JP7233513B1 - 情報処理装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能を発揮しながら消費電力の浪費を抑えることができる情報処理装置および制御方法を提供する。【解決手段】定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサと、プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、消費電力が、プロセッサの現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、プロセッサの最大電力をより低い電力に低下させ、プロセッサの動作状況に基づいて当該プロセッサの電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するモード遷移確認処理を実行するモード設定部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置および制御方法に関し、例えば、消費電力の制御に関する。
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの情報処理装置は、各種の演算処理を実行するプロセッサを備える。一般に、プロセッサの電力消費量は情報処理装置の電力消費量の多くを占め、要求される処理に応じて異なりうる。プロセッサには、定格電力が異なる複数段階の電力制御モードを有し、動作状況に応じていずれか一段階の電力制御モードを定め、定めた電力制御モードに従って動作するものがある。
例えば、特許文献1に記載の情報処理装置は、少なくとも第1の電力制御モードと第2の電力制御モードのいずれかを取り得るプロセッサと、当該プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、自装置の温度を制御する温度制御部とを備える。電力制御部は、プロセッサの電力制御モードが第2の電力制御モードである場合、プロセッサの消費電力が第1基準電力を超える期間が第1期間以上となるとき、第1の電力制御モードに変更し、プロセッサの電力制御モードが第1の電力制御モードである場合、プロセッサの消費電力が第2基準電力以下になる期間が第2期間以上となるとき、第2の電力制御モードに変更する。
特許6767548号公報
一般的にプロセッサの処理量が多いほど消費電力が多くなる傾向がある。そのため、多くの処理量が要求される場合には、定格電力が多い電力制御モードが用いられる。定格電力が多い電力制御モードを用いることで、処理量の増加にも対応できる反面、処理量が有効に活用されずに電力が浪費されることがある。情報処理装置に交流電力が供給されない場合には、情報処理装置に備わるバッテリから供給される直流電力が消費される。その場合には、消費電力を抑制し、長時間の稼働が望まれることがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本実施形態の一態様に係る情報処理装置は、定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、前記消費電力が、前記プロセッサの現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、前記プロセッサの最大電力をより低い電力に低下させ、前記プロセッサの動作状況に基づいて当該プロセッサの電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するモード遷移確認処理を実行するモード設定部と、を備える。
上記の情報処理装置において、前記モード設定部は、前記モード遷移確認処理において、前記プロセッサの動作状況として、所定の判定期間において当該プロセッサの動作の活性が所定の基準値よりも高いとき、前記上位の電力制御モードに遷移させ、前記判定期間において当該プロセッサの動作の活性が所定の基準値以下であるとき、前記上位の電力制御モードに遷移させなくてもよい。
上記の情報処理装置は、電源から供給される供給電力に基づき動作電力を前記プロセッサに供給する電力供給部を備え、前記モード設定部は、外部電源から電力が供給されず、前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、前記モード遷移確認処理を実行し、外部電源から電力が供給され、前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、前記モード遷移確認処理を実行せずに電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させてもよい。
上記の情報処理装置において、前記プロセッサが定常的に消費できる最大電力は、定格電力が大きい電力制御モードほど大きく、前記モード設定部は、前記モード遷移確認処理において、前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、現在の電力制御モードにおける最大電力を、より低い電力として当該電力制御モードの定格電力に低下させてもよい。
上記の情報処理装置において、前記モード設定部は、前記プロセッサが瞬間的に消費できる電力の最大値である瞬間最大電力を設定し、前記瞬間最大電力は、前記最大電力より大きくてもよい。
上記の情報処理装置において、前記モード設定部は、前記プロセッサの性能と消費電力の節約とのバランスを示す制御パラメータを設定し、定格電力が大きい電力制御モードに係る前記制御パラメータほど、前記プロセッサの消費電力の節約よりも性能が重視されることを示してもよい。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本実施形態の他の態様に係る制御方法は、定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサと、前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、モード設定部と、を備える情報処理装置における制御方法であって、前記モード設定部が、前記消費電力が、前記プロセッサの現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、前記プロセッサの最大電力をより低い電力に低下させるステップと、前記プロセッサの動作状況に基づいて当該プロセッサの電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するステップと、を含むモード遷移確認処理を実行する。
本発明の実施形態によれば、性能を発揮しながら消費電力の浪費を抑えることができる。
本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す平面図である。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す概略ブロック図である。 モード遷移確認処理の例を示す説明図である。 本実施形態に係る電力制御テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係るモード遷移テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係る設定画面の例を示す図である。 本実施形態に係るモード設定処理の例を示すフローチャートである。 モード設定処理による性能評価結果の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る情報処理装置1の内部構成例について説明する。以下の説明では、主に情報処理装置1がPCである場合を例にする。情報処理装置1は、ノートブック型、デスクトップ型を問わず、いかなる形態のPCであってもよい。情報処理装置1は、PCに限られず、タブレット端末装置、スマートフォン、などとして構成されてもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例を示す平面図である。図1は、情報処理装置1の筐体BDの内部を模式的に示す。筐体BDの内部には、マザーボードMB、記憶媒体23、オーディオシステム24、バッテリ34および冷却部35が配置されている。
マザーボードMBには、プロセッサ11、ビデオサブシステム13、チップセット21、BIOS(Basic Input Output System)メモリ22、エンベデッドコントローラ31および電源回路33が設置されている。
冷却部35は、放熱ファン351、ヒートパイプ352および温度センサ353を備える。放熱ファン351とヒートパイプ352は、熱拡散装置の例に相当する。
放熱ファン351は、フィン(羽)を回転させるモータを備え、吸気口81から空気を筐体BD内に流入させる。流入された空気はヒートパイプ352と熱交換されたうえで、排気口83から筐体BDの外に排出される。放熱ファン351の動作は、電力制御部202(後述)により温度センサ353が検出した温度に基づいて制御されうる。
ヒートパイプ352は、金属により形成された管と、当該管の内部に封入された作動流体およびウィックとを有する熱伝達部材である。管の材質としては、銅またはアルミニウムなどを用いることができる。作動流体としては、水などを用いることができる。ウィックとしては、多孔質材などを用いることができる。ウィックには、液相の作動流体に毛管力を発生させる細孔が形成されている。
ヒートパイプ352は蒸発部および凝縮部を有する。ヒートパイプ352の蒸発部は例えばプロセッサ11において発生した熱を取り入れることができるように、プロセッサ11に近接または当接するようにして設けられる。ヒートパイプ352の凝縮部は、放熱ファン351の近傍において備えられる。
ヒートパイプ352の蒸発部では、プロセッサが発した熱を受け取ることにより作動流体を蒸発させる。蒸発部では、作動流体の蒸発により圧力が高まるため、気相の作動流体が凝縮部に向けて移動する。凝縮部では、放熱ファン351によって生じる気流により、作動流体の熱が奪われる。作動流体の熱を奪った気流は、排気口83から筐体BDの外部に排出される。
凝縮部において熱を奪われた作動流体は、凝縮して液相となる。液相となった作動流体は、ウィックに形成された細孔を通じて、毛管力によって蒸発部に向けて流動する。蒸発部に到達した液相の差動流体は、再びプロセッサ11から熱を受け取って蒸発する。以降は、上記の現象が繰り返される。
このようにして、ヒートパイプ352を備える冷却部35によりプロセッサ11を冷却することができる。
温度センサ353は、温度を検出し、検出した温度を示す温度信号をエンベデッドコントローラ31に出力する。温度センサ353は、ヒートパイプ352の蒸発部に相当する部位の温度を検出することができる位置に設けられる。温度センサ353が検出する温度は、概ねプロセッサ11の温度に相当する。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置1は、プロセッサ11と、メインメモリ12と、ビデオサブシステム13と、ディスプレイ14と、チップセット21と、BIOSメモリ22と、記憶媒体23と、オーディオシステム24と、WLANカード25と、USBコネクタ26と、エンベデッドコントローラ31と、入力部32と、電源回路33と、バッテリ34と、冷却部35(放熱ファン351、温度センサ353を含む)とを備える。
プロセッサ11は、ソフトウェア(プログラム)に記述された命令で指示される種々の演算処理を実行する。プロセッサ11が実行する処理には、ディスプレイ14への表示情報に表示させる処理(典型的には、文字、図形、模様などの描画処理)が含まれる。プロセッサ11には、例えば、1個または複数のCPUが含まれる。プロセッサ11には、1個または複数のGPU(Graphic Processing Unit)が含まれてもよい。1個のCPUは、GPUと同一のコアに形成されてもよいし、別個のコアで形成されてもよい。CPUは、情報処理装置1全体の動作を制御する。CPUは、例えば、OS、BIOS、アプリケーションプログラム(本願では、「アプリ」と呼ぶこともある)など、ソフトウェアに基づく処理を実行する。なお、ソフトウェアに記述された命令で指示される処理を実行することを、「ソフトウェアを実行する」と呼ぶことがある。GPUは、主に実時間画像処理、その他の並列演算処理を担うプロセッサである。GPUは、CPUの負荷を分担することがある。
メインメモリ12は、プロセッサ11の実行プログラムの読み込み領域として、または、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。実行プログラムには、OS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリ等が含まれる。
ビデオサブシステム13は、画像表示に関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含む。ビデオコントローラは、プロセッサ11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むとともに、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、ディスプレイ14に表示情報を示す表示データとして出力する。プロセッサ11にGPUが含まれる場合には、そのGPUがビデオサブシステム13として機能してもよい。その場合には、ビデオサブシステム13は、プロセッサ11と一体に構成されてもよい。
ディスプレイ14は、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づく表示画面を表示する。ディスプレイ14は、例えば、OLEDディスプレイである。OLEDは、有機ELとも呼ばれる。OLEDディスプレイは、複数の画素が基板に二次元配列してなり、個々の画素は、有機化合物を材料として用いられた発光ダイオードで構成される。表示情報は、画素ごとの色彩の分布で表現される。色彩は、色調と輝度を要素とする。表示情報をなす文字、記号、図形、輪郭などは輝度で表現される。一般に輝度が高い部位ほど画素による発熱量が多い。
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バスなどのコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。例えば、複数のデバイスとして、後述するBIOSメモリ22と、記憶媒体23と、オーディオシステム24と、WLANカード25と、USBコネクタ26と、エンベデッドコントローラ31とが含まれる。
BIOSメモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable ProgrammableRead Only Memory)やフラッシュROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOSおよびエンベデッドコントローラ31などを制御するためのシステムファームウェアなどを記憶する。
記憶媒体23は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid Stage Drive)、などを含んで構成される。例えば、記憶媒体23は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリおよび各種データを記憶する。
オーディオシステム24は、マイクロホンとスピーカ(図示せず)が接続され、音声データの記録、再生および出力を行う。なお、マイクロホンとスピーカは、例えば、情報処理装置1に内蔵されてもよいし、情報処理装置1とは別体であってもよい。
WLAN(Wireless Local Area Network)カード25は、ワイヤレス(無線)LANにより、ネットワークに接続して、データ通信を行う。WLANカード25は、例えば、ネットワークからのデータを受信した際に、データを受信したことを示すイベントトリガを発生する。
USBコネクタ26は、USBを利用した周辺機器類を接続するためのコネクタである。
入力部32は、例えば、キーボードや、タッチパッドなど、ユーザの操作による外力を検出し、検出した外力に応じた操作信号をエンベデッドコントローラ31に出力する入力デバイスを備える。入力部32は、ディスプレイ14(図1)に重畳したタッチセンサとして構成されてもよい。
電源回路33は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、AC/DCアダプタなどを備える。例えば、電源回路33は、ACアダプタ(図示せず)などの外部電源から供給される電力の交流電力の電圧、または、外部電源から電力が供給されない場合には、バッテリ34から供給される直流電力の電圧を、情報処理装置1を動作させるために必要な複数種類の電圧に変換する。また、電源回路33は、エンベデッドコントローラ31からの制御に基づいて、情報処理装置1の各部に電力を供給し、電力供給部として機能する。電源回路33は、自器への外部電源からの交流電力の供給の有無を判定し、外部電源からの電力の供給の有無を示す電力供給情報を制御部200(後述)に出力してもよい。
バッテリ34は、例えば、リチウムイオンバッテリ等の二次電池を備える。バッテリ34は、情報処理装置1に外部電源から電力が供給されている場合に、電源回路33を経由して充電される。バッテリ34は、情報処理装置1に外部電源から電力が供給されていない場合に、電源回路33を経由して蓄積した電力を情報処理装置1の動作電力として供給する。
エンベデッドコントローラ(EC:Embedded Controller)31は、情報処理装置1のシステムの状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視して制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。エンベデッドコントローラ31は、CPU、ROM、RAM、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマおよびデジタル入出力端子(図示せず)を備える。エンベデッドコントローラ31のデジタル入出力端子には、例えば、入力部32、電源回路33、放熱ファン351などが接続されており、エンベデッドコントローラ31は、これらの動作を制御可能とされている。
また、エンベデッドコントローラ31は、チップセット21を経由してプロセッサ11のクロック周波数の変更等の制御を行うことができる。
情報処理装置1は、ハードウェアとソフトウェアを含んで構成されるコンピュータシステムを備える電子機器とみなすこともできる。コンピュータシステムをなすハードウェアには、少なくともプロセッサ11、メインメモリ12、ビデオサブシステム13、チップセット21およびエンベデッドコントローラ31が含まれる。コンピュータシステムをなすソフトウェアには、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティなどの各種プログラムとそれらの動作パラメータ等を格納したデータなどが含まれる。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置1は、制御部200と記憶部210とを備える。上記のハードウェアの一部、例えば、プロセッサ11、チップセット21およびエンベデッドコントローラ31のいずれか1つ、または、いずれかの組み合わせは、上記プログラムに記述された指令で示される処理を実行して、制御部200と記憶部210の機能を実現する。制御部200は、電力制御部202と、モード設定部204とを備える。
電力制御部202は、プロセッサ11の消費電力と温度センサ353が検出した温度に基づいて、プロセッサ11の消費電力を制御する。
一般に、プロセッサ11の消費電力が大きいほど処理能力が高くなり、発熱量が多くなる。プロセッサ11の処理能力の制御パラメータには、第1制限電力と第2制限電力が含まれる。第1制限電力は、定格電力に相当するパラメータであり、PL1(Power Limit 1)または長時間制限電力(Long Term Power Limit)と呼ばれることがある。定格電力は、消費電力の移動平均値が一時的にこの値を超えることを許容するが、定常的に(例えば、数秒~数十秒以上継続して)この値を超えることを制限するための閾値である。移動平均における窓長(消費電力の移動平均に係る観測期間)は、典型的には、例えば、1~10s程度である。第2制限電力は、消費電力の移動平均値が、この値を越えることを制限するための閾値である。第2制限電力は、最大電力に相当するパラメータであり、PL2(Power Limit 2)または短時間制限電力(Short Term Power Limit)と呼ばれることがある。第2制限電力は、プロセッサ11の継続的な消費電力の上限に相当する。記憶部210には、電力制御モードごとの制御パラメータを示す電力制御テーブルが記憶される。電力制御テーブルの具体例については、後述する。
電力制御部202は、消費電力の移動平均値が定格電力以下となるようにプロセッサ11の消費電力を制御する。電力制御部202は、プロセッサ11の消費電力を監視し、消費電力が定格電力を超える時間が所定の基準継続時間τ(例えば、0.2~1秒)以上継続するとき、消費電力の移動平均値が定格電力以下となるまでプロセッサ11の消費電力を減少させる。一般に、プロセッサ11の消費電力は、動作電圧が高いほど高くなり、クロック周波数が高いほど高くなり、または、スロットリング率が高いほど高くなる。電力制御部202は、動作電圧、クロック周波数およびスロットリング率のいずれか1項目、または、いずれかの組み合わせをプロセッサ11に設定することで、プロセッサ11の消費電力を制御できる。スロットリング率とは、所定の周期ごとに動作状態と停止状態を交互に切り替える場合(スロットリング、間欠動作)における、その周期における動作状態の期間の比率(デューティ比)に相当する。
電力制御部202は、予め設定された温度と放熱ファン351の動作量との対応関係を用いて温度センサ353から入力される温度信号に示される温度に基づいて放熱ファン351の動作量を定める。但し、動作量は、その動作量に対応する騒音レベルが所定の騒音レベルを超えないように定める。電力制御部202は、モード設定部204が定めた電力制御モードに対応する騒音レベル、または、その騒音レベルに対応する動作量を放熱ファン351の制御に用いてもよい。
プロセッサ11は、TCC(Thermal Control Circuit;温度制御回路)を備えてもよい。TCCは、温度センサ353から入力される温度信号に示される温度を監視する。TCCは、負荷が増加して検出された温度が所定の目標温度よりも上昇するときに、動作周波数および動作電圧の低下や、間欠動作を行って温度の上昇を抑制するように動作を制御する。目標温度は、電力制御モードごとに予め定義されてもよい。TCCは、モード設定部204が定めた電力制御モードに対応する目標温度を温度制御に用いてもよい。
モード設定部204は、プロセッサ11の電力制御モードとして、予め設定された複数段階の電力制御モードのうち、1段階の電力制御モードを選択する。電力制御モードは、プロセッサ11の電力制御特性に相当し、制御パラメータをもって定義される。即ち、複数の電力制御モード間で第1制限電力と第2制限電力の組が異なる。より第1制限電力が大きい電力制御モードに対しては、より大きい第2制限電力が設定される。プロセッサ11は、モード設定部204が選択した電力制御モードに係る制御パラメータに従って動作する。
モード設定部204は、例えば、入力部32から入力される操作信号で指示される電力制御モードに従って、プロセッサ11を動作させる。モード設定部204は、所定の設定画面をディスプレイ14に表示させてもよい。モード設定部204は、例えば、設定画面を示す表示データをディスプレイ14に出力する。設定画面は、複数の電力制御モードのうち1通りの選択を案内する画面である。設定画面には、自動モード(Auto mode)が案内されてもよい。自動モードは、プロセッサ11の消費電力の変化傾向に基づいて複数段階の電力制御モードのいずれか1段階を、電力制御部202が選択する動作モードである。モード設定部204は、入力部32から自動モードを示す操作信号が入力されるとき、自動モードのもとで、プロセッサ11の消費電力の変化傾向に基づいてプロセッサ11の電力制御モードを定める。モード設定部204には、予め自動モードが設定されてもよい。
自動モードでは、モード設定部204は、プロセッサ11の消費電力が、現在の電力制御モードよりも第1制限電力がより大きい上位の電力制御モードへの遷移条件(本願では、「格上げ条件」と呼ぶことがある)を満足するとき、現在の電力制御モードを、遷移先とする上位の電力制御モードに変更する。
モード設定部204は、プロセッサ11の消費電力が、現在の電力制御モードよりも第1制限電力がより小さい下位の電力制御モードへの遷移条件(本願では、「格下げ条件」と呼ぶことがある)を満足するとき、プロセッサ11の電力制御モードを、遷移先とする下位の電力制御モードに変更する。モード設定部204は、変更した電力制御モードを示す電力制御モード情報を電力制御部202に出力する。
記憶部210には、遷移先とする電力制御モードへの遷移条件を示すモード遷移テーブルを予め記憶させておく。モード設定部204は、モード遷移テーブルを参照して、その時点までのプロセッサ11の消費電力が満足する遷移条件を特定する。なお、プロセッサ11の消費電力が複数の遷移条件を満足する場合、モード設定部204は、格下げ条件よりも、格上げ条件を優先して採用する。複数の格上げ条件を満足する場合、モード設定部204は、現在の電力制御モードよりも1段階上位の電力制御モードを遷移先とする格上げ条件を、他の格上げ条件よりも優先して選択する。ここで、上位の電力制御モードとは、第1制限電力(定格電力)がより多い電力制御モードを意味する。複数の格下げ条件を満足する場合、モード設定部204は、現在の電力制御モードよりも1段階下位の電力制御モードを遷移先とする格下げ条件を他の格下げ条件よりも優先して選択する。下位の電力制御モードとは、第1制限電力(定格電力)がより少ない電力制御モードを意味する。
本実施形態では、モード設定部204は、格上げ条件を満足すると判定するとき、直ちに、より上位の電力制御モードに遷移させず、その時点から所定の判定期間(例えば、数s~十数s)、プロセッサ11の第2制限電力を現在の電力制御モードの第2制限電力よりも低い電力である低電圧値に定める。この低電圧値は、例えば、現在の電力制御モードの第1制限電力と等しい値であってもよい。
モード設定部204は、判定期間におけるプロセッサ11の動作状態に基づいて、プロセッサ11の電力制御モードを上位の電力制御モードに変更するか否かを判定する。モード設定部204は、判定期間におけるプロセッサ11の動作の活性(Activity)が所定の活性の基準値よりも高いとき上位の電力制御モードに変更し、その基準値以下であるとき電力制御モードを変更しないと判定する。動作の活性とは、本実施形態では、その動作が活発な度合い、または、その度合いを定量化した数値を指す。活性を定量的に示す数値として、例えば、プロセッサ11の消費電力の第2制限電力に対する比率、プロセッサ使用率(例えば、CPU使用率)など、設定した制御パラメータで実現可能な性能に対して現実に発揮される性能を示す数値を利用することができる。モード設定部204は、プロセッサ11から通知される消費電力またはプロセッサ使用率の情報を取得することができる。よって、プロセッサ11の消費電力が一時的に格上げ条件を満足しても、上位の電力制御モードへの変更が、プロセッサ11の動作の活性が高いときに限定される。上位の電力制御モードで供給される電力が空費されることが回避されるので、長期間における消費電力を抑制することができる。なお、以下の説明では、判定期間においてプロセッサ11の第2制限電力をその時点の電力制御モードに所定の第2制限電力よりも低い低電圧値に定め、プロセッサ11の活性に基づいて電力制御モードの変更の要否を判定する処理を「モード遷移確認処理」と呼ぶことがある。
図4は、モード遷移確認処理の例を示す説明図である。図示の例では、プロセッサ11の電力制御モードが、低騒音モード(Q:Quiet)、バランスモード(B:Balance)および高性能モード(P:Performance)の順に変更される。縦軸は、最大電力を示す。縦軸に示すPL1q、PL1b、PL1pは、それぞれ低騒音モード(Q)、バランスモード(B)および高性能モード(P)の定格電力を示し、その順に多くなる。PL2q、PL2b、PL2pは、それぞれ低騒音モード(Q)、バランスモード(B)および高性能モード(P)の最大電力を示し、その順に多くなる。
横軸は、時刻を示す。時刻t11は、プロセッサ11が低騒音モード(Q)で動作を開始する時刻である。このとき、電力制御部202は、プロセッサ11の第2制限電力をPL2qと設定し、第1制限電力をPL1qと設定する。その後、モード設定部204が、プロセッサ11の時刻t12以降の消費電力がバランスモード(B)への格上げ条件を満足すると判定するとき、モード遷移確認処理を開始する。バランスモード(B)の格上げ条件は、例えば、継続時間T12以上継続して消費電力の移動平均値Powerが所定の消費電力の基準値SP12(後述)以上となることである。基準値SP12は、例えば、第1制限電力PL1qから所定の範囲内の実数値である。
時刻t13は、時刻t12から継続時間T12経過後の時刻である。この時点において、モード設定部204は、モード遷移確認処理を開始する。モード設定部204は、現在の電力制御モードである低騒音モード(Q)での第2制限電力PL2qを、より低い低電力値として第1制限電力PL1qと等しい値に変更する。モード設定部204は、時刻t12を起点とし、時刻t21を終点とする判定期間Δ12におけるプロセッサ11の動作の活性として、例えば、プロセッサ11の平均使用率が所定の基準値以上よりも高いか否かを判定する。モード設定部204は、高いと判定するとき、プロセッサ11の電力設定モードをバランスモード(B)に変更する。このとき、プロセッサ11の第2制限電力がPL1qからPL2qに変更され、第1制限電力はPL1qからPL1bに変更される。なお、モード設定部204は、判定期間Δ12におけるプロセッサ11の動作の活性が所定の基準値未満である場合には、プロセッサ11の電力設定モードを低騒音モード(Q)のまま維持する。
時刻t21は、プロセッサ11がバランスモード(B)で動作を開始する時刻である。その後、モード設定部204が、プロセッサ11の時刻t22以降の消費電力が高性能モード(P)への格上げ条件を満足すると判定するとき、モード遷移確認処理を開始する。高性能モード(P)の格上げ条件は、例えば、継続時間T23以上継続して消費電力の移動平均値Powerが所定の消費電力の基準値SP23(後述)以上となることである。基準値SP23は、例えば、定格電力PL1bから所定の範囲内であって、基準値SP12よりも大きい実数値である。
時刻t23は、時刻t22から継続時間T23経過後の時刻である。この時点において、モード設定部204は、確認処理を開始する。モード設定部204は、現在の電力制御モードであるバランスモード(B)での第2制限電力PL2bを、より低い低電力値として第1制限電力PL1bと等しい値に変更する。モード設定部204は、時刻t23を起点とし、時刻t31を終点とする判定期間Δ23におけるプロセッサ11の動作の活性として、例えば、プロセッサ11の平均使用率が所定の基準値以上よりも高いか否かを判定する。この基準値は、低騒音モード(Q)からバランスモード(B)へのモード遷移に係る確認処理における基準値と共通であってもよいし、独立であってもよい。モード設定部204は、高いと判定するとき、プロセッサ11の電力設定モードを高性能モード(P)に変更する。このとき、プロセッサ11の第2制限電力は、PL1qからPL2pに変更され、第1制限電力は、PL1bからPL1pに変更される。よって、時刻t31においてプロセッサ11は高性能モード(P)で動作を開始する。なお、モード設定部204は、判定期間Δ23におけるプロセッサ11の動作の活性が所定の基準値未満である場合には、プロセッサ11の電力設定モードをバランスモード(B)のまま維持する。
なお、モード設定部204は、プロセッサ11の消費電力が格上げ条件を満足するとき、外部電源から電源回路33に電力が供給されない場合にはモード遷移確認処理を実行し、外部電源から電源回路33に交流電力が供給される場合には、モード遷移確認処理を実行せずに、上位の電力制御モードに変更してもよい。この構成によれば、電源回路33に外部電源から電力が供給されない場合は、バッテリ34に蓄積される電力が消費される。よって、第1制限電力がより大きい電力制御モードへの遷移を抑制しないか否かを設定することで、外部電源から電力が供給されない場合におけるバッテリ34の寿命の重視と、外部電源から電力が供給される場合における性能の重視とが使い分けられる。モード設定部204は、電源回路33から入力される電力供給情報に基づいて外部電源から電力が供給されるか否かを判定することができる。
次に、本実施形態に係る電力制御テーブルの例について説明する。図5は、本実施形態に係る電力制御テーブルの例を示す図である。図5に例示される電力制御テーブルは、3段階の電力制御モードとして、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)および高性能モード(P)のそれぞれについて制御パラメータを示す。電力制御部202は、電力制御テーブルを参照し、モード設定部204から入力される電力制御モード情報に示される電力制御モードに対応する制御パラメータを特定することができる。例示される制御パラメータには、上記の第1制限電力PL1と第2制限電力PL2の他、騒音上限と目標温度が含まれる。
低騒音モード(Q)は、電力の節約または放熱ファン351の動作による騒音レベルの低減を重視した電力制御モードである。低騒音モード(Q)に係る目標温度はTEM1、騒音上限はSND1、第1制限電力PL1は、PL1q、第2制限電力PL2は、PL2qと設定されている。
バランスモード(B)は、電力の節約または騒音レベルの低減とプロセッサ11の性能とのバランスを重視した電力制御モードである。バランスモード(B)に係る目標温度はTEM2、騒音上限はSND2、第1制限電力PL1は、PL1b、第2制限電力PL2は、PL2bと設定されている。
高性能モード(P)は、プロセッサ11の性能を重視した電力制御モードである。高性能モード(P)に係る目標温度はTEM3、騒音上限はSND3、第1制限電力PL1は、PL1p、第2制限電力PL2は、PL2pと設定されている。
目標温度は、第1制限電力が多い電力制御モードほど高くなる。即ち、TEM1<TEM2<TEM3となる。
騒音上限は、第1制限電力が多い電力制御モードほど高くなる。即ち、SND1<SND2<SND3となる。
第2制限電力は、第1制限電力が多い電力制御モードほど多くなる。即ち、PL2q<PL2b<PL2pとなる。
次に、本実施形態に係るモード遷移テーブルの例について説明する。図6は、本実施形態に係るモード遷移テーブルの例を示す図である。図6に例示されるモード遷移テーブルは、遷移条件として、高性能モード(P)への格上げ条件、バランスモード(B)への格上げ条件、低騒音モード(Q)への格下げ条件、バランスモード(B)への格下げ条件が記述されている。遷移条件は、消費電力の状態と継続時間で定義されている。例えば、第2行に記述の高性能モード(P)への格上げ条件として、消費電力の状態としてプロセッサ11の消費電力の移動平均値Powerが消費電力の基準値SP23以上となる状態が継続時間T23以上継続することが示される。
高性能モード(P)への格上げ条件に係る基準値SP23は、バランスモード(B)への格上げ条件に係る基準値SP12より大きい実数値となる。基準値SP23は、バランスモード(B)での定格電力PL1bより大きい実数値となりうる。基準値SP12は、低騒音モード(Q)での定格電力PL1qより大きい実数値となりうる。継続時間T23は、継続時間T12と共通であってもよいし、独立であってもよい。
個々の格上げ条件には、モード遷移確認処理に係る判定期間を関連付けて設定されてもよい。高性能モード(P)、バランスモード(B)への格上げ条件には、それぞれ判定期間Δ23、Δ12が設定されている。判定期間Δ23、Δ12は共通であってもよいし、独立であってもよい。モード設定部204は、モード遷移テーブルを参照し、プロセッサ11の消費電力が満足する遷移条件を特定し、特定した遷移条件に対応する判定期間をさらに特定することができる。
低騒音モード(Q)への格下げ条件に係る基準値SP21は、バランスモード(B)への格下げ条件に係る基準値SP32より小さい実数値となる。基準値SP21は、低騒音モード(Q)での定格電力PL1qより小さい実数値となりうる。基準値SP32は、バランスモード(B)での定格電力PL1bより小さい実数値となりうる。継続時間T21は、継続時間T32と共通であってもよいし、独立であってもよい。継続時間T23、12を、それぞれT32、T21よりも短くすることで、電力制御モードの格下げよりも格上げが促されるため、性能の発揮が重視される場合に好適である。継続時間T23、12を、それぞれT32、T21よりも長くすることで、電力制御モードの格上げよりも格下げが促されるため、消費電力の節約が重視される場合に好適である。モード設定部204は、例えば、交流電力が供給されず、直流電力が供給される場合には、交流電力が供給されない場合よりも、継続時間T23、12が、それぞれT32、T21よりも相対的に長くなるように定めてもよい。
次に、設定画面の例について説明する。図7は、本実施形態に係る設定画面の例を示す図である。例示される設定画面は、低騒音モード(Q)、自動モード、高性能モード(P)のいずれかを操作入力に応じて指示するための画面である。設定画面は、一例としてスライダバーを有し、操作に応じて指示されるポインタの位置が左端、中央、右端である場合に、それぞれ低騒音モード(Q;電池寿命重視)、自動モード、高性能モード(P;性能重視)が選択される。図示の例は、自動モードが選択されている状態を示す。自動モードは、プロセッサ11の消費電力に応じて予め設定された複数段階の電力制御モード(この例では、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)、高性能モード(P))から1通りの電力制御モードを定める制御モードである。
次に、本実施形態に係るモード設定処理の例について説明する。図8は、本実施形態に係るモード設定処理の例を示すフローチャートである。図示の処理では、自動モードが選択される場合を例にする。プロセッサ11の電力制御モードは、消費電力に応じて複数段階の電力制御モード間で遷移可能となる。
(ステップS102)モード設定部204は、プロセッサ11の消費電力を監視(モニタ)し、現在の電力制御モードよりも1段階上位の電力制御モードへの遷移条件を満足しているか否かを判定する。満足していると判定するとき(ステップS102 YES)、ステップS104の処理に進む。満足していないと判定するとき(ステップS102 NO)、ステップS112の処理に進む。
(ステップS104)モード設定部204は、外部電源から電源回路33に電力が供給されないか否かを判定する。電力が供給されない(つまり、バッテリ駆動)と判定されるとき(ステップS104 YES)、ステップS106の処理に進む。電力が供給される(つまり、電源接続)と判定されるとき(ステップS104 NO)、ステップS110の処理に進む。
(ステップS106)モード設定部204は、プロセッサ11の最大電力を、現在設定されている電力制御モードの最大電力よりも低い低電圧値に低下させる。
(ステップS108)モード設定部104は、所定の判定期間におけるプロセッサ11の活性が所定の基準値よりも高いか否かを判定する。高いと判定されるとき(ステップS108 YES)、ステップS110の処理に進む。高くないと判定されるとき(ステップS108 NO)、ステップS112の処理に進む。
(ステップS110)モード設定部204は、プロセッサの電力制御モードを、現在の電力制御モードよりも1段階上位の電力制御モードに変更する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)モード設定部204は、プロセッサ11の消費電力を監視し、現在の電力制御モードよりも1段階下位の電力制御モードへの遷移条件を満足しているか否かを判定する。満足していると判定するとき(ステップS112 YES)、ステップS114の処理に進む。満足していないと判定するとき(ステップS112 NO)、ステップS102の処理に戻る。
(ステップS114)モード設定部204は、プロセッサの電力制御モードを、現在の電力制御モードよりも1段階下位の電力制御モードに変更する。その後、ステップS102の処理に戻る。
(性能評価)
次に、本実施形態に係る情報処理装置1に対して実施した性能評価について説明する。性能評価は、次の3項目を含む。テスト1では、予め構築しておいたデータベースシステムに、SQLで記述されたクエリを入力し、クエリで指示された検索条件を満たすデータを検索し、検索結果を出力させる処理を反復させた性能の指標値として、クエリの入力から検索結果の出力までの応答時間と実行中の消費電力を測定した。
テスト2、3では、ベンチマークテスト専用のアプリとして、それぞれPC Mark 10 Extended、CBR20を実行させた。実行中における性能を示すスコアと消費電力を測定した。
なお、比較例によるモード設定処理のもとで、情報処理装置1に対してテスト1~3を実行させた。
図9は、モード設定処理による性能評価結果の例を示す図である。テスト1では、本実施形態の方が比較例よりも応答時間16%程度増加するが、消費電力が11%減少する。テスト2、3では、それぞれスコアが16%、1%減少し、消費電力が26%、4%減少する。個々のスコアは、プロセッサ11が消費した演算時間、メモリ量などを総合して定量化された値である。かかる性能評価結果は、本実施形態の方が、総じてプロセッサ11の演算資源が有効に利用され、消費電力が節約できることを示す。
上記の例では、プロセッサ11の制限電力に対する有効な制御パラメータとして、第1制限電力と第2制限電力が含まれる場合を主としたが、さらに第4制限電力(PL4:Power Limit 4)が含まれてもよい。第4制限電力は、消費電力の瞬時値が、瞬間的(例えば、数ms~数十ms程度の短期間)であっても、この値を超えることを制限するための閾値である。第4制限電力は、瞬間最大電力に相当するパラメータである点で、より定常的な最大電力に相当する第2制限電力とは異なるとともに、第2制限電力よりも大きい値をとる。本実施形態では、第4制限電力は、複数の電力制御モード間で共通であってもよいし、第1制限電力が大きい電力制御モードほど大きい値が設定されてもよい。つまり、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)、高性能モード(P)のそれぞれに係る第4制限電力PL4q、PL4b、PL4pについて、PL4q<PL4b<PL4pと設定されてもよい。
チップセット21には、電源回路33からプロセッサ11に電力を供給するための電力供給機構(図示せず)として、バッテリ34とは独立にバッテリと給電器(チャージャ)が結合されてもよい。給電器は、電源回路33から供給される電力をバッテリに蓄える。電力制御部202は、プロセッサ11の消費電力の増加に応じてバッテリに蓄えられた電力をプロセッサ11に供給する。電力制御部202は、第4制限電力に従って、バッテリからプロセッサ11に供給される電力の供給量を制御することができる。電力制御部202は、プロセッサ11へのバッテリからの電力の供給を開始する際、スロットリングを停止させてもよい。電力制御部202は、放電によりバッテリに蓄えられた電力が一定量以下になるときスロットリングを再開させ、バッテリからプロセッサ11への電力の供給を停止してもよい。
なお、プロセッサ11の制限電力の制御パラメータとして、第4制限電力に代えて、または、第4制限電力とともにEPP(Processor Energy Performance Preference Policy、プロセッサエネルギーパフォーマンス基本設定ポリシー)パラメータが含まれてもよい。EPPパラメータは、性能と消費電力の節約とのバランスを定量化した制御パラメータである。EPPパラメータは、小さい値ほど性能が優先され、大きい値ほど消費電力の節約が優先される度合いを示すパラメータである。EPPパラメータの値域は、例えば、0から100の間の実数値である。電力制御部202は、例えば、EPPパラメータが小さいほど、プロセッサ11の消費電力の増加に応じてプロセッサ11の処理能力の増加を相対的に急速にし、EPPパラメータが大きいほど、プロセッサ11の消費電力の減少に応じてプロセッサ11の処理能力の低下を相対的に急速にする。その場合、電力制御部202には、小さいEPPパラメータほど処理能力の増加率が高くなり、処理能力の減少率が高くなるように、EPPパラメータと処理能力の増加率ならびに減少率との対応関係を示す設定情報を設定しておき、設定された設定情報を参照してEPPパラメータに対応する増加率または減少率を定めてもよい。電力制御部202は、定めた増加率または減少率に従ってプロセッサ11の処理能力を制御する。
上記のように、電力制御部202は、動作電圧、クロック周波数およびスロットリング率のいずれか1項目、または、いずれかの組み合わせを用いて、プロセッサ11の処理能力を制御することができる。
本実施形態では、第1制限電力が大きい電力制御モードほど、性能が優先されることを示すEPPパラメータが設定されればよい。より具体的には、低騒音モード(Q)、バランスモード(B)、高性能モード(P)のそれぞれに係るEPPパラメータEPPq、EPPb、EPPpについて、EPPq>EPPb>EPPpと設定されればよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサ11と、プロセッサ11の消費電力を制御する電力制御部202と、消費電力が、プロセッサ11の現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、プロセッサ11の最大電力(例えば、第2制限電力)をより低い電力に低下させ、プロセッサ11の動作状況に基づいてプロセッサ11の電力制御モードを上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するモード遷移確認処理を実行するモード設定部204と、を備える。
この構成により、上位の電力制御モードへの遷移条件を満たしていても、モード遷移確認処理が実行されることで、最大電力を低下してプロセッサ11の動作状況に基づいて上位の電力制御モードへの遷移の要否が判定される。上位の電力制御モードへの遷移が最大電力の低下により動作状況に影響する場合に限られるので、動作状況への影響を回避しながら上位の電力制御モードを制限することで消費電力を節約することができる。
モード設定部204は、モード遷移確認処理において、プロセッサ11の動作状況として、所定の判定期間において当該プロセッサ11の動作の活性が所定の基準値よりも高いとき、上位の電力制御モードに遷移させ、判定期間において当該プロセッサの動作の活性が所定の基準値以下であるとき、上位の電力制御モードに遷移させなくてもよい。
この構成により、モード遷移確認処理においてプロセッサ11の動作の活性が基準値より高いとき、現在よりも上位の電力制御モードに変更される。上位の電力制御モードへの遷移がプロセッサ11の動作の活性が高い場合に限られるので、性能を確保したうえで消費電力を節約することができる。
また、情報処理装置1は、電源から供給される供給電力に基づき動作電力をプロセッサ11に供給する電力供給部(例えば、電源回路33)を備えてもよい。モード設定部204は、外部電源から電力が供給されず、プロセッサ11の消費電力が遷移条件を満たすとき、モード遷移確認処理を実行し、外部電源から電力が供給され、消費電力が前記遷移条件を満たすとき、前記モード遷移確認処理を実行せずに電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させてもよい。
この構成により、プロセッサ11への供給電力が直流であるときに、モード遷移確認処理が実行され、供給電力が交流であるときには、モード遷移確認処理が実行されない。
最大電力の低下により動作状況に影響が生じる可能性があるモード遷移確認処理が、消費電力の必要性が高い場合として、交流電力が供給されない場合に限られることで、モード遷移確認処理による性能の低下を回避することができる。
また、プロセッサ11が定常的に消費できる最大電力(例えば、第2制限電力)は、定格電力(例えば、第1制限電力)が大きい電力制御モードほど大きくてもよい。モード設定部204は、モード遷移確認処理において、プロセッサ11の消費電力が遷移条件を満たすとき、現在の電力制御モードにおける最大電力を、より低い電力として当該電力制御モードの定格電力に低下させてもよい。
この構成により、モード遷移確認処理において、プロセッサ11の最大電力を現在の電力制御モードでの定格電力を超える消費電力を許容せずに監視された動作状況に基づいて上位の電力制御モードへの要否を的確に判定することができる。
また、モード設定部204は、前記プロセッサが瞬間的に消費できる電力の最大値である瞬間最大電力(例えば、第4制限電力)を設定し、瞬間最大電力は、最大電力より大きくてもよい。
この構成により、より上位の電力制御モードにおいて電力消費量の瞬間的な増加に応えることで、性能を発揮させることができる。
また、モード設定部204は、前記プロセッサの性能と消費電力の節約とのバランスを示す制御パラメータ(例えば、EPPパラメータ)を設定し、定格電力が大きい電力制御モードに係る制御パラメータほど、プロセッサ11の消費電力の節約よりも性能が重視されことを示すものでもよい。
この構成により、より上位の電力制御モードにおいて性能を発揮し、より下位の電力制御モードにおいてプロセッサ11の消費電力を節約することができる。
なお、上記の処理に係る各種の設定情報、パラメータなどの設計事項は、例示したものに限られず、プロセッサ11の処理能力、個数、筐体の大きさなどの種々な要件に応じて異なってもよい。
また、電力制御モードの段階数、個々の電力制御モードに係る制御パラメータ、個々の遷移条件に係るパラメータの値が異なっていてもよい。電力制御モード間で共通な値、遷移条件間で共通な値は、電力制御テーブルまたはモード遷移テーブルにおいて省略されてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
1…情報処理装置、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…ビデオサブシステム、14…ディスプレイ、21…チップセット、22…BIOSメモリ、23…記憶媒体、24…オーディオシステム、25…WLANカード、26…USBコネクタ、31…エンベデッドコントローラ、32…入力部、33…電源回路、34…バッテリ、35…冷却部、200…制御部、202…電力制御部、204…モード設定部、210…記憶部、351…放熱ファン、352…ヒートパイプ、353…温度センサ

Claims (7)

  1. 定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサと、
    前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、
    前記消費電力が、前記プロセッサの現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、
    前記プロセッサの最大電力をより低い電力に低下させ、
    前記プロセッサの動作状況に基づいて当該プロセッサの電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するモード遷移確認処理を実行するモード設定部と、を備える
    情報処理装置。
  2. 前記モード設定部は、
    前記モード遷移確認処理において、
    前記プロセッサの動作状況として、所定の判定期間において当該プロセッサの動作の活性が所定の基準値よりも高いとき、前記上位の電力制御モードに遷移させ、
    前記判定期間において当該プロセッサの動作の活性が所定の基準値以下であるとき、前記上位の電力制御モードに遷移させない
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 電源から供給される供給電力に基づき動作電力を前記プロセッサに供給する電力供給部を備え、
    前記モード設定部は、
    外部電源から電力が供給されず、前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、前記モード遷移確認処理を実行し、
    前記外部電源から電力が供給され、前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、前記モード遷移確認処理を実行せずに電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させる
    請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサが定常的に消費できる最大電力は、定格電力が大きい電力制御モードほど大きく、
    前記モード設定部は、
    前記モード遷移確認処理において、
    前記消費電力が前記遷移条件を満たすとき、
    現在の電力制御モードにおける最大電力を、より低い電力として当該電力制御モードの定格電力に低下させる
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記モード設定部は、
    前記プロセッサが瞬間的に消費できる電力の最大値である瞬間最大電力を設定し、
    前記瞬間最大電力は、前記最大電力より大きい
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記モード設定部は、
    前記プロセッサの性能と消費電力の節約とのバランスを示す制御パラメータを設定し、
    定格電力が大きい電力制御モードに係る前記制御パラメータほど、前記プロセッサの消費電力の節約よりも性能が重視されることを示す
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 定格電力が異なる複数段階の電力制御モードをとりうるプロセッサと、
    前記プロセッサの消費電力を制御する電力制御部と、モード設定部と、を備える情報処理装置における制御方法であって、
    前記モード設定部が、
    前記消費電力が、前記プロセッサの現在の電力制御モードより定格電力が多い上位の電力制御モードへの遷移条件を満たすとき、
    前記プロセッサの最大電力をより低い電力に低下させるステップと、
    前記プロセッサの動作状況に基づいて当該プロセッサの電力制御モードを前記上位の電力制御モードに遷移させるか否かを判定するステップとを含むモード遷移確認処理を実行する
    制御方法。
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