JP4410215B2 - 消費電力の制御方法およびコンピュータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロセッサのパフォーマンス・ステップを変更してコンピュータの消費電力を制御する技術に関し、さらに詳細には必要以上にパフォーマンス・ステップを低下させないで消費電力を抑制する技術に関する。
パーソナル・コンピュータ(以下PCという)は、筐体の内部にCPU、ビデオ・カードなどの多くのデバイスを搭載している。ノート・ブック型PC(以下ノートPCという)では、各々のデバイスはACアダプタもしくはバッテリー・パックなどの直流電源から電力の供給を受けて動作する。ノートPCは、商用電源から電力の供給を受けられる場所では、商用電源に接続されたACアダプタから電力の供給を受けて動作することができる(以下、この状態をAC駆動という)。また、充電されたバッテリー・パックを装着すれば、商用電源から電力の供給を受けられない場所であっても、当該バッテリー・パックから電力の供給を受けて動作することができる(以下、この状態をバッテリー駆動という)。
PCの中で、最も多くの電力を消費するデバイスはCPUである。近年はCPUの動作周波数の高周波化が進んでおり、それに伴ってCPUの消費電力も増大している。ノートPCで高い動作周波数のCPUを使用すると、消費電力が大きくなるので、バッテリー駆動において、AC駆動では問題にならなかった動作時間の問題が新たに生じてくる。ノートPCをバッテリー駆動で連続して長時間動作させるために、ノートPCの電子デバイスの中で最も消費電力の大きいCPUのパフォーマンスを制限することが一般に行われている。なお、CPUのパフォーマンスはCPUが所定の作業を処理するために必要とする時間で評価されるが、これはCPUの動作周波数に比例する。CPUの消費電力は、動作周波数に比例するために、CPUの動作周波数を制御することで消費電力を制御することができる。
CPUの動作周波数を制御する技術として、スピード・ステップ(SpeedStep、登録商標)が知られている。スピード・ステップは米国インテル社が開発した、CPUの動作電圧および動作周波数の値を自由に設定できる技術である。その際に許可される最大の動作周波数を外部から指定することにより、実際に当該CPUが動作する周波数を低減することが可能である。CPUの動作周波数を低減すれば、動作周波数に連動して決定されるCPUの動作電圧も当該動作周波数でCPUを動作させるのに必要な値まで低減され、これによってCPUの消費電力は一層低減される。スピード・ステップでは、最も低い最大動作周波数は、最も高い最大動作周波数のおよそ半分程度となる。(以下、CPUの動作周波数と、動作周波数に連動して決定される動作電圧との組み合わせをパフォーマンス・ステップという。)
また、オペレーティング・システム(以後OSという)がPCの消費電力を制御する規格として、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)が知られている。この規格は、OSがBIOSと連携してPCを構成する各部品の消費電力を管理するための統一された方式として米国インテル社、米国マイクロソフト社および株式会社東芝が中心になって策定したものであり、電源のオン/オフ、サスペンド/レジューム、ファンの制御など、各部品の消費電力の制御にまつわる様々な機能および動作をOSが中心となって細かく設定・管理できるものである。2000年に公表されたバージョン2.0から、ACPIはスピード・ステップによるCPUのパフォーマンス・ステップの低減に正式に対応している。
なお、CPUの消費電力を制御する技術として、以下のような文献がある。特許文献1は、CPUを一時的に高パフォーマンスの動作モードに切り替え、その後低パフォーマンスの動作モードに切り替えることにより、放電電力の小さいバッテリーを用いたPCであっても高いパフォーマンスを得る技術を開示する。特許文献2はPCの消費電力が低下するとCPUクロックを1/2分周器から供給し、消費電力が上昇するとCPUクロックを最大動作とする技術を開示する。また、PCの電源投入時に行われる自己診断テストの技術に関する文献としては、エラーの発生回数を判定してハードウェアを安定化する技術を開示する特許文献3がある。
特開2005−182522号公報 特開平10−240373号公報 特開2001−195277号公報
図11は、ノートPCの消費電力の構成について示す図である。ノートPCの消費電力は、大きく分けてCPUによって消費される電力501と、CPU周辺のシステムによって消費される電力503と、さらにノートPCの筐体の内外に接続された多くの入出力機器および周辺機器によって消費される電力505とに分かれる。CPU周辺のシステムによって消費される電力503には、DC−DCコンバータでのロス、配線パターンでのロス、およびバスやコントローラなどでの消費電力などが含まれる。特にDC−DCコンバータでのロス、および配線パターンでのロスは、CPU周辺のシステムによって消費される電力503の中で多くの割合を占め、またCPUの消費電力501の変動に合わせて変動する。ちなみにバスやコントローラなどでの消費電力は、DC−DCコンバータでのロスおよび配線パターンでのロスに比べて小さい。CPU周辺のシステムによって消費される電力503は、CPUの消費電力501の変動に従って増減する。
従って、前述のスピード・ステップを利用してパフォーマンス・ステップを変更することにより、CPUによって消費される電力501と、CPU周辺のシステムによって消費される電力503を制御することができる。以下、電力501と電力503の合計をシステム消費電力507という。一方、入出力機器および周辺機器によって消費される電力505は、当該機器の動作状況に応じて変動するが、電力値の制御はできない。このため、ノートPCの合計消費電力509の最大値を特定の値に制限する必要がある場合、要求される電力509の最大値から電力505の供給可能な最大値を引いた値以下にシステム消費電力507が収まるように、CPUのパフォーマンス・ステップを低減してシステム消費電力507を制御する必要がある。
図12は、CPUが最大の電力を消費するようなプログラムを実行している状態において、CPUの各々のパフォーマンス・ステップに対するシステム消費電力507を示すグラフの一例である。従来のノートPCで行われている消費電力の低減手法では、ノートPCがAC駆動からバッテリー駆動となった場合、ノートPC全体の消費電力を所定の値まで制限するためにシステム消費電力507に対して上限となるべき値が設定される。システム消費電力507が最大となるときは、CPUが当該ノートPCで許容される最大の電力を消費するようなプログラムを実行している状態のときである。そのため、図12に示したグラフから、システム消費電力507に対する特定の上限値が設定された場合に設定すべきパフォーマンス・ステップが導出される。たとえばシステム消費電力を80W以内に制限する必要がある場合、図12のグラフではシステム消費電力80Wに対応する動作周波数は約2.37GHzであるため、CPUのパフォーマンス・ステップを動作周波数2.37GHz以内に制限すればシステム消費電力80W以内という要求を達成できる。
なお、ここでいうCPUに対する当該ノートPCで許容される最大の消費電力とは、CPUが定格最大消費電力のときであるとは限らない。ACアダプタの容量、廃熱能力といった設計上の他の制約条件を満たすためにCPUを定格最大消費電力の90%程度の消費電力で動作させる場合のときもある。
従来、図12のグラフで示したようなシステム消費電力507に対するパフォーマンス・ステップの上限値は、CPUを含むノートPCの各々の構成部品の部品メーカーから開示された仕様値、または当該ノートPCの開発段階のサンプル製品で実測されたパフォーマンス・ステップに対する消費電力の特性値などから導出されていた。しかしながら従来は、実際のCPUの消費電力の値が、CPUの消費電力に対する仕様値と異なることが多かった。たとえば、消費電力の仕様値が88WとされているCPUであっても、実際に消費電力を測定すると同一種類のCPUの中でも79〜89W程度の範囲でばらつくことがある。また、必要なパフォーマンス・ステップに対する仕様値が十分に開示されない場合もある。
そのため従来は、バッテリー駆動に対して設定されたシステム消費電力の上限値を、同一種類の製品内での特性のバラツキ、およびサンプル製品と実際の製品との違いなどを見込んだマージンの分だけ、低い値に設定せざるを得なかった。これでは、ノートPCの実際の製品のシステム消費電力が上限を超えないパフォーマンス・ステップよりも、さらに低いパフォーマンス・ステップにCPUが設定されることになる。たとえば図12のグラフに示した例では、システム消費電力を80W以内に抑えるという要求に対して、前述のように消費電力に10W前後のばらつきのあるCPUでは、その分を見込んで10Wのマージン601を考慮し、要求されたシステム消費電力80Wよりもマージンの分だけ低い70Wに対応する2.15GHz以内にパフォーマンス・ステップを設定していた。しかし、大部分のCPUでは消費電力の仕様値と実際の値の差がマージンとして見込まれた分よりも小さい。このため、本来はパフォーマンス・ステップをもっと高い値に設定できるにもかかわらず、一様にマージンの分だけ低いパフォーマンス・ステップに設定されてしまい、パフォーマンス・ステップの過大な低下603が発生することになる。
この問題を解決するためには、個々のノートPCで、パフォーマンス・ステップに対するシステム消費電力507などのような特性値を測定することが考えられる。前述のマージンは特性のバラツキによるものであるので、個々のノートPCでそのような特性値を実測できれば、マージンを考慮する必要はなくなる。従って、当該ノートPCでシステム消費電力507の上限が要求値を超えないパフォーマンス・ステップを導出して設定する際に、パフォーマンス・ステップを過大に低下させることがなくなる。また、多くのPCは電源や温度などの動作環境をCPUと独立して制御するエンベデッド・コントローラを装備しており、エンベデッド・コントローラにはノートPC全体の消費電力511を測定する手段が標準的に装備されている。この消費電力測定手段を利用してパフォーマンス・ステップに対するシステム消費電力などを測定することが可能である。
しかし、ノートPC全体の消費電力511は、図11で示したように入出力機器および周辺機器によって消費される電力505が含まれる。測定されたノートPC全体の消費電力511の中で、システム消費電力507とそれ以外の消費電力505とを区別する方法は従来なかった。さらに、OSの動作環境下でノートPCが起動している場合、CPUを含めた当該ノートPCを構成している全ての機器および部品が相互にアクセスしつつ動作し、そのたびに動作状況が大きく変動する。また、OSが起動した直後から、ユーザの操作やネットワークからのアクセスなどによるイベントが頻繁に発生し、そのたびに動作状況が大きく変動する。さらにOSの動作環境下ではCPUの動作がマルチ・タスクであることも、動作状況の変動を激しくしている。従って、ノートPC全体の消費電力511も、CPU単体の消費電力509も、動作状況に応じて激しく変動する。そのため、パフォーマンス・ステップの設定に利用できる消費電力を正確に把握することが困難であった。
そこで本発明の目的は、CPUのパフォーマンスを必要以上に低下させないでPCの消費電力を測定するプログラム、当該プログラムを実行して消費電力を制御する方法およびそのような制御方法を採用したコンピュータ装置を提供することにある。
本発明に係る消費電力の制御方法は、パフォーマンス・ステップの設定が可能なCPU(プロセッサ)を持ち、基本プログラムまたはオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置に適用される。まず、基本プログラムの動作環境下でCPUを複数のパフォーマンス・ステップで動作させ、コンピュータ装置の消費電力を測定する。基本プログラムの動作環境であれば、入出力機器および周辺機器は動作せず、ユーザからの操作などによるイベントも発生しない。そして、CPUの他の機器および部品へのアクセスが、エンベデッド・コントローラ、最低限のバス、電源装置など、CPU周辺の消費電力の小さい最低限のデバイスに限定される。さらに、CPUがシングル・タスクでの動作となるので、別のタスクが動作することに起因する測定値への影響も排除できる。そのため、この状態でコンピュータ装置の消費電力を測定すれば、測定された値がそのままシステム消費電力となる。
この環境で、CPUに対して所定の負荷値をかけて、複数のパフォーマンス・ステップで動作させれば、各々のパフォーマンス・ステップに対するシステム消費電力が測定できる。測定されたシステム消費電力は、当該コンピュータ装置に対して有効な特性値であるので、特性のバラツキなどによるマージンを考慮する必要はない。従って、そこから導出される当該コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるために必要なCPUのパフォーマンス・ステップは、マージンの影響が排除され、必要以上にパフォーマンスを低下させないものとなる。あとは導出されたパフォーマンス・ステップをOSに通知し、コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるイベントが発生したときに通知されたパフォーマンス・ステップに基づいてCPUを動作させればよい。このイベントは、たとえばコンピュータ装置がAC駆動からバッテリー駆動に変更したとき、あるいはコンピュータ装置の温度が上昇したときなどに発生する。
なお、ここでいう基本プログラムとは、OSを起動する前にPCの初期化および各種設定を行い、PCを構成する各デバイスの制御を行うものである。この基本プログラムは、通常はBIOS(Basic Input/Output System)プログラムを指すが、BIOSの後継技術として開発が行われているEFI(Extensible Firmware Interface)などのプログラムも含む。また、ここでいうパフォーマンス・ステップは、CPUの動作周波数、および動作周波数に連動して決定される動作電圧などを含む。そして、基本プログラムの環境でCPUを所定の負荷値で動作させるには、CPUをコンピュータ装置で許容される最大の消費電力で動作させるプログラムを使用する。
ただし、電力や熱に対する制約などにより、CPUに対して最大の負荷値をかけて動作させることが望ましくない場合がある。そのような場合は、最大の負荷値より低い複数の負荷値でCPUを動作させて、各々の負荷でコンピュータ装置の消費電力を測定し、測定された値からCPUが最大の負荷であるときの消費電力を推定することが可能である。また、測定されたコンピュータ装置の消費電力を容易に計算できる1次式に近似すれば、CPUが最大の負荷であるときの消費電力を容易に推定できる。あとは前述と同様に、推定された値に基づいてCPUのパフォーマンス・ステップを導出すればよい。
基本プログラムの環境でCPUに対するそれぞれ複数の負荷値およびパフォーマンス・ステップを設定して、消費電力を測定することにより、コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能なパフォーマンス・ステップと負荷値との関係を表す推定パフォーマンスを生成することも可能である。多くのPCでは、標準的に装備されている手段およびメソッドに基づいてCPUの負荷値を測定することが可能である。コンピュータ装置の消費電力が特定の値を超えないようにするために、この測定された負荷値を利用し、生成された推定パフォーマンスに基づいてパフォーマンス・ステップを変更することができる。
以上で述べたような特徴は、コンピュータ内部の発熱量を制御する方法としてだけでなく、基本プログラムの環境でそのような動作を実現するBIOSプログラムとしても提供される。あるいはそのようなBIOSプログラムを記憶した不揮発性メモリと、BIOSプログラムによって導出されたパフォーマンス・ステップもしくは推定パフォーマンスに基づいてOSの動作環境下でCPUを制御するプログラムを記憶した記憶媒体とを備えたコンピュータ装置としても提供される。
別の観点では、本発明に係るコンピュータ装置は、基本プログラムまたはOSで動作し、パフォーマンス・ステップの設定が可能なCPUと、基本プログラムの動作環境下でCPUを所定の負荷値で動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応するコンピュータ装置の消費電力を測定する測定手段を持つ。さらに、この測定手段が測定した消費電力に基づいて、コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるために必要なCPUのパフォーマンス・ステップを導出する導出手段と、導出されたパフォーマンス・ステップに基づいてOSの動作環境下でCPUを動作させる制御手段も持つ。これによって、コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるイベントが発生したときに、導出されたパフォーマンス・ステップに基づいてCPUを動作させることが可能となる。さらに、コンピュータ装置がCPUの負荷値を測定する測定手段を備えていれば、コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能なパフォーマンス・ステップと負荷値との関係を表す推定パフォーマンスを前述と同じ方法で生成し、生成された推定パフォーマンスに基づいてパフォーマンス・ステップを変更することもできる。
コンピュータ装置の消費電力だけでなく、CPU単体の消費電力に対して制限が必要になる場合もあるので、この測定手段はコンピュータ装置の消費電力と同時にCPU単体の消費電力を測定することを可能とすることが望ましい。また、コンピュータ装置を起動するときに、入出力装置の動作が停止した状態で、測定手段がコンピュータ装置の消費電力を測定することもできる。さらに、基本プログラムの動作環境下で、コンピュータ装置を起動するときにここまでで述べたようなパフォーマンス・ステップの導出を行うか否かをユーザに選択させ、これに対するユーザの選択を入力手段によって入力させて設定することもできる。
また、当該コンピュータ装置の設置環境の変化、および当該装置を構成するデバイスの経時劣化などにより、一度導出されたパフォーマンス・ステップが変化する可能性もある。そのような場合に備えて、最初に測定された特定のパフォーマンス・ステップにおけるコンピュータ装置の消費電力を不揮発性記憶手段に記憶しておくことができる。その後、コンピュータ装置を起動するときに、再び基本プログラムの動作環境下で、不揮発性記憶手段に記憶されたパフォーマンス・ステップにおける消費電力を再び測定し、記憶された消費電力と測定された消費電力との差を調べることができる。この差が少なければ、そのままOSを起動して、記憶された消費電力に基づくパフォーマンス・ステップでCPUを動作させればよい。もし差が大きければ、再びパフォーマンス・ステップの導出を行えばよい。
なお、ここまで述べてきた本発明のパフォーマンス・ステップの導出に係る動作は、OSの動作環境下で基本プログラムと同等の動作環境を再現することができれば、OSの動作環境下で実行することができる。基本プログラムと同等の動作環境を再現する方法は、具体的にはコンピュータ装置の全ての入出力装置および周辺装置の動作を停止し、ユーザからコンピュータ装置へなされる操作の受付を禁止し、コンピュータ装置外部からのイベントの発生を禁止し、さらにCPUのマルチ・タスクでの動作を禁止するなどのステップを含む。しかし、基本プログラムの動作環境下であればこれらの設定をより容易に行うことができるので、本発明のパフォーマンス・ステップの導出に係る動作は、OSよりも基本プログラムの動作環境下で行う方がより望ましい。
本発明により、CPUのパフォーマンスを必要以上に低下させないでPCの消費電力を測定するプログラムを提供し、当該プログラムを実行して消費電力を制御する方法およびそのような制御方法を採用したコンピュータ装置を提供することができた。
図1は、本発明の実施の形態にかかるノートPC10の外形図である。図2は、ノートPC10のシステム構成を示す概略ブロック図である。ノートPC10は、外形が表面にキーボードを搭載し内部に多くのデバイスを収納した筐体13と、液晶ディスプレイ(LCD)11とで構成されている。また、ノートPC10の外部にはACアダプタ17があり、商用電源(図示せず)から得た交流を所定の電圧の直流に変換し、筐体13に接続されたプラグ19を介してノートPC10に電力を供給する。筐体13の内部には、図2に示す各種のデバイスが搭載されている。CPU21は、ノートPC10の中枢機能を担う演算処理装置で、OS、BIOS、デバイス・ドライバ、あるいはアプリケーション・プログラムなどを実行する。CPU21は、システム・バスとしてのFSB(Front Side Bus)23、CPU21と周辺機器との間の通信を行うためのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス25、ISAバスに代わるインタフェースであるLPC(Low Pin Count)バス27という3段階のバスを介して各デバイスに接続されて信号の送受を行っている。
FSB23とPCIバス25は、メモリ/PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ29によって連絡されている。CPUブリッジ29は、メイン・メモリ31へのアクセス動作を制御するためのメモリ・コントローラ機能や、FSB23とPCIバス25との間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータ・バッファ機能などを含んだ構成となっている。メイン・メモリ31は、CPU21が実行するプログラムの読み込み領域、処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。ビデオ・カード33は、ビデオ・チップ(図示せず)およびVRAM(図示せず)を有し、CPU21からの描画命令を受けて描画すべきイメージを生成しVRAMに書き込み、VRAMから読み出されたイメージを描画データとしてディスプレイ11に送る。
PCIバス25には、I/Oブリッジ35、CardBusコントローラ37、miniPCIスロット41、Ethernet(登録商標)コントローラ39がそれぞれ接続されている。CardBusコントローラ37は、PCIバス25とPCカード(図示せず)とのデータ転送を制御するコントローラである。CardBusコントローラ37にはCardBusスロット39が接続され、CardBusスロット39にはPCカード(図示せず)が装着される。miniPCIスロット41には、例えば無線LANモジュールが内蔵されたminiPCIカード(図示せず)が装着される。Ethernetコントローラ43は、ノートPC10を有線LANに接続するためのコントローラである。
I/Oブリッジ35は、PCIバス25とLPCバス27とのブリッジ機能を備えている。また、I/Oブリッジ35は、IDE(Integrated Device Electronics)インタフェース機能を備えており、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)47および光学ドライブ49(CDドライブ,DVDドライブ等)が接続される。また、I/Oブリッジ35にはUSBコネクタ45が接続されている。USBコネクタ45にはUSBに対応した各種周辺機器(図示せず)が接続される。LPCバス27には、エンベデッド・コントローラ51、BIOSフラッシュROM53、CMOS−RAM55、I/Oコントローラ57が接続されている。I/Oコントローラ57にはI/Oコネクタ59が接続されている。BIOS−ROM53およびCMOS−RAM55については後述する。
エンベデッド・コントローラ51は、8〜16ビットのCPU、ROM、RAMなどで構成されたマイクロ・コンピュータであり、さらに複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、およびデジタル入出力端子を備えている。エンベデッド・コントローラ51には、それらの入出力端子を介して冷却ファン(図示せず)、温度センサ(図示せず)および電源装置61などが接続されており、PC内部の動作環境の管理に係るプログラムをCPU21とは独立して動作させることができる。電源装置61は、ACアダプタ17、バッテリー・パック(図示せず)、DC−DCコンバータ、およびレギュレータを含む。電源装置61の詳しい構成については後述する。
図3は、本発明の実施の形態にかかるノートPC10の中で、CPU21のパフォーマンス・ステップの制御を実現するデバイスの構成について示すブロック図である。電源装置61の中には、ACアダプタ17もしくはバッテリー・パックによって構成される直流電源101と、CPUに電力を供給するDC−DCコンバータ103、5.0Vシステム負荷115に電力を供給するDC−DCコンバータ105、3.3Vシステム負荷117に電力を供給するDC−DCコンバータ107が含まれる。5.0Vシステム負荷115は、HDD47、光学ドライブ49、USBコネクタ45などを含む。3.3Vシステム負荷117は、CPUブリッジ29、I/Oブリッジ35などを含む。DC−DCコンバータ103から出力された電力は、さらにレギュレータ109によってパルス幅変調が行われ、動作電圧が決定されてCPU21に供給される。ちなみに、パルス幅変調によって動作電圧を決定する技術は、たとえば特開2003−88110号公報などによって既に公知である。
エンベデッド・コントローラ51は、CPU21からの制御信号により、レギュレータ109にCPU21の動作電圧を指定する制御信号を送ることによって、CPU21の動作電圧を設定することが可能である。また、直流電源101からの出力、およびレギュレータ109からの出力には、各々センス抵抗111および113が接続されている。各々のセンス抵抗111および113の両端の電圧は、エンベデッド・コントローラ51のA/D入力端子に入力され、これによってエンベデッド・コントローラ51は各々、ノートPC全体およびCPU21単体に供給される電流値を測定可能である。電流値を測定することにより、ノートPC10全体およびCPU21単体で消費されている電力をリアルタイムに把握することが可能となる。特に、ノートPC10をOSが起動する前にBIOSによる制御で動作させることにより、入出力機器および周辺機器の動作を全て停止し、CPUのバスを介した他の機器および部品へのアクセスをCPU周辺の消費電力の小さい最低限のデバイスに限定した状態を容易に設定できる。この状態で測定されたノートPC10全体の消費電力は、そのままシステム消費電力である。以上の電流測定に係る動作がCPU21とは独立して行われる点も、測定値の正確性を確保する上で好都合である。さらにエンベデッド・コントローラ51は、直流電源101として電力を供給しているのがACアダプタ17であるかバッテリー・パックであるかを把握し、それに応じてノートPC10の動作をAC駆動とバッテリー駆動とで切り替える信号をCPU21に対して送ることも可能である。
ちなみに、図2および3は本実施の形態を説明するために、主要なハードウェアの構成および接続関係を簡素化して記載したに過ぎないものである。ノートPC10を構成するためには、これら以外にも多くのデバイスが使われるが、それらは当業者には周知であるので詳しく言及しない。もちろん、図2および3で記載した複数のブロックを1個の集積回路としたり、逆に1個のブロックを複数の集積回路に分割して構成したりすることも、当業者が任意に選択することができる範囲においては本発明の範囲に含まれる。
図4は、本発明の実施例にかかるノートPC10の、BIOS−ROM53およびCMOS−RAM55が記憶する各種ソフトウェアおよびデータの構成を示す図である。図4(A)に示すBIOS−ROM53は、不揮発性で記憶内容を電気的に書き替え可能なメモリであり、PCの起動および管理に使われるシステムBIOS151、電源管理および温度管理などの各種ユーティリティ153、PCの電源投入時やハードウェアリセット時に実行される自己診断テストであるPOST(Power On Self Test)155、消費電力テスト用にCPUに90%の負荷値をかけるプログラムであるテスト用負荷(90%)157、同様にCPUに各々70%,50%の負荷値をかけるプログラムであるテスト用負荷(70%)159およびテスト用負荷(50%)161、およびHDD47にアクセスするINT13Hハンドラ163などが記憶されている。図4(B)に示すCMOS−RAM55は、ノートPC10の電源を切っても消失しないようにバッテリーでバックアップされたRAMであり、システムBIOSによって操作される各デバイスの設定情報165、および消費電力管理情報167を格納する。
以上で示したノートPC10を構成する各々のデバイス、および当該ノートPCで動作するOSおよびBIOSはACPIおよびスピード・ステップに対応している。ACPIおよびスピード・ステップに対応したハードウェア、OSおよびBIOSを備えたPCであれば、CPU21のパフォーマンス・ステップの制御、およびPC全体およびCPU21単体の消費電力の測定は標準的に装備されている。従って、BIOSおよびエンベデッド・コントローラ51のファームウェアを一部変更するだけで、本発明を実施することが可能である。また、ノートPC10がOSによる制御下で動作しているときは、CPU21にHALT命令が発行されて一時停止している時間とHALT命令から復帰して動作している時間との比率から、CPU21に現在かかっている負荷値をリアルタイムに把握することが可能である。
図5は、ノートPC10を製造後最初に起動したときなどにBIOSで実行される、本実施の形態にかかるシステム電力情報を測定する処理をフローチャートで書き表したものである。図6は、CPU21の負荷値が最高値である場合のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフである。以下、CPU21に対してノートPC10で許容する最大の負荷値を90%として説明する。ノートPC10に電源を投入すると(ブロック201)、システムBIOS151が起動され(ブロック203)、以下BIOSでの動作環境で、まずPOST155が実行される(ブロック205)。POSTの中で、他の装置のテスト(ブロック207)が終了したら、エンベデッド・コントローラ51が、ノートPC10が現在AC駆動であるかバッテリー駆動であるかを判別する(ブロック209)。
ノートPC10が現在AC駆動であると判別された場合、当該ノートPCで動作が可能なCPU21の負荷値の最高値である90%のテスト用負荷157を、CPU21のパフォーマンス・ステップを複数段階で変更しながら実行する(ブロック211)。エンベデッド・コントローラ51はその間、CPU21のパフォーマンス・ステップを変更しつつ、システム消費電力およびCPU21単体の消費電力を測定する。これによって、図6のグラフに示すようなCPU21のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係を把握することが可能である。図6(A)はCPU21単体の消費電力、図6(B)はシステム消費電力について示す。
図7は、CPU21の負荷値が最高値より低い場合のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフおよび表である。ブロック209でノートPC10が現在バッテリー駆動であると判別された場合、バッテリー駆動の状態でそのままCPU21に最高値である90%の負荷値をかけると、バッテリーが消耗している場合やバッテリーの容量が小さい場合などでは過負荷を生じるので望ましくない。そこで、最高値より低い複数の負荷値でCPU21の複数のパフォーマンス・ステップを実行して消費電力を測定し(ブロック213)、そこからCPU21の負荷値が最高値である場合の消費電力を推定する(ブロック215)。ここでは、テスト用負荷(70%)159およびテスト用負荷(50%)161を使用し、測定された消費電力の値を1次式に近似することによって、CPU21の負荷値が90%である場合の消費電力を推定する。
たとえば、CPU21のパフォーマンス・ステップが動作周波数3.20GHz、動作電圧1.3750Vである場合、CPU21の負荷値を70%および50%として、各々103.0Wおよび84.7Wのシステム消費電力が測定できたものとする。システム消費電力のうち、負荷に応じて変動しない分をK(W)、負荷に比例する分をP(W)とすると、以下の式(1)および式(2)が成立する。
Figure 0004410215
Figure 0004410215
式(1)および式(2)を連立方程式として解けば、K=39(W)、P=91.5(W)が導ける。ここから、負荷値が90%である場合のシステム消費電力は、式(3)にこれらのKおよびPの値を代入することによって導ける。
Figure 0004410215
負荷値が90%である場合のシステム消費電力は、推定値が121.3Wであるのに対し、実測値は126.2Wであり、約4%の誤差で近似できている。上記以外のパフォーマンス・ステップの場合についても、同じようにCPU21の負荷値を70%および50%として測定されたシステム消費電力から、負荷値が90%である場合のシステム消費電力を推定した。その結果が図7に示されている。図7(A)は測定値および推定値の比較表であり、図7(B)はそれをグラフで表示したものである。2通りの負荷値から1次式で近似するという最も簡単な方法であっても、その推定値と実測値とを比較すれば、5%以内の誤差で近似できていることがわかる。動作周波数2.40GHz以下では、誤差は1〜2%程度とさらに小さい。もちろん、消費電力を測定する負荷値の数を増やしたり、2次式などのより複雑な近似式を適用したりなどの方法で、近似の精度を向上することもできる。
図5に戻って、測定または推定されたCPU21の負荷値が最高値である場合のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係に基づいて、ノートPC10のシステム消費電力またはCPU21単体の消費電力を特定の制限値以下で動作させる必要がある場合に設定すべきCPUのパフォーマンス・ステップの上限値を導出する(ブロック217)。たとえば図6(B)のグラフに示したような関係が測定された場合に、バッテリー駆動である場合にノートPC10のシステム消費電力の制限値を80W以内とするという要求に対して、CPU21のパフォーマンス・ステップを動作周波数2.37GHz以内に制限すれば要求を達成できることがわかる。従来技術では、ここで特性のバラツキなどによるマージンを約10W程度考慮する必要があるので、システム消費電力70Wに対応する動作周波数2.15GHz以内にパフォーマンス・ステップを制限する必要があったのに対して、本発明ではそのようなマージンを考慮する必要がないので、より高いパフォーマンス・ステップに設定することが可能となることがわかる。
もちろん、CPU21単体の消費電力を特定の制限値以下にする必要がある場合も、同じ方法でパフォーマンス・ステップを導出して制御することが可能である。特に、CPU21の温度はCPU単体の消費電力に強く依存することがわかっているので、CPUの温度を一定値以下に抑えたい場合は、当該温度に対応する消費電力を開発段階で把握していれば、あとはここまでで述べたのと同じ方法でCPU単体の消費電力を当該温度に対応する制限値以下に抑えるパフォーマンス・ステップを導出し、これに基づいて制御することによってCPUの温度を抑制することが可能である。
図8は、パフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフで、特定の消費電力の制限値に対する動作周波数の導出について示す図である。図6(B)のグラフに示した関係で、80Wのシステム消費電力に対応する動作周波数を2.37GHzとして導出したのは、動作周波数2.40GHzでシステム消費電力81.2Wの点305と、動作周波数2.13GHzでシステム消費電力69.3Wの点307とを直線301で結び、この直線上でシステム消費電力80Wに対応する点の動作周波数2.37GHzを導出するという方法による。CPU21の動作周波数に対する消費電力の実際の特性303は、動作周波数に比例する要因と、動作電圧の二乗に比例する要因とを持つため、動作周波数が上昇するにつれて傾き(消費電力の変化率)がやや大きくなる曲線となる。しかし点305と点307との間で動作周波数の上昇に伴う傾きの変化は小さいので、直線301で近似しても実際の特性から大きく外れることはない。また、特定の動作周波数に対する消費電力は、実際の曲線303から導出される値よりも、近似された直線301から導出される値の方が少々大きくなる。このため、近似された直線301で消費電力値からパフォーマンス・ステップを導出しても、消費電力の制限値を超えることはない。もちろん、特性のバラツキなどによるマージンを考慮する従来技術に比べても、バッテリー駆動時の要求まで消費電力を制限しながら、より高いパフォーマンス・ステップに設定することが可能である。
また、CPU21のパフォーマンス・ステップである動作周波数および動作電圧は、通常は数段階〜10数段階程度の数値で設定されることが多いが、基本的には任意の位置に設定可能なものである。特に本発明では、パフォーマンス・ステップを任意の位置に設定できることが望ましい。たとえば図8に示した特性の場合で、CPU21の動作周波数が2.40GHzと2.13GHzの間の値を設定することが不可能である場合は、動作周波数をシステム消費電力80Wに対応する2.37GHzに設定することは当然できない。システム消費電力が80Wの制限値を超えない範囲で動作周波数を設定する必要があるから、このような場合は動作周波数を2.13GHzにせざるを得ない。しかし、従来技術でシステム消費電力を80Wから10Wのマージンを差し引いた70Wを超えない範囲で設定する場合、同じ方法で導出される動作周波数は2.15GHzとなる。つまり、CPU21の動作周波数が2.40GHzと2.13GHzの間の値を設定することが不可能である場合は、従来技術と本発明とで結果的に同じ2.13GHzの動作周波数に設定することとなる。従って、本発明ではパフォーマンス・ステップを任意の値に設定可能としないと、従来技術と本発明とでパフォーマンス・ステップの設定値に差が生じないことになる場合がある。
再び図5に戻って、導出されたCPU21のパフォーマンス・ステップの上限値はBIOSによってCMOS−RAM55にシステム設定情報165として保持される(ブロック219)。また、ここに至るまでの処理で設定されたCPU21の負荷値およびパフォーマンス・ステップの条件と、その条件で測定された消費電力の値のセットも、消費電力管理情報167としてCMOS−RAM55に記憶される(ブロック221)。ここまでで、POST155が終了する。POST155の実行結果に異常がなければ、システムBIOS151はINT13Hハンドラ163を呼び出してHDD47にアクセスし、OSを起動する(ブロック223)。OSの起動により、BIOSでの動作環境は終了する。
起動されたOSは、ACPIの標準的なメソッドの一つである「_PPC」などによって、設定されたパフォーマンス・ステップの上限値をBIOSに照会し、その値を受け取る(ブロック225)。以後、OSによる制御下で動作している状態で、ノートPC10の筐体13に接続されたACアダプタ17のプラグ19が抜かれるなどして、ノートPC10がAC駆動からバッテリー駆動に切り替わるイベントが発生したときには(ブロック227)、CPU21のパフォーマンス・ステップの上限値を設定された値に切り替えればよい。逆に、ノートPC10がバッテリー駆動からAC駆動に切り替わるイベントが発生したときには、CPU21のパフォーマンス・ステップの上限値を元に戻せばよい。このパフォーマンス・ステップの上限値の切り替えも、ACPIおよびスピード・ステップの標準的なメソッドに従って行われる。
なお、ノートPC10でOSが起動される前にオプションとしてシステムBIOS151の設定メニューを表示させることも可能であり(ブロック240)、表示された設定メニューの中で本発明に係るパフォーマンス・ステップの上限値の導出を無効に設定することができる。もちろん、設定メニューを表示させないでそのままOSを起動することも可能である。設定メニューでパフォーマンス・ステップの上限値の導出を無効とした場合、図5でいうブロック209〜221の処理を行わず、BIOSによる一般的なセルフ・テスト(ブロック207まで)だけを行ってOSを起動する。そして、パフォーマンス・ステップの上限値は、従来技術によって、特性のバラツキなどによるマージンを考慮して低めに設定された値となる。テスト用負荷157,159,161を実行するとOSを起動できないなどのような重大なエラーが発生するような場合以外で、パフォーマンス・ステップの上限値の導出を無効とする必要は特にない。
図9は、図5に示したシステム電力情報を測定する処理が既に行われたノートPC10を起動したときにBIOSで実行される処理をフローチャートで書き表したものである。ノートPC10に電源を投入してから、他のデバイスのテストが終了するまでは図5の処理と同一であるので、参照番号を図5と同一とし、説明を省略する。その後、ノートPC10の消費電力のテストが開始される(ブロック409)。ただしここで行われる消費電力のテストは、CMOS−RAM55に消費電力管理情報167として記憶されている前回の測定値の中から特定の1〜2個について、同一条件で再測定するものである。そして同一条件で測定された前回と今回の消費電力の測定値の違いを比較する(ブロック411)。前回と今回の消費電力の測定値の違いが一定値以下で、測定誤差の範囲内とみなせるものであれば、パフォーマンス・ステップと消費電力との関係は特に変化していないものとみなせる。従って、パフォーマンス・ステップの上限値はシステム設定情報165に記憶された前回と同一値として、OSを起動する(ブロック223)。消費電力の測定値の違いが一定値を超えていれば、図5に示したブロック209〜221と同一の処理を行い、パフォーマンス・ステップの上限値を再び導出してから(ブロック413)、OSを起動する(ブロック223)。OSを起動した後の処理も図5と同一であるので、参照番号を図5と同一とし、説明を省略する。
なお、OSが起動される前にオプションとしてシステムBIOS151が表示することが可能である設定メニュー(ブロック440)の中で、図9で示した処理の実行頻度を設定することも可能である。ノートPC10に電源を投入するたびに毎回行うようにしてもよいし、また数日〜数十日に一度程度の実行周期を設定することもできる。実行周期を設定した場合は、図5または図9で示した処理の前回実行日から設定された周期が経過していなければ当該処理を実行せず、BIOSによる一般的なセルフテスト(ブロック207まで)だけを行って、パフォーマンス・ステップの上限値を前回と同一としてOSを起動することとなる。通常、ノートPC10の設置環境の変化およびデバイスの経時劣化は僅かなものであるので、パフォーマンス・ステップの上限値が変化することは少なく、従って実行周期は数十日に一度であっても特に問題はない。
以上、ここまでで述べた実施の形態では、消費電力の制限値に基づいてパフォーマンス・ステップの上限のみを設定してきた。この実施の形態の発展として、システム負荷の変化に対するパフォーマンス・ステップを直接設定することもできる。図10は、システム消費電力の目標値が特定の値Pである場合の、CPU21に対する負荷値とパフォーマンス・ステップとの関係の導出について述べたグラフである。ACPIおよびスピード・ステップの標準的なメソッドには、CPUに対する負荷値をリアルタイムに測定し、当該負荷値に対してCPUのパフォーマンス・ステップを制御する技術が含まれる。この技術に本発明を適用して、より高いパフォーマンス・ステップでCPUを使用することができる。まずは図10(A)で示すように、BIOSによる制御下でCPU21に対する2通りの負荷値T1およびT2、および2通りの動作周波数faおよびfbに対し、各々消費電力を測定し、周波数−消費電力のグラフを作成する。負荷値T1およびT2のそれぞれについて、周波数と消費電力との関係を1次式に近似する。負荷値T1の時の周波数−消費電力の関係を直線T1、負荷T2の時の周波数−消費電力の関係を直線T2とする。
設定すべきシステム消費電力の目標値をPとすると、直線T1で消費電力Pに対応する周波数をf1、直線T2で消費電力Pに対応する周波数をf2とする。そこから、図10(B)で示すように周波数−負荷のグラフを作成する。(負荷T1,周波数f1)の点P1と、(負荷T2,周波数f2)の点P2を結んだ直線Tpが、システム消費電力の目標値Pに対する負荷と動作周波数の関係となる。ノートPC10がOSによる制御下で動作しているときは、前述のようにCPU21に現在掛かっている負荷値をリアルタイムに把握することが可能である。CPU21に現在掛かっている負荷値をTxとすると、図10(B)の直線Tpから、負荷値Txに対応する動作周波数fxにパフォーマンス・ステップを設定できる。これにより、CPU21に掛かっている負荷値から当該CPUのパフォーマンス・ステップをリアルタイムで制御し、消費電力の測定値が目標値を超えていかないようにリアルタイムでパフォーマンス・ステップを制御することが可能である。なお、ここでもシステム消費電力を測定する条件の数、および特性を近似する式の次数などを上げることにより、近似の精度を上げ、より高精度なパフォーマンス・ステップの制御を可能とすることができる。
以上で述べたように、本発明は消費電力を所定の値以下に制御しつつ、CPUのパフォーマンスの低下を抑制する効果が優れている。特に、ノートPCがバッテリー駆動であるときのシステム消費電力に対する要求条件が厳しい場合に、本発明のCPUのパフォーマンスの低下を抑制する効果がより有用であるので、同じCPUであってもより安価で放電電力の小さいバッテリー・パックを採用することができ、ノートPCのコストダウンに貢献することができる。もちろん、バッテリーなどのような電源に係る要因だけでなく、たとえばCPUの発熱などの要因で消費電力を制限する必要が生じた場合にも、本発明の制御方法が適用できることは言うまでもない。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
プロセッサを内蔵した電子機器、特にバッテリーによって動作するものに対して利用可能である。
ノートPCの外形図である。 ノートPCの概略ブロック図である。 CPUのパフォーマンス・ステップの制御を実現するデバイスの構成について示すブロック図である。 BIOS−ROMおよびCMOS−RAMが記憶する各種ソフトウェアの構成を示す図である。 本実施の形態にかかるシステム電力情報を測定する処理のフローチャートである。 CPUの負荷値が最高値である場合のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフである。 CPUの負荷値が最高値より低い場合のパフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフである。 パフォーマンス・ステップと消費電力との関係を示すグラフで、特定の消費電力に対する動作周波数の導出について示す図である。 システム電力情報を測定する処理が既に行われたノートPCを起動したときにBIOSで実行される処理のフローチャートである。 システム消費電力の目標値が特定の値である場合の、CPUに対する負荷値とパフォーマンス・ステップとの関係の導出について述べたグラフである。 ノートPCの消費電力の構成について示す図である。 CPUに対して最大の負荷値がかけられている状態の、CPUの各々のパフォーマンス・ステップに対するノートPCのシステム消費電力のグラフの一例である。
符号の説明
10 ノートPC
13 筐体
21 CPU
51 エンベデッド・コントローラ
53 BIOSフラッシュROM
55 CMOS−RAM
61 電源装置
109 レギュレータ
111,113 センス抵抗
151 システムBIOS
155 POST
157 テスト用負荷(90%)
159 テスト用負荷(70%)
161 テスト用負荷(50%)
167 消費電力管理情報

Claims (20)

  1. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置において消費電力を制御する方法であって、
    前記基本プログラムの動作環境下において所定の負荷値で前記プロセッサを動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定するステップと、
    それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを導出するステップと、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記コンピュータ装置の消費電力を低減させるイベントが発生したときに、前記プロセッサを前記導出されたパフォーマンス・ステップで動作させるステップとを有する消費電力の制御方法。
  2. 前記イベントが前記コンピュータ装置をAC駆動からバッテリー駆動に変更させるときに発行される請求項1記載の制御方法。
  3. 前記イベントが前記コンピュータ装置の温度が上昇したときに発行される請求項1記載の制御方法。
  4. 前記基本プログラムがBIOSプログラムである請求項1記載の消費電力の制御方法。
  5. 前記所定の負荷値のプログラムが前記プロセッサを前記コンピュータ装置において許容される最大消費電力で動作させるプログラムである請求項1記載の制御方法。
  6. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置において消費電力を制御する方法であって、
    前記基本プログラムの動作環境下において前記コンピュータ装置で許容される最大負荷値より小さい複数の負荷値で前記プロセッサを動作させるステップと、
    それぞれの負荷値において複数のパフォーマンス・ステップを設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記プロセッサが前記最大負荷値で動作するときに前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを推定するステップと、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記コンピュータ装置の消費電力を低減させるイベントが発生したときに、前記プロセッサを前記推定されたパフォーマンス・ステップで動作させるステップとを有する消費電力の制御方法。
  7. 前記パフォーマンス・ステップを推定するステップが、前記測定された消費電力を1次式に近似するステップを含む請求項6記載の消費電力の制御方法。
  8. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置において消費電力を制御する方法であって、
    前記基本プログラムの動作環境下において複数の負荷値で前記プロセッサを動作させるステップと、
    それぞれの負荷値において複数のパフォーマンス・ステップを設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能な前記パフォーマンス・ステップと負荷値との関係を推定した推定パフォーマンスを生成するステップと、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記プロセッサの負荷値を測定するステップと、
    前記測定した負荷値と前記推定パフォーマンスに基づいて、前記コンピュータ装置のパフォーマンス・ステップを変更するステップと
    を有する消費電力の制御方法。
  9. コンピュータ装置に搭載されるBIOSプログラムであって、
    パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサに、
    所定の負荷値で前記プロセッサを動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定するステップと、
    それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを導出するステップと
    を実行させるBIOSプログラム。
  10. コンピュータ装置に搭載されるBIOSプログラムであって、
    パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサに、
    複数の負荷値で前記プロセッサを動作させるステップと、
    それぞれの負荷値において複数のパフォーマンス・ステップを設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能な前記パフォーマンス・ステップと負荷値との関係を推定した推定パフォーマンスを生成するステップと
    を実行させるBIOSプログラム。
  11. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置であって、
    前記プロセッサに、
    前記基本プログラムの動作環境下において所定の負荷値で前記プロセッサを動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定するステップと、
    それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを導出するステップとを実行させるプログラムを記憶した不揮発性半導体メモリと、
    前記プロセッサに、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記コンピュータ装置の消費電力を低減させるイベントが発生したときに、前記プロセッサを前記導出されたパフォーマンス・ステップで動作させるステップを実行させるプログラムを記憶した記録媒体と
    を有するコンピュータ装置。
  12. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置であって、
    前記プロセッサに、
    前記基本プログラムの動作環境下で複数の負荷値で前記プロセッサを動作させるステップと、
    それぞれの負荷値において複数のパフォーマンス・ステップを設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能な前記パフォーマンス・ステップと負荷値との関係を推定した推定パフォーマンスを生成するステップとを実行させるプログラムを記憶した不揮発性半導体メモリと、
    前記プロセッサに、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記プロセッサの負荷値を測定するステップと、
    前記測定した負荷値と前記推定パフォーマンスに基づいて、前記コンピュータ装置のパフォーマンス・ステップを変更するステップとを実行させるプログラムを記憶した記録媒体と
    を有するコンピュータ装置。
  13. 基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置であって、
    パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサと、
    前記基本プログラムの動作環境下において所定の負荷値で前記プロセッサを動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定する測定手段と
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを導出する導出手段と、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記コンピュータ装置の消費電力を低減させるイベントが発生したときに、前記プロセッサを前記導出されたパフォーマンス・ステップで動作させる制御手段と
    を有するコンピュータ装置。
  14. 前記測定手段が、前記プロセッサ単体の消費電力を測定する請求項13記載のコンピュータ装置。
  15. 前記コンピュータ装置を起動するときに、前記コンピュータ装置の入出力装置の動作が停止した状態で、前記測定手段が前記コンピュータ装置の消費電力を測定する請求項13記載のコンピュータ装置。
  16. 前記基本プログラムの動作環境下において前記コンピュータ装置を起動するときに前記パフォーマンス・ステップの導出を行うか否かについてユーザの選択を入力させる入力手段をさらに有する請求項15記載のコンピュータ装置。
  17. 前記パフォーマンス・ステップの導出を最初に行ったときに測定された特定のパフォーマンス・ステップにおける前記コンピュータ装置の消費電力を記憶する不揮発性記憶手段をさらに有し、
    その後前記コンピュータ装置を起動するときに、前記基本プログラムの動作環境下で、前記不揮発性記憶手段に記憶された前記特定の負荷およびパフォーマンスにおける前記コンピュータ装置の消費電力を再び測定し、前記不揮発性記憶手段に記憶された消費電力と前記再び測定された消費電力との差が一定値以下であることを確認する請求項15記載のコンピュータ装置。
  18. 基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置であって、
    パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサと、
    前記基本プログラムの動作環境下において複数の負荷値で前記プロセッサを動作させ、それぞれの負荷値において複数のパフォーマンス・ステップを設定し、それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定する測定手段と、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させることが可能な前記パフォーマンス・ステップと負荷値との関係を推定した推定パフォーマンスを生成する生成手段と、
    前記オペレーティング・システムの動作環境下において前記プロセッサの負荷値を測定する測定手段と、
    前記測定した負荷値と前記推定パフォーマンスに基づいて、前記コンピュータ装置のパフォーマンス・ステップを変更する変更手段と
    を有するコンピュータ装置。
  19. パフォーマンス・ステップの設定が可能なプロセッサを有し、基本プログラムおよびオペレーティング・システムで動作するコンピュータ装置において消費電力を制御する方法であって、
    オペレーティング・システムの動作環境下で前記コンピュータ装置を前記基本プログラムの動作環境に相当する消費電力状態に維持するステップと、
    前記消費電力が維持されたオペレーティング・システムの動作環境下において所定の負荷値で前記プロセッサを動作させながら複数のパフォーマンス・ステップに設定するステップと、
    それぞれのパフォーマンス・ステップに対応する前記コンピュータ装置の消費電力を測定するステップと、
    前記測定された消費電力に基づいて前記コンピュータ装置を特定の消費電力で動作させるパフォーマンス・ステップを導出するステップと、
    前記消費電力状態が維持されたオペレーティング・システムの動作環境を通常のオペレーティング・システムの動作環境に変更し、前記コンピュータ装置の消費電力を低減させるイベントが発生したときに、前記プロセッサを前記導出されたパフォーマンス・ステップで動作させるステップとを有する消費電力の制御方法。
  20. 前記消費電力状態に維持するステップが、前記コンピュータ装置の全ての入出力装置および周辺装置の動作を停止し、前記コンピュータ装置へのユーザからの操作の受け付けを禁止し、前記コンピュータ装置外部からのイベントの発生を禁止し、前記プロセッサのマルチ・タスクでの動作を禁止するステップを含む請求項19記載の制御方法。


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