本発明に係る携帯情報端末において、上記撮影部は、動画像の撮影が終了すると、制御部に対して、動画像の撮影が終了したことを示す撮影終了信号を伝達し、上記制御部は、撮影終了信号を受け取ると、表示部に、ユーザに指示を要求する画面を表示させ、上記受付部は、ユーザからの指示を受け付けると、指示を制御部に伝達する構成とすることができる。
この構成によれば、動画像の撮影終了後に、ユーザが動画像を特定モード画像として登録するか否かについて指示をすることが促される。また、ユーザが動画像を特定モード画像として登録するか否かについて指示をすると、その指示に基づいて、制御部が適切な処理を行うことができる。
また、本発明に係る携帯情報端末において、上記制御部は、指示に基づいて、画像格納部から動画像を取り込み、動画像に特定モードフラグを付加することにより、動画像を素材として用いる特定モード画像を作成し、特定モード画像を画像格納部に格納し、携帯情報端末が特定モード状態にあるか否かを判定し、携帯情報端末が特定モード状態にある場合に、特定モード画像を画像格納部から取り込み、表示部に特定モード画像を表示させる構成とすることができる。
この構成によれば、撮影された動画像から特定モード画像を容易に作成することができる。また、携帯情報端末が特定モード状態にある場合には、表示部に特定モード画像を表示させることができるので、携帯情報端末の表示部の興趣を向上することができる。
また、本発明に係る携帯情報端末において、上記制御部は、表示部に、ユーザに静止画像の選択に関する第二の指示を要求する画面を表示させ、上記受付部は、ユーザからの第二の指示を受け付けると、第二の指示を制御部に伝達する構成とすることができる。
この構成によれば、ユーザが、特定モード画像に用いる動画像の一部を構成する、特に気に入った静止画像を選択することが促される。また、ユーザが特に気に入った静止画像を選択すると、その選択に基づいて、制御部が適切な処理を行うことができる。
また、本発明に係る携帯情報端末において、上記制御部は、第二の指示に基づいて、画像格納部から動画像の一部を構成する静止画像を取り込み、静止画像に特定モードフラグと関連づけられた第二の特定モードフラグを付加することにより、静止画像を動画像の再生終了後に表示する特定モード画像を作成する構成とすることができる。
この構成によれば、撮影された動画像の一部を構成する静止画像を抽出し、静止画像を動画像の再生終了後に表示する特定モード画像を作成することができる。また、携帯情報端末が特定モード状態にある場合には、表示部に動画像を表示させ、動画像の再生終了後に静止画像を表示することができるので、携帯情報端末の表示部の興趣をさらに向上することができる。
また、本発明に係る携帯情報端末において、音声を出力する音声出力部と、撮影部と連動して音声を録音する録音部と、録音部により録音された音声を、撮影部により撮影された動画像と関連づけて格納する音声格納部と、をさらに備え、制御部は、受付部から受け取ったユーザからの指示に基づいて、音声格納部に格納されている音声を処理し、音声を素材として用いる特定モード音声を作成し、携帯情報端末が特定モード状態にある場合に、特定モード音声を特定モード画像と連動して音声出力部に出力させる構成とすることができる。
この構成によれば、また、携帯情報端末が特定モード状態にある場合には、表示部に動画像を表示させ、動画像に連動させて音声を出力することができるので、特定モード状態における携帯情報端末の興趣をさらに向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<実施形態1>
図1は、実施の形態に係る携帯情報端末の構成を模式的に示したブロック図である。
携帯情報端末100は、動画像または静止画像を表示する表示部114と、動画像を撮影する撮影部(カメラ112)と、ユーザからの指示を受付ける受付部(操作部113)と、撮影部により撮影された動画像を格納する画像格納部(メモリ115)と、受付部から受け取ったユーザからの指示に基づいて、画像格納部に格納されている動画像を処理し、動画像を素材として用いる特定モード(待受モード)画像を作成し、携帯情報端末100が特定モード状態にある場合に、特定モード画像を表示部114に表示させる制御部110と、を備える。
この構成によれば、カメラ112により撮影された動画像を素材とする待受モード画像を作成する制御部110を備えるため、ユーザがカメラ112により撮影した任意の動画像を待受モード画像に利用することができる。
このため、カメラ112により撮影された動画像を待受モード画像として利用する事が出来るので、カメラ112により撮影された動画像の利用機会が増え、携帯情報端末100の待受画面の機能も向上する。
また、後述するように、カメラ112により撮影された動画像の一部の好みの静止画を動画再生終了後に表示することが可能となり、動画再生終了後でも良いシーンを表示していることが可能となる。ユーザは、カメラ112により撮影された動画像の中でも特に気に入ったシーンを長時間眺めることができるため、携帯情報端末100の待受画面の興趣はさらに向上する。
このため、本実施形態の構成によれば、カメラ112により撮影された動画像の利用性に優れる携帯情報端末100が得られる。
より具体的に説明すると、制御部110は、画像処理部111、CPU117、モード判断部122、音声処理部123を有し、操作部113より入力されるユーザー操作などを起点に、携帯情報端末100を動作させる為の各種の制御を行う。
メモリ115は、携帯情報端末100を動作させるために必要とされる各種プログラム、ID情報、電話帳データ、静止画像または動画像からなる撮影画像データ録音された音声データなどが保存されており、読み出し、書き込みを行うことが出来る。なお、携帯情報端末100には本体メモリ、外部メモリが設けられていてもよい。図1では、本体メモリ、外部メモリをひとまとめにメモリ115として記載する。
また、メモリ115には、後述するように、待受画像データ、着信画像データ、通話画像データなどからなる特定モード画像データも保存することができる。また、メモリ115には、後述するように、待受音声データ、着信音声データ、通話音声データなどからなる特定モード音声データも保存することができる。
また、メモリ115としては、特に限定するものではないが、例えば、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SD(R)メモリーカード、スマートメディア(R)、メモリースティック(R)などを用いることができる。
画像処理部111は、アンテナを備える無線部101より受信された画像データや、カメラ112により撮影された画像データを、表示用画像データとして加工処理したり、保存形式への画像合成処理などを行う。また、これらの静止画像または動画像などに、待受モード画像、着信モード画像、通話モード画像とするために、各特定モードを示す特定モードフラグを付加する処理も行う。
また、画像処理部111は、動画像再生時に静止画像を切り出す処理なども行う。このとき、動画像を構成する複数の静止画像のうち、ユーザが選択した静止画像を、元の動画像ファイルとは別の静止画像ファイルとすることができる。ここで、元の動画像と別の静止画像とを関連づけて保存しておけば、元の動画像の再生終了後に別の静止画像を表示することが可能となる。
あるいは、画像処理部111は、動画像を構成する複数の静止画像のうち、ユーザが選択した静止画像に、フラグを付加することもできる。この場合も、動画像の再生終了後にフラグが付加された静止画像を表示することにより、静止画像を別のファイルとして保存した場合と同様の画像表示効果を得ることができる。
カメラ112は、操作部113において受け付けられるユーザー操作に基づいて、制御部110の制御により動作し、撮影した静止画像または動画像からなる画像データを、画像処理部111に出力する。カメラ112は、一例として、CCDカメラであり、被写体を撮像し、画像データを制御部110を介してメモリ115に格納させる。
表示部114は、開閉検出部116により検出される表示部の開閉状態、携帯情報端末100が待受モード、着信モード、通話モードのいずれであるかを判断するモード判断部122の判断、および操作部113において受け付けられるユーザー操作に基づいて、制御部110の制御により動作し、各種静止画像または動画像の表示を行う。
なお、折りたたみ式の携帯情報端末100においては、携帯情報端末100が折りたたまれた状態において、表示部114が閉じた状態となり、携帯情報端末100が開いた状態において、表示部114が開いた状態となる構成が一般的である。この場合には、開閉検出部116は、携帯情報端末100の折りたたみ検出部を兼ねてもよい。
また、表示部114は、カメラ112による撮影時においては、カメラ112の撮影対象を表示することができるので、ユーザがカメラ112の撮影対象を確認するためのファインダーとしての役割も行う。
無線部101は、操作部113において受け付けられるユーザー操作などに基づいて、制御部110の制御により、通話や電子メールの送受信などの動作を行う。無線部101は、携帯電話やPHSなどの場合には、通常の基地局との無線通信機能を備えていることが一般的である。もっとも、特に限定されず、赤外線通信などの光通信機能、Bluetooth(R)をはじめとする近距離無線通信機能を有していてもよい。なお、無線部101を介して、他人の携帯情報端末100に備わるカメラ112により撮影された動画像を受信し、下記のフローチャートにより説明される動作と同様の動作を行うことも可能である。
また、制御部110に含まれるモード判断部122は、特に限定するものではないが、操作部113において受け付けられるユーザー操作による情報、無線部101を介して受信した情報、電池の残存量に関する情報、内在時計による情報、その他メモリに格納されている情報などの各種の情報に基づいて、携帯情報端末100が、待受モード、着信モード、通話モード、その他各種のモードなどのいずれの状態にあるかを判断する。
その他の各種のモードとしては、特に限定するものではないが、目覚ましコールモード、インターネットモード、電子メールモード、時計モード、ゲームモード、スケジュール管理モード、GPSモード、カラオケモード、静止画像撮影モード、動画像撮影モード、音楽再生モード、音楽録音モード、充電モード、管理機能設定モードなどが挙げられる。なお、携帯情報端末100は、同時に2種以上のモードに該当しうる。
スピーカ120は、音声再生時の音声出力を行う。ここで、スピーカ120による音声の再生は、表示部114による静止画像または動画像の再生と連動することができる。
また、マイク121は、音声録音時の音声入力を行う。ここで、マイク121による音声の録音は、カメラ112による静止画像または動画像の撮影と連動することができる。
また、制御部110に含まれる音声処理部123は、アンテナを備える無線部101より受信された音声データや、マイク121により録音された音声データを、再生用音声データとして加工処理したり、保存形式への音声合成処理などを行う。また、これらの音声データなどに、待受モード音声、着信モード音声、通話モード音声とするために、各特定モードを示す特定モードフラグを付加する処理も行う。
以下、実施形態に係る携帯情報端末の動作について図2、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
図2は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に動画撮影のステップについて説明する。
まず、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110が、カメラ112の起動を実施する(S201)。
次いで、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110が、動画撮影モードを起動する。ここで、動画撮影モードを起動するとは、携帯情報端末100の状態を動画撮影モードに変更することを意味する(S202)。なお、動画撮影モードとは、各携帯情報端末100による異なるが、例えば、カメラ112による撮影において、各携帯情報端末100の表示部114におけるLCDサイズ(例えば、QVGA=240×320画素)で動画像を撮影するモードである。
動画撮影モードへの切り替え後に、カメラ112により撮影した動画像からなる画像データを保存する為のメモリ115を検出する。メモリ115として、本体メモリ(SRAMなどからなる本体メモリ)および外部メモリ(SD(R)メモリーカード、スマートメディア(R)、メモリースティック(R)など)が検出される場合には、本体メモリまたは外部メモリのどちらに画像データを保存するか、事前に動画撮影モードの起動後に、表示部114にユーザに選択を促す表示をさせる(S203)。そして、ユーザが選択したメモリに、カメラ112で撮影された画像データを、後のステップにて保存する。
なお、メモリ115として、本体メモリまたは外部メモリの一方しか検出されない場合には、ユーザに選択を促す表示をする必要はない。また、携帯情報端末100に、本体メモリまたは外部メモリの一方が2以上備えられている場合には、それらのうちの1以上のメモリの選択を促す表示をする。また、ユーザにメモリ115の選択を促す表示をすることなく、制御部110によりメモリ115を自動選択してもよい。
続いて、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、カメラ112による動画撮影を開始する(S204)。
このとき、動画撮影の条件は、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、あるいは制御部110による自動制御により調整される。動画撮影の条件としては、例えば、ピント、解像度、絞り、明るさ、単位時間あたりのフレーム数、画像サイズ、色調などの条件が挙げられる。
そして、一定時間(選択されたメモリ115に録画できる時間)録画した後、メモリ115の録画可能領域が無くなった場合には、制御部110の自動制御により撮影を終了する。あるいは、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、カメラ112による動画像の撮影を終了する(S205)。
カメラ112による動画像の撮影終了後、制御部110は、表示部114に、撮影された画像データを閲覧して確認するために再生するか、そのまま確認せずに画像データとしてメモリ115に登録するかの判断をユーザに促す表示をさせる(S206)。
ユーザが画像データの再生を選択した場合、撮影した動画像の画像データが再生されて表示部114に表示される(S207)。また、ユーザが画像データを再生しないことを選択した場合、撮影した動画像の画像データは再生されることなく、メモリ115に動画登録される(S209)。
画像データを再生した場合には、画像データの再生終了後、制御部110は、表示部114に、再生した画像データをそのまま画像データとしてメモリ115に登録するか、登録しないかの判断をユーザに促す表示をさせる(S208)。あるいは、再生した画像データを再度再生するか、そのまま画像データとしてメモリ115に登録するかの判断をユーザに促す表示をさせてもよい。
ユーザが登録しないことを選択した場合には、制御部110は、撮影した動画像の画像データをメモリ115に登録せず、そのまま消去してしまう。
ユーザがそのまま画像データとして登録することを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、撮影した動画像の画像データをメモリ115に登録する動画登録を行う(S209)。
上記のフローチャートにおける携帯情報端末100の動作を別の観点から捉えると、携帯情報端末100において、上記カメラ112は、動画像の撮影が終了すると、制御部110に対して、動画像の撮影が終了したことを示す撮影終了信号を伝達し、上記制御部110は、撮影終了信号を受け取ると、表示部114に、ユーザに指示を要求する画面を表示させ、上記操作部113は、ユーザからの指示を受け付けると、指示を制御部110に伝達する動作が行われている。
このような動作によれば、動画像の撮影終了後に、ユーザが動画像を特定モード画像として登録するか否かについて指示をすることが促される。また、ユーザが動画像を特定モード画像として登録するか否かについて指示をすると、その指示に基づいて、制御部110が適切な処理を行うことができる。
図3は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に待受動画として登録するステップについて説明する。
カメラ112により撮影した動画像をメモリ115に登録した後に、登録した動画像を待受け画面へ登録するために、以下のステップが行われる。まず、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、携帯情報端末100の状態を待受画面設定モードに移行させる(S301)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザにメモリ115に登録(録画または保存)された動画像のうちから待受動画とすることを希望する動画像のファイルの選択を促す表示をさせる(S302)。
そして、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、ユーザが選択した動画ファイルに含まれる動画像データを再生させる(S303)。
ここで、制御部110は、表示部114に、ユーザに待受け動画の最終画面(動画終了後に静止表示される画像)を指定することを促す表示をさせる。この表示に応じて、ユーザは、好みのタイミングにて動画再生途中に、操作部113において動画像を一時停止(Pause)させる操作をすることにより、静止画像を指定する。すると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画切出タイミングにおいて再生中の動画像を一時停止して、指定された静止画像を表示部114に表示させる(S304)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザに表示された静止画像を終了画像として指定するか否かの選択を促す表示をさせる(S305)。
図7は、実施形態に係る携帯情報端末の表示部における画面表示の一例を説明する外観図である。具体的には、このような携帯情報端末100の表示部114において、このような表示を行うことにより、ユーザの選択を促すことができる。
すなわち、LCD画面700において、カメラで撮影されたサッカーをする人物706を被写体とする動画像などを再生する。この際、ユーザに対して気に入ったシーンでPauseボタンを押下することを促す表示702を表示する。
あらかじめ被写体となる人物名(あるいはその人物の電話番号など)を入力済の場合には、対応アドレス704として人物名「つばさくん」などと表示してもよい。また、この人物の電話番号も併せて表示してもよい。また、動画像を再生する際に、スピーカ718から「いくぞ、シュートだー」などの録音した音声が連動して再生されてもよい。
ユーザは、この再生画面を見ながら、気に入ったシーン(例えば、つばさくんのシュート直前の格好いいシーン)において、Pauseボタン708を押下することができる。また、再生をやり直したり、再生条件の調整をしたいときには、再生ボタン710、早送りボタン712、巻き戻しボタン714、一時停止ボタン(静止画像として登録はしない通常の一時停止ボタン)716などを利用可能である。
指定するタイミング等の面において、ユーザの希望のシーンに静止できなかった場合などは、操作部113においてユーザが表示された静止画像を終了画像として指定しない操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、一時停止している動画像を再度頭から再生させる。このとき、制御部110は、表示部114に、再生スピードをスローにするなどして動画像を再生させてもよい。
そして、ユーザが表示された静止画像を気に入って、終了画像として指定する操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画像に待受モード終了画像フラグを付加して、メモリ115に保存する。
続いて、制御部110は、表示部114に、指定された静止画像を終了画像として表示するように構成された動画像を待受動画として登録するか否かの選択を促す表示をさせる(S306)。
ユーザが待受動画として登録しないことを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、再度動画像を再生する(S303)。そして、ユーザが気に入った動画像(静止画像からなる終了画像付き)を待受動画として登録する選択をするまで、上記の各ステップを繰り返す。
ユーザが待受動画として登録することを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、動画像(静止画像からなる終了画像付き)に待受モードフラグを付加して、メモリ115に待受動画像として登録する(S307)。
上記のフローチャートにおける動画像または静止画像へフラグを付加するステップについて、メモリ115に格納されている画像データベースの構造などについて言及しつつ説明する。
図8は、動画像を構成するフレーム構造について説明する概念図である。ここで、上記の動画像データは、特に限定するものではないが、例えばMPEGなどを用いることができる。なお、MPEG−1、MEPG−2、MPEG−4、MPEG−7のいずれの形式であってもよい。MPEGの動画像は、複数のフレームにより構成されており、個々のフレームが静止画像に相当する。
上述の動画像のうち気に入った静止画像にフラグを付加するには、例えば、図8に示すように、制御部110が、メモリ115内に格納されている、MPEGで構成された動画像に含まれる複数のフレームのうち、特定のフレームに終了画像フラグを付加することによって行うことができる。この場合、例えば、制御部110は、表示部114に、動画ファイルNo.1を待受動画として再生させ、再生終了後に、終了画像フラグが付加されているフレームNo.5の静止画像を表示させることができる。
あるいは、制御部110は、メモリ115内に格納されている、MPEGで構成された動画像に含まれる複数のフレームのうち、特定のフレームをJPEGなどからなる、別の静止画像ファイルとしてメモリ115内に書き出して、元の動画像ファイルと関連づけを行うフラグを付加してもよい。
また、図9は、実施形態に係る携帯情報端末のメモリ内に格納される画像データベースの構造の一例について説明するデータ構造図である。ここで、上記のメモリ115内に格納されるデータとしては、特に限定されず、例えば、動画像データ、静止画像データ、動画像データまたは静止画像データと関連づけられている音声データ、個人アドレスデータなどの各種データを格納可能である。図9に示すデータテーブルは、多数のデータテーブルの一つを示したに過ぎないものである。
上述のユーザが気に入った動画像データに待受モード画像などの特定モードフラグを付加する際には、例えば、制御部110は、メモリ115内に格納されている、画像ファイルNo.1の動画像データに、待受モードフラグを付加することができる。
この場合、例えば、制御部110は、表示部114に、動画ファイルNo.1を待受動画として再生させ、再生終了後に、終了画像フラグが付加されているフレームNo.5の静止画像を表示させることができる。また、図9に示したデータ構造によれば、動画ファイルNo.1の再生時には、音声データは連動して再生されないが、対応アドレス123番の氏名または名称(例えば加藤さん)を表示することもできる。
上記のフローチャートにおける携帯情報端末100の動作を別の観点から捉えると、携帯情報端末100において、上記制御部110は、指示に基づいて、メモリ115から動画像を取り込み、動画像に待受モードフラグを付加することにより、動画像を素材として用いる待受モード画像を作成し、待受モード画像をメモリ115に格納する動作を行う。
また、上記制御部110は、携帯情報端末100が待受モード状態にあるか否かを判定し、携帯情報端末100が待受モード状態にある場合に、待受モード画像をメモリ115から取り込み、表示部114に待受モード画像を表示させる動作を行う。
この動作によれば、撮影された動画像から待受モード画像を容易に作成することができる。また、携帯情報端末100が待受モード状態にある場合には、表示部114に待受モード画像を表示させることができるので、携帯情報端末100の表示部114の興趣を向上することができる。
また、携帯情報端末100において、上記制御部110は、表示部114に、ユーザに静止画像の選択に関する指示を要求する画面を表示させ、上記操作部113は、ユーザからの静止画像の選択に関する指示を受け付けると、静止画像の選択に関する指示を制御部110に伝達する動作を行う。
この動作によれば、ユーザが、待受モード画像に用いる動画像の一部を構成する、特に気に入った静止画像を選択することが促される。また、ユーザが特に気に入った静止画像を選択すると、その選択に基づいて、制御部110が適切な処理を行うことができる。
また、携帯情報端末100において、上記制御部110は、静止画像の選択に関する指示に基づいて、メモリ115から動画像の一部を構成する静止画像を取り込み、静止画像に待受モードフラグと関連づけられた待受モード終了画像フラグを付加することにより、静止画像を動画像の再生終了後に表示する待受モード画像を作成する動作をすることができる。
この動作によれば、撮影された動画像の一部を構成する静止画像を抽出し、静止画像を動画像の再生終了後に表示する待受モード画像を作成することができる。また、携帯情報端末100が待受モード状態にある場合には、表示部114に動画像を表示させ、動画像の再生終了後に静止画像を表示することができるので、携帯情報端末100の表示部114の興趣をさらに向上することができる。
図4は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に待受動画を表示部に表示するステップについて説明する。なお、着信動画または通話動画を表示部に表示するステップについては、別途後述する。
カメラ112により撮影した動画像を待受け画面としてメモリ115に登録した後に、登録した待受け画面を表示部に表示するために、以下のステップが行われる。
待受モード画像(待受動画または待受画面)の再生を行う前に、開閉検出部116が携帯情報端末100の開閉状態の検出(OPEN検出)を行う(S401)。なお、開閉検出部116は、折りたたみ式の携帯情報端末100が閉じている状態では動作せず、携帯情報端末100をユーザが開くと、開閉検出部116にて形態情報端末100のOpen・Closeを検出する構成としてもよい。
開閉検出部116にて、携帯情報端末100が閉じていると判断されると、制御部110は、表示部114に、待受モード画像を表示させることはしない。一方、開閉検出部116にて、携帯情報端末100が開いていると判断されると、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であるか、OFFの状態であるかを検出する(S402)。
制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声なしモードに切り替える(S403)。また、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがOFFの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声出力モードに切り替える(S404)。もちろん、携帯情報端末100が既にこれらのモードである場合には、切り替える必要はない。
次いで、制御部110に含まれるモード判断部122は、携帯情報端末100が、待受モード、通話モード、着信モードのいずれのモード状態であるか検出する(S405)。
制御部110は、携帯情報端末100が待受状態にあると判断する場合には、メモリ115から待受モード画像データを読込んで、表示部114に、待受動画を再生させる(S406)。
また、後述するように、制御部110は、携帯情報端末100が通話状態にあると判断する場合には、メモリ115から通話モードフラグが付加されている通話モード画像データを読込んで、表示部114に、通話動画を再生させる(S407)。
また、制御部110は、携帯情報端末100が着信状態にあると判断する場合には、メモリ115から着信モードフラグが付加されている着信モード画像データを読込んで、表示部114に、着信動画を再生させる(S408)。
動画像の再生を行う際に、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出する(S409)。制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている待受モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出しない場合には、操作部113においてユーザが終了ボタンを押下することなどにより、操作部113が終了指示を受け付けたか否かを検出する(S410)。
制御部110は、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている待受モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出せず、操作部113が終了指示を受け付けたことも検出しない場合には、動画像の再生を継続する(S411)。そして、動画像の再生時間の終了を検出するか、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、上記のように、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
上記のフローチャートにおける携帯情報端末100の動作を別の観点から捉えると、以下のように説明できる。
携帯情報端末100は、カメラ112での動画録画が可能とされる携帯電話機をはじめとする携帯情報端末100において、撮影した動画データを待受け動画画像とすることができる。また、その動画画像の中で気に入ったシーンを静止画として抽出することが出来るので、LCD画面などを含む表示部114において、待受け動画の再生終了後に、抽出した静止画面を表示することができる。
すなわち、携帯情報端末100によれば、カメラ112で撮影した動画を携帯電話などの携帯情報端末100の待受け動画として利用できる様にし、動画機能の利用シーンの拡大と待受け画面機能の向上が図られる。
<実施形態2>
本実施形態における携帯情報端末100は、基本的には、実施形態1に係る携帯情報端末100と同様であるが、動画像を待受画像として登録する代わりに、通話画像として登録できる点が異なる。
図5は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に通話動画として登録するステップについて説明する。
カメラ112により撮影した動画像をメモリ115に登録した後に、登録した動画像を通話画面へ登録するために、以下のステップが行われる。まず、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、携帯情報端末100の状態を通話動画設定モードに移行させる(S501)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザにメモリ115に登録(録画または保存)された動画像のうちから通話動画とすることを希望する動画像のファイルの選択を促す表示をさせる(S502)。
そして、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、ユーザが選択した動画ファイルに含まれる動画像データを再生させる(S503)。
ここで、制御部110は、表示部114に、ユーザに通話動画の最終画面(動画終了後に静止表示される画像)を指定することを促す表示をさせる。この表示に応じて、ユーザは、好みのタイミングにて動画再生途中に、操作部113において動画像を一時停止(Pause)させる操作をすることにより、静止画像を指定する。すると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画切出タイミングにおいて再生中の動画像を一時停止して、指定された静止画像を表示部114に表示させる(S504)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザに表示された静止画像を終了画像として指定するか否かの選択を促す表示をさせる(S505)。
指定するタイミング等の面において、ユーザの希望のシーンに静止できなかった場合などは、操作部113においてユーザが表示された静止画像を終了画像として指定しない操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、一時停止している動画像を再度頭から再生させる。このとき、制御部110は、表示部114に、再生スピードをスローにするなどして動画像を再生させてもよい。
そして、ユーザが表示された静止画像を気に入って、終了画像として指定する操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画像に通話モード終了画像フラグを付加して、メモリ115に保存する。
続いて、制御部110は、表示部114に、指定された静止画像を終了画像として表示するように構成された動画像を通話動画として登録するか否かの選択を促す表示をさせる(S506)。
ユーザが通話動画として登録しないことを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、再度動画像を再生する(S503)。そして、ユーザが気に入った動画像(静止画像からなる終了画像付き)を通話動画として登録する選択をするまで、上記の各ステップを繰り返す。
ユーザが通話動画として登録することを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、動画像(静止画像からなる終了画像付き)に通話モードフラグを付加して、メモリ115に通話動画像として登録する(S507)。
図4は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に通話動画を表示部に表示するステップについて説明する。
カメラ112により撮影した動画像を通話画面としてメモリ115に登録した後に、登録した通話画面を表示部に表示するために、以下のステップが行われる。
通話モード画像(通話動画または通話画面)の再生を行う前に、開閉検出部116が携帯情報端末100の開閉状態の検出(OPEN検出)を行う(S401)。なお、開閉検出部116は、折りたたみ式の携帯情報端末100が閉じている状態では動作せず、携帯情報端末100をユーザが開くと、開閉検出部116にて形態情報端末100のOpen・Closeを検出する構成としてもよい。
開閉検出部116にて、携帯情報端末100が閉じていると判断されると、制御部110は、表示部114に、通話モード画像を表示させることはしない。一方、開閉検出部116にて、携帯情報端末100が開いていると判断されると、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であるか、OFFの状態であるかを検出する(S402)。
制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声なしモードに切り替える(S403)。また、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがOFFの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声出力モードに切り替える(S404)。もちろん、携帯情報端末100が既にこれらのモードである場合には、切り替える必要はない。
次いで、制御部110に含まれるモード判断部122は、携帯情報端末100が、待受モード、通話モード、着信モードのいずれのモード状態であるか検出する(S405)。
制御部110は、携帯情報端末100が通話状態にあると判断する場合には、メモリ115から待受モード画像データを読込んで、表示部114に、通話動画を再生させる(S407)。
このとき、例えば、携帯情報端末100が、特定の相手との通話状態にあり、メモリ115に格納されているアドレス帳に含まれる特定の相手のアドレスと関連づけられた通話動画データがメモリ115内にある場合には、制御部110は、特定の相手と関連づけられている通話動画を表示可能である。このようにすることにより、ユーザは、テレビ電話機能を用いなくても、あたかもテレビ電話で通話しているかのような通話相手との親密な気分を感じることができるので、携帯情報端末の通話画面の興趣が向上する。
このとき、例えば、特定の相手と関連づけられている通話動画が、特定の相手のすきな音楽などの音声データと関連づけられている場合には、その音声データを通話動画と連動して再生することができる。このようにすることにより、ユーザは、あたかも特定の相手の部屋で相手の自慢のレコードプレーヤーの前で会話しているかのような通話相手との親密な気分を感じることができるので、携帯情報端末の通話画面の興趣が向上する。
動画像の再生を行う際に、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出する(S409)。制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている通話モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出しない場合には、操作部113においてユーザが終了ボタンを押下することなどにより、操作部113が終了指示を受け付けたか否かを検出する(S410)。
制御部110は、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている通話モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出せず、操作部113が終了指示を受け付けたことも検出しない場合には、動画像の再生を継続する(S411)。そして、動画像の再生時間の終了を検出するか、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、上記のように、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
携帯情報端末100は、このように、カメラ112での動画録画が可能とされる携帯電話機をはじめとする携帯情報端末100において、撮影した動画データを通話動画像とすることができる。また、その動画像の中で気に入ったシーンを静止画として抽出することが出来るので、LCD画面などを含む表示部114において、通話動画の再生終了後に、抽出した静止画面を表示することができる。
すなわち、携帯情報端末100によれば、カメラ112で撮影した動画を携帯電話などの携帯情報端末100の通話動画として利用できる様にし、動画機能の利用シーンの拡大と通話画面機能の向上が図られる。
<実施形態3>
本実施形態における携帯情報端末100は、基本的には、実施形態1に係る携帯情報端末100と同様であるが、動画像を待受画像として登録する代わりに、着信画像として登録できる点が異なる。
図6は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に着信動画として登録するステップについて説明する。
カメラ112により撮影した動画像をメモリ115に登録した後に、登録した動画像を着信画面へ登録するために、以下のステップが行われる。まず、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、携帯情報端末100の状態を着信動画設定モードに移行させる(S601)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザにメモリ115に登録(録画または保存)された動画像のうちから着信動画とすることを希望する動画像のファイルの選択を促す表示をさせる(S602)。
そして、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、ユーザが選択した動画ファイルに含まれる動画像データを再生させる(S603)。
ここで、制御部110は、表示部114に、ユーザに着信動画の最終画面(動画終了後に静止表示される画像)を指定することを促す表示をさせる。この表示に応じて、ユーザは、好みのタイミングにて動画再生途中に、操作部113において動画像を一時停止(Pause)させる操作をすることにより、静止画像を指定する。すると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画切出タイミングにおいて再生中の動画像を一時停止して、指定された静止画像を表示部114に表示させる(S604)。
次いで、制御部110は、表示部114に、ユーザに表示された静止画像を終了画像として指定するか否かの選択を促す表示をさせる(S605)。
指定するタイミング等の面において、ユーザの希望のシーンに静止できなかった場合などは、操作部113においてユーザが表示された静止画像を終了画像として指定しない操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、表示部114に、一時停止している動画像を再度頭から再生させる。このとき、制御部110は、表示部114に、再生スピードをスローにするなどして動画像を再生させてもよい。
そして、ユーザが表示された静止画像を気に入って、終了画像として指定する操作をすると、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、指定された静止画像に着信モード終了画像フラグを付加して、メモリ115に保存する。
続いて、制御部110は、表示部114に、指定された静止画像を終了画像として表示するように構成された動画像を着信動画として登録するか否かの選択を促す表示をさせる(S606)。
ユーザが着信動画として登録しないことを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、再度動画像を再生する(S603)。そして、ユーザが気に入った動画像(静止画像からなる終了画像付き)を着信動画として登録する選択をするまで、上記の各ステップを繰り返す。
ユーザが着信動画として登録することを選択した場合には、操作部113におけるユーザ操作に基づいて、制御部110は、動画像(静止画像からなる終了画像付き)に着信モードフラグを付加して、メモリ115に通話動画像として登録する(S607)。
図4は、実施形態に係る携帯情報端末の動作について説明するフローチャート図である。ここでは、主に着信動画を表示部に表示するステップについて説明する。
カメラ112により撮影した動画像を着信画面としてメモリ115に登録した後に、登録した着信画面を表示部に表示するために、以下のステップが行われる。
着信モード画像(着信動画または着信画面)の再生を行う前に、開閉検出部116が携帯情報端末100の開閉状態の検出(OPEN検出)を行う(S401)。なお、開閉検出部116は、折りたたみ式の携帯情報端末100が閉じている状態では動作せず、携帯情報端末100をユーザが開くと、開閉検出部116にて形態情報端末100のOpen・Closeを検出する構成としてもよい。
開閉検出部116にて、携帯情報端末100が閉じていると判断されると、制御部110は、表示部114に、着信モード画像を表示させることはしない。一方、開閉検出部116にて、携帯情報端末100が開いていると判断されると、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であるか、OFFの状態であるかを検出する(S402)。
制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがONの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声なしモードに切り替える(S403)。また、制御部110は、携帯情報端末100のマナーモードがOFFの状態であると判断する場合には、携帯情報端末100を音声出力モードに切り替える(S404)。もちろん、携帯情報端末100が既にこれらのモードである場合には、切り替える必要はない。
次いで、制御部110に含まれるモード判断部122は、携帯情報端末100が、待受モード、通話モード、着信モードのいずれのモード状態であるか検出する(S405)。
制御部110は、携帯情報端末100が着信状態にあると判断する場合には、メモリ115から着信モード画像データを読込んで、表示部114に、着信動画を再生させる(S408)。
このとき、例えば、携帯情報端末100が、特定の相手からの着信状態にあり、メモリ115に格納されているアドレス帳に含まれる特定の相手のアドレスと関連づけられた着信動画データがメモリ115内にある場合には、制御部110は、特定の相手と関連づけられている着信動画を表示可能である。このようにすることにより、ユーザは、テレビ電話機能を用いなくても、あたかもテレビ電話で呼び出されているかのような着信相手との親密な気分を感じることができるので、携帯情報端末の着信画面の興趣が向上する。
このとき、例えば、特定の相手と関連づけられている着信動画が、特定の相手の呼び声の音声データと関連づけられている場合には、その音声データを着信動画と連動して再生することができる。このようにすることにより、ユーザは、あたかも特定の相手と道でばったり出くわして呼び止められたかのような着信相手との親密な気分を感じることができるので、携帯情報端末の着信画面の興趣が向上する。
動画像の再生を行う際に、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出する(S409)。制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている着信モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出しない場合には、操作部113においてユーザが終了ボタンを押下することなどにより、操作部113が終了指示を受け付けたか否かを検出する(S410)。
制御部110は、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、表示部114に、動画像の再生を終了させ、指定されている着信モードなどの特定モード終了画像フラグが付加されている静止画像データを、メモリ115から読み込んで、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
また、制御部110は、動画像の再生時間の終了を検出せず、操作部113が終了指示を受け付けたことも検出しない場合には、動画像の再生を継続する(S411)。そして、動画像の再生時間の終了を検出するか、操作部113が終了指示を受け付けたことを検出した場合には、上記のように、表示部114に静止画像を表示させる(S412)。
携帯情報端末100は、このように、カメラ112での動画録画が可能とされる携帯電話機をはじめとする携帯情報端末100において、撮影した動画データを着信動画像とすることができる。また、その動画像の中で気に入ったシーンを静止画として抽出することが出来るので、LCD画面などを含む表示部114において、着信動画の再生終了後に、抽出した静止画面を表示することができる。
すなわち、携帯情報端末100によれば、カメラ112で撮影した動画を携帯電話などの携帯情報端末100の着信動画として利用できる様にし、動画機能の利用シーンの拡大と着信画面機能の向上が図られる。
以上、本発明の構成について説明したが、これらの構成を任意に組み合わせたものも本発明の態様として有効である。また、本発明の表現を他のカテゴリーに変換したものもまた本発明の態様として有効である。
上記の実施形態で述べた機能構成は、メモリ115に格納され、必要な場合に制御部110に読み込まれて、制御部110に含まれるCPU117において実行されるソフトウェアとして提供されてもよい。そのようなソフトウェアは、CD−ROMなどの記録媒体に格納されて提供されてもよい。
上記の実施形態で述べた待受動画像、着信動画像、通話動画像を表示する仕組みは、それぞれ単独で用いてもよいが、組み合わせて用いてもよい。また、携帯情報端末100のメモリ115には、着信動画像、通話動画像が、それぞれアドレス帳に含まれる特定の相手と関連づけられて保存されており、特定の相手との着信モード、特定の相手との通話モードにおいて、それらの画像データが連動して再生されてもよい。
このような構成によれば、具体的には、以下のような用い方が可能である。
みさきくんの所有する折りたたみ式の携帯情報端末100を開くと、待受状態における表示部114には、みさきくんが高校時代に所属していたサッカー部のメンバーの練習風景を撮影した動画像が再生され、同時にみんなの「めざせ!全国」というかけ声を録音した音声が再生される。そして、再生終了後にメンバー全員の集合写真が表示される。
サッカー部の友人のつばさくんから電話がかかってくると、みさきくんの携帯情報端末100はつばさくんからの着信状態に移行し、メモリ115に格納されているアドレス帳に含まれるつばさくんの電話番号と関連付けられている、つばさくんのシュート風景を撮影した動画像が表示部114に再生される。同時につばさくんの「ドライブシュートだ!」という叫び声を録音した音声データが再生される。そして、再生終了後にシュートを決めてガッツポーズを決めているつばさくんの勇姿が表示される。
続いて、みさきくんが通話ボタンを押すと、みさきくんの携帯情報端末100はつばさくんとの通話状態に移行し、メモリ115に格納されているアドレス帳に含まれるつばさくんの電話番号と関連付けられている、つばさくんのふだんのおしゃべり風景を撮影した動画像が表示部114に再生される。同時につばさくんの好きな日本代表サッカーチームの応援ソングを録音した音声データが再生される。そして、再生終了後につばさくんのかっこいい笑顔が表示される。
このようにすれば、携帯情報端末100の利用状態に応じて、ユーザ個々人の好みに応じてカスタマイズされた、ユーザ個々人が独自に撮影または録音した動画像、静止画像、音声をメディアミックスした複合的なマルチメディアデータの利用が可能であり、個々人の価値観が多様化したマルチメディア時代にふさわしい形で、携帯情報端末100の興趣の向上が実現できる。