しかしながら、書き込まれた言葉は常に同じ位置同じ順序で視覚的に認知されることから、新鮮さが失われやすく、受け取る力やエネルギーが減少してしまう。しかも、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉を伝える道具は実現されていない。
本発明は、新鮮さを失わずに、瞬時に利用者の五感の少なくともいずれかに名言や格言、良い言葉その他の言葉を届けることができる道具を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、感圧センサーからの信号に基づき操作の入力を検出する処理と、前記入力の検出に応じて、予め選ばれた特定の言葉を発音する特定の人物の肉声を特定する音声データ群の中から選択された音声データを記憶装置から取得するとともに、前記言葉の発声時に撮影された前記人物の動画像を特定する画像データ群の中から選択された画像データを前記記憶装置から取得する処理と、取得した前記画像データに基づきディスプレイに画像信号を供給する処理と、前記画像信号の供給に連動して、取得した前記音声データに基づき音声再生機に音声信号を供給する処理とをプロセッサーに実行させるプログラムが提供される。
本発明の第2側面によれば、ディスプレイにロック解除画面が表示される際に感圧センサーからの信号に基づき操作の入力を検出する処理と、前記入力の検出に応じて、特定の人物の肉声を特定する音声データ群の中から選択された音声データを記憶装置から取得するとともに、前記肉声に関連する画像を特定する画像データ群の中から選択された画像データを前記記憶装置から取得する処理と、取得した前記画像データに基づき前記ディスプレイに画像信号を供給する処理と、前記画像信号の供給に連動して、取得した前記音声データに基づき音声再生機に音声信号を供給する処理とをプロセッサーに実行させるプログラムは提供される。
第3側面によれば、第2側面の構成に加えて、前記画像データは、前記肉声を発声する前記人物の映像を特定する。
第4側面によれば、第2または第3側面の構成に加えて、前記感圧センサーは、プロセッサーを内蔵する端末機器のホームボタンである。
本発明の第5側面によれば、ディスプレイにホーム画面が表示される際に、感圧センサーからの信号に基づき、予め決められた数値のアイコンに対してタップ操作を検出する処理と、前記タップ操作の検出に応じて、特定の人物の肉声を特定する音声データ群の中から選択された音声データを記憶装置から取得するとともに、前記肉声に関連する画像を特定する画像データ群の中から選択された画像データを前記記憶装置から取得する処理と、取得した前記画像データに基づき前記ディスプレイに画像信号を供給する処理と、前記画像信号の供給に連動して、取得した前記音声データに基づき音声再生機に音声信号を供給する処理とをプロセッサーに実行させるプログラムは提供される。
第6側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記画像データは、前記肉声を発声する前記人物の映像を特定する。
本発明の第7側面によれば、ディスプレイにホーム画面が表示される際に、感圧センサーからの信号に基づき、予め割り当てられたアイコン上でタップ操作を検出する処理と、前記タップ操作の検出に応じて、特定の人物の肉声を特定する音声データ群の中から選択された音声データを記憶装置から取得するとともに、前記肉声に関連する画像を特定する画像データ群の中から選択された画像データを前記記憶装置から取得する処理と、取得した前記画像データに基づき前記ディスプレイに画像信号を供給する処理と、前記画像信号の供給に連動して、取得した前記音声データに基づき音声再生機に音声信号を供給する処理とをプロセッサーに実行させるプログラムは提供される。
第8側面によれば、第7側面の構成に加えて、前記画像データは、前記肉声を発声する前記人物の映像を特定する。
第9側面によれば、第1〜第8側面のいずれかの構成に加えて、プログラムは、前記感圧センサーの信号の受領に応じて、乱数発生器で生成された乱数を特定する乱数信号を受信し、乱数に応じて前記音声データおよび前記画像データを取得する処理をプロセッサーに実行させる。
第1側面によれば、感圧センサーから操作が入力されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された人物の映像が出現する。映像に連動して肉声が音声再生機から再生される。映像には肉声を発声する際の人物が映し出されることから、映像中の仕草や態度は言葉の印象を強める。音声データに、成功者や著名人、歴史上の人物の名言や格言、良い言葉が含まれていれば、利用者の耳には、特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉が届く。こうして、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉は伝えられる。しかも、特定の人物の肉声が用いられることから、音声再生機は擬人化され、長期にわたって新鮮さは維持されることができる。こうしたプログラムはいわゆるアプリとして例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末に格納されてプロセッサーで実行される。利用者は日常的にスマートフォンやタブレット型コンピューター端末を持ち歩くことから、利用者は、場面ごとに、どんなところにいても、手軽に特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉を聞くことができ、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取ることができる。
第2側面によれば、例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末ではスリープモードが解除されると、ディスプレイのロック解除画面が表示される。このとき、感圧センサーで操作が入力されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された画像が出現する。画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声が音声再生機から再生される。肉声の印象は画像でさらに深められる。音声データに、成功者や著名人、歴史上の人物の名言や格言、良い言葉が含まれていれば、利用者の耳には、特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉が届く。こうして、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉は伝えられる。しかも、特定の人物の肉声が用いられることから、音声再生機は擬人化され、長期にわたって新鮮さは維持されることができる。こうしたプログラムはいわゆるアプリとして例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末に格納されてプロセッサーで実行される。利用者は日常的にスマートフォンやタブレット型コンピューター端末を持ち歩くことから、利用者は、場面ごとに、どんなところにいても、手軽に特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉を聞くことができ、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取ることができる。特に、利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。
第3側面によれば、感圧センサーから操作が入力されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された人物の映像が出現する。映像に連動して肉声が音声再生機から再生される。映像には肉声を発声する際の人物が映し出されることから、映像中の仕草や態度は言葉の印象を強める。肉声の印象は映像で強められる。利用者は、テレビ通話のように、あたかも相手が自分に語りかけてくるような感覚を持ちやすい。音声再生機およびディスプレイの擬人化は実現される。長期にわたって新鮮さは維持されることができる。
第4側面によれば、いくつかのスマートフォンやタブレット型コンピューター端末ではスリープモードの解除にあたってホームボタンが操作される。したがって、スリープモードのスマートフォンやタブレット型コンピューター端末でホームボタンの2度の操作が実施されるだけで、選択された画像および音声は再生されることができる。
第5側面によれば、例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末ではロック解除にあたってディスプレイにパスコード入力画面が表示される。このとき、予め決められた数値のアイコンに対してタップ操作が検出されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された画像が出現する。画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声が音声再生機から再生される。肉声の印象は画像でさらに深められる。音声データに、成功者や著名人、歴史上の人物の名言や格言、良い言葉が含まれていれば、利用者の耳には、特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉が届く。こうして、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉は伝えられる。しかも、特定の人物の肉声が用いられることから、音声再生機は擬人化され、長期にわたって新鮮さは維持されることができる。こうしたプログラムはいわゆるアプリとして例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末に格納されてプロセッサーで実行される。利用者は日常的にスマートフォンやタブレット型コンピューター端末を持ち歩くことから、利用者は、場面ごとに、どんなところにいても、手軽に特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉を聞くことができ、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取ることができる。特に、利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。
第6側面によれば、感圧センサーから操作が入力されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された人物の映像が出現する。映像に連動して肉声が音声再生機から再生される。映像には肉声を発声する際の人物が映し出されることから、映像中の仕草や態度は言葉の印象を強める。肉声の印象は映像で強められる。利用者は、テレビ通話のように、あたかも相手が自分に語りかけてくるような感覚を持ちやすい。音声再生機およびディスプレイの擬人化は実現される。長期にわたって新鮮さは維持されることができる。
第7側面によれば、例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末ではホーム画面にアプリごとにアイコンが表示される。アイコン上でタップ操作が実施されると、アプリは起動する。名言や格言、良い言葉の再生に割り当てられたアイコン上でタップ操作が実施されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された画像が出現する。画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声が音声再生機から再生される。肉声の印象は画像でさらに深められる。音声データに、成功者や著名人、歴史上の人物の名言や格言、良い言葉が含まれていれば、利用者の耳には、特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉が届く。こうして、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉は伝えられる。しかも、特定の人物の肉声が用いられることから、音声再生機は擬人化され、長期にわたって新鮮さは維持されることができる。こうしたプログラムはいわゆるアプリとして例えばスマートフォンやタブレット型コンピューター端末に格納されてプロセッサーで実行される。利用者は日常的にスマートフォンやタブレット型コンピューター端末を持ち歩くことから、利用者は、場面ごとに、どんなところにいても、手軽に特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉を聞くことができ、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取ることができる。特に、利用者は、アイコン上のタップ操作のみで、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。
第8側面によれば、感圧センサーから操作が入力されると、ディスプレイの画面に複数の中から選択された人物の映像が出現する。映像に連動して肉声が音声再生機から再生される。映像には肉声を発声する際の人物が映し出されることから、映像中の仕草や態度は言葉の印象を強める。肉声の印象は映像で強められる。利用者は、テレビ通話のように、あたかも相手が自分に語りかけてくるような感覚を持ちやすい。音声再生機およびディスプレイの擬人化は実現される。長期にわたって新鮮さは維持されることができる。
第9側面によれば、感圧センサーが操作されるたびにランダムに音声データは選択される。利用者は、再生される肉声の言葉を予測することができない。新鮮さはさらに強化される。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は第1実施形態に係るスマートフォン11を概略的に示す。スマートフォン11は筐体12を備える。筐体12は、4角で丸みを帯びた矩形の表面を有する薄型の箱体で形成される。筐体12の表面にはタッチスクリーンディスプレイ13が埋め込まれる。タッチスクリーンディスプレイ13はディスプレイパネル13aおよびタッチスクリーンパネル13bを有する。ディスプレイパネル13aの画面形成域上にタッチスクリーンパネル13bは重ねられる。ディスプレイパネル13aは画像信号に基づき画像を表示する。画像信号はピクセルごとの色情報を特定する。タッチスクリーンパネル13bはディスプレイパネル13aの表面に確立される二次元座標系に従って座標位置ごとに圧力に応じて検出信号を出力する。
スマートフォン11はホームボタン14を備える。ホームボタン14は筐体12の表面に埋め込まれる。ホームボタン14は例えばタッチスクリーンディスプレイ13の輪郭の外側に配置される。ホームボタン14は作用する圧力を検出して検出信号を出力する。ここでは、ホームボタン14は、筐体12の表面に直交する垂直方向に移動ストロークを有し、押圧操作に応じて筐体の表面から沈む。ホームボタン14の沈む動作に応じて操作者にはクリック感が付与される。
スマートフォン11はマイク15を備える。マイク15は筐体12内に収容される。マイク15は音を拾って電気信号(音変換信号)に変換する。マイク15は、筐体12の表面のほか、筐体12の底面に配置されてもよい。
図2に示されるように、筐体12の底面にはスピーカー(音声再生機)16、ヘッドセットコネクター17およびケーブルコネクター18が配置される。スピーカー16は筐体12の内部に組み入れられる。スピーカー16は音声信号に基づき音声を再生する。スピーカー16の音は筐体12に区画される開口から筐体12外に伝わる。
ヘッドセットコネクター17にはヘッドホン(ヘッドセット)ジャックが結合される。ヘッドホンジャックはヘッドセットコネクター17に挿入される。ヘッドホンがスマートフォン11に接続されると、ヘッドホン内臓のスピーカー(音声再生機)は音声信号に基づき音声を再生する。
ケーブルコネクター18にはケーブル先端の雄コネクターが結合される。ケーブルコネクター18には例えばマイクロUSBコネクターやLightning(登録商標)コネクターが用いられればよい。雄コネクターはケーブルコネクター18に挿入される。スマートフォン11はケーブルを通じて他の電子機器や電源に接続されることができる。
スマートフォン11はプロセッサーおよびメモリー(記憶装置)を備える。プロセッサーおよびメモリーは筐体12内に収容される。図3に示されるように、プロセッサー21には、メモリー22のほか、タッチスクリーンディスプレイ13のディスプレイパネル13aおよびタッチスクリーンパネル13bやホームボタン14、マイク15、スピーカー16、ヘッドセットコネクター17、ケーブルコネクター18、その他の機能部品が接続される。プロセッサー21は、メモリー22に格納されたプログラム23を実行し、プログラム23に従って様々な処理を実現する。
メモリー22には、プログラム23に加え、複数の音声データ24a、24b、24c…および複数の画像データ25a、25b、25c…が記憶される。個々の音声データ24a〜24eは、特定の言葉を発声する特定の人物の肉声を特定する。人物は、歌手や役者といった芸能人やスポーツ選手、作家、芸術家、その他の有名人および著名人であればよい。発声される言葉には、その肉声の持ち主である人物に関連する言葉が選ばれればよく、その他、名言や格言、「相手の心に寄り添って」「どんなときも笑顔を心がけて」「自分を信じて」といった良い言葉が含まれればよい。個々の音声データ24a〜24eには識別子が付与される。識別子26は例えば「1」「2」…といった数値で構成される。
個々の画像データ25a〜25eは特定の音声データ24a〜24eに関連づけられる。画像データ25a〜25eは肉声に関連する画像を特定する。例えば、画像は、言葉の発声時に撮影された当該人物の動画像であればよい。動画像はタッチスクリーンディスプレイ13の画面全体に顔や上半身を映し出せばよい。
プロセッサー21には乱数発生器28が接続される。乱数発生器28は、乱数を生成し、生成された乱数を特定する乱数信号を出力する。乱数の数値は音声データ24a〜24eの識別子「1」「2」…のいずれかに該当する。プロセッサー21は乱数発生器28から出力される乱数信号を受信する。プロセッサー21は乱数信号の数値に応じて音声データを取得する。
次にプロセッサー21の処理動作を説明する。図4に示されるように、タッチスクリーンディスプレイ13にはホーム画面HMが表示される。ホーム画面HMには例えば複数のアイコン29、29aが描かれる。個々のアイコン29、29aにはアプリが割り当てられる。1つのアイコン29aには本実施形態に係る心理形成プログラムが関連づけられる。アイコン29aは、例えば音声データ24a〜24eで特定される人物の画像で構成されればよい。こうして予め割り当てられたアイコン29a上でタップ操作が実施されると、タッチスクリーンパネル13bから対応の検出信号が出力される。
プロセッサー21はタッチスクリーンパネル13bから検出信号を受信する。こうしてプロセッサー21は規定の操作の入力を検出する。プロセッサー21は検出信号の受領に応じて乱数発生器28から乱数信号を受信する。プロセッサー21は乱数信号の数値「1」「2」…に応じて音声データ群24a〜24eの中から1つの音声データを選択する。選択にあたって乱数信号の数値「1」「2」…は音声データの識別子26に照らし合わせられる。プロセッサー21は選択された音声データをメモリー22から取得する。
プロセッサー21は並行して画像データ群25a〜25eの中から1つの画像データを選択する。個々の画像データ25a〜25eは予め特定の音声データ24a〜24eに紐付けられる。したがって、音声データ24a〜24eが選ばれれば、それに応じて画像データ25a〜25eは特定される。プロセッサー21は選択された画像データをメモリー22から取得する。
プロセッサー21は取得した画像データに基づき画像信号を生成する。画像信号はディスプレイパネル13aに供給される。ディスプレイパネル13aには動画像が映し出される。画像信号の供給に連動して、プロセッサー21は取得した音声データに基づき音声信号を生成する。音声信号はスピーカー16に供給される。動画像に並行してスピーカーから音声が再生される。スマートフォン11では音付きの動画像が再生される。
例えば乱数信号で数値「2」が特定されると、プロセッサー21は識別子「2」で特定される音声データ24bをメモリー22から取得する。プロセッサー21は並行して音声データ24bに関連する画像データ25bをメモリー22から取得する。プロセッサー21は「相手の心に寄り添ってみて」を発声する肉声の音声信号とそのときのその人物の映像の画像信号を生成する。音声信号がスピーカー16に供給されると、図5に示されるように、スピーカー16は当該人物の肉声で「相手の心に寄り添ってみて」を出力する。同様に、画像信号がディスプレイパネル13aに供給されると、ディスプレイパネル13aには再生される肉声に連動する映像が映し出される。
スピーカー16で肉声の再生が終了すると、プロセッサー21は画像信号に基づく動画像を閉じる処理を実施する。スピーカー16から再生される言葉(例えば「相手の心に寄り添ってみて」)は有限長さであることから、個々の音声データ24a〜24eごとに肉声の再生は自動的に終了し、画像信号に基づく画像は閉じ、タッチスクリーンディスプレイ13の画面はホーム画面HMに復帰する。こうして一括りの言葉ごとにホーム画面HMに復帰してもよく、その他、次の操作の入力が検出されない限り、肉声の終了時の画像がそのまま維持されてもよい。後者の場合には、新たな操作の入力が検出されると、前述の処理動作がプロセッサー21で再び実施される。
本実施形態に係るスマートフォン11では、タッチスクリーンパネル13bで操作が入力されると、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現する。動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。肉声の印象は動画像で深められる。音声データ24a〜24eに、成功者や著名人、歴史上の人物の名言や格言、良い言葉が含まれていれば、利用者の耳には、そうした人物の肉声で名言や格言、良い言葉が届く。こうして、利用者が悲しいと感じたとき、落ち込んだとき、苦しいと感じたときに、煩わしい動作を経ることなく、瞬時に利用者に名言や格言、良い言葉は伝えられる。しかも、特定の人物の肉声が用いられることから、スピーカーは擬人化され、長期にわたって新鮮さは維持される。利用者は日常的にスマートフォン11を持ち歩くことから、利用者は、場面ごとに、どんなところにいても、手軽に特定の人物の肉声で名言や格言、良い言葉を聞くことができ、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取ることができる。
スマートフォン11ではホーム画面HMにアプリごとにアイコン29、29aが表示される。アイコン29、29a上でタップ操作が実施されると、アプリは起動する。名言や格言、良い言葉の再生に割り当てられたアイコン29a上でタップ操作が実施されると、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現する。動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。利用者は、アイコン29a上のタップ操作のみで、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。
前述のように画像には動画像が用いられる。肉声の印象はさらに動画像で強められる。スピーカー16およびディスプレイパネル13aの擬人化はさらに強化される。さらに長期にわたって新鮮さは維持されることができる。
プロセッサー21は乱数の働きでランダムに音声データ24a〜24eを選択する。このとき、利用者は、再生される肉声の言葉を予測することができない。まるで利用者の意思に関係なく話し手が勝手に言葉を選ぶ感覚を持つことができる。その結果、新鮮さはさらに強化される。
本実施形態では、スピーカー16で肉声の再生が終了すると、タッチスクリーンディスプレイ13の画面で画像信号に基づく画像は閉じられる。肉声の再生が終了すると、利用者の操作を経ずに、選択された画像信号に基づく画像は自動的に閉じられる。利用者はわざわざ終了の操作を実施しなくて済む。利用者は、名言や格言、良い言葉によって励まされ、勇気づけられ、支えられ、教えられ、癒やされ、言葉から力やエネルギーを受け取った後に、肉声の再生以前の動作に容易く復帰することができる。
一般にスマートフォン11では電源が投入されていてもスリープモード時にはディスプレイパネル13aの画面はスイッチオフされる。スリープモード時にホームボタン14が押圧操作されると、スリープモードは解除される。そして、利用者はスリープモードからの復帰にあたってしばしばロックを設定する。この場合には、図6に示されるように、ディスプレイパネル13aにロック解除画面LRが表示される。プロセッサー21は、こうしたロック解除画面LRがディスプレイパネル13aに表示される際にホームボタン(感圧センサー)14から検出信号を受信すると、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施してもよい。その結果、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現し、この動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。すなわち、スリープモードのスマートフォン11でホームボタン14の2度の操作が実施されるだけで、選択された動画像および選択された音声は再生される。そして、こうしたプロセッサー21の処理動作は、前述のようなアイコン29aのタップ操作に連動する処理動作に併せてスマートフォン11で実現されてもよく、単独で実現されてもよい。
ロック解除画面LRには例えば「>スライドでロック解除」の文字31が表示される。利用者が「>スライドでロック解除」の文字31をスワイプすると、図7に示されるように、ディスプレイパネル13aにパスコード入力画面PCが表示される。パスコード入力画面PCは「1」「2」…「9」「0」の10個の数値のアイコン32を含む。利用者は、4つの数値の組み合わせ(数値の重複を含む)をタップすることでパスコードを入力する。パスコードが受理されると、ディスプレイパネル13aにはホーム画面HMが表示される。
プロセッサー21は、こうしたパスコード入力画面PCがディスプレイパネル13aに表示される際に、予め決められた数値のアイコン32に対してタップ操作を検出すると、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施してもよい。その結果、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現し、この動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。その他、パスコード入力画面PCで前述のようにホームボタン14から検出信号がプロセッサー21に供給される場合でも、同様な処理動作が実施されてもよい。そして、こうしたプロセッサー21の処理動作は、前述のようなアイコン29aのタップ操作やロック解除画面の操作に連動する処理動作に併せてスマートフォン11で実現されてもよく、単独で実現されてもよい。
スマートフォン11では、前述のようなタッチスクリーンパネル13bの検出信号やホームボタン14の検出信号に代えて、あるいは、それら検出信号の少なくとも1つに加えて、外付けで接続されるボタンスイッチの検出信号で利用者の操作の検出が実施されてもよい。プロセッサー21は、検出信号に受信に応じて、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施すればよい。こうした処理は、スリープモード時、ロック解除画面LRの表示時、パスコード入力画面PCの表示時、ホーム画面HMの表示時、いずれで実施されてもよい。ボタンスイッチ34は、図8に示されるように、例えば有線でスマートフォン11のケーブルコネクター18に接続されればよい。ボタンスイッチ34は、その表面に直交する垂直方向に移動ストロークを有する操作片34aを有し、操作片34aは押圧操作に応じて表面から沈む。ボタンスイッチ34の沈む動作に応じて操作者にはクリック感が付与される。ボタンスイッチ34の機能は明確に特定されることができることから、利用者は簡単に操作方法を理解することができる。その他、図9に示されるように、スマートフォン11に内蔵のブルートゥース(登録商標)を利用してプロセッサー21およびボタンスイッチ34は無線で相互に接続されてもよい。
図10は第2実施形態に係るスマートフォン31を概略的に示す。本実施形態に係るスマートフォン31では物理的に独立したホームボタン14を備えていない。ホームボタン14に代えてタッチスクリーンディスプレイ13のディスプレイパネル13aに表示されるホーム画面HM内にホームボタンアイコン35が設置される。ホームボタンアイコン35はホームボタン14と同様な機能を実現する。その他の物理的構成は前述のスマートフォン11と同様である。前述と同様に、ホーム画面HMでは1つのアイコン29aに本実施形態に係る心理形成プログラムが関連づけられる。アイコン29a上でタップ操作が実施されると、タッチスクリーンパネル13bから対応の検出信号が出力される。プロセッサー21は、こうした検出信号を受信すると、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施する。
このスマートフォン31では、図11に示されるように、ロック解除画面LRで特定のアプリごとにウィジェット36が表示される。利用者が1つのウィジェット36をタップ操作すると、プロセッサー21は当該ウィジェット36に割り当てられたアプリを起動することができる。ここでは、1つのウィジェット36に本実施形態に係る心理形成プログラムが関連づけられる。こうして予め割り当てられたウィジェット36上でタップ操作が実施されると、タッチスクリーンパネル13bから対応の検出信号が出力される。プロセッサー21は、こうしたロック解除画面LRが表示される際に、ウィジェット36のタップ操作に対応する検出信号をタッチスクリーンパネル13bから受信すると、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施する。その結果、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現し、この動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。
ロック解除画面LRには例えばロックアイコン37が表示される。利用者がロックアイコン37をスワイプすると、例えば図12に示されるように、ディスプレイパネル13aにパターン入力画面PIが表示される。パターン入力画面PIは3列3行のドット38を含む。利用者は、複数のドット38の組み合わせをスワイプすることでパターンを入力する。パターンが受理されると、ディスプレイパネル13aにはホーム画面HMが表示される。そして、こうしたプロセッサー21の処理動作は、前述のようなアイコン29aのタップ操作に連動する処理動作に併せてスマートフォン31で実現されてもよく、単独で実現されてもよい。
プロセッサー21は、こうしたパターン入力画面PIがディスプレイパネル13aに表示される際に、予め決められた位置のドット38に対してタップ操作を検出すると、前述の画像信号および音声信号を供給する処理を実施してもよい。その結果、ディスプレイパネル13aの画面に複数の中から選択された動画像が出現し、この動画像の出現に連動して、複数の中から選択された肉声がスピーカー16から再生される。利用者は、ロックの解除や複雑な操作を経ることなく、瞬時に名言や格言、良い言葉の効果を享受することができる。そして、こうしたプロセッサー21の処理動作は、前述のようなアイコン29aのタップ操作やロック解除画面LRの操作に連動する処理動作に併せてスマートフォン31で実現されてもよく、単独で実現されてもよい。
いずれのスマートフォン11、31でも、例えば図13に示されるように、ホーム画面HMに一括りの言葉ごとにアイコン41が割り当てられてもよい。ここでは、複数の中から選択された音声データごとにアイコン41が割り当てられる。したがって、アイコン41を選ぶことで利用者は再生される肉声の言葉を選択することができる。利用者は、自ら聞きたい良い言葉を再生させ、聞くことができる。その他の構成は前述の実施形態のそれと同様である。ただし、この場合には乱数発生器28は省略される。
ここで、図14に示されるように、メモリー22では、一括りの肉声ごとに音声データ24a、24b…が構築されてもよく、複数の音声データ24a、24b…で一括りの肉声が構成されてもよい。前者の場合には、操作入力が検出されるたびに、プロセッサー21は複数の中から1つの音声データ24a、24b…を選択し特定する。1つの音声データ24a、24b…が再生されることで、意味ある言葉が再現される。後者の場合には、操作入力が検出されるたびに、プロセッサー21は複数の中から音声データ24a〜24eの組み合わせを選択し特定する。組み合わせられた音声データ24a〜24eが順番に連続して再生されることで、意味ある言葉が再現される。
図15に示されるように、プロセッサー21は、通信機能を通じて、音声データ24a〜24eおよびそれに紐付けられる画像データ25a〜25eをクラウドサーバーからダウンロードしてもよい。ダウンロードされた音声データ24a〜24eおよび画像データ25a〜25eはメモリー22に格納されればよい。メモリー22では、新たな音声データおよび画像データで既存の音声データ24a〜24eおよび画像データ25a〜25eが上書きされてもよく、既存の音声データ24a〜24eおよび画像データ25a〜25eに新たな音声データおよび画像データが追加されてもよい。個々の音声データは前述と同様に識別子26で区別されればよい。
ダウンロードにあたってプロセッサー21は例えば課金処理プログラムを実行する。課金処理プログラムに従ってプロセッサー21はディスプレイパネル13aに「音声データの購入」画面SDを表示する。利用者が「購入する」アイコン42をタップすると、課金処理は実行されメモリー22に新たな音声データおよび画像データは格納される。
なお、スマートフォン11(13)では肉声の再生にあたってプロセッサー21からスピーカー16に供給される音声信号にマイク15からの信号が重ねられてもよい。マイク15はスマートフォン11(13)の環境音を拾うことから、そうした環境音が肉声の背景で流れることで、より臨場感は高められる。