JP2020197318A - 熱源装置およびその制御方法 - Google Patents
熱源装置およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020197318A JP2020197318A JP2019102435A JP2019102435A JP2020197318A JP 2020197318 A JP2020197318 A JP 2020197318A JP 2019102435 A JP2019102435 A JP 2019102435A JP 2019102435 A JP2019102435 A JP 2019102435A JP 2020197318 A JP2020197318 A JP 2020197318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heat medium
- water supply
- water
- source device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 30
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 330
- 230000004044 response Effects 0.000 claims abstract description 15
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 claims description 37
- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims description 36
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 14
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 13
- 239000008400 supply water Substances 0.000 claims description 10
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 6
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 abstract description 5
- 238000005086 pumping Methods 0.000 abstract description 5
- 239000008236 heating water Substances 0.000 description 50
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 35
- 230000006870 function Effects 0.000 description 25
- 238000003303 reheating Methods 0.000 description 17
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 15
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 14
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 14
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 5
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 4
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 4
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 2
- 230000002528 anti-freeze Effects 0.000 description 1
- -1 antifreeze Substances 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Abstract
Description
しかしながら、このダブルウォール構造の熱交換器は、熱媒を流す流路と給水または浴槽水を流す流路との熱伝導性が低くなるため、熱交換の効率が低下する場合がある。また熱交換効率を高めるために、熱媒と給水または浴槽水を流す面積を多くとり、複数回の熱交換が行えるように内部の流路を複雑化する必要がある。このような熱交換器について本願の発明者は、管内での流路抵抗が増加して圧力損失の増大を招くおそれがあるほか、製造コストの増加、熱源装置の大型化を招くおそれが高くなるとの知見を得た。
さらに、熱源装置は、たとえば外部熱源からの熱媒の流量や流入圧力を調整する処理を行うことや、流入圧力を制御するための制御手段を介在させることで、コストの増加や処理内容の複雑化を招くことになる。
斯かる課題について、特許文献1には開示や示唆はなく、この特許文献1によっては解決することはできない。
上記熱源装置において、前記循環路上に設置され、前記第1の熱交換部で加熱された高温の前記熱媒を取込み、前記第1の熱交換部を含む複数の経路に分配する分配手段と、
を備え、前記制御部は、給湯要求に応じて前記分配手段の前記経路に対する分配比率を設定し、前記分配手段を制御してよい。
上記熱源装置において、さらに、前記第2の熱交換部に接続された給水管に流れる給水の流量を検出する流量センサと、前記給水管に流れる給水の温度を検出する水温センサと、を備え、前記制御部は、設定温度、給水の温度情報および流量情報により決まる給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流す前記熱媒の流量を制御することを備えてよい。
上記熱源装置において、さらに、前記熱媒タンク内の前記熱媒の水位を計測する水位検出手段を備え、前記制御部は、前記水位検出手段の検出情報の変化により前記熱媒の循環異常を判断して、異常状態の報知情報を出力してよい。
上記熱源装置において、さらに、前記熱媒タンクの前記熱媒を前記第1の熱交換器をバイパスして前記分配手段に流入させるバイパス管を備え、前記分配手段は、熱交換前の前記熱媒を負荷に流し、または熱交換前の前記負荷と熱交換後の前記熱媒とを混合して負荷に流してよい。
上記熱源装置において、前記熱媒タンクは内部が大気圧となってよい。
上記熱源装置の制御方法において、さらに、前記第2の熱交換部に接続された給水管に流れる給水の流量を流量センサで検出する工程と、前記給水管に流れる給水の温度を水温センサで検出する工程と、設定温度、給水の温度情報および流量情報により決まる給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流す前記熱媒の流量を制御する工程とを含んでよい。
上記熱源装置の制御方法において、さらに、前記熱媒タンク内の前記熱媒の水位を計測する工程と、前記水位検出情報の変化により前記熱媒の循環異常を判断する工程と、
異常状態の報知情報を出力する工程とを含んでよい。
(1) 外部熱源から供給される熱と給水または浴槽水を直接熱交換させないことで、熱交換器に異常が生じても、給水や浴槽水に異物が混入するのを防止でき、給水の清浄性が維持できる。
(2) 外部熱源と熱交換した熱媒を上水の圧力よりも低い圧力で熱源装置内に循環させ、この熱媒と給水や浴槽水とを熱交換することで、熱交換器の異常発生により熱媒管路から給水管側に熱媒が流出するのを防止できる。
(3) 給水や浴槽水に対し、熱交換器の異常による異物の混入の可能性を減らせるので、熱源装置の信頼性が高められる。
(4) 給湯用熱交換器に所謂シングルプレートの熱交換ユニットを利用した場合でも、給水の信頼性を維持するとともに、熱源装置の製造コストの高騰を回避できる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る熱源装置の構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が係る構成に限定されない。
熱源装置2は、供給された上水Wと熱交換して湯HWを生成するほか、浴槽水BWの加熱処理、その他の熱負荷側に対して所定温度の熱媒を供給する手段の一例である。熱源装置2は、たとえば図1に示すように、筐体内にバーナーなどの熱源を備えず、筐体外部にある外部熱源4から熱が供給される。この熱源装置2は、たとえば熱媒Hbを貯留する熱媒タンク6、第1の熱交換部8、第2の熱交換部10、熱源供給回路12、循環路14、ポンプ16を有する。
熱媒タンク6は、熱源装置2内に配置された循環路14に流れる熱媒Hbを貯留する手段の一例である。循環路14は、熱源装置2内部に配置されており、第1の熱交換部8や第2の熱交換部10のほか、浴槽水熱交換部22やその他の負荷24などに熱媒Hbを循環させる手段の一例である。熱媒タンク6には、たとえば第2の熱交換部10や浴槽水熱交換部22またはその他負荷24などで熱交換した後であって、熱源熱媒Haとの熱交換前の熱媒Hbが溜められる。そして、熱媒タンク6は、熱源装置2への給湯要求や浴槽水BWの追焚要求などの発生により熱媒Hbを循環路14に流す。熱媒タンク6では、たとえばタンク内に溜められた熱媒Hbの圧力を所定の値以下となるように維持している。これにより、熱源装置2では熱媒Hbを熱媒タンク6内に一時的に貯留させることで、循環路14を流れる熱媒Hbの流水圧を任意の値の範囲内に調整している。
第2の熱交換部10は、熱源装置2の内部において、循環路14内に流れる熱媒Hbと上水Wとを熱交換させる手段の一例であり、循環路14が接続されて熱媒Hbを流す熱媒流路、および給水管が接続されて上水Wを流す上水流路を有する。第2の熱交換部10の内部には、たとえば熱媒流路と上水流路が並列、または近接して形成されており、熱媒流路と上水流路の間に熱媒Hbと上水Wの伝熱部として、所謂シングルプレートという1枚の伝熱プレートを有する。第2の熱交換部10では、伝熱プレートを通じて熱交換が行われる。伝熱プレートは、たとえば伝熱効率がよく、かつ一定以上の剛性または強度を備えた金属材料で構成される。
ポンプ16は、循環路14内に熱媒Hbを圧送する手段の一例であり、たとえば給湯要求や浴槽水の追焚要求、その他の負荷24からの熱媒Hbの供給要求に応じて起動する。またポンプ16は、たとえば給湯要求など以外にも、熱媒Hbの保温制御などにより起動する場合もある。
その他負荷24は循環路14に接続されており、流入する熱媒Hbの熱を利用する暖房装置などが含まれる。その他負荷24には、たとえば第1の熱交換部8で加熱された高温の熱媒Hbを取込んで放熱する高温端末と、第1の熱交換部8で加熱された熱媒Hbまたは第1の熱交換部8をバイパスした熱媒Hb、もしくはこれらの熱媒Hbを混合して温度調整された低温の熱媒Hbを取り込んで放熱する低温端末を含む。
この熱源装置2では、熱媒タンク6に熱媒Hbを溜めるとともに、ポンプ16を制御することで、循環路14に流れる熱媒Hbの流動制御を行う。熱源装置2には、たとえば図2に示すように、熱源供給回路12内に所定の圧力Pαで熱媒Haが流動する。また循環路14には、ポンプ16の圧送により設定された圧力Pβで熱媒Hbが循環する。また、第2の熱交換部10には、たとえば上水Wの供給源で付加された給水圧Pγにより上水Wが流入する。
この熱源装置2の流動制御では、第1の熱交換部8を流れる熱媒Haの水圧Pαよりも第1の熱交換部8を流れる熱媒Hbの循環圧力Pβが小さく、かつ第2の熱交換部10に流入する上水Wの水圧Pγよりも第2の熱交換部10に流れる熱媒Hbの循環圧力Pβが小さくなるように制御する。つまり制御部26は、給湯要求によって上水Wが流入すると、ポンプ16を駆動させて熱媒Hbを循環させる。このとき制御部26は、たとえば上水Wの温度や給湯設定温度、熱源熱媒Haの温度、熱媒Hbの温度などを取込んで、熱媒Hbの必要流量を算出する。また制御部26はたとえば上水Wの水圧Pγを取得し、ポンプ16の圧送能力を調整する。上水Wの水圧Pγは、たとえば給水管に水圧計を設置して計測してもよく、または給水管内に流れる上水Wの流量や給水管の管径などを利用して算出するほか、熱源装置2が接続される給水管の給水圧力データをあらかじめ取得しておき、給水量などの情報に基づいて換算してもよい。
図3は、熱源装置の制御処理を示している。図3に示す処理内容や処理手順は一例であり、本発明が係る構成に限定されない。この制御処理は、本発明の熱源装置の制御方法の一例である。
熱源装置2の制御部26は、給湯要求が発生すると(S1)、ポンプ16の起動制御を行う(S2)。制御部26は、発生した給湯要求に対し、給水温度や熱媒Hbの温度などの情報を利用して必要な熱媒循環量などを算出する。
また、ポンプの起動制御では、ポンプ16のイニシャライズ処理を含むとともに、給湯要求に応じて設定された熱媒Hbの流量に応じた通常動作を開始させればよい。
このとき制御部26では、ポンプ16の動作制御として(S5)、熱媒Hbが循環する圧力Pβと上水Wの水圧Pγとを比較して、水圧Pγ>圧力Pβとなるようにポンプ16の駆動量を調整する。
斯かる構成によれば次のいずれかの効果が得られる。
(1) 循環路内に流れる熱媒Hbの水圧が上水Wの水圧よりも低くなるように流すことで、熱交換器に異常が発生した場合でも湯に熱媒Hbが混入するのを防止でき、給湯の清浄性を維持できる。
(2) 水圧調整による上水W側への熱媒Hbの混入を防止することで、給湯用の第2の熱交換部10をシングルプレートで構成することができ、熱交換効率の向上、熱交換器の小型化を実連できる。
(3) 第2の熱交換部10をシングルプレートで構成することで、上水Wとの熱交換効率の向上による省エネ化が図れるとともに、熱交換器の部品数の低減などによる低コスト化が図れる。
この熱源装置30は、熱供給系統として、図示しない外部熱源に接続されており、熱源熱媒Haを流す熱源往き管32−1と熱源戻り管32−2を有する。この熱源往き管32−1および熱源戻り管32−2は、熱源供給回路12の一例であり、熱源装置30内に流れる熱媒Hbである暖房水を加熱する暖房水熱交換器34に接続されている。また熱源往き管32−1には、熱媒制御弁36を有する。この熱媒制御弁36は、熱源装置30内への熱源熱媒Haの流入量を調整する手段の一例であり、給湯要求や浴槽水の追焚要求、暖房負荷からの動作指示、またはその他要求に対し、必要な熱量に応じて開閉制御を行えばよい。そのほか、熱源供給回路には、たとえば熱源往き管32−1上に流入する熱源熱媒Haの流入温度を検出する温度センサ38や熱源戻り管32−2に流れる熱交換後の熱源熱媒Haの温度を検出する温度センサ40を有する。
さらに給湯加熱管路46−3は、タンク44側に接続しており、給湯熱交換器54において上水Wと熱交換した後の暖房水をタンク44側に流す。
与熱分配弁48は、熱媒負荷からの必要熱量に応じて暖房水を分配し各負荷に流す手段の一例であり、たとえば混合弁50と分配弁52などの複数の弁を有する。与熱分配弁48にはたとえば混合弁50にバイパス管路46−2が接続されており、暖房水がタンク44からバイパス管路46−2を流れて直接この混合弁50に流入する。分配弁52には、暖房水熱交換器34で加熱された暖房水が流入する。与熱分配弁48は、負荷からの熱の供給要求に応じて混合弁50や分配弁52の開度を調整して暖房水の温度や供給量を調整する。
さらに給水管56−1には、たとえば上水Wと熱交換後の湯HWとを混合させるバイパス管58を有するほか、上水Wのバイパス量を制御するミキシング弁60や上水Wの入水温度を検出する温度センサ62、給水量を検出する水量センサ64を有する。出湯管56−2には、たとえば熱源装置30からの出湯量を調整する水制御弁66、熱交換後の湯HWの温度を検出する温度センサ68、熱源装置30からの出湯温度を検出する温度センサ70を有する。また出湯管56−2には、浴槽18側に注湯する注湯管72が接続されてもよい。
熱源装置30は、外部リモコンとして浴室リモコン装置88や台所リモコン装置90などを有する。浴室リモコン装置88や台所リモコン装置90は、熱源装置30の制御部26と有線または無線通信によって接続されており、給湯温度の設定や暖房負荷の操作、追焚実行操作などの入力操作のほか、熱源装置30の状態情報を報知する手段の一例である。
タンク44は、熱源装置30内に循環する熱媒Hbを一時的に貯留させることで、水圧を調整している。タンク44は、たとえば天井側の一部または全部が開放されている。これにより貯留している暖房水には、たとえば水面に対して大気圧または熱源装置30の筐体内に作用する圧力が負荷される。
これにより熱源装置30には、内部に循環する熱媒について、タンク44内で負荷される圧力とポンプ16の圧送力とを管理することができる。そして、この熱源装置30では、暖房水熱交換器34に流入する暖房水の圧力が熱源往き管32−1および熱源戻り管32−2内での熱源熱媒に作用する圧力よりも小さくなるようにポンプ16を制御する。さらに熱源装置30は、給湯熱交換器54に流入する暖房水の圧力が、給水管56−1に流れる上水Wの水圧よりも小さくなるようにポンプ16を制御する。
制御部26には、たとえば図5に示すように、熱源装置の動作制御機能部として、給水圧データベース94、必要熱量算出部96、熱媒供給制御部98を有する。
給水圧データベース94は、給水管56−1に流れる上水Wの水圧情報が格納されている。給水圧データベース94には、たとえば熱源装置30の設置時などに計測した水道圧情報や、熱源装置30の設置高さや給水流量などが記憶されてもよい。
必要熱量算出部96は、たとえば浴室リモコン装置88や台所リモコン装置90を通じて設定される給湯設定温度や温度センサ62で検出した給水温度情報、水量センサ64で検出した給水流量とともに、熱媒Hb側の暖房水温度情報などを利用して、暖房水の循環流量を算出すればよい。
熱媒供給制御部98は、必要熱量算出部96で算出された暖房水の循環流量に応じたポンプ16の動作制御を行う手段の一例である。熱媒供給制御部98では、たとえば上水W側の給水圧力よりも暖房水の循環圧力が高くならないようにしつつ、熱媒負荷が必要とする熱量を供給可能な暖房水の循環流量となるようにポンプ16の能力を調整する。
図6は、制御部のハードウェア構成例を示している。図6に示す構成は一例である。
この制御部26は、コンピュータによって構成されており、給湯要求や追焚処理、暖房の運転制御などを行うとともに、熱源装置内部で循環させる暖房水の水圧の監視および調整を実行する。
プロセッサ100は、メモリ部102にあるOS(Operating System)や給湯制御プログラムを実行する。またプロセッサ100は、システム通信部108を介して浴室リモコン装置88や台所リモコン装置90から入力される設定温度情報や動作指示などを参照するとともに、熱源装置30の内部状態情報を通知する。
メモリ部102は、OSや制御プログラムの他、給湯制御に必要なデータを格納するとともに、熱源装置30内部に設置した温度センサ38、40、47、62、68、70、78、84の検出温度情報などを格納する。このメモリ部102にはROM(Read-Only Memory)やRAM(Random-Access Memory)が含まれる。このメモリ部102にはデータを格納するハードディスク装置や不揮発性メモリなどの記憶素子が用いられる。RAMは情報処理のワークエリアを構成する。
報知部106は、熱源装置30に異常が発生した場合や、熱媒Hbの暖房水の循環監視結果などにより、異常状態情報を生成する手段の一例である。報知部106には、たとえばスピーカなどが含まれており、生成した音声データを利用して、ユーザーに対する熱源装置30の異常発生音声情報を報知してもよい。
I/O部110は、水量センサ64、温度センサ38、40、47、62、68、70、78、84、水位センサ92からの検出情報が入力される。そしてI/O部110は、制御部26内での演算処理に基づく制御指示を分配弁52や混合弁50、ミキシング弁60、ポンプ16などに対して制御指示が通知される。
図7は、熱源装置の制御処理例を示している。図7に示す処理手順や処理内容は、本発明の熱源装置の制御方法の一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
制御部26は、熱媒負荷からの要求が発生すると(S11)、ポンプ16を起動させて(S12)、熱媒Hbの循環準備を開始する。熱媒負荷は、たとえば給湯要求や追焚要求、暖房負荷からの熱媒要求のいずれかまたはこれらの組み合せである。このとき制御部26では、たとえば給湯の設定温度や上水Wの流量、温度情報、浴槽水BWの温度情報、暖房設備の設定温度情報などを取り込み、熱媒Hbを通じて供給する必要熱量の算出などを行う。
そして制御部26は、熱媒負荷のうち給湯熱交換器54側に流す暖房水の流量情報に対し、給水管56−1に流れる上水Wの流量情報などに基づいて取得した給水の水圧を比較して、暖房水の循環圧力が給水の水圧よりも低い値になるようにポンプ16の動作制御を行う(S15)。
熱媒負荷からの必要熱量に応じて暖房水の循環量を流した場合であって、給水管56−1を流れる上水の給水圧よりも高くなる場合には、たとえばポンプ16の圧送力を減らすとともに、与熱分配弁48の開閉制御により、算出した暖房水よりも高温状態にした暖房水を給湯熱交換器54側に流すようにすればよい。そして、給湯要求温度に対して給水管56−1上のミキシング弁60の開度調整によって、低温の上水Wと熱交換後の高温の湯HWとの混合比率を調整してもよい。
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 熱源装置内の少なくとも給湯熱交換器54に流入させる暖房水の水圧が給水管56−1内を流れる上水の水圧よりも低くすることで、熱交換器の異常により暖房水が給水管路56−1内に流入するのを防止できる。
(2) 熱媒負荷から要求される必要熱量に基づく熱媒の循環量と給水管56−1側の水圧条件に応じてポンプ16を調整することで、設定された温度での給湯や追焚、暖房機能の利用を可能にするとともに、給湯の清浄性を保つことができる。
(3) ポンプの動作制御による暖房水の水圧制御により、給湯熱交換54の熱交換器をシングルプレートで構成することができ、熱交換効率の向上、熱交換器の小型化を実連できる。
(4) 給湯熱交換器54をシングルプレートで構成することで、上水Wとの熱交換効率の向上による省エネ化が図れるとともに、熱交換器の部品数の低減などによる低コスト化が図れる。
この実施例2では、熱源装置30の異常判定機能について特定する。熱源装置30は、たとえば図8に示すように熱媒タンク6に水位センサ92を有する。この熱源装置30では、たとえば内部に流れる熱媒Hbの容量が所定の範囲内に設定されており、この熱媒Hbの増減変動で熱源装置30内部の異常を判定する。熱媒Hbの監視機能として、熱媒タンク6内に設置した水位センサ92を利用する。つまり、熱源装置30では、熱媒タンク6内に基準水位Xを設定し、この水位Xよりも熱媒の水位が変化した場合、熱源装置30内部、特に循環路14や熱交換器に異常が発生したと判断する。
水位センサ92は、制御部26に対して有線または無線などで接続されており、電極の通電状況の情報が逐次または定期的に制御部26よって取得される。
制御部26には、たとえば図9に示すように、タンク内水位監視機能部120、タンク内温度監視機能部122、熱交換器異常判断機能部124を有する。これらの機能部は、たとえばプロセッサ100が熱源装置30の動作制御プログラムの演算処理によって実行される処理機能を特定したものである。
タンク内水位監視機能部120は、たとえば水位センサ92から水位情報を取得し、その水位の確認や水位の変化の有無などを監視し、記憶する機能部の一例である。
タンク内温度監視機能部122は、たとえば図示しないタンク内の温度センサや循環路14上に設置された温度センサから熱媒Hbの温度情報を収集し、その変化を監視する機能部の一例である。
熱交換器異常判断機能部124は、タンク内水位監視機能部120の水位監視結果とタンク内温度監視機能部122の温度監視結果とを受けて、熱交換器の異常を判断する機能部の一例である。熱交換器異常判断機能部124は、たとえば熱媒タンク6内の水位が基準水位Xに対して所定の範囲を超えた場合であって、熱媒Hbの温度変化の状態により、第1の熱交換部8または第2の熱交換部10に異常が発生しているか、またはその他の部分に異常が発生しているかを判断する。この異常判断では、タンク内の水位情報や温度情報のほか、たとえば給湯設定温度や暖房設定温度、その他の入力情報などを参照してもよい。
図10は、熱源装置の制御処理例を示すフローチャートである。図10に示す処理手順や処理内容は一例である。
制御部26は、たとえば熱源装置30の運転開始ととともに、または所定のタイミングにて熱交換器異常判断処理を開始すると(S21)、水位センサ92からの水位検出情報を取得して(S22)、熱媒タンク6内の水位異常の判断を行う。制御部26は、水位に所定値以上の変化があるか否かを判断する(S23)。熱媒Hbの水位が基準水位Xよりも高い所定水位として高レベル水位X1を超えている場合(S23のYES)、熱媒Hbの温度監視処理に移行する(S24)。熱媒Hbの水位が基準水位Xに対して変化が無い、または小さな変位である場合(S23のNO)には、熱交換機器異常判断処理を継続し、または次の判断タイミングまで待機すればよい。
制御部26は、熱交換部の異常判断の結果を報知部106やリモコン装置を通じて熱源装置30のユーザーに報知する(S28)。
斯かる構成によれば、以下のいずれかの効果が得られる。
(1) 既述した一実施の形態および実施例1と同様の効果が得られる。
(2) 熱媒タンクの貯留状態を監視することで熱交換器の異常を判断することができ、熱源装置の信頼性を向上させることができる。
(3) 熱交換器に異常が発生した場合でも、熱媒Hbが出湯管や外部熱源に流出するのを防止でき、給湯の清浄性を維持できるほか、熱媒の流出により外部熱源に対して影響を与えるのを防止できる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、熱媒Hbである暖房水を貯める熱媒タンク6やタンク44が大気開放型である場合を示したがこれに限らない。熱媒タンク6やタンク44は、たとえば内部を密閉状態にするとともに、貯留している熱媒Hbに作用する圧力を所定の値に維持管理してもよい。タンク内の圧力制御は、たとえば減圧手段などを利用してもよい。
4 外部熱源
6 熱媒タンク
8 第1の熱交換部
10 第2の熱交換部
12 熱源供給回路
14 循環路
16 ポンプ
18 浴槽
22 浴槽水熱交換部
24 その他の負荷
26 制御部
32−1 熱源往き管
32−2 熱源戻り管
34 暖房水熱交換器
36 熱媒制御弁
38、40、47、62、68、70、78、84 温度センサ
44 タンク
46−1 供給管路
46−2 バイパス管路
46−3 給湯加熱管路
46−4 高温暖房負荷管路
46−5 低温暖房負荷管路
46−6 熱媒戻り管路
48 与熱分配弁
50 混合弁
52 分配弁
54 給湯熱交換器
56−1 給水管
56−2 出湯管
58 バイパス管
60 ミキシング弁
64 水量センサ
66 水制御弁
72 注湯管
74 高温暖房端末
76 低温暖房端末
80 追焚循環路
82 浴槽水熱交換器
86 循環ポンプ
88 浴室リモコン装置
90 台所リモコン装置
92 水位センサ
94 給水圧データベース
96 必要熱量算出部
98 熱媒供給制御部
100 プロセッサ
102 メモリ部
104 タイマー
106 報知部
108 システム通信部
110 入出力(I/O)部
112 共通電極(COM)
114 第1の電極
116 第2の電極
120 タンク内水位監視機能部
122 タンク内温度監視機能部
124 熱交換器異常判断機能部
Claims (11)
- 熱媒と外部熱源の熱を熱交換させる第1の熱交換部と、
前記熱媒を循環させる循環路と、
前記循環路上に接続されており、前記熱媒を貯める熱媒タンクと、
前記第1の熱交換部で加熱された前記熱媒と給水を熱交換する第2の熱交換部と、
前記循環路内に前記熱媒を圧送するポンプと、
給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流れる給水の水圧よりも低い水圧で前記熱媒を前記循環路に流すように前記ポンプを制御する制御部と、
を備えることを特徴とする熱源装置。 - 前記第2の熱交換部は、前記熱媒と前記給水との間に伝熱させる単一のプレートを備えることを特徴とする請求項1に記載の熱源装置。
- 前記循環路上に設置され、前記第1の熱交換部で加熱された高温の前記熱媒を取込み、前記第1の熱交換部を含む複数の経路に分配する分配手段と、
を備え、前記制御部は、給湯要求に応じて前記分配手段の前記経路に対する分配比率を設定し、前記分配手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱源装置。 - さらに、前記第2の熱交換部に接続された給水管に流れる給水の流量を検出する流量センサと、
前記給水管に流れる給水の温度を検出する水温センサと、
を備え、
前記制御部は、設定温度、給水の温度情報および流量情報により決まる給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流す前記熱媒の流量を制御することを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載の熱源装置。 - さらに、前記熱媒タンク内の前記熱媒の水位を計測する水位検出手段を備え、
前記制御部は、前記水位検出手段の検出情報の変化により前記熱媒の循環異常を判断して、異常状態の報知情報を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載の熱源装置。 - さらに、前記熱媒タンクの前記熱媒を前記第1の熱交換器をバイパスして前記分配手段に流入させるバイパス管を備え、
前記分配手段は、熱交換前の前記熱媒を負荷に流し、または熱交換前の前記負荷と熱交換後の前記熱媒とを混合して負荷に流すことを特徴とする請求項3に記載の熱源装置。 - 前記熱媒タンクは内部が大気圧となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかの請求項に記載の熱源装置。
- 循環路上に接続された熱媒タンクに熱媒を貯める工程と、
前記熱媒と外部熱源の熱を第1の熱交換部で熱交換させる工程と、
前記第1の熱交換部で加熱された高温の前記熱媒と給水を第2の熱交換部で熱交換する工程と、
給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流れる給水の流水圧よりも低い流水圧で前記熱媒を前記循環路に流すようにポンプを制御する工程と、
を含むことを特徴とする熱源装置の制御方法。 - 前記第1の熱交換部で加熱された高温の前記熱媒を取込み、前記第1の熱交換部を含む複数の経路に分配手段で分配する工程と、
給湯要求に応じて前記分配手段の前記経路に対する分配比率を設定し、前記分配手段を制御する工程と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の熱源装置の制御方法。 - さらに、前記第2の熱交換部に接続された給水管に流れる給水の流量を流量センサで検出する工程と、
前記給水管に流れる給水の温度を水温センサで検出する工程と、
設定温度、給水の温度情報および流量情報により決まる給湯要求に応じて、前記第2の熱交換部に流す前記熱媒の流量を制御する工程と、
を含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の熱源装置の制御方法。 - さらに、前記熱媒タンク内の前記熱媒の水位を計測する工程と、
前記水位検出情報の変化により前記熱媒の循環異常を判断する工程と、
異常状態の報知情報を出力する工程と、
を含むことを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかの請求項に記載の熱源装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019102435A JP7339646B2 (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 熱源装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019102435A JP7339646B2 (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 熱源装置およびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020197318A true JP2020197318A (ja) | 2020-12-10 |
JP7339646B2 JP7339646B2 (ja) | 2023-09-06 |
Family
ID=73647966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019102435A Active JP7339646B2 (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 熱源装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7339646B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003130448A (ja) * | 2001-10-17 | 2003-05-08 | Takagi Ind Co Ltd | 熱源装置 |
JP2011237084A (ja) * | 2010-05-09 | 2011-11-24 | Takagi Ind Co Ltd | 熱源装置及び給湯装置 |
-
2019
- 2019-05-31 JP JP2019102435A patent/JP7339646B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003130448A (ja) * | 2001-10-17 | 2003-05-08 | Takagi Ind Co Ltd | 熱源装置 |
JP2011237084A (ja) * | 2010-05-09 | 2011-11-24 | Takagi Ind Co Ltd | 熱源装置及び給湯装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7339646B2 (ja) | 2023-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5097624B2 (ja) | 温水供給システム | |
CA2687431C (en) | Immediate response steam generating system and method | |
JP5034367B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP4752347B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2006234248A (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP2020197318A (ja) | 熱源装置およびその制御方法 | |
JP2008075899A (ja) | 給湯装置 | |
JP2008082635A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP2007255753A (ja) | 給湯システム及びプログラム | |
JP5996637B2 (ja) | 熱管理が改善された燃料電池 | |
JP5542617B2 (ja) | 暖房システム | |
JP2006250367A (ja) | ヒートポンプ給湯機 | |
JP2009036486A (ja) | 給湯装置 | |
JP2008138988A (ja) | コージェネレーションシステム | |
JP4893218B2 (ja) | 給湯用ヒートポンプシステム | |
JP2001173899A (ja) | 水素供給装置 | |
JP5038641B2 (ja) | 熱源装置、その熱媒流量の制御方法及び制御プログラム | |
JP2019178841A (ja) | ボイラ装置 | |
JP2007248008A (ja) | コージェネレーションシステム及びその運転方法 | |
JP3962753B2 (ja) | 給湯システム | |
JP2013083376A (ja) | 給湯システム | |
JP2009275941A (ja) | 温水暖房装置の制御方法 | |
TWI840534B (zh) | 調溫裝置 | |
JP2007003055A (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2009103334A (ja) | 貯湯式温水器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211101 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221025 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230818 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7339646 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |