JP2020197762A - 生産販売情報報知装置、生産販売情報報知システム及びプログラム - Google Patents

生産販売情報報知装置、生産販売情報報知システム及びプログラム Download PDF

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健一 猪爪
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Abstract

【課題】所望の商品についての生産・販売情報を表示し販売達成率等を報知して、店員等が、効率的に商品の販売状況を把握することができるシステムを提供することを目的とする。【解決手段】複数の商品について、前記商品の生産状況に関する生産情報と、前記商品の販売状況に関する販売情報と、前記生産情報と前記販売情報に基づいて求められる前記商品の販売達成情報とを、使用者が選択した任意の商品毎に報知することができる報知手段を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、量販店・スーパーなどで使用するPOS等と連携して商品の生産販売情報等を報知する生産販売情報報知装置、生産販売情報報知システム及びプログラムに関する。
スーパーマーケットなど小売業の店舗の惣菜売場等では、客に常に新鮮な商品を提供するために1日に複数回(例えば、開店時(10時)、15時、17時)、バックヤードで調理等をした総菜や鮮魚等の生鮮品を製造、値付けをして、陳列棚への品だしを行っている。
従来、POSシステムと連携して当日の商品の生産・販売情報を表示するなど、合理的な生産、見切り処理を行う商品販売データ管理システムが知られている。(特許文献1)
特開2001−109960号公報
しかし、商品販売データ管理システムにおいて表示される商品の点数が多く、消化率や在庫状況を効率的に確認することが難しかった。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、所望の商品についての生産・販売情報を表示し消化率等を報知するなど、店員等が、効率的に商品の販売状況を把握することができるシステムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、複数の商品について、前記商品の生産状況に関する生産情報と、前記商品の販売状況に関する販売情報と、前記生産情報と前記販売情報に基づいて求められる前記商品の販売達成情報とを、前記商品毎に報知する報知手段を備える生産販売情報報知装置である。
上記実施形態によれば、店員等が、効率的に商品の販売状況を把握することができるので、販売状況等に対応して商品毎に生産、品出しを行うことができ、チャンスロスや廃棄ロスの発生を防止することができる。
一実施形態の生産販売情報報知装置を含むシステムの全体構成図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される値付け操作画面の一例の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される生産販売リスト画面の図である。 一実施形態の値付け器の表示手段に表示される生産販売データ画面の項目を示す図である。 一実施形態の値付け器の表示手段に表示される製造作業指示画面の図である。 一実施形態の値付け器の表示手段に表示される製造作業指示画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される生産販売実績モニター画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される推移表画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される生販表画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される売上順位表画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるリスト設定画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される売り切れレポート画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される商品登録画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート設定画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート設定画面の図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の補充アラートのフローチャートの図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の指定時刻アラートのフローチャートの図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート表示画面の一例を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート表示画面の他の例を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート表示画面の他の例を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート表示画面の他の例を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート表示画面の他の例を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示される17時陳列数アラート画面を示す図である。 一実施形態の生産販売情報報知装置の表示部に表示されるアラート設定画面を示す図である。 (a)は、一実施形態の生産販売情報報知装置の機能ブロック図であり、(b)は、一実施形態の生産販売情報報知装置のブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態の生産販売情報報知システムは、図1に示すように、顧客が購入する商品の登録精算処理を行うPOS端末11及び記憶手段12等からなるPOSシステム1と、店員等に対して生産販売情報を報知する生産販売情報報知装置2と、店員等が携帯して店舗内の商品の状況を入力する携帯端末3等を備えている。
本実施形態の生産販売情報報知システムにおいては、生産販売情報報知装置2として店舗のバックルーム等に配置されて鮮食料品(鮮魚、精肉)等のパッキングや値付け等を行う1つもしくは複数の値付け器2を用いた例を参考に説明する。
なお、生産販売情報報知装置2は、値付け器に限るものではなく、例えば携帯可能なタブレット端末等の装置でもよく、その形態は限定されない。
POSシステム1、値付け器(生産販売情報報知装置)2及び携帯端末3は、無線もしくは有線のネットワークを介して連結されており、値付け器2は、POSシステム1、携帯端末3等から商品の販売数量や陳列数量に関する情報を取得して、店舗のバックヤードにおける商品の生産や品出しについての管理を行う。
なお、POSシステム1、値付け器2もしくは携帯端末3等は、図示しない上位コンピューター等のサーバーに接続されていてもよい。
POS端末11は、顧客が購入する商品を登録する登録処理を実行し、登録した商品の情報に基づいて精算処理を実行する。
例えば、店員もしくは顧客が、スキャナや登録用携帯端末等の入力装置を用いて、商品に付されているバーコードを読み取るか、POS端末11の表示部の商品登録画面に表示されたプリセットボタンを操作すると、POS端末11は、入力された商品情報に基づいて精算情報を生成し、生成した精算情報に基づいて精算処理を実行する。
なお、POS端末11において実行される登録処理及び精算処理の方法は、上記の方法に限定されない。
POS端末11は、生成した精算情報を記憶手段12に記憶するとともに、必要に応じて、販売した商品についての情報(販売数量)を販売情報として値付け器2に出力する。
精算情報の一例としては、当該精算情報を識別するための精算情報識別情報、販売日時、登録された商品のJANコード、同商品の商品名、同商品の商品識別情報、同商品の数量(販売数量)、レジ通過売価、購入対象の商品の総額(合計金額)などがある。
値付け器2は、商品の重量を計量する計量器を備え計量した商品に貼付する商品ラベルを発行する計量ラベルプリンタ、さらに発行したラベルを自動的に商品に貼付する自動計量値付け装置、商品を計量して包装し発行したラベルを手又は自動的に商品に貼付する計量包装値付け装置等である。
値付け器2は、商品の値付け処理に用いられた情報(以下、「値付け情報」という。)を記憶手段に記憶するとともに、必要に応じて、値付けした商品についての情報(生産数量)を生産情報として記憶する。
値付け情報の一例としては、識別するための値付け情報識別情報、値付けされた商品の商品識別情報、同商品の商品名、同商品の値付け日時、同商品の販売価格、同商品の値付け数(生産数量)などがある。
値付け器2は、必要に応じて、POS端末11から販売情報を入力する。
また、値付け器2は、必要に応じて、携帯端末3から商品陳列情報を入力する。
商品陳列情報の一例としては、商品の商品識別情報、実陳列数量などがある。
なお、値付け器2は、一つの店舗に一つの値付け器2が配置されていても良いが、例えば鮮魚部門、精肉部門等の部門毎にそれぞれ配置されていてもよく、また、一つの部門に複数の値付け器2が配置されていてもよい。
携帯端末3は、店員等が携帯して店舗を見回り陳列された商品の状況等を入力することで、該商品についての商品陳列情報を生成して記憶する。
例えば、店員等が、陳列棚に陳列された商品を数えて携帯端末3に入力することで、携帯端末3は、入力された商品の商品識別情報及び実陳列数量などからなる商品陳列情報を生成し記憶する。
携帯端末3は、必要に応じて商品陳列情報を値付け器2等に送信する。
−値付け器(生産販売情報報知装置)−
本実施形態の値付け器2について、さらに詳細に説明する。
本実施形態の値付け器2は、商品マスタの商品情報、値付け器2において店員等によって入力された情報(生産情報等)、POS端末11もしくは携帯端末3から入力された情報(販売情報、商品陳列情報等)に基づく生産販売情報を表示部222に表示して、店員等に対して商品の生産販売情報を提供したり、報知したりする。
ここで、値付け器2が報知(表示)する生産販売情報の一例について説明する。
生産販売情報は、「商品識別情報」、「商品名」、「生産数量(A)」、「販売数量(B)」等の情報を含んでいる。
「商品識別情報」は、商品固有の識別情報であり、「商品名」は、商品の名称であり、例えば商品マスタ等に記憶されている。
「生産数量(A)」は、当該営業日に生産した商品の個数である。例えば、値付け器2は、当該営業日に値付け器2によって値付けされた商品の個数(生産情報)を「生産数量(A)」として記憶する。
「販売数量(B)」は、当該営業日に販売した商品の個数である。例えば、POS端末11は、当該営業日に販売された商品の個数(販売情報)を記憶するとともに値付け器2に出力し、値付け器2は、POS端末11から入力された販売情報を「販売数量(B)」として記憶する。
生産販売情報は、「陳列数(C)」、「予定生産数(D)」及び「予測販売数(H)」等の情報を含んでいてもよい。
「陳列数(C)」は、店舗に陳列されている商品の個数である。例えば、店員は、陳列棚に陳列されている商品の個数を商品陳列情報として携帯端末3に入力する。携帯端末3は、入力された商品陳列情報を値付け器2に出力し、値付け器2は、携帯端末3から入力された商品陳列情報に含まれる商品の実陳列数量を「陳列数(C)」として記憶する。
予定生産数(D)は、任意の商品について、任意の営業日当日に生産する予定の商品の個数である。例えば、店員は、過去の販売情報等より当該営業日に必要な生産数を算出して、入力部221によって予定生産数(D)として値付け器2に入力する。
「予測販売数(H)」は、営業日当日の所定時刻の販売数量(B)から当該営業日における販売数を予測した数値である。値付け器2は、時刻及び該時刻における販売数量(B)から当該営業日の予測販売数(H)を算出して記憶する。
生産販売情報は、所定時間における「陳列数の予定数(E)」、「陳列数の過不足(F)」、「追加生産数(時間)(G)」及び「追加生産数(I)」等の情報を含んでいてもよい。
「陳列数の予定数(E)」は、所定時刻において陳列されるべき商品数である。例えば、店員等は過去の販売情報等より所定時間における適正陳列数を算出して、入力部221によって陳列数の予定数(E)として値付け器2に入力する。なお、所定時刻は、店員等が適宜設定できる。値付け器2は、店員等により入力された「陳列数の予定数(E)」を記憶する。
なお、本実施形態の値付け器2においては、所定時間として、10時、15時、17時が設定されており、それぞれの時間における陳列数の予定数を「陳列数の予定数(E1)」、「陳列数の予定数(E2)」、「陳列数の予定数(E3)」とする。
「陳列数の過不足(F)」は、所定時刻における実際の陳列数(C)から、当該所定時間における陳列数の予定数(E)を減算した数値である。値付け器2は、陳列数(C)と陳列数の予定数(E)の情報から陳列数の過不足(F)を算出し、記憶する。
例えば、店員等は、陳列数の過不足(F)が0であれば、適正な生産が行われており、陳列数の過不足(F)が正の値であれば、過剰な生産が行われており、陳列数の過不足(F)が負の値であれば、十分な生産が行われていないことがわかる。
なお、本実施形態の値付け器2においては、所定時間として、10時、15時、17時が設定されており、それぞれの時間における陳列数の過不足を「陳列数の過不足(F1)」、「陳列数の過不足(F2)」、「陳列数の過不足(F3)」とする。
「追加生産数(時間)(G)」は、営業日のある時刻の販売状況から予測した追加で生産するべき商品の個数である。値付け器2は、営業日当日の所定時刻での商品の販売数量(B)から、当該営業日の予測販売数量(H)を予測し、該予測販売数量(H)から所定時刻での生産数量(A)を減算して「追加生産数(時間)(G)」を算出し、記憶する。
「追加生産数(I)」は、当該営業日に追加して生産するべき商品の個数である。
値付け器2は、予測生産数(D)から生産数量(A)を減算して「追加生産数(I)」を算出し、記憶する。
−生産販売情報の報知−
値付け器2は、店員等による値付け時に、図2に示す値付け操作画面400を表示部に表示する。
値付け操作画面400は、値付け商品表示欄401、ラベル表示欄402等の表示欄を備えており、「生産販売リスト」キー400aを備えている。
図2に示す例は、商品「黒毛和牛ロースうすぎり」に対する値付け操作中の値付け操作画面400であり、値付け器2は、ラベル表示欄402に商品に貼付するラベルのイメージを表示している。
店員等が各商品に対する値付けを行い、ラベル出力の指示をすることで、値付け器2は、印刷部223からラベル表示欄402に表示されたラベルを印刷する。
ラベルに印刷されるバーコードは、商品コード、価格、販売期限などの情報が記録されている。さらに、バーコードは、他のシステムに受け渡す情報、例えば産地、重量、原材料、アレルゲン等の付加情報を、製造した機械番号と通し番号等による1枚毎のユニークコードとして記録されていてもよい。店員等は、バーコードに記録された情報により、商品個々を管理することも可能である。
店員等が、値付け作業時に値付け器2の表示部222に表示される値付け操作画面400の「生産販売リスト」キー400aを操作すると、値付け器2は、生産販売リスト画面500を表示する。
なお、生産販売リスト画面500を表示するための方法は、「生産販売リスト」キー400aの操作に限定されない。
値付け器2の表示部222に表示される生産販売リスト画面500の一例を、図3に示す。
図3に示す生産販売リスト画面500は、「ソート方法」欄501と、「表示項目」欄502と、「表示対象」欄503と、「製造作業指示」キー504aと、「生産販売リスト表示」欄510等を有しており、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に生産販売情報を表示する。
店員等が、生産販売リスト画面500の「ソート方法」欄501の「ソート方法」キー501aから任意のソート方法を選択することで、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510の生産販売情報を選択されたソート方法に従って並べ替えて一覧表示する。
なお、ソート方法の種類としては、「品番順」、「生産数量順」、「販売数量順」などがある。
店員等が、生産販売リスト画面500の「表示項目」欄502の「表示項目」キー502aから任意の表示項目を選択することで、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に表示する生産販売情報の項目を選択して一覧表示する。
なお、表示項目の種類としては、「直近陳列数」や「陳列数(全ての時間指定)」などがある。
例えば、店員等が、生産販売リスト画面500の「表示項目」キー502aから「直近陳列数」を選択することで、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に直近の生産販売情報を一覧表示する。
また、店員等が、生産販売リスト画面500の「表示項目」キー502aから「陳列数(全ての時間指定)」を選択することで、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に全ての時間帯における商品の陳列数の情報を表示する。
図3に示す生産販売リスト画面500は、表示項目として「直近陳列数」が選択されているので、各商品について直近である15時の「15時陳列数 過不足/予定数」の項目を含めて「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示されている。
店員等が、「表示対象」欄503の「表示対象」キー503aから任意の表示対象を選択することで、値付け器2は、店員等によって選択された商品のみを「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示する。
なお、表示対象の種類としては、「全て」、「陳列数」、「予定生産数」、「生産数予測」などがある。
例えば、店員等が、「表示対象」キー503aから「全て」を表示対象として選択することで、値付け器2は、当該値付け器2によって生産処理がなされた全ての商品の生産販売情報を「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示する。
また、例えば、店員等が、「表示対象」キー503aから「陳列数」を表示対象として選択することで、値付け器2は、直近の指定時刻(15時)においての予定陳列数(E)の設定がなされている商品の生産販売情報を「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示する。
また、例えば、店員等が、「表示対象」キー503aから、「予定生産数」を表示対象として選択することで、値付け器2は、当該営業日の予定生産数(D)が設定されている商品の生産販売情報を「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示する。
なお、「表示対象」欄503の「表示対象」キー503aに設定される表示対象は、上記の例に限定されるものではなく、店員等によって表示対象を設定することができることが好ましい。
また、表示対象は複数設定することもでき、複数の表示対象が設定された場合には、値付け器2は、設定された表示対象に関するすべての商品の生産販売情報を「生産販売リスト表示」欄510に表示してもよい。
すなわち、図3に示すように、店員等が、「ソート方法」キー501aから「品番順」を選択し、「表示項目」キー502aから「直近陳列数」を選択し、「表示対象」キー503aから「全て」を選択することで、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に、値付け器2の商品マスタに存在する全ての商品について、直近の情報更新時刻である15時時点での生産販売情報を商品の品番順に並べて表示する。
具体的には、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に、例えば図4(a)に示す「商品番号」、「品名」、「生産数量(A)」、「販売数量(B)」、「15時陳列数:過不足(F2)」、「15時陳列数:予定数(E2)」、「追加生産数(15時予測)(G)」、「追加生産数(I)」、「陳列数(C)」、「予定生産数(D)」及び「予測販売数量(H)」などの生産販売情報を表示する。
なお、表示される生産販売情報のうち「生産販売リスト表示」欄510に一覧表示できない項目(「陳列数(C)」、「予定生産数(D)」及び「予測販売数(H)」)が存在する場合には、スクロールによって表示することができる。
なお、「生産販売リスト表示」欄510に表示する商品としては、当該値付け器2の商品マスタに存在する商品のみを対象としてもよいが、他の値付け器2や他部門の値付け器2の商品マスタに存在するすべての商品を対象としてもよい。
値付け器2は、「15時陳列数:予定数」の項目に予め店員等により設定された指定時刻2(15時)陳列予定数(E2)を表示し、「15時陳列数:過不足」の項目に指定時刻2(15時)陳列予定数(E2)から15時時点での陳列数(C2)(=生産数量(A2)−販売数量(B2))を減算した過不足数(F2)(=陳列数量(C2)−陳列予定数(E2))を表示する。
「15時陳列数:過不足」の項目の過不足数(F2)が正(+)であれば、指定時刻(15時)の陳列予定数(E2)よりも15時時点での実際の陳列数(C2)が多く、負(−)であれば、15時時点での陳列予定数(E2)よりも陳列数(C2)が少ないことを表す。
例えば、図3,図4(a)に示す例では、品名「黒毛和牛ロースうすぎり」の商品について、「15時陳列数:予定数」の項目に「30」と表示されており、「15時陳列数:過不足」の項目にが「−15」と表示されている。
これは、ユーザーが15時おける適切な商品の陳列数(指定時刻2陳列予定数:E2)として「30」を設定したが、商品棚には「15(=60−45)」しか陳列されておらず、商品が「15」不足していることを示している。
また、値付け器2は、「追加生産数(15時予測)」の項目に、営業日当日の15時時点での商品の販売状況から、当該営業日一日に生産するべき生産数量を予測して、必要となる追加生産数(15時予測)(G)を表示する。
例えば、図4(a)に示す例では、品名「黒毛和牛ロースうすぎり」の商品について、15時時点での販売数量(B)の「45」から一日の予測販売数量(H)(=68)を予測し、15時時点での生産数量(A)を減算することで、追加生産数(15時予測)(G)の「+8」を算出している。
なお、営業日一日に生産するべき生産数予測の方法は、特に限定されるものではなく、過去数日の販売情報、天候情報等から適宜算出すればよい。
さらに、値付け器2は、「追加生産数」の項目に、予定生産数(D)から生産数量(A)の値を減算した追加生産数(I)(=予定生産数(D)−生産数量(A))を表示する。
以上のように、店員等は、生産販売リスト画面500の「表示項目」キー502aから「直近陳列数」を選択することにより、商品の全体的な生産販売情報を把握することができ、直近の指定時刻(15時)における商品の過不足を確認することができ、15時以降の商品の製造や品出しなどの計画を見直すことができる。
また、店員等は、生産販売リスト画面500に表示される「追加生産数」の項目を確認することによって、販売計画に基づいた営業日当日の商品の生産、品出し予定数を確認することができる。
一方、店員等が、生産販売リスト画面500の「表示項目」キー502aから「陳列数(全ての時間指定)」を選択することにより、値付け器2は、「生産販売リスト表示」欄510に、例えば図4(b)に示す「商品番号」、「品名」、「10時陳列数:過不足(F1)」、「10時陳列数:予定数(E1)」、「15時陳列数:過不足(F2)」、「15時陳列数:予定数(E2)」、「17時陳列数:過不足(F3)」、「17時陳列数:予定数(E3)」、「生産数量(A)」、「販売数量(B)」などの生産販売情報を表示する。
なお、図4(b)に示す「生産販売リスト表示」欄510に表示される生産販売情報は、15時時点での生産販売情報が例示されており、「17時陳列数:過不足(F3)」について、15時の時点では確定していないので、過不足(F3)は表示されていない。
値付け器2は、「10時陳列数:予定数」の欄に予めユーザーにより設定された指定時刻1(10時)陳列予定数(E1)を示し、「10時陳列数:過不足」の欄に、指定時刻1(10時)陳列予定数(E1)から10時時点での陳列数量(C1)を除算した過不足(F1)(=陳列数量(C1)−陳列予定数(E1))を表示する。
値付け器2は、「15時陳列数:予定数」の欄に予めユーザーにより設定された指定時刻2(15時)陳列予定数(E2)を示し、「15時陳列数:過不足」の欄に、指定時刻2(15時)陳列予定数(E2)から15時時点での陳列数量(C2)を除算した過不足(F2)(=陳列数量(C2)−陳列予定数(E2))を表示する。
また、値付け器2は、「17時陳列数:予定数」に予めユーザーにより設定された指定時刻3(17時)陳列予定数(E3)を示し、「17時陳列数:過不足」に、指定時刻3(17時)陳列予定数(E3)から17時時点での陳列数量(C3)を除算した過不足(F3)(=陳列数量(C3)−陳列予定数(E3))を表示する。
以上のように、店員等は、「表示項目」キー502aから「陳列数(全ての時間指定)」を選択して生産販売リスト画面500を表示することにより、当該営業日の全ての時間帯における商品の生産販売情報を把握することができ、それ以降の商品の生産や品出しなどの計画を見直すことができる。
(生産作業指示機能)
営業日によっては、その日の天候やイベント等の有無によって予定した生産数では商品が明らかに不足するものや、反対に明らかに過剰となる場合が生じる。本実施形態の値付け器2は、そのような場合であっても、店員等の判断によって、商品の追加生産指示の数を修正することができる。
以下に、商品の追加生産数を修正することのできる生産作業指示機能について説明する。
値付け器2は、店員等が生産販売リスト画面500に表示される「製造作業指示」キー504aを操作することにより、図5に示すように「生産販売リスト表示」欄510を、「追加生産数(I)」の数値欄510aの編集が可能な「生産販売リスト表示」欄510に変更する。
値付け器2は、編集が可能な「生産販売リスト表示」欄510に変更することにより、「製造作業指示」キー504aを「登録終了」キー504bに変更している。
店員等は、前記表示された「生産販売リスト表示」欄510において、任意の商品の「追加生産数」欄510aに任意の数値を入力することにより、値付け器2は、当該営業日において当該商品のその後生産する追加生産数の設定を変更する。
例えば、「15時陳列数:過不足」が「−15」を示している「黒毛和牛ロースうすぎり」及び「黒毛和牛ももしゃぶしゃぶ用」の商品について、店員等が「追加生産数」欄510aの数値を変更して「登録終了」キー504bを操作することにより、値付け器2は、図6に示すように、追加生産数の変更指示を確認させるための製造作業指示確認画面520をポップアップ表示する。
製造作業指示確認画面520は、追加生産数の変更指示を保存する旨の表示520aを行うとともに、該保存を実行する「保存する」キー520bと、該保存を破棄する「保存しない」キー520cと、変更指示の保存を中止する「中止」キー520d等を備えている。
店員等が製造作業指示確認画面520の「保存する」キー520bを操作することで、値付け器2は、変更した追加生産数を製造作業指示予約ファイルに追加登録する。
製造作業指示予約ファイルとは、製造指示を行うための追加生産数を記録するファイルであり、商品の予定生産数(D)と生産数量(A)等のデータをもとに追加生産数(I)が記録されている。
店員等は、生産販売リスト画面500を確認して当日の販売実績が販売予測と大きく異なる商品や予定生産数(D)が設定されていない商品を把握した場合には、該商品の追加生産数を変更して適切な追加生産数の指示が行うことができる。
以上のように、本実施形態の値付け器2においては、値付け器2が取得した情報(生産数量)とPOS端末11から取得した販売実績データ(販売数量)を利用して、表示部222に商品の種々の生産販売情報が表示されるので、バックルームにおける商品の生産、および陳列棚への品出し作業の効率化を図ることができる。
本実施形態の値付け器2の生産販売情報を表示する他の画面例(生産販売実績モニター画面550)を、図7を参考に以下に説明する。
なお、生産販売実績モニター画面550を表示するための方法は、特に限定されない。
生産販売実績モニター画面550は、対象時刻表示欄551と生産販売実績表示欄552等を有している。
値付け器2は、生産販売実績モニター画面550の対象時刻表示欄551に現在時刻551aと、複数の対象時刻帯キーを表示している。
店舗に陳列する商品は多種多様であって、例えば午前中の早い時間に商品の販売状況を確認したい商品や、夕方に商品の販売状況を確認したい商品など様々存在する。
対象時刻帯キーは、所定の時刻において販売状況を確認したい商品を生産販売実績表示欄552に表示するためのキーである。
図7に示す生産販売実績モニター画面550は、対象時間帯キーとして、「9:00」キー551bと、「12:00」キー551cと、「14:00」キー551dと、「18:00」キー551eと、「20:00」キー551fを有しており、例えば、店員等が「20:00」キー551fを操作すると、値付け器2は、当該営業日の20:00に販売状況を確認したい商品の生産販売情報を生産販売実績表示欄552に表示する。
そして、値付け器2は、店員等によって操作された「20:00」キー551fの表示形態(色等)を他の対象時間帯キーとは異なる表示形態とする。店員等は、表示形態を確認することで現在生産販売実績表示欄552に表示している商品が20:00に販売状況を確認したい商品であることがわかる。
なお、20:00に販売状況を確認したい商品など所定の時刻において販売状況を確認したい商品は、店員等の操作によって設定することができる。
値付け器2は、生産販売実績表示欄552に、「商品名」欄552aと、「生産状況表示」欄552bと、「生産数」欄552cと、「販売数」欄552dを表示している。
値付け器2は、「商品名」欄552aに対象商品名を表示し、「生産状況表示」欄552bに、該商品を最後に生産した時間及び該商品の当該営業日の生産回数を表示し、「生産数」欄552cに、該商品の当該営業日の総生産数を表示し、「販売数」欄552dに、該商品の当該営業日の総販売数を表示する。
そして、値付け器2は、生産販売実績表示欄552に表示される商品について、各商品の生産情報(生産数等)と、販売情報(販売数等)とに基づいて各商品の消化率を算出し、消化率に応じて「商品名」欄552aの表示形態を異ならせている。
例えば、「販売数」欄552dに表示される消化率(=(販売数/生産数)×100)が100%のときには、「商品名」欄552aの背景色を青色で表示して、消化率が61%以上99%以下であるときには、「商品名」欄552aを水色の背景色で表示して、消化率が40%以上60%以下であるときには、「商品名」欄552aの背景色を黄色で表示して、消化率が1%以上39%以下であるときには、「商品名」欄552aの背景色をピンク色で表示して、消化率が0%であるときには、「商品名」欄552aの背景色を赤色で表示する。
図7に示す表示例において、値付け器2は、消化率が100%(「販売数」欄552dに表示される総販売数が、「生産数」欄552cに表示される総生産数と同じ)である10の商品について、「商品名」欄552aの背景色を青色で表示し、消化率が0%(「生産数」欄552cが1以上であるにもかかわらず「販売数」欄552dが0である)ひとつの商品(ザーサイ)について、「商品名」欄552aの背景色を赤色で表示する。
なお、店員等が生産販売実績表示欄552に表示された商品の中から特定の商品の欄を操作(タッチ等)することにより、値付け器2は、特定された商品の生産数量を入力して生産数を指示するための製造作業指示確認画面520等を表示してもよい。
このように、値付け器2は、店員等の操作に基づいて、多数の商品のなかから各時間において確認したい商品についての情報を表示するので、店員等は、効率的に商品の精算販売情報を確認することができる。
また、値付け器2は、販売状況に応じて生産販売実績の表示の形態を異ならせて商品の販売状態を報知しているので、店員等は、販売状況が良くない商品に注目することができ、該商品に対する生産指示を忘れることなく行うことができる。
さらに、店員等が該商品の欄をタッチすることで簡単に該商品の生産指示を行う画面に移行することができるので、店員等は該商品に対して直接的に生産指示を行うことができ、生産支持の効率を向上させることができる。
本実施形態の値付け器2の生産販売情報(販売実績の推移)を表示する他の画面例(推移表画面560、生販表画面570)を、図8(推移表画面)、図9(生販表画面)を参考に以下に説明する。
なお、推移表画面560及び生販表画面570を表示するための方法は、特に限定されない。
推移表画面560は、図8に示すように、「順位表」キー560aと、「生販表」キー560b等を有しており、対象商品表示欄561と推移表示欄562等を有している。
値付け器2は、推移表画面560の対象商品表示欄561に対象商品の製品番号、商品名欄561aと、対象日欄561bを表示している。
例えば、図8に示す推移表画面560は、対象商品として、製品番号「000041」の「明太カツ弁当」が選択され、2019年7月20日から2019年8月19日までの販売実績の推移を表示している。
値付け器2は、推移表示欄562に、「日付」欄562a、「合計」欄562b、「〜8時」欄562c、「9時」欄562d、「10時」欄562e、「11時」欄562f、「12時」欄562g、「13時」欄562h、「14時」欄562i、「15時」欄562j、・・、「20時」欄562o、「21時」欄562pを表示している。
なお、図8においては、「16時」欄562kないし「21時」欄562pは表示されていないが、画面下方位置にあるスクロールバー560cによって表示することができる。
一方、生販表画面570は、図9に示すように、「順位表」キー570aと、「推移表」キー570b等を有しており、対象商品表示欄571と生販表示欄572等を有している。
値付け器2は、生販表570の対象商品表示欄571に対象商品の製品番号、商品名欄571aと、対象日欄571bを表示している。
なお、店員等が、推移表画面560において「生販表」キー560bを操作することで、値付け器2は、表示部に生販表画面570を表示し、生販表画面570において「推移表」キー570bを操作することで、値付け器2は、表示部に推移表画面560を表示する。
また、店員等が、推移表画面560もしくは生販表画面570において「順位表」キー560a,570aを操作することで、値付け器2は、表示部に後述する売上順位表示画面580を表示する。
値付け器2は、生販表示欄572に、「日付」欄572a、「合計」欄572b、「〜8時」欄572c、「9時」欄572d、「10時」欄572e、「11時」欄572f、「12時」欄572g、「13時」欄572h、「14時」欄572i、「15時」欄572j、・・、「20時」欄572o、「21時」欄572pを表示する。
なお、図9に示す生販表画面570においては、「16時」欄572kないし「21時」欄572qは表示されていないが、画面下方位置にあるスクロールバー570cを操作することによって表示することができる。
値付け器2は、図9に示す生販表画面570に、例えば、2019年8月19日の明太カツ弁当について、生産情報として、9時と15時にそれぞれ12個の生産が行われたことを表示し、販売情報として、9時に2個、10時に4個、11時に2個、12時に2個、13時に2個、14時に0個、15時に1個の販売が行われたことを表示している。
また、値付け器2は、生産情報及び販売情報に基づいて、図8に示す推移表画面560の推移表示欄562に、例えば、2019年8月19日の明太カツ弁当について、9時の消化率(販売数/生産数)が16%(図9における9時の生産数:2/図9における9時の販売数:12)であることを表示し、10時の消化率が50%(同6(2+4)/同12)であることを表示し、11時の消化率が66%(同8(2+4+2)/同12)であることを表示し、12時の消化率が83%(同10(2+4+2+2)/同12)であることを示し、13時、14時の消化率が100%(同12(2+4+2+2+2)/同12)であることを示し、15時の消化率が54%(同13(2+4+2+2+2+1)/同24(12+12))であることを表示している。
そして、値付け器2は、推移表画面560の推移表示欄562に表示される消化率に基づいて推移表示欄562の表示形態を異ならせている。
例えば、値付け器2は、推移表示欄562の各「〜8時」欄562c〜「21時」欄562pについて、消化率が100%の「時刻」欄562を青色の背景色で表示して、消化率が61%以上99%以下の「時刻」欄562を水色の背景色で表示して、消化率が40%以上60%以下の「時刻」欄562を黄色の背景色で表示して、消化率が1%以上39%以下の「時刻」欄562をピンク色の背景色で表示して、消化率が0%の「時刻」欄562を赤色の背景色で表示する。
図8で示す例では、値付け器2は、8月19日の明太カツ弁当の推移表画面560において、「9時」欄562dはピンク色の背景色で表示して、「10時」欄562eは黄色の背景色で表示して、「11時」欄562f、「12時」欄562gは水色の背景色で表示して、「13時」欄562h、「14時」欄562iは青色の背景色で表示して、「15時」欄562jは黄色の背景色で表示する。
このように、値付け器2は、推移表画面560において、生産情報及び販売情報に基づく消化率に応じて表示形態を異ならせることで、店員等に各商品の販売状態を報知している。例えば、店員等は、推移表画面560から、過去の販売において消化率のよい時間帯は商品が不足している可能性があることを認識することができ、不足が生じないように生産時間等を調整することができる。
本実施形態の値付け器2の生産販売状況を表示する他の画面例(売上順位表示画面580)を、図10、図11を参考に以下に説明する。
なお、売上順位表示画面580を表示するための方法は、特に限定されない。
売上順位表示画面580は、「メニュー」キー580aと、「推移表」キー580bと、「モニター」キー580c等を有しており、日付欄581と、売上順位表示欄582等を有している。
値付け器2は、店員等が売上順位表示画面580において「推移表」キー580bを操作することで、表示部に推移表画面560を表示し、「メニュー」キー580aを操作することで、図示しないメニュー画面を表示する。
値付け器2は、売上順位表示画面580の売上順位表示欄582に「売上順位」欄582aと、「製品番号」582bと、「商品名称」欄582cと、「生産点数」欄582dと、「販売点数」欄582eと、「売上金額」欄582fと、「消化率」欄582gと、「廃棄率」欄582hと、「ロス合計」欄582i等を表示する。
値付け器2は、売上順位表示画面580に、さらに売上金額、目標売上金額(予算)、達成率(=(売上金額/目標売上金額)×100)を商品ごとに表示してもよく、店舗全体の合計売上金額、合計目標売上金額、合計達成率を表示してもよい。
これにより、店員(売り場管理者)等は、商品ごとの達成率や合計の達成率から、当該営業日について、あとどの程度の売り上げが必要であるのかを把握することができ、どの商品をどの程度販売すればよい等の見積りを立てることができるようになる。
つまり、店員等は、店舗合計の売上金額が目標金額を達成すれば、いずれの商品でこれを達成しても良く、売上の悪い商品に代えて当該営業日に売り上げの好調な商品を増産し、未達成商品の穴を埋める処置をとることができ、単に各商品の販売点数等を表示しているだけでは把握することのできない状況を把握することができ、効率的な見積もりを実現できる。
なお、値付け器20は、売上順位表示画面580に、点数情報と金額情報とが同一画面に同時に表示してもよく、点数情報をメインとし点数画面と金額情報をメインとした金額画面を切り替えるように表示しても良い。
その他、値付け器2は、売上順位表示欄582に「値引率」欄等を表示しても良い。
値付け器2は、売上順位表示画面580の売上順位表示欄582に各商品について、日付欄581において設定された日付(2019年7月20日〜2019年8月19日)において売上金額が高い順番に表示する。
なお、売上順位表欄において、販売点数が生産点数を超える商品が存在するが、これは他店や外部で生産した商品を当該店舗で販売した場合などが該当し、よって、当該店舗で生産した数量以上の販売数量が計上されることとなる。
店員等が、売上順位表示画面580に表示される「モニター」キー580cを操作することで、値付け器2は、図11に示すリスト設定画面585を表示する。
そして、店員等が、リスト設定画面585を操作することで、値付け器2は、生産販売実績モニター画面550に表示される複数の商品を設定する。
リスト設定画面585は、左側に売上順位表示欄585aを表示し、右側に選択商品表示欄585bを表示するとともに、対象時間帯キー585c及び「リスト追加」キー585dを有している。
店員等が対象時間帯キー585bのうちいずれかのキーが選択されている状態(図11においては、「09:00」キーが選択されている状態)で、売上順位表示欄585aの内の所望の商品を選択し、「リスト追加」キー585dを操作することによって、値付け器2は、該所望の商品を9:00に販売状況を確認したい商品として設定する。
なお、値付け器2は、売上順位表示欄585aに表示された各商品を、対象時間帯キー585cにおいて選択された時間帯における売上順に並べて表示してもよい。
また、値付け器2は、売上順位表示欄585aに各商品がどの時間帯でどの程度追加生産されたかを示す追加済み時間帯の領域585eを表示してもよく、店員等は各商品の売り上げ順位の情報だけでなく追加生産がされた時間帯等の情報を把握することができ、各時間帯に確認するべき商品を効率的に設定することができる。
また、値付け器2は、選択商品表示欄585bにあらかじめ売上順位の高い商品が設定されていてもよく、対象時間帯キー585cにおいて選択された時間帯における売上順位の高い商品が設定されていてもよい。
このように、店員等は、売上順位表示欄585aを確認しながら生産販売実績モニター画面550に表示する商品を選択することができるので、比較的売上高の高い商品など注目商品をもれなく生産販売実績モニター画面550に表示される商品として設定することができる。
本実施形態の値付け器2の生産販売状況(売り切れ状況)を表示する他の画面例(売り切れレポート画面590)を、図12を参考に以下に説明する。
なお、売り切れレポート画面590を表示するための方法は、特に限定されない。
売り切れレポート画面590は、「メニュー」キー590aと、「推移表」キー590bと、日付欄591と、消化率設定欄592と、売り切れレポート欄593等を有している。
値付け器2は、売り切れレポート欄593に、「製品番号」欄593a、「商品名」欄593b、「生産点数」欄593c、「販売点数」欄593d、「廃棄数」欄593e、「9時」欄593f、「10時」欄593g、「11時」欄593h、「12時」欄593i・・、「20時」欄591p、「21時」欄591qを表示する。
なお、図12に示す売り切れレポート画面590においては、「13時」欄593jないし「21時」欄593qは表示されていないが、画面下方位置にあるスクロールバー590cを操作することによって表示することができる。
値付け器2は、売り切れレポート画面590の売り切れレポート欄593に、各商品について、日付欄591に設定された日付(2019年7月20日〜2019年8月19日)の間に消化率設定欄592に設定された消化率に達成した回数を表示する。
例えば、図12に示す売り切れレポート画面590は、商品名「春巻き」について、2019年7月20日〜2019年8月19日の間に、消化率が100%となった回数が、10時では2回、11時では8回、12時では10回あったことを表示している。
なお、店員等は、売り切れレポート画面590の日付欄591及び消化率設定欄592の設定を変更することができることは、いうまでもない。
例えば、店員等が消化率設定欄592を「50%〜100%」と設定することで、値付け器20は、消化率が50%以上となった回数を表示する。
−アラート機能−
本実施形態の値付け器2は、商品の生産販売状況に応じて各商品の生産、品出し等を促すアラート機能を備えており、バックルーム作業のさらなる効率化を図ることができる。
本実施形態の値付け器2は、商品補充アラート機能と、指定時刻アラート機能と、生産予測機能の三種類のアラート機能を備えている。
以下に、本実施形態の値付け器2のアラート機能について、説明する。
値付け器2は、店員等による各商品の設定登録時に、図13に示す商品登録画面600を表示する。
商品登録画面600は、登録商品表示欄601等の表示欄を備えており、「生産販売アラート」キー600aを備えている。
図13に示す例は、商品「黒毛和牛ロースうすぎり」に対する設定登録作業中の商品登録画面600である。
店員等が、設定登録作業時に値付け器2の表示部222に表示される商品登録画面600の「生産販売アラート」キー600aを操作すると、値付け器2は、生産販売アラート設定画面700を表示する。
なお、生産販売アラート設定画面700を表示するための方法は、「生産販売アラート」キー600aの操作に限定されない。
生産販売アラート設定画面700の一例を図14,図15に示す。
店員等が値付け器2の表示部222に表示された生産販売アラート設定画面700において商品に対してアラートを設定することで、値付け器2は、該商品に対して店員等によって設定されたアラート機能を設定する。
なお、店員等は、一つの商品に対して複数のアラート機能を設定することもできる。
本実施形態の値付け器2の生産販売アラート設定画面700は、「商品補充アラート設定」欄710と、「指定時刻アラート設定」欄720と、「生産予測設定」欄730を備えている。
図14に示す生産販売アラート設定画面700は、三種類全てのアラート機能の設定欄に設定がなされておらず、全てのアラート機能は無効の状態となっている。
一方、図15に示す生産販売アラート設定画面700は、三種類全てのアラート機能の設定欄にアラートの設定がされており、全てのアラート機能が有効の状態となっている。
(商品補充アラート)
商品補充アラート機能について説明する。
商品補充アラート機能は、ある商品の販売数量が所定の閾値を超える度に、商品を補充する必要がある旨の報知をする機能である。
店員等が、図15に示すように「商品補充アラート設定」欄710の「商品補充アラート数」欄710aに任意の数値を入力することで、値付け器2は、商品補充アラートの基準となる商品補充アラート数(J)を設定して商品補充アラート機能を有効にする。
また、店員等が、「商品補充アラート設定」欄710の「予定生産数」欄710bに任意の数値を入力することで、値付け器2は、該当商品の一日の予定生産数(D)を設定する。
そして、値付け器2は、例えば、POS端末11から商品の販売数量に関する販売情報を取得するたびに、商品補充アラート機能が有効である商品について、生産数量(A)と、取得した販売数量(B)に関する情報と、設定された商品補充アラート数(J)とに基づいて、商品補充アラートを報知するか否かを決定する。
以下、商品補充アラート機能について、図16に示すフローチャートの一例を参考にさらに説明する。
値付け器2は、所定時間毎に、POS端末11から販売数量(B)のデータを取得したか否かを判断する(S101)。
値付け器2は、販売数量(B)のデータを取得していないと判断した場合には、処理を終了して、次の所定時間が来るのを待つ。
一方、値付け器2は、ステップS101において、販売数量(Bn)のデータを取得したと判断した場合には、取得した時点での販売数量(Bn)から前回商品補充アラートが報知された時に取得した販売数量(Bm)を引算して、前回の商品補充アラート以降の販売数量(Bk=Bn−Bm)を算出する(S102)。
なお、あわせて値付け器2は、現時点での生産数量(An)を取得する。
次に、値付け器2は、前回の商品補充アラート以降の販売数量(Bk)と、店員等によって設定された商品補充アラート数(J)とを比較して、前回の商品補充アラート以降の販売数量(Bk)が商品補充アラート数(J)以上であるか否かを判断する(S103)。
値付け器2は、前回の商品補充アラート以降の販売数量(Bk)が商品補充アラート数(J)未満である商品については、商品補充アラートを報知することなく処理を終了する。
一方、値付け器2は、前回の商品補充アラート以降の販売数量(Bk)が商品補充アラート数(J)以上である商品については、商品補充アラートを報知するモードに移行する。
商品補充アラートを報知するモードにおいて、値付け器2は、店員等によって「商品補充アラート設定」欄610の「予定生産数」欄610bに該当商品の一日の予定生産数(D)が設定されているか否かを判断する(S104)。
値付け器2は、S104において、予定生産数(D)が設定されていると判断した場合には、補充アラート1を報知して(S105)、処理を終了する。
ここで、補充アラート1の一例を、図18を参考に説明する。
本例の補充アラート1は、店員等に対して商品の追加生産を促すポップアップ表示801を表示することによって行われる。
ポップアップ表示810は、「以下の商品が少なくなりました。あと20パック追加生産を行ってください。」等の追加生産数を含めた追加生産を指示するコメント部810aと、「生産指示」キー810bと、累計販売数量や最終販売時刻等の商品の販売実績状況を表示する販売状況表示部810cと、「リスト」キー810dと、「確認」キー810eと、「品番呼出」キー810fなどを有している。
店員等が「生産指示部」キー810bを操作することにより、値付け器2は、補充アラート1を報知した商品についての品番と追加生産個数等の内容を記録したバーコード等が印刷されたラベルを発行する。
店員等は、発行されたラベルに印刷されたバーコード等を他の値付け器等のスキャナ等の入力手段により読み込ませることにより、補充が必要な商品と追加生産個数等の情報を他の装置に出力することができる。
なお、他の装置への商品販売情報の出力は、バーコードが印刷されたラベルの発行に限定されるものではなく、他の装置による入力が可能な媒体への出力によって行うことができる。
すなわち、本実施形態の値付け器2は、他の値付け器等に生産販売情報を引き継がせるために、生産販売情報を出力する何らかの出力手段を備えていればよい。
店員等が「リスト」キー810dを操作することにより、値付け器2は、表示部222に、図3に示す生産販売リスト画面500を表示する。なお、生産販売リスト画面500には、補充アラート1によりアラートされた商品の情報が表示されることが好ましい。
これによって、店員等は、補充アラート1が報知された商品の詳細な生産情報を確認することができる。
店員等が「確認」キー810eを操作することにより、値付け器2は、ポップアップ表示810を終了して、補充アラート1が報知される直前の状態に戻る。図18に示す本実施形態の場合には、ポップアップ表示810の後方に表示されている商品番号000201、商品名「国産豚切り落とし」の値付け操作画面400を表示する。
店員等が「品番呼出」キー810fを操作することにより、値付け器2は、ポップアップ表示810を終了するとともに、補充アラート1が報知された商品についての値付け操作画面400に移行する。図18に示す本実施形態の場合には、商品番号000101、商品名「黒毛和牛ロースうすぎり」の値付け操作画面400が表示される。
これによって、店員等は、補充アラート1が報知された商品について、詳細な情報を簡単に確認することができる。
以上、図18に示す補充アラート1の一例についての説明を行った。
フローチャートに戻って、S104において、店員等により予定生産数(D)が設定されていないと確認された商品に対しては、値付け器2は、現時点での商品の陳列数(Cn=An−Bn)が商品補充アラート数(J)未満であるか否かを判断する(S106)。
値付け器2は、商品の陳列数(Cn)が商品補充アラート数(J)未満であると判断した場合は、その商品は、商品が十分に陳列されていないので、店員等に対して、商品の追加生産を促す補充アラート2を報知して(S107)、処理を終了する。
一方、値付け器2は、商品の陳列数(Cn)が商品補充アラート数(J)以上であると判断した場合は、その商品は売れたもののまだ十分な商品が陳列されているので、商品が一定数量販売されたことを報知する補充アラート3を報知して(S108)、処理を終了する。
補充アラート2及び補充アラート3の一例を、図19、図20に示す。
図19に示す補充アラート2は、店員等に対して商品の補充を促すポップアップ表示820を表示することによって行われる。
ポップアップ表示820は、「以下の商品が少なくなりました。追加生産を行ってください。」等の追加生産を指示するコメント部820aと、「生産指示」キー820bと、販売状況表示部820cと、「リスト」キー820dと、「確認」キー820eと、「品番呼出」キー820fなどを有している。
図20に示す補充アラート3は、店員等に対して商品の販売数量を示すポップアップ表示830を表示することによって行われる。
ポップアップ表示830は、「以下の商品が販売されました。」等のメッセージを表示するコメント部830aと、販売状況表示部830cと、「リスト」キー830dと、「確認」キー830eと、「品番呼出」キー830fなどを有している。
図19,図20に示すポップアップ表示の各キー等の機能については、図18に示すポップアップ表示810と同様であるので、説明は省略する。
なお、上記補充アラート1ないし補充アラート3は、上記ポップアップ表示に限定されるものではない。例えば、図21に示すように、ポップアップ表示820に「前へ」キー820g及び「次へ」キー820hを配置して、ポップアップ表示820を商品毎に移動可能にしてもよい。
店員等がポップアップ表示820の「前へ」キー820g及び「次へ」キー820hを操作することで、値付け器2は、補充アラートに表示される商品を切り替える。
また、図22に示すように、値付け器2は、ポップアップ表示820の販売状況表示部820cにスライドバー820iを配置するなどしてもよく、店員等は、補充アラートの対象となった商品の情報を連続的にスクロール表示することができる。
また、値付け器2は、図18,図19に示すような追加生産の指示を行うポップアップ表示について、表示の背景の色等を異ならせるなどしてもよく、店員等に対して注意喚起を行っても良い。
値付け器2は、上記ポップアップ表示810ないしポップアップ表示830は、店員等により値付け作業等をしている場合には表示することなく、所定時間(例えば10秒)画面操作がされない場合に表示するようにしてもよい。これにより、店員等の作業中の操作が優先される。値付け器2は、作業が終了した時点で表示を行うことが好ましい。
また、ポップアップ表示が店員等に確認されることなく、次の商品補充アラートの報知条件が満たされた場合には、値付け器2は、前の商品補充アラートについては一旦リセットしてポップアップ表示を消去し、次の商品補充アラートを報知するようにしてもよい。このとき、値付け器2は、次の商品補充アラートのポップアップ表示に前の商品補充アラートの内容を含めて報知してもよい。
(指定時刻アラート)
指定時刻アラート機能について説明する。
指定時刻アラート機能は、店員等が指定した任意の指定時刻に、商品毎にあらかじめ設定した予定陳列数に対する過不足を報知する機能である。
店員等が、図15に示す「指定時刻アラート設定」欄720の「指定時刻1陳列数」欄720aないし「指定時刻3陳列数」欄720cに任意の数値を入力することで、値付け器2は、指定時刻1ないし指定時刻3に陳列しておくべき指定時刻1陳列予定数(E1)ないし指定時刻3陳列予定数(E3)を設定する。
なお、「指定時刻1陳列数」欄720aないし「指定時刻3陳列数」欄720cの一部の欄に数値を入力することもでき、すべての指定時刻陳列予定数が設定されていなくてもよい。
そして、値付け器2は、時刻が指定時刻1ないし指定時刻3のいずれかの時刻を超えた時点で、指定時刻陳列予定数(E)が設定されている商品について、超えた指定時刻nについての指定時刻n陳列予定数(En)と、指定時刻nにおける商品の過不足数(Fn)(=陳列数(Cn)−陳列予定数(En))を含む生産販売リスト画面(陳列数アラート画面)540を自動表示する。
以下、指定時刻アラート機能について、図17に示すフローチャートの一例を参考に説明する。
値付け器2は、現在の時刻(T)が指定時刻3(t3)を超えたか否かを判断する(S201)。時刻(T)が指定時刻3(t3)を超えていないと判断した場合は、値付け器2は、時刻(T)が指定時刻2(t2)を超えたか否か判断する(S202)。時刻(T)が指定時刻2(t2)を超えていないと判断した場合は、値付け器2は、時刻(T)が指定時刻1(t1)を超えたか否か判断する(S203)。
値付け器2は、ステップS203で、時刻(T)が指定時刻1(t1)を超えていないと判断した場合には、処理を終了する。
一方、値付け器2は、ステップS203で、時刻(T)が指定時刻1(t1)を超えたと判断した場合には、指定時刻1陳列予定数(E1)が設定されているか否かを判断する(S204)。
値付け器2は、ステップS204で、指定時刻1陳列予定数(E1)が設定されていないと判断した場合には、処理を終了し、指定時刻1陳列予定数(E1)が設定されていると判断した場合には、時刻1フラグ(f1)に「1」が代入されているか否かを判断する(S205)。
なお、時刻nフラグ(fn)とは、指定時刻nにおける指定時刻アラートが既になされたか否かを示すフラグであって、時刻nフラグ(fn)に「1」が代入されている場合には、指定時刻nにおける指定時刻アラートが既になされていることを意味する。
値付け器2は、時刻1フラグ(f1)に「1」が代入されていると判断した場合には、指定時刻1における指定時刻アラートは既に報知されているので、処理を終了する。
一方、値付け器2は、時刻1フラグ(f1)に「1」が代入されていないと判断した場合には、当該指定時刻1(t1)における生産数量(A1)のデータを取得するとともに、POS端末11から販売数量(B1)のデータを取得して記憶手段に記憶する(S206)。
次に、値付け器2は、指定時刻1(t1)における陳列数(C1=A1−B1)及び過不足数(F1=C1−E1)を算出して記憶手段に記憶する(S207)。
そして、値付け器2は、記憶手段から過不足数(F1)、予定数(E1)、予定数(E2)、予定数(E3)を読みだして、生産販売リスト画面(陳列数アラート画面)540を作成して表示し (S208)、時刻1フラグ(f1)に「1」を代入して(S209)、処理を終了する。
戻って、値付け器2は、ステップS202において、時刻(T)が指定時刻2(t2)を超えたと判断した場合には、指定時刻2陳列予定数(E2)が設定されているか否かを判断する(S214)。
値付け器2は、ステップS214で、指定時刻2陳列予定数(E2)が設定されていないと判断した場合には処理を終了し、指定時刻2陳列予定数(E2)が設定されていると判断した場合には、時刻2フラグ(f2)に「1」が代入されているか否かを判断する(S215)。
値付け器2は、時刻2フラグ(f2)に「1」が代入されていると判断した場合には、指定時刻2における指定時刻アラートは既に報知されているので、処理を終了する。
一方、値付け器2は、時刻1フラグ(f2)に「1」が代入されていないと判断した場合には、当該指定時刻2(t2)における生産数量(A2)のデータを取得するとともに、POS端末11から販売数量(B2)のデータを取得して記憶手段に記憶する(S216)。
次に、値付け器2は、指定時刻2(t2)における陳列数(C2=A2−B2)及び過不足数(F2=C2−E2)を算出して記憶手段に記憶する(S217)。
そして、値付け器2は、記憶手段から過不足数(F1)、予定数(E1)、過不足数(F2)、予定数(E2)及び予定数(E3)を読みだして、生産販売リスト画面(陳列数アラート画面)540を作成して表示し (S218)、時刻2フラグ(f2)に「1」を代入して(S219)、処理を終了する。
戻って、値付け器2は、ステップS201において、時刻(T)が指定時刻3(t3)を超えたと判断した場合には、指定時刻3陳列予定数(E3)が設定されているか否かを判断する(S224)。
値付け器2は、ステップS224で、指定時刻3陳列予定数(E3)が設定されていないと判断した場合には、処理を終了し、指定時刻3陳列予定数(E3)が設定されていると判断した場合には、時刻3フラグ(f3)に「1」が代入されているか否かを判断する(S225)。
値付け器2は、時刻3フラグ(f3)に「1」が代入されていると判断した場合には、指定時刻3における指定時刻アラートは既に報知されているので、処理を終了する。
一方、値付け器2は、時刻1フラグ(f3)に「1」が代入されていないと判断した場合には、当該指定時刻3(t3)における生産数量(A3)のデータを取得するとともに、POS端末11から販売数量(B3)のデータを取得して記憶手段に記憶する(S226)。
次に、値付け器2は、指定時刻3(t3)における陳列数(C3=A3−B3)及び過不足数(F3=C3−E3)を算出して記憶手段に記憶する(s227)。
そして、値付け器2は、記憶手段から過不足数(F1)、予定数(E1)、過不足数(F2)、予定数(E2)、過不足数(F3)及び予定数(E3)を読みだして、生産販売リスト画面(陳列数アラート画面)540を作成して表示し (s228)、時刻3フラグ(f3)に「1」を代入して(S229)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態の値付け器2は、指定時刻アラート機能が設定されている商品について、指定時刻1ないし指定時刻3を超えた時点で、指定時刻陳列予定数(E)と、指定時刻における商品の過不足数(F)(=実際の陳列数(C)−陳列予定数(E))を含む生産販売リスト画面(陳列数アラート画面)540を自動表示する。
図23に、指定時刻(17時)の陳列数アラート画面540の表示例を示す。本表示例は、指定時刻3(17時)時点での指定時刻アラートの報知状態を示しており、指定時刻3(17時)においては、黒毛和牛ロースうすぎり(商品番号:000101)について、指定時刻3陳列予定数(E3)が「20」であり、過不足が「−5」であることが表示されている。
また、本表示例は、黒毛和牛肩ロースうすぎり(商品番号:000102)」について、指定時刻3陳列予定数(E3)が「10」であり、過不足が「+8」であることが表示されている。
本表示例を見た店員等は、店舗の陳列棚に、「黒毛和牛ロースうすぎり」については、陳列予定数よりも5個少ない数量の商品が陳列がされており、「黒毛和牛肩ロースうすぎり」については、陳列予定数よりも8個多い数量の陳列がされていることを知ることができる。
店員等は、これらの表示により、指定時刻(17時)以降の商品の生産や品出し処理を見直すことができる。
これらの、指定時刻アラート機能による陳列数アラート画面540の自動表示は、店員等が商品の値付け作業等をしている場合には表示することなく、所定時間(例えば10秒)画面操作がされない場合に表示することにより、店員等の作業中の操作を優先させて、作業が終了した時点でアラート表示を行うことが好ましい。
なお、上記指定時刻アラートのアラート表示の指定時刻等は、後述するアラート設定画面によって適宜設定できる。
商品補充アラートや指定時刻アラートによる報知に際して、例えば報知時刻が賞味期限や消費期限に近い商品が多く陳列されている場合などには、商品に値引きシールを貼付することを促すポップアップ表示を行ったり、「売り場の賞味期限を確認してください。」等のメッセージの表示を行ったりしてもよい。
(生産数予測)
生産数予測機能は、例えば過去の販売実績と当日の販売実績に基づいて当日の一日の販売数の予測を行い、その値をもとに、当該時刻以降の追加で生産するべき数量を報知する機能である。
生産数予測の方法については、特に限定されるものではないが、例えば、過去数週間における各曜日の各営業時間ごとの販売実績をもとにして生産数を予測するなど、短期的な予測によって生産数を予測してもよい。
また、過去数年にわたる季節ごとの商品の販売数の変化、また、営業日当日の天候や気温による販売数の変化を解析し、該解析した結果をもとにして生産数を予測してもよい。
また、クリスマスや節分などのイベントによる商品毎の販売数の増減を解析し、該解析した結果をもとにして特別な商品についての生産数を予測することもできる。
店員等が、図15に示す「生産予測設定」欄730に「あり」と設定することで、値付け器2は、当日販売される個数を予測するとともに、当日追加で生産するべき個数を算出して、図3に示すように、生産販売リスト画面500の「追加生産数(15時予測)」欄に表示する。
本実施形態の値付け器2は、生産数予測のアラート機能によって、営業日当日の販売状況に応じて追加生産数を予測して表示するので、店員等は、当日の売り上げ状況に応じた商品の生産、品出しを行うことができる。
以上のように、本実施形態の値付け器2は、商品の生産販売情報が所定の条件を満たした時に報知する商品補充アラート(第1のアラート機能)、指定の時間毎に商品の生産販売情報を報知する指定時刻アラート(第2のアラート機能)及び営業日当日の販売状況から必要生産数を予測して報知する生産数予測(第3のアラート機能)といった複数のアラート機能を備えているので、店員等は、商品毎に商品に適したアラート機能を設定することができ、バックヤードでの作業の効率化を図ることができる。
上記アラート機能の基本情報を設定するためのアラート設定画面900の一例を図24に示す。
アラート設定画面900は、「生産数予測」欄901、「商品補充アラート表示」欄902、「指定時刻1」欄903、「指定時刻1の生産数予測」欄904、「指定時刻2」欄905、「指定時刻2の生産数予測」欄906、「指定時刻3」欄907、「指定時刻3の生産数予測」欄908、及び、「確認」ボタン900a等を備えている。
店員等が、アラート設定画面900の各欄に数値等を入力することにより、値付け器2は、商品毎や商品の属性(部門)毎にアラート機能を設定する。
店員等が、「生産数予測」欄901に「あり」の入力を行うことで、値付け器2は、追加生産数(15時予測)(G)を算出して、生産販売リスト画面500に表示する。
店員等が、「商品補充アラート表示」欄902に「あり(残り少ない商品のみ)」を選択することで、値付け器2は、商品補充アラート機能において、陳列数の少ない商品に対してのみポップアップ表示による報知を行う。
また、店員等が、「商品補充アラート表示」欄902に「あり(全ての商品)」を選択することで、値付け器2は、商品補充アラート機能において、陳列数が十分に存在する商品を含めて全ての商品についてポップアップ表示による報知を行う。
店員等が、「指定時刻1」欄903、「指定時刻2」欄905「指定時刻3」欄907及び「指定時刻1の生産数予測」欄904、「指定時刻3の生産数予測」欄906、「指定時刻3の生産数予測」欄908へ情報を入力することによって、値付け器2は、指定時刻アラート機能による報知の有無の設定を行う。
具体的には、「指定時刻1」欄903、「指定時刻2」欄905「指定時刻3」欄907によって、指定時刻アラートにおけるアラートの時刻が設定され、「指定時刻1の生産数予測」欄904、「指定時刻3の生産数予測」欄906、「指定時刻3の生産数予測」欄908によって、各指定時刻にアラート表示を行うか否かが設定される。
図24に示す例では、指定時刻1(10:00)には、指定時刻アラート表示を行わず、指定時刻2(15:00)及び指定時刻3(17:00)に指定時刻アラートを行うことが設定されている。
図25(a)に、本実施形態の生産販売情報報知装置2の機能ブロック図の一例を示す。
生産販売情報報知装置2は、制御手段201、生産数取得手段202、販売数取得手段203、陳列実数取得手段204及び記憶手段211等を有している。
さらに、生産販売情報報知装置2は、入力部221と、表示部222と、印刷部223等を有している。
前記制御手段201は、生産販売情報報知装置2を総括して制御する手段であり、店員等が入力部221により入力した情報を記憶したり、記憶している情報に基づいて表示部222に情報を表示したり、印刷部223により発行したりする。
例えば、前記制御手段201は、生産情報、販売情報、陳列情報等に基づいて、販売達成情報等の種々の情報を作成し、報知したりする(報知手段)。
また、制御手段201は、店員等が入力した情報をもとに、複数の商品からいくつかの商品もしくは一つの商品を選択したり、特定したりする(選択手段、特定手段)。
また、前記制御手段201は、店員等が入力した情報に基づいて、商品の生産指示の情報を受け付け(受付手段)、受け付けた生産指示の情報を出力したりする(出力手段)。
前記生産数取得手段202は、店員等が入力した指示に基づいて生産(値付け)をした各商品の生産個数を累計して各商品の生産数量の情報として取得する。
なお、前記生産数取得手段202は、当該生産販売情報報知装置2の生産数量の情報だけではなく、他の値付け器等において生産された各商品の生産個数の合計を生産数量として取得したり、店員等により直接入力された生産個数を商品の生産数量の情報として取得したりしてもよい。
前記販売数取得手段203は、例えば店員等が指定した指定時刻や指定した時間間隔ごとに、各商品についての販売数量の情報を、POS端末11等から取得する。
前記陳列実数取得手段204は、例えば店員等が携帯端末3を携帯して店舗を見回り、陳列棚に陳列された商品を数えて実陳列数等の状況を入力した際に、携帯端末3から商品の実陳列数等の情報を取得する。
そして、前記制御手段201は、生産数取得手段202が取得した生産数量や販売数取得手段203が取得した販売数量に関する情報、各記憶手段に記憶された情報に基づいて追加生産数等の情報を算出したりする。
前記記憶手段211は、生産数取得手段202が取得した各商品の生産数量(A)や、販売数取得手段203が取得した各商品の販売数量(B)、制御手段201が作成した各種情報等を記憶する。
図25(b)に、本実施形態の生産販売情報報知装置2のブロック図を示す。
生産販売情報報知装置2は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、メモリ24と、ネットワークI/F25と、入力部I/F26と、表示部I/F27と、印刷部I/F28を備えている。
CPU21は、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM22は、CPU21上で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD−ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD−ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
RAM23は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ24は、ハードディスク装置等から構成され商品に関する情報を記憶している。
ネットワークI/F25は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F26は、バーコードスキャナ等の入力部221との入出力を行うための回路である。
表示部I/F27は、タッチパネル等の表示部222との入出力を行うための回路である。
印刷部I/F28は、プリンタ等の印刷部223との入出力を行うための回路である。
以上のように、本実施形態の生産販売情報報知装置は、数多くの商品の中から所望の商品についての生産販売情報を表示することができるので、店員等は、効率的に商品の情報を把握することができる。
また、本実施形態の生産販売情報報知装置は、複数のアラート機能を備え、商品ごとに適当なアラート機能を設定することができるので、商品の性格に応じた適切な報知を設定することができる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
2 :生産販売情報報知装置(値付け器)
3 :携帯端末
11 :POS端末
500 :生産販売リスト画面
540 :陳列数アラート画面
550 :生産販売実績モニター画面
560 :推移表画面
570 :生販表画面
580 :売上順位表示画面
590 :売り切れレポート画面

Claims (7)

  1. 複数の商品について、前記商品の生産状況に関する生産情報と、前記商品の販売状況に関する販売情報と、前記生産情報と前記販売情報に基づいて求められる前記商品の販売達成情報とを、前記商品毎に報知する報知手段を備える生産販売情報報知装置。
  2. 複数の商品から任意の商品を選択する選択手段を備え、
    前記報知手段は、前記選択手段により選択された商品を一覧で表示する請求項1に記載の生産販売情報報知装置。
  3. 前記選択手段は、複数の商品から任意の時間帯に関連する商品を選択する請求項2に記載の生産販売情報報知装置。
  4. 前記報知手段は、予め定められた消化率に達した回数を、前記商品毎に報知する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の生産販売情報報知装置。
  5. 前記報知手段が報知する商品から任意の商品の一つを選択する特定手段と、
    前記特定手段が選択した前記商品についての生産指示を受けつける入力手段と、
    前記入力手段が受け付けた生産指示の情報を出力する出力手段を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の生産販売情報報知装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の生産販売情報報知装置を備えた生産販売情報報知システム。
  7. 生産販売情報報知を行うプログラムであって、
    コンピューターに、
    複数の商品について、前記商品の生産状況に関する生産情報と、前記商品の販売状況に関する販売情報と、前記生産情報と前記販売情報に基づいて求められる前記商品の消化率情報とを、前記商品毎に報知する工程と、
    複数の商品から任意の商品を選択する工程と、
    選択された任意の商品についての生産指示を受け付ける工程と、
    受け付けた生産指示の情報を出力する工程と、
    を実行させるプログラム。

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