JP2006054799A - 電子機器、音声処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳み式構造を有する電子機器において、2つの筐体の開閉状態に応じて個別の音声処理を行うことのできる電子機器を提供する。
【解決手段】折り畳み式の携帯電話機11において、蓋体として使用される筐体12と、機器本体としてユーザに保持される筐体13とがヒンジ機構14を介して互いに開閉自在に取り付けられる。この筐体12と筐体13に音声機器として特殊スピーカ31,32を個別に設けると共に、筐体12と筐体13の開閉状態を検出するスイッチ等を備えることで、筐体12と筐体13の開閉状態に応じて特殊スピーカ31,32の両方または一方を使用して、それぞれに個別の音声処理を行うことを可能とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば折り畳み式の携帯電話機など、互いに開閉自在に取り付けられた2つの筐体からなる電子機器と、この電子機器に用いられる音声処理方法及びプログラムに関する。
近年、携帯電話機の普及に伴い、その機能が多様化する一方、構造的にも様々な形をしたものが増えて来ている。その中でも、特に「折り畳み式」と呼ばれる形の携帯電話機が広く普及しており、主流となりつつある。
この折り畳み式の携帯電話機は、主として表示部を有する第1の筐体と、主として操作部を有する第2の筐体とからなり、この2つの筐体がヒンジ機構を介して開閉自在に取り付けられた構造を有する(例えば、特許文献1参照)。
この種の携帯電話機では、未使用時には第1の筐体を蓋体として第2の筐体側に伏せて閉じた状態にし、使用時には第1の筐体を引き起こして開いた状態にして、その第1の筐体の内側に設けられた表示部の画面を見ながら、第2の筐体の内側に設けられた操作部を操作して、電話の着呼操作やメールの送受信操作などを行う。
一方、メモリの大容量化や圧縮技術の進歩により、所謂「着メロ」(着信を知らせるメロディ)や「着うた」(着信を知らせる歌)、さらに、通常の音楽プレーヤで扱うような音楽データなど、様々な音声データをファイル化して記録しておき、これらをいつでも自由に再生可能な機種が急増している。
ここで、携帯電話機では、スピーカは蓋体として用いられる第1の筐体の内側面、マイクは機器本体としてユーザが保持する第2の筐体の内側面に設置されているのが一般的である。これは、通話時において、第1の筐体と第2の筐体を開いた状態で第1の筐体を上に縦向きにして持ち、その第1の筐体の内側上部にユーザの耳を当て、第2の筐体の内側下部に口元に当てるような姿勢で会話するためである。
一方、最近では、CCD(charge coupled device)などを用いた小型の電子カメラを搭載し、静止画あるいは動画の撮影を可能とする携帯電話機も開発されており、その普及が目覚ましい。
前記特許文献1にも開示されているように、この種のカメラは、通常、蓋体となる第1の筐体の外側に設置されており、ユーザ(撮影者)はその第1の筐体内側の表示画面に表示されるスルー画像を確認しながら、撮影操作を行う構成になっている。この場合、画像データだけでなく、音声データを同時に入力することで、音声付き画像データの記録が可能である。
特開2003−298682号公報
上述したように、折り畳み式の携帯電話機では、通話用に第1の筐体の内側にスピーカ、第2の筐体の内側にマイクをそれぞれ1つ設置しているのが一般的である。したがって、常に第1の筐体と第2の筐体を開いておかないと、音声データを再生あるいは録音することができず、また、モノラル形式でしか再生あるいは録音の音声処理を行えないなどの問題があった。
そこで、本発明は、折り畳み式構造を有する電子機器において、2つの筐体の開閉状態に応じて個別の音声処理を行うことのできる電子機器、音声処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つの音声機器と、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つの音声機器の両方または一方を使用して所定の音声処理を行う制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、本機器を構成する第1の筐体と第2の筐体に2つの音声機器を個別に設けると共に、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段を備えることで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つの音声機器の両方または一方を使用して、それぞれに個別の音声処理を行うことができる。
また、本発明の請求項2は、前記請求項1記載の電子機器において、前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つの音声機器の両方を使用し、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つの音声機器の一方を使用して音声処理できる。
本発明の請求項3に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つの音声機器と、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つの音声機器の両方または一方を使用して所定の音声処理を行う制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、本機器を構成する第1の筐体と第2の筐体に2つの音声機器を個別に設けると共に、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、さらに、機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段とを備えることで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態と第2の筐体の向きに応じて、前記2つの音声機器の両方または一方を使用して、それぞれに個別の音声処理を行うことができる。
また、本発明の請求項4は、前記請求項3記載の電子機器において、前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出手段によって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに、第2の筐体の向きが横向きであれば、前記2つの音声機器の両方を使用し、第2の筐体の向きが横向き以外であれば、前記2つの音声機器の一方を使用して、それぞれに個別に音声処理できる。
また、本発明の請求項5は、前記請求項3記載の電子機器において、前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に、前記向き検出手段によって検出される前記第2の筐体の向きに関係なく、前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体を閉じた状態では、第2の筐体の向きに関係なく、前記2つの音声機器の一方を使用して音声処理できる。
また、本発明の請求項6は、前記請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器において、前記2つの音声機器は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の外側面に設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、2つの音声機器を第1の筐体と第2の筐体の外側面に設けておくことで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つの音声機器を適宜使い分けて音声処理できる。
また、本発明の請求項7は、前記請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器において、前記2つの音声機器は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の先端部に、閉じたときに同じ方向を向くように設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、2つの音声機器を第1の筐体と第2の筐体の先端部に設けておくことで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つの音声機器を適宜使い分けて音声処理できる。
また、本発明の請求項8は、前記請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器において、前記第1の筐体は、閉じたときに前記第2の筐体の一部を露出させる構造を有し、その露出部に前記2つの音声機器の一方が設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体が閉じたときに第2の筐体の一部を露出させる構造を有する場合でも、その露出部に前記2つの音声機器の一方を設けておくことで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つの音声機器を適宜使い分けて音声処理できる。
また、本発明の請求項9は、前記請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器において、前記2つの音声機器は、音声データを出力するスピーカであることを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて、前記2つの音声機器として設けられたスピーカを適宜使い分けて音声データを出力することができる。
また、本発明の請求項10は、前記請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器において、前記2つの音声機器は、音声データを入力するマイクであることを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて、前記2つの音声機器として設けられたマイクを適宜使い分けて音声データを入力することができる。
また、本発明の請求項11は、前記請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器において、前記2つの音声機器は、音声データを入力するマイクであり、その2つのマイクと連動して静止画または動画撮影を行う2つのカメラが前記2つのマイクの近傍に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて、前記2つの音声機器として設けられたマイクをそれらの近傍に設置された2つのカメラと連動させて音声付きの画像データを入力することができる。
本発明の請求項12に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのスピーカと、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つのスピーカの両方を使用して音声データをステレオ形式で出力処理するか、または、前記2つのスピーカの一方を使用して音声データをモノラル形式で出力処理する制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、本機器を構成する第1の筐体と第2の筐体に2つのスピーカを個別に設けると共に、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段を備えることで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つのスピーカの両方または一方を使用して、音声データをステレオまたはモノラルの形式で出力処理することができる。
本発明の請求項13に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのスピーカと、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つのスピーカの両方を使用して音声データをステレオ形式で出力処理するか、または、前記2つのスピーカの一方を使用して音声データをモノラル形式で出力処理する制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのスピーカの両方を使用して音声データをステレオ形式で出力処理し、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのスピーカの一方を使用して音声データをモノラル形式で出力処理することができる。
本発明の請求項14に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのマイクと、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つのマイクの両方を使用して音声データをステレオ形式で入力処理するか、または、前記2つのマイクの一方を使用して音声データをモノラル形式で入力処理する制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、本機器を構成する第1の筐体と第2の筐体に2つのマイクを個別に設けると共に、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段を備えることで、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて前記2つのマイクの両方または一方を使用して、音声データをステレオまたはモノラルの形式で入力処理することができる。
本発明の請求項15に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのマイクと、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つのマイクの両方を使用して音声データをステレオ形式で入力処理するか、または、前記2つのマイクの一方を使用して音声データをモノラル形式で入力処理する制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのマイクの両方を使用して音声データをステレオ形式で入力処理し、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのマイクの一方を使用して音声データをモノラル形式で入力処理することができる。
また、本発明の請求項16は、前記請求項14または15記載の電子機器において、前記2つのマイクの近傍に設けられた2つのカメラを備え、前記制御手段は、前記2つのマイクの音声入力動作と連動させて前記2つのカメラによる画像データの入力処理を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、マイクとカメラとを連動させ、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのカメラの両方を使用して音声付き画像データを得ることができ、第1の筐体と第2の筐体を開いたときに2つのカメラの一方を使用して音声付き画像データを得ることができる。
本発明の請求項17に係る音声処理方法は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有すると共に、前記第1の筐体と前記第2の筐体に2つの音声機器が個別に設けられた電子機器に用いられる音声処理方法であって、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出ステップと、この開閉検出ステップによって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用して所定の音声処理を行う制御ステップとを備えたことを特徴とする。
このような音声処理方法によれば、前記各ステップに従った処理を実行することにより、前記請求項2記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
また、本発明の請求項18は、前記請求項17記載の音声処理方法において、前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出ステップをさらに備え、前記制御ステップは、前記開閉検出ステップによって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出ステップによって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする。
このような音声処理方法によれば、前記各ステップに従った処理を実行することにより、前記請求項4記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
本発明の請求項19に係るプログラムは、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有すると共に、前記第1の筐体と前記第2の筐体に2つの音声機器が個別に設けられた電子機器を制御するコンピュータに用いられるプログラムであって、前記コンピュータに、前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出機能と、この開閉検出機能によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用して所定の音声処理を行う制御機能とを実現させることを特徴とする。
したがって、コンピュータが前記各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、前記請求項2記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
また、本発明の請求項20は、前記請求項19記載のプログラムにおいて、前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出機能をさらに備え、前記制御機能は、前記開閉検出機能によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出機能によって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする。
したがって、コンピュータが前記各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、前記請求項4記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
本発明によれば、折り畳み式構造を有する電子機器において、第1の筐体と第2の筐体に2つの音声機器を個別に設け、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出するようにしたことで、前記2つの音声機器を第1の筐体と第2の筐体の開閉状態に応じて使い分けて、それぞれに個別の音声処理を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る電子機器として折り畳み式の携帯電話機を例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(a)は開いた状態、同図(b)は閉じた状態を示している。
図1に示すように、この携帯電話機11は、2つの直方体形状の筐体12,13がヒンジ機構14を介して一定の角度範囲内で回動自在に一体に構成された折り畳式となっており、図1(a)が最大限に開いた状態の内面の構成を、図1(b)が折り畳んだ状態の外面の構成を示している。
この携帯電話機11を構成する筐体12(第1の筐体)と筐体13(第2の筐体)のうち、下側の筐体13は機器本体としてユーザに保持され、上側の筐体12は機器本体の表面を覆う蓋体として使用され、機器本体の長手方向に接続される。
上側の筐体12の内側面12aにはメイン表示部15、通話時に送話器として用いられるスピーカ16などが備えられると共に、外側面12bにはサブ表示部17などが備えられる。メイン表示部15およびサブ表示部17は、それぞれバックライト付きカラーLCD(Liquid Crystal Display)から構成され、メイン表示部15は筐体12,13を開いた状態で各種メニューなどを表示し、サブ表示部19は筐体12,13を閉じた状態で着信やメール受信のメッセージなどを表示する。
一方、機器本体である下側の筐体13は主として操作部として用いられ、その内側面13aにはダイヤルキー18a等を含む各種操作キーからなる操作部18や、通話時に送話器として用いられるマイクロホン19などが備えられる。
各種操作部18は、例えばダイヤルキー18aや電源キー18b、着信キー18cなどの他に、各種機能の選択操作に用いられる機能キー18dを備えると共に、後述する他の実施形態で用いられるカメラの撮影モードを設定するためのカメラキー18eなどを備える。
さらに、この筐体13の底部(外側面13b)の一端側には、通信用のアンテナ20が伸縮自在に取り付けられていると共に、図2に示すように、図示せぬバッテリパックを収納するためのバッテリ収納部21などが設けられている。
図2は第1の実施形態における携帯電話機11に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の設置例を示す図である。
この携帯電話機11には、前記通話用の受話器として標準装備されているスピーカ16とは別に、例えば音楽データなどの音声データを入力するための特定の音声出力機器として、2つの特殊スピーカ31,32が備えられている。
この特殊スピーカ31,32のうち、一方の特殊スピーカ31は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、他方の特殊スピーカ32は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられている。この場合、筐体12,13を開いた状態で、この2つの特殊スピーカ31,32がある程度の間隔を開けて離間するように、それぞれの筐体12,13の一端側に配設される。
図3は携帯電話機11の向きを説明するための図であり、図3(a)は縦向き、同図(b)は横向き、同図(c)は水平向きの状態を示している。
この携帯電話機11において、機器本体である筐体13には開閉検出スイッチ33および向き検出センサ34が設置されている。開閉検出スイッチ33は、例えばマイクロスイッチからなり、筐体12と筐体13の開閉状態を検出する。この開閉検出スイッチ33は、筐体13のヒンジ機構14の近傍に設置されており、スイッチピン33aの押下により筐体12と筐体13が閉じた状態であることを検出する。
また、向き検出センサ34は、例えばX,Y,Zの3軸の加速度センサなどからなり、図3(a)に示すように筐体12を上にして筐体13を縦向きにした状態と、同図(b)に示すように筐体12と筐体13を横向きにした状態、さらに、同図(c)に示すように、筐体13の平面を水平にした状態を検出する。
次に、携帯電話機11の回路構成について説明する。
図4は第1の実施形態における携帯電話機11の回路構成を示すブロック図である。この携帯電話機11には、マイクロコンピュータであるCPU41が備えられる。CPU41は、ROM42などに記憶されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行するものであり、ここでは特定の音声データの出力処理を実行する。
このCPU41には、操作部18、メイン表示部15、サブ表示部17、開閉検出スイッチ33、向き検出センサ34などが接続されると共に、ROM42、RAM43、通信部44、出力切替え部45が接続される。
図1に示したように、操作部18は、ダイヤルキー18aや電源キー18b、着信キー18c、機能キー18d、カメラキー18eなどからなり、これらのキーの押下操作に伴い各種信号の入力を行う。メイン表示部15は、筐体12の内側面12aに設けられ、筐体12,13を開いた状態で各種メニューなどを表示する。サブ表示部19は、筐体12の外側面12bに設けられ、筐体12,13を閉じた状態で着信やメール受信のメッセージなどを表示する。
また、図3に示したように、開閉検出スイッチ33は、筐体12と筐体13の開閉状態を検出するためのスイッチであり、その検出信号をCPU41に出力する。この場合、図1(b)のように筐体12と筐体13が完全に重なった状態を閉状態とし、その状態から筐体12と筐体13が少しでも離間したら開状態であるとして検出する。
向き検出センサ34は、少なくとも機器本体としてユーザが保持する筐体13の向きを検出するためのセンサであり、その検出信号をCPU41に出力する。この場合、図3(a)のように筐体12を上にして筐体13を縦にした状態を縦向き、同図(b)のように筐体12と筐体13を横にした状態を横向きとして検出する。さらに、同図(c)のように、筐体13の平面を水平にした状態を水平向きとして検出する。
ROM42には、CPU41を起動するためのプログラムを含む各種プログラムデータなどを記憶している。RAM43は、本機器の動作に必要な各種データを記憶する。このRAM43には、特定の音声データを所定の形式でファイル化した音声ファイルが多数記憶されていると共に、ここではその音声ファイルの再生時に参照される制御テーブルT1およびT2が記憶されている。なお、制御テーブルT1およびT2の構成については、後に図5を参照して説明する。
通信部44は、移動通信システムを実現するための回路ユニットであり、例えばRF(radio frequency)部、変復調部、CDMA部などから構成され、アンテナ20を介して図示せぬ基地局との間で所定の方式にて無線通信を行う。この通信部44にはスピーカ16およびマイクロホン19が接続されており、通話時の音声データの入出力はこのスピーカ16およびマイクロホン19を通じて行われる。
また、出力切替え部45は、CPU41からの切替え指示に従って、2つの特殊スピーカ31,32のオン/オフ動作の切り替えを行う。図2に示したように、特殊スピーカ31は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、特殊スピーカ32は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられており、音声出力時にはその両方のスピーカあるいは一方のスピーカが使用される。
図5は携帯電話機11のRAM43に設けられた制御テーブルT1およびT2の構成を示す図であり、図5(a)は制御テーブルT1の構成、同図(b)は制御テーブルT2の構成を示している。なお、図中のスピーカAは特殊スピーカ31、スピーカBは特殊スピーカ32に対応している。
制御テーブルT1は、筐体12,13の開閉状態と使用スピーカとの対応関係を記憶したテーブルである。図5(a)に示すように、この制御テーブルT1には、筐体12,13が閉状態のときに特殊スピーカ31(スピーカA)を使用し、筐体12,13が開状態のときに特殊スピーカ31(スピーカA)と特殊スピーカ32(スピーカB)の両方を使用することが予め設定されている。
制御テーブルT2は、筐体12,13の開閉状態および筐体13の向きと使用スピーカとの対応関係を記憶したテーブルである。図5(b)に示すように、この制御テーブルT2には、筐体12,13が閉状態のときに特殊スピーカ31(スピーカA)を使用することが予め設定されている。また、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが縦向きのときに特殊スピーカ31(スピーカA)を使用し、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが横向きのときに特殊スピーカ31(スピーカA)と特殊スピーカ32(スピーカB)の両方を使用することが予め設定されている。
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
なお、以下のフローチャートに示される各処理は、この携帯電話機11に搭載されたマイクロコンピュータであるCPU41がプログラムを読み込むことにより実行される。他の実施形態についても同様であり、CPU41がプログラムを読み込むことで、その実施形態に対応した処理が実行される。
(a)開閉状態によるデータ出力処理
図6は第1の実施形態における携帯電話機11の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態による音声データの出力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声ファイルの再生」項目を選択するなど、所定の操作により音声ファイルの再生モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。
すなわち、CPU41は、まず、再生対象として指定された音声ファイルをRAM43から読み込む(ステップA11)。ここで、CPU41は、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップA12)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップA12のYes)、CPU41は、図5(a)に示す制御テーブルT1を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の一方の特殊スピーカ31をオン、他方の特殊スピーカ32をオフするように出力切替え部45を制御する(ステップA13)。詳しくは、出力切替え部45内に設けられた特殊スピーカ31に対応した図示せぬ第1の出力回路をオン、特殊スピーカ32に対応した図示せぬ第2の出力回路をオフとして、音声データの出力を一方の特殊スピーカ31のみを通じて行う状態を設定する。
一方、筐体12と筐体13が図1(a)のように開いた状態であることが検出されると(ステップA12のNo)、CPU41は、図5(b)に示す制御テーブルT2を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の両方をオンするように出力切替え部45を制御する(ステップA14)。詳しくは、出力切替え部45内に設けられた特殊スピーカ31に対応した図示せぬ第1の出力回路をオン、特殊スピーカ32に対応した図示せぬ第2の出力回路をオンして、音声データの出力を両方の特殊スピーカ31,32を通じて行う状態を設定する。
そして、CPU41は、前記ステップA11で読み込んだ音声ファイルの再生処理を行い、その音声ファイルをデータ化した音声データをオン状態の特殊スピーカを通じて外部に出力する(ステップA15)。この場合、筐体12と筐体13が閉状態であれば、一方の特殊スピーカ31のみを通じて音声データがモノラル形式で出力され、また、筐体12と筐体13が開状態であれば、両方の特殊スピーカ31,32を通じて音声データがステレオ形式で出力されることになる。
(b)開閉状態と向きによるデータ出力処理
図7は第1の実施形態における携帯電話機11の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態と筐体13の向きによる音声データの出力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声ファイルの再生」項目を選択するなど、所定の操作により音声ファイルの再生モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。
すなわち、CPU41は、まず、再生対象として指定された音声ファイルをRAM43から読み込む(ステップB11)。ここで、CPU41は、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップB12)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップB12のYes)、CPU41は、図5(b)に示す制御テーブルT2を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の一方の特殊スピーカ31をオン、他方の特殊スピーカ32をオフするように出力切替え部45を制御する(ステップB16)。詳しくは、出力切替え部45内に設けられた特殊スピーカ31に対応した図示せぬ第1の出力回路をオン、特殊スピーカ32に対応した図示せぬ第2の出力回路をオフとして、音声データの出力を一方の特殊スピーカ31のみを通じて行う状態を設定する。
一方、筐体12と筐体13が図1(b)のように開いた状態であることが検出されると(ステップB12のYes)、CPU41は、向き検出センサ34から出力される検出信号に基づいて筐体13の向きを検出する(ステップB13)。
その結果、筐体13が図3(a)のように縦向きの状態であったならば(ステップB13のNo)、CPU41は、図5(b)に示す制御テーブルT2を参照することで、前記閉状態のときと同様に、本機器に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の一方の特殊スピーカ31をオン、他方の特殊スピーカ32をオフするように出力切替え部45を制御する(ステップB16)。
なお、筐体13が図3(b)のように水平向きの状態であった場合も同様とする。つまり、筐体13の向きが横向き以外の状態であると、前記2つの特殊スピーカ31,32の特殊スピーカ32が手や机などで塞がれる可能性があり、両方を有効的に使えないため、一方の特殊スピーカ31のみをオンとするものである。
また、筐体13が図3(b)のように横向きの状態であったならば(ステップB13のYes)、図5(b)に示す制御テーブルT2を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊スピーカ31,32の両方をオンするように出力切替え部45を制御する(ステップB15)。詳しくは、出力切替え部45内に設けられた特殊スピーカ31に対応した図示せぬ第1の出力回路をオン、特殊スピーカ32に対応した図示せぬ第2の出力回路をオンして、音声データの出力を両方の特殊スピーカ31,32を通じて行う状態を設定する。
なお、このときに再生対象である音楽ファイルがステレオ形式であるか否かを判断し(ステップB14)、ステレオ形式であれば、両方の特殊スピーカ31,32をオンとし、モノラル形式であれば、一方の特殊スピーカ31のみをオンとするような処理を加えても良い。さらに、モノラル形式の場合に、両方の特殊スピーカ31,32をオンして両方から同じ音声を出力することでも良い。
そして、CPU41は、前記ステップB11で読み込んだ音声ファイルの再生処理を行い、その音声ファイルをデータ化した音声データをオン状態の特殊スピーカを通じて外部に出力する(ステップB17)。この場合、筐体12と筐体13が閉状態であれば、一方の特殊スピーカ31のみを通じて音声データがモノラル形式で出力され、また、筐体12と筐体13が開状態であれば、両方の特殊スピーカ31,32を通じて音声データがステレオ形式で出力されることになる。
このように、折り畳み式の携帯電話機11において、筐体12と筐体13のそれぞれの外側面12b,13b(つまり各筐体12,13の背面)に特殊スピーカ31,32を設け、筐体12と筐体13の開閉状態に応じて特殊スピーカ31,32の一方あるいは両方を使用して音声出力するようにしたことで、以下のような効果が奏せられる。
(1)筐体12と筐体13を開くことで、特殊スピーカ31,32の両方を使用して音声データをステレオ形式で再生することができる。
(2)筐体12と筐体13を閉じた場合には一方の特殊スピーカ31を使用して音声データをモノラル形式で再生できる。その際に、特殊スピーカ31が通常のスピーカ16のように内側になって隠れてしまうことがないので、閉じた状態でも音声データをクリアに再生することができる。
(3)筐体12と筐体13を開いた状態では、特殊スピーカ31,32が同じ方向を向くため、左右でバランスの良いステレオ再生が可能となる。
(4)筐体12と筐体13を開いた状態では、特殊スピーカ31,32が長手方向に離れるので、よりダイナミックなステレオ再生が可能となる。
(5)さらに、筐体13の向きを検出する機能を備えることで、図3(b)のように筐体13を開いて横向きにした姿勢でのみ特殊スピーカ31,32の両方を使用してステレオ再生をダイナミックに行うことができる。
なお、この携帯電話機11において、特殊スピーカ31を筐体12の外側面12b、特殊スピーカ32を筐体13の外側面13bに設けたが、一方の特殊スピーカ31だけを筐体12の外側面12bに設け、他方の特殊スピーカ32を筐体13の内側面13aに設ける構成としても良い。
また、図8および図9に示すように、筐体12,13の先端部に特殊スピーカ31,32を設けることでも良い。このようにすれば、筐体12,13の先端部をユーザに向けて音声データを出力することができ、筐体12と筐体13を開いて両方の特殊スピーカ31,32を使用する場合に、筐体12と筐体13の開口角度に応じて、左右のバランスを調整することができる。
(その他の機器)
図10は蓋構造が異なる他の携帯電話機51の外観構成を示す図であり、図10(a)は蓋体を開いた状態、同図(b)は蓋体を閉じた状態を示している。
この携帯電話機51は、蓋体として用いられる筐体52と、機器本体として用いられる筐体53とからなり、筐体52は筐体53に対してヒンジ機構54を介して開閉自在に取り付けられている。この場合、折り畳み式であることは、図1に示した携帯電話機11と同じであるが、この携帯電話機51では、蓋体である筐体52を閉じた場合に筐体53の表面53aの全体を覆うのではなく、一部を露出させる構造を有する。
筐体53側において、蓋体である筐体52を閉じたときに覆われる部分には、例えばダイヤルキー、電源キーなどの各種キーからなる操作部55が設けられている。また、筐体52によって覆われない部分つまり露出している部分には、例えばLCD表示器などからなる表示部56が設けられている。
このような構成において、蓋体である筐体52の内側面52aの先端付近に特殊スピーカ31、機器本体である筐体53の表面53aの先端付近に特殊スピーカ32を配置すれば、図10(a)に示すように、筐体52を開いた状態で特殊スピーカ31,32の両方を使用して音声データをステレオ再生することができる。また、図10(b)に示すように、筐体52を閉じた状態では、特殊スピーカ32のみを使用して音声データをモノラル再生することができる。
また、携帯電話機の他にも、折り畳み式の構造を有する電子機器であれば、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ビデオカメラ(ムービカメラ)、ノート型パソコン、携帯型オーディオプレイヤーなどでも同様に適用可能である。
図11に折り畳み式のPDA61に適用した場合の例を示す。図11(a)は蓋体を開いた状態、同図(b)は蓋体を閉じた状態を示している。
このPDA61は、蓋体として用いられる筐体62と、機器本体として用いられる筐体63とからなり、筐体62は筐体63に対してヒンジ機構64を介して開閉自在に取り付けられている。使用時には、図11(a)に示すように、蓋体である筐体62を引き起こして開いた状態とする。この筐体62の内側面には、例えばLCD表示器などからなる表示部65が設けられている。また、機器本体である筐体63の内側面には、各種操作キーからなる操作部66が設けられている。
ここで、図11(b)に示すように、筐体62と筐体63の先端部に特殊スピーカ31,32を設置することで、図8および図9で説明したように、筐体62と筐体63を閉じた状態では特殊スピーカ31,32の一方(特殊スピーカ31)を使用し、開いた状態では特殊スピーカ31,32の両方を使用して音声出力することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、折り畳み式の携帯電話機11において、音声機器として2つの特殊スピーカ31,32を備えた構成について説明したが、第2の実施形態では、図12に示すように、2つの特殊マイク71,72を備える。なお、携帯電話機11としての基本的な外観構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成についてのみ説明するものとする。
図12は第2の実施形態における携帯電話機11に備えられた特殊マイク71,72の設置例を示す図である。
この携帯電話機11には、図1に示した通常のマイクロホン19とは別に、音楽データなどの様々な音声データを入力するための特定の音声入力機器として特殊マイク71,72が備えられている。この特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、他方の特殊マイク72は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられている。この場合、筐体12,13を開いた状態で、この2つの特殊マイク71,72がある程度の間隔を開けて離間するように、それぞれの筐体12,13の一端側に配設される。
図13は第2の実施形態における携帯電話機11の回路構成を示すブロック図である。なお、前記第1の実施形態における図4の構成と同じ部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略するものとする。
この携帯電話機11には、CPU11と、このCPU11に接続される操作部18、メイン表示部15、サブ表示部17、開閉検出スイッチ33、向き検出センサ34、ROM42、RAM43、通信部44、入力切替え部46が備えられている。前記第1の実施形態(図4)と異なる点は、RAM43にマイク切替え用の制御テーブルT3,T4が設けられていることと、出力切替え部45に代わって入力切替え部46が設けられていることである。
入力切替え部46は、CPU41からの切替え指示に従って、2つの特殊マイク71,72のオン/オフ動作の切り替えを行う。図12に示したように、特殊マイク71は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、特殊マイク72は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられており、音声入力時にはその両方のマイクあるいは一方のマイクが使用される。
図14は携帯電話機11のRAM43に設けられた制御テーブルT3およびT4の構成を示す図であり、図14(a)は制御テーブルT3の構成、同図(b)は制御テーブルT4の構成を示している。なお、図中のマイクAは特殊マイク71、マイクBは特殊マイク72に対応している。
制御テーブルT3は、筐体12,13の開閉状態と使用マイクとの対応関係を記憶したテーブルである。図14(a)に示すように、この制御テーブルT3には、筐体12,13が閉状態のときに特殊マイク71(マイクA)を使用し、筐体12,13が開状態のときに特殊マイク71(マイクA)と特殊マイク72(マイクB)の両方を使用することが予め設定されている。
制御テーブルT4は、筐体12,13の開閉状態および筐体13の向きと使用マイクとの対応関係を記憶したテーブルである。図14(b)に示すように、この制御テーブルT4には、筐体12,13が閉状態のときに特殊マイク71(マイクA)を使用することが予め設定されている。また、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが縦向きのときに特殊マイク71(マイクA)を使用し、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが横向きのときに特殊マイク71(マイクA)と特殊マイク72(マイクB)の両方を使用することが予め設定されている。
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
(a)開閉状態によるデータ入力処理
図15は第2の実施形態における携帯電話機11による処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態による音声データの入力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声ファイルの作成」項目を選択するなど、所定の操作により音声ファイルの作成モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。
すなわち、CPU41は、まず、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップC11)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップC11のYes)、CPU41は、図14(a)に示す制御テーブルT3を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップC12)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、音声データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
そして、CPU41は、書き込み対象となる音声ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分にモノラル音声ファイルであることを示すデータを付加した後(ステップC13)、前記オン状態の特殊マイク71を通じて音声データを1チャンネルで入力し、所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に一旦記録し(ステップC14)、音声入力終了後に、前記ヘッダ部分と前記圧縮音声データを結合してモノラル音声ファイルを生成する(ステップC15)。なお、このようにして生成されたモノラル音声ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
一方、筐体12と筐体13が図1(a)のように開いた状態であることが検出されると(ステップC11のYes)、CPU41は、図14(a)に示す制御テーブルT4を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の両方をオンするように入力切替え部46を制御する(ステップC16)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、音声データの入力を両方の特殊マイク71,72を通じて行う状態を設定する。
そして、CPU41は、書き込み対象となる音声ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分にステレオ音声ファイルであることを示すデータを付加した後(ステップC17)、前記オン状態の2つの特殊マイク71,72を通じて音声データを2チャンネルで入力し、所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に一旦記録し(ステップC18)、音声入力終了後に、前記ヘッダ部分と前記圧縮音声データを結合してステレオ音声ファイルを生成する(ステップC19)。なお、前記モノラル音声ファイルと同様に、このステレオ音声ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
(b)開閉状態と向きによるデータ入力処理
図16は第2の実施形態における携帯電話機11の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態と筐体13の向きによる音声データの入力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声ファイルの作成」項目を選択するなど、所定の操作により音声ファイルの作成モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。
すなわち、CPU41は、まず、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップD11)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップD11のYes)、CPU41は、図14(a)に示す制御テーブルT3を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップD12)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、音声データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
そして、CPU41は、書き込み対象となる音声ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分にモノラル音声ファイルであることを示すデータを付加した後(ステップD13)、前記オン状態の特殊マイク71を通じて音声データを1チャンネルで入力し、所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に一旦記録し(ステップD14)、音声入力終了後に、前記ヘッダ部分と前記圧縮音声データを結合してモノラル音声ファイルを生成する(ステップD15)。
一方、筐体12と筐体13が図1(a)のように開いた状態であることが検出されると(ステップD11のNo)、CPU41は、向き検出センサ34から出力される検出信号に基づいて筐体13の向きを検出する(ステップD16)。
その結果、筐体13が図3(a)のように縦向きの状態であったならば(ステップD16のNo)、CPU41は、図14(b)に示す制御テーブルT4を参照することで、前記閉状態のときと同様に、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップD12)。
なお、筐体13が図3(b)のように水平向きの状態であった場合も同様とする。つまり、筐体13の向きが横向き以外の状態であると、前記2つの特殊マイク71,72の特殊マイク72が手や机などで塞がれる可能性があり、両方を有効的に使えないため、一方の特殊マイク71のみをオンとするものである。
また、筐体13が図3(b)のように横向きの状態であったならば(ステップD16のYes)、図14(b)に示す制御テーブルT4を参照することで、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の両方をオンするように入力切替え部46を制御する(ステップD17)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、音声データの入力を両方の特殊マイク71,72を通じて行う状態を設定する。
そして、CPU41は、書き込み対象となる音声ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分にステレオ音声ファイルであることを示すデータを付加した後(ステップD18)、前記オン状態の2つの特殊マイク71,72を通じて音声データを2チャンネルで入力し、所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に一旦記録し(ステップD19)、音声入力終了後に、前記ヘッダ部分と前記圧縮音声データを結合してステレオ音声ファイルを生成する(ステップD20)。
なお、モノラル/ステレオの区別のない音声ファイルフォーマットで記録する場合には、前記2つの特殊マイク71,72にて同じ音声データを記録することにより実現する。
また、モノラルとステレオで記録する場合に、別の音声ファイルフォーマットを使うようにしても良い。これは、例えばモノラルの場合には、より高圧縮率のものを使用するなどである。
このように、折り畳み式の携帯電話機11において、筐体12と筐体13のそれぞれの外側面12b,13b(つまり各筐体12,13の背面)に特殊マイク71,72を設け、筐体12と筐体13の開閉状態に応じて特殊マイク71,72の一方あるいは両方を使用して音声入力するようにしたことで、以下のような効果が奏せられる。
(1)筐体12と筐体13を開くことで、特殊マイク71,72の両方を使用して音声データをステレオ形式で録音することができる。
(2)筐体12と筐体13を閉じた場合には一方の特殊マイク71を使用して音声データをモノラル形式で録音できる。その際に、特殊マイク71が通常のマイクロホン19のように内側になって隠れてしまうことがないので、閉じた状態でも音声データをクリアに録音することができる。
(3)筐体12と筐体13を開いた状態では、特殊マイク71,72が同じ方向を向くため、左右でバランスの良いステレオ録音が可能となる。
(4)筐体12と筐体13を開いた状態では、特殊マイク71,72が長手方向に離れるので、より立体的なステレオ録音が可能となる。
(5)さらに、筐体13の向きを検出する機能を備えることで、図3(b)のように筐体13を開いて横向きにした姿勢でのみ特殊マイク71,72の両方を使用してステレオ録音をダイナミックに行うことができる。
なお、この携帯電話機11において、特殊マイク71を筐体12の外側面12b、特殊マイク72を筐体13の外側面13bに設けたが、一方の特殊マイク71だけを筐体12の外側面12bに設け、他方の特殊マイク72を筐体13の内側面13aに設ける構成としても良い。
また、図8および図9と同様して、筐体12,13の先端部に特殊マイク71,72を設けることでも良い。このようにすれば、筐体12,13の先端部をユーザに向けて音声データを入力することができ、筐体12と筐体13を開いて両方の特殊マイク71,72を使用する場合に、筐体12と筐体13の開口角度に応じて、左右のバランスを調整することができる。
また、図10に示したような蓋構造が異なる他の携帯電話機51に対しても適用可能であり、前記特殊スピーカ31,32を配置した場合と同様に、蓋体である筐体52の内側面52aの先端付近に特殊マイク71、機器本体である筐体53の表面53aの先端付近に特殊マイク72を配置すれば良い。
また、携帯電話機の他にも、折り畳み式の構造を有する電子機器であれば、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ビデオカメラ(ムービカメラ)、ノート型パソコン、携帯型オーディオプレイヤーなどでも同様に適用可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、前記第2の実施形態における特殊マイク71,72に加えて、撮像機器である小型のカメラ73,74を備える。なお、携帯電話機11としての基本的な外観構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成についてのみ説明するものとする。
図17は第3の実施形態における携帯電話機11のカメラ73,74の設置例を示す図である。
この携帯電話機11には、小型のカメラ73,74を備える。このカメラ73,74は、例えばCCD(charge coupled device)を用いた電子カメラからなり、静止画と動画の撮影が可能である。このカメラ73,74の一方のカメラ73は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、他方のカメラ74は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられている。この場合、筐体12,13を開いた状態で、この2つのカメラ73,74がある程度の間隔を開けて離間するように、それぞれの筐体12,13の一端側に配設される。
また、カメラ73,74の近傍に特殊マイク71,72が設置されている。この特殊マイク71,72は、カメラ73,74の撮影動作に連動している。すなわち、例えば音声付きの画像データ(主として動画)を得る場合に、カメラ73,74の一方を使用する場合には特殊マイク71,72も一方を使い、カメラ73,74の両方を使用する場合には特殊マイク71,72も両方を使って撮影を行う。
また、この2つのカメラ73,74の使用方法として、図18に示すように、筐体12と筐体13を開いた状態で横向きにした場合に、カメラ73,74の各撮影レンズ73a,74aを互いに内側に向けて配置しておけば、人間の目と同じような感覚で複眼にて撮影でき、立体的な画像が得られる。また、図19に示すように、筐体12と筐体13を開いた状態で横向きにした場合に、カメラ73,74の各撮影レンズ73a,74aを互いに外側に向けて配置しておけば、それぞれにカバーする撮影範囲を異にして超広角的な画像が得られる。
図20は第3の実施形態における携帯電話機11の回路構成を示すブロック図である。なお、前記第1の実施形態における図4の構成と同じ部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略するものとする。
この携帯電話機11には、CPU11と、このCPU11に接続される操作部18、メイン表示部15、サブ表示部17、開閉検出スイッチ33、向き検出センサ34、ROM42、RAM43、通信部44、入力切替え部46、カメラ切替え部47が備えられている。前記第1の実施形態(図4)と異なる点は、RAM43にマイク・カメラ切替え用の制御テーブルT5,T6が設けられていることと、出力切替え部45に代わって入力切替え部46およびカメラ切替え部47が設けられていることである。
入力切替え部46は、CPU41からの切替え指示に従って、2つの特殊マイク71,72のオン/オフ動作の切り替えを行う。図17に示したように、特殊マイク71は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、特殊マイク72は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられており、音声入力時にはその両方のマイクあるいは一方のマイクが使用される。
カメラ切替え部47は、CPU41からの切替え指示に従って、2つのカメラ73,74のオン/オフ動作の切り替えを行う。図17に示したように、カメラ73は蓋体である筐体12の外側面12bに設けられ、カメラ74は機器本体である筐体13の外側面13bに設けられており、静止画あるいは動画の撮影時にはその両方のカメラあるいは一方のカメラが使用される。
また、特殊マイク71,72とカメラ73,74は連動しており、カメラ73,74の一方を使用する場合にはカメラ73,74の一方を使用し、カメラ73,74の両方を使用する場合にはカメラ73,74の両方を使用するように、これらの切替え動作が制御される。
なお、カメラ73,74としては、静止画/動画撮影可能な一般的な電子カメラを用いるものとし、その具体的な回路構成については省略する。これらのカメラ73,74の撮影動作はCPU41によって制御されている。
図21は携帯電話機11のRAM43に設けられた制御テーブルT5およびT6の構成を示す図であり、図21(a)は制御テーブルT5の構成、同図(b)は制御テーブルT6の構成を示している。なお、図中のマイクAは特殊マイク71、マイクBは特殊マイク72、カメラAはカメラ73、カメラBはカメラ74に対応している
制御テーブルT5は、筐体12,13の開閉状態と使用マイク・カメラとの対応関係を記憶したテーブルである。図21(a)に示すように、この制御テーブルT5には、筐体12,13が閉状態のときに特殊マイク71(マイクA)およびカメラ73(カメラA)を使用し、筐体12,13が開状態のときに特殊マイク71(マイクA)と特殊マイク72(マイクB)、カメラ73(カメラA)とカメラ74(カメラB)の両方を使用することが予め設定されている。
制御テーブルT6は、筐体12,13の開閉状態および筐体13の向きと使用マイク・カメラとの対応関係を記憶したテーブルである。図21(b)に示すように、筐体12,13が閉状態のときに特殊マイク71(マイクA)およびカメラ73(カメラA)を使用することが予め設定されている。また、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが縦向きのときに特殊マイク71(マイクA)およびカメラ73(カメラA)を使用し、筐体12,13が開状態であり、かつ、筐体13の向きが横向きのときに特殊マイク71(マイクA)と特殊マイク72(マイクB)、カメラ73(カメラA)とカメラ74(カメラB)の両方を使用することが予め設定されている。
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
(a)開閉状態によるデータ入力処理
図22は第3の実施形態における携帯電話機11の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態による音声付き画像データの入力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声付き画像ファイルの作成」項目を選択するなど、所定の操作により音声付き画像ファイルの作成モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。なお、静止画と動画の両方可能であるが、ここでは動画の撮影を音声入力と共に行う場合を想定して説明する。
すなわち、CPU41は、まず、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップE11)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップE11のYes)、CPU41は、図21(a)に示す制御テーブルT5を参照することで、本機器に備えられた2つのカメラ73,74の一方のカメラ73をオン、他方のカメラ74をオフするようにカメラ切替え部47を制御する(ステップE12)。詳しくは、カメラ切替え部47内に設けられたカメラ73に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、カメラ74に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、画像データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
また、カメラ動作に連動させて、CPU41は、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップE13)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、音声データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
そして、図1に示したカメラキー18eの押下操作に伴い、CPU41は動画撮影を開始し、前記オン状態のカメラ74および特殊マイク71を通じて画像データおよび音声データをそれぞれ1チャンネルで入力し、これらを所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に記録することで(ステップE14)、音声付き画像ファイルを生成する(ステップE18)。
詳しくは、前記図15の処理と同様に、まず、書き込み対象となる音声付き画像ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分に1チャンネルファイルであることを示すデータを付加しておき、そのヘッダ部分と前記圧縮画像データおよび前記圧縮音声データをそれぞれ結合して音声付き画像ファイルを生成する。なお、このようにして生成された音声付き画像ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
一方、筐体12と筐体13が図1(a)のように開いた状態であることが検出されると(ステップE11のNo)、CPU41は、図21(a)に示す制御テーブルT5を参照することで、本機器に備えられた2つのカメラ73,74の両方をオンするようにカメラ切替え部47を制御する(ステップE15)。詳しくは、カメラ切替え部47内に設けられたカメラ73に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、カメラ74に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、画像データの入力を両方のカメラ73,74を通じて行う状態を設定する。
また、カメラ動作に連動させて、CPU41は、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の両方をオンするように入力切替え部46を制御する(ステップE16)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、音声データの入力を両方の特殊マイク71,72を通じて行う状態を設定する。
そして、図1に示したカメラキー18eの押下操作に伴い、CPU41は動画撮影を開始し、前記オン状態のカメラ73,74および特殊マイク71,72を通じて画像データおよび音声データをそれぞれ2チャンネルで入力し、これらを所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に記録することで(ステップE17)、音声付き画像ファイルを生成する(ステップE18)。
詳しくは、前記図15の処理と同様に、まず、書き込み対象となる音声付き画像ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分に2チャンネルファイルであることを示すデータを付加しておき、そのヘッダ部分と前記圧縮画像データおよび前記圧縮音声データをそれぞれ結合して音声付き画像ファイルを生成する。なお、このようにして生成された音声付き画像ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
(b)開閉状態と向きによるデータ入力処理
図23は第3の実施形態における携帯電話機11の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13の開閉状態と筐体13の向きによる音声付き画像データの入力処理の流れが示されている。
例えば、ユーザが携帯電話機11に設けられた操作部18の機能キー18dの押下により表示されるメニュー画面上で「音声付き画像ファイルの作成」項目を選択するなど、所定の操作により音声付き画像ファイルの作成モードを設定すると、CPU41により以下のような処理が実行される。なお、静止画と動画の両方可能であるが、ここでは動画の撮影を音声入力と共に行う場合を想定して説明する。
すなわち、CPU41は、まず、開閉検出スイッチ33から出力される検出信号に基づいて筐体12と筐体13の開閉状態を検出する(ステップF11)。
その結果、筐体12と筐体13が図1(b)のように互いに折り畳まれて閉じられた状態であることが検出されると(ステップF11のYes)、CPU41は、図21(b)に示す制御テーブルT6を参照することで、本機器に備えられた2つのカメラ73,74の一方のカメラ73をオン、他方のカメラ74をオフするようにカメラ切替え部47を制御する(ステップF12)。詳しくは、カメラ切替え部47内に設けられたカメラ73に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、カメラ74に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、画像データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
また、カメラ動作に連動させて、CPU41は、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップF13)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオフとして、音声データの入力を一方の特殊マイク71のみを通じて行う状態を設定する。
そして、図1に示したカメラキー18eの押下操作に伴い、CPU41は動画撮影を開始し、前記オン状態のカメラ73および特殊マイク71を通じて画像データおよび音声データをそれぞれ1チャンネルで入力し、これらを所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に記録することで(ステップF14)、音声付き画像ファイルを作成する(ステップF19)。
詳しくは、前記図15の処理と同様に、まず、書き込み対象となる音声付き画像ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分に1チャンネルファイルであることを示すデータを付加しておき、そのヘッダ部分と前記圧縮画像データおよび前記圧縮音声データをそれぞれ結合して音声付き画像ファイルを生成する。なお、このようにして生成された音声付き画像ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
一方、筐体12と筐体13が図1(a)のように開いた状態であることが検出されると(ステップF11のNo)、CPU41は、向き検出センサ34から出力される検出信号に基づいて筐体13の向きを検出する(ステップF15)。
その結果、筐体13が図3(a)のように縦向きの状態であったならば(ステップF15のNo)、CPU41は、図21(b)に示す制御テーブルT6を参照することで、前記閉状態のときと同様に、本機器に備えられた2つのカメラ73,74の一方のカメラ73をオン、他方のカメラ74をオフするようにカメラ切替え部47を制御する(ステップF12)。
また、カメラ動作に連動させて、CPU41は、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の一方の特殊マイク71をオン、他方の特殊マイク72をオフするように入力切替え部46を制御する(ステップF13)。
なお、筐体13が図3(b)のように水平向きの状態であった場合も同様とする。つまり、筐体13の向きが横向き以外の状態であると、前記2つの特殊マイク71,72の特殊マイク72が手や机などで塞がれる可能性があり、両方を有効的に使えないため、一方の特殊マイク71のみをオンとするものである。カメラ73,74についても同じであり、筐体13の向きが横向き以外では、一方のカメラ73のみオンとする。
また、筐体13が図3(b)のように横向きの状態であったならば(ステップF15のYes)、図21(b)に示す制御テーブルT6を参照することで、本機器に備えられた2つのカメラ73,74の両方をオンするようにカメラ切替え部47を制御する(ステップF15)。詳しくは、カメラ切替え部47内に設けられたカメラ73に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、カメラ74に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、画像データの入力を両方のカメラ73,74を通じて行う状態を設定する。
また、カメラ動作に連動させて、CPU41は、本機器に備えられた2つの特殊マイク71,72の両方をオンするように入力切替え部46を制御する(ステップF17)。詳しくは、入力切替え部46内に設けられた特殊マイク71に対応した図示せぬ第1の入力回路をオン、特殊マイク72に対応した図示せぬ第2の入力回路をオンして、音声データの入力を両方の特殊マイク71,72を通じて行う状態を設定する。
そして、図1に示したカメラキー18eの押下操作に伴い、CPU41は動画撮影を開始し、前記オン状態の2つのカメラ73,74および特殊マイク71,72を通じて画像データおよび音声データをそれぞれ2チャンネルで入力し、これらを所定の方式で圧縮しながら例えばRAM43に記録することで(ステップF18)、音声付き画像ファイルを作成する(ステップF19)。
詳しくは、前記図15の処理と同様に、まず、書き込み対象となる音声付き画像ファイル(最初はデータなしのファイル)のヘッダ部分に2チャンネルファイルであることを示すデータを付加しておき、そのヘッダ部分と前記圧縮画像データおよび前記圧縮音声データをそれぞれ結合して音声付き画像ファイルを生成する。なお、このようにして生成された音声付き画像ファイルは、RAM43とは別の図示せぬメモリに保存される。
このように、携帯電話機11を構成する筐体12と筐体13のそれぞれに、特殊マイク71,72と共にカメラ73,74を設け、筐体12と筐体13の開閉状態や筐体13の向きに応じて、これらを使い分ける構成としたことで、音声データをモノラルまたはステレオの形式で画像データと共に得ることができる。特に、図18および図19で説明したように、2つのカメラ73,74を使用して撮影を行えば、立体的な画像や超広角的な画像など、通常のカメラ付き携帯電話機では得られない独特な画像を簡単に得ることができる。
なお、この第3の実施形態においても、他の実施形態と同様に適用機器としては携帯電話機11に限らず、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ビデオカメラ(ムービカメラ)、ノート型パソコン、携帯型オーディオプレイヤーなどでも同様に適用可能である。
また、前記各実施形態において、特殊スピーカ31,32と特殊マイク71,72を組み合わせて筐体12と筐体13に設け、これらを前記同様に筐体12と筐体13の開閉状態や筐体13の向きに応じて使い分けることでも良い。
さらに、例えば特殊スピーカ31,32の一方を筐体12の内側面12a、他方を筐体13の外側面13bに配置し、筐体12の内側にある特殊スピーカを通話時に用いられる通常のスピーカ16を兼ねるようにしても良い。
特殊マイク71,72についても、例えば特殊マイク71,72の一方を筐体12の外側面12b、他方を筐体13の内側面13aに配置し、筐体13の内側にある特殊マイクを通話時に用いられる通常のマイクロホン19を兼ねるようにしても良い。
要するに、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD−ROM等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
また、前述したCD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体の他にも、例えば、Blu−ray Disc(R)やAOD(Advanced Optical Disc)などの青色レーザを用いた次世代光ディスク、赤色レーザを用いるHD-DVD9、青紫色レーザを用いるBlue Laser DVDなど、今後開発される種々の大容量記録媒体を用いて本発明を実施することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器として折り畳み式の携帯電話機を例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(a)は開いた状態、同図(b)は閉じた状態を示す図。 同実施形態における携帯電話機に備えられた2つの特殊スピーカの設置例を示す図。 同実施形態における携帯電話機の向きを説明するための図であり、図3(a)は縦向き、同図(b)は横向き、同図(c)は水平向きの状態を示す図。 同実施形態における携帯電話機の回路構成を示すブロック図。 同実施形態における携帯電話機のRAMに設けられた制御テーブルT1およびT2の構成を示す図であり、図5(a)は制御テーブルT1の構成、同図(b)は制御テーブルT2の構成を示す図。 同実施形態における携帯電話機の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態による音声データの出力処理の流れを説明するための図。 同実施形態における携帯電話機の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態と一方の筐体の向きによる音声データの出力処理の流れを説明するための図。 同実施形態における携帯電話機の変形例として、各筐体の先端部に特殊スピーカをそれぞれ設置した場合の構成を示す図。 前記図8の携帯電話機の各筐体を開いた状態を示す図。 蓋構造が異なる他の携帯電話機の外観構成を示す図であり、図10(a)は蓋体を開いた状態、同図(b)は蓋体を閉じた状態を示す図。 折り畳み式のPDAの構成を示す図であり、図11(a)は蓋体を開いた状態、同図(b)は蓋体を閉じた状態を示す図。 本発明の第2の実施形態における携帯電話機に備えられた2つの特殊マイクの設置例を示す図。 同実施形態における携帯電話機の回路構成を示すブロック図。 同実施形態における携帯電話機のRAMに設けられた制御テーブルT3およびT4の構成を示す図であり、図14(a)は制御テーブルT3の構成、同図(b)は制御テーブルT4の構成を示す図。 同実施形態における携帯電話機による処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態による音声データの入力処理の流れを説明するための図。 同実施形態における携帯電話機による処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態と一方の筐体の向きによる音声データの入力処理の流れを説明するための図。 本発明の第3の実施形態における携帯電話機に備えられた2つのカメラの設置例を示す図。 同実施形態における携帯電話機に備えられた2つのカメラの使用方法を説明するための図。 同実施形態における携帯電話機に備えられた2つのカメラの使用方法を説明するための図。 同実施形態における携帯電話機の回路構成を示すブロック図。 同実施形態における携帯電話機のRAMに設けられた制御テーブルT5およびT6の構成を示す図であり、図21(a)は制御テーブルT5の構成、同図(b)は制御テーブルT6の構成を示す図。 同実施形態における携帯電話機の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態による音声付き画像データの入力処理の流れを説明するための図。 同実施形態における携帯電話機の処理動作を示すフローチャートであり、携帯電話機を構成する2つの筐体の開閉状態と一方の筐体による音声付き画像データの入力処理の流れを説明するための図。
符号の説明
11…携帯電話機、12…筐体(蓋体)、13…筐体(機器本体)、14…ヒンジ機構、15…メイン表示部、16…スピーカ、17…サブ表示部、18…操作部、19…マイクロホン、20…アンテナ、21…バッテリ収納部、31,32…特殊スピーカ、33…開閉検出スイッチ、34…向き検出センサ、41…CPU、42…ROM、43…RAM、44…通信部、45…出力切替え部、46…入力切替え部、47…カメラ切替え部、51…携帯電話機、52…筐体(蓋体)、53…筐体(機器本体)、54…ヒンジ機構、55…操作部、56…表示部、61…PDA、62…筐体(蓋体)、63…筐体(機器本体)、64…ヒンジ機構、65…表示部、66…操作部、71,72…特殊マイク、73,74…カメラ、T1〜T6…制御テーブル。

Claims (20)

  1. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つの音声機器と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つの音声機器の両方または一方を使用して所定の音声処理を行う制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つの音声機器と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、
    前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つの音声機器の両方または一方を使用して所定の音声処理を行う制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出手段によって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記開閉検出手段によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に、前記向き検出手段によって検出される前記第2の筐体の向きに関係なく、前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  6. 前記2つの音声機器は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の外側面に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器。
  7. 前記2つの音声機器は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の先端部に、閉じたときに同じ方向を向くように設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器。
  8. 前記第1の筐体は、閉じたときに前記第2の筐体の一部を露出させる構造を有し、その露出部に前記2つの音声機器の一方が設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器。
  9. 前記2つの音声機器は、音声データを出力するスピーカであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器。
  10. 前記2つの音声機器は、音声データを入力するマイクであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器。
  11. 前記2つの音声機器は、音声データを入力するマイクであり、
    その2つのマイクと連動して静止画または動画撮影を行う2つのカメラが前記2つのマイクの近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子機器。
  12. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのスピーカと、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つのスピーカの両方を使用して音声データをステレオ形式で出力処理するか、または、前記2つのスピーカの一方を使用して音声データをモノラル形式で出力処理する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  13. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのスピーカと、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、
    前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つのスピーカの両方を使用して音声データをステレオ形式で出力処理するか、または、前記2つのスピーカの一方を使用して音声データをモノラル形式で出力処理する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  14. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのマイクと、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    この開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態に基づいて、前記2つのマイクの両方を使用して音声データをステレオ形式で入力処理するか、または、前記2つのマイクの一方を使用して音声データをモノラル形式で入力処理する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  15. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有する電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体に個別に設けられた2つのマイクと、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出手段と、
    前記開閉検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態と前記向き検出手段によって検出される筐体の向きに基づいて、前記2つのマイクの両方を使用して音声データをステレオ形式で入力処理するか、または、前記2つのマイクの一方を使用して音声データをモノラル形式で入力処理する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  16. 前記2つのマイクの近傍に設けられた2つのカメラを備え、
    前記制御手段は、前記2つのマイクの音声入力動作と連動させて前記2つのカメラによる画像データの入力処理を行うことを特徴とする請求項14または15記載の電子機器。
  17. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有すると共に、前記第1の筐体と前記第2の筐体に2つの音声機器が個別に設けられた電子機器に用いられる音声処理方法であって、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出ステップと、
    この開閉検出ステップによって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用して所定の音声処理を行う制御ステップと
    を備えたことを特徴とする音声処理方法。
  18. 前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出ステップをさらに備え、
    前記制御ステップは、
    前記開閉検出ステップによって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出ステップによって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする請求項17記載の音声処理方法。
  19. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ機構を介して互いに開閉自在な構造を有すると共に、前記第1の筐体と前記第2の筐体に2つの音声機器が個別に設けられた電子機器を制御するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出機能と、
    この開閉検出機能によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第1の筐体と前記第2の筐体が閉じた状態であることが検出された場合に前記2つの音声機器の一方を使用して所定の音声処理を行う制御機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  20. 前記第1および第2の筐体のうち、少なくとも機器本体としてユーザに保持される第2の筐体の向きを検出する向き検出機能をさらに備え、
    前記制御機能は、
    前記開閉検出機能によって前記第1の筐体と前記第2の筐体が開いた状態であることが検出された場合に、前記向き検出機能によって検出される前記第2の筐体の向きが横向きであった場合に前記2つの音声機器の両方を使用し、前記第2の筐体の向きが横向き以外であった場合に前記2つの音声機器の一方を使用することを特徴とする請求項19記載のプログラム。
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