JP2020197916A - 施工計画支援システム及び施工計画支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】風の影響も考慮したうえで、立面の仮設足場の自動割付けが容易に行えるようになる施工計画支援システムを提供する。【解決手段】仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援システム1である。そして、仮設足場を配置する現場の諸条件を入力する現場条件入力部51と、最上部の壁つなぎから仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定する取付間隔設定部52と、突出高さが含まれる仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行う自動配置部53とを備えている。さらに、自動配置部では、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで、全体高さの割り付けが行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援システム及び施工計画支援方法に関するものである。
特許文献1には、BIM(Building Information Modeling)のソフトウェアを利用したBIM環境における問題点の解決及び協業の支援システムが開示されている。BIMは、コンピュータ上に3次元の建物などのデジタルモデルを作成し、位置情報や空間情報だけでなく、施工計画や施工管理などに必要となる建設部材の仕様や数量などの情報を属性データとして追加したデータベースを構築して活用するシステムである。BIMを使用することで、建物の設計及び施工から維持管理までの様々な工程で情報活用を行うことができるようになる。
また、特許文献2,3には、仮設足場の配置計画用の図面を作成したり、見積りを作成したりする際に利用される支援システムが開示されている。例えば特許文献2には、建物の平面図に対して、外壁に沿って既定の長さの踏板を組み合わせた仮設足場を自動配置するに際して、出窓や玄関などを避けた意識的な支柱の配置位置の設定が可能な図面作成装置が開示されている。
一方、特許文献3には、建物の平面図だけでなく立面図に対しても、自動で仮設足場の割り付けが行えるうえに、仮設足場に使用される資材の数量とリース料とリース日数とから、仮設足場の見積書を簡易に作成することができる見積システムが開示されている。
特表2018−517952号公報 特許第3046291号公報 特許第5688612号公報
しかしながら、特許文献2,3に開示された仮設足場の配置支援に関するシステムにおいては、建物と仮設足場とを繋ぐ部材である壁つなぎに関する検討がなされていない。計画地の地域ごとに環境は大きく変わるため、仮設足場に作用する風の影響(風荷重)を充分に検討する必要があり、検討の結果、仮設足場の全体高さや壁つなぎの取付間隔が変更されることもある。
そこで、本発明は、風の影響も考慮したうえで、立面の仮設足場の自動割付けが容易に行えるようになる施工計画支援システム及び施工計画支援方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の施工計画支援システムは、仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援システムであって、仮設足場を配置する現場の諸条件を入力する現場条件入力部と、最上部の壁つなぎから前記仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定する取付間隔設定部と、前記突出高さが含まれる前記仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行う自動配置部とを備え、前記自動配置部では、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで前記全体高さを割り付けることを特徴とする。
ここで、前記自動配置部で前記全体高さの割り付けが行えない場合に、前記取付間隔設定部で前記突出高さの再調整を行う構成とすることができる。また、前記自動配置部では、前記全体高さの割り付けに際して、登録された複数の高さの調整建枠の中から選択して組み合わせる構成とすることができる。
また、前記突出高さは、建物のパラペットの上端面から前記仮設足場の上端までの長さであるオフセット値に基づいて設定される構成とすることができる。さらに、前記自動配置部では、登録された複数の上限高さの前記ジャッキベースの選択が可能であることが好ましい。
さらに、施工計画支援方法の発明は、コンピュータを用いた仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援方法であって、仮設足場を配置する現場の諸条件を入力するステップと、最上部の壁つなぎから前記仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定するステップと、前記突出高さが含まれる前記仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行うステップとを備え、前記自動割付けでは、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで前記全体高さを割り付けることを特徴とする。
このように構成された本発明の施工計画支援システムでは、最上部の壁つなぎから仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定する取付間隔設定部と、その突出高さが含まれる仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行う自動配置部とを備えている。そして、自動配置部では、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで全体高さの割り付けを行う。
このように、最上部の壁つなぎから仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮して壁つなぎの取付間隔を設定するため、計画地の地域ごとに環境が変わることで割増がされる風の影響も考慮したうえで、立面の仮設足場の自動割付けが容易に行えるようになる。
ここで、自動配置部で全体高さの割り付けが行えない場合には、壁つなぎの取付間隔を設定する取付間隔設定部で突出高さの再調整を行うことで、自動割付けが行えるようになる。また、登録された複数の高さの調整建枠を組み込んで自動割付けを行わせることもできる。
さらに、建物のパラペットなどの上端面から仮設足場の上端までの長さであるオフセット値に基づいて突出高さを設定するのであれば、操作者にとって調整量がわかりやすい。また、複数の上限高さのジャッキベースの選択が可能であれば、現場の状況に適した配置計画を作成することができるようになる。
そして、施工計画支援方法の発明では、最上部の壁つなぎから仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定し、その後のステップで突出高さが含まれる仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行う。このように風の影響を考慮して壁つなぎの取付間隔を決めてから立面の仮設足場の自動割付けを行うため、手戻りすることなく施工計画を作成することができるようになる。
本発明の実施の形態の施工計画支援システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態の施工計画支援システムの壁つなぎの検討に関する処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態の施工計画支援システムの自動割付けに関する処理の流れを説明するフローチャートである。 外部足場を構成する基本建枠を説明する図であって、(a)は基本建枠の斜視図、(b)は基本建枠より横幅の狭い役物建枠の斜視図である。 建物の平面図に対して外部足場を割り付けた状態を示した説明図である。 建物の立面図に対して外部足場を割り付けた状態を示した説明図である。 3次元で外部足場が配置された状態を例示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態の施工計画支援システム1は、BIM(Building Information Modeling)のソフトウェアを基盤にして構成される仮設足場の配置計画を支援するためのシステムである。
図1に、本実施の形態の施工計画支援システム1の構成を説明するブロック図を示した。本実施の形態の施工計画支援システム1は、キーボードやマウスなどの入力部2と、演算処理や制御指示を行うための演算処理部5と、各種モデルデータや仕様データや環境データなどが記憶されたデータベース部4と、表示部となるディスプレイ3とによって主に構成される。
入力部2は、演算処理部5に指示やデータなどを入力するための手段で、キーボード、マウス、入力ペン、入力データが記録された記憶媒体などが該当する。ディスプレイ3は、演算処理部5の制御によって、各種メニューや作業画面や各種デジタルモデルなどをリアルタイムに表示させるためのコンピュータに接続されるモニタである。
データベース部4は、複数のデータベースによって構成されている。本実施の形態では、足場データベース41と現場データベース42とについて説明する。足場データベース41には、仮設足場を配置するために使用される各種建枠の種類、それぞれの形状、ジャッキベースなどの建枠以外の部品の情報などが記録されている。
建枠には、最も多く使用される基本高さと基本横幅(L1)の標準的な建枠となる基本建枠61(図4(a)参照)、基本建枠61より狭い横幅(L2)の基本建枠である役物建枠61A(図4(b)参照)、基本建枠(61,61A)より高さの低い調整建枠62(図6参照)などがある。また、ジャッキベース63(図6参照)には、標準的な上限高さのジャッキベースと、それよりも上限高さが高く調整範囲が長いロングジャッキベースなどがある。
現場データベース42には、施工が行われる計画地の環境などに関するデータ、建物の設計図面データ、仮設足場や仮囲いや山留などの仮設(現場施設物)に関するデータなどが、3次元データで記録される。
演算処理部5は、コンピュータとそれにインストールされたソフトウェアとによって実現される。演算処理部5は、現場条件入力部51と、取付間隔設定部52と、自動配置部53と、自動集計部54とを備えている。
現場条件入力部51は、現場がある地域ごとに異なる要因の条件設定や、仮設計画上の条件設定に関する入力を行うための機能である。地域ごとに異なる要因には、その地域の基準風速、台風時の割増係数、地域区分(I海岸・海上、II草原・田園、III郊外・森、IV一般市街地、V大都市市街地)、地上(高さZ)における瞬間風速分布係数、近接する高層建築物による風速割増係数、基本風力係数などがある。
また、仮設計画上の条件には、仮設足場となる外部足場のシート又はネットの充実率、外部足場のシート又はネットの高さ、外部足場のシート又はネットの幅、外部足場のシート又はネットの縦横比による形状補正係数、建築物に併設された足場の設置位置による補正係数、壁つなぎの許容設計荷重などがある。
取付間隔設定部52は、壁つなぎの取付間隔を設定する際に機能する。壁つなぎの取付間隔は、デフォルト値として3600mmを設定しておくことができる。このデフォルト値は、そのまま使用できる場合もあるし、後述するように最上部の壁つなぎから仮設足場の上端までの長さである突出高さとの関係でそのまま使用できない場合もある。このため、取付間隔は、任意の値に変更することができる。
自動配置部53は、基本建枠61や調整建枠62やジャッキベース63を組み合わせて立面の自動割付けを行う際に機能する。自動割付けされた結果は、ディスプレイ3に表示されるので、操作者は視覚によって容易に確認することができる(図7参照)。
自動集計部54は、仮設足場に使用される部材の数量、総重量、費用(見積)などを集計する際に機能する。仮設足場となる外部足場6に割り付けられた基本建枠61や調整建枠62やジャッキベース63などの数量は、自動集計部54によって集計されて、ディスプレイ3などに出力される。
以下では、本実施の形態の施工計画支援システム1の具体的な処理について、図2−図7を参照しながら説明する。図2及び図3は、仮設足場となる外部足場6の立面の配置を行なう際の処理の流れを説明するフローチャートである。
立面の配置について説明する前に、平面の配置について図5を参照しながら説明する。図5は、建物Bの平面図に対して外部足場6を割り付けた状態を説明するための平面図である。
外部足場6は、建物Bの外壁から離隔した位置に、外壁面と略平行となるように建物Bを囲むように配置される。外部足場6は、基本的には、平面視で一定の幅(縦幅M)と長さ(横幅L1)の略長方形の基本建枠61(図4(a))を、横方向に連続して並べることで構成される。
しかしながら、建物Bの全長によっては、基本建枠61だけでは割り付けが難しい場合があるため、基本建枠61よりも長さ(横幅L2)が短い(縦幅Mは同じ)役物建枠61A(図4(b))が使用されることがある。この役物建枠61Aには、複数の長さ(横幅)の設定がある。
このように基本建枠61や役物建枠61Aを使って、建物Bの平面図に対して、外部足場6の自動割付けを自動配置部53の機能で行う。以下では、図5を参照しながら、建物BのX1方向とX2方向の外部足場6の自動割付けについて説明する。ここで、建物BのX1方向の全長をP1、X2方向の全長をP2とする。
X1方向の自動割付けを行う際には、最初に外壁からの離隔cを設定する。そして、建物BのX1方向の全長P1と、設定した離隔cと、基本建枠61の横幅L1及び配置数n1と、複数の設定の中から選択された役物建枠61Aの横幅L2及び配置数n2との関係から端数bを算出する。以下に、関係式を示す。
X1方向 : P1+2c=(L1×n1)+(L2×n2)+b (bは端数)
続いて、上記関係式から、両側に均等に按分される離隔cの算定を行う。
X1方向 : c={(L1×n1)+(L2×n2)+b−P1}/2
そして、この離隔cが、外部足場6の離隔として許容される範囲内であればそのままX1方向の自動割付けを行い、許容離隔範囲外であれば、最初に設定した離隔cを変更して、許容離隔範囲内に入るまで再計算を繰り返す。
このようにしてX1方向の自動割付けを行ったのちに、同様の方法によって、建物BのX2方向の外部足場6の自動割付けを行っていく。ここで、外部足場6の隅角部においては、X1方向とX2方向の勝ち負けが生じる。例えば図5の建物Bの右下の隅角部では、X2方向が勝ちでX1方向が負けとなっている。そのため、X2方向の自動割付けを行う際には、基本建枠61の縦幅M分(図4参照)の調整を行う。
すなわちX2方向においても、外壁からの離隔aを設定し、建物BのX2方向の全長P2と、設定した離隔aと、基本建枠61の横幅L1及び配置数n3と、複数の設定の中から選択された役物建枠61Aの横幅L2及び配置数n4と、基本建枠61(61A)の縦幅Mとの関係から端数zを算出する。以下に、関係式を示す。
X2方向 : P2+2a+2M=(L1×n3)+(L2×n4)+z (zは端数)
X2方向 : a={(L1×n3)+(L2×n4)+z−P2−2M}/2
このようにして、建物Bの平面的な外部足場6の配置が完了したのちに、建物Bの立面的な外部足場6の配置処理に移行することになる。
建物Bの立面に外部足場6を配置する際には、図2に示すように、まずステップS1で、建物Bが建設される現場の地域に関する条件設定を行う。外部足場6は、風の影響(風荷重)を考慮するために、地域によって異なる風に関する条件設定を現場条件入力部51によって行う。
続いてステップS2では、現場の仮設計画に関する条件設定を行う。すなわち現場によって、外部足場6に使用するシートやネットの種類が異なることがあるが、シート等の充実率や形状によって風の影響(風荷重)が異なることになるため、現場に適した条件の設定を現場条件入力部51によって行う。
また図6に示すように、外部足場6の壁つなぎB3は、建物Bの躯体などに端部を固定することになるが、壁つなぎB3の1箇所あたりが負担する風荷重は壁つなぎB3の設計許容荷重を超えることはできないので、その許容値を設定する。
続いてステップS3からは、壁つなぎB3の取付間隔の設定を取付間隔設定部52によって行う。ここで、壁つなぎB3の垂直方向の取付間隔をLy、水平方向の取付間隔をLxとする。垂直方向の取付間隔Lyは、現場データベース42から自動で読み込まれる建物Bの階高に設定される。すなわち、各階の高さの範囲においては、建物構造体の梁位置に壁つなぎB3を固定するのが好ましいので、垂直方向の取付間隔Lyは階高を基準に設定される。
一方、水平方向の取付間隔Lxは、このステップS3では、デフォルト値(3600mm)のままにしておくことも、任意の数値に置き換えることもできる。
そして、ステップS4では、設定された取付間隔(Ly,Lx)で壁つなぎB3を配置した場合に、各壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重の範囲内に収まっているか否かを自動計算により確認する。
この自動計算によって、壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重を超えていた場合(ステップS42)は、ステップS3に戻って水平方向の取付間隔Lxの値が狭くなる方向の変更を行う。
これに対して、壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重の範囲内であった場合(ステップS41)は、ステップS5に移行して最上部の壁つなぎB3の検討を行う。図6は、建物Bの立面図に対して外部足場6が割り付けられた状態を示している。最上部の壁つなぎB3は、建物Bの最も高い位置に取り付けられた壁つなぎを指す。
最上部の壁つなぎB3は、例えば建物Bの最上階梁B2の位置に固定される。ここで、最上部の壁つなぎB3の位置から外部足場6の上端6aまでの長さを突出高さH1とする。この突出高さH1の最下端位置として取り得る高さは、鉄骨造の場合は最上階梁B2の下端面の高さとなり、RC造の場合は最上階梁B2の中央の高さとなる。そして、最上部の壁つなぎB3は、下層階の壁つなぎB3と異なり、突出高さH1の範囲の片持ち部分の風荷重を負担することになるため、許容設計荷重に対する風荷重の条件が最も厳しくなる。
一方、建物BのパラペットB1の上端面(天端)から外部足場6の上端6aまでの長さをオフセット値hとすると、突出高さH1は、鉄骨造であれば最上階梁B2の下端面(RC造であれば最上階梁B2の中央)からパラペットB1の天端までの長さに、オフセット値hを加えた範囲となる(ステップS5)。
そしてステップS6では、最上部の壁つなぎB3の水平方向の取付間隔Lxを設定する。上述したように、最上部の壁つなぎB3は突出高さH1の範囲が片持ちとなり許容設計荷重に対する風荷重の条件が最も厳しくなるので、次のステップで自動計算による確認を行う。
ステップS7では、ステップS6で設定された取付間隔Lx(デフォルト値(3600mm)又は任意の数値)で最上部の壁つなぎB3を配置した場合に、壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重の範囲内に収まっているか否かを自動計算により確認する。
この自動計算によって、壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重を超えていた場合(ステップS72)は、ステップS6に戻って最上部の取付間隔Lxの値が狭くなる方向の変更を行う。他方、壁つなぎB3に生じる引張力が許容設計荷重の範囲内であった場合(ステップS71)は、図3に示した立面の自動割付けを行う処理に移行する。
図3は、本実施の形態の施工計画支援システム1の自動割付けに関する処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS11では、建物Bの全体高さHの情報を設定する。
図6に示すように、全体高さHは、建物Bの基盤B4からパラペットB1の天端までの高さに、ステップS5で設定したオフセット値hを加えた値となる。ステップS12では、この全体高さHに基づいて、立面の自動割付けを行う。
立面の自動割付けは、複数の基本建枠61と、必要に応じて1段で使用される調整建枠62と、ジャッキベース63とを組み合わせて、自動配置部53によって自動で行われる。ここで、基本建枠61の高さは、基本高さW1(例えば1725mm)が決まっている。また、調整建枠62は、1219mm,914mm,490mmの3種類の高さW2の中から選択することになる。
さらに、ジャッキベース63によって、38mmから301mmの範囲の任意の高さW3で、高さ方向の端数を調整することができる。図6は、基盤B4上にジャッキベース63が設置され、そのジャッキベース63の上端に1段の調整建枠62が接続され、さらにその上に8段の基本建枠61,・・・が積み上げられた割付け状態を示している。
このように複数の基本建枠61,・・・と調整建枠62と通常のジャッキベース63との組み合わせによって、全体高さHの自動割付けが行われた場合(ステップS14)は、そのまま立面の足場の配置として採用できる(ステップS17)。
これに対して、全体高さHと自動割付け結果とを一致させることができなかった場合(ステップS13)は、ステップS3まで戻って、壁つなぎB3の取付間隔の設定からやり直すことができる。
また別の選択肢として、現場によっては、ロングジャッキベースの使用の可否を検討することができる(ステップS15)。ロングジャッキベースが使用できない現場(ステップS151)では、ステップS3まで戻って壁つなぎB3の取付間隔の設定からやり直す。
他方、ロングジャッキベースが使用できる現場(ステップS152)であれば、ロングジャッキベースの調整範囲(38mmから462mmの範囲)で、自動割付けができるか否かを検討する(ステップS16)。
ロングジャッキベースでも調整できない場合は、ステップS3まで戻って壁つなぎB3の取付間隔の設定からやり直すことになり、ロングジャッキベースで調整できた場合は、そのまま立面の足場の配置として採用する(ステップS17)。
以上のようにして外部足場6の平面配置と立面配置が決定すると、図7に例示したような3次元の外部足場6の配置状況をディスプレイ3に表示できるようになる。さらに、外部足場6の割付けが決定すると、使用される基本建枠61、調整建枠62、ジャッキベース63、シート又はネットなどの数量を、自動集計部54で自動集計して数量表として出力させることができる(ステップS18)。また自動集計部54では、集計された数量に基づいて積算を行わせることもできる。
このように構成された本実施の形態の施工計画支援システム1では、最上部の壁つなぎB3から外部足場6の上端6aまでの長さである突出高さH1を考慮したうえで壁つなぎB3の取付間隔を設定する取付間隔設定部52と、その突出高さH1が含まれる外部足場6の全体高さHから立面の自動割付けを行う自動配置部53とを備えている。
そして、自動配置部53では、複数の基本高さW1の基本建枠61と調整建枠62とジャッキベース63とを組み合わせることで全体高さHの割り付けを行う。なお、調整建枠62は、必要に応じて配置すればよいので、複数の基本建枠61,・・・とジャッキベース63のみで、全体高さHが割り付けられる場合もある。
このように、最上部の壁つなぎB3から外部足場6の上端6aまでの長さである突出高さH1を考慮して壁つなぎB3の取付間隔を設定するため、計画地の地域ごとに異なる風の影響も考慮したうえで、立面の外部足場6の自動割付けが容易に行えるようになる。
ここで、自動配置部53で全体高さHの割り付けが行えない場合には、取付間隔設定部52で突出高さH1の再調整を行うことで、自動割付けが行えるようになる。また、登録された複数(例えば3種類)の高さの調整建枠62を組み込んで自動割付けを行わせることもできる。
さらに、建物BのパラペットB1の天端から外部足場6の上端6aまでの長さであるオフセット値hに基づいて突出高さH1を設定するのであれば、操作者にとって調整量がわかりやすい。また、ロングジャッキベースが使用できる場合など、複数の上限高さのジャッキベース63の選択が可能であれば、現場の状況に適した配置計画を作成することができるようになる。
そして、本実施の形態の施工計画支援方法であれば、最上部の壁つなぎB3から外部足場6の上端6aまでの長さである突出高さH1を考慮したうえで壁つなぎB3の取付間隔を設定してから、その後のステップで突出高さH1が含まれる外部足場6の全体高さHから立面の自動割付けを行う。このように風荷重を考慮して壁つなぎB3の取付間隔を決めてから立面の外部足場6の自動割付けを行うため、手戻りすることなく施工計画を作成することができるようになる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば前記実施の形態では、建物BのパラペットB1の天端から外部足場6の上端6aまでの長さをオフセット値hとする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば施工中の建物の仮設足場の計画を行う場合は、施工中の建物の最上部の上端面から仮設足場の上端までの長さをオフセット値hとすることができる。
1 :施工計画支援システム
5 :演算処理部
51 :現場条件入力部
52 :取付間隔設定部
53 :自動配置部
6 :外部足場(仮設足場)
6a :上端
61 :基本建枠
61A :役物建枠(基本建枠)
62 :調整建枠
63 :ジャッキベース
B :建物
B1 :パラペット(建物の上端面)
B3 :壁つなぎ
H :全体高さ
Lx :取付間隔
W1 :基本高さ
h :オフセット値

Claims (6)

  1. 仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援システムであって、
    仮設足場を配置する現場の諸条件を入力する現場条件入力部と、
    最上部の壁つなぎから前記仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定する取付間隔設定部と、
    前記突出高さが含まれる前記仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行う自動配置部とを備え、
    前記自動配置部では、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで前記全体高さを割り付けることを特徴とする施工計画支援システム。
  2. 前記自動配置部で前記全体高さの割り付けが行えない場合に、前記取付間隔設定部で前記突出高さの再調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の施工計画支援システム。
  3. 前記自動配置部では、前記全体高さの割り付けに際して、登録された複数の高さの調整建枠の中から選択して組み合わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の施工計画支援システム。
  4. 前記突出高さは、建物の上端面から前記仮設足場の上端までの長さであるオフセット値に基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の施工計画支援システム。
  5. 前記自動配置部では、登録された複数の上限高さの前記ジャッキベースの選択が可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の施工計画支援システム。
  6. コンピュータを用いた仮設足場の配置計画を支援する施工計画支援方法であって、
    仮設足場を配置する現場の諸条件を入力するステップと、
    最上部の壁つなぎから前記仮設足場の上端までの長さである突出高さを考慮したうえで壁つなぎの取付間隔を設定するステップと、
    前記突出高さが含まれる前記仮設足場の全体高さから立面の自動割付けを行うステップとを備え、
    前記自動割付けでは、少なくとも複数の基本高さの基本建枠とジャッキベースとを組み合わせることで前記全体高さを割り付けることを特徴とする施工計画支援方法。
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