報処理装置1を構成する各デバイスに所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。
また、DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から入力される充電制御データに基づいてADアダプタ91から供給される直流電力を電池パック47に充電する。
なお、PDコントローラ41は、ADアダプタ91からの電力供給の有無を検出してもよい。PDコントローラ41は、電力供給の停止を検出するとき、ADアダプタ91の電圧制御データの出力を停止し、電力供給の停止を示す電力停止情報を電圧制御部271に出力してもよい。電圧制御部271は、電力停止情報がPDコントローラ41から入力されるとき、放電制御情報をDC/DCコンバータ45に出力する。DC/DCコンバータ45は、電圧制御部271から放電制御情報が入力されるとき、電池パック47から放電される電力を各デバイスに所定の電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する。
(動作モード)
次に、本実施形態に係る動作モードに応じた入力電圧の設定例について説明する。
図5は、本実施形態に係る動作モードの遷移例を示す状態遷移図である。
図5に示す例では、プロセッサ11の動作モードが2段階の動作モードとして、スタンダードモード(STD:Standard Mode)とアイドルモード(Idle)のいずれかをとりうる場合を例にする。スタンダードモードは、一般タスクを所定の標準的な処理能力で処理する動作モードである。アイドルモードは、標準的な処理能力よりも十分に低い処理能力で一般タスクを処理する動作モードである。アイドルモードにおいてプロセッサ11に許容される負荷量は、一般にスタンダードモードにおいて許容される負荷量よりも小さい。図5に示す例では、スタンダードモードにおける最大消費電力、表面温度、放熱ファン73の動作状態は、それぞれ29W、高、高速である。最大消費電力は、主システム100に許容する消費電力の最大値である。表面温度は、主システム100を構成するプロセッサ11の表面の温度Taとして許容する最高温度である。この例では、表面温度は、高、低を含む複数段階のいずれかの段階をとり、それぞれの段階は特定の温度に対応付けられている。アイドルモードにおける最大消費電力、表面温度、放熱ファン73の動作状態は、それぞれ4.5W、低、停止である。
次に、本実施形態に係る動作モードに応じた入力電圧の設定例について説明する。
図5は、本実施形態に係る動作モードの遷移例を示す状態遷移図である。
図5に示す例では、プロセッサ11の動作モードが2段階の動作モードとして、スタンダードモード(STD:Standard Mode)とアイドルモード(Idle)のいずれかをとりうる場合を例にする。スタンダードモードは、一般タスクを所定の標準的な処理能力で処理する動作モードである。アイドルモードは、標準的な処理能力よりも十分に低い処理能力で一般タスクを処理する動作モードである。アイドルモードにおいてプロセッサ11に許容される負荷量は、一般にスタンダードモードにおいて許容される負荷量よりも小さい。図5に示す例では、スタンダードモードにおける最大消費電力、表面温度、放熱ファン73の動作状態は、それぞれ29W、高、高速である。最大消費電力は、主システム100に許容する消費電力の最大値である。表面温度は、主システム100を構成するプロセッサ11の表面の温度Taとして許容する最高温度である。この例では、表面温度は、高、低を含む複数段階のいずれかの段階をとり、それぞれの段階は特定の温度に対応付けられている。アイドルモードにおける最大消費電力、表面温度、放熱ファン73の動作状態は、それぞれ4.5W、低、停止である。
電圧制御部271には、一例として動作状態として動作モード毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを予め設定しておく。ADアダプタ91は、例えば、3段階の入力電圧として20V、12V、5Vのいずれか1通りを選択可能とし、20V、12V、5Vのそれぞれについて、供給可能な最大電圧を、例えば、それぞれ2.25A、3A、3Aとする。電圧制御テーブルには、ADアダプタ91の性能に応じてスタンダードモード、アイドルモードのそれぞれについて、入力電圧を20V、12Vと設定させておく。ここで、電圧制御部271は、DC/DCコンバータ45から電池パック47に充電する電力の設定電圧との差が少なくなるようにし、かつADアダプタ91から供給可能とする最大電力が自装置のコンピュータシステムの各モードの最大消費電力よりも多くなるように、具体的にはプロセッサ11の最大消費電力よりも十分大きくなるようにADアダプタ91からの入力電圧を設定すればよい。入力電力と充電の設定電力との差が小さいほど、電池パック47への充電効率が高くなり、電池パック47の発熱を抑制し、熱として散逸する電力が少なくなるためである。これとともに、DC/DCコンバータ45に供給される入力電圧と電池パック47への充電の設定電圧の差を小さくすることで電力の変換効率が高くなる。
なお、昇圧よりも降圧の方が変換効率のよいDC/DCコンバータを用いる場合、電圧制御部271は、DC/DCコンバータ45から電池パック47に充電する電力の設定電圧以上かつその設定電圧との差が少なくなるように設定することが好ましい。
図6に示す例では、電池パック47への充電の設定電圧を8Vとするときを例とし、電圧制御テーブルには、スタンダードモード、アイドルモードのそれぞれについて、入力電圧が20V、12Vと設定されている。一般に、電池パック47の積層数がより少ないために充電の設定電圧が低いほど、ADアダプタ91からの入力電圧が高いと電池パック47への充電効率が劣るため、かかる入力電圧の制御の効果が高くなる。
なお、昇圧よりも降圧の方が変換効率のよいDC/DCコンバータを用いる場合、電圧制御部271は、DC/DCコンバータ45から電池パック47に充電する電力の設定電圧以上かつその設定電圧との差が少なくなるように設定することが好ましい。
図6に示す例では、電池パック47への充電の設定電圧を8Vとするときを例とし、電圧制御テーブルには、スタンダードモード、アイドルモードのそれぞれについて、入力電圧が20V、12Vと設定されている。一般に、電池パック47の積層数がより少ないために充電の設定電圧が低いほど、ADアダプタ91からの入力電圧が高いと電池パック47への充電効率が劣るため、かかる入力電圧の制御の効果が高くなる。
図5、図6に示す例では、電圧制御部271は、動作状態情報が示す動作モードがアイドルモードからスタンダートモードに変化するとき、入力電圧として20Vを示す電力制御データをADアダプタ91に通知する。ADアダプタ91は、電圧制御部271からの電圧制御データに基づいて入力電圧、入力電流をそれぞれ20V、2.25Aとする直流電力のDC/DCコンバータ45への供給を開始する。ADアダプタ91が供給する電力の入力電圧、入力電流の初期値は、情報処理装置1の起動に十分な量(例えば、12V、3A)であればよい。
他方、電圧制御部271は、動作状態情報が示す動作モードがアイドルモードからスタンダートモードに変化するとき、入力電圧として12Vを示す電圧制御データをADアダプタ91に通知する。ADアダプタ91は、電圧制御部271からの電圧制御部に基づいて入力電圧、入力電流をそれぞれ12V、3Aとする直流電力のDC/DCコンバータ45への供給を開始する。
他方、電圧制御部271は、動作状態情報が示す動作モードがアイドルモードからスタンダートモードに変化するとき、入力電圧として12Vを示す電圧制御データをADアダプタ91に通知する。ADアダプタ91は、電圧制御部271からの電圧制御部に基づいて入力電圧、入力電流をそれぞれ12V、3Aとする直流電力のDC/DCコンバータ45への供給を開始する。
図5、図6に示す例では、入力電力の制御に係る動作モードとして、アイドルモードとスタンダードモードといった2段階の動作モードをとりうる場合を例にしたが、動作モードは3段階以上であってもよい。制御に係る動作モードには、さらにスリープ、ハイバネーションのいずれか又は両方が含まれてもよい。スリープとは、システム・メモリ21とEC27やそれらの配下のデバイス以外のデバイスへの給電を停止し、起動していたプログラムの実行を停止する動作モードである。従って、スリープにおける消費電力は、アイドルモードよりも消費電力が小さくなる。サービス・アプリケーション211は、例えば、所定の遷移条件が満たされるとき、動作モードをスタンダードモードもしくはアイドルモードスリープモードに遷移する。スリープモードへの遷移条件は、例えば、HID31からの入力が検出されない状態が所定時間(例えば、3〜5分)以上継続するときである。情報処理装置1がノートPCである場合には、リッドセンサ(図示せず)により筐体が折り畳まれた状態が検出されたときである。スリープモードからスタンダードモードへの遷移条件は、例えば、HID31からの入力が検出されるときである。
ハイバネーションとは、スリープに対して、プロセッサ11から即座にアクセス可能とする補助記憶装置にシステム・メモリ21に記憶していた情報を全て退避させ、その後、システム・メモリ21への給電もさらに停止するモードである。ハイバネーションは、休止状態とも呼ばれる。従って、ハイバネーションにおける消費電力は、スリープよりも消費電力が小さくなる。スタンダードモード、アイドルモード又はスリープからハイバネーションへの遷移条件は、例えば、電池パック47の起電力が低下し所定の起電力の閾値に満たなくなったときである。ハイバネーションからスタンダードモードへの遷移条件は、例えば、電池パック47の起電力が所定の起電力の閾値以上となり、かつ、HID31からの入力が検出されるときである。
なお、入力電力の制御において、動作状態としてシステム消費電力(Psys)が用いられてもよい。システム消費電力とは、主システム100が消費する電力である。ここで、サービス・アプリケーション211は、主システム100の動作状態としてシステム消費電力を検出する。電圧制御部271には、システム消費電力の段階毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを予め設定しておく。図7に示す例では、システム消費電力は、大、小の2段階である。「大」、「小」に対応する入力電圧は、それぞれ20V、12Vである。「大」、「小」は、例えば、34W以上、34W未満の範囲をそれぞれ示す。
この例において、EC27は、動作状態情報が示すシステム消費電力が増加し、34Wを超えるとき、入力電圧を20Vと定める。
電圧制御部271は、動作状態情報が示すシステム消費電力が減少し、34Wを下回るとき、入力電力を12Vと定める。システム消費電力は、主システム100が現実に消費する電力であるため、動作モードに基づく制御よりも、入力電圧をきめ細かく制御することができる。例えば、スケジュール・タスク103は、アイドルモードの際に実行されるが、単純に動作モードによる制御に頼ると、ADアダプタ91からDC/DCコンバータ45を介して供給される電力がプロセッサ11の消費電力に不足するおそれがある。そこで、スケジュール・タスク103が実行されるときには、スケジュール・タスクを実行しないときよりも入力電圧を高くして、情報処理装置1に供給される電力を多くすることができる。
電圧制御部271は、動作状態情報が示すシステム消費電力が減少し、34Wを下回るとき、入力電力を12Vと定める。システム消費電力は、主システム100が現実に消費する電力であるため、動作モードに基づく制御よりも、入力電圧をきめ細かく制御することができる。例えば、スケジュール・タスク103は、アイドルモードの際に実行されるが、単純に動作モードによる制御に頼ると、ADアダプタ91からDC/DCコンバータ45を介して供給される電力がプロセッサ11の消費電力に不足するおそれがある。そこで、スケジュール・タスク103が実行されるときには、スケジュール・タスクを実行しないときよりも入力電圧を高くして、情報処理装置1に供給される電力を多くすることができる。
但し、入力電圧が低いときにはADアダプタ91から供給される電力が比較的少ない。そのため、システム消費電力が急激に増加すると、ADアダプタ91から供給される電力が不足するおそれがある。そこで、電圧制御部271は、主システム100の動作状態として、システム消費電力と、その変動量をさらに用いて入力電力を定めてもよい。
その場合、サービス・アプリケーション211は、各時点のシステム消費電力と、その変動量をさらに算出してもよい。変動量として、前時点から現時点のシステム消費電力の変動の大きさを示すパラメータが利用可能である。変動量は、例えば、現時点におけるシステム消費電力から前時点におけるシステム消費電力の差分を、前時点まで所定期間(例えば、10秒〜1分)以内の変動幅で正規化して得られる値である。変動幅は、所定期間におけるシステム消費電力の最大値から最小値の差分であってもよいし、所定期間におけるシステム消費電力の偏差であってもよい。電圧制御部271には、システム消費電力と変動量の組毎に入力電圧を示す電力制御テーブルを設定しておく。図8に示す例では、システム消費電力は、「大」、「小」の2段階であり、変動量は、「大」、「小」の2段階である。変動量「大」、「小」は、例えば、1以上、1未満の範囲の実数を示す。1未満の範囲には、正値に限らず負値も含まれる。この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示すシステム消費電力が「大」であるとき、変動量に関わらず、入力電圧を20Vと定める。電圧制御部271は、システム消費電力が「小」であって変動量が「小」であるとき、入力電圧を12Vと定める。EC27は、動作状態情報が示すシステム消費電力が「小」であっても変動量が「大」であるとき、入力電圧を20Vと定める。これにより、システム消費電力の増加により、供給される電力が不足する現象を回避することができる。
その場合、サービス・アプリケーション211は、各時点のシステム消費電力と、その変動量をさらに算出してもよい。変動量として、前時点から現時点のシステム消費電力の変動の大きさを示すパラメータが利用可能である。変動量は、例えば、現時点におけるシステム消費電力から前時点におけるシステム消費電力の差分を、前時点まで所定期間(例えば、10秒〜1分)以内の変動幅で正規化して得られる値である。変動幅は、所定期間におけるシステム消費電力の最大値から最小値の差分であってもよいし、所定期間におけるシステム消費電力の偏差であってもよい。電圧制御部271には、システム消費電力と変動量の組毎に入力電圧を示す電力制御テーブルを設定しておく。図8に示す例では、システム消費電力は、「大」、「小」の2段階であり、変動量は、「大」、「小」の2段階である。変動量「大」、「小」は、例えば、1以上、1未満の範囲の実数を示す。1未満の範囲には、正値に限らず負値も含まれる。この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示すシステム消費電力が「大」であるとき、変動量に関わらず、入力電圧を20Vと定める。電圧制御部271は、システム消費電力が「小」であって変動量が「小」であるとき、入力電圧を12Vと定める。EC27は、動作状態情報が示すシステム消費電力が「小」であっても変動量が「大」であるとき、入力電圧を20Vと定める。これにより、システム消費電力の増加により、供給される電力が不足する現象を回避することができる。
なお、入力電力の制御において、動作状態としてプロセッサ11の使用率が用いられてもよい。一般に、使用率が高いほど消費電力が多くなる。使用率は、例えば、1から所定の観測時間(例えば、1秒)内におけるアイドル・プロセスのユーザ・モード時間とアイドル・プロセスのカーネル・モード時間の和を観測時間で除算して得られる比率を差し引いて算出される。従って、アイドル状態では、使用率が0%に近似する。ここで、サービス・アプリケーション211は、主システム100の動作状態として使用率を算出する。EC27には、使用率の段階毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを予め設定しておく。図9に示す例では、使用率は、大、小の2段階である。「大」、「小」に対応する入力電圧は、それぞれ20V、12Vである。「大」、「小」は、例えば、20%以上、20%未満の範囲をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が増加し、20%を超えるとき、入力電圧を20Vと定める。
電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が減少し、20%を下回るとき、入力電力を12Vと定める。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が増加し、20%を超えるとき、入力電圧を20Vと定める。
電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が減少し、20%を下回るとき、入力電力を12Vと定める。
電圧制御部271は、主システム100の動作状態として、使用率と、その変動量をさらに用いて入力電力を定めてもよい。
その場合、サービス・アプリケーション211は、システム消費量と同様の手法で、使用率について、その変動量をさらに算出する。電圧制御部271には、使用率と変動量の組毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを設定しておく。図10に示す例では、使用率は、「大」と「小」の2段階であり、変動量は、「大」と「小」の2段階である。変動量「大」、「小」は、例えば、1以上の実数、1未満の実数をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が「大」であるとき、変動量に関わらず、入力電圧を20Vと定める。電圧制御部271は、使用率が「小」であって変動量が「小」であるとき、入力電圧を12Vと定める。電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が「小」であっても変動量が「大」であるとき、入力電圧を20Vと定める。これにより、使用率の増加によりシステム消費電力が増加するとき、供給される電力が不足する現象を回避することができる。
その場合、サービス・アプリケーション211は、システム消費量と同様の手法で、使用率について、その変動量をさらに算出する。電圧制御部271には、使用率と変動量の組毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを設定しておく。図10に示す例では、使用率は、「大」と「小」の2段階であり、変動量は、「大」と「小」の2段階である。変動量「大」、「小」は、例えば、1以上の実数、1未満の実数をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が「大」であるとき、変動量に関わらず、入力電圧を20Vと定める。電圧制御部271は、使用率が「小」であって変動量が「小」であるとき、入力電圧を12Vと定める。電圧制御部271は、動作状態情報が示す使用率が「小」であっても変動量が「大」であるとき、入力電圧を20Vと定める。これにより、使用率の増加によりシステム消費電力が増加するとき、供給される電力が不足する現象を回避することができる。
なお、入力電力の制御において、動作状態として情報処理装置1の温度が用いられてもよい。用いられる温度として、主たる熱源であるプロセッサ11の温度Ta、DC/DCコンバータ45の温度Tfなどのいずれかを観測温度として用いてもよい。
そこで、サービス・アプリケーション211は、主システム100の動作状態として温度測定部401から温度データを取得し、取得した温度データが示す観測温度を動作状態情報に含める。電圧制御部271には、観測温度毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを設定しておく。図11に示す例では、温度は、高、低の2段階である。「高」、「低」に対応する入力電圧は、それぞれ20V、12Vである。「高」、「低」は、例えば、30°C以上、30°C未満の範囲をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す温度が上昇し、30°Cを超えるとき、入力電圧を12Vと定める。電圧制御部271は、動作状態情報が示す温度が低下し、30°Cを下回るとき、入力電力を20Vと定める。
そこで、サービス・アプリケーション211は、主システム100の動作状態として温度測定部401から温度データを取得し、取得した温度データが示す観測温度を動作状態情報に含める。電圧制御部271には、観測温度毎に入力電圧を示す電圧制御テーブルを設定しておく。図11に示す例では、温度は、高、低の2段階である。「高」、「低」に対応する入力電圧は、それぞれ20V、12Vである。「高」、「低」は、例えば、30°C以上、30°C未満の範囲をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す温度が上昇し、30°Cを超えるとき、入力電圧を12Vと定める。電圧制御部271は、動作状態情報が示す温度が低下し、30°Cを下回るとき、入力電力を20Vと定める。
なお、入力電圧の制御には、1箇所の温度に限られず、複数箇所の温度が観測温度として用いられてもよい。例えば、温度センサ51a−51fが検出した温度Ta−Tfの全てが用いられてもよい。その場合、サービス・アプリケーション211は、主システム100の動作状態として温度測定部401から取得した温度Ta−Tfを示す温度データを動作状態情報に含める。電圧制御部271には、入力電圧毎に観測温度のセットを示す電圧制御テーブルを予め設定しておく。図12に示す例では、入力電圧は、20V、12V、5Vの3段階である。電力制御テーブルには、各段階について温度センサ毎に許容される観測温度の温度範囲a20,a12,…,f5が記述される。一般に、入力電力が高いほど温度範囲が狭くなる。即ち、同一の温度センサについて、ある入力電力に対応する温度範囲は、より低い入力電力に対応する温度範囲に含まれる。
この例では、電圧制御部271は、電圧制御テーブルを参照して、動作状態情報が示す各1つの温度センサの温度が、いずれの温度範囲に属するかを判定し、その温度が属する温度範囲に対応する入力電圧のうち、最も高い入力電圧を特定する。特定される入力電圧は、温度センサ毎に検出された温度に対応する入力電圧となる。そして、電圧制御部271は、温度センサ毎に特定した入力電圧のうち、最も低い入力電圧をADアダプタ91から供給される電力の入力電力として定める。
なお、パフォーマンス制御部217は、そのシステム消費電力が実効供給電力よりも小さくなるように、入力電圧の設定に係る温度を参照してプロセッサ11に設定するパフォーマンス・ステップを定めてもよい。ここで、実効供給電力は、入力電圧と入力電力との積にさらにDC/DCコンバータ45の変換効率を乗じて算出される。これにより、供給される電力がシステム消費電力に不足する現象が回避される。
なお、入力電圧の制御において、動作状態として稼働中の情報処理装置1の可動性(mobility)を示すパラメータが用いられてもよい。可動性とは、移動しているか否か、移動の度合いを意味する。例えば、静止した机上に設置されている状態、着席中のユーザの身体(例えば、膝上)に設置されている状態、歩行中のユーザにより運搬されている状態の順に可動性が高くなる。一般に可動性が低いほどユーザは複雑な操作を行うので、より多くの電力を消費する処理が実行される可能性が高くなる傾向がある。
そこで、電圧制御部271は、情報処理装置1の可動性に基づいて入力電力を定めてもよい。情報処理装置1は、加速度センサ(図示せず)をさらに備える。加速度センサは、例えば、3軸の加速度センサである。3軸の加速度センサは、3次元空間内において互いに直交する3個の感度軸を有し、各感度軸方向(X,Y,Z方向)に検出した加速度を示す加速度データをEC27に出力する。
EC27は、加速度処理部(図示せず)を備える。加速度処理部は、加速度センサから入力され加速度データが示す感度軸方向毎の加速度について重み付き時間平均を行って重力加速度の成分を推定する。加速度処理部は、加速度データが示す加速度から推定された重力加速度の成分を差し引き、移動による成分を抽出する。加速度処理部は、感度軸方向毎に抽出した成分から、さらに人間の動作による移動として可能性がある周波数帯域の成分(例えば、1−20Hz)を抽出する。加速度処理部は、抽出した成分の絶対値、つまり、抽出した成分の感度軸方向間の二乗和の平方根を算出する。加速度処理部は、算出した絶対値の現時点までの所定の期間(例えば、1〜5秒)内の時間平均値を、可動性を示す指標値として算出する。そして、加速度処理部は、算出した指標値をサービス・アプリケーション211に出力する。
サービス・アプリケーション211は、情報処理装置1の動作状態として加速度処理部から可動性を取得し、動作状態情報に含める。
そこで、電圧制御部271は、情報処理装置1の可動性に基づいて入力電力を定めてもよい。情報処理装置1は、加速度センサ(図示せず)をさらに備える。加速度センサは、例えば、3軸の加速度センサである。3軸の加速度センサは、3次元空間内において互いに直交する3個の感度軸を有し、各感度軸方向(X,Y,Z方向)に検出した加速度を示す加速度データをEC27に出力する。
EC27は、加速度処理部(図示せず)を備える。加速度処理部は、加速度センサから入力され加速度データが示す感度軸方向毎の加速度について重み付き時間平均を行って重力加速度の成分を推定する。加速度処理部は、加速度データが示す加速度から推定された重力加速度の成分を差し引き、移動による成分を抽出する。加速度処理部は、感度軸方向毎に抽出した成分から、さらに人間の動作による移動として可能性がある周波数帯域の成分(例えば、1−20Hz)を抽出する。加速度処理部は、抽出した成分の絶対値、つまり、抽出した成分の感度軸方向間の二乗和の平方根を算出する。加速度処理部は、算出した絶対値の現時点までの所定の期間(例えば、1〜5秒)内の時間平均値を、可動性を示す指標値として算出する。そして、加速度処理部は、算出した指標値をサービス・アプリケーション211に出力する。
サービス・アプリケーション211は、情報処理装置1の動作状態として加速度処理部から可動性を取得し、動作状態情報に含める。
電圧制御部271には、可動性毎の入力電圧を示す電力制御テーブルを設定しておく。図13に示す例では、可動性は、静止、低、高の3段階である。「静止」、「低」、「高」に対応する入力電圧は、それぞれ20V、12V、5Vと、可動性が高いほど低くなる。例えば、「静止」、「低」、「高」は、0m/s2以上0.01m/s2未満、0.01m/s2以上0.3m/s2未満、0.3m/s2以上の範囲をそれぞれ示す。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す可動性が0m/s2以上0.01m/s2未満となるとき、入力電圧を20Vと定め、動作状態情報が示す可動性が0.01m/s2以上0.3m/s2未満となるとき、入力電圧を12Vと定め、動作状態情報が示す可動性が0.3m/s2以上となるとき、入力電圧を5Vと定める。
なお、パフォーマンス制御部217は、そのシステム消費電力が実効電力よりも小さくなるように、入力電力の設定に係る可動性を参照してプロセッサ11に設定するパフォーマンス・ステップを定めてもよい。これにより、供給される電力がシステム消費電力に不足する現象が回避される。
この例において、電圧制御部271は、動作状態情報が示す可動性が0m/s2以上0.01m/s2未満となるとき、入力電圧を20Vと定め、動作状態情報が示す可動性が0.01m/s2以上0.3m/s2未満となるとき、入力電圧を12Vと定め、動作状態情報が示す可動性が0.3m/s2以上となるとき、入力電圧を5Vと定める。
なお、パフォーマンス制御部217は、そのシステム消費電力が実効電力よりも小さくなるように、入力電力の設定に係る可動性を参照してプロセッサ11に設定するパフォーマンス・ステップを定めてもよい。これにより、供給される電力がシステム消費電力に不足する現象が回避される。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換器(例えば、DC/DCコンバータ45)と、電圧変換器から供給される電力を消費するコンピュータシステム(例えば、主システム100)を備える。また、情報処理装置1は、コンピュータシステムの動作状態に応じて入力電圧を定める制御部(例えば、EC27)を備える。
この構成により、システムの動作状態に応じた入力電圧を有する電力が電圧変換器に供給される。一般に、電圧変換器の変換効率は入力電圧に依存するため、入力電圧を可変にすることでシステムへの電圧供給の効率を制御することができる。例えば、出力電圧との差が小さくすることで、電圧供給の効率を向上させることができる。
この構成により、システムの動作状態に応じた入力電圧を有する電力が電圧変換器に供給される。一般に、電圧変換器の変換効率は入力電圧に依存するため、入力電圧を可変にすることでシステムへの電圧供給の効率を制御することができる。例えば、出力電圧との差が小さくすることで、電圧供給の効率を向上させることができる。
また、情報処理装置1において、制御部は、コンピュータシステムの動作モードとして消費電力が少ない動作モードほど入力電圧を低くする。そのため、動作モード毎に供給すべき電力を確保したうえで入力電圧と出力電圧との差を少なくすることで、システムの動作に支障をきたさずに充電効率を向上することができる。
また、情報処理装置1において、制御部は、コンピュータシステムの動作モードがアイドルモードであるとき、コンピュータシステムがスケジュール・タスクを実行するとき、当該スケジュール・タスクを実行しないときよりも入力電圧を高くする。そのため、システムに供給される電力が、スケジュール・タスクの実行によって消費電力が増加するときでも、電力の不足を回避することができる。
また、情報処理装置1において、制御部は、コンピュータシステムの消費電力に基づいて入力電圧を定める。そのため、コンピュータシステムが消費する電力が確保されるように入力電圧が設定される。
また、情報処理装置1において、制御部は、電圧変換器から供給される電力がコンピュータシステムの消費電力よりも多く、かつ電圧変換部からの出力電圧との差が少なくなるように入力電圧を定める。
この構成により、システムの動作に支障をきたさずに、入力電圧と出力電圧との差を少なくすることで、電圧変換器の変換効率を向上することができる。効率を向上することで、電圧変換器からの発熱が抑制されるので、温度上昇に伴う電池(例えば、電池パック47)への充電効率の低下を回避又は緩和することができる。
この構成により、システムの動作に支障をきたさずに、入力電圧と出力電圧との差を少なくすることで、電圧変換器の変換効率を向上することができる。効率を向上することで、電圧変換器からの発熱が抑制されるので、温度上昇に伴う電池(例えば、電池パック47)への充電効率の低下を回避又は緩和することができる。
また、情報処理装置1において、制御部は、コンピュータシステムが有するプロセッサの使用率に基づいて入力電圧を定める。プロセッサの消費電力は、情報処理装置1のシステムの消費電力の大半を占め、その処理量が多いほど消費電力が多くなる傾向がある。そのため、プロセッサの使用率に応じて必要とする電力が確保されるように入力電圧が設定される。
また、情報処理装置1は、自装置の温度を検出する温度センサを備え、制御部は、検出された温度に基づいて入力電圧を制御する。この構成により、情報処理装置1は、自装置の温度に基づいて入力電圧を制御することができる。例えば、温度が高くなるとき、入力電圧を低くして、コンピュータシステムに供給される電圧を減少させることができる。許容される消費電力が少なくなるため、電力の消費や消費されずに散逸する電力による温度上昇を停止又は緩和させることができる。ひいては、温度上昇による動作障害を予防することができる。
また、情報処理装置1は、自装置の加速度を検出する加速度センサ(図示せず)を備え、制御部は、検出された加速度に基づいて自装置の可動性を判定し、判定した可動性に基づいて入力電圧を制御する。一般に自装置の可動性が低いほどユーザにより指示される処理の処理量が多くなるため、判定された可動性に基づいて入力電圧を制御することができる。例えば、可動性が高くなるほど、入力電圧を低くして、コンピュータシステムに供給される電圧を減少させることができる。許容される消費電力が少なくなるため、電力の消費や消費されずに散逸する電力による温度上昇を停止又は緩和させることができる。ひいては、温度上昇による動作障害を予防することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
1…情報処理装置、11…プロセッサ、27…EC、40…電源回路、41…PDコントローラ、45…DC/DCコンバータ、47…電池パック、91…ADアダプタ、100…主システム、103…スケジュール・タスク、200…パフォーマンス制御系、201…動作状態検出部、203…PMドライバ、211…サービス・アプリケーション、215…BIOS、217…パフォーマンス制御部、271…電圧制御部
Claims (9)
- 自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する電圧変換器と、
前記電圧変換器から供給される電力を消費するコンピュータシステムと、
前記電圧変換器から供給される電力で充電される電池パックと、
前記電圧変換器から供給される電力が前記コンピュータシステムの消費電力よりも多く、かつ前記電池パックの充電の設定電圧との差が少なくなるように前記入力電圧を定める制御部と、
を備える情報処理装置。 - 前記制御部は、前記設定電圧以上でかつ前記設定電圧との差が少なくなるようになるように前記入力電圧を定める
請求項1に記載の情報処理装置。 - 外部から前記自装置への電力供給と、前記制御部から外部への電圧制御データの送信との両方が可能な入出力インタフェースをさらに備える
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記コンピュータシステムの動作モードとして消費電力が少ない動作モードほど低くなるように前記入力電圧を定める
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記コンピュータシステムの動作モードがアイドルモードであるとき、
前記コンピュータシステムがスケジュール・タスクを実行するとき、当該スケジュール・タスクを実行しないときよりも前記入力電圧を高くする
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記コンピュータシステムが有するプロセッサの使用率に基づいて前記入力電圧を定める
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 自装置の温度を検出する温度センサを備え、
前記制御部は、
前記温度に基づいて前記入力電圧を制御する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 自装置の加速度を検出する加速度センサを備え、
前記制御部は、
前記加速度に基づいて自装置の可動性を判定し、
前記可動性に基づいて前記入力電圧を制御する
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 自装置に供給される電力の入力電圧を所定の出力電圧に変換し、変換した電圧を有する電力をそれぞれのデバイスに供給する電圧変換器と、
前記電圧変換器から供給される電力を消費するコンピュータシステムと、
前記電圧変換器から供給される電力で充電される電池パックと、
を備える情報処理装置における制御方法であって、
前記情報処理装置の制御部が、前記電圧変換器から供給される電力が前記コンピュータシステムの消費電力よりも多く、かつ前記電池パックの充電の設定電圧との差が少なくなるように前記入力電圧を定める制御ステップ、
を有する制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019201576A JP2021076973A (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 情報処理装置及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019201576A JP2021076973A (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 情報処理装置及び制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021076973A true JP2021076973A (ja) | 2021-05-20 |
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JP2019201576A Pending JP2021076973A (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 情報処理装置及び制御方法 |
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JP (1) | JP2021076973A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7368562B1 (ja) * | 2022-07-26 | 2023-10-24 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置、および、制御方法 |
-
2019
- 2019-11-06 JP JP2019201576A patent/JP2021076973A/ja active Pending
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